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山之下 朝陽

[ROCK ON PRO Product Specialist Team / Assistant]Immersive Audioを用いた芸術音響作品を創作し国内外で発表を行なってきた経験から、音楽表現を支える最先端の技術を広めるべくROCK ON PROへ。メガネは伊達。

驚きのSONY 360 VME体験レポート!

マルチチャンネルスピーカー再生での聴取感をヘッドフォンで限りなく正確に再現する…そんなことが可能となれば、マルチチャンネルに対応したスタジオへ毎回足を運んだり、物理的な部屋の広さがどうしても必要となるマルチスピーカー環境を構築せずとも、立体音響コンテンツの制作に着手することができます。

SONYが開発した360 Virtual Mixing Environment (360 VME)は、まさに立体音響スタジオを再現したヘッドフォン再生を可能にするサービス!今回は、国内唯一の測定スタジオであるMedia Integration, MIL Studioでの360 VME体験をレポートいたします!

さっそく測定開始!

測定は、専用のバネ型マイクを両耳に装着して進めていきます。しっかり耳の奥まで押し込むことで、鼓膜に近い位置での計測が可能です。

360 VMEが現在対応する最大チャンネル数は16chですが、今回は360 Reality Auidoの標準フォーマットである13ch(5.0.5+3B)での測定を行いました。
(MIL Studio自体は最大43.2chのディスクリート再生システムを擁しています!詳細はコチラ

椅子に座り、頭の位置をセンタースピーカーに合わせます。測定というと不思議と肩に力が入ってしまいまいがちですが、肩の反射もHRTFに関係するため力は抜きましょう。

まずは、センタースピーカーからピンクノイズを再生し、左右マイクの確認から始まります。
次に、使用する各スピーカーから順番にスイープ音を再生し、それぞれの角度から到来する音の周波数特性を計測します。四方からピュイっと上がるスイープ音に打たれると、まさに全身をスキャンされているのではという感覚に。実際は全身はおろか、スピーカーの特性からスタジオ全体の空間特性、個人のHRTFまでまるっと測定しているのですから驚きです!(ですので測定中はお静かに。)

ヘッドフォンを使用した測定へ

ここから更に、VMEならではの測定に入ります。バネマイクを耳に入れたまま、その上から使用するヘッドフォンを装着し、ヘッドフォン自体の特性も計測します。ですので、測定時にはVMEで使用するMyヘッドフォンを持ち込んでの測定となります。

今回使用したヘッドフォンは、360 VMEの対応ヘッドフォンであるSONY HDR-MV1。今年5月に発売されたこのヘッドフォンは、立体音響制作でのモニター用途を意識した製品であり、360 VMEと並行して開発された経緯があります。

ヘッドフォンから左右続けてスイープ音を計測すると、測定プロセスは終了です。ここまでの測定結果から、この世でただ1人の為のプロファイルデータを生成します。

VMEの威力を体感!

出来上がったプロファイルのチェックも兼ねて、センターに定位させたピンクノイズを再生してもらいます。ここがVMEの能力を体験するファーストポイントとなるのですが…ピンクノイズに驚愕する日が来ようとは!
ヘッドフォン再生だと分かっていても、目の前のスピーカーから再生されたとしか思えない音に思わず笑ってしまいました。これが空間音響特性含め、完全に個人最適化されたバイノーラル再生の威力!

続けて360 Reality Audioの楽曲でVMEを体感します。スピーカーとヘッドフォンで聴き比べを行いますが、しっかりと頭外定位した音像はスピーカー再生そのもの!MV-1が開放型なのも相まってヘッドフォン再生でも音場が広く、両者の違いは低音特有の空気の振動感、ボディソニックくらいに感じました。スピーカー再生だと思ってヘッドフォンを外すと、静かなスタジオ。脳が騙される体験に、手元のヘッドフォンを何度も着脱してしまいます。私の測定は大成功だったようです。

実際の測定サービスでは、測定後にプロファイルデータと360VMEソフトウェアを受け取ります。自身の制作環境に360 VMEを接続することで、今回測定した環境を再現したヘッドフォンモニタリングが行えるようになるということです。どこにいても、ヘッドフォンをかければそこにはこのスタジオの音場が広がっている。360 VMEによって、より多くの方がスピーカー再生を意識した立体音響コンテンツを制作できるようになるのではないでしょうか!


プライベートHRTFを用いた制作は、これからの3D Audio制作環境構築において無視できない存在になると、今回の体験で一層感じました。360 VMEの凄さは、百聞は一見にしかず、ぜひ実際に体感してください!MIL Studioでの測定サービス開始は、今年7月の中旬頃を予定しております。MIL StudioでのVMEに関するご予約、お問い合わせは下記のフォームから!

SONY MDR-MV1 イマーシブ時代のリファレンスヘッドフォン / スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現 360 VME

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*記事中に掲載されている情報は2023年06月16日時点のものです。