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NEWS
2023/07/13
360 Virtual Mixing Environment 一般申込開始のお知らせ
本日より、360 Virtual Mixing Environment(360VME)の利用に必要なプロファイル測定の申し込み受付が開始されました。
2024.5.10追記>>
360VME出張測定が開始&サービス料金が改定となります!
詳しくはコチラをご確認ください
360 Virtual Mixing Environment(360VME) 測定サービス
360 Virtual Mixing Environment(Sony 360VME)を利用するには、測定スタジオにてあなた自身のプロファイルを専用マイクを使って作成する必要があります。サービスご購入者様に測定スタジオMILにて360VMEに使用できるプロファイルを測定させていただきます。
◎お申し込み開始日:2023年7月13日(水)
◎プロファイル測定可能スケジュール:2023年8月以降の月曜午後
※申し込みフォーム提出後、測定希望日時調整のご連絡をさせていただきます。
測定お申し込みフロー、申し込みフォームはメディア・インテグレーションのサイトをご覧ください↓
360VME お申し込み詳細へ
立体音響スタジオの音場をヘッドホンで高精度に再現する「SONY 360 Vitual Mixing Environment」とは
360 Virtual Mixing Environment(360VME)は、複数のスピーカーで構成された立体音響スタジオの音場を、独自の測定技術によりヘッドホンで正確に再現する技術です。たった一度スタジオで測定すると、立体音響制作に最適な環境をヘッドホンと360VMEソフトウェアでどこへでも持ち運ぶことが可能になります。あなたの立体音響のワークフローやクオリティが全く別次元のものになります。
サービス詳細ページはこちら↓
https://www.minet.jp/brand/sony-360-vme/sony-360-vitual-mixing-environment/
>>驚きのSONY 360 VME体験レポート!
https://pro.miroc.co.jp/headline/sony_360-vme_report/
>>SONY 360VMEを体験!驚きで笑いが止まらない、超現実的な音場をレポート!
https://www.miroc.co.jp/rock-on/sony-360vme/
MIL Studioについて
MIL=Media Integration Lab。最大62.2chのスピーカーにて4π再生環境を擁し、あらゆる立体音響フォーマットに理想的な再生環境を提供するスタジオです。「進化し続けるラボ」として今後誕生するであろう様々なフォーマットでの再生を視野に下方向のスピーカーまで備えた完全4π音響空間とフレキシブルに対応可能な音響システムを構築。今、そして未来に続く立体音響の再生が可能です。
詳細はこちら↓
https://www.minet.jp/contents/info/mil-studio/
>>完全4π音響空間で描く新たな世界の始まり。〜フォーマットを越えていく、MIL STUDIO〜
https://pro.miroc.co.jp/works/milstudio-system-proceed2022/#.ZC0EnOzP1jM
>>【MIL STUDIO技術解説】MIL誕生に寄せて〜鑑賞から体験へ 選択から多様の未来へ〜
https://pro.miroc.co.jp/works/mil-studio-tech-proceed2022/#.ZC0E3uzP1jN
360VME お申し込み詳細へ
いよいよ測定サービスがスタートする360VME。お申し込みの流れや測定が可能なフォーマットについては、上記「360VME お申し込み詳細へ」よりご確認ください。法人のお客様でお見積りが必要な方は、下記コンタクトフォームよりお気軽にお問合せくださいませ。
NEWS
2023/07/07
AVID Pro Tools | MTRX II 展示機が渋谷店・梅田店に到着!
AVID Pro Tools | MTRX II(マトリックスツー)待望の初回オーダー分が入荷しました!Rock oN Company 渋谷店、梅田店にそれぞれ展示中です!
いざ、開封の儀!
こちらが化粧箱。初代MTRXの時とほとんど同じ見た目です。
付属品は電源ケーブルとActivation Cardのみ! Very Simple!
ジャーン!こちらがAVID Pro Tools | MTRX IIです!Rock oN Company 渋谷店初上陸!!
左右に伸びるギザギザしたデザインが印象的でカッコイイですね!少し鋭利な形状になっているので、素手で持ち運ぶ際は指を切らないようにご注意ください。
どうやら、時を同じくして、Rock oN Company 梅田店にも展示機がラックマウントされていた模様。関西近辺にご在住の方はぜひ梅田店へ!
初代MTRXとの違いは? ~パネルレイアウトの洗練、処理能力も大幅パワーアップ~
(上段)MTRX II、(下段)初代MTRX
まずはフロントパネルから見比べてみます。上段が新しいMTRX II、下段が初代MTRXです。
初代MTRXにあったディスプレイやコントロールボタンはなくなり、SyncのInt/Ext/Faultを示すシンプルなインジケーターが追加され、電源ボタンがリアからフロントへ移設されています。ディスプレイやボタンを無くすというのは少し勇気のいる決断だったのではないかと思いますが、これは全ての機能をLAN経由でリモートコントロール&確認できるMTRXだからこそ。多くのユーザーが必要とする機能に絞り、それ以外をオプションとすることで全体的にデザインが洗練された印象です。電源ボタンがリアからフロントに移動したのも、ラックマウントで使用されるケースが多いことを考えると、合理的な判断だと思います。
初代MTRX ※画像クリックで拡大表示
MTRX II ※Thunderbolt 3 Moduleは別売です
続いてリアパネル。左が初代MTRX、右がMTRX IIです。こちらも配置が大きく変更されていますが、初代MTRXで使用されていたオプションのカード類は引き続き使用可能です。注目すべきは、オプションとして別売のThunderbolt 3 Moduleを追加できるようになったこと。これにより、CoreAudio対応のDAWで、MTRX II を最大256chのI/Oとして使用することができるようになります。
AES/EBUはオプション対応のみとなり、デフォルトでは非搭載となりましたが、
・スピーカー補正用のSPQ機能を内蔵
・アナログカードの追加上限が撤廃(以前は6枚まで)
・内部ルーティングポイント数と内部サミングミキサーが大幅に増加
などなど…全体的に大きくブラッシュアップされています。
↓より詳しい比較はこちらの記事をご参照ください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/
と、まあここまでは事前に公開されていた情報でご存じの方も多いかと思いますが、実機を見て気づいたことが1つ。フロントパネルのネジの数が2本減っていました!
初代MTRX
MTRX II
MTRX II発表後、早期にご予約いただいた皆さまへ順次発送予定のほか、Rock oN Company 渋谷店、梅田店で展示機公開中です!
イマーシブサラウンドの制作をはじめとする大規模なシステムでまさに、"Matrix = 母体、土台"として機能するであろうMTRX II。すでに導入をご検討中という方はもちろん、MTRX IIがご自身の制作フローに適しているかどうか?といったご相談にもお答えいたします。下記コンタクトフォームより、ぜひお気軽にROCK ON PROへとお問合せください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-mtrx-final-stock/
NEWS
2023/07/06
Proceed Magazine 2023 販売開始! 特集:360 Reality Audio / Dolby Atmos
Proceed Magazine 2023号が発刊です!ふたたび世界が動き出す。そんな実感が生まれてきているいま、Proceed Magazineでは制作シーンでも世界各所で起きはじめているイノベーションの最前線を捉えます!アメリカ西海岸からはNAMM Show / NABSHOWでの新製品はもちろんのこと、Village Studio、mediaHYPERIUM、GOLD-DIGGERS、Apogee Studioといった著名スタジオのレポートを紹介、イマーシブサウンド制作においては360 Reality Audio / Dolby Atmosについて海外スタジオの動向やそのベーシックとなる基礎知識も交えてお伝えするほか、立体音響スタジオの環境をヘッドホンで再現する注目の新サービスソニー 360 VME(Virtual Mixing Environment)を詳細に解説。また、巻頭インタビューにはグラミー賞を獲得した宅見 将典 氏が登場、音楽との携わりから受賞に至るまでをセルフプロデュースという視点でお話いただきました。そして、ROCK ON PRO導入事例ではコジマプロダクションの新スタジオをご紹介です!制作に幅広い視野をもたらすトピックを満載したProceed Magazine、2023年の制作をリードする情報を満載してお届けします!
Proceed Magazine 2023 特集:360 Reality Audio / Dolby Atmos
360 Reality Audio、Dolby Atmos、ほんの数年前までは少し先にある未来のものと捉えられていたこの2つのキーワードが、2023年いよいよサウンド制作のブレイクスルーを成し遂げそうです。
イマーシブの分野はコンシューマレベルまで認知が進み、そのソリューションやプロダクトが現実のものとなっています。それに呼応するように制作の現場でも実際のコンテンツ制作によるノウハウの蓄積が進み、どのようにこのキーワードを軸にサウンドを発展させていくのか研鑽が重ねられています。
今回のProceed Magazineではこちらのキーワードのいま、その最前線を世界各地で捉え、新たなクリエイティブのワークスタイルを生み出すトピックの数々を見ていきます。さあ、ご一緒に!
Proceed Magazine 2023
全152ページ
定価:500円(本体価格455円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
宅見 将典 氏インタビュー
★SoundTrip / Los Angeles & Las Vegas
Village Studios / GPU Audio / MTRX ll
NAMM Show / NABSHOW
★360 Reality Audio / Dolby Atmos
media HYPERIUM / イマーシブフォーマットの基礎知識
360 Virtual Mixing Environment / GOLD-DIGGERS / Apogee Studio
★Product Inside
TAOC / ONKIO Acoustics
★ROCK ON PRO導入事例
株式会社コジマプロダクション
★ROCK ON PRO Technology
TOHOスタジオ株式会社 / PixMixで深まるラウンドトリップ
しまもんの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その27
特別編 音響設計実践道場 〜第八回 データ整理編 その1〜
★Power of Music
TOONTRACK EZ KEYS 2 / Waves Studio Verse
Hana Hope 「HUES」ROTH BART BARON 三船雅也
★BrandNew
Positive Grid / Prism Sound / SONY / NTP Technology
Focal / Zoom / audio-technica / Roland
LEWITT / Gamechanger Audio / RME
Universal Audio / Yamaha
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのイケイケゴーゴー探報記〜! Altphonic Studio
ライブミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2022-2023
Proceed Magazine 2022
Proceed Magazine 2021-2022
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
Sales
2023/06/23
SOUND PARTICLES社 初夏セール開催中!
コンピュータ・グラフィックスのパワーとテクノロジーを音響の世界に持ち込み、多くの製品が7.1.2chやambisonicsなどのイマーシブ環境に対応しているSOUND PARTICLE社が最大60% OFFとなる初夏セールを開催中!
これまでのプラグインでは実現が困難だった複雑な処理や予想を超える自由自在な定位など、SOUND PARTICLES製品のもたらす革新的なサウンドを手に入れる絶好のチャンスです。
SOUND PARTICLES社 初夏セール
概要:SOUND PARTICLES製品が30%〜60% OFF
期間:2023年7月3日(月)まで
詳細なラインナップと価格は下記WEBページで!
Rock oN Line eStore>>
SOUND PARTICLES国内代理店フォーミュラ・オーディオWEBサイト>>
https://pro.miroc.co.jp/headline/skydust-3d-sound-particles/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-particles-density/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-particles-apple-silicon-support/
Review
2023/06/22
Elgato Stream Deck+でDADmanをコントロールしてみた
Elgato社から発売されているStream Deckシリーズ。DAWや映像編集ソフトはもちろん、OBS、Twitch、YouTube といった配信系のアプリから、IoT照明のPhilips Hue、更にはZoom、PowerPoint、Keynoteといったビジネスアプリまで、多種多様なソフトウェアのショートカット&マクロコントロールに対応しています。
当WEBサイトをご覧の皆さまの中には、Avid Pro Toolsのショートカット&マクロコントロールとしてご利用の方もいらっしゃるかと思いますが、今回、MTRXやMTRX StudioのモニターコントロールソフトDADmanの操作も、このStream Deck +から行うことができるという噂を聞きつけ、実際に動かすことができるのかどうか、検証してみました!
Stream Deck +から新搭載のタッチパネルとノブx4
従来のラインナップでは、卓上においてボタン操作を行うタイプのものがサイズ違いで3種類と、フットスイッチのような使い方ができるStream Deck Pedalが存在しましたが、昨年12月に発売されたStream Deck +には、2x4のボタン配列に加え、新しくタッチ&スワイプ操作可能な横長の液晶パネルと、ダイヤル操作のノブが4つ搭載され、コントロール方法の幅が一気に広がりました。
設定方法
◎STREAM DECK + 用のドライバアプリケーションをインストール
下記URLからSTREAM DECK + 用のドライバアプリケーションをダウンロードし、インストールします。
https://www.elgato.com/cn/ja/s/downloads
◎有志が作成した"MOMStreamDeckPlugin"をインストール
今回は、Avid Pro Audio Communityに、有志によって公開されていた、"MOMStreamDeckPlugin"を試しました。こちらは下記文中に記載のURLにてダウンロード可能です。
ダウンロードが完了したら、"com.padl.monitoroperatingmodule.streamDeckPlugin"をダブルクリックすることで、Stream DeckからDADmanをコントロールするための設定ファイルを読み込みます。
MOMStreamDeckPlugin は DADman と StreamDeck の間のインターフェースです。DADmanにMOM(Monitor Operating Module)として表示されます。過去1年間ベータ版として提供していましたが、一般提供を開始することになりました:
MOMStreamDeckPlugin is an interface between DADman and StreamDeck. It appears as a MOM (Monitor Operating Module) to DADman. I'm pleased to announce general availability after being in beta for the past year:
https://www.lukktone.com/download/MOMStreamDeckPlugin.zip
AvidとDADのいずれからもサポートや支持を受けていませんが、広く使用されています。
It is not supported or endorsed by either Avid or DAD, but it is widely used.
引用:MOMStreamDeckPlugin : https://duc.avid.com/showthread.php?t=424348
ただし、下記フォーラム投稿にも記載がある通り、本プラグインについては、AVIDやDADは一切関与していない非公式なものであるという点は注意が必要です。(同時に、NTP Technology純正のDADman用コントローラーであるMOMに競合させる意図も全くないという事も述べてあります。)
補足しておくと これは、DADもAvidも全くサポートしていません、 そして、MOMやAvid独自のコントロールサーフェスの販売に競合させる意図は全くありませんでした。MOMには素晴らしい操作性があり、イーサネットケーブルがあればどこにでも設置することができます。とはいえ、MOMStreamDeckPluginは多くの導入実績があり、ユーザーからのフィードバックで改善され続けています。
I should add, it's not supported in the slightest by either DAD or Avid, and it was never my intention to compete with sales of the MOM or Avid's own control surfaces. The MOM has great haptics and can be placed anywhere you have an Ethernet cable. Having said that, there are plenty of deployments of MOMStreamDeckPlugin and it continues to improve with user feedback.
引用:StreamDeck integration with DADman : https://duc.avid.com/showthread.php?t=418946
◎DADmanの設定
DADmanのDevice Listを開きStatusが"Unit ready"となっていること、Unit Nameが"Stream Deck"と正しく認識されていることを確認します。
Moniter Profile Configurationの"MOM"タブより、アサインの設定をします。
◎STREAM DECK+の設定
設定画面を開いて、Edit Profiles >> import Profilesをクリックし、 "MOM.streamDeckProfile"を読み込むと、MOMのデフォルトと似たようなレイアウトのプロファイルが読み込まれます。これらは自由に配列を変更できるほか、Stream Deckの利点である、キーキャップに表示する文字の変更も可能です。
また、MOMに標準搭載のレイヤー切り替え機能とは別に、Stream Deck自体のページ切り替えも行うことができるので、DADman以外のアプリケーションの操作は別ページに配置するなど、使い分けを行うことができます。
◎設定完了!
以上で設定完了です。実際に触ってみると特に問題なくDADmanをコントロールすることができました。MOMとの違いとしては、その接続方法(LAN or USB)、ボリュームノブのサイズ(大 or 小)、キーキャップの表示(有 or 無)、といった点が挙げられます
SoundFlowをお使いの方はScheps MOMDeckも
さまざまなオーディオ系ソフトのショートカットやマクロコントロールに対応したSound Flow内にもDADmanのコントロールに対応したプレミアムアプリが販売されています。
先日、ミキシング・エンジニア/プロデューサーのアンドリューシェップス氏によってリリースされたのは、Scheps MOMDeck。こちらはSoundFlowのPremium Appになるため、定額料金とは別に追加料金を支払うことで使用できるようになります。詳細は下記URLよりご確認ください。
https://soundflow.org/store/pkg/scheps-momdeck
MOMはサプライチェーンの問題で長期に渡り入手困難な状況が続いており、ご注文いただいている皆さまには大変ご不便をおかけしております。入荷までの代替品として、ぜひともStream Deckをご活用いただければ幸いです。Stream Deckご導入に関するお問い合わせは、ROCK ON PRO各営業担当、もしくは下記コンタクトフォームよりお気軽にご連絡ください。
Sales
2023/06/22
【期間限定】Pro Tools 新規サブスクリプションにAudiomovers LISTENTOが無償で付属
DAWにプラグインをインサートするだけで、音声をインターネット越しに出力することができるAudiomovers LISTENTO。国内では2020年に大きな注目を浴びた「リモートセッション」を実現するプロダクトのひとつですが、国土の広い海外では以前から人気を博しており、特にその手軽さが大きなメリットです。
Avidは対象期間中にPro Tools年間サブスクリプション新規版を購入したユーザーに対して、このLISTENTOを1年間無料で使用できる権利を配布するプロモーションを開始しました。
注目のワークフローを実現するAudiomovers LISTENTOとPro Toolsを同時に手に入れるチャンス!ぜひ、この機会をご活用ください。
Pro Tools Studio/Ultimate年間サブスクリプション新規購入時にAudiomovers LISTENTO年間無償プラン提供プロモ
対象製品:Pro Tools Studio年間サブスクリプション新規、Pro Tools Ultimate年間サブスクリプション新規
期間:2023年6月22日〜7月18日
配布されるライセンス:
• Pro Tools Studio年間サブスクリプション新規:LISTENTO Basic
• Pro Tools Ultimate年間サブスクリプション新規:LISTENTO Pro
その他:サブスクリプション更新版、EDU版、マルチシート・サブスクリプション、永続ライセンス並びにハードウエアに付属する永続ライセンスは、本プロモ非対象となりますのでご注意ください。
Audiomovers LISTENTOとは?
LISTENTOは、DAWのマスタートラックにインサートすることでオーディオをインターネットに出力することができる、リモートセッション用のプラグイン。インターネット越しに離れた場所のDAWに信号を送ったり、プラグインがランダムに発行するURLにアクセスしてブラウザ上でDAWの出力を聴くことも可能です。ビデオの送信はできませんが、LISTENTO ProならMIDI信号を送れるため、受信側でMTCによるビデオとの同期を取ることが可能です。
Audiomovers LISTENTOについての過去の記事はこちら>>
LISTENTOを使用した実例はこちら>>
Audiomovers LISTENTOメーカーサイト(英語)>>
Pro Tools Studio年間サブスクリプション - 新規(9938-30001-50)
販売価格:¥46,090 (本体価格:¥41,900)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Ultimate 年間サブスクリプション - 新規(9938-30123-00)
販売価格:¥92,290 (本体価格:¥83,900)
Rock oN Line eStoreで購入>>
コロナ禍に注目を浴びたリモートセッションですが、それを機にさまざまな場所で活動するアーティスト/トラックメーカーも増えたのではないでしょうか。
LISTENTOはPro Tools以外のDAWでも使用できるプラグインですので、Pro Tools導入を検討中の方は是非この機会をご活用ください。
Support
2023/06/19
【ムービー追加】Avid MBOX Studio日本語ムービー情報
ボーカル/ギターのレコーディングやミックスに便利な機能に加え、Bluetooth I/Oやモニターコントロール機能など、パーソナルなスタジオでプロフェッショナルな作業をすることを可能にする多機能なデバイスとして早くも好評を博しているMOBX Studio。
そのMBOX Studioの購入を検討されている方、また、購入されたばかりの方に嬉しい解説ムービーが公開されましたので紹介いたします。
目次
1.MBOX Studio, Featuring Indie Rock Band "Your Favorite Color"
2.MBOX Studioの紹介
3.MBOX Studioをはじめる
4.MBOX Studio付属"MBOX Control "ソフトウェアの紹介
5.MBOX Ignition Packについて
6.MBOX Studioのカスタマイズ
7.MBOX Studioでモニタリング
8.MBOX Studioでのキュー・ミックス
9.Avid FX : MBOX Studio 内蔵エフェクト
10.MBOX Studioで Variable Z を使用する
11.MBOX Studioとギタリスト
12.MBOX Studioで楽曲作成 NEW!
1. MBOX Studio, Featuring Indie Rock Band "Your Favorite Color"
MBOX Studioのプロモーションムービーです。※本動画のみ日本語非対応です。
2. MBOX Studioの紹介
MBOX Studioの製品概要並びに内容物の紹介をしています。
3. MBOX Studioをはじめる
MBOX Studioの概要と、各接続端子や本体パネル上のボタンの機能を解説した日本語ムービーです。MBOX Studioにはどんな機能があり、どんなことができるのかを把握できる内容になっています。
4. MBOX Controlの紹介
MBOX Studioの詳細な機能へアクセスするためのコントロールアプリケーションである「MBOX Control」の日本語解説ムービーです。簡易マニュアルとしてもご覧いただける内容になっています。
5. MBOX Ignition Packについて
MBOX Studioには、Pro Tools Studio年間サブスクリプションが付属しているため、Avid Complete Plugin Bundleや”Inner Circle”特典を使用することが可能です。さらに、MBOX Studioユーザーのために用意されたプラグイン・バンドルとして”MBOX Ignition Pack”が付属します。ここでは、そのバンドルを構成する各プラグインの特徴を解説しています。
6. MBOX Studioのカスタマイズ
MBOX Studio上のカスタマイズ・ボタンやエクスプレッション・ペダル使用時に、任意のMBOX Studio機能をアサインする方法を解説しています。
7. MBOX Studioでモニタリング
MBOX Studioには2xステレオ・アナログ・ペアやBluetoothスピーカーを管理可能な包括的なモニター・セクションが搭載されています。ここでは、それぞれの設定方法と使い方を解説しています。
8. MBOX Studioでのキュー・ミックス
MBOX Controlソフトウェアを使い、MBOX Studioの2つのヘッドホン出力にキュー・ミックスを設定し、思い通りのヘッドホンミックスを実現する方法を解説しています。
9. Avid FX : MBOX Studio 内蔵エフェクト
MBOX Controlソフトウェアを使い、MBOX Studioの内蔵エフェクト(EQ、ディレイ、リバーブ)を最大限に活用する方法について解説しています。
10. MBOX Studioで Variable Z を使用する
Variable Z(バリアブル・ズィー ※可変インピーダンス)の活用について解説しています。マイクの種類やギターなどの楽器の出力信号に合わせてインピーダンスを変更することで思い通りのサウンドメイキングを実現しましょう。
11. BOX Studioとギタリスト
ギターやベースを中心に楽曲作りをされる方にとって非常に便利な機能、"FX LOOP"端子や"HI-Z AOUT TO AMP"端子の使い方をご紹介します。
NEW! 12. MBOX Studioで楽曲作成
このビデオでは、これまでご紹介したMBOX Studioの付属プラグインやそれ自身の数多くの機能(本体操作法&MBOX Control各種機能、リアンプ時の接続及び録音方法、可変インピーダンス設定の使い分け、モニタリング機能等)を使って、実際に楽曲制作を行う方法をご紹介しています。少々長めの動画ですが、このビデオを観ることで、実際のご活用シーンのイメージがよく分かるような内容になっています。
パーソナルスタジオをグレードアップしたいという方、特にギターやベースを中心に楽曲制作を行われている、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000) ※在庫限り旧価格
Rock oN Line eStoreで購入>>
https://pro.miroc.co.jp/headline/mbox-studio-review-recording-movie/#.Y6rEiuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-delivery-schedule/#.Y6rEl-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre/#.Y6rEpezP0-Q
NEWS
2023/06/19
Pro Tools | Sonic DropとPro Tools | PlayCellに新ライブラリが追加
有効なサブスクリプション及び年間サポートプランをお持ちのユーザーを対象に、ロイヤリティ・フリーのサンプルやループ、新しい Pro Tools | PlayCell インストゥルメント・プリセット、Pro Toolsテンプレートなどを提供するPro Tools | Sonic Drop。
そして、Pro Toolsを使用したクリエイティブな楽曲制作をサポートするPro Tools | PlayCell。
このPro Tools | Sonic DropとPro Tools | PlayCellに新たに追加されたふたつのライブラリを紹介いたします!
マイク・アヴィネイム Burnin’ Breaks
「マイク・アヴィネイム Burnin’ Breaks」は、リル・ナズ・X、ベベ・レクシャ、スコット・ウェイランドなどの作品に参加するマルチ・プラチナ・ドラマー、プロデューサー、そして音楽ディレクターでもあるマイク・アヴェナイムによるPro Tools | Sonic Drop向けループ・パックです。
国産ドラムメーカーであるPearlの60年代ビンテージキットにこだわりのマイキングやエフェクトを施し、マイク・アヴィネイムがみずからドラムを叩いて制作したループは、「これを聴いて、すぐに音楽のアイデアが湧いてくるのを感じてほしい」と本人が語るように、シンプルなビンテージテイストのドラムループとしてだけでなく、エレクトリックな楽曲の中にもすぐに馴染みそうなこだわりの出来栄え。
Avidブログにはマイク・アヴィネイムによる本ライブラリに対する解説記事も掲載されています。
「マイク・アヴィネイム Burnin' Breaks」は、Pro Tools年間または月間サブスクリプション、もしくは有効なアップデート+サポート・プラン(永続版ライセンス所有者向け)をお持ちの方に無料でご利用いただけます。Avid Link(バージョン2023.3以降)のSonic Dropタブで、すべての最新Sonic Dropのリストを確認できます。ここでは、オーディオ・サンプルの再生やコンテンツのダウンロードの管理も可能です。
Sonic Dropの使用方法については、上のビデオ(日本語)をご参照ください。
期間限定プロモ: PlayCell用拡張プリセット”Analog Snarl:Sub Growl”提供 ~6/30まで
6月30日までの期間中に、新規Pro Tools サブスクリプション、または、幾つかのAvidハードウエアにバンドルされている新規Pro Tools Ultimate永続版を購入/登録したユーザーに、Analog Snarl:Sub Growl エクスパンションが提供されます。
「Analog Snarl:Sub Growl」は、クラシックなアナログシンセからサンプリングされた、マット・ラングによるPlayCellの拡張プリセット特別版です。
本プリセットのインストーラーリンクは、購入/登録時に送られる最初のウェルカム・メールの一部として配信されます。
Analog Snarl:Sub Growlのご利用にはPlayCellが必要です。PlayCell上でのAnalog Snarl:Sub Growlの実際のサウンドや使用方法は、上のビデオ(英語)にてご確認いただけますので、是非、ご参照ください。
近年、楽曲制作機能に力を入れているPro Tools。豊富なコネクションを背景にした、世界的に活躍するプロデューサー/ミュージシャンの手によるライブラリの提供はまさにAvidならでは!限定プリセットが入手できるこの機会に、Pro Toolsの導入を検討してみるのはいかがでしょうか!?
Pro Tools、HDXシステム構築に関するお問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2023-6/
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-get-current-reinstatement-promotion-june-2023/
NEWS
2023/06/16
6/23(土)、6/24(日) OTOTEN2023で360VMEを体験しよう!
6月23日(土)、24日(日)、東京国際フォーラム ガラス棟にて開催される『OTOTEN 2023 AUDIO & HOME THEATER FESTIVAL』内、ソニー様ブースにて、360 Virtual Mixing Environment (360 VME)についての展示が行われます。
OTOTENとは、一般社団法人 日本オーディオ協会が主催するオーディオとホームシアターの展示会イベント。今年開催されるOTOTEN2023では、オーディオ、ホームシアター分野に加えて、制作向けのマイクやイヤホン、ヘッドフォン、LIVE配信技術など様々な分野の企業が出展します。また、協会が主催する様々なセミナーイベントも開催予定です。
6F G610ソニーブースでは、360VMEの体験コーナーが登場!
https://www.minet.jp/brand/sony-360-vme/sony-360-vitual-mixing-environment/
立体音響スタジオの音場をヘッドフォンで再現することにより、立体音響コンテンツ制作環境の可能性を広げるSONY 360 VME。国内では弊社の運営するMIL Studioにて測定サービスが開始されます。
ガラス棟6階、G610エリアに出展するソニーブースでは、そんな360 VMEの体験コーナー&パネル展示も設営されるとのこと。サービス開始前に詳しく360 VMEについて知る事ができる貴重な機会ですので、興味のある方は是非足を運んでみてください。
OTOTEN2023 開催概要
会期: 2023年6月24日(土) 10:00~19:00 / 25日(日) 10:00~17:00
会場: 東京国際フォーラム ガラス棟全室 / 東京都千代田区丸の内3-5-1
公式サイト: https://www.jas-audio.or.jp/audiofair/
主催: 一般社団法人日本オーディオ協会
企画・運営: 日本オーディオ協会 展示会実行委員会
入場料: 無料(入場には事前登録が必要です。詳しくは公式サイトをご確認下さい)
OTOTEN2023では、モニタースピーカー、ヘッドフォン、マイクなど、プロフェッショナル向け製品ブランドも出展予定です。ぜひ事前登録の上、ご来場ください!
360 Reality Audioをはじめとする3Dオーディオの制作環境構築に関するご依頼、お問い合わせはROCK ON PROまで、下記バナーよりご連絡を!
Review
2023/06/16
驚きのSONY 360 VME体験レポート!
マルチチャンネルスピーカー再生での聴取感をヘッドフォンで限りなく正確に再現する…そんなことが可能となれば、マルチチャンネルに対応したスタジオへ毎回足を運んだり、物理的な部屋の広さがどうしても必要となるマルチスピーカー環境を構築せずとも、立体音響コンテンツの制作に着手することができます。
SONYが開発した360 Virtual Mixing Environment (360 VME)は、まさに立体音響スタジオを再現したヘッドフォン再生を可能にするサービス!今回は、国内唯一の測定スタジオであるMedia Integration, MIL Studioでの360 VME体験をレポートいたします!
さっそく測定開始!
測定は、専用のバネ型マイクを両耳に装着して進めていきます。しっかり耳の奥まで押し込むことで、鼓膜に近い位置での計測が可能です。
360 VMEが現在対応する最大チャンネル数は16chですが、今回は360 Reality Auidoの標準フォーマットである13ch(5.0.5+3B)での測定を行いました。
(MIL Studio自体は最大43.2chのディスクリート再生システムを擁しています!詳細はコチラ)
椅子に座り、頭の位置をセンタースピーカーに合わせます。測定というと不思議と肩に力が入ってしまいまいがちですが、肩の反射もHRTFに関係するため力は抜きましょう。
まずは、センタースピーカーからピンクノイズを再生し、左右マイクの確認から始まります。
次に、使用する各スピーカーから順番にスイープ音を再生し、それぞれの角度から到来する音の周波数特性を計測します。四方からピュイっと上がるスイープ音に打たれると、まさに全身をスキャンされているのではという感覚に。実際は全身はおろか、スピーカーの特性からスタジオ全体の空間特性、個人のHRTFまでまるっと測定しているのですから驚きです!(ですので測定中はお静かに。)
ヘッドフォンを使用した測定へ
ここから更に、VMEならではの測定に入ります。バネマイクを耳に入れたまま、その上から使用するヘッドフォンを装着し、ヘッドフォン自体の特性も計測します。ですので、測定時にはVMEで使用するMyヘッドフォンを持ち込んでの測定となります。
今回使用したヘッドフォンは、360 VMEの対応ヘッドフォンであるSONY HDR-MV1。今年5月に発売されたこのヘッドフォンは、立体音響制作でのモニター用途を意識した製品であり、360 VMEと並行して開発された経緯があります。
ヘッドフォンから左右続けてスイープ音を計測すると、測定プロセスは終了です。ここまでの測定結果から、この世でただ1人の為のプロファイルデータを生成します。
VMEの威力を体感!
出来上がったプロファイルのチェックも兼ねて、センターに定位させたピンクノイズを再生してもらいます。ここがVMEの能力を体験するファーストポイントとなるのですが…ピンクノイズに驚愕する日が来ようとは!
ヘッドフォン再生だと分かっていても、目の前のスピーカーから再生されたとしか思えない音に思わず笑ってしまいました。これが空間音響特性含め、完全に個人最適化されたバイノーラル再生の威力!
続けて360 Reality Audioの楽曲でVMEを体感します。スピーカーとヘッドフォンで聴き比べを行いますが、しっかりと頭外定位した音像はスピーカー再生そのもの!MV-1が開放型なのも相まってヘッドフォン再生でも音場が広く、両者の違いは低音特有の空気の振動感、ボディソニックくらいに感じました。スピーカー再生だと思ってヘッドフォンを外すと、静かなスタジオ。脳が騙される体験に、手元のヘッドフォンを何度も着脱してしまいます。私の測定は大成功だったようです。
実際の測定サービスでは、測定後にプロファイルデータと360VMEソフトウェアを受け取ります。自身の制作環境に360 VMEを接続することで、今回測定した環境を再現したヘッドフォンモニタリングが行えるようになるということです。どこにいても、ヘッドフォンをかければそこにはこのスタジオの音場が広がっている。360 VMEによって、より多くの方がスピーカー再生を意識した立体音響コンテンツを制作できるようになるのではないでしょうか!
プライベートHRTFを用いた制作は、これからの3D Audio制作環境構築において無視できない存在になると、今回の体験で一層感じました。360 VMEの凄さは、百聞は一見にしかず、ぜひ実際に体感してください!MIL Studioでの測定サービス開始は、今年7月の中旬頃を予定しております。MIL StudioでのVMEに関するご予約、お問い合わせは下記のフォームから!
https://pro.miroc.co.jp/headline/mdr-mv1-vme-release/
https://pro.miroc.co.jp/works/mil-studio-tech-proceed2022/#.ZDTYiezP0-S
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.ZDTQ4OzP0-Q
Event
2023/06/15
6月30日(金)MI FESTIVAL 2023 開催情報 〜LUSH HUBとRock oNでの2会場リアル開催 + 配信も〜
6月30日(金)、13時より、メディア・インテグレーション主催、クリエイターの皆さまを応援するためのオンライン配信&会場イベント「MI FESTIVAL 2023 ~音が人を繋ぎ、未来が生まれる~」が開催されます。
通称MIFES(エムアイフェス)と呼ばれている本イベントですが、今年は、「リアルとオンラインが繋がる」、「仲間と繋がる」、「MIと繋がる」という3つの"繋がる"をテーマに、LUSH HUBとRock oN Company、そしてYou Tube Liveでの配信とその規模を拡大してお届けします。
今年も魅力的なセミナー&ワークショップが目白押し!さらには総額100万円"超"の豪華プレゼントが用意されているとのこと。詳細はMI Festival 2023特設ページをご確認ください。
音楽制作からコンテンツクリエイターまで、現代クリエイターを真にサポートするべく、MIFES 2023では新たな挑戦を行います。
MIFES史上初となる渋谷LUSH HUBと渋谷Rock oNの2会場開催により、リアル/配信双方での最先端セミナーやパフォーマンスLIVEに加え、あなたの興味をより深く掘り下げるためのアフタートークイベント、実機体験を交えたリアルワークショップを同時開催。
MIFES 2023、それは同じ志を持つ仲間たちがサウンドを通して繋がる場所であり、クリエイターの未来を生み出す没入型フェスティバルです。
イベント概要
・日時:2023年6月30日(金) 13:00~
・場所:Lush Hub(渋谷) / Rock oN Company 渋谷店
・配信:Youtubeで配信予定
・参加無料(会場参加の方は要事前参加申込)
MI Festival 2023特設ページURL ※会場参加の方は「参加を申し込む」ボタンをクリック
https://www.minet.jp/contents/event/mi-fes-2023/
ラインナップ
◎セミナーラインナップ @メイン会場(渋谷Lush Hub)
・13:00 ~ DURAN × Spark ギタリストを進化させる新世代アンプ / 出演:DURAN
・13:40 ~ VTuberのための"Live配信"と"歌ってみた”編集術 / 出演:YAB、倉持京子
・15:00 ~ 常識を覆すGPU Audioの世界 / 出演:鈴木Daichi秀行、ROCKON PRO 前田 洋介
・16:30 ~ Waves Master Class 第0回 / 出演:グレゴリ・ジェルメン
・19:00 ~ Spectrasonics LIVE by Tomggg / 出演:Tomggg
◎ワークショップラインナップ @ワークショップ会場(渋谷RockoN店頭)
・13:30 ~ Cinesamples Musio日本上陸! / 出演:だーはま氏 (Cinesamples日本担当)
・14:00 ~ MIFESトーク1 / 出演:DURAN
・15:00 ~ 世界唯一のメカニカルシンセサイザー/ 出演:MIスタッフ
・15:30 ~ 憧れのMoog Music Moogerfoogerペダルの世界/ 出演:MIスタッフ
・16:00 ~ MIFESトーク2 / 出演:鈴木Daichi秀行
・17:00 ~ UJAM最新Virtual Guitarist一挙紹介!/ 出演:UJAM嬢 (UJAM日本担当)
・18:00 ~ MIFESトーク3 / 出演:グレゴリ・ジェルメン
・18:30 ~ Synthesizer Vをオケに馴染ませよう/ 出演:田辺恵二
You Tube 配信ページ
セミナー配信URL
ワークショップ配信URL
【注目セミナー】常識を覆すGPU Audioの世界
全セミナー、全ワークショップが注目であるのは間違いありませんが、中でも要注目なのは15:00~配信予定のセミナー、「常識を覆すGPU Audioの世界」です。先日開催のNAMM Show 2023では今年の目玉と言ってもいいくらいの盛り上がりを見せていたGPU AUDIO。その名の通り、音声信号処理にGPUを活用するという画期的なアイディアを高い技術力で実現し市場参入してきた会社です。
作編曲家、音楽プロデューサー、そしてレコーディングエンジニアと音楽業界でマルチにご活躍されている鈴木Daichi秀行氏をゲストとしてお迎えし、我らがROCK ON PROのProduct Specialist 前田 洋介による解説とともに進行いたします。
参加者特典豪華製品抽選会開催!
なんと総額100万円"超"! Media Integrationスタッフのイチオシ製品が抽選で当たります。プレゼントの内容は会場抽選とオンライン抽選で異なりますので、会場プレゼントの中にGETしたい製品がある方は会場参加へのお申し込みをお忘れなく!
<会場抽選プレゼント>
・teenage engineering / OP-1 Field
・teenage engineering / Field Desk
・Positive Grid / Spark GO
・Positive Grid / Spark MINI
・Positive Grid / Spark Control
・Sonarworks / SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphone (retail box)
・Apogee / HypeMiC
・Lewitt / Connect6
・Waves / Waves Creative Access
<オンライン抽選プレゼント>
・Positive Grid / BIAS FX2
・Spectrasonics / Omnisphere2
・Waves / Clarity VX De-Reverb
・iZotope / ナレーター & VTuber 完パケバンドル
・Cinesamples / Musio lifetimeライセンス
会場参加の方も、オンライン参加の方も、イベント当日をお楽しみにお待ちいただければと思います。
NEWS
2023/06/13
TASCAMがラックマウントデジタルミキサーMX-D1606を新発売!
ティアック株式会社の業務用音響ブランドTASCAMは、株式会社JVCケンウッド・公共産業システムとの共同開発によって、ラックマウントデジタルミキサー『MX-D1606』を発売します。
MX-D1606は、アナログの12入力/4出力とUSBオーディオインターフェース機能を搭載したマトリクスミキサーです。JVCケンウッド・公共産業システムの持つ設備音響のノウハウを活用し、学校・会議室・商業施設などの音響システムでも活躍するプロダクトとして開発されました。
TASCAM / MX-D1606
メーカー希望小売価格 : 495,000円(税込)
発売開始予定日 : 2023年8月下旬
より詳細な製品情報はコチラから>>>
機能的なパネルデザイン
フロントパネルには、音量バランスの確認や、トラブル発生時即座に対応が可能な60mmの入出力フェーダー、信号ルーティングが一目で確認可能なLEDを搭載。最大16種類のプリセットを本体に記憶でき、そのうち4パターンをメモリーボタンに登録することで運用シーンに合わせた音響システムに素早く切り替えが可能です。
12入力/4出力のマトリクスルーティングでは、最大4つのOUTに個別に設定した音量バランスで音声を送出できます。加えて2入力/2出力のUSBオーディオインターフェース機能や、録音機器接続用の専用出力などのサブ入出力もあわせて、柔軟なシステム構築が可能です。
設備用システムを意識した自動補正機能
ハウリングが起こりやすい周波数ポイントやレベルを事前に検出し抑制する「プリセットフィルター」と、リアルタイムにハウリングの発生や成長を抑制する「アクティブフィルター」を兼ね備え、発生させたくないハウリングを未然に防ぐことができます。
「アナウンスミューティング」機能では、指定したマイク入力に信号が入ると自動的に他の音声信号を減衰します。手動でのフェードを行う必要なく、誰でもスムーズなアナウンス放送が可能です。
同様に、指定したステレオ入力に信号が入力されるとその他のステレオ入力を自動的にフェードアウトし、施設の定時放送や学校の予鈴などを明瞭に送出する「ミュージックミューティング」機能も搭載しています。
コントロールソフトウェアとDSPエフェクト
WindowsPCからMX-D1606の設定・制御が可能な無償ソフトウェア『TASCAM MX-D CONNECT』は、EQやコンプ、ディレイといった各チャンネルストリップの操作、信号ルーティングの変更が簡単に行えます。プリセットのインポート・エクスポートも可能です。また同一ネットワーク上にある複数台のMX-D1606を管理することもでき、小規模から大規模なシステムまで、設計から最終調整までをサポートします。
主な仕様
◇12入力 (8モノラル・4ステレオ) 、4出力 (2モノラル/ステレオ・2モノラル) のアナログ音声入出力マトリクスが可能
・8ch MIC/LINEモノラル入力:ユーロブロック 3.81mmピッチ
・4ch LINEステレオ入力:RCAピンジャック
・2ch LINEモノラル/ステレオ出力:RCAピンジャック
・2ch LINEモノラル出力:RCAピンジャック
・1ch REC OUT出力:RCAピンジャック
◇60mmフェーダーで各入出力レベルを直感的に制御
◇2入力/2出力のUSBオーディオインターフェース機能を搭載 (USB Type-C, 48kHz, 24bit)
◇不快なハウリングを抑制するハウリングサプレッサーを搭載
◇アナウンスやBGM送出に便利な自動ミューティング機能を搭載
◇Ethernet、RS-485、REMOTE I/Oによる外部制御に対応、現場に応じたシステム構築が可能
◇設計/施工メンテナンス用のWindows対応ソフトウェア『TASCAM MX-D CONNECT』 (無償ダウンロード)
◇壁埋め込み型コントローラー『RC-W100』 (別売) に対応
TASCAMとJVCケンウッド・公共産業システムが共同開発したデジタルミキサーMX-D1606。USBオーディオインターフェース機能でPCと接続すれば、会議や講義のオンライン配信も可能なシステムが構築できる本製品、お問い合わせは下のバナーからお願いします!
NEWS
2023/06/12
Media Composer クロスグレードが7月30日で販売終了
2022年末に永続ライセンスの新規販売が終了したAvid Media Composer。来る7月30日には、永続版からサブスクリプション版へお得に乗り換え(クロスグレード)できるライセンスも販売終了となります。
Media Composer永続版-サブスクリプション版クロスグレードが販売終了
対象製品:フローティングライセンスを含む、Media Composer永続版からサブスクリプション版へのクロスグレード製品
受注締切:2023年7月30日
現時点で年間サポートに加入中のMedia Composerは、まだ年間サポートを延長することが可能です。
また、年間サポートが切れていても、サポートプランが保証するバージョンであれば永続的に使用可能です。
Media Composer永続版の新規販売は2022年末に終了しています。
期限の切れたMedia Composer永続版の年間サポート/アップデートプランを更新することはできません。
Media Composer永続ライセンスには「年間サポート再加入版」が既に存在しないため、すでに年間サポートが切れてしまっているMedia Composer永続版は今後一切のアップデートができません。
サブスクリプション版へお得に乗り換えられる最後のチャンスです!Media Composerのバージョンアップを検討中のユーザー様は、ぜひ7月30日までにROCK ON PROまでお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-media-composer-ver-2023-3%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%83%85%e5%a0%b1/
https://pro.miroc.co.jp/headline/media-composer-remote-edit-2022/
NEWS
2023/06/09
Pro Tools 2023.6 リリース!Carbonがサラウンド対応、トラックマーカー機能追加など【日本語ガイド追加】
Pro Tools最新バージョンとなるPro Tools 2023.6が発表されました。年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効期間中のユーザーはすでにAvidアカウントからダウンロードが可能です。
Avid公式の情報は以下のリンク先よりご確認いただけます。
Pro Tools 2023.6 新機能紹介(Avidブログ日本語版)
Pro Tools 2023.6 リリース・ノート(Avidナレッジベース)
追記(2023年8月)
Pro Tools 2023.6リリースで、最大7.1.2または5.1.4のDolby Atmos環境を含むサラウンド・モニターに対応したPro Tools Carbonの新しいユーザーガイド日本語版がアップされました。
https://resources.avid.com/SupportFiles/PT/Pro_Tools_Carbon_Systems_Guide_JP.pdf
主な新機能
Pro Tools | Carbonがサラウンド・モニタリングに対応
Pro Tools | Carbonが待望のサラウンド・モニタリングに対応。これまでも複数のステレオペアを切り替えることはできましたが、Pro Tools 2023.6ではハードウェア設定から5.1ch/7.1chに対応したアウトプットを選択することができるようになりました。
さらに、メイン出力を無効にすることで10ch分のサラウンドアウトを設定することも可能。9.1chや7.1.2chのスピーカーセットへの出力が可能になりました。
リンク先の記事は英語ですが、後日、ビデオも含めて日本語にローカライズされる予定とのことです。
追記(2023年8月)リンク先の記事が日本語に翻訳されました。なおページ下部のボタンからもCarbon日本語ガイドを表示可能です。
Pro Tools Carbon Surround(Avidブログ)
コメント追加可能なトラック・マーカー機能
Pro Toolsのトラックにマーカーを追加する機能が実装されました。
マーカーは色分けが可能で、任意のマーカータイトルに加えてコメントを付けることも可能です。
音楽制作では、タイトルに構成やコードネームを記載したり、コメント機能を使用して歌詞を表示したりといった使い方ができそうです。
さらに、トラック・マーカーはMedia Composerと互換性を持ちます。MA・ポストプロダクションの現場で、よりスムースなワークフローを実現できる機能と言えそうです。
7.1.2/9.1.6などのトラック幅に対応(Pro Tools Studio 及びUltimate のみ)
今回のアップデートにより、Pro Tools Studioは5.0.2–7.1.6ch、Pro Tools Ultimateは5.0.2–9.1.6chまでのサラウンド・トラックを作成できるようになりました。
Pro Tools Ultimateはさらに、7次までの高次アンビソニックスにも対応します。
さらに、より高品位なオーディオ・マスターを作成するための、96kHz Dolby Atmos ADMのインポート及びエクスポートが可能となります(Pro Tools Studio 及びUltimate のみ)。
これにより、Dolby AtmosやMPEG-H、ゲームやVRといった幅広いコンテンツ向けのイマーシブ制作で、より精度の高いモニタリングが可能になります。
MIDI作業がより簡単に
新たにデザインされた、より直観的なイベント・オペレーション・ウインドウにより、MIDIでの作業がより簡単に行えるようになります。MIDIパフォーマンスの微調整をより素早く実行、複数コマンドの同時実行も行えるようになります。
ディバイス設定のガイド機能
新たなディバイス設定ガイド機能では、再起動時にそれまで使用していたディバイスが存在しない場合、オーディオ・ディバイスの設定の確認を促し、素早く作業に入ることが可能となります。
新機能対応比較表
【6/30まで】Pro Tools永続ライセンス再加入版プロモ実施!
有効期限が切れているPro Tools年間サポートプランを再び有効にする「永続ライセンス 再加入版」は、6月30日までの期間限定で約20% OFF!最新バージョンへのアップグレードを検討中の方は、ぜひこの機会をご利用ください!
Pro Tools Studio 永続版再加入(9938-30005-00)
通常価格:¥50,490(本体価格:¥45,900)
プロモ特価:¥39,820(本体価格:¥36,200)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Ultimate 永続版再加入(9938-30009-00)
通常価格:¥108,460(本体価格:¥98,600)
プロモ特価:¥86,680(本体価格:¥78,800)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools | Carbonのサラウンド・モニタリング対応や、イマーシブ制作に必要なバスの追加など、にわかに盛り上がりを見せるイマーシブ制作への対応を加速的に進めるPro Tools。システム設計のご相談はお気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-get-current-reinstatement-promotion-june-2023/
NEWS
2023/06/08
ピッチ補正プラグインRePitchから手軽なElements版が発売開始!
画期的なボーカルアライメントソフトウェアの開発会社として25年以上の長い歴史をもつSynchro Artsから、高精度なボーカルピッチ補正プラグインとして高い評価を得ているRePitchの機能をコンパクトにまとめたRePitch Elementsが発売されました。
RePitchの機能をより手軽でシンプルに扱えることから、誰でも簡単にピッチ補正することができます。機能が物足りないと感じた場合は、RePitch Standardにアップグレードすることも可能です。
主な機能
◎音楽的なピッチ解析能力を強化
25年以上にわたるボーカル処理の専門知識を元に開発された、人間の聴覚原理に基づいたピッチ識別機能を搭載。大きく極端なピッチ編集を行った場合でも自然でスムーズな音を保つ補正能力は、RePitch Standardでも既に評判のクオリティです。
◎パワフルなピッチ/タイミング編集ツールを搭載
各編集ツールによる直感的な操作で、ピッチ、タイミング、ビブラート、フォルマント、歯擦音等を細部まで追い込んだ調整が可能です。
◎マクロ機能
マクロ機能を使用すれば、プリセットを選択し幾つかの設定を行うだけで簡単にトラック全体のピッチ修正が行われます。まずは大まかな調整を自動で行い、そこから各ツールでの調整に移ることで、作業時間の短縮に繋げることができます。
◎ピッチ、歯擦音、ブレスを別々に編集可能
ピッチを持つ音とそれ以外のノイズとなる音を別々に識別します。よって、ボーカル処理で気になる歯擦音、子音、ブレスノイズがわかりやすく、スムーズな編集が行えます。また、ノイズとなる音に絞って処理が行えるため、要となるピッチを含んだボイス成分への余計な加工を避け、自然な音に保つことができます。
◎スケールの検出
ボーカルを読み込み自動でピッチを検出すると同時に、そこから最も可能性の高いスケールを分析し、編集ウインドウのグリッド軸に表示することができます。楽曲に合わせた音楽的なピッチ補正をサポートしてくれます。もちろん手動でスケールを設定することも可能です。
◎ARA2と互換DAWとの完全な統合
ARA(Audio Random Access)とは、ARA対応プラグインとDAWの間で、より多くのデータを瞬時にやりとりするための拡張機能です。ARA2ではDAW上の編集ウインドウの一部としてプラグインを扱えたり、プラグインがオーディオファイルの任意の場所に素早くアクセスできるためオーディオを取り込む時間を短縮することができます。
RePitch Elements / RePitch 機能比較表
動作環境
< OS >
macOS 10.11.6以上(64-bit)
- macOS 12 Monterey対応
- Apple社製シリコンM1プロセッサネイティブ対応
Windows 10 (64-bit)
※ 32-bit版のOSとホストDAWアプリケーションはサポートされておりません。
< 認証方式 >
iLokライセンス認証(マシンオーソライズ、iLok 2、iLok 3、iLok Cloud、iLok Network server)
< プラグインフォーマット >
AAX / VST3 / AU
Synchro Arts - RePitch Elements
販売価格:¥13,200 (本体価格:¥ 12,000)
Rock oN Line eStoreで購入!
RePitchは、2022年に登場したスムーズで高精度な補正や操作の手軽さが特徴のピッチ補正ツールです。その主要機能が、さらに手頃な価格で手に入るようになりました!あなたのボーカルトラックをもう一段階磨き上げるツールとしてご活用ください!気になっていた方もぜひこの機会にお試しを。
Sales
2023/06/01
【期間延長!9/30まで】Pro Tools永続ライセンス再加入版プロモ実施!
有効期限が切れているPro Tools年間サポートプランを再び有効にする「永続ライセンス 再加入版」が、6月30日までの期間限定で約20% OFFとなるプロモーションがスタート!
Pro Toolsのバージョンアップをご検討中の方、システムの更新をご検討中の方はぜひこの機会をご利用ください!!
期間限定:Pro Tools永続ライセンス再加入版プロモ
概要:期間中、Pro Tools Studio 及び Pro Tools Ultimateの永続ライセンス再加入版が約20% OFFで購入可能に
期間:2023年6月1日〜2023年6月30日 2023年9月30日
Pro Tools Studio 永続版再加入(9938-30005-00)
通常価格:¥50,490(本体価格:¥45,900)
プロモ特価:¥39,820(本体価格:¥36,200)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Ultimate 永続版再加入(9938-30009-00)
通常価格:¥108,460(本体価格:¥98,600)
プロモ特価:¥86,680(本体価格:¥78,800)
Rock oN Line eStoreで購入>>
併せてCheck!
英語版のみですが、Avid Knowledge BaseにてPro Toolsのサポート要件にApple Silicon M2およびmacOS Venturaが追加されました。
同時に2023 Mac miniも対応ハードウェアに追記されています。
HDXシャーシの情報は未更新ですが、システム更新をご検討の方は本記事で紹介するプロモーションを利用してPro Toolsをアップデートするのがお得です!
こまめに更新しようとすると、何かと費用がかさむバージョンアップ。今後の更新を見据えてプロモ期間中に購入しておくのも一手かもしれません!本プロモーションに関するお問合せ、また、HDXシステムのご相談はcontactボタンよりROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Sales
2023/05/31
【完売しました!】1台限り!Pro Tools | S3 Control Surface Studio 在庫特価販売
Avid製ライブコンソールS3Lのために開発された堅牢性とスムースな操作性を兼ね備えた16フェーダーのコントロールサーフェスPro Tools | S3。惜しくも生産完了となってしまいましたが、最終在庫1台限りを超々特価にて販売いたします!!
豊富なフェーダーやPro Tools | Dockとのコンビネーションによるスムースな操作性に加え、4in/6outのAVB Core Audio インターフェース機能を備えており (Mac のみ)、ミックスがメインのクリエイターには特におすすめの製品となっています。
主な特徴
堅牢でスムースな16フェーダー、豊富なノブ/スイッチ、タッチストリップなどにより、プロジェクトを素早く俯瞰、コントロールを容易に。
32個のタッチセンサーとプッシュボタン・スタイルのロータリー・エンコーダーを使って、サーフェスから様々な機能へ直接アクセス。
4in/6outのCore Audioインターフェースとして動作(Macのみ)。2つのXLR(Mic/Line)、2つのTRS(Line)インプットも兼ね備え、ボーカルやギターを急遽追加しなければならないような時にも素早く対応が可能。
Pro Tools | DockやAvid Control appとの組み合わせで、より大規模なプロジェクトにも柔軟に対応。
Avid Pro Tools | S3 Control Surface Studio
定価:¥650,100(本体価格:¥591,000)
1台限定超々特価!:¥498,8000(本体価格:¥452,727)
お買い求めはROCK ON PRO営業担当、またはcontactバナーをクリックしてお問い合わせフォームよりご連絡ください!
発売当時からそのフェーダータッチや豊富なスイッチ類が好評だったPro Tools | S3。Pro Tools | Dockと組み合わせたコンソールライクなソリューションも話題になりました。
この名機を手に入れられる、これが本当のラスト・チャンス!!ご購入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/solution/pro-tools-s3pro-tools-dock
NEWS
2023/05/30
Solid State Logic「UF1」登場!プロフェッショナルなシングルフェーダーコントローラー!
Solid State Logicから新製品、フィジカルコントローラー「UF1」が発表されました。
UF1は、DAWをトータルにコントロールするための究極のシングルフェーダーコントローラーです。大型コンソールの開発で培った制作現場における最適なワークフローを実現するノウハウを持ったSSLだからこそできる高度なワークフローをあなたの制作環境にもたらします。
100mmのムービングフェーダー、大小2つの高解像度ディスプレイ、高耐久性のラバーキー、重量感のあるジョグホイールなどを搭載し、堅牢なメタルシャーシに収められています。UF1は、DAWのパン、センド、プラグインコントロールなどを完全にコントロールでき、さらに46個のソフトキーをワークフローに合わせてカスタマイズすることができます。
クリアなビジュアル・フィードバック、直感的なコントロール、バンドルされるSSL メーター・プラグインやSSL 360°ソフトウェアとの連携、UF8で好評を得たプラグインコントロールに便利な “Focus”モードなどUF1はこのサイズのコントローラーではかつてないパワーとコントロールを提供します。
SSLの培ってきたワークフローとサーフェスデザインがコンパクトに凝縮されたUF1は、SSLのフェーダーコントローラーを用いた制作環境が簡単に、かつ小規模から導入できる1台となっています。
製品情報
Solid State Logic UF1
希望小売価格:¥99,990 (税抜 ¥90,900)
発売日:2023年6月10日予定
Rock oN Line eStoreでのご予約・ご注文はこちら
SSLメーター・プラグインとSSL 360°ソフトウェアとの統合
UF1には同時に発売されるSSL メーター・プラグインの永久ライセンスがバンドルされており、
UF1本体またはSSL 360°プラグインミキサから直接制御することができます。またUF1の4.3インチのIPSディスプレイに各メーターを表示させることができます。
SSL メーター Plug-inは、ピーク&RMSレベル、K-System、ステレオバランス、フェイズコレーションバー、リサージュフェイズスコープ、31バンドRTA、VU、PPMメータリングなどのメータリングツールを提供します。(LUFS対応メーターは2023年秋以降のソフトウェアアップデートで搭載予定です)
仕様
100 mm 高品質タッチセンシティブ・モーターライズドフェーダー
プッシュ機能付きエンドレス回転式エンコーダー
大型4.3インチIPS LCD TFT高解像度カラーディスプレイ
1.77インチLCD TFT高解像度カラーディスプレイ
バックライト付きRGBソフトフィール・ラバーボタン
トッププレートはブラッシュアルマイト仕上げのオールメタル筐体
付属のスタンドで6段階のアングル調整が可能。スタンドなしでも使用可能
パソコンとの接続は高速USB接続(本体USB Cポート)
幅205mm、高さ265.9mm、奥行き62.5mm
SSL メーター・プラグイン 永久ライセンス バンドル
SSL 360°ソフトウェア・アプリケーション対応(無償ダウンロード)
あなたの手元にもSSLクオリティのフィジカルコントローラーを導入してみてはいかがでしょうか!
ご購入、デモのご相談はROCK ON PROへ気軽にご連絡ください!
NEWS
2023/05/24
5/27(土) Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー開催!
27日(土)午前10時より、「Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー」が開催されます。アーカイブの予定はございませんので、貴重なこの機会をお見逃しなく!
概要
伝説的エンジニア、ボブ・クリアマウンテンが近年、積極的に取り組んでいるDolby Atmos ミックス。ボブ・クリアマウンテン氏の探求、経験から培ってきた最新テクニック、ノウハウを公開する本セミナーでは氏が手掛けた作品のマルチトラックを使用し、各トラックの配置、エフェクト処理などのワークフローをご紹介。またゲスト・エンジニアに多数のイマーシブ作品を手掛ける加納洋一郎氏をお招きし、日本の制作現場目線でインタラクティブにセミナーを進めます。
Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー
日時:2023年5月27日(土)10:00 配信開始 ◎視聴無料
講師:ボブ・クリアマウンテン
ゲスト:加納洋一郎
※アーカイブの予定はありません。当日の配信をご視聴いただけますようお願いします。
◎開催URL:下記YouTube URLよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/live/T9dvRDkkfIY?feature=share
◎当日のプログラム(予定)*
・ボブ・クリアマウンテンのイマーシブ制作環境のご紹介
・イマーシブ制作の基本ワークフロー
・イマーシブ・ミックスのテクニック(Vocal の配置と空間系処理など)
・質疑応答
*内容は変更になることがあります。
◎このセミナーの見どころ
・多数のイマーシブ・オーディオ制作を手がけるボブ・クリアマウンテンのテクニックをマルチトラックを用いて解説
・イマーシブの制作を進めていくに従ってステレオとは異なる手法、アプローチ
・ボブ・クリアマウンテンの制作環境環境、ツールをご紹介
◎本セミナーの質問を大募集
ボブ・クリアマウンテン氏、加納洋一郎氏へのご質問を特設フォームにて承ります。ご質問をいただきました方全員にお礼としてApogeeソフトウェア5%OFFクーポンをご提供させていただきます。
特設フォーム:
https://forms.zohopublic.com/mediaintegration/form/Untitled37/formperma/jTkFdqjEkCpagXo6kSdxaxalw-G3Ieurv6oBmxHCYdI
出演者プロフィール
ボブ・クリアマウンテン
Bob Clearmountain
Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer
デビッド・ボウイの「レッツ・ダンス」ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」ブライアン・アダムス「カッツ・ライク・ア・ナイフ」、ローリング・ストーンズ「 刺青の男」をはじめ無数の名盤を手掛けてきた伝説的なエンジニア。彼のシグネーチャーサウンドとも言える磨き抜かれた空間処理によるクリアなミックスは世界中のエンジニアに多大な影響を与えています。かつて彼が愛用したYAMAHA NS-10Mが世界中のエンジニアに影響を与え、モニタースピーカ−のスタンダードとなった逸話も有名。
ボブ・クリアマウンテン氏が手掛けた作品はこちら(MIX THIS! WEBページ)
加納 洋一郎
Yoichiro Kano
Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer株式会社Mixer’s Lab にてWestside、旧 Warner Music Recording Studio(現 LabRecorders Studio) チーフEngineer歴任後、独立。
Bandサウンド、Vocalもの作品を得意としており、生きた声、艶やかな 楽器の音色は数多くのLiveレコー ディング、劇伴、大編成録音の経験からきており、Sound&Recording Magazine で3年間にわたるサラウ ンド記事連載、専門誌などへの執筆活動をこなす一方、 日本工学院専門学校非常勤講師を長く経験、現在 は専門学校(HAL東京、HAL大阪、HAL名古屋、東放音響専門学校)などの特別講師 として現場で培った知 識や経験を学生に伝えながら、近年はイマーシヴ作品に活躍の場を広げている。
株式会社ワイルドオレンジアーティスツにて音楽プロデューサーや作家マネージメントとしても活動中。
紹介予定の製品
◎Apogee Symphony I/O mk 2
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Domain
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Space
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Phase
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
NEWS
2023/05/16
5/25(木)ウェビナー開催!「2023 NAMM / NAB アフターレポート! 〜 今年の新製品・機材トレンドを振り返り!〜 」
先月、13日〜15日にかけてカリフォルニア州アナハイムでThe 2023 NAMM Showが、15日〜19日にかけてネバダ州ラスベガスにてNAB Show 2023が開催されました。Rock oNでは今年も連日Show Reportを掲載していましたが、本ウェビナーでは、実際に現地取材を担当したROCK ON PRO 洋介が、それぞれのショーを大量の写真と共に振り返ります。
今年の新製品情報 / 機材トレンドをまだ追えていないという方も、すでにチェック済みという方も、改めて一緒に内容を振り返りましょう!
◎ウェビナー開催概要
「2023 NAMM & NAB アフターレポート! 〜今年の新製品・機材トレンドを振り返り!〜」
日時:2023年5月25日(木) 18時~19時(予定)
講師:ROCK ON PRO 前田 洋介
参加費:無料
視聴方法:You Tube Liveにて生配信
◎You Tube Live 視聴URL:https://www.youtube.com/watch?v=7ITHy7rsiLs
◎講師紹介
株式会社メディア・インテグレーション
ROCK ON PRO / Product Specialist
前田 洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Rock oN Show Reportはこちらから↓
Rock oN Show Report The 2023 NAMM Show
https://www.miroc.co.jp/category/report2/showreport/namm2023/
Rock oN Show Report 2023 NAB Show
https://www.miroc.co.jp/category/report2/showreport/nab2023/
NEWS
2023/05/11
Trinnov Optimizerとモニターコントローラー機能を搭載した1Uの小型ユニットが登場
精緻な音場補正機能と、高い拡張性を備えたモニターコントロール機能を提供することで高い評価を得るTrinnov Audioから、新製品「NOVA」が発表されました。
NOVAは、1Uの小型なユニットにTrinnov Optimizerとモニターコントローラー機能を備え、標準で2chのOptimizerソフトウェアが搭載されています。
さらに、追加ライセンス購入により最大6chまでのスピーカーの最適化を行うことが可能で、5.1chサラウンドに対応するほか、同社リモートコントローラーLa Remoteにもフル対応します。また、NOVAはEUCONに対応しているため、Pro Toolsシステムへの組み込みも容易です。
Trinnov Audio NOVAの詳細はこちらのページをご覧ください。
製品情報
Trinnov Audio
NOVA プロセッサ本体
販売価格:¥701,800(本体価格:¥638,000)
NOVA Optimizer追加ライセンス(2ch分)
販売価格:¥171,600(本体価格:¥156,000)
NOVAの主な入出力
1x ADAT or S/PDIF optical input
1x S/PDIF coaxial input
2x XLR Balanced Analog input
4x TRS Jack Balanced Analog input
6x XLR Balanced Analog output
1x Stereo Jack Headphone output
Dante 8x in / 8x out (2x Ethernet port)
NOVA 専用3Dマイク
販売価格:¥151,800(本体価格:¥138,000)
*従来のTrinnov Audio社製測定マイクは現時点ではご使用いただけません。
La Remote USBリモート コントローラー
販売価格:¥184,800(本体価格:¥168,000)
La Remoteの詳細はこちら>>
専用マイク/追加ライセンスとのバンドル
NOVA2 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク
販売価格:¥853,600(本体価格:¥776,000)
NOVA4 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク+Optimizer追加ライセンス2ch分(合計4ch分の補正機能)
販売価格:¥1,025,200(本体価格:¥932,000)
NOVA6 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク+Optimizer追加ライセンス4ch分(合計6ch分の補正機能)
販売価格:¥1,196,800(本体価格:¥1,088,000)
Trinnov Audio NOVAの気になる発売時期は6月を予定!デモ、導入のご希望はお問い合わせフォームよりお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください!
NEWS
2023/05/09
8CHトランス/アイソレーター ART T8 〜グランドループが原因のハムノイズを解消〜
約40年にわたり、リーズナブルな価格帯で高品位な音響機器を手掛けているARTより、8CHトランス/アイソレーター T8がリリースされました。
ノイズの発生源にはいくつか種類がありますが、中でも、本製品はグランドループに起因する「ブーン」というハムノイズから縁を断ち切ることが可能です。
製品概要
T8
8 チャンネル・トランス/アイソレーター
希望小売価格:¥35,200(税抜 ¥32,000)
本機は、入力と出力をアイソレートし、グランド・ループが原因のハムノイズを解消する、8チャンネルのパッシブ・トランス / アイソレーターです。搭載する8つのトランスはフラットかつ幅広い周波数帯域に対応し、音質を損なわずクリーンでナチュラルなサウンドを出力します。トランスのユニティー・ゲインは1:1で、インピーダンスは 600Ω〜100kΩで使用できます。
【注目ポイント その1】 XLR、1⁄4′′フォーン、 RCA端子を装備
本機には他のアイソレーション・ボックスと一線を画す多様性があります。全てのチャンネルの入出力にバランス XLR 、 1⁄4′′フォーン、 RCA端子を備えています。これにより、どのようなオーディオ・システムにも対応でき、あらゆるシステムでクリーンなパッチ・ポイントとして使用できます。
【注目ポイント その2】ライブ・サウンド、常設・固定の設備、DJ等様々な場面に対応
また、ラック・マウント金具はリバーシブルでフロントとリアを付け替えられます。XLR端子面でもフォーン&RCA端子面でも、どちらでもフロントに設定できます。
・パソコンを使用したオーディオ・ワークステーションとモニター・システム間のインターフェースとして
・固定設備での長いケーブルの配線に
・レコーディング機器からの複数の信号ソースの分離に
等、 システムを柔軟に配線できます。
他にも、2つのオーディオ・システム間のより安全な接続等、様々な場面にご活用いただけます。
充実した機能、堅牢な構造、高品質により、ライブ・サウンド、常設・固定の設備、DJなど、あらゆるPA用途でお使いいただけます。
主な特長
高音質なパッシブ・オーディオ・インターフェース。
8 基の高性能トランスを搭載。
すべての入出力に XLR 、 1/4 インチ・フォーン、RCA フォノ端子を装備。
ラック・マウント金具を付け替えてフロント/リアを入れ替え可能。
入出力信号のグランドを分離し、ハムノイズを低減。
極めてフラットで広い周波数特性のオーディオ・トランスを搭載。
様々な信号に対応し、非常にクリーンでニュートラルなサウンドを実現。
タップやスプリッターとして使用可能。
2 つのオーディオシステム(例:パソコンのワークステーションやモニターシステム)間を安全に接続可能。
19 インチ 1U サイズ。
スペック
周波数特性:10Hz〜50kHz, ± 0.5dB @ +4dBu
THD:0.01% Typical @ 1kHz、+18dBu、<.1% @ 100Hz、+24dBu
チャンネル・セパレーション:90dB typ.
CMRR(同相信号除去比):60dB typ.
位相誤差:5°以下、20Hz〜20kHz
挿入損失:0.4dB@100kΩ負荷、5.5dB@600Ω負荷
入力端子:XLRメス・バランス、¼″TRSバランス、RCAフォノ
出力端子:XLRオス・バランス、¼″TRSバランス、RCAフォノ
寸法:44.5mm x 482.6mm x 95mm
重量:1.7kg
電源:不要(パッシブ)
国内代理店 日本エレクトロ・ハーモニックス:http://www.electroharmonix.co.jp/art/t8.html
XLR、フォーン、RCAと3種類の接続に対応し、1Uラックマウント可能なこの製品。一台あればグラウンド・ループに起因するハムノイズを断ち切ることはもちろん、配線をスッキリさせることも可能です。ノイズ対策にお悩みの方、ぜひ試してみてください!
Event
2023/05/02
5/12(金)BLACKMAGIC DAY 2023 開催!事前申込スタート!
先月開催された北米最大の放送機器展NAB2023。中でも、毎年新たなトレンドを業界に提案しているBlackmagic Designですが、この5/12(金)にその最新のテクノロジーとNABでの新製品を紹介するプライベートショー「BLACKMAGIC DAY 2023」を開催します。会場は弊社Rock oN渋谷店の地下に位置するスペースLUSH HUB、参加費は無料でBlackmagic Designホームページにて事前登録の受付が開始されています。
先日リリースされたDaVinci Resolve18.5の新機能、AI(DaVinci Neural Engine)を活用した数々のツールのほか、Blackmagic Cloud & Cloud Presentations、Blackmagic Cloud Store、ATEM Television Studio HD8、Fairlightなどの展示が予定され、ST2110対応製品をはじめとした今年リリース予定の最新製品についてのレポートも予定されているとのこと。また、共催となる株式会社メディア・インテグレーションMI事業部の取り扱い製品も展示、NAMM2023およびNAB2023で発表された、Apogee FirstTake、iZotope RX 10、Krotos Genesys Sound Packなど、今年の映像制作・音楽制作シーンを牽引する製品の展示・レポートも実施されます。
当日は軽食なども用意されたアットホームなイベントで、普段からお使いの製品についてや今後に導入を予定している機材について質問や相談を行える絶好の機会です。NAB2023で提案された最新テクノロジーで実現するワークフローを実際に体験できるチャンスをお見逃しなく!
開催概要
BLACKMAGIC DAY 2023
〜最新テクノロジーで実現するワークフロー&NAB2023レポート〜
●日程:2023年5月12日(金) 14:30-20:00
14:00:メディア関係者様受付開始
14:15 :ご来場者様受付開始
14:30 - 20:00 BLACKMAGIC DAY2023
●会場:LUSH HUB
東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツB1F
●参加費:無料
●参加方法:Blackmagic Designホームページにて事前登録
(リンク先のBlackmagic Designホームページ最下部に申し込みリンクがございます。)
*イベント内容、申込詳細はBlackmagic Designホームページにてご確認ください
https://bmduser.jp/training/detail.php?p=p00000176
主な展示製品
【Blackmagic Design製品】
• URSA Mini Pro 12K OLPF
Netflixの認定カメラリストの追加、光学ローパスフィルターを搭載
• Blackmagic Pocket Cinema Cameraシリーズ
SNSにシネマライクなコンテンツを作成する、縦長のアスペクトレイシオ対応
• ATEM Television Studio HD8 ISO
全8入力の個別収録に対応に加え、リモートカメラコントロール、ネットワークストレージ機能搭載
• DaVinci Resolve 18.5
新しいAIツール、音声のテキスト化、自動字幕、AIによるオーディオ分類など
• Blackmagic Cloud & Cloud Presentations
最新のクラウドワークフロー
• Fairlight Console
3Dイマーシブオーディオ
• NAB2023新製品
ST 2110ベースのIPビデオシステム変換コンバーター、I/Oカードなど
【Media Integration製品】
• iZotope RX 10 & Nectar 3 Plus、Waves Clarity VX他プラグイン・エフェクト
DaVinci Resolve でのオーディオ処理に最適なプラグイン
• KROTOS Genesys Sound Pack with Krotos Studio
3つの簡単なステップで自在にハリウッドサウンドを生成できるサウンド・デザイン・ツール
• Apogee ClipMic digital 2 + UltraSync 、Earthworks 他マイク
映像制作のナレーション、オーディオ収録に最適なマイク
• Leiwtt Connect 6
配信に最適化したオーディオ・インターフェイス
• Apogee Symphony I/O mk2
DaVinci Resolve でのイマーシブ・オーディオ制作に最適なハイエンド・オーディオ・インターフェイス
NEWS
2023/05/01
【5/19発効】Avid ビデオ製品価格改定情報
2023年5月19日より、Avidの一部製品の価格が改定されます。
ビデオ製品では、主に保守関連製品の価格改定が予定されています。
保守加入をご検討のみなさまはご留意くださいませ。
概要:Avid ビデオ関連保守製品を中心に価格が上昇
新価格の発効日:2023年5月19日
現行価格での受注締切:2023年5月18日付け受注分まで
Meida Composer関連
0541-39304-13 Media Composer Perpetual 1-Year Updates + Standard Support Plan RENEWAL
現行価格:¥74,360(本体価格:¥67,600)
新価格:¥77,000(本体価格:¥70,000)
9938-30019-00 Media Composer Perpetual 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:74,360(本体価格:¥67,600)
新価格:¥77,000(本体価格:¥70,000)
0541-39312-14 Media Composer Perpetual 1-Year Updates + Elite Support Plan RENEWAL
現行価格:¥148,500(本体価格:135,000)
新価格:¥154,000(本体価格:140,000)
0541-60141-13 Media Composer Perpetual Floating License 5 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥371,800(本体価格:¥338,000)
新価格:¥385,000(本体価格:¥350,000)
0541-60142-13 Media Composer Perpetual Floating License 20 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥1,485,000(本体価格:¥1,350,000)
新価格:¥1,540,000(本体価格:¥1,400,000)
0541-60143-13 Media Composer Perpetual Floating License 50 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥3,718,000(本体価格:¥3,380,000)
新価格:¥3,850,000(本体価格:¥3,500,000)
アカデミック関連
Media Composer アカデミック/EDUライセンスについても、ほぼ同様の価格改定が実施されます。アカデミック/EDUについては、個別にROCK ON PROまでお問合せください。
Artistシリーズ ビデオI/O関連
9938-30988-00 Artist | DNxIQ Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥43,230(本体価格:¥39,300)
新価格:¥47,520(本体価格:¥43,200)
9938-30989-00 Artist | DNxIP Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥35,530(本体価格:¥32,800)
新価格:¥39,710(本体価格:¥36,100)
9938-30990-00 Artist | DNxIV Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥31,680(本体価格:¥28,800)
新価格:¥35,860(本体価格:¥32,600)
9938-30991-00 Artist | DNxID Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥14,300(本体価格:¥13,000)
新価格:¥15,730(本体価格:¥14,300)
0541-60291-15 Artist | DNxIQ Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥43,230(本体価格:¥39,300)
新価格:¥47,520(本体価格:¥43,200)
0541-60292-15 Artist | DNxIP Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥35,530(本体価格:¥32,800)
新価格:¥39,710(本体価格:¥36,100)
0541-60293-15 Artist | DNxIV Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥31,680(本体価格:¥28,800)
新価格:¥35,860(本体価格:¥31,700)
0541-60294-15 Artist | DNxID Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥14,300(本体価格:¥13,000)
新価格:¥15,730(本体価格:¥14,300)
Nexis 関連
Nexisに関する保守製品も、全体的に3-5%の価格上昇となります。製品が相当数に昇るため、個別にROCK ON PROまでお問合せください。
NEWS
2023/04/28
【5/19発効】Pro Tools | Sync X 価格改定と新製品受注スタート
2023年5月19日より、Avidの一部製品の価格が改定されます。
オーディオでは、4月の改訂で価格が据え置きとなっていたPro Tools | Sync Xが含まれています。現行価格での受注は2023年5月18日までとなりますので、導入をご検討中のみなさまはご注意いただけますようお願い申し上げます。
また、Pro Tools | MTRX IIの発表に伴い、MTRX II専用拡張モジュール、および、MTRX II本体のハードウェア保守(新規加入・更新)が追加されます。Pro Tools | MTRX II導入をご検討の方はぜひご参照ください。
ビデオ関連の情報は確認が取れ次第、ROCK ON PRO WEBサイトでお知らせの予定です。
価格改定
9900-74104-03 Pro Tools | Sync X
現行価格:¥524,700(本体価格:¥477,000)
新価格:¥616,000(本体価格:¥560,000)
型番変更
現行型番:9900-71255-00 Pro Tools | MTRX 64 channel IP Audio Dante Module
新型番:9900-71255-01 Pro Tools | MTRX 64 channel IP AUDIO Dante Module (not compatible with MTRX II)
新製品
9900-74167-00 Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 module (MTRX II & MTRX Studio ONLY)
販売価格:¥135,080(本体価格:¥122,800)
Rock oN Line eStoreで予約>>
9900-74279-00 Pro Tools | MTRX II Base unit with with DigiLink, Dante 256 and SPQ
販売価格:¥1,089,000(本体価格:¥990,000)
Rock oN Line eStoreで予約>>
0540-60914-15 Pro Tools | Carbon Pre, Extended Hardware Support 3 Years, NEW
販売価格:¥49,060(本体価格:¥44,600)
9938-31258-00 Pro Tools | Carbon Pre, Extended Hardware Support 3 Years, NEW (Electronic Delivery)
販売価格:¥49,060(本体価格:¥44,600)
0540-60950-15 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, NEW
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
9938-31316-00 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, NEW (Electronic Delivery)
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
0541-60525-15 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, RENEWAL
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
9938-31317-00 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, RENEWAL (Electronic Delivery)
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZEueauzP0-Q
NEWS
2023/04/28
4/29(土)、30日(日)『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験!ニコニコ超会議2023 松竹株式会社ブースにて
4月29日(土)、30日(日)、幕張メッセ 国際展示場 1〜11ホール・イベントホールにてリアル開催される 「ニコニコ超会議2023」の松竹株式会社様ブースにて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験できるイベントが実施されます。
ニコニコ超会議2023 〜 超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 ブースで体験〜
ニコニコ超会議 2023 概要: https://chokaigi.jp/2023/about/
チケット情報はこちら:https://chokaigi.jp/2023/ticket/
◎立体音響で体感せよ!『銀河英雄伝説 Die Neue These~神々の黄昏(ラグナロック)作戦~』
『作戦名は神々の黄昏(ラグナロック)』
昨年上映された『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』より、銀河帝国による自由惑星同盟への大規模進攻作戦『神々の黄昏(ラグナロック)』のハイライトシーンを迫力の立体音響で体感!
ここでしか見られない特別編集の映像を、松竹映像センターの最新技術を駆使しなんと立体音響化!
Dolby Atmos(11.2ch)対応のスピーカーを搭載したポッド型チェアスピーカーで体験することにより、艦隊戦の砲撃音やメインキャラクターのセリフをまるで自分もその場に居合わせたかのように体感できるスペシャルイベントです!
\\本イベント限定、ラインハルト(CV:宮野真守)による新規収録ボイスあり!//
『“ファイエル”の言葉を合図に、卿も神々の黄昏(ラグナロック)作戦に参加せよ。』
URL:https://chokaigi.jp/2023/plan/shochiku.html#section1
◎日時(体験時間:約2分)※予定
・4月29日(土)14:00 ~ 17:30
・4月30日(日)12:00 ~ 14:45
◎場所
・幕張メッセ国際展示場 HALL4-B41
映像編集・立体音響制作:株式会社松竹映像センター
オーディオチェア提供:Audio Heart Co.,Ltd.
Dolby Atmos 7.2.4chに対応 Audio Heart VRS-1
今回、立体音響コンテンツの再生に使用されるのは、平面8ch(センターはファンタム定位のため2本使用)、サブウーファー2ch、トップ4ch、計14本のスピーカーを搭載したAudio Heart社のVRS-1というスピーカー内蔵のシアターチェア。
専用設計のスピーカーで迫力のある高音質サウンド、そしてたまご型のシェルに包まれているため、今回のようなイベント会場での展示でも周囲の騒音が軽減され、没入感のあるサウンドを楽しむことができます。
写真中央のヘッドレストの位置に後頭部を合わせるようにして座ると、より正確な音像定位で聴くことができるのでおすすめです!
超低共振周波数設計のサブウーファー、広いダイナミックレンジのアルミコーンウーファー、ボイスコイル直結振動板によりハイレゾ帯域も楽にカバーするツイータなど、このスピーカーの為に独自に開発したスピーカー・ネットワークにより、広いダイナミックレンジとともに、今までに無い超広帯域を実現することで、シェル内の自然な音響特性を実現しています。
Audio Heart VRS-1
https://audio-heart.co.jp/vrs-1/
超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 タイムテーブル
ニコニコ超会議2023 リアル開催は4/29(土)、30日(日)の2日間!銀英伝ファンの方はもちろん、Dolby Atmosの立体音響を体験してみたいという方もぜひご来訪ください!
Dolby Atmos制作環境の構築、スタジオ施工に関するお問い合わせはぜひROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.ZEs_r-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZEs_vuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku-proceed2020/#.ZEs_zuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku2018/#.ZEs_1-zP0-Q
NEWS
2023/04/24
世界初!? 3Dシンセサイザー登場!! Sound Particles “SkyDust 3D”
コンピュータ・グラフィックスの概念とパワーを音響の世界に応用することで、オリジナリティの高いサウンドを提供するポルトガルのメーカー Sound Particles。同社がリリースした最新プロダクトは、曰く「世界初」のプラグイン3Dシンセサイザー!
1音を鳴らすだけでも、即座に3Dサウンドを生成。出力は多数の "イマーシブ" フォーマットに対応。ステレオ音像では素晴らしく、空間オーディオでは比類のない性能を発揮。プロデューサー、作曲家、キーボーディスト、DJなど、音楽制作に関わる全てのプロフェッショナルに理想的な選択肢となるでしょう。
独自の3Dエンジンとポリフォニック・シンセサイザーの統合により、易しいインターフェイスで画期的なサウンド生成が可能になりました。アフタータッチで3D配置を操作、EGで各音の挙動を設定、LFOで高低を変更、空間内を動き回るアルペジオ。空間オーディオを、クリエイティブなツールとして使用できるのです。
製品の詳細はこちら>>(Formula Audio ウェブページ)
SOUND PARTICLES / SkyDust 3D
通常価格:¥51,700 (本体価格:¥47,000)
→リリース記念25%OFF! ¥38,775 (本体価格:¥35,250)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラル、5.1、7.1.2、13.1、22.2ch、最大6次のAmbisonicsほか30種類以上
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
Rock oN Line eStoreで購入>>
SOUND PARTICLES / SkyDust Stereo
通常価格:¥25,960 (本体価格:¥23,600)
→リリース記念25%OFF! ¥19,470 (本体価格:¥17,700)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラルのみ
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
*ヘッドフォンを使用する事で、SkyDust 3Dと同じく「空間音声」による作業が可能となります。
*SkyDust 3Dとのパラメータ互換があります(出力の設定は保たれません)。
Rock oN Line eStoreで購入>>
Gallery & Features
8つのオシレータ、各々に3D位置情報を設定可能
様々なパラメータと統合された3Dエンジンによる空間生成
使いやすいプリセット機能と画面
強力なアルペジエータ、ポリフォニック・シーケンサーを装備
現代的なFMシンセシス
各オシレータにフィルタを備えた減算合成
独特のサウンドを生む、ピッチ・エフェクト
便利なミキサー画面とエフェクト調整
かつてないほど柔軟なマトリクス
パラメータの無作為設定も可能
イマーシブ・オーディオは今や映像制作にとどまらず、作曲や音楽制作においてもDolby Atmosや360 Reality Audioを前提とした作品作りが多くなっていることを感じる今日この頃。まさに、時代が求めるカッティングエッヂなシンセと言えるでしょう!
本製品のお求めはRock oN Line eStore、または、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2023/04/13
学生に無料でMedia Composerを提供~Media Composer for Students プログラム開始!
未来のコンテンツ制作で活躍するクリエイターを育成することを目的として、AvidがMedia Composer for Students Programを開始いたしました。
無料で登録できるAvidラーニング・アフィリエイトに参加した教育機関であれば、在籍しているすべての生徒にMedia Composerソフトウェア・ライセンスの資格を無料で提供できます。
Avidラーニング・アフィリエイトへの参加は、下記リンク先ページ中ほどの「アフィリエイトになりましょう」、または、こちらのリンクから無料で登録可能です。
Media Composer for Students Program詳細 (Avid WEBサイト)
Avidラーニング・アフィリエイトとは?
Avidラーニング・アフィリエイトは、次世代のクリエーターやメディア・アート教育者を支援することを目的として、Avidが25年以上にわたり実施してきた教育プログラムである「Avidラーニング」の一部です。
Avidラーニングには「アフィリエイト」「パートナー」「メディア・キャンパス」の3種類があり、それぞれ、参加資格や提供されるプログラムに違いがあります。
Media Composer for Studentsプログラムの提供を受けるためには、Avidラーニング・アフィリエイトへの参加が必要です。
Avidラーニング全体について、詳しくはこちら (Avid WEBサイト)
Avidラーニング・アフィリエイトへの参加で得られる、その他の特典
すべてを網羅した「入門」チュートリアル、ヒント、テクニック・コンテンツ。さらにオプションとして Avid Learning Partner プログラムによる認定資格の追加
無料の Avid Educator ワークショップ 1 回
音楽およびメディア・アート教育における世界有数の認定プログラムとして受賞歴のあるAvid Learning Central eラーニング・プラットフォームの90日間トライアル
他の教育者とネットワークを構築するための Avid Learning コミュニティ・フォーラムへのアクセス
Support
2023/04/13
【生産完了】Pro Tools | MTRXが生産完了〜同時に後継機を発表
高い拡張性と柔軟性を合わせ持ち、さまざまのユーザーごとに必要な機能を自由に提供してきたAvidのフラッグシップI/O、Pro Tools | MTRXが生産完了となりました。
在庫限りで販売完了となりますので、お早めのご検討をおすすめいたします。
Pro Tools | MTRX Base unit with MADI and Pro|Mon 購入ページ(Rock oN Line eStore)
同時に後継機である「Pro Tools | MTRX II」が発表されています。下記リンク先の情報を合わせてご覧ください。
Avidが新製品を発表!Pro Tools | MTRX IIとMTRX Thunderbolt3オプションカードが登場!!(ROCK ON PRO WEBサイト)
生産完了となった製品
製品名:Pro Tools | MTRX Base unit with MADI and Pro|Mon
生産完了日:2023年3月30日
サポート終了日:未定(近日中にAvid WEBに記載されると推測されます)
後継機:Pro Tools | MTRX II Base unit with DigiLink, Dante 256 and SPQ
Pro Tools | MTRXのハードウェア保守は引き続き販売されます。サポート終了日までの間、ハードウェア保守を更新いただくことで、すでにお持ちのPro Tools | MTRXの保守は継続されます。
ご不明点、ご相談はROCK ON PROまでお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZDdZ1uzP0-Q
NEWS
2023/04/11
SONY MDR-MV1 イマーシブ時代のリファレンスヘッドフォン / スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現 360 VME
立体音響の制作に最適 背面開放型モニターヘッドホン MDR-MV1
ソニーより、開放型モニターヘッドフォンの新モデル「MDR-MV1」を5月12日に発売することが発表されました。また、スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現できる新サービス 360 Virtual Mixing Environmentも同時に発表されました。
>>MDR-V1 特設サイトはこちら
https://www.sony.jp/headphone/special/MDR-MV1/?s_pid=jp_/headphone/_products/_MDR-MV1
>>Rock oN Company 紹介記事:スタジオを持ち歩く?イマーシブ時代のリファレンスヘッドフォンSONY MDR-MV1登場
https://www.miroc.co.jp/product_info/sony-mdr-mv1/
また、こちらのインタビュー記事では、知られざる開発の舞台裏が紹介されています。
>>開発者インタビュー 立体音響時代の新たなモニターヘッドホン スタジオの音響空間を再現する『MDR-MV1』
https://www.sony.jp/feature/products/230411/?s_pid=jp_/headphone/_products/_MDR-MV1
立体音響スタジオの音場をヘッドフォンで高精度に再現 360 Virtual Mixing Environment
360VMEとは、Virtual Mixing Enviromentと呼ばれるSONYの技術です。既にハリウッドのスタジオで活用されており、ヘッドフォンモニタリングで、スタジオと同様のモニタリング環境を提供する技術として活用されています。
より具体的な技術的解説はこちらの記事に掲載されています。
>>360VMEを支える技術 サウンド制作用リファレンス スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現 「360 Virtual Mixing Environment」
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/research/technologies/360VME/
今回発表されたサービスは、弊社Media IntegrationのMIL Studioでの360VMEのプロファイル測定、及び提供が開始されるというものになります。
>>VMEに関するお問合せは弊社輸入事業部のサイトをご覧ください↓
https://www.minet.jp/brand/sony-360-vme/sony-360-vitual-mixing-environment/
立体音響コンテンツ制作システムに関するお問合せ・ご相談はROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/works/milstudio-system-proceed2022/#.ZDTYcOzP0-R
https://pro.miroc.co.jp/works/mil-studio-tech-proceed2022/#.ZDTYiezP0-S
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.ZDTQ4OzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZDTRROzP0-Q
NEWS
2023/04/11
220種を超えるWavesプラグインがサブスクリプションで使い放題!Waves Creative Access登場。AI活用の新機能 StudioVerseも同時リリース
イスラエル人口第2位の都市テル・アビブに本社を置く、言わずと知れたプラグインメーカー・Wavesより、3月末、サブスクリプションプランのWaves Creative Accessが発表されました。上位プランのUltimateでは220種を超えるプラグインが年間36,300円(税込)で使い放題。仮に365日毎日使ったとすると、1日あたり大体100円。この金額で、全対象プラグインが最新で使えるということが、高いと思うか安いと思うかは…みなさまのご利用状況次第ですが、このWaves Creative Accessに登録することで利用可能となる、AI活用の新機能StudioVerseにも要注目です!
※重要なお知らせ:
Waves Creative Accessの発表にともない、永続ライセンスおよびWUPの販売終了がアナウンスされておりましたが、その後、Waves社より販売再開が発表されました。本件に関する詳細につきましては、こちらのページをご一読のほど、よろしくお願いいたします。
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
Waves Creative Accessとは?
220種を超えるWavesプラグインを常に最新の状態で使用し、トップクリエイターや世界中のユーザーとAIプリセットを共有できるStudioVerseを使用できるWavesの新しいプラグイン・プランです。
Wavesの全プラグインを使用できるWaves Ultimate、110種のプラグインを使用できるWaves Essentialの2つのラインナップで、1ヶ月から1年まで使用したい期間に併せたプランからご利用いただけます。
Waves Japan 紹介ページ:https://wavesjapan.jp/waves-creative-access
◎各プランに含まれる製品リストPDF (2023年4月現在)
WAVES_Creative_Access_List_202304.pdf
◎各プランの製品ラインナップWEB(随時更新)
Ultimate:
https://wavesjapan.jp/plugins?tag_id=Plan_Ultimate&page=1
Essential:
https://wavesjapan.jp/plugins?tag_id=Plan_Essential_Ultimate&page=1
StudioVerseとは?
上記動画(2:15~)で紹介されていますが、Musical AIが音楽を分析して最適なエフェクトチェーンを提案、重要なパラメータへすぐににアクセスできるマクロコントロール機能も搭載。
一般的なプラグインの使用方法として、必要なパラメータをゼロから変更していく方法のほか、購入時のプリセットをまずは試して、そこから細かい調整をしていく方法などがあると思います。特に後者のタイプの方には、手間を減らしながらも、サウンドメイキングのバリエーションを増やすことができ、非常におすすめできる機能となっています。
膨大なプラグインを余すことなく使いこなす、世界最大のプラグイン・チェイン・コミュニティー、StudioVerseも同時リリース。Waves Creative Accessに付属いたします。世界中のトッププロデューサー、グラミー受賞エンジニア、クリエイターによるプラグイン・チェイン(複数のプラグインを使った音作り)を、AIアシストでDAW上に展開。ビギナーから熟練のエンジニアまで、誰でも最高のサウンドでミックスができるプラットフォームが世界中のクリエイターをアシストします。
Waves Japan 紹介ページ:https://wavesjapan.jp/studioverse
下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
NEWS
2023/04/07
Dolby Atmos再生対応の配信サービス NeSTREAM LiveにてAvid Creative Summit 2023のアーカイブが公開中!
Dolby Atmos形式のコンテンツ再生に対応した配信サービス 「NeSTREAM Live」にて、先日弊社にて開催いたしましたAvid Creative Summit 2023 の配信アーカイブが公開されています。
ご視聴にはスマートフォンやApple TV 、 Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。
すでにNeSTREAM Liveアプリをインストールされている方は、下記項目3記載のリンク先ページより、各セミナーのQRコードを読み込みください。
NeSTREAM Liveを使用したDolby Atmos 配信アーカイブのご視聴方法
1.視聴環境を下記から選びクリックしてください。各ページを参考の上、準備をお願いします。
・ iPhoneの方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc1
・ Androidの方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc2
・ Apple TV、Fire TVを使ってTVで視聴する方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc3
2. それぞれの環境にNeSTREAM LIVEのアプリをインストールしてください。
※AppleTV、FireTVはそれぞれのアプリストアで「NeSTREAM LIVE」と検索してインストールしてください。
3.アプリインストール後は下記リンク先ページのQRコードを読み込むことで各セミナーをご視聴いただけます。
AVID CREATIVE SUMMIT 2023 セミナー Dolby Atmos音声配信
アーカイブ配信 : 2K映像 + Dolby Atmos
◎ACSUセミナー配信のご視聴はこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event12/
◎パソコン音楽クラブ スペシャルライブのご視聴はこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event13/
※アーカイブ配信は予告なく公開終了となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・NeSTREAM LIVEアプリでDolby Atmos再生に対応している機器はこちら
※ Dolby Atmosに対応してないAndroid端末は無音または再生不可となります。ご了承ください。
・NeSTREAM LIVEに関するFAQはこちら
●NeSTREAM LIVE 配信視聴に関するお問い合わせ先
NeSTREAM LIVE カスタマーサポート窓口
営業時間:平日 10時~17時
電話番号:050-3528-6313
メール nestream_live@user-support.jp
公式サイト https://nestreamlive.radius.co.jp
You Tubeでのアーカイブ配信ご視聴方法
◎You Tubeでのアーカイブ配信のご視聴はこちら
※動画ウインドウ内右上の「再生リスト」をクリックすると公開中の全てのセミナーがご視聴いただけます。
Dolby Atmosをはじめとするイマーシブコンテンツの制作機材、スタジオ施工に関するご相談は導入実績豊富なROCK ON PROへご相談ください!
お問い合わせは下記コンタクトフォームよりご連絡お願いいたします。
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZC_OtuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.ZC_OxuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZC_O1ezP0-Q
Support
2023/04/05
NugenAudio 主要製品が Apple Silicon へ正式対応!
2023年3月下記製品のメンテナンスアップデートが公開され、Apple Sillicon搭載MacPCのネイティブ環境への対応が発表されました。Apple Silliconネイティブ環境でご利用の際は、記載のバージョン以降にてご利用ください。
対象製品
• VisLM-H 2
• ISL 2 | True Peak Limiter
• LM-Correct 2
• Halo Upmix
• Halo Downmix
• Halo Vision
• MasterCheck Pro
• SigMod
アップデート内容
• Apple Siliconネイティブ対応
• アプリケーション内にフィードバック送信機能の追加
• その他、細かいバグフィックス
現在製品をお持ちの方は無償でアップデートが可能です。ぜひ最新版へのアップデートをご検討ください。
本件に関するより詳細な情報は、(株)メディア・インテグレーション MI事業部 サポートページをご覧ください。
NEWS
2023/04/04
2023年は連続開催!NAMM / NAB Show レポート!!
世界最大規模の楽器展示会であるNAMM Show、そして、同じく世界最大規模の放送機器展であるNAB Show。2023年はこのふたつのビッグな展示会が連続する日程でおこなわれます。
ROCK ON PROでは約3年ぶりとなる現地レポートを実施予定!気になる新製品や、音や音楽の未来を占う新テクノロジーなど、まさに世界最新の情報をリアルタイムでお届けします。
各レポート記事はRock oN Company WEBサイトにて順次公開されます。すでに多くの新製品情報が掲載されていますので、ショウ本番まで、期待を最大限に膨らませてお待ちください!
4/13-15 NAMM Show 2023 現地レポート
Rock oN ショウ・レポート NAMM 2023
THE 2023 NAMM SHOW公式WEBサイト
4/15-19 NAB Show 2023 現地レポート
Rock oN ショウ・レポート NAB 2023
NAB SHOW公式WEBサイト
レポート記事は公開後に順次追加予定!最新情報をお見逃しなく!!
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZDdzwOzP0-Q
NEWS
2023/04/03
【重要なご案内】 Waves製品の登録/認証システム変更のお知らせ
MIオンラインストアにて下記製品販売再開のご案内(2023.4.3 追記)
弊社輸入事業部直営のMIオンラインストアにて、各種Wavesプラグインの永続ライセンス版およびWUP(Waves Update Plan)の販売が再開されました。
なお、下記URLにて案内されております通り、現時点におきまして国内のWaves販売窓口はMIオンラインストアのみとなっております。これまで弊社ROCK ON PROよりご購入いただいておりましたみなさまにおかれましては、多大なるご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。この件に関しまして、続報がございましたら本ページにてお知らせさせていただきます。
https://wavesjapan.jp/articles/news-waves-20230330
販売再開となる対象商品
・Waves シングルプラグイン各種(永続ライセンス)
・Waves バンドル製品各種(永続ライセンス)
・WUP(Waves Update Plan)
国内でのWaves製品購入に関してはMIオンラインストアにてご確認ください。 また、WUP(Waves Update Plan)のご確認、お申し込みに関してはメディア・インテグレーションカスタマーケアまでお問い合わせください。
現在wavesjapan.jpでは、製品ページからの購入リンクを改修中です。正式な改修完了での公開は2023年4月中旬を予定しております。
Waves永続ライセンス製品、WUPの販売再開に関するご案内(2023.3.30 追記)
Wavesプラグインのサブスクリプションプラン「Waves Creative Access」の発表とともに、永続ライセンスとWUPの販売終了がアナウンスされておりましたが、その後、Waves社より販売再開が発表されました。
現在、下記ページにてWaves CTOおよび共同創業者Meir Shashouaからのメッセージの日本語訳全文が掲載されています。
https://wavesjapan.jp/articles/news-waves-20230330
2023年3月27日、サブスクリプションプラン「Waves Creative Access」を発表とともに、永続ライセンスおよびWUPの販売終了を告知いたしておりましたが、本日(2023年3月29日)Waves社より永続ライセンスとなるシングル/バンドル製品と、Waves Update Plan(WUP)の販売再開がアナウンスされました。
Waves Creative Accessの発表にともない、多大な混乱とご迷惑をお掛けいたしましたことお詫び申し上げます。
今後もお客様にご満足いただける製品をお届けするべく、全力を尽くしてまいります。引き続きご理解ご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。
Waves社より、レジストレーション(登録)/オーソライズ(認証)システムが変更されるという案内がございました。
これに伴い、2023年3月26日(日)を過ぎると、既存のシリアルナンバーは製品登録が行えなくなりますのでご注意ください。
未登録のWavesシリアルナンバーをお持ちの方は、必ず2023年3月26日(日)までに登録/認証作業を行っていただくようご注意ください。
概要:Waves製品のレジストレーション(登録)/オーソライズ(認証)システムが変更
影響:2023年3月26日以後、それ以前に発行されたライセンスはレジストレーション(登録)ができなくなります。
対策:下記「この要件に当てはまる項目」に当てはまるラインセンスは2023年3月26日(日)までに登録/認証作業を行ってください。
この要件に当てはまる項目
Waves認定ディーラーにて購入した単体プラグイン、バンドル、アップグレード、ハードウェアに付属するWavesソフトウェアのうち、まだ登録を行っていないもの
プロモーション等で配布されたフリーWavesプラグイン
その他何かしらのケースで入手されたWaves製品のシリアルナンバーで、未登録のもの
なお、ご購入いただいたシリアルナンバーを既にWavesアカウントへご登録いただいている場合は、再度登録/認証をおこなっていただく必要はございません。
Waves製品登録ページ(本国WEBサイト)
Waves製品の登録方法(国内代理店WEBサイト)
Wavesシリアルナンバー登録確認とアクティベーションの確認方法
本件に関するお問い合わせは、Waves国内代理店であるメディア・インテグレーション MI事業部へお問い合わせください。
NEWS
2023/03/31
Avid Media Composer ver.2023.3リリース情報
日本時間 2023年3月29日、Avid Media Composer バージョン2023.3がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
また、同時にAvid Link 2023.3もリリースされております。
今回は、さらなるPro Toolsへのセッションファイルのエクスポート機能の強化から、ビンの保護機能など、コラボレーション機能はさらに便利にそして簡単になりました。では、Media Composer 2023.3の新機能について見ていきましょう。
Media Composer 2023.3 新機能
Pro Toolsセッションエクスポートの改善
前回のリリースで、Media ComposerのシーケンスをPro Toolsのセッションとしてエクスポートすることができるようになりましたが、今回のリリースでは、この機能を強化し、改善しました。
Pro Toolsセッションのエクスポートのプロセスにおいて、「すべてのメディアをコピー」でエクスポートするときのオプションが追加されました。 「以前のシークエンスに含まれるオーディオメディアを除くかを尋ねる」や「以前のシークエンスに含まれるビデオメディアを除くかを尋ねる」オプションを選択すると、ビンのコンテンツ全体(個々のシーケンスで使用されているメディアファイルだけではなく)を比較し、差分をエクスポートできます。
「保存」ボタンをクリックし、ファイル場所を選択すると、「シーケンスの選択」ダイアログボックスが表示され、「Exclude Audio and Video Media Referenced from Sequence(シーケンスで参照されたオーディオ・ビデオメディアを除外)」ドロップダウンメニューから、ビンのコンテンツ全体(『すべて』)を選択することができます。
また、「メディアをコンソリデート」でのエクスポート方法でも、「以前のシークエンスに含まれるオーディオメディアを除くかを尋ねる」のチェックボックスを使うことで、差分をエクスポートすることができます。
その他のアップデートとして、「アクティブでないオーディオトラックを含む」のチェックボックスを適宜使用することで、アクティブでないオーディオトラックを含めたり、除外したりすることができます。また、「WAVではないメディアをBWFに変換」オプションは、エクスポート中にメディアの差分をコピーしながら、ファイル変換をします。
新しい「プロジェクトビンを保護」コマンドがビンコンテキストメニューに追加
Media Composerでは、共有プロジェクトのビンをロックすると、そのビンに対して、他のユーザが変更をかけることができません。
新しい「プロジェクトビンを保護」コマンドでは、ビンをロックしているユーザを含め、すべてのユーザーに対してビンを読み取り専用にします。そのコマンドへは、ビンコンテナにある共有されているビンアイコン上で右クリックし、「プロジェクトビンを保護」を選択します。ビンをロックしているユーザーには、緑のビンアイコンが表示されますが、「プロジェクトビンを保護」を選択すると、そのユーザに対しても表示が赤くなり、常にロックされた状態で開きます。ビンが閉じられると、「プロジェクトビンを保護」コマンドを実行したユーザーは、同じコンテキストメニューを使用して、「プロジェクトビンのロック解除」を選択することができます。
ビンコンテナのフォルダ内にフォルダを追加
以前のバージョンのMedia Composerでは、ビンコンテナにあるフォルダに対して、サブフォルダを直接作成することはできませんでした。そのため、一旦ビンコンテナのルートレベルでフォルダを作成し、それをフォルダにドラッグする必要がありました。このバージョンでは、フォルダで右クリックするだけで、フォルダ内にフォルダを直接追加できます。
Adobe Premiere Proから移行する編集者向けの
新しいユーザー プロファイルとワークスペース
Adobe Premiere Pro から Avid Media Composer に移行する編集者は、新しいユーザープロファイルとワークスペースの追加により、プロセスがより簡単になります。ユーザー設定ウィンドウの上部にある「ユーザー設定」ドロップダウン メニューから「ユーザー設定を作成」を選択すると、「Media Composer デフォルト」と「Adobe Premiere Proから移行」という2つのデフォルト設定が表示されるようになりました。
「Adobe Premiere Proから移行」を選択すると、Adobe Premiere Pro風のウィンドウとツールバーのレイアウトに基づき、4つの新しいワークスペースのセットが提供されます。
Marker Toolのコラムに「作成日」が追加
マーカー ツールに「作成日」コラムが追加され、ユーザーのオペレーティング システムの日付形式に従うようになりました。これにより、日付が適切に記載され、ユーザーの地域やその他の設定と一致する表示にすることができます。 さらに、このコラムはアルファベット順ではなく年代順にソートされるようになりました。
UMEのLive Link
Live Linkは現在、Avid Universal Media Engine (UME) を介してサポートされており、MOVやMP4のビデオフォーマット、TIFFやJPEG、PNGの静止画 (画像シーケンスではない) で使用できます。 この変更により、Apple QuickTimeライブラリへの追加依存関係が削除されます。 ユーザー設定>リンク設定>リンク オプションタブで、「Live Linkを有効」を選択すると、リンクされたビデオ ファイルまたはサードパーティ アプリケーションで作成された静止画像は、Media Composerの外部で変更された場合に自動的に再リンクされます。
Live Linkを使用している時は、オリジナルファイルの尺やトラックのレイアウト、圧縮の種類は変更されません。また、Live LinkはMXF OP 1aファイルをサポートされませんのでご注意ください。
Relinkダイアログのファイルやフォルダの選択
「Locate Media」プロセス中に特定のファイルまたはフォルダ全体を選択できるようになり、再リンクが改善されました。 フォルダーを選択することで、ファイルをより簡単に再リンクできます。
リモートユーザがNEXIS|Edgeにメディアをコピー(NEXIS|Edgeユーザーのみ)
Avid NEXIS|Edgeを使用しているリーモート接続のユーザは、Media Composer|Enterpriseの「Copy Media」機能を使用して、ローカルドライブにあるメディアをNEXISワークスペースにコピーすることができます。
オンプレやリモートに関わらず、どんなユーザも使用しているシステム内にあるメディアをコピーし、他のエディタがそのメディアを使用することができます。
Media Composerについてのお問い合わせ、ご相談、またNEXS|Edgeにご興味のある方はお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
NEWS
2023/03/27
【追記・字幕追加!】Pro Tools 2023.3 リリース!Appleシリコン対応、作曲機能強化などが実装
Pro Tools最新バージョンとなるPro Tools 2023.3がリリースされました。Appleシリコンへのネイティブ対応のほか、新バーチャルインストゥルメントであるPro Tools | PlayCell、マット・ラングによるコンテンツ集Pro Tools | Sonic Dropプログラムなどの作曲機能の強化が実施されています。
サブスクリプションまたは年間サポートプランが有効期間中のユーザー様は、AvidアカウントよりPro Tools 2023.3をダウンロード可能です。
追記情報
2023.3.29システム要件が日本語化されました。
2023.3.30すべての動画が日本語に対応しました。
〜関連情報〜
Pro Tools 2023.3新機能紹介(Avidブログ日本語版)
What's New in Pro Tools v2023.3(日本語版 PDF)
Pro Tools 2023.3リリースノート(Avidナレッジベース 日本語)
2023.3.29追記:Pro Tools システム要件(Avidナレッジベース 日本語)
Pro Tools OS 互換性 リスト(Avidナレッジベース 日本語)
Pro Tools | Sonic Drop の紹介(Avidブログ日本語版)
Pro Tools 2023.3 新機能
Appleシリコンに正式にネイティブ対応
Pro Tools 2022.12の時点ではパブリックベータ版だったAppleシリコンへのネイティブ対応ですが、Pro Tools 2023.3は正式にAppleシリコン・ネイティブ対応バージョンとしてリリースされています。
パブリックベータ版に対するユーザーからの指摘に基づいた修正に加え、今回の正式対応バージョンでは、パブリックベータ版では含まれていなかったAIRプラグインとインストゥルメント(Structure Freeを除く)、Cloud コラボレーションとプロジェクトのサポート、エラスティック・オーディオでのX-Form Audio Suiteとアルゴリズム、MP3 エクスポート、スコアエディタ、コード抽出などの機能が含まれています。
*パブリック・ベータ版でお知らせしたように、ICON、C24、Command 8コントロール・サーフェスはAppleシリコン上でネイティブ動作させることができません。これらのコントロール・サーフェスは、数年前からサポートが終了し、テストも行っておりませんが、Rosetta 2で実行する場合は、これまで通り動作します。
*AAC インポートとStructure Freeインストゥルメントのサポートは、現時点では利用できませんが、次のリリースで追加される予定です。
*サードパーティ製のAAX シリコン Native プラグイン互換性についてはAvidナレッジベース(日本語)に記載されています。
*Pro Tools 2023.3からは、デフォルトでネイティブ・モードで起動するようになりました。以下のビデオでは、ネイティブ・モードとRosettaモードを切り替える方法を紹介しています。
エラスティック・オーディオのアップデート
X-FormがAppleシリコンをネイティブ・サポートしただけでなく、全く新しいエラスティック・アルゴリズムであるzplane.developmentのélastique Pro V3がPro Toolsのすべてのバージョンに追加されました。
Pro Tools 2023.3では、ティックベース・トラックに追加されたすべての新しいクリップが自動的に分析されるようになり、すべてのクリップがテンポの変更に合わせて適切にストレッチされるようになりました。
Pro Tools | Sonic Dropコンテンツ・プログラム始動!
マルチプラチナ・アーティストであり、Avidのサウンド・デザイナーでもあるマット・ラングが、Pro Toolsコミュニティにエクスクルーシブなサウンドの世界をもたらします。Sonic Drop(ソニックドロップ)。
伝統的な楽器や斬新なサウンド、そして他のアーティストや業界パートナーのコンテンツまで、各「ドロップ」は特定のテーマに焦点を当てており、ユーザーに増加し続けるサウンド・コレクションを提供します。
*Pro Tools | Sonic DropはすべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはSonic Dropコンテンツにアクセスできません)。
新しいバーチャル・インストゥルメント「Pro Tools | PlayCell」
新たに追加されたPro Tools | PlayCellは、Pro Toolsユーザーに使いやすいインターフェイスで包括的なサウンド・コレクションを提供するサンプル・プレイバック・インストゥルメントです。
PlayCellは、楽器の種類ごとに最適化されたマクロ・コントロールを備えた直感的なコンテンツ階層を備えているため、完璧なサウンドを簡単に見つけて操作できます。
Pro Tools | PlayCellには豊富なインストゥルメント・ライブラリが付属しているだけでなく、上記の新しいコンテンツ・プログラム「Sonic Drop」を通じて、時間をかけてさらに多くのサウンドを追加していく予定です。
*Pro Tools | PlayCellはすべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはPro Tools | PlayCellコンテンツにアクセスできません)。
新しいインストゥルメント・プリセット
17の新しいGrooveCellキットと30の新しいSynthCellプリセットを含むバーチャル・インストゥルメントがアップデートされ、多様なサウンドとテクスチャーが提供されます。
*Pro Tools | GrooveCell、及び、Pro Tools | SynthCellのアップデートは、すべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはSonic Dropコンテンツにアクセスできません)。
その他のアップデート
以下の各アップデートについての詳細はPro Tools 2023.3新機能紹介(Avidブログ日本語版)をご覧ください。
オートメーション・ブレークポイントへタブで移動
ルーラーをオプションで編集グループに含む
ツールバー上のクオンタイズ・コントロールの改善
Pro Tools | Sync X ビデオ・ジェネレータが10MHZクロックに対応
新しいバーチャル・インストゥルメントの追加やエラスティック・オーディオ / クォンタイズ機能の改善により、クリエイターにとってさらに使いやすくなったPro Tools。本製品についてのお問い合わせ、HDXシステムのご相談などはお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
Support
2023/03/24
iLok.comサーバ・メンテナンスのお知らせ
iLok.comにて、2023年3月25日1:30 PM EST – 2:00 PM EST(日本時間 3月26日AM 2:30 – AM 3:00)の間、サーバ・メンテナンスが予定されています。
この期間、ライセンスの移動やiLok CloudのOpen/Closeができなくなりますのでご注意ください。
iLokキーにライセンスをダウンロードしてオーソライズされているお客様には影響がないとの事ですが、念の為この期間はインターネット接続を外していただく事をお勧めします。
概要:iLok.comサーバーメンテナンス
実施日:2023年3月25日1:30 PM EST – 2:00 PM EST(日本時間 3月26日(日)AM 2:30 – AM 3:00)
影響:上記日時の間、ライセンスの移動やiLok CloudのOpen/Closeが不能
対策:上記日時の間にPro ToolsなどのiLok認証が必要なアプリケーションをご使用予定の方は、iLok USBキーを使用してください。
NEWS
2023/03/23
Dolby Atmos Renderer v5.0 リリース 〜 Production SuiteとMastering Suiteの機能が統合 〜
Dolby Atmos Renderer v5.0 がリリース
Dolby Atmos Production Suite および Mastering Suiteの機能が1つのアプリケーションとして統合され、Dolby Atmos Renderer v5.0としてリリースされました。
https://professionalsupport.dolby.com/s/article/Dolby-Atmos-Renderer-v5-0-is-Now-Available?language=en_US
Dolby Atmos Rendererアプリケーションをご利用のお客様へ。
この度、Dolby Atmos Rendererアプリケーションv5.0をリリースすることになりましたのでお知らせいたします。
Dolby Atmos Renderer v5.0は、従来のDolby Atmos Production SuiteとMastering Suiteの機能を1つのアプリケーションに統合し、音楽、ホームシアター、テレビ、ポッドキャスト、ゲームなどの分野でDolby Atmosコンテンツ制作を可能にします。
旧製品からのアップグレードについて
Dolby Atmos Production SuiteまたはDolby Atmos Mastering Suiteの既存ユーザーは、対応するDolby Atmos Renderer UpgradesをAvid Storeより購入してください。アップグレード・ライセンスを有効にするには、iLokライセンス・マネージャー・アプリケーションを介して元のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。
◎Production Suiteからのアップグレードはこちら
◎Mastering Suiteからのアップグレードはこちら
◎新規のご購入はこちら
◎エデュケーション版はこちら
新機能 〜待望のAppleシリコンネイティブ対応&96kHz ADM BWFに対応〜
・Appleシリコンにネイティブ対応
・96kHz ADM BWFファイルのインポート、エクスポート、モニタリング
・パフォーマンスの向上および新しく改良されたUI
・5.1.2 リレンダリングの作成
・トリムやダウンミックス設定の保持
以下はDolby Atmos Production Suiteからアップグレードするユーザー向けの新機能です。
・Windowsとの互換性
・ルームEQ
・スピーカーアレイモード
・Dolby Atmos Renderer Remoteからのコントロール
システム要件
対応OS
Dolby Atmos Rendererは、macOS 10.14.6~13.2.1 およびWindows 10 Pro、Windows 11 Pro*で利用可能です。
* Windowsをお使いのお客様は、Dolby Atmos RendererをDAWとは別のコンピューターで実行し、DAWとの間でオーディオをルーティングするハードウェアソリューションを使用する必要があります。
対応DAW
・Ableton Live*
・Apple Logic Pro*
・Avid Pro Tools
・Blackmagic Designs Resolve
・Merging Pyramix
・Steinberg Nuendo**
*Dolby Atmos Music Pannerが必要です。
**ネイティブAppleシリコンモードでのDolby Atmos Renderer接続はまだサポートされていません。
公式サイト:
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-v500
Q&A
元記事(原文)
>>Dolby Atmos Renderer v5.0 is Now Available:https://professionalsupport.dolby.com/s/article/Dolby-Atmos-Renderer-v5-0-is-Now-Available?language=en_US
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションは新製品ですか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションは、Dolby Atmos Production SuiteとDolby Atmos Mastering Suiteの機能を統合し、新たな改良および機能を加えた新製品です。
◎Dolby Atmos Production and Mastering Suitesの一部として既に存在する「Dolby Atmos Renderer」と新しい「Dolby Atmos Renderer application」の違いは何ですか?
新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションは、従来のDolby Atmos Production and Mastering Suitesの両方の機能に加え、新しい機能および改良が加えられています。 さらに、Dolby Atmos Music Pannerプラグイン、Dolby Atmos Binaural Settingsプラグイン、Dolby LTC Generatorの新しいネイティブApple Siliconバージョンも含まれています。
◎Dolby Atmos Mastering SuiteからDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードすると、どのようなメリットがありますか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションには、以下のような新機能があります:
・Appleシリコンとのネイティブな互換性により、Macデバイスのパフォーマンスが向上
・Dolby Atmos Music Panner Plug-in、Dolby Atmos Binaural Settings Plug-in、Dolby LTC Generator Plug-inの新しいネイティブApple Siliconバージョン
・ADM BWFの96kHzに対応
・よりスムーズなユーザー体験を実現するためのユーザーインターフェイスの強化
◎Dolby Atmos Production SuiteからDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードするメリットは何ですか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションには、ルームEQ、リモート接続、アレイモードなど、これまでDolby Atmos Mastering Suiteでのみ利用可能だった機能が含まれています。さらに、以下のようないくつかの新機能があります:
・ネイティブM1 Appleシリコンとの互換性により、Macデバイスでのパフォーマンスが向上
・Dolby Atmos Music Panner Plug-in、Dolby Atmos Binaural Settings Plug-in、Dolby LTC Generator Plug-inの新しいネイティブApple Siliconバージョン
・ADM BWFの96kHzに対応。
・よりスムーズなユーザー体験を実現するためのユーザーインターフェイスの強化
◎Dolby Atmos Production and Mastering SuitesをRenderer v3.7.3で使用し続けることはできますか?
はい、Dolby Atmos Production and Mastering Suitesを引き続き使用することができます。しかし、新機能と現在進行中の開発をご活用いただくために、既存のお客様にはアップグレードをお勧めしています。
将来リリースされるドルビーソフトウェア、MacまたはWindowsオペレーティングシステム、およびDolby Atmos Rendererと連動するコンピュータは、Renderer v3.7.3ではサポートされない場合があります。Dolby Atmos Renderer v5.0で作成されたマスターファイルはすべてv3.7.3と互換性があり、反対にv3.7.3で作成されたマスターファイルはすべてDolby Atmos Renderer v5.0で互換性があります。
◎Dolby Atmos Production and Mastering Suitesのクリエイター向け販売は継続されますか?
Dolby Atmos ProductionとMastering Suitesの販売は終了しました。これらの製品をお使いの方は、より新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードすることをお勧めします。
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションの価格はいくらですか?
・新規のお客様(Dolby Atmos Production SuiteまたはDolby Atmos Mastering Suiteをお持ちでないお客様)は、新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションを299USドルで購入できます。
・既存のお客様(Dolby Atmos Production SuiteまたはMastering Suiteをお持ちのお客様)は、新しいDolby Atmos Rendererへのアップグレードを50USドルで購入することができます。
◎なぜ、このアップグレードに費用がかかるのですか?
今回のアップグレードの費用には、いくつかの新機能の開発とパフォーマンスの向上が含まれています。
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションを入手するにはどうすればよいですか?
・新規のお客様: お客様は、AvidストアでDolby Atmos Rendererアプリケーションを購入することができます。購入後、Avidからお客様のiLokアカウントにライセンスがデポジットされます。
・既存のお客様: Dolby Atmos Production SuiteおよびMastering Suiteのアップグレードは、こちらで購入できます。新しいDolby Atmos Rendererライセンスを有効にするには、iLok License Managerアプリケーションを使用して、既存のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。NFRやトライアルではなく、フルライセンスをサレンダーする必要があります。より詳細な手順については、こちらの記事をご覧ください。
◎Dolby Atmos Mastering Suiteには、Dolby Atmos Production Suiteが複数付属しています。Mastering Suiteをアップグレードすると、Dolby Atmos Rendererも複数手に入りますか?
いいえ、Dolby Atmos Mastering SuiteとProduction Suiteのライセンスはすべて、それぞれ50ドルで個別にアップグレードする必要があります。Dolby Atmos Production SuiteとDolby Atmos Mastering Suiteからのアップグレードはこちらで入手できます。各アップグレードには、iLok License Managerアプリケーションを使用して既存のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。NFRやトライアルではなく、フルライセンスをサレンダーする必要があります。より詳細な手順については、こちらのビデオをご覧ください。
◎最近、Dolby Atmos ProductionまたはMastering Suiteを購入しました。Dolby Atmos Renderer v5.0への無償アップグレードは可能でしょうか?
2023年2月1日以降に購入されたお客様は、Dolby Atmos Renderer v5.0への無償アップグレードを受けることができます。Production Suiteのお客様には、Avidからアップグレードの手順についてご連絡いたします。Mastering Suiteのお客様は、アップグレード方法について販売店にお問い合わせください。
◎Dolby Atmos Rendererを再販業者から購入することはできますか?
いいえ - Dolby Atmos Rendererアプリケーションは、Avidストアからのみ購入できます。Dolby Atmosスタジオの設定をサポートするDolby Atmos認定サービス・パートナーのリストについては、こちらのページを参照してください。
◎Dolby AtmosレンダリングがネイティブのDAWでDolby Atmosコンテンツを作成する場合、Dolby Atmos Renderer v5.0は必要でしょうか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、DAWがDolby Atmosレンダリングに対応していれば必要ありませんが、MP4書き出しなどの特定の機能を利用するために必要な場合があります。Dolby Atmosレンダリングに対応しているDAWは、Apple Logic Pro、Steinberg Cubase、Nuendo、Blackmagic Designs Resolveです。
◎Dolby Atmos Rendererを使用するために、他に何か購入やダウンロードが必要ですか?
Dolby Atmos RendererアプリケーションでDolby Atmosのコンテンツを作成するためには、互換性のあるDAWも必要です。対応するDAWの一覧は、こちらのページをご覧ください。
◎Dolby Atmos RendererはIntel Macで動作しますか?
はい、Intel Macは引き続きサポートされています。
◎Dolby Atmos Renderer v5.0はWindowsをサポートしていますか?
はい。ただし、RendererはDAWとは別のコンピュータにインストールする必要があります。 Rendererを同じコンピュータ上のDAWに接続するためのDolby Audio Bridgeは、Macでのみサポートされています。また、Windowsユーザーの方は、Steinberg CubaseやNuendo、Blackmagic Designs Resolveなど、Dolby Atmosのネイティブレンダリングを統合したWindowsベースのDAWを使用することもできます。
◎新しいMusic Panner、Binaural Settings、LTCプラグインはWindowsで利用できますか?
いいえ、現時点では、これらのプラグインはmacOSでのみ利用可能です。
◎新たにサポートされたハードウェア構成はありますか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、Apple Mac Studio、新しいM2 Apple Mac mini、NUC 12 Pro、Windows用のSweetwater CS400でサポートされています。MacのMADI & Dante用のNTP DAD Core 256や、M1/M2 MacのDanteワークフロー用のMerging Technologies AES 67 VAD PremiumなどのI/Oハードウェアオプションを追加しています。
◎Dolby Atmos Rendererは最新のmacOSとWindowsオペレーティングシステムに対応していますか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、macOS VenturaとWindows 11をサポートしています。
◎Dolby Atmos Album Assembler v1.1はDolby Atmos Renderer v5.0と併用できますか?
Album Assembler v1.1は現時点ではDolby Atmos Renderer 5.0との動作確認は実施されておりません。Album Assemblerの次期バージョンにて、Renderer v5.0のサポートが追加される予定です。
◎Dolby Atmos Renderer v3.7.3の既存の設定ファイルをRenderer v5.0で使用することは可能ですか?
はい、v3.7.3の.atmosIRと.atmosfcgファイルはv5.0で使用することができます。アップグレードする前に、v3.7.3の設定のバックアップを作成することをお勧めします。
◎Dolby Atmos Renderer v5.0から削除された機能はありますか?
はい、Pro Tools用のSend and Returnワークフローは削除されました。Dolby Audio Bridge、そして最近ではPro Tools Audio BridgeとAux I/Oワークフローの登場により、Send and Returnプラグインは不要になりました。
上記Q&Aで一部言及されている新規ハードウェア構成などにつきましては、今後のアップデート情報が届き次第、随時更新予定です。Dolby Atmos 制作に対応したスタジオの設計・施工については導入実績豊富なROCK ON PROへおまかせください。下記コンタクトフォームよりお気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#1
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZBwKzezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/nugen-audio-halo-vision-review/#.ZBwKcezP0-Q
Tech
2023/03/23
今こそはじめよう Dolby Atmos!〜これからDolby Atmos 制作を始めるあなたに役立つ情報まとめ〜
「Dolby Atmos制作に興味があるけど、何から始めればいいのか分からない!」「どこで情報を集めたらいいの?」という方のために、Dolby Atmos関連の最新情報を随時掲載していきます。
Dolby Atmos 最新情報はこちら(2023.4.25更新)
Dolby Japan Event Portal - Dolby Japan
◉Dolby Japan Event Portal(ドルビージャパンイベントポータル)
https://www.dolbyjapan.com/
Dolby Atmosに興味を持ったらまず訪れていただきたいのが、Dolby Japan Event Portal(ドルビージャパンイベントポータル)。Dolby技術に対応した各種イベント情報を発信しているサイトです。注目は画面右上"Dolbyイベント"タブ内の"Dolby Atmos Music Creation 101"。
Dolby Atmos制作を始めるにあたり最低限知っておくべき基本から、スタジオの準備、制作ワークフロー、ミキシング、レンダリングと、その手順が丁寧に解説されたビデオが日本語字幕付きで公開されています。1本の動画が10分〜20分前後でサクッと見られる内容にまとまっているため、日々の作業が忙しくてなかなか時間が取れないという方にもオススメです。
また、同サイトには制作者向けワークフロー解説サイト、"Dolby Atmos Music Creator's Summit(ドルビーアトモスミュージッククリエイターズサミット)"も公開されています。こちらはDolby Atmos制作の流れが、視覚的に分かりやすいフローチャートで解説されており、パート毎の要点をすぐにチェックすることできます。後半は制作者インタビュー映像も掲載されており、Dolby Atmos制作の最前線で活躍されているエンジニア/クリエイターの方々のリアルな体験談を視聴することができます。
Dolby Professional Support Learning -
◉Dolby Professional Support Learning(ドルビープロフェッショナルサポートラーニング)
https://learning.dolby.com/hc/en-us
テキストベースで学びたいという方にオススメなのがこちらのサイト、"Dolby Professional Support Learning"です。2022年4月現在、「Dolby Atmos Music」「Dolby Atmos Post Production」「Dolby Vision Post Production」の3項目が公開されています。全文英語ですが、ワークフローの各項目がモジュール形式でロジカルに記述されており、特定の項目のみを重点的に学習したい時に活用できます。
※2022/4/22 追記 "Dolby Atmos Musicトレーニング"が日本語対応しました https://learning.dolby.com/hc/ja/sections/4406037447828-Dolby-Atmos-Music%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0
Sound&Recording Magazine(サンレコ)
◉Sound&Recording Magazine(サンレコ)
https://www.snrec.jp/search?q=dolby+atmos
こちらはすでにご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、"サンレコ"の愛称でお馴染みSound&Recording MagazineさんでもDolby Atmos関連の情報が多く発信されています。特にエンジニアの古賀健一さんによる連載企画「DIYで造るイマーシブ・スタジオ」では、Dolby Atmosとの出会いから、実際にイマーシブ対応スタジオを設計・施工され、その後の活用状況まで詳細にレポートされています。必見です!
【番外編】英文の翻訳にはDeepLの活用がオススメ!
◉DeepL(ディープエル)
https://www.deepl.com/translator
DeepLは、海外の技術情報を検索する際に非常に便利な翻訳サイトです。「英語は苦手…」「従来の翻訳サイトでは意味がよくわからない…」という方も、ご安心ください!DeepLが自然な日本語に翻訳してくれます。
今シブ 今こそ渋谷でイマーシブ - Rock oN Company WEB
◉今シブ 今こそ渋谷でイマーシブ - Rock oN Company WEB
個人のお客様で「色々調べてみて必要な機材は分かったけど、どこかでまとめて購入できる場所ないかな〜」と思った方はぜひ渋谷Rock oN Companyへ足をお運びください。(※要事前予約) 豊富な知識を持つRock oN スタッフがあなたのご環境に合わせたシステムをご提案いたします。
・スタンド設置編https://www.miroc.co.jp/rock-on/ima-shibu2022/
・モニタースピーカー選び編 https://www.miroc.co.jp/rock-on/imasibu-2022-2/
・オーディオ・インターフェース編 https://www.miroc.co.jp/how_to/imasibu-2022_audio-interface/
ROCK ON PRO
◉ROCK ON PRO
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関する法人様のお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。本ページ上部"Works"タブまたは、下記URLより、過去の導入実績をご覧いただけます。
導入事例:https://pro.miroc.co.jp/works/#.YxBUsezP0-Q
メールでのお問い合わせは、下記コンタクトフォームよりお送りください。
Dolby Atmos 関連最新情報はこちら
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-conversion-tool-v2-1/#.ZEcvquzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZBwJpezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZBwKOezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolbyatmos-for-cars-report/#.ZBwKW-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/nugen-audio-halo-vision-review/#.ZBwKcezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-3/#.YxrxGOzP0-R
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-album-assembler/
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-music-panner-update/#.YocOffPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-2/#.YlUAm9PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-phrtf-app/#.YkqMH5PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.YkqMMZPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.YkqMOpPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-released/#.YkqMV5PP0-Q
NEWS
2023/03/09
【セミナー追加】Jonathan Wyner来日!「マスタリング界の至宝」によるセミナーにぜひご参加ください!!
エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏による来日講演が決定しました。
来日を記念し、エンジニアリングの未来、そして音楽ビジネスの未来を占う情熱的なテーマについて、Jonathan Wyner氏本人による特別無償講義をはじめ、3つのセミナーを開催いたします。
セミナーは事前申込制、定員に達し次第受付終了となります。当日の参加者にはiZotopeから参加特典も配布されますので、この貴重な機会にみなさまの奮ってのご応募をお待ちしております。
無償講義 『新しい技術がどのように創造的可能性を開くのか』
『新しい技術がどのように創造的可能性を開くのか』
日時: 2023年3月22日13:00開始(開場: 12:30予定)
場所: 日本工学院専門学校 蒲田キャンパス(JR京浜東北線、東急池上線、東急多摩川線「蒲田駅」徒歩2分)
お申し込み資格: どなたでもお申し込みいただけます。
お申し込み方法: iZotope Japan特設フォームよりお申し込みください。
詳細: https://www.izotope.jp/jp/news/2023-jonathan-in-japan/
※申し込みページ右上にログインボタンがありますが、ご登録等は不要です。
「チケットを入手する」ボタンよりお申し込みください。
※申し込み完了後15分以内に予約完了メールがご入力頂いたアドレス宛に届きます。
メールに添付されているPDFファイル内のQRコードが入場チケットとなりますので当日スマートフォン等によるご提示もしくはプリントアウトにてお持ち込みいただきますようお願い致します。
※参加特典の取得にはお申込完了後、当日の講義に直接ご参加いただく必要がございます。
※本イベントのオンライン配信予定はありません。
青木征洋氏 Mixing 101 『ミックス基礎講座』
DAWによる音楽制作を開始。楽曲を組み立てることができたものの、ミキシングの工程がわからず思うようなクオリティにならないというあなたへ。
9つのステップを覚えて、ミキシングへの苦手意識を克服しましょう。
講師に作・編曲家、ミキシングエンジニアの青木征洋氏をお迎えし、ラフミックスでのイメージ作りやDAW上におけるトラック名や配色の組み方、フェーダーとパンへのアプローチから空間処理、オートメーションまで、ミキシングのイロハがわかる約90分のオンラインセミナーをお届けします。
講義の内容など、セミナー詳細はこちら>>(iZotope公式サイト)
日時:3月23日(木) 12:00 配信開始 (90分間予定)
場所:オンライン配信のみ、期間限定アーカイブあり
講師:青木征洋氏
参加資格:これまでに、iZotope国内正規販売品をご購入いただいたことのある方
申込方法:iZotope特設ページ「参加フォームはこちら」より必要情報を入力し、視聴用URLを取得してください。
12名限定 有償セミナー ~Jonathan Wyner 『Mastering Expert コース』
エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏を講師に迎え、
前半はMastering作業における良くある問題に対処するための戦略やツールの使い方について、後半はMasteringにおける始点から終点までのワークフローを解説する90分のExpertコースを開催いたします。
講義の内容など、セミナー詳細はこちら>>(iZotope公式サイト)
日時:3月23日 17:00開始 (16:30 入場開始) (90分間予定)
場所:渋谷LUSH HUB (現地開催のみ、配信なし)
参加費:¥30,000(税込)
定員数:12名
申込方法: MIオンラインストアよりチケットをご購入ください。
本件についてのお問い合わせは(株)メディア・インテグレーション MI事業部までご連絡ください。
Event
2023/03/09
【アーカイブ映像配信中!】AVID CREATIVE SUMMIT 2023
リアルな制作環境の「いま」、そしてクリエイターの「未来」をご提案する
サウンド制作のためのリアルノウハウイベント
コロナウィルスという未曾有の脅威により、激しい変革を迎えたエンターテインメント・ビジネス。その変化の中でWeb/IT/IPといったテクノロジーが劇的な進化を遂げ、制作環境もステップアップを行うタイミングが訪れました。長く続いた「ステレオ」から「イマーシブ」への革命が音楽のフォーマットに新しい風を吹き込み、CloudやIPの技術を活用した新しいソリューションが台頭、制作環境も劇的な変貌を遂げる準備が着々と進んでいます。
その「いま」を最新の情報・ノウハウとともに多方面から切り取り、そしてみなさまと共有する。次世代のAvid Creative Summitの幕開けとも言えるのが今回のラインナップです。これからの未来をともに歩むための第一歩として、会場に足を運んでいただき様々な情報共有、意見交換などが行える場にできたらとスタッフ一同、力を込めて準備を進めています。リアル開催+オンライン配信のハイブリッドでお届けする今年のAvid Creative Summit、多くの方のご参加をお待ちしております!
◎本配信は終了いたしました。多くの皆さまにご視聴いただき、誠にありがとうございました!一部のセミナーは下記アーカイブ配信にてお楽しみいただけます。※アーカイブ配信は予告なく公開終了場合がございます。あらかじめご了承ください。
NsSTREAM Liveでのアーカイブ配信ご視聴方法(Dolby Atmos)
◎NeSTREAM Liveを使用したDolby Atmosアーカイブ配信のご視聴方法詳細はこちらをお読みください。
すでにNeSTREAM Live アプリをインストール済みの方は、下記URLよりQRコードを読み込むことでご視聴可能です。
>>セミナー配信 ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event12/
>>パソコン音楽クラブ スペシャルライブ ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event13/
技術協力:株式会社クープ https://www.qooop.co.jp/index.html
NeSTREAM LIVE サービス詳細 https://nestreamlive.radius.co.jp/
You Tubeでのアーカイブ配信ご視聴方法
◎You Tubeでのアーカイブ配信のご視聴はこちら
※動画ウインドウ内右上の「再生リスト」をクリックすると公開中の全てのセミナーがご視聴いただけます。
TOPタイムテーブルオンラインの視聴方法DAY1セミナー紹介DAY2セミナー紹介協賛各社様展示コーナー同時開催コンソール展現地参加募集要項DolbyAtmos試聴方法
Pro Tools Studio / Artist 年間サブスクリプションライセンス当選者発表!
多数のご回答をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる抽選の結果、下記のみなさまにプレゼントが当選いたしました!当選者のみなさまには別途メールにてご案内を送付しております。※メールが届いていないという方はお手数ですが迷惑メールフォルダのご確認をお願いします。
Avid Pro Tools Studio 年間サブスクリプション
新規ライセンス(4名様)
しゅるすと 様
Daisuke Sato 様
ななお 様
ヒデ 様
Avid Pro Tools Artist 年間サブスクリプション
新規ライセンス(8名様)
cafe 様 / こーが 様
さの 様 / Shizu 様
Nobuhiro 様 / 福本 様
リチャード様 / 33 様
◎タイムスケジュールのご案内
Avid Creative Summit 2023 Day1
Avid Creative Summit 2023 Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day1
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_両日
【Day1】 4πが開く表現の扉
新しい表現、音楽を楽しむ環境が整った今、その制作ノウハウと最新TIPSを一挙公開
◎Day1 第一部(前半3セミナー)
◎Music Seminar #1 4πへの階段
〜 MILやVSVerb などを通して垣間見るイマーシブ制作のNext Step 〜
3月2日(木)13:15〜13:45 ◎抽選会あり
昨年誕生したMIL=Media Integration Labの音響設計を担当されたSONAの中原氏を講師に迎え、「イマーシブのその先にあるもの、次の目標地点とはどこなのか?」をテーマにお話いただきます。MILで実現した4π 試聴環境構築の舞台裏をはじめ、音響ハウスの響きを再現した話題のリバーブプラグイン「ONKIO Acoustics」のコア技術=VSVerbに関するお話など、既存フォーマットの先を見据えた立体音響のテクノロジーについて様々な視点から解説いただきます。
講師:中原 雅考 氏
株式会社ソナ 専務取締役
オンフューチャー株式会社 代表取締役
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1995年に九州芸術工科大学の修士課程を修了し、株式会社ソナに入社。以来、多くのスタジオ設計に携わる。2005年、九州大学より博士(芸術工学)を授与。2006年、尾本章教授(九州大学)とオンフューチャー株式会社を設立。ソナでの建築音響業務に加え、音響技術に関する開発などを行っている。例えば、ONKIO Acousticsに搭載されているリバーブエンジンVSVerbなどはその一例。2013年にAESジャパンアウォード、2021年に日本音響学会活動貢献賞を受賞。
◎Music Seminar #2 マスターファイルってどうなっているの?
〜 Dolby Atmos マスターファイル徹底解説 〜
3月2日(木) 14:00〜14:30
2021年6月、Apple Musicで空間オーディオが発表され、現在ではリリース作品も多く見受けられる状況となったDolby Atmos。国内でも対応スタジオやリリース作品も増え、Dolby Atmosでの作品リリースをお考えの方も多くなっているのではないでしょうか。制作のツールも揃い、誰でも手軽に制作が可能になっているということは、これまでにもいろいろな機会にご紹介させていただいています。このセミナーではミキシングが完成した後の工程を題材とし、マスターファイルってどんなフォーマット?どうやって作るの?など様々な疑問を解消すべくDolby Japan藤浪崇史氏をお招きしてお話を伺います。
講師: 藤浪 崇史 氏
Dolby Japan 株式会社
コンテンツ&ワークフロー部
コンテンツ・テクニカル・マネージャー
Dolby Japan https://www.dolbyjapan.com/
愛知県出身。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校卒。同大学卒業後、名古屋の音響効果会社に入社。テレビやスポーツ(野球)、音楽ライブなど様々な現場で音響効果を担当する。 2022年9月Dolby Japan 入社。国内のDolby Atmosコンテンツ制作における技術サポートを担当。主な活動の一つとしてポストプロダクション、音楽スタジオ、エンジニア、アーティス トへ向けて、スタジオ制作から配信までのワークフローを解説、サポートする。
◎Music Seminar #3A.I. × Professional Vol.1
〜 iZotope Neutron 4 meets 土岐彩香 〜
3月2日(木) 14:45〜15:15 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
OzoneやNeutronに代表されるiZotopeソフトウェアが誇るA.I.アシスタント。その提案の長所と短所を捉え、どのように発展させれば良いか、A.I.アシスタントと第一線のプロエンジニアの技術が交差することで、発展への未来を導くシリーズ『A.I. × Professional』の第一回をAvid Creative Summit 2023にてお届けいたします。記念すべき第一回のゲストにはミキシングエンジニアの土岐彩香氏をお迎えし、Avid Pro Toolsセッション上でのNeutron 4との化学反応をお届けします。iZotopeのA.I.アシスタント機能は全く使っていないというエンジニア様にも、逆に頼りがちという初心者様にとっても、活用の糸口となるセミナーです。
講師:土岐 彩香 氏
Recording/Mixing engineer
WEB: https://toki.work/
青葉台スタジオからエンジニアのキャリアをスタートし、現在はフリーランスで活動中。 打ち込みと生音の合わさるダンスミュージックを得意とする。ついベースとキックを大きくしがちな、グルーブ好きエンジニア。
◎Day1 第二部(後半3セミナー)
◎Music Seminar #4 4πミックスの可能性
〜サウンドプロデューサーURU氏による360 Reality Audio ミキシングテクニック〜
3月2日(木) 15:45〜16:15 ※一部アーカイブ配信なし
イマーシブ・ミキシングは作品数が増えるにつれ、様々なテクニックやノウハウが生まれてきています。旧譜の再ミックスにはある一定のセオリーが誕生しているとも感じるようになってきていますが、新譜に関してはどうでしょうか?ソニー 360 Reality Audioでの楽曲リリースを実際に行っているURU氏を講師にお迎えし、プロデューサー、トラックメーカーをベースとした目線でのイマーシブ・ミキシングのあり方、実際の制作からのノウハウをお話しいただきます。アーティスト寄りの立場から生まれるアイデアとノウハウは、作品の世界ごと立体空間へフルダイブすることができるもの。イマーシブ・ミキシングを行っている方必見のセッションです。
講師: URU 氏
Sony Music Publishing,Japan専属作家
BIZM inc.プロデューサー
WEB:https://smpj.jp/songwriters/uru/
R&B、HIPHOP、JAZZ、ELECTRO、ROCK、LATINなど、幅広いジャンルのソングライティング、トラックメイキング、ミックスまでこなすサウンドプロデューサー。東京の自身のスタジオ”blue velvet studio”に拠点を置き、日本のアーティストに限らず、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、コロンビアなど、海外のアーティストの楽曲も数多く手がけている。近年は、360 Reality Audio Mixも多数手がけている。
講師:渡辺 忠敏 氏
ソニー株式会社
360 Reality Audioコンテンツ制作スペシャリスト
ソニー株式会社 https://www.sony.co.jp/
360 Reality Audioクリエイター向け特設ページ:https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/
AVアンプなどコンシューマーオーディオ製品の音質設計やSuper Audio CDコンテンツ制作フィールドサポートを経て、現在360 Reality Audioコンテンツ制作のフィールドサポートとして国内外の制作の技術的サポートを行っている。
◎Music Seminar #5 What's New Avid Audio Product 2023
〜Pro Tools 最新情報&最新プロダクトの紹介〜
3月2日(木) 16:30〜17:00
2022年に発売されたAVID最新プロダクトMBOX Studioを中心に、Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsをご紹介。
講師: 小笠原 一恵 氏
Avid Technology
オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
ヨーロッパにてクラシックからジャズと幅広い音楽ジャンルでの作編曲および演奏活動を経て帰国、現在はAvidのオーディオ・ソリューション・スペシャリストとして活躍しています。
◎Music Seminar #6パソコン音楽クラブ SPECIAL LIVE!!
〜 Lush HubからDolby Atmosで生配信! Supported by NeSTREAM Live 〜
3月2日(木) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
イマーシブ・オーディオの次のステップは、ライブ配信だということに異存はないでしょう。実際にサービスを立ち上げ、活用が始まっているNeStream Liveを使ったMusic Liveを当日LUSH HUBより配信します!会場にお越しの方は、Dolby Atmosフォーマットでのライブ配信を行っている様子を、オンラインでご参加の方は実際に制作されたDolby Atmosでのライブ配信を体験。まさに、イマーシブにとって次のステップと言えるライブ配信の現在地を体験いただきます。
ゲストパフォーマンス:パソコン音楽クラブ
WEB:https://www.pasoconongaku.club/
2015年結成のDTMユニット。メンバーは⼤阪出⾝の柴⽥碧(シバタアオイ)と⻄⼭真登(ニシヤママサト)。往年のハードウェアシンセサイザー・⾳源モジュールを⽤いて⾳楽を制作している。他アーティスト作品への参加やリミックス制作も多数⼿がけており、ラフォーレ原宿グランバザールのTV-CMソング、TVドラマ「電影少⼥- VIDEO GIRL AI 2018 -」の劇伴制作、アニメ「ポケットモンスター」のEDテーマ制作など数多くの作品も担当している。演奏会も精⼒的に⾏っており、FUJIROCK2022へも出演し話題になる。2018年に初の全国流通盤となる1stアルバム『DREAM WALK』をリリース。2019年、2ndアルバム『Nigh t Flow』は第12回CDショップ⼤賞2020に⼊賞し注⽬を集める。2021年10⽉には3rdアルバム『See-Voice』をリリース。2022年7⽉には⾃⾝初のデジタルシングル『KICK&GO(feat.林⻘空)』、11⽉には『SIGN(feat.藤井隆)』をリリース。2023年トラック集「DEPOT」シリーズをリリース。
◎NeSTREAM LiveでのDolby Atmos 配信ご視聴方法
Dolby Atmosでのご視聴にはスマートフォンやApple TV 、 Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。詳細はこちらからご確認ください。
【Day2】 次世代 IP/IT/イマーシブが切り開くワークフロー
次の時代の制作環境を紐解くキーテクノロジーを、実際の事例とノウハウを交えご紹介
◎Day2 第一部(前半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #1 Dolby Atmos制作実話
〜映画JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND〜
3月3日(金) 13:15〜13:45 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
数多くのイマーシブ・ミキシング実績のある染谷和孝氏を講師にお迎えして、映画『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』のライブフィルム制作実例を元にしたセッションをご紹介します。特に無観客ライブ映像を有観客のように感じさせるiZotope RX 10 Advancedを使用した多くのノウハウや、経験から創られるオーディエンストラックの処理方法は必見です。 ※本セミナーはアーカイブ配信の公開予定はございません。
講師:染谷 和孝 氏
株式会社ソナ
制作技術部
サウンドデザイナー/リレコーディングミキサー
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年に(株)ダイマジックの7.1ch対応スタジオ、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部広報理事を担当。
◎Enterprise Seminar #2 最新!Avid Video Solution
〜 Avid NEXIS|EDGE、MediaCentralなど時代の先端をいくAvidの制作ソリューション 〜
3月3日(金) 14:00〜14:30
今後の制作システムを考えるにあたり、避けては通れないキーワードがクラウドではないでしょうか?国内ではようやく完全ファイルベースのソリューションが産声を上げたところですが、海外ではクラウドを活用した作業の効率化、合理化が進んでいます。Avidのクラウドソリューション、サーバーソリューションをご紹介するとともに、Media Composerの最新情報、またMedia composerとPro Toolsとの連携ワークフロー(Pix Mix)をご覧いただきます。Next Stepとしてのシステムのあり方をご体験ください。
講師:西岡 崇行 氏
Avid Technology
グローバル・プリセールス
ビデオ・ソリューションズ・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年以上に渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオまで、広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
◎Enterprise Seminar #3 サッカードイツ1部リーグで初のDolby Atmosライブリモートプロダクションを実現
3月3日(金) 14:45〜15:15 ※アーカイブ配信なし
近年発展の目覚ましいAoIP技術の一例として、ドイツのサッカー1部リーグのテレビ番組制作を実例にご紹介します。ドイツで圧倒的な人気を誇る同プログラムでは、コンテンツのさらなる充実と差別化を目的にDolby Atmosでの番組製作が始まっています。毎週ドイツの各地で行われる試合を、国内だけに留まらず世界各国の放送事業者に対して、Dolby Atmosで年間を通じてコンスタントに届けるために採用されたのが、ライブリモートプロダクションという方法です。遠隔地との通信ではある程度の遅延が発生する事は通常避けられませんが、特に生放送の番組制作では非常にシビアな事柄になってきます。今回取り上げるドイツの製作現場では、これをAoIPの技術で如何に解決して実用化へと結びつけているかという事にスポットライトを当てて、ご紹介致します。
講師:数金 千恵 氏
オタリテック株式会社
プリセールスマネージャー
オタリテック株式会社:https://otaritec.co.jp/
◎Day2 第二部(後半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #4 Dante's Next Step!大規模システム、Videoとの共存、Dante第2章が始まります!
〜 Dante AVによるVideoとの統合、Dante on Demandによる遠隔地間の通信 〜
3月3日(金) 15:45〜16:15
AoIPの代表として市場に浸透しているDante。ライブの現場設備から、制作システムへの活用まで様々なところでその利便性が認められて普及しています。Danteの次のステップは、Dante AVと呼ばれる映像信号をDante Networkで伝送できるソリューション。映像と統合環境となることで幅広い環境でのDante活用が考えられます。また、従来はLocal Area Networkでの接続であったDanteの遠隔地点間の信号やり取りはDante Domein Managerで実現していますが、さらに大規模なシステムとしてDante on Demandの準備が進んでいます。AoIPの未来形をご覧ください。
講師:川北 敏樹 氏
Audinate
シニアマネージャー、ジャパン
Audinate:https://www.audinate.com/?lang=ja
2018年にAudinateに入社以来、AVoIPのパイオニアであるDanteを日本市場で普及させて参りました。オーディオのみのIPプラットフォームと思われがちなDanteですが、ビデオも本格化してきており、今後はクラウド環境など、さらに進化を続けてまいります。乞うご期待くださいませ。
◎Enterprise Seminar #5What's New Avid Audio Product 2023 for Post
〜 Pro Tools最新情報&最新プロダクトの紹介 〜
3月3日(金) 16:30〜17:00
Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsなどを、Postにフューチャーした内容をハンズオンを交えながらご紹介。
講師: Daniel Lovell 氏
Avid Technology
APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
マネージャー
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
◎Enterprise Seminar #6 ゲームとイマーシブ:なぜイマーシブが求められるのか?
〜 CAPCOMのゲーム制作現場から最新のゲームオーディオ事情 〜
3月3日(金) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
昨年、イマーシブミキシング対応にスタジオをリニューアルし、スピーカーでのDolby Atmos視聴環境を5室備えることとなった株式会社カプコン。ゲームにとってのイマーシブとは?なぜイマーシブで制作するのか?イマーシブによるゲームの革新と進化、インタラクティブ体験の向上、ユーザー・プレゼンス。そこにあるメリットや必然とはどのようなものなのか、実際に現場の先頭に立たれている瀧本和也氏にお話をいただきます。他業界からみても興味深い、エンターテインメントの最先端を行くゲーム業界の動向、考え方を感じていただけるセッションです。
講師: 瀧本 和也 氏
株式会社カプコン
サウンドプロダクション室
サウンドデザインチーム
シニアサウンドエンジニア
株式会社カプコン:https://www.capcom.co.jp/
CAP’S TONE Capcom Soundteam Official Web:https://www.capcom.co.jp/sound/
バイオハザードシリーズ、モンスターハンターシリーズを中心にミキシングエンジニアとしてゲーム開発に参加し、ゲームオーディオ全体のクオリティを支える。近年は特にダイアログについて多くの試みでクオリティアップを担い、ゲーム内の空間演出も担当。多くのイマーシブオーディオミキシングを積極的に行い、ゲームにおけるインタラクティブなミキシングと演出的な表現としてのミキシングの融合を目指し、研究を重ねている。
協賛各社様展示コーナー 〜話題の新製品をお見逃しなく!〜
当日は協賛各社様による最新ソリューション展示を行います。中には、まだ国内初展示となる話題の新製品の姿も!? 次世代を見据えたプロダクトを知り、流行を先取りできるチャンスをお見逃しなく!
以下、展示予定の製品/システムをご紹介いたします。※展示内容は予告なく変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出展ご協力社様(順不同):
・タックシステム株式会社 https://tacsystem.jp/
・オタリテック株式会社 https://otaritec.co.jp/
・Blackmagic Design
昨年発表され、瞬く間に話題となったDante/MADIインターフェイス NTP Technology DAD Core 256が、いよいよ国内初上陸。どこよりも早く、Avid Creative Summit LUSH HUB会場でお披露目いたします!
<展示予定製品>
・ONKIO Acoustics ・Zaor MIZA 88XL
・NeSTREAM LIVEアプリでDolby Atmos再生に対応している機器は
Support
2023/02/27
Avidサポートケースの作成方法が変わりました。
Pro Tools年間サポートプランに加入中やサブスクリプションが有効期間中のユーザー様が、ナレッジベースの検索やダイレクトに質問ができる「Avidサポートセンター」。
このサポートセンターがリニューアルされました。それに伴い、新しいサポートセンターの使用方法を解説したWEBページが公開されましたのでご案内いたします。
サポートプラン オーディオ・ケースの作成方法 (Avidナレッジベース日本語版)
より直感的に使用可能になったサポートセンターを、ぜひご活用ください。
NEWS
2023/02/17
Avid全製品が4月1日より価格改定!
2023年4月1日よりAvid全製品の価格が改定され、約20%の値上げが実施されることが発表されました。
現行価格での受注は2023年3月31日までとなりますので、導入をご検討中のみなさまはご注意いただけますようお願い申し上げます。
なお、日本円新価格の公開は2023年4月1日以後となる予定です。
概要:Avid全製品の価格が約20%上昇
発効日:2023年4月1日
現行価格での受注締切:2023年3月31日付受注分まで
新価格:未定。発表は4月4日以後
より詳細な情報が入りましたら、本WEBサイトにて公開いたします。
Headline
2023/02/14
Rock oN Presents The Sound of Three Kingdoms ~AMS NEVE, API, SSL… ハーモナイズするLegends達の饗宴 ~ (本イベントは終了しました)
※本イベントは終了しました。多くの皆様のご参加、誠にありがとうございました。
現代に至るサウンドの歴史を紐解けば、スタジオコンソールが重要なエレメントであったことは言うまでもないでしょう。スタジオ・コンソールはブランドの個性、サウンド、ワークフローの全てが詰め込まれた、まさにブランドの源流と言っても過言ではないプロダクトです。
その代表格ともいえるAMS NEVE, API, SSLのコンソールがこの度、Rock oN 地下に位置する総合メディアスペース、 Lush Hubに集結することが決定致しました!歴史と各ブランドのフィロソフィーが息づくサウンドが一挙に体感出来る、他に類を見ない特別なイベントです。
群雄割拠の時代を経て、常に進化を続ける伝統と革新が融合したスタジオコンソールの真髄に触れる貴重なチャンス。見て、触れて、聴いて、創造の翼が広がる瞬間を共に体感しましょう!
イベント開催概要 ※本イベントは終了しました。
■Rock oN Presents The Sound of Three Kingdoms ~AMS NEVE, API, SSL... ハーモナイズするLegends達の饗宴 ~
概要:3月2日(水)より、弊社LUSH HUBにおきまして、AMS Neve 8424、同Genesys Black Console、API 2448、SSL ORIGINという、3社4機種のコンソール展示を行います。3月初旬〜中旬には代理店・メーカーによるセミナーも開催予定です。ご予約方法など詳細は追ってお知らせいたします。
開催予定期間:2023年3月2日(木) 〜 3月17日(金)終了予定 ※土日祝日を除く平日
ご予約枠:A枠[12時〜14時]、B枠[15時〜17時]
※3/9追記:時間の表記が申し込みフォームと異なっていた部分を修正いたしました。大変失礼いたしました。
3社合同セミナー開催日:全4回開催予定 [3/8(水)、3/10(金)、3/15(水)、3/17(金)]
※上記4日程は各コンソール国内代理店・メーカーのスタッフによるセミナーが開催されます。より詳しい解説をご希望の方はぜひこの日程でご参加ください。その他の日程につきましては原則、簡易的なご説明のみとなりますのであらかじめご了承くださいませ。
参加費:無料(完全予約制)
会場:東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツB1F LUSH HUB https://lush-hub.com/
展示コンソール紹介 1:AMS Neve 8424
◎AMS Neve 8424
8424は、インザボックスワークフローのスピード感とアナログアウトボードの究極のサウンドクオリティを併せ持つ、現代のハイブリッドスタジオのニーズに合わせて設計されています。 誰でも簡単にアクセスできるように設計されたこの多用途でパワフルなデスクは、比類のない接続性を備えた集中型プラットフォームを提供し、アウトボード、アナログシンセ、インストゥルメントのリニアなアナログプロセッシングの世界から、DAWワークフロー、ソフトウェアプラグイン、セッションリコールのデジタルの世界への人間工学的なリンクを容易にします。
AMS NEVE 8424 全体
AMS NEVE 8424 背面
AMS NEVE 8424 側面
60年に及ぶNeveの技術的遺産と高い評価を受けてきたアナログ回路設計を活かし、イギリスで設計された8424は、様々なアプリケーションに完璧にフィットします。音楽プロデューサーやアーティストが自分のプロジェクトスタジオを持っていても、小規模なプロオーディオ施設のオーナーや教育施設の責任者であっても、このコンパクトで低価格なデスクは、録音、ミックス、モニター、マスタリングに必要なすべてのものを素早く提供し、Neveの尊敬されるソニックエクセレンスと今日の接続されたワークフローのためのスピードと柔軟性を融合させます。
・詳細はこちら:https://www.minet.jp/brand/ams-neve/8424/
展示コンソール紹介 2:AMS Neve Genesys Black Console
◎AMS Neve Genesys Black Console
Genesys Blackの画期的なデザインは、Neveの定評あるアナログ回路設計とAMSの世界をリードするデジタル制御技術の両方を取り入れ、100年にわたるデジタルとアナログのオーディオの遺産を融合しています。AMS Neveのエンジニアは、今日のスタジオに最適なコンソールであるGenesys Blackを設計・制作するために、世界中のオーディオ・プロフェッショナルの顧客と密接に協力してきました。
AMS Neve Genesys Black 全体
AMS Neve Genesys Black 側面
AMS Neve Genesys Black 正面
デジタルオーディオワークステーションは、アーティスト、エンジニア、プロデューサーに、従来のアナログワークフローをはるかに超えた、かつてないレベルの生産性をもたらすツールを提供しています。レコーディングやミキシング、マスタリングの段階では、すべてのミックスがクラシックなリニアアナログ回路を経て、洗練されたプロフェッショナルなサウンドを実現する必要があります。現代のハイブリッドスタジオは、アナログとデジタルのオーディオ技術を組み合わせて高品質なレコーディングを実現しています。しかし、ハイブリッドスタジオでは、迅速なワークフローを優先して、必要なアナログ機能が削減されている場合があります。
Genesys Blackの妥協のないデザインは、必要なアナログとデジタルのスタジオ・テクノロジーのすべてを1台のワークステーションに集約しており、現代のスタジオに最適なソリューションを提供します。 Genesys Blackコンソールは、伝説的なラージフォーマットのNeveサウンドを提供すると同時に、最新のDAWワークフローの究極のパワーを利用することができます。
詳細はこちら:https://www.minet.jp/brand/ams-neve/neve-genesys-black-console/
展示コンソール紹介 3:API 2448
◎API 2448 Recording and Mixing Console
Legacy AXS, Vision で信頼を得たデザイン・フィロソフィーを惜しげなく投入したapi 2448 コンソールは伝統的なサウンドを持ちつつ、現代的な要素を取り入れた最新のアナログ・コンソールです。
フレームサイズは24ch~40ch まで変更可能。各チャンネルはデュアル・インプットとなっており、様々な用途に対応します。フェーダーは上位機種Legacy AXS 同様、Final Touch フェーダー・オートメーションシステムを搭載。DAW コントロールも可能となっています。
api の技術と経験に裏打ちされたサウンドは、プロフェッショナル達の期待を裏切ることはありません。
API 2448 全体
API 2448 正面
API 2448 背面
・伝統的なapi ディスクリート回路設計
・用途に合わせ、24, 32, 40ch の各種フレームサイズを用意
・各ch 入力はデュアルインプット仕様
・ロータリーポット
・スモールフェーダー(Pan/Solo/Mute/Safe/Flip)
・5.1ch センターセクション・モニタリング
・グローバル 0dB スモール・フェーダー・バイパス
・上位機種Legacy AXS 同様、Final Touch フェーダー・オートメーションシステムを搭載
・詳細はこちら:https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Professional+AUDIO&cell002=API&cell003=2448&id=224
展示コンソール紹介 その4:Solid State Logic ORIGIN 32ch アナログ・インライン・コンソール
◎Solid State Logic ORIGIN
長い歴史と伝統を持つ SSL のスタジオミキシングコンソール。ORIGIN は、その伝統を受け継ぎ、アナログコンソールのワークフローをその核としながら、現代のプロダクションスタジオの中核となる機能を併せ持ったフルアナログ・インライン・コンソールです。
SSL ORIGIN 全体
SSL ORIGIN 正面
ORIGINのチャンネルストリップはインライン・デザインを採用しています。インライン・デザインとは1つのチャンネルストリップで同時に2つの信号を扱うことができる回路設計でラージフェーダー、スモールフェーダーの2つのフェーダーを持ち、レコーディングシグナルとモニターシグナルを同時に1つのチャンネルストリップで取り扱うことができます。
<主な特徴>
• 32ch フルアナログコンソール
• 各モジュールはインライン・デザイン、 ラージ&スモールフェーダーを搭載
• 16+2 系統のバス
• 4系統のステレオリターン
• 8系統のステレオフェーダー
• SSL バスコンプレッサー
• センターセクションに 4U のラックスペース
<CHセクション>
• PureDrive™ マイクプリ
• E シリーズ EQ
・チャンネルダイレクトアウトプット
・バランス回路のインサートポイント
• 0dB フェーダーバイパススイッチ
• 2系統のステレオ・キューと4系統のAUX
・詳細はこちら:https://www.solid-state-logic.co.jp/products/origin
NEWS
2023/02/03
”Cube: Immersive” 8chキューブでの立体音響作品鑑賞会が開催
日本音楽スタジオ協会(JAPRS)賛助会員社 株式会社アコースティックフィールドがRITTO BASEとともに主催する、立体音響の可能性を知るための鑑賞会が開催されます。毎月8日前後(初回は2月11日)に開催され、参加費は無料、予約も不要となっています。
エンジニアやスタジオ運営に関わる方々をはじめ、立体音響に関心の高いみなさまはぜひ参加を検討されてはいかがでしょうか。
内容
Dolby Atmosや360 Reality Audioなどの納品フォーマットに対する音楽制作が増えてきた中、そもそも立体音響とはどの様な音場なのか? 納品フォーマットの枠内での制作では、その限られた空間表現を超えて立体音響の可能性を知ることはできません。
立体音場生成の標準フォーマットである8chキューブ(下層4chスクエア+上層4chスクエアの立方体)スピーカー配置の再生環境で、優れた立体音響作品を鑑賞することにより、立体音場とはどの様なものなのか、またどの様な可能性があるのかを思考し、立体音場そのものを意識した立体音響制作の意義を知る、あるいは、納品フォーマットで制作する上でもその経験が活きる、と考えこの鑑賞会を企画しました。
毎月8日(または8日に近い日)に開催を予定しています。
対象
立体音響作品の制作に携わる方(エンジニア、プロデューサー、ディレクター、A&R)、あるいは興味のある方、好きな方。
作品
様々なジャンルから厳選した立体音響作品
基本的に作品の入れ替えはせず、毎回同じ作品を鑑賞することができます(作品の追加はあります)
鑑賞スタイル
・1名ずつ8chキューブで作品を鑑賞
・鑑賞者はリストの中から1作品を選択
*複数曲を試聴されたい場合、あらためてお並びいただくか、お待ちいただいている方がいらっしゃらなければ続けて鑑賞できます。
開催日
2月11日(土) 13時~18時
予約不要。時間内でご都合にあわせてお越しください
会場
御茶ノ水 RITTOR BASE
東京都千代田区神田駿河台2-1 OCCビルB1
Google Map
入場料金
無料
主催
株式会社アコースティックフィールド
RITTOR BASE
詳細
鑑賞可能な作品など、イベント詳細はRITTO BASEイベントページに掲載
本イベントに関するお問い合わせは、主催者の株式会社アコースティックフィールド、または、RITTOR BASEへ直接ご連絡ください。
NEWS
2023/02/02
Sound & Recording Magazine ~ WEB版にAvid MBOX Studio レビュー 2本が追加
プロフェッショナルなスタジオに求められる機能をコンパクトに凝縮したAvid最新のネイティブI/OであるMBOX Studio。Mac / Winに対応し、Pro Tools以外のDAWとも使用できるため、幅広いユーザーから好評を得ているこのMBOX Studioの新しいレビューがサンレコ誌WEB版で2本公開されました。
導入を検討中の方はもちろん、既存ユーザーのみなさまにも「こう使えばさらに便利かも!?」といった視点が提供されていると思います。
ぜひ、下記リンク先より実際の記事をご一読ください。
AVID Mbox Studio レビュー:専用ソフトで詳細な入出力設定も可能な21イン/22アウトのオーディオI/O(福田 聡 氏)
AVID MBOX Studioレビュー by 町屋(和楽器バンド)
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
普段はPro Tools | HDXシステムを使用しているという町屋氏の「MBOX Studioをスーツケースに入れて世界中を飛び回りたい」という発言は印象的ですね!それほどにコンパクトかつ高機能という評価を得ているということでしょう。
ROCK ON PROではMBOX Studioはもちろん、HDXシステムやレコーディング/ポストプロダクションに関するシステム構築のご相談をお待ちしております。Contactボタンから必要情報をご記入の上、お気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/mbox-studio-review-recording-movie
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-support
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-movies
https://pro.miroc.co.jp/headline/mbox-studio-user-guide-manual-japanese
Tech
2023/02/01
夏の球児が魅せる輝きと感動「熱闘甲子園」/ ひと夏限定の特設スタジオが支える当日オンエアシステム
日本の夏の風物詩とも言えるスポーツイベント、全国高校野球選手権大会。通称、夏の甲子園。その結果は、日々のニュースなどでも取り上げられているが、試合の裏側に流れる高校生ならではのドラマ、人間模様などを盛り込んだ独自の内容で野球ファンから高い人気を誇る番組が今回取材をさせていただいた「熱闘甲子園」である。1981年にスタートした歴史ある番組で、スポーツニュースの枠にとらわれない、ドキュメント番組としての側面も併せ持つ。試合当日の夜にその試合を戦った高校球児の取材VTRなどと合わせて放送されるその制作現場はどのようになっているのか?当日のオンエアを支えるシステムと併せてご紹介していきたい。
ひと夏限定の特設スタジオを用意
改めてとなるが「熱闘甲子園」がどのような番組であるのかをまず振り返っていこう。「熱闘甲子園」は、夏の高校野球の試合結果を伝えるスポーツニュースとしての側面と、その試合で活躍した球児たちのバックグラウンド、青春模様、家族との絆などを取り上げるドキュメンタリーという2つの側面を持っている。放送時間は30分、CMについても熱闘甲子園仕様の特別編集版が番組と繋がりを持って使用されている。通常のスポースニュースよりも長い時間をかけて試合を紹介するだけではなく、2022年の番組では「夏跡」というコーナーを設け、その日の敗戦チームのドキュメントをオンエアしている。このドキュメントは、事前取材されたものもあれば、試合後の選手にインタビューを行ったものなどもあり「熱闘甲子園」らしい、人間ドラマにフォーカスした内容となっている。
当日行われた試合のダイジェスト版オンエアであれば、普段のスポースニュースと大差ないということは想像できるが、事前取材を行った各試合における注目選手へのフォーカス、注目選手を中心に捉えた試合内容の編集など、番組内容は独自色の高いものとなっている。そのために、通常の報道とは別に「熱闘甲子園」の番組制作のためだけに、ひと夏限定の特設スタジオが用意されている。朝日放送テレビ(ABC)内のスタジオに仮設で映像編集ブース、音声編集ブース、効果音編集ブース、そして生放送用のスタジオセットが作られているわけだ。事前に準備した素材をどのように使うのか?試合の流れ、結果によって取捨選択を行いながら、その場で変更を重ねてVTRが次々と完成していく。映像の編集が終わったVTRから、ナレーションの収録、効果音の貼り込み、MAと作業は絶え間なく続いていくことになり、そのバックボーンとしてのサーバーシステムも非常に重要な要素となるが、こちらは後ほど細かく触れていきたい。
特設スタジオの入口には今年のゲストである古田敦也氏の現役時代の背番号「27」と熱闘甲子園ロゴが入ったユニフォーム。
普段は公開収録などにも使われる広いスタジオを半分に区切り、手前側を編集などの作業スペースに、奥側にセットを組んで撮影スタジオとして使用している。
当日仕上げのVTRを15~20本
作業スペースにはパーテーションで区切られた映像編集ブースが並ぶ。スペース奥では当日の試合中継が流されており、これを見ながらその日の原稿や構成をその場で決定していく。
各工程を経て、一試合ごとに試合に望む両校の紹介VTR、試合内容のVTR、試合後のインタビューなどのVTRが基本的に作られているのだが、プロ野球などとは異なり1日4試合を行うので、これだけでも最低12本のVTRが作られることになる。最終的に1日に制作されるVTRの本数は15~20本にもなるという。特集などもあると考えるとかなりの作業量であることが想像できるのではないだろうか。しかもそのほとんどが、当日撮影の素材で作ることになる。今年のオンエアは23:10からとなるが、20:00ごろまでの試合が長引く日もあった、その日は最終戦の仕上げまでに残された時間は3時間程度しかなかったこととなる。
まさに神業とも言えるスピード感だが、そうなることも想定してのシステムの構築が奏効したということでもある。両校の紹介VTRは事前にある程度仕込んでおくことが可能ではあるが、これも試合結果を受けてバランス、紹介内容を調整して試合後に最終仕上げを行っている。この部分に関しては事前取材した収録済みの素材が使われるのだが、最後まで編集の調整が行われるためナレーションの台本は試合後にしか完成してこない。いずれにしてもやはり当日仕上げのVTRとなるわけだ。
甲子園ー朝日放送テレビ間を光ファイバーがつなぐ
仮設の音声調整、効果音ブースは壁で囲われた個室になっている。これもスタジオフロアに作れらており、他スタッフとの連携など効率よく行えるように工夫が凝らされている。
試合結果を伝えるVTRは、阪神甲子園球場から朝日放送テレビ本社ビルへ引かれた光ファイバーの回線により、会場に設置されている全カメラの収録が朝日放送テレビ本社側で行われている。この回線はプロ野球などでも使われているものと共通だということだが、2台「熱闘甲子園」の専用カメラもあるということだ。このカメラは「熱闘甲子園」としてのピックアップ選手を追いかける専用のカメラだということで、このカメラがあるからこそ「熱闘甲子園」らしい試合結果の編集が行えることにも繋がる。
その光ファイバーの両端には、RIEDEL MediorNetが用意されIP伝送を行っている。以前にも鈴鹿サーキットで行われたF1グランプリのオンエアシステムの紹介でも触れたRIEDEL社の製品。放送業界において高い信頼性を持って運用されていることがわかる。このMediorNetは複数の映像、音声信号、制御信号をIP伝送することができる。このシステムにより送られてきたカメラ映像は、そのまま局内のサーバーへと収録が行われるシステムになっている。そして、サーバーへ収録されたデータはすぐに編集機でデータを取り出して編集が行えるようになっている。やはりこのスピード感は当日オンエア番組ならではのものではないだろうか。
さらに試合後のインタビューなどについては、コロナ対策もありZoomほかのツールが活用されていた。選手に端末を操作してもらい自撮り的に収録したものもあれば、インタビューで双方向にやり取りをしたものもある。球場内での記者会見とは異なった、選手たちの素顔を見ることができる筆者もお気に入りのVTRで、まさに「熱闘甲子園」らしいパート。それらの素材もテロップを載せたり、音声を整えたりといったことがもちろん行われている。
制作が淀みなく進むサーバー運用
音声の調整・録音には、Avid Pro ToolsとVideo Syncの組み合わせが使われている。Video Syncによって映像の貼替や切替がスムーズになり作業の効率化が図られている。
カメラ映像の収録はサーバーが回り続けている。ここには報道用のサーバー設備が使われているということだ。数年前までは「熱闘甲子園」用に専用のサーバーとインジェストシステムを仮設で構築して番組制作を行っていたが、報道編集側のシステム更新を経てリアルタイムでのインジェストが行えるようになり、その機能は既設の設備で行えるようになっている。スタジオ内に仮設された編集ブースの映像編集機は、このサーバーと繋がり編集を行うことができ、編集されたデータは続いてスタジオ内に仮設されたサーバーを介して次の工程へと渡されていく。サーバーへデータが置かれることで、作業を共有するすべての端末からアクセスすることが可能となり、編集が仕上がったタイミングですぐに効果音の貼り込み、ナレーションの収録など次の作業が始められるようになっているわけだ。
ナレーションの収録は、編集と同時進行でその場でディレクターが書きあげた原稿が使われる。このナレーションの収録は、仮設ブースが設置されたスタジオの副調整室内のナレーションブースが使われている。副調整室内に収録用のPro Toolsが仮設され、これを使ってナレーションの収録が行われることとなる。仮設の音声調整ブース、効果音ブースと合わせて3台のPro Toolsが用意され音声部分の編集を担当している格好だ。音声用のサーバーはこちらも既存の音声用のサーバーが活用されている。ローカルで作業を行い、サーバーへコピーといった手間をなくすため、基本的に映像も音声も作業はすべてサーバー上のデータで直接行っているということだ。
まとめると、利用されているサーバーは基本的に3台。既設されている映像編集用のサーバーと音声編集用のサーバー、これに仮設のデータのやり取り用のサーバーが運用されているという形だ。ちなみに、映像編集は6台のシステムが仮設されていた。スタジオセットでも事前の収録が行われており、生放送でのオンエア部分はできるだけ少なくなるように番組制作が進められている。番組のクオリティーアップ、時間管理などを考えれば当たり前のことではあるが、取材をさせていただいた日の生放送部分は3分ほどであった。さすが、放送局の仕事と思わせる内容であった。
収録、編集用のシステムの概要をここまでご紹介してきた。すでに気づかれているように、ここでは完全にファイルベースでのシステムアップが行われている。最終的に仕上げられたVTRもファイルのまま再生され、送出されている。仮設でのシステム構築ではあるが、既存のシステムを使える部分は十分に活用し、不足する部分を仮設のサーバーでフォローしている。ハイスペックを要求されるサーバーは、既存のシステムで運用実績のあるものを活用しつつ、関係スタッフ間でのデータの共有などのために番組用サーバーを用意するというイメージだろうか。コストを抑えつつ、実用十分なシステムアップが非常にうまく行われていると感じた。
球場の臨場感を伝えるマイクセッティング
そして試合が行われている阪神甲子園球場まで足を伸ばし、球場のどこにマイクが設置されているのかを確認してきたので現場でのセッティングについても見ていきたい。普段よりプロ野球の中継で使われている設備がある阪神甲子園球場。ご存知の通り、夏の甲子園の中継はNHKと朝日放送テレビがそれぞれで行っている。そのため、NHKの独自マイク、朝日放送テレビの独自マイク、共同マイクと3種類のマイクが現場に設置されているのだが、ここでは朝日放送テレビが使用している独自マイクと共同マイクに関して取り上げる。
マイク配置図)写真以外にも銀傘の中のキャットウォークに設置され上空よりアルプスを狙うマイクや、アルプスでフリーに応援席を撮影しているカメラマイク、ブルペン用のマイク、1・3塁ベースを狙ったマイクと試合の臨場感を盛り上げるためのマイクが数多く仕込まれている。高校野球観戦で甲子園球場を訪れた際には、このようなマイクアレンジもチェックしてみるのもまた違った楽しみになるかもしれない。
まずは、プロ野球中継でも使われる常設のマイクから見ていこう。メインのマイクは、銀傘(ぎんさん)と呼ばれる、内野席上部の屋根の内側に設置されている。ここにはSanken CUW-180が設置されており、さらに高校野球のときだけは、銀傘の中となるバックネット側電光掲示板あたりの天井部分に吊られる形でDAP-5100サラウンドマイクが追加で仮設される。サラウンド、イマーシブ音声などに積極的な朝日放送テレビらしいマイクセレクトと言えるだろう。
銀傘のバックネット裏上部に吊られたDPA-5100サラウンドマイク。甲子園球場全体の音を拾うためのメインマイクがこれだ。
そして、バッティング音を集音している球場常設のパラボラマイクも特徴的だ。実際に球場に行ってみるとテレビ中継のような鋭い金属バットの「カキーン」という打球音はなかなか聴こえてこないが、左バッターボックスの背後にあたるフェンス面に集音効果の高いパラボラマイクが設置されており、打球音やキャッチャーミットにボールが収まる音などを拾っており中継音声に臨場感を与えている。テレビ中継がある際にも確認することができるので、機会があったら是非注目してみていただきたい。
銀傘の1塁側、3塁側、それぞれの端にゼンハイザーMKH-416が設置されている。高校野球ではアルプススタンドの応援やブラスバンドが注目されることも多い、応援のブラスバンドを聴くために球場を訪れるファンもいるほどだ。そのために、観戦の邪魔にならないようにネットの上部にブラスバンド席を取り囲む格好でアルプススタンドに数多くのマイクが仮設される。さらに、選手や監督の声を拾うためのベンチに向けたマイクも追加されており、これらのセッティングを俯瞰して見ていくと、将来的なサラウンド、イマーシブでの放送を念頭に入れた実験的な配置となっている部分もあることがわかる。次世代放送への検証も念頭にあるということで、引き続き本誌でもレポートを行っていきたいところだ。
こちらはベンチ上に設置されたマイクで監督や選手の声を拾うために設置されている。内野ネット際は銀傘の外になるため防水対策なども考えられている。
高校野球の醍醐味の一つでもあるブラスバンドの応援。それを拾うためにアルプススタンドのブラスバンド席を取り囲むように防護ネット上部に4本のマイクが設置される。
夏の甲子園が開催される2週間強を運用するための特別スタジオだが、実際の番組としては各県大会のダイジェストである「甲子園への道」が各県大会ベスト8あたりから始まる。ちなみに今年は7月24日からオンエアが開始された。事前取材自体についてはそれよりも前から行われているものも含まれるのであろうが、基本的には各県の代表校が決まってからとなる。そして、8月6日の全国高校野球選手権大会開幕に向けてシステムの仮設が5日ほど前からスタートし、各地から代表校の取材データなどが蓄積されて本番を迎える。まさに眠らない1ヶ月といったところか。
40年以上の歴史ある番組は、そのノウハウの蓄積からも学ぶところが多い。高校球児の輝き、情熱、感動、スポーツニュースとは違う、結果だけではない部分をフォーカスする「熱闘甲子園」。テクノロジーの進化により、多くの情報、エピソード、ドラマがより一層伝えられるようになっていることが取材を通してわかる。早くも、ではあるが来年の放送ではどのような進化を見せるのか、今からの楽しみとなった。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
NEWS
2023/01/31
SOUND PARTICLES社の全プラグインがAppleシリコン搭載環境にネイティブ対応
コンピュータグラフィックスの概念を取り入れた独自のアルゴリズムで、革新的なオーディオ空間を演出するSOUND PARTICLES社のソフトウェア。
そのSOUND PARTICLES社のプラグイン6製品全て(注1)が、2021年末にアップデートされ、Appleシリコン搭載環境のMacにネイティブ対応しました。
注1)社名と同名の製品”Sound Particles”は、プラグインではありません。スタンドアローン起動のソフトウェアです。こちらは現在、Appleシリコン環境においてRosetta 2経由での動作です。
アップデート内容(共通)
・Appleシリコン搭載環境のMacにネイティブ対応(DensityとSpace Controllerは、以前より対応済)
・Logic Proのマルチチャンネル・全フォーマットに対応
・VST2フォーマットの対応終了(VST3のみ)
アップデート内容(製品ごと)
Density 1.1.0
Pro Tools - Audio Suiteでの動作修正
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
不具合:Digital Performer上では、動作しません
Space Controller 1.1.1
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
Brightness Panner 1.0.2
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
マルチチャンネル・フォーマット追加(LCRS、Quad、4.0、5.0、5.1.2、5.1.4、7.1.4)
マルチチャンネル角度設定が音声出力と異なる問題を修正
不具合:Digital Performer - VST3フォーマット使用時は不安定
Energy Panner 1.1.3
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
マルチチャンネル・フォーマット追加(LCRS、Quad、4.0、5.0、5.1.2、5.1.4、7.1.4)
マルチチャンネル角度設定が音声出力と異なる問題を修正
不具合:Digital Performer - VST3フォーマット使用時は不安定
Air 1.1.7
減衰量を2倍となってしまうDistance Attenuationのケースを修正
単位を変更すると、音声出力に不具合が発生するバグを修正
Audio Units V3のファイル・サイズが容量3KBのみとなるバグを修正
Doppler 1.1.6
固有の更新内容は無し。
*各製品の最新インストーラは、同社ウェブサイトにログインのうえ、ダウンロードしていただけます。上書きインストールでアップデートは完了します。
Event
2023/01/24
「Dolby Atmos for Cars 」国内初出展 1/25(水)〜27(金)「第15回 オートモーティブ ワールド」にて
Dolby Atmos for Carsが国内初出展 1/25(水)〜27(金) @東京ビッグサイト
1月25日(水)〜27日(金)の3日間に渡り、東京ビッグサイトにて「第15回オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-」が開催されます。
このイベントは、自動車やその関連部品をはじめとする各種メーカー、自動車業界新規参入企業を主な来場ターゲットとし、サブタイトルの通り、クルマの先端技術に関する様々な展示やセミナーが開催予定です。具体的には、「第15回カーエレクトロニクス技術展」や「第13回 クルマの軽量化 技術展」、「第6回 自動運転 EXPO」など、各テーマごとの展示会やセミナーが複数同時開催されており、一つの大きなイベントとして構成されています。
今回このオートモーティブワールドの構成展の一つ、「第15回[国際]カーエレクトロニクス技術展 (カーエレ JAPAN)」に、ドルビージャパンが参加し、車内でDolby Atmosコンテンツを楽しめる「Dolby Atmos for Cars」の国内初となるデモ展示が行われます。海外ではすでに市販車への導入・販売が始まっている同サービスですが、日本でのサービス展開としては、これから市販車へのアピールが本格化していくタイミングとのこと。先日メディア向けの体験会が開催され、一足先に体験させていただくことができましたので、その模様をレポートします。
【開催展名】第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-
【会期】2023年1月25日[水]~1月27日[金] 10:00~17:00
【会場】東京ビッグサイト
【主催】RX Japan株式会社
【併催企画】オートモーティブ ワールド セミナー
注1:招待券をお持ちでない場合、入場料5,000円/人
注2:本展は商談のための展示会ですので、学生の方および18歳未満の方のご入場はお断りいたします。
↓詳細はこちらのURLよりご確認ください。
【URL】https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html%20a-jp.html
Dolby Atmos For Cars とは? ~自動車業界で広がる"CASE"~
すでにご存知の方も多いかと思いますが、Dolby Atmosというフォーマット自体はもともと映画向けのサラウンド規格の一つとしてその歴史が始まり、その後、音楽向けのDolby Atmos Musicも登場。2021年にはApple Musicが空間オーディオへ対応したことで大きな話題となりました。現在、個人でDolby Atmosを楽しむ方法として、対応イヤフォンでのバイノーラル再生をはじめ、対応しているテレビやスマートフォンのスピーカー、サウンドバーなど、一般家庭でも気軽に楽しめる再生環境が充実しつつあります。
そしていよいよ自動車でもDolby Atmosを楽しもう!という動きが出てきたわけですが、その背景には、現在自動車業界で広がっている"CASE"と呼ばれる考え方があります。これは、Connectivity、Autonomous、Shared & Service、Electricの頭文字をとったもので、2016年、メルセデス・ベンツの中長期戦略の中で初めて言及されたものです。
CASEで目指す内容の具体例としては、
「自動運転機能により、運転から解放される」
「電気自動車化で内燃機関がなくなることで静寂性が増し、音楽や映画などをより本格的に楽しめるようになる」
「充電の待ち時間が快適な空間へ」
といったものが挙げられます。
従来は単なる移動手段であった自動車が、今まさに、エンタメ提供の場へと変化していく中にあり、そこに対するDolbyの新たな提案がこのDolby Atmos For Carsということです。
◎CASE がもたらすエンタメの重要性
Connectivity / Internet接続、スマホ操作性ニーズ(スマホOS進出)、ストリーミングサービス、コンテンツ増
Autonomous / 運転からの解放:音楽、映像、ゲーム、カラオケ、睡眠、リラックス、仕事
Shared & Service / 車を選ぶ基準の変化:新サービスの車室流入
Electric / 電動化:車内静寂性向上、充電待ち時間(∼30min)、車室空間拡大・空間自由度向上
海外ではすでに市販車への導入が始まっている
世界初となるDolby Atmos対応車は2021年3月21日、米国ルシード・モータースによって発表された"Lucid Air"。こちらは国内未上陸のストリーミングサービス"Tidal"経由でのDolby Atmos Music再生に対応しています。
昨年3月・6月には中国のニオから"ET7"、"ES7"が登場。同6月に理想汽車(リ・オート)からはSUV型の“L9”、その後も、XPENG(シャオペン)、メルセデス・ベンツ、ポールスター、ロータス、ボルボ…と続々と対応車が発表・販売されています。
Dolby Atmos For Cars 対応車 例
・Lucid Motors Lucid Air https://news.dolby.com/en-WW/197447-lucid-air-is-the-world-s-first-vehicle-to-integrate-dolby-atmos
・NIO ET7 https://news.dolby.com/en-WW/204730-nio-et7-comes-standard-with-dolby-atmos
・Li Auto L9 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/li-auto/
・XPENG G9 https://heyxpeng.com/g9
・Polestar 3 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/polestar/
・Lotus Eletre https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/lotus/
・VOLVO EX90 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/volvo/#gref
Dolby Atmos for Cars を一足先に体験
当日はDolby Atmosや、Dolby Atmos For Carsの市場動向の説明の後、トヨタ アルファードをベースに、ドルビージャパンがカスタムで用意したという試乗車にて、Dolby Atmos For Carsを体験することができました。
用意されていた試乗車のスピーカーレイアウトは7.1.6ch。平面7chは全て2Way仕様となっているため、スピーカー数としては計21本となる。
EDMやオーケストラなどの試聴音源を、6本の天井スピーカーの有無でそれぞれ比較視聴。まずは天井スピーカー”あり”から試聴し、EDM楽曲では、一番盛り上がるタイミングでSEのトラックが車内を縦横無尽にパンニングする様子が体感できた。オーケストラ楽曲では、まるでそこはホールなのではないかと錯覚するような、車体の存在を感じさせない広い音場が感じられた。
ダッシュボード上に並ぶフロントスピーカー。センタースピーカー前方にはウーファーも設置されている。
モニターはフロントパネルとシート2列目前方に計3枚設置。視聴ソースとしてApple MusicがインストールされたPCの画面が表示されていた。
フロントレフトのスピーカー。写真では確認できないが、Lch Rchのウーファーは、左右それぞれのドア足元部分に設置されている。
トップミドルのスピーカー。シート2列目のウインドウ上方に設置されている。
サラウンドバックのスピーカー。シート3列目の左右に設置されているため、スイートスポットは2列目の中央あたりになる。
運転席から後方側を見た様子。天井スピーカー"なし"の構成だとこれらのスピーカーは再生されないが、バーチャライザー機能によってうまく補完され、"包まれ感"はしっかりと残っていた。
体験を終えて 〜 今年中の国内初市販車の登場に期待!
実際に体験してみて、車の内壁全体から音が鳴っているかのような包まれ感のあるサウンドはこれまでに経験したことがなく、とても新鮮でした。特にオーケストラの音源を聴いた時の空間の広さは格別で、心地よく運転が出来そうだなと思いました。
Dolby Atmosをはじめとするイマーシブサラウンドは、スピーカーで体験すれば、誰もが非常に楽しく、ステレオとは全く違った臨場感を得られると思います。しかし、その環境を一般家庭で構築しようとした場合、サウンドバーならまだしも、対応のAVアンプやスピーカーを全て揃えて…というのは、まだ少しハードルが高いと思います。今後、Dolby Atmos For Carsのような自動車向けシステムの普及が進めば、イマーシブな音楽体験がもっと身近になっていくのではないでしょうか。
第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展- 開催概要
第15回オートモーティブ ワールドはいよいよ25日から開催されます。カーオーディオ関連の開発担当の方や、Dolby Atmos対応のOTTに携わっている方など、ご興味がある方はぜひ事前登録の上、足を運んでみてはいかがでしょうか?
【開催展名】第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-
【会期】2023年1月25日[水]~1月27日[金] 10:00~17:00
【会場】東京ビッグサイト
【主催】RX Japan株式会社
【併催企画】オートモーティブ ワールド セミナー
注1:招待券をお持ちでない場合、入場料5,000円/人
注2:本展は商談のための展示会ですので、学生の方および18歳未満の方のご入場はお断りいたします。
↓詳細はこちらのURLよりご確認ください。
【URL】https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html%20a-jp.html
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関する法人様のお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。本ページ上部”Works”タブ、または下記URLより、過去の導入実績をご覧いただけます。
導入事例:https://pro.miroc.co.jp/works/#.YxBUsezP0-Q
メールでのお問い合わせは、こちらのコンタクトフォームよりお送りください。
https://pro.miroc.co.jp/works/capcom-bitmasterstudio-proceed2022-2023/#.Y89YmuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.Y89VIuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.Y89Xo-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/soundcity-proceed2022-23/#.Y89YjezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.Y89YTezP0-Q
Media
2023/01/18
株式会社カプコン bitMASTERstudio 様 / 圧倒的なパフォーマンスと理想的なアコースティック
バイオハザード、モンスターハンター、ロックマン、ストリートファイター、魔界村など数多くの世界的ヒットタイトルを持つ世界を代表するゲームメーカーである株式会社カプコン。そのゲーム開発の拠点である大阪の研究開発ビル。ここにゲームのオーディオを制作するためのミキシングルームがある。効果音、BGMなどを制作するクリエイター、海外で収録されたダイアログや楽曲、それぞれに仕上がってきたサウンドのミックスやマスタリングを行うためのスペースとなるが、そのミキシングルームが内装からの大改修により新しく生まれ変わった。
度重ねた更新と進化、理想のアコースティック
カプコンのbitMASTERstudio が設けられたのは2006 年のこと。ゲームではカットシーンと呼ばれるムービーを使った演出ができるようになるなど、コンソールの進化や技術の進化により放送・映画と遜色たがわないレベルの音声制作環境が求められてきていた時期である。そして、ステレオからサラウンド、さらにはイマーシブへと技術の進歩によりリファレンスとしての視聴環境への要求は日々高まっていく。
こうしたゲーム業界にまつわる進化の中で、カプコンbitMASTERstudio も時代に合わせて更新が行われていくこととなる。PlayStation2 の世代ではステレオ再生が基本とされる中で、DolbyPro Logic 2 を使ったサラウンドでの表現にも挑戦。PlayStation3 /Xbox の登場以降はDolby Digital が使用できるようになり、5.1chサラウンドへの対応が一気に進むことになる。ゲームにおける音声技術の進化に関しては興味が尽きないところではあるが、また別の機会にまとめることとしたい。
2006年にbitMASTERstudioが誕生してから、次世代のスタンダードをにらみ、ゲーム業界の先を見据えた更新を続けていくこととなる。今回のレポートはまさにその集大成とも言えるものである。改めてbitMASTERstudioの歩みを振り返ってみよう。設備導入当初よりAvid Pro Tools でシステムは構築されており、この時点ではDigidesign D-Control がメインのコンソールとして導入されていた。その後、2009 年に2 部屋目となる当時のB-Studio が完成、こちらにもDigidesign D-Control が導入される。2013 年にはA-Studio の収録用ブースを改修してProTools での作業が行えるようシステムアップが行われ、2015 年にはA-Studio のコンソールがAvid S6 へと更新された。
こうして更新を続け、その時点での最新の設備を導入し続ける「bitMASTERstudio」の大きな転機が、2018年に行ったB-studioの内装から手を加えた大規模な改修工事である。ゲームにもイマーシブ・オーディオの波が訪れ、その確認をしっかりと行うことができる設備の重要性が高まってきているということを受け、いち早くイマーシブ・オーディオ対応のスタジオとしてB-stduioが大改修を受けて生まれ変わった。その詳細は以前にも本誌でも取り上げているので記憶にある方も多いのではないだろうか。金色の衝立のようなスピーカースタンドにぐるっと取り囲まれた姿。一度見たら忘れられないインパクトを持つ部屋だ。
この部屋は音響施工を株式会社ソナ(以下、SONA)が行った。この部屋における音響設計面での大きな特徴は、物理的に完全等距離に置かれたスピーカー群、これに尽きるだろう。物理的にスピーカーを等距離に設置をするということは現実的に非常に難しい。扉などの導線、お客様の座るソファー、そもそもの壁の位置など、様々な要素から少なからず妥協せざるをえない部分が存在する。B-studioでは衝立状のスタンドを部屋の中で理想の位置に設置することで完全等距離の環境を実現している。これは、アコースティック的に理想となる配置であり、そこで聴こえてくるサウンドは電気的に補正されたものとは別次元である。この経験から今回のA-studioの改修にあたっても、前回での成功体験からSONAの施工で内装変更とそれぞれのスタジオのイマーシブ化を実施している。
25年に渡りカプコンのサウンドを支えるエンジニアの瀧本氏。ポスプロで培ったサウンドデザイン、音による演出などのエッセンスをゲーム業界にもたらした。
圧倒的なパフォーマンスを求めたスピーカー群
今回の更新は、A-studioおよびそのブース部分である。前述の通りでブースにもPro Toolsが導入され、Pro Toolsでの編集を行えるようにしてあったが、やはり元々は収録ブースである。そこで今回は、ブースとの間仕切りの位置を変更し、ブースをC-studioとしてひとつのスタジオとして成立させることとなった。それにより、A-studioの部屋は若干スペースを取られることになったが、マシンルームへの扉位置の変更を行いつつ、スピーカーの正面を45度斜めに傾けることでサラウンドサークルの有効寸法に影響を与えずに部屋を効率的に使えるような設計が行われた。なお、この部屋は研究開発ビルのフロアに防音間仕切りを立てることで存在している空間である。その外壁面には手を加えずに内部の間仕切り、扉の位置などを変更しつつ今回の更新は行われている。
スタジオ配置がどのように変更されたかを簡単な図とした。間仕切りの変更といっても、かなり大規模な改修が行われたことがわかる。
それではそれぞれのスタジオを見ていこう。まずは、旧A-studio。こちらはDubbing Stageと名称も新たに生まれ変わっている。なんといっても正面のスピーカー群が初めに目を引くだろう。旧A-studioでは、MK社製のスピーカーがこの部屋ができた当初のタイミングから更新されることなく使用されてきた。その際にスピーカーはスクリーンバックに埋め込まれていたのだが、今回はスクリーンバックではなく80 inchの巨大な8K対応TVへと更新されたことで、すべてのスピーカーのフェイスが見えている状態での設置となった。正面に設置されたスピーカーは、一番外側にPMC IB2S XBD-AⅡ、その内側にPMC 6-2、さらに内側にはサブウーファーであるPMC8 SUBが2本ずつ、合計4本。センターチャンネルにPMC 6-2という設置である。
PMC IB2S XBDはIB2SにスーパーローボックスとしてXBDを追加した構成。2段積みで1セットとなるスピーカーである。これはステレオ作業時に最高の音質でソースを確認するために導入された。カプコンでは海外でのオーケストラなどの収録によるBGMなど、高品位な音源を多数制作している。せっかくの音源をヘッドホンやPCのスピーカーで確認するだけというのは何とも心もとない。クリエイター各自の自席にも、Genelec 8020で5.1chのシステムは設置されているが、それでもまだまだスピーカーサイズは小さい。しっかりとした音量で細部に渡り確認を行うためにもこのスピーカーが必要であった。
ダブルウーファー、3-wayで構成されたPMC6-2。PMCのサウンドキャラクターを決定づけているATLのダクトが左に2つ空いているのがわかる。新設計となるスコーカーとそのウェーブガイドもこのスピーカーのキーとなるコンポーネント。
この IB2S XBDが選定されることになった経緯は2019年のInterBEEまで遡ることとなる。この年のInterBEEのPMCブースにはフラッグシップであるQB1-Aが持ち込まれていた。4本の10 inchウーファーを片チャンネル2400wという大出力アンプが奏でる豊かな低域、そして1本辺り150Kgという大質量のキャビネットがそれを支える。解像度と迫力、ボディー、パンチのあるサウンド。文字としてどのように表現したら良いのか非常に難しいところであるが、あの雑多なInterBEEの会場で聴いても、その圧倒的なパフォーマンスを体感できたことは記憶にある。このQB1-Aとの出会いからPMCのスピーカーに興味を持ち、導入にあたりPMCのラインナップの中からIB2Sを選定することとなる。しかし、IB2S単体ではなくXBD付きの構成としたということは、やはりQB1-Aを聴いたときのインパクトを求めるところがあったということだろうか。
PMC QB1-Aがこちら。迫力ある存在感もさることながら、このスピーカーから再生されるサウンドは雑多なInterBEEの会場で聴いても際立ったものであった。ここでのPMCとの出会いから今回の更新へとつながったと考えると感慨深い。
6本のサブウーファーが同時駆動するシステムアップ
天井にも4本のPMC6-2が設置されている。天井からの飛び出しを最低限とするため半分が埋め込まれ、クリアランスとリスニングポイントまでの距離を確保している。
サラウンド、イマーシブ用のスピーカーには、PMCの最新ラインナップであるPMC6-2が選ばれている。当初はTwo-Twoシリーズが検討されていたということだが、導入のタイミングでモデルが切り替わるということで急遽PMC6シリーズの試聴が行われ、PMC6-2に決定したという経緯がある。その際にはPMC6との比較だったということだが、ローエンドの豊かさやボリューム感、スコーカーによる中域帯の表現力はやはり PMC6-2が圧倒したようだ。それにより、天井に設置するスピーカーも含めてPMC6-2を導入することが決まった。天井部分はひと回り小さいスピーカーを選定するケースも多いが、音のつながりなどバランスを考えると同一のスピーカーで揃えることの意味は大きい。この点はスピーカー取り付けの検討を行ったSONAでもかなり頭を悩ませた部分ではあったようだが、結果的には素晴らしい環境に仕上がっている。
音響へのこだわりだけでなく、意匠にもこだわり作られたサラウンド側のPMC6-2専用スタンド。フロントの三日月型のオブジェと一体感を出すため、ここにも同じコンセプトのデザインが奢られている。
サラウンド側のスピーカースタンドは、SONAの技術が詰まった特注のもの。特殊なスパイク構造でPMC6-2をメカニカルアース設置しており、スピーカーのエンクロージャーからの不要な振動を吸収している。スタンドの両サイドにはデザイン的に統一感を持った鏡面仕上げのステンレスがおごられ、無味乾燥なデザインになりがちなスピーカースタンドにデザイン的な装飾が行われている。近年ではあまり見ないことだが「気持ちよく」作業を行うという部分に大きな影響を持つ部分だろう。
サラウンド用のLFEはPMC8 SUBが4本導入された。設置スペースの関係からPMC8 SUBが選ばれているが、実際に音を出して85dBsplのリファレンスでの駆動をさせようとすると、カタログスペック的にも危惧していた点ではあったがクリップランプが点いてしまった。そこで、サブウーファー4本という構成にはなるがそれを補えるように IB2S XBDのXBD部分を同時に鳴らすようにシステムアップされている。結果、都合6本のサブウーファーが同時に駆動していることになり、XBDボックスと同時に鳴らすということで余裕を持った出力を実現できている。6本ものサブウーファーが同時に鳴るスタジオは、さすがとしか言いようがないサウンドに包まれる。
これらのスピーカーは部屋の壁面に対して正面を45度の角度をつけて設置が行われた。従来はマシンルーム向きの壁面を正面にして設置が行われていたが、角度をつけることで多数のスピーカー設置、そしてTVモニターの設置が行われる正面の懐を深く取ることに成功している。そして正面の足元には、そのスピーカーを美しく演出する衝立が設置された。足元をスッキリと見せるだけではなく色の変わる照明をそこに仕込むことで空間演出にも一役買っている。ちょっとした工夫で空間のイメージを大きく変化させることができる素晴らしいアイデアだ。天井や壁面に設置された音響調整のためのパネルはピアノブラックとも言われる鏡面仕上げの黒で仕上げられている。写真ではわかりにくいかもしれないが、クロスのつや消し感のある黒と、この音響パネルの光沢黒の対比は実際に見てみると本当に美しい。影で支える音響パネルが、過度の主張をせず存在感を消さずにいる。
Avid MTRXを中心にシステムをスリム化
Dubbing Stageに導入されているAvid S6 M40は16フェーダー仕様。右半分にはウルトラワイドディスプレイがコンソール上に設置されている。キーボードの左にトラックボールが置かれているのはサウスポー仕様。この部屋を使うエンジニア3名のうち2名が左利きのため民主主義の原則でこの仕様になっているそうだ。
ラックの再配置を行ったマシンルーム。3部屋分の機器がぎっしりと詰まっている。この奥にPMCのパワーアンプ専用のアンプラックがある。
作業用のコンソールに関しては、前システムを引き継いでAvid S6-M40が設置された。これまでは、SSL Matrixを収録用のサブコンソールに使ったりといろいろな機器が設置されていたが、今回の更新では足元のラックを残してそれらはすべて撤去となり、スッキリとしたシステムアップとなった。収録を行う作業の比率が下がったということ、そしてPro Toolsや開発コンソールといったPCでの作業ウェイトが大きくなってきているということが、システムをスリム化した要因だということだ。このシステムを支えるバックボーンは、Avid MTRXが導入されている。これまで使ってきたAvid MTRXはB / C-studio用に譲り、追加で1台導入してこの部屋の専用機としている。社内スタッフ同士での共有作業が中心であったため、機材をある程度共有するシステムアップで運用してきたが、メインスタジオとなるDubbing Stageの機器は独立システムとして成立させた格好だ。
主要なシステムの機器としては、このAvid MTRXとPro Tools HDXシステム、そして持ち込まれた開発PCからの音声を出力するためのAVアンプとなる。開発用PCからはゲームコンソールと同様にHDMIでの映像 / 音声の出力が行われ、これをアナログ音声にデコードするためにAVアンプが使われている。音響補正はAvid MTRX内のSPQモジュールが使われ、PMCスピーカー側のDSPは利用していない状況だ。ベースマネージメント、特に6本のサブウーファーを駆動するための信号の制御や処理がMTRXの内部で行われていることとなる。
同軸で囲む、新設された銀の部屋
Dynamic Mixing Stage - SILVER。GOLDと対となるSILVERの部屋。写真で並べて見るとそのコントラストがわかりやすいだろう。スピーカーはKS Digital、デスク正面には、LCRにC88、サブウーファーとしてB88が合わせて5台設置されている。コンソールはAvid S1が導入されている。
もう一つの新設された部屋である、旧ブースとなるスペースを改修したDynamic Mixing Stage - SILVERをご紹介したい。旧B-StudioにあたるDynamic Mixing Stage - GOLDはその名の通り「GOLD=金」をデザインのテーマに作られている。そしてこちらのSILVERは「SILVER=銀」をデザインのコンセプトとして作られた。ほかの2部屋が黒を基調とした配色となっているが、こちらのSILVERは白がベースとなり音響パネルは銀色に仕上げられているのがわかる。
サラウンド側のスピーカー。音響パネルで調整されたこだわりのスピーカー設置が見て取れる。この音響パネルが銀色に仕上げられており、GOLDの部屋と同様に深みのある色で仕上げられている。
スピーカーから見ていこう。こちらの部屋にはKS Digitalのスピーカーが選定された。GOLDの部屋はGenelec the ONEシリーズ、DubbingはPMCとそれぞれの部屋であえて別々のメーカーのスピーカーが選ばれている。同一のメーカーで統一してサウンドキャラクターに統一感を持たせるということも考えたということだが、様々なキャラクターのスピーカーで確認できるということも別のベクトルで考えれば必要なことだという考えからこのようなセレクトとなってる。また、多チャンネルによるイマーシブ・サラウンド構築において同軸スピーカーを選択するメリットは大きい。特にSILVERのような容積が少なく、サラウンドサークルも小さい部屋であればなおさらである。その観点からも同軸であるKS Digitalの製品がセレクトされている。正面のこれらのスピーカーはSONAのカスタム設計によるスタンドでそれぞれが独立して設置されている。こちらもすべてのスピーカーがメカニカルアース設置され、これだけ密接していても相互の物理的干渉が最低限になるように工夫が凝らされている。物理的な制約のある中で、可能な限り理想的な位置にスピーカーを自然に設置できるように工夫されていることが見て取れる。
SILVERのシステムは、AVID Pro Tools HDX、I/OはGOLDと共有のAVID MTRXが使われている。コントローラーは部屋のサイズからもAvid S1が選ばれている。シグナルのフロントエンドとなるAD/DAコンバーターはGOLDと共有ではなく、それぞれの部屋ごとにDirectout Technologies ANDIAMOが導入されている。このコンバーター部分を部屋ごとに持つことでトラブル発生時の切り分けを行いやすく、シンプルな構築を実現している。
Avid S4へ更新された金の部屋
Dynamic Mixing Stage - GOLD。以前本誌でも取り上げさせていただき、大きな反響があったカプコンにとって最初のイマーシブ対応スタジオだ。
部屋の内装、スピーカーなどに変更は加えられていないが、同時にDynamic Mixing Stage - GOLDのコンソールが同じタイミングで更新されている。これまで使われていたAvid S3からAvid S4へとグレードアップだ。これによりAvid S6が導入されているDynamic Dubbing Stageとの操作性の統一も図られている。やはり、同一メーカーの製品とはいえS3とS6では操作性がかなり異なりストレスを感じることが多かったようだ。S6ならばできるのに、S6だったらもっとスムーズに作業ができたのに、ということがS4へ更新を行うことでほとんどなくなったということだ。ただし、フェーダータッチに関してだけはS6と共通にしてほしかったというコメントもいただいた。制作作業において一番触れることが多い部分だからこそ、共通した仕様であることの意味は大きいのではないだろうか。
今回の更新でコンソールがAvid S4へと更新、カスタム設計の机にユニットが埋め込まれてる。これはスピーカーにかぶらないようにというコンセプトからによるもので、ディスプレイが寝かされていることからも設計のコンセプトが感じられるだろう。
GOLDのAvid S4は製品に付属する専用シャシーを使わずに、カスタム設計となったデスクへの埋め込みとしている。デスクトップのシャシーであるS4は、普通の机にそのまま設置するとどうしても高さが出てしまう。シャシーごと埋め込むというケースは多いのだが、今回はモジュールを取り出してデスクに埋め込むという手法が用いられた。S6ではこれまでにも実績のあるカスタマイズだが、S4でのカスタムデスクへの埋め込みは初の事例である。これは今後スタジオの更新を考えている方にとって参考となるのではないだろうか。
スピーカーでサウンドを確認する意義
デザイン性の高い空間の居住性と、音響のバランスを高いレベルで整えることに成功し、そのコンセプトやここに至る経緯を色々とお話いただいた。GOLDの部屋で実現した理想の音環境をそれ以外の2部屋でも実現できたと語っていただいた。
すべてのスタジオを7.1.4chのイマーシブ対応としたカプコン。これまでにもレポートした検聴用の2部屋と合わせて、しっかりとしたチューニングがなされた7.1.4chの部屋を5部屋持つこととなる。
ゲームではもともとが3Dで作られているのでイマーシブに対しての親和性が高い。どういうことかと言うと、ゲーム(3Dで作られているもの)は映像や中で動くキャラクター、様々な物体すべてが、もともとオブジェクトとして配置され位置座標などを持っている。それに対して音を貼り込んでいけば、オブジェクトミックスを行っていることと一緒である。
最終エンコードを行う音声のフォーマットが何なのか、Dolby Digitalであれば5.1chに畳み込まれ、Dolby True HDであればDolby Atmos。最終フォーマットに変換するツールさえ対応していれば、ゲームとして作った音はもともとが自由空間に配置されたオブジェクトオーディオであり、すでにイマーシブであるということだ。逆にゲーム機から出力するために規格化されたフォーマットに合わせこまれているというイメージが近いのではないだろうか。
そう考えれば、しっかりとした環境でサウンドを確認することの意味は大きい。ヘッドホンでのバイノーラルでも確認はできるが、スピーカーでの確認とはやはり意味合いが異なる。バイノーラルはどうしてもHRTFによる誤差をはらむものである。スピーカーでの再生は物理的な自分の頭という誤差のないHRTFによりサウンドを確認できる。自社内にスピーカーで確認できるシステムがあるということは本当に素晴らしい環境だと言えるだろう。
ゲームにおいて画面外の音という情報の有用性を無意識ながらも体験をしている方は多いのではないだろうか。仮想現実空間であるゲームの世界、そのリアリティーのために重要な要素となるサウンド。世界中のユーザーが期待を寄せるカプコンのゲームタイトルで、そのサウンドに対するこだわりは遥かなる高みを見据えている。
今回の取材にご協力いただいた皆様。左下よりカプコン瀧本和也氏、スタジオデザイン・施工を行ったSONA土倉律子氏、SONA井出将徳氏、左上に移りROCK ON PRO前田洋介、PMCの代理店であるオタリテック株式会社 渡邉浩二氏、ROCK ON PRO森本憲志。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Music
2023/01/18
イマーシブ表現は新たなステージに。Spat Revolution UltimateにWFS(波面合成)アドオンが登場
2017年のリリース以来、プロダクション、ライブサウンド問わず、イマーシブ・オーディオ・プロセッサーとして独自のポジションを確立しているSpat Revolution Ultimateが、WFS(波面合成)による仮想の音源配置に対応しました。WFSは従来のパンニング方式に比べて、特に大きな会場で、より多くのオーディエンスに優れた定位感を提供できると言われています。この記事では、WFSの基本的な考え方をおさらいした上でそのメリットを確認し、またアルゼンチンで行われた大規模フェスティバルでの導入事例も紹介していきます。
FLUX:: / IRCAM Spat Revolution
Spat Revolution Ultimate
¥297,000(税込)
WFS Add-on option for Spat Revolution Ultimate
¥74,800(税込)
音楽制作やポストプロダクションでは各種DAWと連動させてDolby Atomsなどあらゆるフォーマットに対応したイマーシブ作品の制作に、ライブサウンドではデジタル・コンソールからリモート・コントロール、ライブ会場を取り囲むように配置されたPAスピーカーへの出力をリアルタイムで生成するプロセッサーとして、さまざまなアプリケーションに対応する最も多機能で柔軟性の高い、ソフトウェア・ベースのイマーシブ・オーディオ・プロセッサー。
WFS(波面合成)とは?
WFS(Wave Field Synthesis)は、直線上に並べたラウドスピーカーのアレイを用いた音響再生技術で、従来の技術(ステレオ、5.1chサラウンドなど)の限界を取り払う可能性がある技術です。サラウンド・システムは、ステレオの原理に基づいており、一般的に「スイートスポット」と呼ばれる複数のスピーカーに囲まれた中心部の非常に小さなエリアでのみ音響的な錯覚を起こさせ、音がどの方向からやってくるのかを感じさせます。一方、WFSは、リスニングエリアの広い範囲にわたって、与えられたソースの真の物理的特性を再現することを目的としています。この原理は「媒質(=空気)を伝わる音波の伝搬は、波面に沿って配置されたすべての二次的音源を加えることで定式化できる」というもので、Huyghensの原理(1678年)に基づいています。
WFSを実現するためには、あるサウンドのシーンにおいて音源をオブジェクトとして捉え、そのオブジェクトの数量分の位置情報を把握できていることが前提となります。例えば、動画・音声データにおける圧縮方式の標準規格のひとつであるMPEG-4では、WFS再生と互換性のあるオブジェクトベースのサウンドシーン記述が可能になっています。
現実には、図版で見られるように音源が発する波面と同じようにスピーカーを配置することはあまりにも現実的ではありません。そこで、直線上にラウドスピーカーを配置し、各スピーカーから出力される音量とタイミングをコントロールすることで、仮想に配置された音源からの波面を人工的に生成します。
このように音源をスピーカーの向こう側に”配置”することによって、その部屋や会場にいるリスナーは、音源の位置から音が放出されていると認識します。一人のリスナーが部屋の中を歩き回ったとしても、音源は常にそこにいるように感じられるのです。
「媒質(=空気)を伝わる音波の伝搬は、波面に沿って配置されたすべての二次的音源を加えることで定式化できる」という物理的特性をそのままに、波面に沿って二次的音源を配置した際のレイアウトが左図となりますが、このように音源が発する波面と同じようにスピーカーを配置することはあまりにも現実的ではありません。そこで、右図のように直線上に配置したスピーカーから出力される音量とタイミングをコントロールすることで、複数の音源の波面を同時に合成していくのが「WFS(波面合成)」となります。
なぜライブサウンドでWFSが有効なのか?
Alcons Audio LR7による5本のリニアアレイと設置準備の様子
d&b Soundscapeなどラウドスピーカーのメーカーが提供する立体音響プロセッサーにもWFSの方式をベースとしているものが数多くあります。
これまでのサラウンドコンテンツ制作はチャンネルベースで行われ、規定に基づいたスピーカー配置(5.1や7.1など)で、音響的にも調整されたスタジオで素晴らしいサウンドの制作が行われます。しかし、この作品を別の部屋や同じように定義されたラウドスピーカーがない環境で再生すると、チャンネルベースのソリューションは根本的な問題に直面することになります。音色の完全性が失われ、作品全体のリミックスが必要となるわけです。ツアーカンパニーやライブイベントで、チャンネルベースの5.1や7.1のコンテンツを多くのオーディエンスに均等に届けるのは非常に難しいことだと言えるでしょう。
従来のサラウンドとWFSの違いにも記載しましたが、チャンネルベースまたは従来のステレオパンニングから派生したパンニング方式では、複数のスピーカーに囲まれた中心の狭いエリアでのみ、制作者が意図した定位感を感じることができます。例えば、ライブ会場に5.1chの規定通りにラウドスピーカーを配置できたとしても、Ls chのすぐ近くのリスナーにとっては非常に音量感にばらつきのあるサウンドシーンとしてしか認知できません。
WFSを用いた会場の「より多くのオーディエンスに優れた定位感を提供する」というメリット以外に、WFSでは必ずしも会場を円周上に取り囲んでスピーカーを配置する必要が無いという大きなメリットもあります。常に会場の形状、そしてコストの制約を考慮しなければならないライブ会場でのイマーシブ音響のシステムとしては非常に有利な方式と言えます。
イースペック株式会社主催の機材展2022において、国内では初のSpat RevolutionのWFS Optionを使った本格的なデモでの一コマ。サンパール荒川大ホールに常設されている照明用バトンに、小型のラインアレイAlconsAudio LR7を5組均等間隔に吊り、あたかもステージ上に演奏者がいるかのような音場を実現していた。
Spat Revolutionで行うWFS再生
Spat Revolutionでオーケストラの編成をWFSアレイの向こう側に仮想配置。
コンパクトで軽量なラインアレイであれば、照明用のバトンへ直線上に5アレイを吊ることも可能かもしれません。Spat RevolutionでWFS再生を行うためには最小で5本以上の同じ特性を持ったラウドスピーカーを均等間隔で配置する必要があります。スピーカーの数が増え、スピーカーとスピーカーの間隔が小さくなればなるほど、定位感の再現性が高まります。
Spat Revolutionでは配置するスピーカーの周波数特性や放射特性を定義する項目がありません。だからこそポイントソースであってもラインアレイであってもスピーカーに制約が無いという大きなメリットがあるのですが、そのスピーカーの放射角度によって最適な配置も変わってきますし、聴こえ方にも影響します。指向角度を考慮してSpat Revolution内で設定を行い、実際に設置を行った後に微調整が可能な6つのパラメーターが備わっているので、最後のチューニングは音を聴きながら行うのが現実的でしょう。
そのひとつとなるGain Scalingというパラメーターでは、すべてのソースに対して計算されたゲインをスケーリングすることができます。これは例えばフロントフィルなどリスナーに近いWFS直線アレイ配置の場合に有効で、この割合を減らすとラウドスピーカー・ラインの近くに座っている観客のために、1オブジェクトのソースをアレイ全体から、より多くのラウドスピーカーを使って鳴らすことができます。
Spat Revolutionで構成できるWFSアレイは1本だけではありません。会場を取り囲むように4方向に配置すれば、オブジェクトの可動範囲が前後左右の全方位に広がります。またWFSアレイを上下に並行に増やしていくことも可能で、縦方向の定位表現を加えることも可能です。このように映像や演目と音がシンクロナイズするような、かなり大規模なサウンドシステムのデザインにも対応できることがわかります。
会場を取り囲む4つのWFSアレイ。
VendimiaでのSPAT WFS Option
Vendimia 2022 – Mendoza Argentina
アルゼンチンのメンドーサで開催される収穫祭「Vendimia」は、ブドウ栽培の業界おいて世界で最も重要なイベントのひとつです。2022年はパンデミック後で初の開催とあって、音楽やエンターテインメントにも大きな期待が寄せられていました。
Vendimiaフェスティバルのサウンドシステム設計を担当し、地元アルゼンチンでシステム・インテグレーションとサウンドシステムのレンタル会社Wanzo Produccionesを経営するSebastian Wanzo氏に今回の会場でのシステム設計について伺うことができました。
Wanzo Producciones / Sebastian Wanzo 氏
Wanzo Producciones
「今年のフェスティバルのサウンドデザイナーとして、様々なステージでのオーディオビジュアル効果をサポートし、臨場感を提供するためにイマーシブ・オーディオプロセッシング・システムの導入を提案しました。」とSebastian Wanzo氏は語ります。
この会場でイマーシブ・オーディオ・プロセッシングを実際に行なっていたのが、リリースされたばかりのWFSアドオン・オプションを備えたSPAT Revolution Ultimateです。Vasco HegoburuとWanzo Productionsが提供する4台のAvid Venue S6LコンソールとMerino Productionsが提供するClair Brothersのシステムに介在し、Vendimiaフェスティバル全体のイマーシブ・システムの核となり、プロセシングを行なっていました。
「横幅が80mを超えるステージで、フロントフィルより前にはスピーカーを配置することができないため、Clair Brothersのスピーカーで6.1chのシステムを定義し、設置しました。」
システムのルーティングとコンフィギュレーションはハイブリッド的なセットアップで、1台のS6Lはオーケストラ専用でステレオミックス用、もう1台のS6Lは全てのエフェクトとエフェクトのオートメーション、そして全てのサウンドタワーにイマーシブのフィードを供給していました。3台目のS6Lはオーケストラのモニター卓として、4台目のS6Lは配信用のミックスに使われました。
「2019年にISSP (Immersive Sound System Panning)ソフトウェアを開発したアルゼンチンのIanina CanalisとDB Technologiesのスピーカーでライブサウンドにおけるイマーシブサウンドを体験した時に、我々の業界の未来がこの方向に進んでいることを実感しました。パンデミック以前は、空港やスタジアムのオープニングセレモニーなど、従来のマルチチャンネル・オーディオ・システムで多くの作品を制作していましたが、パンデミックの最中には、ストリーミングによるショーや、観客の少ないライブショーが増えたため、SPAT Revolutionなどのイマーシブ・オーディオ・プロセッサーの経験値を高めていくことになりました。そして次第に、SPAT Revolutionの無限の可能性を確信するようになったのです。」
フェスティバルにおけるシステム設計は、異なるジャンルの音楽が演奏されること、広い面積をカバーするためにスピーカー・クラスタ間の距離が大きく、クラスタより客席側にはスピーカーの設置が不可能なため、Wanzo氏と彼のチームにとってはとても大きな挑戦でした。
「SPAT Revolutionが提供する様々なパンニング方式を試してきましたが、最終的にライブで最も使用したのはWFS(波面合成)でした。我々は、このWFSオプションのベータテスター・チームに早くから参加しており、Vendimiaフェスティバルのようにクラスター間の距離が離れた会場でも、非常にうまく機能することがわかっていました。また、SPAT Revolutionの芸術的な表現の可能性をより深く理解することで、このフェスティバルでは印象的で一貫した結果を得ることができました。」
Vendimiaフェスティバルのシステムでは、4台のS6Lがそれぞれ異なる役割を担当しており、サウンドデザインとイマーシブシステムにおけるWanzo氏の経験により、全てが相互に補完しあい、連動するシステムを作り上げました。
「システム提案の段階では、Spat Revolutionで9.1.4chのシステムを使った一連のデモンストレーションを行い、プロデューサー、ミュージシャン、技術関係者に実際に音を聴いてもらい、意見をもらう機会を設けました。全ての関係者から好意的な反応をもらい、Vendimiaフェスティバルの大規模なシステムの準備に着手しました。SPAT RevolutionをAvid S6Lサーフェスでコントロールできることが、ここでは非常に重要だったのです。」
Wanzo氏のイマーシブオーディオによるサウンドデザインの独創的なアプローチとVendimiaのセットアップについて、ライブサウンドの未来とライブ・プロダクションにおけるイマーシブオーディオの優位性についてもこうコメントしています。
「厳密に技術的な観点から言うと、カバレージとオーバーラップを得る最良の選択は、より多くのスピーカーシステムを使用することです。これにより、スピーカーのサイズを小さくして、システムのヘッドルームを大きくすることができ、従来のステレオでのミキシングのように、ソースを意図する場所に定位させるために、周波数スペクトラムの中で各ソースにイコライザーを多用する必要がなくなります。」
「ライブサウンドにおけるイマーシブの創造的な可能性は無限であり、これまでにないサウンドスケープの再現と創造が現実のものになっています。これは新しい道のりの始まりであり、Vendimiaフェスティバルにおけるイマーシブ・オーディオ・システムはこのイベントの傑出した演出の一つになったと考えています。」
「このプロジェクトを支えてくれたすべての人たち、特にずっとサポートしてくれたFLUX:: Immersiveチームのスタッフには本当に感謝しています。今後も素晴らしいプロジェクトが待っていますし、SPAT Revolutionは進化を遂げながら、間違いなく私たちのメインツールとして使われ続けるでしょう。」
この記事では主に波面合成を実現するSpat Revolution WFS Optionについて紹介してきましたが、ここ日本で最初にSpat Revolutionが導入されたのは、DAW内では編集が非常に困難だった22.2 chサラウンドに対応したコンテンツの制作がきっかけでした。入出力ともアンビソニックス、バイノーラル、5.1、7.1、Dolby Atomosなど、事実上あらゆるサラウンド・フォーマットに対応できるSpat Revolutionは、制作/ライブの垣根を越えて今後の活用が期待されます。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Solution
2023/01/11
Nugen Audio Halo Vision クイックレビュー ~ Pro ToolsとDolby Atmos Render での活用方法も紹介 ~
昨年10月にNuge Audioよりリリースされた新プラグイン、Halo Vision。"Halo"と言えば同社が既にリリースしている、Halo Upmix/Downmixといった製品を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。それらはステレオ〜サラウンド〜イマーシブといったフォーマット間のアップミックス/ダウンミックスを行うためのツールでしたが、今回登場したHalo Visonは、イマーシブサラウンド編集に特化した強力なアナライザーです。
今回、NUGEN Audioはこの製品の開発をスタートするにあたり、「イマーシブ・サウンドを視覚的に表示するとしたら、何が求められているのか」を正確に把握するため、多くのエンジニアを対象に詳細な市場調査を行ったとのこと。その結果生まれたのがこのHalo Visionということで期待大です。本記事では、その活用方法を考察してみたいと思います。
◎自在にカスタマイズ表示可能な7種類のビュー
表示可能な項目は以下の7種類。何だかあまり聞き慣れない単語が並んでいますが、1つずつ見ていきましょう。
- コリレーション・マトリックス - Correlation Matrix
- コリレーション・ウェブ - Correlation Web
- 周波数ヘイズ - Frequency Haze
- ロケーションヘイズ - Location Haze
- スペクトル - Spectrum
- トゥルーピーク - True Peak
- タイムコード - Timecode
◎コリレーションビューで各チャンネルの位相の相関を可視化する
他のプラグインではあまり見かけない表示がこのコリレーション・ウェブとコリレーション・マトリックス の機能だと思います。まず、蜘蛛の巣状のコリレーション・ウェブですが、これはシンプルに位相が反相関状態になっているチャンネル間の線が点灯し、判別できるようになっています。コリレーション・マトリックスはそれをさらに詳しくしたようなもので、各チャンネル間の位相がどのような関係にあるのか、分かりやすく三色で色分けされるようになっています。具体的には、位相の相関がニュートラルな時は黄色、相関状態の時は緑色、反相関状態の時は赤色になります。
メーカーの説明によると、これらはコンテクスト相関、つまり、単純な相関を示しているわけではなく、チャンネル間のレベル差を考慮し、問題となりそうな相関関係のみを洗い出してくれているとのこと。そしてそのしきい値は標準の設定に加え、自分で設定することも可能です。
■コリレーション・ウェブ - Correlation Web
"相関ウェブは、各スピーカー間の接続線でチャンネルのネットワークを表示します。2つのチャンネル間の位相関係が反相関になると、対応する線が赤い線で結ばれます。"
■コリレーション・マトリックス - Correlation Matrix
”コリレーション・マトリックスは、各チャンネル間の位相関係を色別に表示します。より詳細な分析には大きなアーチ型メーターを使用し、ユーザー定義の閾値で反相関の警告を表示します。”
”これらの表示では、デフォルトでコンテクスト相関が使用されます。一般的な相関メーターの計算方法では、2つの信号が非常に反相関しているように見えることがありますが、一方の信号が他方の信号より非常に大きかったり、小さかったりする場合は、それらを同時に混ぜ合わせても特に問題ない場合があります。Contextual Correlationは、このようなレベル差を補正し、問題となりそうな相関関係のみを強調します。”
任意のチャンネルを選択すると関係する線がハイライトされる
コリレーション・ウェブの設定画面
コリレーション・マトリックスの設定画面
◎ヘイズビューでサラウンドフィールド内の周波数とエネルギーを可視化する
"Haze "が日本語で「もや」や、「かすみ」を表す通り、サラウンドフィールド内の周波数分布とエネルギー分布を細かい光の粒子で、可視化することができます。これは同社のHalo Upmix/Downmixを触ったことがある方にはおなじみの表示ですね。なんだかんだ言っても、最終判断はやはり自分の耳で行うことになるとは思いますが、こうしてメーターで機械的に視覚化されることで、聴覚上の感覚と照らし合わせて確認することができるようになるというのは、非常に意味があるのではないでしょうか。
■周波数ヘイズ - Frequency Haze
"円形の周波数ヘイズは、低周波数を中心に、高周波数を外周に配置し、サラウンドフィールド全体の周波数分布を表示し、一般的なスピーカーの位置にチャンネルラベルを表示します。"
■ロケーションヘイズ - Location Haze
"ロケーション・ヘイズは、オーディオの知覚位置を視覚化するもので、サラウンド・フィールド全体のエネルギー分布を表示し、明るい部分は「エネルギー」が増大していることを示します。"
◎スペクトル/トゥルーピーク/タイムコード
他の表示については普段からDAWをお使いの方にはお馴染みの機能かもしれませんが、周波数帯域ごとの音量を確認できるスペクトル、サンプルピークメーターでは検出できないアナログ波形のピークを検出するトゥルーピーク、そしてタイムコードの表示が可能となっています。表示色のカスタマイズもでき、非常に見やすいUI設計となっています。
■スペクトル - Spectrum
"Combined' モードでは、全てのチャンネルの FFT レベル対周波数グラフを 1 つのスペクトルで表示します。
Groups' モードでは、各チャンネルをいくつかのスペクトラムグループごとに整理することができます。"
■トゥルーピーク - True Peak
"True Peakビューは、各チャンネルのTrue Peak dBレベルメーターを表示します。"
■タイムコード - Timecode
"Timecodeビューは、現在のホスト/DAWの再生位置に基づいたタイムコードの読み出しを表示します。"
スペクトラム表示も細かく設定が可能
チャンネルグループの設定も自由自在
タイムコードは時:分:秒:フレームごとに色の変更が可能
なんと176色から選択可能!色にこだわりがあるという方も安心
◎用途
・7.1.2までのサラウンドおよびイマーシブミックスの解析
・位相相関のチェック
・空間情報の視覚化
・異なるチャンネル・フォーマットでのミックスの確認
・慣れないスタジオや音響特性が好ましくない部屋でのミキシング
◎Dolby Atmos制作時の活用方法
Pro Tools 2022.9からの新機能Aux I/O及び Pro Tools Audio Bridgeを活用することで、Dolby Atmos Rendererからの出力をシンプルにPro Tools内に戻すことが可能となりました。これを活用してDolby Atmos Rendererから出力された7.1.2chをPro Tools内に立ち上げ、そこにHalo Visionをインサートすることでメータリングができるようになる、というわけですね。
Aux I/Oの設定方法はAvid Japanが公開しているこちらの日本語Tips動画よりご確認ください。
関連リンク:
Rock oN Line eStoreで購入:
https://store.miroc.co.jp/product/80930
国内代理店紹介ページ:
https://www.minet.jp/brand/nugen-audio/halo-vision/
Nugen Audio紹介ページ:
https://nugenaudio.com/halovision/
イマーシブサラウンド制作システム構築のご相談は、実績豊富なROCK ON PROまで。下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
Event
2023/01/11
1月14日(土)11:00〜 洗足学園音楽大学 Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」開催
Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」 概要
来たる1月14日(土)、15日(日)、洗足学園音楽大学ジャズコースによる配信ライブが開催されます。14日(土)11時からの配信は、音楽・音響デザインコースとのコラボにより、Dolby Atmosでのライブ配信も行われるとのことです。
配信日時:2023年1月14日(土)11:00 ~ 17:30
詳細ページ
・Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」
https://course.senzoku-online.jp/sc/?page_id=2472
音楽・音響デザインコースの「Dolby Atmos Recording Project」の第二弾として、1月14日(土)11:00より「ジャズコースライブ2023」をB305スタジオからDolby Atmosでライブ配信(無料)いたします。Dolby Atmosの録音やミックスは深田晃先生と学生スタッフが担当し、配信はNeSTREAMのエンジニアの皆様にサポートしていただきます。ジャズコース学生によるYoutube配信と併せてお楽しみください。→Dolby Atomosとは?
→ 音楽・音響デザインコース「Dolby Atmos Recording Project」の紹介
※Dolby Atmos配信は1月14日(土)のみです。1月15日(日)はジャズコースのYoutube配信をお楽しみください。
Dolby Atmosでの視聴はNeSTREAM LIVEから
Dolby Atmosライブ配信の視聴にはスマートフォンやApple TV / Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。
視聴方法詳細はこちらからご確認ください。
Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」視聴方法:https://course.senzoku-online.jp/sc/?page_id=2472
◆配信視聴に関するお問い合わせはこちら
NeSTREAM LIVE カスタマーサポート窓口
営業時間:平日 10時~17時 050-3528-6313
nestream_live@user-support.jp
https://nestreamlive.radius.co.jp
Dolby Atmosの制作環境に関するご相談は実績豊富なROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
Music
2023/01/11
株式会社サウンド・シティ様 / 時代が求める最大限の価値を提供していく〜新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
麻布台の地において46年間にわたって日本の音楽産業を支え続けてきた「株式会社サウンド・シティ」。前身である「株式会社飛行館スタジオ」時代から数えればその歴史は60年を超えているが、老舗の座に安んじることなく常に時代の先端をとらえ続けてきたスタジオである。この2022年8月には、Dolby Atmos / 360 Reality Audioの両方に対応したイマーシブ・スタジオ「tutumu」(ツツム)をオープン。同社の最新にして最大の挑戦ともなったこのスタジオのシステムや、オープンに至るまでの経緯などについてお話を伺った。
新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
「サウンド・シティの、ひいては日本のフラッグシップとなるようなスタジオを作ろう」というコンセプトのもと、Dolby Atmosと360 Reality Audio両対応のイマーシブ・スタジオ開設の構想が生まれたのは2021年7月ごろ。ちょうど、同年6月に中澤氏と明地氏が取締役に就任してまもなく、同社の価値を“リブランディング”しようと考えていた時期だという。
リブランディングにあたっては、音楽レコーディング・スタジオとポストプロダクションというふたつの事業を柱として日本の「音」を支え続けてきた同社の存在意義を「よいレコーディングスタジオ、よい映像編集室、そしてよい人材をはじめとして、映像と音楽を作りたい方々に対して技術面で最大限の価値を提供していくこと」(明地氏)と再定義しており、これからの時代に求められる価値を提供することができる新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」をオープンすることは、サウンド・シティという“進化を止めない老舗スタジオ”に相応しいプロジェクトだったようだ。
折しもApple Musicが空間オーディオへの対応を開始し、アーティストやクライアントからその作品作りに関する相談を受け始めていたというが、しかしそれはまだごく一部の話。音楽におけるステレオの価値も根強い状況で、これほど大規模なイマーシブ・サウンド対応へ舵を切ったことに何か確信はあったのだろうか。
明地氏によると「これまで存在した、オーディオ・ファイル向けサービスのような技術だったらtutumuの開設は決断しなかった。空間オーディオは従来のマルチチャンネルと違って、既存のストリーミング・サービスの中で聴ける。これは確実に浸透する流れだと判断できたので、だったらそれができる部屋を作ろう、と。それも、サウンド・シティの新しい“顔”になるようなスタジオを作ろうと考えました。」とのことだ。さらに同氏は「テクノロジーの進化速度はすごく速くて、スタジオで作ったモニターをヘッドホン / イヤホンで再現できる時代というのが追いかけてくるはず。その先には、音や映像を立体で楽しむ時代が来ると思う。その舞台が車内なのかメタバースなのかはわからないが、これから先は立体の中で作品を作る時代になる」という確信があるという。
マーケットが成熟してから始めるのではなく、将来、誰もが必要とする技術であるという確信に基づいて作られたtutumuは、サウンド・シティだけでなく、まさに日本の音楽スタジオ全体のフラッグシップとなるべく生まれたスタジオと言えるだろう。これには、プロジェクト発足当初からシステムの設計を中心に携わったオンズ株式会社 井上氏も「このタイミングであれば、真似しようとしてもできないスタジオを作れると思いました。そういう意味では、周りがどうということではなく、ここが発信地だという熱い想いでやらせていただきました。」と語っていた。
Dolby Atmos / 360 Reality Audioハイブリッド
tutumuの特長のひとつは、ひとつのスピーカー・システムでDolby Atmosと360 Reality Audioのどちらにも対応できるという点だ。明地氏によると、これからイマーシブ・オーディオの時代は必ず来るという確信はあったというが、将来、主流になるテクノロジーがDolby Atmosなのか360 Reality Audioなのか、それともまったく別のものになるのかはわからないため、将来的にどんな規格にも対応できるスタジオにしたいという想いがあったという。
スピーカー・レイアウトにおけるDolby Atmosと360 Reality Audioの最大の違いは、Dolby Atmosの音場が半天球であるのに対して360 Reality Audioは全天球である点だが、ただ単にDolby Atmosのレイアウトにボトム・スピーカーを足せばよい、というほど簡単にはいかない。映画館での上映を最終的な目的としているDolby Atmosと、音楽作品を前提としている360 Reality Audioでは、Hightスピーカーのレイアウトに対する考え方が異なっているのだ。
Dolby AtmosにおけるHightスピーカーのレイアウトは「半球面上でFrontのLRと同一の線上、かつ、リスニング・ポイントから前後にそれぞれ45°の角度となる位置」となっており、360 Reality Audioは「ITU-Rに準拠した配置の5.1chを上層にも配する」となっている。誤解を恐れずに言ってしまえば、Dolby Atmosはスピーカー・レイアウト全体が半球面になることを重視しており、360 Reality Audioは水平面におけるスピーカー間の角度に重きを置いているということになるだろうか。
「異なるふたつのレギュレーションを同時に満たすためのスピーカー・レイアウトについては、社内でもかなり議論を重ねた」とは日本音響エンジニアリング株式会社 佐竹氏のコメントだが、「tutumuは天井高が仕上げで3m取れる部屋だったため、ハイトスピーカーも含めて球面に近い距離ですべてのスピーカーを配置する計画が可能だった」という。具体的にはDolby Atmosの配置をベースにしつつ、360 Reality Audioにも対応できる形になっているそうだ。
昨今、イマーシブ・オーディオ対応のスタジオ開設が増えつつあるが、その中で必ず話題に挙がるのが天井の高さについてである。佐竹氏は「天井が高くなければできないということはないが、天井は高い方が有利だと思う」とのことで、この点に関しては同社の崎山氏も「天井高が足りない場合、角度を取るか距離を取るかという話になる。そうすると、例えば電気的なディレイで距離感を調整したりすることになるが、実際にスピーカーとの距離が取れている部屋と同じには決してならない」と話してくれた。「新設でこの高さをリクエストされても、物件がない。あったとしても、通り沿いの商業ビルの1Fとか、アパレルのフラッグシップ店舗が入るような高価なところしかない」(井上氏)と言う通り、新しいビルでイマーシブ・スタジオに相応しい物件を探すのは非常に難しい。
その点、tutumuは先にも述べたとおり天井高が仕上げで3m取れており、スピーカーも理想的な配置がなされている。まさに老舗の強み。社屋までもが現在では手に入れられない価値を持ったビンテージ品となっているようなものだ。そして、その恩恵は天井高だけではない。崎山氏によれば、最近の建築は鉄骨造の躯体が多く、軽量化されているため重量が掛けられず強固な遮音層の構築が難しいのだという。「ここは建物が古いので躯体が重く頑丈。すると、天井が高いだけでなく低域の出方もよくなる。スピーカーのセットをガッチリ作れるので音離れがいいんですよね。」(崎山氏)という恩恵もあるようだ。もしかしたら、理想のスタジオを作るためにあえて古き良き物件を探すということも選択肢になるのかもしれない。
時代が求めるPMCのサウンド
tutumu のスピーカー構成は「9.2.5.3」となる。Dolby Atmos 9.2.4 を基本に、360 Reality Audio はTop Center x1、Bottom x3 を追加した 「9.0.5.3」で出力される。 写真右が Front LCR に用いられた「PMC6-2」、左が今回計 14 台導入された「PMC6」となる。
イマーシブ環境においてどのようなスピーカーを選定するかということは極めて重大なファクターだが、tutumuではイギリスのメーカーであるPMCが採用された。Front LCRは「PMC6-2」、Subwooferは「PMC8-2 SUB」、その他はすべて「PMC6」という構成となっており、これらはすべて発売が開始されたばかりの最新モデルだ。工事に先立ち日本音響エンジニアリングのスタジオでおこなわれたスピーカー選定会には、実はこれらのモデルは間に合わない予定だったという。しかし、奇跡的に選定会当日に到着したデモ機を試聴して、「聴いた瞬間、満場一致でこれに決まった」(サウンド・シティ 中澤氏)というほどそのサウンドに惚れ込んだようだ。
「とにかくバランスがいい。特性的にもナチュラルでイマーシブ向きだと思った」(中澤氏)、「本当に音楽的。音の立ち上がりがよく、ちゃんと動いてちゃんと止まるから余韻でドロつかない。ミキサー目線でもリスナー目線でも、どちらで聴いても完璧。これしかないですね、という感じだった」(秦氏)と大絶賛だ。秦氏によれば「イマーシブって全方向から音を浴びるので、どっと疲れたりするんですけど、これはそうした疲れを感じない」のだという。これらの新モデルについては、「そもそも、Dolbyと半ば共同開発のようにして、イマーシブに対応できることを前提に作られている」(オタリテック 兼本氏)とのこと。
オブジェクト・トラックの音像は、従来のチャンネルベースで制作されたものに比べると分離がよいため、低域をすべてSubwooferに任せてしまうとパンを振った時などに定位がねじれるという聴感上の問題が発生する。PMCの新モデルではスコーカーを新たに設計し、アンプの容量も旧モデルの2倍にすることで、各スピーカーがより広い帯域を歪みなく再生できるようにブラッシュアップされているのだ。それはSubwooferの設計にも現れており、秦氏は「いい意味でSubwooferの存在感を感じさせない音。鳴っているときは気付かないが、ミュートすると明らかな欠如感がある。これはお披露目会に来た方々が口を揃えて言ってくれて、勝った、と思いました(笑)」と嬉しそうに語ってくれた。
兼本氏によれば「音が速く歪みがない、というのはPMCが創業以来ずっと追求してきたこと。メーカーとしては、時代に合わせてアップデートしたというよりは、変わらない価値観がにわかに時代のニーズと合致した印象」とのこと。誠実なプロダクト・デザインが正当に評価される時代がやって来たということは、心から喜ばしいことだと感じたエピソードだ。
室内アコースティックへのこだわり
tutumuは、以前は「Sスタジオ」と呼ばれた音楽ミックス / MAコンバーチブルのスタジオを改修する形で施工されている。Sスタジオは紆余曲折ありながらも、最終的にはtutumuと同じ日本音響エンジニアリングが施工を担当したスタジオで、仮設ではあるものの5.1chサラウンド・ミックスもできる部屋だったという。そうした経緯から、音楽ミックスを行う部屋としての下地はある程度整っていた部屋だったが、今回の改修にあたっては前述のスピーカー・レイアウトのほかにも様々な改良が加えられている。
まず、特徴的なのはWideやBottomを含めたFrontスピーカーがすべて正面の壁に埋め込まれていることだ。これは低域の特性を暴れにくくするためで、Subwooferを除いても17本ものスピーカーを使用するtutumuのようなスタジオでは非常に重要な課題となる。また、すべて一体になっているステージをモルタルで作り直すことで、Frontスピーカー5本の特性を揃えつつ、Subwooferとのセパレートも向上させている。HightやRearスピーカーに関してはFrontのようにステージを作ることができないが、なるべくガッシリと設置できるように工夫がされているという。実際に設置工事に入った段階で天井を開けてみると空調用のダクトが通っていたようだが、こちらもほとんど作り直したようなものだという。電気的な調整では補えない、アコースティックな領域で聴こえ方を揃えていくために、マシンルームの扉も入れ替えられ、ブース扉にあったガラス窓も吸音材で蓋をされている。
スタジオ後方に配されたAGS。拡散系の調音材でイマーシブ・システムの課題であるリスニング・ポイントの狭さを解消し自然な音場を生み出すのに大きな役割を果たしている。
また、tutumuを作るにあたって留意された点として、イマーシブにありがちな“リスニング・ポイントが狭い”という音響には絶対にしたくないという意向があったという。音楽ミックスの現場にはミキサーだけでなく、クライアントやアーティストが同席することもあるため、前後3列で聴いても音像が崩れないように配慮されている。また、「音楽を聴いていたら頭も動くし体も動く。そういう自然な動きを許容できるように調整している」(秦氏・井上氏)とのことだ。そうした“遊び”を作るために活用されたのが、日本音響エンジニアリングが開発・販売する「AGS」だ。「もともと音楽ミックスもできるように壁の裏には拡散系の調音材も設置されていたので、それをなるべく活かしながら、LCRスピーカーの間にもAGSに近い拡散体を仕込んで音場のバランスを整えて、さらに調整を重ねている」(佐竹氏)とのことだ。
高い機能性と品質を兼ね備えたPro Tools | MTRX
3枚配されたディスプレイは左からメーター系、Pro Tools、Dolby Atmos Renderer。それぞれ別々のMacにつながっており、Video Hubで切り替えることができる。トラブルがあった時に切り分けが容易になるように、ということのようだ。iPadはPro Tools | Controlがインストールされているほか、iPhoneなどの音源をAir Dropで受け取ってすぐに再生できるようになっている。
tutumuのミキサー・デスクにはTac System「VMC-102 IP Studio Monitor Controller」とMerging Technologies「ANUBIS」が置かれている。VMC-102 IP Studio Monitor Controllerは、従来モデルVMC-102の機能を受け継ぎながら、MADI I/F とDante I/Fを1系統ずつ備え、Danteネットワーク上のルーティングを制御する「バーチャル / ルーティング」機能を新たに搭載した最新モデルだ。片や、Pyramixで有名なMerging Technologies最新のハードウェアであるANUBISも、システムのモニターセクションとなる機能を有している。こちらはDanteと肩を並べるAoIP規格であるRavenna / AES 67に対応しており、Dolby Atmosはもとより、22.2chフォーマットさえも内部でステレオにダウンミックスすることができる。
tutumuではVMC-102 IPをメインのモニターコントローラーとして使用しながら、ヘッドホンアンプのようにANUBISを使用するシステムになっている。スピーカーシステムへのアウトプットとは別系統でANUBISへのソースが立ち上げられており、例えばANUBISに接続されたヘッドホンを着ければ、メインのモニターセクションを切り替えることなくステレオやバイノーラルをモニターできる、ということが可能になるように設計されている。スピーカーへの出力はアナログ、モニターコントローラーへはDante / Ravenna、Dolby Atmos RMUとの接続はDante、音響補正を担うDatasat「AP-25」へはAES/EBU、さらに要所要所ではMADIも使用するなど、tutumuではあらゆる伝送規格を網羅するかのように様々な信号が行き交っている。この複雑な構成を一手にまとめるためにオーディオI/Fとして採用されたのが、Avidのフラッグシップ・モデル「Pro Tools | MTRX」だ。
2台のPro Tools | MTRXはそれぞれInput系とOutput系を受け持ち、SPQカードによる音場補正も担っている。その上に見えるのはAvid最新のシンクロナイザー「Pro Tools | Sync X」。
Pro Tools | MTRXは、モジュール方式の構成を採用することによって高い拡張性を誇る。オプションカードを追加することで、アナログはもちろん、Dante、MADI、AES/EBU、DigiLinkポートなどといった幅広い信号のI/Oとなることが可能だ。井上氏によれば「I/FがMTRXだからこそシステムとして具現化できた」とのこと。tutumuでは2台のPro Tools | MTRXが導入されているが、1台はインプットとDolby Atmos RMUを管理、もう1台はスピーカー・システムへのアウトプットを担っている。また、Pro Tools | MTRXはシステムのI/Oだけでなく、音場補正も担っている。tutumuではDatasat AP-25で主に周波数/位相/時間特性の最適化補正をし、Pro Tools | MTRXのオプションカードSPQも使用して最終的な微調整をおこなっている。
しかし、Pro Tools | MTRX採用の理由は機能性だけではない。秦氏曰く「最初に聴いた時、こんなに違うか、と驚いた。解像度はもちろんのこと、とにかく音のスピードが速い。」と、オーディオのクオリティについても非常に満足している様子だ。また、今回導入されたPMC6-2およびPMC6にはアナログだけでなくAES3の入力もあるのだが、「MTRXのDAはとても信頼できる(井上氏)」ということで、スピーカーへのアウトプットはアナログ伝送が採用されている。これもPro Tools | MTRXのオーディオ品質の高さを窺わせるエピソードだろう。
(左)デスクにはモニター・コントローラーが2台。VMC-102 IPではスピーカー・アウトプット、ANUBISではバイノーラルなどのHPアウトと、それぞれ異なるソースが割り当てられているほか、秦氏と井上氏による「魔改造」によって、360 WalkmixとPro Toolsからの出力をワンタッチで切り替えられるようになっている。(中)DATASAT AP-25 の「Dirac 音場補正機能」で周波数/位相/時間特性の最適化補正を掛けた後、Pro Tools | MTRX の SPQ で微調整をおこなっている。(右)ブース内の様子。写真右に見えるガラス戸がスピーカーの一時反射面になるということで、外側にもう一枚扉を作る形で吸音を施している。
「これからの音楽スタジオのフラッグシップとして相応しいもの ができた。」という tutumu。オフィシャルなオープンに先立っ て行われたお披露目会では、参加したクリエイターたちが創 作意欲を喚起されている様子がヒシヒシと伝わって来たとい う。この勢いを見ると「コンテンツを立体で楽しむ」という 時代は、そう遠い未来のものでもないのではないだろうか。
写真左より、株式会社サウンド・シティ 取締役 明地 権氏、レコーディングエンジニア 秦 正憲氏、取締役 中澤 智氏。
取材協力:株式会社サウンド・シティ、オンズ株式会社、日本音響エンジニアリング株式会社、オタリテック株式会社
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
NEWS
2023/01/10
Avid Media Composer ver.2022.12リリース情報
日本時間 2022年12月28日未明、Avid Media Composer バージョン2022.12がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
今回のバージョンアップの目玉は、Pro Toolsセッションファイルのエクスポートです。では、Media Composer 2022.12の新機能について見ていきましょう。
Media Composer 2022.12の新機能
1. Pro Toolsセッションのエクスポート
Media Composerのエクスポートに、Pro Toolsのセッションファイルをエクスポートすることができる機能が追加されました。この機能によりAAFでエクスポートをするより多くのデータを変換することができ、またPro Toolsで手動で行っていたいくつかの設定を自動化することもできます。
この機能はMedia Composer | UltimateまたはMedia Composer | Enterpriseのライセンスが必要です。
2. Avid MBOX Studioをサポート
WindowsとmacOSの両方で新しいAvid MBOX Studio USB オーディオ インターフェイスを使用できます。設定により、最大8チャンネルのオーディオ入出力をサポートし、マルチチャンネルのサラウンド サウンドの再生が可能です。最大4チャンネルをパンチインに使用でき、ミキシングとモニタリングに遅延は起こりません。
3. Media ComposerでUNCパスのドライブをマウント
Media ComposerはUNCドライブでのマウントに対応しました。ドライブレターのあるストレージボリュームを使用する場合、マウントできるドライブの数が26に制限されていましたが、UNC (Universal Naming Convention)パスで、これらの問題を解決しました。以前は、NEXISワークスペースのみがUNCパスでドライブをマウントできましたが、この最新バージョンでは、使用可能なUNCドライブが適切なメニューに表示され、読み取りおよび書き込み操作に使用できます。例えば、ソースブラウザではUNCパスのドライブも認識できるようになります。
4. Go to Previous Selected ClipとGo to NEXT Selected Clip
前に選択したクリップに移動し、次の選択したクリップに移動します。 新しい「Go to Previous Selected Clip」および「Go to NEXT Selected Clip」コマンドを使用すると、ユーザーは選択に応じてタイムラインを前後に移動できます。選択すると、ポジションインジケータが対応するクリップの先頭に移動します。タイムラインで複数のクリップが選択されている場合、この機能を使用して両クリップを簡単に切り替えたり、選択内容を順番に移動したりできます。「Go to NEXT Selected Clip」と「Go to Previous Selected Clip」はどちらもコマンド パレットで使用でき、キーボード ショートカットまたはツール パレットのボタンとしてマッピングできます。
5. 作成日コラムがマーカーウィンドウに追加
作成日のコラムがマーカー ウィンドウに追加されました。これは、マーカーとして追加された最新のメモやコメントを探す場合や、特定の日に加えられた変更を探す場合に特に便利です。
6. ビン マップの設定
新しいビンを作成する場合、ユーザーがアクティブにするまで、ビン マップはデフォルトでオフになります。ビン マップの現在の状態は、ビンごとに記憶されています。さらに、すべての新しいビンに対してデフォルトでビンマップをオンにするかどうかを設定する新しいオプション「Default Bin Map on for new Bins」のチェックボックスが、インターフェース設定のビンタブに追加されました。
7. ビン コンテナー サイドバーでのビンとフォルダーのなげなわ選択
ビン コンテナーで選択を行う場合、ビン アイコンの左側の領域をクリックしてドラッグして開始できるようになりました。場合によっては、特にビンの高さを超える多数のファイルがあり、選択が上から始まる場合に、複数のアイテムを簡単に取得できるようになります。
8. ビン内の任意のコラムからのドラッグ
クリックしたコラムに関係なく、ビン内およびビンからアイテムをドラッグできるようになりました。Nameコラムなど、誤ってテキスト編集モードになる可能性があるコラムをクリックする時のフラストレーションが解消され、それらのコラムの重要なメタデータが上書きされるリスクが軽減されます。ドラッグしたいアイテムを特定したら、そのコラムのいずれかをクリックして、マウス ボタンを押したまま移動します。
9. ファイルからのマルチチャンネル オーディオ レイアウトを無視
リンクされたメディア ファイルにマルチチャンネル オーディオが含まれている場合、Media Composerはデフォルトでそれらのチャンネルを保持します。 [リンク設定] ウィンドウの[リンクオプション]タブにある新しい[Ignore Multichannel Audio Layout from File]のチェックボックスを使用すると、このデフォルトの動作を上書きして、[マルチチャンネル オーディオの設定]で行ったカスタム設定を使用できるようになりました。このダイアログ ボックスは、同じウィンドウの[編集]ボタンからアクセスできます。
Media Composerのご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
Sales
2023/01/05
在庫残りわずか!!【最大33%OFF!】Pro Tools年末プロモ情報2種公開!
2023年1月4日で終了した「期間限定 Pro Tools Studio & Ultimate 再加入版プロモ」と「期間限定 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規)」。
残りわずかではありますが、ROCK ON PROに在庫があります!
有効期限の切れた永続版ライセンスをお持ちの方、これから新規でサブスクリプション版をご購入されたい方、この機会をお見逃しなく!
【セール情報その1】 Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ 在庫限り特価
1.Pro Tools Studio再加入版 - 約29%OFF!
型番:9938-30005-00
税別プロモ価格:¥27,600 (通常税別表示価格¥38,700)
◎本製品を購入することで、Pro Tools 9以降の永続ライセンスをお持ちのお客様は、最新のPro Tools Studio永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55425
2.Pro Tools | Ultimate再加入版 - 約33%OFF!
型番:9938-30009-00
税別プロモ価格¥55,400(通常税別表示価格¥83,200)
◎本製品を購入することで、プラン失効したPro Tools Ultimate または Pro Tools | HD 9 以上をお持ちのお客様は、最新のPro Tools Ultimate永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55444
【セール情報その2】 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規) 在庫限り特価
1. Pro Tools Artist 年間サブスクリプション(新規)- 24%OFF!
型番:9938-31154-00
税別プロモ価格:¥8,892(通常税別価格¥11,700-)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/76788
2. Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)- 33%OFF!
型番:9938-30001-50
税別プロモ価格:¥23,651(通常税別価格¥35,300)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/55432
お持ちのライセンスにより様々な購入パターンが存在するPro Tools。ご不明点などございましたら、現在お使いのPro Toolsのライセンスの種類をご明記の上、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
Support
2023/01/05
MBOX Studio日本語ユーザーガイド公開
Avid最新のNative環境向けI/OであるMBOX Studioの日本語ユーザーガイドが完成しました。どなたでもご覧いただけますので、「どんなことができるのか?」「設定は複雑ではないか?」などの疑問をお持ちのみなさまも、ぜひご活用ください。
MBOX Studio日本語ユーザー・ガイド
その他のサポート情報、MBOX Studioのさらに便利な使い方などの情報はこちらの記事をご覧ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-support/#.Y7ax1ezP0-Q
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
NEWS
2023/01/05
【追記あり】Pro Tools 2022.12リリース!
本年最後のPro ToolsアップデートとなるPro Tools 2022.12がリリースされました。Pro Tools 2022.12では、macOS Ventura 対応並びにPro Toolsと統合するアプリケーションを開発するディベロッパーや企業向けのスクリプティングSDK 並びに数多くの課題修正がなされています。また、Appleシリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版としても利用可能です。
サブスクリプション、または、年間サポートプランが有効なユーザーはAvidアカウントからダウンロードすることが可能です。
2023.1.5 追記
Pro Tools Apple シリコン パブリック・ベータ版 FAQ(よくある質問集)
Avid LinkからPro Tools Support Lounge へアクセスする方法
Pro Tools 2022.12 リリース情報(システム要件)
Pro Tools 2022.12 以降における ICON、C|24 および Command 8 サポート
2022.12.28 追記
Pro Tools 最新情報
Pro Tools 2022.12 Apple シリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版が登場
Pro Tools スクリプティング SDKが登場
Appleシリコン・ネイティブ対応”パブリック・ベータ”
Avidでは、2023年前半にApple M1 及びM2 シリコン・ネイティブ正式対応を予定していますが、それに先んじてPro Toolsがネイティブ対応した際のパフォーマンス改善を体験していただく機会を設けたいと考えました。本パブリック・ベータ・バージョンでは、オペレーション面での高速化が図られていますが、幾つかの機能やプラグインが未対応または完全なテストが終了していません。
今回のリリースにて、Pro ToolsはAppleシリコン・ネイティブ及びRosetta 2両方に対応したmacOSユニバーサル・バイナリーとなり、1つのインストーラーで両方の環境に対応します。但し、幾つかの制限事項が存在するAppleシリコン・ネイティブ環境下では、Pro Tools 2022.12はパブリック・ベータとしての動作となります。
以下のビデオの0:40付近から、Appleシリコン・ネイティブとRosetta 2の各モードの切り替え方法が説明されています。
Pro Tools 2022.12自体はパブリック・ベータではなく正式リリース版です。M1/M2 Appleシリコン搭載のMac上で”ネイティブ”として使用する場合は、機能制限のある”パブリック・ベータ”として動作するということになります。
Rosetta 2を使用する場合は、フル機能をご利用可能な「正式リリース版」として動作致します。
パブリック・ベータ版で動作しない機能
現在Pro ToolsにバンドルされているAIRプラグインとインストゥルメント
クラウド・コラボレーションとプロジェクト
ICON、C24、Command 8コントロール・サーフェスはサポートされません
X-Form Audio Suiteとエラスティック・オーディオのアルゴリズム
ReWireのサポート
MP3エクスポート(バウンス、ファイルとしてクリップをエクスポート)
楽譜エディタ
コードを抽出
全てのシステム/構成での完全動作確認はなされていません
上記の課題の多くは、今後リリースされる完全修正版で解決予定ですが、幾つかに関しては、正式対応後もRosetta 2での継続使用が必要なものが出てくる見込みです。
AAXシリコンNativeプラグイン互換性
スクリプティングSDK
Pro Tools 2022.12は、オープンで特定言語に依存しないAPIを用いてPro Toolsにスクリプティングすることで、サードパーティー・ディベロッパーやゲーム会社並びに放送局といった独自のワークフローが必要な企業が自動化フローを創造しやすくなるよう、新たにスクリプティングSDKに対応しました。
Pro Tools スクリプティングSDKは、Pro Toolsを制御して自動的にタスクを実行するためのアクセスを提供する、言語に依存しないオープンなAPIです。
セッションを開く、閉じる、保存、特定のセッションを開く為のクエリ、様々なフォーマットでのエクスポート、タイムライン上でのいくつかの機能の実行、クリップや再生状態などを調べるための“get”コマンドの使用、開いているセッションに対して書き込み可能なアクションを実行するための”set”コマンドの使用などが可能です。
どの言語でもアプリを作成できるので、C++よりPythonの方が得意という方でも、すぐに立ち上げ、実行することができます。このAPIは、Pro ToolsのWindows版とMac版の両方に含まれているので、Pro Toolsを使用するすべての人に適したソリューションを、どちらのオペレーティング・システム上でも作成することができます。
Media Composer 2022.12でPro Toolsセッション・ファイルを直接エクスポート
同時にリリースされたMedia Composer 2022.12にPro Toolsセッションファイルをエクスポートする機能が追加されています。これにより、Pro ToolsとMedia Composerの互換性が劇的に向上します。
Media Composer 2022.12からエクスポートされたPro Toolsセッション・ファイルは、以前のバージョンのPro Toolsでも読み込めますが、マーカー表示部分で一部制限があります。
最新macOS対応、スクリプティングSDK、Media ComposerからのPro Toolsセッション書き出し機能など、業務効率を向上させる機能が追加されたPro Tools 2022.12。Pro Toolsシステムの構築や機器更新のご相談などは、ROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Support
2023/01/05
Avid MBOX Studio 日本語サポート情報
プロフェッショナルな機能をコンパクトに凝縮したAvid最新のNative環境向けI/O「MBOX Studio」。本記事では、システム要件から日本語マニュアル、故障かな?と思った時のトラブルシューティングまで、MBOX Studioサポート情報に関連するリンクをまとめました。
ご購入いただいたユーザー様のみならず、購入を検討中の方もぜひご覧くださいませ。
ご購入を検討中の方へ
MBOX Studio システム要件
MBOX Studio よくある質問集(FAQ)
ご使用の前に
MBOX Studio日本語ユーザー・ガイド
MBOX Studio 製品登録
MBOX StudioをPro Toolsで使用するための設定
専用アプリ MBOXコントロールについて
初めての MBOXコントロール(アプリケーション概要と入手方法)
MBOXコントロール 概要(簡易操作マニュアル)
故障かな?と思ったら
MBOX Studio トラブルシュート
MBOX Studioをもっと深く知りたい方へ
AVID MBOX Studioレビュー by 三船雅也(ROTH BART BARON)
レジェンドの再登場(Avidブログ)
AES NYCで発表されたMBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studio — 単なる I/O以上のもの(Avidブログ)
Variable Zの謎を解き明かす ー MBOX Studio(Avidブログ)
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
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Tech
2023/01/04
4K映像+立体音響、コンテンツ制作の舞台裏 / テレビ愛知株式会社「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」
以前、Proceed Magazine 2021(No.24)号にてテレビ愛知をはじめ、愛知県の民放各局によるイマーシブコンテンツ制作への取り組みについてご紹介させていただいた。引き続き、各局それぞれの方法で次代を見据えた音響制作に精力的に取り組まれているが、今回もテレビ愛知よりお声がけいただき、弊社による技術協力、並びに本誌のための密着取材をさせていただくことになった。本記事前半では、コンサートホールでの収録のセッティングの様子、後半ではその後の360 Walkmix Creator™️を使用したバイノーラルミックスについて詳細をご紹介する。
4K映像+立体音響でのコンテンツ制作
三井住友海上しらかわホール 公式HP
2022年9月24日(土)、名古屋市中区にあるコンサートホール「三井住友海上しらかわホール」にてテレビ愛知とクラシック名古屋が主催するイベント「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」が開催された。前日23日の名古屋市内は台風15号の影響で土砂降りの大雨となり、公共交通機関も大幅にダイヤ変更を余儀なくされるなど一時は開催が危ぶまれたが、当日の天気は雲ひとつない台風一過の快晴で多くの観客が無事会場まで足を運ぶことができた。
今回、技術協力と取材をさせていただくこととなったきっかけは半年ほど前に遡る。テレビ愛知より「コロナ禍で危機的状況に追い込まれた芸術文化に対する国の振興支援の一環として、4Kや立体音響などの先端技術を活用したコンテンツ制作の話があり、コンサート収録の4K映像+立体音響でコンテンツを制作したい」とのご相談をいただいた。
弊社からは立体音響の制作に関して技術協力を行い、その裏側を本誌のために取材させていただくという形で話が進行し、本プロジェクトの打ち合わせがスタートした。イベントの2ヶ月前となる7月には実際に現地を下見させていただき、各種音響機材の選定、マイクセッティングや配線方法について、下調べとともに準備を進めてきた。また、以前同ホールでの収録をご経験されている名古屋芸術大学の長江 和哉先生にもご助言をいただいたこともあり、ホールの技術スタッフの方との連携もスムーズに進行した。
理想的な音響空間を追求したシューボックス型
当日のレポートを開始する前に、会場の三井住友海上しらかわホールとその形状について触れておこう。同ホールは、1994年11月名古屋市伏見にクラシック音楽専用の中規模ホールとして開館した。一般的なホールは、その用途によって多目的ホールやライブハウス、オペラハウスといった種類に分類される。その中でもクラシック音楽の演奏を主目的とするコンサートホールは、その形状からシューボックス型とヴィンヤード(またはワインヤード)型の2種類に大別される。
前者はShoe Box (シューボックス)= 靴箱 という名が示す通り直方体の形状で、クラシック音楽黎明期より世界各国の中小規模のコンサートホールで数多く採用されている伝統的なスタイルである。比較的横幅が狭いため、両側壁からの初期反射音が豊富に客席全体に響き渡ること、そして高い天井が生み出す豊かな残響音などが主な特徴とされている。ちなみに、このしらかわホールの形状は、幅16.5m、奥行31.5m、天井高は舞台上約14mとなっており、幅と高さがほぼ1対1の理想的な音響空間を追求したシューボックス型が採用されている。詳しく知りたいという方はホールの公式サイトでもその詳細が語られているのでぜひご参照いただきたい。
一方、後者はVineyard (ヴィンヤード、ワインヤード)= ブドウ畑がその名の由来で、客席がブロックごとに分割され、段々畑のように連なった形状となっている比較的モダンなホールで見られる形状だ。シューボックス型と比較すると、より大規模なキャパシティのホール設計にも向いているが、音響設計においてより緻密な工夫・検討が必要とされている。そのため、必然的に、内装も視覚的にダイナミックな印象があり、外観を含めた建築物としてのデザインも独特な形状となっているものが数多く見られる。こうしたホールの内装や形状にも注目することで、コンサートホールが持つある種のエフェクターとしての側面も見えてくるので非常に興味深い。
多くのマイクでバリエーション豊かなサウンドを録る
それでは、当日の進行の流れに沿って具体的なシステムのセットアップについて解説する。会場入りは午前9時。開演が15時なので、6時間前と聞くと多少余裕があるように思えるが、当然出演者のリハやピアノの搬入・調律なども行われるため、基本的なセットアップに与えられた時間は大体2時間程度しかない。そのため、複数回にわたる事前打ち合わせを通して、前日まで入念な検討がなされ、その甲斐あって当日の作業はスピーディーに進行した。
まず、ビル4階の楽屋に録音用の機材一式を持ち込み、仮設のミキサー室を設営。同時進行でステージ頭上のバトンを降ろし、後ほど説明するマイク類の取り付けを行なった。続いて、ステージ〜ミキサー室間のマルチ回線、および天吊りのバトン〜ミキサー室までのアナログ回線を敷設。これらの信号はYAMAHA Rio1608-D2、YAMAHA QL1でDanteへ変換され、万一に備え2台で冗長化接続されたTASCAM DA-6400で収録されることになる。
楽屋に仮設されたミキサー室内に構築された録音システム。YAMAHA QL1、同Rio 1608-D2でアナログからDanteへと変換し、Danteネットワークで2台冗長接続されたTascam DA6400へと入力、専用のSSDへと収録する。本番中はこのミキサー室でステレオの現場ミックスをモニターした。
最後にホールの天井から直接ぶら下がる天吊りマイクを設置した。この作業は天井裏に上がってケーブルを下ろすチームと、客席でマイクを取り付けるチームの二手に分かれた。舞台技術者の監修のもと天井裏に上ったスタッフは、一定間隔で目印が付けられた30mほどのケーブルを、客席で待つ残りのスタッフと無線で連絡を取りながらゆっくりと下ろしていく。マイクを取り付けたら、再びゆっくりとケーブルを巻き上げていき、客席からおよそ10mほどの高さで固定した。
最上層へ配置されたマイクは天井裏からケーブルを下ろし、およそ10mの位置で固定された。
マイクのセッティングについては、当然ではあるが収録後に変更することはできないため、ミックス時にどのように配置するのか事前にある程度見当をつけておくことが必要となる。今回のミックスのコンセプトは、ホールの美しい響き、そして空間の広がりが多くの人にはっきりと分かるような音像を目指すこと。そのため、観客の視線、動線の邪魔にならないよう最大限の配慮をしつつ、可能な限り多くのマイク本数を用意し、バリエーション豊かなサウンドを録ることが意識された。また、高さ方向の空間再現については、ミックス時の仮想立体音響空間内に上・中・下、三層のレイヤーを構成する音作りを想定し、オンマイクも含めると5種類の異なる高さで収録した。設置位置が低い順に、ステージ上のバウンダリーが3つ、各楽器(ピアノ、ヴァイオリン)へのオンマイク、ホール常設の三点吊り1ペアとバトンに2ペア、そして先述した天吊りのマイクが3ペア、その他オーディエンスやトーク用のマイク含め、計20本ほどのマイクで収録を行った。
今回録音するのはピアノ伴奏付きのヴァイオリンリサイタルとなり、それぞれ広帯域に渡りフラットかつ単一の指向性が得られるSchoeps MK 4、スタンドやブーム不要でピアノ収録に最適化されたEarthworks PM40にてオンマイク収録した。また、ステージ上の広範な音を拾うためのバウンダリーマイクとして、その非常にクリアな音質に定評があるCROWN(現在はAKG取扱) PCC160 を中央、上手、下手にそれぞれ設置。オンマイクは、空間を広げようとするとどうしてもぼやけてしまいがちな音の輪郭を際立たせるため、そしてバウンダリーは先述したレイヤーの最下層〜中層にかけて配置することで厚みのあるサウンドを作ることが意図されている。
続いて、主に中層〜上層へ配置することを想定し、ホール2階席、1階客席から3mあたりの高さの位置に吊り下げられた常設の三点吊りマイク Schoeps MSTC 64に加え、その近傍さらに1mほど上の高さに吊り下げられたバトン中央から左右に1.5~2mほどの位置に、単一指向性のEarthworks SR25MPをステージ向き(方位角0度)、仰角-45度で配置。バトンの両端には両側壁からの反射音を狙ってこちらも単一指向性のNeumann KM184を設置した。そして最上層への配置を想定し、ステージ側から順にEarthworks QTC50 MP、Neumann KM183、Sennheiser MKH8020 をそれぞれペアで全て下向き(仰角-90度)で設置。これらのマイクはすべて無指向性で、およそ8mほどの高さからホール全体の空気感、音像が遠い響きを捉えることを狙った。
ピアノ録音用のEARTHWORKS PM40、ピアノ内部に設置できるため外観を損なわない。
ホール常設のステレオマイクSCHOEPS MSTC 64、聴き馴染みのあるサウンドで今回の音作りのメインとして使用された。
楽器用マイクEARTHWORKS SR25MP、ステージ上空からの煌びやかな響きを狙った。
単一指向性のNEUMANN KM184、両側壁からの反射音を狙って設置した。
限られた時間の中ですべてのセッティングが完了
無事すべてのセッティングが完了したあとはミキサー室へ移動。本番中はここでYAMAHA QL1で仮ミックスされたステレオの音源をモニターすることとなる。台風の影響で公共交通機関に影響が出ており、予定より1時間以上遅れてのリハーサル開始となったが、限られた時間の中で着実に機材の動作確認やステージ進行の最終確認などが行われ、開演時間の変更等もなく予定通り14時に開場できることとなった。リハ中はすべてのマイクが導通されていることはもちろん、しっかりとそれぞれのマイク配置のキャラクターがモニターできること、そして客席で実際にどのように聴こえるかも確認し、後日のミックス作業に備えた。
本番は、エルガー 「愛のあいさつ」で穏やかに始まり、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ファリャと徐々によりダイナミックな曲調へ展開されていく。休憩を挟んだ後も、ピアソラ、そしてガーシュウィンの曲が2曲続けて演奏されて終演となったが、鳴り止まない盛大な拍手でのアンコールに応えて再び登場。ピアソラ、そして最後はモンティのチャルダッシュでのバイオリン超絶技巧で再度盛大な拍手に包まれ、本番は無事に終了した。
今回収録された「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」はクラシック名古屋のYouTubeチャンネルで4K/立体音響での視聴が可能だ。
クラシック名古屋 / YouTubeチャンネル
360 WalkMix Creator™でバイノーラルを制作
収録から2週間後。テレビ愛知のMA室にて、バイノーラルでのミックス作業とプロデューサーによる最終チェックが行われた。昨年の取材時はバイノーラルプロセッサーとしてFlux SPAT Revolutionを活用したが、今回は新たな実験的取り組みとして、弊誌でもすでに度々ご紹介しているSONY 360 Reality Audio 用制作ツール、360 WalkMix Creator™️を活用することとなった。このプラグインはDAWの各オーディオトラックとマスタートラックに挿すことで、360度全天球の4π空間の球面上に音源を配置していくことが可能となる。本来、360 Reality Audio対応サービスへのデリバー時は、MPEG-Hのエンコーダーとして機能するが、実は今回のようにバイノーラルステレオの制作を行うことも可能だ。
これは、従来のステレオ制作でも言えることであるが、バイノーラルで制作する上でその音作りのコンセプトをあらかじめ明確にしておくことは重要だ。一般的に、バイノーラルでは頭外定位が可能となることで、通常のステレオミックスより空間を広く再現することができる。そのため、良くも悪くも各トラックが簡単には混ざらず、次から次へとトラックを追加していったとしても、ある程度サウンドとしては成立してしまう。コンセプトを明確にしないままミックス作業を始めると、作業中に迷路をさまようことになってしまいがちだ。先述したが、今回のミックスのコンセプトは、ホールの美しい響き、そして空間の広がりが多くの人にはっきりと分かるような音像を目指すこと。ただし、元々の素材にはなかったリバーブを過剰に追加するなど、あまりにも積極的すぎる音作りは避けたい。せっかくなら、しらかわホールが本来もつ美しい響きを、当日来場できなかった方々にも体験してもらえるような音作りを目指した。
組み合わせをたどり見えてきたサウンド
まずは、録音後の素材でセッティング時から想定していた上・中・下、三層のレイヤーを作って、実際のマイクの配置に近い形で立体空間内に配置、音量のバランスを整えていく。そうしてできあがった音源から、ヴァイオリンのオンマイクなしで残響をメインとしたもの、オンマイクを加えて音の輪郭をある程度立たせたもの、さらにオンマイクあり+プラグインでリバーブを追加し意図的に残響を増やしたもの、という3パターンを作って聴き比べてみた。すると、オンマイクの音量を大きくしていくとどうしても立体感が希薄になってしまう傾向があり、逆にオフマイクをメインにすると立体感は増すものの肝心なヴァイオリンの輪郭がぼやけてしまうことが分かった。
この2つの音の傾向を認識した上で、いかにバランスをとっていくかが鍵になりそうだということが分かったため、追加で2パターン、ひとつはミックスに使用するマイクの本数を減らしたもの、もうひとつはメインのサウンドをオンマイクではなく三点吊りのマイクに変更したものを作成した。前者は、立体感は感じられるものの、やや地味なサウンドとなってしまい、コンセプトの「空間の広がりが多くの人にはっきりと分かる」という部分に反する結果になってしまった。一方、後者は三点吊りのマイクをメインにすることで、多くの人にとって聴き馴染みのあるようなサウンドに近づき、かつホールの残響もある程度感じられるようになったため、このミックスをもとにディテールを調整していく方針に固まった。
今回ミキシングに使用した360 WalkMix Creator™ は360 Reality Audioの制作ツールだが、バイノーラルステレオの書き出しを行うこともできる。全天球の球面上に音源を配置でき、それぞれの音源を表すカラフルなボールは任意の色に変更も可能だ。様々な試行錯誤の結果、最終的に図のような音の配置となった。音源が多すぎると立体感が損なわれ少なすぎると迫力がなくなる、その中間となるようバランスが取られた格好だ。
具体的な音の配置は次のようになった。まずはホール常設の三点吊りSchoeps MSTC 64を前方に配置し、ヴァイオリンとピアノのメインのサウンドとする(A-B_L、A-B_R)。このサウンドの最も遠い反射音を後方上空の左右に配置(Top_RL、Top_RR)。この時、MOD DELAY IIIで30msec、100%WETのディレイを追加し、音速340m/s換算で後方に10.2mの空間を演出した。さらに、バトンの両端に取り付けたNeumann KM184を、両サイドにサラウンドミックスのワイドチャンネルのイメージで配置して左右の豊かな拡がりを再現(Wide_L、Wide_R)。この段階では音像が全体的にやや上方寄りに聴こえてしまうため、後方の下部にリバーブで人工的につくった響きを追加することでバランスを取った(Rev Bottom Left、Right)。
これにより、ベースとなるホールの音像は形成されるが、ヴァイオリンやピアノの輪郭をもう少し立たせるため、オンマイクを少しだけ足すことにした(VI)。しかしながら、ややステージまでの音が遠く感じたため、オンマイクと同じ音に80msecのディレイをかけたものを真後ろから足してみると、前後の距離感をうまく近づけることができた(Dly R)。そして最後に頭上の左右、仰角60度から天吊りの2本を足すことで空気感を演出した(TOP_FL、TOP_FR)。このTOPからのサウンドはEarthworks QTC 50で収録したサウンドを採用し、EQで4kHzから上を4dBほどさらに持ち上げることで、高さ方向の響きをより豊かに感じることができた。さらに、元々仰角45度に位置に配置していたが、75度との聴き比べを経て60度に変更。むやみに高さを上げすぎても、サウンドが浮いてしまい違和感が生じてくることが分かった。
そのほか、途中で実験的に試してみた要素として、ボトムの人工的な響き(Rev Bottom Left、Right)に、EQで低域成分を中心とした7秒程度の極端に長いリバーブをかけることも試した。これは、天井から聴こえるキラキラとした高域中心の響きに対し、ボトムで中低域の成分を支え、全体的なサウンドのバランスを取ることを意図したが、これはさすがに響きが濁ったので採用しなかった。また、最初は多くの素材で低域を切っていたが、あまりにも迫力がなくなったのでそのほとんどを戻し、反響音は逆にハイ上がりのサウンドとすることで、迫力を残したまま残響の定位感が感じられるようにしている。
完成したバイノーラルミックス
ちなみに、今回バイノーラルミックスを行うため、当然ながらモニター環境はヘッドフォンでのミックス作業となる。このヘッドフォンの環境も、解像度が高く、定位感が分かりやすいモデルを使うことは重要だ。今回は普段からステレオミックス時に使っているという密閉型のSONY MDR-M1ST、同MDR-CD900STに加え、弊社より開放型のAKG K712 PRO-Y3、同じく開放型のFOCAL Clear MG PROを用意させていただいた。
結果的に密閉型と開放型では、開放型の方がより空間の拡がりが感じられやすいためバイノーラルミックス向きであった。この中で最も評判が良かったのはFOCAL Clear MG PROで、抜群の解像感を持ちヘッドフォンなのにスピーカーで聴いているかのような音の立体感、それでいて上から下まで飛び出している帯域もなく、全体域がしっかりと分かるという満場一致の高評価をいただいた。
開放型ヘッドフォンFOCAL Clear MG PRO。まるでスピーカーで聴いているかのような極めて高い解像度を特長とする。
開放型ヘッドフォンAKG K712 PRO-Y3。300gと非常に軽量で長時間のミックス作業でも快適だ。
こうした様々な試行錯誤を経て、最終的に技術スタッフ陣が全員納得のいく、当初のコンセプトに沿ったバイノーラルミックスが完成した。このタイミングで当初の現場でのステレオミックスとの比較視聴も行い、明確にその空間的広がりの違いが感じられることも確認できた。ミックス作業日の午後にはイベントプロデューサーも立ち会い、音作りの狙いについての解説を交えながら最終確認を行い、無事にOKをいただくことができた。
また、今回最初にお声がけいただいたテレビ愛知 技術部の水野氏は「一番最初にパッとバイノーラルの音源だけ聴くとあまりに自然すぎて響きの綺麗なステレオに聴こえるが、どのようなプロセスを経てそのサウンドになったかという解説があると分かりやすくなる」という。やはり、ミックスの序盤は会場の響きを忠実に再現し、そこから過度とならないように注意しながらも、多少のデフォルメは必要であるということだ。「そうした多少の広がり感を求めてミックスをして、Clear MG PROのような高品質なヘッドフォンでしっかりと空間が分かるようになり、最終的にどのヘッドフォンで聴いてもしっかり判別できるようになった。技術トレンドとしてのイマーシブが今後も続くかどうかは分からないが、これも一つの音の表現。何よりイベントのプロデューサーという立場の方に実際にどのような音作りをしたのか、デモンストレーションを行いながら最終確認ができ、そして理解いただけたのは技術者として大きい」とのコメントをいただいた。
バイノーラルミックスの要点とは
今回はヴァイオリンとピアノの演奏をコンサートホールで収録を行い、360 WalkMix Creator™️を使ってバイノーラルミックスを作成した。個人的に要点だと感じた部分をまとめると、まず最初に述べたようにミックスのコンセプトを明確にしておくことが挙げられる。そうすることで、今回のケースのように複数人で比較視聴しながら作業を進める際も、同じ方向に進めるため判断に迷うことが少なると感じた。
また、セッティング時においては、場所が許す限り様々な角度から複数のバリエーションのサウンドを記録しておくことが重要だ。バイノーラルプロセッサーによる3D配置はあくまでシミュレーションであり、やはり現場で実際の位置から録音した素材で構成していく方がよりリアリティのあるサウンドになる。ただし、現場の音を完全再現するようなコンセプトの場合を除いて、多少デフォルメを行った方が多くの人にとって分かりやすく、臨場感のある音の広がりを再現できる。
さらに、ミックス中に気づいたこととしてヘッドフォンのモニター環境が重要であることについては述べたが、段々と自分の耳が「空間を聴く」ことに慣れていく点にも注意である。もちろん個人差もあるので、この現象を見越しての作業はなかなか難しいが、数時間でも作業を経験した後で最初にミックスしたものを聴いてみると、イメージしていたものと全く違う聴こえ方になっている可能性もある。定期的にセッションをSave as...しておき、後で聴き直して自分の耳の特性を分析してみるのも面白い。
また、これはイマーシブ制作に限らず、ステレオミックスやその他の場面でも言えることかも知れないが、実際の会場の音を知識と実践の両方からカバーしておくことは極めて重要だ。音響について十分な知識があっても、現場で音を聞いて実際に判断できる耳がなければ、後からの作業で修正できないミスをしてしまったり、余計な手間が増えたりすることにつながる。また、現場経験が豊富という場合でも感覚的な試行錯誤だけではやはりどうしても遠回りになってしまいがちであるが、そこに音響学や音響心理学的な要素を用いた工夫が加わると、目指すゴールへは多少近づきやすくなるだろう。
完成した映像を視聴させていただいた実感として、4K収録ならではの高精細な映像による臨場感と、そこにバイノーラルミックスならではの広がりのあるサウンドが相乗効果をもたらし、しらかわホールにあったユニークな空気感が生き生きと伝わってくるかのように感じた。最後になったが、今回制作されたコンテンツはクラシック名古屋のYou Tubeチャンネルにて公開されている。先端技術によって臨場感溢れる、木嶋さんの美しいヴァイオリン演奏をみなさまにも存分にご体験いただきたい。
クラシック名古屋 / YouTubeチャンネル
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Media
2022/12/28
ファシリティの効率的活用、Avid NEXIS | EDGE
コロナ禍になり早くも3年が過ぎようとしています。その最中でも、メーカー各社はリモートワークに対応するために様々なワークフローを紹介していますが、Avidでも今年の始めに新たにリモートビデオ編集のフローを実現するシステムNEXIS EDGEを発表し、満を辞して今秋リリースされました。
クラウド?オンプレ?
Avidではこれまでもリモートでのビデオ編集やプレビューをする製品が各種あり、ポストプロダクションのニーズに合わせて、システムを構築できるようにラインナップも取り揃えられています。例えば、Avid Edit On Demandでは、ビデオ編集ソフトMedia ComposerやNEXISストレージをすべてクラウド上に展開し、仮想のポストプロダクションを作ることが可能です。クラウドでの展開は時間や場所を問わず利用できること、使用するソフトウェアの数やストレージの容量の増減を簡単に週・月・年単位で設定し、契約することができ、イニシャルコストがほとんどないことがメリットと言えます。
今回紹介するAvid NEXIS EDGEは先で述べたEdit On Demandのクラウド構築とは異なり、サーバー購入の初期投資が必要になります。クラウド化の進みとともに、CAPEX(設備投資)からOPEX(事業運営費)へという言葉が最近よくささやかれ、今どきオンプレのサーバーは流行らないのでは?という見方はあるかもしれませんが、ポストプロダクション業務としてビデオ編集をする上で、すべてをクラウド上で編集することが必ずしも正解だとは言い切れません。それは、映像データの適切な解像度での再生、正確な色や音のモニタリングに対してクラウド上のシステムではできないこともあるからです。
Avid NEXIS EDGEは、会社内にサーバーを置くオンプレミスでのメディアサーバーシステムとなります。Avid NEXISストレージサーバーを軸にしたシステムとなり、メディアサーバーに加えてWindowsサーバーを追加します。ソフトウェアとしては、Media Composer Enterpriseが最低1ライセンス必要になります。Media Composer EnterpriseライセンスはDP(Distributed Processing)ライセンスが含まれており、プロキシを作成するために使用されます。DPは日本語では分散レンダリングと言われ、ネットワーク上にあるひとつまたはそれ以上のワークステーションを使用して、レンダリングやトランスコード、コンソリデートといったメディア作成の処理を行うことで、編集システムのCPUを使用せずに時間のかかるプロセスを外部で行うことができる機能です。
NEXIS EDGEが持つメリット
NEXIS EDGE Webブラウザのユーザーインターフェース 素材の検索と編集
NEXIS EDGEの特徴は大きく分けて2つあります。1つ目は、NEXIS環境において社内のLAN環境と、汎用のインターネット回線を用いるリモートアクセス機能を簡単に切り替えできることです。つまり、遠隔地にいてもオンプレにあるNEXISサーバにアクセスすることができ、サーバー内にあるシーケンス、ビン、クリップを閲覧、再生、編集することができるのです。クラウドサービスを使用しなくてもクラウドと似た環境を構築することができ、メディアを様々な場所にコピーして分散させずに、オリジナルのメディアを1つの場所に置いて使うことができます。
2つ目は、高解像度メディアとそこから生成されたワーク用のプロキシメディアのメタデータが完全に一致して作られることです。そのため高画質のクリップを用いて編集をしても、プロキシメディアで編集をしても、シーケンスにはどちらのメディアも完全にリンクしており、再生ボタンの切り替えで再生させたいメディアを簡単に選ぶことができます。このシステムでプロキシを作成し、使用することの優位性がいくつかあります。汎用のインターネット回線を介して使用できることがその一つです。そしてプロキシメディアはデータ量も少なくダウンロードするにも時間がかからないため、ダウンロードをしたメディアを使用することができます。いったんメディアをコピーしてしまえば、その後インターネットを接続していなくても、ダウンロードをしたメディアで編集をすることができ、その編集されたビンやシーケンスは、ネットワークのある環境に戻せば、NEXISサーバー内にあるメディアにすぐにリンクすることができます。また、プロキシメディアの優位性はリモート環境で使用することだけではありません。LAN環境でもそのメディアを使うことで、ネットワークの帯域を節約することができます。
ストレージ内のメディアにアクセス
ご自身が社内ではない場所にいる場合、社内にあるNEXISメディアサーバーへアクセスするには通常のNEXISクライアントのリモート機能を使い、アクセス権で管理されたワークスペースをマウントします。Media Composerはプロジェクトの作成画面で、Remote Avid NEXISにチェックを入れて起動します。
NEXISへのリモートアクセス
ビンに表示されているクリップは、プロキシメディアがあるクリップなのかどうかが一目で分かります。プロキシメディアがない場合には、メディア作成権のあるユーザーがMedia Composerからプロキシメディアを生成させることもできます。プロキシの生成は前述したDPが機能するPCで行うため、Media Composerで作業をしているエディターは編集作業をそのまま続けることができ、プロキシが作成された順にそのメディアを使うことができます。この分散レンダリングは、バックグラウンドでレンダリングを行うDP Workerと呼ばれるPCの数で、プロキシ生成やトランスコード等のタスクを分けることができます。そのためDP Workerの数が多ければ処理も早くなります。また、スタジオ内にあるMedia Composerが使用されていなければ、そのシステムもDP Workerとして使うこともできます。
分散レンダリングでプロキシを作成するメニュー
リモートで接続したMedia ComposerからNEXISストレージ上のメディアを再生するときは、そのメディアの解像度を選択します。NEXISストレージ上にあるクリップには、高画質メディアとプロキシメディアの2つのメディアがリンクされており、Media Composerでどちらのメディアを再生するかを選択することができるため、NEXISストレージに接続されている環境に合わせてメディアを再生できます。
再生のための解像度の選択
みんなでコラボ
NEXIS EDGEへのWebアクセスツールでは、クリップやビンへのアクセスはもちろんのこと、簡単なビデオ編集、クリップまたはシーケンスへマーカーやコメントなどを付ける機能があります。アシスタントからプロデューサーまでコンテンツに関わるすべての人々が、簡単な操作で編集作業を効率的に、そして円滑に共有することができます。一方、そのためにメディアの管理にはいっそう気を使わなければなりませんが、そんなときにもNEXIS EDGEではビンロックの機能によるシーケンスやクリップの保護、視聴や編集機能の有無など、ユーザー単位でシステムの機能を制限することができます。
さらに、NEXIS EDGEのPhonetic Indexオプションを使用することで、クリップ内の音声トラックからのキーワード検索をすることができ、素材クリップとそのキーワード箇所を素早く見つけることができます。この機能はWebクライアントでも、Adobe Premiere Proクライアントでも利用することができます。
SRT対応で機能アップ、Media Composer 2022
Media Composerユーザーインターフェース クリップアイコンがオレンジ表示になっている時はプロキシメディアがリンクされている。
今年になり5Gが本格的に普及し、汎用のインターネット回線を使ってのワークフローは今後も増えていくことが期待されます。Media Composerはバージョン2022.4でSRT(Secure Reliable Transport)に対応しました。SRTは以前の本誌でも何回かご紹介したことがありますが、マルチメディア伝送のプロトコルです。2012年にカナダに本社を置くHaivision社によって開発されました。非常に強力な暗号技術を採用し、高い安全性とパケットロスのリカバリ、高画質であることが特徴で、2017年にオープンソース化され、同時に組織化されたSRT Allianceによる推進のもと、今では世界の多様なメーカーによって採用・開発・実装が行われています。コロナ禍で最初は戸惑っていたWeb会議も日常的になりましたが、環境によって回線速度が異なるため、そういったツールでの画質や音質は最低限に抑える必要があり、とてもリアルタイムでのプレビューチェック向きとは言えません。それを回避するためにYouTubeなどを使用することもありますが、設定ミスから意図せず動画が公開されてしまうというリスクはなくなりません。
SRTの設定画面
そういった問題を解決できるのがMedia ComposerでのSRT送信です。Media Composerは内部でSRTのソフトウェアエンコードを行い、リアルタイムでインタネット越しにタイムラインを送信します。SRTを送信するにはMedia Composer内のH/Wボタンから設定を行い、シーケンスを再生するだけです。それを受け取るには、SRTデコーダーを備えたアプリケーションやハードウェアが必要になりますが、フリーのHaivision Playerや VLC Player等を使っても受信することが可能です。そのため、インターネット回線さえあればMedia ComposerのタイムラインをSRTでプレビューできます。例えば、遠方のクライアントに対してプレビューをする時など、前もってファイル転送サービスでファイルを送ったり、YouTubeの限定公開を使うためにファイルをアップロードしたりすることなく、ZoomなどのWeb会議システムで会議をしつつ、タイムラインをプレビューすることができます。そして、プレビュー中に直しがあってもファイルを書き出し直し、そのファイルのアップロードやダウンロードをし直すことなく、まるで編集室で立ち会っているかのようなコニュニケーションを取ることが可能です。
また、10月にリリースされたMedia Composer 2022.10では、Multiplex-IO機能が搭載されました。この機能は、シーケンスをスタジオでモニタリングしながら、同時にSRTやNDIをストリーミングさせることができるため、以前のようにどちらかに接続先を切り替える必要がなくなります。
より良い作品を作ることに必要とされるのが「どんな作品を作るのかという共通の認識」を持つことだとしたら、一番大切なのはコミュニケーションです。スタジオでの立ち合い編集などで時間を共有させてのコミュニケーションも大事ですが、ライフスタイルの変化によって場所も時間も共有できない時には、それを可能にするツールを使ってみてはどうでしょう。NEXIS Edgeはリモート・ビデオ編集を可能にする製品ではありますが、単に在宅作業を促進するためのものではありません。この製品はそう簡単には増やせない編集室の代わりに、場所を選ばない方法で編集作業を可能にするものなのです。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Music
2022/12/28
エイベックス株式会社 avexR studio様 / ワークフローを加速させる、コンパクトに厳選された機器たち。
「エンタテインメントの可能性に挑み続ける。」という企業理念を基に、映像・音楽・テクノロジーのプロフェッショナルが同じ空間で常に交わりコンテンツを生み出していく。これをコンセプトとして2022年夏にavex groupの新たなクリエイティヴ拠点「MARIA」がオープン、本社にあったavexR studioもこちらへ移転し新たに稼働を始めた。今回の移転先となる物件は、元々スタジオとして使用されていたスペースではなくワインセラーやレストランスペースだったとのこと。全く異なる用途のスペースであったわけだが、設計図を作成し始めてから実際の工事に取り掛かるまでが4ヶ月弱という非常に短時間での準備を行い、2Fフロアをすべて改装してパワーアップしたスタジオへと変貌させた。さらに、ここにはグループ会社であるavex creative factoryのスタジオであるMAX studioも併設され、携わるコンテンツの幅が広がっている。今回はこの施設内に移設しコンパクトでありながらも随所にアップデートした新生avexR studioを紹介したい。
パワーアップしたMAスタジオ
今回更新のメインとなるMAスタジオは同じフロアにある映像編集室、多目的スタジオとセットで「avexR studio」と呼ばれている。映画や配信向けDolby Atmosコンテンツや、アーティストのコンサートフィルムといったような映像が関わる音楽系のコンテンツなど、具体的なコンテンツ名が言えないのが非常にもどかしいが「avexR studio」のMA室では誰もが聞いたことがある話題の作品やアーティストの楽曲がDolby Atmosミックスされている。
前回のMA室と同様、コンセプトカラーはこだわりのオレンジがポイントとなっている。スタジオの色基調をオフホワイトとグレーにしてグラデーションをつけることで、前回よりも落ち着いた印象となった。このスタジオで作られるコンテンツは映画などのMAに限らず音楽系のコンテンツも増えてきており、音楽機材も増えたそうだ。スタジオの大きさについては、横幅が若干コンパクトになったが、奥行きは前回と全く同じサイズで設計されている。全体容積としては移転前から80%ほどになったものの、天井高は現在のスタジオの方が高く、スピーカーと作業位置の距離をITU-R基準の1.8mで確保したレイアウトだ。モニタースピーカーを含む機材は既存の設備を流用となった。以前のMA室と音質は大きく変わらないものの、移転したことで音像がタイトになった印象を持つ。コンパクトながらもLFEスピーカーをステレオで配置するシネマ用の配置を取っているが、部屋の横幅が変わったこともあり、低音の鳴り方が感覚に馴染むように試行錯誤しながら修正をしているところだという。
メインスピーカーのGenelec 8350A、ハイトスピーカーのGenelec 8340A、2ch用としてFocal Solo 6 Be。L・Rの下にはサブウーファー Genelec 8360APMが2台設置されている。
Avid S4、厳選されたコンパクトな構成
機材面で大幅にパワーアップされたのが、Avid S4の導入である。以前はコンソールレスでの作業だったが、やはりDolby Atmosなどのイマーシブオーディオを扱うにあたり、特にオブジェクトを多用するセッションの場合はフィジカルで直感的な作業が難しく、パラメータの数値を打ち込むことがメイン作業となってしまって面白みに欠けてしまうことがあったという。コンソールレスで始めたものの、結局はフィジカルコントローラーを各種試して買い足すということに至ったそうで、移転を機に効率的かつ直感的な部分を補うためにコンソールの導入を決意されたそうだ。フィジカル的なコントロールの解決については以前からの課題とされていたようで、イマーシブオーディオコンテンツの作成が本格的に始まった2017年頃から試行錯誤されていたという。
スタジオに導入されたAvid S4コンソールの構成は、Channel Strip Module 8 Faderに加えて、かねてから念願であったJoystick ModuleとExpansion Knob Module、Display Module x2を加えた3 Bay構成である。イマーシブオーディオだからこそ「オブジェクトオーディオにもフィジカルコントローラーを」ということで導入されたJoystick Moduleは、数あるフィジカルコントローラーの中からAvid S4を選択した最重要ポイントの一つである。特にMA作業は映像を見ながらの作業となるため、コンピューター画面に集中することが難しい。モニター画面とコンピューター画面の視点移動は想像以上にストレスがかかる。特に、Dolby Atmosのオブジェクトオーディオ編集はより一層ストレスがかかるが、Joystick Moduleの導入でそれも随分軽減されているそうだ。
コンパクトに収められたAvid S4は着席したままでもすべてに手が届くサイズ感、ヒヤリングポイントからスピーカーまでの高さは1.8mが確保されている。
そして、Avid S6ではなくAvid S4を選択した大きな理由はサイズだという。MAスタジオとしてはかなりコンパクトな筐体となるため、スペース都合を満たすということはやはり大きな要件となる。ただし、サイズ感という問題だけでAvid S1やAvid S3を選択しなかったのは、Avid S4がモジュール式でレイアウト自在な点だ。もちろん、先ほども述べたJoystick Moduleの存在も大きな理由となるが、センターセクションなどのベース構成から好きなユニットを追加選択し、好きな位置に配置できるのでイマーシブオーディオ制作に特化したレイアウトを組み上げられるのがポイントだという。なお、Joystick Moduleはセンターセクション右手前側に配置し、手がすぐに届いて操作できるレイアウトにした。コンパクトなレイアウトに収まったAvid S4は、そのサイズ感のおかげで操作性も十分に補えているという。今回導入されたAvid S4はセンターセクション左手にチャンネルストリップモジュールが配置されているが、Avid S4ならではのノブ部分のチルト構造のおかげで座ったままS4のすべての機能にアタッチできるという。これも作業効率を上げる重要なポイントとなる。
Avid S4で特に気に入っている機能は、センターセクションに集約されたレイアウトだという。ビジュアル・フィードバック性と完全なトータル・リコールにより、セッションごとでAvid S4の各画面の機能やトラックレイアウト、カスタムプラグインレイアウトなど、さまざまなレイアウトを一括でセッションに保存できるため、セッションを開くだけでレイアウトなど様々な設定がすべて読み込まれる。現在編集中のセッションからロールバックして、古いセッションに切り替えるワークフローがたびたび発生するそうだが、そういった時でもAvid S4のトータルリコールのおかげで、細かい設定など再調整することなく即座に作業に入れる点が大きいという。セッションを切り替えるとすぐに作業に取り掛かれるので、別のミックスダウンで気分転換ができることもあるそうだ。
Avid S4を挟んでデスク下のラックにはアナログボード類、とMac Proが収められている。
直感的な作業をパワフルな環境で
MTRXをインターフェイスとしたPro Tools HDシステムは、今回の移転に伴いMac Proを旧型の2013年モデルから最新の2019年モデルへ、HDXカードも1枚から2枚へと増強したことで大幅にパワーアップした。HT-RMUを導入しているが、昨今の映像コンテンツは4Kも多くなってきており、旧型Mac Proでは処理が追いつかないことも多い。また最近のPro Toolsでもビデオエンジンなどをはじめとする機能拡張の動作においてコンピューターのスペックに依存している機能もあるため、新たに導入したMac Proではメモリが96GBという仕様となった。おかげで作業効率が大幅にアップしたそうだ。なお、HT-RMUのほかDolby Atmos Production Suiteも導入されており、音楽性の強いミックスではProduction Suiteを、オブジェクト・トラックを多用する映像の方向性が強いミックスの際にはHT-RMUをとそれぞれ使い分けているそうだ。また、ビデオインターフェイスも4K対応のBlackmagic Design Ultra Studio miniへ更新されている。
デスク下右手のラックにはMTRX、m908などがコンパクトに集約されている。
今回導入されたAvid S4と以前より導入されているMTRXの連携も抜群だという。モニターコントロールに関しては国内導入1台目だというGrace Designのm908を導入しており、このスタジオではアフレコやナレーションだけではなく効果音なども収録するため、ヘッドフォンやミニスピーカーなど様々なモニタ環境を瞬時に切り替えられるようにリモートコントローラーがセットとなったGraceのモニターコントロールを選択した。
MTRXは、Pro Toolsのインターフェイス機能のほかにマトリクスルーターとして稼働しており、MADIで接続されたHT-RMUの音声をMTRXで切り替えている。以前はコンピューター画面上でDADmanをマウスで操作していたが、Avid S4とDADmanを連携し、さらにソフトキーレイアウトをカスタマイズすることで、Avid S4からソース切り替えを可能とした。フィジカルかつ少ないアクションで操作できるようにカスタマイズ可能な機能はより一層直感的に作業に取り組める環境を構築した。
このスタジオでは恋愛ドラマのようなラジオドラマやポッドキャストも制作することもあるという、演出のために作中の効果音をレコーディングすることもあるそうだ。映像ありのコンテンツでは、その映像に寄り添うために音声のミックスで冒険はしにくいところだが、ラジオドラマは映像がないぶん聴き手が自由に想像できるため、オーバー気味な演出をしても違和感も少なく受け入れられるメディア。作り手も思い切ったミックスにチャレンジができる。手がけるラジオドラマはステレオではなくバイノーラルで配信されるため、Dolby Atmosの環境が活きてくる。Dolby Atmosでミックスしたオーディオは最終段でバイノーラルに変換するため、無理なく一層リアリティが増した完パケとなる。特にホラー作品などは特に恐怖感が倍増してしばらくうなされてしまうかもしれない。
発想を瞬発的にコンテンツへ、MAX Studio
アイデアを即時に形にできるよう設けられたMAX Studio。右手の固定窓の向こう側がブースとなる。
ブースを隔ててMA室の奥にレイアウトされたのが「MAX Studio」である。ここではアイデアが浮かんでからすぐに制作作業に取り掛かり、1日で完パケまでできる環境が整えられた。このスタジオはエイベックスの音楽スタジオであるprime sound studio formともプリプロスタジオとも異なるキャラクターで、プロジェクトスタジオとプロスタジオの中間的な存在だという。昨今の楽曲制作で定番になりつつあるCo-Writeもこのスタジオで多く手がけられているそうで、クリエーターの発想を瞬発的にコンテンツへと形を変えることができるよう、ここでは制作の最初から最後まで一気通貫して行える。
MA室とMAX Studioで兼用となっているブースは両側にFIX窓が設けられており、普段は吸音パネルで塞がれている。MAとしてナレーションをレコーディングする際は、MA室側のパネルを外してMA室のTIE LINEを経由する。同様に、MAX Studioでボーカルのレコーディングを行う際にはMAX Studio側のパネルを外し、MAX StudioのTIE LINEを経由する。両コントロールルームに比べてブースの稼働率は低いので、あえて兼用にすることで両側のコントロールルームのスペースを確保した。
ブースは兼用となりMA室とMAX Studioに挟まれたレイアウト。左右には各スタジオへのTIE LINEが設置されている。
天井高4mオーバーの多目的スタジオ
モーションキャプチャースタジオとして活用されるほか、用途を問わず使用される多目的スタジオ。天井面にはトータル16台のOptiTrackカメラが取り付けられている。
約50平米の多目的スタジオは、その名の通り様々な用途を想定した作りになっている。その中でも一番多いケースとされるのが、モーションキャプチャーのスタジオとしての活用だ。天井にはOptiTrackのPrimeシリーズのカメラが常設されている。一方、下部のカメラについては仮設の形態がとられている。このスタジオでは、モーションキャプチャーのほかにグリーンバックでの合成や、YouTube配信といったものから、社内向けのZoom会議などにも使われるため、用途に合わせて暗幕・グリーンバックの有無などが選べるようになっている。
メインで使用されているモーションキャプチャーは、OptiTrackのPrimeシリーズとMotiveが導入されており、主にVTuber用途に使用されている。Motiveで演算されたデータは、カスタムで制作したエンジンによってキャラクターとリアルタイムで合成する。これら一連のリアルタイム処理された映像をそのまま配信することが可能だ。このような環境のスタジオが都心にあることは珍しい。モーションキャプチャーの特性上から広いスペースと十分な天井高が必要となり、その結果多くのスタジオが郊外に集中している。都心部という好立地ならではの制作業務も多いそうで、リモートワークが当たり前になってきている昨今でもこういった立地環境は必要な要素だと実感する。
多目的スタジオ・映像編集室とMA室の連携が取れるよう、音声・映像・サーバーそれぞれが接続されている環境だという。音声はDanteネットワークでスタジオ間を接続し、配信などを行う際に連携して使用されている。映像に関してはフロアの各部屋がSDIルーターに接続されている。例えば、多目的スタジオでVTuberがMotiveでリアルタイムに合成した映像に、MA室やMAX Studioでアフレコをつける、といったようにフロア全体で大きなスタジオとしても活用できる。
映像編集室では、Adobe Premiereを中心とした映像編集機器やCG編集機器が揃えられている。こちらも移転前の広さからおよそ1/3のスペースまでコンパクトにすることができたのだが、これはコロナ禍による制作スタイイルの変化だという。コロナ前は各自スタッフが集まって編集室で作業していたが、各自在宅で映像編集をできるようコンピューターなどの環境を整えた結果、編集室に集まって作業する必要性が薄くなり、必然的にスペースを確保する必要もなくなったそうだ。なお、こちらではモーションキャプチャーのほかにもLyric Videoなどを手掛けたり、エイベックスのYouTubeチャンネルで8月よりライブ配信されている「[J-POP] avex 24/7 Music Live(24時間365日 音楽ラジオ・24/7 Music Radio)」の画面に登場している「KA」とKAの部屋はこちらの編集室で作られたそうだ。部屋の中にある、見覚えのあるラップトップやスピーカーなど、実際の寸法からCGに落とし込まれており、各メーカーの公認も得ているという。
エイベックスの楽曲を24時間365日、ノンストップでライヴ配信する『avex 24/7 Music Live』。
話題のこのコンテンツも、岡田氏が率いるチームが手がけている
イマーシブオーディオもだいぶ浸透し、ワークフローも確立しつつあるが、昔から変わらないフローのもあるという。特に変わらないのが、こまめなセーブとセッションのバックアップだという。こまめなセーブは当たり前になってきているが、コンピューターが高速かつ安定してきているからこそ、基本であるセーブとバックアップを忘れずにしているという。バックアップに関しては、余計に気にされているそうで、セッションデータを3つのHDDやSSDにバックアップするなど冗長化に努めているそうだ。
avex groupの新たなクリエイティブ拠点「MARIA」には地下にクラブスペースもあり、普段は社内の撮影やイベントに使用しながらも、時には海外のTOP DJがシークレットでプレイすることもあるという。アーティストのSNSにもたびたびこちらの部屋がアップされることも多いというこちらのスペースは、なんとメディア初公開だそうだ。DJブースの両脇には日本ではメーカー以外にここにしかないという、Function OneのDJモニタースピーカーPSM318が鎮座しており、フロアには高さ約3mのDance Stackシリーズのスピーカーセットが前後に4発。ぜひともフルパワーの音を体感してみたい。
今後は映像作品のMAのほかに音楽制作へも力を入れていくとのことで、4年前のa-nationのようなDolby Atmos配信も行っていきたいとのことだ。5Gが一般化されたことで通信環境が格段に良くなっていることや、サーバー環境も進歩しているため、以前よりもストレスなく挑めるだろう。また、イマーシブオーディオの中でも今後は360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)向けのコンテンツにも積極的に取り組んでみたいとのこと、どんな作品を手掛けられるのか楽しみである。
エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部
クリエイターズグループ NT&ALLIANCE 映像制作ユニット マネージャー
兼ゼネラル・プロデューサー
岡田 康弘 氏
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Post
2022/12/28
TOHOスタジオ株式会社 ポストプロダクションセンター2 様 / アジア最大規模のS6を擁したダビングステージ
長年に渡り数々の名作を生み出してきた東宝スタジオ。その中でも歴史あるポストプロダクションセンター 2 に設けられた国内最大規模のダビングステージ2 で、アジア地域で最大規模の構成となる Avid S6 へのコンソール更新が行われた。竣工からまだ間がない今、ブラッシュアップされたそのシステムの内容についてお伝えしていく。
72フェーダー、デュアルヘッド構成のAvid S6
歴史あるダビングステージで、これまで長年使用されて きた AMS Neve DFC2 から Avid S6 へと更新が行われた。今回導入 の Avid S6 は国内はもちろん、アジア地域で見ても最大規模の構成 での導入となる。その構成は横幅14フレームと巨大なもので、そこに72フェーダー、デュアルヘッド構成でモジュールが収まる。フェーダー数に関しては従来のDFC2と同数を確保し、さすが、映画のダビングコンソールといえるフェーダー数を持つ迫力のサイズとなっている。そして今回はサラウンド作業がメインとなるということでジョイスティックモジュールも導入された。Avid S6となったことで、レイアウト機能やスピルフェーダー機能などを活用し、従来以上のワークフローに対する柔軟性を確保している。
改めて確認をしたのだが、東宝スタジオが現在の世田谷区砧に誕生したのは、今から90年前の1932年。今回Avid S6を導入することとなったポストプロダクションセンター2は、以前は東宝サウンドスタジオ、さらにその前は東宝ダビングのダビングビルと呼ばれていた1957年に完成された建物である。60年以上の時を、まさに日本映画の歴史とともに歩んできたダビングステージ。「七人の侍」の黒澤明監督の作品や、ゴジラシリーズ、「シン・ウルトラマン」に至る多岐にわたる映画が作られていたと思うと非常に感慨深いものがある。内装は何度も改装を行っているということで完成当初の面影は無いとのことだが、以前はフィルムダビング(実際にフィルム上映を行いながらの劇伴録音)も行われていたということで、スクリーン前のひな壇はまさにその名残である。スクリーンを背にオーケストラが並び、指揮者が上映される映像を見ながら指揮棒を振る、そんな光景がここにはあったということだ。
潤沢に用意されたチャンネル数
システムもAvid S6となったことでブラッシュアップされている。従来は4台の再生用(プレイアウト)のPro Tools(セリフ用、音楽用、効果音用2台)がMADIでDFC 2と繋がれミックスされていたが、今回の更新でミキシングエンジンとしてAvid Pro Tools HDX3システムを2式導入、それぞれに192chのI/Oを持ち、相互にMADIで接続されたシステムとなっている。やはり、Avid S6をコンソールとして運用すると考えた際には、ミキシングエンジンとしてPro Toolsを選択するというのが一般的、Avid S6の製品自体のコンセプトにも則ったシステムアップとなる。また、ミキシングエンジンとして導入されたPro Toolsと既存のPro ToolsすべてのI/Oを今回の更新に併せてAvid MTRXへと統一している。メンテナンス性、障害時の入替のたやすさなどを勘案し、すべてのオーディオ・インターフェースがMTRXへ統一された。それぞれのAvid MTRXはMADIで接続され、ユーティリティーとして1系統ずつがパッチへと取り出されている。これにより、Pro Tools内部でのIn The Boxミキシングを行う際にも、MADIのパッチをつなぎ替えるだけでシステム変更が出来るようになっている。
改めてシステム全体を信号の流れに沿ってご紹介していきたい。まず、再生用のPro Toolsが4台、それぞれPro Tools HDX2仕様となる。映画ダビングでは、セリフ用(ダイアログ:Dialogue)、音楽用(ミュージック:Music)、効果音用(エフェクト:Effect)それぞれの再生用にシステムが準備される。これは、それぞれ個別に仕込んできたものを別々に出力できるということだけではなく、修正などが入った際にもそれぞれ個別にパラレルでの作業を行うことができるというメリットもある。効果音は、多数のトラックを使うことが多いため2台のPro Toolsが用意されている。サウンド・エフェクト、フォーリーと分けて使ったりすることも多いとのことだ。音楽用以外のセリフ、効果音用の3台のPro Toolsは同一の仕様となっている。Avid Pro Tools HDXカードから、4本のDIgiLinkケーブルでAvid MTRXへと接続され、それぞれに128chの出力を確保している。この128chの出力は、2本のMADIケーブルでミキサーへと送られる。
そんなに多くのチャンネルが必要なのか、と考える方もいるかもしれないが、サラウンド作業ということもあり、ある程度まとめたステムでの出力を行うことも多い。そうなると、5.1chのステム換算としては、21ステムということになる。同じ種類のサウンドをある程度まとめた中間素材となるステム。例えばドラムステムであれば、音楽ミックスで言うところのドラムをまとめたドラムマスタートラックをイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。また、映画の作業でステムを多用するケースとしてはパンニングがある。あらかじめパンニングで移動をするサウンドを、モノラルではなくステムで出力することで事前に仕込んでおくことができるということだ。こうすることで、ミキシングコンソールではボリュームの調整をするだけで作業を先に進めることができる。
本文で解説したスタジオのシステムを簡易に図としたものとなる。非常に多くの音声チャンネルを取り扱うことができるシステムであるが、その接続は想像よりもシンプルに仕上がっているということが見て取れる。各MTRX間のMADI回線は、すべてパッチベイを経由しているため、接続を変更してシステムの構成を簡単に変更することができる。図中にすべてを記載できたわけではないのだが、各MTRXはMADI及びAESがユーティリティー接続用としてパッチ盤へと出力されている回線を持っている。そのため持ち込み機器への対応などもMTRXのパッチを駆使することで柔軟に行うことができるように設計されている。
データをアナログという線形の無限数に戻す
話を戻して先程の紹介から漏れた音楽用のPro Toolsのシステムをご紹介しよう。このPro ToolsはHDXカードから2本のDigiLinkケーブルでMTRXに接続され、64chの出力を確保している。音楽用のPro Toolsシステムだけは、Avid MTRXに32ch分のDAカードを装着している。ここから出力された32chのアナログ信号は、RME M-32ADへ接続されている。そしてRMEでADされMADIに変換された信号がその後のミキサーへ接続されることとなる。
ユーティリティー用のRME M-32 AD/DAがこちら。32chのAnalog-MADI / MADI-Analogのコンバーターである。システムのデジタル化が進んではいるが、まだまだ外部エフェクターなどアナログでの接続はゼロにはならない。DAWごとの持ち込みでアナログ出力を受けるといったケースもあるだろう。
なぜ、一度アナログに戻しているのかというと、デジタルからの「縁を切る」ということが目的だ。音楽は96kHzで仕込まれることが多い。しかし、映画のダビングのフォーマットは48kHzであることが基本である。これは最終のフォーマットが48kHzであることも関係しているが、システム的にもMADIをバックボーンとしているために96kHzにすると、やり取りできるチャンネル数が半減してしまうということも要因にある。こういったことから生じるサンプルレートの不整合を解消するために、一旦アナログで出力をして改めてシステムに則ったサンプルレートのデジタル信号とする、ということが行われている。PC上でファイルとして変換してしまえばいいのではないかとも考えられるが、アナログに戻すという一見面倒とも言える行為を行うことによるメリットは、音質といういちばん大切なものに関わるのである。
デジタルデータ上で単純に半分間引くのではなく、アナログという線形の無限数にすることで、96kHzで収録されてきた情報量を余すこと無く48Khzへと変換する。結果は限りなくイコールかもしれないが、音質へのこだわりはこういった微細な差異を埋めることの積み重ねなのではないだろうか。音楽のチャンネル数は96kHzでDA/ADの回路を経由する場合には32ch、48kHzであれば、そのままMADIケーブルで64chがミキサーへと送り出せるようにシステム設計が行われている。
膨大なチャンネル数をマネジメントする
再生用Pro Toolsは、セリフ・音楽用のミキサーPro Tools、効果用のPro Toolsそれぞれのオーディオ・インターフェースとして用意されているAvid MTRXへと接続される。ミキサーPro ToolsはいずれもHDX 3仕様で、6本のDIgiLinkケーブルで192chの回線が確保されている。セリフ128ch+音楽64ch=192chこちらは問題ないのだが、「効果音1:128ch」+「効果音2:128ch」=256ch、こちらに関しては再生機側ですべてのチャンネルを使われると信号を受け取り切れないということが起こってしまう。Pro Toolsシステムとしての上限があるため仕方のないところなのだが、合計が192chとなるように再生側で調整を行い、Avid MTRXの入力マトリクスで受け取るチャンネルを選択する必要がある。それぞれのミキサーPro Toolsはその内部でミキシングを行うさらにまとまったステムをそれぞれ2本のMADIケーブルで128chを出力する。
ミキサーから出力された信号は、最終のレコーダーとなる録音用Pro Toolsで収録される。このPro Toolsは HDX 2仕様で128chの入出力となる。ここでもセリフ・音楽用ミキサーPro Toolsからの128ch、効果用ミキサーPro Toolsからの128chの合計256chのうち、128chを収録するということになる。それならば、それぞれのミキサーPro ToolsからMADIケーブル1本、64chずつという想定もあるが、それではセリフ・音楽が30ch、効果音が90chといったパターンに対応できない。そのためにこのような接続となっている。
セリフ(ダイアログ)用のデスク。作業のスタイルに併せて移動可能な仕組みとなっている。Pro Toolsの操作画面はIHSEのKVMエクステンダーが用いられ、パッチで操作デスクの入替えが可能なようになっている。
音楽用のデスク。こちらのデスクもセリフ用と同様に、作業に併せて操作するPro Toolsを変更したり、位置を移動したりすることができる。
収録機の次に接続されるのはモニターコントローラーである。収録したミックスを聴くのか、ステムを聴くのか、モニターソース切り替えやボリュームコントロールを行っているのがこちらも今回新規導入となっったTACsystem VMC-102IPである。従来のVMC-102からDante対応となり「IP」という文字が加わっている。従来のVMC-102はMADI2系統が用意されていたが、IPとなったことでDante1系統、MADI 1系統へと変更されている。今回はMADIでの運用となるため64chの信号がVMC-102IPへと接続されている。その中で選択可能な最大数のステムをプリセットとしてモニターソースに設定している。5.1chであれば10ステム、7.1chであれば8ステムといった具合だ。ここでボリューム調整された信号はスピーカー駆動系のB-Chainへと送られる。
ここから先の系統は既存のシステムをそのまま使っているが、この部分もご紹介しておこう。VMC-102IPからのMADI信号は一度Avid MTRXへと戻り、DAされアナログ信号として出力される。B-Chainの入口であるRME ADI-8 QSでデジタル(MADI)へと変換され、モニタープロセッサーとして導入されているTrinnovへ。ここでレベル、EQ、ディレイなどの補正 / 調整が行われる。その先はDAコンバーターであるRME M-16DAでアナログに戻され、それぞれのスピーカーを駆動するパワーアンプへと送られている。もうひと部屋のダビングステージでもTrinnovが導入されているということもあり、同一の補正用のプロセッサー製品を使用するということで、サウンドキャラクターの統一を図っているということだ。
左手前にモニターコントロール用のVMC-102IP、そして、サラウンド作業の効率を上げるS6ジョイスティックモジュールが収まる。デュアルヘッド構成のためマスタータッチモジュールが2つあるのが特徴的だ。コンソールの奥には、サラウンドメーターである8連のVUメーターDKtechnologies MSD-600が設置されている。
コンソールを背面から見たところ、S6の後ろ姿もスッキリとした格好だ。また、ダビングステージならではとなるディフューズサラウンドのスピーカーが壁面に取り付けてあるのも確認できる。両サイドの壁面に4本、背後の壁面に4本のサラウンドスピーカーが設置されている。背後の壁面の黒い窓が映写窓でここからプロジェクターでの投影を行なっている。
今回更新された「ダビングステージ2」がある歴史あるポストプロダクションセンター2。過去の東宝映画作品の中でもその姿を見ることができる。この3階建ての建物の3階まですべての空間を吹き抜けにした天井高の高いダビングステージがこの中にある。
今回更新されたシステム部分を詳細にご紹介してきたが、映画のダビングシステムがどのようなものなのかイメージいただけただろうか。チャンネル数の少ない作品や、ワンマンオペレートに近い作品などでは、ミキサー用のPro Toolsがスキップされ、再生用のPro Toolsから録音用のPro Toolsへと直接接続されるといった運用も考えられる。もちろんシステムとしては、そういった運用も見越してすべてのAvid MTRX間のMADIはパッチ盤に上げてある。それ以外にも持ち込み機器や、外部エフェクトの接続用にRME M-32AD / M-32DAをそれぞれ1台ずつユーティリティー用としてスタンバイしてある。AVid MTRXの持つAES/EBUの入出力と合わせて、様々な運用に対応可能だ。
今後、実際に更新されたシステムを運用してみてのご感想やAvid S6での映画ダビングの作業、そういったワークフローに関わる部分について現場のスタッフ皆さんのご意見も是非お聞かせいただきたいと考えている。伝統あるステージに導入された最新のミキシングシステムからどのような作品が生み出されていくのか、またレポートさせていただきたい。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Media
2022/12/26
株式会社Cygames様 / 大阪サウンド部 エディットルーム〜妥協ないコンテンツを生み出していく、7.1.4ch可変レイアウト2スタジオ
2011年、第一弾タイトル「神撃のバハムート」を皮切りに、これまで「グランブルーファンタジー」、「Shadowverse」、「プリンセスコネクト!Re:Dive」、「ウマ娘 プリティーダービー」などのゲームタイトルをリリースしてきた株式会社Cygames。その中でも、コンシューマー・ゲーム機向けのコンテンツ制作を主に行う大阪拠点においてDolby Atmos 7.1.4chに対応したスタジオが同時に2部屋開設された。まだまだフォーマットも定まらず過渡期だというゲーム制作のイマーシブ分野において、進取の取り組みが始まった大阪Cygamesサウンド部 エディットルームをご紹介していく。
2つのエディットルーム
大阪Cygames サウンド部エディットルーム(以下、大阪エディットルーム)は梅田中心部、交通アクセスもよく大阪Cygamesの第一拠点の近くに位置する。今回新設された大阪エディットルームはDolby Atmos対応のスタジオが2部屋という構成となり、大阪Cygamesにおけるリスニングスタジオとして機能することになる。Cygamesの東京拠点では、既にエディットルーム(以下、東京エディットルーム)が6部屋稼働しているが、大阪Cygamesで制作中である「GRANBLUE FANTASY: Relink」がサラウンド対応コンテンツとなり、同じようなスタジオの必要性を感じていたことからプロジェクトが開始されることとなった。
現状、スマートフォン向けコンテンツではステレオが基本となっており、コンシューマー機等でのゲームについてはサラウンド対応といったところで、ゲームにおけるイマーシブオーディオについてはどのようなフォーマットがスタンダード化していくのか今後の動向を窺っている状況にあるという。イマーシブオーディオに注目し始めたきっかけはMicrosoftがWindowsとXBOXでDolby Atmosをサポートしたことだったそうだ。コンシューマー・ゲーム機からの視点ではSony PlayStationはHDMIからのイマーシブ系の実出力には対応せず、バイノーラル系の技術で進むなど、大手を振ってこれからはDolby Atmosとは言えない状況ではあるが、現時点ではDolby Atmosがもっともスタンダードに近い存在であり、まずはそれに取り組むことが必要であるとのこと。さらには、Sonyから360 Reality Audioも発表されたため過渡期は引き続きとなるが、新たな規格が登場してくるとそれだけイマーシブオーディオが織りなすゲームの世界がどのように発展するのか期待も高まる。
すでに、5.1chのコンテンツを制作しているが再生環境が整っている家庭はまだ少なく、作り上げたサウンドがプレイヤーに伝わっているのだろうかという歯痒さを感じているそうだ。それでも、イマーシブオーディオという素晴らしいコンテンツを見過ごすわけにはいかないので、5.1ch / 7.1ch / Dolby Atmosを取り入れ妥協することなくゲーム開発に挑戦し続ける。こういった取り組みにも「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンが見えてくる。
エディットルーム A
エディットルーム B
そして、今回竣工したのがこのエディットルームだ。こちらはインゲームでサラウンドを正確にリスニングすることが主な用途となっており、エディットルームA/Bという同じDolby Atmos 7.1.4ch対応の2部屋を設置することで、同時に作業ができるよう運用面での効率化が図られている。なお、エディットルームA/Bでは異なったオペレートデスクが設置されており、ルームAは固定デスク、ルームBは可動式デスクとなっている。ここにエディットルームの個性が隠されており、ルームBのデスクを移動することによりルームAはコントロールルーム、ルームBは収録スタジオのレイアウトに可変することができる。そのため、主な目的はリスニングとなってはいるが、ナレーションなども収録できるシステムを備えており、マイクプリアンプなどアウトボード系の機材も充実したラインナップが用意された。
一見だけすると全く同じ部屋の写真に見えてしまうのではないだろうか、左ページが大阪Cygames エディットルームA、右ページが同じくエディットルームBの様子となる。両部屋をつなぐ窓の位置、そしてデスクとラックの形状をよく見るとお互いが連携している隣り合ったスペースであることがわかる。また、本文中でも紹介した通り、エディットルームBを収録スタジオとして使用できるようにBのデスク・ラックは可動式とされており、ナレーション収録など作業のシチュエーションによっては上図のように役割を変化させて制作を進行することができる仕組みだ。
基準となる音場
東京エディットルーム竣工時、様々なブランドのモニタースピーカーの比較試聴を行い、GENELEC The Onesシリーズを採用した。元々GENELECには高低音が強調されるようなイメージを持っていて、本命のブランドではなかったというが、The Onesシリーズを試聴した際にそのドンシャリというネガが消え、非常に良いイメージに変わったとのこと。また同軸スピーカーならではの定位感も高く評価を得ている。その流れを汲み、大阪CygamesエディットルームでもGENLEC 8331AWが採用される運びとなった。
大阪CygamesのスピーカーキャリブレーションはMTRX SPQスピーカープロセッシングを採用している。PCなどの機材が全て常設であるため、竣工時に日本音響エンジニアリングによる音響調整を行い、サウンド部スタッフ全員が同じ環境でモニタリングできるスタジオを作ることができた。なお、先立って稼働している東京エディットルームではGENELEC GLMを採用して音響調整を行なっており、PCやオーディオI/Fなど機材を持ち込むことが可能で、言わばフリースペースのような感覚で使用できるようになっている。そのため、GLMで手軽にオートキャリブレーションできるというメリットを活かしているが、状況によりリファレンスが変わるため、基準となる音場の必要性を感じていたそうだ。今回の大阪エディットルームではPCほかの機材を常設設備にして音響調整を重要視した理由がここにある。
GENELEC 8331AW、Cygamesのコーポレートカラーであるホワイトのモデルをセレクト、ハイトスピーカーとして天井に吊られている。写真下はGENELEC 7350APM。スピーカーシステムと部屋のサイズを考慮し、8インチのサブウーファーが設置されている。
システムの柔軟性
大阪エディットルームでのメインDAWはOM Factory製Windowsマシンで稼働するSteinberg Nuendoとなっている。ゲームの開発環境がWindowsベースとなるため、Windows用DAWとして安定しているNuendoに信頼感があること、また、Nuendoに備えられた「Game Audio Connect」でミドルウェアのWwiseと連携できることは、膨大な音声ファイル数となるゲームのサウンド制作においては大きなメリットとなる。
一方、東京・大阪の各スタッフが使用しているDAWソフトウェアは多種多様で、スタッフ本人の意向に沿ったソフトウェアをそれぞれ導入しているとのこと。Avid Pro Tools、Apple Logic Pro、Steinberg Cubase、PreSonus Studio One、中にはAbleton Liveを使っているスタッフもいるそうだが、スタジオでの作業用として、また社外とのやり取りのためにPro Toolsは共通項。大阪のサウンド・デザイン・チームでは、ゲームサウンド制作に長年携わり、WindowsでNuendoという環境に慣れ親しんだ方が多く、今回のメインDAWについてもNuendoが採用されたのはごく自然な流れだったようだ。
エディットルームAのカスタムオペレートデスク。ノンリニア編集に適するようフリースペースの広い形に設計されている。正面左手はRUPERT NEVE DESIGNS/SHELFORD CHANNEL、George Massenburg Labs / 2032、Empirical Labs/Distressor (EL-8)、Eventide/H9000 Harmonizerを、右手にはVertigo Sound/VSM-2 Full、SPL/Stereo Vitalizer MK2-T (model 9739)がマウントされている。直接操作することが少ないOM Factory製のDAW用PCやAVID Pro Tools|MTRX などは足元に収納されている。
なお、エディットルームでの中核となっているのがAvid MTRXとなっている。もちろんMTRXはProToolsで使用するイメージが強いのだが、多機能なオーディオルーティングやコンバーターとしての顔を持っており、NuendoをメインDAWとした大阪エディットルームでも中核機材として導入されている。今回の例では、各DAW PCに搭載されているYAMAHA AIC128-DからDanteで出された信号がMTRXに入り、スタジオ内のモニタースピーカー、コミュニケーション、アウトボードへアナログ信号で送信されている。また、持ち込みPCによるオペレートも想定しており、持ち込みPC用I/FにRME Fireface UFX+を設置。Fireface UFX+MTRX間はMADI規格が用いられている。
各サウンドデスクやエディットルームへの信号はDanteで張り巡らされており、スタジオ内でのルーティングはDADmanで行い、システム全体のルーティングはDante Controllerで行う、という切り分けがなされている。メインスピーカーのボリュームコントロールはNTP Technology MOM-BASEを用いてMTRXをリモートしているシステムとなっている。このシステムを実現するためという点でも、DAWを選ばず柔軟なシステムに対応するMTRXが選定される理由となった。
オペレートの多様性
今回新設の大きな要望として「4Kの画面をどこでも映せる、どこの4Kの画面でもどこにでも持っていける」、「どの音をどこでも聴ける」というテーマがあった。そのコンセプトに沿って、映像信号はADDERのKVMで、音声はDanteで、という役割分担が行われ、各サウンド部スタッフのデスクとエディットルームの音声および映像信号をやり取りするシステムが構築されている。すべてのデスクにKVMおよびDanteインターフェースが用意されており、各デスクで作業をしながらエディットルームの音声をリスニングしたり出力すると同時に、4Kの映像も映し出すことが可能となっているわけだ。
なお、その際HDMIにエンべデットされているDolby Atomsの信号をどのように各ルームとやりとりするのかが課題となっているのだが、配管の問題もあり実線を張り巡らせるのは現実的ではない。AVアンプを駆使してアナログ音声をデエンベデッドする構成もあるが、映像と音声のズレが発生しないかなど現在も検証を続けているところだ。また、映像と音声の垣根を超えるDante AV規格も選択肢の一つではあるが、現在の条件下でHDMIからDolby Atomsのチャンネル数を同時に転送することは難しいため、こちらはDante AV規格自体の発展に期待が寄せられる。ほかにも、機能拡張として各デスクでDolby Atomsをリスニングできる構想など、いまも将来に向けてスタジオ自体が成長し続けていると言えるだろう。
シンプルかつ多機能な機材レイアウト
竣工当時からの課題ではあったが、スペースの都合上でマシンルームを設けることができなかった。そこで、起動音が小さい機材はエディットルーム内に収納、スイッチングハブなどの起動音が大きい機材はスタジオ外にあるラックケースへ収納することで解決を図っている。結果的に、主だった機材がすべてスタジオ内で操作が可能で、ステータスなども目視確認ができるというメリットも生まれた。ここ近年の機器の進歩によって抑えられた起動音や、MTRXのオールインワン性を活かし必要最小限の機材構成としたからこそ実現できた機材レイアウトである。また、エディットルームAは常設のデスクとなる為、収録時でもストレスなく機材の操作ができるように手元にアウトボード系の機材が設置されている。メモや台本などを置けるスペースも広く、ノンリニア編集の理想的なオペレートスペースを作ることができている。
起動音を考慮し静音ラックに収納され、スタジオ外に設置されたスイッチングハブ YAMAHA/SWR2310-10G。各エディットルームとサウンドデスク間を繋ぐDanteの信号処理を行う中核として機能している。また、左写真は別途に設けられたフォーリースタジオの様子だ。
施工にあたってはデザイン面も重要な要素となった。コーポレートカラーであるブラック / ホワイトを基調としたスペースからスタジオに入ると、内装にフローリングの床面やダークブルーを用いた落ち着いた空間が演出されている。オペレートデスクやスピーカースタンドもすべてカスタムオーダーとなっており、素材選びの段階から製作が行われたとのこと。特に、壁紙のカラーなどは大阪Cygamesが注力して開発している『GRANBLUE FANTASY: Relink』の空を意識した青が基調にされており、より制作しているコンテンツの世界観に没入して制作を進めることができそうだ。ゲーム開発ではどうしても自席でのデスクワークがメインとなるが、根本にはエディットルームをいっぱい使って楽しんで欲しい、リラックス感が感じられるように、という思いがあり、それがデザインに込められている。スタッフのモチベーションを上げるということも目的として重視されているということだ。
右:株式会社Cygames サウンド部マネージャー 丸山雅之 氏 / 左:株式会社Cygames サウンド部サ ウンドデザイナー 城後真貴 氏
経験豊かなクリエイターによって一貫したクオリティでコンテンツ制作を進める大阪サウンド・デザイン・チーム。そのクオリティの基盤となるスタジオが新設されたことで、制作ワークは一層の飛躍を遂げることになるだろう。もちろん、ゲームサウンドにおけるイマーシブ制作といった観点でもここから数々のノウハウが生まれていくに違いない。ソーシャルゲームのみならずコンシューマー・ゲームの開発やアニメ制作、漫画事業など幅広い分野でコンテンツをリリースする株式会社Cygames。その「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンの通り、妥協ないコンテンツを生み出していくための拠点がここに完成したと言えるのではないだろうか。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Tech
2022/12/21
MBOX Studioユーザーレビュー&ドラムレコーディング動画が公開中
コンパクトなボディに業務用としても十分な機能を詰め込んだ、話題のAvid新オーディオ・インターフェイスであるMBOX Studio。その実力の一端を知っていただけるコンテンツがWEBで公開されておりますので紹介いたします。
Sound & Recording Magazine誌 WEBレビュー by 三船雅也氏
三船雅也氏によるレビューがサンレコWEBに掲載されています。
AVID MBOX Studioレビュー by 三船雅也(ROTH BART BARON )
豊富な物理I/Oや、in/outを同時に別々のデバイスと接続できるBluetooth機能に言及し、「AVIDはそういった音楽で起きていることをちゃんと見ているんだなぁ」という発言が印象的です。
そのほか、気になるサウンドクオリティの評価や、三船氏ならではのオーディオI/Fに対する考え方なども掲載されており、興味深い内容となっています。
MBOX Studioってどんなインターフェイスなんだろう?と興味をお持ちのみなさまには大変参考になる内容だと思います。ぜひご一読ください。
隠れた機能!?8本のマイクを使用して、MBOX Studioでドラムレコーディング
48Vファンタムを送れる4ch分のMic/Lineインプットを備えるMBOX Studioですが、バックパネルに搭載されているLineインプットでも60dBのデジタル・ゲインを稼ぐことができます。これを利用して、4本のコンデンサーマイクに4本のダイナミックマイクを追加して、MBOX Studioだけでドラム・レコーディングを実施した動画を紹介します。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
ユーザーの工夫次第で、まるでシステムを操作しているかのような幅広い使い方ができるMBOX Studio。ご購入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問合せください。
Support
2022/12/21
Pro Tools | Carbon / Carbon Preシステムガイド日本語版が改訂
Pro Tools | Carbon Preの登場によって、Pro Tools | Carbonシステムガイドがアップデートされています。改訂版システムガイドはPro Tools | Carbon / Carbon Pre共通のものとなっており、これらを使用したシステムアップの際に参考になるものとなっております。
新規導入やCarbon Preによる拡張を検討中のユーザー様、お持ちのPro Tools | Carbonの機能をさらに深く掘り下げたいユーザー様はぜひご一読ください。
PRO TOOLS | CARBON システムガイド(PDF)
Pro Tools | Carbon システム・サポートと互換性(Avid Knowledge Base日本語版)
NEWS
2022/12/15
ROCK ON PRO 年末年始休業期間のご案内
平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
大変恐縮ではございますが、下記期間を年末年始の休業期間とさせていただきます。
お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
◎ROCK ON PRO 渋谷・梅田事業所 年末年始休業期間
2022年12月30(金)〜2023年1月3日(火)
なお、新年は1月4日(水)からの営業となります。
新年もより一層のお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。
Sales
2022/12/09
【12月15日(木)まで】Sound Particles「2022 Thank You セール」開催中!
コンピュータ・グラフィックの概念とパワーを音響の世界に持ち込むことで画期的なサウンドを創出する、ポルトガルの気鋭メーカーSOUND PARTICLES。同社が「2022 Thank you セール」として、全品35%オフとなるキャンペーンを開催中です。
ほとんどの製品がイマーシブ制作に対応している点も注目の同社製品。短い期間のセールですが、この機会にぜひSOUND PARTICLESのテクノロジーを体験してください!
SOUND PATICLES 2022 Thank You セール
期間: 2022年12月15日(木)まで
概要: 全製品が35%オフ!
詳細はこちらのページから>>
NEWS
2022/12/09
メディア・インテグレーションがCinesamplesの取り扱い開始を発表
メディア・インテグレーションがCinesamples製品のAPAC代理店業務を開始を発表しました。
2007年にロサンゼルスで設立されたCinesamplesは、トップレベルのバーチャル・インストゥルメントとサンプル・ライブラリの開発における業界のリーダーとして成長してきました。サンプリング・プロセスに情熱を注いでおり、Sony Scoring Stageで収録されたハリウッド・サウンドは多くの映画、テレビ番組、ビデオゲームで聴くことができます。
現在、日本上陸記念65%オフセールを実施中! ※12月12日(月)23:59まで
Cinesamples創業者からのメッセージ
2022年メディア・インテグレーションとのパートナーシップを記念し、Cinesamples創業者Mike Patti氏から日本のユーザーへのご挨拶をお届けします。
Native Instruments KONTAKT音源として使用可能
Cinesamplesの音源は、Native Instruments社のKontaktソフトウェア音源として開発されています。ご存知の方も多いかと思いますが、KontaktはDAW内にソフトウェア音源のプラグインとしてロードされ、Cinesamplesや他のメーカーが作成したサンプルライブラリをインストールすることで、Kontakt内からパッチをロードすることができるようになります。
Conesamplesの音源は、無料で提供されているKontakt Playerか、フル機能版(有料)のKontaktのいずれかで使用可能です。製品ごとのリストが下記ページに記載されてますので、購入前のご確認をお忘れなく。
Cinesamples Product Compatibility & Version Chart
https://support.cinesamples.com/hc/en-us/articles/4407380353175
国内サポート情報も下記にて随時アップデート予定です。
Cinesamples製品 登録、ご利用手順
https://support.minet.jp/portal/ja/kb/articles/cinesamples-howto-install
Cinesamples日本公式Twitterアカウントで最新情報をお見逃しなく!
https://twitter.com/cinesamplesjp
<関連リンク>
Cinesamples 本国サイトhttps://cinesamples.com/
メディア・インテグレーション輸入事業部 ブランドサイト https://www.minet.jp/brand/cinesamples/top/
KONTAKT音源として手軽にインストールできる高品質なサンプルライブラリ、Cinesamples。制作コストを抑えながらも、本格的かつ壮大な質感に仕上げたいという方におすすめです。日本上陸記念65%オフセールは12月12日(月)23:59までですので、この機会にぜひご検討ください!
Support
2022/12/06
【iLok障害】Pro Toolsが突然起動できなくなる不具合が発生しました。
日本時間の12/5/2022夜にiLok.comで何らかの不具合が発生した様です。Pro Toolsを起動時に以下のようなエラーが出て、Pro Toolsが突然起動できなくなったという報告が相次いでいます。
エラー、“Pro Tools”のPACEオーソライゼーションがありません。必要なILOKを挿入するか、クラウドセッションに再参加し、Pro Toolsを再起動してください。
License Verification Error - Pro Tools Studio Subscription (Pro Tools Perpetual)
Pro Tools Studio Subscription (Pro Tools Perpetual) could not be loaded. Please contact the software publisher for support using this software.
Error details:
AuthorizationException::UpdateCloudAuthChainsFailure, 219, Update Cloud Auth Chains Failure, AuthorizationServer.cpp, line 35142, function: bool pace::AuthorizationServer::updateCloudAuthChains(const std::vector &, const uint32_t), Cloud failure: Result: ServerUnexpectedException: java.lang.Exception: deserialization_exception.
問題解決の方法
上記の症状が発生したユーザー様は、以下の手順で問題が解決される場合がございますので、ぜひお試しください。
1.iLok License Managerを起動し、iLok IDへログインしてください。
2.
iLok License ManagerのFileメニューでCloudが開いている場合、
Close All Cloud Sessionsを選択し全て閉じてください。
再度、iLok License ManagerのFileメニューでOpen My Cloud Sessionを選択して下さい。
3.
物理的なiLokをお使いの場合には、iLok License ManagerのiLokアイコンを右クリックしてSynchronizeを行なってください。
それでも解消されない場合、中のライセンスをいったんiLok IDへ戻し(ディアクティベートし)再度iLokへダウンロードしてください。
それでも問題が解決しない場合、
1.
最新のiLok License Managerをダウンロード
ダウンロードしたファイルに含まれるアンインストーラー「Uninstall License Support」 を実行してアンインストールを行う
コンピュータを再起動し、iLok License Manager再インストールをお試しください。
2.
システム環境設定>セキュリティとプライバシ>一般 タブで、iLok/PACE関連のドライバーがブロックされていましたら、許可してください。
3.
システム環境設定>セキュリティとプライバシ>プライバシ タブのアクセシビリティ、ファイルとフォルダ 項目にiLok License Managerがチェックされていない場合には、追加・チェックを入れてください。
やはり問題が解決しない場合、
1.
Pro Toolsの初期設定書類を削除して下さい。
*プラグインをたくさんお持ちの場合には “InstalledAAXPlugin” ファイルは削除しないでください。
2.
Pro Toolsをマニュアル削除してください。
3.
新規管理者ユーザアカウントを半角英数字のシンプルな名前で作成し、そのアカウント内から、OSのインストールされたシステムドライブ(Macintosh HD)に対し、Pro Tools 2022.10を再インストールしてください。
上記を試してもPro Toolsが起動しない場合は、Avid カスタマーサポートへコンタクトいただくか、Pro Toolsをご購入された販売店へご連絡ください。
NEWS
2022/11/30
VSVerb®テクノロジーで音響ハウスのアコースティックを忠実に再現!TACSYSTEM「ONKIO Acoustics」
日本を代表するアーティスト達がこよなく愛したレコーディングスタジオ、音響ハウス。2020年秋には、スタジオの歴史を描くドキュメンタリー映画「音響ハウスMelody-Go-Round」も公開され、多くの話題を呼びました。そんな中、先日TAC SYSTEMより発売されたリバーブプラグイン「ONKIO Acoustics」では、映画でも多くのアーティストによって語られたその素晴らしいアコースティックをVSVerb® テクノロジーで忠実に再現。一体どのような機能/特徴があるのでしょうか?
特徴 〜まずは紹介映像をチェック!〜
VSVerbは、株式会社ソナ/オンフューチャー株式会社の中原雅孝氏が開発した技術で、反射音場をサンプリングし任意の響きを再現する音場再現技術です。通常のIRとは異なり、反射音の元となる仮想音源の空間分布をサンプリングすることで”素材に対して不要な音色変化が生じない高品位なリバーブ”を得ることができます。
音響ハウスStudio No.1/No.2をサンプリング
◎Studio No.1
Studio No.1(第1スタジオ)の音色では、共通のマイクのポジション/アングル/指向性の変更に加え、反射板の枚数の違いによる3パターン(Reflectors: Fully、Half、None)と3種類のレコーディングポジション(Source-LEFT、CENTER、RIGHT)を変更可能です。
◎Studio No.2
第2スタジオの音色では、共通のマイクのポジション/アングル/指向性の変更に加え、2種類のレコーディングポジション(Source-LEFT、CENTER)と、ブースの使用(Inside the Booth
Outside the Booth)を変更可能となっています。
VSVerbテクノロジーについてのさらなる情報を知りたい場合は、AESの電子図書館で関連する論文を見つけることができます。(AES会員は無料、非会員は有料で閲覧可能です)
https://www.aes.org/e-lib/
14日間の無料デモを含むダウンロードと購入は製品情報ページからできます。
< 動作環境 >
■OS
- Mac macOS 10.14.6 - macOS 12(64-bit)
- Intel Mac , Apple M1対応
- Windows10 , Windows11
※32-bit版のOSとホストDAWアプリケーションはサポートされておりません
■認証方式
- iLokライセンス認証(iLok 2、iLok 3、マシンオーソライズ対応)
■対応DAW&プラグインフォーマット
- AAX Native / VST3 / AU (全て64-bitのみ対応)
サンレコ、DTMステーションによる特集記事も要チェック!
DTMステーションでは、お馴染み藤本健氏による開発現場の潜入取材記事が、そしてサンレコでは開発者の中原雅孝氏の解説とミュージシャンの井上鑑氏によるレビュー記事を掲載中。どちらも読み応えがあって要チェックです。
>>日本の多くの名作を生み出したスタジオ、音響ハウスのサウンドを完全に再現するプラグイン、ONKIO Acousticsがリリース - DTMステーション
https://www.dtmstation.com/archives/58551.html
>>音響ハウスの響きがプラグインに!ONKIO Acoustics〜開発者コメント&井上鑑レビュー - Sound & Recording Magazine
https://www.snrec.jp/entry/product/onkio_acoustics
IRを使用した従来のリバーブではなく、VSVerb®という新しい手法を用いるこのプラグイン。今後のバージョンアップにも期待ですね!お問い合わせは、下記コンタクトフォームよりお送りください。
Support
2022/11/30
【追記あり】Avid新ハードウェアMBOX Studio国内発売開始!
10月20日に発表された、待望のネイティブ環境向けAvid新I/O MBOX Studio。ついに、その国内発売日が決定いたしました!
日本国内での発売開始日は2022年11月30日。すでにご予約いただいているみなさまには、この日以降、順次お届けいたします!
→2022.11.30追記 既報の通り、11月30日より国内出荷が開始されました。
日本国内での初回入荷は僅少!ご購入をご検討中のみなさまはお早めにご注文ください!!
→2022.11.30追記 12月初旬に次回入荷の予定です。順次、国内在庫も豊富になりますので、ご検討中の方はお近くに販売店の情報をチェックしてください!
Avid MBOX Studio
型番:9935-73264-00
販売価格:¥116,600 (本体価格:¥106,000)
発売日:2022年11月30日
Rock oN Line eStoreで購入>>
MBOX Studioの詳細はこちら>>
MBOX Studioの実力を動画とブログでチェック!
「プロフェッショナルな機能をパーソナルに」というコンセプトの通り、コンパクトなボディに業務用スタジオ並みの機能を満載したMBOX Studio。ボーカル録音に最適なオンボード・エフェクト、ギタリストが泣いて喜ぶ内蔵チューナーやペダルボードへのHi-Zセンドリターン、現代のファイナルチェックに欠かせないBluetoothインプット/アウトプットなど、自宅制作環境を一気にグレードアップすることが可能です。
ROCK ON PRO、Rock oN Companyでは、Avidダニエル氏を迎えてライブ配信を実施済み。アーカイブをご覧いただけば、その実力や実際の使い勝手、そして、気になるサイズ感もご確認いただけます!
2022.11.30追記
さらに、Avidブログも次々と日本語化されています!可変インピーダンス機能の詳細など、気になる方には気になる技術的な内容も紹介されていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
レジェンドの再登場(Avidブログ)
AES NYCで発表されたMBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studio — 単なる I/O以上のもの(Avidブログ)
Variable Zの謎を解き明かす ー MBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studioサポート情報
2022.11.28 追記
製品の国内発売開始に先立ち、付属のコントロールアプリである「MBOX Control」の操作マニュアルが日本語化されています。MBOX Controlの機能をほぼ網羅しておりますので、ご予約済みの方はもちろん、「MBOX Studioって何ができるの!?」と購入検討中の方もぜひチェックしてみてください!
2022.12.2追記
国内発売開始に合わせ、多くのサポート情報が追加されました。改めて、下記にまとめて掲載いたします(以下、すべてAvid Knowledge Base日本語版)。
MBOX StudioをPro Toolsで使用するための設定
MBOX Studio よくある質問集(FAQ)
2022.11.30追記
MBOXコントロール 概要(簡易操作マニュアル)
初めての MBOXコントロール(アプリケーション概要と入手方法)
MBOX Studio 製品登録(製品登録の方法)
MBOX Studio システム要件(DAW/マシンの要件と付属ソフト一覧)
MBOX Studio トラブルシュート(故障かな?と思ったら、まずはこちらをチェック!)
Pro Toolsユーザーはもとより、他社製DAWにとっても嬉しい機能が詰まったMBOX Studio。特に、WindowsユーザーにとってはI/Oの選択肢が拡がる待望の新製品ではないでしょうか。ボーカル/ギター録音をするユーザーもミックスだけのユーザーも、自宅制作のワークフローを一気にグレードアップすることができます!
MBOX Studioのお問合せ、HDXシステムのご相談などは、ROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
NEWS
2022/11/29
Proceed Magazine 2022-2023 販売開始! 特集:Co-Creation-Sound
Proceed Magazine 2022-2023号が発刊です!クリエイターとリスナーがともに作品・コンテンツを創り上げていく、これをCo-Creation-Soundとしてまとめ、最先端へ取り組むの制作スタジオの現場詳細から、実際に革新的なスタイルのコンテンツを創る試み、そしてそれを制作するために進化を続けるツールたちを一挙にご紹介します。People of soundにはMaika Loubtéさんが登場、アーティストとのコラボレーションからサウンドプロデュース、CMの分野でも音楽制作とさらには出演までと、幅広く活躍されるMaikaさんの音楽的ルーツをたどります。4π音響空間を目の前にしたいま、2023年の制作をリードする情報を満載してお届けです!
Proceed Magazine 2022-23 販売開始! 特集:Co-Creation-Sound
4π(私たちの上下左右360度に展開される空間)の表現は、自然体として感じる空間でもあり特別な体験を創造者の意図によって生み出すこともできる世界。これは実験的であり、クリエイターの提案とそのリスナーの反響とのコラボレーションによって発展すると感じています。作品性とそれを受け止める感受性のコラボが新たな表現への道を切り拓きます。
ステレオ空間はこれからも発展し、同時に4π空間は新たなる世界観を生み出します。
さぁ、私たちは聴き手とともにそこへ何を描くのか。クリエイターとリスナーがともにサウンドを創りあげていくCo-Creation-Soundがどのように姿を現していくのか。今回のProceed Magazineでは、その相互を結ぶコンテンツが生み出される場所、試み、ツールにフォーカスして、私たちが次に見据えるべきサウンドビジョンを探っていきます。
Proceed Magazine 2022-23
全156ページ
販売価格:500円(本体価格455円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
Maika Loubté 氏インタビュー
★BrandNew Pick Up!!
iZotope / RX 10 , Ozone 10
★Co-Creation-Sound
TOHOスタジオ株式会社 / エイベックス株式会社 avexR studio
株式会社サウンド・シティ tutumu / 株式会社カプコン bitMASTERstudio
株式会社Cygames / 熱闘甲子園 / イマーシブ時代の定番プロダクト
Spat Revolution Ultimate WFS option / テレビ愛知株式会社
★BrandNew Pick Up!!
Avid / MBOX STUDIO , ProTools | Carbon Pre
★Power of Music
ROTH BART BARON 三船雅也 / Sonicwire 15周年
★ROCK ON PRO Technology
ファシリティの効率的活用 Avid NEXIS | EDGE
しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その26
特別編 音響設計実践道場 〜第七回 実測!吹き抜けのある空間〜
★BrandNew
Avid / iZotope / Native Instruments / AMS Neve
TIERRA Audio / Teenage Engineering / TASCAM
Blackmagic Design / YAMAHA / Apogee
LINDELL AUDIO / audio-technica / NEUMANN
Antelope Audio / Elektron / KORG
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのイケイケゴーゴー探報記〜! CASSETTE EXPRESS
SOUNDTRIP / NAMM Show 2022
ライブミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2022
Proceed Magazine 2021-2022
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
NEWS
2022/11/22
【追記】Pro Tools | CarbonにPro Tools Ultimate永続版が付属
Pro Tools | Carbonに、Pro Tools Ultimate永続版が付属するようになります。これまで、Pro Tools | Carbonを購入すると「Pro Tools Studio永続パラシュート付き年間サブスクリプション」のライセンスが同梱されておりましたが、米国時間2022年11月25日11月28日をもってこのサービスが廃止され、代わりにより上位のライセンスである「Pro Tools Ultimate永続版」が付属するように変更されます。
既存のCarbonユーザーにも、順次、Pro Tools Ultimateライセンスがデポジットされるということですので、Carbonユーザーの方はAvidアカウント「Products Not Yet Downloaded」をチェックしてみてください。
2022.11.22追記
既存のPro Tools CarbonユーザーへのPro Tools Ultimateライセンスの提供は、2022年11月28日以降に行われます。
11/28より、新たなPro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションの提供は終了となります。
Pro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションを既にお使いのお客様は、そのまま継続して使用可能です。
11/28以降はPro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションに代わり、Pro Tools Ultimate 永続ライセンスが提供されるようになります。
1. 11/25以降で新規にPro Tools | Carbonご購入頂く場合
新規ユーザーが有効なPro Tools Ultimate永続ライセンスを持っていない場合は、MyAvidアカウント内に直接Pro Tools Ultimate永続ライセンスがディポジットされます。
Pro Tools Flexサブスクリプションまたは有効なPro Tools Ultimate永続ライセンスを既に所有している場合は、MyAvid内の「まだダウンロードしていない製品」に、追加のPro Tools Ultimate永続ライセンスがディポジットされます。
2. 以前のプロモでPro Tools Ultimate永続ライセンスを受け取っていない既存Pro Tools | Carbonユーザー様に対しても、新たにPro Tools Ultimate永続ライセンスが提供されます*。
*ご注意:製品リリースから2021年末までに購入したCarbonユーザー様には、既に1つのPro Tools Ultimate永続ライセンスが提供されている為、上記進呈対象とはなりません。
Avid
Pro Tools | Carbon Hybrid Audio Production System ★値上げ前最終在庫!
販売価格:¥478,500(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Avid
Pro Tools | Carbon Pre
販売価格:¥390,500(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Carbon Preも発表され、ますます魅力的になったPro Tools | Carbon。ご購入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre/#.Y2uOEOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-carbon-proceedmagazine/#.Y2uOTezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pt-carbon-hybrid-engine-yt-playlists/#.Y2uOMOzP0-Q
Support
2022/11/17
Pro Tools Flexが名称変更&プライスダウン!
2022年11月17日より、Pro Tools Flex年間サブスクリプションがPro Tools Ultimate年間サブスクリプションへと名称変更され、価格もよりお求めやすくなるよう変更されました。
今回の製品名変更と価格変更による型番の変更はありません。
また、Pro Tools Flexで使用できていた機能はすべて、名称変更後のPro Tools Ultimateでも引き続きご使用いただけます。
製品名/価格変更対象品と新旧対照リスト
9938-30123-00 年間サブスクリプション-新規
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥129,800(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥77,880(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30122-00 年間サブスクリプション-更新
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥103,950(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥77,880(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30030-00 マルチシート年間サブスクリプション-新規
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥129,800(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥77,880(税込)
9938-30032-00 マルチシート年間サブスクリプション-更新
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥103,950(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥77,880(税込)
9938-31000-00 年間サブスクリプションEDU-新規(教員・生徒向け)
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - NEW
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - NEW
価格変更無
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-31001-00 年間サブスクリプションEDU-更新(教員・生徒向け)
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - RENEWAL
価格変更無
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30031-00 マルチシート年間サブスクリプションEDU-新規(教育機関向け)
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - NEW
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - NEW
価格変更無
9938-30033-00 マルチシート年間サブスクリプションEDU-更新(教育機関向け)
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - RENEWAL
価格変更無
ラインナップが簡素化され、よりご理解しやすくなったPro Tools製品。システム導入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
Sales
2022/11/15
【20%OFF!!】Media Composer 「Holidayプロモーション」開始!
Pro Toolsに続き、Media Composerのプロモーションも開始されました。プロモーション詳細は下記をご参照ください。
Media Composer 「Holiday プロモーション」
期間:2023年1月4日(水)まで
対象:Media Composer及びMedia Composer | Ultimate 新規サブスクリプション・ライセンス
Media Composer 「Holiday プロモーション」〜新規サブスクリプションが20% OFF!
9938-30115-00
Media Composer 1-Year Subscription NEW
Media Composer年間サブスクリプション-新規
プロモ価格(税込)¥24,904(通常価格:¥31,130)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30116-00
Media Composer | Ultimate 1-Year Subscription NEW
Media Composer | Ultimate年間サブスクリプション-新規
プロモ価格(税込)¥52,008(通常価格:¥65,010)
Rock oN Line eStoreで購入>>
NDI/SRTへの対応やマルチプレックス入出力機能の追加により、プロフェッショナルな現場でますます頼りになるMedia Composer。新規導入はもちろん、最新版2022.10へのバージョンアップをご検討の方はぜひこの機会をご利用ください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-media-composer-ver-2022-10/#.Y3N0EezP0-Q
Sales
2022/11/14
【最大33%OFF!】Pro Tools年末プロモ情報2種公開!
Pro Toolsの年末プロモーションとなる「期間限定 Pro Tools Studio & Ultimate 再加入版プロモ」と「期間限定 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規)」が開始されました。どちらも、2023年1月4日(水)までのプロモーションとなります。有効期限の切れた永続版ライセンスをお持ちの方、これから新規でサブスクリプション版をご購入されたい方、この機会をお見逃しなく!
【セール情報その1】 Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ 2023年1月4日(水)まで
1.Pro Tools Studio再加入版 - 約29%OFF!
型番:9938-30005-00
税別プロモ価格:¥27,600 (通常税別表示価格¥38,700)
◎本製品を購入することで、Pro Tools 9以降の永続ライセンスをお持ちのお客様は、最新のPro Tools Studio永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55425
2.Pro Tools | Ultimate再加入版 - 約33%OFF!
型番:9938-30009-00
税別プロモ価格¥55,400(通常税別表示価格¥83,200)
◎本製品を購入することで、プラン失効したPro Tools Ultimate または Pro Tools | HD 9 以上をお持ちのお客様は、最新のPro Tools Ultimate永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55444
【セール情報その2】 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規) 2023年1月4日(水)まで
1. Pro Tools Artist 年間サブスクリプション(新規)- 24%OFF!
型番:9938-31154-00
税別プロモ価格:¥8,892(通常税別価格¥11,700-)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/76788
2. Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)- 33%OFF!
型番:9938-30001-50
税別プロモ価格:¥23,651(通常税別価格¥35,300)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/55432
お持ちのライセンスにより様々な購入パターンが存在するPro Tools。ご不明点などございましたら、現在お使いのPro Toolsのライセンスの種類をご明記の上、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2022/11/04
Inter BEE 2022 出展情報〜Avid新ハードウェアや最新イマーシブツールを体験!!
国内最大規模の国際放送機器展Inter BEE 2022に出展します。当社としては、3年ぶりとなるリアル出展。2023年以降を占う制作技術の最新テクノロジー/トレンドを中心に展開いたします。当日ご来場の際は、ぜひ当社ブースへお立ち寄りください。
Inter BEE 2022出展情報
日程:2022年11月16日(水)〜18日(金)
時間:公式WEBサイトでご確認ください。
場所:幕張メッセ ホール4 小間番号4306(ROCK ON PRO)、小間番号 4503(株式会社メディア・インテグレーション)
Inter BEE 公式WEBサイトはこちら>>
Inter BEE 2022では、「ROCK ON PRO」「株式会社メディア・インテグレーション」のふたつのブースを展開します。ROCK ON PROではAvidから発表されたばかりの最新ハードウェアや、最新のイマーシブ制作ツールを体験いただける展示を実施。メディア・インテグレーションのブースでは、iZotopeとPlugin Allianceを中心とした、先進的なオーディオミックス/マスタリングツールの展示と豊富なセミナーをご用意してお待ちしております!
目次
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
-MBOX Studio
-Pro Tools | Carbon Pre
-最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
-MIL=Media Integration Lab紹介
セミナー情報
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
AES New Yorkで発表されたばかりのハードウェア新製品2機種「MBOX Studio」と「Pro Tools | Carbon Pre」を展示します。注目の新製品の実機を、最速でお試しいただくことが可能です。そのほか、Pro Tools / Media Composerの最新バージョンやDolby Atmos・360 Reality audioといった2023年の制作を担うツールをハンズオン。これらのツールを使用して制作された実際の楽曲を、バイノーラルで試聴することも可能です。
MBOX Studio
「MBOX」の名が示す通り、Avidから新たに発表されたNative I/OであるMBOX Studio。これまでのMBOXシリーズとは異なり、業務スタジオで使用される様々な機能をコンパクトな筐体に詰め込んだ、本格的なワークフローを可能とするオーディオI/Fです。注目すべきは、そのユーザービリティの高さ。細部まで考え抜かれたプロダクト・デザインにより、個人で本格的なミックス/レコーディングをおこなうユーザーが求める機能を過不足なく凝縮しています。
Inter BEE 当日にはまだ国内出荷前となる新製品を、ぜひ体験してください。
Pro Tools | Carbon Pre
2020年に発売され、HDXチップの内蔵や音楽的なサウンドで話題となったPro Tools | Carbon。高品位な8chマイクプリの拡張を望む声に応え、そのシステムを拡張するために発表されたデバイスがPro Tools | Carbon Preです。Pro Tools | Carbonと合わせて最大3台までカスケードすることで、人気のマイクプリを24chまで拡張可能な上、Pro Toolsからはひとつのデバイスとして操作することが可能です。また、Avid PREと同じプロトコルに対応し、従来のHD I/Oシステムに組み込むことも可能です。
MBOX Studio、及び、Pro Tools | Carbon Preの詳細はこちら>>
最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
会場では、Pro Tools/Media Composerの最新バージョンに加え、イマーシブ制作に欠かせないDolby Atmos Production Suiteと360 WalkMix Creatorも、実際に体験していただくことが可能です。いずれのアプリケーションもこの1年間のアップデートによって注目の新機能やアプリケーション間の連携などが追加。さらに使いやすくなった、さまざまな機能を実際にお試しいただけます。
Pro Tools 2022.9の詳細はこちら>>
Media Composer 2022.10の詳細はこちら>>
Dolby Atmos Production Suite / 360 WalkMix Creatorの最新情報はこちら>>
MIL=Media Integration Lab紹介
創造者、クリエイターと共に新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3Dサウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し、実感するためのスタジオであり、空間であるMIL - Media Integration Lab。60本以上のスピーカーを備えたこの空間を会場に再現することはできませんが、実際のイマーシブ楽曲をバイノーラルで聴きながら、写真と映像でその空間を疑似体験していただけるスペースです。この「進化するラボ」を通して、当社の取り組みの一端をご覧いただければと思います。
MIL - Media Integration Labの詳細はこちら>>
MIL - Media Integration Labの技術的な解説はこちら>>
セミナー情報
フォーマットを超えていくMIL STUDIO
完全 4 π音響空間で描く、新たな世界の始まり
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 14:30-15:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
MIL=Media Integration Lab。創造者、クリエイターと新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3D サウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し実感するスタジオであり、空間。Media Integrationが新設した43.2chで実現した完全 4 π音響空間をROCK ON PRO 前田 洋介がご紹介します。
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO / プロダクト・スペシャリスト)
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Avid Informatin 2022
2023年の制作をリードするAvidプロダクトのいま
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 15:30-16:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
待望の新ハードウェアとなるMBOX STUDIOとCarbon Preを発表したAvid。プロフェッショナルの制作クオリティををパーソナルな環境で実現するMBOX STUDIOが魅せる機能の数々をAvid / Daniel Lovell 氏にデモンストレーションしていただきます。また、Pro Tools | Carbonシステムを拡張させるCarbon PreやPro Toolsの最新バージョン情報など、2023年の制作シーンを担うAvidプロダクトの「いま」をお伝えします。
講師:ダニエル・ラヴェル氏(Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー)
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
ROCK ON PROブースとは別途、株式会社メディア・インテグレーションのブースでは、いま最も高い注目を集める業界標準オーディオレストレーションプラグイン最新作iZotope RX 10に加え、先進のマスタリングツールとして業界をリードするiZotope Ozone 10、さらには2022年より国内取り扱いがスタートしたPlugin Alliance製品を中心に、3日間連続でのイベントやグッズ配布、プレゼント企画を開催予定です。
オーディオ・ワークフローに革新を起こしたOzoneやRXについて、プロフェッショナルの生の声を聞くことができる貴重なセミナーを連日実施。さらに、それらを実際にDAW上で体験できる展示を用意しております。
セミナーの詳細なスケジュールはメディア・インテグレーション MI事業部WEBサイトでご確認ください。
3年ぶりとなるInter BEEへのリアル出展に向けて、みなさまにオフラインならではの体験をしていただけるよう、鋭意準備中です。会期中は感染対策にも万全の注意を払ってお待ちしておりますので、ぜひ、会場へ足をお運びください。幕張メッセでお会いできることを心待ちにしております!
NEWS
2022/11/04
Avid Media Composer ver.2022.10リリース情報
日本時間 2022年10月21日未明、Avid Media Composer バージョン2022.10がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
このバージョンには、バグフィックスと機能改善、新機能が含まれています。
Media Composer 2022.10の新機能
1. マルチプレックス入出力サポート
同時に複数の入出力のプラグインを利用できるようになりました。
リモート場所にNDIまたはSRTでストリーミングしながら、DNxIQのようなI/Oインターフェースからの映像もモニタリングできます。
タイムラインにあるHW/SWの切り替えボタンから設定します。
状態を表すアイコンが更新されました。
2. 新しいリリンクメニューと改善
Relinkメニューを選択すると、Linked Mediaを選択できるようになりました。Managed Mediaは今までのメニューです。
新しいリリンクメニューはビンコンテナ・サイドバーで複数のビンが選択されている状態からも開くことができ、クリップの選択の有無は関係がなくなりました。また、リンクされていないメディアは赤く表示され、視覚的にも判断しやすくなりました。
Locate Mediaボタンを押して、メディアのあるフォルダをポイントし、リンクを修復させます。
3. シーケンスのテンプレートとユーザー設定
シーケンスのテンプレートを定義し、テンプレートとして保存、使用することができます。
トラックタイプやトラック名、タイムコードなどを決めることができます。
タイムラインメニューからテンプレートを読みだすことができます。
4. Media Composerを学び始めたばかりの人むけの[Choose for me]オプション
新しいプロジェクトを作成する時、[Choose for me]オプションを選択することができます。プロジェクト設定を1つ1つ入力していた方法に取って代わる方法です。
[Choose for me]オプションを選択すると:
フレームレート決定を後で、タイムラインに最初のクリップが追加されると、そのクリップのフレームレートがプロジェクトのフレームレートになります。
クリップとシーケンのクリップがデフォルトで作成されます。ビンの名前はプロジェクト名が含まれ、色分けされます。
ビンとタイムラインには、薄い文字で編集を開始するヒントが表示されます。
5. クリップのメタデータの表示
フレームビューのツールティップスにはメタデータが表示されます:
フレームビューにあるクリップ上にカーソルを置くと、基本的なメタデータ情報が表示されます。
デュレーション、フォーマット、作成日
6. ウィンドウやタブのフォーカスを切り替えるショートカット
インターフェース内のウィンドウやビン内のタブを切り替えるショートカットが追加されました。開いているすべてのウィンドウやタブをショートカットで移動し、選択を切り替えることができます。デフォルトでは、フォーカスは左から右、上から下へ移動します。
ショートカット
Ctrl (Windows)/ Cmd (Mac) + ↑Up / ↓ Down
Ctrl+Tab(Windows)/ Ctrl + Tab (Mac) + ↑Up / ↓ Down
7. オーディオミキサーで2つ以上のギャンググループをサポート
オーディオミキサーでのギャング機能では、最高10トラックまでのギャンググループを作成することができます。
オーディオミキサーでギャングアイコンを右クリックして、グループを選択します。
オーディオミキサーサイドバーにあるグルーピングでは、ギャングを適用することも可能です。
8. Title+でFreeTypeフォントのサポート
Titler+で FreeType フォントをサポートしました。OpenType フォント等のポピュラーなフ ォーマットに加えて、より多くのフォントのバリエーションを使うことができます。
Media Composerのご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
Support
2022/10/28
【重要】クラウド・コラボレーションを使用しているユーザー様はローカル・キャッシュをクリアしないでください!
Avidより、Pro Toolsのクラウド・コラボレーション機能に重大なバグが発見されたことが報告されました。
この、クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグは、Pro Tools 2022.10では解消されていません。
現在、Pro Toolsのファイルアクセスに問題が発生しているようです。この問題が解決するまで、当該機能を使用しているユーザー様は、ローカル・キャッシュをクリアしないでください。最悪の場合、データが永久に失われる恐れがあります。
また、プロジェクト・リストが表示されない場合がありますが、プロジェクトは無くなっていません。
新しい情報が入りましたら、改めてご案内申し上げます。
Pro Tools クラウド・コラボレーション機能についての詳細はこちら>>
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-10
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
https://pro.miroc.co.jp/headline/avidproducts-end-of-life-2022
NEWS
2022/10/28
課題修正バージョンPro Tools 2022.10リリース
Pro Tools 2022.9の課題修正バージョン「Pro Tools 2022.10」がリリースされました。本バージョンは2022.9で報告された不具合に修正したものとなり、新機能はございません。
詳細は下記の日本語情報をご参照ください。
Pro Tools 2022.10 リリース情報
Pro Tools システム要件
Pro Tools ノイズ・バースト・ピーク・プロテクション 無効化初期設定
【重大なバグ報告】
Pro Tools 2022.10リリースとは別に、Pro Tools クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグの報告がありました。クラウド・コラボレーションを使用しているユーザー様は、こちらのページで詳細をご確認ください。
この、クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグは、Pro Tools 2022.10では解消されていません。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-fatal-bug-cloud-collaboration
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-9
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
https://pro.miroc.co.jp/headline/avidproducts-end-of-life-2022
NEWS
2022/10/20
【Avid新製品!】MBOX STUDIO & Pro Tools | Carbon Preを発表!最速ウェビナーも開催!!
Avidから2機種のハードウェア新製品が発表されました。それぞれ、「MBOX STUDIO」「Pro Tools | Carbon Pre」と名付けられた製品は、開催中のAES New Yorkで発表されたばかり。待望のミュージシャン向けオーディオI/Fである「MBOX STUDIO」と、Pro Tools | Carbonシステムを最大24ch I/Oまで拡張できる「Pro Tools | Carbon Pre」の特徴を紹介します。
と、その前に…
緊急発表生配信!!Avidダニエル&バウンス清水&RED先生のアビットーーク!!
レッド先生とバウンス清水による最新最速トークショー「アビットーーク!」。おかげさまで大好評の本企画、またまたアビッドテクノロジー ダニエル氏にも登場いただき、最速レポートをYouTube Liveにて放送します!
テキストだけでは伝わらない、画像だけではわからない、そんな新製品のあんなところからこんなところまで、ビシバシ紹介いたします!!
緊急発表生配信!!Avidダニエル&バウンス清水&RED先生のアビットーーク 〜本日発表のAVID新製品をどこよりも早く深掘り!〜
日時:2022年10月20日(木) 15:00スタート
場所:Rock oN Company YouTubeチャンネルよりYouTube Liveにて開催
クリエイター向け本格I/F MBOX STUDIO
MBOX STUDIOは、Native環境で音楽を制作する個人クリエイターやインディペンデントなプロデューサーに、本格的な機能とクオリティを提供するオーディオ・インターフェイス。ホストマシンとはUSB接続となり、Pro Toolsはもちろんのこと、サードパーティ製のDAWとも互換性を持ちます。また、OSはWindows/Macに対応しているため、幅広いユーザーにご使用いただけます。
そして、MBOX STUDIOにはPro Tools Studio年間サブスクリプション(1年分)が付属。また、ソフトウェアから本体をコントロールできる「MBOX Control」やお得なソフトウェア・パッケージである「Pro Tools Inner Circle」に加え、本製品購入特典となるプラグイン「Ignition Pack」、さらに楽譜作成ソフト「Sibelius Artist」まで付属するため、ご購入後すぐにクリエイティブなワークを開始することが可能です。
システムのハブとしても十分な高機能性
MBOX STUDIOはコンパクトなボディに、システムのハブとしても十分な多彩な機能を搭載しています。主に、ボディの左側がインプット系、右側がアウトプット系となっており、見た目にもわかりやすいですね。
フロントにはHi-Zに切り替えることも可能なMic/Lineコンボジャックと、独立コントロールが可能なヘッドホンアウトが2系統ずつ。さらに、リアンプ用のジャックを1系統搭載。Hi-Z対応やリアンプ専用アウトプットは、ギタリストには嬉しい仕様ではないでしょうか!?
リアには2系統のステレオモニター出力をはじめ、さまざまなI/Oが搭載されていますが、Hi-Z対応のFX Loop端子があることで、アウトボードだけでなくエフェクターボードを直接つなぐことも可能となっています。ちょっとしたギターのRecにも手軽に対応できるように配慮されています。MIDIやS/PDIF、ADATなども備えており、拡張性も十分です。
トップパネルは左側がインプット系、右側がアウトプット系となっているのは前述の通り。インプット系には48Vファンタム、ステレオリンク、ソースやHi-Zの切り替えボタンなど、アウトプット系にMute、DIM、トークバックボタンなどがありますが、注目はBluetoothマークのボタン!
MBOX STUDIOはBluetoothのIN/OUTに対応しており、スマートフォンなどとBluetooth経由で信号をやりとりすることができます。リファレンス音源を聴きたくなった時や、スマートフォンで再生した感じを確認したい時などに非常に便利で、クリエイターがいかに手軽に作業に集中できるかということがよく考えられたプロダクトだと思います。
中央のセクションはメーター類とアサイナブルな4つのボタンで構成されていますが、なんと、チューナー機能使用時にはこのメーターがピッチを表示してくれます!
もちろん、MBOX STUDIOはギタリストだけのためのI/Fではありません!全インプットに4 バンド EQ 及びソフト・リミッター搭載されているほか、リアルタイムAVID リバーブ&ディレイを搭載し、ボーカル録音時にも快適なモニター環境をシンガーに提供します。
専用コントロールソフトのMBOX Controlは本体のコントロールに加えプリセット・リコールも可能。マスター・ノブだけをフローティング・ウィンドウに変更することができるため、DAWを使用しながらモニターボリュームをコントロールすることができるなど、ここでもユーザー目線の細やかな機能が光ります。
主な機能
可変インピーダンス対応インプット – マイク及びインストゥルメント
全インプットに4 バンド EQ 及びソフト・リミッター搭載
モニター時に実行可能なリアルタイムAVID リバーブ&ディレイ
Bluetooth同時入出力
楽器用チューナー統合
ユーザー・プログラム可能なボタン及び外部スイッチ
4x ボタン, 2x 外部インプット
グランド・リフト付きハイ・インピーダンス・リアンプ出力
デュアル・チャンネルFXループ –ストンプ・ボックス使用時インピーダンス変更
ハードウエア・ループバック・ミキサー
複数キュー
完全独立スタジオ・モニター・コントロール (MAIN, ALT, DIG, BT and 2x HP)
トークバック内蔵
プリセット・リコール可能な MBOX Studio Control アプリ付属
堅牢筐体設計 – メタル筐体、高品位エンコーダー/ボタン
Avid
MBOX STUDIO
販売価格:¥116,600(本体価格:¥106,000)
発売日:11月下旬 出荷開始予定
Rock oN Line eStoreで予約する>>
主な仕様
付属するソフトウェア:Pro Tools年間サブスクリプション、Sibelius Artist年間サブスクリプション、Pro Tools Inner Circle、Ignition Pack
コントロール・ソフトウエア:MBOX Control
AD/DA:24bit
接続インターフェイス:USB-C
対応ホストOS:Mac & Windows
Mic/Line対応アナログ入力:4
拡張時最大同時Mic/Line入力:8(Mbox Studio x 1追加時)
本体ADAT I/O Ch数(48kHz時):8
モニター出力:2
ヘッドフォン出力:2
Bluetooth I/O:各1
低遅延モニター方法:ロー・レイテンシー・モード w/オンボード・プロセッシング
モニター時エフェクト:EQ, Delay, Reverb
低遅延モニター対応クライアント:すべてのPro Tools、及び、その他のDAW Software
本体サイズ W: 28.6 cm x D : 20.3cm x H :10.2cm
Pro Tools | Carbonを拡張する、Pro Tools | Carbon Pre
もうひとつの新製品は、こちらも待望となる、既存のPro Tools | Carbonを拡張する「Pro Tools | Carbon Pre」。Pro Tools | CarbonからTBマイクやヘッドホン・アウトプットなどを省略した仕様になるとのこと。AVB拡張機能を使用することで、Pro Tools | Carbonとともに一連のツールセットとしてPro Toolsから認識されます。
最大で2台のPro Tools | Carbon Preを追加し、Pro Tools | CarbonシステムのI/Oを最大24 in/outまで拡張することが可能。従来、マイクプリが8chしか使用できなかったPro Tools | Carbonシステムですが、これにより大規模なレコーディングにも対応可能なシステムになります。
また、今後のPro Toolsのアップデートにより、プリアンプ部をPro Tools内部からコントロールすることも可能になる予定。こちらも要注目の新製品となりそうです。
Avid
9900-74103-25 Pro Tools | Carbon Pre
販売価格: ¥390,500(本体価格:¥355,000)
発売日:11月初旬出荷開始予定
主な機能
AD コンバーター: 8 mic/line 入力
DA コンバーター: 8 line 出力
8 チャンネル ADAT I/O
Word Clock I/O
前面パネルでクロックソース及びサンプルレイト選択
Carbonと同じ高品位サウンド
Carbon及びその他のI/O用入出力拡張機器、またはスタンドアローン (AD→DA)プリアンプ機器として使用可能
AVB拡張接続により最大二台までのCarbon Preを追加可能
対応Pro Toolsよりプリアンプ部をコントロール可能
要注目のAvidハードウェア新製品。ご購入のご相談はROCK ON PRO、または、お近くの販売店様へお問い合わせください。
NEWS
2022/10/19
Avid 12月末で販売を終了する製品のお知らせ
Avidより、下記製品の販売が2022/12/31をもって終了となるとアナウンスがございました。販売終了日以前であっても、在庫が無くなった場合はその時点で販売を終了するとのことです。
導入を予定されているみなさまは、お早めにご相談くださいますようお願い申し上げます。
販売終了予定の製品
9900-65235-01 Avid HD Native Thunderbolt Core(バンドル製品も販売終了)
9900-58669-40 HD I/O 8x8x8
9900-58670-40 HD I/O 16x16
9900-58834-40 MADI I/O
9900-58235-00 HD I/O AD Option
9900-58236-00 HD I/O DA Option
9900-60541-00 Digital Option
Pro Tools システムのお問い合わせは、ROCK ON PROまでお気軽にご相談ください。
Support
2022/10/17
360 WalkMix Creator™ 最新V1.4.0 リリース情報、11月1日(火)より価格改定
360 Reality Audio制作ツール「360 WalkMix Creator™」の、V1.4.0がリリースされました。待望のプレイヤー機能や、ADM及びMaster ADM形式での書き出しに対応。また、11月からの値上げもアナウンスされましたので、導入をご検討中の方はこの機会をお見逃しなく!
V1.4.0 新機能とアプリケーション - 2022年10月06日更新
・待望のプレイヤー機能、360 WalkMix Playerが登場
360 WalkMix Playerは、360 WalkMix Creatorと共にアプリケーションとして利用できるようになりました。360 WalkMix Creatorに対応しているあらゆる出力フォーマットで書き出されたオーディオを再生できるようになりました。このアプリケーションはプラグインと一緒にインストールされ、スタンドアローンアプリケーションと同じ手順で起動することができます。360 WalkMix Player を使用するには、360 WalkMix Creatorのライセンスが必要です。
・A/B 比較を実行する機能が追加
360 WalkMix Creator プラグインから、A/B 比較を実行する機能が追加されました。「リファレンス」タブから、ステレオ参照ファイルのアンロードとロード、プレイヘッドの調整、LKFS/LUFSの測定と対比、比較のための波形解析が可能です。
・書き出しの形式を追加
ADMおよびMaster ADM形式での書き出しが可能になりました。
・プラグイン内のアップデート通知からリリース内容の確認が追加
プラグイン内にてソフトウェアアップデートを示す通知には、リリースノートページ https:// 360ra.com/release-notes/ へのリンクが表示され、アップデートが自分のニーズにマッチするかどうかを判断できるようになりました。
↑
V1.4.0 安定性の改善 - 2022年10月06日更新
長時間のセッションやプロジェクトで音声が歪む可能性のある問題を修正しました。
いくつかの細かいグラフィック/Ul問題に対処しました。
過去のリリースノートはこちらからご確認いただけます。
https://360ra.com/ja/release-notes/
2022年11月1日(火)より、価格改定も発表!
さらに360 WalkMix Creatorは、2022年11月1日(火)より、価格改定が行われることも発表されました。
2022年10月31日正午までの通常価格:64,900円(税込)
2022年11月1日以降の通常価格:77,000円(税込)
Rock oN Line eStore 販売ページ:
https://store.miroc.co.jp/product/77346
ROCK ON PROでは、360 Reality Audioをはじめ、Dolby Atmosなど各種イマーシブ制作対応スタジオの導入事例も豊富です。下記コンタクトフォームより、お気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.Y00XT-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.Y00j8ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/360-reality-audio-360-walkmix-creator-proceed2022/#.Y00j_ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22/#.Y00kDuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22/#.Y00kGOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3/#.Y00kPuzP0-Q
Support
2022/10/11
Pro Tools コントロール・サーフェスのハードウェア保守について
従来、Pro Toolsシステムの一部として使用されているコントロール・サーフェスの保守に関しては、どこまでが「システム保守対象」となるか不明瞭だった部分がありましたが、この度、Avidより正式に「コントロール・サーフェスについては、HDシステム保守には含めない」との見解が公表されました。
現在、コントロールサーフェスを含んでHDシステム保守に加入されているお客様に関しては、現状の契約完了までその状態が維持されますが、保守更新に際してコントロール・サーフェスの保守をご希望の場合は、新たにコントロール・サーフェス専用のハードウェア保守へのご加入が必要となりますのでご注意ください。
HDシステムに加え、コントロール・サーフェスもハードウェア保守に加入したいというユーザー様は、下記「HDシステム保守」と「コントロール・サーフェス用ハードウェア保守」のそれぞれから、1つずつ以上の保守にご加入いただくことになります。
HDシステム保守
0540-30238-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year Updates + ExpertPlus with Hardware Support Plan NEW
Pro Tools HDシステム年間ハードウェア保守(新規)
0541-30217-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year ExpertPlus with Hardware Coverage RENEWAL
Pro Tools HDシステム年間ハードウェア保守(更新)
上記保守の対象となる製品
・年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効なPro Tools Ultimate
(Pro Tools Ultimateの年間サポートが切れていると、HDシステム保守に加入できません)
・HDカード類
(HDX/HD Native PCie/HD Native Thunderboltのいずれか)
・HD I/O類
(MTRXは非対象)
・AvidブランドのHDX Chassis
・SYNC HD/Sync X
コントロール・サーフェス用ハードウェア保守
0540-60734-15 Avid S1 Control Surface, Extended Hardware Support, NEW
Avid S1 年間ハードウェア保守(新規)
0541-60286-15 Avid S1 Control Surface, Extended Hardware Support, RENEWAL
Avid S1 年間ハードウェア保守(更新)
0540-30180-15 Pro Tools Dock, Extended Hardware Support NEW
Pro Tools Dock 年間ハードウェア保守(新規)
0541-60112-15 Pro Tools Dock, Extended Hardware Support RENEWAL
Pro Tools Dock 年間ハードウェア保守(更新)
0541-60111-15 Avid Advantage, S3 Extended Hardware Coverage
S3 年間ハードウェア保守(新規/更新:同型番)
上記コントロール・サーフェスに加え、S6/S4も「HDシステム」とは別途、保守へのご加入が必要です。これらはモジュール構成により必要な保守プランが変わるため、詳細はお問い合わせをいただけますようお願いいたします。
Pro Toolsシステムの保守、または、システム設計のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください。
Sales
2022/10/03
【在庫限り】Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ特価在庫あり〼
最新バージョン2022.9がリリースされたばかりのPro Tools。永続ライセンスをお持ちの方で、年間サポートプランが切れている方に朗報です!在庫限りで、年間サポートプラン再加入ライセンスを約30%OFFでご購入いただけます。
ぜひこの機会に、新MacBook ProやMac Studioなどの最新の環境にも対応し、機能面でもさまざまな強化が図られているPro Tools 2022.9へのアップグレードをご検討ください!
期間限定Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ
期間:在庫限りで終了
対象:下記のいずれかに該当し、「年間サポートプラン」が失効しているライセンス
• Pro Tools 9以降のPro Tools永続ライセンス
• Pro Tools HD 9以降のPro Tools HD
• Pro Tools Ultimate永続ライセンス
Pro Tools Studio 2022.9の主な新機能
• ARA 2 Melodyne統合機能追加
• Aux I/Oを搭載
• タイムコード・オーバーレイの位置調整が可能に
• マーカー数が、999 から32,000へと増加
• クォンタイズ・ツールバー・コントロールが編集/MIDIエディター・ウインドウ上に追加
より詳細な情報はこちら>>
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版再加入
Pro Tools Studio Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥42,570
期間限定特価:¥30,360 (本体価格:¥27,600)
対象:Pro Tools 9以降の「Pro Tools永続版」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版再加入
Pro Tools Ultimate Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥91,520
期間限定特価:¥60,940 (本体価格:¥55,400)
対象:「Pro Tools Ultimate永続版」、または、Pro Tools HD9以降の「Pro Tools HD」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools 永続版 再加入のアクティベーション方法
1. Avid.comにアクセスし、 右上の「サインイン」リンクより、Avidマスターアカウントにログインします。
2. ユーザーの製品> Register Software With Codeをクリックします。
3. 「ダウンロード・コードを入力」項目に、ご購入いただいたコードを半角英数字で入力し、「Register product」を押します。
4. 「すでにiLok アカウントを持っています」項目に、アップグレード元のライセンスがあるiLok IDを入力し、「このアカウントを使用」を押します。
求められた場合には、そのiLok IDのパスワードを入力して認証します。
5. My Products ページに自動的に切り替わります。Pro ToolsまたはPro Tools | Ultimate 製品の項目から「アップグレードオプションを選択」を押して、アップグレード可能なライセンス一覧を表示させます。
6. Expiration Date/RDL (Upgrade Support Planの期限日=この日までにリリースされたバージョンのPro Toolsが起動できる)
および、System IDを確認して、アップグレード元のライセンスを選択(緑色に反転)します。
*Pro Tools HD 11Bundle, Pro Tools HD with Upgrade and Support Plan 2015などの古いライセンスにはSystem IDの存在しないものがあります。
*ここで選択されたライセンスは削除され、最新ライセンスへ置き換わります。アップグレードプランの有効なライセンスを上書きしないように、十分ご注意ください。
7. AvidアカウントのMy Productsページに、アップグレード元のSystem IDが引き継がれ、新しいUpgrade & Support Planの有効期間が表示されます。(元のライセンスにSystem IDがなかった場合には、新規のSystem IDが作成されます。)
“表示 Software Download Links & Product Details”をクリックして、最新のインストーラーを表示します。必要なものをダウンロードし、インストールします。
8. 指定したiLok ID内のアップグレード元ライセンスは削除され、新しいライセンスがデポジットされます。
iLok License Managerを起動して、最新ライセンスをiLokへダウンロードするか、
iLok Cloudを開いてオーソライズして、完了です。
念願の復活を果たした「再加入」ライセンス。魅力的な数々の新機能はもとより、Macの更新などで最新バージョンが必要だったユーザーにとっては本プロモはまたとないチャンスと言えるでしょう。
Pro Toolsの更新/アップグレードやHDXシステム構築のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-9/#.YzbSZOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6/#.YsfjXOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-5/#.YqF9DezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YqF9SOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/#.YqF9NOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-hdx-chassis-price-change/#.YqF9IOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-subscription-previous-version/#.YqF9Y-zP0-Q
NEWS
2022/09/29
Pro Tools 2022.9リリース!大注目の新機能を多数搭載!!
日本時間9月29日未明、最新バージョンとなるPro Tools 2022.9がリリースされました。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
リリースに先立ち発表されていた「ARA 2 Melodyne統合機能追加」だけでなく、タイムコード・バーンインの位置調整機能、そして、驚きの"AUX I/O"機能など、ミュージック/ポストプロダクションのどちらのユーザー様にとってもワークフローを加速する新機能が追加されています。
年間サポートプランが失効している方も、9/30までの年間サポート再加入プロモを利用して、ぜひ最新のPro Toolsをお試しください。
Pro Tools Intro登場!
Pro Tools Firstに代わる、新たな無償バージョンのPro Toolsです。無償版ながらPro Toolsの基本性能を備え、上位バージョンへのスムースな移行を可能とする「お試し版」としても使える他、この製品の登場により、サブスクリプション期間終了後、機能制限付きながらも作成したセッションファイルにアクセスすることが可能となりました。
Pro Tools Intro基本性能:
最大4Ch入出力(使用システム及びオーディオI/Oに依存)
最大8モノ/ステレオ・オーディオ・トラック(全サンプルレート)
最大4 Auxインプット/ルーティング・フォルダー・トラック
1 x マスター・トラック
最大8 MIDI トラック
最大8 インストゥルメント・トラック
36 エフェクト&インストゥルメント・プラグイン
16-bit, 24-bitまたは32-bit 浮動小数点オーディオ
最大192 kHzサンプルレイト対応
Pro Tools Introと、終了したPro Tools | Firstの違い
Pro Tools IntroはメインとなるPro Toolsと同じコードベースを使用していますので、新機能を含む多くの部分で互換性も維持しています。
Pro Tools Introはセッション・ファイルとしてローカルに保存可能です。
Pro Tools Introは“囲い込み形式”によるプラグイン制限はありません。
Pick Up! 全てのPro Toolsサブスクリプションやトライアルは、期間終了後、この無償版Pro Tools Introとして動作可能となります。機能制限はありますが、ライセンス終了後でも、セッションが全く開けなくなるという心配はなくなります。
ARA 2 Melodyne統合機能追加
Pro Tools編集ウインドウ上で、ワールドクラスのピッチ/タイム・ツール・セットである MelodyneをARA統合して使用する事が可能となりました。
アンドリュー・シェップスが語る Pro Toolsにおける ARA 2 Melodyne 統合機能
Pro Tools - Quick Tips
66からが新規追加されたMelodyneに関するTipsです。
Aux I/O
Pro Toolsソフトウエアで任意のプレイバック・エンジンを選択しながらその他のコアオーディオ・アプリケーション(Zoom, Apple Music, Dolby Atmos® Production Suite等)や追加のオーディオ・ハードウエアにアクセス可能となりました (macOS のみ及びBig Sur以上での対応となります)。
代表的な例としては、プレイバックエンジンとしてHDXを選択しながら、Dolby Audio Bridgeを同時に使用できることでしょう。これにより、従来は同一Mac内でレンダリングをした場合にはHDXカードの恩恵を受けられなかった、Dolby Atmos®制作ワークフローの改善が期待されます。
SoundFlow Cloud Avid Edition がPro Tools Studioで利用可能に
これまで、Pro Tools Flex 年間サブスクリプション、及び、Pro Tools Ultimate永続ライセンスのみで利用可能だった『SoundFlow Cloud Avid Edition』が、Pro Tools Studio 年間サブスクリプション並びにPro Tools Studio 永続ライセンス版でも利用可能となります。
その他の機能並びに改善点
タイムコード・オーバーレイ(またはバーンイン)上でX/Y軸設定が可能となり、ビデオ・ウインドウ内のタイムコード表示位置を微調整することが可能となりました。
マーカー数が、999 から32,000へと増加しました。
クォンタイズ・ツールバー・コントロールが編集/MIDIエディター・ウインドウ上に追加されました。
待望の新機能が多数実装され、ますます便利になるPro Tools。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
年間サポートが切れてしまっている方は、ぜひ、9月末までの9/30までの年間サポート再加入プロモを利用ください。
その他、Pro Toolsシステムに関するお問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion/#.YzFu2OzP0-Q
NEWS
2022/09/26
【10/20(木)発効】一部Pro Tools関連ハードウェア/ハードウェア保守が価格改定
来る2022年10月20日に、Pro Tools関連ハードウェア/ハードウェア保守の一部に価格改定が実施されることが、Avidより発表されました。対象ハードウェアは5%〜21%程度、対象ハードウェア保守は23%〜54%程度の大幅な値上げとなります。
関連製品を導入予定のユーザー様は、10月19日までのご発注をぜひご検討くださいませ。
概要:下記リスト掲載製品の価格改定
改定実施日:10月20日(木)受注分から
10月19日(水)までのご注文分につきましては、現在の価格にて販売させていただけます。
価格改訂対象製品(ハードウェア)
9900-74096-00 Avid S1 Control Surface
10/19までの販売定価:¥168,300(本体価格:¥153,000)
10/20からの新定価:¥194,700(本体価格:¥177,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-65676-00 Pro Tools | Dock Control Surface
10/19までの販売定価:¥129,800(本体価格:¥118,000)
10/20からの新定価:¥155,100(本体価格:¥141,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-73106-01 Pro Tools | Carbon™ Hybrid Audio Production System
10/19までの販売定価:¥478,500(本体価格:¥435,000)
10/20からの新定価:¥501,600(本体価格:¥456,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-72793-00 Pro Tools MTRX Studio Desktop Bundle - HDX card, TB3 desktop chassis, MTRX Studio
10/19までの販売定価:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)
10/20からの新定価:¥1,430,000(本体価格:¥1,300,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-72793-01 Pro Tools MTRX Studio Rackmount Bundle - HDX card, TB3 rackmount chassis, MTRX Studio
10/19までの販売定価:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)
10/20からの新定価:¥1,430,000(本体価格:¥1,300,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-65173-00 Pro Tools HDX Core
10/19までの販売定価:¥590,700(本体価格:¥537,000)
10/20からの新定価:¥656,150(本体価格:¥596,500)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-74104-00 Pro Tools | Sync X
10/19までの販売定価:¥433,400(本体価格:¥394,000)
10/20からの新定価:¥524,700(本体価格:¥477,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
価格改訂対象製品(ハードウェア保守)
0540-30238-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year Updates + ExpertPlus with Hardware Support Plan NEW
10/19までの販売定価:¥134,200(本体価格:¥122,000)
10/20からの新定価:¥206,800(本体価格:¥188,000)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-03704-01 Pro Tools | HDX Core, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥37,400(本体価格:¥34,000)
10/20からの新定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-03712-01 Pro Tools | HD Interface, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥24,640(本体価格:¥22,400)
10/20からの新定価:¥36,520(本体価格:¥33,200)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-60112-15 Pro Tools MTRX, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
10/20からの新定価:¥60,940(本体価格:¥55,400)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0541-30217-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year ExpertPlus with Hardware Coverage RENEWAL
10/19までの販売定価:¥168,300(本体価格:¥153,000)
10/20からの新定価:¥206,800(本体価格:¥188,000)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0541-60097-15 Pro Tools MTRX, Extended Hardware Support RENEWAL
10/19までの販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
10/20からの新定価:¥60,940(本体価格:¥55,400)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
新規追加製品(ハードウェア保守) 10/20受注開始
ハードウェア保守のラインナップには、10/20より下記2製品が新規で追加されます。
0541-60492-01 Pro Tools | HDX Core, Extended Hardware Support, Renewal
販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
0541-60493-01 Pro Tools | HD Interface, Extended Hardware Support, Renewal
販売定価:¥36,520(本体価格:¥33,200)
上記いずれも、ご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
上記価格改定をはじめ、Pro Toolsシステムに関するお問い合わせはお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
Sales
2022/09/26
【本プロモーションは終了しました】9月30日まで、Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ期間延長!!
※こちらのプロモーションは終了しました。
6月限定で実施されていた「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」のプロモーションが、9月30日まで延長されることが発表されました!リリースされたばかりの最新バージョンであり、待望の追加機能が数多く実装された Pro Tools 2022.6へアップデートする絶好のチャンスです。
4月のラインナップ変更に伴い販売が再開した「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」ラインセンスを、期間限定でお得に入手できるプロモーションです。Pro Tools 9、または、Pro Tools HD 9 以降のバージョンで、年間サポートプランが失効しているライセンスを最新バージョンへアップデートすることができます。
ぜひこの機会に、新MacBook ProやMac Studioなどの最新の環境にも対応し、機能面でもさまざまな強化が図られているPro Tools 2022.6へのアップグレードをご検討ください!
期間限定Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ
期間:2022年9月30日まで
対象:下記のいずれかに該当し、「年間サポートプラン」が失効しているライセンス
• Pro Tools 9以降のPro Tools永続ライセンス
• Pro Tools HD 9以降のPro Tools HD
• Pro Tools Ultimate永続ライセンス
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版再加入
Pro Tools Studio Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥42,570
期間限定特価:¥30,360 (本体価格:¥27,600)
対象:Pro Tools 9以降の「Pro Tools永続版」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Studio 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Studio 2022.4の主な新機能
• 512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
• 豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
• サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
• クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
より詳細な情報はこちら>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版再加入
Pro Tools Ultimate Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥91,520
期間限定特価:¥60,940 (本体価格:¥55,400)
対象:「Pro Tools Ultimate永続版」、または、Pro Tools HD9以降の「Pro Tools HD」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Ultimate 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• ビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Ultimate/Flex 2022.4の主な新機能
• 最大256同時入力
• 最大2048オーディオ・トラック及び1024 Auxトラック
• Avid Complete Plugin Bundle, HEAT及びサウンドライブラリー付属
• Dolby Atmos®, アンビソニックス,フォルダー・トラック, クリップ・エフェクト及び4Kビデオ環境対応
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools 永続版 再加入のアクティベーション方法
1. Avid.comにアクセスし、 右上の「サインイン」リンクより、Avidマスターアカウントにログインします。
2. ユーザーの製品> Register Software With Codeをクリックします。
3. 「ダウンロード・コードを入力」項目に、ご購入いただいたコードを半角英数字で入力し、「Register product」を押します。
4. 「すでにiLok アカウントを持っています」項目に、アップグレード元のライセンスがあるiLok IDを入力し、「このアカウントを使用」を押します。
求められた場合には、そのiLok IDのパスワードを入力して認証します。
5. My Products ページに自動的に切り替わります。Pro ToolsまたはPro Tools | Ultimate 製品の項目から「アップグレードオプションを選択」を押して、アップグレード可能なライセンス一覧を表示させます。
6. Expiration Date/RDL (Upgrade Support Planの期限日=この日までにリリースされたバージョンのPro Toolsが起動できる)
および、System IDを確認して、アップグレード元のライセンスを選択(緑色に反転)します。
*Pro Tools HD 11Bundle, Pro Tools HD with Upgrade and Support Plan 2015などの古いライセンスにはSystem IDの存在しないものがあります。
*ここで選択されたライセンスは削除され、最新ライセンスへ置き換わります。アップグレードプランの有効なライセンスを上書きしないように、十分ご注意ください。
7. AvidアカウントのMy Productsページに、アップグレード元のSystem IDが引き継がれ、新しいUpgrade & Support Planの有効期間が表示されます。(元のライセンスにSystem IDがなかった場合には、新規のSystem IDが作成されます。)
“表示 Software Download Links & Product Details”をクリックして、最新のインストーラーを表示します。必要なものをダウンロードし、インストールします。
8. 指定したiLok ID内のアップグレード元ライセンスは削除され、新しいライセンスがデポジットされます。
iLok License Managerを起動して、最新ライセンスをiLokへダウンロードするか、
iLok Cloudを開いてオーソライズして、完了です。
念願の復活を果たした「再加入」ライセンス。魅力的な数々の新機能はもとより、Macの更新などで最新バージョンが必要だったユーザーにとっては本プロモはまたとないチャンスと言えるでしょう。
Pro Toolsの更新/アップグレードやHDXシステム構築のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6/#.YsfjXOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-5/#.YqF9DezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YqF9SOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/#.YqF9NOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-hdx-chassis-price-change/#.YqF9IOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-subscription-previous-version/#.YqF9Y-zP0-Q
Headline
2022/09/15
【NDI&HDMI対応】オールインワン配信スイッチャーNewTek TriCaster Mini X 発表
IPベースのビデオテクノロジーを牽引するVizrt Group 傘下の NewTek 社より、TriCaster Mini X が発表されました。革新的なTriCasterシリーズに加わったこの新製品には、新機能 Live Link が搭載され、インターネットに存在する無限の創造性をTriCaster で直接活用できます。
特徴 〜新機能"Live Link"でWEB上のグラフィックコンテンツをソースとして取り込み可能に〜
TriCaster Mini X Promo from NewTek on Vimeo.
TriCaster Mini Xは、”ストーリーテリング”にフォーカスを置き、プロデューサーはそのために必要なすべてをデスクトップで行うことができます。
TriCaster Mini X には、TriCaster シリーズで初となる Live Link が搭載されました。このまったく新しい機能により、サードパーティ製アプリケーションを使用しなくても、ウェブページの要素をプロダクションに取り込み可能になりました。会社・組織内のトレーニングプラットフォームや企業ウェブサイトなど、イントラネットおよびインターネット上のグラフィックス、画像、ビデオをプロダクションにソースとして取り込めます。つまり、インターネット全体をプロダクションの豊富な素材として扱えます。
TriCaster Mini X はオールインワンのコンパクトなデスクトップ機でありながら、設置した空間を完全なマルチソース制作スタジオに変貌させます。
NDI 経由の 8 系統の外部ソース入力、4 系統 の統合された HDMI 入力、最大 4Kp30 の解像度のサポートなど、TriCaster Mini X は性能と機能向上を実現しています。
専用のコンピューターを別途用意しなくとも、スイッチャーで直接 HTML の表示処理が可能で、HTML 5 のモーショングラフィックスの使用やウェブページへのアクセス、ウェブベースのビデオ再生も行えます。
NewTek社、社長兼GM、Barbara Spicek氏によるコメント
「ここ 2 年ほど、高品質なビデオ制作ソリューションの使いやすさだけでなく、プロダクションを差別化するツールの重要性が注目されています。弊社は TriCaster Mini X の発売を通じ、経験豊富なエキスパートでなくても、無限のリソースを備えていなくても、ストーリーを語れると証明します。設備の整った大手放送局に引けを取らないストーリーテリングが可能です。」
◎操作性を解き放つ
TriCaster Mini X は、経験値に関係なく、語るべきストーリーのあるすべての人に、プロフェッショナルなライブビデオ制作の可能性を提供します。インフラに巨額の投資をする必要もありません。ビデオスイッチング、メディア再生、バーチャルセット、ソーシャルメディアの統合、グラフィックスの追加、録画、配信などが可能です。
◎柔軟性を獲得する
TriCaster Mini X は、既存の各種デバイスと組み合わせて使用でき、高度な機能によってプロダクションの真のレベルアップを実現します。カメラやマイクあるいは市販の HDMI デバイスを Mini X に接続すれば、数分でプロフェッショナルレベルのコンテンツを作れます。新しい機材を購入する必要はありません。
◎拡張性を実現する
TriCaster の世界に足を踏み入れたユーザーは、後戻りしたいと思わないでしょう。強力な機能を豊富に搭載した TriCaster Mini X は、プロダクションを軌道に乗せるだけでなく、プロダクションの発展に合わせて拡張できます。また、NewTek シリーズ製品でもあるため、さまざまな方法でワークフローを拡張して、進化するプロダクションの要求に応えます。
NDI® を中心に設計された TriCaster Mini X は、用途に応じてシンプルに使用したり、拡張したりできます。使い勝手の良い、将来にわたって継続して使い続けられるソリューションです。
価格と販売時期
NewTek TriCaster Mini X は、単体モデルとバンドルモデルがご注文いただけます。メーカー希望小売価格は単体モデルが 1,760,000 円 (税込)、バンドルモデルが 2,200,000 円 (税込)です。販売時期については別途お問い合わせください。
TriCaster Mini X の詳細はNewTek公式ページよりご確認ください。
https://www.newtek.com/tricaster/mini-x/
◎NDI について
NDI は Vizrt グループのブランドです。NDI ソフトウェアは世界中で何百万人ものお客様に利用されていて、複数のビデオシステム間で IP を介した相互識別と相互通信を可能にしています。NDI は、様々なストリームのエンコードと送受信が行えます。リアルタイムで、高品質かつ低遅延、高いフレーム精度でビデオとオーディオを扱います。これは、カメラ、コンバータ、ビデオミキサー、グラフィックシステム、キャプチャカード、その他多くのプロダクションデバイスなど、ネットワークに接続されたあらゆるビデオデバイスに効果をもたらします。
NDI公式ウェブサイト : www.ndi.tv
NDI公式ウェブサイト [日本語] : tricaster.jp/ndi-central
https://pro.miroc.co.jp/solution/ndi-proceed2021/#.YyHh0ezP0-Q
◎NewTek 社について
NewTek社は、すべてのストーリーテラーにビデオを通して表現の機会を提供する IP ビデオ技術のリーダーです。世界中の厳選されたパートナーと協力して革新的なソリューションを市場に投入し、顧客のオーディエンス、ブランド、ビジネスをこれまで以上に迅速に成長させます。NewTek 製品は、NDI® をネイティブに統合した IP 中心の製品です。
NewTek公式ウェブサイト : www.newtek.com
NewTek公式ウェブサイト [日本語] : www.tricaster.jp
コンパクトサイズながら、パワフルかつ本格的な機能をもち、まさにオールインワンな配信システムを実現するTriCaster Mini X。ROCK ON PROでもお取り扱い可能です。配信システム導入をご検討中の方はお気軽に下記コンタクトフォームよりお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/solution/ndi%ef%b8%8e-srt-proceed2022/#.YyHhu-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/ndi-srt-webinar-20220302/#.YyHh3ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2022/#.YyHh7ezP0-Q
Support
2022/09/09
Dolby Atmos Renderer v3.7.3 アップデート情報
Dolby Atmos Renderer v3.7.3がリリース
直感的なDolby Atmosミキシングを可能にする制作ツール"Dolby Atmos Renderer(ドルビーアトモスレンダラー)"の最新版となるv3.7.3が公開されています。
今回はM1 Macでの動作や拡張子のレターケースに関する改善が含まれているとのこと。詳細は下記URLからもご確認いただけます。
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-production-and-mastering-suites-v373
Dolby Atmos Renderer アプリケーション v3.7.3 のリリースをお知らせいたします。Dolby Atmos Renderer v3.7.3 には、Dolby Atmos Renderer ソフトウェアを使用して Dolby Atmos でコンテンツをオーサリングするための重要な修正が含まれています。
Dolby Atmos Renderer v3.7.3 は、macOS 12.14.6 から 12.5.1 を実行する Intel ベースの Mac でサポートされています。Renderer v3.7.3 は、M1 ベースの Mac の macOS Monterey 12.5.1 と互換性があります (Rosetta 2 経由)。
本リリースでの主な改善点
- M1チップ搭載Macで、Renderのモニタリングや再生時に、音声のクリックやグリッチが発生することがあった問題を修正
- Avid HDX Core オーディオドライバと Dolby Audio Bridgeオーディオ入力デバイスを96kHzで使用する場合、Rendererが起動時にクラッシュすることがあった問題を修正
- 従来はレターケース(大文字/小文字)に厳密な".atmosIR"という拡張子のファイルのみ読み込み可能であったところ、v3.7.3では、任意のレターケース(例.atmosirまたは.ATMOSIRなど)にすることが可能に
システム要件
Dolby Atmos Production Suite:
macOS 10.14.6 〜 12.5.1 及び対応のDAWで利用可能
Dolby Atmos Mastering Suite:
macOS 10.14.6 〜 12.5.1 または Windows 10 Pro と 対応のDAWで利用可能
セットアップ方法詳細は、ドキュメントをご参照ください。
Dolby Atmos Renderer最新版は下記URLよりダウンロード可能です。(Dolby Customerページへの登録が必要です)
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-production-and-mastering-suites-v373
Dolby Atmos Rendererが含まれるDolby Atmos Production SuiteはAVIDストアよりご購入いただけます。
https://www.avid.com/ja/plugins/dolby-atmos-production-suite
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関するお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。下記コンタクトフォームよりご連絡をお待ちしております。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.YlT9-9PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.YlT_ktPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.YlT_dtPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-creative-summit-2021-online/#.YlT_g9PP0-Q
Sales
2022/09/01
【期間延長 9/15まで】33%OFF!! Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション!
数々の新機能が実装された最新版がリリースされたばかりのPro Tools Studio。そのPro Tools Studioの年間サブスクリプション版が、期間限定で33% OFFで手に入るサマー・プロモーションが開始されました。従来のPro Tools(無印)に比べかなりの大幅なパワーアップを果たしているPro Tools Studio導入をご検討のユーザー様は、ぜひこの機会をご活用ください!
2022年9月1日追記
本プロモーションが9月15日まで延長されました。次期バージョンでのARA 2への対応もアナウンスされ、ますます便利になるPro Toolsをお得に入手するチャンスです!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-ara2-melodyne
期間限定:Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション
この夏限定でPro Tools Studio年間サブスクが33%お得に!
期間:2022年8月31日まで
期間延長!9月15日まで
対象製品:Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)
通常価格:¥38,830
→プロモ特価:¥26,070(本体価格:¥23,700)
Rock oN Line eStoreで購入>>
最新のPro Tools Studio年間サブスクリプションの主な特徴
512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
約25万円相当のInner Circle特典がバンドル
最新版Pro Tools 2022.6のさらに詳しい情報はこちら>>
Pro Tools Studioは従来のPro Tools(無印)の後継にあたるライセンスですが、Dolby Atmosミックスやクリップエフェクトの編集など、従来はPro Tools | Ultimateが必要だったいくつかの機能が使用できるようになるなど、その機能は大幅にアップしています。直近のアップデートではMIDI関連のユーティリティも強化され、イマーシブを志向するコンポーザーにとってもEasy to useなDAWへと進化するPro Tools Studio。
導入のご相談やシステム構築などについても、お気軽にROCK ON PROへお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
NEWS
2022/09/01
Pro Toolsが次期バージョンアップでARA 2 Melodyne 統合機能に対応!Quick Tips ビデオも公開中
Pro Toolsが次期バージョンアップでARA 2 Melodyne 統合機能に対応することが発表されました。
>>ARA 2 Melodyne 統合機能がPro Toolsに搭載! - Avid リソースセンター
https://www.avid.com/ja/resource-center/ara-melodyne
ARA 2 Melodyne統合は、ユーザー・コミュニティから最も要望の多かった機能の1つで、次期バージョンアップでPro Toolsに搭載される予定とのこと。新しいARA 2(Audio Random Access)統合により、ユーザーは従来のようにプラグインに一度オーディオを読み込ませて、編集後に再び戻すという手間が必要なくなり、Pro Toolsの編集ウィンドウから直接Celemony Melodyneを操作して、ピッチ、ビブラート、ボリューム、歯擦音、音長、タイミングなどを変更できるようになります。
アンドリューシェップスによる紹介映像、Quick Tipsも公開中
Avid Pro Tools 公式 Youtube チャンネルでは、アンドリューシェップスによる紹介映像と、ARA 2 Melodyne の Quick Tipsも公開されています。各ビデオは90秒程度にまとめられており、今後のワークフローを一足先にチェックできるようになっています。
>>再生リスト ARA 2 Melodyne - Avid Pro Tools 公式 Youtube チャンネル
https://youtube.com/playlist?list=PLHR-I1ePgHJzPEdBnx2BQaptzKagMo0YK
再生リスト目次
・Andrew Scheps、Pro ToolsにおけるARA 2 Melodyneの統合について語る(英語)
・Melodyneでボーカル・チューニング(英語)
・Melodyneでボーカルをリボイス(英語)
・Melodyneでボーカル・ハーモニーを作成(英語)
・Melodyneでオーディオ・タイミングを調整(英語)
関連リンク
・ARA 2 Melodyne 統合機能がPro Toolsに搭載! – Avid リソースセンター
・Melodyneエディションの比較 - Celemony
・Rock oN Line eStore でCelemony Melodyne をチェック
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-media-composer-ver-2022-7%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%83%85%e5%a0%b1/#.YxBBUuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.YxBBe-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.YxBBZ-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.YxBBqOzP0-Q
Media
2022/09/01
【MIL STUDIO技術解説】MIL誕生に寄せて〜鑑賞から体験へ 選択から多様の未来へ〜
チャンネルが少なくなければできないことがある。チャンネルが多くなければ分からないことがある。
オーディオの世界を支配するチャンネルとはいったい?
【技術解説】MIL誕生に寄せて〜鑑賞から体験へ 選択から多様の未来へ〜
中原雅考(株式会社ソナ / オンフューチャー株式会社)
株式会社ソナ / オンフューチャー株式会社
中原 雅考 氏
芸術と工学の融合
スタジオと同じ音で作品を聴いてもらいたい。原音忠実再生といった希望は、多かれ少なかれ音響コンテンツ制作者にとっての願いだと思います。しかし、そのためには、ユーザーもスタジオと同じような環境にスピーカーを設置して作品を試聴しなければなりません。今や時代は多様化し、ユーザーの試聴環境は2chかサラウンドかといった単純な選択肢ではなくなっています。ともすれば、この作品はこのように聴いて欲しいといった制作者の強いこだわりが、ユーザーに対しての不用意な圧力になってしまうかもしれません。本来、作品には自由な表現が与えられるべきだと思いますが、オーディオでは、2ch、5.1ch、7.1.4chなど再生チャンネルの形式によって異なる流儀が要求されてしまいます。そのような制限は、工学が芸術を支配しているような関係にも見えてしまいます。
素晴らしい技術をもったエンジニアがスタジオでつくり出す音は最高です。その素晴らしさを多くのユーザーに伝えたいと思い、スピーカーの設置方法、調整方法、部屋の音響のことなどを様々な場面で伝えてきました。しかしそれは、ユーザーにとっては「高級な鮨屋で食べ方を指導されながらおいしさを味わっている」ような世界かもしれません。どうやら、今一度オーディオと出会った頃のユーザー体験に立ち返る必要がありそうです。工学による芸術の制限を緩和すべく、より一層の芸術と工学の融合を目指して…
誰もが気軽に良さの分かるオーディオ再生とは?
作品やユーザー(聴取者)が主役になるためのオーディオとは?
「モノ」「ステレオ」
Media
2022/09/01
完全4π音響空間で描く新たな世界の始まり。〜フォーマットを越えていく、MIL STUDIO〜
MIL=Media Integration Lab。絶えず時代の流れの中から生まれる、我々Media Integrationのミッション。創造者、クリエイターと共に新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3Dサウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し、実感する。そのためのスタジオであり、空間。2021年にオープンしたライブ、配信、エキシビジョンといった皆様とのまさに「ハブ」となる空間「LUSH HUB」に続き、次世代の音響、テクノロジーと体験、共有するための空間としてMILは誕生した。43.2chのディスクリート再生で実現した下方向のスピーカーを備えた完全4π音響空間。研究と体験、そこから得られるインスピレーション。それを実現するためのシステム、音響、これらをコンセプト、テクノロジー、音響など様々な切り口からご紹介していきたい。一つの事象に特化したものではないため、掴みどころがなく感じるかもしれない。しかしそれこそが次のステップであり、新しい表現の始まりでもある。
「4π」での感覚で描かれた音楽を
まずは、MIL(ミル)のコンセプトの部分からご紹介していきたい。長年2chで培われてきた音楽の表現。それは今後も残ることになるが、全く異なった「4π」での感覚で描かれた音楽が主体となる世界が新たに始まる。私たちはそのターニングポイントにあり、このMILは「進化し続けるラボ」として今後誕生するであろう様々なフォーマット、3Dの音響を入れるための器、エンコーダー、デコーダーなど様々なテクノロジーを実際に再生し体験し共有することができる。
そのために、特定のフォーマットにこだわることなく、可能性を維持、持続できる空間として設計がなされた。音響面に関しては、このあとのSONA中原氏の解説に詳細を譲るが、物理的な形状にとらわれることなく、今後進化を続けるように運営が行われていく予定である。スピーカー、音響パネルなどは、簡単に入れ替えられるようなモジュール構造での設計がなされており、かなり深い部分からの変更が可能だ。
また、MILならではの特徴として居住性にこだわった、というところは大きいだろう。各研究施設の実験室、無響室のような環境の方が、より正確な体験が行えるのかもしれない。しかしそのような空間は、まさに「Lab」であり、生み出された作品を「視聴」ではなく「検証」する場という趣である。もちろんそこに意味はあるし、価値もある。しかし、MILでは、作品自体をエンターテイメントとして受け取り、住環境にもこだわりゆっくりと楽しむことのできる環境を目指している。ユーザーの実際に近い環境での「検証」が可能であり、「視聴」を行うというよりコンテンツ自体を楽しむという方向での実験、というよりも体験が可能だ。このあとにも紹介する様々なプロセッサー、ソフトウェアを駆使して、いろいろな音環境でリラックスした環境で様々なコンテンツの視聴を行うことができる。
居住性にこだわりつつも、オーディオ、そしてビジュアルのクオリティーに妥協は無い。そのコンテンツ、作品の持つ最高の魅力を体感するために、最善と思われるオーディオとビジュアルのクオリティーを導入している。オーディオに関しては、水平よりも下方向にもスピーカーを配置した、現時点での音響空間のゴールとも言える4π空間再現による真の360イマーシブ環境を実現している。そのスピーカーにはFocal CIの3-Way Speakerを採用している。多チャンネル、イマーシブの環境では同軸のスピーカーが採用されることが多い。もちろん、2-way、3-wayといったスピーカーよりも物理的に点音源としてオーディオを出力する事ができる同軸スピーカーのメリットは大きい。しかし、設置の条件とサウンド・クオリティーを満たす同軸のユニットがなかったために、MILでは音質を重視して3-Way採用に至っている。スピーカー選定に際しては、ユニット自体の音圧放射の特性を調べ上げ、マルチチャンネルにふさわしいものを選定している。その測定の模様はこれまでの本誌にて株式会社SONA執筆の「パーソナル・スタジオ設計の音響学」に詳しい。
この部分に疑問のある方は、ぜひともMILで実際のサウンドを確認してほしい。イマーシブサウンド以降、立体音響=同軸スピーカー。この組み合わせは正しい回答ではあるが、絶対ではないということを知っていただけるはずだ。ビジュアルに関しても、最新の8K60P信号に対応したプロジェクター、そしてEASTON社のサウンドスクリーンの導入と抜かりはない。最新のテクノロジーを搭載した機材を順次導入していく予定である。多彩なフォーマットの体験の場として、またその体験を通しての学習の場として、あるいは創造の場としても今後MILを活用していく予定である。今後の情報発信、そして様々なコラボレーションなどに期待していただきたい。
右写真にてご紹介するのはMIL STUDIOの設計・施工を手がけた株式会社ソナの中原 雅考 氏。後述となる同氏の技術解説も是非ご覧いただきたい。
43.2ch、4π空間をFocalで包む
ここからは、MILにおけるシステムの特徴についてご紹介していきたい。何はともあれ、この大量のスピーカーが興味の焦点ではないだろうか。スピーカーは水平方向に30度刻みで等間隔に配置される。高さ方向で見ると5層。12本 x 5層=60本。それに真上と真下の2本が加わる。現状のセッティングでは、中下層は水平面のスピーカーのウーファーボックスが設置され、下方向も半分の6本のスピーカーを設置、真下もスタンバイ状況ということで、実際には43chのディスクリートスピーカー配置となっている。それに2本の独立したサブウーファーがある。これで43.2chということだ。
L,C,R chは、上から1000 IW 6、1000 IW LCR UTOPIA、HPVE1084(Low Box)が収まる。間の床にあるのがSUB 1000F(LFE)である。
これらのスピーカーはFocal CI社の最新モデルである1000シリーズがメインに使われている。正面の水平面(L,C,R ch)には同シリーズのフラッグシップである1000 IWLCR UTOPIAが設置されている。Focalではラインナップを問わず最上位モデルにこの「UTOPIA」(ユートピア)というネーミングが与えられる。CI=Custom Install、設備用、壁面埋め込み型ということで設置性重視とも捉えられ、音質が犠牲になっているのでは?と感じられる方もいるかもしれないが、同社が自信を持ってUTOPIAの名前を与えているだけに、このモデルは一切の妥協が感じられない素晴らしいサウンドを出力してくる。
それ以外の水平面と上空のTop Layerには1000 IW LCR 6が採用されている。機種名にLCRと入っていることからもわかるように、メインチャンネルを担当することを想定した3-way+1 Pussive Radiatorを搭載したモデル。Hight Layerには1000 IW 6という2-wayのモデルが設置されている。1000シリーズは、FocalのProfessionalラインで言うところのSolo 6 Be、Twin 6 Beといったラインナップに相当する。同社のアイコンとも言えるベリリウムツイーター、'W'コンポジットサンドウィチコーンを搭載した製品である。すでに高い評価を得ているFocal Solo 6 Beと同等のユニット構成のモデルが1000 IW 6。そう考えれば、そのスピーカー群のクオリティーが想像しやすいのではないだろうか。
L,C,Rch以外のスピーカースタンド。上から1000 IW 6、1000 IW LCR 6、HPVE1084(Low Box)が収まる。
ベリリウムで作られたインバーテットドーム・ツイーターのサウンドは、すでに語られ尽くしているかもしれない。その優れた反応速度、濁りのないピュアな響き、Focalのサウンドキャラクターを決定づけているとも言えるサウンド。そのクオリティーをMILではマルチチャンネル、イマーシブ環境として構築した。Focal CIの1000シリーズは、クローズドバックで厚さはわずか10cm程しかない。その特徴もこのような多チャンネルのスピーカー設置を行う際には大きなメリットとなっている。今後、追加で天井にスピーカーを設置したいといった要望にも柔軟に対応できることだろう。
床下のBottom Layerのスピーカーには300シリーズが採用されている。これは物理的な問題が大きく、300 IWLCR 6がサイズ的に合致したということでこの選択肢となった。この300シリーズは、Focal Professionalで言えばSHAPEに当たるラインナップ。ユニットも同等の製品が使われている。物理的なサイズの制約があったといえ、採用できる限りで最良の選択を行っている。このモデルは300シリーズ内でのフラッグシップとなる。1000 IWLCR 6と比べると一回り以上も小さなモデルだが、ダブルウーファーにより十分な量感のあるサウンドを再生することができる。独立したLFE用のサブ・ウーファーに関してだけは、民生のラインナップであるSUB 1000 Fが採用された。これは、ユニットの整合性を取るための選択であり、Middle Layerのウーファーユニットと同一のサウンドキャラクターを得るための選択である。見ての通り、ユニット自体は全く同一のユニットである。
床下に埋め込まれた300 IW LCR 6。現在は6本が設置されているが、それ以外の箇所もキャビネットは準備されている。
天井に専用設計されたリング状のスピーカーキャビネット。ユニットは1000 IW LCR 6が収まる。
イヤーレベルにあたる、Middle Layerのスピーカーには、全てサブ・ウーファー用のユニットが加えられ、3-way + 1 sub。2.1chシステム的に表記するならば、1.1chのような構成となっている。音色面で支配的になるイヤーレベルのスピーカーユニットに関しては、フルレンジとしての特性を持たせるためにこのような構成をとっている。1000 IWLCR 6で低域が不足するというわけではまったくない。このモデルは、カタログスペックとしても48Hz(-3dB)からとかなりワイドレンジでの再生が可能な製品である。これにサブ・ウーファーを組み合わせることで25Hzからのフラットな特性を持たせることに成功している。
まだまだ、イマーシブ・サウンドで制作されたコンテンツはイヤーレベルに多くの主要なサウンドを配置する傾向にある。5.1chサラウンドなどとのコンパチビリティーや、これまでの制作手法などを考えれば当たり前のことではあるし、主役となるサウンドをあえて高さを変えて配置するということに、今後もそれほど大きな意味が持たされるということは無いだろう。そういったことを鑑みてもイヤーレベルのスピーカーをこのような奢った仕様にするということは間違いではない。
FIR補正、55ch分のパワーアンプ、1300mのケーブル
Focal CIのスピーカーは、全てパッシブである。そのため、このチャンネルと同数分のパワーアンプを準備することとなる。結果、必要なパワーアンプのチャンネル数はなんと55chにものぼった。2chステレオ仕様のアンプで準備をするとしたら28台が必要ということになるが、それほど多くのアンプを設置する場所は確保できないため、主要なスピーカーを4chパワーアンプとして、それ以外をInnosonix MA32/Dという2U 32chアンプを採用することとした。
主要スピーカーとは、イヤーレベルのMiddle Layerのスピーカー群であり、クロスオーバーを組む必要があるそのサブ・ウーファーの駆動用となる。これだけでも24本のスピーカーの駆動が必要であるため、4chアンプをアサインしても6台が必要となった。この6台には、Lab.Gruppen D20:4Lが採用されている。この製品は、アンプ内部にLAKE Processerが搭載されており、クロスオーバー、補正のEQなどをFIR Filterで行うことができる高機能モデルである。クロスオーバーがFIRでできるメリットの解説は専門家に任せることとするが、クロスオーバーで問題となる位相のねじれに対して有利であると覚えておいてもらえればいいのではないだろうか。
Lab.Gruppen D20:4L
それ以外のスピーカーを担当するInnosonix MA32/DもオプションでDSP Processer、FIR Filterを搭載することが可能であり、MILではそれらのオプションを搭載したモデルを導入している。これらのアンプにより、スピーカーの補正はFIRとIIRの双方を駆使することができ、より高度なチューニングを可能としている。また高さごとの各レイヤーのアンプの機種を統一することもできているので、それぞれの音色に関しての差異も最小限とすることに成功している。
Innosonix MA32/D
アンプとスピーカーの接続には、ドイツのSOMMER CABLEが採用された。ELEPHANT ROBUSTという4mm2 x 4芯のOFCケーブルが採用されている。同社の最上位のラインナップであり太い芯線により高い伝導率を確保している。芯線を太くしつつ外径は最低限にすることが重要なポイントであった、引き回しを行うケーブルの本数が多いため、その調整を行うために多くの苦労のあったポイントである。ちなみにMILで使用したスピーカーケーブルの総延長は実に1300mにも及ぶ。
これらのアンプまでの信号は再生機器から、全てDanteで送られる。多チャンネルをシンプルに伝送しようとすると選択肢はDanteもしくはMADIということになる。今回のシステムでは、パワーアンプが両機種ともにDanteに対応していたために、Danteでの伝送を選択した。クリティカルなライブ用途ではないために2重化は行っていないが、ケーブルはできる限り高品位なものをと考え、Cat8のケーブルでマシンラックからアンプラックまでを接続している。また、Dante用のEthernet SwitchはPanasonicのPoE対応の製品を選択。今後のシステム拡張時にも柔軟に対応できる製品をピックアップしている。
Avid MTRXで43.2chを一括コントロール
ここまでで、B-Chainにあたる部分がDanteとパワーアンプ内のDSPで構成されていることをお伝えしてきたが、本システムで一番苦労したのがここからご紹介する、モニターコントローラー部分だ。まず、必要要件として43.2ch(将来的には62.2ch)の一括ボリューム制御ができる製品であることが求められる。これができる製品を考えるとAvid MTRXの一択となる。Avid MTRXのモニター制御部分であるDADmanは、最大64chの一括制御が可能、まさにちょうど収まった格好だ。
そして、MILの環境で決まったフォーマットを再生する際に、どのチャンネルをどのスピーカーで鳴らすのか?この設定を行うのがなかなか頭を悩ませる部分だ。Dolby Atmos、SONY 360Reality Audio、AURO 3D、22.2chなど様々なフォーマットの再生が考えられる。一段プロセッサーを挟んだとしても特定のフォーマットでの再生という部分は外せない要素だ。まずは、SONA中原氏とそれぞれのフォーマットごとにどのスピーカーを駆動するのが最適か?ということを話し合った。そこで決まったスピーカーの配置に対し、各フォーマットの基本となるチャンネルマップからの出力がルーティングされるようにモニターセットを構築していった。こうすることで、再生機側は各フォーマットの標準のアウトプットマッピングのまま出力すればよいということになる。
この仕組みを作ることでシグナルルーティング・マトリクスを一箇所に集中することに成功した。DADman上のボタンで、例えばDAW-Atmos、DAW-AURO、AVamp-Atmos、、、といった具合にソースをセレクトすることし、バックグラウンドで適切にシグナルルーティングが行われる仕掛けとしている。後で詳しく説明するが、再生系としてはDAWもしくは、AVampデコードアウト、SPAT Revolutionのプロセッサーアウトの3種類。それぞれから様々なフォーマットの出力がやってくる。これを一つづつ設定していった。そしてそれらのボタンをDAD MOMのハードボタンにアサインしている。
このようにしておくことでDADmanのソフトウェアの設定に不慣れな方でも、その存在を意識することなくソースセレクトのボタンを押してボリュームをひねれば適切なスピーカーから再生されるというシステムアップを実現している。なお、Avid MTRXはあえてスタンドアローンでの設置としている。もちろんPro ToolsのAudio I/OとしてDigiLinkケーブルで直結することも可能だが、様々なアプリケーションからの再生を行うことを前提としているため、MTRXはモニターコントローラーとしての機能にのみ集中させている。
市販コンテンツからマスター素材まで対応の再生系
プロジェクターはJVC DLA-V90R。「8K、LASER、HDR」と現時点で考えうる最高スペックを持つフラッグシップモデル。EASTONのサウンドスクリーンと組み合わせて最高の音とともに映像にもこだわった。
次に再生側のシステムの説明に移ろう。市販のメディア、コンテンツの再生のためにPanasonic DMR-ZR1(Blu-ray Player)、Apple TVが用意されている。これらのHDMI出力はAV Amp YAMAHA CX-A5100に接続され、このアンプ内でデコードされプリアウトより7.1.4chで出力される。このAV Ampは近い将来STORM AUDIO ISP Elite MK3へと更新される予定だ。この更新が行われれば、更に多チャンネルでのデコードが可能となり、MILのさらなるクオリティーアップへとつながる。このSTORM AUDIOはAURO 3Dの総本山とも言えるベルギー、ギャラクシースタジオ、Auro Technologies社が立ち上げたAV機器ブランドであり、AURO 3Dの高い再現はもちろん、Dolby Atmos、DTS:X pro、IMAX Enhancedといった最新の各種フォーマットに対応している。更に24chものアナログアウトを備え、Dolby Atmosであれば最大11.1.6chという多チャンネルへのデコードを行うことができる強力なAV Ampである。本来は、各スピーカーの自動補正技術なども搭載されているが、MILでは、すでにSONAによりしっかりとスピーカーの調整が行われているのでこの機能は利用しない予定である。このAV Ampの系統では、Apple TVによる各種オンデマンドサービス(Netflix等)の視聴、Apple Musicで配信されている空間オーディオ作品の視聴、Blu-ray Discの視聴を行うこととなる。
映像再生用のPlayerはPanasonic DMR-ZR1が奢られている。4K Ultra Blu-ray対応はもちろん、22.2chの受信(出力時はDolby Atmosに変換)機能などを持つ。
AV ampとして導入を予定しているSTORM AUDIO ISP Elite mk3。Dolby Atmos、Auro 3Dといった市販のコンテンツの魅力を余すことなく引き出すモンスターマシンだ。
もう一つの再生システムがMac Proで構築されたPCからの再生だ。これは各マスターデータやAmbisonicsなどメディアでの提供がなされていない作品の視聴に使われる。現在スタンバイしているソフトウェアとしては、Avid Pro Tools、Virtual Sonics 360 WalkMix Creator™、SONY Architect、Dolby Atmos Renderer、REAPERといったソフトになる。ここは、必要に応じて今後も増強していく予定だ。
Avid Pro Tools
Dolby Atmos Renderer
360 WalkMix Creator™
SONY Architect
REAPER
Dolby Atmos、ソニー 360 Reality Audioに関して言えば、エンコード前のピュアな状態でのマスター素材を再生可能であるということが大きなメリット。配信にせよ、Blu-ray Discにせよ、パッケージ化される際にこれらのイマーシブ・フォーマットは圧縮の工程(エンコード)が必要となる。つまり、Dolby Atmosでも360 Reality Audioでも、マスターデータは最大128chのWAVデータである。さすがにこれをそのままエンドユーザーに届けられない、ということは容易に想像いただけるだろう。Dolby Atmosであれば、Dolby Atmos Rendererの最大出力に迫る9.1.6chでのレンダリング、360 Reality AudioはMILのスピーカー全てを使った43chの出力が可能である(360 Reality AudioはLFEのチャンネルを持っていないため43chとなる)。特に360 Reality Audioの再生は他では体験ができない高密度でのフルオブジェクトデータのレンダリング出力となっている。オブジェクト方式のイマーシブフォーマットの持つ高い情報量を実感することができる貴重な場所である。
REAPERでは、MILの4π空間を最大限に活かす7th orderのAmbisonicsの再生ができる。7th Ambiの持つ4π空間の音情報を43chのスピーカーで再生するという、まさにMILならではの体験が可能だ。現状のセットアップでは、IEM AllRADecoderを使用してのチャンネルベースへのデコードを行っているが、他のソフトウェアとの聴き比べなども行うことができる。この部分もこれからの伸びしろを含んだ部分となる。各フォーマットのレンダリングアウト(チャンネルベース)を一旦7th Ambiに変換して43chに改めてデコードすると言った実験もREAPER上で実施することが可能だ。
それ以外に、Stereo音源の再生のためにiFI Audio Pro iDSDが導入されている。これは、DSD / DXD / MQA / PCM192kHzなど各種ハイレゾ素材の再生に対応したモデル。イマーシブ・サウンドだけではなくステレオ再生にも最高のクオリティーを追い求めたシステム導入が行われている。
スピーカーの仮想化、FLUX SPAT Revolution
視聴空間としてではなく、ラボとして様々なフォーマットの変更を担うのがFLUX:: Spat Revolutionだ。OM FactoryでSPATの動作に最適にチューンされた、カスタムWindows PC上で動作をさせている。実際にMILで利用しているSpat Revolutionのスクリーンショットを掲載しているが、Dolby Atmosの入力をMILの43.2chにアサインしているのがこちらとなる。それ以外にも22.2ch、Auro 3DなどをMILのデフォルトとしてプリセットしている。
この2つの再生系統の他に、Core i9を搭載したパワフルなWindows PCがFLUX SPAT Revolution専用機として準備されている。これは、それぞれの再生機から出力されたレンダリングアウトに対し様々なプロセスを行うものとなる。具体例を挙げるとDolby Atmosであれば、理想位置から出力された際のシュミレーションを行ったりということになる。MILのTOPレイヤーは仰角34度であるため、Dolby Atmosの推奨設置位置である仰角45度とは11度ほど差異が出ている。これをSPAT上で仰角45位置へと仮想化するということである。水平面に関しても、実際に物理的なスピーカーが設置されていない水平角100度、135度という推奨位置へと仮想化することなる。
スピーカーの仮想化というと難しそうだが、シンプルに言い換えればパンニングを行うということになる。SPAT Revolutionでは、このパンニングの方法が選択できる。3Dのパンニングとして一般的であるVBAP=Vector-Based Amplitude Panningに始まり、DBAP=Distance-Based Amplitude Panning、LBAP=Layer-Based Amplitude Panning、SPCAP=Speaker-Placement Correction Amplitude PanningといったAmplitude Pan系のものと、KNN=K Nearest Neighbourが選択できる。これらは今後のバージョンアップで更に追加されていくと見込んでいるのだが、3Dパンニングのタイプを切り替えて聴き比べができるのもSPAT Revolutionならではの魅力だ。水平面であれば、シンプルなAmplitude Panで問題は無いが、3D空間に対しては、垂直方向のパンニング、立体空間に定位させるための係数の考え方の違い、など様々なファクター、計算をどのように行うのかというところに多様なメソッドが考えられており、SPAT Revolutionを用いればこれらの聴き比べができるということになる。更にMILでの実践はできないが、SPATにはオプションでWFS=Wave Field Synthesisも用意されている。
SPATを動作させるOM Factory製カスタムWindows PC
SPAT Revolutionは一般的なChannel-Baseの音声だけではなく、Scene-Baseの音声の取り扱いも可能である。具体的には7th order Ambisonics、バイノーラル音声の扱いが可能ということになる。これらScene-Baseのオーディオデータはさすがに直接の取り扱いというわけではなく、一旦Channel-Baseにデコードした上でSPATの自由空間内で各種操作が行えるということになる。ここで挙げたような3D Audioのミキシングのための様々な考え方は知っておいて損のないことばかりである。今後技術解説としてまとめた記事を掲載したいところである。
映像系統に関しては、AV ampに一旦全てが集約されInputセレクターとしても活用している。選択されたソース信号は、プロジェクターVictor DLA-V90Rに接続される。このモデルは、8k60p信号の入力に対応したハイエンドモデルである。これが、120inchのEaston E8Rサウンドスクリーンに投影される。PCの操作画面はKVM MatrixとしてAdder DDX10で制御され、1画面を切り替えて操作が行えるようにシステムアップされている。
以上が、MILにて導入された各機器である。文章としてはボリュームがあるが、実際にはAV amp以外は全てDanteでの接続のため、あっけないほどシンプルである。一本のEthernet Cableで多チャンネルを扱える、信号の分配など自由自在なルーティングが組めるDanteの恩恵を存分に活用したシステムアップとなっている。各機器がまさに適材適所という形で接続された、まさに次の世代への対応まで整えたと言っていい内容でシステムアップが行われたMILスタジオ。4πの空間再現、音を「MIL」という思いを込め実験施設とは異なった、じっくりと、ゆっくりと音を体験できる場となっている。
【LINK】MIL STUDIOの設計・施工を手がけた株式会社ソナの中原 雅考氏による技術解説
技術解説:MIL STUDIO
*ProceedMagazine2022号より転載
https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2022/#.YxG8QezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.YxG72ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/360-reality-audio-360-walkmix-creator-proceed2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.YxG8EuzP0-Q
NEWS
2022/08/25
Avid Pro Tools | S3 最終入荷!16 Faderサーフェスを手に入れる最後のチャンス!!
Avid製ライブコンソールS3Lのために開発された堅牢性とスムースな操作性を兼ね備えた16フェーダーのコントロールサーフェスPro Tools | S3。惜しくも生産完了となってしまった、このS3の最終在庫が入荷いたしました!
豊富なフェーダーやPro Tools | Dockとのコンビネーションによるスムースな操作性に加え、4in/6outのAVB Core Audio インターフェース機能を備えており (Mac のみ)、ミックスがメインのクリエイターには特におすすめの製品となっています。
Avid Pro Tools | S3 Control Surface Studio
販売価格:¥650,100(本体価格:¥591,000)
主な特徴
堅牢でスムースな16フェーダー、豊富なノブ/スイッチ、タッチストリップなどにより、プロジェクトを素早く俯瞰、コントロールを容易に。
32個のタッチセンサーとプッシュボタン・スタイルのロータリー・エンコーダーを使って、サーフェスから様々な機能へ直接アクセス。
4in/6outのCore Audioインターフェースとして動作(Macのみ)。2つのXLR(Mic/Line)、2つのTRS(Line)インプットも兼ね備え、ボーカルやギターを急遽追加しなければならないような時にも素早く対応が可能。
Pro Tools | DockやAvid Control appとの組み合わせで、より大規模なプロジェクトにも柔軟に対応。
発売当時からそのフェーダータッチや豊富なスイッチ類が好評だったPro Tools | S3。Pro Tools | Dockと組み合わせたコンソールライクなソリューションも話題になりました。
この名機を手に入れる最後のチャンスをお見逃しなく!ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/solution/pro-tools-s3pro-tools-dock
Post
2022/08/25
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 竹芝メディアスタジオ様 / 〜五反田から竹芝への大規模移転、時代の区切りをいま目の当たりに〜
日本を代表するポストプロダクションであるIMAGICAエンタテインメントメディアサービス。その中でも古い歴史を持つ五反田の東京映像センターをクローズし、竹芝メディアスタジオへその機能を移転した。1951年より前身である東洋現像所 五反田工場としてスタートしてから70年余りの歴史に幕を閉じ、新しい竹芝の地でのスタートとなっている。特に映画の関係者にとっては、聖地ともいえる「五反田のイマジカ」。その施設と設備が竹芝でどのように構築されたのか、弊社で導入のお手伝いをしたMAを中心にお伝えしたい。
五反田から竹芝の新拠点へ
様々な映像関連サービスを提供する株式会社IMAGICA GROUP。その中の株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの本拠地とも言える五反田の東京映像センターの設備を新拠点となる竹芝メディアスタジオへ移転させることとなった。五反田の地では、前身の東洋現像所時代より日本の映画制作における中心地としてフィルムを主軸としたサービスが展開されており、その試写室はまさに日本映画のリファレンスとも言われてきた。
昨今のフィルムでの撮影需要の動向により、五反田ではすでにフィルム関連のポストプロダクションサービスを行っていなかったが、2部屋の試写室は初号上映の場として日々活躍してきた。移転にあたっても試写室の設備を作るということで物件の選定には大きな苦労があったということだ。やはり試写室を作るとなると、十分な天井高を確保できる建屋が必要であり、それ以外の編集、ダビング、MAなどの設備もとなると、移転先を探すだけで数年がかりのプロジェクトになったということだ。移転先が決まってからは、非常にスピード感を持って話しが進んだのだが、まさにコロナ禍に突入したタイミングからの移転作業開始となり、多くの苦労がここにはあったそうだ。
5.1chからDolby Atmos Homeまで、高まるニーズ
3F:MA:303
本記事で中心的にお伝えする303と呼ばれるMA室は、4部屋設けられたMA室のうちの1つでDolby Atmos Homeの再生環境を備えた部屋となる。ほぼ同等のサイズの305は、将来的にDolby Atmosの導入が行えるように準備がなされた5.1chの部屋。304、306は、303や305と比べると少し小さいサイズだが、この2部屋も5.1chサラウンドを備えた部屋となっている。五反田時代も仕込み専用の部屋も含めると4部屋が実際にはあったが、お客様をお招きできる部屋は2部屋しかなかったそうだ。竹芝では304、306は基本的には仕込み作業を行う部屋としているが、お客様をお招きしても問題のない設備となるよう設計されている。また、五反田時代に来客対応ができる5.1chサラウンドの部屋は1室の体制であったが、竹芝では全室5.1chサラウンド対応としたことでかなり柔軟な運用を可能としている。
303室の機器が収まった3本のラック。MacProが4台。それぞれの動機を取るためのSync X、そしてAudio I/OはMTRXが設置されている。Pro Toolsは3Setが導入されているがMTRXは1台とし、MTRXの内部で全てがルーティングされたシンプルなシステム構成となっている。奥のラックにはスピーカーを駆動するためのLab.Gruppen Cシリーズのアンプが収まる。
今回Dolby Atmos仕様の部屋が1室、5.1ch仕様の部屋が3室と、サラウンド仕様の部屋を増強した形になっている。ここには、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとしてサラウンド作品の受注が増加しているという背景がある。放送向けの作品はステレオ中心ではあるが、それ以外にストリーミング向けの作品を手掛ける機会が増えているということ。昨今、ストリーミング各社が製作するオリジナルコンテンツは、5.1ch以上のフォーマットでの制作がほとんどであり、5.1chサラウンドの需要は高い状況が続いているとのこと。実際に303の部屋の稼働は半数程度が5.1ch作品になっているそうだ。お話を聞いた時点ではまだDolby Atmosの作品制作は行っていないということだったが、近い将来に予定されているとのことなので、この部屋からDolby Atmos作品が誕生する日は遠くない。前述の通り、同等の広さを持った305室には天井にスピーカー設置の準備までが行われているため、Dolby Atmosの需要動向次第では2部屋に設備を増強することが容易に行える。303にはDolby Atmos Homeのマスタリングを行うことができるDolby HT-RMU(Home Theater - Rendereing and Mastering Unit)が導入されている。これにより、仕上げまでしっかりとした環境で行うことができる設備となっている。
また、竹芝メディアスタジオでは、予算の関係でダビングステージに入れない場合や、映画のプリミックス作業を受注することもあるそうだ。通常のMA設備よりも広く設計したことにより、五反田の時に比べて劇場との差異を軽減できている。試写室との連携も同じ建屋内で完結できるため、直し作業後の確認などもスムースに行うことができるのは一つメリットと言えるだろう。MA室で仕上げた作品を試写室でチェックし、直しがあればまたMA室に戻る、そんな連携での作業も可能となっている。サラウンド作業についてで見ると、MAとダビングではスクリーンバックのスピーカー、サラウンド側スピーカーのデフューズ・サラウンドという点で再生環境に大きな違いがあるが、これをその環境が備わった試写室との運用連携で解消している。同じ建屋内で効率的にリソースを活用している格好だ。
ナレーション収録からアフレコへの対応も考えられた、大きな容積が確保されたブース。アフレコ時には横並びで4名が入れるように設計が行われている。余裕のある空間なので、カメラを入れての収録など様々な用途での活用も可能だ。
音と純粋に向き合う、隠されたスピーカー
303室のスピーカーにはプロセラ社のモデルを採用、ローボックスと組み合わせて3wayの仕様での導入となっている。このスピーカーは移転に際して新しく導入したものだ。五反田で使っていたMusik RL900Aに慣れたお客様にどのように受け入れられるか、当初不安な部分もあったということだが非常に好評を得られているとのこと。写真を見ていただければわかるように、スピーカーは全てサランネットの裏に設置されておりその姿は普段は見えない。そのため、スピーカーは何を使っているのか?という問い合わせを作業後に受けることが多いということだ。これは「いい音だったので何を使っているのかが知りたい」という評価を裏付ける好意的な質問と言えるだろう。
フロントバッフルに埋め込まれたスピーカーはProcella Audio P8と同社のSubWoofer P15SIの組み合わせての3Way構成。この組み合わせで、5ch全て同一のモデルで平面のサラウンドが設置されている。LFE ch用にはProcella Audio P15が2本、L、Rchそれぞれの外側に設置されている。Dolby Atmos用の天井スピーカーはProcella Audio P8が4本設置されている。写真では分かりづらいが、しっかりとセンターに軸を向けてアングルを付けて天井に埋め込まれている。
なお、スピーカーを隠したのは、スピーカーと向き合って音を聴くのではなく、そこで鳴っている音を純粋に聴いてほしいという思いから、あえて見えないようにしているとのことだ。サラウンドサイドなどでスピーカーがサランネットに隠されている環境はよく目にするが、フロント面も全て隠されているというのは新鮮さを感じる。大型のスピーカーは確かにその存在感が大きい。隠すことで音に集中してもらうという発想は今後も各所で取り上げられそうな印象を受けた。
プロセラに組み合わされるアンプは、Lab.Gruppenが採用されている。LAKEプロセッサーによるスピーカーチューニングが行えるということもあるが、サウンドのキャラクターがシャープで立ち上がりの良いサウンドだということもMAの作業には向いているということだ。やはり、余裕を持ってスピーカーを駆動するということを考え、アンプは出力的に一回り大きな容量のモデルを選定したということだ。
シンプルさと柔軟性を両立させるS6 + MTRX
32Fader仕様のAvid S6カスタム。机面に対してアームレストがフラットに収まるようにカスタムデザインのデスクが用意されている。PC DisplayはAdder DDXにより、どの画面からも任意のPCを操作することができるように設計されている。
コンソールは、Avid S6が採用されている。これまではSSL Avantが使われていたが、移転に際しAvid S6の導入となった。2マン〜3マン体制での作業が多いということで、レイアウト機能、スピル・フェーダー機能といったフェーダーの並び替えにおいてAvid S6が持つ高いカスタマイズ性に注目していただき導入となった。複数のDAWをまたいで制御が行えるAvid S6は、ハリウッドで鍛え上げられた複数のエンジニアが並んで作業をするということに対して、様々な機能を持って応えてくれる。フェーダーのみの列を作ったり、必要とされる部分に機器を備えカスタマイズされた仕様となっている。このような盤面の構成の柔軟性もAvid S6がモジュール構造だからこそ実現する美点。必要なモジュールを必要な箇所に設置してセットアップができるようになっている。
また、3人目のエンジニア用にAvid Artist Mixも用意されている。Avid S6での作業も可能だが、独立したコントローラーで自由に作業を行いたい際には、Artist Mixも使えるという作業に柔軟性を持たせるための導入となっている。Dolby Atmos用のJoystickは、好きな場所に持ってきて操作ができるように独立したボックスに納められた、ステレオ作業の際には卓の後ろに隠しておけるコンパクトなサイズのものだ。
コンソール左側のアシスタントデスクには、ヘッドフォンモニター用のtc.electronics BMC-2、Grace Design m908のコントローラーVTRリモコンなどが並ぶ。ダバーを操作したり、Dolby Atmos RMUを操作したりといった作業はこちらのデスクで行うことが多い。
コンソールの左側は、3人目のエンジニアが来た際にAvid S6と切り離して作業ができるよう、Avid Artist Mixが設置されている。併せて個別でのヘッドフォンモニターができるようにtc.electonics BMC-2がここにも用意されている。
システムのバックボーンはAvid MTRXが受け持っている。3台のPro Toolsが常設されているが、1台のAvid MTRXでそのシステムは完結している。モニターコントロール部分は、全MA室のシステムを極力統一したいということもありGrace Designのm908が導入された。Avid MTRXはDAWシステム間のシグナル・ルーティングを受け持ち、最終段のモニターコントロールはGrace Design m908という流れだ。機器の収まったマシンルームの写真をご覧いただければ感じられる通り、複数のDAWが含まれるシステムでありながらも、非常にシンプルかつコンパクトにそれらがまとまっていることがご理解いただけるだろう。
VTRは、HDCAM SR 2台がMA用として設置されている。納品物としてVTRを求められるケースはかなり減ってきているということだが、まだアーカイブ、バックアップとしてテープが欲しいと言われることも多いということだ。2台のVTRはVikixのVideo Routerで信号が切り替えられるようになっており、全てのMA室から共用で利用できるように設計されている。
集約された機能がメリットを生む
ここ、竹芝メディアスタジオには大規模なサーバーシステムが導入され、MA室からもそのサーバーへ接続できるようになっている。基本的に持ち込まれるデータが多いということもあり、サーバー上での作業は行わず編集、試写室、QCとのデータの受け渡しで活用しているとのことだ。なお、編集〜MA〜QCというポスプロ作業一式での作業を受ける作品が多いため、サーバーを介してのデータの受け渡しはかなり頻繁に行われている。五反田時代は建屋が別棟だったこともあり、ワンストップで作業を請け負っていたとしても、編集にはお客様が立ち会うがMAはお任せ、というケースが多かったが、竹芝に来てからは、フロアを移動するだけということもあり、MAにもお客様が立ち会われる機会が増えているということ。これは移転で機能が集約されたことによって出現したメリットの一つだとのこと。
これらのシステムは、かなり多くの部分が五反田からの移設で賄われている。アウトボード類、VTR、DAW用のPCなど移設対象の機器は多岐にわたったのだが、昨今の事情もありつつ、移転に際して非常に苦労の多かったのが「稼働を損なうことなく移設をどのように進めるか」であったという。そのため、スタジオ自体のダウンタイムを最低限に留めつつ新社屋への移転を行うために段階的な引っ越しが行われた。全ての機器を新設で賄うことができれば良いのだが、なかなかそのようなわけにはいかない。竹芝で五反田の機材以外の部分を仕上げ、五反田のシステムから竹芝へ機材を移動し、動作確認を行って即時に稼働させる。そのような段取りが部屋ごとに組まれたそうだ。
竹芝メディアスタジオ-フロアガイド
7フロアに広がる、大規模なポスプロ設備。カラーグレーディング&編集、スクリーンを使ったカラーグレーディング、オフライン編集、メディアサーバー室など様々な設備が一つのビルの中に整っている。広々としたロビーや多くのミーティングスペースなども設けられており先進的な印象を与える空間も多いが、その中でもサウンドに関連する設備をダイジェストでご紹介したい。
●1F:第1試写室 / 第2試写室
1F:第1試写室
1F:第2試写室
100席という中規模なシネコンスクリーンクラスの座席数を備えた第1試写室。4K DLPのプロジェクターと、35mmのフィルム上映が可能な設備を備える。スクリーンはスコープサイズで横幅8.4m。第2試写室は、Dolby Cinema (Dolby Vision + Dolby Atmos)の再生に対応した設備を備えた試写室。Dolby Cinema対応のカラーグレーディング室としても活用される、ハイスペックな試写室である。音響面もDolby Atmosへの対応とともにDTS:Xへも対応。最先端のテクノロジーが導入された51席の試写室である。
●3F:ダビング
3F:ダビング
3F:ダビング
映画館で上映されるコンテンツのミキシングに対応したスクリーンと、デフューズサラウンド仕様のダビングルーム。主には劇場予告編のミキシングが行われている。スピーカーとアンプは試写室と同じメーカーの製品に揃えられ、サウンドキャラクターの差異が最低限になるように設計が行われている。同規模の設備が2室用意されている。
●3F:MA
3F:MA
4室が設けられているMA。全ての部屋が5.1chサラウンド対応である(うち1部屋はDolby Atmos Home対応)。ネットワークでの社内サーバーへの接続により、各編集室、試写室とのデータの連携もスムーズになっている。部屋ごとの設備を出来得る限り統一することで、エンジニアの機器操作に対する負担を軽くするとともに、部屋ごとのサウンドキャラクターの統一を図っている。
●6F:QC
6F:QC
作品が完成したあとのマスターデータのチェックを行う設備である。ハーディングチェックなどにとどまらず、映像の影の有無、カット、編集のミス、音声のノイズ、音量のばらつきなど、機械では判断できないような部分までも要望に応じてチェックが行われる。Dolby Atmos / 4K HDRに対応した部屋が2部屋、5.1ch対応の部屋が3部屋。合計5室のQCルームがある。
様々な苦労が、裏にはあった五反田から竹芝への大規模な移転。そしてそれに伴い行われた様々なチャレンジ。新しいシステム、部屋、音環境、まさにこれから新しい時代がスタートすることを感じさせる大規模な移転である。これから映画の聖地となっていくであろう試写室、Dolby Atmosをはじめ最新メディアに対応したMA、一つの時代の区切りをいま目の当たりにしている、そう感じさせるものであった。
*ProceedMagazine2022号より転載
Media
2022/08/22
IP映像伝送規格 NDI®︎ + SRTで実現する!〜高品質、低遅延、利便性、3拍子揃った映像伝送を考察〜
汎用のインターネットを通じて高品質な映像信号の送受信が行える規格が登場し、InterBEEをはじめとする昨今の放送機器展示会でも大きな注目を集めている。例えば、これまで弊誌でも紹介してきたNDIでは、昨夏にリリースされたNDI 5より新たにNDI Bridge機能が追加され、2拠点間をインターネット越しにNDI接続することが可能となった。今回新たにご紹介するのはSRT = Secure Reliable Transport と呼ばれるプロトコルだ。その名の通り、安全(Secure)で、信頼性がある(Reliable)、伝送(Transport)ができることをその特徴とする。本稿では、今後ますます普及が見込まれる2つの規格の特徴についてご紹介するとともに、今年3月に同テーマで開催されたウェビナーのレポートをお届けする。
同一ネットワーク内で即座に接続確立 利便性のNDI
まずはNDIの特徴をあらためて確認しておこう。NDIとは Network Device Interface(ネットワーク・デバイス・インターフェース)の略称で、その名の通り、ネットワークで接続されたデバイス間で映像や音声をはじめとする様々な信号を送受信可能とする通信規格の一種だ。2015年9月のIBC Showにて米国NewTek社により発表されて以降、1年〜2年のスパンで精力的にメジャーアップデートが行われており、2022年現在は昨年6月に発表されたNDI 5が最新版となっている。このバージョンより、待望されていたインターネットを超えてのNDI接続を可能とするNDI Bridge機能が実装され、その裾野は着実に広がりを見せている。
SMPTE ST-2110が非圧縮映像信号のリアルタイム伝送を目的として策定されたのに対し、NDIは圧縮信号の低遅延 ・高効率伝送を前提とし、利便性を重視したような設計となっているのが大きな特徴だ。具体的には、例えば1080i 59.94のHD信号であれば100Mbit毎秒まで圧縮して伝送することにより、一般的なLANケーブル(ギガビットイーサネットケーブル)でも複数ストリームの送受信ができるというメリットを実現している。当然ながら10Gbイーサネットケーブルを使用すれば、より多くのストリームの送受信も可能だ。
NDIには、大きく分けると2つのバージョンがあり、スタンダードな"NDI"(Full NDI、Full Bandwith NDIとも呼ばれる)と、より高圧縮なコーデックを用いる"NDI | HX"というものが存在する。前者のFull NDIではSpeedHQと呼ばれるMPEG-2と似たような圧縮方式を採用しており、ロスレスに近い高品質ながら1フレーム以下の超低遅延な伝送が可能なため、海外では既にスポーツ中継などの放送現場で活用が始まっている。このNDI向けのソフトウェア開発キット(SDK)はオンラインで公開されており、個人の開発者でもロイヤリティフリーで使用することができる。
一方、後者のNDI | HXは、MPEG-2の2倍の圧縮率をもつH.264や、さらにその2倍の圧縮率をもつH.265といった圧縮方式を採用し、無線LANなど比較的帯域が狭いネットワークで安定した伝送を行うのに向いている。対応のスマートフォンアプリなども数多くリリースされており、スマホカメラの映像やスクリーンキャプチャーをケーブルレスで他のデバイスに伝送できる点が非常に便利だ。こちらのNDI | HXの使用に関しては、現在有償のライセンスが必要となっている。ちなみに、この"HX"というのはHigh Efficiency (高効率)を意味するそうだ。
また、NDIの利便性向上に一役買っている機能として、デバイス間のコネクション確立時に使用されているBonjour(ボンジュール)という方式がある。これは、あるネットワーク内にデバイスが接続された際、自身のサービスやホスト名を同一ネットワーク内にマルチキャストすることで、特に複雑な設定を行わなくとも他のデバイスからの認識を可能とする、Apple社開発・提供のテクノロジーだ。同じくBonjourを採用しているDante対応製品に触れたことがある人はそのイメージがつくだろう。
通常のDNS = Domain Name System においては、例えばDNSサーバなどの、ドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みを提供するサーバーが必要となるが、このBonjourにおいては、mDNS = multicast DNSという方式を用いることで、デバイス同士の通信のみでホスト名の解決を行うことが可能となる。仮に、映像スイッチャーソフト等から、ホスト名ではなくデバイスのIPアドレスしか見ることができなかったらどうなるだろうか。「192.168.〇〇.〇〇〜」という数字がずらっと羅列されていても、それがどのデバイスか瞬時に把握することは困難を極めるだろう。そうではなく、「yamadataro-no-macbook.local」「yamadataro-no-iphone.local」といったホスト名が表示されることにより、我々人間にとって分かりやすく、使い勝手の良いインターフェースが実現されている。
やや話が逸れてしまったが、簡潔にまとめるとNDIの魅力は気軽に伝送チャンネルを増やせる柔軟性と、ネットワークに繋げばすぐホスト名が見えてくるという扱いやすさにある。SDKがオープンになっていることにより、vMixやWirecast、OBSなどの配信ソフトや、Media ComposerやDaVinci Resolve、Final Cut Proといった映像編集ソフトでも採用され、数あるVoIP規格の中でもまさに筆頭格とも呼べる勢いで放送・配信・映像制作現場での普及が進んでいる。弊社LUSH HUBの配信システムでも、NewTek TriCasterを中心としたNDIネットワークを構築しているが、従来のSDIやHDMIケーブルと比べ、LANケーブルは長尺でも取り回しが容易である点や、スマホカメラの映像を無線LANでスイッチャーに入力できる点は非常に便利だと感じており、個人的にもNDI導入を積極的にアピールしたいポイントとなっている。
セキュアかつ高品質低遅延な映像伝送を低コストで実現 品質重視ならSRT
SRTもNDI同様のマルチメディア伝送プロトコルの一種で、2012年にカナダに本拠地を置くHaivision社によって開発、翌2013年のIBC Showで初めて一般向けのデモンストレーションが行われた。SRTはSecure Reliable Transport (セキュア・リライアブル・トランスポート)の略称で、その名の通り、より安全(Secure)で、信頼性がある(Reliable)、伝送(Transport)ができることをその特徴とする。それまで遠隔地へ安全に高画質な映像伝送を行うための手段としては、衛星通信やダークファイバー(専用回線)を用いた方法が一般的だったが、伝送コストが高額となることが課題だった。その課題を解決するため、「汎用のインターネット回線を使ってセキュアで高品質な映像伝送したい」というニーズのもとにSRTは誕生した。2017年よりGitHubにてオープンソース化、同時期にSRT Allianceがスタートし、現在ではMicrosoftやTelestream、AVIDを含む500社を超えるメーカーがその開発に参加している。
それではSRTの技術的特徴を具体的に見ていこう。まず安全性に関する技術については、AES(Advanced Encryption Standard)と呼ばれる、世界各国の政府機関などでも採用されている非常に強力な暗号化技術を採用している。SRTの場合AES-128、AES-256に対応しており、付随する数字は暗号化に用いる鍵の長さのbit数を意味している。一般的な暗号化技術において、この鍵長が長いほど第三者による暗号解読が困難になる。仮にAES-256を使用した場合、2の256乗、10進数にしておよそ77桁にも及ぶということを考えると、AES暗号化の突破がいかに困難なことか、その片鱗をご理解いただけるだろう。この強力な暗号化が、通信だけでなく、伝送しているコンテンツそのものに対しても適用されるため、万が一通信パケットを盗聴されたとしても、その中身までは決して解読されることはないだろう。
信頼性については、パケットロスに対するリカバリ機能を備えていることにより、不安定なネットワーク状況下でもほとんどコマ落ちすることのない高品質な映像伝送を実現している。一体なぜそのようなことが出来るのか?その秘密は、低遅延な通信方式であるUDP(User Datagram Protocol)と、データの誤りを制御するためのARQ(Automatic Repeat reQuest [またはQuery] )と呼ばれる機能を組み合わせるという工夫にある。この工夫についてより理解を深めるには、まずはTCP/IPモデルにおけるトランスポート層に位置するプロトコル、TCP(Transmission Control Protocol)とUDPの違いについて触れておく必要がある。
●TCP、UDPって何?
TCPはコネクション型と呼ばれるプロトコルで、データ受信後にACK(アック)という確認応答を送信元に返すことで通信の信頼性を保証する仕組みになっている。そのような確認応答を行なったり、データが届かなかった場合に再送処理を行なったりするため、通信経路の品質が低い場合には比較的大きな遅延が生じるというデメリットがあるが、電子メールなど確実性が重視される用途で主に使われている。ちなみに一昔前まで普及していたAdobe Flash Playerでは、このTCPをベースとしたRTMP(Real Time Messaging Protocol)と呼ばれる通信方式が採用されている。
対するUDPはコネクションレス型のプロトコルで、TCPのように確認応答を返さず、データの再送も行わないため通信効率の面ではこちらが有利だ。いわばデータを通信相手に送りっぱなしにするようなイメージになる。パケットヘッダのサイズを比較しても、TCPは20バイト使うのに対し、UDPは8バイトと小さいため、そもそも送受信する情報量が少ない。ただし、通信経路の品質が低い場合には遅延こそ少なかれ、伝送するコンテンツ自体の品質の劣化が避けられないという欠点がある。そうした理由で、例えばライブ配信やIP電話やなど、確実性よりもリアルタイム性が重視される用途で使われることが多い。
簡単に言うとSRTでは即時性に優れたUDPをベースとしながらも、信頼性に優れたTCPのようなデータの再送要求の仕組みを上位層のアプリケーション層で上手く取り入れている。それが前述したARQである。一般的に、こうしたメディア伝送においては、送り手側となるエンコーダーと受け手側となるデコーダーのそれぞれに多少のバッファーが設けてあり、受け手側はそのバッファー内でパケットの並べ替えなどの処理を行った後、デコーダーにパケットを転送している。
従来型のRTMPでは下りのトラフィック帯域の低下を防ぐため、パケットを受け取るたびにACKを送り返すのではなく、シーケンス、つまり一連のパケットのまとまり毎に応答確認を行う。もしそのシーケンス内でパケットロスが生じていた場合、再度そのシーケンス丸ごと再送が必要となり、その分のタイムロスが生じてしまう。一方、SRTでは受け手側でパケットロスが判明した時点で、その特定のパケットのみを即座に送り手側に再送要求することができる。これが高画質低遅延を実現するための重要なポイントだ。無事に再送されてきたパケットはバッファー内で適切に再配置された後にデコード処理されるため、オリジナルの品質に極めて近い綺麗な映像を受信できるという仕組みだ。ちなみにこのバッファーのサイズは数ミリ秒〜数十秒の範囲で設定できるようになっているため、通信状況に合わせて変更が可能だ。
また、RTMPとSRTのもう一つの大きな違いはパケットヘッダーにタイムスタンプを持てるかどうかである。RTMPでは個々のパケット毎にはタイムスタンプが押されていないため、受信した各パケットを一定の時間内にデコーダーに転送する必要がある。 その際、不安定になりがちなビットレートを安定化させるために、ある程度のバッファを設定する必要が生じる。一方SRTでは、個々のパケット毎に高精度なタイムスタンプが押されているため、受信側で本来の信号特性そのものを再現できるようになる。これにより、バッファリングに要する時間が劇的に短縮されるというメリットもある。
まとめると、SRTの魅力は、従来の衛星通信や専用回線での通信と同レベルの、安全性が高く、極めて高品質な映像伝送を比較的低コストで実現できる点にある。活用が考えられるケースとしては、例えばテレビ番組の生中継などで、「汎用のビデオ会議ツールなどでは満足のいく品質が得られない、かといって衛星通信や専用回線ほどの大掛かりなシステムを構築する予算はない」といった状況に最適なソリューションではないだろうか。
Webiner Report !!
〜2拠点間を実際にSRTで接続しながら生配信するという初の試み〜
今年3月初旬、ROCK ON PRO とアスク・エムイーの共催にてウェビナー『NDI & SRT を活用した映像伝送 〜SRTで2拠点間をつないでみよう!〜』が開催された。本ウェビナーでは、渋谷区にある弊社デモスペース「LUSH HUB」と千代田区のアスク・エムイーショールーム「エースタ」間を、オンライン会議ツールZOOMおよびAJA社の高性能マルチチャンネルビデオエンコーダー BRIDGELIVEを使ってSRT接続し、両拠点からそれぞれのYou Tubeチャンネルで生配信するという、おそらく国内ウェビナー史上初となる試みが行われた。ウェビナー内ではNDIとSRTの概要説明のほか、インターネット越しのNDI接続を可能とするNDI Bridge や、NDIネットワーク内で音声のみの伝送を可能とするNDI Audio Direct の動作も紹介。それぞれの規格がどのような場面での使用に適しているか、またそれらを組み合わせることで生まれる利点についてのプレゼンテーションが行われた。
ROCK ON PRO & アスク・エムイー共催
NDI & SRT を活用した映像伝送 〜SRTで2拠点間をつないでみよう!〜
配信日:3月2日 (水) 16時〜17時
株式会社アスク アスク・エムイー/テクニカルサポート 松尾 勝仁 氏
株式会社リーンフェイズ アスク・エムイー/マーケティングマネージャー 三好 寛季 氏
株式会社メディア・インテグレーション ROCK ON PRO / Product Specialist 前田 洋介
●エースタ側配信
https://youtu.be/NK8AN1UsCRo
●LUSH HUB側配信
https://youtu.be/PzibZ3wKPDQ
●System:当日の接続システム
NDI Bridge、SRT、ZOOMを活用し、3拠点間のコミュニケーション、2拠点から同時配信という内容となる今回のウェビナーについて、まず、ROCK ON PRO 前田洋介より接続システムについての解説が行われた。やや複雑だが図にすると次のような形となる。(下図 )まず、講師陣がいる場所は渋谷のLUSH HUB、千代田区半蔵門のエースタ、そして今回リモート出演となった前田洋介が訪れているRockoN梅田の3拠点となる。3拠点間のコミュニケーションおよび音声の入力には汎用のツールとして使い勝手が良いZOOMを採用。さらに、LUSH HUBとエースタの2拠点間においては、AJA BRIDGE LIVEによるSRT接続とNewTek NDI Bridge接続が並行して確立されており、相互にSRTで高品位な映像伝送を行つつ、相手方のTriCasterの操作も可能となっている。その上で、両拠点からYou Tube Liveへの最終の配信エンコーディングが行われている。
●Digest1:NDIのメリット
まずはアスク・エムイー三好氏より、NDIについての解説が行われた。NDIの最大の特徴は、対応するデバイスやソフトウェア間で、映像、音声、制御などの様々な信号をWi-Fi接続やネットワークケーブル一本で伝送できてしまう点だ。SDK(ソフトウェア開発キット)が無償公開されていることもあり、対応するソフトウェアスイッチャーやスマートフォン向けのカメラアプリなども様々登場している。
●Digest2:NDI Tools
オンラインで無償配布されているNDI Toolsには、NDI信号をWebカメラのソースとして使えるWebcam InputやTriCasterを遠隔操作できるNDI Studio Monitor、インターネット越しのNDI接続を可能とするNDI Bridgeなどが含まれている。WIndows版の方が開発が早かったり、Final CutなどMac版にのみ対応しているソフトウェアもあるため、Win版とMac版でラインナップが異なっている。
●Digest3:NDI5から新たに追加されたNDI Bridge
NDI5から新たに追加された目玉機能の一つがNDI Bridgeで、これによりインターネット越しにNDI接続を行うことが可能となった。現時点ではWin版のみの対応となるが、遠隔地のNDIソースを受信したり、TriCasterやPTZカメラをソフトウェアパネル上からリモートコントロールしたりすることができる。実際にウェビナー内でこのデモンストレーションを行なっているシーンを是非ご覧いただきたい。LUSH HUBにいる松尾氏のPCから、半蔵門エースタのNDIソースが一覧となって表示されている様子が確認できる。さらに、TriCasterの画面に進むと、画面左上にKVMのボタンがあり、これをクリックすることでそのままTriCasterの遠隔操作が可能になるという驚きの手軽さだ。コロナ禍以降、ライブ配信の需要が急速に高まっており、配信のオペレーター不足なども懸念されるが、こうした機能を活用していくことで解決できる課題は山ほどあるだろう。
●Digest4:SRTとはどのようなものか
続いて、SRTに関する説明だ。SRT = Secure Reliable Transportの略称で、Haivision社が開発した。不安定なネットワーク環境でも高品質なライブ映像を実現することを目標に、変動するネットワーク帯域幅を考慮し、映像の整合性や品質を維持するための様々な機能が備わっている。NDI同様オープンソース化されているが、こちらはソフトウェアだけでなくハードウェアへの組み込みもロイヤリティーフリーとなっている。
●Digest5:NDIとSRTを併用するメリット
ここでNDIとSRTの違い、併用するメリットについて話題が移る。NDIは元々、単一ネットワーク内での利便性向上を重視して作られ、後からインターネット越えが可能となった。一方、SRTは開発当初から遠隔地への安定した映像伝送を目標として開発されている。したがって、これらを比較対象として同列に並べるのはそもそも誤りで、むしろ、適材適所で併用することで相乗効果を発揮できる。つまり、NDIとSRTを併用することで「品質をとるか利便性をとるか?」というトレードオフを打破できるわけだ。
●Digest6:実際にNDIとSRTを組み合わせると
その一例がまさに、先に説明した本ウェビナーのシステムそのものだ。NDI Bridgeを活用してカメラやスイッチャー等のリモートコントロールを行いつつ、配信用の映像本線はSRTを使って高画質を実現することができる。(図9)また、その上でZoomなどのオンライン会議ツールを併用すれば、2拠点間のコミュニケーションはもちろん、その場に不在の参加者との連絡も容易だ。
●Digest7:気になる実際の画質を比べてみる
やはり誰もが気になるのが実際の画質についてだと思われるが、ウェビナー中盤からSRT経由の映像、NDI経由の映像、そしてZoom経由の映像を横並びにした配置をご確認いただけるようになっている。左がSRTで受信している映像、中央がNDIで構築したLAN内の映像、右がZoomで受信している映像だ。残念ながら同じカメラで撮影している訳ではないため厳密な比較とは言えないかもしれないが、SRT経由の映像は、ZOOMと比べ、ローカルのNDIとほとんど遜色ない高画質な映像となっているのが確認できる。
日進月歩で発展し続けるIP映像伝送テクノロジーの中でも、本稿では特に注目すべき2つの規格、NDIとSRTについてご紹介した。従来のSDIにとって代わり、とことん利便性を追求したNDIと、衛星通信や専用回線にとって代わり、汎用のインターネットでも高品質低遅延での映像伝送実現を目指したSRT。これらについて議論されるべきなのは、「どちらを使うか?」ではなく、「どのように組み合わせて活用していくか?」という点である。今回我々がみなさんにご提案させていただいたシステムはあくまでほんの一例で、こうしたIP伝送テクノロジーを適材適所に活用することで、世界中の放送・配信の現場それぞれに特有の問題を解決できるのではないかという大きな可能性を感じている。技術的ブレイクスルーによる恩恵、そして新技術を積極的に取り入れ、既存の技術とうまく組み合わせていくことで、これまでなかなか避けられなかったトレードオフも、今後次々と打破されていくことを期待したい。
*ProceedMagazine2022号より転載
Post
2022/08/19
株式会社東京サウンド・プロダクション様 / 〜Avid S4 最大サイズの24フェーダーを誰もが扱いやすく〜
半世紀を超える歴史を持ち、企画・制作・撮影・編集・MA・効果選曲等と、映像に関わるすべてを「ワンストップ」で提供できる総合プロダクションとしての地位を築いている「東京サウンド・プロダクション(TSP)」。2019年の機材更新にあたりFairlight EVOに代えて、同社初の大型コントロールサーフェスとなるAvid S4を導入した『MA-405』について、同社ビデオセンター MA課 テクニカル・マネージャー / ミキシングエンジニアの大形省一氏と同 チーフミキシングエンジニアの川﨑徹氏にお話を伺った。
積極的に取り入れられるテクノロジー
テレビ朝日グループの一員である株式会社東京サウンド・プロダクション(以下、「TSP」)は、1963年に放送局における「音響効果集団」からスタートしている。今や、映像に関わるすべてをワンストップで提供できる総合プロダクションとなった同社だが、2017年には同じグループ企業である株式会社ビデオ・パック・ニッポンと合併し、放送技術に関わる分野、コンテンツ制作、販売という分野にも事業活動を広げている。テレビ朝日系列のものだけでも、地上波、BS、CS、YouTubeなどのコンテンツ制作を請け負っており、また、他局の番組制作や企業PV、自社制作コンテンツなど、さまざまなクライアントからの期待にまさに「ワンストップ」で応え続けている。
TSPのもうひとつの大きな特徴は、最新のテクノロジー / ソリューションに果敢にチャレンジし、それらを積極的に取り入れていこうという強い気概であるという。西麻布・六本木周辺に3拠点を構える同社だが、すべての拠点にAvid NEXISもしくはISISが導入されてネットワークサーバーで繋がっており、どの拠点のどのスタジオからでも任意のデータにアクセスできるだけの環境を整えているとのこと。拠点間を跨いでの制作であっても、データを入れたHDDを持ち歩くようなことはまずないようだ。最近も、コロナ禍という状況の中でクライアントの安全とスムーズな制作を両立するべく、異なるスタジオ間で遅延なくCue出しや収録が可能になるようなシステムを開発中とのこと。若手の層が厚いピラミッド型のスタッフ構成も、こうした姿勢を推進している様子だ。
そんなTSPの旗艦スタジオとも言える『MA-405』には、2021年の更新を機にAvid S4が導入されている。同社初となる大型コントロール・サーフェスの導入に至った経緯と、約半年間の使用感などを伺った。
コンソールミックスからDAWミックスへ
株式会社東京サウンド・プロダクション ビデオセンター MA課 テクニカル・マネージャー / ミキシングエンジニア 大形省一氏
株式会社東京サウンド・プロダクション ビデオセンター MA課 チーフミキシングエンジニア 川﨑徹氏
RockoN(以下、R):『MA-405』は以前はFairlight EVOを使用していたというお話でしたが、これまでのMA機材の変遷を伺えますか?
川﨑:『MA-405』はビデオ・パック・ニッポンの方で運営していたスタジオだったんですが、移設時点ではFairlight EVOのシステムで動いてました。メインのツールとしてはFairlightの稼働率が高く、Pro Toolsはサブ機という状態が長かったです。『MA-405』に関しては一体型のEVOだったので話が別ですが、基本的にはDAW + コンソールというシステムがメインでした。
R:3拠点で9部屋とのことですが、ほかの部屋でコンソールはどんなものをお使いなのでしょうか。
川﨑:SSLが中心で、C300、C200、 現在はC10HDが一番多いです。また、Avid S5 Fusionが入っているMA室も2部屋あります。
大形:Fairlightもまだあるので使えるといえば使えるのですが、現在はメインDAWはすべてPro Toolsです。
川﨑:2017年の合併くらいのタイミングから、「極力Pro Toolsに移行しましょう」という方針で。5年くらいかけて移行しまして、いまはもうほぼPro Toolsです。
R:Pro Tools + SSL というシステムが多いのでしょうか?引き続きミックスはSSLで?
川﨑:ミックスはPro Toolsの中でやってしまうことが多いですね。コンソールはHUI コントローラーとしての側面が大きいです。FairlightとPro Toolsを両方使っていたという状況もありまして、FairlightのみのEVOのようなシステムですと2台をうまく使うことが難しい部分が出てきました。FairlightとPro Tools両方を使う上で、DAWはDAW、コンソールはコンソールで、と切り分けて使うようなシステムで今まではやってきました。
テープ時代の終わりとPro Toolsへの移行
R:おふたりはFairlight歴は長かったんでしょうか?
大形:はい。Fairlightはやっぱり映像系のワークには強かったですね。今でこそ納品物がデータになってきていますが、昔は絶対テープでしたので。テープ・コントロールはやはりFairlightが強かった。Pro Toolsも9pinコントロールはありますけど、Fairlightの操作性に比べると若干劣るところがあったのは否めないですね。
川﨑:ただ、移行に関してはそれほど難しくなかったと思います。序盤こそ、編集の感じが違うとか手癖でうまく動かないとかありましたけど、同じDAW同士、似た点を見つけたりしながらうまく移行できたと思います。
R:合併前からEVOが稼働していた『MA-405』ですが、今回 Avid S4に更新したきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
川﨑:EVO自体はまだまだ稼働できたんですが、サポートが終了すること、『MA-405』以外の部屋がPro Tools + SSLのためこの部屋だけが孤立してしまうのを避けたかった、というところが大きいです。合併前のTSPからいた者などはすでにPro Toolsに完全に移行していたので、そういう人たちが使いづらいという状況になってしまうので。
R:入れ替えに当たっては色々と候補を上げて悩まれたのでしょうか?最初からAvidのサーフェスを念頭に置いていましたか?
川﨑:ほかのMAの部屋はSSL C10HD + Pro Toolsが多いので、合わせて同じようなシステムにするという案もありましたが、部屋のサイズ感やシステムを鑑みて、SSLとはまた別のものを導入する余地があるのではないかということが話に挙がりました。『MA-405』は当社のスタジオの中でも上ふたつに当たる大きな部屋なんです。そのため、フラッグシップとしてメインを張れるスタジオにしたい、という気持ちがありました。当社として新しいソリューションにチャレンジするという意味でも、ほかの部屋と同じコンソールではなく、大型コントロールサーフェスの導入に踏み切ってもよいのではないか、という意見が多く上がっていたんです。
MA-405はTSPの持つMAスタジオの中でも「上ふたつ」に入る大きさを持ったメインのスタジオ。今回の更新でFairlight メインDAWもFairlightからPro Toolsへ完全移行した形だ。
使用感にこだわった構成
R:『MA-405』のAvid S4は24フェーダー / 5 フィートという、S4としては最大のサイズです。やはり、あの規模のフェーダーやコントローラーは必要ですか?
川崎:はい。ドラマとか映画のコンテンツでは、複数人が横並びでフェーダーを握ります。その時に小さいものをいくつも並べるよりは、コンソールと同じサイズのもの1台で作業ができるようにした方がよいという判断です。また、Avid S4はモジュール構成ということもあり、24フェーダー(チャンネルストリップ・モジュール x3)あれば、どこかのモジュールに不具合があっても位置を入れ替えれるだけで作業が続行できるというメリットも考えてこの構成になりました。
R:Avid S4はディスプレイモジュールにも対応していますが、今回導入されなかったのは理由がありますか?
川崎:興味はあったのですが、DAWの作業画面を正面に出したかったのでディスプレイモジュールは省きました。マスターモジュールが右に寄っているのも同じ理由です。もちろんマスターモジュールでも操作することはありますが、慣れ親しんだワークフローとしてはキーボードでの操作がメインになりますので。
R:デスクは川崎さん設計・日本音響制作の特注品ですよね。
川崎:そうですね、細かなところですが右手のスペースに半円状の出っ張りを作って、キーボードとマウスを置けるようにしてもらいました。フェーダーの手前にキーボードを置けるスペースはほしいんですが、そこがあまり長いとミックスをする時に手が浮いてしまうということもあるので。デスクの高さについては、私自身が体格のいい方なので、女性や小柄なスタッフに聞き取りしつつ調整しました。ぼくの好みが入っちゃってるとは思うんですけど(笑)、今までのEVOやほかの部屋のC10HDとあまり変わらないようにしてもらいました。
特注デスクに乗せられたAvid S4。メンテナンス性などを考慮して、埋め込みではなくデスク上に置くという選択がなされている。ブランク部分にはTritech製のモニターコントローラーが埋め込まれていて、YAMAHA MRX7-Dのを制御している。これも、外部のミキサーが一目でわかるような物理的なスイッチを配したいという配慮からの選択となっている。
R:Pro Tools システムは、メインがHDX x2 + HD I/O、サブがHDX x1 HD I/Oとなっています。映像再生には何を使用されているのでしょうか。
大形:Non-Lethal Applications Video Sync 5 Proです。
川崎:Video SatelliteでMedia Composerを走らせて、というのも考えたんですけれど、現状、MAワークで4K素材はあまり扱わないのでそこまでやるのは時期尚早かな、と。動作の安定性やTCカウンターのことを考えてVideo Syncにしました。
大形:キャラは絶対に乗せなきゃならないので、そうするとやはりVideo Syncの使い勝手がいいんです。Vidoe Slave 4 Proの頃から便利に使っていましたが、バージョンアップとシステムの更新もあって、以前はたまにあったフレームの飛び込みなどもまったくなくなりスムーズに使用できています。
R:工事完了が2021年9月ですが、これまでS4を使用されて使い勝手はいかがですか?
川崎:ほかの部屋はコンソールとPro Toolsの組み合わせということで、どうしても卓のセッティングをして、DAWのセッティングをして、という2アクションになっちゃうんです。その点、Pro Tools + S4だとセッションを開くだけでセッティングが完了するのは便利です。その分、ミキサーとアシスタントの準備作業もスムーズにいきますし、拠点間を跨いで作業する時もデータひとつですべて完結するので、正直、ほかのスタジオも同じようにしてほしいと希望が上がるくらいですね(笑)あとは、レイアウトの変更などが気軽に行えるというところが、些細なことのようですが作業の中でのストレスがなくなってとてもいいです。
大形:フェーダーが、S5 FusionやPro Tools | S3と比べても滑らかでいいです。ぼくのようなアナログ世代にはエンコーダーも便利ですね。プラグインの操作が直感的にできる。若い人だと、数字で入力しちゃうという人もいるんですけど(笑)、ナレ録りの時などすぐに反応しなきゃいけない時にはエンコーダーが便利です。
川崎:頻繁に使うわけではないんですが、思いつきで手が伸びるところに物理的なスイッチがあるというのは大きいですね。
R:『MA-405』はステレオメインのお部屋ですが、更新にあたってDolby Atmosなどのイマーシブへの対応などは話にあがりましたでしょうか。
川崎:やっぱり話には出ましたね。ただ、今回のS4が大型サーフェスの初めての導入ということもあってシンプルなシステムでいきたいということと、できるだけ稼働を止める期間を短くしたいというのもあって、今回はそちらを優先することになりました。
大形:イマーシブ自体は社内で常に議題にあがります。私たちとしても、そうした先進的な技術にチャレンジしていきたいという思いもあります。タイミングを見計らって、天井高やその他の要素も含めて万全の準備をした上で、ぜひ取り組みたいですね。
建物内の各アナブースとスタジオはDanteで繋がっている。ふたつ以上のアナブースを跨いだ掛け合い収録なども可能だ。
今回取材した『MA-405』は同社の旗艦MAスタジオということもあり、Avid S4だけでなく、その他の機器も「誰が使っても使いやすいように」「外部のミキサーにもわかりやすいように」という配慮が細部に至るまでなされていることが非常に印象的だった。放送業界に深く根ざし、質実剛健でありながらも最新のテクノロジーを積極的に取り入れていこうという若々しい意欲に溢れた同社の
今後の動向に要注目だ。
*ProceedMagazine2022号より転載