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【追記あり】Pro Tools 2022.12リリース!


本年最後のPro ToolsアップデートとなるPro Tools 2022.12がリリースされました。Pro Tools 2022.12では、macOS Ventura 対応並びにPro Toolsと統合するアプリケーションを開発するディベロッパーや企業向けのスクリプティングSDK 並びに数多くの課題修正がなされています。また、Appleシリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版としても利用可能です。

サブスクリプション、または、年間サポートプランが有効なユーザーはAvidアカウントからダウンロードすることが可能です。

2023.1.5 追記
Pro Tools Apple シリコン パブリック・ベータ版 FAQ(よくある質問集)
Avid LinkからPro Tools Support Lounge へアクセスする方法
Pro Tools 2022.12 リリース情報(システム要件)
Pro Tools 2022.12 以降における ICON、C|24 および Command 8 サポート

2022.12.28 追記
Pro Tools 最新情報
Pro Tools 2022.12 Apple シリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版が登場
Pro Tools スクリプティング SDKが登場

Appleシリコン・ネイティブ対応”パブリック・ベータ”


Avidでは、2023年前半にApple M1 及びM2 シリコン・ネイティブ正式対応を予定していますが、それに先んじてPro Toolsがネイティブ対応した際のパフォーマンス改善を体験していただく機会を設けたいと考えました。本パブリック・ベータ・バージョンでは、オペレーション面での高速化が図られていますが、幾つかの機能やプラグインが未対応または完全なテストが終了していません。

今回のリリースにて、Pro ToolsはAppleシリコン・ネイティブ及びRosetta 2両方に対応したmacOSユニバーサル・バイナリーとなり、1つのインストーラーで両方の環境に対応します。但し、幾つかの制限事項が存在するAppleシリコン・ネイティブ環境下では、Pro Tools 2022.12はパブリック・ベータとしての動作となります。

以下のビデオの0:40付近から、Appleシリコン・ネイティブとRosetta 2の各モードの切り替え方法が説明されています。

Pro Tools 2022.12自体はパブリック・ベータではなく正式リリース版です。M1/M2 Appleシリコン搭載のMac上で”ネイティブ”として使用する場合は、機能制限のある”パブリック・ベータ”として動作するということになります。
Rosetta 2を使用する場合は、フル機能をご利用可能な「正式リリース版」として動作致します。

パブリック・ベータ版で動作しない機能

  • 現在Pro ToolsにバンドルされているAIRプラグインとインストゥルメント
  • クラウド・コラボレーションとプロジェクト
  • ICON、C24、Command 8コントロール・サーフェスはサポートされません
  • X-Form Audio Suiteとエラスティック・オーディオのアルゴリズム
  • ReWireのサポート
  • MP3エクスポート(バウンス、ファイルとしてクリップをエクスポート)
  • 楽譜エディタ
  • コードを抽出
  • 全てのシステム/構成での完全動作確認はなされていません
  • 上記の課題の多くは、今後リリースされる完全修正版で解決予定ですが、幾つかに関しては、正式対応後もRosetta 2での継続使用が必要なものが出てくる見込みです。

    AAXシリコンNativeプラグイン互換性

    スクリプティングSDK

    Pro Tools 2022.12は、オープンで特定言語に依存しないAPIを用いてPro Toolsにスクリプティングすることで、サードパーティー・ディベロッパーやゲーム会社並びに放送局といった独自のワークフローが必要な企業が自動化フローを創造しやすくなるよう、新たにスクリプティングSDKに対応しました。

    Pro Tools スクリプティングSDKは、Pro Toolsを制御して自動的にタスクを実行するためのアクセスを提供する、言語に依存しないオープンなAPIです。

    セッションを開く、閉じる、保存、特定のセッションを開く為のクエリ、様々なフォーマットでのエクスポート、タイムライン上でのいくつかの機能の実行、クリップや再生状態などを調べるための“get”コマンドの使用、開いているセッションに対して書き込み可能なアクションを実行するための”set”コマンドの使用などが可能です。

    どの言語でもアプリを作成できるので、C++よりPythonの方が得意という方でも、すぐに立ち上げ、実行することができます。このAPIは、Pro ToolsのWindows版とMac版の両方に含まれているので、Pro Toolsを使用するすべての人に適したソリューションを、どちらのオペレーティング・システム上でも作成することができます。

    Media Composer 2022.12でPro Toolsセッション・ファイルを直接エクスポート


    同時にリリースされたMedia Composer 2022.12にPro Toolsセッションファイルをエクスポートする機能が追加されています。これにより、Pro ToolsとMedia Composerの互換性が劇的に向上します。

    Media Composer 2022.12からエクスポートされたPro Toolsセッション・ファイルは、以前のバージョンのPro Toolsでも読み込めますが、マーカー表示部分で一部制限があります。


    最新macOS対応、スクリプティングSDK、Media ComposerからのPro Toolsセッション書き出し機能など、業務効率を向上させる機能が追加されたPro Tools 2022.12。Pro Toolsシステムの構築や機器更新のご相談などは、ROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。

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    *記事中に掲載されている情報は2023年01月05日時点のものです。