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2020/08/10
YAMAHA SYNCROOM 取材レポート 〜音楽の楽しみ方の”新しい選択肢”を目指して〜
2020年6月29日より正式にサービスを開始したYAMAHAの公式オンライン遠隔合奏サービス”SYNCROOM”。すでにニュースなどでも取り上げられているのでご存知の方も多いだろう。今回はSYNCROOMの開発の背景や実際の仕様などについて、YAMAHAの開発・広報担当者にオンラインでお話を伺うことが出来たので、その内容をレポートしたいと思う。
前身はNETDUETTOと呼ばれるサービスだった
ベータ版までは"NETDUETTO(ネットデュエット)"という名称でサービスを展開していたが、正式リリースのタイミングでSYNCROOMと名称を変更したこのサービス。遠隔地にいる演奏者同士が、オンラインで楽器のセッションを行うことが出来るという画期的なもの。普段、仕事や"オン飲み"などで使われているMocrosoft Teams、Zoomなどの一般的なビデオチャットサービスでは、遅延が大きいため音楽セッションを行うとストレスを感じる環境となってしまう。この一般のインターネット回線を利用する上では避けられないネットワーク上の遅延問題を、SYNCROOMでは一体どのようにして回避しているのだろうか。
オンラインでのセッションを実現するための工夫とは?
お話を伺ってみるとその解決策はシンプルそのもの。どのような環境下であれ、絶対的に生じてしまうネットワーク遅延をいかに短くするか。その一点に注目し、開発が進められてきたということだ。遅延を短くするためにソフトウェアとして行うことの出来る工夫はすべて行い、必ず生じてしまうネットワーク遅延に備える、そのような考え方である。そのため、手元コンピューターでのバッファなど、遅延につながる動作は、常に自動で最低限となるよう設計されている。そして、そこにはネットワーク遅延を最短化するための工夫ももちろん含まれる。
遅延を最短化するためには、演奏者同士(SYNCROOM同士)を1対1、PtoP(Peer to Peer)で接続することが重要である。一旦サーバーを介して接続をするようなシステムにしてしまうと、手元のPCから、サーバー、そして相手のPCとネットワーク遅延が増えてしまうのは、容易にイメージいただけるだろう。それを回避するためにSYNCROOM同士は、インターネットを介して1対1で接続される。
SYNCROOMは最大5名までが同時にセッションを行うことが出来るサービス(ルーム連結機能を使えば最大10名まで拡張可能)なので、自分の演奏している音は、相手のPCそれぞれに向けて、1対1で送信されているということになる。汎用のコミュニケーションツールが大抵、サーバーを介していることを考えると、1体多数で1対1(PtoP)の接続を実現しているというところがSYNCROOMの凄さだと感じる。また、これこそが、SYNCROOMの低遅延伝送のキーテクノロジーとも言える。
実はリアルでのセッション環境にも遅延は存在する
SYNCROOMで相手との間に生じる遅延がどれくらいか、ということは公式には明記されていないが、それはある意味当たり前の話だ。何故なら、ネットワーク遅延がどれくらい生じるかは、接続されている環境によって全く別の物となってしまうからである。あくまでも、それぞれの1対1の接続における遅延を最低限にするということに注力しているため、それぞれの遅延を合わせるということは行っていない。実際に集まって演奏したと考えても、それぞれのミュージシャンの立ち位置により距離はそれぞれ異なる。距離が異なるということは、音波伝達に伴う遅延も異なるということ。立ち位置の違いとそれぞれの場所を結ぶネットワーク遅延の差異は似ている。公式WEBにも記載があるが、5m離れれば、そこでは約15msの遅延が生じている。1mに付き3msだ。このレベルの遅延量であれば大きなステージでの立ち位置による音声伝搬の遅延と同等であるというのが、開発側の考え方である。セッションが行えるという観点から見ればこの考え方は全く正しいものであると言えるだろう。
YAMAHAクオリティの高音質を実現
ここまでは、遅延のことばかりを書いてしまったが、肝心のサウンドのクオリティーはどうだろう。そこはさすがYAMAHAである。48kHz/16bitの非圧縮での伝送を実現しているということだ。単純に非圧縮の伝送ということではなく、最大で1対5箇所への低遅延同時伝送である。そう考えると、他の技術では真似の出来ないことを実現しているということがわかるのではないだろうか。今後の回線状況の高速化、PCスペックの向上などにより、将来的には24bit対応、96kHz対応なども実現可能な余地がある。現時点では、安定した低遅延の伝送を行うということを主眼に置き現在のスペックを実装しているということだ。インターネット回線は、今後まだまだ高速化することがわかっている。そうすれば、SYNCROOM自体も高音質、低遅延になりさらなる向上を果たすことになるだろう。
マルチトラック録音を可能にするVSTプラグイン
SYNCROOMには、セッションを録音する機能が実装されている。更には、それぞれのプレイヤーのサウンドをバラで収録するためのVSTプラグインもリリースされている。このプラグインを使うことで、SYNCROOMで演奏中のマルチトラックデータをDAWで収録することが可能となる。これは、かなり画期的なソリューションである。ソーシャル・コミュニケーションツールでは御存知の通り、下手をすれば大抵のサービスがモノラルの音声、ステレオですらないということを考えると、音質の良さに加え、マルチトラックでの収録を実現しているというのは、その後の楽曲制作などにも役に立つ機能である。
高音質低遅延を再優先しているからこそのジレンマ
正式リリースから1ヶ月強の時点ということではあるが、今後に期待したい点もいくつかある。そのひとつは、音声に特化したサービスであるため、相手の顔が見えないという点だ。やはり、よりリアルに近いセッションを考えるとアイコンタクトができないというのはストレスに感じることもあるだろう。現状、ユーザーの間では、Zoomなどの既存のビデオチャットサービスと併用してSYNCROOMを楽しんでいる方が多いようだ。それならばせめて、何かしら既存のサービスとのアカウント連携などといった機能があると、より便利になるのではないかと個人的には感じている。
将来的には海外進出も視野に
NETDUETTO自体は、8年ほどベータを重ねてきたテクノロジーである。たまたま、このコロナ禍の真っ只中のリリースとなったが、こういった事態を想定して開発されてきたものではなく、ネットワーク環境などのインフラがこのサービスを満足に動かせるようになり、ソフトウェアとしての完成度が高まったのが、このタイミングだったとのこと。まさに時代を感じさせるタイムリーなリリースではあったが、YAMAHAの開発に先見の明があったということである。現在は、国内のみのサービスとのことだが、将来的に、海外とのSYNCROOM接続ができるようになると、海外の見知らぬアーティストとのセッションや、ネット越しでのライブへのゲスト参加など、ますます夢は広がる一方だ。
「ユーザーと共に研究開発を進めて行きたい」と今後の展望を熱く語るSYNCROOM担当チーム。現在は有線LANでの安定した接続が必須ではあるが、5Gが本格的に稼働した際に無線LAN下でどこまで出来るかなど興味は付きない。今後の動向に注目したい。
弊社取り扱い製品に関するお問い合わせは、下記"Contact"より、お気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
関連リンク
SYNCROOM PORTAL SITE
https://syncroom.yamaha.com/
『SYNCROOM』公式プレーヤーズサイト
https://syncroom.yamaha.com/play/
イメージ動画(PCアプリ)
イメージ動画(Androidアプリ)
ヤマハ ニュースリリース「離れていても音でつながる」ヤマハのリモート合奏サービス、ついにスタート
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2020/20062901/
その他ヤマハ関連記事
https://pro.miroc.co.jp/headline/yamaha-vireal/
https://pro.miroc.co.jp/works/galileoclub/
https://pro.miroc.co.jp/2011/01/31/%e3%83%a4%e3%83%9e%e3%83%8f-%e8%aa%bf%e9%9f%b3%e3%83%91%e3%83%8d%e3%83%ab%e3%81%ae%e6%8a%80%e8%a1%93%e3%81%a8%e9%9f%b3%e9%9f%bf%e5%8a%b9%e6%9e%9c/
他にも、オーディオ・ビデオ関連のリモートワークフローに関する情報は下記ページにまとめられています。是非とも併せてチェックしてみてください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/remote-workflow-online-production-cloud-solution/
◎Proceed Magazine 最新号発売中! サンプルの試し読みはこちらのページから! https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2020/
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2020/06/10
【レビュー】AVID MTRX Studio 〜 スタジオの中枢を担う1UスーパーI/O〜
発表されてから約5ヶ月。待望のAvid MTRX Studioが出荷開始となりました。1Uという小さな筐体でありながら、Danteをはじめとする多彩なインターフェイスを搭載しつつ、ルーター機能、EuCon対応、さらにモニターコントロール機能を搭載など、実にパワフルな機能を持ち合わせており、まさにオールインワンのスーパーI/O!
皆様だけでなく、我々も待ちに待った待望の新製品ということで、早速、機能を徹底解説していきたいと思います。
まずは外観をチェック! 〜多彩な機能が1Uサイズに集約〜
サイズは1U。奥行きは21cm弱と、思ったよりも小ぶりなサイズ。そして重量が驚きの約2.5kg。箱に入った状態を持った時、「まさかの詰め忘れ?」と思うくらいの軽さでした。
フロントにはPREとINPUTのボタンでMic LevelとInputの切り替えボタン。そして、その横にはInst In2系統が用意されています。ADはLine Level 16chに加えて、フロントのInstもしくはリアのMicで切り替え可能な2chが用意されました。なお、こちらの2chに関してはGainレベルのリンクも可能です。
中央には16ch分のレベルメーターが搭載されており、IN/OUTの切り替えはもちろんのこと、Mic/Inst・アナログ(Line)・ADAT・Danteの各入力フォーマットごとの表示切替も可能です。(Danteは16ch x 4ページの切替)また、モニター出力は独立して用意されているので、表示切替の必要はありません。
本体右側にはモニターやCueで使用可能な領域が用意されており、モニターレベル調整やMuteはもちろん、ソースセレクトやスピーカーセレクト、TBレベル調整と言った項目まで自由にアサインができます。
専用コントロールアプリ DADMan 〜5.4.1以降のバージョンに対応〜
MTRX Studioを認識できるDADmanは5.4.1以降のバージョン。対応Mac OSはYosemite(10.10)、 El Capitain(10.11)、Sierra(10.12)、High Sierra(10.13)、Mojave(10.14)、Catarina(10.15)。このバージョンはMTRX Studioを使用するシステムはもちろんのこと、初めてCatarinaに対応したバージョンとしても注目です。
ADセクション ~フロント2入力はリンク可能~
MTRX Studioでは、18ch分の表示となります。リアのMic Inには17,18とナンバリングされていますが、DADman上ではMic/Instの2chが先に表示。そして、MTRXにはなかった機能のGainレベルリンクはこの画面上で行います。「L」のボタンをクリックすると、2本のモノラルフェーダーが1本のステレオフェーダーへ変化します。この時、レベルに関してはリンク状態にした瞬間にCh1のレベルに揃います。(ちなみに、S6やS4上ではGainリンクにしても、Faderは2本のまま。1本でステレオフェーダーに変更はされないものの、1/2chのフェーダーはリンクして動きます。)なお、TB回線もこちらの2chを含むAD全18chのうちから設定することも可能。
ちなみにLine 16chに関しては、MTRXよりもヘッドルームが若干狭いようです。おそらくMTRXとMTRX Studioでは使用しているパーツが異なるんでしょうね。
DADman ADセクション Gainリンク時には1つのステレオチャンネルとして使用できる。 ※クリックで拡大
DADman ADセクション Gain非リンク時にはそれぞれが独立したチャンネルとして使用できる。 ※クリックで拡大
DAセクション ~6dbの固定Gainアップが可能~
DAセクションでは、Monitor 2ch、Line 16chに加え、Headphone2系統も表示されます。
MTRX StudioではLine 16chにおいて、6dB Gainの機能が用意されており、レベルを稼ぐことができます。
DADman DAセクション ※クリックで拡大
Monitor Controlセクション ~スピーカー・プロセッシング機能を標準搭載~
MTRXでモニターコントロールをしている方にはおなじみの機能ですね。もちろんMTRX Studioでもモニターコントロール可能ですが、なんとSPQの機能が標準搭載となります。
MTRXのSPQカードと比較して、処理できるチャンネル数(16ch)とEQポイント(256Point)だけが異なる点ですが、MTRX StudioのAnalog Outは16chなので、筐体に見合ったパワーを搭載していると言えるでしょう。(ちなみにMTRX SPQでは、SPQ Ch:128ch、SPQ EQ:1024となっています。)
DADman Monitorセクション ※クリックで拡大
MTRX Studio本体に搭載されているヘッドホン2系統もこちらのMonitor Profileから設定を行います。別系統にすることで、Master Monitorとは異なるソースをアサインしたり、TBをアサインすることもできるので、使い勝手が良さそうです。
ヘッドホンに出力しているモニターをEuCon A~Eにアサインすることで、S6 MTMのモニターページからもソース切り替え等コントロール可能になる他、MTRX Studio本体のモニターセクションでもコントロール可能になります。両者は相互コントロールが可能なので、MTRX Studio本体をボーカルやナレーターの手元に置く選択肢もでてきますね。(ちなみにファンはそんなにうるさくなかったです。)
MTRX Studioの各ボタンへのアサインはMonitor Profileの「MTRX Studio」とズバリ表示されたタブから行います。設定可能な項目は、1レイヤーにつき、エンコーダー横のA,B,Cの3つのボタンとエンコーダー、エンコーダープレス、リアのExternalの6項目。上記のレイヤー構成がMain Monitor 4ページ、Cue 4ページのレイヤーごとに設定可能です。Cueに関しては、EuCon A~EがCue 1~4に対応しているので、アサインできるボタン数が少ないと思われるかもしれませんが、よく使うものを精査してボタンへアサインすることで、シンプルな使い勝手になるでしょう。
Main MonitorとHeadphone(Cue)の切り替えはロータリーエンコーダー右横のボタンで切り替える他、一番上のセレクトボタンでレイヤー切り替えができる仕組みです。
Connectionセクション 〜512×512のマトリクスでルーティングが一目瞭然〜
512x512のクロスポイントを持つマトリクス機能が内蔵されています。MTRX同様、MTRX Studioでもマトリクス機能を使うことで、Pro Toolsのインターフェイスだけでなく、スタジオシステムの核となる要素を併せ持っています。特に、Danteが標準装備なのは非常に大きなポイントで、Mac 版のDolby RMUと接続する、と言った用途や、ライブ収録システムのI/OとしてSRシステムのDante接続するのもいいでしょう。
Configurationセクション 〜Loop Syncが使えるように〜
設定はほぼMTRXと一緒なので、MTRX Studioならではの点をご紹介します。
Sync Souseの選択肢にあるLoop Sync。そう、HD I/OやSync HDに搭載されている、あのLoop Sync がMTRX Studioには搭載されているのです。今までMTRXとSYNC HDといった組み合わせの際はLoop Syncが使えず、それぞれにWord ClockやVideo Refを分配しておりましたが、その悩みが解消されています。すばらしいです。
そして、DigiLinkのページ。MTRXでは、古いPro Toolsでも対応できるように、HD MADIのイミュレートモードが用意されていましたが、MTRX Studioでは用意されていません。
Pro Toolsとの接続
今回、Digi Linkポートの設定をPri/Priにし、HDXへ64ch接続してみました。I/O設定からはしっかりと「MTRX Studio」と表示されていました。
※Pro Tools 2020.3で起動させております。
※対応Pro Toolsバージョン
Pro Tools | Ultimate 2019.12 以降、及び DADman 5.4.1 以降を稼働する Pro Tools | HDX 、または HD Native システム
https://www.avid.com/products/pro-tools-mtrx-studio/learn-and-support#Resources
と、ざっくりした部分も多々ありましたが、いかがでしたでしょうか?MTRX Studioの魅力は伝わりましたでしょうか。小さいながらもパワフルな機能がぎっしり詰まったMTRX Studioが気になる方、ご質問のある方は下記"contact"バナーより、お気軽にお問い合わせください!
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2020/06/01
実はこんなに進んでた!ホームサーバーのイメージを変えるSynology!
「Stay Home」がすすむ中、家の中を快適にするためにお部屋の整理整頓をされた方も多いと聞きます。こんな機会だから、いっそ携帯やパソコンの中にたまったデジタルデータも整理してみてはどうでしょうか。
何年も放置したパソコン内のデータをあらためて見返してひとつひとつ整理するのもいいかもしれません。しかし、そう大きくもないテキストデータはそのまま、まるっと保管をしてしまいたいですね。一方で、日々高解像度化が進むスマートフォンで撮影した写真や動画は、気軽に撮影できるが故にどんどん容量が増えていきます。そうなると、これにはそれなりに大きな容量が必要になるだろうということは想像に難くありません。
自分にあったストレージソリューションは?
では、どうやって?何に?保管をしたらいいのでしょうか。
データの保管方法については、大きく分けて2つあると考えます。
1.HDDやSSD、USBフラッシュ、NASなどのハードウェアストレージへの保管
2.クラウドストレージへの保管
さらに、1の場合、ネットワークに接続し、他人との共有が必要かどうかも考えると、計3パターンになります。
自分に合ったものはどの方法でしょうか。分析チャートでチェックしてみましょう。
まず、基本的に誰かとデータの共有を必要としない人は、HDDやUSBフラッシュなど、1対1での接続をする個人用メディアを使用するのがいいでしょう。例えば、USB3.0、3TBのHDDは1万円前後程度で購入できるため、初期導入コストとしてもランニングコストとしても、最も手軽な選択肢と言えます。
次に、クラウドストレージ向きだった人は、インターネットさえ繋げればどこからでも利用できるという最大のメリットを得られるこのクラウドサービスを使用することをお勧めします。ほとんどのクラウドサービスは、ある程度のストレージ容量を無料で使用することができるため、保存したいデータ量が少ない人には最適な方法と言えるでしょう。
しかし、データ容量が無料の域を超えてしまうと、ストレージ容量を確保するために課金が発生します。そして、ほとんどのクラウドサービスの最大容量は2TBを超える容量をサポートしていないため、2TBを超えた途端に経済的ではなくなります。例えばクラウドストレージの老舗Drop Boxは2TBで月額1,200円必要になります。そのため、短期的には割安になるかもしれませんが、長期的になると外付けのHDDやNASよりもコストがかかることになるかもしれません。
最後に、サーバー向きだった人は、NASなどのサーバーを使用することをお勧めします。しかし、サーバーの場合は、構築するまでに初期導入コストがそこそこかかり、セットアップ作業が必要になります。ただ長期的に考えると、容量と安全性の面で、他2つの選択肢よりもランニングコストは抑えられるのではないでしょうか。
NASと言うと、ネットワーク上でただデータをごっそり保存するだけのイメージがあるかもしれませんが、昨今では外部からもアクセスして、データを保存したり、取り出したりすることができるものがあります。今回は、「クラウドのようにどこからでもアクセスできる」ことも含めて比較をしたいので、SynologyのDiskStation DS218+をお借りして、NASのセットアップ作業とバックアップの使い勝手を体験してみました。
Synology DS218+を構築
DS218+は、高級ティッシュを一回り大きくした感じの大きさで、大げさにスペースを確保する必要はありませんでした。
開封して説明書にある図のように接続します。ネットワーク越しにNASへアクセスして、パッケージをインストールしていきます。難しそうに聞こえるかもしれませんが、webブラウザで指定のURLにアクセスすると、操作方法を順次案内してくれ、ぽちぽちと、その指示通りに進めると、拍子抜けするほど簡単に初期設定が終わりました。この段階でNASをネットワークドライブとしてマウントし、使用することができます。データをそのままコピーするだけの用途であれば、ここまでで何の問題もなく使用できます。
NASの利点をフルに活かせるアプリケーションが充実!Synology DSM
さらに、Synology DSM (Disk Station Manager)というSynology独自のOSにアクセスし、その中にあるパッケージセンターを開いてみました。このパッケージセンターはNASの拡張機能になります。
ざっと見ても100以上のアプリがあり、Synology製のアプリやサードパーティ製のもの、詳しい人ならば自分でアプリを開発することもできるようです。
(今回、NASへのバックアップの紹介がテーマですが、クラウドとの同期もできそうで、NASでのミラーリングに加え、さらに多重化されたバックアップ設定もできそうです。正直、そんなにたくさんのアプリがあるとは思わず、まだまだ勉強不足です。)
必要な機能をインストールして使用する仕組みのようで、今回の目的である「データの整理」、中でも写真や動画を整理し、仕事関連のメディアをテレワーク中の同僚と共有してみようと思います。
写真の管理と外部からのアクセス〜PC側の操作〜
まず、「Photo Station」をインストールし、DSM上で起動させます。同時にQuickconnect IDを設定します。このQuickconnect IDは、自宅にあるSynologyのNASサーバが常時Synologyのサイトと接続されている環境を作って、インターネットからアクセスする方法のようです。コントロールパネルのユーザー設定でユーザーを追加して、そのIDを同僚に送信すれば、同僚がwebブラウザから自宅にあるNASサーバーにアクセスできるようになります。
Quickconnect IDを一箇所入力するたけで、設定が終わりです。
次に「Photo Station」では、手動で作成したアルバム(フォルダ)にバックアップしたい写真をアップロードします。それ以外にも、写真が持っているメタデータを使って、特定条件での写真を振り分けできる「スマートアルバム」があります。撮影日やカメラの種類など、条件さえ入力しておけば、整理が苦手な人でも綺麗に仕分けされたアルバムが作成されます。
写真の管理と外部からのアクセス〜スマートフォン側の操作〜
スマートフォンと連携する「DS Photo」アプリはiOSやAndroidにも対応しており、ダウンロードして使用します。同じようにスマホで外からNASにアクセスでき、写真をアップロード、閲覧、ダウンロードすることができるようになります。
このアプリでは、スマホで写真を取るたびに、NASに写真がアップロードできるように設定することもできるので、撮影したそばからNASにバックアップを取っていくことができます。このような連携は一般的なクラウドストレージでは当たり前の機能ですが、NASであれば容量をほとんど気にしなくてもいいため使い勝手もいいようです。
Quickconnect IDを入力してログイン。
メニューの中にある「画像バックアップ」をクリックし、画像バックアップを有効にします。
「写真のみのアップロード」のチェックを外すと動画もアップロードしてくれます。 「Wifiのみでアップロード」にチェックをいれておくと、wifiにつながるまでは保留の状態になり、無駄な通信料金を使わずにすみます。
設定の中の「Geofence」を設定することで、自宅から半径150mから250mに範囲に入った時だけアップロードを行わせることも可能です。
終わりに
先に述べたとおり、NASは初期導入にそこそこの費用がかかるとは言いましたが、ややめんどくささを感じるファイル共有や、義務感でしかないファイルのバックアップも、synologyが提供する機能拡張アプリで簡単便利をすぐに手に入れられることで、むしろ割安感を感じます。
アンケートによると、スマホの写真はそのまま入れっぱなしと言う人の割合は案外多く、機種が変わるたびに容量を多くして急場をしのいでいるのが現状のようです。長らくデータの整理をしていない方は、この機会にバックアップについて参考にしていただけたら幸いです。
今回は「写真の管理」について見ていきましたが、次回は違う角度から、このNASを紹介できればと思います。
お問い合わせは、ページ下部「Contact」バナーより、お気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
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2020/05/08
Pro Toolsユーザー必見!! Video Slave 4 Pro のTIPS !!
Ver 2019.12でのMac OS 10.15 Catalina対応と同時に、Pro Toolsユーザーに激震が走ったのは記憶に新しいところです。なんと行ってもMOV,MP4,M4V,DVビデオファイルの非サポートは、映像音声を取り扱うユーザーにとってはクリティカルな問題。
そこで、Avidからは3rd Partyの製品と組み合わせたワーク・アラウンドが推奨情報として出されました。その中の一つが、Pro Toolsのバックグラウンドで動作するNon-Leathal Application社のVideo Slave 4 Pro。これまでも、Pro Toolsで取り扱えないVideo Fileの取り扱いや、MXFファイルでの作業時のワーク・アラウンドなどをご紹介させていただき、多くのお客様に導入いただいている製品です。
Video Slave 4 Pro導入のメリット
Pro Toolsで取り扱えないVideo Fileの同期再生
GPU処理を活用した低負荷な再生環境
Time Codeのオーバーレイ機能
他にもいろいろな機能がありますが、代表的な機能は上記の3つ。Video Slaveには、Pro Toolsで問題となったVideo EngineのOS互換性問題はなく、OS 10.15 Catalina上でもこれまで通り問題なく動作します。Pro Tools 2020.3ではDNxHD(MOV),ProRes(MOV)などに対応してきていますが、まだ完全に以前と同等となってはいません。
また、File Base Workflowを考えた際に生じるTCキャラの問題などを解消するVideo Slaveは、未だにワークアラウンドとしてアドバンテージを持ちます。
今回は、Video Slave 4 Proを使用するにあたり、便利ないくつかのTIPSをご紹介いたします。
オリジナルタイムスタンプ位置への貼り付け
Video Slave 4 Proのタイムラインに対してVideo Fileを張り込む際に、"Option"を押しながらドラッグ&ドロップすることで、Video Fileの持つオリジナルタイムスタンプ情報の位置へと張り込むことが可能です。
一つボタンを押すだけでその後の手間を大幅にへらすことが可能です。
タイムラインのデフォルト値の設定
普段利用するVideo Fileのスタートタイムが決まっているというケースは多いと思います。事前にタイムラインのスタートタイムの既定値を設定しておくことで、Video Fileに合わせて毎回設定をやり直す手間を省くことが可能です。
ここでは、同時にタイムラインの尺の既定値を設定することが可能です。
オーバーレイするタイムコードの表示設定
Video Slave 4 Proでは、オーバーレイするタイムコードのフォント、サイズ、カラー、表示位置、バックグラウンド(枕)のカラーの設定が可能です。
ここの設定でおすすめなのが、バックグラウンド・カラーの半透明化。こうすることで、裏に表示されているものを確認しつつ、視認性の良いタイムコードをオーバーレイすることが可能です。
キュー出しにも便利なオーバーレイ
Time Code、マーカー(キャプション)、ストリーマーを使用した例。ストリーマーの柱は横方向と縦方向から選択出来る。
Video SlaveはTCだけでなく、マーカー、パンチ、ストリーマーなど、様々なオーバーレイを表示させることが可能です。マーカーをキャプション用に使用してセリフを画面上に表示する、効果音のタイミングを取るためにストリーマーを表示させる、といった収録向けの使い方も便利です。
上部メニューバー"Event"から好みのものを選択するか、"M" "P" "S"のキーを押すと、プレイヘッド位置にオーバーレイを作成できます。
便利なショートカット
Command + L:SyncのON/OFF
Command + T:TimeCodeオーバーレイの表示/非表示
T:タイムラインのズームイン
R:タイムラインのズームアウト
Command + Shift + F:フルスクリーンモードのON/OFF
Command + Shift + M:ミニプレイヤーモードのON/OFF
Command + E:Exportウィンドウの表示
タイムライン上のVideo Clipをダブルクリック:メディア・プロパティーの表示
◀︎または▶︎:プレイヘッドのナッジ
< または >:編集点(カット点)のナッジ
これらのTIPSを使いこなし、便利にVideo Slaveを使いこなしてください!Video Fileを取り扱うすべてのユーザーにおすすめのソリューションです。
本国メーカーwebから14日間のデモが可能(こちらから>>)です。
ぜひともお試しください!!
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2020/03/03
Avid / S1の真価をムービーで解説!! ROCK ON PRO清水の実際どうなんでSHOW !!
先日のリリースから数多くの反響と導入が進んでいるAvid S1。ArtistMixの後継機種として登場したとも言える位置付けですが、実際のところArtistMixと比べて何が良くなったの?とお問い合わせをいただくことが多いのも事実。そこで!! そんな疑問を解消するべく、ROCK ON PRO清水が立ち上がりました!ムービーでの解説はもとより、実際の動作の様子も要チェックです、是非ご覧ください!!
Avid S1
¥168,300(本体価格:¥153,000)
1.洗練されたレイアウトに進化! 実は気になる同梱物もチェック!!
まずは全体像ですが、各操作子のレイアウトをチェックです。Solo、Mute、ノブの配置がS3と同様になりボタン自体も大きく操作しやすく改善、ArtistMixでは左側にあったメニューキーが上段に移動したほか、フェーダー下にはカスタム可能な8つのソフトキーがあり、EuConアプリケーションで任意の機能をアサインすることも。ArtstiMixと比べると格段にレベルアップした操作系はもちろん、気になる同梱物もチェックしてます!! 連結には、、、なるほどアレを使うんですね!!
2.Avid Controlとの連携とDaDManモニターコントロール機能をチェック!!
iPad(Avid Control)との連携があってこそのS1です。こちらではAvid Controlでの操作画面やビジュアルの様子と、もう一つ大きなトピックとなるモニターコントロール機能を見ていきます。ProTools MTRXとの組み合わせであれば、I/OのOutを直接スピーカーにつなぎ DaDManアプリケーションにてボリュームコントロール、スピーカーセレクト等が行えるんです!!
3.タブレッドはなくても大丈夫! 単体でも動きます!!
もちろんiPad等のタブレットがあれば越したことはないですが、S1は単体でも仕様することが可能なんです。さらに、タブレット側(Avid Control)も単体で動作しますから、離れた場所からフェーダーをコントロールしたり、ブースに持って行ってトランスポートをコントロールしたりと、タイミングによってS1と切り離して使えば制作時の利便性を向上させてくれます!!
機材にに限らずですが実際の筐体や動きを見ると、良くも悪くも印象は大きく変わりますよね。もちろん実機に触れればイメージであったものを確かなインフォメーションにすることができますので、ムービーだけではなく是非店頭のデモ機もご覧ください!!また、ROCK ON PROではArtistmix/Artist Control/Mackie Controlとのトレードプロモーションも行なっています、詳細は下記バナーのリンクよりご確認ください。お問い合わせお待ちしております!!
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2019/12/25
Avid S1ついに発売開始!! 待望のコンパクトサーフェスが登場!!
Avidのブランニュープロダクト、Avid S1がついに発売となりました!ArtistMixが生産完了となり、その後継機種という位置付けの製品ではあるのですが、iPadとの組み合わせによりさらなる操作感の向上と、まるでS6のようなビジュアルフィードバックを得ることができます。残念ながらS1とArtist Mixを連携させて使用することはできないためArtistMixユーザーは『乗り換え』という形になりますが、最大4台まで可能なS1自体の連結やPro Tools|Dockとの連結で、上位機種となるS3/S4を凌ぐ(ような)システムを組み上げることも可能。大きな発展性を携えたAvid S1の魅力を見ていきます!
コンパクトに詰められた機能性とさらに拡がる発展性
Avid S1
¥168,300(本体価格:¥153,000)
まず、Avid S1の概要をおさらいしておきます。8chフェーダーのコンパクトなコントロールサーフェスとなるS1は、Pro tools|Control改め「Avid Control」となったアプリをiPad等のタブレットにインストールしてワイヤレス接続。メーターからEQ、プラグインのパラメーターなどS6ライクなビジュアルで各種情報をコントロールし、8ch用意された100mmフェーダーで、コンパクトながらもプロユースにも耐えうるフィジカルなミックス環境を構築できます。ArtistMix後継機とも言えますが、それ以上にAvid ControlおよびDock等との連携による大きな発展性が魅力です。
それでは、基本的な仕様を見ていきましょう。サイズは幅312mm / 奥行377mm / 高さ97mm(iPad非装着時)と、Dockとの連結した使用を前提にしたデザイン・サイズ感です。Dockと連結することでトランスポート、ジョグホイール、フォーカスフェーダーといったDock側のマスターセクションとしての役割と連携しますので、統合コントロールサーフェスとしてシステムアップすることができます。S1自体も最大4台まで連結可能と、32chをカバーするS3/S4を上回る(ような)システムへの将来性も確保されています。なお、Dockとの連結についてはS1にパーツが同梱、S1同士の連結については筐体側面にマグネットが5ヶ所内蔵されており、S1同士を近づけると吸い付くようにフィットします。
従来モデルとなるArtistMixとのサイズ感はご覧の通りです。横幅はArtist Mixが427mmでしたので横方向は10cm以上もコンパクトになっています。ArtistMixの場合は、デザイン上連結して設置すると1台ごとのフェーダー部が離れてしまいミックスしづらい局面もありましたが、S1はもともと複数台の連結が想定された設計で、連結時にもフェーダー間隔に違和感のないミックスが可能になりそうです。
また、操作子のレイアウトもブラッシュアップされています。両者を見比べてみると、Solo/Muteボタンサイズが拡大され、これまでArtistMixではフェーダー横にあったAuto, ASSIGNボタンがフェーダー上部の位置に移動。フェーダー操作を邪魔せず、誤操作も防げるようになりました。フェーダーについてはS3、S4と同等のALPSフェーダー。タッチセンスの100mmモーターフェーダーで、キャップは違えどArtistMixと感触も変わらず、違和感なく移行できそうです。
ArtistMixではSoftKeyのアサインができませんでしたが、S1ではフェーダー下に並ぶ8個のボタンがSoftKeyに対応しているため、ユーザー任意の機能をアサインできるようになっています。こちらにトランスポート系をアサインしておけば、S1からのPro Toolsコントロール性もグッと幅が拡がります!
Avid ControlでS6/S4ライクな制作環境へ
iPad側には、先日リリースされたばかりの「Avid Control」をインストールして使用することになります。こちらは引き続き無償のアプリケーションで、Apple app Store、Google Playからダウンロード可能。Pro Toolsのホストマシンに別途Eucontrolをインストールが必要ですが、ワイヤレスで各ファンクションをコントロールできるのは大きな魅力です。また、Android OSにも対応を果たしましたのでタブレットの選択肢も柔軟になっています。いずれにせよ、ミキシングにS6/S4ライクなビジュアルフィードバックを追加できることは機能的にも制作環境を一段ステップアップさせてくれます!
また、タブレットを2台用意すれば、写真のように1台のタブレットはS1のメーター表示として、もう1台はAvid Contorlアプリケーション、というような組み合わせでの使用も可能です。なお、写真でのiPadは12.9インチのiPad Pro。こちらを使用した場合はフェーダーとメーターの位置までピッタリ合っています!このとおりS1はiPad Proを使用する前提で設計されてはいますが、通常のiPadを使用しても機能は変わりませんのでご安心ください。
さらに言えばS1はタブレットがなくても動作します!タブレットを設置する受け台の取り外しができないのは少々残念ですが、例えば本体の上にPCディスプレイをアームで設置するなどすれば操作性にも連携した格好で制作が進められそうです。なお、タブレットがない状態でのS1はArtistMixと機能は同等です。
待望の登場となったAvid S1。マウスではできない複数チャンネルのフェーダーコントロール、100mmのフェーダーで繊細なオートメーションを記録する、大規模で複雑なセッションでの微細な各chコントロールなど、フィジカルにミックスできることには、まだまだ覆し難い優位性があります。このコンパクトで身近なプロダクトが登場することによって、そのメリットを新たにすることができるのではないでしょうか。RockoNでは渋谷店・梅田店にその実際をお試しいただける実機をご用意しています、いち早くPro Toolsとのシームレスな制作環境をご体験ください!
◎仕様詳細はこちらから / Avid S1 ホームページ
Review
2019/08/09
Technics / DJカルチャーの起点をダイレクト・ドライブ誕生に見る考察
今年2019年はターンテーブルSL-1200MK6が発売されてから11年。遂に新たなモデルSL-1200MK7が登場します。これはDJにとってだけでなく、クラブミュージックが大きな影響力を持つ現在のミュージックシーンにとっても大きな意味を持つニュース。Technicsブランドの小休止を経ながらもSL-1200シリーズは初代以降、MK2、MK3、MK5、MK6、そしてMK7へと進化して来ました。今回のインタビューでは、Technicsブランドが重ねてきた歴史がいかにSL-1200MK7への誕生へと集約されているのかを軸に、技術、カルチャーの両側面からTechnicsブランドという存在の重要性に迫ります。
(左)パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 スマートライフネットワーク商品部 テクニクス推進係 主幹 上松 泰直 氏、(右)パナソニック株式会社 アプライアンス社 テクニクス事業推進室 CTO/チーフエンジニア 井谷 哲也 氏
1. Technicsブランドにおけるターンテーブル製品の歴史
世界初のダイレクト・ドライブ方式誕生
Rock oN : 現在では、Technics=DJというイメージが大きい訳ですが、もともとはハイファイオーディオとしてのブランドで、当然ですがクラブカルチャーが生まれる前からの存在ですよね?
Technics上松:はい、そうです。1965年にホーンツイーター5HH17を組み込んだTechnics1というブックシェルフスピーカーを発売し、Technicsシリーズという形でスタートしたのが最初です。1966年にはパワーアンプのTechnics 20Aを発売。以降、製品を継続して発売していきます。そして1970年にハイファイオーディオ用のプレイヤーSP-10を発売しましたが、やはり、ダイレクト・ドライブを世界初で採用した製品を登場させたことは大きな誇りです。SP-10はトーンアームを別売りとしており、キャビネット、アーム等の各パーツを組み合わせて「D.Dプレーヤーシステム」として発売しました。以降続くSPシリーズは高級タイプの製品で、ターンテーブルのラインナップにおいて技術の試金石的な存在でした。1971年には、SPシリーズのモーターをそのまま使い価格を安くしたSL-1100を、1972年にはダイレクト・ドライブ方式のターンテーブルをより普及させるためのモデルとしてSL-1200を発売しました。Technicsのレコードプレイヤーの型番は1000番から始まり、番号が大きくなるにつれて少しずつ安くなって行った経緯があります。SL-1200は3世代目になりますが、この後に1300、1400、1500と続きます。
Rock oN : ダイレクト・ドライブ方式を開発するにあたって、きっかけはあったんでしょうか?
Technics上松:誕生の背景として、ベルト・ドライブの短所を補う技術であると言えます。かつて弊社の中に無線研究所という組織があり、低速かつ高精度で回るモーターを開発していました。モーターは普通、毎秒60回転程度ですが大きな振動が発生します。ピックアップがその振動を拾うのでS/Nの問題に直結し、それが問題点でした。また、モーターの減速にはいくつか方法がありますが、一番簡単なのはベルト・ドライブ方式による減速でした。でもベルトの場合だと伸縮の問題があり回転精度に影響するという問題がありますし、また、接触構造による減速では磨耗が生じますのでメンテナンスが必要になります。放送局ではそういったメンテナンス作業の手間を避けるために、ダイレクト・ドライブ方式の方が重宝されたんです。また、ダイレクト・ドライブ方式が生まれたからこそDJが出来た訳で、もしベルト・ドライブ方式だけだったら今のようなDJ文化は生まれてなかったかもしれません。ベルトが切れてしまいますからね。
Rock oN : その後、ベルト・ドライブの製品はなくなったんですか?
Technics井谷:いいえ。製造コストとの兼ね合いになりますが、下の価格帯にベルト・ドライブ方式のモデルが残ってました。確か70年代後半くらいでしたが、ベルト・ドライブだけれどサーボをかけるといった「FGサーボ」というシリーズもありました。わかりやすく分類すると、高級機はダイレクト・ドライブ、普及機はベルト・ドライブ、という時期が長く続きました。
Rock oN : クオーツロックの搭載はいつからになりますか?
Technics上松:クオーツロックを世界初で採用したのはSP-10MK2です。水晶発振により回転精度を高める技術なのですが、SP-10MK2はBBCをはじめとする放送局に多く採用されました。当時、クオーツロックを採用した主要メーカーはTechnicsとDenonがありましたが、それぞれモーターの形式が違い、TechnicsがDCモーター、DenonがACモーターでした。それぞれ一長一短があって、TechnicsのDCモーターはトルクが大きく立ち上がりが早いという長所がありました。DenonのACモーターは原理的に鉄心がないため、コギング(軸がガタガタ回る状況)がない代わりにトルクが弱いんです。DCモーターのハイトルク技術を応用し、1981年に発売したのがSP-10MK3です。それと同じ頃にSL-10を発売しますが、これは31.5cm x 31.5cmのLPジャケットサイズで、蓋を閉めると再生出来る構造です。蓋の裏にリニアトラッキングのアームが付いていて、そこにカートリッジが付いているんですよ。普通ですとレコードの円弧に対する接線とアームの方向が違うので角度エラーが出るんですが、リニア・トラッキングトーンアームを採用することで縦置きにしても演奏できる製品でした。
Rock oN : はい、覚えています。ファッション性も兼ね備えて人気が出ましたよね?
Technics上松:トーンアームの根元に光学センサーが付いていてモーターを駆動するんです。根元のシャフトに溝が切ってあり、それをモーターで回すという構造なんですが、トーンアームの針圧はスプリングで引っ張られているので、ひっくり返しても引っ張り上げられ再生出来るんです。当時、他社も同じような製品を出していましたがこのサイズに出来なかったんですよ。普通に設計すると大体34cmくらいが限界なんですが、弊社では、上から「レコードジャケットと同じ大きさにしろ!」という厳命が下り、なんとか製品化したんです。
Rock oN : それはどんな方法で乗り切ったんですか?
Technics上松:問題はカートリッジのサイズでした。それで専用にカートリッジ規格を作ったんです。普通のRCA型カートリッジよりも幅を狭めて、T4P(テクニクス4Pカートリッジ)という規格を作りました。これにより、31.5cmを実現することができました。このSL-10以降、SL-7、SL-5、SL-3と値段を下げながら継続して発売していきますが、T4Pに関しては特許を公開したので、ortofonやAudio Technicaといったカートリッジメーカーも参入し製品を作っていました。今でも、T4Pのカートリッジを探している人がいらっしゃいます。
Rock oN : 1982年にCDが登場しますが、それ以降のレコードプレイヤーの開発状況に変化はありましたか?
Technics井谷:1982年の時点ではまだ状況に変化はなく、多くのレコードプレイヤーを発売していましたよ。薄型でスタイリッシュなこともあり、通常のコンポサイズに合わせて43cm幅の製品もありました。レコードとCDのシフトが逆転し出すのは1986年頃ですね。
THE HISTORY OF TURNTABLE
ダイレクトドライブ方式ターンテーブルの技術の進化とその歩み
歴史を大転換させたDJとの接点
Rock oN : その頃からSL-1200がハイファイオーディオファンとは違った、DJの人たちに使われて行く訳ですね。
Technics上松:そうですね。8割以上がDJからの需要で、残り2割くらいがハイファイオーディオファン、みたいな逆転現象が起こりました。
Technics井谷:DJという人たちが登場したのは70年代中頃に遡ります。SL-1100やSL-1200を使い始めたんです。以降、Technicsの製品がDJ文化の形成に大きな役割を担ってきたのはご存知の通りです。ある時、北米の営業メンバーから連絡があり「変わった使い方をしている奴がいるから見に来てくれ!」といわれ、その当時の技術責任者が見に行ってビックリ。レコードを手で触るなんて当時はご法度な時代でしたからね。「なんちゅう連中やねん!」という感じだったそうです。彼らに色々要望をヒアリングをして、「じゃあ俺が作ったるわ!」と作ったのがSL-1200MK2なんです。スライダー式のピッチコントローラーは瞬く間に受け入れられました。その後も北米のメンバーが改良のためのヒアリングに彼らの元を訪れたのですが、「もうこのまま何も変えなくていいから!」と言われて帰って来たそうです(笑)。
Rock oN : 当時、SL-1100やSL-1300といったモデルもありましたが、なぜ、DJはその後、SL-1200を選び続けたのでしょうか?
Technics上松:多分、レイアウトの使いやすさが大きな要素としてあったのかも知れません。SL-1200はその後、MK2、MK3、MK5、MK6、そして今回のMK7と世代を経て来ましたが、基本的なレイアウトはMK2以降、ほとんど変わっていません。DJにとっては楽器なので、レイアウトを変えてしまうと使いにくくなるとうことがあります。
Rock oN : モーターの部分も変わってないんですか?
Technics井谷:はい。操作感に影響するので、MK2以降、モーターも電気回路も変えていません。
Technics上松:ターンテーブルを進化させるためにやることは完全にアナログ領域の話なんです。やはり「楽器である」という側面があるからです。ただ、回転数を検出して一定のスピードを保つ制御系は、現在の製品においてはデジタル領域に移行しています。速度検出用のコイルで回転スピードを検出し、それを制御量としてサーボをかけモーター制御を行い最適な回転状態を実現します。でも速度検出コイル間の距離に個体差が生じ1台1台バラつくんです。また、3層からなるローター磁石、コアレスステーター(固定子)、ローター磁石のコイル特性もバラつきが生じます。そうなると、例えば3層あるうちの1層だけ磁力が強く出たりする現象が起こり、それが回転数の誤差につながります。昔はその誤差の補正ができなかったんですが、現在は誤差を予めマイコンに覚えさせるんです。
Rock oN : 工場の製造ライン、たとえばロット毎に検査して行うんですか?
Technics上松:いや、1台1台やるんですよ。工場で1台ずつ高速で回転させ測定装置にかけ、どういう風にバラついているかをチェックするんです。そしてその個体差の挙動を内部のマイコンに覚えさせるんです。
Rock oN : 自分の特性を製品自体が記憶してるんですね。すごい技術ですね!
Technics上松:現在はデジタルで誤差を全部解消できるので非常に高い精度を実現しています。以前のモデルでは、ワウフラッター値を目標値に近づけるため、本当に大変な調整作業を行なっていましたが、最近はデジタルで行えるので余裕です(笑)。
Rock oN : 昔はストロボスコープで回転速度を合わせていましたよね? プラッター側部にストロボライトを当てて、縞模様が止まって見えればOKという。
Technics上松:クオーツ技術がまだ無かった頃のものですね。ドリフトと言うんですが、長い間回転していると、ジワーっと回転数が変わってくるんです。そのドリフトを修正するためにプラッター側部の柄とストロボスコープが付いていました。今では回転差を合わせるというよりは、ピッチコントロールの一環として直接プラッター側部に触れてブレーキをかけたりとDJプレイで使いますね。
Rock oN : 本来ピッチコントローラーは曲と曲のピッチを合わせるためじゃなくて、製品自体の微調整のためについていた機能ということなんですね?
Technics上松:そうですね。まだ、DJ文化が生まれる前のものですし。ストロボスコープの機構は元々カッティングマシンに付いていたものなんですよ。それをある意味、別の用途として使い始めたのが70年代中頃のディスコDJ達。最初の頃は、ターンテーブルを2台置いて単にピッチ合わせをし、切り替えてやってたみたいです。
Rock oN : 最近のフェスだと、DJが夜通しノンストップで回しっぱなしにすることもあります。ダイレクト・ドライブ方式が開発された当初、構造の耐久性については考慮されていたんでしょうか?
Technics上松:していなかったと思います。でも、当時のモーターの作りを見ると相当立派に作ってあるんですよ。SP-10のモーターの極数は60あり、すごく大きな数です。60極だと1周を60に分解する訳ですから、それだけ精度を高く出来ます。当時にしてはかなりオーバースペックだったと思うんですけどね。今はSL-1200MK2が12極でSL-1200MK7が9極ですね。技術の進歩で、少ない極数でも問題ないんです。
2.Technicsブランド休止〜復活
ブランド復活の軸はやはりSL-1200
Rock oN : 2010年に世界中のDJに惜しまれながらTechnicsブランドが休止しますが、その経緯をお伺いできますか?
Technics上松:時代の流れとして、ハイファイオーディオマーケットが小さくなっていったということが大きかったです。70年代、80年代には、給料を何ヶ月分も貯めてステレオを買うみたいなことがステータスだった時代がありましたが、現在はオーディオを持ち歩いて聞くスタイルに変わっていますよね。
Rock oN : 現在のパナソニックの事業のなかで、Technicsブランドが占める割合はどれくらいなんですか?
Technics上松:小さいですよ。でも、我々Technicsのミッションは、新しい技術の展開やカルチャーの発信といった販売以外の部分もあります。
Technics井谷:”Tuned by Technics”といった形で、テレビやレコーダーへのブランド展開の動きもあります。単にオーディオだけではなく「音」という大きなくくりの中で、例えば車や住宅など、社内に貢献出来るような事がまだあると思っています。
Rock oN : 現在のTechnicsのスタッフの構成はどんな感じですか? 若い年代の方々もいらっしゃるんですか?
Technics上松:構成的にはベテランが多いんですが、2014年にTechnicsが復活した時くらいから「Technicsをやりたい」という新人が多くなりました。我々としては非常に嬉しい話で、後継者を育てることが大きなミッションです。今困っているのは、真ん中の世代が居ないという事なんですよね(笑)。
Rock oN : 休止以降、世界中のDJからもTechnics復活を願う声が多くあったと思いますが、、、
Technics上松:はい、クラブシーンからはもちろんのこと、ハイファイオーディオリスナーからも復活を願う声をたくさん頂いてたんです。特にドイツではTechnicsブランドが強く、パナソニックのテレビを始めとする映像機器が強くなればなるほど、「パナソニックのオーディオはどうなっている?」、「お前たちTechnicsがあるじゃないか!」みたいな声が届いてたんです。
Technics井谷:ですので、Technicsの復活宣言を2014年の秋にベルリンでやったんですけど、ドイツのマスコミやライターが「よくぞドイツでやってくれた!」と書いてくれました。彼らと話をしていると「俺たちがTechnicsを育てた」という自負があるんですよ。面白いですね(笑)。
SL-1200GAE
Rock oN : 2016年にSL-1200Gを発売されましたが、Technicsブランドとしてターンテーブルを復刻するにあたっては、やはりSL-1200シリーズだったんですね?
Technics上松:はい、2016年にまず世界で1200台限定モデルのSL-1200GAEを、次いでレギュラーモデルのSL-1200Gを、その翌年2017年にSL-1200GをコストダウンしたSL-1200GRを発売しました。SL-1200というTechnicsのDNAを受け継ぐために、単なるSL-1200のレプリカを作るのではなく、現代の技術・価値観を持って蘇えらせようとした製品です。SL-1200GAEを開発するにあたって、SL-1200を手がけたOBから随分と手ほどきを受けたんですが、やはり、人があまり残っていないんですよ。基本設計に関してはSL-1200MK3くらいの段階で製品が完成しており、その後担当したスタッフはデジタル領域のエンジニアばかりなんです。特に難しいのはトーンアームですが、なぜかというとメカニカルな部分の問題になるからなんです。そのあたりの設計がノウハウとしてあまり残っていないんです。CADが無かった時代ですからね。私の大先輩なんですが、当時の工場長がまだご健在で、ご自身の会社をやられてまして、そこにかつてのOBが集っていらっしゃったんですよ。
Technics井谷:随分と手ほどきを受けまして、一時期ですがトーンアームの製造までやって頂きました。そこに最先端のデジタル制御技術などを融合させ、製品化へとまとめ上げる事が出来たんです。
Rock oN : そのデジタル制御技術は、社内で蓄積されていたものをターンテーブルに応用したんですか?
Technics井谷:はい、ダイレクト・ドライブの技術はまずターンテーブルに用いられた訳ですが、その後、CDの時代になり回転数が変化し、求められる精度が上がります。そしてDVD、Blu-rayと時代が進み、回転制御の精度はターンテーブルの時代に比べると物凄く上がっています。我々がそこで培ったデジタル制御技術を、新しいレコードプレイヤーに応用するというのは自然な流れなんです。
Rock oN : 新旧の技術資産がSL-1200の復活に組み込まれているんですね! ところで2018年にSL-1000Rを発売されましたが、なんと160万円! こちらの売れ行きはいかがですか?
Technics上松 :結構売れてるんです。日本が一番売れていてトータルマーケットの3分の1以上を占めています。購入者は50代以上の方が多いですね。レコードのフォーマット自体は今後変化がない世界なので、これを買っておけば一生物ですしね。
Rock oN : DJもSL-1200をなかなか買い換えないんですよ。なぜなら壊れないから(笑)。クラブの現場では結構タフな使い方をしてるんですがそれでも壊れない(笑)。そこもSL-1200の優れた点でしょうね。ところで、ここ数年、アナログレコードブームが若い年代にも起こってますが、どうみてらっしゃいますか?
Technics上松 :嬉しいですね。SL-1200MK7はDJ用という形で初めて世に出して行くので、アナログでプレイしてくれるDJが増えてくれたら、レコード文化が一過性でなく、ちゃんと広がって行くと思います。また、SL-1200シリーズは累計で350万台という数を出荷していますので、過去に愛用して頂いているお客様がたくさん居るはずですから、そういう方々に新しいモデルを試して頂きたいと思っています。TシャツをはじめファッションにおいてもSL-1200が使われたりと、カルチャーの世界での展開も新しい動きが出て来たら面白いなと思います。そういえば、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の中にSL-1200MK2以降のデザインの商品が出て来たのを知っています?
Rock oN : 見ましたが、わからないです。どのシーンだろう?
Technics上松 : 「ボヘミアン・ラプソディ」を最初にラジオ局でかけるシーンで2台出てくるんですよ。時系列的に見ると少しおかしいんですけどね(笑)。
SL-1200G
SL-1200GR
3. 新製品SL-1200MK7について
初めてDJターンテーブルと謳われたSL-1200MK7
Rock oN : では新登場のSL-1200MK7についてお伺いしていきます。意外ですが、これまでのSL-1200シリーズで初めて「DJターンテーブル」と謳っていますが、やはり、DJのニーズに答えるといった方向性が大きいんですか?
Technics上松 : DJプレイヤーというくくりは初めてなんです。DJユーザーがほとんどなので、おのずとそういう風になったというのはありますね。従来の品番を見てお分りの通り、MK2、MK3、MK5と少しずつですが改善を加えてきました。イベントをやってると「こういう所を改善して欲しい」といったことが会話の中によく出てくるんです。その声を技術担当者に伝え、少しずつ改善を加えてきた訳です。開発にあたり、これだけDJにヒアリングしたという事は無かったんですよ。
Rock oN : まず、ルックスですがオールブラックのカラーリングで渋いですね!!
Technics上松:ボタンやトーンアームのパーツにブラック色を採用しています。ボディ部分はマット質感のブラックですね。あちこちのDJに意見を聞いて、「ブラックアウトするから見えにくいかも」といった意見もありましたが、、、
Technics井谷:でも、DJの皆さんは、ターンテーブルを自分の手足のような感覚で操作するので関係ありませんでした。心配して損した、みたいな感じです(笑)。
Rock oN : 先ほどお伺いしましたが回転制御はデジタルですが、トーンアーム部分の制御は完全にアナログ領域の話なんですよね?
Technics井谷:はい、トーンアームは本当にプリミティブなメカニカル構造なので、ここに何かを加えてしまったら、多分、DJの繊細なプレイの精度について行けないでしょうね。トーンアーム軸受け部の中にボールベアリングの玉が5つ入ってるんですよ。このことで、5mg以下という高い初動感度を実現しています。材質はマグネシウムです。
Technics上松:モーターはシングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターで、SL-1200GRのものをベースにチューニングしました。ダイレクトドライブ方式の音質的な弱点であったコギングを解消し、モーターの安定した回転で、より高音質にレコードを再生します。また、78回転も出来ます。78回転といえばSP盤ですが、DJプレイの幅を広げることも可能かもしれませんね。
Technics井谷 :SL-1200MK7は一言で言うと楽器です。我々もDJプレイヤーとあえて呼んでいますので、音作りに関しても、試聴室で音を決めるというよりはクラブに持って行き、しっかり低音が出るのか、グルーヴが出るのか、といった観点から作りましたので、通常のプレーヤーとアプローチが全然違うんです。
Rock oN : ここから新たなTechnicsの時代が幕を開けるわけですね、本日はありがとうございました!
音楽が歩んできた歴史の中、「機材が生んだ音楽スタイル」がいくつかあります。その代表格が、ターンテーブルから生まれたDJというスタイル。そこからハウス、テクノ、ヒップホップといったジャンルが発展を遂げ、現在ではクラブシーンという枠を飛び越えて一般的なポップソングの領域へと浸透しているのは周知の事実。
その稀有な歴史をさかのぼっていくと、とあるジャパニーズブランドのターンテーブルの存在に出会います。それがTechnics「SL-1200シリーズ」でした。世界初 「ダイレクト・ドライブ」を搭載したTechnicsプロダクトとDJの偶然な出会い。それを必然的な出会いに変えたのはTechnicsの技術力と歴史の厚さ、そして開発者の情熱でしょう。
この 「ダイレクト・ドライブ」の誕生を、現在のポップミュージックの発火点の1つとして数えるのはいささか大胆でしょうか?Technicsターンテーブルの集大成であるSL-1200MK7が、これからの音楽の歴史においても重要な存在であり続けるのは間違い無いでしょう。
写真左から、Rock oN 恒吉隆治、パナソニック株式会社 井谷氏、上松氏、Rock oN 渋谷隆了
SL-1200MK7
Technicsの高音質技術を惜しみなく投入したDJターンテーブルの新たな世界標準
メーカー希望小売価格 97,200円(税込)
ダイレクトドライブモーターやプラッター、シャーシなど、すべてを新開発しながら、トーンアームや各種操作スイッチなどの配置はSL-1200MKシリーズのレイアウトと操作感を踏襲し、これまでと変わらない使い勝手を実現。一新されたコアレス・ダイレクトドライブ・モーターも、専用に開発したアルミダイカストとラバーを貼り合わせた2層構造のプラッターと合わせてチューニングを行い、SL-1200MK6と同じ慣性質量としています。モーターのトルク制御もすべて見直し、起動トルクやブレーキスピードまで、歴代の1200MKシリーズと同じ操作感を追求しました。最新の技術を盛り込みながらも操作性やフィーリングは従来のまま。操るほどに、SL-1200MK7の進化を実感できます。
*ProceedMagazine2019号より転載
Review
2019/02/20
ビデオ再生の最新ソリューション Video Slave 4 Pro へアップグレード
DAWと同一のマシンで動作し、独自プレイバックエンジンによる安定した動作でDAWと同期したビデオ再生ソリューションを提供するNon-Lethal AppricationのVideo Slave Pro。前バージョンとなるVideo Slave 3 Proは、その機能性と導入障壁の低さで国内でも多くの業務スタジオに導入されて来ました。
昨年末には待望の簡易ビデオ編集機能が追加されたVideo Slave Pro 4がリリースされ、現場でのさらなる活躍が期待されます。新規導入をご検討の方はもちろん、現在Video Slave 3 Proをご使用の方もぜひ最新バージョンへのアップグレードをご検討ください。
Video Slave 3からの変更点
タイムライン
Video Slave 3 Pro(以下、VS3)からVideo Slave 4 Pro(以下、VS4)へのアップデートによる変更点の中でもっとも大きなものと言えるのが、プレイリスト方式からタイムライン方式への再生方式の変更です。
プレイリスト方式を採用していたVS3では、ユーザーがインポートしたムービーファイルは自動的にプレイリストに並び、ファイルのオリジナルTC(またはユーザーが設定したスタートTC)に従ってDAWのプレイバックに同期していました。このシンプルな動作方式はユーザーのニーズに十分に応えるものでしたが、増大するビデオエディットへの要望に応えるために、メーカーはVS4でのタイムライン方式採用に踏み切りました。
これによりアプリケーションの見た目や操作性が大きく変更されましたが、却ってDAWやNLEなどその他の制作用アプリケーションと近くなったため、分かりづらさを感じないものとなっています。ムービーの再生タイミングを変更したい場合、VS3ではウィンドウを開いてTC値を入力しなければなりませんでしたが、VS4ではタイムラインにリージョンをドラッグすることでより直感的に再生タイミングを設定することが可能になりました。
さらに、VS4はひとつのプロジェクトの中に複数のタイムラインを持つことができるため、作業内容に応じて別々のタイムラインを使い分けるといった柔軟性も合わせ持っています。
ビデオエディット
VS4がタイムライン方式を採用した理由がこのビデオ編集機能の追加です。今回のメジャーアップデートに際して、機能的な面での最大の変更点と言えるでしょう。VFXや色調補正などの高度な編集機能までは備えていませんが、リージョンのカット/トリム/ムーブといった基本的な編集ができるようになったことで、MA作業中に発生したクリップの差し替えなどにもスピーディに対応することが可能になりました。急な変更によってワークフローが停止する時間を、最小限に抑えることができる、まさに待望の追加機能と言えるでしょう。
iLokライセンス対応
また、VS4からはランセンス方式がiLokに変更され、これにより、ライセンスの管理・移行がより便利になりました。特に、様々なスタジオで作業を行う機会の多い個人ユーザーの方々には朗報でしょう。
VS3も使用可能
今回のバージョンアップによって大きな仕様変更を果たしたVS4ですが、DAWのTCと同期したプレイバック/スクラブというメインの機能に変わりはありません。また、使用方法もより直感的になっています。とはいえ、これまでVS3を使用されていたユーザーにとっては使い勝手に多少なりとも違いを感じることは否めません。
しかし、この面からVS4へのアップグレードを躊躇されているユーザーのみなさまもご安心ください。VS4へのアップグレード後も、引き続きVS3を使用することが可能です。VS4ライセンスを所有するユーザーは本国メーカーWEBサイト”My Account”下部から”Video Slave 3.4.455 (reads VS 4 licenses)”をダウンロードすることで、VS4ライセンスで起動するVS3を手に入れることができます。VS4の使用法や設定方法が分からずにワークが止まってしまうような事態を避けるために、バックアップとしてマシンにインストールしておくことが可能です。
その他の特徴
VS4についてのさらに詳細な情報は、下記リンク先からVideo Slave 4 Pro製品ページ(日本語)をご覧ください。
https://pro.miroc.co.jp/brand/non-lethal-applications-video-slave-4-pro/
アップグレードの方法
現在、VS3をご使用中のお客様はアップグレード用ライセンスをご購入いただくことでVS4へのアップグレードが可能です。また、2018年10月16日以降にアクティベーションされたライセンスについては無償アップグレード対象となっている可能性がございますので、まずはROCK ON PROまでご相談ください。
Non-Lethal-Applications Video Slave 4 Pro
◎新規ご購入
販売価格:¥75,384(本体価格:¥69,800)
*本製品はダウンロード製品のためパッケージはありません。
*画像はイメージです。
Non-Lethal-Applications Upgrade to Video Slave 4 Pro
◎アップグレード版
販売価格:¥26,784(本体価格:¥24,800)
*本製品はダウンロード製品のためパッケージはありません。
*画像はイメージです。
Review
2018/11/29
いよいよ日本上陸!! VENUE | S6L-24C
世界中で大成功を収めたVENUE | Profileコンソールの後継機種となるS6L-24C。InterBEE2018でStage32と併せて国内初のお披露目となりましたが、それに先立ってAvid Japanにて内覧会が開催されました。今回の新ラインナップは、シリーズ最大規模となる48フェーダーのS6L-48D、ディスプレイも取り除きもっともコンパクトな仕様となるS6L-16C、そして従来のS6L-24Dからチャンネル・タッチ・モジュールが2台抜き取った形となったS6L-24「C」の3つのコントロールサーフェスを中心に、エンジン・I/Oも新機種が加わって、より一層ユーザーの選択に柔軟性が高められた格好です。
◎ VENUE | S6Lシリーズのメリットとは!?
今回のリリースで、サーフェス5種・エンジン3種・I/O4種のラインナップとなりましたが、各I/Oやエンジンはどのモデルでも用途に合わせた組み合わせが可能というのがこのシステムの美点。思いつくままの組み合わせを自由にシステムアップできることになり、エンジン・I/Oに余裕をもたせた構成を行なっておいて会場規模によって持ち込むサーフェスをセレクトするといった運用ももちろんのこと。この従来の製品も含めた100%クロスコンパチで自由にシステム構築できる事がS6Lシステム最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
そして、同時に発表されたStage32はラック1基で計32入力/出力チャンネルが可能なモデル。これまでの16もしくは64というI/Oの選択肢にも落としどころが設定されています。Stage16はシャーシと各I/Oモジュールが一体となっているため標準搭載されているI/O数をカスタムできませんが、このStage32はフラッグシップであるStage64と同じモジュールを搭載、用途に合わせたI/Oの変更が可能な上にフラッグシップの音質クオリティをきちんと確保している、ということになります。
◎オプションの組み込みでWAVESとの親和性がさらにUP !!
言わずもがな、、ではありますが、VENUEシステムはソフトウェアプラグインがインサートできます。通常WAVESプラグインをインサートする場合、SoundGrid Extremeを使用して操作用PCにてプラグインの操作を行いますが、S6LではSoundGrid Rack for VENUEとWSG-HD Waves SoundGrid Option Cardをインストールする事により、プラグイン用PCも必要なくS6Lのサーフェス上でWAVESプラグインの操作が可能、スマートにシステムの構築が行えます。S6LシステムはWAVESプラグインをDSPリアルタイム処理する事が可能となるため、他社製品と比べてもシステムに組み込みやすくWAVESプラグインに一番近しいデジタルミキサーコンソールと言えるかもしれません。
気になっていたミキサー本体のサイズ感は!?
ツアーやPA現場などで必ず出てくる課題、となればまず仮設現場でのセッティングです。ミキサーを持ち上げる際に何人くらい人手が必要なのか、どのように立ち上げるかなどで、実際現場に立ち会う人数を決める事もあるのではないでしょうか。選択肢が豊富だからこそ、今一度サイズ確認してみます。
(W x H x D)
S6L-48D / 1934mm x 前面91mm 背面388mm x 787mm
S6L-32D / 1304mm x 前面91mm 背面388mm x 787mm
S6L-24D / 989mm x 前面91mm 背面388mm x 787mm
S6L-24C / 989mm x 前面91mm 背面205mm x 787m
S6L-16C / 671mm x 前面91mm 背面205mm x 787mm
チャンネル・タッチ・モジュールの有無とフェーダー数のほかは共通の仕様で、重量も24Dは54kg、24Cは38kgと16kgの差異。ディスプレイモジュールだけではないかもですが、意外と重量差ありますね。実際に会場で確認してみると、24Cは通常であれば2名で両サイドから卓本体を持ち上げてセッティングする事ができるイメージ、24Dなら3名、32Dになると4名の手が必要となるくらいのサイズ感でしょうか。
各ラインナップでコストと照らし合わせて適正なスペックを選択するだけでなく、各現場に合ったサイズ感を重視する意味でも、サーフェスやI/Oが組み合わせ自由となる点はやはりメリットです。
今回国内初お披露目となったS6L-24Cは、当時も人気を博したVENUE | Profileの後継に位置付けられているだけあり、そのサイズや規模感もまさにベストマッチ。リプレイスにあたって非常に具体的な提案がAvidからなされている状況です。もちろんコスト面でも48D/24Dより優位であることは間違いなく、サウンド面は向上、スペースファクターもクリアできているとすれば、、、これはお試しいただくほかありません。お問い合わせは06-6131-3078 / ROCK ON PRO Umeda 森本・中川まで、お待ちしております!!
Review
2018/09/28
Focal / Clear Professional 店頭展示中!!
◎店頭展示中!!
Focal / Clear Professional
価格:¥198,000(本体価格:¥183,333)
SM9やTrio6を筆頭にTwinシリーズ、Shapeシリーズなど規模の大小にかかわらずクオリティあるモニター環境を提供しているFocal社。過去CMSのシリーズはロングセラーとなりプロフェッショナルのプライベートな制作スペースでもその姿を数多く見かけることができ、その流れはShapeシリーズにも受け継がれユーザーから多くの支持を集めています。そのフランスにオフィスとR&D、生産拠点を構えるFocalですが、スタジオモニター以外にもハイエンドオーディオやカーオーディオのユニットなど多くの分野で製品をリリースしているのは周知の通り。
そして新たな分野として2012年に参入したのがヘッドホンのマーケット。当初はHiFiオーディオ向けとしてSpirit Oneをリリース、こちらはのちにスタジオユースモデルとしてSPIRIT PROFESSIONALへと発展していき、その解像されたサウンドと意外にも手が届きやすい価格帯もあり、あの業界大定番ヘッドホンから乗り換えされた方も多かったのではないでしょうか。その一方で、オーディオの世界では弩級のハイエンドモデルとして50万円以上のプライスタグとなったUtopiaが高い評価を獲得。Focal得意の(!!)固有振動の周波数が高いベリリウムを用いたドライバーなどを用いていましたが、それをアルミ-マグネシウムに変更するなどして半分以下の価格に落とし込み、サウンド制作のプロフェッショナルに向けた仕様を織り込んだのが今回店頭デモにご用意したClear 「Professional」です。
◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!!
◎一番耳のそばにある「スピーカー」
「Clear Professional」はUtopiaや兄弟モデルとなるElearと共通したオープン型で、密閉となるSpiritシリーズやListen Professionalと大きく異なるのが一番耳のそばにある「スピーカー」として捉えられる点です。Focalがスピーカーで蓄積したノウハウを最も活かしやすい形でヘッドホンにフィードバックできている製品とも言えます。
一聴してわかるのは音の質量がしっかりと感じられる部分。ディテールを一つ一つ把握できる再生能力の高さで音程感の微妙な超低域のシンセベースラインも、リズムフックになるようなハットの裏拍もニュアンスまで把握できてしまいます。オープンの機構もあり、密閉型に比べて左右の音像が広いことも特徴的。つまり、左右・帯域の上下が広大に広がっており、再生される音像スペースがとにかく広い。そしてその領域の密度がしっかりと詰まって再生されるためディテールが把握しやすいと言えるのではないでしょうか。
結果的にどのようなミックスでもこのClear Professionalのクオリティで聴けてしまうことが長所でもあり、制作においては短所になるのかもしれませんが、きちんとしたリファレンスとして耳に馴染む段階ともなれば、その再生能力の高さからこれまで以上に繊細な作業が可能になることは間違いなく、価格相応の実力をきちんと感じさせてくれるモニタリングを実現してくれるはずです!!
◎Gallery
直近ではStereo Sound / HiVi夏のベストバイで第2位に選ばれるなど、内外からの評価も得てきているClear Professional 。ハイエンドヘッドホンモニターの見せる音像世界をぜひRockoN渋谷で体験してください。お問い合わせはROCK ON PRO 佐々木/清水(03-3477-1776)まで、ご連絡お待ちしております!!
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2018/07/30
KS digital / C8-Reference 店頭展示中!!
◎店頭展示中!!
KS digital / C8-Reference
価格:ペア:¥427,680(本体価格:¥396,000)
HANDCRAFTED IN GERMANY。KS digitalの本国ページを見てみると、まず最初にうたわれているコピーです。KS digitalのスピーカーはドイツ・フランスの国境に近いザールブリュッケンにある本社工場で20年以上にわたりハンドメイドを守り生産されています。その出荷にあたってもIFM(Individual Frequency Matching)と呼ばれる各個体ごとに周波数特性と位相統制を測定し整合する工程があり、正確な信号の再現をすべく手間暇を惜しまないクラフトマンシップが注ぎ込まれていることが伝わってきます。
今回店頭に展示ラインナップしたのは「C8-Reference」、8インチのウーファーサイズとなる同軸モニターです。同軸のメリットは各所で様々に語られている通り、点音源から出力される理想的で正確なサウンド環境を実現できるところではないでしょうか。さらにKs digitalは特許技術となるFIRTEC/DSPを搭載し周波数特性はもちろん位相についても直線化。同軸のメリットとともにその定位感は確かなクオリティを感じさせます。そして、実際に聴いてみると意外にも感じられるのがそのパワー感。同軸のコンパクトなルックスのため、どちらかといえばパワーとは対極のイメージかもしれませんが、この同軸レイアウトを8インチのウーファーを持った縦型の3wayに並べ替えて思い浮かべてみると、、、そのサイズから出力されるサウンドもイメージできるのではないでしょうか。ぜひ実機で確かめていただきたいポイントです。
◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!!
◎音の鳴る「前」を感じさせるような豊かなニュアンス!
ドイツでハンドメイドされることから、その流通量も限りがありプレミアアイテムともなっていたKS digitalですが、仕様も新たに「Reference」の名称が与えられ、改めて我々の前にその姿を見せてくれました。同軸スピーカーの選択肢としては同じくドイツのMusikElectronic RL906が同価格帯にありますが、音が前面に出てきて音像を見せるようなMusikの傾向とはまた一味異なり、音の鳴る「前」を感じさせるような豊かなニュアンスを持っています。以前から定評のあったウソのない低域も健在。密閉の筐体となりバスレフのような特別な機構はなくとも8インチと大きめのウーファーから余裕のある締まったサウンドが再生されてきます。ルックスのイメージとは裏腹に四つ打ちのキックまでも無理なく受け止めて、意外なまでのパワー感を発揮。そこに同軸のメリットである定位の良さが掛け合わされて、ハイエンドモニターとして期待を裏切らない音像空間が目の前に現れます。
以前にご紹介したPMC / ATCが構造として正しいスピーカーを実直に体現していたのに対し、KS digitalは同軸であり、DSP補正であり、コーンの素材もカーボンを採用、さらにはオプションのリモートコントローラーなど、現代的な要素を盛り込んでリファレンスとなりうるモニターを開発しています。本国ではスタジオモニターはもちろん、オーディオの分野でも数々のラインナップがあり、その姿もかなり魅力的。国内導入が心待ちにされるところです。これでRockoN渋谷リファレンススタジオのモニタースピーカーラインナップも、このKS digitalから、PMC/ATC/Amphion/Musikなどなど、ハイエンドのラインナップがかなり充実してまいりました!すべてを比較試聴して「その1本」を見つけてください!
◎Gallery
・製品オーバービュー
・スタンドの動き
そして、従来と変更され目を引くのがサイドを支点としたスタンド。上下方向への調整幅も写真の通りで、スタンドの高さにかかわらずスイートスポットを狙い撃ち!!です。もちろん固定力、調整とも品質の高さを感じさせてくれます。お問い合わせはROCK ON PRO 佐々木/清水(03-3477-1776)まで、ご連絡お待ちしております!!
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2018/07/20
Pueblo Audio / 2+2 Package 店頭展示中!!
◎店頭展示中!!
Pueblo Audio / 2+2 Package
価格:¥356,400(本体価格:¥330,000)
ビジュアルからして職人の仕事道具です。今回店頭展示でご紹介するのはPueblo Audio / 2+2 Package、マイクプリ+ファンタムとなる「JR2/2」と、そのパワーサプライ「PS34」のパッケージとなります。Pueblo Audioはハリウッド・バーニーグランドマンのエンジニアであるScott Sedilloが自らの制作のために作り出したブランド。生まれもハリウッドなら、そのテストパイロットもハリウッドで行われており、最高峰とも言える現場で求められる条件をいくつもクリアして開発されてきたことが伺えます。そして、すでに数々のビッグタイトルで実績多数。本国ホームページをのぞいてみると、その実直な作りとは裏腹にSTARWARS/SUPERMAN/WALKING DEADなどなど世界的な作品が顔を揃えており絢爛豪華。John Williamsのあの楽曲でも24ch分のPueblo Audioが使用されているほか、WARNER BROS.のフォーリースタジオにも導入されており、Pueblo Audioの開発環境はこれ以上にない現場との密接さを感じます。
そのPueblo Audio / JR Series Preampsは今回店頭にご用意した2ch+ファンタム2系統の「JR2/2」とパワーサプライ「PS34」のほか、4chプリ、ファンタムのみの独立ユニットをラインアップ。PS34は最大4台のJRシリーズに電源供給を行えるため、最大で16chのマイクプリを組み上げることもできます。このファンタム、外部電源を独立した別個体にしていることが熱や磁気、振動などユニットに与える外的要因への根本的な対策になっています。
◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!!
◎太い!とかフラット!だとかは当たり前の余裕あるしっかり感
このPueblo Audioの国内代理店はAbendrot International。ホームページを見るとまだ日本国内では未発見ともいえる世界中のハイエンドブランドを紹介しています。その名称となっているAbendrotは日英の世界有数のマスタークロック技術者が開発したクロック「Everest 701」をリリースしており、ちなみにそのプライスは2,800,000円(税別)と別格。
そのAbendrot Internationalが取り扱うマイクプリがPueblo AudioのJRシリーズです。ラインナップを見るとモジュール方式とも言えるようなマイクプリ、ファンタム、電源をそれぞれ組み合わせる内容で、必要に応じた柔軟なプランニングが可能。サウンドについては開発者のScott Sedillo氏が求めるレベルでマイクプリをきちんと作ったらこうなったのでしょう、太い!とかフラット!だとかは当たり前のしっかり感で余裕を感じます。輪郭が明確かつソースをそのままゲインアップできてしまう感覚で、マイクの特徴がそのまま活かされる土台として非常に魅力的。マイクプリでキャラクターをつけない方向なので、フォーリーやオーケストラの収録でも採用されるケースが多いのではないでしょうか。もちろんチューブマイクと組み合わせてヴォーカルRECに使用するパターンでも良い結果を生みそうです。
背面を見るとコネクションも独特。この「JR2/2」の場合同じ筐体にファンタムがあるものの実質的には別ユニットとなります。マイクからファンタムへ、そしてプリへと接続する格好ですが、一つ注目なのは珍しくもAUX OUTが用意されている点。ここでシグナルをパラアウトできるため、バックアップへ回したり、モニター返しに使用したりとマイクプリ直後の整った信号を分岐できると活用の幅がグッと拡がります。シンプルなフロントパネルには2.5dB間隔(目盛の間に一段あり)のステップ式のゲインつまみ、各チャンネルのゲイン差は±0.1dBでマッチングしているそうで、ステレオにした際の精度にも信頼を置けそうです。価格はこの2+2パッケージなら¥330,000(税抜)、そのサウンドや用途から考えるとMillennia HV-3Cあたりのユーザーにぜひ体験していただきたい、という選択肢が増えました!
◎Gallery
フロントパネル
リアパネル
*WARNER BROS. フォーリースタジオ ムービー中盤にPueblo Audioの姿が見えます。
*John Williamsのあの楽曲の収録模様。手前のラックに24ch分のPueblo Audioが格納のようです。
John Williams! from rcjohnso on Vimeo
映画音楽の現場で育てられたことから、ホームページの使用用途も「Decca Tree、OTRF、4 way 5.1、Atomosなどのオーケストラのメインアレイ、木管、ソリスト、1stバイオリン、ピアノ、音響効果(フォーリー) 」と記載がありますが、その高い分解能は幅広いソースに対応できる応用力がありそうです。お問い合わせはROCK ON PRO 佐々木/清水(03-3477-1776)まで、ご連絡お待ちしております!!
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2018/06/29
ROCK ON PRO NEWS !! PMC / Result 6 店頭展示開始!!
◎店頭展示中!!
PMC / Result6
¥378,000(本体価格:¥350,000)
Professional Monitor Company、PMCのその頭文字はプロフェッショナルの機材であることをストレートに感じさせます。PMCはBBCのピーター・トーマスとFWOのエイドリアン・ローダーが1991年にイギリス・ワトフォードで創立したメーカー、現在はその北部にあるルートンの自社工場で製造が続けられています。最初期に開発された「BB5」のワンペアがBBCに納品されたことを皮切りに、USではCapital StudioやDennis Sands Studio、UKでもロンドンのMetropolisなど世界の著名スタジオで長年活躍。日本国内ではサイデラ・マスタリングでPMC MB1 SDM customがメインに使用されています。
そのラインナップもコンシューマ向けやラージも多数、本国Webページを見るとまさしく多種多様ですが、その中でニアフィールドを担うのが今回取り上げる「Result6」です。近年のPMCニアフィールドといえばtwotwoのシリーズ、PMCの特許となるATL=Advanced Transmission Lineでキャビネット全体を仕切り低域を増強、ピークの出やすい音響管によるバスレフとは一線を画したフラットかつ強調されすぎない豊かな低域を再現していました。そこにResult6では新たに開発された「D-Fin」を採用。この特殊なHFドライバー周辺の形状は、滲みのない高域だけでなくスイートスポットの拡大にも効果があります。”音を正確に表現する”クラフトマンシップあふれるPMCが世に送り出した新たな機軸となる技術です。
◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!!
◎ミックスチェックで重宝される魔法!?のスピーカー
PMCと聞くと憧れの眼差しを向けてしまう方も多いのではないでしょうか。数々の著名スタジオで採用されている実績はもちろんのこと、ハイエンドのラージでは1000万円以上のプライスタグとなるまさに高嶺の花であったのかもしれません。そのPMCがパーソナルなユーザーに向けてリリースをしたのがこのResult 6です。これまでもtwtwoシリーズがニアフィールドのラインナップとして存在していましたが、DSPコントローラーやデジタル入力などを省きおよそ半分程度のコストで導入できるところまでPMCが近づいてきた、という印象。
Result 6では航空力学も応用した新技術となるD-Finを採用しています。スイートスポットを広くとれるメリットがあるD-Finですが、実際に試聴してみるとあまり内振りせず正面寄りのセッティングでも、高域がならされた自然なサウンドになります。スイートスポットの広さも実感でき、某紙でのレビューでもクライアントからOKをもらい続けられる(!)というミックスチェックで重宝しそうな魔法!?のスピーカーかもしれません。また、低域の出方には独自技術となるATLの効果がふんだんに感じられます。バスレフのような筒を共振させる機構と異なり、音の道筋をあるべくように長くとったこの設計は、その増幅に無理がなくとてもナチュラル。リファレンスモニターとしての要件をよく満たしています。ちなみに背面を見るとEQは付いていません。これはこのモニタースピーカーこそがリファレンスとなるバランスを備えている、というPMCの自信の現れなのではないでしょうか。
プライスレンジとしてはADAM S2Vやmusikelectronic 906が比較の対象として面白そうです。それぞれにキャラクターが大きく異なる中で、どの機種がご自身の環境にマッチするのか、、、RockoN渋谷店でご確認ください!
◎Gallery
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2018/06/22
ROCK ON PRO NEWS !! MANLEY / REFERENCE SILVER店頭展示中!!
◎店頭展示中!!
MANLEY / REFERENCE SILVER
¥486,000(本体価格:¥450,000)
Manleyのマイクラインナップに新たなプロダクトが加わりました!90年代初頭の発売から27年もの月日が流れたManley Reference Gold と Reference Cardioid。抜けのいい高域を持つチューブマイクとして国内外問わず高く評価され、Reference Cardioidはアヴリル・ラヴィーンがカスタムモデルをオーダーして使用するなど、ヴォーカルレコーディングを中心に用いられています。そのラインナップに新しく加わったこのReference Silverは、国産初のコンデンサマイクとなるSony C-37Aにインスパイアされて開発されたとのこと。C-37Aはヴォーカル収録はもちろん、繊細なニュアンスを必要とする和楽器の収録にもよくマッチするイメージですが、海外では未だに状態の良い個体にプレミアムがつき、原音を忠実に収録するそのサウンドは登場から60年以上経った今でも評価得られている逸品。メーカーHPでも「大変貴重なSonyの完動品を見つけるより、、」とあるように、Reference Silverは50年代のヴィンテージマイクのニュアンスを現代のカプセル設計で新たに創り出したマイクと言えそうです。
◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!!
◎あらゆるソースに対応できる立ち上がりの早いサウンド
Manleyのマイクといえば、チューブならではのイメージというよりも綺麗な古臭くないサウンドの印象があります。現行ハイエンドモデルのReference Goldは現代のハイサンプルの中でも埋もれてしまわない存在感。スタジオで常設しているケースは中々見かけませんが、サウンドエンジニアが自分の筆として使用しているケースは多数。並みいるヴィンテージマイクと戦えるマイクとして、ヴォーカルを中心にメインソースに使われるケースが多いようです。現在でも全く色褪せることのないこのクオリティを27年も前に実現できていたのは「驚き」とも言えるのではないでしょうか。
そのReference Goldのとても近いリッチな音像感とReference Cardioidとの間にポジションを取るのが今回のReference Silverとなります。Goldでは近いかも、、と感じるような場合にも対応できる、ソースを選ばない扱いやすさを感じたのが第一印象。電源も現代的なユニバーサル電源で、CORE、FORCE、NU MU、ELOP+ に装備され高く評価されているスイッチモード電源から派生した技術が用いられているとのこと。電源の重量自体も軽く、頑丈なマイクケースとも相まってチューブマイクといっても持ち回りは気軽です。
ぜひ店頭で比較しながら試聴していただきたいのは、マイクプリ内臓でパワフルなキャラクターの強いChandler Limited/REDD MICROPHONE、柔らかいニュアンスを表現した暖かみの豊かなNEUMANN/M149あたりでしょうか。こちらもRockoN渋谷リファレンスルームにスタンバイしていますのでご相談ください!
◎Gallery
このReference SilverをRockoN渋谷店で展示開始しました!Vari-MU、Masive Passive、CORE、VOXBOXといったManleyのチューブアウトボードとの組み合わせも興味深く、、、ないですか!? もちろん実際のサウンドを確かめていただけます!! お問い合わせはROCK ON PRO 佐々木/清水(03-3477-1776)までご連絡ください!!
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2017/10/31
NEXT LEVEL MONITOR EXPERIENCE Vol.1~大型ニアフィールドがもたらすモニタリングの新次元~
暑い日々も終わり急に寒い日が続く今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。寒くなってくると、スピーカーも大きめのサイズを使用してゆとりと厚みのある音を聴きたくなりませんか!? 空気を大きく動かすことで、なんだか部屋の温度も少し上がる気がします!!(編注:それは排熱のせいではないかと思われます。)ROCK ON PROではそんな季節にぴったりの企画をご用意いたしました!!ROCK ON PRO渋谷リファレンススタジオにて、大型ニアフィールド・モニタースピーカーにフォーカスした展示を開始いたします!! 60万円~100万円クラスのモニターを2機種ずつ入れ替わりで展示。ADAM S3H、Amphion Two18、EVE Audio SC407、Focal SM9、GENELEC 8351AM、Musik RL904、Neumann KH420、PMC twotwo 8などを順次展示予定です!!
ニアフィールドとはいえ、このクラスになるとじっくりと試聴する機会はなかなか持てないのではないでしょうか!? ご自身の環境で試すにもモニターを入れ替えるだけで大仕事、とはいえ外部では試聴環境が気になるところです…。その点、ROCK ON PRO渋谷リファレンススタジオではスピーカーはすでに設置済み、切り替えもスタッフでも行います。何よりリファレンス環境でのシビアな試聴が可能です!気になる機種がある方は、この機会に是非ご来店ください!!暖かい店内で美味しいコーヒーを召し上がりながら、落ち着いた雰囲気でご試聴いただけるよう準備してお待ちしております!!
気になる展示機種ですが、第一弾はFocal / SM9とEVE Audio/ SC407の2機種。SM9は2012年、SC407は2013年の発売と導入実績も積み重ね、モデルとしても熟成を重ねた逸品。その2機種のポイントをまとめましたのでご確認ください!!
◎Focal哲学を結集したフルアナログ・ヘビー級フラッグシップ!!
Focal / SM9(ペア)
価格:958,000円(本体価格887,037円)
POINT1
3Way、2Wayを切り替えることができるFocus機能の搭載がSM9の特徴です。この機能は後発のTrio 6 Beにも搭載されているもので、Focusモード時には前面外側のサブウーファーと上面のパッシブ・ラジエーターがOFFになります。3Wayモードでは30Hz – 40kHz (+/- 3dB)、2Wayモードでは90Hz – 20kHz (+/- 3dB)という特性に変化し、これ1台で『小さいモニターで聞いたときはこんな感じ、、』という具合にサイズの違う2台による聴き比べが出来てしまうという画期的な機能です!これは「スピーカーを設置するのに最適な場所はひとつの部屋にたった一ヶ所しかない」というFocalの音響哲学の結果から生まれた機能だとのこと。ことの是非はともかくとして、プロダクト・デザインを通して思想が一貫している感じは凄味があります!
POINT2
さらに特徴的なのは天面に搭載された11インチのパッシブラジエーター。パッシブですので電磁気回路もなく、スピーカー筐体内の空気振動を利用して動作することから「天然のサブウーファー」とも呼ばれている機構です。このパッシブラジエーターの搭載により低音の量感が大幅にアップしており、ラージモニター、サブウーファーがなくともしっかり低域の確認ができるのはSM9導入の大きなメリットと言えます。
2way / 3wayの切り替えで一台二役を担えるリスニングに対する柔軟性、パッシブラジエーターによる優れた低域のモニタリングという点、そして見逃せないのはその能力を適度な筐体サイズにまとめている点ではないでしょうか。プロジェクトスタジオにもフィットし、コンパクトなニアフィールドモニターとは明らかに一線を画するFocal / SM9、その実力をリファレンススタジオでお試しください!!
製品仕様
周波数特性3 ウェイモード:30Hz – 40kHz (+/- 3dB)、40Hz ― 20kHz (+/- 1dB)
2 ウェイモード [Focus]:90Hz ― 20kHz (+/- 3dB)
最大音圧レベル3 ウェイモード:116dB SPL (peak @ 1m)
2 ウェイモード [Focus]:106dB SPL (peak @ 1m)
クロスオーバー周波数3 ウェイモード:250Hz, 2.5kHz
2 ウェイモード [Focus]:2.5kHz
パッシブラジエーター11 インチ (27cm) Focal "W" コンポジット ・ サンドイッチ・コーン・ ピストン , エクストラワイド ・ リバース・サラウンド・ラジエーター
サブウーファー8 インチ (20cm) Focal "W" コンポジット ・ サンドイッチ・コーン
ミッドレンジ6.5 インチ (16.5cm) Focal "W" コンポジット ・ サンドイッチ・コーン
ツィーター1 インチ ピュアベリリウム ・ リバースドーム型 TB872
入力10kΩ バランス XLR
電源電圧115V [6.3A fuse] IEC インレッ 100V 駆動検査済
LF アンプ段400W rms, class AB
MF アンプ段100W rms, class AB
HF アンプ段100W rms, class AB
サイズH320 W490 D390 mm
重量35kg
◎リボンツイーターとフルデジタル回路がシルキーでワイドな音像を描き出す!!
EVE Audio/ SC407(ペア)
価格:751,680円(本体価格696,000円)
POINT1
SC407に限らずEVEのスピーカーすべてに言えることですが、EVE Audioの強みは高解像度のDSP回路にあります。フルデジタル制御のため左右差が生まれることはなく、位相のズレがない解像度の高い音でモニターすることができます!SC407クラスの大きなモデルになるとその『位相のズレがない』という印象が如実に見えてきます。SC407は2つのウーファーが同じ帯域を再生するという少し変わった構成を持つ4Wayですが、ウーファー2つが同時に駆動するということはより正確性が要求されるということにもなります。これを実現するのがDSP制御とも言えるのではないでしょうか。その結果、2つのウーファーを使ったその音像はとてもゆとりのあるもの。さらに、左右のレベルやフィルター設定などもDSP制御により正確に行えます。このコントロールはフロントノブで行えるのため、調整のたびにわざわざ後ろに回って、、というような煩わしさもありません!
POINT2
低域は2つのウーファーによって再生することで解像度とパワー感を高めていますが、EVE Audioのもう一つの特徴はAMT(Air Motion Trance)と呼ばれるリボンツイーターにあります。このツイーターは、側面の電極に電流が流れると隣り合ったアコーディオン状のダイアフラムが引き合い、その隙間の空気を圧縮して空気をダイレクトに動かします(エアモーション)。その結果、伝達ロスや歪みの発生がなく楽器の質感や残響成分、倍音までも正確に再現させることができ、立ち上がりも早く解像度が非常に高いサウンドを実現しています。高域の見えやすさと空気感の捉えやすさはミックスのクオリティを引き上げてくれるのではないでしょうか。
ダブルウーファーによる低域、リボンツイーターによる高域と、両方向にとても余裕のあるサウンドがSC407の特徴です。こちらも渋谷リファレンススタジオでじっくりと試聴可能、ご来店お待ちしています!
製品仕様
種別4-way System
寸法(WxHxD) [mm]600 x 260 x 320
周波数特性(-3dB)35Hz – 21kHz
ツイーターAMT RS3
クロスオーバー周波数280Hz/3000Hz
最大音圧レベル116dB
搭載アンプ数4
総電力(ショートターム)600W
保護リミッター有り
ボリューム調整範囲-inf. – +6dB
ディップスイッチ(インプット)+7dBu/+22dBu
消費電力(スタンバイ時)< 1W
出力電圧300VA
重量(kg/lb)18 / 39.7
◎対象商品ご購入で下記の4製品よりお好きなものをプレゼント!
展示期間中にご来店の上、対象機種をご購入いただいたお客様に、モニターの実力を引き出す選べる4つのプレゼントをご用意しました。下記の4製品の中からお好きなものをおひとつ差し上げます!どれもモニターの実力をさらに発揮させることができるマストバイな製品です!!
◎SELECT 1:Sonarworks / Reference 4 Studio edition with mic - boxed
通常販売価格42,800円(税込)相当
スピーカー測定ソフトウェア、スピーカー・キャリブレーション・プラグインに加え、ヘッドフォン・キャリブレーション・プラグインであるSystemwide、さらに、あらかじめSonarworksの音響技師によりANSI準拠の測定マイクと比較・測定されて出荷される測定マイクを収録しています。ご購入いただいたスピーカーの実力を100%発揮できる製品です!
◎SELECT 2:Iso Acoustics / ISO-PUCK 8個
通常販売価格28,080円(税込)相当
IsoAcoustics ISO-PUCKは、スタジオモニター、ギターアンプなどのシステムをアイソレートする革新的なアイテムです。ISO-PUCKのユニークなデザインは、高度なアイソレーションを実現しながら、横方向の動きと振動に抵抗し、サウンドの明瞭さとリスニング・フォーカスを高めます。すべてのエネルギーはISO-PUCKのコア部で管理され、優れたアイソレーションとコントロール性を得られるよう注意深く調整されています。設置面からスタジオモニターをアイソレートし、エネルギーの転移とその結果起こるサウンドの不鮮明さや色付けを排除する最新鋭のインシュレーターです。
◎SELECT 3:ACOUSTIC REVIVE / AC-2.0 TripleC×2本
通常販売価格32,600円(税込)相当
鍛造による世界初のオーディオ専用導体PC-TripleCを導体に採用。10万円クラスの電源ケーブルと比べても勝るとも劣らない贅を尽くした素材と構造で電源クオリティを向上させます。
◎SELECT 4:Zaor / MIZA Stand V36
通常販売価格14,800円(税込)相当
MIZA V-STANDSは、技術的なパフォーマンスとデザインを最良のスタンダードとして両立することを目標として設計されています。プロフェッショナルな使用に対応しつつ扱いやすさも実現したモニタースタンド。AERSTOPパッドを天板に追加し、スピーカーとスタンドとのより良好なアイソレーションを確保、スピーカーからスタンド、フロア、ルームへの低域の伝播を抑制することができます。
次回はADAM S3H、PMC twotwo 8を展示予定、大型ニアフィールドがもたらすモニタリングの新次元とも言えるそのサウンドを是非渋谷リファレンススタジオでご体験ください!なお、展示日程などの詳細は決定次第ROCK ON PROウェブサイト上でお知らせいたします、ご期待ください!
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2017/07/21
残りわずか。Rock oN 限定モデルFostex /NF01R その実力を再確認
今回NF01Rはその名の通り、FOSTEX / NF-01Aを基にブラッシュアップを果たしたRock oN 限定モデルとなっています。限定100ペア(200台)という台数限定販売となっているこのモデルですが残り数量も減ってきており、再度皆様へご提案させていただきたく思います。 詳細情報とクリエイターの皆様にレビューいただいた過去の記事をまとめていますのでNF01Rの魅力を再確認いただけるのではないでしょうか。
また、今回デモのご希望の承れるよう、デモ機の準備もしましたのでご希望の際はご連絡いただければと思います。
NFシリーズについて
黄色い星型凹凸が特徴の紙製ウーファーのNFシリーズ。国内だけでも累計販売台数15,000台以上という、驚異のセールスを叩きだした超人気スピーカーシリーズで、エンジニアを始め数多くのアーティストが使っていることで知られています。
NF-1A
2000年に発売されたNF-1A(Aはアクティブの意味)は、「HPダイアフラム」16cmウーファーと、40kHzまで伸びるUFLC振動板ソフトドーム・ツィーターをによる高速なレスポンスが特徴で、ブーミーで迫力重視の低域をウリにする製品も多い中、ナチュラルな低域と明るい音像で好評を得ました。
当時、このサイズのパワードスピーカーとしてはライバル機が少ない価格帯であったこともあり、コストパフォーマンスの高さからも話題に。今ほど市場が大きくなかった自宅制作派のアーティストからも、ファーストチョイスのニアフィールドモニターとして選ばれていました。
(※販売価格:ペア ¥179,600 税抜)
NF-01A
そのサウンドと人気を継承する形で2002年にデビューしたNF-01Aは、ウーファーを13cmにコンパクト化。NFシリーズの特徴である、「見える低域サウンド」は、あまり大きな音を出せる環境にないホームスタジオクリエイターにヒット。またこれも非常に高いコストパフォーマンスで、DAWを中心とした制作の普及に貢献したといっても過言ではないでしょう(※販売価格:ペア ¥99,600 税抜)。今では当たり前な「プロが本気で使えるコンパクトリファレンス」のはしりだったような気がします。
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2017/04/16
Amphion / One 18展示開始!パッシブスピーカーが放つ繊細な音を体感ください!
アクティブスピーカーが主流となっている近年の市場には珍しく、パッシブスピーカーとなっているAmphionのスピーカー達。それはアンプを後部に背負うことにより「音」へ悪影響を及ぼすことを考慮した結果となっています。
Amphion のスピーカーの特徴は『分解能が高く、自然な音』。是非その音を体感にいらしてください!
amphion / One18 (Pair)
¥388,800 (本体価格:¥360,000)
>>eStoreでの購入はコチラ
amphion / Amp100 mono (Pair)
¥167,400 (本体価格:¥155,000)
>>eStoreでの購入はコチラ
amphion / Speaker Cable 2.5m(pair
¥43,200 (本体価格:¥40,000)
>>eStoreでの購入はコチラ
◎追求した『真なる音』
Amphionは、北欧フィンランド中部に位置するクオピオという町に1998年に設立されたスピーカーメーカーです。
『真なる音』を追求した彼らがたどり着いたのはパッシブスピーカーの開発という『原点回帰』でした。スピーカーにマッチした最善のアンプも同時に自社設計し、ラインナップされています。スピーカーケーブルもラインナップされており、全てセットで購入することを代理店も推奨しています。店頭では一番人気の高いというOne18を展示、ミックスでのモニターとして最適なサイズになっています。
◎店頭ではFostexとRock oNのコラボレーションFOSTEX / NF01Rの展示も行っております!
『Fosetexモニタースピーカーの新たな幕開け』と銘打たれたNF01Rは、FostexとRock oNのコラボレーションによって誕生しました。名機NF-01Aで評価の高かった長所はそのままに、さらにそれを新開発のHRダイヤフラムや数々のテクノロジーで進化させました。詳細はリンクから記事をチェック!
>>WEBをチェック!
その他機材デモもROCK ON PROリファレンスルームにて随時承っております!
Review
2017/04/09
Antelope / Orion 32 HD店頭展示スタート!!〜Pro Tools HD ユーザー要チェックの3rd Party I/Oが揃い踏み!〜
HDXカードの単体購入が可能となってから、3rd Party製のHD互換I/Oに注目が集まっています!その中でもAntelope / Orion 32 HD は1Uで 32chのI/Oということもあり注目度の高い製品となります。musikmesse 2017ではフラッグシップI/Oの『GOLIATH』もHD版が登場するなど、とても精力的に製品開発を行っているのもAntelopeの特徴でしょう!RockoN店頭ではOrion32 HDを始め、その他メーカーのI/Oも比較いただけるよう準備しておりますので是非ご来店いただき、ご自身に合ったI/Oを見つけてください!
Antelope / Orion32 HD
¥450,000 (本体価格:¥416,667)
>>eStoreでの購入はコチラ
◎1U 32chの多チャンネル In /Outが特徴の注目インターフェース
1Uで32chのIn/Outが可能なAntelope Orion32は、外録の際にその性能を発揮しつつUSBでの接続のみの為、スタジオでの使用例は少なかったのが実情でした。今回HDとなり、そこにMiniDigiLinkが2基搭載されました。1UサイズのAD/DAとしては最多の入出力をほこるHD I/O互換の製品として再登場したわけです。AD/DAの性能もわずかながら向上!Word Clock4系統から2系統へ変更し、新規に2系統のMonitor Outを搭載した、よりスタジオに向けた製品となっています。MADIを受けることもできるので拡張性も豊富です!HDX新規購入でのI/Oというだけではなく、現在HDユーザー様のシステムに加える拡張I/Oとしてもとても有効です!是非実機をお試しになり、検討いただければと思います。気になる方は是非ご連絡くださいませ!!!
お値段、納期のご相談等何でもお電話ください!
その他機材デモもROCK ON PROリファレンスルームにて随時承っております!
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2017/02/08
SoftwareだけHDという選択肢。Pro Tools to PTHD Upgrade
シンHDの登場により、HDXカードが単体販売となっているのはすでに多くの人に周知されたことかと思いますが、今回ご紹介の『Pro Tools to PTHD Upgrade』はあまり知られていないパッケージではないでしょうか?現在ではなくなっているComplete Production Toolkitをお持ちの方には待ちに待ったアップグレード版の登場となります。ソフトウェアだけHDにするという新たな選択肢が加えられ、より自分の作業に合わせたシステム構築が可能になりました!
今回はHDにしかできない機能をまとめ、ProTools HDの魅力をご紹介致します!
Pro Tools to PTHD Upgrade
¥241,920 (本体価格:¥224,000)
※アップグレードの対象はver.11以上となりますのでご注意ください。
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◎ここがポイント!! Pro Tools|HDアップグレード!!
POINT1:扱える最大トラック数と入力数が大幅アップ
POINT2:トラックにアナログサウンドの温かみを「HEAT」使用可能
POINT3:オートメーションに必須のトリムフェーダー
POINT4:5.1ch / 7.1chサラウンド対応
POINT5:最大64トラックのビデオトラック
POINT6:Satellite Linkで複数ワークステーションを連携
POINT7:クリップ・エフェクトをフル活用
POINT8:複数のスタジオ間や自宅での環境を共通化
扱える最大トラック数と入力数が大幅アップ
数多くのプレミアムな機能が得られるPro Tools|HD、ざっとピックアップしただけでもトピックは尽きません。まずご紹介すべきは扱えるトラック数とその入力数です。最大同時オーディオ・トラック数 は48/96/192kHz時でHDX1の場合256/128/64(HDX3の場合は768/384/192)となり、Native版の128/64/32を大きく上回ります。そして、最大インプット数はHDになると最大192チャンネル(HDXcard1枚で最大64ch)、Nativeでは32チャンネルとなりこちらも大幅にチャンネル数が異なってきます。また、あまり語られない部分かもしれませんがAUXトラックの最大数にも大きな差が。HDでは512ch、Nativeでは128chとなっており、大型のセッションを扱う際はやはりHDが必須となってきます。
トラックにアナログサウンドの温かみを「HEAT」使用可能
そして、以前ではHDXのみのオプションとなっていたアナログ・サウンドの温かみをトラックへ与える『HEAT』がPro Tools | HDソフトウェア・アドオンと変更になったことにより、HDユーザーであれば使用可能となりました。アナログサウンドを知り尽くしたCrane Songのデイブ・ヒル氏の協力のもとで開発されたHEATはProTools 内部でのミックスに温かみ、パンチ感、透明度を与えることができます。
オートメーションに必須のトリムフェーダー
オートメーションを多く使われる方には必須機能であろうTrim FaderもHDのみの機能です。トリムフェーダーがない場合、オートメーションが書かれているトラックのボリューム操作は面倒ですよね。。
5.1ch / 7.1chサラウンド対応
Pro Toolsでサラウンドの作業をするにはHDが必要になります。HDへアップグレードを行えば、5.1ch、7.1chサラウンドでの作業が可能になります。この機能追加のためだけでもHDへアップグレードを検討されてる方は多いのではないでしょうか。
最大64トラックのビデオトラック、Satellite Linkで複数ワークステーションを連携
また、MA作業に目を向けてみればビデオトラック数の増加は大きなメリット。Native版では1トラックのみの編集不可であったものがHDでは最大64トラックのビデオトラックが扱え、切り貼り等の編集も可能となります。さらに、複数のワークステーションをイーサネット・ネットワーク上で互いにシンクさせるSatellite Link機能もHDが必要となります。
クリップ・エフェクトをフル活用
ver12.6より搭載されたクリップ・エフェクト機能。クリップ単位でリアルタイムに実行可能なエフェクト機能となり、インプット・ゲイン、位相、EQ、フィルターそしてダイナミクスが備わっています。こちらNative版では再生のみ対応となっており、使用する場合はHDが必要となります。他社のDAWでは搭載されているものもありましたが、ProToolsユーザーでは待望とされていた機能ではないでしょうか!?
SoftwareをHDにするだけでこれだけの機能が使えるようになります!また、スタジオと環境を合わせるという意味でもHD導入は意味が大きいのではないでしょうか?!Ver11以上のProTools をお使いの方は是非検討いただければと思います!
Pro Tools to PTHD Upgrade
¥241,920 (本体価格:¥224,000)
※アップグレードの対象はver.11以上となりますのでご注意ください。
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2016/12/09
ROCK ON PRO PICK UP !! TUBE-TECH CL1B
スタジオの大定番となるCL1Bが期間限定で衝撃プライズダウン中です!! もちろん、国内正規代理店となるヒビノ株式会社の取り扱いとなり、キャリブレーションを行った状態での出荷。1年保証もさることながら、一生モノの機材にとって切り離せない修理・メンテナンスも安心の国内正規品です。CL1Bもさることながら、TUBE-TECH製品が持つ魅力を真空管機材の構造から振り返っていきます。
TUBE-TECH CL1B
2016年12月15日までの期間限定プライス
通常価格¥604,800(本体価格:¥560,000)→¥428,000(本体価格:¥396,296)
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◎真空管の動作原理とは?
「真空管」と聞いて、何を連想するでしょうか?温かみのあるサウンドでしょうか?ギターアンプの分厚い歪でしょうか?あなたにとっての真空管はどのような存在でしょうか。今日では、エフェクト的に考えられることも多い「真空管」ですが過去の歴史を紐解けば、トランジスタの登場までは電子回路の中心であり、どのような製品にも使われている当たり前のものだったということが判ります。
ここで、なぜ真空管がトランジスタに置き換えられていったのかを考えてみましょう。真空管はその名の通り真空状態にしたガラス管(一部、金属管の製品も有り)の中に電子回路を組み込んだもの。その内部は、ヒーターを組み込み、片方の電極(陰極側)を高温状態にすることで、熱電子放出効果を高め電子を放出させ、その放出された電子を電解・磁界などでコントロールすることで目的の動作を引き出すものとなります。
このヒーターがまずは曲者。電熱線で構成されるヒーターはそもそもノイズの発生源。そもそもヒーターの必要ないトランジスタは、ヒーターがないこと自体が特性の向上に直結、またサイズも小さくヒーター用の電源も必要が無いなどと工業製品として考えればいいことばかり。トランジスタが、苦手とする高周波・大電力といった特殊用途以外では一気に世代交代が行われたという経緯があります。その後も、トランジスタを含めた半導体技術の向上はめざましく、真空管は全く付け入る隙が無いという状況が続いています。
◎真空管が持つ構造上の不利を覆すTUBE-TECHの回路設計
しかし、オーディオに関しては真空管の持つ独特の音色が重宝され、特性的、設計的に不利であるにも関わらず引き続き生産されているのはご承知の通り。ここまでお話したように真空管という素子自体は不利な点を多く持っています。それを克服するためには回路設計が重要であり、特性向上には多くの苦労を伴うものであることは想像して頂けるはず。わかり易い例を挙げると、ヒーターは単純に電熱線と考えることができるので、トランスで電圧を整えただけの回路では交流点火となり、電源周波数(50Hz,60Hz)に応じたハムが乗ってきます。ハムをなくすためには直流にする必要が有ります。その整流回路もしっかりとした設計にして、リップルを抑えた回路にしなければいけません。少しのリップルが、ノイズに直結しS/Nの悪化に繋がるのです。
このように、設計の如何によってその特性が変化するのが真空管回路設計の醍醐味。TUBE-TECHはその回路設計に徹底したこだわりを持ち、真空管の性能を全て引き出すということに注力をしているメーカーの一つ。歪、S/Nといった特性にこだわり、一般的に真空管らしいとされている歪などを極力排除しています。そして、そこに残ったエッセンスは真空管が本来持っていた、温かみとスムースな特性。
そして、非常に丁寧な仕事がTUBE-TECHの魅力の一つ。カスタムで作られたトランスはキャラクターの付与を最低限に抑えた優れた設計。基板のレイアウト、ハンダなどにも高いこだわりが有ります。そのこだわりは、こちらのビデオを見れば随所から感じられるもの。デンマーク・コペンハーゲン郊外にある整理整頓された工場の様子は、TUBE-TECHが持つ洗練されたサウンドと同じ空気感を感じます。
◎CL1Bに見られるTUBE-TECHサウンドのポリシー
それではTUBE-TECHの代表的なプロダクトであるCL1Bを見てみましょう。このコンプは伝説的な銘機であるteletronix LA-2Aを参考としたオプティカルコンプ。キャラクターがぜんぜん違う!と思った方は両方を使ったことのある方でしょう。LA-2Aのような厚みを感じるサウンドキャラクターの付加はTUBE-TECH CL1Bにはありません。それはメーカーのポリシーとして、特性の向上とTUBE-TECHの考えるサウンドクオリティーがそこにはあるからです。もちろん、使い勝手に関しては大いにブラッシュアップされ、可変のAttack/Releaseはオプティカルとは思えないほどにシャープな掛かりを提供します。その上でオプティカル素子の持つ人間的な感覚を併せた独特の世界が広がります。
オリジナルのニュアンスが必要ならば、FixモードがありLA-2Aのニュアンスを得ることも可能。幅広いコンプレッションを得ることが可能な懐の広さ、そして深く掛けても破綻をしないその素性の良さがこのCL1Bの魅力。真空管プロダクトでよく言われるウォーム、歪といったエッセンスからは一番対極にあるTUBE-TECH。その良さは、玄人好みのまさにアウトボードならではのもの。わかりやすい変化を求めるのであれば、他のプロダクトをおすすめしますが、普遍的に長く飽きずに使える一台を求めるのであれば、TUBE-TECHの製品は心からオススメ出来るプロダクトです。
どの製品を選んでも、一生モノとなるTUBE-TECHの製品群。キャラクターの立った製品の多いアウトボードの市場ですが、独特なキャラクターではなくアウトボードの基準点となるTUBE-TECHの存在感は、却って際立ってきているのではないでしょうか。
TUBE-TECH CL1B
2016年12月15日までの期間限定プライス
通常価格¥604,800(本体価格:¥560,000)→¥428,000(本体価格:¥396,296)
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2016/04/08
ROCK ON PRO Used Information!! ~YAMAHA AVITECS~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1776 阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
※中古製品のため在庫一点限りでのご提供となります、完売の際はご容赦ください
◎ACP-2 MB(2枚セット)¥69,800(本体価格:¥64,630)
広い帯域での「吸音」と「散乱」による心地よい音場をコントロールできるAVITEXの調音パネルACP-2 MB、USEDで2枚1セット限りのご用意がございます。ACP-2の特徴は「音響共鳴管」と「堅い反射面」をもつこと。音響共鳴管の開口部で消費されるエネルギーによる吸音効果と、開口部から散乱される反射音による散乱効果によって1枚のパネルで「吸音」と「散乱」作用をバランスよく両立させています。開口部を適切に配置することによって、広い帯域でほぼ平坦な吸音特性をもっています。
設置の一例としては、スピーカーの背後にそれぞれ設置することがおすすめです。リスニングに必要な響きを残しつつ、強い1次反射音を抑制することによって、中低域が引き締まり、定位の向上に大きく貢献するはずです。また、リスニングポイントの背後に設置したり、レコーディングの際にプレイヤーのそばで響きを調整するのもいいかもしれませんね。メーカーのサイトでは一般的な吸音材とAVITEX調音パネルの比較実験動画もございます。ご興味の持たれたら是非ご覧になってみてください!!
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2016/04/05
ROCK ON PRO PickUp!!~動作方式も様々な2chステレオコンプを一斉試聴可能~
ROCK ON PRO Pick Up Information!! では今話題のプロダクトをご紹介します!
Rock oN渋谷リファレンスルームではRME ToltalMixを活用しケーブルの引き回しによるノイズの混入を極力排除した独自の比較試聴システムにて、様々なアウトボードをすぐに試聴可能です。今回は季節の変わり目に合わせて比較試聴アウトボードのラインナップもリフレッシュ!! そのラインナップは上段より、、
【NEW】Thermionic Culture / Phoenix SB
【NEW】AVALON / AD2044
Dangerous Audio / Dangerous Compressor
Rupert Neve Designs / Portico Master Bus Compressor etc
Thermionic CultureのPhoenix SBは真空管コンプ、AD2044はオプティカルコンプ、そしてDangerous CompressorはVCAコンプ、Master Bus Compressorはリミッター段にVCAを採用と、メーカーのコンセプトポリシーと採用されたリダクション方式、それゆえに生まれる効果などの違いをまとめて比較試聴していただくことが可能になりました。
中でも注目は、真空管サウンドを突き詰め、歪みだけでなくクリーンなサウンドを提供。知る人ぞ知る良質プロダクトから国内での評価もじわじわと浸透してきた感のあるThermionic CultureのPhoenix SB。そして、伝統の透明感あふれるハイファイトーンを追求するAVALON Design のAD2044の新しくラインナップされた2機種です。ハイレゾレコーディングが主流となってくる今だからこそ再評価していただきたいプロダクト!!
◎Thermionic Culture Phoenix SB ¥561,600(本体価格:¥520,000)
「ソフト・ニー」や「ハード・ニー」による繊細なレベルコントロールや、エフェクティブなコンプレッションまで幅広い音作りが可能とし、スムースなサウンドから、倍音の歪みをねらって付加させる使い方まで多くのシーンで活躍すること間違い無いThermionic Culture Phoenix SB。帯域全体を通してフラットな周波数レスポンスとコンプをナチュラルに動作させた場合の位相ずれや倍音歪みも最小限に抑えられ、透明感あふれる真空管コンプとの印象を受けられることでしょう。裏技として、スタンバイモードにした場合にきつめのコンプレッションカーブがかかる設定となっていますので、それを逆手にとってディストーション効果を得ることも可能となっています。これは是非お試しいただきたい!!
◎AVALON Designs AD2044 ¥388,800(本体価格:¥360,000)
オプティカルコンプレッサーの動作が生み出す自然でナチュラルなコンプレッション効果。可変可能なアタックとリリースをもち、セッティングの幅もオプティカルコンプとしては使い勝手の良い部類になるでしょう。ハイスピードリニアオプトエレメントを採用し最高のゲインリダクション用の音質変化のないパッシヴアッテネータとして、ナチュラルなハーモニーを得ることができます。限りなく色付けの無い透明感あるサウンドは、世界中のスタジオでもこぞって愛用されています。高解像度でのレコーディングにてデジタル処理における情報の欠落などがわかるようになってきた今、アウトボードを活用し、アナログ情報の密度を保持したまま2Mixを作り上げるのも今後一つのデーマになってくるのではないでしょうか。
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2016/03/30
ROCK ON PRO Used Information~SSL MYNX+X-RACK MicPre~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1776 阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
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SSL MYNX+X-RACK MicPre ¥ 109,800 (本体価格:¥ 101,667)
今回はSSL MYNX + X-Rack Mic Amp Moduleをご紹介します。MynxはX-Rack用モジュールを2スロット分まで搭載できるEmpty Rack。こちらにX-Rack Mic Amp Moduleを1本とブランクパネルをセットとして、1点限りの中古品のご案内です。
マウントされているX-Rack Mic Amp ModuleはSuperAnalogue仕様となっており、 スムースな周波数特性と広いダイナミックレンジが特徴。個人用やプロジェクトスタジオにおいても、重宝するS/Nの良い透明感あるサウンドは持っていて損はしないでしょう。SuperAnalogueは9000シリーズで採用された、限りなくピュアで色付けのないアタックの強いサウンド。位相の狂いがない現代のHip HopやDance Musicに最適なサウンドとなりますが、こちらは電源との組み合わせも非常に重要なファクターです。SuperAnalogue向けに設計されたMynxシャーシはその点でも絶対の信頼が得られるでしょう。
モバイルにも便利なMynx Empty Rackは今後本国SSLサイトのみでの販売となっていきます。手に入れやすいこの機会にぜひともGETしてください!!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
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2016/03/23
ROCK ON PRO Used Information~AMEK 9098EQ~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1776 阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
オススメ中古機材をご紹介する本コーナー!! 今回はなかなか入荷のないハイエンドメーカーの銘機が入荷!これは即売れ注意です、中古商材現品限りとなります!商品に関してのお問い合わせは 03-3477-1776 担当:阪田・清水 まで!!
※中古製品のため在庫一点限りでのご提供となります、完売の際はご容赦ください
AMEK 9098EQ ¥ 168,000 (本体価格:¥ 155,556)
~しっかりとした太さと抜け,MicPre + EQという使い勝手の良い1chモジュール~
説明不要の定番機種AMEK 9098EQ入荷です!!一時期に比べ中古の流通量も減っているような。。。ルパート・ニーブ氏の1990年台を代表するプロダクトAMEK 9098コンソールからのチャンネルストリップです。Neve ~ Focusrite ~ AMEKという流れを経たニーブ氏のデザインですが、AMEKのサウンドはニーブ氏のデザインしたサーキットの中でもOldに次ぐ人気があるシリーズではないでしょうか。現在はRupert Neve Designとしてニーブ氏のプロダクトを享受することができますが、年代を追うごとにエッジのしっかりとしたソリッドでモダンなサウンドへと傾向も変化をしていっているように感じます。
しっかりとした太さと抜け、非常に高度にバランスのとれたアンプを搭載。また、EQ部分はラージコンソール移植ならではのワイドバンド且つ変化幅の大きなサウンドメイクのしやすい仕様。MicPre + EQという使い勝手の良い1chモジュールです。SSLコンソール導入のスタジオも対比的なキャラクターのプリとして導入実績の非常に高い9098EQ。そのサウンドは聴いていただければすぐに分かる太さとクオリティー。1台持っていて絶対に後悔のないおすすめの1台です!!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
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2016/03/18
Retro Instruments 176 現在店頭で常時試聴スタンバイ!!
ROCK ON PRO Pick Up Information!! では今が導入のチャンスとなる話題のプロダクトをご紹介します!
サンフランシスコにあるRETRO Instruments社は「Vintage design for modern recording」をテーマに、ビンテージ名機の設計をベースとして現代に求められた機能追加など改良を行うリプロダクトを得意とするメーカーです。今回ご紹介する176はもともとUniversal AudioのBill Putnumが設計した176(現在も多くのレコーディングにて仕様されている1176の原型)をモデルとした真空管コンプレッサー。オリジナル176以前の真空管コンプの多くはアタックタイムが固定のものが多かったのですが、176はアタック、リリースともに連続可変できるのが特長です。レシオも2/4/8/12:1から選択できます。以前このコーナーで紹介したRS124もオリジナルモデルはアタック固定でした。復刻モデルは可変アタックタイムで現存する3台のアタックタイムの特性を解析し搭載していましたね。
ここまでの機能は176を踏襲しているのですがRetro Instruments 176は、、
・サイドチェーンHPF
・アシンメトリー機能(-/Middle/+)
・ハードワイアーバイパス(Active/Bypass)
・インターステージトランス(In/Out)
といった機能が追加モディファイされています。インターステージトランスでは音のキャラクターが変化されます、トーンコントロールの選択肢があるのは心強いですね。また、聞きなれないアシンメトリー機能は、Middleが通常で音の波形全体のレベルに対してリダクションを検出します。+にスイッチを切り替えると、正相成分に対して、−スイッチに切り替えると逆相成分に対してリダクション検出をします。いったいどこで使うんだなんてツッコミも入ってきそうですが、楽器によって明らかに掛かり方の変わるものもあるので試してみる価値はありそうです。また、サイドチェーンも2.2KHzまでかけられるので、リダクションがどうも掛かりすぎてしまうなんて時に、ちょうど掛かりのいいポイントを探すこともできるでしょう。
Retro Instruments 176 ¥441,720(本体価格:¥409,000)
さて、Retro Instruments 176のサウンド、全体的に太く甘いトーンのサウンド傾向ですが、インターステージトランス機能で高域をキラッとさせる演出ができたり、サイドチェーンでは高い周波数まで対応しているので高域を叩くような掛け方をすることも可能。あまり耳慣れない機能が満載されており、サウンドの変化、傾向などを文字でご案内するのも正直限界があります。店頭にてすぐに機能とサウンドの変化をためしていただくことが可能ですので少しでも興味を持たれたかたは是非渋谷店に足をお運びください!!
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2016/03/14
ROCK ON PRO USED Information ~SSL/Nucleus~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1776 阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
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SSL Nucleus (USED) ¥ 398,000 (本体価格:¥ 368,519)
SSL / Sigmaとの組み合わせにて店頭でも期間限定で展示しているSSL / NucleusがUSEDで入荷しております!! HUIでのDAWコントロールに加え、SSL / Sigmaのチャンネルフェーダーを直接コントロールでき、よりコンソールを使用している感覚でSigmaを扱えるようになるのではないでしょうか。また、NucleusはLayerを3つ設定できるため1つにProToolsのHUIコントロールを、もう1つにSigmaのフェーダーコントロールをアサインしておけば、ボタンひとつで双方切り替えて作業を行うことができます。ProToolsのフェーダーとコンソールのフェーダーを行き来して作業をしていると考えると、素晴らしくお手軽に効率的な作業が実現できます。さらに、Delta Controlプラグインを使用して、DAWからSigmaのフェーダーオートメーションを書き込みなど、単純なコントロールに留まらない製品となっています。新品価格¥756,000(本体価格:¥700,000)から考えるとUSEDのバリューも十分。SSLマイクプリを2ch搭載、モニターコントロールも可能なSSL / Nucleusは渋谷店店頭でお試しいただけます。詳細解説はWeb公開中ですので是非ご覧ください!!
>>併せてチェック!!
for Mixing Engineer!!
Pro Tools & SSL SIGMA DELTAのDesktop Summing Console System展示開始!!
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2016/03/09
ROCK ON PRO Pick Up!!~蓄電で供給するクリーンな電源、ELIIY Power / POWER YIILE PLUS~
ROCK ON PRO Pick Up Information!! では今話題のプロダクトをご紹介します!
落雷、火災など急な停電にも対応するUPS(無停電電源)。業務のダウンタイムを最小に留めるべく導入されている現場も数多いかと思われます。今回取り上げるのは、エリーパワー株式会社のPOWER YIILE PLUS(パワーイレ・プラス)。こちらはUPSと少し趣きが異なり「蓄電」を行うためのプロダクト、つまり緊急時の対応というよりは日常から蓄電という仕組みを室内に取り入れて、日頃も省エネに過ごし、いざという時には非常電源として万が一に備えられる。エコと安心の両方を1台で賄える蓄電という新しい視点が従来にないポイントです。
しかも、W320mm x D550mm x H675とシルバー筐体の旧MacProを少し太めにしたようなコンパクトサイズで重さは何と65kgの超軽量!!、、、さすがにバッテリーは重いですね。。ただし、キャスターも付いたデザインで、そもそもに「移動」するという概念が無かったこの分野に一石を投じています。確かに他の蓄電システムは完全据置の設置でかなり無骨、人目につかないところでデザインの必要もありませんでした。
実はこのPOWER YIILE PLUS、昨年のInterBEEにも出展し各所で話題を集めています。というのも、通常のコンセントから電源を取った場合はノイズの影響を受けることが多々ありますが、この「蓄電」という方法を用いた場合はバッテリーにクリーンな状態で電気を蓄えられるため、音響的な優位性においてもそのメリットに注目が集まっているというわけです。
エコ + 緊急時の安心 + クリーンな電源供給というクリエイターには理想的な環境。POWER YIILE PLUS(パワーイレ・プラス)の登場によって、これまで大規模な設置工事が必要であった蓄電システムがコンパクトに身近になってきたと言えるのではないでしょうか。詳細は下記メーカーホームページにてご確認ください!!
>>メーカーホームページはコチラ
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2016/02/26
ROCK ON PRO PickUp ~ADAMが誇る最先端技術を搭載したS3X-Hをスペシャルプライスで手に入れる!!~
ROCK ON PRO Pick Up Information!! では今が導入のチャンスとなる話題のプロダクトをご紹介します!
プロオーディオ界を席巻しているといっても過言ではない、ADAMの業務用モニタースピーカーフラッグシップモデルのSXシリーズ。ニアフィールドモニターとラージモニターの要素をバランス良く併せ持つS3X-Hが限定1台のみ決算セールスペシャルプライス¥548,000(税込・通常価格¥769,284)でご提供中!! 20万円以上のバリュープライスで憧れのSXシリーズのオーナーになれる大チャンスです。
ADAM S3X-H ★大決算大BAZAR Final! ¥ 548,000 (本体価格:¥ 507,407)
eStoreでチェック
SXシリーズのハイスペックを語る上でキーポイントになるX-ARTツイーターは、圧縮伸張動作を行うダイアフラムによって、空気の動作スピードが何倍にも加速され、優れたトランジェント特性を持ち、周波数特性はハイサンプリングレートでの運用も見据えた50kHzまで伸ばしています。
その、優れたX-ARTの圧倒的なトランジェントレスポンスを誇るARTドライバーに負けない反応の素速さを持つ、HexaConeウーハーは、大音量時においても決して音程の明確さを失うことはありません。S3X-Hはタイトで深い低域を再生するため、左右のウーファーが同じ周波数帯域をシンメトリックに再生。併せて搭載された4インチHexaConeが音楽的に重要なミッドレンジを補完し、高い解像度と音楽的にもバランスのとれた周波数を実現しています。
信頼のおけるモニターになるであろうS3X-H。残り日数も僅かな2月限定の超大特価です。もう悩んでいる暇はありません!! お問い合わせは阪田・清水まで是非ともご検討ください!!
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2015/10/22
ROCK ON PRO USED Information ~Prism Sound / Orpheusなど今注目の中古製品をPick Up!!!~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1776 阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
オススメ中古機材をご紹介する本コーナー!! 今回はなかなか入荷のないハイエンドメーカーの銘機が入荷!これは即売れ注意です、中古商材現品限りとなります!商品に関してのお問い合わせは 03-3477-1776 担当:阪田・清水 まで!!
※中古製品のため在庫一点限りでのご提供となります、完売の際はご容赦ください
LAVRY ENGINEERING / DA924 税込¥498,000(本体価格¥461,111)
マスタリングスタジオでは定番としてその金色のボディで存在感を放っているLAVRY ENGINEERINGのDAコンバーターが入荷しました!頻繁に入荷するものではないので是非この機会に導入を検討されてはいかがでしょうか?現行機種としてはDA-N5 Quintessence がありますが、それもこのDA924が元に作られています。LAVRYサウンドの特長は音の正確性、透明性に優れ、尚かつスムーズでとても音楽的なサウンドです!サンプリング・レートは96kHz、88.2kHz、48kHz、44.1kHzから選択可能となっています。正確なモニタリングは作品に直結する部分。出音を良くしたいと考えている方へ、この最高級DAコンバーターを是非オススメ致します!電源は115V 仕様。
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
Prism Sound / Orpheus 税込¥478,000(本体価格¥442,593)
ご存知ハイエンドオーディオインターフェースの代名詞とも言えるPrism Soundの192kHz/24bit FireWire マルチトラックオーディオインターフェイスOrpheusが入荷しました!本機FireWireの接続となりますが、メーカーよりSONNET Echo Pro ExpressCard/34 Thunderbolt Adapter&FireWire 800 ExpressCard/34の組み合わせによりThunderbolt接続で使用できるとの発表をしていますので、『Firewireの端子なんてないよ!』という方でも大丈夫です。入出力は<アナログ入力>・2 x Mic/Line/Inst・2 x Mic/Line・4 x Line<アナログ出力>・8 x Line<デジタル入出力>・S/PDIF(2ch) / ADAT(8ch) / ADAT S/MUX(4ch)を有します。Nativeシステムへ最高の音質を!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
ご紹介した製品は中古機材となりますので1点限りのご用意となります。
在庫の状況の確認等はお電話が確実ですので気になる製品がありましたらお気軽にお問い合わせください!
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2015/08/24
ROCK ON PRO USED Information ~Avid HD I/Oなど今注目の中古製品をPick Up!!!~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1756 店頭阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
オススメ中古機材をご紹介する本コーナー!! 今回はPro Tools HDユーザー必見、中古HD I/O入荷のご紹介です!!お手元のシステムをコストパフォーマンス良く拡張するチャンス到来、一期一会の中古入荷です!! 商品に関してのお問い合わせは 03-3477-1776 担当:阪田・清水 まで!!
※中古製品のため在庫一点限りでのご提供となります、完売の際はご容赦ください
Avid / HD I/O 8x8x8(開封未使用品)¥ 348,000 (本体価格:¥ 322,222)
Avid / HD I/O 8x8x8(箱なし中古品)¥ 298,000 (本体価格:¥ 275,926)
中古市場で人気の高いAvid / Pro Tools HDシステム用のインターフェースHD I/O 8×8×8の再入荷です!! 今回は2台の入荷で1台は開封未使用品、もう1台は箱なしの中古品とはなるものの使用感もほぼなくコンディションは良好と言える個体です。どちらもハードウェアの再登録が可能な状態でお渡しとなります。HDX、HD Native環境でのインターフェースの拡張の用途はもちろんですが、TDM環境の方でもご使用いただけるため、192 I/O等からのサウンドクオリティアップを狙った導入もアリではないでしょうか。8x8x8はHD I/Oシリーズの中でもベーシックとも言える8 Analog I/O & 8 Digital I/Oを搭載、さらなる拡張・将来性を考えても一番バランスの取れたI/Oとなっており、導入の一番多いモデルです。背面の空いているオプションカードスロットを活用すればインアウト数の拡張も可能となっています。
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
Avid / HD I/O AD Option
¥ 92,366 (本体価格:¥ 85,524)
さらに!! HD I/O用のAD Optionも入荷してきています!! こちらを先ほどご紹介したHD I/O 8×8×8に搭載することによりアナログ16インのI/Oへと拡張、対応できるレコーディングのシチュエーションも幅がグッと広がる仕様にカスタムできます。もちろん現在お手元にHD I/O 8×8×8、HD I/O 16×16×Digitalをお持ちの方は是非この機会に拡張を検討してみてはいかがでしょうか。中古で入荷する機会も少ないHD I/O AD Optionの入荷はまさに出会い。お見逃しなく!!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
ご紹介した製品は中古機材となりますので1点限りのご用意となります。
在庫の状況の確認等はお電話が確実ですので気になる製品がありましたらお気軽にお問い合わせください!
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2015/07/30
P.R.E 第6回 番外編〜プラグインによるサチュレーションで曲に立体感を出す!! Sound Toys Decapitator〜
幾千数多のアナログ機材をRecommendするこのコーナーも第6回目を迎えました!! 今回は少し趣向を変えて、アナログの倍音感を再現するサチュレータープラグインをご紹介です。 ミキシングの中でも重要な要素となる倍音の調整、そして音の前後感のコントロール。Pro Tools HDユーザーの方であればHEATの出番ということにもなりますが、私シンコーン清水が現場で見「聴」きしていたプラグインSoundToys / Decapitatorを取り上げて実例をご紹介します!!
Sound Toys "Decapitator"
私の経験上ではありますが、サチュレーターとなるとかなりの確率でエンジニアの方に使用されているのがDecapitatorではないでしょうか。使い勝手の良さ、サウンドなどセレクトされる理由は様々ではありますが、何といっても魅力的なのは5つの中から選択できるキャラクターの幅の広さ。画面下部に「A」「E」「N」「T」「P」のボタンが配置されていますが、それぞれ下記のモデリングを行っているようです。
A:Ampex / 350 tape drive preamp.
E:EMI / TG Channel.
N:Neve / 1057 input channel.
T:Thermionic Culture / Culture Vulture (triode setting)
P:Thermionic Culture / Culture Vulture (pentode setting)
どれも魅力あるラインナップなのですが、単なるモデリングだけではなくここからDecapitator独自の各パラメーターで追い込んでいけるのプラグインの良きポイントです。定番的な使い方としてはPUNISHはなし、DRIVEも4以上はなしとし、あくまで歪みにならないよう倍音付加にとどめてLOW CUT / TONE / HIGH CUTを適宜コントロール、曲全体を聴きながらMixのDRY/WETで音を配置していくというシンプルなもの。また、OUTPUTはAutoで使用すると音量の変化なくエフェクト量を変化できるのでとても便利なポイントです。
Decapitator使用例
次はDecapitatorを使い、各トラックを調整する際のパラメータ例をご紹介していきます。使用用途としては音の存在感、前後感のコントロールを行う格好ですので、掛け方はとても薄く掛ける形になります。
①ヴォーカルの存在感を出したいケース
1, STYLEはお好みで選択してください。(Pは用途的に歪みすぎるかもしれません。)
2, DRIVEは1程度、OUTPUTのAUTOを外し、Bypass状態と聴き比べて差がないよう調整していきます。
3, TONEを少しBRIGHTにすることによって明るさを出します。必要によってLOW CUT,HIGH CUTを使用。
4,曲全体を聴きながらMIXのつまみをコントロールします。ソロで聴いていてもあまり違いがなくても、曲全体では明らか聴こえ方が変わってくるのを実感いただけるのではないでしょうか。
②芯のあるBassを作るケース
1, STYLEは”P”を選びます。歪ませた音を薄く混ぜる使い方となるため、歪みの強い"P" を選択します。
2, OUTPUTはAUTOでDRIVEは6まで上げてしまい、ブリブリ歪んだサウンドに。
3, TONEで少し明るくしていますが、HIGH CUTで不要部分をカットしています。
4, 曲全体を聴きながらMIXのつまみをコントロール、薄めのDRY/WETでサウンドに芯が生まれるのを感じられるのではないでしょうか。
どちらも僅かに歪みを足すという使い方になりますが、僅かな積み重ねで得られる存在感は確実な差としてミックスに現れてきました。ハイエンドなヴィンテージ機器を現代のサウンドにフィードバックしていくサチュレーションプラグイン。キャラクターあるサウンドを創り出すエッセンスとしてワークフローに組み入れてみてはいかがでしょうか!!
text by 清水 修平 ROCK ON PRO Sales Engineer
大手レコーディングスタジオの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・パンチアウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿は波形を手術するドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Enginnerとして現場の皆様の役に立つべく、日々研鑽を積み重ねている様はまさに修験者の様相。『良い音』を目指す全ての方の為、現場の経験と知識を提案に結び付けている
Decapitator Native
¥ 23,760 (本体価格:¥ 22,000)
詳細はこちらから>>
Decapitator TDM
¥ 47,520 (本体価格:¥ 44,000)
詳細はこちらから>>
★Decapitatorを含むバンドルセット
Native Effects Bundle V4
¥ 64,800 (本体価格:¥ 60,000)
詳細はこちらから>>
TDM Effects Bundle V4
¥ 159,840 (本体価格:¥ 148,000)
詳細はこちらから>>
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2015/07/23
ROCK ON PRO USED Information ~Antelope OCX&Isochrone 10Mなど今注目の中古製品をPick Up!!!~
ROCK ON の豊富な中古製品の中からプロフェッショナルの現場で活躍するプロダクト、歴史に名を刻んだ銘機たちをご紹介します!お問い合わせは03-3477-1756 店頭阪田・清水まで、この機会をお見逃し無く!!!
みなさん、こんにちわ!!オススメ中古機材をご紹介する本コーナー、今回はなかなか入荷してこないスペシャルなラインナップとなっておりますので悩む前にまずご連絡ください!!(03-3477-1776 担当:阪田・清水)機材をまずは押さえて一緒に悩みましょう!!
※中古製品のため在庫一点限りでのご提供となります、完売の際はご容赦ください
GENELEC / 1032A(Pair)
¥ 278,000 (本体価格:¥ 257,407)
スタジオ定番ニアフィールドモニター GENELEC / 1032A が入荷しました!! 10inchのウーファーを有し、GENELECらしい豊かな低音とパワフルな音質はさすがの一言!! 現行1032Bがおよそ65万という価格設定ですので中古でこのプライスは即決レベルではないでしょうか?AからBへマイナーチェンジした変更点としてはISS(Intelligent Signal Sensing:無音状態が 1 時間程度継続すると 待機電力を減少させるために自動的にスピーカーの電源をスタンバイ状態にする機能)という省電力機能が追加された程度で音質に関する部分の変更はありません、安心してこの1032Aをお選びください!!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
Pro Tools | HD 3 Accel for PCIe
¥ 348,000 (本体価格:¥ 322,222)
なんとPro Tools HDシステムが中古入荷です!! ProTools HD9 ライセンス + Accel Core (PCIe) ×1 + Accel Card (PCIe) ×2の構成でご提供します。もちろんソフトウェア、ハードウェア共に再登録可能で、将来的なアップグレードも利用可能です。別途I/Oが必要にはなりますが、現在TDM システムにカードを足してパワーアップを図りたい方!! とにかくPro Tools HDのライセンスが欲しい方は大注目ではないでしょうか!! 今回2セット入荷しています、このチャンスお見逃しなく!!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
Antelope Audio / OCX ¥ 109,800 (本体価格:¥ 101,667)
Antelope Audio / Isochrone 10M ¥ 498,000 (本体価格:¥ 461,111)
Antelope Audio / OCX ¥ 109,800(税込)
クロックといえばAntelopeの名前は真っ先に挙がりますが、同社のクリスタルオシレーターを搭載した高品位クロックジェネレーターが中古入荷です!! 音質向上を求めている方は是非クロックジェネレーター導入をオススメします!! その効果は制作全ての場面に渡り、サウンドの土台を整える重要な役割を担います。ミックス作業での正確なモニタリングはもちろん、正確なクロックによる録音のクオリティーアップはマスタークロックの真骨頂です!! 主観的な意見にはなりますが、音の輪郭がくっきりして、ひとつひとつの音がパワフルになるので録り音を良くしたい方への提案としてマイク、マイクプリと並んでこのOCXを激プッシュします!! クロックを通して録音したサウンドはエフェクトの乗りも違います、リバーブの美しいテールは一度体験したらやみつきです。全ての作業に音質向上が見込める機材が10万円で手に入るというのはUSED製品のメリットとも言えるセレクトではないでしょうか。
さらに今ならIsochrone 10M(税込¥498,000)が中古で在庫していますので、OCXとの組み合わせれば更に精度の高いクロックを提供することが可能となります。10Mはルビジウムオシレーターを採用しており、クリスタルオシレーターと比較すると100,000倍の安定度を確保できると言われています!! 是非OCX+10Mの組み合わせもご検討ください!!
Antelope Audio / Isochrone 10M ¥ 498,000(税込)
ご紹介したAntelope OCX & Isochrone 10Mについては好評連載中の瀬川英史氏のコラム「LA Graffiti:第5回」でも取り上げられています!! 下記のリンクバナーより是非ご参照ください!!
ご紹介した製品は中古機材となりますので1点限りのご用意となります。
在庫の状況の確認等はお電話が確実ですので気になる製品がありましたらお気軽にお問い合わせください!
お客様のシステムへの導入手法などご相談ございましたらご連絡ください!
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2015/07/06
【NEWS】Avid Creative Summit 2015:#Pick Up Session!! Soundminer v4Pro-J with ProTools!!
【NEWS!!】 Avid Creative Summit 2015
いよいよ開催が迫ってきたAvid Creative Summit 2015から注目のSessionをプレビューします!! 先ずは株式会社サンフォニックス様の『Soundminer V4Pro-j with ProTools!!』大注目のこちらのセッションですが何はともあれ『Soundminer』をご紹介しないことには始まりません。
『Soundminer』は音源データ(.wav)ファイルの管理を行うツール。映像などで注目を集めるMedia Asset Management のAudio版と言えるアプリケーションです。世界的には『Net Mix Pro』と人気を二分する大定番ソフトとなります。
皆さんはこれまで、どのようなソフトを使って、楽曲データや、効果音を管理されてきたのでしょうか?iTunesを使っている方も多いと思いますが、タイトル、曲名など検索できる項目は限られていますよね。これに、”2015年Hit Song"とか”オープニング向け"等メタデータが入力できたら便利だと思いませんか?それを実現するのがこのSoundminerです。
元々は効果音の検索用に開発が進んだプロダクト。”カミナリ”や、"爆発音"などといったキーワードを入力するとそれぞれにあったサウンドファイルが検索されソートされるという仕組み。キーワードはメタデータとして管理され、メーカー提供のメタデータはもちろんですが、ユーザーが独自にその項目を増やしたりという自由度の高い検索エンジンになっています。
そして、何といっても強力なのがPro Toolsとの連携です。中でもカーソルのある位置に検索を行なったファイルを貼りこむという機能がありますが、Pro Toolsに高度な検索機能を追加したかのようなシームレスな動作が可能です。
複数のメタデータによる高度な検索機能と、直接Pro Toolsのタイムラインへ張り込みが可能なエンジン。Rewireを使用したプレビューも可能なので、実際に貼りこむ前に確認を行うことも出来ます。これらの機能は効果音、選曲だけではなく、ゲームメーカー、放送局などさまざまな現場でこの機能は重宝されること間違いありません。選んでファイルを貼りこむ、一連の作業の効率向上に間違いなく効果があります。
実際の動作の様子はこちらのMOVIEを御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=PsOqtJiZRbw&feature=youtu.be
更に、NAS サーバーなどでの音源の一括管理機能により、サーバー上のデータを複数のクライアントから検索し貼りこむといった機能も持ちます。効果音ライブラリーを販売する各社との強固な連携により、販売される効果音に予めメーカー側が提供するメタデータが埋め込まれていたりと、様々な連携も取られているのは定番ソフトならでは。効果音ライブラリーを購入したらすぐにSoundminer上で利用が出来るというのが、海外では大きなメリットとして存在、Soundminerの魅力となっています。
そして、最新のV4.5の機能を余すことなくご紹介する今回のセミナー、新しいワークフローの発見があること間違いありません。お席もあとわずか!! 是非ともご参加の申し込みお急ぎ下さい!!
昨年も好評のうちに開催されたAvid Creative Summitがさらにパワーアップして今年も開催決定です!! 3会場で計8本のセミナー、協賛11社様の展示でお届けします!サウンド制作者のためのリアルノウハウセミナーの詳細&お申し込みはリンクより特設ページにてご確認ください!!
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2015/03/31
『P.R.E』~Professional Recommend Equipment~ 第3回 1073系プリアンプを比較試聴
ヴィンテージハードウェアが現役で活躍し続けるプロフェッショナルな現場へ…
さまざまな現行製品をレコメンドしていく本企画…
第3回目はマイクプリアンプ(ヘッドアンプ)です !
皆さんはマイクプリアンプは何をお使いですか?音の存在感、キャラクターを作るにはデジタルに変換される前のアナログ領域での音作りがとても重要であることは周知の事実。
そこで今回取り上げるのは、1970年代を代表する伝説的マイクプリ”NEVE 1073”。発表から45年も経っている今なお、レコーディングスタジオで活躍するまさに名機です。その1073をモデルとしてして作られている現行品はAMS NEVE社のもの以外にも数多く存在します。今回は数ある1073系プリアンプ7機種を店頭に用意、OLD NEVE1073をミックス時にライン入力して使用していたVo素材を同じようにライン入力で録音して比較試聴、マイクを接続してのマイク入力での比較も行いレビューしていきます!
※今回比較に使用した素材・機材は店頭にて試聴のご用意をしております!阪田、清水までお気軽にお問い合わせください!
NEVE 1073とは?
そもそもNEVE 1073とはどのようなマイクプリなのでしょうか。1960年代から1970年代のかけてレコーディングスタジオや放送局用にコンソールを製造していたNEVEですが、1073は1970年にウェッセックス・スタジオからのオーダーに合わせて設計されたコンソールに搭載されたH/A EQモジュールと言われています。コンソールに搭載されていたモジュールを個別に使用するようになり、現在レコーディングスタジオで見ることのできるような電源供給用のラックにマウントされ、持ち運びが可能な姿になっていきました。
そのなめらかなかつ存在感のあるサウンドは今なおレコーディングの定番として君臨しています。シルクのようななめらかな音質と形容させるその音色は多くの人を魅了しています。しかしながら、50年近く経った今ではオリジナルの状態で残っているものは皆無ではないでしょうか。修理等でどこかしら手が加わっているでしょうし、経年劣化もしているはずです。S/Nの悪い個体も多いようです。コンディションの良いオリジナルのもの手に入れようとした場合、100万円以上の費用はかかってしまい、導入は現実的ではありません。個体差もあるでしょうし、メンテナンスに関してもパーツの有無等含め、不安要素は多いのが現状です。
それならば現行品の中から好みのサウンドのものを探すのがいいのではないでしょうか。メンテナンスの心配もなく、修理やサポートに関しても安心です。
OLD NEVEらしいサチュレーションのキャラクター、AURORA AUDIO/GTQ 2
まず始めに個人的な1073のサウンドの印象を一言で言うならば『ファット&クリーン』。すなわち低域の膨よかさと高域の倍音感がバランスよく融合した音です。ものすごく近くに感じられる低域の音像が印象的、皆さんもNEVE=太い音という認識があるかもしれません。より近くに感じられる音像や高域の心地良い倍音感が1073の魅力だと思います。
今回比較してみてオリジナルに一番近い印象をもったのがAURORA AUDIO/GTQ 2。音の押し出し感、OLD NEVEで感じられるような気持ちの良い高域の倍音感が感じられました。GAINを上げていったときのサチュレーションのキャラクターが一番 OLD NEVEに近い印象で、低域から高域までバランスが良く出ています。アウトボードを使用する一つの理由として、デジタルではなかなか手に入れるのが難しいアナログのサチュレーションを付加するためにアウトボードを使用する場面は実際多く、サチュレーションのキャラクターがOLD NEVEに近いというのは大きなプラスポイントではないでしょうか。
さらに、GTQ 2で素晴らしいと感じたのは曲全体を出してみたときでした。Voが曲の中に自然に収まり、曲全体がイキイキとするサウンドはOLD NEVEを使用した時に感じられたものと同等、NEVEマジックと呼ぶべきものがそこにありました。高域の心地いい倍音感が他の音の結びつきを高め、それによって音の動きの部分が強調されて曲がイキイキして聞こえる。Voでの使用を考えた場合はAURORA AUDIO/GTQ 2がオススメです。
AURORA AUDIO
GTQ2
¥426,600 (税込)
AURORA AUDIO/GTQ 2とは
AURORA AUDIOはジェフ・タンナー氏により設立されたブランドです。ジェフ・タンナー氏は1073の設計を手がけたとされる人物であり、その音の決め手となるMARINAIRトランスもジェフ氏の設計の元に作られたものでした。ジェフ・タンナー氏は1073の設計を手がけた1971年からNEVEがシーメンズグループに買収される1985年までの14年間を旧NEVE社で過ごし、退社後はNEVE製機材の修理や改造の技術の高さからRed Hot Chill PeppersやFoo Fightersの収録を手がけるスタジオである”Grandmaster Recorders”の機材テックとしてキャリアを築き、1999年『GTQ-2』の発表と同時にAURORA AUDIOを設立しました。
GTQ-2はオリジナル1073と基本回路設計を受け継いでいます。そのトランスはMARINAIR社のかつての社員がジェフ氏の設計をもとに、同じ素材で当時の手法で作っているとのことです。まさに、オリジナル1073を正統継承しているモデルと言えるのではないでしょうか。
◉Winter NAMM2015 : AURORA AUDIO Factory Tour レポート >>
◉Aurora Audio:AMS NEVEと血を分つ、オールドNEVE正統継承ブランド”>>
Sound Cloudで 試聴
Yamaha Custom Grand Piano. Two U87 microphones
GTQ2 Preamp, GTC2 Compressor, GT4-2 EQ
“False River Air” Written and Performed by Brad Pollak.
High Strung Acoustic, 1977 Guild D-35, Same chain
1976 Martin D-35, U87 Microphone
GTQ2 Preamp, GT4-2 EQ.
OLD NEVEの特長を捉えたバラエティ豊かな現行マイクプリたち
今回はVo素材を使用した比較になったためAURORA AUDIO/GTQ 2が非常にマッチしましたが、ソースが異なれば必要とする1073のキャラクターもまた変化します。1073の魅力である低域の押し出し感、高域の心地良い倍音感、近くに感じられる音像を再現した各社の1073系マイクプリのラインナップをご紹介します!!
◉NEVEらしい低域の押し出し感を求めるならコチラ!!◎
NEVEサウンドならではの音の押し出し感をより強く感じられたのはこの2機種です。高域の倍音感はオリジナルより落ち着いている印象ですが、音の押し出し感は凄まじく、低域の豊かさと距離感をとても近くに感じる音像はBassやDrum Kickなどでの使用に是非オススメしたい逸品です。
CHANDLER LIMITED
LTD-1
¥336,600 (税込)
Chameleon Labs
Model 7602 mk Ⅱ Toneflake Custom
¥313,200 (税込)
◉高域の心地良い倍音感は1073の最たる魅力!!◎
1073の魅力である高域の心地良い倍音感。低域から高域までのバランスの良さを感じたのはこちらの2機種。音のエッジがNEVEらしく立つ様子は印象的でした。Drumのスネアやギター、ヴォーカルなどの中域がメインとなるソロ楽器系によくマッチングするのではないでしょうか!!
AMS NEVE
1073DPD
¥407,400 (税込)
VINTECH AUDIO
X73 + X-PSU bundle
¥346,800 (税込)
◉NEVEのキャラクターを踏まえた驚きのコストパフォーマンス◎
この2機種は他の製品に比べると安価ではありますが決してサウンドが劣っているという印象はありません、1073の特長を捉えた上でコストパフォーマンスに優れたモデルは、キャラクターの異なるマイクプリを追加したい方はもちろん、初めてのマイクプリをお探しの方へ猛烈にオススメします!!
Phoenix Audio
DRS Q4M mk2
¥105,840 (税込)
Golden Age Project
PRE-73 DLX
¥66,960 (税込)
アウトボードの使い分けで得られるレコーディングの醍醐味を!!
このほかにもBAE AUDIOやHeritage Audioなど1073のリプロダクトで有名なメーカーは多数存在します。登場から半世紀も経とうかというにも関わらず、これだけのリプロダクト製品が開発され続けることはそのサウンドが世代を超えて求められていることへの証と言えるでしょう。同じ1073をモデルにしているとはいえメーカーの捉え方も様々、それぞれにキャラクターがあり用途によって使い分けができることは、まさにレコーディングの面白さ、醍醐味でもあります。今回ご紹介した7機種を試されたいという方は店頭にご用意をしております、お気軽に担当阪田・清水までご相談ください!!
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2010/08/18
Pro Tools HD、衝撃の新たなるステージへ!HD OMNI HD I/O登場
世界中でデファクト・スタンダードとして導入されるDigital Audio Workstationの代名詞、Pro Tools HD Accelシステムが、登場以来とも言える衝撃の進化を遂げます!
Avid logoをまとった新たなインターフェイスの登場とともに、サウンドのブラッシュアップと多様性を増した柔軟なシステム構築が、さらに自在にできるようになり、LE環境からステップアップできる、小規模での環境にもフィットした導入も可能になっています!
新たなI/Oが造り出す、多様性と進化!HD OMNI HD I/O
HEAT追加のPro Tools 8.1が造り出す、サウンドメイキング!
ROCK ON PROアップグレード・プラン、新たなHDバンドルを含む、先行予約開始!
HD OMNI、HD I/O、HD MADI、HEATの価格が決定!NEW!
先行ご予約、ROCK ON PROアップグレード依頼、各種お問い合せは、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。営業担当:岡田、梓澤、田端、豊桝までお気軽にどうぞ。
新たなI/Oが造り出す、多様性と進化!
高いコストパフォーマンスと、魅力的なサウンドを誇っていたPro Tools HDのインターフェイスですが、その歳月の流れの中で、満を持しての遂に進化したクオリティーとスペック、高い機能を持った新製品の登場です!
高機能を持ったI/Oの登場!
AVID HD I/O
新たに登場したPro Tools HD I/Oは、シンプルに基本3種類のインターフェイスとなり、その中心となるであろうHD I/Oは、導入するスタジオの規模によって、
HD I/O 8x8x8・・・8 Analog I/O & 8 Digital I/Oを搭載 ¥420,000
HD I/O 16x16 Analog・・・16 Analog I/Oを搭載 ¥525,000
HD I/O 16x16 Digital・・・16 Digital I/Oを搭載 ¥262,500
3種類をニーズによって、自由に選択できるようになっています!
従来の使い方に一番マッチするHD I/Oでは、はじめて単体でのアナログ16in/16outに対応しており、共通して本体に搭載される、アディショナルのデジタルI/Oと相まって、これ迄以上の自由度を備えていると言えるでしょう!
HD I/O 16x16 Analogのバックパネルにあるように、4つのスロットに各モジュールが搭載されているのは従来通りですが、全てのスロットにアナログI/Oを装備する事が実現されています!
今までは、アナログ32IN/OUTを実現するために、3台の192 I/Oと、1枚のDAカード、1枚のADカードが必要だったのですが、新たなHD I/Oの場合、2台を用意すれば32IN/OUTを実現できるのです!これは、大編成での同時録音や、バスアウトにアウトボードを多用する、レコーディング・スタジオでのニーズに、マッチしていると言えます。
さらに、従来は48kHz迄しか対応していなかった本体のADAT I/Oも、SMAX II/IVに対応し、ADATでの192kHz(チャンネル数は減少)デジタル・トランスファーにも対応しました!
HD OMNI
¥315,000
今回、注目度の高いと思われるHD OMNIは、冒頭でも述べた通り、Pro Tools HDシステムの魅力に惹かれるクリエイターの方に最適な内容を持つ、全く新しいアナログ4in/8outのコンパクトなインターフェイスです!
4チャンネル用意されたアナログ・インプットには、2chの高品位なマイクプリアンプと、DIを備えたハイ・インピーダンス仕様のインストゥルメント・インプットも搭載!マイクプリには、インサート端子も用意されており、完璧なレコーディング環境を整える事が出来ます!
7.1chのサラウンド・モニタリングにも対応した、2系統のモニタリング機能を持ち、コンパクトながら様々な現場にフィットする柔軟性をもっているのが魅力的ですね!
しかも、AES/EBUの8チャンネルI/Oも追加で備える他、スタンドアローン・ミキサー機能、Core Audio対応など、まさに柔軟に制作を行いたいクリエイターの希望に沿った製品だと言えるでしょう!
もちろん、Word Clock I/Oの他、Loop Syncも備えており、大規模なシステムの中に組み込む事も、あらゆるデジタル機器とのワードクロックでの同期も完璧になっています。
また、HD OMNIはスタンド・アローンの14 x 26ミキサー機能を搭載しており、Hardware Setupにより、柔軟な制作環境を整える事が出来ます!
ご覧の様に、Input側ではアナログ4ch、ADAT 8ch、AES/EBU or S/PDIF 2chの合計14ch、Output側ではアナログ8ch、ADAT 8ch、AES/EBU 8ch、AES/EBU or S/PDIF 2chの合計26chを、自在にルーティングしておく事が出来るのです。
Hardware Setupのアウトプット側の設定を見ていただければ分かる通り、MainとALTをそれぞれ7.1chまでのサラウンドに設定しておきながら、プルダウンでステレオへの切替えが容易に出来るところも、魅力的な機能と言えるのではないでしょうか?
しかも、独立したモニタリング・コントロールが可能になっている事から、従来まではCentral StationやBig Knob、あるいはMackie等の小型ミキサーをモニタリング・コントローラーとして使用する必要がなくなるのです!これは、Nativeのシステムでは、様々なインターフェイスが実現している事ですが、Pro Tools HDでも、HD OMNIを使用する事でよりコンパクトな制作環境を整える事が出来るのです。
HD I/O、HD OMNI、HD MADIを含めた、I/O Set upの進化!
今までは、他のスタジオで作成されたセッションを開く時に、アウトプットのアサインを変えてあげなければならなかったI/O Setupも、使いやすく変更されました!これは、Pro Tools HD 8.1の機能とも言えますが、やはり、HD OMNI、HD I/O、HD MADIと、新たなインターフェイスをリリースする事によって行われた進化と言えます。
具体的には、上の写真でもあるように、Internal Mix Busはセッション毎に、Output Busはシステムに記録される様になり、自宅で作成したセッションを、ICONシステムで開いた途端に左からしか音が出ない(笑)なんてことを回避する事が出来ます。
意外と地味ですが、重要な変更点と言えるのではないでしょうか?
HD I/O、HD OMNIに搭載された共通のAD/DAの進化による高品位化!
HD I/O、HD OMINIでは、筐体のデザインはもとより、本体に搭載されるAD/DAチップも見直されており(ADがCIRRUS LOGIC、DAにTIが使われているようです)内部のアナログ回路のブラッシュアップも施されています。実は、アナログ回路のパーツや設計が大きくサウンドに影響を及ぼすのですが、ダイナミックレンジ124dbを誇る、そのサウンドの実力に、早く触れてみたいものですね!
下で述べるレイテンシーの軽減はもとより、周波数特性や歪み率も、評価の高い他のAD/DA等と比べても、圧倒的な優秀さを誇る数字を出しており、Butch Vigをはじめとした、著名なエンジニアやミュージシャンが、口を揃えた様にそのサウンドを大絶賛しています。
HD I/O、HD OMNIに関しての、インタビューが聞けるビデオをご覧下さい!
また、HD I/O、HD OMNIには、メインのI/Oの他に、アディショナルのデジタルI/Oが搭載されており、自由度の高い接続を、側面からサポートしています!
ローレイテンシーへの更なる追求!
今回のHDインターフェイスは、サウンドだけでなく、HDシステムのアドバンテージでもある、レーテンシーの軽減にも力が入れられています。
通常のインターフェイスや、AD/DAコンバーターでは、約150~180 sample程度のレーテンシーが発生するのに対し、48kHzで1.2m/sec、192kHzで02m/secという、約80 sample程度の驚異的なレーテンシーを実現しており、ますますHD Systemを使用する意味が出てきそうです。
DigiLinkケーブルも、Core側は変更ありませんが、インターフェイス側はmini DigiLinkという新しいコネクターになっており、ここでも新たな息吹を感じますね!
もちろん、接続方式も従来通りを踏襲しており、違いとしては、新たなI/O同士を繋ぐ際に、mini Digilink-mini Digilinkのケーブルが必要になる事くらいでしょうか?
すでに日本上陸したHD MADIのテスト実機を公開!
近年、多チャンネル&遠隔伝送に威力を発揮する事で、注目を浴びているMADIでの転送を実現したHD MADIも新たに登場!
EuphonixやSSL等のデジタル・システムでも使用される事の多い、MADIシステムを、Pro Tools HDに統合するHD MADIは、最高で64ch/48kHzのデジタルデータを、1本のFibreもしくは同軸ケーブルで伝送する事が可能になっており、HD Card 2枚分のI/Oパワーを要しますが、シンプルで信頼性の高いシステムを構築可能となっており、遠距離をデジタルにて転送できるために、ノイズの要因をシャットアウトすることも可能になっています!
現時点でのニーズのみならず、将来的な拡張をはじめとした多様性を実現しています!
HEAT追加のPro Tools 8.1が造り出す、サウンドメイキング!
新たなI/Oの登場とともに、Ver.8.1となるPro Tools Softwareには、今回から追加可能となる、別売りのミキサー拡張オプションHEATが登場です!
HEATは、その名の通り、真空管やアナログ・ミキサーのサチュレートや色づけを再現する、ミキサープラグインとも言えるもので、なんと、Phoenixを開発したCrane Songが、プログラムに多大な尽力を尽くしているとの事です!
なるほど、そのウォームな質感は、アナログ・モデリングが高い評価を挙げてきている中にあって、究極のアナログ・モデリングかもしれませんね!
プラグインではないHEATですが、ご覧のプルダウンから選択すると、画面右端に専用のウィンドウが表示されるようになります。
右に回すと熱いサチュレーション・サウンド、左に回すとダークなサウンドという風になっているのですが、まさにアナログ・ミキサーの実感を実現しています。
一度使ったら、手放せなくなるオプションだと言うコメントに、自信の程が伺えます!
新規でのPro Tools HD導入の際は、バンドルされるHEATですが、アップグレードの方は、別売りとなっているようです。こちらも、是非、詳細はお問い合せ下さい!
その他にも、VENUEとのコネクトを自在に行えるVENUE Link、新しくなったI/O Setup Window等、こちらも盛りだくさんの内容を誇っていますが、トピックなのは、New DSP Management Preferenceなのではないでしょうか?
これは、DSPのリソースが不足してプラグインの追加が出来なくなったとき、有り余るCPUパワーを利用するように、RTASプラグインに自動的に差し替える(!)というものですが、今迄は手動で行っていたプラグインの管理を、自動でインテリジェンスに行ってくれるのが、なんとも隔世の感を覚えさせますね!
VENUE Linkも、これだけSRの現場でVENUEが使用されてきている事を考えると、もはやPro Toolsとのコネクトの際に、面倒な設定変更があること自体が無駄です!その垣根も、今回のアップデートで解消されたとは言えないでしょうか?
後は、リアルタイムの時間がかかっている、Disk to Bounceが、短時間で完了できるようになるオプションがあれば、もう言う事がなくなってしまうのではないでしょうか?
その他にも、新たなSYNC HD、PREも登場を予定しており、その動向から目が離せませんね!
Avid Logoを纏ったPro Tools HD!
One Avidの名のもとに、より強固なSound & Visionソリューションの構築をはじめていたAvidですが、ついにPro Tools HD Accelシステムにも、そのメスが入った格好でしょうか?
現在でもデジタル・オーディオのプロセッシングを、ストレスなく実行するための最高のシステムとして君臨するPro Tools HD Accelですが、CPUの性能向上が著しい現状、有り余るCPUのパワーを、DSPリソースにプラスして、さらに有効活用する事によって得られるアドバ ンテージは、他のシステムではない、安定性とリアルタイム性、独自性を併せ持っており、オーディオの関わる現場では欠かせない存在となっています。
登場時のPrestoチップをDSPに使ったPro Tools HDから、カード1枚当りのMips値を2倍に増強するAccelチップを採用したPro Tools HD Accel、PCI Expressバスの登場によって登場したPro Tools HD Accel for PCIeと、現場のニーズに応えた進化を遂げてきていますが、なんと行っても今回の目玉は、聖域と化していたインターフェイスの登場になるでしょう!
HD OMNI、HD I/O、HD MADI、HEATの価格が決定!NEW!
皆さんが一番気になっていた事だと思いますが、待望のインターフェイス、HD OMNI、HD I/O、HD MADI、HEATの価格が決定しました!HD I/Oの拡張カードもリリースが決定し、Avid Pro Toolsとして新たな段階に入ったのではないでしょうか?
HD OMNI ¥315,000
HD I/O
HD I/O 8x8x8 ¥420,000
HD I/O 16x16 Analog ¥525,000
HD I/O 16x16 Digital ¥262,500
HD I/O AD Option Card ¥136,500
HD I/O DA Option Card ¥136,500
HD I/O Digital Card ¥105,000
HD MADI ¥525,000
HEAT ¥52,500
新たなHDバンドルを含む、販売開始!
9月下旬頃のリリースを予定している、この魅力的なニュー・カマーですが、初回入荷分の数が限られている事が予想されます。ROCK ON PROでは、HD Coreとのバンドルを含めた先行予約を開始しました!
※192 I/Oをはじめとした旧HDインターフェイスは、順次、生産を完了していく予定ですので、入手困難になる可能性もございます。実際には、どちらのI/Oでも使用可能なので、digidesignロゴの残る旧I/Oをご希望の方も、最後のチャンスです!
New HDインターフェイスとHD Coreとのバンドルセットはこちら!
過去にはなかった、CoreとI/Oのお得なバンドル・セットが登場!新規導入、追加導入の方は注目です!ラインナップは下記の通りです!
Pro Tools HD2 Bundle
HD2 + HD OMNI Bundle ¥1,312,500 約¥150,000のSAVE!
HD2 + HD I/O 8×8x8 Bundle ¥1,417,500 約¥150,000のSAVE!
HD2 + HD I/O 16×16 Analog Bundle ¥1,522,500 約¥150,000のSAVE!
Pro Tools HD3 Bundle
HD3 + HD OMNI Bundle ¥1,575,000 約¥200,000のSAVE!
HD3 + HD I/O 8×8x8 Bundle ¥1,680,000 約¥200,000のSAVE!
HD3 + HD I/O 16×16 Analog Bundle ¥1,785,000 約¥200,000のSAVE!
New HD Interface単体でのご購入を検討の方はこちら!
初回入荷分は、数が少ないことが予想されています。お早めのご予約をお待ちしております!ラインナップは下記の通りです!
HD I/O 8x8x8 ¥420,000
HD I/O 16x16 Analog ¥525,000
HD I/O 16x16 Digital ¥262,500
HD OMNI ¥315,000
HD MADI ¥525,000
その他、Pro Tools HDに関する、各種お問い合せはこちら!
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