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NEWS
2023/05/16
5/25(木)ウェビナー開催!「2023 NAMM / NAB アフターレポート! 〜 今年の新製品・機材トレンドを振り返り!〜 」
先月、13日〜15日にかけてカリフォルニア州アナハイムでThe 2023 NAMM Showが、15日〜19日にかけてネバダ州ラスベガスにてNAB Show 2023が開催されました。Rock oNでは今年も連日Show Reportを掲載していましたが、本ウェビナーでは、実際に現地取材を担当したROCK ON PRO 洋介が、それぞれのショーを大量の写真と共に振り返ります。
今年の新製品情報 / 機材トレンドをまだ追えていないという方も、すでにチェック済みという方も、改めて一緒に内容を振り返りましょう!
◎ウェビナー開催概要
「2023 NAMM & NAB アフターレポート! 〜今年の新製品・機材トレンドを振り返り!〜」
日時:2023年5月25日(木) 18時~19時(予定)
講師:ROCK ON PRO 前田 洋介
参加費:無料
視聴方法:You Tube Liveにて生配信
◎You Tube Live 視聴URL:https://www.youtube.com/watch?v=7ITHy7rsiLs
◎講師紹介
株式会社メディア・インテグレーション
ROCK ON PRO / Product Specialist
前田 洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Rock oN Show Reportはこちらから↓
Rock oN Show Report The 2023 NAMM Show
https://www.miroc.co.jp/category/report2/showreport/namm2023/
Rock oN Show Report 2023 NAB Show
https://www.miroc.co.jp/category/report2/showreport/nab2023/
NEWS
2023/05/11
Trinnov Optimizerとモニターコントローラー機能を搭載した1Uの小型ユニットが登場
精緻な音場補正機能と、高い拡張性を備えたモニターコントロール機能を提供することで高い評価を得るTrinnov Audioから、新製品「NOVA」が発表されました。
NOVAは、1Uの小型なユニットにTrinnov Optimizerとモニターコントローラー機能を備え、標準で2chのOptimizerソフトウェアが搭載されています。
さらに、追加ライセンス購入により最大6chまでのスピーカーの最適化を行うことが可能で、5.1chサラウンドに対応するほか、同社リモートコントローラーLa Remoteにもフル対応します。また、NOVAはEUCONに対応しているため、Pro Toolsシステムへの組み込みも容易です。
Trinnov Audio NOVAの詳細はこちらのページをご覧ください。
製品情報
Trinnov Audio
NOVA プロセッサ本体
販売価格:¥701,800(本体価格:¥638,000)
NOVA Optimizer追加ライセンス(2ch分)
販売価格:¥171,600(本体価格:¥156,000)
NOVAの主な入出力
1x ADAT or S/PDIF optical input
1x S/PDIF coaxial input
2x XLR Balanced Analog input
4x TRS Jack Balanced Analog input
6x XLR Balanced Analog output
1x Stereo Jack Headphone output
Dante 8x in / 8x out (2x Ethernet port)
NOVA 専用3Dマイク
販売価格:¥151,800(本体価格:¥138,000)
*従来のTrinnov Audio社製測定マイクは現時点ではご使用いただけません。
La Remote USBリモート コントローラー
販売価格:¥184,800(本体価格:¥168,000)
La Remoteの詳細はこちら>>
専用マイク/追加ライセンスとのバンドル
NOVA2 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク
販売価格:¥853,600(本体価格:¥776,000)
NOVA4 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク+Optimizer追加ライセンス2ch分(合計4ch分の補正機能)
販売価格:¥1,025,200(本体価格:¥932,000)
NOVA6 MIC BUNDLE NOVA本体+専用3Dマイク+Optimizer追加ライセンス4ch分(合計6ch分の補正機能)
販売価格:¥1,196,800(本体価格:¥1,088,000)
Trinnov Audio NOVAの気になる発売時期は6月を予定!デモ、導入のご希望はお問い合わせフォームよりお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください!
NEWS
2023/05/09
8CHトランス/アイソレーター ART T8 〜グランドループが原因のハムノイズを解消〜
約40年にわたり、リーズナブルな価格帯で高品位な音響機器を手掛けているARTより、8CHトランス/アイソレーター T8がリリースされました。
ノイズの発生源にはいくつか種類がありますが、中でも、本製品はグランドループに起因する「ブーン」というハムノイズから縁を断ち切ることが可能です。
製品概要
T8
8 チャンネル・トランス/アイソレーター
希望小売価格:¥35,200(税抜 ¥32,000)
本機は、入力と出力をアイソレートし、グランド・ループが原因のハムノイズを解消する、8チャンネルのパッシブ・トランス / アイソレーターです。搭載する8つのトランスはフラットかつ幅広い周波数帯域に対応し、音質を損なわずクリーンでナチュラルなサウンドを出力します。トランスのユニティー・ゲインは1:1で、インピーダンスは 600Ω〜100kΩで使用できます。
【注目ポイント その1】 XLR、1⁄4′′フォーン、 RCA端子を装備
本機には他のアイソレーション・ボックスと一線を画す多様性があります。全てのチャンネルの入出力にバランス XLR 、 1⁄4′′フォーン、 RCA端子を備えています。これにより、どのようなオーディオ・システムにも対応でき、あらゆるシステムでクリーンなパッチ・ポイントとして使用できます。
【注目ポイント その2】ライブ・サウンド、常設・固定の設備、DJ等様々な場面に対応
また、ラック・マウント金具はリバーシブルでフロントとリアを付け替えられます。XLR端子面でもフォーン&RCA端子面でも、どちらでもフロントに設定できます。
・パソコンを使用したオーディオ・ワークステーションとモニター・システム間のインターフェースとして
・固定設備での長いケーブルの配線に
・レコーディング機器からの複数の信号ソースの分離に
等、 システムを柔軟に配線できます。
他にも、2つのオーディオ・システム間のより安全な接続等、様々な場面にご活用いただけます。
充実した機能、堅牢な構造、高品質により、ライブ・サウンド、常設・固定の設備、DJなど、あらゆるPA用途でお使いいただけます。
主な特長
▪ 高音質なパッシブ・オーディオ・インターフェース。
▪ 8 基の高性能トランスを搭載。
▪ すべての入出力に XLR 、 1/4 インチ・フォーン、RCA フォノ端子を装備。
▪ ラック・マウント金具を付け替えてフロント/リアを入れ替え可能。
▪ 入出力信号のグランドを分離し、ハムノイズを低減。
▪ 極めてフラットで広い周波数特性のオーディオ・トランスを搭載。
▪ 様々な信号に対応し、非常にクリーンでニュートラルなサウンドを実現。
▪ タップやスプリッターとして使用可能。
▪ 2 つのオーディオシステム(例:パソコンのワークステーションやモニターシステム)間を安全に接続可能。
▪ 19 インチ 1U サイズ。
スペック
▪ 周波数特性:10Hz〜50kHz, ± 0.5dB @ +4dBu
▪ THD:0.01% Typical @ 1kHz、+18dBu、<.1% @ 100Hz、+24dBu
▪ チャンネル・セパレーション:90dB typ.
▪ CMRR(同相信号除去比):60dB typ.
▪ 位相誤差:5°以下、20Hz〜20kHz
▪ 挿入損失:0.4dB@100kΩ負荷、5.5dB@600Ω負荷
▪ 入力端子:XLRメス・バランス、¼″TRSバランス、RCAフォノ
▪ 出力端子:XLRオス・バランス、¼″TRSバランス、RCAフォノ
▪ 寸法:44.5mm x 482.6mm x 95mm
▪ 重量:1.7kg
▪ 電源:不要(パッシブ)
国内代理店 日本エレクトロ・ハーモニックス:http://www.electroharmonix.co.jp/art/t8.html
XLR、フォーン、RCAと3種類の接続に対応し、1Uラックマウント可能なこの製品。一台あればグラウンド・ループに起因するハムノイズを断ち切ることはもちろん、配線をスッキリさせることも可能です。ノイズ対策にお悩みの方、ぜひ試してみてください!
Event
2023/05/02
5/12(金)BLACKMAGIC DAY 2023 開催!事前申込スタート!
先月開催された北米最大の放送機器展NAB2023。中でも、毎年新たなトレンドを業界に提案しているBlackmagic Designですが、この5/12(金)にその最新のテクノロジーとNABでの新製品を紹介するプライベートショー「BLACKMAGIC DAY 2023」を開催します。会場は弊社Rock oN渋谷店の地下に位置するスペースLUSH HUB、参加費は無料でBlackmagic Designホームページにて事前登録の受付が開始されています。
先日リリースされたDaVinci Resolve18.5の新機能、AI(DaVinci Neural Engine)を活用した数々のツールのほか、Blackmagic Cloud & Cloud Presentations、Blackmagic Cloud Store、ATEM Television Studio HD8、Fairlightなどの展示が予定され、ST2110対応製品をはじめとした今年リリース予定の最新製品についてのレポートも予定されているとのこと。また、共催となる株式会社メディア・インテグレーションMI事業部の取り扱い製品も展示、NAMM2023およびNAB2023で発表された、Apogee FirstTake、iZotope RX 10、Krotos Genesys Sound Packなど、今年の映像制作・音楽制作シーンを牽引する製品の展示・レポートも実施されます。
当日は軽食なども用意されたアットホームなイベントで、普段からお使いの製品についてや今後に導入を予定している機材について質問や相談を行える絶好の機会です。NAB2023で提案された最新テクノロジーで実現するワークフローを実際に体験できるチャンスをお見逃しなく!
開催概要
BLACKMAGIC DAY 2023
〜最新テクノロジーで実現するワークフロー&NAB2023レポート〜
●日程:2023年5月12日(金) 14:30-20:00
14:00:メディア関係者様受付開始
14:15 :ご来場者様受付開始
14:30 - 20:00 BLACKMAGIC DAY2023
●会場:LUSH HUB
東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツB1F
●参加費:無料
●参加方法:Blackmagic Designホームページにて事前登録
(リンク先のBlackmagic Designホームページ最下部に申し込みリンクがございます。)
*イベント内容、申込詳細はBlackmagic Designホームページにてご確認ください
https://bmduser.jp/training/detail.php?p=p00000176
主な展示製品
【Blackmagic Design製品】
• URSA Mini Pro 12K OLPF
Netflixの認定カメラリストの追加、光学ローパスフィルターを搭載
• Blackmagic Pocket Cinema Cameraシリーズ
SNSにシネマライクなコンテンツを作成する、縦長のアスペクトレイシオ対応
• ATEM Television Studio HD8 ISO
全8入力の個別収録に対応に加え、リモートカメラコントロール、ネットワークストレージ機能搭載
• DaVinci Resolve 18.5
新しいAIツール、音声のテキスト化、自動字幕、AIによるオーディオ分類など
• Blackmagic Cloud & Cloud Presentations
最新のクラウドワークフロー
• Fairlight Console
3Dイマーシブオーディオ
• NAB2023新製品
ST 2110ベースのIPビデオシステム変換コンバーター、I/Oカードなど
【Media Integration製品】
• iZotope RX 10 & Nectar 3 Plus、Waves Clarity VX他プラグイン・エフェクト
DaVinci Resolve でのオーディオ処理に最適なプラグイン
• KROTOS Genesys Sound Pack with Krotos Studio
3つの簡単なステップで自在にハリウッドサウンドを生成できるサウンド・デザイン・ツール
• Apogee ClipMic digital 2 + UltraSync 、Earthworks 他マイク
映像制作のナレーション、オーディオ収録に最適なマイク
• Leiwtt Connect 6
配信に最適化したオーディオ・インターフェイス
• Apogee Symphony I/O mk2
DaVinci Resolve でのイマーシブ・オーディオ制作に最適なハイエンド・オーディオ・インターフェイス
NEWS
2023/05/01
【5/19発効】Avid ビデオ製品価格改定情報
2023年5月19日より、Avidの一部製品の価格が改定されます。
ビデオ製品では、主に保守関連製品の価格改定が予定されています。
保守加入をご検討のみなさまはご留意くださいませ。
概要:Avid ビデオ関連保守製品を中心に価格が上昇
新価格の発効日:2023年5月19日
現行価格での受注締切:2023年5月18日付け受注分まで
Meida Composer関連
0541-39304-13 Media Composer Perpetual 1-Year Updates + Standard Support Plan RENEWAL
現行価格:¥74,360(本体価格:¥67,600)
新価格:¥77,000(本体価格:¥70,000)
9938-30019-00 Media Composer Perpetual 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:74,360(本体価格:¥67,600)
新価格:¥77,000(本体価格:¥70,000)
0541-39312-14 Media Composer Perpetual 1-Year Updates + Elite Support Plan RENEWAL
現行価格:¥148,500(本体価格:135,000)
新価格:¥154,000(本体価格:140,000)
0541-60141-13 Media Composer Perpetual Floating License 5 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥371,800(本体価格:¥338,000)
新価格:¥385,000(本体価格:¥350,000)
0541-60142-13 Media Composer Perpetual Floating License 20 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥1,485,000(本体価格:¥1,350,000)
新価格:¥1,540,000(本体価格:¥1,400,000)
0541-60143-13 Media Composer Perpetual Floating License 50 Seat 1-Year Software Updates + Support Plan RENEWAL
現行価格:¥3,718,000(本体価格:¥3,380,000)
新価格:¥3,850,000(本体価格:¥3,500,000)
アカデミック関連
Media Composer アカデミック/EDUライセンスについても、ほぼ同様の価格改定が実施されます。アカデミック/EDUについては、個別にROCK ON PROまでお問合せください。
Artistシリーズ ビデオI/O関連
9938-30988-00 Artist | DNxIQ Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥43,230(本体価格:¥39,300)
新価格:¥47,520(本体価格:¥43,200)
9938-30989-00 Artist | DNxIP Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥35,530(本体価格:¥32,800)
新価格:¥39,710(本体価格:¥36,100)
9938-30990-00 Artist | DNxIV Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥31,680(本体価格:¥28,800)
新価格:¥35,860(本体価格:¥32,600)
9938-30991-00 Artist | DNxID Extended Hardware Support RENEWAL (Electronic Delivery)
現行価格:¥14,300(本体価格:¥13,000)
新価格:¥15,730(本体価格:¥14,300)
0541-60291-15 Artist | DNxIQ Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥43,230(本体価格:¥39,300)
新価格:¥47,520(本体価格:¥43,200)
0541-60292-15 Artist | DNxIP Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥35,530(本体価格:¥32,800)
新価格:¥39,710(本体価格:¥36,100)
0541-60293-15 Artist | DNxIV Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥31,680(本体価格:¥28,800)
新価格:¥35,860(本体価格:¥31,700)
0541-60294-15 Artist | DNxID Extended Hardware Support RENEWAL
現行価格:¥14,300(本体価格:¥13,000)
新価格:¥15,730(本体価格:¥14,300)
Nexis 関連
Nexisに関する保守製品も、全体的に3-5%の価格上昇となります。製品が相当数に昇るため、個別にROCK ON PROまでお問合せください。
NEWS
2023/04/28
【5/19発効】Pro Tools | Sync X 価格改定と新製品受注スタート
2023年5月19日より、Avidの一部製品の価格が改定されます。
オーディオでは、4月の改訂で価格が据え置きとなっていたPro Tools | Sync Xが含まれています。現行価格での受注は2023年5月18日までとなりますので、導入をご検討中のみなさまはご注意いただけますようお願い申し上げます。
また、Pro Tools | MTRX IIの発表に伴い、MTRX II専用拡張モジュール、および、MTRX II本体のハードウェア保守(新規加入・更新)が追加されます。Pro Tools | MTRX II導入をご検討の方はぜひご参照ください。
ビデオ関連の情報は確認が取れ次第、ROCK ON PRO WEBサイトでお知らせの予定です。
価格改定
9900-74104-03 Pro Tools | Sync X
現行価格:¥524,700(本体価格:¥477,000)
新価格:¥616,000(本体価格:¥560,000)
型番変更
現行型番:9900-71255-00 Pro Tools | MTRX 64 channel IP Audio Dante Module
新型番:9900-71255-01 Pro Tools | MTRX 64 channel IP AUDIO Dante Module (not compatible with MTRX II)
新製品
9900-74167-00 Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 module (MTRX II & MTRX Studio ONLY)
販売価格:¥135,080(本体価格:¥122,800)
Rock oN Line eStoreで予約>>
9900-74279-00 Pro Tools | MTRX II Base unit with with DigiLink, Dante 256 and SPQ
販売価格:¥1,089,000(本体価格:¥990,000)
Rock oN Line eStoreで予約>>
0540-60914-15 Pro Tools | Carbon Pre, Extended Hardware Support 3 Years, NEW
販売価格:¥49,060(本体価格:¥44,600)
9938-31258-00 Pro Tools | Carbon Pre, Extended Hardware Support 3 Years, NEW (Electronic Delivery)
販売価格:¥49,060(本体価格:¥44,600)
0540-60950-15 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, NEW
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
9938-31316-00 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, NEW (Electronic Delivery)
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
0541-60525-15 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, RENEWAL
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
9938-31317-00 Pro Tools MTRX II, Extended Hardware Support 1 Year, RENEWAL (Electronic Delivery)
販売価格:¥101,200(本体価格:¥92,000)
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZEueauzP0-Q
NEWS
2023/04/28
4/29(土)、30日(日)『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験!ニコニコ超会議2023 松竹株式会社ブースにて
4月29日(土)、30日(日)、幕張メッセ 国際展示場 1〜11ホール・イベントホールにてリアル開催される 「ニコニコ超会議2023」の松竹株式会社様ブースにて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験できるイベントが実施されます。
ニコニコ超会議2023 〜 超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 ブースで体験〜
ニコニコ超会議 2023 概要: https://chokaigi.jp/2023/about/
チケット情報はこちら:https://chokaigi.jp/2023/ticket/
◎立体音響で体感せよ!『銀河英雄伝説 Die Neue These~神々の黄昏(ラグナロック)作戦~』
『作戦名は神々の黄昏(ラグナロック)』
昨年上映された『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』より、銀河帝国による自由惑星同盟への大規模進攻作戦『神々の黄昏(ラグナロック)』のハイライトシーンを迫力の立体音響で体感!
ここでしか見られない特別編集の映像を、松竹映像センターの最新技術を駆使しなんと立体音響化!
Dolby Atmos(11.2ch)対応のスピーカーを搭載したポッド型チェアスピーカーで体験することにより、艦隊戦の砲撃音やメインキャラクターのセリフをまるで自分もその場に居合わせたかのように体感できるスペシャルイベントです!
\\本イベント限定、ラインハルト(CV:宮野真守)による新規収録ボイスあり!//
『“ファイエル”の言葉を合図に、卿も神々の黄昏(ラグナロック)作戦に参加せよ。』
URL:https://chokaigi.jp/2023/plan/shochiku.html#section1
◎日時(体験時間:約2分)※予定
・4月29日(土)14:00 ~ 17:30
・4月30日(日)12:00 ~ 14:45
◎場所
・幕張メッセ国際展示場 HALL4-B41
映像編集・立体音響制作:株式会社松竹映像センター
オーディオチェア提供:Audio Heart Co.,Ltd.
Dolby Atmos 7.2.4chに対応 Audio Heart VRS-1
今回、立体音響コンテンツの再生に使用されるのは、平面8ch(センターはファンタム定位のため2本使用)、サブウーファー2ch、トップ4ch、計14本のスピーカーを搭載したAudio Heart社のVRS-1というスピーカー内蔵のシアターチェア。
専用設計のスピーカーで迫力のある高音質サウンド、そしてたまご型のシェルに包まれているため、今回のようなイベント会場での展示でも周囲の騒音が軽減され、没入感のあるサウンドを楽しむことができます。
写真中央のヘッドレストの位置に後頭部を合わせるようにして座ると、より正確な音像定位で聴くことができるのでおすすめです!
超低共振周波数設計のサブウーファー、広いダイナミックレンジのアルミコーンウーファー、ボイスコイル直結振動板によりハイレゾ帯域も楽にカバーするツイータなど、このスピーカーの為に独自に開発したスピーカー・ネットワークにより、広いダイナミックレンジとともに、今までに無い超広帯域を実現することで、シェル内の自然な音響特性を実現しています。
Audio Heart VRS-1
https://audio-heart.co.jp/vrs-1/
超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 タイムテーブル
ニコニコ超会議2023 リアル開催は4/29(土)、30日(日)の2日間!銀英伝ファンの方はもちろん、Dolby Atmosの立体音響を体験してみたいという方もぜひご来訪ください!
Dolby Atmos制作環境の構築、スタジオ施工に関するお問い合わせはぜひROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.ZEs_r-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZEs_vuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku-proceed2020/#.ZEs_zuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku2018/#.ZEs_1-zP0-Q
NEWS
2023/04/24
世界初!? 3Dシンセサイザー登場!! Sound Particles “SkyDust 3D”
コンピュータ・グラフィックスの概念とパワーを音響の世界に応用することで、オリジナリティの高いサウンドを提供するポルトガルのメーカー Sound Particles。同社がリリースした最新プロダクトは、曰く「世界初」のプラグイン3Dシンセサイザー!
1音を鳴らすだけでも、即座に3Dサウンドを生成。出力は多数の "イマーシブ" フォーマットに対応。ステレオ音像では素晴らしく、空間オーディオでは比類のない性能を発揮。プロデューサー、作曲家、キーボーディスト、DJなど、音楽制作に関わる全てのプロフェッショナルに理想的な選択肢となるでしょう。
独自の3Dエンジンとポリフォニック・シンセサイザーの統合により、易しいインターフェイスで画期的なサウンド生成が可能になりました。アフタータッチで3D配置を操作、EGで各音の挙動を設定、LFOで高低を変更、空間内を動き回るアルペジオ。空間オーディオを、クリエイティブなツールとして使用できるのです。
製品の詳細はこちら>>(Formula Audio ウェブページ)
SOUND PARTICLES / SkyDust 3D
通常価格:¥51,700 (本体価格:¥47,000)
→リリース記念25%OFF! ¥38,775 (本体価格:¥35,250)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラル、5.1、7.1.2、13.1、22.2ch、最大6次のAmbisonicsほか30種類以上
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
Rock oN Line eStoreで購入>>
SOUND PARTICLES / SkyDust Stereo
通常価格:¥25,960 (本体価格:¥23,600)
→リリース記念25%OFF! ¥19,470 (本体価格:¥17,700)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラルのみ
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
*ヘッドフォンを使用する事で、SkyDust 3Dと同じく「空間音声」による作業が可能となります。
*SkyDust 3Dとのパラメータ互換があります(出力の設定は保たれません)。
Rock oN Line eStoreで購入>>
Gallery & Features
8つのオシレータ、各々に3D位置情報を設定可能
様々なパラメータと統合された3Dエンジンによる空間生成
使いやすいプリセット機能と画面
強力なアルペジエータ、ポリフォニック・シーケンサーを装備
現代的なFMシンセシス
各オシレータにフィルタを備えた減算合成
独特のサウンドを生む、ピッチ・エフェクト
便利なミキサー画面とエフェクト調整
かつてないほど柔軟なマトリクス
パラメータの無作為設定も可能
イマーシブ・オーディオは今や映像制作にとどまらず、作曲や音楽制作においてもDolby Atmosや360 Reality Audioを前提とした作品作りが多くなっていることを感じる今日この頃。まさに、時代が求めるカッティングエッヂなシンセと言えるでしょう!
本製品のお求めはRock oN Line eStore、または、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2023/04/13
学生に無料でMedia Composerを提供~Media Composer for Students プログラム開始!
未来のコンテンツ制作で活躍するクリエイターを育成することを目的として、AvidがMedia Composer for Students Programを開始いたしました。
無料で登録できるAvidラーニング・アフィリエイトに参加した教育機関であれば、在籍しているすべての生徒にMedia Composerソフトウェア・ライセンスの資格を無料で提供できます。
Avidラーニング・アフィリエイトへの参加は、下記リンク先ページ中ほどの「アフィリエイトになりましょう」、または、こちらのリンクから無料で登録可能です。
Media Composer for Students Program詳細 (Avid WEBサイト)
Avidラーニング・アフィリエイトとは?
Avidラーニング・アフィリエイトは、次世代のクリエーターやメディア・アート教育者を支援することを目的として、Avidが25年以上にわたり実施してきた教育プログラムである「Avidラーニング」の一部です。
Avidラーニングには「アフィリエイト」「パートナー」「メディア・キャンパス」の3種類があり、それぞれ、参加資格や提供されるプログラムに違いがあります。
Media Composer for Studentsプログラムの提供を受けるためには、Avidラーニング・アフィリエイトへの参加が必要です。
Avidラーニング全体について、詳しくはこちら (Avid WEBサイト)
Avidラーニング・アフィリエイトへの参加で得られる、その他の特典
すべてを網羅した「入門」チュートリアル、ヒント、テクニック・コンテンツ。さらにオプションとして Avid Learning Partner プログラムによる認定資格の追加
無料の Avid Educator ワークショップ 1 回
音楽およびメディア・アート教育における世界有数の認定プログラムとして受賞歴のあるAvid Learning Central eラーニング・プラットフォームの90日間トライアル
他の教育者とネットワークを構築するための Avid Learning コミュニティ・フォーラムへのアクセス
Support
2023/04/13
【生産完了】Pro Tools | MTRXが生産完了〜同時に後継機を発表
高い拡張性と柔軟性を合わせ持ち、さまざまのユーザーごとに必要な機能を自由に提供してきたAvidのフラッグシップI/O、Pro Tools | MTRXが生産完了となりました。
在庫限りで販売完了となりますので、お早めのご検討をおすすめいたします。
Pro Tools | MTRX Base unit with MADI and Pro|Mon 購入ページ(Rock oN Line eStore)
同時に後継機である「Pro Tools | MTRX II」が発表されています。下記リンク先の情報を合わせてご覧ください。
Avidが新製品を発表!Pro Tools | MTRX IIとMTRX Thunderbolt3オプションカードが登場!!(ROCK ON PRO WEBサイト)
生産完了となった製品
製品名:Pro Tools | MTRX Base unit with MADI and Pro|Mon
生産完了日:2023年3月30日
サポート終了日:未定(近日中にAvid WEBに記載されると推測されます)
後継機:Pro Tools | MTRX II Base unit with DigiLink, Dante 256 and SPQ
Pro Tools | MTRXのハードウェア保守は引き続き販売されます。サポート終了日までの間、ハードウェア保守を更新いただくことで、すでにお持ちのPro Tools | MTRXの保守は継続されます。
ご不明点、ご相談はROCK ON PROまでお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZDdZ1uzP0-Q
NEWS
2023/04/11
SONY MDR-MV1 イマーシブ時代のリファレンスヘッドフォン / スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現 360 VME
立体音響の制作に最適 背面開放型モニターヘッドホン MDR-MV1
ソニーより、開放型モニターヘッドフォンの新モデル「MDR-MV1」を5月12日に発売することが発表されました。また、スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現できる新サービス 360 Virtual Mixing Environmentも同時に発表されました。
>>MDR-V1 特設サイトはこちら
https://www.sony.jp/headphone/special/MDR-MV1/?s_pid=jp_/headphone/_products/_MDR-MV1
>>Rock oN Company 紹介記事:スタジオを持ち歩く?イマーシブ時代のリファレンスヘッドフォンSONY MDR-MV1登場
https://www.miroc.co.jp/product_info/sony-mdr-mv1/
また、こちらのインタビュー記事では、知られざる開発の舞台裏が紹介されています。
>>開発者インタビュー 立体音響時代の新たなモニターヘッドホン スタジオの音響空間を再現する『MDR-MV1』
https://www.sony.jp/feature/products/230411/?s_pid=jp_/headphone/_products/_MDR-MV1
立体音響スタジオの音場をヘッドフォンで高精度に再現 360 Virtual Mixing Environment
360VMEとは、Virtual Mixing Enviromentと呼ばれるSONYの技術です。既にハリウッドのスタジオで活用されており、ヘッドフォンモニタリングで、スタジオと同様のモニタリング環境を提供する技術として活用されています。
より具体的な技術的解説はこちらの記事に掲載されています。
>>360VMEを支える技術 サウンド制作用リファレンス スタジオの音場環境をヘッドホンで高精度に再現 「360 Virtual Mixing Environment」
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/research/technologies/360VME/
今回発表されたサービスは、弊社Media IntegrationのMIL Studioでの360VMEのプロファイル測定、及び提供が開始されるというものになります。
>>VMEに関するお問合せは弊社輸入事業部のサイトをご覧ください↓
https://www.minet.jp/brand/sony-360-vme/sony-360-vitual-mixing-environment/
立体音響コンテンツ制作システムに関するお問合せ・ご相談はROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/works/milstudio-system-proceed2022/#.ZDTYcOzP0-R
https://pro.miroc.co.jp/works/mil-studio-tech-proceed2022/#.ZDTYiezP0-S
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.ZDTQ4OzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZDTRROzP0-Q
NEWS
2023/04/11
220種を超えるWavesプラグインがサブスクリプションで使い放題!Waves Creative Access登場。AI活用の新機能 StudioVerseも同時リリース
イスラエル人口第2位の都市テル・アビブに本社を置く、言わずと知れたプラグインメーカー・Wavesより、3月末、サブスクリプションプランのWaves Creative Accessが発表されました。上位プランのUltimateでは220種を超えるプラグインが年間36,300円(税込)で使い放題。仮に365日毎日使ったとすると、1日あたり大体100円。この金額で、全対象プラグインが最新で使えるということが、高いと思うか安いと思うかは…みなさまのご利用状況次第ですが、このWaves Creative Accessに登録することで利用可能となる、AI活用の新機能StudioVerseにも要注目です!
※重要なお知らせ:
Waves Creative Accessの発表にともない、永続ライセンスおよびWUPの販売終了がアナウンスされておりましたが、その後、Waves社より販売再開が発表されました。本件に関する詳細につきましては、こちらのページをご一読のほど、よろしくお願いいたします。
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
Waves Creative Accessとは?
220種を超えるWavesプラグインを常に最新の状態で使用し、トップクリエイターや世界中のユーザーとAIプリセットを共有できるStudioVerseを使用できるWavesの新しいプラグイン・プランです。
Wavesの全プラグインを使用できるWaves Ultimate、110種のプラグインを使用できるWaves Essentialの2つのラインナップで、1ヶ月から1年まで使用したい期間に併せたプランからご利用いただけます。
Waves Japan 紹介ページ:https://wavesjapan.jp/waves-creative-access
◎各プランに含まれる製品リストPDF (2023年4月現在)
WAVES_Creative_Access_List_202304.pdf
◎各プランの製品ラインナップWEB(随時更新)
Ultimate:
https://wavesjapan.jp/plugins?tag_id=Plan_Ultimate&page=1
Essential:
https://wavesjapan.jp/plugins?tag_id=Plan_Essential_Ultimate&page=1
StudioVerseとは?
上記動画(2:15~)で紹介されていますが、Musical AIが音楽を分析して最適なエフェクトチェーンを提案、重要なパラメータへすぐににアクセスできるマクロコントロール機能も搭載。
一般的なプラグインの使用方法として、必要なパラメータをゼロから変更していく方法のほか、購入時のプリセットをまずは試して、そこから細かい調整をしていく方法などがあると思います。特に後者のタイプの方には、手間を減らしながらも、サウンドメイキングのバリエーションを増やすことができ、非常におすすめできる機能となっています。
膨大なプラグインを余すことなく使いこなす、世界最大のプラグイン・チェイン・コミュニティー、StudioVerseも同時リリース。Waves Creative Accessに付属いたします。世界中のトッププロデューサー、グラミー受賞エンジニア、クリエイターによるプラグイン・チェイン(複数のプラグインを使った音作り)を、AIアシストでDAW上に展開。ビギナーから熟練のエンジニアまで、誰でも最高のサウンドでミックスができるプラットフォームが世界中のクリエイターをアシストします。
Waves Japan 紹介ページ:https://wavesjapan.jp/studioverse
下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/waves-change-registration-system/#.ZDPqzezP0-Q
NEWS
2023/04/07
Dolby Atmos再生対応の配信サービス NeSTREAM LiveにてAvid Creative Summit 2023のアーカイブが公開中!
Dolby Atmos形式のコンテンツ再生に対応した配信サービス 「NeSTREAM Live」にて、先日弊社にて開催いたしましたAvid Creative Summit 2023 の配信アーカイブが公開されています。
ご視聴にはスマートフォンやApple TV 、 Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。
すでにNeSTREAM Liveアプリをインストールされている方は、下記項目3記載のリンク先ページより、各セミナーのQRコードを読み込みください。
NeSTREAM Liveを使用したDolby Atmos 配信アーカイブのご視聴方法
1.視聴環境を下記から選びクリックしてください。各ページを参考の上、準備をお願いします。
・ iPhoneの方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc1
・ Androidの方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc2
・ Apple TV、Fire TVを使ってTVで視聴する方 https://nestreamlive.radius.co.jp/dolby/#anc3
2. それぞれの環境にNeSTREAM LIVEのアプリをインストールしてください。
※AppleTV、FireTVはそれぞれのアプリストアで「NeSTREAM LIVE」と検索してインストールしてください。
3.アプリインストール後は下記リンク先ページのQRコードを読み込むことで各セミナーをご視聴いただけます。
AVID CREATIVE SUMMIT 2023 セミナー Dolby Atmos音声配信
アーカイブ配信 : 2K映像 + Dolby Atmos
◎ACSUセミナー配信のご視聴はこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event12/
◎パソコン音楽クラブ スペシャルライブのご視聴はこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event13/
※アーカイブ配信は予告なく公開終了となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・NeSTREAM LIVEアプリでDolby Atmos再生に対応している機器はこちら
※ Dolby Atmosに対応してないAndroid端末は無音または再生不可となります。ご了承ください。
・NeSTREAM LIVEに関するFAQはこちら
●NeSTREAM LIVE 配信視聴に関するお問い合わせ先
NeSTREAM LIVE カスタマーサポート窓口
営業時間:平日 10時~17時
電話番号:050-3528-6313
メール nestream_live@user-support.jp
公式サイト https://nestreamlive.radius.co.jp
You Tubeでのアーカイブ配信ご視聴方法
◎You Tubeでのアーカイブ配信のご視聴はこちら
※動画ウインドウ内右上の「再生リスト」をクリックすると公開中の全てのセミナーがご視聴いただけます。
Dolby Atmosをはじめとするイマーシブコンテンツの制作機材、スタジオ施工に関するご相談は導入実績豊富なROCK ON PROへご相談ください!
お問い合わせは下記コンタクトフォームよりご連絡お願いいたします。
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZC_OtuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.ZC_OxuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZC_O1ezP0-Q
Support
2023/04/05
NugenAudio 主要製品が Apple Silicon へ正式対応!
2023年3月下記製品のメンテナンスアップデートが公開され、Apple Sillicon搭載MacPCのネイティブ環境への対応が発表されました。Apple Silliconネイティブ環境でご利用の際は、記載のバージョン以降にてご利用ください。
対象製品
• VisLM-H 2
• ISL 2 | True Peak Limiter
• LM-Correct 2
• Halo Upmix
• Halo Downmix
• Halo Vision
• MasterCheck Pro
• SigMod
アップデート内容
• Apple Siliconネイティブ対応
• アプリケーション内にフィードバック送信機能の追加
• その他、細かいバグフィックス
現在製品をお持ちの方は無償でアップデートが可能です。ぜひ最新版へのアップデートをご検討ください。
本件に関するより詳細な情報は、(株)メディア・インテグレーション MI事業部 サポートページをご覧ください。
NEWS
2023/04/04
2023年は連続開催!NAMM / NAB Show レポート!!
世界最大規模の楽器展示会であるNAMM Show、そして、同じく世界最大規模の放送機器展であるNAB Show。2023年はこのふたつのビッグな展示会が連続する日程でおこなわれます。
ROCK ON PROでは約3年ぶりとなる現地レポートを実施予定!気になる新製品や、音や音楽の未来を占う新テクノロジーなど、まさに世界最新の情報をリアルタイムでお届けします。
各レポート記事はRock oN Company WEBサイトにて順次公開されます。すでに多くの新製品情報が掲載されていますので、ショウ本番まで、期待を最大限に膨らませてお待ちください!
4/13-15 NAMM Show 2023 現地レポート
Rock oN ショウ・レポート NAMM 2023
THE 2023 NAMM SHOW公式WEBサイト
4/15-19 NAB Show 2023 現地レポート
Rock oN ショウ・レポート NAB 2023
NAB SHOW公式WEBサイト
レポート記事は公開後に順次追加予定!最新情報をお見逃しなく!!
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/#.ZDdzwOzP0-Q
NEWS
2023/04/03
【重要なご案内】 Waves製品の登録/認証システム変更のお知らせ
MIオンラインストアにて下記製品販売再開のご案内(2023.4.3 追記)
弊社輸入事業部直営のMIオンラインストアにて、各種Wavesプラグインの永続ライセンス版およびWUP(Waves Update Plan)の販売が再開されました。
なお、下記URLにて案内されております通り、現時点におきまして国内のWaves販売窓口はMIオンラインストアのみとなっております。これまで弊社ROCK ON PROよりご購入いただいておりましたみなさまにおかれましては、多大なるご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。この件に関しまして、続報がございましたら本ページにてお知らせさせていただきます。
https://wavesjapan.jp/articles/news-waves-20230330
販売再開となる対象商品
・Waves シングルプラグイン各種(永続ライセンス)
・Waves バンドル製品各種(永続ライセンス)
・WUP(Waves Update Plan)
国内でのWaves製品購入に関してはMIオンラインストアにてご確認ください。 また、WUP(Waves Update Plan)のご確認、お申し込みに関してはメディア・インテグレーションカスタマーケアまでお問い合わせください。
現在wavesjapan.jpでは、製品ページからの購入リンクを改修中です。正式な改修完了での公開は2023年4月中旬を予定しております。
Waves永続ライセンス製品、WUPの販売再開に関するご案内(2023.3.30 追記)
Wavesプラグインのサブスクリプションプラン「Waves Creative Access」の発表とともに、永続ライセンスとWUPの販売終了がアナウンスされておりましたが、その後、Waves社より販売再開が発表されました。
現在、下記ページにてWaves CTOおよび共同創業者Meir Shashouaからのメッセージの日本語訳全文が掲載されています。
https://wavesjapan.jp/articles/news-waves-20230330
2023年3月27日、サブスクリプションプラン「Waves Creative Access」を発表とともに、永続ライセンスおよびWUPの販売終了を告知いたしておりましたが、本日(2023年3月29日)Waves社より永続ライセンスとなるシングル/バンドル製品と、Waves Update Plan(WUP)の販売再開がアナウンスされました。
Waves Creative Accessの発表にともない、多大な混乱とご迷惑をお掛けいたしましたことお詫び申し上げます。
今後もお客様にご満足いただける製品をお届けするべく、全力を尽くしてまいります。引き続きご理解ご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。
Waves社より、レジストレーション(登録)/オーソライズ(認証)システムが変更されるという案内がございました。
これに伴い、2023年3月26日(日)を過ぎると、既存のシリアルナンバーは製品登録が行えなくなりますのでご注意ください。
未登録のWavesシリアルナンバーをお持ちの方は、必ず2023年3月26日(日)までに登録/認証作業を行っていただくようご注意ください。
概要:Waves製品のレジストレーション(登録)/オーソライズ(認証)システムが変更
影響:2023年3月26日以後、それ以前に発行されたライセンスはレジストレーション(登録)ができなくなります。
対策:下記「この要件に当てはまる項目」に当てはまるラインセンスは2023年3月26日(日)までに登録/認証作業を行ってください。
この要件に当てはまる項目
Waves認定ディーラーにて購入した単体プラグイン、バンドル、アップグレード、ハードウェアに付属するWavesソフトウェアのうち、まだ登録を行っていないもの
プロモーション等で配布されたフリーWavesプラグイン
その他何かしらのケースで入手されたWaves製品のシリアルナンバーで、未登録のもの
なお、ご購入いただいたシリアルナンバーを既にWavesアカウントへご登録いただいている場合は、再度登録/認証をおこなっていただく必要はございません。
Waves製品登録ページ(本国WEBサイト)
Waves製品の登録方法(国内代理店WEBサイト)
Wavesシリアルナンバー登録確認とアクティベーションの確認方法
本件に関するお問い合わせは、Waves国内代理店であるメディア・インテグレーション MI事業部へお問い合わせください。
NEWS
2023/03/31
Avid Media Composer ver.2023.3リリース情報
日本時間 2023年3月29日、Avid Media Composer バージョン2023.3がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
また、同時にAvid Link 2023.3もリリースされております。
今回は、さらなるPro Toolsへのセッションファイルのエクスポート機能の強化から、ビンの保護機能など、コラボレーション機能はさらに便利にそして簡単になりました。では、Media Composer 2023.3の新機能について見ていきましょう。
Media Composer 2023.3 新機能
Pro Toolsセッションエクスポートの改善
前回のリリースで、Media ComposerのシーケンスをPro Toolsのセッションとしてエクスポートすることができるようになりましたが、今回のリリースでは、この機能を強化し、改善しました。
Pro Toolsセッションのエクスポートのプロセスにおいて、「すべてのメディアをコピー」でエクスポートするときのオプションが追加されました。 「以前のシークエンスに含まれるオーディオメディアを除くかを尋ねる」や「以前のシークエンスに含まれるビデオメディアを除くかを尋ねる」オプションを選択すると、ビンのコンテンツ全体(個々のシーケンスで使用されているメディアファイルだけではなく)を比較し、差分をエクスポートできます。
「保存」ボタンをクリックし、ファイル場所を選択すると、「シーケンスの選択」ダイアログボックスが表示され、「Exclude Audio and Video Media Referenced from Sequence(シーケンスで参照されたオーディオ・ビデオメディアを除外)」ドロップダウンメニューから、ビンのコンテンツ全体(『すべて』)を選択することができます。
また、「メディアをコンソリデート」でのエクスポート方法でも、「以前のシークエンスに含まれるオーディオメディアを除くかを尋ねる」のチェックボックスを使うことで、差分をエクスポートすることができます。
その他のアップデートとして、「アクティブでないオーディオトラックを含む」のチェックボックスを適宜使用することで、アクティブでないオーディオトラックを含めたり、除外したりすることができます。また、「WAVではないメディアをBWFに変換」オプションは、エクスポート中にメディアの差分をコピーしながら、ファイル変換をします。
新しい「プロジェクトビンを保護」コマンドがビンコンテキストメニューに追加
Media Composerでは、共有プロジェクトのビンをロックすると、そのビンに対して、他のユーザが変更をかけることができません。
新しい「プロジェクトビンを保護」コマンドでは、ビンをロックしているユーザを含め、すべてのユーザーに対してビンを読み取り専用にします。そのコマンドへは、ビンコンテナにある共有されているビンアイコン上で右クリックし、「プロジェクトビンを保護」を選択します。ビンをロックしているユーザーには、緑のビンアイコンが表示されますが、「プロジェクトビンを保護」を選択すると、そのユーザに対しても表示が赤くなり、常にロックされた状態で開きます。ビンが閉じられると、「プロジェクトビンを保護」コマンドを実行したユーザーは、同じコンテキストメニューを使用して、「プロジェクトビンのロック解除」を選択することができます。
ビンコンテナのフォルダ内にフォルダを追加
以前のバージョンのMedia Composerでは、ビンコンテナにあるフォルダに対して、サブフォルダを直接作成することはできませんでした。そのため、一旦ビンコンテナのルートレベルでフォルダを作成し、それをフォルダにドラッグする必要がありました。このバージョンでは、フォルダで右クリックするだけで、フォルダ内にフォルダを直接追加できます。
Adobe Premiere Proから移行する編集者向けの
新しいユーザー プロファイルとワークスペース
Adobe Premiere Pro から Avid Media Composer に移行する編集者は、新しいユーザープロファイルとワークスペースの追加により、プロセスがより簡単になります。ユーザー設定ウィンドウの上部にある「ユーザー設定」ドロップダウン メニューから「ユーザー設定を作成」を選択すると、「Media Composer デフォルト」と「Adobe Premiere Proから移行」という2つのデフォルト設定が表示されるようになりました。
「Adobe Premiere Proから移行」を選択すると、Adobe Premiere Pro風のウィンドウとツールバーのレイアウトに基づき、4つの新しいワークスペースのセットが提供されます。
Marker Toolのコラムに「作成日」が追加
マーカー ツールに「作成日」コラムが追加され、ユーザーのオペレーティング システムの日付形式に従うようになりました。これにより、日付が適切に記載され、ユーザーの地域やその他の設定と一致する表示にすることができます。 さらに、このコラムはアルファベット順ではなく年代順にソートされるようになりました。
UMEのLive Link
Live Linkは現在、Avid Universal Media Engine (UME) を介してサポートされており、MOVやMP4のビデオフォーマット、TIFFやJPEG、PNGの静止画 (画像シーケンスではない) で使用できます。 この変更により、Apple QuickTimeライブラリへの追加依存関係が削除されます。 ユーザー設定>リンク設定>リンク オプションタブで、「Live Linkを有効」を選択すると、リンクされたビデオ ファイルまたはサードパーティ アプリケーションで作成された静止画像は、Media Composerの外部で変更された場合に自動的に再リンクされます。
Live Linkを使用している時は、オリジナルファイルの尺やトラックのレイアウト、圧縮の種類は変更されません。また、Live LinkはMXF OP 1aファイルをサポートされませんのでご注意ください。
Relinkダイアログのファイルやフォルダの選択
「Locate Media」プロセス中に特定のファイルまたはフォルダ全体を選択できるようになり、再リンクが改善されました。 フォルダーを選択することで、ファイルをより簡単に再リンクできます。
リモートユーザがNEXIS|Edgeにメディアをコピー(NEXIS|Edgeユーザーのみ)
Avid NEXIS|Edgeを使用しているリーモート接続のユーザは、Media Composer|Enterpriseの「Copy Media」機能を使用して、ローカルドライブにあるメディアをNEXISワークスペースにコピーすることができます。
オンプレやリモートに関わらず、どんなユーザも使用しているシステム内にあるメディアをコピーし、他のエディタがそのメディアを使用することができます。
Media Composerについてのお問い合わせ、ご相談、またNEXS|Edgeにご興味のある方はお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
NEWS
2023/03/27
【追記・字幕追加!】Pro Tools 2023.3 リリース!Appleシリコン対応、作曲機能強化などが実装
Pro Tools最新バージョンとなるPro Tools 2023.3がリリースされました。Appleシリコンへのネイティブ対応のほか、新バーチャルインストゥルメントであるPro Tools | PlayCell、マット・ラングによるコンテンツ集Pro Tools | Sonic Dropプログラムなどの作曲機能の強化が実施されています。
サブスクリプションまたは年間サポートプランが有効期間中のユーザー様は、AvidアカウントよりPro Tools 2023.3をダウンロード可能です。
追記情報
2023.3.29システム要件が日本語化されました。
2023.3.30すべての動画が日本語に対応しました。
〜関連情報〜
Pro Tools 2023.3新機能紹介(Avidブログ日本語版)
What's New in Pro Tools v2023.3(日本語版 PDF)
Pro Tools 2023.3リリースノート(Avidナレッジベース 日本語)
2023.3.29追記:Pro Tools システム要件(Avidナレッジベース 日本語)
Pro Tools OS 互換性 リスト(Avidナレッジベース 日本語)
Pro Tools | Sonic Drop の紹介(Avidブログ日本語版)
Pro Tools 2023.3 新機能
Appleシリコンに正式にネイティブ対応
Pro Tools 2022.12の時点ではパブリックベータ版だったAppleシリコンへのネイティブ対応ですが、Pro Tools 2023.3は正式にAppleシリコン・ネイティブ対応バージョンとしてリリースされています。
パブリックベータ版に対するユーザーからの指摘に基づいた修正に加え、今回の正式対応バージョンでは、パブリックベータ版では含まれていなかったAIRプラグインとインストゥルメント(Structure Freeを除く)、Cloud コラボレーションとプロジェクトのサポート、エラスティック・オーディオでのX-Form Audio Suiteとアルゴリズム、MP3 エクスポート、スコアエディタ、コード抽出などの機能が含まれています。
*パブリック・ベータ版でお知らせしたように、ICON、C24、Command 8コントロール・サーフェスはAppleシリコン上でネイティブ動作させることができません。これらのコントロール・サーフェスは、数年前からサポートが終了し、テストも行っておりませんが、Rosetta 2で実行する場合は、これまで通り動作します。
*AAC インポートとStructure Freeインストゥルメントのサポートは、現時点では利用できませんが、次のリリースで追加される予定です。
*サードパーティ製のAAX シリコン Native プラグイン互換性についてはAvidナレッジベース(日本語)に記載されています。
*Pro Tools 2023.3からは、デフォルトでネイティブ・モードで起動するようになりました。以下のビデオでは、ネイティブ・モードとRosettaモードを切り替える方法を紹介しています。
エラスティック・オーディオのアップデート
X-FormがAppleシリコンをネイティブ・サポートしただけでなく、全く新しいエラスティック・アルゴリズムであるzplane.developmentのélastique Pro V3がPro Toolsのすべてのバージョンに追加されました。
Pro Tools 2023.3では、ティックベース・トラックに追加されたすべての新しいクリップが自動的に分析されるようになり、すべてのクリップがテンポの変更に合わせて適切にストレッチされるようになりました。
Pro Tools | Sonic Dropコンテンツ・プログラム始動!
マルチプラチナ・アーティストであり、Avidのサウンド・デザイナーでもあるマット・ラングが、Pro Toolsコミュニティにエクスクルーシブなサウンドの世界をもたらします。Sonic Drop(ソニックドロップ)。
伝統的な楽器や斬新なサウンド、そして他のアーティストや業界パートナーのコンテンツまで、各「ドロップ」は特定のテーマに焦点を当てており、ユーザーに増加し続けるサウンド・コレクションを提供します。
*Pro Tools | Sonic DropはすべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはSonic Dropコンテンツにアクセスできません)。
新しいバーチャル・インストゥルメント「Pro Tools | PlayCell」
新たに追加されたPro Tools | PlayCellは、Pro Toolsユーザーに使いやすいインターフェイスで包括的なサウンド・コレクションを提供するサンプル・プレイバック・インストゥルメントです。
PlayCellは、楽器の種類ごとに最適化されたマクロ・コントロールを備えた直感的なコンテンツ階層を備えているため、完璧なサウンドを簡単に見つけて操作できます。
Pro Tools | PlayCellには豊富なインストゥルメント・ライブラリが付属しているだけでなく、上記の新しいコンテンツ・プログラム「Sonic Drop」を通じて、時間をかけてさらに多くのサウンドを追加していく予定です。
*Pro Tools | PlayCellはすべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはPro Tools | PlayCellコンテンツにアクセスできません)。
新しいインストゥルメント・プリセット
17の新しいGrooveCellキットと30の新しいSynthCellプリセットを含むバーチャル・インストゥルメントがアップデートされ、多様なサウンドとテクスチャーが提供されます。
*Pro Tools | GrooveCell、及び、Pro Tools | SynthCellのアップデートは、すべてのPro Toolsサブスクライバー(月額および年間)および有効プランをお持ちの永続ライセンス所有者に追加費用なしで、刺激的な新しいサンプル、ループ、およびインストゥルメント・プリセットを提供します(Pro Tools IntroユーザーはSonic Dropコンテンツにアクセスできません)。
その他のアップデート
以下の各アップデートについての詳細はPro Tools 2023.3新機能紹介(Avidブログ日本語版)をご覧ください。
オートメーション・ブレークポイントへタブで移動
ルーラーをオプションで編集グループに含む
ツールバー上のクオンタイズ・コントロールの改善
Pro Tools | Sync X ビデオ・ジェネレータが10MHZクロックに対応
新しいバーチャル・インストゥルメントの追加やエラスティック・オーディオ / クォンタイズ機能の改善により、クリエイターにとってさらに使いやすくなったPro Tools。本製品についてのお問い合わせ、HDXシステムのご相談などはお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
Support
2023/03/24
iLok.comサーバ・メンテナンスのお知らせ
iLok.comにて、2023年3月25日1:30 PM EST – 2:00 PM EST(日本時間 3月26日AM 2:30 – AM 3:00)の間、サーバ・メンテナンスが予定されています。
この期間、ライセンスの移動やiLok CloudのOpen/Closeができなくなりますのでご注意ください。
iLokキーにライセンスをダウンロードしてオーソライズされているお客様には影響がないとの事ですが、念の為この期間はインターネット接続を外していただく事をお勧めします。
概要:iLok.comサーバーメンテナンス
実施日:2023年3月25日1:30 PM EST – 2:00 PM EST(日本時間 3月26日(日)AM 2:30 – AM 3:00)
影響:上記日時の間、ライセンスの移動やiLok CloudのOpen/Closeが不能
対策:上記日時の間にPro ToolsなどのiLok認証が必要なアプリケーションをご使用予定の方は、iLok USBキーを使用してください。
NEWS
2023/03/23
Dolby Atmos Renderer v5.0 リリース 〜 Production SuiteとMastering Suiteの機能が統合 〜
Dolby Atmos Renderer v5.0 がリリース
Dolby Atmos Production Suite および Mastering Suiteの機能が1つのアプリケーションとして統合され、Dolby Atmos Renderer v5.0としてリリースされました。
https://professionalsupport.dolby.com/s/article/Dolby-Atmos-Renderer-v5-0-is-Now-Available?language=en_US
Dolby Atmos Rendererアプリケーションをご利用のお客様へ。
この度、Dolby Atmos Rendererアプリケーションv5.0をリリースすることになりましたのでお知らせいたします。
Dolby Atmos Renderer v5.0は、従来のDolby Atmos Production SuiteとMastering Suiteの機能を1つのアプリケーションに統合し、音楽、ホームシアター、テレビ、ポッドキャスト、ゲームなどの分野でDolby Atmosコンテンツ制作を可能にします。
旧製品からのアップグレードについて
Dolby Atmos Production SuiteまたはDolby Atmos Mastering Suiteの既存ユーザーは、対応するDolby Atmos Renderer UpgradesをAvid Storeより購入してください。アップグレード・ライセンスを有効にするには、iLokライセンス・マネージャー・アプリケーションを介して元のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。
◎Production Suiteからのアップグレードはこちら
◎Mastering Suiteからのアップグレードはこちら
◎新規のご購入はこちら
◎エデュケーション版はこちら
新機能 〜待望のAppleシリコンネイティブ対応&96kHz ADM BWFに対応〜
・Appleシリコンにネイティブ対応
・96kHz ADM BWFファイルのインポート、エクスポート、モニタリング
・パフォーマンスの向上および新しく改良されたUI
・5.1.2 リレンダリングの作成
・トリムやダウンミックス設定の保持
以下はDolby Atmos Production Suiteからアップグレードするユーザー向けの新機能です。
・Windowsとの互換性
・ルームEQ
・スピーカーアレイモード
・Dolby Atmos Renderer Remoteからのコントロール
システム要件
対応OS
Dolby Atmos Rendererは、macOS 10.14.6~13.2.1 およびWindows 10 Pro、Windows 11 Pro*で利用可能です。
* Windowsをお使いのお客様は、Dolby Atmos RendererをDAWとは別のコンピューターで実行し、DAWとの間でオーディオをルーティングするハードウェアソリューションを使用する必要があります。
対応DAW
・Ableton Live*
・Apple Logic Pro*
・Avid Pro Tools
・Blackmagic Designs Resolve
・Merging Pyramix
・Steinberg Nuendo**
*Dolby Atmos Music Pannerが必要です。
**ネイティブAppleシリコンモードでのDolby Atmos Renderer接続はまだサポートされていません。
公式サイト:
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-v500
Q&A
元記事(原文)
>>Dolby Atmos Renderer v5.0 is Now Available:https://professionalsupport.dolby.com/s/article/Dolby-Atmos-Renderer-v5-0-is-Now-Available?language=en_US
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションは新製品ですか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションは、Dolby Atmos Production SuiteとDolby Atmos Mastering Suiteの機能を統合し、新たな改良および機能を加えた新製品です。
◎Dolby Atmos Production and Mastering Suitesの一部として既に存在する「Dolby Atmos Renderer」と新しい「Dolby Atmos Renderer application」の違いは何ですか?
新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションは、従来のDolby Atmos Production and Mastering Suitesの両方の機能に加え、新しい機能および改良が加えられています。 さらに、Dolby Atmos Music Pannerプラグイン、Dolby Atmos Binaural Settingsプラグイン、Dolby LTC Generatorの新しいネイティブApple Siliconバージョンも含まれています。
◎Dolby Atmos Mastering SuiteからDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードすると、どのようなメリットがありますか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションには、以下のような新機能があります:
・Appleシリコンとのネイティブな互換性により、Macデバイスのパフォーマンスが向上
・Dolby Atmos Music Panner Plug-in、Dolby Atmos Binaural Settings Plug-in、Dolby LTC Generator Plug-inの新しいネイティブApple Siliconバージョン
・ADM BWFの96kHzに対応
・よりスムーズなユーザー体験を実現するためのユーザーインターフェイスの強化
◎Dolby Atmos Production SuiteからDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードするメリットは何ですか?
Dolby Atmos Rendererアプリケーションには、ルームEQ、リモート接続、アレイモードなど、これまでDolby Atmos Mastering Suiteでのみ利用可能だった機能が含まれています。さらに、以下のようないくつかの新機能があります:
・ネイティブM1 Appleシリコンとの互換性により、Macデバイスでのパフォーマンスが向上
・Dolby Atmos Music Panner Plug-in、Dolby Atmos Binaural Settings Plug-in、Dolby LTC Generator Plug-inの新しいネイティブApple Siliconバージョン
・ADM BWFの96kHzに対応。
・よりスムーズなユーザー体験を実現するためのユーザーインターフェイスの強化
◎Dolby Atmos Production and Mastering SuitesをRenderer v3.7.3で使用し続けることはできますか?
はい、Dolby Atmos Production and Mastering Suitesを引き続き使用することができます。しかし、新機能と現在進行中の開発をご活用いただくために、既存のお客様にはアップグレードをお勧めしています。
将来リリースされるドルビーソフトウェア、MacまたはWindowsオペレーティングシステム、およびDolby Atmos Rendererと連動するコンピュータは、Renderer v3.7.3ではサポートされない場合があります。Dolby Atmos Renderer v5.0で作成されたマスターファイルはすべてv3.7.3と互換性があり、反対にv3.7.3で作成されたマスターファイルはすべてDolby Atmos Renderer v5.0で互換性があります。
◎Dolby Atmos Production and Mastering Suitesのクリエイター向け販売は継続されますか?
Dolby Atmos ProductionとMastering Suitesの販売は終了しました。これらの製品をお使いの方は、より新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションにアップグレードすることをお勧めします。
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションの価格はいくらですか?
・新規のお客様(Dolby Atmos Production SuiteまたはDolby Atmos Mastering Suiteをお持ちでないお客様)は、新しいDolby Atmos Rendererアプリケーションを299USドルで購入できます。
・既存のお客様(Dolby Atmos Production SuiteまたはMastering Suiteをお持ちのお客様)は、新しいDolby Atmos Rendererへのアップグレードを50USドルで購入することができます。
◎なぜ、このアップグレードに費用がかかるのですか?
今回のアップグレードの費用には、いくつかの新機能の開発とパフォーマンスの向上が含まれています。
◎Dolby Atmos Rendererアプリケーションを入手するにはどうすればよいですか?
・新規のお客様: お客様は、AvidストアでDolby Atmos Rendererアプリケーションを購入することができます。購入後、Avidからお客様のiLokアカウントにライセンスがデポジットされます。
・既存のお客様: Dolby Atmos Production SuiteおよびMastering Suiteのアップグレードは、こちらで購入できます。新しいDolby Atmos Rendererライセンスを有効にするには、iLok License Managerアプリケーションを使用して、既存のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。NFRやトライアルではなく、フルライセンスをサレンダーする必要があります。より詳細な手順については、こちらの記事をご覧ください。
◎Dolby Atmos Mastering Suiteには、Dolby Atmos Production Suiteが複数付属しています。Mastering Suiteをアップグレードすると、Dolby Atmos Rendererも複数手に入りますか?
いいえ、Dolby Atmos Mastering SuiteとProduction Suiteのライセンスはすべて、それぞれ50ドルで個別にアップグレードする必要があります。Dolby Atmos Production SuiteとDolby Atmos Mastering Suiteからのアップグレードはこちらで入手できます。各アップグレードには、iLok License Managerアプリケーションを使用して既存のiLokライセンスをサレンダー(無効化)する必要があります。NFRやトライアルではなく、フルライセンスをサレンダーする必要があります。より詳細な手順については、こちらのビデオをご覧ください。
◎最近、Dolby Atmos ProductionまたはMastering Suiteを購入しました。Dolby Atmos Renderer v5.0への無償アップグレードは可能でしょうか?
2023年2月1日以降に購入されたお客様は、Dolby Atmos Renderer v5.0への無償アップグレードを受けることができます。Production Suiteのお客様には、Avidからアップグレードの手順についてご連絡いたします。Mastering Suiteのお客様は、アップグレード方法について販売店にお問い合わせください。
◎Dolby Atmos Rendererを再販業者から購入することはできますか?
いいえ - Dolby Atmos Rendererアプリケーションは、Avidストアからのみ購入できます。Dolby Atmosスタジオの設定をサポートするDolby Atmos認定サービス・パートナーのリストについては、こちらのページを参照してください。
◎Dolby AtmosレンダリングがネイティブのDAWでDolby Atmosコンテンツを作成する場合、Dolby Atmos Renderer v5.0は必要でしょうか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、DAWがDolby Atmosレンダリングに対応していれば必要ありませんが、MP4書き出しなどの特定の機能を利用するために必要な場合があります。Dolby Atmosレンダリングに対応しているDAWは、Apple Logic Pro、Steinberg Cubase、Nuendo、Blackmagic Designs Resolveです。
◎Dolby Atmos Rendererを使用するために、他に何か購入やダウンロードが必要ですか?
Dolby Atmos RendererアプリケーションでDolby Atmosのコンテンツを作成するためには、互換性のあるDAWも必要です。対応するDAWの一覧は、こちらのページをご覧ください。
◎Dolby Atmos RendererはIntel Macで動作しますか?
はい、Intel Macは引き続きサポートされています。
◎Dolby Atmos Renderer v5.0はWindowsをサポートしていますか?
はい。ただし、RendererはDAWとは別のコンピュータにインストールする必要があります。 Rendererを同じコンピュータ上のDAWに接続するためのDolby Audio Bridgeは、Macでのみサポートされています。また、Windowsユーザーの方は、Steinberg CubaseやNuendo、Blackmagic Designs Resolveなど、Dolby Atmosのネイティブレンダリングを統合したWindowsベースのDAWを使用することもできます。
◎新しいMusic Panner、Binaural Settings、LTCプラグインはWindowsで利用できますか?
いいえ、現時点では、これらのプラグインはmacOSでのみ利用可能です。
◎新たにサポートされたハードウェア構成はありますか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、Apple Mac Studio、新しいM2 Apple Mac mini、NUC 12 Pro、Windows用のSweetwater CS400でサポートされています。MacのMADI & Dante用のNTP DAD Core 256や、M1/M2 MacのDanteワークフロー用のMerging Technologies AES 67 VAD PremiumなどのI/Oハードウェアオプションを追加しています。
◎Dolby Atmos Rendererは最新のmacOSとWindowsオペレーティングシステムに対応していますか?
Dolby Atmos Renderer v5.0は、macOS VenturaとWindows 11をサポートしています。
◎Dolby Atmos Album Assembler v1.1はDolby Atmos Renderer v5.0と併用できますか?
Album Assembler v1.1は現時点ではDolby Atmos Renderer 5.0との動作確認は実施されておりません。Album Assemblerの次期バージョンにて、Renderer v5.0のサポートが追加される予定です。
◎Dolby Atmos Renderer v3.7.3の既存の設定ファイルをRenderer v5.0で使用することは可能ですか?
はい、v3.7.3の.atmosIRと.atmosfcgファイルはv5.0で使用することができます。アップグレードする前に、v3.7.3の設定のバックアップを作成することをお勧めします。
◎Dolby Atmos Renderer v5.0から削除された機能はありますか?
はい、Pro Tools用のSend and Returnワークフローは削除されました。Dolby Audio Bridge、そして最近ではPro Tools Audio BridgeとAux I/Oワークフローの登場により、Send and Returnプラグインは不要になりました。
上記Q&Aで一部言及されている新規ハードウェア構成などにつきましては、今後のアップデート情報が届き次第、随時更新予定です。Dolby Atmos 制作に対応したスタジオの設計・施工については導入実績豊富なROCK ON PROへおまかせください。下記コンタクトフォームよりお気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#1
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZBwKzezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/nugen-audio-halo-vision-review/#.ZBwKcezP0-Q
Tech
2023/03/23
今こそはじめよう Dolby Atmos!〜これからDolby Atmos 制作を始めるあなたに役立つ情報まとめ〜
「Dolby Atmos制作に興味があるけど、何から始めればいいのか分からない!」「どこで情報を集めたらいいの?」という方のために、Dolby Atmos関連の最新情報を随時掲載していきます。
Dolby Atmos 最新情報はこちら(2023.4.25更新)
Dolby Japan Event Portal - Dolby Japan
◉Dolby Japan Event Portal(ドルビージャパンイベントポータル)
https://www.dolbyjapan.com/
Dolby Atmosに興味を持ったらまず訪れていただきたいのが、Dolby Japan Event Portal(ドルビージャパンイベントポータル)。Dolby技術に対応した各種イベント情報を発信しているサイトです。注目は画面右上"Dolbyイベント"タブ内の"Dolby Atmos Music Creation 101"。
Dolby Atmos制作を始めるにあたり最低限知っておくべき基本から、スタジオの準備、制作ワークフロー、ミキシング、レンダリングと、その手順が丁寧に解説されたビデオが日本語字幕付きで公開されています。1本の動画が10分〜20分前後でサクッと見られる内容にまとまっているため、日々の作業が忙しくてなかなか時間が取れないという方にもオススメです。
また、同サイトには制作者向けワークフロー解説サイト、"Dolby Atmos Music Creator's Summit(ドルビーアトモスミュージッククリエイターズサミット)"も公開されています。こちらはDolby Atmos制作の流れが、視覚的に分かりやすいフローチャートで解説されており、パート毎の要点をすぐにチェックすることできます。後半は制作者インタビュー映像も掲載されており、Dolby Atmos制作の最前線で活躍されているエンジニア/クリエイターの方々のリアルな体験談を視聴することができます。
Dolby Professional Support Learning -
◉Dolby Professional Support Learning(ドルビープロフェッショナルサポートラーニング)
https://learning.dolby.com/hc/en-us
テキストベースで学びたいという方にオススメなのがこちらのサイト、"Dolby Professional Support Learning"です。2022年4月現在、「Dolby Atmos Music」「Dolby Atmos Post Production」「Dolby Vision Post Production」の3項目が公開されています。全文英語ですが、ワークフローの各項目がモジュール形式でロジカルに記述されており、特定の項目のみを重点的に学習したい時に活用できます。
※2022/4/22 追記 "Dolby Atmos Musicトレーニング"が日本語対応しました https://learning.dolby.com/hc/ja/sections/4406037447828-Dolby-Atmos-Music%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0
Sound&Recording Magazine(サンレコ)
◉Sound&Recording Magazine(サンレコ)
https://www.snrec.jp/search?q=dolby+atmos
こちらはすでにご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、"サンレコ"の愛称でお馴染みSound&Recording MagazineさんでもDolby Atmos関連の情報が多く発信されています。特にエンジニアの古賀健一さんによる連載企画「DIYで造るイマーシブ・スタジオ」では、Dolby Atmosとの出会いから、実際にイマーシブ対応スタジオを設計・施工され、その後の活用状況まで詳細にレポートされています。必見です!
【番外編】英文の翻訳にはDeepLの活用がオススメ!
◉DeepL(ディープエル)
https://www.deepl.com/translator
DeepLは、海外の技術情報を検索する際に非常に便利な翻訳サイトです。「英語は苦手…」「従来の翻訳サイトでは意味がよくわからない…」という方も、ご安心ください!DeepLが自然な日本語に翻訳してくれます。
今シブ 今こそ渋谷でイマーシブ - Rock oN Company WEB
◉今シブ 今こそ渋谷でイマーシブ - Rock oN Company WEB
個人のお客様で「色々調べてみて必要な機材は分かったけど、どこかでまとめて購入できる場所ないかな〜」と思った方はぜひ渋谷Rock oN Companyへ足をお運びください。(※要事前予約) 豊富な知識を持つRock oN スタッフがあなたのご環境に合わせたシステムをご提案いたします。
・スタンド設置編https://www.miroc.co.jp/rock-on/ima-shibu2022/
・モニタースピーカー選び編 https://www.miroc.co.jp/rock-on/imasibu-2022-2/
・オーディオ・インターフェース編 https://www.miroc.co.jp/how_to/imasibu-2022_audio-interface/
ROCK ON PRO
◉ROCK ON PRO
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関する法人様のお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。本ページ上部"Works"タブまたは、下記URLより、過去の導入実績をご覧いただけます。
導入事例:https://pro.miroc.co.jp/works/#.YxBUsezP0-Q
メールでのお問い合わせは、下記コンタクトフォームよりお送りください。
Dolby Atmos 関連最新情報はこちら
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-conversion-tool-v2-1/#.ZEcvquzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZBwJpezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/acsu2023/#.ZBwKOezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolbyatmos-for-cars-report/#.ZBwKW-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/nugen-audio-halo-vision-review/#.ZBwKcezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-3/#.YxrxGOzP0-R
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-album-assembler/
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-music-panner-update/#.YocOffPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-2/#.YlUAm9PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-phrtf-app/#.YkqMH5PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.YkqMMZPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.YkqMOpPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-released/#.YkqMV5PP0-Q
NEWS
2023/03/09
【セミナー追加】Jonathan Wyner来日!「マスタリング界の至宝」によるセミナーにぜひご参加ください!!
エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏による来日講演が決定しました。
来日を記念し、エンジニアリングの未来、そして音楽ビジネスの未来を占う情熱的なテーマについて、Jonathan Wyner氏本人による特別無償講義をはじめ、3つのセミナーを開催いたします。
セミナーは事前申込制、定員に達し次第受付終了となります。当日の参加者にはiZotopeから参加特典も配布されますので、この貴重な機会にみなさまの奮ってのご応募をお待ちしております。
無償講義 『新しい技術がどのように創造的可能性を開くのか』
『新しい技術がどのように創造的可能性を開くのか』
日時: 2023年3月22日13:00開始(開場: 12:30予定)
場所: 日本工学院専門学校 蒲田キャンパス(JR京浜東北線、東急池上線、東急多摩川線「蒲田駅」徒歩2分)
お申し込み資格: どなたでもお申し込みいただけます。
お申し込み方法: iZotope Japan特設フォームよりお申し込みください。
詳細: https://www.izotope.jp/jp/news/2023-jonathan-in-japan/
※申し込みページ右上にログインボタンがありますが、ご登録等は不要です。
「チケットを入手する」ボタンよりお申し込みください。
※申し込み完了後15分以内に予約完了メールがご入力頂いたアドレス宛に届きます。
メールに添付されているPDFファイル内のQRコードが入場チケットとなりますので当日スマートフォン等によるご提示もしくはプリントアウトにてお持ち込みいただきますようお願い致します。
※参加特典の取得にはお申込完了後、当日の講義に直接ご参加いただく必要がございます。
※本イベントのオンライン配信予定はありません。
青木征洋氏 Mixing 101 『ミックス基礎講座』
DAWによる音楽制作を開始。楽曲を組み立てることができたものの、ミキシングの工程がわからず思うようなクオリティにならないというあなたへ。
9つのステップを覚えて、ミキシングへの苦手意識を克服しましょう。
講師に作・編曲家、ミキシングエンジニアの青木征洋氏をお迎えし、ラフミックスでのイメージ作りやDAW上におけるトラック名や配色の組み方、フェーダーとパンへのアプローチから空間処理、オートメーションまで、ミキシングのイロハがわかる約90分のオンラインセミナーをお届けします。
講義の内容など、セミナー詳細はこちら>>(iZotope公式サイト)
日時:3月23日(木) 12:00 配信開始 (90分間予定)
場所:オンライン配信のみ、期間限定アーカイブあり
講師:青木征洋氏
参加資格:これまでに、iZotope国内正規販売品をご購入いただいたことのある方
申込方法:iZotope特設ページ「参加フォームはこちら」より必要情報を入力し、視聴用URLを取得してください。
12名限定 有償セミナー ~Jonathan Wyner 『Mastering Expert コース』
エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏を講師に迎え、
前半はMastering作業における良くある問題に対処するための戦略やツールの使い方について、後半はMasteringにおける始点から終点までのワークフローを解説する90分のExpertコースを開催いたします。
講義の内容など、セミナー詳細はこちら>>(iZotope公式サイト)
日時:3月23日 17:00開始 (16:30 入場開始) (90分間予定)
場所:渋谷LUSH HUB (現地開催のみ、配信なし)
参加費:¥30,000(税込)
定員数:12名
申込方法: MIオンラインストアよりチケットをご購入ください。
本件についてのお問い合わせは(株)メディア・インテグレーション MI事業部までご連絡ください。
Event
2023/03/09
【アーカイブ映像配信中!】AVID CREATIVE SUMMIT 2023
リアルな制作環境の「いま」、そしてクリエイターの「未来」をご提案する
サウンド制作のためのリアルノウハウイベント
コロナウィルスという未曾有の脅威により、激しい変革を迎えたエンターテインメント・ビジネス。その変化の中でWeb/IT/IPといったテクノロジーが劇的な進化を遂げ、制作環境もステップアップを行うタイミングが訪れました。長く続いた「ステレオ」から「イマーシブ」への革命が音楽のフォーマットに新しい風を吹き込み、CloudやIPの技術を活用した新しいソリューションが台頭、制作環境も劇的な変貌を遂げる準備が着々と進んでいます。
その「いま」を最新の情報・ノウハウとともに多方面から切り取り、そしてみなさまと共有する。次世代のAvid Creative Summitの幕開けとも言えるのが今回のラインナップです。これからの未来をともに歩むための第一歩として、会場に足を運んでいただき様々な情報共有、意見交換などが行える場にできたらとスタッフ一同、力を込めて準備を進めています。リアル開催+オンライン配信のハイブリッドでお届けする今年のAvid Creative Summit、多くの方のご参加をお待ちしております!
◎本配信は終了いたしました。多くの皆さまにご視聴いただき、誠にありがとうございました!一部のセミナーは下記アーカイブ配信にてお楽しみいただけます。※アーカイブ配信は予告なく公開終了場合がございます。あらかじめご了承ください。
NsSTREAM Liveでのアーカイブ配信ご視聴方法(Dolby Atmos)
◎NeSTREAM Liveを使用したDolby Atmosアーカイブ配信のご視聴方法詳細はこちらをお読みください。
すでにNeSTREAM Live アプリをインストール済みの方は、下記URLよりQRコードを読み込むことでご視聴可能です。
>>セミナー配信 ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event12/
>>パソコン音楽クラブ スペシャルライブ ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event13/
技術協力:株式会社クープ https://www.qooop.co.jp/index.html
NeSTREAM LIVE サービス詳細 https://nestreamlive.radius.co.jp/
You Tubeでのアーカイブ配信ご視聴方法
◎You Tubeでのアーカイブ配信のご視聴はこちら
※動画ウインドウ内右上の「再生リスト」をクリックすると公開中の全てのセミナーがご視聴いただけます。
TOPタイムテーブルオンラインの視聴方法DAY1セミナー紹介DAY2セミナー紹介協賛各社様展示コーナー同時開催コンソール展現地参加募集要項DolbyAtmos試聴方法
Pro Tools Studio / Artist 年間サブスクリプションライセンス当選者発表!
多数のご回答をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる抽選の結果、下記のみなさまにプレゼントが当選いたしました!当選者のみなさまには別途メールにてご案内を送付しております。※メールが届いていないという方はお手数ですが迷惑メールフォルダのご確認をお願いします。
Avid Pro Tools Studio 年間サブスクリプション
新規ライセンス(4名様)
しゅるすと 様
Daisuke Sato 様
ななお 様
ヒデ 様
Avid Pro Tools Artist 年間サブスクリプション
新規ライセンス(8名様)
cafe 様 / こーが 様
さの 様 / Shizu 様
Nobuhiro 様 / 福本 様
リチャード様 / 33 様
◎タイムスケジュールのご案内
Avid Creative Summit 2023 Day1
Avid Creative Summit 2023 Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day1
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_両日
【Day1】 4πが開く表現の扉
新しい表現、音楽を楽しむ環境が整った今、その制作ノウハウと最新TIPSを一挙公開
◎Day1 第一部(前半3セミナー)
◎Music Seminar #1 4πへの階段
〜 MILやVSVerb などを通して垣間見るイマーシブ制作のNext Step 〜
3月2日(木)13:15〜13:45 ◎抽選会あり
昨年誕生したMIL=Media Integration Labの音響設計を担当されたSONAの中原氏を講師に迎え、「イマーシブのその先にあるもの、次の目標地点とはどこなのか?」をテーマにお話いただきます。MILで実現した4π 試聴環境構築の舞台裏をはじめ、音響ハウスの響きを再現した話題のリバーブプラグイン「ONKIO Acoustics」のコア技術=VSVerbに関するお話など、既存フォーマットの先を見据えた立体音響のテクノロジーについて様々な視点から解説いただきます。
講師:中原 雅考 氏
株式会社ソナ 専務取締役
オンフューチャー株式会社 代表取締役
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1995年に九州芸術工科大学の修士課程を修了し、株式会社ソナに入社。以来、多くのスタジオ設計に携わる。2005年、九州大学より博士(芸術工学)を授与。2006年、尾本章教授(九州大学)とオンフューチャー株式会社を設立。ソナでの建築音響業務に加え、音響技術に関する開発などを行っている。例えば、ONKIO Acousticsに搭載されているリバーブエンジンVSVerbなどはその一例。2013年にAESジャパンアウォード、2021年に日本音響学会活動貢献賞を受賞。
◎Music Seminar #2 マスターファイルってどうなっているの?
〜 Dolby Atmos マスターファイル徹底解説 〜
3月2日(木) 14:00〜14:30
2021年6月、Apple Musicで空間オーディオが発表され、現在ではリリース作品も多く見受けられる状況となったDolby Atmos。国内でも対応スタジオやリリース作品も増え、Dolby Atmosでの作品リリースをお考えの方も多くなっているのではないでしょうか。制作のツールも揃い、誰でも手軽に制作が可能になっているということは、これまでにもいろいろな機会にご紹介させていただいています。このセミナーではミキシングが完成した後の工程を題材とし、マスターファイルってどんなフォーマット?どうやって作るの?など様々な疑問を解消すべくDolby Japan藤浪崇史氏をお招きしてお話を伺います。
講師: 藤浪 崇史 氏
Dolby Japan 株式会社
コンテンツ&ワークフロー部
コンテンツ・テクニカル・マネージャー
Dolby Japan https://www.dolbyjapan.com/
愛知県出身。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校卒。同大学卒業後、名古屋の音響効果会社に入社。テレビやスポーツ(野球)、音楽ライブなど様々な現場で音響効果を担当する。 2022年9月Dolby Japan 入社。国内のDolby Atmosコンテンツ制作における技術サポートを担当。主な活動の一つとしてポストプロダクション、音楽スタジオ、エンジニア、アーティス トへ向けて、スタジオ制作から配信までのワークフローを解説、サポートする。
◎Music Seminar #3A.I. × Professional Vol.1
〜 iZotope Neutron 4 meets 土岐彩香 〜
3月2日(木) 14:45〜15:15 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
OzoneやNeutronに代表されるiZotopeソフトウェアが誇るA.I.アシスタント。その提案の長所と短所を捉え、どのように発展させれば良いか、A.I.アシスタントと第一線のプロエンジニアの技術が交差することで、発展への未来を導くシリーズ『A.I. × Professional』の第一回をAvid Creative Summit 2023にてお届けいたします。記念すべき第一回のゲストにはミキシングエンジニアの土岐彩香氏をお迎えし、Avid Pro Toolsセッション上でのNeutron 4との化学反応をお届けします。iZotopeのA.I.アシスタント機能は全く使っていないというエンジニア様にも、逆に頼りがちという初心者様にとっても、活用の糸口となるセミナーです。
講師:土岐 彩香 氏
Recording/Mixing engineer
WEB: https://toki.work/
青葉台スタジオからエンジニアのキャリアをスタートし、現在はフリーランスで活動中。 打ち込みと生音の合わさるダンスミュージックを得意とする。ついベースとキックを大きくしがちな、グルーブ好きエンジニア。
◎Day1 第二部(後半3セミナー)
◎Music Seminar #4 4πミックスの可能性
〜サウンドプロデューサーURU氏による360 Reality Audio ミキシングテクニック〜
3月2日(木) 15:45〜16:15 ※一部アーカイブ配信なし
イマーシブ・ミキシングは作品数が増えるにつれ、様々なテクニックやノウハウが生まれてきています。旧譜の再ミックスにはある一定のセオリーが誕生しているとも感じるようになってきていますが、新譜に関してはどうでしょうか?ソニー 360 Reality Audioでの楽曲リリースを実際に行っているURU氏を講師にお迎えし、プロデューサー、トラックメーカーをベースとした目線でのイマーシブ・ミキシングのあり方、実際の制作からのノウハウをお話しいただきます。アーティスト寄りの立場から生まれるアイデアとノウハウは、作品の世界ごと立体空間へフルダイブすることができるもの。イマーシブ・ミキシングを行っている方必見のセッションです。
講師: URU 氏
Sony Music Publishing,Japan専属作家
BIZM inc.プロデューサー
WEB:https://smpj.jp/songwriters/uru/
R&B、HIPHOP、JAZZ、ELECTRO、ROCK、LATINなど、幅広いジャンルのソングライティング、トラックメイキング、ミックスまでこなすサウンドプロデューサー。東京の自身のスタジオ”blue velvet studio”に拠点を置き、日本のアーティストに限らず、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、コロンビアなど、海外のアーティストの楽曲も数多く手がけている。近年は、360 Reality Audio Mixも多数手がけている。
講師:渡辺 忠敏 氏
ソニー株式会社
360 Reality Audioコンテンツ制作スペシャリスト
ソニー株式会社 https://www.sony.co.jp/
360 Reality Audioクリエイター向け特設ページ:https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/
AVアンプなどコンシューマーオーディオ製品の音質設計やSuper Audio CDコンテンツ制作フィールドサポートを経て、現在360 Reality Audioコンテンツ制作のフィールドサポートとして国内外の制作の技術的サポートを行っている。
◎Music Seminar #5 What's New Avid Audio Product 2023
〜Pro Tools 最新情報&最新プロダクトの紹介〜
3月2日(木) 16:30〜17:00
2022年に発売されたAVID最新プロダクトMBOX Studioを中心に、Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsをご紹介。
講師: 小笠原 一恵 氏
Avid Technology
オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
ヨーロッパにてクラシックからジャズと幅広い音楽ジャンルでの作編曲および演奏活動を経て帰国、現在はAvidのオーディオ・ソリューション・スペシャリストとして活躍しています。
◎Music Seminar #6パソコン音楽クラブ SPECIAL LIVE!!
〜 Lush HubからDolby Atmosで生配信! Supported by NeSTREAM Live 〜
3月2日(木) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
イマーシブ・オーディオの次のステップは、ライブ配信だということに異存はないでしょう。実際にサービスを立ち上げ、活用が始まっているNeStream Liveを使ったMusic Liveを当日LUSH HUBより配信します!会場にお越しの方は、Dolby Atmosフォーマットでのライブ配信を行っている様子を、オンラインでご参加の方は実際に制作されたDolby Atmosでのライブ配信を体験。まさに、イマーシブにとって次のステップと言えるライブ配信の現在地を体験いただきます。
ゲストパフォーマンス:パソコン音楽クラブ
WEB:https://www.pasoconongaku.club/
2015年結成のDTMユニット。メンバーは⼤阪出⾝の柴⽥碧(シバタアオイ)と⻄⼭真登(ニシヤママサト)。往年のハードウェアシンセサイザー・⾳源モジュールを⽤いて⾳楽を制作している。他アーティスト作品への参加やリミックス制作も多数⼿がけており、ラフォーレ原宿グランバザールのTV-CMソング、TVドラマ「電影少⼥- VIDEO GIRL AI 2018 -」の劇伴制作、アニメ「ポケットモンスター」のEDテーマ制作など数多くの作品も担当している。演奏会も精⼒的に⾏っており、FUJIROCK2022へも出演し話題になる。2018年に初の全国流通盤となる1stアルバム『DREAM WALK』をリリース。2019年、2ndアルバム『Nigh t Flow』は第12回CDショップ⼤賞2020に⼊賞し注⽬を集める。2021年10⽉には3rdアルバム『See-Voice』をリリース。2022年7⽉には⾃⾝初のデジタルシングル『KICK&GO(feat.林⻘空)』、11⽉には『SIGN(feat.藤井隆)』をリリース。2023年トラック集「DEPOT」シリーズをリリース。
◎NeSTREAM LiveでのDolby Atmos 配信ご視聴方法
Dolby Atmosでのご視聴にはスマートフォンやApple TV 、 Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。詳細はこちらからご確認ください。
【Day2】 次世代 IP/IT/イマーシブが切り開くワークフロー
次の時代の制作環境を紐解くキーテクノロジーを、実際の事例とノウハウを交えご紹介
◎Day2 第一部(前半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #1 Dolby Atmos制作実話
〜映画JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND〜
3月3日(金) 13:15〜13:45 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
数多くのイマーシブ・ミキシング実績のある染谷和孝氏を講師にお迎えして、映画『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』のライブフィルム制作実例を元にしたセッションをご紹介します。特に無観客ライブ映像を有観客のように感じさせるiZotope RX 10 Advancedを使用した多くのノウハウや、経験から創られるオーディエンストラックの処理方法は必見です。 ※本セミナーはアーカイブ配信の公開予定はございません。
講師:染谷 和孝 氏
株式会社ソナ
制作技術部
サウンドデザイナー/リレコーディングミキサー
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年に(株)ダイマジックの7.1ch対応スタジオ、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部広報理事を担当。
◎Enterprise Seminar #2 最新!Avid Video Solution
〜 Avid NEXIS|EDGE、MediaCentralなど時代の先端をいくAvidの制作ソリューション 〜
3月3日(金) 14:00〜14:30
今後の制作システムを考えるにあたり、避けては通れないキーワードがクラウドではないでしょうか?国内ではようやく完全ファイルベースのソリューションが産声を上げたところですが、海外ではクラウドを活用した作業の効率化、合理化が進んでいます。Avidのクラウドソリューション、サーバーソリューションをご紹介するとともに、Media Composerの最新情報、またMedia composerとPro Toolsとの連携ワークフロー(Pix Mix)をご覧いただきます。Next Stepとしてのシステムのあり方をご体験ください。
講師:西岡 崇行 氏
Avid Technology
グローバル・プリセールス
ビデオ・ソリューションズ・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年以上に渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオまで、広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
◎Enterprise Seminar #3 サッカードイツ1部リーグで初のDolby Atmosライブリモートプロダクションを実現
3月3日(金) 14:45〜15:15 ※アーカイブ配信なし
近年発展の目覚ましいAoIP技術の一例として、ドイツのサッカー1部リーグのテレビ番組制作を実例にご紹介します。ドイツで圧倒的な人気を誇る同プログラムでは、コンテンツのさらなる充実と差別化を目的にDolby Atmosでの番組製作が始まっています。毎週ドイツの各地で行われる試合を、国内だけに留まらず世界各国の放送事業者に対して、Dolby Atmosで年間を通じてコンスタントに届けるために採用されたのが、ライブリモートプロダクションという方法です。遠隔地との通信ではある程度の遅延が発生する事は通常避けられませんが、特に生放送の番組制作では非常にシビアな事柄になってきます。今回取り上げるドイツの製作現場では、これをAoIPの技術で如何に解決して実用化へと結びつけているかという事にスポットライトを当てて、ご紹介致します。
講師:数金 千恵 氏
オタリテック株式会社
プリセールスマネージャー
オタリテック株式会社:https://otaritec.co.jp/
◎Day2 第二部(後半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #4 Dante's Next Step!大規模システム、Videoとの共存、Dante第2章が始まります!
〜 Dante AVによるVideoとの統合、Dante on Demandによる遠隔地間の通信 〜
3月3日(金) 15:45〜16:15
AoIPの代表として市場に浸透しているDante。ライブの現場設備から、制作システムへの活用まで様々なところでその利便性が認められて普及しています。Danteの次のステップは、Dante AVと呼ばれる映像信号をDante Networkで伝送できるソリューション。映像と統合環境となることで幅広い環境でのDante活用が考えられます。また、従来はLocal Area Networkでの接続であったDanteの遠隔地点間の信号やり取りはDante Domein Managerで実現していますが、さらに大規模なシステムとしてDante on Demandの準備が進んでいます。AoIPの未来形をご覧ください。
講師:川北 敏樹 氏
Audinate
シニアマネージャー、ジャパン
Audinate:https://www.audinate.com/?lang=ja
2018年にAudinateに入社以来、AVoIPのパイオニアであるDanteを日本市場で普及させて参りました。オーディオのみのIPプラットフォームと思われがちなDanteですが、ビデオも本格化してきており、今後はクラウド環境など、さらに進化を続けてまいります。乞うご期待くださいませ。
◎Enterprise Seminar #5What's New Avid Audio Product 2023 for Post
〜 Pro Tools最新情報&最新プロダクトの紹介 〜
3月3日(金) 16:30〜17:00
Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsなどを、Postにフューチャーした内容をハンズオンを交えながらご紹介。
講師: Daniel Lovell 氏
Avid Technology
APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
マネージャー
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
◎Enterprise Seminar #6 ゲームとイマーシブ:なぜイマーシブが求められるのか?
〜 CAPCOMのゲーム制作現場から最新のゲームオーディオ事情 〜
3月3日(金) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
昨年、イマーシブミキシング対応にスタジオをリニューアルし、スピーカーでのDolby Atmos視聴環境を5室備えることとなった株式会社カプコン。ゲームにとってのイマーシブとは?なぜイマーシブで制作するのか?イマーシブによるゲームの革新と進化、インタラクティブ体験の向上、ユーザー・プレゼンス。そこにあるメリットや必然とはどのようなものなのか、実際に現場の先頭に立たれている瀧本和也氏にお話をいただきます。他業界からみても興味深い、エンターテインメントの最先端を行くゲーム業界の動向、考え方を感じていただけるセッションです。
講師: 瀧本 和也 氏
株式会社カプコン
サウンドプロダクション室
サウンドデザインチーム
シニアサウンドエンジニア
株式会社カプコン:https://www.capcom.co.jp/
CAP’S TONE Capcom Soundteam Official Web:https://www.capcom.co.jp/sound/
バイオハザードシリーズ、モンスターハンターシリーズを中心にミキシングエンジニアとしてゲーム開発に参加し、ゲームオーディオ全体のクオリティを支える。近年は特にダイアログについて多くの試みでクオリティアップを担い、ゲーム内の空間演出も担当。多くのイマーシブオーディオミキシングを積極的に行い、ゲームにおけるインタラクティブなミキシングと演出的な表現としてのミキシングの融合を目指し、研究を重ねている。
協賛各社様展示コーナー 〜話題の新製品をお見逃しなく!〜
当日は協賛各社様による最新ソリューション展示を行います。中には、まだ国内初展示となる話題の新製品の姿も!? 次世代を見据えたプロダクトを知り、流行を先取りできるチャンスをお見逃しなく!
以下、展示予定の製品/システムをご紹介いたします。※展示内容は予告なく変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出展ご協力社様(順不同):
・タックシステム株式会社 https://tacsystem.jp/
・オタリテック株式会社 https://otaritec.co.jp/
・Blackmagic Design
昨年発表され、瞬く間に話題となったDante/MADIインターフェイス NTP Technology DAD Core 256が、いよいよ国内初上陸。どこよりも早く、Avid Creative Summit LUSH HUB会場でお披露目いたします!
<展示予定製品>
・ONKIO Acoustics ・Zaor MIZA 88XL
・NeSTREAM LIVEアプリでDolby Atmos再生に対応している機器は
Support
2023/02/27
Avidサポートケースの作成方法が変わりました。
Pro Tools年間サポートプランに加入中やサブスクリプションが有効期間中のユーザー様が、ナレッジベースの検索やダイレクトに質問ができる「Avidサポートセンター」。
このサポートセンターがリニューアルされました。それに伴い、新しいサポートセンターの使用方法を解説したWEBページが公開されましたのでご案内いたします。
サポートプラン オーディオ・ケースの作成方法 (Avidナレッジベース日本語版)
より直感的に使用可能になったサポートセンターを、ぜひご活用ください。
NEWS
2023/02/17
Avid全製品が4月1日より価格改定!
2023年4月1日よりAvid全製品の価格が改定され、約20%の値上げが実施されることが発表されました。
現行価格での受注は2023年3月31日までとなりますので、導入をご検討中のみなさまはご注意いただけますようお願い申し上げます。
なお、日本円新価格の公開は2023年4月1日以後となる予定です。
概要:Avid全製品の価格が約20%上昇
発効日:2023年4月1日
現行価格での受注締切:2023年3月31日付受注分まで
新価格:未定。発表は4月4日以後
より詳細な情報が入りましたら、本WEBサイトにて公開いたします。
NEWS
2023/02/03
”Cube: Immersive” 8chキューブでの立体音響作品鑑賞会が開催
日本音楽スタジオ協会(JAPRS)賛助会員社 株式会社アコースティックフィールドがRITTO BASEとともに主催する、立体音響の可能性を知るための鑑賞会が開催されます。毎月8日前後(初回は2月11日)に開催され、参加費は無料、予約も不要となっています。
エンジニアやスタジオ運営に関わる方々をはじめ、立体音響に関心の高いみなさまはぜひ参加を検討されてはいかがでしょうか。
内容
Dolby Atmosや360 Reality Audioなどの納品フォーマットに対する音楽制作が増えてきた中、そもそも立体音響とはどの様な音場なのか? 納品フォーマットの枠内での制作では、その限られた空間表現を超えて立体音響の可能性を知ることはできません。
立体音場生成の標準フォーマットである8chキューブ(下層4chスクエア+上層4chスクエアの立方体)スピーカー配置の再生環境で、優れた立体音響作品を鑑賞することにより、立体音場とはどの様なものなのか、またどの様な可能性があるのかを思考し、立体音場そのものを意識した立体音響制作の意義を知る、あるいは、納品フォーマットで制作する上でもその経験が活きる、と考えこの鑑賞会を企画しました。
毎月8日(または8日に近い日)に開催を予定しています。
対象
立体音響作品の制作に携わる方(エンジニア、プロデューサー、ディレクター、A&R)、あるいは興味のある方、好きな方。
作品
様々なジャンルから厳選した立体音響作品
基本的に作品の入れ替えはせず、毎回同じ作品を鑑賞することができます(作品の追加はあります)
鑑賞スタイル
・1名ずつ8chキューブで作品を鑑賞
・鑑賞者はリストの中から1作品を選択
*複数曲を試聴されたい場合、あらためてお並びいただくか、お待ちいただいている方がいらっしゃらなければ続けて鑑賞できます。
開催日
2月11日(土) 13時~18時
予約不要。時間内でご都合にあわせてお越しください
会場
御茶ノ水 RITTOR BASE
東京都千代田区神田駿河台2-1 OCCビルB1
Google Map
入場料金
無料
主催
株式会社アコースティックフィールド
RITTOR BASE
詳細
鑑賞可能な作品など、イベント詳細はRITTO BASEイベントページに掲載
本イベントに関するお問い合わせは、主催者の株式会社アコースティックフィールド、または、RITTOR BASEへ直接ご連絡ください。
NEWS
2023/02/02
Sound & Recording Magazine ~ WEB版にAvid MBOX Studio レビュー 2本が追加
プロフェッショナルなスタジオに求められる機能をコンパクトに凝縮したAvid最新のネイティブI/OであるMBOX Studio。Mac / Winに対応し、Pro Tools以外のDAWとも使用できるため、幅広いユーザーから好評を得ているこのMBOX Studioの新しいレビューがサンレコ誌WEB版で2本公開されました。
導入を検討中の方はもちろん、既存ユーザーのみなさまにも「こう使えばさらに便利かも!?」といった視点が提供されていると思います。
ぜひ、下記リンク先より実際の記事をご一読ください。
AVID Mbox Studio レビュー:専用ソフトで詳細な入出力設定も可能な21イン/22アウトのオーディオI/O(福田 聡 氏)
AVID MBOX Studioレビュー by 町屋(和楽器バンド)
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
普段はPro Tools | HDXシステムを使用しているという町屋氏の「MBOX Studioをスーツケースに入れて世界中を飛び回りたい」という発言は印象的ですね!それほどにコンパクトかつ高機能という評価を得ているということでしょう。
ROCK ON PROではMBOX Studioはもちろん、HDXシステムやレコーディング/ポストプロダクションに関するシステム構築のご相談をお待ちしております。Contactボタンから必要情報をご記入の上、お気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/mbox-studio-review-recording-movie
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-support
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-movies
https://pro.miroc.co.jp/headline/mbox-studio-user-guide-manual-japanese
Tech
2023/02/01
夏の球児が魅せる輝きと感動「熱闘甲子園」/ ひと夏限定の特設スタジオが支える当日オンエアシステム
日本の夏の風物詩とも言えるスポーツイベント、全国高校野球選手権大会。通称、夏の甲子園。その結果は、日々のニュースなどでも取り上げられているが、試合の裏側に流れる高校生ならではのドラマ、人間模様などを盛り込んだ独自の内容で野球ファンから高い人気を誇る番組が今回取材をさせていただいた「熱闘甲子園」である。1981年にスタートした歴史ある番組で、スポーツニュースの枠にとらわれない、ドキュメント番組としての側面も併せ持つ。試合当日の夜にその試合を戦った高校球児の取材VTRなどと合わせて放送されるその制作現場はどのようになっているのか?当日のオンエアを支えるシステムと併せてご紹介していきたい。
ひと夏限定の特設スタジオを用意
改めてとなるが「熱闘甲子園」がどのような番組であるのかをまず振り返っていこう。「熱闘甲子園」は、夏の高校野球の試合結果を伝えるスポーツニュースとしての側面と、その試合で活躍した球児たちのバックグラウンド、青春模様、家族との絆などを取り上げるドキュメンタリーという2つの側面を持っている。放送時間は30分、CMについても熱闘甲子園仕様の特別編集版が番組と繋がりを持って使用されている。通常のスポースニュースよりも長い時間をかけて試合を紹介するだけではなく、2022年の番組では「夏跡」というコーナーを設け、その日の敗戦チームのドキュメントをオンエアしている。このドキュメントは、事前取材されたものもあれば、試合後の選手にインタビューを行ったものなどもあり「熱闘甲子園」らしい、人間ドラマにフォーカスした内容となっている。
当日行われた試合のダイジェスト版オンエアであれば、普段のスポースニュースと大差ないということは想像できるが、事前取材を行った各試合における注目選手へのフォーカス、注目選手を中心に捉えた試合内容の編集など、番組内容は独自色の高いものとなっている。そのために、通常の報道とは別に「熱闘甲子園」の番組制作のためだけに、ひと夏限定の特設スタジオが用意されている。朝日放送テレビ(ABC)内のスタジオに仮設で映像編集ブース、音声編集ブース、効果音編集ブース、そして生放送用のスタジオセットが作られているわけだ。事前に準備した素材をどのように使うのか?試合の流れ、結果によって取捨選択を行いながら、その場で変更を重ねてVTRが次々と完成していく。映像の編集が終わったVTRから、ナレーションの収録、効果音の貼り込み、MAと作業は絶え間なく続いていくことになり、そのバックボーンとしてのサーバーシステムも非常に重要な要素となるが、こちらは後ほど細かく触れていきたい。
📷 特設スタジオの入口には今年のゲストである古田敦也氏の現役時代の背番号「27」と熱闘甲子園ロゴが入ったユニフォーム。
📷 普段は公開収録などにも使われる広いスタジオを半分に区切り、手前側を編集などの作業スペースに、奥側にセットを組んで撮影スタジオとして使用している。
当日仕上げのVTRを15~20本
📷 作業スペースにはパーテーションで区切られた映像編集ブースが並ぶ。スペース奥では当日の試合中継が流されており、これを見ながらその日の原稿や構成をその場で決定していく。
各工程を経て、一試合ごとに試合に望む両校の紹介VTR、試合内容のVTR、試合後のインタビューなどのVTRが基本的に作られているのだが、プロ野球などとは異なり1日4試合を行うので、これだけでも最低12本のVTRが作られることになる。最終的に1日に制作されるVTRの本数は15~20本にもなるという。特集などもあると考えるとかなりの作業量であることが想像できるのではないだろうか。しかもそのほとんどが、当日撮影の素材で作ることになる。今年のオンエアは23:10からとなるが、20:00ごろまでの試合が長引く日もあった、その日は最終戦の仕上げまでに残された時間は3時間程度しかなかったこととなる。
まさに神業とも言えるスピード感だが、そうなることも想定してのシステムの構築が奏効したということでもある。両校の紹介VTRは事前にある程度仕込んでおくことが可能ではあるが、これも試合結果を受けてバランス、紹介内容を調整して試合後に最終仕上げを行っている。この部分に関しては事前取材した収録済みの素材が使われるのだが、最後まで編集の調整が行われるためナレーションの台本は試合後にしか完成してこない。いずれにしてもやはり当日仕上げのVTRとなるわけだ。
甲子園ー朝日放送テレビ間を光ファイバーがつなぐ
📷 仮設の音声調整、効果音ブースは壁で囲われた個室になっている。これもスタジオフロアに作れらており、他スタッフとの連携など効率よく行えるように工夫が凝らされている。
試合結果を伝えるVTRは、阪神甲子園球場から朝日放送テレビ本社ビルへ引かれた光ファイバーの回線により、会場に設置されている全カメラの収録が朝日放送テレビ本社側で行われている。この回線はプロ野球などでも使われているものと共通だということだが、2台「熱闘甲子園」の専用カメラもあるということだ。このカメラは「熱闘甲子園」としてのピックアップ選手を追いかける専用のカメラだということで、このカメラがあるからこそ「熱闘甲子園」らしい試合結果の編集が行えることにも繋がる。
その光ファイバーの両端には、RIEDEL MediorNetが用意されIP伝送を行っている。以前にも鈴鹿サーキットで行われたF1グランプリのオンエアシステムの紹介でも触れたRIEDEL社の製品。放送業界において高い信頼性を持って運用されていることがわかる。このMediorNetは複数の映像、音声信号、制御信号をIP伝送することができる。このシステムにより送られてきたカメラ映像は、そのまま局内のサーバーへと収録が行われるシステムになっている。そして、サーバーへ収録されたデータはすぐに編集機でデータを取り出して編集が行えるようになっている。やはりこのスピード感は当日オンエア番組ならではのものではないだろうか。
さらに試合後のインタビューなどについては、コロナ対策もありZoomほかのツールが活用されていた。選手に端末を操作してもらい自撮り的に収録したものもあれば、インタビューで双方向にやり取りをしたものもある。球場内での記者会見とは異なった、選手たちの素顔を見ることができる筆者もお気に入りのVTRで、まさに「熱闘甲子園」らしいパート。それらの素材もテロップを載せたり、音声を整えたりといったことがもちろん行われている。
制作が淀みなく進むサーバー運用
📷 音声の調整・録音には、Avid Pro ToolsとVideo Syncの組み合わせが使われている。Video Syncによって映像の貼替や切替がスムーズになり作業の効率化が図られている。
カメラ映像の収録はサーバーが回り続けている。ここには報道用のサーバー設備が使われているということだ。数年前までは「熱闘甲子園」用に専用のサーバーとインジェストシステムを仮設で構築して番組制作を行っていたが、報道編集側のシステム更新を経てリアルタイムでのインジェストが行えるようになり、その機能は既設の設備で行えるようになっている。スタジオ内に仮設された編集ブースの映像編集機は、このサーバーと繋がり編集を行うことができ、編集されたデータは続いてスタジオ内に仮設されたサーバーを介して次の工程へと渡されていく。サーバーへデータが置かれることで、作業を共有するすべての端末からアクセスすることが可能となり、編集が仕上がったタイミングですぐに効果音の貼り込み、ナレーションの収録など次の作業が始められるようになっているわけだ。
ナレーションの収録は、編集と同時進行でその場でディレクターが書きあげた原稿が使われる。このナレーションの収録は、仮設ブースが設置されたスタジオの副調整室内のナレーションブースが使われている。副調整室内に収録用のPro Toolsが仮設され、これを使ってナレーションの収録が行われることとなる。仮設の音声調整ブース、効果音ブースと合わせて3台のPro Toolsが用意され音声部分の編集を担当している格好だ。音声用のサーバーはこちらも既存の音声用のサーバーが活用されている。ローカルで作業を行い、サーバーへコピーといった手間をなくすため、基本的に映像も音声も作業はすべてサーバー上のデータで直接行っているということだ。
まとめると、利用されているサーバーは基本的に3台。既設されている映像編集用のサーバーと音声編集用のサーバー、これに仮設のデータのやり取り用のサーバーが運用されているという形だ。ちなみに、映像編集は6台のシステムが仮設されていた。スタジオセットでも事前の収録が行われており、生放送でのオンエア部分はできるだけ少なくなるように番組制作が進められている。番組のクオリティーアップ、時間管理などを考えれば当たり前のことではあるが、取材をさせていただいた日の生放送部分は3分ほどであった。さすが、放送局の仕事と思わせる内容であった。
収録、編集用のシステムの概要をここまでご紹介してきた。すでに気づかれているように、ここでは完全にファイルベースでのシステムアップが行われている。最終的に仕上げられたVTRもファイルのまま再生され、送出されている。仮設でのシステム構築ではあるが、既存のシステムを使える部分は十分に活用し、不足する部分を仮設のサーバーでフォローしている。ハイスペックを要求されるサーバーは、既存のシステムで運用実績のあるものを活用しつつ、関係スタッフ間でのデータの共有などのために番組用サーバーを用意するというイメージだろうか。コストを抑えつつ、実用十分なシステムアップが非常にうまく行われていると感じた。
球場の臨場感を伝えるマイクセッティング
そして試合が行われている阪神甲子園球場まで足を伸ばし、球場のどこにマイクが設置されているのかを確認してきたので現場でのセッティングについても見ていきたい。普段よりプロ野球の中継で使われている設備がある阪神甲子園球場。ご存知の通り、夏の甲子園の中継はNHKと朝日放送テレビがそれぞれで行っている。そのため、NHKの独自マイク、朝日放送テレビの独自マイク、共同マイクと3種類のマイクが現場に設置されているのだが、ここでは朝日放送テレビが使用している独自マイクと共同マイクに関して取り上げる。
📷 マイク配置図)写真以外にも銀傘の中のキャットウォークに設置され上空よりアルプスを狙うマイクや、アルプスでフリーに応援席を撮影しているカメラマイク、ブルペン用のマイク、1・3塁ベースを狙ったマイクと試合の臨場感を盛り上げるためのマイクが数多く仕込まれている。高校野球観戦で甲子園球場を訪れた際には、このようなマイクアレンジもチェックしてみるのもまた違った楽しみになるかもしれない。
まずは、プロ野球中継でも使われる常設のマイクから見ていこう。メインのマイクは、銀傘(ぎんさん)と呼ばれる、内野席上部の屋根の内側に設置されている。ここにはSanken CUW-180が設置されており、さらに高校野球のときだけは、銀傘の中となるバックネット側電光掲示板あたりの天井部分に吊られる形でDAP-5100サラウンドマイクが追加で仮設される。サラウンド、イマーシブ音声などに積極的な朝日放送テレビらしいマイクセレクトと言えるだろう。
📷 銀傘のバックネット裏上部に吊られたDPA-5100サラウンドマイク。甲子園球場全体の音を拾うためのメインマイクがこれだ。
そして、バッティング音を集音している球場常設のパラボラマイクも特徴的だ。実際に球場に行ってみるとテレビ中継のような鋭い金属バットの「カキーン」という打球音はなかなか聴こえてこないが、左バッターボックスの背後にあたるフェンス面に集音効果の高いパラボラマイクが設置されており、打球音やキャッチャーミットにボールが収まる音などを拾っており中継音声に臨場感を与えている。テレビ中継がある際にも確認することができるので、機会があったら是非注目してみていただきたい。
銀傘の1塁側、3塁側、それぞれの端にゼンハイザーMKH-416が設置されている。高校野球ではアルプススタンドの応援やブラスバンドが注目されることも多い、応援のブラスバンドを聴くために球場を訪れるファンもいるほどだ。そのために、観戦の邪魔にならないようにネットの上部にブラスバンド席を取り囲む格好でアルプススタンドに数多くのマイクが仮設される。さらに、選手や監督の声を拾うためのベンチに向けたマイクも追加されており、これらのセッティングを俯瞰して見ていくと、将来的なサラウンド、イマーシブでの放送を念頭に入れた実験的な配置となっている部分もあることがわかる。次世代放送への検証も念頭にあるということで、引き続き本誌でもレポートを行っていきたいところだ。
📷 こちらはベンチ上に設置されたマイクで監督や選手の声を拾うために設置されている。内野ネット際は銀傘の外になるため防水対策なども考えられている。
📷 高校野球の醍醐味の一つでもあるブラスバンドの応援。それを拾うためにアルプススタンドのブラスバンド席を取り囲むように防護ネット上部に4本のマイクが設置される。
夏の甲子園が開催される2週間強を運用するための特別スタジオだが、実際の番組としては各県大会のダイジェストである「甲子園への道」が各県大会ベスト8あたりから始まる。ちなみに今年は7月24日からオンエアが開始された。事前取材自体についてはそれよりも前から行われているものも含まれるのであろうが、基本的には各県の代表校が決まってからとなる。そして、8月6日の全国高校野球選手権大会開幕に向けてシステムの仮設が5日ほど前からスタートし、各地から代表校の取材データなどが蓄積されて本番を迎える。まさに眠らない1ヶ月といったところか。
40年以上の歴史ある番組は、そのノウハウの蓄積からも学ぶところが多い。高校球児の輝き、情熱、感動、スポーツニュースとは違う、結果だけではない部分をフォーカスする「熱闘甲子園」。テクノロジーの進化により、多くの情報、エピソード、ドラマがより一層伝えられるようになっていることが取材を通してわかる。早くも、ではあるが来年の放送ではどのような進化を見せるのか、今からの楽しみとなった。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
NEWS
2023/01/31
SOUND PARTICLES社の全プラグインがAppleシリコン搭載環境にネイティブ対応
コンピュータグラフィックスの概念を取り入れた独自のアルゴリズムで、革新的なオーディオ空間を演出するSOUND PARTICLES社のソフトウェア。
そのSOUND PARTICLES社のプラグイン6製品全て(注1)が、2021年末にアップデートされ、Appleシリコン搭載環境のMacにネイティブ対応しました。
注1)社名と同名の製品”Sound Particles”は、プラグインではありません。スタンドアローン起動のソフトウェアです。こちらは現在、Appleシリコン環境においてRosetta 2経由での動作です。
アップデート内容(共通)
・Appleシリコン搭載環境のMacにネイティブ対応(DensityとSpace Controllerは、以前より対応済)
・Logic Proのマルチチャンネル・全フォーマットに対応
・VST2フォーマットの対応終了(VST3のみ)
アップデート内容(製品ごと)
Density 1.1.0
Pro Tools - Audio Suiteでの動作修正
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
不具合:Digital Performer上では、動作しません
Space Controller 1.1.1
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
Brightness Panner 1.0.2
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
マルチチャンネル・フォーマット追加(LCRS、Quad、4.0、5.0、5.1.2、5.1.4、7.1.4)
マルチチャンネル角度設定が音声出力と異なる問題を修正
不具合:Digital Performer - VST3フォーマット使用時は不安定
Energy Panner 1.1.3
Nuendo、Cubase - マルチチャンネル・フォーマット使用における修正
マルチチャンネル・フォーマット追加(LCRS、Quad、4.0、5.0、5.1.2、5.1.4、7.1.4)
マルチチャンネル角度設定が音声出力と異なる問題を修正
不具合:Digital Performer - VST3フォーマット使用時は不安定
Air 1.1.7
減衰量を2倍となってしまうDistance Attenuationのケースを修正
単位を変更すると、音声出力に不具合が発生するバグを修正
Audio Units V3のファイル・サイズが容量3KBのみとなるバグを修正
Doppler 1.1.6
固有の更新内容は無し。
*各製品の最新インストーラは、同社ウェブサイトにログインのうえ、ダウンロードしていただけます。上書きインストールでアップデートは完了します。
Event
2023/01/24
「Dolby Atmos for Cars 」国内初出展 1/25(水)〜27(金)「第15回 オートモーティブ ワールド」にて
Dolby Atmos for Carsが国内初出展 1/25(水)〜27(金) @東京ビッグサイト
1月25日(水)〜27日(金)の3日間に渡り、東京ビッグサイトにて「第15回オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-」が開催されます。
このイベントは、自動車やその関連部品をはじめとする各種メーカー、自動車業界新規参入企業を主な来場ターゲットとし、サブタイトルの通り、クルマの先端技術に関する様々な展示やセミナーが開催予定です。具体的には、「第15回カーエレクトロニクス技術展」や「第13回 クルマの軽量化 技術展」、「第6回 自動運転 EXPO」など、各テーマごとの展示会やセミナーが複数同時開催されており、一つの大きなイベントとして構成されています。
今回このオートモーティブワールドの構成展の一つ、「第15回[国際]カーエレクトロニクス技術展 (カーエレ JAPAN)」に、ドルビージャパンが参加し、車内でDolby Atmosコンテンツを楽しめる「Dolby Atmos for Cars」の国内初となるデモ展示が行われます。海外ではすでに市販車への導入・販売が始まっている同サービスですが、日本でのサービス展開としては、これから市販車へのアピールが本格化していくタイミングとのこと。先日メディア向けの体験会が開催され、一足先に体験させていただくことができましたので、その模様をレポートします。
【開催展名】第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-
【会期】2023年1月25日[水]~1月27日[金] 10:00~17:00
【会場】東京ビッグサイト
【主催】RX Japan株式会社
【併催企画】オートモーティブ ワールド セミナー
注1:招待券をお持ちでない場合、入場料5,000円/人
注2:本展は商談のための展示会ですので、学生の方および18歳未満の方のご入場はお断りいたします。
↓詳細はこちらのURLよりご確認ください。
【URL】https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html%20a-jp.html
Dolby Atmos For Cars とは? ~自動車業界で広がる"CASE"~
すでにご存知の方も多いかと思いますが、Dolby Atmosというフォーマット自体はもともと映画向けのサラウンド規格の一つとしてその歴史が始まり、その後、音楽向けのDolby Atmos Musicも登場。2021年にはApple Musicが空間オーディオへ対応したことで大きな話題となりました。現在、個人でDolby Atmosを楽しむ方法として、対応イヤフォンでのバイノーラル再生をはじめ、対応しているテレビやスマートフォンのスピーカー、サウンドバーなど、一般家庭でも気軽に楽しめる再生環境が充実しつつあります。
そしていよいよ自動車でもDolby Atmosを楽しもう!という動きが出てきたわけですが、その背景には、現在自動車業界で広がっている"CASE"と呼ばれる考え方があります。これは、Connectivity、Autonomous、Shared & Service、Electricの頭文字をとったもので、2016年、メルセデス・ベンツの中長期戦略の中で初めて言及されたものです。
CASEで目指す内容の具体例としては、
「自動運転機能により、運転から解放される」
「電気自動車化で内燃機関がなくなることで静寂性が増し、音楽や映画などをより本格的に楽しめるようになる」
「充電の待ち時間が快適な空間へ」
といったものが挙げられます。
従来は単なる移動手段であった自動車が、今まさに、エンタメ提供の場へと変化していく中にあり、そこに対するDolbyの新たな提案がこのDolby Atmos For Carsということです。
◎CASE がもたらすエンタメの重要性
Connectivity / Internet接続、スマホ操作性ニーズ(スマホOS進出)、ストリーミングサービス、コンテンツ増
Autonomous / 運転からの解放:音楽、映像、ゲーム、カラオケ、睡眠、リラックス、仕事
Shared & Service / 車を選ぶ基準の変化:新サービスの車室流入
Electric / 電動化:車内静寂性向上、充電待ち時間(∼30min)、車室空間拡大・空間自由度向上
海外ではすでに市販車への導入が始まっている
世界初となるDolby Atmos対応車は2021年3月21日、米国ルシード・モータースによって発表された"Lucid Air"。こちらは国内未上陸のストリーミングサービス"Tidal"経由でのDolby Atmos Music再生に対応しています。
昨年3月・6月には中国のニオから"ET7"、"ES7"が登場。同6月に理想汽車(リ・オート)からはSUV型の“L9”、その後も、XPENG(シャオペン)、メルセデス・ベンツ、ポールスター、ロータス、ボルボ…と続々と対応車が発表・販売されています。
Dolby Atmos For Cars 対応車 例
・Lucid Motors Lucid Air https://news.dolby.com/en-WW/197447-lucid-air-is-the-world-s-first-vehicle-to-integrate-dolby-atmos
・NIO ET7 https://news.dolby.com/en-WW/204730-nio-et7-comes-standard-with-dolby-atmos
・Li Auto L9 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/li-auto/
・XPENG G9 https://heyxpeng.com/g9
・Polestar 3 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/polestar/
・Lotus Eletre https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/lotus/
・VOLVO EX90 https://professional.dolby.com/music/dolby-atmos-for-cars/volvo/#gref
Dolby Atmos for Cars を一足先に体験
当日はDolby Atmosや、Dolby Atmos For Carsの市場動向の説明の後、トヨタ アルファードをベースに、ドルビージャパンがカスタムで用意したという試乗車にて、Dolby Atmos For Carsを体験することができました。
📷 用意されていた試乗車のスピーカーレイアウトは7.1.6ch。平面7chは全て2Way仕様となっているため、スピーカー数としては計21本となる。
📷 EDMやオーケストラなどの試聴音源を、6本の天井スピーカーの有無でそれぞれ比較視聴。まずは天井スピーカー”あり”から試聴し、EDM楽曲では、一番盛り上がるタイミングでSEのトラックが車内を縦横無尽にパンニングする様子が体感できた。オーケストラ楽曲では、まるでそこはホールなのではないかと錯覚するような、車体の存在を感じさせない広い音場が感じられた。
📷 ダッシュボード上に並ぶフロントスピーカー。センタースピーカー前方にはウーファーも設置されている。
📷 モニターはフロントパネルとシート2列目前方に計3枚設置。視聴ソースとしてApple MusicがインストールされたPCの画面が表示されていた。
📷 フロントレフトのスピーカー。写真では確認できないが、Lch Rchのウーファーは、左右それぞれのドア足元部分に設置されている。
📷 トップミドルのスピーカー。シート2列目のウインドウ上方に設置されている。
📷 サラウンドバックのスピーカー。シート3列目の左右に設置されているため、スイートスポットは2列目の中央あたりになる。
📷 運転席から後方側を見た様子。天井スピーカー"なし"の構成だとこれらのスピーカーは再生されないが、バーチャライザー機能によってうまく補完され、"包まれ感"はしっかりと残っていた。
体験を終えて 〜 今年中の国内初市販車の登場に期待!
実際に体験してみて、車の内壁全体から音が鳴っているかのような包まれ感のあるサウンドはこれまでに経験したことがなく、とても新鮮でした。特にオーケストラの音源を聴いた時の空間の広さは格別で、心地よく運転が出来そうだなと思いました。
Dolby Atmosをはじめとするイマーシブサラウンドは、スピーカーで体験すれば、誰もが非常に楽しく、ステレオとは全く違った臨場感を得られると思います。しかし、その環境を一般家庭で構築しようとした場合、サウンドバーならまだしも、対応のAVアンプやスピーカーを全て揃えて…というのは、まだ少しハードルが高いと思います。今後、Dolby Atmos For Carsのような自動車向けシステムの普及が進めば、イマーシブな音楽体験がもっと身近になっていくのではないでしょうか。
第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展- 開催概要
第15回オートモーティブ ワールドはいよいよ25日から開催されます。カーオーディオ関連の開発担当の方や、Dolby Atmos対応のOTTに携わっている方など、ご興味がある方はぜひ事前登録の上、足を運んでみてはいかがでしょうか?
【開催展名】第15回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-
【会期】2023年1月25日[水]~1月27日[金] 10:00~17:00
【会場】東京ビッグサイト
【主催】RX Japan株式会社
【併催企画】オートモーティブ ワールド セミナー
注1:招待券をお持ちでない場合、入場料5,000円/人
注2:本展は商談のための展示会ですので、学生の方および18歳未満の方のご入場はお断りいたします。
↓詳細はこちらのURLよりご確認ください。
【URL】https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp.html%20a-jp.html
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関する法人様のお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。本ページ上部”Works”タブ、または下記URLより、過去の導入実績をご覧いただけます。
導入事例:https://pro.miroc.co.jp/works/#.YxBUsezP0-Q
メールでのお問い合わせは、こちらのコンタクトフォームよりお送りください。
https://pro.miroc.co.jp/works/capcom-bitmasterstudio-proceed2022-2023/#.Y89YmuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.Y89VIuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.Y89Xo-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/soundcity-proceed2022-23/#.Y89YjezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.Y89YTezP0-Q
Media
2023/01/18
株式会社カプコン bitMASTERstudio 様 / 圧倒的なパフォーマンスと理想的なアコースティック
バイオハザード、モンスターハンター、ロックマン、ストリートファイター、魔界村など数多くの世界的ヒットタイトルを持つ世界を代表するゲームメーカーである株式会社カプコン。そのゲーム開発の拠点である大阪の研究開発ビル。ここにゲームのオーディオを制作するためのミキシングルームがある。効果音、BGMなどを制作するクリエイター、海外で収録されたダイアログや楽曲、それぞれに仕上がってきたサウンドのミックスやマスタリングを行うためのスペースとなるが、そのミキシングルームが内装からの大改修により新しく生まれ変わった。
度重ねた更新と進化、理想のアコースティック
カプコンのbitMASTERstudio が設けられたのは2006 年のこと。ゲームではカットシーンと呼ばれるムービーを使った演出ができるようになるなど、コンソールの進化や技術の進化により放送・映画と遜色たがわないレベルの音声制作環境が求められてきていた時期である。そして、ステレオからサラウンド、さらにはイマーシブへと技術の進歩によりリファレンスとしての視聴環境への要求は日々高まっていく。
こうしたゲーム業界にまつわる進化の中で、カプコンbitMASTERstudio も時代に合わせて更新が行われていくこととなる。PlayStation2 の世代ではステレオ再生が基本とされる中で、DolbyPro Logic 2 を使ったサラウンドでの表現にも挑戦。PlayStation3 /Xbox の登場以降はDolby Digital が使用できるようになり、5.1chサラウンドへの対応が一気に進むことになる。ゲームにおける音声技術の進化に関しては興味が尽きないところではあるが、また別の機会にまとめることとしたい。
2006年にbitMASTERstudioが誕生してから、次世代のスタンダードをにらみ、ゲーム業界の先を見据えた更新を続けていくこととなる。今回のレポートはまさにその集大成とも言えるものである。改めてbitMASTERstudioの歩みを振り返ってみよう。設備導入当初よりAvid Pro Tools でシステムは構築されており、この時点ではDigidesign D-Control がメインのコンソールとして導入されていた。その後、2009 年に2 部屋目となる当時のB-Studio が完成、こちらにもDigidesign D-Control が導入される。2013 年にはA-Studio の収録用ブースを改修してProTools での作業が行えるようシステムアップが行われ、2015 年にはA-Studio のコンソールがAvid S6 へと更新された。
こうして更新を続け、その時点での最新の設備を導入し続ける「bitMASTERstudio」の大きな転機が、2018年に行ったB-studioの内装から手を加えた大規模な改修工事である。ゲームにもイマーシブ・オーディオの波が訪れ、その確認をしっかりと行うことができる設備の重要性が高まってきているということを受け、いち早くイマーシブ・オーディオ対応のスタジオとしてB-stduioが大改修を受けて生まれ変わった。その詳細は以前にも本誌でも取り上げているので記憶にある方も多いのではないだろうか。金色の衝立のようなスピーカースタンドにぐるっと取り囲まれた姿。一度見たら忘れられないインパクトを持つ部屋だ。
この部屋は音響施工を株式会社ソナ(以下、SONA)が行った。この部屋における音響設計面での大きな特徴は、物理的に完全等距離に置かれたスピーカー群、これに尽きるだろう。物理的にスピーカーを等距離に設置をするということは現実的に非常に難しい。扉などの導線、お客様の座るソファー、そもそもの壁の位置など、様々な要素から少なからず妥協せざるをえない部分が存在する。B-studioでは衝立状のスタンドを部屋の中で理想の位置に設置することで完全等距離の環境を実現している。これは、アコースティック的に理想となる配置であり、そこで聴こえてくるサウンドは電気的に補正されたものとは別次元である。この経験から今回のA-studioの改修にあたっても、前回での成功体験からSONAの施工で内装変更とそれぞれのスタジオのイマーシブ化を実施している。
📷 25年に渡りカプコンのサウンドを支えるエンジニアの瀧本氏。ポスプロで培ったサウンドデザイン、音による演出などのエッセンスをゲーム業界にもたらした。
圧倒的なパフォーマンスを求めたスピーカー群
今回の更新は、A-studioおよびそのブース部分である。前述の通りでブースにもPro Toolsが導入され、Pro Toolsでの編集を行えるようにしてあったが、やはり元々は収録ブースである。そこで今回は、ブースとの間仕切りの位置を変更し、ブースをC-studioとしてひとつのスタジオとして成立させることとなった。それにより、A-studioの部屋は若干スペースを取られることになったが、マシンルームへの扉位置の変更を行いつつ、スピーカーの正面を45度斜めに傾けることでサラウンドサークルの有効寸法に影響を与えずに部屋を効率的に使えるような設計が行われた。なお、この部屋は研究開発ビルのフロアに防音間仕切りを立てることで存在している空間である。その外壁面には手を加えずに内部の間仕切り、扉の位置などを変更しつつ今回の更新は行われている。
📷 スタジオ配置がどのように変更されたかを簡単な図とした。間仕切りの変更といっても、かなり大規模な改修が行われたことがわかる。
それではそれぞれのスタジオを見ていこう。まずは、旧A-studio。こちらはDubbing Stageと名称も新たに生まれ変わっている。なんといっても正面のスピーカー群が初めに目を引くだろう。旧A-studioでは、MK社製のスピーカーがこの部屋ができた当初のタイミングから更新されることなく使用されてきた。その際にスピーカーはスクリーンバックに埋め込まれていたのだが、今回はスクリーンバックではなく80 inchの巨大な8K対応TVへと更新されたことで、すべてのスピーカーのフェイスが見えている状態での設置となった。正面に設置されたスピーカーは、一番外側にPMC IB2S XBD-AⅡ、その内側にPMC 6-2、さらに内側にはサブウーファーであるPMC8 SUBが2本ずつ、合計4本。センターチャンネルにPMC 6-2という設置である。
PMC IB2S XBDはIB2SにスーパーローボックスとしてXBDを追加した構成。2段積みで1セットとなるスピーカーである。これはステレオ作業時に最高の音質でソースを確認するために導入された。カプコンでは海外でのオーケストラなどの収録によるBGMなど、高品位な音源を多数制作している。せっかくの音源をヘッドホンやPCのスピーカーで確認するだけというのは何とも心もとない。クリエイター各自の自席にも、Genelec 8020で5.1chのシステムは設置されているが、それでもまだまだスピーカーサイズは小さい。しっかりとした音量で細部に渡り確認を行うためにもこのスピーカーが必要であった。
📷 ダブルウーファー、3-wayで構成されたPMC6-2。PMCのサウンドキャラクターを決定づけているATLのダクトが左に2つ空いているのがわかる。新設計となるスコーカーとそのウェーブガイドもこのスピーカーのキーとなるコンポーネント。
この IB2S XBDが選定されることになった経緯は2019年のInterBEEまで遡ることとなる。この年のInterBEEのPMCブースにはフラッグシップであるQB1-Aが持ち込まれていた。4本の10 inchウーファーを片チャンネル2400wという大出力アンプが奏でる豊かな低域、そして1本辺り150Kgという大質量のキャビネットがそれを支える。解像度と迫力、ボディー、パンチのあるサウンド。文字としてどのように表現したら良いのか非常に難しいところであるが、あの雑多なInterBEEの会場で聴いても、その圧倒的なパフォーマンスを体感できたことは記憶にある。このQB1-Aとの出会いからPMCのスピーカーに興味を持ち、導入にあたりPMCのラインナップの中からIB2Sを選定することとなる。しかし、IB2S単体ではなくXBD付きの構成としたということは、やはりQB1-Aを聴いたときのインパクトを求めるところがあったということだろうか。
📷 PMC QB1-Aがこちら。迫力ある存在感もさることながら、このスピーカーから再生されるサウンドは雑多なInterBEEの会場で聴いても際立ったものであった。ここでのPMCとの出会いから今回の更新へとつながったと考えると感慨深い。
6本のサブウーファーが同時駆動するシステムアップ
📷 天井にも4本のPMC6-2が設置されている。天井からの飛び出しを最低限とするため半分が埋め込まれ、クリアランスとリスニングポイントまでの距離を確保している。
サラウンド、イマーシブ用のスピーカーには、PMCの最新ラインナップであるPMC6-2が選ばれている。当初はTwo-Twoシリーズが検討されていたということだが、導入のタイミングでモデルが切り替わるということで急遽PMC6シリーズの試聴が行われ、PMC6-2に決定したという経緯がある。その際にはPMC6との比較だったということだが、ローエンドの豊かさやボリューム感、スコーカーによる中域帯の表現力はやはり PMC6-2が圧倒したようだ。それにより、天井に設置するスピーカーも含めてPMC6-2を導入することが決まった。天井部分はひと回り小さいスピーカーを選定するケースも多いが、音のつながりなどバランスを考えると同一のスピーカーで揃えることの意味は大きい。この点はスピーカー取り付けの検討を行ったSONAでもかなり頭を悩ませた部分ではあったようだが、結果的には素晴らしい環境に仕上がっている。
📷 音響へのこだわりだけでなく、意匠にもこだわり作られたサラウンド側のPMC6-2専用スタンド。フロントの三日月型のオブジェと一体感を出すため、ここにも同じコンセプトのデザインが奢られている。
サラウンド側のスピーカースタンドは、SONAの技術が詰まった特注のもの。特殊なスパイク構造でPMC6-2をメカニカルアース設置しており、スピーカーのエンクロージャーからの不要な振動を吸収している。スタンドの両サイドにはデザイン的に統一感を持った鏡面仕上げのステンレスがおごられ、無味乾燥なデザインになりがちなスピーカースタンドにデザイン的な装飾が行われている。近年ではあまり見ないことだが「気持ちよく」作業を行うという部分に大きな影響を持つ部分だろう。
サラウンド用のLFEはPMC8 SUBが4本導入された。設置スペースの関係からPMC8 SUBが選ばれているが、実際に音を出して85dBsplのリファレンスでの駆動をさせようとすると、カタログスペック的にも危惧していた点ではあったがクリップランプが点いてしまった。そこで、サブウーファー4本という構成にはなるがそれを補えるように IB2S XBDのXBD部分を同時に鳴らすようにシステムアップされている。結果、都合6本のサブウーファーが同時に駆動していることになり、XBDボックスと同時に鳴らすということで余裕を持った出力を実現できている。6本ものサブウーファーが同時に鳴るスタジオは、さすがとしか言いようがないサウンドに包まれる。
これらのスピーカーは部屋の壁面に対して正面を45度の角度をつけて設置が行われた。従来はマシンルーム向きの壁面を正面にして設置が行われていたが、角度をつけることで多数のスピーカー設置、そしてTVモニターの設置が行われる正面の懐を深く取ることに成功している。そして正面の足元には、そのスピーカーを美しく演出する衝立が設置された。足元をスッキリと見せるだけではなく色の変わる照明をそこに仕込むことで空間演出にも一役買っている。ちょっとした工夫で空間のイメージを大きく変化させることができる素晴らしいアイデアだ。天井や壁面に設置された音響調整のためのパネルはピアノブラックとも言われる鏡面仕上げの黒で仕上げられている。写真ではわかりにくいかもしれないが、クロスのつや消し感のある黒と、この音響パネルの光沢黒の対比は実際に見てみると本当に美しい。影で支える音響パネルが、過度の主張をせず存在感を消さずにいる。
Avid MTRXを中心にシステムをスリム化
📷 Dubbing Stageに導入されているAvid S6 M40は16フェーダー仕様。右半分にはウルトラワイドディスプレイがコンソール上に設置されている。キーボードの左にトラックボールが置かれているのはサウスポー仕様。この部屋を使うエンジニア3名のうち2名が左利きのため民主主義の原則でこの仕様になっているそうだ。
📷 ラックの再配置を行ったマシンルーム。3部屋分の機器がぎっしりと詰まっている。この奥にPMCのパワーアンプ専用のアンプラックがある。
作業用のコンソールに関しては、前システムを引き継いでAvid S6-M40が設置された。これまでは、SSL Matrixを収録用のサブコンソールに使ったりといろいろな機器が設置されていたが、今回の更新では足元のラックを残してそれらはすべて撤去となり、スッキリとしたシステムアップとなった。収録を行う作業の比率が下がったということ、そしてPro Toolsや開発コンソールといったPCでの作業ウェイトが大きくなってきているということが、システムをスリム化した要因だということだ。このシステムを支えるバックボーンは、Avid MTRXが導入されている。これまで使ってきたAvid MTRXはB / C-studio用に譲り、追加で1台導入してこの部屋の専用機としている。社内スタッフ同士での共有作業が中心であったため、機材をある程度共有するシステムアップで運用してきたが、メインスタジオとなるDubbing Stageの機器は独立システムとして成立させた格好だ。
主要なシステムの機器としては、このAvid MTRXとPro Tools HDXシステム、そして持ち込まれた開発PCからの音声を出力するためのAVアンプとなる。開発用PCからはゲームコンソールと同様にHDMIでの映像 / 音声の出力が行われ、これをアナログ音声にデコードするためにAVアンプが使われている。音響補正はAvid MTRX内のSPQモジュールが使われ、PMCスピーカー側のDSPは利用していない状況だ。ベースマネージメント、特に6本のサブウーファーを駆動するための信号の制御や処理がMTRXの内部で行われていることとなる。
同軸で囲む、新設された銀の部屋
📷 Dynamic Mixing Stage - SILVER。GOLDと対となるSILVERの部屋。写真で並べて見るとそのコントラストがわかりやすいだろう。スピーカーはKS Digital、デスク正面には、LCRにC88、サブウーファーとしてB88が合わせて5台設置されている。コンソールはAvid S1が導入されている。
もう一つの新設された部屋である、旧ブースとなるスペースを改修したDynamic Mixing Stage - SILVERをご紹介したい。旧B-StudioにあたるDynamic Mixing Stage - GOLDはその名の通り「GOLD=金」をデザインのテーマに作られている。そしてこちらのSILVERは「SILVER=銀」をデザインのコンセプトとして作られた。ほかの2部屋が黒を基調とした配色となっているが、こちらのSILVERは白がベースとなり音響パネルは銀色に仕上げられているのがわかる。
📷 サラウンド側のスピーカー。音響パネルで調整されたこだわりのスピーカー設置が見て取れる。この音響パネルが銀色に仕上げられており、GOLDの部屋と同様に深みのある色で仕上げられている。
スピーカーから見ていこう。こちらの部屋にはKS Digitalのスピーカーが選定された。GOLDの部屋はGenelec the ONEシリーズ、DubbingはPMCとそれぞれの部屋であえて別々のメーカーのスピーカーが選ばれている。同一のメーカーで統一してサウンドキャラクターに統一感を持たせるということも考えたということだが、様々なキャラクターのスピーカーで確認できるということも別のベクトルで考えれば必要なことだという考えからこのようなセレクトとなってる。また、多チャンネルによるイマーシブ・サラウンド構築において同軸スピーカーを選択するメリットは大きい。特にSILVERのような容積が少なく、サラウンドサークルも小さい部屋であればなおさらである。その観点からも同軸であるKS Digitalの製品がセレクトされている。正面のこれらのスピーカーはSONAのカスタム設計によるスタンドでそれぞれが独立して設置されている。こちらもすべてのスピーカーがメカニカルアース設置され、これだけ密接していても相互の物理的干渉が最低限になるように工夫が凝らされている。物理的な制約のある中で、可能な限り理想的な位置にスピーカーを自然に設置できるように工夫されていることが見て取れる。
SILVERのシステムは、AVID Pro Tools HDX、I/OはGOLDと共有のAVID MTRXが使われている。コントローラーは部屋のサイズからもAvid S1が選ばれている。シグナルのフロントエンドとなるAD/DAコンバーターはGOLDと共有ではなく、それぞれの部屋ごとにDirectout Technologies ANDIAMOが導入されている。このコンバーター部分を部屋ごとに持つことでトラブル発生時の切り分けを行いやすく、シンプルな構築を実現している。
Avid S4へ更新された金の部屋
📷 Dynamic Mixing Stage - GOLD。以前本誌でも取り上げさせていただき、大きな反響があったカプコンにとって最初のイマーシブ対応スタジオだ。
部屋の内装、スピーカーなどに変更は加えられていないが、同時にDynamic Mixing Stage - GOLDのコンソールが同じタイミングで更新されている。これまで使われていたAvid S3からAvid S4へとグレードアップだ。これによりAvid S6が導入されているDynamic Dubbing Stageとの操作性の統一も図られている。やはり、同一メーカーの製品とはいえS3とS6では操作性がかなり異なりストレスを感じることが多かったようだ。S6ならばできるのに、S6だったらもっとスムーズに作業ができたのに、ということがS4へ更新を行うことでほとんどなくなったということだ。ただし、フェーダータッチに関してだけはS6と共通にしてほしかったというコメントもいただいた。制作作業において一番触れることが多い部分だからこそ、共通した仕様であることの意味は大きいのではないだろうか。
📷 今回の更新でコンソールがAvid S4へと更新、カスタム設計の机にユニットが埋め込まれてる。これはスピーカーにかぶらないようにというコンセプトからによるもので、ディスプレイが寝かされていることからも設計のコンセプトが感じられるだろう。
GOLDのAvid S4は製品に付属する専用シャシーを使わずに、カスタム設計となったデスクへの埋め込みとしている。デスクトップのシャシーであるS4は、普通の机にそのまま設置するとどうしても高さが出てしまう。シャシーごと埋め込むというケースは多いのだが、今回はモジュールを取り出してデスクに埋め込むという手法が用いられた。S6ではこれまでにも実績のあるカスタマイズだが、S4でのカスタムデスクへの埋め込みは初の事例である。これは今後スタジオの更新を考えている方にとって参考となるのではないだろうか。
スピーカーでサウンドを確認する意義
📷 デザイン性の高い空間の居住性と、音響のバランスを高いレベルで整えることに成功し、そのコンセプトやここに至る経緯を色々とお話いただいた。GOLDの部屋で実現した理想の音環境をそれ以外の2部屋でも実現できたと語っていただいた。
すべてのスタジオを7.1.4chのイマーシブ対応としたカプコン。これまでにもレポートした検聴用の2部屋と合わせて、しっかりとしたチューニングがなされた7.1.4chの部屋を5部屋持つこととなる。
ゲームではもともとが3Dで作られているのでイマーシブに対しての親和性が高い。どういうことかと言うと、ゲーム(3Dで作られているもの)は映像や中で動くキャラクター、様々な物体すべてが、もともとオブジェクトとして配置され位置座標などを持っている。それに対して音を貼り込んでいけば、オブジェクトミックスを行っていることと一緒である。
最終エンコードを行う音声のフォーマットが何なのか、Dolby Digitalであれば5.1chに畳み込まれ、Dolby True HDであればDolby Atmos。最終フォーマットに変換するツールさえ対応していれば、ゲームとして作った音はもともとが自由空間に配置されたオブジェクトオーディオであり、すでにイマーシブであるということだ。逆にゲーム機から出力するために規格化されたフォーマットに合わせこまれているというイメージが近いのではないだろうか。
そう考えれば、しっかりとした環境でサウンドを確認することの意味は大きい。ヘッドホンでのバイノーラルでも確認はできるが、スピーカーでの確認とはやはり意味合いが異なる。バイノーラルはどうしてもHRTFによる誤差をはらむものである。スピーカーでの再生は物理的な自分の頭という誤差のないHRTFによりサウンドを確認できる。自社内にスピーカーで確認できるシステムがあるということは本当に素晴らしい環境だと言えるだろう。
ゲームにおいて画面外の音という情報の有用性を無意識ながらも体験をしている方は多いのではないだろうか。仮想現実空間であるゲームの世界、そのリアリティーのために重要な要素となるサウンド。世界中のユーザーが期待を寄せるカプコンのゲームタイトルで、そのサウンドに対するこだわりは遥かなる高みを見据えている。
📷 今回の取材にご協力いただいた皆様。左下よりカプコン瀧本和也氏、スタジオデザイン・施工を行ったSONA土倉律子氏、SONA井出将徳氏、左上に移りROCK ON PRO前田洋介、PMCの代理店であるオタリテック株式会社 渡邉浩二氏、ROCK ON PRO森本憲志。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Event
2023/01/11
1月14日(土)11:00〜 洗足学園音楽大学 Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」開催
Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」 概要
来たる1月14日(土)、15日(日)、洗足学園音楽大学ジャズコースによる配信ライブが開催されます。14日(土)11時からの配信は、音楽・音響デザインコースとのコラボにより、Dolby Atmosでのライブ配信も行われるとのことです。
配信日時:2023年1月14日(土)11:00 ~ 17:30
詳細ページ
・Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」
https://course.senzoku-online.jp/sc/?page_id=2472
音楽・音響デザインコースの「Dolby Atmos Recording Project」の第二弾として、1月14日(土)11:00より「ジャズコースライブ2023」をB305スタジオからDolby Atmosでライブ配信(無料)いたします。Dolby Atmosの録音やミックスは深田晃先生と学生スタッフが担当し、配信はNeSTREAMのエンジニアの皆様にサポートしていただきます。ジャズコース学生によるYoutube配信と併せてお楽しみください。→Dolby Atomosとは?
→ 音楽・音響デザインコース「Dolby Atmos Recording Project」の紹介
※Dolby Atmos配信は1月14日(土)のみです。1月15日(日)はジャズコースのYoutube配信をお楽しみください。
Dolby Atmosでの視聴はNeSTREAM LIVEから
Dolby Atmosライブ配信の視聴にはスマートフォンやApple TV / Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。
視聴方法詳細はこちらからご確認ください。
Dolby Atmosライブ配信「ジャズコースライブ2023」視聴方法:https://course.senzoku-online.jp/sc/?page_id=2472
◆配信視聴に関するお問い合わせはこちら
NeSTREAM LIVE カスタマーサポート窓口
営業時間:平日 10時~17時 050-3528-6313
nestream_live@user-support.jp
https://nestreamlive.radius.co.jp
Dolby Atmosの制作環境に関するご相談は実績豊富なROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
Music
2023/01/11
株式会社サウンド・シティ様 / 時代が求める最大限の価値を提供していく〜新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
麻布台の地において46年間にわたって日本の音楽産業を支え続けてきた「株式会社サウンド・シティ」。前身である「株式会社飛行館スタジオ」時代から数えればその歴史は60年を超えているが、老舗の座に安んじることなく常に時代の先端をとらえ続けてきたスタジオである。この2022年8月には、Dolby Atmos / 360 Reality Audioの両方に対応したイマーシブ・スタジオ「tutumu」(ツツム)をオープン。同社の最新にして最大の挑戦ともなったこのスタジオのシステムや、オープンに至るまでの経緯などについてお話を伺った。
新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
「サウンド・シティの、ひいては日本のフラッグシップとなるようなスタジオを作ろう」というコンセプトのもと、Dolby Atmosと360 Reality Audio両対応のイマーシブ・スタジオ開設の構想が生まれたのは2021年7月ごろ。ちょうど、同年6月に中澤氏と明地氏が取締役に就任してまもなく、同社の価値を“リブランディング”しようと考えていた時期だという。
リブランディングにあたっては、音楽レコーディング・スタジオとポストプロダクションというふたつの事業を柱として日本の「音」を支え続けてきた同社の存在意義を「よいレコーディングスタジオ、よい映像編集室、そしてよい人材をはじめとして、映像と音楽を作りたい方々に対して技術面で最大限の価値を提供していくこと」(明地氏)と再定義しており、これからの時代に求められる価値を提供することができる新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」をオープンすることは、サウンド・シティという“進化を止めない老舗スタジオ”に相応しいプロジェクトだったようだ。
折しもApple Musicが空間オーディオへの対応を開始し、アーティストやクライアントからその作品作りに関する相談を受け始めていたというが、しかしそれはまだごく一部の話。音楽におけるステレオの価値も根強い状況で、これほど大規模なイマーシブ・サウンド対応へ舵を切ったことに何か確信はあったのだろうか。
明地氏によると「これまで存在した、オーディオ・ファイル向けサービスのような技術だったらtutumuの開設は決断しなかった。空間オーディオは従来のマルチチャンネルと違って、既存のストリーミング・サービスの中で聴ける。これは確実に浸透する流れだと判断できたので、だったらそれができる部屋を作ろう、と。それも、サウンド・シティの新しい“顔”になるようなスタジオを作ろうと考えました。」とのことだ。さらに同氏は「テクノロジーの進化速度はすごく速くて、スタジオで作ったモニターをヘッドホン / イヤホンで再現できる時代というのが追いかけてくるはず。その先には、音や映像を立体で楽しむ時代が来ると思う。その舞台が車内なのかメタバースなのかはわからないが、これから先は立体の中で作品を作る時代になる」という確信があるという。
マーケットが成熟してから始めるのではなく、将来、誰もが必要とする技術であるという確信に基づいて作られたtutumuは、サウンド・シティだけでなく、まさに日本の音楽スタジオ全体のフラッグシップとなるべく生まれたスタジオと言えるだろう。これには、プロジェクト発足当初からシステムの設計を中心に携わったオンズ株式会社 井上氏も「このタイミングであれば、真似しようとしてもできないスタジオを作れると思いました。そういう意味では、周りがどうということではなく、ここが発信地だという熱い想いでやらせていただきました。」と語っていた。
Dolby Atmos / 360 Reality Audioハイブリッド
tutumuの特長のひとつは、ひとつのスピーカー・システムでDolby Atmosと360 Reality Audioのどちらにも対応できるという点だ。明地氏によると、これからイマーシブ・オーディオの時代は必ず来るという確信はあったというが、将来、主流になるテクノロジーがDolby Atmosなのか360 Reality Audioなのか、それともまったく別のものになるのかはわからないため、将来的にどんな規格にも対応できるスタジオにしたいという想いがあったという。
スピーカー・レイアウトにおけるDolby Atmosと360 Reality Audioの最大の違いは、Dolby Atmosの音場が半天球であるのに対して360 Reality Audioは全天球である点だが、ただ単にDolby Atmosのレイアウトにボトム・スピーカーを足せばよい、というほど簡単にはいかない。映画館での上映を最終的な目的としているDolby Atmosと、音楽作品を前提としている360 Reality Audioでは、Hightスピーカーのレイアウトに対する考え方が異なっているのだ。
Dolby AtmosにおけるHightスピーカーのレイアウトは「半球面上でFrontのLRと同一の線上、かつ、リスニング・ポイントから前後にそれぞれ45°の角度となる位置」となっており、360 Reality Audioは「ITU-Rに準拠した配置の5.1chを上層にも配する」となっている。誤解を恐れずに言ってしまえば、Dolby Atmosはスピーカー・レイアウト全体が半球面になることを重視しており、360 Reality Audioは水平面におけるスピーカー間の角度に重きを置いているということになるだろうか。
「異なるふたつのレギュレーションを同時に満たすためのスピーカー・レイアウトについては、社内でもかなり議論を重ねた」とは日本音響エンジニアリング株式会社 佐竹氏のコメントだが、「tutumuは天井高が仕上げで3m取れる部屋だったため、ハイトスピーカーも含めて球面に近い距離ですべてのスピーカーを配置する計画が可能だった」という。具体的にはDolby Atmosの配置をベースにしつつ、360 Reality Audioにも対応できる形になっているそうだ。
昨今、イマーシブ・オーディオ対応のスタジオ開設が増えつつあるが、その中で必ず話題に挙がるのが天井の高さについてである。佐竹氏は「天井が高くなければできないということはないが、天井は高い方が有利だと思う」とのことで、この点に関しては同社の崎山氏も「天井高が足りない場合、角度を取るか距離を取るかという話になる。そうすると、例えば電気的なディレイで距離感を調整したりすることになるが、実際にスピーカーとの距離が取れている部屋と同じには決してならない」と話してくれた。「新設でこの高さをリクエストされても、物件がない。あったとしても、通り沿いの商業ビルの1Fとか、アパレルのフラッグシップ店舗が入るような高価なところしかない」(井上氏)と言う通り、新しいビルでイマーシブ・スタジオに相応しい物件を探すのは非常に難しい。
その点、tutumuは先にも述べたとおり天井高が仕上げで3m取れており、スピーカーも理想的な配置がなされている。まさに老舗の強み。社屋までもが現在では手に入れられない価値を持ったビンテージ品となっているようなものだ。そして、その恩恵は天井高だけではない。崎山氏によれば、最近の建築は鉄骨造の躯体が多く、軽量化されているため重量が掛けられず強固な遮音層の構築が難しいのだという。「ここは建物が古いので躯体が重く頑丈。すると、天井が高いだけでなく低域の出方もよくなる。スピーカーのセットをガッチリ作れるので音離れがいいんですよね。」(崎山氏)という恩恵もあるようだ。もしかしたら、理想のスタジオを作るためにあえて古き良き物件を探すということも選択肢になるのかもしれない。
時代が求めるPMCのサウンド
📷 tutumu のスピーカー構成は「9.2.5.3」となる。Dolby Atmos 9.2.4 を基本に、360 Reality Audio はTop Center x1、Bottom x3 を追加した 「9.0.5.3」で出力される。 写真右が Front LCR に用いられた「PMC6-2」、左が今回計 14 台導入された「PMC6」となる。
イマーシブ環境においてどのようなスピーカーを選定するかということは極めて重大なファクターだが、tutumuではイギリスのメーカーであるPMCが採用された。Front LCRは「PMC6-2」、Subwooferは「PMC8-2 SUB」、その他はすべて「PMC6」という構成となっており、これらはすべて発売が開始されたばかりの最新モデルだ。工事に先立ち日本音響エンジニアリングのスタジオでおこなわれたスピーカー選定会には、実はこれらのモデルは間に合わない予定だったという。しかし、奇跡的に選定会当日に到着したデモ機を試聴して、「聴いた瞬間、満場一致でこれに決まった」(サウンド・シティ 中澤氏)というほどそのサウンドに惚れ込んだようだ。
「とにかくバランスがいい。特性的にもナチュラルでイマーシブ向きだと思った」(中澤氏)、「本当に音楽的。音の立ち上がりがよく、ちゃんと動いてちゃんと止まるから余韻でドロつかない。ミキサー目線でもリスナー目線でも、どちらで聴いても完璧。これしかないですね、という感じだった」(秦氏)と大絶賛だ。秦氏によれば「イマーシブって全方向から音を浴びるので、どっと疲れたりするんですけど、これはそうした疲れを感じない」のだという。これらの新モデルについては、「そもそも、Dolbyと半ば共同開発のようにして、イマーシブに対応できることを前提に作られている」(オタリテック 兼本氏)とのこと。
オブジェクト・トラックの音像は、従来のチャンネルベースで制作されたものに比べると分離がよいため、低域をすべてSubwooferに任せてしまうとパンを振った時などに定位がねじれるという聴感上の問題が発生する。PMCの新モデルではスコーカーを新たに設計し、アンプの容量も旧モデルの2倍にすることで、各スピーカーがより広い帯域を歪みなく再生できるようにブラッシュアップされているのだ。それはSubwooferの設計にも現れており、秦氏は「いい意味でSubwooferの存在感を感じさせない音。鳴っているときは気付かないが、ミュートすると明らかな欠如感がある。これはお披露目会に来た方々が口を揃えて言ってくれて、勝った、と思いました(笑)」と嬉しそうに語ってくれた。
兼本氏によれば「音が速く歪みがない、というのはPMCが創業以来ずっと追求してきたこと。メーカーとしては、時代に合わせてアップデートしたというよりは、変わらない価値観がにわかに時代のニーズと合致した印象」とのこと。誠実なプロダクト・デザインが正当に評価される時代がやって来たということは、心から喜ばしいことだと感じたエピソードだ。
室内アコースティックへのこだわり
tutumuは、以前は「Sスタジオ」と呼ばれた音楽ミックス / MAコンバーチブルのスタジオを改修する形で施工されている。Sスタジオは紆余曲折ありながらも、最終的にはtutumuと同じ日本音響エンジニアリングが施工を担当したスタジオで、仮設ではあるものの5.1chサラウンド・ミックスもできる部屋だったという。そうした経緯から、音楽ミックスを行う部屋としての下地はある程度整っていた部屋だったが、今回の改修にあたっては前述のスピーカー・レイアウトのほかにも様々な改良が加えられている。
まず、特徴的なのはWideやBottomを含めたFrontスピーカーがすべて正面の壁に埋め込まれていることだ。これは低域の特性を暴れにくくするためで、Subwooferを除いても17本ものスピーカーを使用するtutumuのようなスタジオでは非常に重要な課題となる。また、すべて一体になっているステージをモルタルで作り直すことで、Frontスピーカー5本の特性を揃えつつ、Subwooferとのセパレートも向上させている。HightやRearスピーカーに関してはFrontのようにステージを作ることができないが、なるべくガッシリと設置できるように工夫がされているという。実際に設置工事に入った段階で天井を開けてみると空調用のダクトが通っていたようだが、こちらもほとんど作り直したようなものだという。電気的な調整では補えない、アコースティックな領域で聴こえ方を揃えていくために、マシンルームの扉も入れ替えられ、ブース扉にあったガラス窓も吸音材で蓋をされている。
📷 スタジオ後方に配されたAGS。拡散系の調音材でイマーシブ・システムの課題であるリスニング・ポイントの狭さを解消し自然な音場を生み出すのに大きな役割を果たしている。
また、tutumuを作るにあたって留意された点として、イマーシブにありがちな“リスニング・ポイントが狭い”という音響には絶対にしたくないという意向があったという。音楽ミックスの現場にはミキサーだけでなく、クライアントやアーティストが同席することもあるため、前後3列で聴いても音像が崩れないように配慮されている。また、「音楽を聴いていたら頭も動くし体も動く。そういう自然な動きを許容できるように調整している」(秦氏・井上氏)とのことだ。そうした“遊び”を作るために活用されたのが、日本音響エンジニアリングが開発・販売する「AGS」だ。「もともと音楽ミックスもできるように壁の裏には拡散系の調音材も設置されていたので、それをなるべく活かしながら、LCRスピーカーの間にもAGSに近い拡散体を仕込んで音場のバランスを整えて、さらに調整を重ねている」(佐竹氏)とのことだ。
高い機能性と品質を兼ね備えたPro Tools | MTRX
📷 3枚配されたディスプレイは左からメーター系、Pro Tools、Dolby Atmos Renderer。それぞれ別々のMacにつながっており、Video Hubで切り替えることができる。トラブルがあった時に切り分けが容易になるように、ということのようだ。iPadはPro Tools | Controlがインストールされているほか、iPhoneなどの音源をAir Dropで受け取ってすぐに再生できるようになっている。
tutumuのミキサー・デスクにはTac System「VMC-102 IP Studio Monitor Controller」とMerging Technologies「ANUBIS」が置かれている。VMC-102 IP Studio Monitor Controllerは、従来モデルVMC-102の機能を受け継ぎながら、MADI I/F とDante I/Fを1系統ずつ備え、Danteネットワーク上のルーティングを制御する「バーチャル / ルーティング」機能を新たに搭載した最新モデルだ。片や、Pyramixで有名なMerging Technologies最新のハードウェアであるANUBISも、システムのモニターセクションとなる機能を有している。こちらはDanteと肩を並べるAoIP規格であるRavenna / AES 67に対応しており、Dolby Atmosはもとより、22.2chフォーマットさえも内部でステレオにダウンミックスすることができる。
tutumuではVMC-102 IPをメインのモニターコントローラーとして使用しながら、ヘッドホンアンプのようにANUBISを使用するシステムになっている。スピーカーシステムへのアウトプットとは別系統でANUBISへのソースが立ち上げられており、例えばANUBISに接続されたヘッドホンを着ければ、メインのモニターセクションを切り替えることなくステレオやバイノーラルをモニターできる、ということが可能になるように設計されている。スピーカーへの出力はアナログ、モニターコントローラーへはDante / Ravenna、Dolby Atmos RMUとの接続はDante、音響補正を担うDatasat「AP-25」へはAES/EBU、さらに要所要所ではMADIも使用するなど、tutumuではあらゆる伝送規格を網羅するかのように様々な信号が行き交っている。この複雑な構成を一手にまとめるためにオーディオI/Fとして採用されたのが、Avidのフラッグシップ・モデル「Pro Tools | MTRX」だ。
📷 2台のPro Tools | MTRXはそれぞれInput系とOutput系を受け持ち、SPQカードによる音場補正も担っている。その上に見えるのはAvid最新のシンクロナイザー「Pro Tools | Sync X」。
Pro Tools | MTRXは、モジュール方式の構成を採用することによって高い拡張性を誇る。オプションカードを追加することで、アナログはもちろん、Dante、MADI、AES/EBU、DigiLinkポートなどといった幅広い信号のI/Oとなることが可能だ。井上氏によれば「I/FがMTRXだからこそシステムとして具現化できた」とのこと。tutumuでは2台のPro Tools | MTRXが導入されているが、1台はインプットとDolby Atmos RMUを管理、もう1台はスピーカー・システムへのアウトプットを担っている。また、Pro Tools | MTRXはシステムのI/Oだけでなく、音場補正も担っている。tutumuではDatasat AP-25で主に周波数/位相/時間特性の最適化補正をし、Pro Tools | MTRXのオプションカードSPQも使用して最終的な微調整をおこなっている。
しかし、Pro Tools | MTRX採用の理由は機能性だけではない。秦氏曰く「最初に聴いた時、こんなに違うか、と驚いた。解像度はもちろんのこと、とにかく音のスピードが速い。」と、オーディオのクオリティについても非常に満足している様子だ。また、今回導入されたPMC6-2およびPMC6にはアナログだけでなくAES3の入力もあるのだが、「MTRXのDAはとても信頼できる(井上氏)」ということで、スピーカーへのアウトプットはアナログ伝送が採用されている。これもPro Tools | MTRXのオーディオ品質の高さを窺わせるエピソードだろう。
📷 (左)デスクにはモニター・コントローラーが2台。VMC-102 IPではスピーカー・アウトプット、ANUBISではバイノーラルなどのHPアウトと、それぞれ異なるソースが割り当てられているほか、秦氏と井上氏による「魔改造」によって、360 WalkmixとPro Toolsからの出力をワンタッチで切り替えられるようになっている。(中)DATASAT AP-25 の「Dirac 音場補正機能」で周波数/位相/時間特性の最適化補正を掛けた後、Pro Tools | MTRX の SPQ で微調整をおこなっている。(右)ブース内の様子。写真右に見えるガラス戸がスピーカーの一時反射面になるということで、外側にもう一枚扉を作る形で吸音を施している。
「これからの音楽スタジオのフラッグシップとして相応しいもの ができた。」という tutumu。オフィシャルなオープンに先立っ て行われたお披露目会では、参加したクリエイターたちが創 作意欲を喚起されている様子がヒシヒシと伝わって来たとい う。この勢いを見ると「コンテンツを立体で楽しむ」という 時代は、そう遠い未来のものでもないのではないだろうか。
📷 写真左より、株式会社サウンド・シティ 取締役 明地 権氏、レコーディングエンジニア 秦 正憲氏、取締役 中澤 智氏。
取材協力:株式会社サウンド・シティ、オンズ株式会社、日本音響エンジニアリング株式会社、オタリテック株式会社
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
NEWS
2023/01/10
Avid Media Composer ver.2022.12リリース情報
日本時間 2022年12月28日未明、Avid Media Composer バージョン2022.12がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
今回のバージョンアップの目玉は、Pro Toolsセッションファイルのエクスポートです。では、Media Composer 2022.12の新機能について見ていきましょう。
Media Composer 2022.12の新機能
1. Pro Toolsセッションのエクスポート
Media Composerのエクスポートに、Pro Toolsのセッションファイルをエクスポートすることができる機能が追加されました。この機能によりAAFでエクスポートをするより多くのデータを変換することができ、またPro Toolsで手動で行っていたいくつかの設定を自動化することもできます。
この機能はMedia Composer | UltimateまたはMedia Composer | Enterpriseのライセンスが必要です。
2. Avid MBOX Studioをサポート
WindowsとmacOSの両方で新しいAvid MBOX Studio USB オーディオ インターフェイスを使用できます。設定により、最大8チャンネルのオーディオ入出力をサポートし、マルチチャンネルのサラウンド サウンドの再生が可能です。最大4チャンネルをパンチインに使用でき、ミキシングとモニタリングに遅延は起こりません。
3. Media ComposerでUNCパスのドライブをマウント
Media ComposerはUNCドライブでのマウントに対応しました。ドライブレターのあるストレージボリュームを使用する場合、マウントできるドライブの数が26に制限されていましたが、UNC (Universal Naming Convention)パスで、これらの問題を解決しました。以前は、NEXISワークスペースのみがUNCパスでドライブをマウントできましたが、この最新バージョンでは、使用可能なUNCドライブが適切なメニューに表示され、読み取りおよび書き込み操作に使用できます。例えば、ソースブラウザではUNCパスのドライブも認識できるようになります。
4. Go to Previous Selected ClipとGo to NEXT Selected Clip
前に選択したクリップに移動し、次の選択したクリップに移動します。 新しい「Go to Previous Selected Clip」および「Go to NEXT Selected Clip」コマンドを使用すると、ユーザーは選択に応じてタイムラインを前後に移動できます。選択すると、ポジションインジケータが対応するクリップの先頭に移動します。タイムラインで複数のクリップが選択されている場合、この機能を使用して両クリップを簡単に切り替えたり、選択内容を順番に移動したりできます。「Go to NEXT Selected Clip」と「Go to Previous Selected Clip」はどちらもコマンド パレットで使用でき、キーボード ショートカットまたはツール パレットのボタンとしてマッピングできます。
5. 作成日コラムがマーカーウィンドウに追加
作成日のコラムがマーカー ウィンドウに追加されました。これは、マーカーとして追加された最新のメモやコメントを探す場合や、特定の日に加えられた変更を探す場合に特に便利です。
6. ビン マップの設定
新しいビンを作成する場合、ユーザーがアクティブにするまで、ビン マップはデフォルトでオフになります。ビン マップの現在の状態は、ビンごとに記憶されています。さらに、すべての新しいビンに対してデフォルトでビンマップをオンにするかどうかを設定する新しいオプション「Default Bin Map on for new Bins」のチェックボックスが、インターフェース設定のビンタブに追加されました。
7. ビン コンテナー サイドバーでのビンとフォルダーのなげなわ選択
ビン コンテナーで選択を行う場合、ビン アイコンの左側の領域をクリックしてドラッグして開始できるようになりました。場合によっては、特にビンの高さを超える多数のファイルがあり、選択が上から始まる場合に、複数のアイテムを簡単に取得できるようになります。
8. ビン内の任意のコラムからのドラッグ
クリックしたコラムに関係なく、ビン内およびビンからアイテムをドラッグできるようになりました。Nameコラムなど、誤ってテキスト編集モードになる可能性があるコラムをクリックする時のフラストレーションが解消され、それらのコラムの重要なメタデータが上書きされるリスクが軽減されます。ドラッグしたいアイテムを特定したら、そのコラムのいずれかをクリックして、マウス ボタンを押したまま移動します。
9. ファイルからのマルチチャンネル オーディオ レイアウトを無視
リンクされたメディア ファイルにマルチチャンネル オーディオが含まれている場合、Media Composerはデフォルトでそれらのチャンネルを保持します。 [リンク設定] ウィンドウの[リンクオプション]タブにある新しい[Ignore Multichannel Audio Layout from File]のチェックボックスを使用すると、このデフォルトの動作を上書きして、[マルチチャンネル オーディオの設定]で行ったカスタム設定を使用できるようになりました。このダイアログ ボックスは、同じウィンドウの[編集]ボタンからアクセスできます。
Media Composerのご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
Sales
2023/01/05
在庫残りわずか!!【最大33%OFF!】Pro Tools年末プロモ情報2種公開!
2023年1月4日で終了した「期間限定 Pro Tools Studio & Ultimate 再加入版プロモ」と「期間限定 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規)」。
残りわずかではありますが、ROCK ON PROに在庫があります!
有効期限の切れた永続版ライセンスをお持ちの方、これから新規でサブスクリプション版をご購入されたい方、この機会をお見逃しなく!
【セール情報その1】 Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ 在庫限り特価
1.Pro Tools Studio再加入版 - 約29%OFF!
型番:9938-30005-00
税別プロモ価格:¥27,600 (通常税別表示価格¥38,700)
◎本製品を購入することで、Pro Tools 9以降の永続ライセンスをお持ちのお客様は、最新のPro Tools Studio永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55425
2.Pro Tools | Ultimate再加入版 - 約33%OFF!
型番:9938-30009-00
税別プロモ価格¥55,400(通常税別表示価格¥83,200)
◎本製品を購入することで、プラン失効したPro Tools Ultimate または Pro Tools | HD 9 以上をお持ちのお客様は、最新のPro Tools Ultimate永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55444
【セール情報その2】 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規) 在庫限り特価
1. Pro Tools Artist 年間サブスクリプション(新規)- 24%OFF!
型番:9938-31154-00
税別プロモ価格:¥8,892(通常税別価格¥11,700-)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/76788
2. Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)- 33%OFF!
型番:9938-30001-50
税別プロモ価格:¥23,651(通常税別価格¥35,300)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/55432
お持ちのライセンスにより様々な購入パターンが存在するPro Tools。ご不明点などございましたら、現在お使いのPro Toolsのライセンスの種類をご明記の上、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
Support
2023/01/05
MBOX Studio日本語ユーザーガイド公開
Avid最新のNative環境向けI/OであるMBOX Studioの日本語ユーザーガイドが完成しました。どなたでもご覧いただけますので、「どんなことができるのか?」「設定は複雑ではないか?」などの疑問をお持ちのみなさまも、ぜひご活用ください。
MBOX Studio日本語ユーザー・ガイド
その他のサポート情報、MBOX Studioのさらに便利な使い方などの情報はこちらの記事をご覧ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mbox-studio-support/#.Y7ax1ezP0-Q
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
NEWS
2023/01/05
【追記あり】Pro Tools 2022.12リリース!
本年最後のPro ToolsアップデートとなるPro Tools 2022.12がリリースされました。Pro Tools 2022.12では、macOS Ventura 対応並びにPro Toolsと統合するアプリケーションを開発するディベロッパーや企業向けのスクリプティングSDK 並びに数多くの課題修正がなされています。また、Appleシリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版としても利用可能です。
サブスクリプション、または、年間サポートプランが有効なユーザーはAvidアカウントからダウンロードすることが可能です。
2023.1.5 追記
Pro Tools Apple シリコン パブリック・ベータ版 FAQ(よくある質問集)
Avid LinkからPro Tools Support Lounge へアクセスする方法
Pro Tools 2022.12 リリース情報(システム要件)
Pro Tools 2022.12 以降における ICON、C|24 および Command 8 サポート
2022.12.28 追記
Pro Tools 最新情報
Pro Tools 2022.12 Apple シリコン・ネイティブ対応のパブリック・ベータ版が登場
Pro Tools スクリプティング SDKが登場
Appleシリコン・ネイティブ対応”パブリック・ベータ”
Avidでは、2023年前半にApple M1 及びM2 シリコン・ネイティブ正式対応を予定していますが、それに先んじてPro Toolsがネイティブ対応した際のパフォーマンス改善を体験していただく機会を設けたいと考えました。本パブリック・ベータ・バージョンでは、オペレーション面での高速化が図られていますが、幾つかの機能やプラグインが未対応または完全なテストが終了していません。
今回のリリースにて、Pro ToolsはAppleシリコン・ネイティブ及びRosetta 2両方に対応したmacOSユニバーサル・バイナリーとなり、1つのインストーラーで両方の環境に対応します。但し、幾つかの制限事項が存在するAppleシリコン・ネイティブ環境下では、Pro Tools 2022.12はパブリック・ベータとしての動作となります。
以下のビデオの0:40付近から、Appleシリコン・ネイティブとRosetta 2の各モードの切り替え方法が説明されています。
Pro Tools 2022.12自体はパブリック・ベータではなく正式リリース版です。M1/M2 Appleシリコン搭載のMac上で”ネイティブ”として使用する場合は、機能制限のある”パブリック・ベータ”として動作するということになります。
Rosetta 2を使用する場合は、フル機能をご利用可能な「正式リリース版」として動作致します。
パブリック・ベータ版で動作しない機能
現在Pro ToolsにバンドルされているAIRプラグインとインストゥルメント
クラウド・コラボレーションとプロジェクト
ICON、C24、Command 8コントロール・サーフェスはサポートされません
X-Form Audio Suiteとエラスティック・オーディオのアルゴリズム
ReWireのサポート
MP3エクスポート(バウンス、ファイルとしてクリップをエクスポート)
楽譜エディタ
コードを抽出
全てのシステム/構成での完全動作確認はなされていません
上記の課題の多くは、今後リリースされる完全修正版で解決予定ですが、幾つかに関しては、正式対応後もRosetta 2での継続使用が必要なものが出てくる見込みです。
AAXシリコンNativeプラグイン互換性
スクリプティングSDK
Pro Tools 2022.12は、オープンで特定言語に依存しないAPIを用いてPro Toolsにスクリプティングすることで、サードパーティー・ディベロッパーやゲーム会社並びに放送局といった独自のワークフローが必要な企業が自動化フローを創造しやすくなるよう、新たにスクリプティングSDKに対応しました。
Pro Tools スクリプティングSDKは、Pro Toolsを制御して自動的にタスクを実行するためのアクセスを提供する、言語に依存しないオープンなAPIです。
セッションを開く、閉じる、保存、特定のセッションを開く為のクエリ、様々なフォーマットでのエクスポート、タイムライン上でのいくつかの機能の実行、クリップや再生状態などを調べるための“get”コマンドの使用、開いているセッションに対して書き込み可能なアクションを実行するための”set”コマンドの使用などが可能です。
どの言語でもアプリを作成できるので、C++よりPythonの方が得意という方でも、すぐに立ち上げ、実行することができます。このAPIは、Pro ToolsのWindows版とMac版の両方に含まれているので、Pro Toolsを使用するすべての人に適したソリューションを、どちらのオペレーティング・システム上でも作成することができます。
Media Composer 2022.12でPro Toolsセッション・ファイルを直接エクスポート
同時にリリースされたMedia Composer 2022.12にPro Toolsセッションファイルをエクスポートする機能が追加されています。これにより、Pro ToolsとMedia Composerの互換性が劇的に向上します。
Media Composer 2022.12からエクスポートされたPro Toolsセッション・ファイルは、以前のバージョンのPro Toolsでも読み込めますが、マーカー表示部分で一部制限があります。
最新macOS対応、スクリプティングSDK、Media ComposerからのPro Toolsセッション書き出し機能など、業務効率を向上させる機能が追加されたPro Tools 2022.12。Pro Toolsシステムの構築や機器更新のご相談などは、ROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Support
2023/01/05
Avid MBOX Studio 日本語サポート情報
プロフェッショナルな機能をコンパクトに凝縮したAvid最新のNative環境向けI/O「MBOX Studio」。本記事では、システム要件から日本語マニュアル、故障かな?と思った時のトラブルシューティングまで、MBOX Studioサポート情報に関連するリンクをまとめました。
ご購入いただいたユーザー様のみならず、購入を検討中の方もぜひご覧くださいませ。
ご購入を検討中の方へ
MBOX Studio システム要件
MBOX Studio よくある質問集(FAQ)
ご使用の前に
MBOX Studio日本語ユーザー・ガイド
MBOX Studio 製品登録
MBOX StudioをPro Toolsで使用するための設定
専用アプリ MBOXコントロールについて
初めての MBOXコントロール(アプリケーション概要と入手方法)
MBOXコントロール 概要(簡易操作マニュアル)
故障かな?と思ったら
MBOX Studio トラブルシュート
MBOX Studioをもっと深く知りたい方へ
AVID MBOX Studioレビュー by 三船雅也(ROTH BART BARON)
レジェンドの再登場(Avidブログ)
AES NYCで発表されたMBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studio — 単なる I/O以上のもの(Avidブログ)
Variable Zの謎を解き明かす ー MBOX Studio(Avidブログ)
パーソナルスタジオをグレードアップしたい、という方にはピッタリのMBOX Studio。本製品に関する問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Tech
2023/01/04
4K映像+立体音響、コンテンツ制作の舞台裏 / テレビ愛知株式会社「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」
以前、Proceed Magazine 2021(No.24)号にてテレビ愛知をはじめ、愛知県の民放各局によるイマーシブコンテンツ制作への取り組みについてご紹介させていただいた。引き続き、各局それぞれの方法で次代を見据えた音響制作に精力的に取り組まれているが、今回もテレビ愛知よりお声がけいただき、弊社による技術協力、並びに本誌のための密着取材をさせていただくことになった。本記事前半では、コンサートホールでの収録のセッティングの様子、後半ではその後の360 Walkmix Creator™️を使用したバイノーラルミックスについて詳細をご紹介する。
4K映像+立体音響でのコンテンツ制作
📷 三井住友海上しらかわホール 公式HP
2022年9月24日(土)、名古屋市中区にあるコンサートホール「三井住友海上しらかわホール」にてテレビ愛知とクラシック名古屋が主催するイベント「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」が開催された。前日23日の名古屋市内は台風15号の影響で土砂降りの大雨となり、公共交通機関も大幅にダイヤ変更を余儀なくされるなど一時は開催が危ぶまれたが、当日の天気は雲ひとつない台風一過の快晴で多くの観客が無事会場まで足を運ぶことができた。
今回、技術協力と取材をさせていただくこととなったきっかけは半年ほど前に遡る。テレビ愛知より「コロナ禍で危機的状況に追い込まれた芸術文化に対する国の振興支援の一環として、4Kや立体音響などの先端技術を活用したコンテンツ制作の話があり、コンサート収録の4K映像+立体音響でコンテンツを制作したい」とのご相談をいただいた。
弊社からは立体音響の制作に関して技術協力を行い、その裏側を本誌のために取材させていただくという形で話が進行し、本プロジェクトの打ち合わせがスタートした。イベントの2ヶ月前となる7月には実際に現地を下見させていただき、各種音響機材の選定、マイクセッティングや配線方法について、下調べとともに準備を進めてきた。また、以前同ホールでの収録をご経験されている名古屋芸術大学の長江 和哉先生にもご助言をいただいたこともあり、ホールの技術スタッフの方との連携もスムーズに進行した。
理想的な音響空間を追求したシューボックス型
当日のレポートを開始する前に、会場の三井住友海上しらかわホールとその形状について触れておこう。同ホールは、1994年11月名古屋市伏見にクラシック音楽専用の中規模ホールとして開館した。一般的なホールは、その用途によって多目的ホールやライブハウス、オペラハウスといった種類に分類される。その中でもクラシック音楽の演奏を主目的とするコンサートホールは、その形状からシューボックス型とヴィンヤード(またはワインヤード)型の2種類に大別される。
前者はShoe Box (シューボックス)= 靴箱 という名が示す通り直方体の形状で、クラシック音楽黎明期より世界各国の中小規模のコンサートホールで数多く採用されている伝統的なスタイルである。比較的横幅が狭いため、両側壁からの初期反射音が豊富に客席全体に響き渡ること、そして高い天井が生み出す豊かな残響音などが主な特徴とされている。ちなみに、このしらかわホールの形状は、幅16.5m、奥行31.5m、天井高は舞台上約14mとなっており、幅と高さがほぼ1対1の理想的な音響空間を追求したシューボックス型が採用されている。詳しく知りたいという方はホールの公式サイトでもその詳細が語られているのでぜひご参照いただきたい。
一方、後者はVineyard (ヴィンヤード、ワインヤード)= ブドウ畑がその名の由来で、客席がブロックごとに分割され、段々畑のように連なった形状となっている比較的モダンなホールで見られる形状だ。シューボックス型と比較すると、より大規模なキャパシティのホール設計にも向いているが、音響設計においてより緻密な工夫・検討が必要とされている。そのため、必然的に、内装も視覚的にダイナミックな印象があり、外観を含めた建築物としてのデザインも独特な形状となっているものが数多く見られる。こうしたホールの内装や形状にも注目することで、コンサートホールが持つある種のエフェクターとしての側面も見えてくるので非常に興味深い。
多くのマイクでバリエーション豊かなサウンドを録る
それでは、当日の進行の流れに沿って具体的なシステムのセットアップについて解説する。会場入りは午前9時。開演が15時なので、6時間前と聞くと多少余裕があるように思えるが、当然出演者のリハやピアノの搬入・調律なども行われるため、基本的なセットアップに与えられた時間は大体2時間程度しかない。そのため、複数回にわたる事前打ち合わせを通して、前日まで入念な検討がなされ、その甲斐あって当日の作業はスピーディーに進行した。
まず、ビル4階の楽屋に録音用の機材一式を持ち込み、仮設のミキサー室を設営。同時進行でステージ頭上のバトンを降ろし、後ほど説明するマイク類の取り付けを行なった。続いて、ステージ〜ミキサー室間のマルチ回線、および天吊りのバトン〜ミキサー室までのアナログ回線を敷設。これらの信号はYAMAHA Rio1608-D2、YAMAHA QL1でDanteへ変換され、万一に備え2台で冗長化接続されたTASCAM DA-6400で収録されることになる。
📷 楽屋に仮設されたミキサー室内に構築された録音システム。YAMAHA QL1、同Rio 1608-D2でアナログからDanteへと変換し、Danteネットワークで2台冗長接続されたTascam DA6400へと入力、専用のSSDへと収録する。本番中はこのミキサー室でステレオの現場ミックスをモニターした。
最後にホールの天井から直接ぶら下がる天吊りマイクを設置した。この作業は天井裏に上がってケーブルを下ろすチームと、客席でマイクを取り付けるチームの二手に分かれた。舞台技術者の監修のもと天井裏に上ったスタッフは、一定間隔で目印が付けられた30mほどのケーブルを、客席で待つ残りのスタッフと無線で連絡を取りながらゆっくりと下ろしていく。マイクを取り付けたら、再びゆっくりとケーブルを巻き上げていき、客席からおよそ10mほどの高さで固定した。
📷 最上層へ配置されたマイクは天井裏からケーブルを下ろし、およそ10mの位置で固定された。
マイクのセッティングについては、当然ではあるが収録後に変更することはできないため、ミックス時にどのように配置するのか事前にある程度見当をつけておくことが必要となる。今回のミックスのコンセプトは、ホールの美しい響き、そして空間の広がりが多くの人にはっきりと分かるような音像を目指すこと。そのため、観客の視線、動線の邪魔にならないよう最大限の配慮をしつつ、可能な限り多くのマイク本数を用意し、バリエーション豊かなサウンドを録ることが意識された。また、高さ方向の空間再現については、ミックス時の仮想立体音響空間内に上・中・下、三層のレイヤーを構成する音作りを想定し、オンマイクも含めると5種類の異なる高さで収録した。設置位置が低い順に、ステージ上のバウンダリーが3つ、各楽器(ピアノ、ヴァイオリン)へのオンマイク、ホール常設の三点吊り1ペアとバトンに2ペア、そして先述した天吊りのマイクが3ペア、その他オーディエンスやトーク用のマイク含め、計20本ほどのマイクで収録を行った。
今回録音するのはピアノ伴奏付きのヴァイオリンリサイタルとなり、それぞれ広帯域に渡りフラットかつ単一の指向性が得られるSchoeps MK 4、スタンドやブーム不要でピアノ収録に最適化されたEarthworks PM40にてオンマイク収録した。また、ステージ上の広範な音を拾うためのバウンダリーマイクとして、その非常にクリアな音質に定評があるCROWN(現在はAKG取扱) PCC160 を中央、上手、下手にそれぞれ設置。オンマイクは、空間を広げようとするとどうしてもぼやけてしまいがちな音の輪郭を際立たせるため、そしてバウンダリーは先述したレイヤーの最下層〜中層にかけて配置することで厚みのあるサウンドを作ることが意図されている。
続いて、主に中層〜上層へ配置することを想定し、ホール2階席、1階客席から3mあたりの高さの位置に吊り下げられた常設の三点吊りマイク Schoeps MSTC 64に加え、その近傍さらに1mほど上の高さに吊り下げられたバトン中央から左右に1.5~2mほどの位置に、単一指向性のEarthworks SR25MPをステージ向き(方位角0度)、仰角-45度で配置。バトンの両端には両側壁からの反射音を狙ってこちらも単一指向性のNeumann KM184を設置した。そして最上層への配置を想定し、ステージ側から順にEarthworks QTC50 MP、Neumann KM183、Sennheiser MKH8020 をそれぞれペアで全て下向き(仰角-90度)で設置。これらのマイクはすべて無指向性で、およそ8mほどの高さからホール全体の空気感、音像が遠い響きを捉えることを狙った。
📷 ピアノ録音用のEARTHWORKS PM40、ピアノ内部に設置できるため外観を損なわない。
📷 ホール常設のステレオマイクSCHOEPS MSTC 64、聴き馴染みのあるサウンドで今回の音作りのメインとして使用された。
📷 楽器用マイクEARTHWORKS SR25MP、ステージ上空からの煌びやかな響きを狙った。
📷 単一指向性のNEUMANN KM184、両側壁からの反射音を狙って設置した。
限られた時間の中ですべてのセッティングが完了
無事すべてのセッティングが完了したあとはミキサー室へ移動。本番中はここでYAMAHA QL1で仮ミックスされたステレオの音源をモニターすることとなる。台風の影響で公共交通機関に影響が出ており、予定より1時間以上遅れてのリハーサル開始となったが、限られた時間の中で着実に機材の動作確認やステージ進行の最終確認などが行われ、開演時間の変更等もなく予定通り14時に開場できることとなった。リハ中はすべてのマイクが導通されていることはもちろん、しっかりとそれぞれのマイク配置のキャラクターがモニターできること、そして客席で実際にどのように聴こえるかも確認し、後日のミックス作業に備えた。
本番は、エルガー 「愛のあいさつ」で穏やかに始まり、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ファリャと徐々によりダイナミックな曲調へ展開されていく。休憩を挟んだ後も、ピアソラ、そしてガーシュウィンの曲が2曲続けて演奏されて終演となったが、鳴り止まない盛大な拍手でのアンコールに応えて再び登場。ピアソラ、そして最後はモンティのチャルダッシュでのバイオリン超絶技巧で再度盛大な拍手に包まれ、本番は無事に終了した。
📷 今回収録された「木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル」はクラシック名古屋のYouTubeチャンネルで4K/立体音響での視聴が可能だ。
クラシック名古屋 / YouTubeチャンネル
360 WalkMix Creator™でバイノーラルを制作
収録から2週間後。テレビ愛知のMA室にて、バイノーラルでのミックス作業とプロデューサーによる最終チェックが行われた。昨年の取材時はバイノーラルプロセッサーとしてFlux SPAT Revolutionを活用したが、今回は新たな実験的取り組みとして、弊誌でもすでに度々ご紹介しているSONY 360 Reality Audio 用制作ツール、360 WalkMix Creator™️を活用することとなった。このプラグインはDAWの各オーディオトラックとマスタートラックに挿すことで、360度全天球の4π空間の球面上に音源を配置していくことが可能となる。本来、360 Reality Audio対応サービスへのデリバー時は、MPEG-Hのエンコーダーとして機能するが、実は今回のようにバイノーラルステレオの制作を行うことも可能だ。
これは、従来のステレオ制作でも言えることであるが、バイノーラルで制作する上でその音作りのコンセプトをあらかじめ明確にしておくことは重要だ。一般的に、バイノーラルでは頭外定位が可能となることで、通常のステレオミックスより空間を広く再現することができる。そのため、良くも悪くも各トラックが簡単には混ざらず、次から次へとトラックを追加していったとしても、ある程度サウンドとしては成立してしまう。コンセプトを明確にしないままミックス作業を始めると、作業中に迷路をさまようことになってしまいがちだ。先述したが、今回のミックスのコンセプトは、ホールの美しい響き、そして空間の広がりが多くの人にはっきりと分かるような音像を目指すこと。ただし、元々の素材にはなかったリバーブを過剰に追加するなど、あまりにも積極的すぎる音作りは避けたい。せっかくなら、しらかわホールが本来もつ美しい響きを、当日来場できなかった方々にも体験してもらえるような音作りを目指した。
組み合わせをたどり見えてきたサウンド
まずは、録音後の素材でセッティング時から想定していた上・中・下、三層のレイヤーを作って、実際のマイクの配置に近い形で立体空間内に配置、音量のバランスを整えていく。そうしてできあがった音源から、ヴァイオリンのオンマイクなしで残響をメインとしたもの、オンマイクを加えて音の輪郭をある程度立たせたもの、さらにオンマイクあり+プラグインでリバーブを追加し意図的に残響を増やしたもの、という3パターンを作って聴き比べてみた。すると、オンマイクの音量を大きくしていくとどうしても立体感が希薄になってしまう傾向があり、逆にオフマイクをメインにすると立体感は増すものの肝心なヴァイオリンの輪郭がぼやけてしまうことが分かった。
この2つの音の傾向を認識した上で、いかにバランスをとっていくかが鍵になりそうだということが分かったため、追加で2パターン、ひとつはミックスに使用するマイクの本数を減らしたもの、もうひとつはメインのサウンドをオンマイクではなく三点吊りのマイクに変更したものを作成した。前者は、立体感は感じられるものの、やや地味なサウンドとなってしまい、コンセプトの「空間の広がりが多くの人にはっきりと分かる」という部分に反する結果になってしまった。一方、後者は三点吊りのマイクをメインにすることで、多くの人にとって聴き馴染みのあるようなサウンドに近づき、かつホールの残響もある程度感じられるようになったため、このミックスをもとにディテールを調整していく方針に固まった。
📷 今回ミキシングに使用した360 WalkMix Creator™ は360 Reality Audioの制作ツールだが、バイノーラルステレオの書き出しを行うこともできる。全天球の球面上に音源を配置でき、それぞれの音源を表すカラフルなボールは任意の色に変更も可能だ。様々な試行錯誤の結果、最終的に図のような音の配置となった。音源が多すぎると立体感が損なわれ少なすぎると迫力がなくなる、その中間となるようバランスが取られた格好だ。
具体的な音の配置は次のようになった。まずはホール常設の三点吊りSchoeps MSTC 64を前方に配置し、ヴァイオリンとピアノのメインのサウンドとする(A-B_L、A-B_R)。このサウンドの最も遠い反射音を後方上空の左右に配置(Top_RL、Top_RR)。この時、MOD DELAY IIIで30msec、100%WETのディレイを追加し、音速340m/s換算で後方に10.2mの空間を演出した。さらに、バトンの両端に取り付けたNeumann KM184を、両サイドにサラウンドミックスのワイドチャンネルのイメージで配置して左右の豊かな拡がりを再現(Wide_L、Wide_R)。この段階では音像が全体的にやや上方寄りに聴こえてしまうため、後方の下部にリバーブで人工的につくった響きを追加することでバランスを取った(Rev Bottom Left、Right)。
これにより、ベースとなるホールの音像は形成されるが、ヴァイオリンやピアノの輪郭をもう少し立たせるため、オンマイクを少しだけ足すことにした(VI)。しかしながら、ややステージまでの音が遠く感じたため、オンマイクと同じ音に80msecのディレイをかけたものを真後ろから足してみると、前後の距離感をうまく近づけることができた(Dly R)。そして最後に頭上の左右、仰角60度から天吊りの2本を足すことで空気感を演出した(TOP_FL、TOP_FR)。このTOPからのサウンドはEarthworks QTC 50で収録したサウンドを採用し、EQで4kHzから上を4dBほどさらに持ち上げることで、高さ方向の響きをより豊かに感じることができた。さらに、元々仰角45度に位置に配置していたが、75度との聴き比べを経て60度に変更。むやみに高さを上げすぎても、サウンドが浮いてしまい違和感が生じてくることが分かった。
そのほか、途中で実験的に試してみた要素として、ボトムの人工的な響き(Rev Bottom Left、Right)に、EQで低域成分を中心とした7秒程度の極端に長いリバーブをかけることも試した。これは、天井から聴こえるキラキラとした高域中心の響きに対し、ボトムで中低域の成分を支え、全体的なサウンドのバランスを取ることを意図したが、これはさすがに響きが濁ったので採用しなかった。また、最初は多くの素材で低域を切っていたが、あまりにも迫力がなくなったのでそのほとんどを戻し、反響音は逆にハイ上がりのサウンドとすることで、迫力を残したまま残響の定位感が感じられるようにしている。
完成したバイノーラルミックス
ちなみに、今回バイノーラルミックスを行うため、当然ながらモニター環境はヘッドフォンでのミックス作業となる。このヘッドフォンの環境も、解像度が高く、定位感が分かりやすいモデルを使うことは重要だ。今回は普段からステレオミックス時に使っているという密閉型のSONY MDR-M1ST、同MDR-CD900STに加え、弊社より開放型のAKG K712 PRO-Y3、同じく開放型のFOCAL Clear MG PROを用意させていただいた。
結果的に密閉型と開放型では、開放型の方がより空間の拡がりが感じられやすいためバイノーラルミックス向きであった。この中で最も評判が良かったのはFOCAL Clear MG PROで、抜群の解像感を持ちヘッドフォンなのにスピーカーで聴いているかのような音の立体感、それでいて上から下まで飛び出している帯域もなく、全体域がしっかりと分かるという満場一致の高評価をいただいた。
📷 開放型ヘッドフォンFOCAL Clear MG PRO。まるでスピーカーで聴いているかのような極めて高い解像度を特長とする。
📷 開放型ヘッドフォンAKG K712 PRO-Y3。300gと非常に軽量で長時間のミックス作業でも快適だ。
こうした様々な試行錯誤を経て、最終的に技術スタッフ陣が全員納得のいく、当初のコンセプトに沿ったバイノーラルミックスが完成した。このタイミングで当初の現場でのステレオミックスとの比較視聴も行い、明確にその空間的広がりの違いが感じられることも確認できた。ミックス作業日の午後にはイベントプロデューサーも立ち会い、音作りの狙いについての解説を交えながら最終確認を行い、無事にOKをいただくことができた。
また、今回最初にお声がけいただいたテレビ愛知 技術部の水野氏は「一番最初にパッとバイノーラルの音源だけ聴くとあまりに自然すぎて響きの綺麗なステレオに聴こえるが、どのようなプロセスを経てそのサウンドになったかという解説があると分かりやすくなる」という。やはり、ミックスの序盤は会場の響きを忠実に再現し、そこから過度とならないように注意しながらも、多少のデフォルメは必要であるということだ。「そうした多少の広がり感を求めてミックスをして、Clear MG PROのような高品質なヘッドフォンでしっかりと空間が分かるようになり、最終的にどのヘッドフォンで聴いてもしっかり判別できるようになった。技術トレンドとしてのイマーシブが今後も続くかどうかは分からないが、これも一つの音の表現。何よりイベントのプロデューサーという立場の方に実際にどのような音作りをしたのか、デモンストレーションを行いながら最終確認ができ、そして理解いただけたのは技術者として大きい」とのコメントをいただいた。
バイノーラルミックスの要点とは
今回はヴァイオリンとピアノの演奏をコンサートホールで収録を行い、360 WalkMix Creator™️を使ってバイノーラルミックスを作成した。個人的に要点だと感じた部分をまとめると、まず最初に述べたようにミックスのコンセプトを明確にしておくことが挙げられる。そうすることで、今回のケースのように複数人で比較視聴しながら作業を進める際も、同じ方向に進めるため判断に迷うことが少なると感じた。
また、セッティング時においては、場所が許す限り様々な角度から複数のバリエーションのサウンドを記録しておくことが重要だ。バイノーラルプロセッサーによる3D配置はあくまでシミュレーションであり、やはり現場で実際の位置から録音した素材で構成していく方がよりリアリティのあるサウンドになる。ただし、現場の音を完全再現するようなコンセプトの場合を除いて、多少デフォルメを行った方が多くの人にとって分かりやすく、臨場感のある音の広がりを再現できる。
さらに、ミックス中に気づいたこととしてヘッドフォンのモニター環境が重要であることについては述べたが、段々と自分の耳が「空間を聴く」ことに慣れていく点にも注意である。もちろん個人差もあるので、この現象を見越しての作業はなかなか難しいが、数時間でも作業を経験した後で最初にミックスしたものを聴いてみると、イメージしていたものと全く違う聴こえ方になっている可能性もある。定期的にセッションをSave as...しておき、後で聴き直して自分の耳の特性を分析してみるのも面白い。
また、これはイマーシブ制作に限らず、ステレオミックスやその他の場面でも言えることかも知れないが、実際の会場の音を知識と実践の両方からカバーしておくことは極めて重要だ。音響について十分な知識があっても、現場で音を聞いて実際に判断できる耳がなければ、後からの作業で修正できないミスをしてしまったり、余計な手間が増えたりすることにつながる。また、現場経験が豊富という場合でも感覚的な試行錯誤だけではやはりどうしても遠回りになってしまいがちであるが、そこに音響学や音響心理学的な要素を用いた工夫が加わると、目指すゴールへは多少近づきやすくなるだろう。
完成した映像を視聴させていただいた実感として、4K収録ならではの高精細な映像による臨場感と、そこにバイノーラルミックスならではの広がりのあるサウンドが相乗効果をもたらし、しらかわホールにあったユニークな空気感が生き生きと伝わってくるかのように感じた。最後になったが、今回制作されたコンテンツはクラシック名古屋のYou Tubeチャンネルにて公開されている。先端技術によって臨場感溢れる、木嶋さんの美しいヴァイオリン演奏をみなさまにも存分にご体験いただきたい。
クラシック名古屋 / YouTubeチャンネル
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Music
2022/12/28
エイベックス株式会社 avexR studio様 / ワークフローを加速させる、コンパクトに厳選された機器たち。
「エンタテインメントの可能性に挑み続ける。」という企業理念を基に、映像・音楽・テクノロジーのプロフェッショナルが同じ空間で常に交わりコンテンツを生み出していく。これをコンセプトとして2022年夏にavex groupの新たなクリエイティヴ拠点「MARIA」がオープン、本社にあったavexR studioもこちらへ移転し新たに稼働を始めた。今回の移転先となる物件は、元々スタジオとして使用されていたスペースではなくワインセラーやレストランスペースだったとのこと。全く異なる用途のスペースであったわけだが、設計図を作成し始めてから実際の工事に取り掛かるまでが4ヶ月弱という非常に短時間での準備を行い、2Fフロアをすべて改装してパワーアップしたスタジオへと変貌させた。さらに、ここにはグループ会社であるavex creative factoryのスタジオであるMAX studioも併設され、携わるコンテンツの幅が広がっている。今回はこの施設内に移設しコンパクトでありながらも随所にアップデートした新生avexR studioを紹介したい。
パワーアップしたMAスタジオ
今回更新のメインとなるMAスタジオは同じフロアにある映像編集室、多目的スタジオとセットで「avexR studio」と呼ばれている。映画や配信向けDolby Atmosコンテンツや、アーティストのコンサートフィルムといったような映像が関わる音楽系のコンテンツなど、具体的なコンテンツ名が言えないのが非常にもどかしいが「avexR studio」のMA室では誰もが聞いたことがある話題の作品やアーティストの楽曲がDolby Atmosミックスされている。
前回のMA室と同様、コンセプトカラーはこだわりのオレンジがポイントとなっている。スタジオの色基調をオフホワイトとグレーにしてグラデーションをつけることで、前回よりも落ち着いた印象となった。このスタジオで作られるコンテンツは映画などのMAに限らず音楽系のコンテンツも増えてきており、音楽機材も増えたそうだ。スタジオの大きさについては、横幅が若干コンパクトになったが、奥行きは前回と全く同じサイズで設計されている。全体容積としては移転前から80%ほどになったものの、天井高は現在のスタジオの方が高く、スピーカーと作業位置の距離をITU-R基準の1.8mで確保したレイアウトだ。モニタースピーカーを含む機材は既存の設備を流用となった。以前のMA室と音質は大きく変わらないものの、移転したことで音像がタイトになった印象を持つ。コンパクトながらもLFEスピーカーをステレオで配置するシネマ用の配置を取っているが、部屋の横幅が変わったこともあり、低音の鳴り方が感覚に馴染むように試行錯誤しながら修正をしているところだという。
📷 メインスピーカーのGenelec 8350A、ハイトスピーカーのGenelec 8340A、2ch用としてFocal Solo 6 Be。L・Rの下にはサブウーファー Genelec 8360APMが2台設置されている。
Avid S4、厳選されたコンパクトな構成
機材面で大幅にパワーアップされたのが、Avid S4の導入である。以前はコンソールレスでの作業だったが、やはりDolby Atmosなどのイマーシブオーディオを扱うにあたり、特にオブジェクトを多用するセッションの場合はフィジカルで直感的な作業が難しく、パラメータの数値を打ち込むことがメイン作業となってしまって面白みに欠けてしまうことがあったという。コンソールレスで始めたものの、結局はフィジカルコントローラーを各種試して買い足すということに至ったそうで、移転を機に効率的かつ直感的な部分を補うためにコンソールの導入を決意されたそうだ。フィジカル的なコントロールの解決については以前からの課題とされていたようで、イマーシブオーディオコンテンツの作成が本格的に始まった2017年頃から試行錯誤されていたという。
スタジオに導入されたAvid S4コンソールの構成は、Channel Strip Module 8 Faderに加えて、かねてから念願であったJoystick ModuleとExpansion Knob Module、Display Module x2を加えた3 Bay構成である。イマーシブオーディオだからこそ「オブジェクトオーディオにもフィジカルコントローラーを」ということで導入されたJoystick Moduleは、数あるフィジカルコントローラーの中からAvid S4を選択した最重要ポイントの一つである。特にMA作業は映像を見ながらの作業となるため、コンピューター画面に集中することが難しい。モニター画面とコンピューター画面の視点移動は想像以上にストレスがかかる。特に、Dolby Atmosのオブジェクトオーディオ編集はより一層ストレスがかかるが、Joystick Moduleの導入でそれも随分軽減されているそうだ。
📷 コンパクトに収められたAvid S4は着席したままでもすべてに手が届くサイズ感、ヒヤリングポイントからスピーカーまでの高さは1.8mが確保されている。
そして、Avid S6ではなくAvid S4を選択した大きな理由はサイズだという。MAスタジオとしてはかなりコンパクトな筐体となるため、スペース都合を満たすということはやはり大きな要件となる。ただし、サイズ感という問題だけでAvid S1やAvid S3を選択しなかったのは、Avid S4がモジュール式でレイアウト自在な点だ。もちろん、先ほども述べたJoystick Moduleの存在も大きな理由となるが、センターセクションなどのベース構成から好きなユニットを追加選択し、好きな位置に配置できるのでイマーシブオーディオ制作に特化したレイアウトを組み上げられるのがポイントだという。なお、Joystick Moduleはセンターセクション右手前側に配置し、手がすぐに届いて操作できるレイアウトにした。コンパクトなレイアウトに収まったAvid S4は、そのサイズ感のおかげで操作性も十分に補えているという。今回導入されたAvid S4はセンターセクション左手にチャンネルストリップモジュールが配置されているが、Avid S4ならではのノブ部分のチルト構造のおかげで座ったままS4のすべての機能にアタッチできるという。これも作業効率を上げる重要なポイントとなる。
Avid S4で特に気に入っている機能は、センターセクションに集約されたレイアウトだという。ビジュアル・フィードバック性と完全なトータル・リコールにより、セッションごとでAvid S4の各画面の機能やトラックレイアウト、カスタムプラグインレイアウトなど、さまざまなレイアウトを一括でセッションに保存できるため、セッションを開くだけでレイアウトなど様々な設定がすべて読み込まれる。現在編集中のセッションからロールバックして、古いセッションに切り替えるワークフローがたびたび発生するそうだが、そういった時でもAvid S4のトータルリコールのおかげで、細かい設定など再調整することなく即座に作業に入れる点が大きいという。セッションを切り替えるとすぐに作業に取り掛かれるので、別のミックスダウンで気分転換ができることもあるそうだ。
📷 Avid S4を挟んでデスク下のラックにはアナログボード類、とMac Proが収められている。
直感的な作業をパワフルな環境で
MTRXをインターフェイスとしたPro Tools HDシステムは、今回の移転に伴いMac Proを旧型の2013年モデルから最新の2019年モデルへ、HDXカードも1枚から2枚へと増強したことで大幅にパワーアップした。HT-RMUを導入しているが、昨今の映像コンテンツは4Kも多くなってきており、旧型Mac Proでは処理が追いつかないことも多い。また最近のPro Toolsでもビデオエンジンなどをはじめとする機能拡張の動作においてコンピューターのスペックに依存している機能もあるため、新たに導入したMac Proではメモリが96GBという仕様となった。おかげで作業効率が大幅にアップしたそうだ。なお、HT-RMUのほかDolby Atmos Production Suiteも導入されており、音楽性の強いミックスではProduction Suiteを、オブジェクト・トラックを多用する映像の方向性が強いミックスの際にはHT-RMUをとそれぞれ使い分けているそうだ。また、ビデオインターフェイスも4K対応のBlackmagic Design Ultra Studio miniへ更新されている。
📷 デスク下右手のラックにはMTRX、m908などがコンパクトに集約されている。
今回導入されたAvid S4と以前より導入されているMTRXの連携も抜群だという。モニターコントロールに関しては国内導入1台目だというGrace Designのm908を導入しており、このスタジオではアフレコやナレーションだけではなく効果音なども収録するため、ヘッドフォンやミニスピーカーなど様々なモニタ環境を瞬時に切り替えられるようにリモートコントローラーがセットとなったGraceのモニターコントロールを選択した。
MTRXは、Pro Toolsのインターフェイス機能のほかにマトリクスルーターとして稼働しており、MADIで接続されたHT-RMUの音声をMTRXで切り替えている。以前はコンピューター画面上でDADmanをマウスで操作していたが、Avid S4とDADmanを連携し、さらにソフトキーレイアウトをカスタマイズすることで、Avid S4からソース切り替えを可能とした。フィジカルかつ少ないアクションで操作できるようにカスタマイズ可能な機能はより一層直感的に作業に取り組める環境を構築した。
このスタジオでは恋愛ドラマのようなラジオドラマやポッドキャストも制作することもあるという、演出のために作中の効果音をレコーディングすることもあるそうだ。映像ありのコンテンツでは、その映像に寄り添うために音声のミックスで冒険はしにくいところだが、ラジオドラマは映像がないぶん聴き手が自由に想像できるため、オーバー気味な演出をしても違和感も少なく受け入れられるメディア。作り手も思い切ったミックスにチャレンジができる。手がけるラジオドラマはステレオではなくバイノーラルで配信されるため、Dolby Atmosの環境が活きてくる。Dolby Atmosでミックスしたオーディオは最終段でバイノーラルに変換するため、無理なく一層リアリティが増した完パケとなる。特にホラー作品などは特に恐怖感が倍増してしばらくうなされてしまうかもしれない。
発想を瞬発的にコンテンツへ、MAX Studio
📷 アイデアを即時に形にできるよう設けられたMAX Studio。右手の固定窓の向こう側がブースとなる。
ブースを隔ててMA室の奥にレイアウトされたのが「MAX Studio」である。ここではアイデアが浮かんでからすぐに制作作業に取り掛かり、1日で完パケまでできる環境が整えられた。このスタジオはエイベックスの音楽スタジオであるprime sound studio formともプリプロスタジオとも異なるキャラクターで、プロジェクトスタジオとプロスタジオの中間的な存在だという。昨今の楽曲制作で定番になりつつあるCo-Writeもこのスタジオで多く手がけられているそうで、クリエーターの発想を瞬発的にコンテンツへと形を変えることができるよう、ここでは制作の最初から最後まで一気通貫して行える。
MA室とMAX Studioで兼用となっているブースは両側にFIX窓が設けられており、普段は吸音パネルで塞がれている。MAとしてナレーションをレコーディングする際は、MA室側のパネルを外してMA室のTIE LINEを経由する。同様に、MAX Studioでボーカルのレコーディングを行う際にはMAX Studio側のパネルを外し、MAX StudioのTIE LINEを経由する。両コントロールルームに比べてブースの稼働率は低いので、あえて兼用にすることで両側のコントロールルームのスペースを確保した。
📷 ブースは兼用となりMA室とMAX Studioに挟まれたレイアウト。左右には各スタジオへのTIE LINEが設置されている。
天井高4mオーバーの多目的スタジオ
📷 モーションキャプチャースタジオとして活用されるほか、用途を問わず使用される多目的スタジオ。天井面にはトータル16台のOptiTrackカメラが取り付けられている。
約50平米の多目的スタジオは、その名の通り様々な用途を想定した作りになっている。その中でも一番多いケースとされるのが、モーションキャプチャーのスタジオとしての活用だ。天井にはOptiTrackのPrimeシリーズのカメラが常設されている。一方、下部のカメラについては仮設の形態がとられている。このスタジオでは、モーションキャプチャーのほかにグリーンバックでの合成や、YouTube配信といったものから、社内向けのZoom会議などにも使われるため、用途に合わせて暗幕・グリーンバックの有無などが選べるようになっている。
メインで使用されているモーションキャプチャーは、OptiTrackのPrimeシリーズとMotiveが導入されており、主にVTuber用途に使用されている。Motiveで演算されたデータは、カスタムで制作したエンジンによってキャラクターとリアルタイムで合成する。これら一連のリアルタイム処理された映像をそのまま配信することが可能だ。このような環境のスタジオが都心にあることは珍しい。モーションキャプチャーの特性上から広いスペースと十分な天井高が必要となり、その結果多くのスタジオが郊外に集中している。都心部という好立地ならではの制作業務も多いそうで、リモートワークが当たり前になってきている昨今でもこういった立地環境は必要な要素だと実感する。
多目的スタジオ・映像編集室とMA室の連携が取れるよう、音声・映像・サーバーそれぞれが接続されている環境だという。音声はDanteネットワークでスタジオ間を接続し、配信などを行う際に連携して使用されている。映像に関してはフロアの各部屋がSDIルーターに接続されている。例えば、多目的スタジオでVTuberがMotiveでリアルタイムに合成した映像に、MA室やMAX Studioでアフレコをつける、といったようにフロア全体で大きなスタジオとしても活用できる。
映像編集室では、Adobe Premiereを中心とした映像編集機器やCG編集機器が揃えられている。こちらも移転前の広さからおよそ1/3のスペースまでコンパクトにすることができたのだが、これはコロナ禍による制作スタイイルの変化だという。コロナ前は各自スタッフが集まって編集室で作業していたが、各自在宅で映像編集をできるようコンピューターなどの環境を整えた結果、編集室に集まって作業する必要性が薄くなり、必然的にスペースを確保する必要もなくなったそうだ。なお、こちらではモーションキャプチャーのほかにもLyric Videoなどを手掛けたり、エイベックスのYouTubeチャンネルで8月よりライブ配信されている「[J-POP] avex 24/7 Music Live(24時間365日 音楽ラジオ・24/7 Music Radio)」の画面に登場している「KA」とKAの部屋はこちらの編集室で作られたそうだ。部屋の中にある、見覚えのあるラップトップやスピーカーなど、実際の寸法からCGに落とし込まれており、各メーカーの公認も得ているという。
エイベックスの楽曲を24時間365日、ノンストップでライヴ配信する『avex 24/7 Music Live』。
話題のこのコンテンツも、岡田氏が率いるチームが手がけている
イマーシブオーディオもだいぶ浸透し、ワークフローも確立しつつあるが、昔から変わらないフローのもあるという。特に変わらないのが、こまめなセーブとセッションのバックアップだという。こまめなセーブは当たり前になってきているが、コンピューターが高速かつ安定してきているからこそ、基本であるセーブとバックアップを忘れずにしているという。バックアップに関しては、余計に気にされているそうで、セッションデータを3つのHDDやSSDにバックアップするなど冗長化に努めているそうだ。
📷 avex groupの新たなクリエイティブ拠点「MARIA」には地下にクラブスペースもあり、普段は社内の撮影やイベントに使用しながらも、時には海外のTOP DJがシークレットでプレイすることもあるという。アーティストのSNSにもたびたびこちらの部屋がアップされることも多いというこちらのスペースは、なんとメディア初公開だそうだ。DJブースの両脇には日本ではメーカー以外にここにしかないという、Function OneのDJモニタースピーカーPSM318が鎮座しており、フロアには高さ約3mのDance Stackシリーズのスピーカーセットが前後に4発。ぜひともフルパワーの音を体感してみたい。
今後は映像作品のMAのほかに音楽制作へも力を入れていくとのことで、4年前のa-nationのようなDolby Atmos配信も行っていきたいとのことだ。5Gが一般化されたことで通信環境が格段に良くなっていることや、サーバー環境も進歩しているため、以前よりもストレスなく挑めるだろう。また、イマーシブオーディオの中でも今後は360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)向けのコンテンツにも積極的に取り組んでみたいとのこと、どんな作品を手掛けられるのか楽しみである。
📷 エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部
クリエイターズグループ NT&ALLIANCE 映像制作ユニット マネージャー
兼ゼネラル・プロデューサー
岡田 康弘 氏
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
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2022/12/28
TOHOスタジオ株式会社 ポストプロダクションセンター2 様 / アジア最大規模のS6を擁したダビングステージ
長年に渡り数々の名作を生み出してきた東宝スタジオ。その中でも歴史あるポストプロダクションセンター 2 に設けられた国内最大規模のダビングステージ2 で、アジア地域で最大規模の構成となる Avid S6 へのコンソール更新が行われた。竣工からまだ間がない今、ブラッシュアップされたそのシステムの内容についてお伝えしていく。
72フェーダー、デュアルヘッド構成のAvid S6
歴史あるダビングステージで、これまで長年使用されて きた AMS Neve DFC2 から Avid S6 へと更新が行われた。今回導入 の Avid S6 は国内はもちろん、アジア地域で見ても最大規模の構成 での導入となる。その構成は横幅14フレームと巨大なもので、そこに72フェーダー、デュアルヘッド構成でモジュールが収まる。フェーダー数に関しては従来のDFC2と同数を確保し、さすが、映画のダビングコンソールといえるフェーダー数を持つ迫力のサイズとなっている。そして今回はサラウンド作業がメインとなるということでジョイスティックモジュールも導入された。Avid S6となったことで、レイアウト機能やスピルフェーダー機能などを活用し、従来以上のワークフローに対する柔軟性を確保している。
改めて確認をしたのだが、東宝スタジオが現在の世田谷区砧に誕生したのは、今から90年前の1932年。今回Avid S6を導入することとなったポストプロダクションセンター2は、以前は東宝サウンドスタジオ、さらにその前は東宝ダビングのダビングビルと呼ばれていた1957年に完成された建物である。60年以上の時を、まさに日本映画の歴史とともに歩んできたダビングステージ。「七人の侍」の黒澤明監督の作品や、ゴジラシリーズ、「シン・ウルトラマン」に至る多岐にわたる映画が作られていたと思うと非常に感慨深いものがある。内装は何度も改装を行っているということで完成当初の面影は無いとのことだが、以前はフィルムダビング(実際にフィルム上映を行いながらの劇伴録音)も行われていたということで、スクリーン前のひな壇はまさにその名残である。スクリーンを背にオーケストラが並び、指揮者が上映される映像を見ながら指揮棒を振る、そんな光景がここにはあったということだ。
潤沢に用意されたチャンネル数
システムもAvid S6となったことでブラッシュアップされている。従来は4台の再生用(プレイアウト)のPro Tools(セリフ用、音楽用、効果音用2台)がMADIでDFC 2と繋がれミックスされていたが、今回の更新でミキシングエンジンとしてAvid Pro Tools HDX3システムを2式導入、それぞれに192chのI/Oを持ち、相互にMADIで接続されたシステムとなっている。やはり、Avid S6をコンソールとして運用すると考えた際には、ミキシングエンジンとしてPro Toolsを選択するというのが一般的、Avid S6の製品自体のコンセプトにも則ったシステムアップとなる。また、ミキシングエンジンとして導入されたPro Toolsと既存のPro ToolsすべてのI/Oを今回の更新に併せてAvid MTRXへと統一している。メンテナンス性、障害時の入替のたやすさなどを勘案し、すべてのオーディオ・インターフェースがMTRXへ統一された。それぞれのAvid MTRXはMADIで接続され、ユーティリティーとして1系統ずつがパッチへと取り出されている。これにより、Pro Tools内部でのIn The Boxミキシングを行う際にも、MADIのパッチをつなぎ替えるだけでシステム変更が出来るようになっている。
改めてシステム全体を信号の流れに沿ってご紹介していきたい。まず、再生用のPro Toolsが4台、それぞれPro Tools HDX2仕様となる。映画ダビングでは、セリフ用(ダイアログ:Dialogue)、音楽用(ミュージック:Music)、効果音用(エフェクト:Effect)それぞれの再生用にシステムが準備される。これは、それぞれ個別に仕込んできたものを別々に出力できるということだけではなく、修正などが入った際にもそれぞれ個別にパラレルでの作業を行うことができるというメリットもある。効果音は、多数のトラックを使うことが多いため2台のPro Toolsが用意されている。サウンド・エフェクト、フォーリーと分けて使ったりすることも多いとのことだ。音楽用以外のセリフ、効果音用の3台のPro Toolsは同一の仕様となっている。Avid Pro Tools HDXカードから、4本のDIgiLinkケーブルでAvid MTRXへと接続され、それぞれに128chの出力を確保している。この128chの出力は、2本のMADIケーブルでミキサーへと送られる。
そんなに多くのチャンネルが必要なのか、と考える方もいるかもしれないが、サラウンド作業ということもあり、ある程度まとめたステムでの出力を行うことも多い。そうなると、5.1chのステム換算としては、21ステムということになる。同じ種類のサウンドをある程度まとめた中間素材となるステム。例えばドラムステムであれば、音楽ミックスで言うところのドラムをまとめたドラムマスタートラックをイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。また、映画の作業でステムを多用するケースとしてはパンニングがある。あらかじめパンニングで移動をするサウンドを、モノラルではなくステムで出力することで事前に仕込んでおくことができるということだ。こうすることで、ミキシングコンソールではボリュームの調整をするだけで作業を先に進めることができる。
📷 本文で解説したスタジオのシステムを簡易に図としたものとなる。非常に多くの音声チャンネルを取り扱うことができるシステムであるが、その接続は想像よりもシンプルに仕上がっているということが見て取れる。各MTRX間のMADI回線は、すべてパッチベイを経由しているため、接続を変更してシステムの構成を簡単に変更することができる。図中にすべてを記載できたわけではないのだが、各MTRXはMADI及びAESがユーティリティー接続用としてパッチ盤へと出力されている回線を持っている。そのため持ち込み機器への対応などもMTRXのパッチを駆使することで柔軟に行うことができるように設計されている。
データをアナログという線形の無限数に戻す
話を戻して先程の紹介から漏れた音楽用のPro Toolsのシステムをご紹介しよう。このPro ToolsはHDXカードから2本のDigiLinkケーブルでMTRXに接続され、64chの出力を確保している。音楽用のPro Toolsシステムだけは、Avid MTRXに32ch分のDAカードを装着している。ここから出力された32chのアナログ信号は、RME M-32ADへ接続されている。そしてRMEでADされMADIに変換された信号がその後のミキサーへ接続されることとなる。
📷 ユーティリティー用のRME M-32 AD/DAがこちら。32chのAnalog-MADI / MADI-Analogのコンバーターである。システムのデジタル化が進んではいるが、まだまだ外部エフェクターなどアナログでの接続はゼロにはならない。DAWごとの持ち込みでアナログ出力を受けるといったケースもあるだろう。
なぜ、一度アナログに戻しているのかというと、デジタルからの「縁を切る」ということが目的だ。音楽は96kHzで仕込まれることが多い。しかし、映画のダビングのフォーマットは48kHzであることが基本である。これは最終のフォーマットが48kHzであることも関係しているが、システム的にもMADIをバックボーンとしているために96kHzにすると、やり取りできるチャンネル数が半減してしまうということも要因にある。こういったことから生じるサンプルレートの不整合を解消するために、一旦アナログで出力をして改めてシステムに則ったサンプルレートのデジタル信号とする、ということが行われている。PC上でファイルとして変換してしまえばいいのではないかとも考えられるが、アナログに戻すという一見面倒とも言える行為を行うことによるメリットは、音質といういちばん大切なものに関わるのである。
デジタルデータ上で単純に半分間引くのではなく、アナログという線形の無限数にすることで、96kHzで収録されてきた情報量を余すこと無く48Khzへと変換する。結果は限りなくイコールかもしれないが、音質へのこだわりはこういった微細な差異を埋めることの積み重ねなのではないだろうか。音楽のチャンネル数は96kHzでDA/ADの回路を経由する場合には32ch、48kHzであれば、そのままMADIケーブルで64chがミキサーへと送り出せるようにシステム設計が行われている。
膨大なチャンネル数をマネジメントする
再生用Pro Toolsは、セリフ・音楽用のミキサーPro Tools、効果用のPro Toolsそれぞれのオーディオ・インターフェースとして用意されているAvid MTRXへと接続される。ミキサーPro ToolsはいずれもHDX 3仕様で、6本のDIgiLinkケーブルで192chの回線が確保されている。セリフ128ch+音楽64ch=192chこちらは問題ないのだが、「効果音1:128ch」+「効果音2:128ch」=256ch、こちらに関しては再生機側ですべてのチャンネルを使われると信号を受け取り切れないということが起こってしまう。Pro Toolsシステムとしての上限があるため仕方のないところなのだが、合計が192chとなるように再生側で調整を行い、Avid MTRXの入力マトリクスで受け取るチャンネルを選択する必要がある。それぞれのミキサーPro Toolsはその内部でミキシングを行うさらにまとまったステムをそれぞれ2本のMADIケーブルで128chを出力する。
ミキサーから出力された信号は、最終のレコーダーとなる録音用Pro Toolsで収録される。このPro Toolsは HDX 2仕様で128chの入出力となる。ここでもセリフ・音楽用ミキサーPro Toolsからの128ch、効果用ミキサーPro Toolsからの128chの合計256chのうち、128chを収録するということになる。それならば、それぞれのミキサーPro ToolsからMADIケーブル1本、64chずつという想定もあるが、それではセリフ・音楽が30ch、効果音が90chといったパターンに対応できない。そのためにこのような接続となっている。
📷 セリフ(ダイアログ)用のデスク。作業のスタイルに併せて移動可能な仕組みとなっている。Pro Toolsの操作画面はIHSEのKVMエクステンダーが用いられ、パッチで操作デスクの入替えが可能なようになっている。
📷 音楽用のデスク。こちらのデスクもセリフ用と同様に、作業に併せて操作するPro Toolsを変更したり、位置を移動したりすることができる。
収録機の次に接続されるのはモニターコントローラーである。収録したミックスを聴くのか、ステムを聴くのか、モニターソース切り替えやボリュームコントロールを行っているのがこちらも今回新規導入となっったTACsystem VMC-102IPである。従来のVMC-102からDante対応となり「IP」という文字が加わっている。従来のVMC-102はMADI2系統が用意されていたが、IPとなったことでDante1系統、MADI 1系統へと変更されている。今回はMADIでの運用となるため64chの信号がVMC-102IPへと接続されている。その中で選択可能な最大数のステムをプリセットとしてモニターソースに設定している。5.1chであれば10ステム、7.1chであれば8ステムといった具合だ。ここでボリューム調整された信号はスピーカー駆動系のB-Chainへと送られる。
ここから先の系統は既存のシステムをそのまま使っているが、この部分もご紹介しておこう。VMC-102IPからのMADI信号は一度Avid MTRXへと戻り、DAされアナログ信号として出力される。B-Chainの入口であるRME ADI-8 QSでデジタル(MADI)へと変換され、モニタープロセッサーとして導入されているTrinnovへ。ここでレベル、EQ、ディレイなどの補正 / 調整が行われる。その先はDAコンバーターであるRME M-16DAでアナログに戻され、それぞれのスピーカーを駆動するパワーアンプへと送られている。もうひと部屋のダビングステージでもTrinnovが導入されているということもあり、同一の補正用のプロセッサー製品を使用するということで、サウンドキャラクターの統一を図っているということだ。
📷 左手前にモニターコントロール用のVMC-102IP、そして、サラウンド作業の効率を上げるS6ジョイスティックモジュールが収まる。デュアルヘッド構成のためマスタータッチモジュールが2つあるのが特徴的だ。コンソールの奥には、サラウンドメーターである8連のVUメーターDKtechnologies MSD-600が設置されている。
📷 コンソールを背面から見たところ、S6の後ろ姿もスッキリとした格好だ。また、ダビングステージならではとなるディフューズサラウンドのスピーカーが壁面に取り付けてあるのも確認できる。両サイドの壁面に4本、背後の壁面に4本のサラウンドスピーカーが設置されている。背後の壁面の黒い窓が映写窓でここからプロジェクターでの投影を行なっている。
📷 今回更新された「ダビングステージ2」がある歴史あるポストプロダクションセンター2。過去の東宝映画作品の中でもその姿を見ることができる。この3階建ての建物の3階まですべての空間を吹き抜けにした天井高の高いダビングステージがこの中にある。
今回更新されたシステム部分を詳細にご紹介してきたが、映画のダビングシステムがどのようなものなのかイメージいただけただろうか。チャンネル数の少ない作品や、ワンマンオペレートに近い作品などでは、ミキサー用のPro Toolsがスキップされ、再生用のPro Toolsから録音用のPro Toolsへと直接接続されるといった運用も考えられる。もちろんシステムとしては、そういった運用も見越してすべてのAvid MTRX間のMADIはパッチ盤に上げてある。それ以外にも持ち込み機器や、外部エフェクトの接続用にRME M-32AD / M-32DAをそれぞれ1台ずつユーティリティー用としてスタンバイしてある。AVid MTRXの持つAES/EBUの入出力と合わせて、様々な運用に対応可能だ。
今後、実際に更新されたシステムを運用してみてのご感想やAvid S6での映画ダビングの作業、そういったワークフローに関わる部分について現場のスタッフ皆さんのご意見も是非お聞かせいただきたいと考えている。伝統あるステージに導入された最新のミキシングシステムからどのような作品が生み出されていくのか、またレポートさせていただきたい。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Media
2022/12/26
株式会社Cygames様 / 大阪サウンド部 エディットルーム〜妥協ないコンテンツを生み出していく、7.1.4ch可変レイアウト2スタジオ
2011年、第一弾タイトル「神撃のバハムート」を皮切りに、これまで「グランブルーファンタジー」、「Shadowverse」、「プリンセスコネクト!Re:Dive」、「ウマ娘 プリティーダービー」などのゲームタイトルをリリースしてきた株式会社Cygames。その中でも、コンシューマー・ゲーム機向けのコンテンツ制作を主に行う大阪拠点においてDolby Atmos 7.1.4chに対応したスタジオが同時に2部屋開設された。まだまだフォーマットも定まらず過渡期だというゲーム制作のイマーシブ分野において、進取の取り組みが始まった大阪Cygamesサウンド部 エディットルームをご紹介していく。
2つのエディットルーム
大阪Cygames サウンド部エディットルーム(以下、大阪エディットルーム)は梅田中心部、交通アクセスもよく大阪Cygamesの第一拠点の近くに位置する。今回新設された大阪エディットルームはDolby Atmos対応のスタジオが2部屋という構成となり、大阪Cygamesにおけるリスニングスタジオとして機能することになる。Cygamesの東京拠点では、既にエディットルーム(以下、東京エディットルーム)が6部屋稼働しているが、大阪Cygamesで制作中である「GRANBLUE FANTASY: Relink」がサラウンド対応コンテンツとなり、同じようなスタジオの必要性を感じていたことからプロジェクトが開始されることとなった。
現状、スマートフォン向けコンテンツではステレオが基本となっており、コンシューマー機等でのゲームについてはサラウンド対応といったところで、ゲームにおけるイマーシブオーディオについてはどのようなフォーマットがスタンダード化していくのか今後の動向を窺っている状況にあるという。イマーシブオーディオに注目し始めたきっかけはMicrosoftがWindowsとXBOXでDolby Atmosをサポートしたことだったそうだ。コンシューマー・ゲーム機からの視点ではSony PlayStationはHDMIからのイマーシブ系の実出力には対応せず、バイノーラル系の技術で進むなど、大手を振ってこれからはDolby Atmosとは言えない状況ではあるが、現時点ではDolby Atmosがもっともスタンダードに近い存在であり、まずはそれに取り組むことが必要であるとのこと。さらには、Sonyから360 Reality Audioも発表されたため過渡期は引き続きとなるが、新たな規格が登場してくるとそれだけイマーシブオーディオが織りなすゲームの世界がどのように発展するのか期待も高まる。
すでに、5.1chのコンテンツを制作しているが再生環境が整っている家庭はまだ少なく、作り上げたサウンドがプレイヤーに伝わっているのだろうかという歯痒さを感じているそうだ。それでも、イマーシブオーディオという素晴らしいコンテンツを見過ごすわけにはいかないので、5.1ch / 7.1ch / Dolby Atmosを取り入れ妥協することなくゲーム開発に挑戦し続ける。こういった取り組みにも「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンが見えてくる。
📷 エディットルーム A
📷 エディットルーム B
そして、今回竣工したのがこのエディットルームだ。こちらはインゲームでサラウンドを正確にリスニングすることが主な用途となっており、エディットルームA/Bという同じDolby Atmos 7.1.4ch対応の2部屋を設置することで、同時に作業ができるよう運用面での効率化が図られている。なお、エディットルームA/Bでは異なったオペレートデスクが設置されており、ルームAは固定デスク、ルームBは可動式デスクとなっている。ここにエディットルームの個性が隠されており、ルームBのデスクを移動することによりルームAはコントロールルーム、ルームBは収録スタジオのレイアウトに可変することができる。そのため、主な目的はリスニングとなってはいるが、ナレーションなども収録できるシステムを備えており、マイクプリアンプなどアウトボード系の機材も充実したラインナップが用意された。
📷 一見だけすると全く同じ部屋の写真に見えてしまうのではないだろうか、左ページが大阪Cygames エディットルームA、右ページが同じくエディットルームBの様子となる。両部屋をつなぐ窓の位置、そしてデスクとラックの形状をよく見るとお互いが連携している隣り合ったスペースであることがわかる。また、本文中でも紹介した通り、エディットルームBを収録スタジオとして使用できるようにBのデスク・ラックは可動式とされており、ナレーション収録など作業のシチュエーションによっては上図のように役割を変化させて制作を進行することができる仕組みだ。
基準となる音場
東京エディットルーム竣工時、様々なブランドのモニタースピーカーの比較試聴を行い、GENELEC The Onesシリーズを採用した。元々GENELECには高低音が強調されるようなイメージを持っていて、本命のブランドではなかったというが、The Onesシリーズを試聴した際にそのドンシャリというネガが消え、非常に良いイメージに変わったとのこと。また同軸スピーカーならではの定位感も高く評価を得ている。その流れを汲み、大阪CygamesエディットルームでもGENLEC 8331AWが採用される運びとなった。
大阪CygamesのスピーカーキャリブレーションはMTRX SPQスピーカープロセッシングを採用している。PCなどの機材が全て常設であるため、竣工時に日本音響エンジニアリングによる音響調整を行い、サウンド部スタッフ全員が同じ環境でモニタリングできるスタジオを作ることができた。なお、先立って稼働している東京エディットルームではGENELEC GLMを採用して音響調整を行なっており、PCやオーディオI/Fなど機材を持ち込むことが可能で、言わばフリースペースのような感覚で使用できるようになっている。そのため、GLMで手軽にオートキャリブレーションできるというメリットを活かしているが、状況によりリファレンスが変わるため、基準となる音場の必要性を感じていたそうだ。今回の大阪エディットルームではPCほかの機材を常設設備にして音響調整を重要視した理由がここにある。
📷 GENELEC 8331AW、Cygamesのコーポレートカラーであるホワイトのモデルをセレクト、ハイトスピーカーとして天井に吊られている。写真下はGENELEC 7350APM。スピーカーシステムと部屋のサイズを考慮し、8インチのサブウーファーが設置されている。
システムの柔軟性
大阪エディットルームでのメインDAWはOM Factory製Windowsマシンで稼働するSteinberg Nuendoとなっている。ゲームの開発環境がWindowsベースとなるため、Windows用DAWとして安定しているNuendoに信頼感があること、また、Nuendoに備えられた「Game Audio Connect」でミドルウェアのWwiseと連携できることは、膨大な音声ファイル数となるゲームのサウンド制作においては大きなメリットとなる。
一方、東京・大阪の各スタッフが使用しているDAWソフトウェアは多種多様で、スタッフ本人の意向に沿ったソフトウェアをそれぞれ導入しているとのこと。Avid Pro Tools、Apple Logic Pro、Steinberg Cubase、PreSonus Studio One、中にはAbleton Liveを使っているスタッフもいるそうだが、スタジオでの作業用として、また社外とのやり取りのためにPro Toolsは共通項。大阪のサウンド・デザイン・チームでは、ゲームサウンド制作に長年携わり、WindowsでNuendoという環境に慣れ親しんだ方が多く、今回のメインDAWについてもNuendoが採用されたのはごく自然な流れだったようだ。
📷 エディットルームAのカスタムオペレートデスク。ノンリニア編集に適するようフリースペースの広い形に設計されている。正面左手はRUPERT NEVE DESIGNS/SHELFORD CHANNEL、George Massenburg Labs / 2032、Empirical Labs/Distressor (EL-8)、Eventide/H9000 Harmonizerを、右手にはVertigo Sound/VSM-2 Full、SPL/Stereo Vitalizer MK2-T (model 9739)がマウントされている。直接操作することが少ないOM Factory製のDAW用PCやAVID Pro Tools|MTRX などは足元に収納されている。
なお、エディットルームでの中核となっているのがAvid MTRXとなっている。もちろんMTRXはProToolsで使用するイメージが強いのだが、多機能なオーディオルーティングやコンバーターとしての顔を持っており、NuendoをメインDAWとした大阪エディットルームでも中核機材として導入されている。今回の例では、各DAW PCに搭載されているYAMAHA AIC128-DからDanteで出された信号がMTRXに入り、スタジオ内のモニタースピーカー、コミュニケーション、アウトボードへアナログ信号で送信されている。また、持ち込みPCによるオペレートも想定しており、持ち込みPC用I/FにRME Fireface UFX+を設置。Fireface UFX+MTRX間はMADI規格が用いられている。
各サウンドデスクやエディットルームへの信号はDanteで張り巡らされており、スタジオ内でのルーティングはDADmanで行い、システム全体のルーティングはDante Controllerで行う、という切り分けがなされている。メインスピーカーのボリュームコントロールはNTP Technology MOM-BASEを用いてMTRXをリモートしているシステムとなっている。このシステムを実現するためという点でも、DAWを選ばず柔軟なシステムに対応するMTRXが選定される理由となった。
オペレートの多様性
今回新設の大きな要望として「4Kの画面をどこでも映せる、どこの4Kの画面でもどこにでも持っていける」、「どの音をどこでも聴ける」というテーマがあった。そのコンセプトに沿って、映像信号はADDERのKVMで、音声はDanteで、という役割分担が行われ、各サウンド部スタッフのデスクとエディットルームの音声および映像信号をやり取りするシステムが構築されている。すべてのデスクにKVMおよびDanteインターフェースが用意されており、各デスクで作業をしながらエディットルームの音声をリスニングしたり出力すると同時に、4Kの映像も映し出すことが可能となっているわけだ。
なお、その際HDMIにエンべデットされているDolby Atomsの信号をどのように各ルームとやりとりするのかが課題となっているのだが、配管の問題もあり実線を張り巡らせるのは現実的ではない。AVアンプを駆使してアナログ音声をデエンベデッドする構成もあるが、映像と音声のズレが発生しないかなど現在も検証を続けているところだ。また、映像と音声の垣根を超えるDante AV規格も選択肢の一つではあるが、現在の条件下でHDMIからDolby Atomsのチャンネル数を同時に転送することは難しいため、こちらはDante AV規格自体の発展に期待が寄せられる。ほかにも、機能拡張として各デスクでDolby Atomsをリスニングできる構想など、いまも将来に向けてスタジオ自体が成長し続けていると言えるだろう。
シンプルかつ多機能な機材レイアウト
竣工当時からの課題ではあったが、スペースの都合上でマシンルームを設けることができなかった。そこで、起動音が小さい機材はエディットルーム内に収納、スイッチングハブなどの起動音が大きい機材はスタジオ外にあるラックケースへ収納することで解決を図っている。結果的に、主だった機材がすべてスタジオ内で操作が可能で、ステータスなども目視確認ができるというメリットも生まれた。ここ近年の機器の進歩によって抑えられた起動音や、MTRXのオールインワン性を活かし必要最小限の機材構成としたからこそ実現できた機材レイアウトである。また、エディットルームAは常設のデスクとなる為、収録時でもストレスなく機材の操作ができるように手元にアウトボード系の機材が設置されている。メモや台本などを置けるスペースも広く、ノンリニア編集の理想的なオペレートスペースを作ることができている。
📷 起動音を考慮し静音ラックに収納され、スタジオ外に設置されたスイッチングハブ YAMAHA/SWR2310-10G。各エディットルームとサウンドデスク間を繋ぐDanteの信号処理を行う中核として機能している。また、左写真は別途に設けられたフォーリースタジオの様子だ。
施工にあたってはデザイン面も重要な要素となった。コーポレートカラーであるブラック / ホワイトを基調としたスペースからスタジオに入ると、内装にフローリングの床面やダークブルーを用いた落ち着いた空間が演出されている。オペレートデスクやスピーカースタンドもすべてカスタムオーダーとなっており、素材選びの段階から製作が行われたとのこと。特に、壁紙のカラーなどは大阪Cygamesが注力して開発している『GRANBLUE FANTASY: Relink』の空を意識した青が基調にされており、より制作しているコンテンツの世界観に没入して制作を進めることができそうだ。ゲーム開発ではどうしても自席でのデスクワークがメインとなるが、根本にはエディットルームをいっぱい使って楽しんで欲しい、リラックス感が感じられるように、という思いがあり、それがデザインに込められている。スタッフのモチベーションを上げるということも目的として重視されているということだ。
📷 右:株式会社Cygames サウンド部マネージャー 丸山雅之 氏 / 左:株式会社Cygames サウンド部サ ウンドデザイナー 城後真貴 氏
経験豊かなクリエイターによって一貫したクオリティでコンテンツ制作を進める大阪サウンド・デザイン・チーム。そのクオリティの基盤となるスタジオが新設されたことで、制作ワークは一層の飛躍を遂げることになるだろう。もちろん、ゲームサウンドにおけるイマーシブ制作といった観点でもここから数々のノウハウが生まれていくに違いない。ソーシャルゲームのみならずコンシューマー・ゲームの開発やアニメ制作、漫画事業など幅広い分野でコンテンツをリリースする株式会社Cygames。その「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンの通り、妥協ないコンテンツを生み出していくための拠点がここに完成したと言えるのではないだろうか。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Tech
2022/12/21
MBOX Studioユーザーレビュー&ドラムレコーディング動画が公開中
コンパクトなボディに業務用としても十分な機能を詰め込んだ、話題のAvid新オーディオ・インターフェイスであるMBOX Studio。その実力の一端を知っていただけるコンテンツがWEBで公開されておりますので紹介いたします。
Sound & Recording Magazine誌 WEBレビュー by 三船雅也氏
三船雅也氏によるレビューがサンレコWEBに掲載されています。
AVID MBOX Studioレビュー by 三船雅也(ROTH BART BARON )
豊富な物理I/Oや、in/outを同時に別々のデバイスと接続できるBluetooth機能に言及し、「AVIDはそういった音楽で起きていることをちゃんと見ているんだなぁ」という発言が印象的です。
そのほか、気になるサウンドクオリティの評価や、三船氏ならではのオーディオI/Fに対する考え方なども掲載されており、興味深い内容となっています。
MBOX Studioってどんなインターフェイスなんだろう?と興味をお持ちのみなさまには大変参考になる内容だと思います。ぜひご一読ください。
隠れた機能!?8本のマイクを使用して、MBOX Studioでドラムレコーディング
48Vファンタムを送れる4ch分のMic/Lineインプットを備えるMBOX Studioですが、バックパネルに搭載されているLineインプットでも60dBのデジタル・ゲインを稼ぐことができます。これを利用して、4本のコンデンサーマイクに4本のダイナミックマイクを追加して、MBOX Studioだけでドラム・レコーディングを実施した動画を紹介します。
Avid MBOX Studio
¥116,600 (本体価格:¥ 106,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
ユーザーの工夫次第で、まるでシステムを操作しているかのような幅広い使い方ができるMBOX Studio。ご購入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問合せください。
Support
2022/12/21
Pro Tools | Carbon / Carbon Preシステムガイド日本語版が改訂
Pro Tools | Carbon Preの登場によって、Pro Tools | Carbonシステムガイドがアップデートされています。改訂版システムガイドはPro Tools | Carbon / Carbon Pre共通のものとなっており、これらを使用したシステムアップの際に参考になるものとなっております。
新規導入やCarbon Preによる拡張を検討中のユーザー様、お持ちのPro Tools | Carbonの機能をさらに深く掘り下げたいユーザー様はぜひご一読ください。
PRO TOOLS | CARBON システムガイド(PDF)
Pro Tools | Carbon システム・サポートと互換性(Avid Knowledge Base日本語版)
NEWS
2022/12/15
ROCK ON PRO 年末年始休業期間のご案内
平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
大変恐縮ではございますが、下記期間を年末年始の休業期間とさせていただきます。
お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
◎ROCK ON PRO 渋谷・梅田事業所 年末年始休業期間
2022年12月30(金)〜2023年1月3日(火)
なお、新年は1月4日(水)からの営業となります。
新年もより一層のお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。
Sales
2022/12/09
【12月15日(木)まで】Sound Particles「2022 Thank You セール」開催中!
コンピュータ・グラフィックの概念とパワーを音響の世界に持ち込むことで画期的なサウンドを創出する、ポルトガルの気鋭メーカーSOUND PARTICLES。同社が「2022 Thank you セール」として、全品35%オフとなるキャンペーンを開催中です。
ほとんどの製品がイマーシブ制作に対応している点も注目の同社製品。短い期間のセールですが、この機会にぜひSOUND PARTICLESのテクノロジーを体験してください!
SOUND PATICLES 2022 Thank You セール
期間: 2022年12月15日(木)まで
概要: 全製品が35%オフ!
詳細はこちらのページから>>
NEWS
2022/12/09
メディア・インテグレーションがCinesamplesの取り扱い開始を発表
メディア・インテグレーションがCinesamples製品のAPAC代理店業務を開始を発表しました。
2007年にロサンゼルスで設立されたCinesamplesは、トップレベルのバーチャル・インストゥルメントとサンプル・ライブラリの開発における業界のリーダーとして成長してきました。サンプリング・プロセスに情熱を注いでおり、Sony Scoring Stageで収録されたハリウッド・サウンドは多くの映画、テレビ番組、ビデオゲームで聴くことができます。
現在、日本上陸記念65%オフセールを実施中! ※12月12日(月)23:59まで
Cinesamples創業者からのメッセージ
2022年メディア・インテグレーションとのパートナーシップを記念し、Cinesamples創業者Mike Patti氏から日本のユーザーへのご挨拶をお届けします。
Native Instruments KONTAKT音源として使用可能
Cinesamplesの音源は、Native Instruments社のKontaktソフトウェア音源として開発されています。ご存知の方も多いかと思いますが、KontaktはDAW内にソフトウェア音源のプラグインとしてロードされ、Cinesamplesや他のメーカーが作成したサンプルライブラリをインストールすることで、Kontakt内からパッチをロードすることができるようになります。
Conesamplesの音源は、無料で提供されているKontakt Playerか、フル機能版(有料)のKontaktのいずれかで使用可能です。製品ごとのリストが下記ページに記載されてますので、購入前のご確認をお忘れなく。
Cinesamples Product Compatibility & Version Chart
https://support.cinesamples.com/hc/en-us/articles/4407380353175
国内サポート情報も下記にて随時アップデート予定です。
Cinesamples製品 登録、ご利用手順
https://support.minet.jp/portal/ja/kb/articles/cinesamples-howto-install
Cinesamples日本公式Twitterアカウントで最新情報をお見逃しなく!
https://twitter.com/cinesamplesjp
<関連リンク>
Cinesamples 本国サイトhttps://cinesamples.com/
メディア・インテグレーション輸入事業部 ブランドサイト https://www.minet.jp/brand/cinesamples/top/
KONTAKT音源として手軽にインストールできる高品質なサンプルライブラリ、Cinesamples。制作コストを抑えながらも、本格的かつ壮大な質感に仕上げたいという方におすすめです。日本上陸記念65%オフセールは12月12日(月)23:59までですので、この機会にぜひご検討ください!
Support
2022/12/06
【iLok障害】Pro Toolsが突然起動できなくなる不具合が発生しました。
日本時間の12/5/2022夜にiLok.comで何らかの不具合が発生した様です。Pro Toolsを起動時に以下のようなエラーが出て、Pro Toolsが突然起動できなくなったという報告が相次いでいます。
エラー、“Pro Tools”のPACEオーソライゼーションがありません。必要なILOKを挿入するか、クラウドセッションに再参加し、Pro Toolsを再起動してください。
License Verification Error - Pro Tools Studio Subscription (Pro Tools Perpetual)
Pro Tools Studio Subscription (Pro Tools Perpetual) could not be loaded. Please contact the software publisher for support using this software.
Error details:
AuthorizationException::UpdateCloudAuthChainsFailure, 219, Update Cloud Auth Chains Failure, AuthorizationServer.cpp, line 35142, function: bool pace::AuthorizationServer::updateCloudAuthChains(const std::vector &, const uint32_t), Cloud failure: Result: ServerUnexpectedException: java.lang.Exception: deserialization_exception.
問題解決の方法
上記の症状が発生したユーザー様は、以下の手順で問題が解決される場合がございますので、ぜひお試しください。
1.iLok License Managerを起動し、iLok IDへログインしてください。
2.
iLok License ManagerのFileメニューでCloudが開いている場合、
Close All Cloud Sessionsを選択し全て閉じてください。
再度、iLok License ManagerのFileメニューでOpen My Cloud Sessionを選択して下さい。
3.
物理的なiLokをお使いの場合には、iLok License ManagerのiLokアイコンを右クリックしてSynchronizeを行なってください。
それでも解消されない場合、中のライセンスをいったんiLok IDへ戻し(ディアクティベートし)再度iLokへダウンロードしてください。
それでも問題が解決しない場合、
1.
最新のiLok License Managerをダウンロード
ダウンロードしたファイルに含まれるアンインストーラー「Uninstall License Support」 を実行してアンインストールを行う
コンピュータを再起動し、iLok License Manager再インストールをお試しください。
2.
システム環境設定>セキュリティとプライバシ>一般 タブで、iLok/PACE関連のドライバーがブロックされていましたら、許可してください。
3.
システム環境設定>セキュリティとプライバシ>プライバシ タブのアクセシビリティ、ファイルとフォルダ 項目にiLok License Managerがチェックされていない場合には、追加・チェックを入れてください。
やはり問題が解決しない場合、
1.
Pro Toolsの初期設定書類を削除して下さい。
*プラグインをたくさんお持ちの場合には “InstalledAAXPlugin” ファイルは削除しないでください。
2.
Pro Toolsをマニュアル削除してください。
3.
新規管理者ユーザアカウントを半角英数字のシンプルな名前で作成し、そのアカウント内から、OSのインストールされたシステムドライブ(Macintosh HD)に対し、Pro Tools 2022.10を再インストールしてください。
上記を試してもPro Toolsが起動しない場合は、Avid カスタマーサポートへコンタクトいただくか、Pro Toolsをご購入された販売店へご連絡ください。
NEWS
2022/11/30
VSVerb®テクノロジーで音響ハウスのアコースティックを忠実に再現!TACSYSTEM「ONKIO Acoustics」
日本を代表するアーティスト達がこよなく愛したレコーディングスタジオ、音響ハウス。2020年秋には、スタジオの歴史を描くドキュメンタリー映画「音響ハウスMelody-Go-Round」も公開され、多くの話題を呼びました。そんな中、先日TAC SYSTEMより発売されたリバーブプラグイン「ONKIO Acoustics」では、映画でも多くのアーティストによって語られたその素晴らしいアコースティックをVSVerb® テクノロジーで忠実に再現。一体どのような機能/特徴があるのでしょうか?
特徴 〜まずは紹介映像をチェック!〜
VSVerbは、株式会社ソナ/オンフューチャー株式会社の中原雅孝氏が開発した技術で、反射音場をサンプリングし任意の響きを再現する音場再現技術です。通常のIRとは異なり、反射音の元となる仮想音源の空間分布をサンプリングすることで”素材に対して不要な音色変化が生じない高品位なリバーブ”を得ることができます。
音響ハウスStudio No.1/No.2をサンプリング
◎Studio No.1
Studio No.1(第1スタジオ)の音色では、共通のマイクのポジション/アングル/指向性の変更に加え、反射板の枚数の違いによる3パターン(Reflectors: Fully、Half、None)と3種類のレコーディングポジション(Source-LEFT、CENTER、RIGHT)を変更可能です。
◎Studio No.2
第2スタジオの音色では、共通のマイクのポジション/アングル/指向性の変更に加え、2種類のレコーディングポジション(Source-LEFT、CENTER)と、ブースの使用(Inside the Booth
Outside the Booth)を変更可能となっています。
VSVerbテクノロジーについてのさらなる情報を知りたい場合は、AESの電子図書館で関連する論文を見つけることができます。(AES会員は無料、非会員は有料で閲覧可能です)
https://www.aes.org/e-lib/
14日間の無料デモを含むダウンロードと購入は製品情報ページからできます。
< 動作環境 >
■OS
- Mac macOS 10.14.6 - macOS 12(64-bit)
- Intel Mac , Apple M1対応
- Windows10 , Windows11
※32-bit版のOSとホストDAWアプリケーションはサポートされておりません
■認証方式
- iLokライセンス認証(iLok 2、iLok 3、マシンオーソライズ対応)
■対応DAW&プラグインフォーマット
- AAX Native / VST3 / AU (全て64-bitのみ対応)
サンレコ、DTMステーションによる特集記事も要チェック!
DTMステーションでは、お馴染み藤本健氏による開発現場の潜入取材記事が、そしてサンレコでは開発者の中原雅孝氏の解説とミュージシャンの井上鑑氏によるレビュー記事を掲載中。どちらも読み応えがあって要チェックです。
>>日本の多くの名作を生み出したスタジオ、音響ハウスのサウンドを完全に再現するプラグイン、ONKIO Acousticsがリリース - DTMステーション
https://www.dtmstation.com/archives/58551.html
>>音響ハウスの響きがプラグインに!ONKIO Acoustics〜開発者コメント&井上鑑レビュー - Sound & Recording Magazine
https://www.snrec.jp/entry/product/onkio_acoustics
IRを使用した従来のリバーブではなく、VSVerb®という新しい手法を用いるこのプラグイン。今後のバージョンアップにも期待ですね!お問い合わせは、下記コンタクトフォームよりお送りください。
Support
2022/11/30
【追記あり】Avid新ハードウェアMBOX Studio国内発売開始!
10月20日に発表された、待望のネイティブ環境向けAvid新I/O MBOX Studio。ついに、その国内発売日が決定いたしました!
日本国内での発売開始日は2022年11月30日。すでにご予約いただいているみなさまには、この日以降、順次お届けいたします!
→2022.11.30追記 既報の通り、11月30日より国内出荷が開始されました。
日本国内での初回入荷は僅少!ご購入をご検討中のみなさまはお早めにご注文ください!!
→2022.11.30追記 12月初旬に次回入荷の予定です。順次、国内在庫も豊富になりますので、ご検討中の方はお近くに販売店の情報をチェックしてください!
Avid MBOX Studio
型番:9935-73264-00
販売価格:¥116,600 (本体価格:¥106,000)
発売日:2022年11月30日
Rock oN Line eStoreで購入>>
MBOX Studioの詳細はこちら>>
MBOX Studioの実力を動画とブログでチェック!
「プロフェッショナルな機能をパーソナルに」というコンセプトの通り、コンパクトなボディに業務用スタジオ並みの機能を満載したMBOX Studio。ボーカル録音に最適なオンボード・エフェクト、ギタリストが泣いて喜ぶ内蔵チューナーやペダルボードへのHi-Zセンドリターン、現代のファイナルチェックに欠かせないBluetoothインプット/アウトプットなど、自宅制作環境を一気にグレードアップすることが可能です。
ROCK ON PRO、Rock oN Companyでは、Avidダニエル氏を迎えてライブ配信を実施済み。アーカイブをご覧いただけば、その実力や実際の使い勝手、そして、気になるサイズ感もご確認いただけます!
2022.11.30追記
さらに、Avidブログも次々と日本語化されています!可変インピーダンス機能の詳細など、気になる方には気になる技術的な内容も紹介されていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
レジェンドの再登場(Avidブログ)
AES NYCで発表されたMBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studio — 単なる I/O以上のもの(Avidブログ)
Variable Zの謎を解き明かす ー MBOX Studio(Avidブログ)
MBOX Studioサポート情報
2022.11.28 追記
製品の国内発売開始に先立ち、付属のコントロールアプリである「MBOX Control」の操作マニュアルが日本語化されています。MBOX Controlの機能をほぼ網羅しておりますので、ご予約済みの方はもちろん、「MBOX Studioって何ができるの!?」と購入検討中の方もぜひチェックしてみてください!
2022.12.2追記
国内発売開始に合わせ、多くのサポート情報が追加されました。改めて、下記にまとめて掲載いたします(以下、すべてAvid Knowledge Base日本語版)。
MBOX StudioをPro Toolsで使用するための設定
MBOX Studio よくある質問集(FAQ)
2022.11.30追記
MBOXコントロール 概要(簡易操作マニュアル)
初めての MBOXコントロール(アプリケーション概要と入手方法)
MBOX Studio 製品登録(製品登録の方法)
MBOX Studio システム要件(DAW/マシンの要件と付属ソフト一覧)
MBOX Studio トラブルシュート(故障かな?と思ったら、まずはこちらをチェック!)
Pro Toolsユーザーはもとより、他社製DAWにとっても嬉しい機能が詰まったMBOX Studio。特に、WindowsユーザーにとってはI/Oの選択肢が拡がる待望の新製品ではないでしょうか。ボーカル/ギター録音をするユーザーもミックスだけのユーザーも、自宅制作のワークフローを一気にグレードアップすることができます!
MBOX Studioのお問合せ、HDXシステムのご相談などは、ROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
NEWS
2022/11/29
Proceed Magazine 2022-2023 販売開始! 特集:Co-Creation-Sound
Proceed Magazine 2022-2023号が発刊です!クリエイターとリスナーがともに作品・コンテンツを創り上げていく、これをCo-Creation-Soundとしてまとめ、最先端へ取り組むの制作スタジオの現場詳細から、実際に革新的なスタイルのコンテンツを創る試み、そしてそれを制作するために進化を続けるツールたちを一挙にご紹介します。People of soundにはMaika Loubtéさんが登場、アーティストとのコラボレーションからサウンドプロデュース、CMの分野でも音楽制作とさらには出演までと、幅広く活躍されるMaikaさんの音楽的ルーツをたどります。4π音響空間を目の前にしたいま、2023年の制作をリードする情報を満載してお届けです!
Proceed Magazine 2022-23 販売開始! 特集:Co-Creation-Sound
4π(私たちの上下左右360度に展開される空間)の表現は、自然体として感じる空間でもあり特別な体験を創造者の意図によって生み出すこともできる世界。これは実験的であり、クリエイターの提案とそのリスナーの反響とのコラボレーションによって発展すると感じています。作品性とそれを受け止める感受性のコラボが新たな表現への道を切り拓きます。
ステレオ空間はこれからも発展し、同時に4π空間は新たなる世界観を生み出します。
さぁ、私たちは聴き手とともにそこへ何を描くのか。クリエイターとリスナーがともにサウンドを創りあげていくCo-Creation-Soundがどのように姿を現していくのか。今回のProceed Magazineでは、その相互を結ぶコンテンツが生み出される場所、試み、ツールにフォーカスして、私たちが次に見据えるべきサウンドビジョンを探っていきます。
Proceed Magazine 2022-23
全156ページ
販売価格:500円(本体価格455円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
Maika Loubté 氏インタビュー
★BrandNew Pick Up!!
iZotope / RX 10 , Ozone 10
★Co-Creation-Sound
TOHOスタジオ株式会社 / エイベックス株式会社 avexR studio
株式会社サウンド・シティ tutumu / 株式会社カプコン bitMASTERstudio
株式会社Cygames / 熱闘甲子園 / イマーシブ時代の定番プロダクト
Spat Revolution Ultimate WFS option / テレビ愛知株式会社
★BrandNew Pick Up!!
Avid / MBOX STUDIO , ProTools | Carbon Pre
★Power of Music
ROTH BART BARON 三船雅也 / Sonicwire 15周年
★ROCK ON PRO Technology
ファシリティの効率的活用 Avid NEXIS | EDGE
しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その26
特別編 音響設計実践道場 〜第七回 実測!吹き抜けのある空間〜
★BrandNew
Avid / iZotope / Native Instruments / AMS Neve
TIERRA Audio / Teenage Engineering / TASCAM
Blackmagic Design / YAMAHA / Apogee
LINDELL AUDIO / audio-technica / NEUMANN
Antelope Audio / Elektron / KORG
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのイケイケゴーゴー探報記〜! CASSETTE EXPRESS
SOUNDTRIP / NAMM Show 2022
ライブミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2022
Proceed Magazine 2021-2022
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
NEWS
2022/11/22
【追記】Pro Tools | CarbonにPro Tools Ultimate永続版が付属
Pro Tools | Carbonに、Pro Tools Ultimate永続版が付属するようになります。これまで、Pro Tools | Carbonを購入すると「Pro Tools Studio永続パラシュート付き年間サブスクリプション」のライセンスが同梱されておりましたが、米国時間2022年11月25日11月28日をもってこのサービスが廃止され、代わりにより上位のライセンスである「Pro Tools Ultimate永続版」が付属するように変更されます。
既存のCarbonユーザーにも、順次、Pro Tools Ultimateライセンスがデポジットされるということですので、Carbonユーザーの方はAvidアカウント「Products Not Yet Downloaded」をチェックしてみてください。
2022.11.22追記
既存のPro Tools CarbonユーザーへのPro Tools Ultimateライセンスの提供は、2022年11月28日以降に行われます。
11/28より、新たなPro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションの提供は終了となります。
Pro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションを既にお使いのお客様は、そのまま継続して使用可能です。
11/28以降はPro Tools Studio永続パラシュート付年間サブスクリプションに代わり、Pro Tools Ultimate 永続ライセンスが提供されるようになります。
1. 11/25以降で新規にPro Tools | Carbonご購入頂く場合
新規ユーザーが有効なPro Tools Ultimate永続ライセンスを持っていない場合は、MyAvidアカウント内に直接Pro Tools Ultimate永続ライセンスがディポジットされます。
Pro Tools Flexサブスクリプションまたは有効なPro Tools Ultimate永続ライセンスを既に所有している場合は、MyAvid内の「まだダウンロードしていない製品」に、追加のPro Tools Ultimate永続ライセンスがディポジットされます。
2. 以前のプロモでPro Tools Ultimate永続ライセンスを受け取っていない既存Pro Tools | Carbonユーザー様に対しても、新たにPro Tools Ultimate永続ライセンスが提供されます*。
*ご注意:製品リリースから2021年末までに購入したCarbonユーザー様には、既に1つのPro Tools Ultimate永続ライセンスが提供されている為、上記進呈対象とはなりません。
Avid
Pro Tools | Carbon Hybrid Audio Production System ★値上げ前最終在庫!
販売価格:¥478,500(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Avid
Pro Tools | Carbon Pre
販売価格:¥390,500(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Carbon Preも発表され、ますます魅力的になったPro Tools | Carbon。ご購入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre/#.Y2uOEOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-carbon-proceedmagazine/#.Y2uOTezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pt-carbon-hybrid-engine-yt-playlists/#.Y2uOMOzP0-Q
Support
2022/11/17
Pro Tools Flexが名称変更&プライスダウン!
2022年11月17日より、Pro Tools Flex年間サブスクリプションがPro Tools Ultimate年間サブスクリプションへと名称変更され、価格もよりお求めやすくなるよう変更されました。
今回の製品名変更と価格変更による型番の変更はありません。
また、Pro Tools Flexで使用できていた機能はすべて、名称変更後のPro Tools Ultimateでも引き続きご使用いただけます。
製品名/価格変更対象品と新旧対照リスト
9938-30123-00 年間サブスクリプション-新規
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥129,800(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥77,880(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30122-00 年間サブスクリプション-更新
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥103,950(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥77,880(税込)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30030-00 マルチシート年間サブスクリプション-新規
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥129,800(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - NEW
販売価格¥77,880(税込)
9938-30032-00 マルチシート年間サブスクリプション-更新
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥103,950(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥77,880(税込)
9938-31000-00 年間サブスクリプションEDU-新規(教員・生徒向け)
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - NEW
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - NEW
価格変更無
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-31001-00 年間サブスクリプションEDU-更新(教員・生徒向け)
旧:Pro Tools Flex Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Annual Paid Annually Subscription for EDU Students & Teachers Electronic Code - RENEWAL
価格変更無
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30031-00 マルチシート年間サブスクリプションEDU-新規(教育機関向け)
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - NEW
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - NEW
価格変更無
9938-30033-00 マルチシート年間サブスクリプションEDU-更新(教育機関向け)
旧:Pro Tools Flex Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - RENEWAL
販売価格¥38,830(税込)
↓
新:Pro Tools Ultimate Multiseat License Paid Annually Subscription for EDU Institution Electronic Code - RENEWAL
価格変更無
ラインナップが簡素化され、よりご理解しやすくなったPro Tools製品。システム導入のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
Sales
2022/11/15
【20%OFF!!】Media Composer 「Holidayプロモーション」開始!
Pro Toolsに続き、Media Composerのプロモーションも開始されました。プロモーション詳細は下記をご参照ください。
Media Composer 「Holiday プロモーション」
期間:2023年1月4日(水)まで
対象:Media Composer及びMedia Composer | Ultimate 新規サブスクリプション・ライセンス
Media Composer 「Holiday プロモーション」〜新規サブスクリプションが20% OFF!
9938-30115-00
Media Composer 1-Year Subscription NEW
Media Composer年間サブスクリプション-新規
プロモ価格(税込)¥24,904(通常価格:¥31,130)
Rock oN Line eStoreで購入>>
9938-30116-00
Media Composer | Ultimate 1-Year Subscription NEW
Media Composer | Ultimate年間サブスクリプション-新規
プロモ価格(税込)¥52,008(通常価格:¥65,010)
Rock oN Line eStoreで購入>>
NDI/SRTへの対応やマルチプレックス入出力機能の追加により、プロフェッショナルな現場でますます頼りになるMedia Composer。新規導入はもちろん、最新版2022.10へのバージョンアップをご検討の方はぜひこの機会をご利用ください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-media-composer-ver-2022-10/#.Y3N0EezP0-Q
Sales
2022/11/14
【最大33%OFF!】Pro Tools年末プロモ情報2種公開!
Pro Toolsの年末プロモーションとなる「期間限定 Pro Tools Studio & Ultimate 再加入版プロモ」と「期間限定 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規)」が開始されました。どちらも、2023年1月4日(水)までのプロモーションとなります。有効期限の切れた永続版ライセンスをお持ちの方、これから新規でサブスクリプション版をご購入されたい方、この機会をお見逃しなく!
【セール情報その1】 Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ 2023年1月4日(水)まで
1.Pro Tools Studio再加入版 - 約29%OFF!
型番:9938-30005-00
税別プロモ価格:¥27,600 (通常税別表示価格¥38,700)
◎本製品を購入することで、Pro Tools 9以降の永続ライセンスをお持ちのお客様は、最新のPro Tools Studio永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55425
2.Pro Tools | Ultimate再加入版 - 約33%OFF!
型番:9938-30009-00
税別プロモ価格¥55,400(通常税別表示価格¥83,200)
◎本製品を購入することで、プラン失効したPro Tools Ultimate または Pro Tools | HD 9 以上をお持ちのお客様は、最新のPro Tools Ultimate永続ライセンスへとアップグレード可能となります。
Rock oN Line eStore:
https://store.miroc.co.jp/product/55444
【セール情報その2】 Pro Tools Artist & Studio年間サブスクリプション(新規) 2023年1月4日(水)まで
1. Pro Tools Artist 年間サブスクリプション(新規)- 24%OFF!
型番:9938-31154-00
税別プロモ価格:¥8,892(通常税別価格¥11,700-)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/76788
2. Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)- 33%OFF!
型番:9938-30001-50
税別プロモ価格:¥23,651(通常税別価格¥35,300)
Rock oN Line eStore:https://store.miroc.co.jp/product/55432
お持ちのライセンスにより様々な購入パターンが存在するPro Tools。ご不明点などございましたら、現在お使いのPro Toolsのライセンスの種類をご明記の上、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2022/11/04
Inter BEE 2022 出展情報〜Avid新ハードウェアや最新イマーシブツールを体験!!
国内最大規模の国際放送機器展Inter BEE 2022に出展します。当社としては、3年ぶりとなるリアル出展。2023年以降を占う制作技術の最新テクノロジー/トレンドを中心に展開いたします。当日ご来場の際は、ぜひ当社ブースへお立ち寄りください。
Inter BEE 2022出展情報
日程:2022年11月16日(水)〜18日(金)
時間:公式WEBサイトでご確認ください。
場所:幕張メッセ ホール4 小間番号4306(ROCK ON PRO)、小間番号 4503(株式会社メディア・インテグレーション)
Inter BEE 公式WEBサイトはこちら>>
Inter BEE 2022では、「ROCK ON PRO」「株式会社メディア・インテグレーション」のふたつのブースを展開します。ROCK ON PROではAvidから発表されたばかりの最新ハードウェアや、最新のイマーシブ制作ツールを体験いただける展示を実施。メディア・インテグレーションのブースでは、iZotopeとPlugin Allianceを中心とした、先進的なオーディオミックス/マスタリングツールの展示と豊富なセミナーをご用意してお待ちしております!
目次
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
-MBOX Studio
-Pro Tools | Carbon Pre
-最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
-MIL=Media Integration Lab紹介
セミナー情報
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
AES New Yorkで発表されたばかりのハードウェア新製品2機種「MBOX Studio」と「Pro Tools | Carbon Pre」を展示します。注目の新製品の実機を、最速でお試しいただくことが可能です。そのほか、Pro Tools / Media Composerの最新バージョンやDolby Atmos・360 Reality audioといった2023年の制作を担うツールをハンズオン。これらのツールを使用して制作された実際の楽曲を、バイノーラルで試聴することも可能です。
MBOX Studio
「MBOX」の名が示す通り、Avidから新たに発表されたNative I/OであるMBOX Studio。これまでのMBOXシリーズとは異なり、業務スタジオで使用される様々な機能をコンパクトな筐体に詰め込んだ、本格的なワークフローを可能とするオーディオI/Fです。注目すべきは、そのユーザービリティの高さ。細部まで考え抜かれたプロダクト・デザインにより、個人で本格的なミックス/レコーディングをおこなうユーザーが求める機能を過不足なく凝縮しています。
Inter BEE 当日にはまだ国内出荷前となる新製品を、ぜひ体験してください。
Pro Tools | Carbon Pre
2020年に発売され、HDXチップの内蔵や音楽的なサウンドで話題となったPro Tools | Carbon。高品位な8chマイクプリの拡張を望む声に応え、そのシステムを拡張するために発表されたデバイスがPro Tools | Carbon Preです。Pro Tools | Carbonと合わせて最大3台までカスケードすることで、人気のマイクプリを24chまで拡張可能な上、Pro Toolsからはひとつのデバイスとして操作することが可能です。また、Avid PREと同じプロトコルに対応し、従来のHD I/Oシステムに組み込むことも可能です。
MBOX Studio、及び、Pro Tools | Carbon Preの詳細はこちら>>
最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
会場では、Pro Tools/Media Composerの最新バージョンに加え、イマーシブ制作に欠かせないDolby Atmos Production Suiteと360 WalkMix Creatorも、実際に体験していただくことが可能です。いずれのアプリケーションもこの1年間のアップデートによって注目の新機能やアプリケーション間の連携などが追加。さらに使いやすくなった、さまざまな機能を実際にお試しいただけます。
Pro Tools 2022.9の詳細はこちら>>
Media Composer 2022.10の詳細はこちら>>
Dolby Atmos Production Suite / 360 WalkMix Creatorの最新情報はこちら>>
MIL=Media Integration Lab紹介
創造者、クリエイターと共に新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3Dサウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し、実感するためのスタジオであり、空間であるMIL - Media Integration Lab。60本以上のスピーカーを備えたこの空間を会場に再現することはできませんが、実際のイマーシブ楽曲をバイノーラルで聴きながら、写真と映像でその空間を疑似体験していただけるスペースです。この「進化するラボ」を通して、当社の取り組みの一端をご覧いただければと思います。
MIL - Media Integration Labの詳細はこちら>>
MIL - Media Integration Labの技術的な解説はこちら>>
セミナー情報
フォーマットを超えていくMIL STUDIO
完全 4 π音響空間で描く、新たな世界の始まり
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 14:30-15:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
MIL=Media Integration Lab。創造者、クリエイターと新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3D サウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し実感するスタジオであり、空間。Media Integrationが新設した43.2chで実現した完全 4 π音響空間をROCK ON PRO 前田 洋介がご紹介します。
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO / プロダクト・スペシャリスト)
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Avid Informatin 2022
2023年の制作をリードするAvidプロダクトのいま
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 15:30-16:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
待望の新ハードウェアとなるMBOX STUDIOとCarbon Preを発表したAvid。プロフェッショナルの制作クオリティををパーソナルな環境で実現するMBOX STUDIOが魅せる機能の数々をAvid / Daniel Lovell 氏にデモンストレーションしていただきます。また、Pro Tools | Carbonシステムを拡張させるCarbon PreやPro Toolsの最新バージョン情報など、2023年の制作シーンを担うAvidプロダクトの「いま」をお伝えします。
講師:ダニエル・ラヴェル氏(Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー)
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
ROCK ON PROブースとは別途、株式会社メディア・インテグレーションのブースでは、いま最も高い注目を集める業界標準オーディオレストレーションプラグイン最新作iZotope RX 10に加え、先進のマスタリングツールとして業界をリードするiZotope Ozone 10、さらには2022年より国内取り扱いがスタートしたPlugin Alliance製品を中心に、3日間連続でのイベントやグッズ配布、プレゼント企画を開催予定です。
オーディオ・ワークフローに革新を起こしたOzoneやRXについて、プロフェッショナルの生の声を聞くことができる貴重なセミナーを連日実施。さらに、それらを実際にDAW上で体験できる展示を用意しております。
セミナーの詳細なスケジュールはメディア・インテグレーション MI事業部WEBサイトでご確認ください。
3年ぶりとなるInter BEEへのリアル出展に向けて、みなさまにオフラインならではの体験をしていただけるよう、鋭意準備中です。会期中は感染対策にも万全の注意を払ってお待ちしておりますので、ぜひ、会場へ足をお運びください。幕張メッセでお会いできることを心待ちにしております!
NEWS
2022/11/04
Avid Media Composer ver.2022.10リリース情報
日本時間 2022年10月21日未明、Avid Media Composer バージョン2022.10がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
このバージョンには、バグフィックスと機能改善、新機能が含まれています。
Media Composer 2022.10の新機能
1. マルチプレックス入出力サポート
同時に複数の入出力のプラグインを利用できるようになりました。
リモート場所にNDIまたはSRTでストリーミングしながら、DNxIQのようなI/Oインターフェースからの映像もモニタリングできます。
タイムラインにあるHW/SWの切り替えボタンから設定します。
状態を表すアイコンが更新されました。
2. 新しいリリンクメニューと改善
Relinkメニューを選択すると、Linked Mediaを選択できるようになりました。Managed Mediaは今までのメニューです。
新しいリリンクメニューはビンコンテナ・サイドバーで複数のビンが選択されている状態からも開くことができ、クリップの選択の有無は関係がなくなりました。また、リンクされていないメディアは赤く表示され、視覚的にも判断しやすくなりました。
Locate Mediaボタンを押して、メディアのあるフォルダをポイントし、リンクを修復させます。
3. シーケンスのテンプレートとユーザー設定
シーケンスのテンプレートを定義し、テンプレートとして保存、使用することができます。
トラックタイプやトラック名、タイムコードなどを決めることができます。
タイムラインメニューからテンプレートを読みだすことができます。
4. Media Composerを学び始めたばかりの人むけの[Choose for me]オプション
新しいプロジェクトを作成する時、[Choose for me]オプションを選択することができます。プロジェクト設定を1つ1つ入力していた方法に取って代わる方法です。
[Choose for me]オプションを選択すると:
フレームレート決定を後で、タイムラインに最初のクリップが追加されると、そのクリップのフレームレートがプロジェクトのフレームレートになります。
クリップとシーケンのクリップがデフォルトで作成されます。ビンの名前はプロジェクト名が含まれ、色分けされます。
ビンとタイムラインには、薄い文字で編集を開始するヒントが表示されます。
5. クリップのメタデータの表示
フレームビューのツールティップスにはメタデータが表示されます:
フレームビューにあるクリップ上にカーソルを置くと、基本的なメタデータ情報が表示されます。
デュレーション、フォーマット、作成日
6. ウィンドウやタブのフォーカスを切り替えるショートカット
インターフェース内のウィンドウやビン内のタブを切り替えるショートカットが追加されました。開いているすべてのウィンドウやタブをショートカットで移動し、選択を切り替えることができます。デフォルトでは、フォーカスは左から右、上から下へ移動します。
ショートカット
Ctrl (Windows)/ Cmd (Mac) + ↑Up / ↓ Down
Ctrl+Tab(Windows)/ Ctrl + Tab (Mac) + ↑Up / ↓ Down
7. オーディオミキサーで2つ以上のギャンググループをサポート
オーディオミキサーでのギャング機能では、最高10トラックまでのギャンググループを作成することができます。
オーディオミキサーでギャングアイコンを右クリックして、グループを選択します。
オーディオミキサーサイドバーにあるグルーピングでは、ギャングを適用することも可能です。
8. Title+でFreeTypeフォントのサポート
Titler+で FreeType フォントをサポートしました。OpenType フォント等のポピュラーなフ ォーマットに加えて、より多くのフォントのバリエーションを使うことができます。
Media Composerのご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
Support
2022/10/28
【重要】クラウド・コラボレーションを使用しているユーザー様はローカル・キャッシュをクリアしないでください!
Avidより、Pro Toolsのクラウド・コラボレーション機能に重大なバグが発見されたことが報告されました。
この、クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグは、Pro Tools 2022.10では解消されていません。
現在、Pro Toolsのファイルアクセスに問題が発生しているようです。この問題が解決するまで、当該機能を使用しているユーザー様は、ローカル・キャッシュをクリアしないでください。最悪の場合、データが永久に失われる恐れがあります。
また、プロジェクト・リストが表示されない場合がありますが、プロジェクトは無くなっていません。
新しい情報が入りましたら、改めてご案内申し上げます。
Pro Tools クラウド・コラボレーション機能についての詳細はこちら>>
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-10
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
https://pro.miroc.co.jp/headline/avidproducts-end-of-life-2022
NEWS
2022/10/28
課題修正バージョンPro Tools 2022.10リリース
Pro Tools 2022.9の課題修正バージョン「Pro Tools 2022.10」がリリースされました。本バージョンは2022.9で報告された不具合に修正したものとなり、新機能はございません。
詳細は下記の日本語情報をご参照ください。
Pro Tools 2022.10 リリース情報
Pro Tools システム要件
Pro Tools ノイズ・バースト・ピーク・プロテクション 無効化初期設定
【重大なバグ報告】
Pro Tools 2022.10リリースとは別に、Pro Tools クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグの報告がありました。クラウド・コラボレーションを使用しているユーザー様は、こちらのページで詳細をご確認ください。
この、クラウド・コラボレーション機能に関する重大なバグは、Pro Tools 2022.10では解消されていません。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-fatal-bug-cloud-collaboration
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-9
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-new-products-mbox-studio-pro-tools-carbon-pre
https://pro.miroc.co.jp/headline/avidproducts-end-of-life-2022
NEWS
2022/10/20
【Avid新製品!】MBOX STUDIO & Pro Tools | Carbon Preを発表!最速ウェビナーも開催!!
Avidから2機種のハードウェア新製品が発表されました。それぞれ、「MBOX STUDIO」「Pro Tools | Carbon Pre」と名付けられた製品は、開催中のAES New Yorkで発表されたばかり。待望のミュージシャン向けオーディオI/Fである「MBOX STUDIO」と、Pro Tools | Carbonシステムを最大24ch I/Oまで拡張できる「Pro Tools | Carbon Pre」の特徴を紹介します。
と、その前に…
緊急発表生配信!!Avidダニエル&バウンス清水&RED先生のアビットーーク!!
レッド先生とバウンス清水による最新最速トークショー「アビットーーク!」。おかげさまで大好評の本企画、またまたアビッドテクノロジー ダニエル氏にも登場いただき、最速レポートをYouTube Liveにて放送します!
テキストだけでは伝わらない、画像だけではわからない、そんな新製品のあんなところからこんなところまで、ビシバシ紹介いたします!!
緊急発表生配信!!Avidダニエル&バウンス清水&RED先生のアビットーーク 〜本日発表のAVID新製品をどこよりも早く深掘り!〜
日時:2022年10月20日(木) 15:00スタート
場所:Rock oN Company YouTubeチャンネルよりYouTube Liveにて開催
クリエイター向け本格I/F MBOX STUDIO
MBOX STUDIOは、Native環境で音楽を制作する個人クリエイターやインディペンデントなプロデューサーに、本格的な機能とクオリティを提供するオーディオ・インターフェイス。ホストマシンとはUSB接続となり、Pro Toolsはもちろんのこと、サードパーティ製のDAWとも互換性を持ちます。また、OSはWindows/Macに対応しているため、幅広いユーザーにご使用いただけます。
そして、MBOX STUDIOにはPro Tools Studio年間サブスクリプション(1年分)が付属。また、ソフトウェアから本体をコントロールできる「MBOX Control」やお得なソフトウェア・パッケージである「Pro Tools Inner Circle」に加え、本製品購入特典となるプラグイン「Ignition Pack」、さらに楽譜作成ソフト「Sibelius Artist」まで付属するため、ご購入後すぐにクリエイティブなワークを開始することが可能です。
システムのハブとしても十分な高機能性
MBOX STUDIOはコンパクトなボディに、システムのハブとしても十分な多彩な機能を搭載しています。主に、ボディの左側がインプット系、右側がアウトプット系となっており、見た目にもわかりやすいですね。
フロントにはHi-Zに切り替えることも可能なMic/Lineコンボジャックと、独立コントロールが可能なヘッドホンアウトが2系統ずつ。さらに、リアンプ用のジャックを1系統搭載。Hi-Z対応やリアンプ専用アウトプットは、ギタリストには嬉しい仕様ではないでしょうか!?
リアには2系統のステレオモニター出力をはじめ、さまざまなI/Oが搭載されていますが、Hi-Z対応のFX Loop端子があることで、アウトボードだけでなくエフェクターボードを直接つなぐことも可能となっています。ちょっとしたギターのRecにも手軽に対応できるように配慮されています。MIDIやS/PDIF、ADATなども備えており、拡張性も十分です。
トップパネルは左側がインプット系、右側がアウトプット系となっているのは前述の通り。インプット系には48Vファンタム、ステレオリンク、ソースやHi-Zの切り替えボタンなど、アウトプット系にMute、DIM、トークバックボタンなどがありますが、注目はBluetoothマークのボタン!
MBOX STUDIOはBluetoothのIN/OUTに対応しており、スマートフォンなどとBluetooth経由で信号をやりとりすることができます。リファレンス音源を聴きたくなった時や、スマートフォンで再生した感じを確認したい時などに非常に便利で、クリエイターがいかに手軽に作業に集中できるかということがよく考えられたプロダクトだと思います。
中央のセクションはメーター類とアサイナブルな4つのボタンで構成されていますが、なんと、チューナー機能使用時にはこのメーターがピッチを表示してくれます!
もちろん、MBOX STUDIOはギタリストだけのためのI/Fではありません!全インプットに4 バンド EQ 及びソフト・リミッター搭載されているほか、リアルタイムAVID リバーブ&ディレイを搭載し、ボーカル録音時にも快適なモニター環境をシンガーに提供します。
専用コントロールソフトのMBOX Controlは本体のコントロールに加えプリセット・リコールも可能。マスター・ノブだけをフローティング・ウィンドウに変更することができるため、DAWを使用しながらモニターボリュームをコントロールすることができるなど、ここでもユーザー目線の細やかな機能が光ります。
主な機能
可変インピーダンス対応インプット – マイク及びインストゥルメント
全インプットに4 バンド EQ 及びソフト・リミッター搭載
モニター時に実行可能なリアルタイムAVID リバーブ&ディレイ
Bluetooth同時入出力
楽器用チューナー統合
ユーザー・プログラム可能なボタン及び外部スイッチ
4x ボタン, 2x 外部インプット
グランド・リフト付きハイ・インピーダンス・リアンプ出力
デュアル・チャンネルFXループ –ストンプ・ボックス使用時インピーダンス変更
ハードウエア・ループバック・ミキサー
複数キュー
完全独立スタジオ・モニター・コントロール (MAIN, ALT, DIG, BT and 2x HP)
トークバック内蔵
プリセット・リコール可能な MBOX Studio Control アプリ付属
堅牢筐体設計 – メタル筐体、高品位エンコーダー/ボタン
Avid
MBOX STUDIO
販売価格:¥116,600(本体価格:¥106,000)
発売日:11月下旬 出荷開始予定
Rock oN Line eStoreで予約する>>
主な仕様
付属するソフトウェア:Pro Tools年間サブスクリプション、Sibelius Artist年間サブスクリプション、Pro Tools Inner Circle、Ignition Pack
コントロール・ソフトウエア:MBOX Control
AD/DA:24bit
接続インターフェイス:USB-C
対応ホストOS:Mac & Windows
Mic/Line対応アナログ入力:4
拡張時最大同時Mic/Line入力:8(Mbox Studio x 1追加時)
本体ADAT I/O Ch数(48kHz時):8
モニター出力:2
ヘッドフォン出力:2
Bluetooth I/O:各1
低遅延モニター方法:ロー・レイテンシー・モード w/オンボード・プロセッシング
モニター時エフェクト:EQ, Delay, Reverb
低遅延モニター対応クライアント:すべてのPro Tools、及び、その他のDAW Software
本体サイズ W: 28.6 cm x D : 20.3cm x H :10.2cm
Pro Tools | Carbonを拡張する、Pro Tools | Carbon Pre
もうひとつの新製品は、こちらも待望となる、既存のPro Tools | Carbonを拡張する「Pro Tools | Carbon Pre」。Pro Tools | CarbonからTBマイクやヘッドホン・アウトプットなどを省略した仕様になるとのこと。AVB拡張機能を使用することで、Pro Tools | Carbonとともに一連のツールセットとしてPro Toolsから認識されます。
最大で2台のPro Tools | Carbon Preを追加し、Pro Tools | CarbonシステムのI/Oを最大24 in/outまで拡張することが可能。従来、マイクプリが8chしか使用できなかったPro Tools | Carbonシステムですが、これにより大規模なレコーディングにも対応可能なシステムになります。
また、今後のPro Toolsのアップデートにより、プリアンプ部をPro Tools内部からコントロールすることも可能になる予定。こちらも要注目の新製品となりそうです。
Avid
9900-74103-25 Pro Tools | Carbon Pre
販売価格: ¥390,500(本体価格:¥355,000)
発売日:11月初旬出荷開始予定
主な機能
AD コンバーター: 8 mic/line 入力
DA コンバーター: 8 line 出力
8 チャンネル ADAT I/O
Word Clock I/O
前面パネルでクロックソース及びサンプルレイト選択
Carbonと同じ高品位サウンド
Carbon及びその他のI/O用入出力拡張機器、またはスタンドアローン (AD→DA)プリアンプ機器として使用可能
AVB拡張接続により最大二台までのCarbon Preを追加可能
対応Pro Toolsよりプリアンプ部をコントロール可能
要注目のAvidハードウェア新製品。ご購入のご相談はROCK ON PRO、または、お近くの販売店様へお問い合わせください。
NEWS
2022/10/19
Avid 12月末で販売を終了する製品のお知らせ
Avidより、下記製品の販売が2022/12/31をもって終了となるとアナウンスがございました。販売終了日以前であっても、在庫が無くなった場合はその時点で販売を終了するとのことです。
導入を予定されているみなさまは、お早めにご相談くださいますようお願い申し上げます。
販売終了予定の製品
9900-65235-01 Avid HD Native Thunderbolt Core(バンドル製品も販売終了)
9900-58669-40 HD I/O 8x8x8
9900-58670-40 HD I/O 16x16
9900-58834-40 MADI I/O
9900-58235-00 HD I/O AD Option
9900-58236-00 HD I/O DA Option
9900-60541-00 Digital Option
Pro Tools システムのお問い合わせは、ROCK ON PROまでお気軽にご相談ください。
Support
2022/10/17
360 WalkMix Creator™ 最新V1.4.0 リリース情報、11月1日(火)より価格改定
360 Reality Audio制作ツール「360 WalkMix Creator™」の、V1.4.0がリリースされました。待望のプレイヤー機能や、ADM及びMaster ADM形式での書き出しに対応。また、11月からの値上げもアナウンスされましたので、導入をご検討中の方はこの機会をお見逃しなく!
V1.4.0 新機能とアプリケーション - 2022年10月06日更新
・待望のプレイヤー機能、360 WalkMix Playerが登場
360 WalkMix Playerは、360 WalkMix Creatorと共にアプリケーションとして利用できるようになりました。360 WalkMix Creatorに対応しているあらゆる出力フォーマットで書き出されたオーディオを再生できるようになりました。このアプリケーションはプラグインと一緒にインストールされ、スタンドアローンアプリケーションと同じ手順で起動することができます。360 WalkMix Player を使用するには、360 WalkMix Creatorのライセンスが必要です。
・A/B 比較を実行する機能が追加
360 WalkMix Creator プラグインから、A/B 比較を実行する機能が追加されました。「リファレンス」タブから、ステレオ参照ファイルのアンロードとロード、プレイヘッドの調整、LKFS/LUFSの測定と対比、比較のための波形解析が可能です。
・書き出しの形式を追加
ADMおよびMaster ADM形式での書き出しが可能になりました。
・プラグイン内のアップデート通知からリリース内容の確認が追加
プラグイン内にてソフトウェアアップデートを示す通知には、リリースノートページ https:// 360ra.com/release-notes/ へのリンクが表示され、アップデートが自分のニーズにマッチするかどうかを判断できるようになりました。
↑
V1.4.0 安定性の改善 - 2022年10月06日更新
長時間のセッションやプロジェクトで音声が歪む可能性のある問題を修正しました。
いくつかの細かいグラフィック/Ul問題に対処しました。
過去のリリースノートはこちらからご確認いただけます。
https://360ra.com/ja/release-notes/
2022年11月1日(火)より、価格改定も発表!
さらに360 WalkMix Creatorは、2022年11月1日(火)より、価格改定が行われることも発表されました。
2022年10月31日正午までの通常価格:64,900円(税込)
2022年11月1日以降の通常価格:77,000円(税込)
Rock oN Line eStore 販売ページ:
https://store.miroc.co.jp/product/77346
ROCK ON PROでは、360 Reality Audioをはじめ、Dolby Atmosなど各種イマーシブ制作対応スタジオの導入事例も豊富です。下記コンタクトフォームより、お気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.Y00XT-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.Y00j8ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/360-reality-audio-360-walkmix-creator-proceed2022/#.Y00j_ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22/#.Y00kDuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22/#.Y00kGOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3/#.Y00kPuzP0-Q
Support
2022/10/11
Pro Tools コントロール・サーフェスのハードウェア保守について
従来、Pro Toolsシステムの一部として使用されているコントロール・サーフェスの保守に関しては、どこまでが「システム保守対象」となるか不明瞭だった部分がありましたが、この度、Avidより正式に「コントロール・サーフェスについては、HDシステム保守には含めない」との見解が公表されました。
現在、コントロールサーフェスを含んでHDシステム保守に加入されているお客様に関しては、現状の契約完了までその状態が維持されますが、保守更新に際してコントロール・サーフェスの保守をご希望の場合は、新たにコントロール・サーフェス専用のハードウェア保守へのご加入が必要となりますのでご注意ください。
HDシステムに加え、コントロール・サーフェスもハードウェア保守に加入したいというユーザー様は、下記「HDシステム保守」と「コントロール・サーフェス用ハードウェア保守」のそれぞれから、1つずつ以上の保守にご加入いただくことになります。
HDシステム保守
0540-30238-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year Updates + ExpertPlus with Hardware Support Plan NEW
Pro Tools HDシステム年間ハードウェア保守(新規)
0541-30217-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year ExpertPlus with Hardware Coverage RENEWAL
Pro Tools HDシステム年間ハードウェア保守(更新)
上記保守の対象となる製品
・年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効なPro Tools Ultimate
(Pro Tools Ultimateの年間サポートが切れていると、HDシステム保守に加入できません)
・HDカード類
(HDX/HD Native PCie/HD Native Thunderboltのいずれか)
・HD I/O類
(MTRXは非対象)
・AvidブランドのHDX Chassis
・SYNC HD/Sync X
コントロール・サーフェス用ハードウェア保守
0540-60734-15 Avid S1 Control Surface, Extended Hardware Support, NEW
Avid S1 年間ハードウェア保守(新規)
0541-60286-15 Avid S1 Control Surface, Extended Hardware Support, RENEWAL
Avid S1 年間ハードウェア保守(更新)
0540-30180-15 Pro Tools Dock, Extended Hardware Support NEW
Pro Tools Dock 年間ハードウェア保守(新規)
0541-60112-15 Pro Tools Dock, Extended Hardware Support RENEWAL
Pro Tools Dock 年間ハードウェア保守(更新)
0541-60111-15 Avid Advantage, S3 Extended Hardware Coverage
S3 年間ハードウェア保守(新規/更新:同型番)
上記コントロール・サーフェスに加え、S6/S4も「HDシステム」とは別途、保守へのご加入が必要です。これらはモジュール構成により必要な保守プランが変わるため、詳細はお問い合わせをいただけますようお願いいたします。
Pro Toolsシステムの保守、または、システム設計のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください。
Sales
2022/10/03
【在庫限り】Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ特価在庫あり〼
最新バージョン2022.9がリリースされたばかりのPro Tools。永続ライセンスをお持ちの方で、年間サポートプランが切れている方に朗報です!在庫限りで、年間サポートプラン再加入ライセンスを約30%OFFでご購入いただけます。
ぜひこの機会に、新MacBook ProやMac Studioなどの最新の環境にも対応し、機能面でもさまざまな強化が図られているPro Tools 2022.9へのアップグレードをご検討ください!
期間限定Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ
期間:在庫限りで終了
対象:下記のいずれかに該当し、「年間サポートプラン」が失効しているライセンス
• Pro Tools 9以降のPro Tools永続ライセンス
• Pro Tools HD 9以降のPro Tools HD
• Pro Tools Ultimate永続ライセンス
Pro Tools Studio 2022.9の主な新機能
• ARA 2 Melodyne統合機能追加
• Aux I/Oを搭載
• タイムコード・オーバーレイの位置調整が可能に
• マーカー数が、999 から32,000へと増加
• クォンタイズ・ツールバー・コントロールが編集/MIDIエディター・ウインドウ上に追加
より詳細な情報はこちら>>
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版再加入
Pro Tools Studio Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥42,570
期間限定特価:¥30,360 (本体価格:¥27,600)
対象:Pro Tools 9以降の「Pro Tools永続版」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版再加入
Pro Tools Ultimate Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥91,520
期間限定特価:¥60,940 (本体価格:¥55,400)
対象:「Pro Tools Ultimate永続版」、または、Pro Tools HD9以降の「Pro Tools HD」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools 永続版 再加入のアクティベーション方法
1. Avid.comにアクセスし、 右上の「サインイン」リンクより、Avidマスターアカウントにログインします。
2. ユーザーの製品> Register Software With Codeをクリックします。
3. 「ダウンロード・コードを入力」項目に、ご購入いただいたコードを半角英数字で入力し、「Register product」を押します。
4. 「すでにiLok アカウントを持っています」項目に、アップグレード元のライセンスがあるiLok IDを入力し、「このアカウントを使用」を押します。
求められた場合には、そのiLok IDのパスワードを入力して認証します。
5. My Products ページに自動的に切り替わります。Pro ToolsまたはPro Tools | Ultimate 製品の項目から「アップグレードオプションを選択」を押して、アップグレード可能なライセンス一覧を表示させます。
6. Expiration Date/RDL (Upgrade Support Planの期限日=この日までにリリースされたバージョンのPro Toolsが起動できる)
および、System IDを確認して、アップグレード元のライセンスを選択(緑色に反転)します。
*Pro Tools HD 11Bundle, Pro Tools HD with Upgrade and Support Plan 2015などの古いライセンスにはSystem IDの存在しないものがあります。
*ここで選択されたライセンスは削除され、最新ライセンスへ置き換わります。アップグレードプランの有効なライセンスを上書きしないように、十分ご注意ください。
7. AvidアカウントのMy Productsページに、アップグレード元のSystem IDが引き継がれ、新しいUpgrade & Support Planの有効期間が表示されます。(元のライセンスにSystem IDがなかった場合には、新規のSystem IDが作成されます。)
“表示 Software Download Links & Product Details”をクリックして、最新のインストーラーを表示します。必要なものをダウンロードし、インストールします。
8. 指定したiLok ID内のアップグレード元ライセンスは削除され、新しいライセンスがデポジットされます。
iLok License Managerを起動して、最新ライセンスをiLokへダウンロードするか、
iLok Cloudを開いてオーソライズして、完了です。
念願の復活を果たした「再加入」ライセンス。魅力的な数々の新機能はもとより、Macの更新などで最新バージョンが必要だったユーザーにとっては本プロモはまたとないチャンスと言えるでしょう。
Pro Toolsの更新/アップグレードやHDXシステム構築のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-9/#.YzbSZOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6/#.YsfjXOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-5/#.YqF9DezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YqF9SOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/#.YqF9NOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-hdx-chassis-price-change/#.YqF9IOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-subscription-previous-version/#.YqF9Y-zP0-Q
NEWS
2022/09/29
Pro Tools 2022.9リリース!大注目の新機能を多数搭載!!
日本時間9月29日未明、最新バージョンとなるPro Tools 2022.9がリリースされました。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
リリースに先立ち発表されていた「ARA 2 Melodyne統合機能追加」だけでなく、タイムコード・バーンインの位置調整機能、そして、驚きの"AUX I/O"機能など、ミュージック/ポストプロダクションのどちらのユーザー様にとってもワークフローを加速する新機能が追加されています。
年間サポートプランが失効している方も、9/30までの年間サポート再加入プロモを利用して、ぜひ最新のPro Toolsをお試しください。
Pro Tools Intro登場!
Pro Tools Firstに代わる、新たな無償バージョンのPro Toolsです。無償版ながらPro Toolsの基本性能を備え、上位バージョンへのスムースな移行を可能とする「お試し版」としても使える他、この製品の登場により、サブスクリプション期間終了後、機能制限付きながらも作成したセッションファイルにアクセスすることが可能となりました。
Pro Tools Intro基本性能:
最大4Ch入出力(使用システム及びオーディオI/Oに依存)
最大8モノ/ステレオ・オーディオ・トラック(全サンプルレート)
最大4 Auxインプット/ルーティング・フォルダー・トラック
1 x マスター・トラック
最大8 MIDI トラック
最大8 インストゥルメント・トラック
36 エフェクト&インストゥルメント・プラグイン
16-bit, 24-bitまたは32-bit 浮動小数点オーディオ
最大192 kHzサンプルレイト対応
Pro Tools Introと、終了したPro Tools | Firstの違い
Pro Tools IntroはメインとなるPro Toolsと同じコードベースを使用していますので、新機能を含む多くの部分で互換性も維持しています。
Pro Tools Introはセッション・ファイルとしてローカルに保存可能です。
Pro Tools Introは“囲い込み形式”によるプラグイン制限はありません。
Pick Up! 全てのPro Toolsサブスクリプションやトライアルは、期間終了後、この無償版Pro Tools Introとして動作可能となります。機能制限はありますが、ライセンス終了後でも、セッションが全く開けなくなるという心配はなくなります。
ARA 2 Melodyne統合機能追加
Pro Tools編集ウインドウ上で、ワールドクラスのピッチ/タイム・ツール・セットである MelodyneをARA統合して使用する事が可能となりました。
アンドリュー・シェップスが語る Pro Toolsにおける ARA 2 Melodyne 統合機能
Pro Tools - Quick Tips
66からが新規追加されたMelodyneに関するTipsです。
Aux I/O
Pro Toolsソフトウエアで任意のプレイバック・エンジンを選択しながらその他のコアオーディオ・アプリケーション(Zoom, Apple Music, Dolby Atmos® Production Suite等)や追加のオーディオ・ハードウエアにアクセス可能となりました (macOS のみ及びBig Sur以上での対応となります)。
代表的な例としては、プレイバックエンジンとしてHDXを選択しながら、Dolby Audio Bridgeを同時に使用できることでしょう。これにより、従来は同一Mac内でレンダリングをした場合にはHDXカードの恩恵を受けられなかった、Dolby Atmos®制作ワークフローの改善が期待されます。
SoundFlow Cloud Avid Edition がPro Tools Studioで利用可能に
これまで、Pro Tools Flex 年間サブスクリプション、及び、Pro Tools Ultimate永続ライセンスのみで利用可能だった『SoundFlow Cloud Avid Edition』が、Pro Tools Studio 年間サブスクリプション並びにPro Tools Studio 永続ライセンス版でも利用可能となります。
その他の機能並びに改善点
タイムコード・オーバーレイ(またはバーンイン)上でX/Y軸設定が可能となり、ビデオ・ウインドウ内のタイムコード表示位置を微調整することが可能となりました。
マーカー数が、999 から32,000へと増加しました。
クォンタイズ・ツールバー・コントロールが編集/MIDIエディター・ウインドウ上に追加されました。
待望の新機能が多数実装され、ますます便利になるPro Tools。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
年間サポートが切れてしまっている方は、ぜひ、9月末までの9/30までの年間サポート再加入プロモを利用ください。
その他、Pro Toolsシステムに関するお問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion/#.YzFu2OzP0-Q
NEWS
2022/09/26
【10/20(木)発効】一部Pro Tools関連ハードウェア/ハードウェア保守が価格改定
来る2022年10月20日に、Pro Tools関連ハードウェア/ハードウェア保守の一部に価格改定が実施されることが、Avidより発表されました。対象ハードウェアは5%〜21%程度、対象ハードウェア保守は23%〜54%程度の大幅な値上げとなります。
関連製品を導入予定のユーザー様は、10月19日までのご発注をぜひご検討くださいませ。
概要:下記リスト掲載製品の価格改定
改定実施日:10月20日(木)受注分から
10月19日(水)までのご注文分につきましては、現在の価格にて販売させていただけます。
価格改訂対象製品(ハードウェア)
9900-74096-00 Avid S1 Control Surface
10/19までの販売定価:¥168,300(本体価格:¥153,000)
10/20からの新定価:¥194,700(本体価格:¥177,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-65676-00 Pro Tools | Dock Control Surface
10/19までの販売定価:¥129,800(本体価格:¥118,000)
10/20からの新定価:¥155,100(本体価格:¥141,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-73106-01 Pro Tools | Carbon™ Hybrid Audio Production System
10/19までの販売定価:¥478,500(本体価格:¥435,000)
10/20からの新定価:¥501,600(本体価格:¥456,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-72793-00 Pro Tools MTRX Studio Desktop Bundle - HDX card, TB3 desktop chassis, MTRX Studio
10/19までの販売定価:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)
10/20からの新定価:¥1,430,000(本体価格:¥1,300,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9935-72793-01 Pro Tools MTRX Studio Rackmount Bundle - HDX card, TB3 rackmount chassis, MTRX Studio
10/19までの販売定価:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)
10/20からの新定価:¥1,430,000(本体価格:¥1,300,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-65173-00 Pro Tools HDX Core
10/19までの販売定価:¥590,700(本体価格:¥537,000)
10/20からの新定価:¥656,150(本体価格:¥596,500)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
9900-74104-00 Pro Tools | Sync X
10/19までの販売定価:¥433,400(本体価格:¥394,000)
10/20からの新定価:¥524,700(本体価格:¥477,000)
Rock on Line eStoreで今すぐ購入!>>
価格改訂対象製品(ハードウェア保守)
0540-30238-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year Updates + ExpertPlus with Hardware Support Plan NEW
10/19までの販売定価:¥134,200(本体価格:¥122,000)
10/20からの新定価:¥206,800(本体価格:¥188,000)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-03704-01 Pro Tools | HDX Core, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥37,400(本体価格:¥34,000)
10/20からの新定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-03712-01 Pro Tools | HD Interface, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥24,640(本体価格:¥22,400)
10/20からの新定価:¥36,520(本体価格:¥33,200)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0540-60112-15 Pro Tools MTRX, Extended Hardware Support NEW
10/19までの販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
10/20からの新定価:¥60,940(本体価格:¥55,400)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0541-30217-09 Pro Tools HD Systems, 1-Year ExpertPlus with Hardware Coverage RENEWAL
10/19までの販売定価:¥168,300(本体価格:¥153,000)
10/20からの新定価:¥206,800(本体価格:¥188,000)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
0541-60097-15 Pro Tools MTRX, Extended Hardware Support RENEWAL
10/19までの販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
10/20からの新定価:¥60,940(本体価格:¥55,400)
本製品のご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
新規追加製品(ハードウェア保守) 10/20受注開始
ハードウェア保守のラインナップには、10/20より下記2製品が新規で追加されます。
0541-60492-01 Pro Tools | HDX Core, Extended Hardware Support, Renewal
販売定価:¥48,730(本体価格:¥44,300)
0541-60493-01 Pro Tools | HD Interface, Extended Hardware Support, Renewal
販売定価:¥36,520(本体価格:¥33,200)
上記いずれも、ご購入はROCK ON PRO、または各営業担当までご相談ください。
上記価格改定をはじめ、Pro Toolsシステムに関するお問い合わせはお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
Sales
2022/09/26
【本プロモーションは終了しました】9月30日まで、Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ期間延長!!
※こちらのプロモーションは終了しました。
6月限定で実施されていた「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」のプロモーションが、9月30日まで延長されることが発表されました!リリースされたばかりの最新バージョンであり、待望の追加機能が数多く実装された Pro Tools 2022.6へアップデートする絶好のチャンスです。
4月のラインナップ変更に伴い販売が再開した「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」ラインセンスを、期間限定でお得に入手できるプロモーションです。Pro Tools 9、または、Pro Tools HD 9 以降のバージョンで、年間サポートプランが失効しているライセンスを最新バージョンへアップデートすることができます。
ぜひこの機会に、新MacBook ProやMac Studioなどの最新の環境にも対応し、機能面でもさまざまな強化が図られているPro Tools 2022.6へのアップグレードをご検討ください!
期間限定Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ
期間:2022年9月30日まで
対象:下記のいずれかに該当し、「年間サポートプラン」が失効しているライセンス
• Pro Tools 9以降のPro Tools永続ライセンス
• Pro Tools HD 9以降のPro Tools HD
• Pro Tools Ultimate永続ライセンス
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版再加入
Pro Tools Studio Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥42,570
期間限定特価:¥30,360 (本体価格:¥27,600)
対象:Pro Tools 9以降の「Pro Tools永続版」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Studio 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Studio 2022.4の主な新機能
• 512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
• 豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
• サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
• クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
より詳細な情報はこちら>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版再加入
Pro Tools Ultimate Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥91,520
期間限定特価:¥60,940 (本体価格:¥55,400)
対象:「Pro Tools Ultimate永続版」、または、Pro Tools HD9以降の「Pro Tools HD」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Ultimate 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• ビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Ultimate/Flex 2022.4の主な新機能
• 最大256同時入力
• 最大2048オーディオ・トラック及び1024 Auxトラック
• Avid Complete Plugin Bundle, HEAT及びサウンドライブラリー付属
• Dolby Atmos®, アンビソニックス,フォルダー・トラック, クリップ・エフェクト及び4Kビデオ環境対応
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools 永続版 再加入のアクティベーション方法
1. Avid.comにアクセスし、 右上の「サインイン」リンクより、Avidマスターアカウントにログインします。
2. ユーザーの製品> Register Software With Codeをクリックします。
3. 「ダウンロード・コードを入力」項目に、ご購入いただいたコードを半角英数字で入力し、「Register product」を押します。
4. 「すでにiLok アカウントを持っています」項目に、アップグレード元のライセンスがあるiLok IDを入力し、「このアカウントを使用」を押します。
求められた場合には、そのiLok IDのパスワードを入力して認証します。
5. My Products ページに自動的に切り替わります。Pro ToolsまたはPro Tools | Ultimate 製品の項目から「アップグレードオプションを選択」を押して、アップグレード可能なライセンス一覧を表示させます。
6. Expiration Date/RDL (Upgrade Support Planの期限日=この日までにリリースされたバージョンのPro Toolsが起動できる)
および、System IDを確認して、アップグレード元のライセンスを選択(緑色に反転)します。
*Pro Tools HD 11Bundle, Pro Tools HD with Upgrade and Support Plan 2015などの古いライセンスにはSystem IDの存在しないものがあります。
*ここで選択されたライセンスは削除され、最新ライセンスへ置き換わります。アップグレードプランの有効なライセンスを上書きしないように、十分ご注意ください。
7. AvidアカウントのMy Productsページに、アップグレード元のSystem IDが引き継がれ、新しいUpgrade & Support Planの有効期間が表示されます。(元のライセンスにSystem IDがなかった場合には、新規のSystem IDが作成されます。)
“表示 Software Download Links & Product Details”をクリックして、最新のインストーラーを表示します。必要なものをダウンロードし、インストールします。
8. 指定したiLok ID内のアップグレード元ライセンスは削除され、新しいライセンスがデポジットされます。
iLok License Managerを起動して、最新ライセンスをiLokへダウンロードするか、
iLok Cloudを開いてオーソライズして、完了です。
念願の復活を果たした「再加入」ライセンス。魅力的な数々の新機能はもとより、Macの更新などで最新バージョンが必要だったユーザーにとっては本プロモはまたとないチャンスと言えるでしょう。
Pro Toolsの更新/アップグレードやHDXシステム構築のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6/#.YsfjXOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-5/#.YqF9DezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YqF9SOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/#.YqF9NOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-hdx-chassis-price-change/#.YqF9IOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-subscription-previous-version/#.YqF9Y-zP0-Q
Support
2022/09/09
Dolby Atmos Renderer v3.7.3 アップデート情報
Dolby Atmos Renderer v3.7.3がリリース
直感的なDolby Atmosミキシングを可能にする制作ツール"Dolby Atmos Renderer(ドルビーアトモスレンダラー)"の最新版となるv3.7.3が公開されています。
今回はM1 Macでの動作や拡張子のレターケースに関する改善が含まれているとのこと。詳細は下記URLからもご確認いただけます。
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-production-and-mastering-suites-v373
Dolby Atmos Renderer アプリケーション v3.7.3 のリリースをお知らせいたします。Dolby Atmos Renderer v3.7.3 には、Dolby Atmos Renderer ソフトウェアを使用して Dolby Atmos でコンテンツをオーサリングするための重要な修正が含まれています。
Dolby Atmos Renderer v3.7.3 は、macOS 12.14.6 から 12.5.1 を実行する Intel ベースの Mac でサポートされています。Renderer v3.7.3 は、M1 ベースの Mac の macOS Monterey 12.5.1 と互換性があります (Rosetta 2 経由)。
本リリースでの主な改善点
- M1チップ搭載Macで、Renderのモニタリングや再生時に、音声のクリックやグリッチが発生することがあった問題を修正
- Avid HDX Core オーディオドライバと Dolby Audio Bridgeオーディオ入力デバイスを96kHzで使用する場合、Rendererが起動時にクラッシュすることがあった問題を修正
- 従来はレターケース(大文字/小文字)に厳密な".atmosIR"という拡張子のファイルのみ読み込み可能であったところ、v3.7.3では、任意のレターケース(例.atmosirまたは.ATMOSIRなど)にすることが可能に
システム要件
Dolby Atmos Production Suite:
macOS 10.14.6 〜 12.5.1 及び対応のDAWで利用可能
Dolby Atmos Mastering Suite:
macOS 10.14.6 〜 12.5.1 または Windows 10 Pro と 対応のDAWで利用可能
セットアップ方法詳細は、ドキュメントをご参照ください。
Dolby Atmos Renderer最新版は下記URLよりダウンロード可能です。(Dolby Customerページへの登録が必要です)
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-production-and-mastering-suites-v373
Dolby Atmos Rendererが含まれるDolby Atmos Production SuiteはAVIDストアよりご購入いただけます。
https://www.avid.com/ja/plugins/dolby-atmos-production-suite
Dolby Atmos制作機材、スタジオ施工に関するお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。下記コンタクトフォームよりご連絡をお待ちしております。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.YlT9-9PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/#.YlT_ktPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/surebiz-proceed2021-22/#.YlT_dtPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-creative-summit-2021-online/#.YlT_g9PP0-Q
Sales
2022/09/01
【期間延長 9/15まで】33%OFF!! Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション!
数々の新機能が実装された最新版がリリースされたばかりのPro Tools Studio。そのPro Tools Studioの年間サブスクリプション版が、期間限定で33% OFFで手に入るサマー・プロモーションが開始されました。従来のPro Tools(無印)に比べかなりの大幅なパワーアップを果たしているPro Tools Studio導入をご検討のユーザー様は、ぜひこの機会をご活用ください!
2022年9月1日追記
本プロモーションが9月15日まで延長されました。次期バージョンでのARA 2への対応もアナウンスされ、ますます便利になるPro Toolsをお得に入手するチャンスです!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-ara2-melodyne
期間限定:Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション
この夏限定でPro Tools Studio年間サブスクが33%お得に!
期間:2022年8月31日まで
期間延長!9月15日まで
対象製品:Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)
通常価格:¥38,830
→プロモ特価:¥26,070(本体価格:¥23,700)
Rock oN Line eStoreで購入>>
最新のPro Tools Studio年間サブスクリプションの主な特徴
512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
約25万円相当のInner Circle特典がバンドル
最新版Pro Tools 2022.6のさらに詳しい情報はこちら>>
Pro Tools Studioは従来のPro Tools(無印)の後継にあたるライセンスですが、Dolby Atmosミックスやクリップエフェクトの編集など、従来はPro Tools | Ultimateが必要だったいくつかの機能が使用できるようになるなど、その機能は大幅にアップしています。直近のアップデートではMIDI関連のユーティリティも強化され、イマーシブを志向するコンポーザーにとってもEasy to useなDAWへと進化するPro Tools Studio。
導入のご相談やシステム構築などについても、お気軽にROCK ON PROへお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
NEWS
2022/09/01
Pro Toolsが次期バージョンアップでARA 2 Melodyne 統合機能に対応!Quick Tips ビデオも公開中
Pro Toolsが次期バージョンアップでARA 2 Melodyne 統合機能に対応することが発表されました。
>>ARA 2 Melodyne 統合機能がPro Toolsに搭載! - Avid リソースセンター
https://www.avid.com/ja/resource-center/ara-melodyne
ARA 2 Melodyne統合は、ユーザー・コミュニティから最も要望の多かった機能の1つで、次期バージョンアップでPro Toolsに搭載される予定とのこと。新しいARA 2(Audio Random Access)統合により、ユーザーは従来のようにプラグインに一度オーディオを読み込ませて、編集後に再び戻すという手間が必要なくなり、Pro Toolsの編集ウィンドウから直接Celemony Melodyneを操作して、ピッチ、ビブラート、ボリューム、歯擦音、音長、タイミングなどを変更できるようになります。
アンドリューシェップスによる紹介映像、Quick Tipsも公開中
Avid Pro Tools 公式 Youtube チャンネルでは、アンドリューシェップスによる紹介映像と、ARA 2 Melodyne の Quick Tipsも公開されています。各ビデオは90秒程度にまとめられており、今後のワークフローを一足先にチェックできるようになっています。
>>再生リスト ARA 2 Melodyne - Avid Pro Tools 公式 Youtube チャンネル
https://youtube.com/playlist?list=PLHR-I1ePgHJzPEdBnx2BQaptzKagMo0YK
再生リスト目次
・Andrew Scheps、Pro ToolsにおけるARA 2 Melodyneの統合について語る(英語)
・Melodyneでボーカル・チューニング(英語)
・Melodyneでボーカルをリボイス(英語)
・Melodyneでボーカル・ハーモニーを作成(英語)
・Melodyneでオーディオ・タイミングを調整(英語)
関連リンク
・ARA 2 Melodyne 統合機能がPro Toolsに搭載! – Avid リソースセンター
・Melodyneエディションの比較 - Celemony
・Rock oN Line eStore でCelemony Melodyne をチェック
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-media-composer-ver-2022-7%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%83%85%e5%a0%b1/#.YxBBUuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.YxBBe-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.YxBBZ-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.YxBBqOzP0-Q
NEWS
2022/08/25
Avid Pro Tools | S3 最終入荷!16 Faderサーフェスを手に入れる最後のチャンス!!
Avid製ライブコンソールS3Lのために開発された堅牢性とスムースな操作性を兼ね備えた16フェーダーのコントロールサーフェスPro Tools | S3。惜しくも生産完了となってしまった、このS3の最終在庫が入荷いたしました!
豊富なフェーダーやPro Tools | Dockとのコンビネーションによるスムースな操作性に加え、4in/6outのAVB Core Audio インターフェース機能を備えており (Mac のみ)、ミックスがメインのクリエイターには特におすすめの製品となっています。
Avid Pro Tools | S3 Control Surface Studio
販売価格:¥650,100(本体価格:¥591,000)
主な特徴
堅牢でスムースな16フェーダー、豊富なノブ/スイッチ、タッチストリップなどにより、プロジェクトを素早く俯瞰、コントロールを容易に。
32個のタッチセンサーとプッシュボタン・スタイルのロータリー・エンコーダーを使って、サーフェスから様々な機能へ直接アクセス。
4in/6outのCore Audioインターフェースとして動作(Macのみ)。2つのXLR(Mic/Line)、2つのTRS(Line)インプットも兼ね備え、ボーカルやギターを急遽追加しなければならないような時にも素早く対応が可能。
Pro Tools | DockやAvid Control appとの組み合わせで、より大規模なプロジェクトにも柔軟に対応。
発売当時からそのフェーダータッチや豊富なスイッチ類が好評だったPro Tools | S3。Pro Tools | Dockと組み合わせたコンソールライクなソリューションも話題になりました。
この名機を手に入れる最後のチャンスをお見逃しなく!ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/solution/pro-tools-s3pro-tools-dock
NEWS
2022/08/12
DADman v5.6.3リリース!macOS Monterey対応
Pro Tools MTRX / MTRX Studioのドライバーでありモニターセクションを司るDADmanの最新バージョンv5.6.3がリリースされました。待望のmacOS Monterey対応に加え、いくつかの新機能が追加されています。
システム要件、互換性
v.5.6.3 (build 8)
macOS Yosemite – Catalina(10.10 – 10.15)
*macOS Big Sur (11) Intel または M1
*macOS Monterey (12) Intel または M1
v.5.6.3 (build 23)
Windows 7, 8 + 10
新機能
macOS Big Sur 及びMonterey Intel/M1に対応。
モニタープロファイルのソース、アウトプット、フォールドダウンをクリック&ドラッグで任意に並び替えが可能に。
DADmanにユニットが接続されていない場合、DADman起動時に自動的にDevice Listウィンドウが開くように。
Fileメニューに "Import Profile "機能が追加。これにより、任意のMTRX /MTRX Studio /DADユニットから、別ユニットへプロファイルをインポート、モニター構成やMatrix ルーティングの構築を簡素に行えるようになりました。
チャンネルストリップのラベルテキスト、ゲイン値、マトリクスビューのラベルテキストに「コピー&ペースト」が使えるようになりました。
バグフィックス
外部DHCPサーバーがない場合のIPアドレスの自己割り当てステータス時における接続状況について改善しました(MTRX、MTRX Studio)(XNTP-44、XNTP-11)。
ダークモード使用時のラベル表示に関する問題が改修されました (XNTP-37)。
MTRX が自己割り当てアドレスを使用している場合、初回起動時に限り DADman でメーター表示が行われない(動作しない)問題を修正(XNTP-11)。
既知の問題(未改修)
ユニット間でモニタープロファイルを転送すると、誤ったエラーを表示することがある(XNTP-13)
Avid S6 及び DADman: モニター設定間との接続に、問題が起きることがある(XNTP-14)
DADman + WSC を自動起動設定時、WSCがS6 MTMとの接続を完了するまで、DADmanが接続されたデバイスへの接続を完了するまでに、時間(約30秒)がかかることがある (XNTP-31)
DADman が EuCon 接続を終了する際、接続が正常に閉じられないことがある(XNTP-40)
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-7
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-2021top-audio-reseller-asia
Tech
2022/08/10
プロの仕事場 / よくわかる!音効というシゴト
プロの仕事場 / よくわかる!音効というシゴト
Text by 金子寛史(株式会社fro-less)
皆さんこんにちは、株式会社fro-lessの金子です。今回は音響効果、略して“音効”の世界をご説明させていただきます。音効と言ってもジャンルによって内容が全く違います。映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、バラエティ、スポーツ、情報、報道など、私は以前所属していた会社やお付き合いのあったスタッフさんとの縁もあり、非常に沢山のジャンルを経験させて頂きました。音のお仕事で日々忙しくされている方、またこれから音のお仕事に就きたいと思っている方、また副業でYouTubeに音を付けている方などたくさんの方に、音効という仕事の内容を少しでも分かりやすくお伝えできればと思っております。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
株式会社fro-less
金子寛史 氏
音効のワークフローとは!?
それでは早速どのような流れで作業が進むのか大まかに見ていきましょう!音効の仕事は、1.ライブラリの管理、2.音効作業、3.楽曲リスト制作と大きく3つに分けられます。まずは自分の引き出しともなる定期的な「1.ライブラリの管理」。日々発売されている色々な音楽から権利的に使用可能な楽曲を精査しながらライブラリーに加えていきます。市販の音楽ですとアニメのサントラ、ドラマのサントラ、アーティストのインストなどになりますが、番組などに使用しやすい業務用の音源を各出版社レーベルから送っていただいているのでそちらもチェックです。また、弊社が契約しているロイヤリティフリー音源レーベルも日々更新されています。最近はWeb上から検索して試聴・ダウンロードできるものも増えていますので便利になりました。フリー音源は一般の方でも簡単に購入、使用できますのでいくつかご紹介しておきます。レーベルによってロイヤリティフリーではない曲が含まれることもありますので、利用の際にはよく確認してください。
●代表的なフリー音源サービス
・NASH Musicl Library
・Ligar musiclibrary
・Audiostock
・Epidemic Sound
・Premium Beat
それでは次に「2.音効作業」の流れを簡単に説明しましょう。弊社は情報バラエティのジャンルが多いので、そのパターンを例に進めます。まず制作スケジュールや番組構成の確認から始まりまして、未完成の映像と仮のナレーション台本をもらって選曲などの準備をします。ここで言う未完成の映像とはスーパー加工前の段階のもので、「オフライン」や「白完」など色々な呼び方をします。企業動画案件などは比較的時間に余裕はありますが、デイリーの番組などはタイトなスケジュールですので、未完成であってもこの状態で音効作業を始めないと間に合わなくなってくるのです。
ざっと全体像を把握した後に選曲に入るわけですが、その際にテレビ放送なのか、配信なのか、など媒体を確認して楽曲の使用範囲を把握します。Tver、YouTube、企業web動画、アーカイブ動画などそれぞれで使用できる楽曲が絞られてきます。ロイヤリティフリーの楽曲はほとんどの動画に使用できますが、放送番組ですとテレビ局が包括契約をしているJASRAC、NexToneの管理曲で放送、配信が可能な楽曲から選ぶことが多いです。
次に、編集上がりの映像をもらいます。こちらについても「オンライン」「画完」「スーパー入り」など色んな呼び方をします。ドラマ、映画ですと「ピクチャーロック」でしょうか。この段階からは、選曲した曲を物語と音楽のフレーズを意識しながら編集していきます。なお、スーパーが入るとイメージも変わってくるので、事前に選んでいた選曲をやり直すのもよくあることです。その後、物語の内容と音楽のキーに合うようなSEを選び、スーパーやテロップにSEを付けていきます。雰囲気の分かっているレギュラー番組などは大体想像がつきますが、ナレーターさんの声や読み方、タイミングなども重要な要素なので時間に余裕がある時は収録されたナレーションをもらって再度、音楽やSEの調整を重ねていきます。
そして、編集が完了したらクライアントチェックです。ドラマやCMなどはMA・ミックス前に監督チェックやスポンサーチェックを受けるのですが、CMやインフォマーシャルは幾つかパターンを用意して選んでもらう格好、ドラマについてはチェックで出てきた監督の指摘箇所を修正してMAにデータを送ります。MAで整音・ナレーション収録・ミックス作業を行い、エンジニアさんに最終的なバランスをとっていただいて再度気になる点があれば調整します。こちらも最近はコロナの影響もあり、MA時の修正などは遠隔で対応することが増えました。
最後の「3.楽曲リスト制作」では、使用した曲の詳細を各放送局で用意されたフォーマットの用紙に記載していきます。記載内容は曲名、作曲者、作詞者、アーティスト名、レコード会社、レコード番号、使用秒数などと多岐に渡ります。
選曲のアイディアの出し方
続いて、実際の選曲をどう考えて行なっているのかアプローチの切り口を見ていきましょう。選曲のアイデアの出し方ですが、何しろライブラリの曲数は膨大です。ある程度ピックアップしておいたり、記憶している曲から選んだり、新譜から探してみたりとその選曲方法も様々です。
自分は、ここが一番大変な作業でもあり楽しい作業でもあると思っています。曲によってシーンの見え方がどんどん変わっていく訳ですから面白い作業ではありますが、国語の自由作文のように正直なところ正解がないのです、というか正解がたくさんあるのです。この曲も合ってるけど、この曲も良いし…、逆に何をあてても違う気がする場合もあります。こうなるといくら時間があっても足りません。音効の皆さんはおそらく自分なりのOKラインを持っていて、そこのボーダーラインは超えるように努力されているのだと思います。特番などで弊社では受け切れないというほどの分量のお仕事が来た時、他社の音効さんに手伝って頂くことがよくありますが、皆さんOKラインが非常に高いレベルにあると感じますし、また人によってこんなにも選曲が変わってくるものかとも感心します。
AIロボット化が進み、何でも自動で行える世の中になってきていますが、自分はこの職業は無くならないものだと確信しています。音効は既存の音楽を付けるだけと思われているかもしれませんが、選ぶ作業というのは本当に大変で、悩み、苦しんでその1曲を選んでいるのです。ですから番組が無事放送された時は大変大きな達成感を感じます。
自分なりの選曲のアイディアの出し方ですが、画面を見て感じたことを踏まえて、ナレーションや前後の文脈を読み取って内容に合ったものを選びます。その時、気を付けているのが視聴者の客観的な目線です。演出に入りすぎると、やり過ぎてしまうことや無意味な箇所を埋めてしまったりもします。一旦、俯瞰の目を持つことが大事だと思っています。また、演出の意図を汲み取ることも大事です。ここで盛り上げて、ここで転調して、ここでカットアウトして、ここで復活とか…。さらに気にしているところは、ナレーターさんやMCの喋りのテンポに合わせることです。いくら曲が合っていても語りのテンポに合わないと良くありません。ナレーションなどが聴き取りにくくなってしまっては本末転倒ですから。ちなみに、ナレーション収録の際に音楽を付けておくと、ナレーターさんがそのテンポや曲調に合わせてくれます。職人技ですね。
後は、クライアントの目線も大事です。例えば炭酸飲料のインフォマーシャルでコントドラマの様な設定だとします。ここでコントの内容や演出に寄せて選曲すると企業イメージなどからNGが出てしまいます、それよりも爽やかさや元気さが必要です。と言っておきながらも内容にも合わないといけなかったりして…結果、パターンは多くなります。また、出演されている方の気持ちも考えます。ドキュメンタリーでは特に過度に音楽で煽ったり、その人の感情を揺さぶる様な選曲は避けています。基本は邪魔にならない曲を選んでいることになるのかもしれません。音楽はアーティストさんが何かを主張して作っているのですから、主張しないという曲を選ぶのも実のところ一苦労なわけです。
一方で、それとは全く逆のことになるのですが自分の好きな曲を流すというのもアプローチとしてもちろん有効です。学生時代、友人の影響もあってレッチリ、エリック・クラプトン、ビートルズ、スティービー・ワンダー、ビリー・ジョエル、エアロスミス、ガンズ・アンド・ローゼズなど洋楽のメジャーどころを聴いていました。音効になった頃は、いつか自分の好きな曲を流してやると意気込んでいました。ところが、そんな曲を使って良い場面は滅多にありません。でも時々、演出家さんへのチャレンジ的にこの辺の好きな洋楽などを流すんです。もちろん、内容にも画面にも合っている…と思ってますよ!そんな遊び心も音効には大事なことだと思っています。ちなみに、最近はTWICEが好きで可愛い動物の映像に流しています…(笑)。
しかし、選曲にも限界があります。ゲームコンテンツやCMなどオリジナリティを出したいというオファーがあれば作曲ということになりますので、日頃から色々な場面で知り合った作曲家さんにお願いをして作っていただきます。基本的には演出家さんに雰囲気など伝えてもらうのですが、私が曲の雰囲気を伝えなければならないこともあります。これは自分で選曲するのとは違ってその伝え方が重要、責任重大です。頭にあるイメージを伝えるのはこんなにも大変なのかと痛感していますが、いつも作曲家さんの経験値や技量に助けられております。
選曲の幅の広がり
年齢を重ねるにつれて、人生の経験が深まり選曲のアイデアに潤いが出てきます。若手の頃は必死に目の前の仕事をこなすことで精一杯でしたが、時間に余裕のある時に、例えばスノーボード、ゴルフ、居酒屋、バー、登山、海、海外など1回でも行って体験すると、スノボーの曲はこっちの方がカッコいいなとか、登山してる時はこのタイミングで感動した音楽が欲しいな、など経験が選曲に良い影響を与えてくれます。アウトプットばかりでなく、たまにはインプットも必要と言うことです。また、健康のために時々ヨガをしているのですが、ヨガのインストラクターさんの選ぶ曲は心地良いし邪魔になりません。ピアノ曲からヒーリング曲、アクティブなシーンに合う曲などピッタリなんです。他にも中華の音楽は香港に合うか、ドバイにアラブ音楽は合うかなど、実際行ってみるとこんな曲が合いそうだなとか、こんな近代風にアレンジしているんだとか色々感じ取れると思います。趣味の延長だからと休み無しで働いている方もコロナが落ち着いたら色々なところに行ってみることをお勧めします。
ドキュメンタリーのお仕事もよく頂きますが、こちらも若い頃とは音の付け方が全く変わってきました。音楽で演出するのではなく、出演している人の気持ちになるべく寄り添って、感情を必要以上に演出することは避けて、別のシーンで色を出す様になりました。そうなると曲数もどんどん減っていきますが、「曲を付けない」ということも音響効果の演出なんです。
CaseStudy
孤独のグルメ 配信オリジナル全6話 paravi・ヒカリTVで配信中!
担当させて頂いた番組で印象的だったのが「孤独のグルメ」シリーズです。楽曲は全て原作者の久住昌之さん率いるバンド、TheScreenTonesが作っていることもあり曲に説得力があります。昨今、打ち込みの音楽が多い中で生演奏のパワーが凄くて、井之頭五郎の世界観と料理にハマるんです。シーズンを重ねるうちに600曲くらいに増えましたから、選曲するこちらもやりがいがあります。食べるシーンは定番の曲になることが多いですが、どんなシーンが来ても大丈夫だと思っています。
腹減ったシーンのポンポンポーンは私がバラエティ番組ぽいSEを付けていたら、監督がMAで「もっと生っぽいウッドベースのような音でいきたい」と言われました。色々な音を用意していた私ですが、さすがにウッドベースの単音は持っていなくて困りました。しかし、MA時の音効は「大丈夫ですよ!」って感じで素早く対応するのが腕の見せ所でもあります。そこで、生の音といえばTheScreenTonesさんの楽曲だ!と思い劇伴を聴き直し、ドラムの栗木さんが叩いたパーカッションの音を聴いて、これだ!と思いました。こうしてそのパーカッションを加工して...定番シーンのSEとして繰り返し使われるようになったんです。
当初、孤独のグルメはリアルを大事にしてSE、フォーリーなどは極力つけないでいこうという方向になり、料理の音など音声さんが録音してくれたリアルな音を基本的に使っています。編集として繋がらないような焼き肉やベース音や音が無いと成り立たないところくらいだけ付けるようにしています。これが成り立っているのは松重豊さんの身体で表現する音がちゃんと聴こえるからです。舞台経験の成せる技なのか、動く音、食べるシーンなど、喉の音まで、しっかり聴こえるんです。
最近のドラマは非常に細かく音が付いていますが、私が最初にアシスタントでついた「北の国から 時代」の頃はPro Toolsもなかったですし、6mmテープやAKAIのDD1000やTASCAM DA88の8chマルチで音をピンポンしてSEを作っていましたので、全ての動きに音をつけるなんてことは想像もしていませんでした。それでも一つのシーンに何日もかけて試行錯誤して作り込んでいく音の作り方は大変勉強になりました。私の原点でもあります。
ほかにも印象的な作品を挙げますと、NETFLIX「野武士のグルメ」ではサラウンドの音響制作を行いました。NETFLIXが5.1ch納品と聞いて非常に驚いたことを思い出します。サラウンドについて当時はほぼ未経験でしたので、サラウンドに精通しているエンジニアさんに色々と教えていただきました。AutoPanの書き込み方なども知らなかったくらいでしたので、一人ではいくら時間があっても終わらなかったと思います。ただ、センターの音の重要さや左右だけでなく前後に音を動かせることで広がるサウンドなど、サラウンドの見せる音場に興味津々で作業にのめり込めました。音楽はNugen Audio Halo Upmixを使用して広がりを出し、ベースの音はセンターに寄せたりフロントに寄せたり、単音を左後ろから右前へ移動させてみたり、物語の邪魔をしない範囲で音を動かしたりもして色々試しました。
東京放置食堂
ドラマ「東京放置食堂」では細かい音付けが必要になりました。フォーリー系はもちろんのこと、演者の息づかいやため息まで作成しました。不思議なことに細かく音を作ることで自分も演じている気分になってくるんです。また、心情も俳優さん達と合わせないとそのシーンに合う音が録れないんです。そこから生まれてくるアイデアは非常に面白いです。例えば息を長く吐き出すシーンは息の音が風の音に聴こえてきたり、、、伝わりますかね…(笑)。大変でしたが、非常にやりがいのあった仕事の一つです。
色々とお仕事の経験させていただきましたが、私が一番長く携わった番組は実は生放送なんです。小倉智昭さんの「とくダネ!」など20年ほど携わらさせていただきました。生放送は、いかにミスなくこなすかがテーマですが、当時の選曲作業はVTRも見ずに台本だけで選曲して、O.A15分前までに選曲していたCDを10枚くらい並べて、15秒から20秒でどんどん乗り換えていくんです。忙しいDJみたいです(笑)。生放送の選曲は、また特殊です。事件からエンタメ、ドキュメンタリー、様々なネタを映像を見ずにナレーションだけで想像して選曲しておいて、初めて見る映像に音楽やSEを生で出していくのです。今は映像を見たり、サンプラーを使ったりしていると思いますが...。
生放送に関しては夜中からスタンパイしたり、時間に追われる緊張感など、特殊な音効業務です。しかし、その中で多くのジャンルを体験することになりますから、音効に必要なものが全て詰まっている仕事のような気がします。時々、選曲速度が速いと声を掛けていただくことがありますが、これは生放送で時間に追われて染み付いたものかもしれませんね(笑)。
こんな私ですが、もちろん最初から仕事をたくさん頂いていた訳ではなく、若い頃は先輩の音効さんの模倣をすることで精一杯でした。1人立ちしてからもディレクターさん、プロデューサーさんに沢山ご指導いただきました。そのお陰でここまで長くお仕事をさせて頂いているのだと思っています。不思議と厳しくご指導いただいた方に限って、10年以上の長期のお付き合いになっています。本当に感謝しかありません。また、人の繋がりもあり、元々やりたかったドラマや歌番組のお仕事をさせて頂けることも増えました。まだまだ、音効として勉強する事は沢山あると日々感じています。そして一生勉強しがいのある、この音効というお仕事を選んで本当に良かったと思っています。
●株式会社fro-less
株式会社fro-lessは、音響効果・選曲・SE・MA 等、音作りを全般的にサポートする音効会社です。普段無意識に感じている音を、より自然に、より効果的に映像に取り入れられるよう私たちは日々努力しています。社名の”フローレス”は、ダイヤモンドの最高ランクをさします。カットによっていかようにも表情を変え、底知れぬ光を放つことができるダイヤのように鍛錬された技術と厳選した音で映像作品をより美しく演出していきます。また、年々進化している映像作品ですが、音響という分野でその映像作品に刺激を受けながら、斬新かつクリエイティブな表現を目指しています。
*ProceedMagazine2022号より転載
NEWS
2022/08/08
Dolby Atmos 用マスタリングツール Dolby Atmos Album Assemblerがリリース(90日間体験版有り)
Dolby Atmos Album Assemblerは、Dolby Atmosでミキシングされた楽曲やアルバムの仕上げを行うのに便利なツールです。Dolby Atmos Renderer(Dolby Atmos Production Suite または Mastering Suite に付属、要別途購入)と組み合わせて使用する Album Assembler は、Dolby Atmos Music のマスタリングツールとして、今回新たに開発されたものです。ストリーミング・サービスに配信する前に、アルバム曲順の構成や、2chステレオミックスとの比較機能など、Dolby Atmos対応楽曲のマスタリングに必要な機能がすべて揃っています。
Dolby Atmos Album Assemblerの主な機能
・複数のDolby Atmos ADM BWF ファイルをインポートしてタイムライン上でシーケンス化
・Dolby Atmos Rendererアプリケーション(Dolby Atmos ProductionまたはMastering Suiteで別途購入する必要があります)に接続してのモニタリング
・曲の長さの編集とフェードイン/アウトの適用
・曲のレベル調整
・Dolby Atmosのためにゼロから構築されたEQおよびリミッター処理テクノロジを適用
・Dolby Atmosの楽曲をStereo reference track機能でマスタリング済みのステレオ・ファイルとリアルタイム比較
・ラウドネスの測定
・Dolby Atmos ADM BWFファイルでのマスター書き出し
入手方法
・90日間体験版 (Dolby Customer サイトでサインアップ&サインイン後にDL可能です)
https://customer.dolby.com//content-creation-and-delivery/dolby-atmos-album-assembler-v100
・AVIDストアでライセンス購入(2022年8月現在 $99 / ¥11,000〜)
https://www.avid.com/ja/plugins/dolby-atmos-album-assembler
Dolby Atmosでの新規楽曲リリースも最近かなり増えてきている中、便利なマスタリング用ツールが登場しました。こちらのライセンスの購入は現在AVIDストアからのみ可能となっております。Dolby Atmosをはじめ、イマーシブオーディオ制作環境導入のご相談は、実績豊富なROCK ON PROにお任せください!お問合せは下記コンタクトフォームからお待ちしております。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/
NEWS
2022/08/05
Pro Tools 2022.7リリース〜いくつかのバグが修正されています。
Pro Tools 2022.7がリリースされました。このバージョンに新規での追加機能はなく、2022.5で生じていた幾つかの課題を修正(バグフィックス)したバージョンです。
プランが有効な永続及びサブスク・ユーザーは、MyAvidページまたはAvidLinkからダウンロード可能です。
詳細な修正内容についてAvid Knowledge Baseをご確認ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-subscription-summer-promotion
3D Audio
2022/08/03
【360RA入門】これから360 Reality Audio 制作を始めるあなたに役立つ情報サイトまとめ
News!360VMEのプロファイル測定サービス実施中!詳細はこちらをご確認ください。
News!360 Reality Audio クリエイター向け最新情報はこちらに随時追加中!あわせてご確認ください。
「360 Reality Audio制作に興味があるけど、何から始めればいいのか分からない!」「どこで情報を集めたらいいの?」という方におすすめな360RA情報サイトをまとめています。
ソニー株式会社 | クリエイター向け360 Reality Audio - Create Immersive Music Without Limits
◉ソニー株式会社 | クリエイター向け360 Reality Audio - Create Immersive Music Without Limits
https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/?j-short=create360RA
「360 Reality Audio というワードを初めて目にした」というそこのあなた!まずはこの新たなる音楽体験を生み出した、株式会社ソニー様の公式サイトをぜひご覧ください!
360 Reality Audio のデモ体験や、ワークフローの説明をはじめ、著名なエンジニア・アーティストへのインタビューコンテンツの数々、Q&Aまで、このサイトでほとんどの情報が網羅されています。
◉ソニー株式会社 | SOUND DIVE
https://www.sony.co.jp/united/360ra_sounddive/
「360 Reality Audio をもっと体験してみたい!」という方は、こちらのSOUND DIVEという特設サイトを訪れてみてください。ここでしか体験できないスペシャルコンテンツから、今後の制作に役立つヒントがもらえるかもしれません。
Audio Futures - 360 WalkMix Creator™️ 公式サイト
◉Audio Futures - 360 WalkMix Creator™️ 公式サイト
https://360ra.com/ja/360 Reality Audioの制作に欠かせない制作ツール「WalkMix Crator™️」を開発している、Audio Futuresというメーカーの公式サイトです。インストーラーの入手やライセンスの管理などはこのサイトから行うことになります。
360 WalkMix Creator™ | Media Integration, Inc.
◉360 WalkMix Creator™ | Media Integration, Inc.
https://www.minet.jp/brand/360-reality-audio/360-walkmix-creator/
そして、国内正規代理店・サポート窓口となる弊社輸入事業部のサイトです。アカウント作成や登録、DL手順などはこちらのサポートページの方で随時更新予定です。https://support.minet.jp/portal/ja/kb/mediaintegrationinc/audio-futures
◉360 WalkMix Creator™を使って360 Reality Audio作品を作ろう! MI公式You Tubeチャンネルにて公開中
国内トップクラスの制作実績を持つ山麓丸スタジオ様にご協力いただき作成したチュートリアルムービーがMI公式You Tubeチャンネルにて公開されています。基本的な操作から実践的なノウハウまで、これを見れば360RAミキシングのワークフローが1ステップずつ理解できると思います。
・#1 360 WalkMix Creator™の立ち上げとアウトプットの設定
・#2 マルチチャンネルをインサートするテクニック
・#3 DAWのオートメーションでのコントロール
・#4 空間表現のテクニック
・#5 DAWのフェーダーを活用したボリューム・コントロールのテクニック
DTMステーション
◉DTMステーション
https://www.dtmstation.com/
こちらは言わずと知れたDTMステーション藤本健さんによる360 Reality Audio、360WalkMixCreatorの解説記事一覧です。DAWごとの設定方法が非常に分かりやすく解説されています。
>>DTMの世界を大きく進化させるイマーシブオーディオと360 Reality Audioの世界
>>DAWで立体的サウンドを作り上げるプラグイン、360 WalkMix Creatorの威力
>>360 WalkMix CreatorとDAWのミキサーの絶妙な関係
>>360 Reality Audioを制作するためのエクスポート手順とは
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Cubase編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Studio One編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Logic Pro編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Pro Tools編
>>ドラクエ式とFF式!? 2mixでは得られない感動を作り出す、360 Reality Audioの魅力とミックス術
>>DAWで立体音響作品を作成するための360 WalkMix Creator活用テクニック
Sound&Recording Magazine(サンレコ)
◉Sound&Recording Magazine(サンレコ)
https://www.snrec.jp/archive/category/360%20Reality%20Audio
お馴染みサンレコさんでも360 Reality Audio
関連の情報が盛り沢山。イベント情報なども必見です!
ROCK ON PRO
◉ROCK ON PRO
https://pro.miroc.co.jp/?s=360+reality+Audio
そしてもちろん、ROCK ON PROでも360 Reality Audio関連のオリジナルコンテンツを公開中です!特に昨年末のAvid Creative Summitで行われた、山麓丸スタジオ様によるワークフロー解説動画をぜひご覧ください。Proceed Magazineの過去記事も読み応えがあってオススメです。
◉Dolby Atmos Musicと 360 Reality Audioの4つの違い
イマーシブオーディオ制作に興味を持ちはじめると、気になるのが各フォーマットの違い。今回は360 Reality AudioとDolby Atmosについて、それぞれの歴史、イマーシブへのアプローチ、制作ツール、そして対応している音楽配信サービスという4つの観点から比較してみたいと思います。
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/
今後も随時関連情報をアップデートしていきます。360 Reality Audio制作機材、スタジオ施工に関するお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。下記コンタクトフォームよりご連絡をお待ちしております。
その他の関連情報はこちら
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-news/
https://pro.miroc.co.jp/headline/gold-diggers-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/solution/360vme-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sony_360-vme_report/
https://pro.miroc.co.jp/2023/07/13/360vme-launch/
https://pro.miroc.co.jp/headline/360-walkmix-creator/
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22/
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-1
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-2
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-4
3D Audio
2022/08/02
360 WalkMix Creator™ Case Study / milet 「Parachute」Produced by Ryosuke “Dr.R” Sakai
昨年6月の国内サービスインより、業界各所で注目を集めるソニー360 Realty Audio。実際にその作品のミキシングを行った経験を持つRyosuke "Dr.R" Sakai氏にその制作に関してのお話をお伺いした。作曲、編曲、レコーディングからミキシング、さらにマスタリングと様々なことへ貪欲に挑戦を行うSakai氏の360 Reatily Audioへの挑戦はどのようなものであったのだろうか?
milet 「eyes」M2 / Parachute
*360 Reality Audoミックスは、Amazon Music UnlimitedやDeezerで配信中
Ryosuke "Dr.R" Sakai 氏
東京を拠点にワールドワイドに活動する音楽プロデューサー。2018 年にアジア人プロデューサーとして初めてアメリカの名門メジャーレーベルINTERSCOPE Records (Billie Eilish, Selena Gomez, Lady Gaga etc.) とマネージメント契約を結んだ。日本ではこれまでに250 曲以上の制作に携り、プロデュースしたアーティストの数は50 以上、累計400 万枚以上のセールスを誇り、これまでに国内外で手掛けた楽曲の総再生回数は1 億5000 万回をゆうに超える。
新世代ラップクイーンCHANMINAをはじめ、令和時代に突如現れた歌姫milet や日本のHipHop キングAK-69、SKY-HI やBE:FIRST など、Dr.R サウンドに信頼を寄せるアーティストは数知れない。アメリカではYouTube の世界から飛び出したPoppy のメインプロデューサーとして活躍。2017 年にリリースされたデビューアルバム“Poppy.Computer” でUS iTunes Charrt7位を獲得し、2018 年リリースのセカンドアルバム” Am I A Girl?” では4位を記録。“Poppy.Computer” はRolling Stone Magazine の選ぶ2017 年ベストポップアルバム20 にも取り上げられ、そのサウンドは世界から大きな評価を獲得した。
2021 年にはDr.Ryo 名義で自身のアーティストプロジェクトをスタート。第一弾シングル“Late Night Flex” の客演には、世界的大ヒットDJ SNAKE “Middle feat.Bipolar Sunshine” で知られるイギリス出身の有名アーティストBipolar Sunshine を、またREMIX にはPharrell Williams に見出されたUS のメジャーラッパーBuddy を客演に迎え、「日本発世界へ」をスローガンに掲げる自身主催のレーベルMNNFRCRDS( モノノフレコーズ) よりリリース。国内のみならず世界に向けた音楽発信を精力的に行っている。
360 Reatily Audioの広大なキャンバスに
今回制作の実例としてmilet「Parachute」の360 Reatily Audioミックスについてお話を伺った。2022冬季オリンピックでNHKの大会テーマソングを歌い、その名前を知る方も多いはず。ソングライターでもあり、独特の歌声と日本語を英語のように歌い上げる感性を持った注目のアーティストである。その彼女の楽曲の360 Reatily Audioミックスを、同曲の作曲家としてもクレジットされているSakai氏はどのようにミキシングを行ったのか。
まずお話を聞き始めて非常に驚いたのが、Sakai氏にとってこの「Parachute」は初めての3Dミキシングであったということだ。これまでサラウンド、立体音響などに興味はあったものの、仕事として向き合う機会はなかったそうで、5.1chサラウンドに関しても昨年映画のタイアップで再ミックスを行ったのが初めての経験だったという。しかしながら、一人のリスナーとして筆者が「Parachute」を聴いた際に感じたのは、「立体音響、サラウンドをよく知っている方のミックス」という印象だ。楽曲の各パート、メロディによってハードセンター、ファントムセンターなどボーカルの位置がコロコロと入れ替わり、まさに楽曲の世界観として適切な位置から再生される。コード楽器たちの空間への自然な広がりを持った定位。しっかりと重心を下げた低音楽器、リズム隊の配置。フィル、ブレイクなどでの立体的な展開。チャレンジングかつ、様々なギミックに彩られつつも安定したミキシングバランス、このような3D空間でのバランスを初めてのチャレンジで実現してしまっている。本記事を見て興味を持たれた方は、ぜひともこの「Parachute」のミックスをアナライズしてみてほしい。
お話を聞くにあたり、様々な立体音響、360 Reatily Audioならではの空間に対してのギミックなどの意図をお聞きしようと考えていたのだが、「せっかく初めての360 Reatily Audioミキシングなので、思いついたことを色々と試してみようと思った」という一言で大幅な方向転換を余儀なくされてしまった。楽曲が生まれるところから携わっているSakai氏、アーティストとしてすでにどのように表現したいか?というところは考えるまでもなく、もともとやりたかったことを360 Reatily Audioの広大なキャンバスに展開しただけ、ということなのだ。360 Reatily Audioの持つ4π空間、その高い自由度で、楽曲が持つ様々な可能性、表現が花開いた結果ということだ。
360 Reatily Audio空間に展開される表現方法
ボーカルを例に挙げると、少し距離をもたせ存在感を和らげるためにファントムセンターを使う。ソリッドにピントの合った存在として聴かせるためにハードセンターを使う。浮遊感、一種の神々しさなどを表現するために少しだけ上空にシフトする。現実感をブレイクするために真横左右2本のスピーカーからのファントム音像で目前に音像を持ってくる。これらの音像定位が、楽曲の世界観を広げている。そして、Sakai氏はボーカルに対してのリバーブタイムが非常に長いのが特徴的。お話を聞くと平均して7秒以上のリバーブタイムで使っているということ。ただ、そのままではさすがに使っておらず、フィルターで帯域を絞り、基音から3次倍音くらいまでの帯域だけを響かせているということだ。
楽器類に関してSakai氏のアレンジでは音数が非常に少ない。いろいろな音色を重ねて一つの音を作ることはあまりせず、理想の位置に音を置いて磨き上げている。必要最低限の音数にすることにより、明瞭度も迫力も増す。このような考えで作曲、アレンジを行っているということだ。むしろ、360 Reatily Audioにおいては空間が埋まらずにスカスカになってしまうのでは?とも心配になってしまうところだが、メインリフを担当するエレピをパンニングさせることでその隙間を感じさせないバランスを獲得している。
そして、作曲家の特権として2ミックスのアレンジから2つほど音を足しているということだ。よくよく聴き比べると分かる音なのだが、360 Reatily Audioでは立体音響ならではの隠し味としてその音色を聴くことができる。360 Reatily Audioは、というよりも立体音響全てにおいてなのだが、とにかく音の分離が良い。キャンバスが広大なので、よくも悪くも「混ざらない」のだ。そこを四方に配置したリバーブとオートパンによりクリアしている。
●Point 1 / Vocal ポジション
メインで使用されているオブジェクトだけに色を残してみたのだが、基本はファントムセンターとなるようL,Rchの位置からの再生となっていることがわかる。左右の赤、黄が、要所要所で効果的に使われている左右からの定位だ。ヘッドホンでの再生時にこの左右真横の定位は耳に一番近くなる。スピーカーでの視聴時もスイートスポットで聴いていれば、左右真横からの同相成分は擬似的に頭内で鳴っているかのような感覚だ。正面に配置したVocalも高さを変えたりと工夫が見て取れる。ブレイク中のVocalはあえて下方向に配置することで重心を下げているのだろうか、左右少し下の青がそれにあたる。リバーブは前後にステレオ・リバーブが配置されていた、高さ方向に無理に広げようとせずリア側のリバーブが少し強い印象。これにより正面はドライな質感を保ちつつ、空間を使って響かせている。
●Point 2 必要最低限の楽器
トラック名が付けられている楽器は驚くほど少なく、ドラム・ベースを除くとPf・Bell・Synthこの3つとなる。しかもSynthはサビで登場するストリングスだ。ベーシックはAutoPan的に左右に流れるBellがこの楽曲の柱、サビに向けての盛り上がりを演出しているPfとなる。残りのIPは一瞬の登場で楽曲に彩りを加えている格好。ドラムの配置は、上下を使い切った配置となる。真下にBD、下30度にBs(水色)、水平面に楽器はなくVocalの専用ゾーンになっている。上30度にはSN(橙)、45度にCR(緑)という配置。紫のBellは左右にAutoPanしている。Pf(黃)は左右情報30度だ。Synth(黄緑)は下から上にAutoPanという作り、左右にAutoPanするBellに対してサビで上下の動きをSynthが行うことで空間的にダイナミックな動きを作っている。
●Point 3 空間カバーリング
リバーブの配置はステレオリバーブを複数組み合わせている。前後、左右、上下に別々のリバーブを用意して空間をまとめ上げている。Inst用とVo用に別々のリバーブを用意しているのがみてとれる。ここでの注目は、ステレオリバーブを使っているがそれほど間隔を開いて使っていないということ。間隔を開いたほうが、空間的には埋まっていくのだが、あえて通常のステレオ幅(開き角60度)以内で使っている箇所が多い。同じ色の玉がステレオセットだ。特に左右は、ステレオリバーブを同じ位置に配置している。リバーブに対してフィルターを効果的に使用して、必要な響きだけを抽出して使うというお話をされていたこととリンクする部分ではないだろうか。
こういった様々な仕掛けは、これまでのサラウンドミキシングの経験則から生み出されたものではなく、アーティストとしての表現から自然に出てきたものというのが、本当に驚かされるところ。もちろん、かなりのステレオミックスも行っているSakai氏だが、360 Reatily Audioのミキシングはそれとは全く異なったものだと言える。ところが、Sakai氏は思い描いていた音をもともと思い描いていた位置に配置しただけだという。エンジニアリングが難しい、苦手だ、と感じている方こそ360 Reatily Audioを始めとする立体音響をいち早く始めたほうが良いのではないだろうか。音色ごとのマスキング効果、縦方向の配置を行うための様々な仕掛け、というようなエンジニアリングのスキルは必要ない。ただ鳴らしたい方向にその音を配置するだけ、Sakai氏のお話を聞いて、より一層立体音響の技術はアーティスト向きのものだと感じるようになった。少しでもDAWを触れる方は是非とも挑戦してもらいたい。
アーティストならではのミックスにドキッとする
改めてSakai氏の「Parachute」に戻そう。ミックスバランスに関しては、先に完成していたStereoミックスを尊重し、基本としたということだ。ステレオの世界の中で表現していた高さ方向の表現はそのままパンニングに置き換え、左右方向に関しては更にワイドにするということが方針としてはあったということ。その中で、さらなる表現ができる箇所は360 Reatily Audioならではのミックスへ拡張していったということだ。
このように文字にすると、至って平凡な作業のように感じられるかもしれないが、milet「Parachute」の360 Reatily Audioミックスはこの中に感性に基づいたさまざまなギミックが仕込まれた、まさにアーティストならではのミックス。エンジニア目線ではここまで大胆にできなかったかもしれない、また空間バランスを入れ替えるようなブレイクも作れなかったかもしれない。アーティストの作った荒削りなミックスのバランスにドキッとする、磨き上げたスタジオの音色ではどうしてもそのデモテープの持つ高みにたどり着かない、サウンドエンジニアリングをかじった方ならば経験があるかもしれない。やはり音楽とはクリエイティブな作品であるという本質は360 Reatily Audioになっても同じなのだとも感じた。Sakai氏は360 Reatily Audioのミックスに対して、操作面での苦労はあったものの作業自体はとても楽しかったとのこと。また機会があればどんどん挑戦していきたいと今後の抱負をいただいた。まだまだ仕事としてはステレオでのオファーが多いとのことだが、次なるSakai氏の360 Reatily Audioミックスのリリースに期待したい。
360 WalkMix Creator™ ¥64,900(税込)
ソニー 360 Reality Audioを制作するためのツールがこの「360 WalkMix Creator™」。AAXはもちろん、VST / AUにも対応しているため、ホストDAWを選ばずに360 Reality Audioのミキシングを行うことができる。
製品購入ページ(RockoN eStore)
製品紹介ページ
クリエーター向け 360 Reality Audio HP
*ProceedMagazine2022号より転載
Music
2022/08/02
360 Reality Audio + 360 WalkMix Creator™ 〜全天球4πの世界をオブジェクトベースで描く〜
世界中で始まった実際の配信サービスインから早くも2年が経過、国内でのサービスインからも1年が経過した360 Reality Audioの世界。そしてその制作ツールとなる360 WalkMix Creator™がついに国内で販売開始される。その拡がりもついに第2段階へと突入した360 Reality Audio、360 WalkMix Creator™で実現する新機能のご紹介とともに、360 Reality Audioの現在地をご案内していく。
Chapter 1:360 Reality Audioを構築する
●全天球4πを実現する360 Reality Audio
本誌でも、その詳細を伝え続けているソニー 360 Reality Audio。完全な4π空間へのフルオブジェクト配置による立体音響フォーマットとして、その魅力は高いものであることはすでにおわかりではないだろうか。先行してスタートしているDolby Atmos、Auro 3Dは、ご存知のように「映画」をそのベーシックとして登場している。そのため、これまでの5.1chサラウンドを踏襲し、それを発展させる形で立体音響を実現している。これは、既存設備、映画館、劇場との互換性という観点から重要なポイントであり必要不可欠な要素だった。しかしソニー 360 Reality Audioは、映像とは切り離して考えられ、音楽を楽しむためのフォーマットとして登場している。そのため、これまでの立体音響が辿ってきた経緯とは関係ないところで、理想の音楽を入れるための器として誕生している。北半球とも呼ばれる上半分の2πだけのフォーマットではなく、下方向も含めた全天球4πを実現し、チャンネルベースを廃棄した完全なるオブジェクトベースのフォーマットだ。
Dolby Atmosなど他の立体音響フォーマットとの最大の違い、それは南半球があるということである。南半球に音を配置して効果はあるのか?下方向からの音、それに意味はあるのか?これは、今後様々な音源がリリースされ、その効果の程やクリエイターの考え、感覚により活用が行われていくものだろう。リフレクションを加えることで床を作る、低音楽器を下方向から鳴らすことで重心を下げる、様々なアイデアがありそうだが、まずは表現できる空間が単純に倍になったということは、歓迎すべき素晴らしいことではないだろうか。北半球のみの2π srに対し、全天球4π srは単純に倍の表面積であり、その表現できる範囲も倍であるということだ。これをどのように使いこなすのかという議論はまさにこれから行われていくこととなるだろう。
今までのステレオをヘッドホンで再生すると、頭の中に定位する「頭内定位」となる。言い換えれば右耳から左耳の間に音があるように感じるということだ。これをソニー 360 Reality Audioではヘッドホンで聴いているが、擬似的に頭の周りから音が鳴っているような感覚「頭外定位」を実現している。スピーカーで視聴するための準備が様々に進んできてはいるが、その体験を行う一番簡単な方法はやはりヘッドホンでの再生となる。いま音楽を楽しむ方法として一番シェアの高いヘッドホン/イヤホンでの視聴、それをターゲットにした音楽の体験、それがソニー 360 Reality Audioだ。
●チャンネルベースからの脱却、スピーカー配置の自由
チャンネルベースからの脱却というのも、360 Reality Audioの先進性の現れであると言えよう。冒頭でも述べたように、既存フォーマットとの下位互換性を考えることなく、純粋に次のステップへと歩みを進めた360 Reality Audio。これにより手に入れたのは、スピーカー配置の自由ということになる。クリエーター向け360 Reality Audio HPには、推奨環境としてこのようなスピーカー配置がのぞましいということが明記されている。ただ、これはあくまでもスピーカー配置の一例であり、その全てではない。360 Reality Audioの動作原理から言えば、スピーカーの配置位置、本数、そういった制約は無い。ただし、その音源の再現のために最低限これくらいの本数があったほうが確認を行いやすいという。また、360 WalkMix Creator™での制作時ではスピーカーの出力数を選択し、そのプリセットで選択された本数で再生を行うこととなる。
このスピーカーの配置の自由というのは、これから立体音響に向けてスタジオへスピーカーを増設しようとお考えの方には重要なポイントだろう。水平方向、天井は工夫によりなんとかなるケースが多いが、下方向に関しては、前方に3本(L,C,Rchの位置俯角-30度)設置が推奨されている。一般的に下方向のスピーカー設置となると、それらを遮るようにコンソールや作業用のデスクがあることが多いわけだが、これを左右90度の位置に俯角-30度で設置であれば、実際にレイアウトすることもかなり現実味があるのではないだろうか。
チャンネルベースのソースを持たない360 Reality Audioはフルオブジェクトであるため、スピーカーに対してのレンダリングアウトは自由である。そこにスピーカーがあるとわかるようなスピーカープリセットがあれば良いということになる。なお、スピーカー配置は自由だと書かせていただいたが一つだけ制約があり、それぞれのスピーカーは等距離に設置されている必要がある。ただし、これに関してはDelay調整により距離を仮想化することである程度解消できるものである。
●Dolby Atmos、360 Reality Audioコンパチブル
自由と言われると、実際どうして良いのか混乱を招く部分もあるかもしれない。360 Reality Audioに対応したスタジオのスピーカーアレンジの一例をご紹介するとなると、Dolby Atmosとの互換性を確保したシステムアップというのが一つの具体的な事例になる。
360 Reality Audioは前述の通り、スピーカー配置に関しては自由である。ということは、Dolby Atmosに準拠したスピーカーレイアウトを構築した上で、そこに不足する要素を追加すればよいということになる。具体的には、Dolby Atmosには無い南半球、下方向のスピーカーを増設すればよいということだ。360 Reality Audioの推奨としては、前方L,C,R(30度,0度,-30度)の位置に俯角-30度で設置となっているため、この3本を追加することでDolby Atmosと360 Reality Audioに対応したスタジオを構築できる。以前のスタジオ導入事例でご紹介したソニーPCLのスタジオがまさにこの方法での対応となっている。
📷デスクの前方にはスクリーンが張られており、L,C,Rのスピーカーはこのスクリーンの裏側に設置されている。スクリーンの足元にはボトムの3本のスピーカーが設置されているのがわかる。リスニングポイントに対して机と干渉しないギリギリの高さと角度での設置となっている。
前方下方の設置が難しい場合には、左右下方で対応することも一案である。下方、俯角のついた位置への設置は360 Reality Audioの音像をスピーカーで確認する際には必須の要素である。少なくとも左右へ2本がないと、パンニングの再現があまりにも大雑把になってしまうため、最低2本以上の設置と考えていただきたい。ただ、その設置に関しては前方L,R30度の位置が必須ということではない。この位置がなぜ推奨位置なのかは、後述するエンコードの解説を読んでいただければご理解いただけるだろう。スピーカー配置の自由、という360 Reality Audioの持つ美点は、これから先の進化の中で本当の意味で発揮されるものだからだ。
Chapter 2:BrandNew!! 360 WalkMix Creator™
●エンコーダーを手に入れファイナルデータまで生成
360 Reatily Audio Creative Suiteとして登場した360 Reality Audioの制作ツールが、2022年2月に360 WalkMix Creator™へと名称を変更し、それと同時に大きな機能追加が行われた。360 Reatily Audio Creative Suite時代に作成できる最終のデータは、360 Reality Audioの配信用データであるMPEG-H 3D Audioに準拠した360 Reality Audio Music Formatではなかった。この360 Reality Audio Music Formatへの最終のエンコード作業は、別のアプリケーションで実施する必要があった。360 WalkMix Creator™では、ついに悲願とも言えるこのエンコード機能を手に入れ、360 WalkMix Creator™単体でのファイナルデータ生成までが行えるようになった。テキストで表現すると非常にシンプルではあるが、実作業上は大きな更新である。
これに続く、最後の1ピースはその360 Reality Audio Music Formatデータの再生用のアプリケーションだ。360 WalkMix Creator™の登場で、最終データを生成することはできるようになった。そのデータを確認するためにはArtist ConnectionにアップロードしてArtist Connectionのスマートフォンアプリで360 Reality Audioとして再生ができる。
📸 360 Reatily Audio制作のワークフローはこのような形になっている。パンニングの部分を360 WalkMix Creator™で行うということ以外は、従来のミキシングの手法と大きな違いはない。編集、プラグイン処理などは従来通り。その後の音を混ぜるというミキサーエンジン部分の機能を360 WalkMix Creator™が行うこととなる。ミキシングされたものはエンコードされ、配信用の音源として書き出される。リスナーが実際に視聴する際のバイノーラル処理は、リスナーの使用するプレイヤー側で行うこととなる。
●エンコードでサウンドの純度をどう保つか
では、改めて360 Reality Audioの配信マスターであるMPEG-H 3D Audioに準拠した360 Reality Audio Music Formatへのエンコードについて説明していきたい。360 WalkMix Creator™で扱うことができるオブジェクト数は最大128個である。エンコードにあたっては、10~24オブジェクトにプリレンダリングして圧縮を行うことになる。せっかく作ったオブジェクトをまとめるということに抵抗があるのも事実だが、配信という限られた帯域を使ってのサービスで使用されるということを考えると欠かすことができない必要な工程である。360 WalkMix Creator™では多くの調整項目を持ち、かなり細かくそのチューニングを行うことができる。マスターデータは非圧縮のまま手元に残すことはできるので、いつの日か非圧縮のピュアなサウンドを360 Reatily Audioのエンドユーザーへ提供できる日が来るまで大切に保管しておいてもらいたい。
360 Reality Audio Music Formatへのエンコードを行うにあたり10~24オブジェクトへプリレンダリングして圧縮を行うということだが、その部分を更に詳しく説明していこう。実際には、配信事業者の持つ帯域幅に合わせて4つのレベルでのエンコードを行うこととなる。プリレンダリングはStatic ObjectとDynamic Objectの設定をすることで実行できる。Static Objectはその言葉の通り、固定されたオブジェクトである。この際に選択できるStatic Object Configurationは複数種類が用意されており、ミキシングにおけるパンニングの配置に合わせて最適なものを選択することができるようになっている。デフォルトでは、4.4.2 Static Objectで10オブジェクトを使用し、各Levelの最大オブジェクト数まではDynamic Objectに設定できる。Dynamic Objectはそのトラックを単独のObjectとして書き出すことで、360 WalkMix Creator™上でミキシングしたデータそのままとなり、Static Objectは360 WalkMix Creator™にプリセットされている様々なStatic Object Configurationに合わせてレンダリングアウトが書き出される。
📸 エンコードの際には、こちらの画面のように6種類のデータが書き出される。Level 0.5~3までは本文で解説をしているのでそちらをご参照いただきたい。それ以外の項目となるプリレンダリングは360 Reality Audio Music Formatへエンコードする直前の.wavのデータ、要は非圧縮状態で書き出されたものとなる。選択スピーカー別出力は、モニターするために選択しているスピーカーフォーマットに合わせた.wavファイルの書き出し。例えば、5.5.3のスピーカー配置で視聴しているのであれば、13chの.wavファイルとして各スピーカーに合わせてレンダリングされたものが出力される。
Static Object Configurationのプリセットはかなりの種類が用意されている。前方へ集中的に音を集めているのであれば5.3.2、空間全体に音を配置しているのであれば4.4.2、推奨の制作スピーカーセットを再現するのであれば5.5.3など実音源が多い部分にStatic Object が来るように選択する。いたずらにオブジェクト数の多いものを選択するとDynamic Objectに割り振ることができるオブジェクト数を減らしてしまうので、ここはまさにトレードオフの関係性である。もちろん、オブジェクト数の多いStatic Objectのプリセットを選択することで空間の再現性は向上する。しかし、単独オブジェクトとして存在感高く再生が可能なDynamic Object数が減ってしまうということになる。基本的に音圧の高い、重要なトラックをDynamic Objectとして書き出すことが推奨されている。具体的には、ボーカルなどのメロディーがそれにあたる。それ以外にも特徴的なパンニングオートメーションが書かれているトラックなどもDynamic Objectにすることで効果がより良く残せる。Static Objectに落とし込まずに単独のトラックのままで存在することができるためにそのサウンドの純度が保たれることとなる。
ミキシングをおこなったトラックごとにStaticとするのか、Dynamicとするのかを選択することができる。このStatic/Dynamicの選択、そしてStatic Object Configurationのプリセットの選択が、エンコード作業の肝となる。この選択により出来上がった360 Reality Audio Music Formatのデータはかなり変化する。いかに360 WalkMix Creator™でミックスしたニュアンスを余すことなくエンコードするか、なににフォーカスをするのか、空間をどのように残すのか。まさに制作意図を反映するための判断が必要な部分となる。
●Static Object Configuration設定一覧
これら掲載した画面が360 WalkMix Creator™で選択できるStatic Object Configurationのプリセット一覧となる。プリセットされたレンダリングアウトの位置は、できる限り共通化されていることもこのように一覧すれば見て取ることができるだろう。基本はITU準拠の5.1ch配置からの拡張であり、Dolby Atmosを意識したような配置、AURO 3Dを意識したような配置もあることがわかる。5chサラウンドの拡張の系統とは別に、開き角45度のグループもあり、スピーカー間が90度で等間隔になる最低限の本数で最大の効果が得られるような配置のものも用意されている。
下方向をどれくらい使っているのか?上空は?そういった観点から適切なプリセットを選ぶことで再現性を担保し、重要なトラックに関してはDynamic Objectとして独立させる。Static Objectを多くすればその分全体の再現性は上がるが、使えるDynamic Objectのオブジェクト数が減ってしまう。これは難しい判断を強いられる部分ではあるが、トレードオフの関係となるためあらかじめ念頭に置いておくべきだろう。この仕組みを理解して作業にあたることで、よりよい状態の信号を360 Reality Audio Music Formatファイルで書き出すことが可能となる。
Chapter 3:360 Reality Audioの現在地
Dolby Atmosとの互換性
昨年の空間オーディオのサービスインから、注目を集めているDolby Atmos Music。そのフォーマットで制作した音源と360 Reality Audioの互換性は?やはりイチから作り直さなければならないのか?制作者にとって大きなハードルになっているのではないだろうか。フォーマットが増えたことにより作業量が倍増してしまうのでは、なかなか現場としては受け入れがたいものがあるのも事実。実際のところとしては、Dolby Atmosで制作した音源をRenderingしたWAVファイルを360 WalkMix Creator™でそのチャンネルベースの位置に配置することで再現することが可能である。その際にできる限り多くのスピーカーを使用したWAVをDolby Atmos Redererから書き出すことでその再現性を高めることも可能だ。なお、逆パターンの360 Reality AudioからDolby Atmosの場合には、南半球の取り扱いがあるためそのままというわけにはいかない。どうしても行き先のないトラックが出てきてしまうためである。
📸 360 WalkMix Creator™上でDolby Atmosを展開する一例がこちら。Dolby Atmosから7.1.4のレンダリングアウトを.wavで出力し、360 WalkMix Creator™内に配置したしたという想定だ。さらにチャンネル数を増やすことも可能(Atmos Rendererの最大レンダリング出力は11.1.10)だが、今回はわかりやすくベーシックなものとしている。ここでの問題はLFE chだ。 360 Reatily AudioにはLFEが存在しないため、少し下方向から再生することで効果的に使用することができるのではないか。LFEに関しては特に決まりはないため耳で聴いてちょうどよいバランスに合わせる必要がある。
Dolby Atmos Redererからは、最大11.1.10chの書き出しが可能である。360 Reality AudioにはLFE chが用意されていないため、ここの互換性に注意すれば、南半球は無いがかなり高いレベルでの互換を取れた状態が確保されていると言えるだろう。360 WalkMix Creator™に11.10.0というStatic Objectのプリセットがあれば完璧なのだが、次のアップデートでの実装に期待したいところである。また、Rendering Outを行う際にVocalなどDynamic Objectにアサインしたいものだけを省いておくことでDynamic Objectも活用することができる。もちろん、ワンボタンでという手軽さではないが、イチからミックスをやり直すことなく同等の互換性を確保することが可能なところまできている。
日進月歩の進化を見せる360 Reality Audioの制作環境。制作のための全てのコンポーネントがもうじき出揃うはずである。そして、制作物をユーザーへデリバリーする方法も整ってきている。双璧をなすDolby Atmosとの互換性など制作のノウハウ、実績も日々積み上げられていっているところだ。まさにイマーシブ・オーディオ制作は第2フェーズへと歩みを進めている。ぜひともこの新しい世界へと挑戦してもらいたい。
360 WalkMix Creator™ ¥64,900(税込)
ソニー 360 Reality Audioを制作するためのツールがこの「360 WalkMix Creator™」。AAXはもちろん、VST / AUにも対応しているため、ホストDAWを選ばずに360 Reality Audioのミキシングを行うことができる。
製品購入ページ(RockoN eStore)
製品紹介ページ
クリエーター向け 360 Reality Audio HP
*ProceedMagazine2022号より転載
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/
NEWS
2022/07/19
Avid / 2021Top Audio Reseller ASIAを受賞しました!!
2021年度、Avid社のオーディオ製品をアジア太平洋(APAC)で最も販売したディーラーとして、弊社(株式会社メディア・インテグレーション)が「Avid 2021Top Audio Reseller ASIA」を受賞、Avid Chief Revenue Officer & SVPのTom Cordiner氏も来日され、記念のトロフィーが授与されました!
コンテンツ制作でも進境著しいアジア各国ですが、各国においてもPro ToolsをはじめとしたAvidのオーディオ製品は制作におけるデファクトスタンダードと言える存在。制作ツールのベースともなるそのオーディオ製品群についてのトップセールスを、ここ日本で事業展開を行なっている弊社が受賞できたということは、APAC各国の中でも日本で活躍するクリエイターである皆様のご支持が厚く厚くあったからにほかなりません!厚く厚く御礼申し上げます!
📷 右)Avid Chief Revenue Officer & SVPのTom Cordiner氏、左)ROCK ON PRO 岡田 詞朗
今後も皆様の制作が充実するよう、クオリティ高い情報発信から充実のサポートに至るまでさらなる邁進を続けてまいります。今後のメディア・インテグレーション、ROCK ON PROにぜひご期待ください!
NEWS
2022/07/14
Proceed Magazine 2022 販売開始! 特集:4π
ProceedMagazine2022号がいよいよ発刊です。今回のテーマは4π。4πという新たなキャンバスに描かれる音楽はどのようなものになるのか、音場のゴールとも言える4π音響空間をもつMIL STUDIO、そしてソナ中原氏による詳説技術レポートを通じて解き明かします。そのほか、ついに国内でもリリースとなった360 WalkMix Creator™️と、それを用いてmilet「Parachute」をプロデュースしたRyosuke "Dr.R" Sakai 氏のインタビューなど、いよいよ姿を現してきた制作メソッドにも注目です。2022年の制作をリードする情報が満載ProceedMagazine、さあ!皆さんもこのムーブメントをシェアしましょう!
Proceed Magazine 2022 販売開始! 特集:4π
4π、その意味は音の環境の全てを制作のキャンバスに広げる日が来たことを意味します。そのキャンバスは耳を中心に上下左右360度に広がる球面上の音場、これがサウンドの世界の最終ゴールだと言われています。
従来の2chにおける高品質な作品の制作はこれからも発展していくに間違いありません。その中で、イマーシブ4πキャンバスは別の世界を描くことができる新たなる世界です。4πのキャンバスに何をどうやって描いていくのか・・・無限のイマジネーションが広がっていきます。
今後、イマーシブリスニング環境は多様な発展を遂げて作品の再現性が追求されていきます。今こそ制作者は未来のリスニングにも対応した作品を制作し、未来に展開できるフォーマットで記録を始めることになります。是非皆さん、今回特集も組んだ「MIL Studio」で未来のスタジオの一つの形をご体験ください。
Proceed Magazine 2022
全144ページ
販売価格:500円(本体価格455円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
Ryosuke "Dr.R" Sakai 氏インタビュー
★4π
MIL STUDIO
~完全4π音響空間で描く新たな世界の始まり~
360 Reality Audio + 360 WalkMix Creator
~全天球4πの世界をオブジェクトベースで描く~
★ROCK ON PRO 導入事例
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
竹芝メディアスタジオ
専門学校ESPエンタテインメント大阪
株式会社東京サウンド・プロダクション
★History of Technologies
Neumann
★ROCK ON PRO Technology
Avid Creative Space「Studio C」
IP映像伝送規格NDI・SRT
株式会社イクシード OXSCAN 12Kで残すアナログの価値
iZotope RX 9 / しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その25
特別編 音響設計実践道場 〜第六回 Focalのチーム力〜
★Power of Music
Three-Body Technology / ROTH BART BARON 三船雅也
プロの仕事場~金子寛史(株式会社fro-less)
★BrandNew
Avid / LEWITT / Steinberg / SSL / ADAM
WAVES / Antelope / Universal Audio / YAMAHA
Positive Grid / Black Lion Audio / ZOOM / UJAM
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのイケイケゴーゴー探報記〜! 東京藝大音響研究室
ライブミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2021-2022
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
NEWS
2022/07/01
【日本語ビデオ追加】Pro Tools 2022.6 リリース〜ワークフロー改善のための様々なUPDを実施
最新バージョンとなるPro Tools 2022.6が日本時間7月1日にリリースされました。有効な年間サポート/サブスクリプションをお持ちのユーザー様はAvidアカウントからダウンロード可能です。
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosの書き出しに関連したワークフローやMIDIでの音楽制作での操作性を大幅に向上させる改善が施されたほか、待望のビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ機能、Sync Xのスタンドアロンモードなど、どのような分野であってもそのワークフローを劇的に加速する機能追加が行われています。
What’s New in Pro Tools 2022.6
Pro Tools 2022.6 – 新機能紹介
Pro Tools 2022.6 リリース情報
Pro Tools 2022.6 リリース・ノート
Pro Tools システム要件
主な新機能
Dolby Atmosの改善 (Pro Tools Ultimateと Studio)
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosのワークフローがかなり速くなりました。Dolby Atmosのオフライン・バウンス・リレンダリング(チャンネルベースへのダウンミックス)機能を導入し、ADMバウンスにかかる時間を劇的に改善し、WAV ADM BWFファイルにリンクする機能を追加しました。
また、以前はできなかったダイアログ、音楽、FXなどのグループごとのステムミックスを書き出すことができるようになるなど、Dolby Atmosに関連したワークフローが大きく改善されています。
タイムコード・オーバーレイ (Pro Tools Ultimateのみ)
タイムコードがビデオ・ウィンドウまたはハードウェア・クライアント・モニターに表示されるようになりました。これにより、制作者やエンジニアが映像を操作するときにセッションの位置を簡単に確認できます。
タイムコードは、バウンスされたQuickTimeファイルに含めることもできるので、レビュー用にファイルを渡し、ミックスの特定の部分について話し合う際に役立ちます。
センド・デフォルトをユーザー設定の値に
以前は、初期設定を使用して、新しいセンドがユニティー・ゲインか-∞で作成されるかを決定できました。センドを追加するときにすぐに試聴できるのは良いですが、ユニティー・ゲインだと大きすぎるケースもあります。今回のアップデイトでは、新しいセンドが作成されるときに使用されるレベルを任意に設定できるようになりました。
MIDIワークフローの改善点
タイムライン・グリッドをクオンタイズ値として使用可能に、MIDIクリップを編集ウィンドウでダブルクリックするとドック式MIDIエディタが開くように設定可能に、グリッド/ナッジ両方の値を同時に表示可能に、といったMIDI機能の改善も施されました。
大きな機能追加ではないかもしれませんが、スムーズなワークフローを実現する重要な要素ですね。
Pro Tools | Sync X スタンドアロン・モード
SYNC HDで使用できていたスタンドアロン・モードがSync Xにも実装されました。Pro Tools 2022.6リリースに含まれるファームウェア・アップデートにより、Pro Tools | Sync Xにスタンドアロン・モードが追加され、Pro Toolsが起動および接続されていないときに自動的にアクセスできるようになりました。スタンドアロン・モードで変更を加えた場合、Pro Toolsの起動時にセッションで変更を反映できます。
今回の機能改善は、映画、ポスプロ、音楽制作、どのような分野のユーザーにとっても待ち望んでいたものではないでしょうか。Pro Toolsに関するお問い合わせ、システム構築のご相談はROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
Support
2022/06/28
【どう違う?】 Dolby Atmos Musicと 360 Reality Audioの4つの違い
News!360VMEのプロファイル測定サービス実施中!詳細はこちらをご確認ください。
News!360 Reality Audio クリエイター向け最新情報はこちらに随時追加中!あわせてご確認ください。
2021年、Apple Musicが空間オーディオに対応し大きな話題となりましたが、以降、Dolby Atmo Musicや360 Reality Audioといったイマーシブフォーマット対応の音楽コンテンツが続々とリリースされ続けています。これらのフォーマットは2022年6月現在、Apple Musicをはじめ、TidalやDeezer、Amazon Music HDといったストリーミングサービス等で楽しむことができますが、そろそろ「自分の作品もイマーシブ化してみたい!」という方も増えてきたのではないでしょうか。「いざやってみよう!」と思い立ったみなさんが気になるのが、「Doby Atmos Musicと360 Reality Audioってどう違うの?」という部分だと思います。本記事で2つのフォーマットについて、それぞれの歴史、イマーシブへのアプローチ、制作ツール、そして対応している音楽配信サービスという4つの観点から比較してみたいと思います。
1.歴史の違い 〜映画音響からスタートしたDolby Atmos、新たな音楽体験を目指した360 Reality Audio〜
まずは両者の開発スタートの経緯を見ていきましょう。
Dolby Atmos Music → 元々は映画音響として開発スタート
360 Reality Audio → 開発当初より新たな音楽体験を志向
Dolby Atmosは2012年、映画音響向けのイマーシブサラウンド規格として誕生しました。現在でも多くの映画作品における音響制作は5.1chサラウンドのフォーマットが用いられるケースが一般的ですが、7.1chや9.1chと平面上に配置するスピーカーを増やすことで、より臨場感、立体感のあるサウンドが追求されてきました。これにより、前後左右の音像定位は自由度がが高まっていったわけですが、さらなるリアリティ、没入感を求めたDolbyは天井にもスピーカーを配置することで、高さ方向の音像定位を再現できるDolby Atmosを開発しました。かくして最初は映画館向けとして開発され、その後Xboxなどのゲーム機や民生のオーディオプレーヤー、スマートフォンなど様々なデバイスにDolby Atmosの技術が搭載されていくなかで、ミュージシャン達からの要望もあり、2020年のCESでDolby Atmos Musicが発表されました。
一方、2019年のCESで発表された360 Reality Audioは、業務用/民生問わず、長年に渡りハイグレードなオーディオ機器を開発してきたソニーの要素技術から誕生しました。公式サイトによると「360 Reality Audioとは、ソニーの360立体音響技術を用いた新しい没入感のある音楽体験」とされています。つまり、はじめから新しい音楽体験を作り出すことを目標に開発された経緯があり、元々映画音響からスタートしたDolby Atmosとは少し出発点が違います。
2.イマーシブへのアプローチ方法の違い 〜チャンネルベースとオブジェクトベース〜
上述した開発経緯の違いが具体的に現れているのが、両者のイマーシブへのアプローチ方法の違いです。
Dolby Atmos Music → チャンネルベース(ベッド) とオブジェクトベースのハイブリッド(最大7.1.2 Bed + 118 Object)
360 Reality Audio → 完全オブジェクトベース (最大128 Object)
Dolby Atmosは、チャンネルベースとオブジェクトベースという2種類の方式が組み合わされているのに対し、360 Reality Audioは完全オブジェクトベースとなっています。
チャンネルベースでは、従来のステレオ2chや、平面サラウンドの5.1ch、7.1ch、イマーシブサラウンドの5.1.2chや7.1.2chなど、あらかじめ定められたスピーカー配置からの出力を想定してミキシングを行い、チャンネルごとの音声を完成させていきます。ちなみにこの時、各スピーカーから出力される信号のことを“Bed(ベッド)”と呼びます。それぞれの音像はスピーカーチャンネルに対して固定されるため、後からチャンネル数を変更したいとき、チャンネル数が減る時はダウンミックスという方法を使用し、チャンネル数が増える時は、再度ミキシングする必要があります。
オブジェクトベースでは、3次元のパンニング情報などをもつメタデータをオーディオとともに記録・伝送し、再生デバイス側でそれらを再生環境のチャンネルフォーマットに合わせてデコードを行います。これは3次元空間内を縦横無尽に動き回るような、点音源(ポイントソース)の再生に適した方式です。これを行うためには、再生デバイス側がその規格の再生に対応していることが前提となってきますが、再生環境ごとのチャンネルフォーマットの違いを、いわばデコーダーが吸収するような形となるので、一定のクオリティが担保されるという大きなメリットがあります。
Dolby Atmos Musicでは最大でBed 7.1.2ch + Object 118ch = 128chのトラックを使用することができ、360 Reality Audioはフルオブジェクトで128chのトラックを使用することができます。
従来の映画音響制作からチャンネルベースの流れを引き継ぎ、さらにオブジェクトベースを組み合わせることでイマーシブ音像を作るDolby Atmosと、新たな音楽体験 = 4π(全周)を360度、自在に動き回るオブジェクトベースでカバーする360 Reality Audio。下の画像を見てもわかる通り、Dolby Atmosは半球上に音像を定位できるのに対し、360 Reality Audioは全球上に音を配置させることが可能です。この球体の下半分 = "南半球"の有無も一つの大きな違いです。
↑Dolby Atmosは"北半球"のみ=耳の高さより上側に音を配置可能(画像クリックで拡大)
↑360 Reality Audioでは"南半球"を含む4π空間上に音を配置可能(画像クリックで拡大)
「じゃあ、制作時のスピーカー配置はどうなるの?」と思った方は、こちらの導入事例をぜひご参照ください。従来のDolby Atmos向けスピーカー配列にボトム3本を追加し、360 Reality Audioの制作にも対応したソニーPCL株式会社様での事例です。
>>Sound on 4π Part 4 / ソニーPCL株式会社 〜360 Reality Audioのリアルが究極のコンテンツ体験を生む〜https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-4/
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-4/
3.専用制作ツール(プラグイン)の違い 〜Dolby Atmos Dolby Atmos Renderer、360 WalkMix Creator™️〜
Dolby Atmos、360 Reality Audioには下記の通り、それぞれ専用の制作ツールとなるプラグインが存在します。ただし、Cubase ProやNuendo、Logic ProではDolby Atmosの納品向けADM BWAVファイルの書き出しを行うことができるので、Dolby Atmos Dolby Atmos Rendererの購入は必ずしも必要というわけではありません。
Dolby Atmos Music → 対応DAW単体またはDAWとDolby Atmos Dolby Atmos Rendererの組み合わせ
360 Reality Audio → DAWと360 WalkMix Creator™️ プラグインの組み合わせ
◎Dolby Atmos Dolby Atmos Renderer
Dolby Atmos Musicの納品時には通常、1つ以上のDolby Atmosマスターファイルの提出が必要となります。Dolby Atmos Rendererに含まれるソフトウェアを使って書き出すことができるマスターファイルは以下の3種類です。(納品時に必要なファイルに関しては各種配信サービスによって異なりますので、詳細はそちらでご確認ください。)
.atmos ファイルセット – .atmos、.atmos.audio、.atmos.metadata ファイルで構成
ADM BWF – .wav ファイル
IMF IAB – .mxf ファイル (ポストプロダクション利用のみ)
このDolby Atmos RendererはAVIDストアより購入可能です。
https://www.avid.com/ja/plugins/dolby-atmos-production-suite
Dolby Atmos Renderer使用方法解説動画はこちら
◎360 WalkMix Creator™️
360 Reality Audioの制作には、現在360 WalkMix Creator™️というプラグイン必須です。主要なDAWのほとんどに対応していますしていますのでご安心を(詳細こちら)。こちらは弊社輸入事業部オンラインストアやRock oN Line eStoreでもご購入いただけます。
・Rock oN Line eStore販売ページ:https://store.miroc.co.jp/product/77346
※以前は360 Reality Audio Creative Suite(360RACS)という名称であったため、初期の弊社コンテンツでは360RACS表記となっている場合がございます。
4.対応している配信サービスの違い(2022年6月現在)
2022年6月現在、それぞれのフォーマットでの配信に対応している音楽ストリーミングサービスは以下の通りとなっています。
Dolby Atmos Music → Apple Music、Amazon Music HD、Tidal HiFi Plus、nugs.net Hi-Fi Streaming
360 Reality Audio → Amazon Music HD、Tidal HiFi Plus、Deezer HiFi、nugs.net Hi-Fi Streaming
詳しい試聴方法についてはこちらの記事シリーズをご参照ください。
◉360 Reality Audio クリエイター向け最新情報はこちらに随時追加中。入門編はこちらから。
本記事では、Dolby Atmos Music及び、360 Reality Audioの違いについて説明しました。これらに関する情報は、弊社WEB上のHeadline>>3D Audioタグで一括表示可能です!イマーシブミキシングのノウハウがまだまだ模索段階にある今だからこそ、多くの発見もあり、楽しいタイミングだと思います。ROCK ON PROはそんな新時代の音響制作にチャレンジするクリエイターのみなさまを全力でサポートします!お問い合わせは下記コンタクトフォームよりお待ちしています。
<関連記事>
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-news/
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-on-4%cf%80-proceed2021/
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-1/
NEWS
2022/06/24
GLM4.2国内提供開始!モニターキャリブレーションは新次元へ
モニタースピーカーの自動キャリブレーションシステムとして15年もの歴史を持つ、GLMの最新バージョン『GLM 4.2』の国内での提供が開始されました。こちらのフォームに必要事項をご記入いただくことで、無償でダウンロードすることが可能です。
GLMとは
フィンランドのスピーカー・ブランド、Genelecが開発するGLMは、スタジオ・モニターのセットアップ/キャリブレーション/コントロールを一括して行うことのできるマネージメント・ソフトウェアです。
内部にDSPを持つスタジオ・モニターシリーズ「SAM(Smart Active Monitor)」システムと密接に連携することによって、レベル、ディレイ、周波数応答を正確にキャリブレーションできるGLMソフトウェアは、世界中の放送局、スタジオ・エンジニア、クリエイター/ DJの皆様から業界標準として現在に至るまで高くご評価されています。The Onesシリーズ、SAM Compactシリーズのモニタースピーカーで使用することが可能です。
GLMについての詳細はこちら>>
GKM 4.2新機能
ルーム・アコースティック・レポート『GRADE』
リスニング・ルームとモニタリング・システムのパフォーマンスを詳細に分析したレポートを作成し、ルーム・チューニング、モニター配置、リスニング・ポジションの微調整や、ベース・マネージメントの最適化を効果的に行うために必要な情報を提供するパワフルなレポート作成ツール『GRADE™(Genelec Room Acoustic Data Evaluation)』が追加されました。
最先端の自動キャリブレーション・アルゴリズム「AutoCal 2」を搭載するGLM 4.2では、そのキャリブレーション・プロセスで得た情報に基づき、リスニング・ポジションでの周波数応答の精度や時間軸で変化する音響的な特性、到達時間の精度、初期反射、室内音響分析など、様々な変数を分析してレポート化する機能です。
GRADE™についての詳細はこちら>>
MIDIリモートへの対応
GLM 4.2では、MIDIによるハードウェア・コントロール機能を大幅に強化。ボリューム調整、システムのMute、およびDim、レベル・プリセット、ベース・マネジメントのバイパス、グループ・プリセットの選択といった主要なGLMの機能を、MIDIで直感的にコントロールすることが可能になりました。
26項目を超える機能改善
GLMは、キャリブレーションのみならずモニターの管理からコントロールまで一括して行うことのできるソフトウェアです。GLM 4.2ではモニタリング作業効率を大きく向上させる様々な機能を実装および改善。26項目を超える改善点、9つの修正点により、GLMはより強力なモニタリング・ソリューションへと進化を遂げています。
主な改善点
測定スイープの出力前に追加された「測定準備(Preparations for Measurements)」ページの表示
モニター・ステータス・インジケーターの改善
製品登録方法の改善
新機能キャリブレーション・グループID
新機能サブウーファー・グループID
テストコントロール機能の追加
Phase Alignコントロールを追加
アダプティブ・ウーファー・システムの位相調整のペアリング設定を追加
工場出荷時へのリセット機能の追加
9301A LFEチャンネルの割り当て設定の改善
SoloおよびMute機能の改善
グループ・プリセットのツールチップ機能の追加
ルーム・レスポンス・キャリブレーションのステータス情報
グループ・プリセット名の文字数制限の変更
グループ名のラベルの追加
マルチ・ディスプレイ使用時の改善点
グループ設定での確認ダイアログの表示
アコースティック・エディターでの確認ダイアログの表示
イマーシブ・システム・レイアウトの追加
その他の機能改善、各アップデートの詳細はこちら>>
システム要件
●Cloud AutoCal 2を使用する場合:Windows 10(64bit)、mac OS 10.11 – 12.0.x(Intel CPU)、mac OS 11.0 - 12.0(Apple Sillicon CPU、要Rosetta)●Local AutoCalパッケージを使用する場合:Windows 10(64bit)、mac OS 10.11 – 12.0.x(Intel CPU)●ディスクスペース:2GB以上●インターネット接続:次の動作には、要インターネット接続 (1) ソフトウェアのダウンロード (2) Cloud AutoCal 2を使用するキャリブレーション* (3) Local AutoCalパッケージを最初使用する際のマイク・キャリブレーション・ファイルの自動取得
注:今回、新機能が追加された「AutoCal 2」はクラウド上でのみの実行となるため、キャリブレーション等を行う際にもインターネット接続が必須となります。インターネットに接続されていない環境にてGLMを使用する場合は、ダウンロード・ページより別途「Local AutoCal」をインストールしてご利用ください。
使用可能なSAM™システム(生産完了品含む)
●8200モニター・ファミリーを含むSAM™モニター・モデル:8240A、8250A、8260A、●8300モニター・ファミリー:8320A、8330A、8340A、8350A、8331A、8341A、8351A、8351B、8361A、W371A●8400モニター・ファミリー:8430A●1000&1200モニター・ファミリー:1032C、S360A、1237A、1238A、1238AC、1238CF、1238DF、1234A、1234AC、1235A、1236A●SEシステム:SE7261Aサブウーファーと併用した場合の8130A●7200ファミリー:7260A、7270A、7271A●7300ファミリー:7350A、7360A、7370A、7380A、7382A
※それぞれのモデルにより、対応する機能が異なります。
※GLMソフトウェアの使用には、GLM Kit (8300-601)およびSAM™スタジオモニターが必要です。
室内音響調整は大きな話題となって久しいモニタースピーカー市場。15年以上にわたる知識と経験を基に更に進化を続けるGenelec GLMソフトウェアとSAMシステム、AutoCalアルゴリズムは常に時代を先導します。強化されたGLMソフトウェアにより、The Onesシリーズ、SAM Compactシリーズ(8320APM、8330AP等)等の魅力はさらに高まります。
モニタースピーカーの選定・デモのご要望、音響システム設計に関するお問い合わせは、ぜひROCK ON PROまでお寄せください!
Support
2022/06/17
Pro Tools | Carbon 付属 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(永続パラシュート付き)のライセンス更新について
AVID Pro Tools | Carbonには、Pro Tools Studio(旧 無印Pro Tools)”年間サブスクリプション版(永続パラシュート付き)”が標準で付属しています。更新の時期が近づいている、あるいは既に期限切れとなってしまっており、Pro Toolsを最新版にアップデートするために「どのライセンスを選べばいいか分からない!」と迷われている方も多いのではないでしょうか。本記事ではCarbonに付属のPro Tools を継続的に使用する場合のライセンスの選択をご利用パターンに応じて解説いたします。
※1 Carbonの初回登録時に、「新規サブスクリプション」か「既存(既に別途購入済み)の永続版ライセンスの更新」かを選択されていると思います。本記事は前者の「新規サブスクリプション」を選択された方向けの内容となります。
※2 また、Carbonは2021年にPro Tools Ultimate永続ライセンス付プロモが実施されていますが、その時に提供されたPro Tools Ultimate永続ライセンスは上記のCarbonに本来付属しているPro Toolsとは全く独立して使用/プラン継続可能なものです。つまり、プロモ時にCarbonをご購入したお客様は、Pro Tools StudioとPro Tools Ultimateの2つのライセンスを所有していることになります。この2つのライセンスを混同されないようにご注意ください。(Pro Tools Ultimate永続版の年間プラン更新はこちら)
1. サブスクリプションを更新する場合
「常に最新版を利用できる状態をキープしておきたい!」という場合は、有効期限が切れる前にCarbon付属ライセンス用のサブスクリプション更新を行なってください。この場合、各種特典プラグイン等も継続してご利用可能です。
最新のPro Tools Studioで常に作業が可能です。
HEAT、Avid Complete Plugin Bundle、Synth Cell、 Groove Cellを継続して使用できます。
Inner Circle 特典も継続されます。
サブスク更新の際の製品型番は以下となります=この場合、更新後も「永続パラシュート機能付き」を維持できます。
製品名:Pro Tools | Carbon ™PT Software Renewal (9938-31063-00)
Rock oN Line eStore 購入ページ:https://store.miroc.co.jp/product/74584
2. サブスクリプションを更新しない場合 >> 永続パラシュート状態へと移行します
「今のバージョンで必要十分!(※)」という方は、何もしなければそのまま永続パラシュート状態へと移行します。一般に販売されているサブスクリプション版は、有効期限が切れるとライセンスが無効となり、Pro Toolsが起動できなくなってしまいますが、Carbonに付属するPro Toolsライセンスは最後のバージョンで引き続き使用可能です。これが"永続パラシュート"と呼ばれている理由ですね。ただし、下記の通り、各種特典プラグインは使用できなくなってしまいますので、「それでは困る!」という方は更新をお忘れなく。
Pro Tools Studio サブスクリプションの有効期限が切れた時点のバージョンで「凍結」されますが、その状態で引き続き使用可能となります。
HEAT、Avid Complete Plugin Bundle、Synth Cell、 Groove Cellは使用できなくなります。
Inner Circle特典も無効となります。
一度、永続パラシュート状態となった後も、必要時に下記型番のPro Tools | Carbon ™PT Software Renewalをお求めいただくことで最新版入手、並びにHEAT、Avid Complete Plugin Bundle、Synth Cell、 Groove Cell、Inner Circle特典を入手することも可能となります。
製品名:Pro Tools | Carbon ™PT Software Renewal (9938-31063-00)
まとめ
1. サブスクリプションを更新する場合
>> Carbon付属ライセンス用のサブスクリプション更新を購入することで、Pro Toolsの最新バージョンや各種特典プラグイン、Inner Circle特典を引き続き利用可能。
2. サブスクリプションを更新しない場合
>> "永続パラシュート"状態へと移行。各種特典プラグイン、Inner Circle特典は使用不可に。※ただし、上記Carbon付属ライセンス用のサブスクリプション更新を購入することで、再度サブスクリプションが有効になり、各種特典も利用可能に。
上記のように、Carbonに付属のPro Toolsの場合、プラグインや特典の使用権の差異こそあれ、基本的にはどのような選択をなさっても、Carbonハードウエア自体を利用できなくなるといった心配はございませんのでご安心ください。
Carbonのライセンス更新に関して、ご不明な点などございましたら、下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
3D Audio
2022/06/17
360 Reality Audio 制作ツールが6/20(月)国内販売開始!ワークフロー解説ウェビナーも開催!
これまで、ROCK ON PRO WEB サイトや Proceed Magazine でも紹介している 360 Reality Audio。下方向を含む完全な球面音場を持ち、次世代のイマーシブ音楽フォーマットとして注目を集めるこの 360 Reality Audio を制作するためのアプリケーションである 360 WalkMix Creator™️(旧:360 Reality Audio Creative Suite)を、2022年6月20日より弊社 メディア・インテグレーション MI 事業部が代理店として国内販売を行うことになりました。
国内発売決定記念オンラインセミナーを6/23(木)に配信!
https://www.minet.jp/contents/event/360-reality-audio-workflow-yujiro-yonezu/
開催概要:2022年6月23日(木)19:00-19:45(予定)
場所:Youtube Liveにて配信 *ご予約特典あり
予約URL等詳細はこちらのページをご確認ください
https://www.minet.jp/contents/event/360-reality-audio-workflow-yujiro-yonezu/
360 Reality Audio のための制作ツール『360 WalkMix Creator™️』
360 WalkMix Creator™️はVST3、AAX、AUに対応したプラグインとして動作し、360 Reality Audio フォーマットの作品を全ての主要なDAWで制作可能にします。
360 WalkMix Creator™️では、このプラグインがインサートされたすべてのトラックをひとつのプラグインウィンドウ上でまとめて操作をすることが可能。さらに、球面に配置されたオーディオオブジェクトを直接ドラッグして直感的なミックスを可能にしています。
360 WalkMix Creator™️はモニターシステムが整ったスタジオに限らず、ヘッドホン・モニタリングでも制作可能。パソコンとヘッドホンがあれば楽曲制作に没入できます。
また最新バージョン V1.2からは、作品の納入フォーマットでの出力ができるエンコーダーを搭載。ついに360 Reality Audio 制作環境が整いました。
360 WalkMix Creator
販売価格:64,900円(税込)
国内発売日:2022年6月20日
Rock oN Line eStoreで購入!>>
製品特徴
・オブジェクトのグループ化
・最大128のオブジェクトを360度の全天球上に配置
・トラックオートメーション
・オブジェクトの3D配置
・オブジェクトの自動分析機能
・オブジェクトの直感的操作
・スタンダード・エクスポート・フローでのMPEG-H (.MP4) での出力機能搭載(納品フォーマットでの出力機能)
・Focusビューでのフェーダー及びメーター視認性の向上
・パラメーターのネーミングの改善
・7.1.2 トラック・インポートの適正化
メディア・インテグレーション360 WalkMix Creator™️ブランドページ
メディア・インテグレーション360 WalkMix Creator™️製品ページ
360 WalkMix Creator™️ メーカー公式WEBサイト
360 Reality Audio とは!?
そもそも、360 Reality Audio、イマーシブオーディオとはなんぞや!?ということを知りたい方は、ぜひ以下のROCK ON PRO WEB過去記事、Avid Creative Summit 2021 アーカイブをご覧ください!いくつかの名称や機能などが記事制作時点のものではありますが、360 Reality Audio によって広がる新しいサウンドの世界がイメージできる内容になっております。
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-1
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-2
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-4
水平面よりも下方向を含んだ、真の360°/4πオーディオ空間を実現する 360 Reality Audio。その制作を誰もが手軽に行える日が、いよいよ近づいています。360 Reality Audio をはじめとしたイマーシブサウンド制作システムに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームからROCK ON PRO までお気軽にご連絡ください。
Tech
2022/06/07
株式会社イクシードが展開する8K overフィルムスキャンサービス 〜OXSCAN 12Kで残すアナログの価値〜
歴史ある都内有数のポストプロダクションである株式会社イクシードが、2022年より新たに8K overの解像度を持つ映像のデジタイズ、グレーディング、レストアのソリューションを、プラサド社とパートナーシップを組みスタートさせた。ハリウッドでのフィルムレストア、VFXなど様々な分野で高い実績を持つプラサド社。そしてプラサド社の傘下であるデジタルフィルムテクノロジー(DFT)社のフィルムスキャナー、イクシードが持つフィルムの取り扱いのノウハウ、グレーディングのソリューション。そのシステムの全貌とどのようなサービス提供を考えているのかお話を伺った。
8K overのデジタイズサービス
はじめに、なぜこの記事内で「8K over」という表現をしているのか?ということを説明したい。まず、高解像度のデータがあれば、それ以下の解像度への変換時に基本的にはロスは生じない。できる限り高い解像度を保ったままデータ処理をすることの有用性は、改めて説明をするまでもないだろう。そして、今回プラサド社とのパートナーシップによりイクシードに設置されたOXSCAN 12K(デジタルフィルムテクノロジー(DFT)社製) は、センサーとしては12Kの解像度を持っている。この12Kでのスキャンエリアはパーフォレーションを含んだものであり、有効画面として純粋に12Kの解像度が担保されるものではないが、様々なフォーマットがあるフィルム媒体への対応のためには必要なことでもある。実際のところ、OXSCAN 12Kでは16mm、35mmのフィルムともに有効面の解像度は8Kを超える画素数を得ることができる。そのためここでは「8K over」という表現を使わせていただいている。
このOXSCAN 12Kで取り込まれたデータは色深度16bit-logであり、RAWデータの状態で1フレームあたり500MBというデータ量を持つ。24fpsで換算すると1秒あたり12GBというデータ量だ。解像度の高さもさることながら、16bit-logで色情報を捉えることができるこのシステムは、まさに世界最高峰のスキャナーと言って過言ではないだろう。そこで捉えたデータは、さすがにそのまま触るということではなく、プロキシデータを生成して作業を行っているということだ。最初に1フレーム500MBと聞いた際には、どのような巨大なサーバーシステムが裏に構えているのか?と思ってしまったところだが、データ容量としては膨大となるものの一般的なNASストレージ(10GbE接続)で動作させているということだ。ここで捉えたデータにトリミング、グレーディングといった作業を施し、顧客の必要とするデータ形式での納品が今後行われる。旧作品のアーカイブであれば必要に応じてレストアも対応していくということだ。
ソフトウェアとしては、Blackmagic Design Davinciを中心にシステムアップが行われていたが、更に高度な処理を行うということであれば、プラサド社とのパートナーシップを活用してハリウッドでの作業なども見据えるなど、そのサービスは広がりを持つものとなっているという。
デジタルではたどり着けないアナログの残し方
フィルムでの映像作品が映像のメインストリームから消えて20年近くが経過しようとしている。保管状況にシビアなフィルムが経年で劣化してしまう前に、高解像度でアーカイブを行う最後のチャンスに差し掛かっているとも言える状況だ。後世に作品をマスタークオリティーで残すためにこの8K overのデジタイズサービスは価値があり、これまでにHD解像度でデジタイズされた作品も改めて更に高い解像度で残すべきだとお話をいただいた。
📸左よりお話をお伺いした株式会社イクシードのカラリスト田嶋氏、プラサド社の中西氏、イクシード代表の中野氏。
フィルムの持つ解像度がデジタルとしてどれほどのものになるのか?これには様々な意見があるだろう。しかし、長期的に見て今の時点で考えうる最高の解像度で作品を残すということには価値がある。これには異論は無いだろう。実際にデジタイズされたデータを85インチの8K モニターで見せていただくとフィルムの粒子が見える。この表現が正しいかはわからないが、粒状感のあるフィルムならではの質感を保ちつつ、ピントのピーク一つ一つに製作者の意図を感じる。もちろん、フィルムならではのダイナミックレンジ、色味などの情報も如実に反映される。あとからデジタル処理として粒状感を加えたり、グレーディングで似せたものものでは決してたどり着けないアナログの良さがしっかりと残っていた。
昨今、ハリウッドではデジタル撮影された作品をキネコ(※)してデジタイズし直すという手法も行われているとのこと。本物のフィルムならではの質感を得るために、あえてこのような工程も手段の一つとして生まれているそうだ。もちろん、予算さえ許せば当初よりフィルムで撮影するということも行われている。イクシードでは過去作品のアーカイブのみならず、新撮作品のデジタイズもサービスとして積極的に行っていきたいということだ。ピントがシビアだ、などと言われる8Kデジタル撮影だが、フィルムで撮影してからの8Kデジタイズであればアナログ的なにじみが逆に味として残る。撮影の負担も軽減されるので手法の一つとして考えられるのではないだろうか。
※キネコ:デジタルの映像作品をフィルムに焼き付ける作業、機械。Kinescope。
この8K overのデジタイズソリューションにより、どのような作品が生み出されていくのか?過去の作品が未来へとどのようにつながっていくのか?国内初となるOXSCAN 12K、今後どのように活躍の場を拡げていくのかその動向から目が離せない。
株式会社イクシード
2000年9⽉に映像ポストプロダクションとして設⽴。数多くの映像作品(CM、企業 VP、プロモーションビデオ、ミュージックビデオ、映画)に携わっており、様々な業務(撮影、編集(オフライン編集、オンライン編集)、カラーグレーディング、MA、各種マスタリングサービス)を提供している。
プラサド
デジタルリマスター制作におけるトータルサービスをグローバルに提供するプラサド社。フィルム保存、16mm、35mm、65mm、IMAX シアター及び、2K、4K、8K、12K までの解像度のフィルムスキャン、デジタルレストア、クオリティーチェック、メタデータ管理など、ハリウッドでも⻑年サービスを提供している。
NEWS
2022/06/03
先進的プラグインメーカーSOUND PARTICLES社から新製品が発売!
コンピュータ・グラフィックの概念とパワーを音響の世界に持ち込み、先進的なプラグインを精力的に開発する新興ブランドSOUND PARTICLES。ドップラー効果やパン・オートメーションを半自動で付加するものや、スマートフォンを3Dパンナーとして使用できるようにするものなど、秀逸なアイデアと着眼点でその動向が注目されているメーカーです。
そのSOUND PARTICLESから新たな製品『Density』が登場。さらに、このDensityを含む待望のバンドルライセンス『6FX』もリリース!ほとんどの製品が、チャンネルベース・サラウンド、Ambisonics、Dolby Atmosといったイマーシブ出力を持っていることも注目です。
詳細はこちら>>(国内代理店WEBサイト)
モノ音源からアンサンブルを生み出す!? 入力信号から多様なレイヤーを作成するプラグイン
Densityは、独自のグラニュラー技術を使用して、入力信号からピッチ、ディレイ、パンニングを自動で付加した信号を新たに生成することで、サウンドのレイヤーを作り出すプラグインです。ソロ歌唱のトラックから、二声のハモリや合唱のようなアンサンブルを作り出すことも可能。さらに、極端なパラメーター設定にすれば、クリエイティブな音響効果を創造することもできます。
ステレオ、5.1、7.1、ambisonics、バイノーラル、Dolby Atmos互換…様々な出力フォーマットに対応しており、ちょっとしたお遊びから本格的なイマーシブ制作までおこなうことができそうです。
発売記念イントロ・セール実施中!
この『Density』と、同社初のバンドル・ラインセンス『6FX』の発売記念セールが実施中!要注目メーカーの実力を試す絶好の機会です。
キャンペーン締め切りは2022年6月25日(土)です!
SOUND PARTICLES / Density
通常価格:¥14,850(税込)
イントロ特価:¥12,100(本体価格:¥ 11,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Density - デンシティは、入力音声から多様なレイヤー(層)を作り出すプラグイン。ステレオからイマーシブまで仕様を問わず、簡単に素晴らしい処理結果が得られます。例えばソロ演奏のファイルを元に、信じられないサウンドのアンサンブルを生成。音源の挙動と共に、驚くような空間性も加えられます。
SOUND PARTICLES / 6FX
通常価格:¥59,950(税込)
イントロ特価:¥47,850(本体価格:¥ 43,500)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Density、Space Controller Studio、Brightness Panner、Energy Panner、Air、Dopplerをまとめたバンドル製品。同社の現ラインナップのほぼすべてを網羅しています。
従来の音響工学とはまったく別の発想から生まれる同社の製品は、これまで難しいと思われていた様々な課題を果敢に解決しようとしているようです。ぜひ、この機会にクリエイティブに溢れたSOUND PARTICLE製品を試してみてください!
Support
2022/05/27
Pro Tools 2022.5 リリース!いくつかの課題が修正されています
Pro Tools 2022.5 がリリースされました。このバージョンに新規での追加機能はなく、2022.4で生じていた幾つかの課題を修正(バグフィックス)したバージョンです。
プランが有効な永続及びサブスク・ユーザーは、MyAvidページまたはAvidLinkからダウンロード可能です。
バグ修正内容
アクセシビリティ
macOSアクセシビリティ、またはmacOSアクセシビリティに依存するサードパーティアプリケーションを使用すると、Pro Toolsメニューがホワイトアウトする問題を修正 (PT-259522)
コントロールサーフェス
S6で 「"Option" + "-"」 コマンドが復活(PT-286067)
クラッシュとエラー
オートメーションレーンを持つ複数のMIDIまたはインストゥルメントトラックにまたがって編集選択を行うと発生する可能性のあるクラッシュを修正 (PT-286462)
「"Command"+"Option"+"Shift"+"N"」 のショートカットでトラックを Routing Folders に移動する際に発生するクラッシュを修正(PT-286068)
特定のプラグインを初期化する際に発生するクラッシュを修正 (PT-284513)
エディット
「"Command"+"Control"+"C/X/B"」による「すべてのオートメーションプレイリストでのコピー/カット/クリア」が再び機能するように (PT-286417)
Elastic Audio
Pro Tools Artistの "Enable Elastic Audio on New Tracks" を無効にすることができるように (PT-286008)
フィールド・レコーダー
Pro Tools Studioで、クリップに「チャンネル名」と「シーンとテイク」の情報を表示できるように(PT-286318)
インストーラー
macOS の Pro Tools アンインストーラで、Facebook 360 プラグインのアンインストールを促すプロンプトが表示されなくなりました (PT-285692)
WindowsでPro Toolsインストーラーが再起動を求める問題を修正 (PT-283462)
パフォーマンス
大量のバスセンドをアクティブにすると、AAE - 9173エラーが発生する問題を修正(PT-286348)。
Pro Tools | Carbon
Pro Tools | Carbon を使用する際に、起動時にクラッシュする可能性がある問題を修正 (PT-285635)
その他
Pro Tools StudioとArtistの両方で「Preferences>Synchronization」タブが表示されるように (PT-286427)
Pro Tools の初回起動時にヘルパーツールが適切に動作しなかった場合、エラーメッセージが表示されるように (PT-285736)
マシン ID が About Box に正しく表示されるように (PT-285705)
iLok ライセンスの検索に失敗して Pro Tools が強制終了した場合、"Save" がデフォルトのアクションになるように (PT-286341)
Support
2022/05/24
【日本語情報追加】S4/S6 & EUCONTROL 2022.4もリリース!
昨日、衝撃とともに発表された Pro Tools 2022.4 に対応して S4/S6 & EUCONTROL 2022.4 も同時にリリースされています。マルチワークステーションレイアウトのリコールの改善、アサイナブル・ノブ機能追加、Atmosパンナー対応、新しいソフトキー、などの新機能が追加されています。
詳細は下記リンク先の公式資料をご覧ください。
2022.5.24 追記
EUCON 2022.4 – 新機能紹介(Avidブログ 日本語版)
新機能 S4/S6 22.4 (英文PDF)
S4/S6 操作ガイド 22.4 (英文PDF)
EUCONネットワーキングガイド (英文PDF)
EUCON製品ガイド (Avid Knowledge Base 英文)
EUCON の互換性 (Avid Knowledge Base 日本語)
EUCON 2022.4 新機能
マルチワークステーションレイアウトのリコールの改善(S4/S6のみ)
レイアウトのリコール機能が改善されました。Eucon 2022.4 ではプリセットを読み込む際、トラックの検索項目に新たにワークステーションが追加され、特に、Pro Tools 以外のDAWを同時に使用するようなマルチワークステーション環境でトラック管理が行いやすくなっています。
「Legacy Recall Matching」モードを選択すれば、Eucon 2021.10 以前のバージョンともレイアウトの互換が可能です。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
アサイナブル・ノブ機能追加(要Pro Tools 2022.4)
S4/S6 Masser Module 左下に配置されているアサイナブルノブには、Clip FX や Audio Suite を含むほぼすべてのパラメーターをアサインすることが可能です。さらに、アサイナブルノブにアサインされたパラメーターを S4/S6 Automation Module のジョグホイールでコントロールすることも可能。より精密な操作を可能にします。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
Atmosパンナー対応
Pro Tools Control の Channel View パングラフが Dolby Atmos に対応しました。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
新しいソフトキー
ソフトキーでマクロを組む際に、コマンドとコマンドの間に25msの"ポーズ/ディレイ"を挿入することができるようになりました。ポーズを複数追加することで、より長いディレイを組み込むことも可能です。
また、いくつかのソフトキー用プリセットが追加されています。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
Pro Tools 2022.4 とラインナップ変更について
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YmpYpfPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4/#.YmpYsfPP0-Q
Sales
2022/05/20
【旧価格在庫あり〼】Avid HDX Chassis が価格改定
Mac mini や MacBook Pro などの PCI スロットを持たないマシンで Pro Tools HDX システムを組むのに便利な、 Avid 純正の HDX カード用TB拡張シャーシである 『HDX Chassis』 が価格改定されました。
もちろん、ROCK ON PRO では価格改定前の在庫を確保済み!在庫限りの特価となりますので、お問い合わせはお早めにどうぞ!!
9900-74109-01 HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,RACK(ラックマウントタイプ)
新定価:¥117,260(本体価格:¥106,600)
旧価格特価!¥98,340(本体価格:¥89,400)
Rock oN Line eStore で購入>>
9900-74108-01 HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,DESK(デスクトップタイプ)
新定価:¥83,710(本体価格:¥76,100)
旧価格特価!¥72,050(本体価格:¥65,500)
Rock oN Line eStore で購入>>
Thunderbolt 3経由でHDXへ接続
高性能で非常に静かなこのシャーシーはPro Tools | HDX をMacおよびWindowsベース(ラップトップを含む)のコンピューターからThunderbolt 3を通じて統合できます。今日のマシンが提供する優れたプロセス能力を活かして、AAX DSP上でより多くのAAX Nativeプラグインの操作ができます。
外出先でHDXを使用
ラックマウント・シャーシーは、Mac miniとHDXカードを安全に収容することができ、強力で持ち運び可能な内蔵型システムを構成することができます。さらに、ラックマウントシステムからデスクトップへ変換、またはその逆に変換することもできるので、ホームスタジオから施設やライブリグから宿泊先へHDXを簡単に移動することができます。
堅牢な筐体
Sonnet社とのパートナーシップにおいて、シャーシーは、輸送中やあらゆる環境において内部を保護するために、丈夫なアルミニウムとスチールで覆われています。 HDXのサイズ、電力、熱要件に合わせて特注設計されていて、HDXを保証されたパフォーマンスで確実にご提供いたします。
HDX カードを使用するための拡張シャーシはいくつかのメーカーから販売されているものの、やはり Avid ブランドが安心。その他、HDX システムをはじめとした Avid 製品のお問い合わせ、システム構築のご相談はぜひ ROCK ON PRO まで!
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.Yots-5PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4/#.YottE5PP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/s4-s6-eucontrol-2022-4/#.YottMJPP0-Q
Music
2022/05/20
Dolby Atmos Music Panner アップデート情報
このページではDolby Atmos Music Pannerに関する新着情報をお知らせします。
Dolby Atmos Music Pannerとは?
Dolby Atmos Music Pannerプラグインは、Dolby Atmos Rendererに接続されたMac上のDAWで使用し、Dolby Atmos Music ミックス内のオーディオオブジェクトを配置することができます。
ミュージック・パンナーを使ったこの組み合わせでは、3次元のオーディオ空間にオーディオ・オブジェクトを配置することができます。
また、パンナーには、オブジェクトの配置を、DAWのテンポに同期させて動かせるシーケンサーが搭載されています。
Dolby Atmos Music Pannerのインストーラーには、AAX、AU、VST3バージョンが含まれています。
配布先URL:
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-music-panner-v120
※DLにはcustomer.dolby.comへの登録&ログインが必要です。
システム要件
Dolby Atmos Music Pannerを使用するには、Dolby Atmos Renderer v3.7.1以降が動作するDolby Atmos Production SuiteまたはMastering Suiteが必要です。
対応DAW
・Ableton Live 11.1
・Apple Logic Pro X 10.6.3
・Avid Pro Tools Ultimate 2021.12
・Steinberg Nuendo 11.0.41.448
※macOS Mojave上で動作するNuendoでの使用はサポートされていません。
Dolby Atmos Music Panner V1.2.0 (2022.3.28 更新)
オートメーション書き込みコントロール(Pro Toolsのみ)
Pro Tools 2021.12以降とDolby Atmos Music Panner v1.2(AAXバージョン)では、パンナー・オートメーションをPro Toolsオートメーション・レーンに書き込み、Dolby Atmos Music PannerオートメーションをPro Toolsパン・オートメーションに変換し、Pro ToolsからADM BWF .wav マスターとしてセッションを書き出すときにそのオートメーションのメタデータを含めることができます。
シーケンサのステップを遅くする
x16スイッチを使えば、現在のステップの長さを16倍遅くすることができます。
ステレオオブジェクトのリンク解除
Dolby Atmos Music Pannerステレオプラグインは、ステレオオブジェクトのリンクとアンリンクに対応しています。オブジェクトのリンクが解除されると、左右のチャンネルのX、Y、Z、Sizeを別々に調整することができるようになります。
X/Y/Z、Sizeのロータリーコントロールとポジションディスプレイのオブジェクトアサインラベル表示
X、Y、Z、Sizeのロータリーコントロールとポジションディスプレイには、オブジェクトの割り当てを示すラベルが表示されるようになりました。
Dolby Atmos制作に関するお問い合わせ、モニタリングシステム導入のご相談はこちらのコンタクトフォームからご送信ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YocNAfPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-2/
https://pro.miroc.co.jp/headline/we-want-more-atmos-proceed2021-22/
Support
2022/05/13
【Pro Tools サポート情報】サブスクリプション版での旧バージョン使用について
サブスクリプション版をご使用中のユーザー様がサブスクリプション更新までの間に、Pro Tools のバージョンアップがリリースされることがあります。こうした場合に、OSやプラグイン等との兼ね合いから、「サブスクリプションは更新するが Pro Tools はアップデートしたくない」ということがあるかと思われます。
現在の Pro Tools サブスクリプション版は永続版と同様、Pro Tools 12.6まで遡ってアクティベーションすることができます。
そのため、「サブスクリプションは更新するが Pro Tools はアップデートしたくない」場合は、そのまま旧バージョンを使用し続けることが可能です。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-flex-how-to-get-third-party-solution
NEWS
2022/05/09
【情報追加】Pro Tools 2022.4 リリース!大幅なラインナップ変更と機能追加
Pro Tools 2022.4 がリリースされました。今回のリリースでは、新たな製品ラインナップの登場(Pro Tools Artist, Pro Tools Studio, Pro Tools Flex)や、販売形態の大幅なサブスクリプションへの移行などの変更に加え、数多くの新機能や強化が含まれています。
Pro Tools 2022.4 は、有効なサブスクリプションまたは永続ライセンスのアップデイト+サポート・プランをお持ちの全 Pro Tools ユーザーは、AvidLink または、ご自身の Avid Account より入手可能です。
Pro Tools ファミリーのラインナップ変更に関しては、こちらの記事をご覧ください。
Pro Tools 2022.4 登場 – 新機能紹介(Avid Blog 日本語版)
Pro Tools システム要件(Avid Knowledge Base 日本語版)
macOS 11 (Big Sur) , macOS 12 (Monterey) および M1 と Avid 製品の対応状況(Avid Knowledge Base 日本語版)
2022.5.9 追記
What's New in Pro Tools - Pro Tools 2022.4日本語新機能ガイド(日本語PDF)
今すぐ Pro Tools マスター!?
Quick Tips、セッション作成方法などの豊富なビデオチュートリアル
Quick Tipsシリーズ プレイリスト
Benefits シリーズ プレイリスト
デモ・セッションを使ってセッションの作成方法を学ぶ
アクティベーション、ライセンス、ダウンロード
Pro Toolsクイック・リファレンス・ガイド(PDF)
新 MacBook Pro、Mac Studio に対応
Appleの新しいMacBook ProおよびMac StudioがPro Tools 2022.4でサポートされました。macOS 12 Monterey に対しては、Pro Tools 2021.12にAvid plugins 2022.2を追加インストールする事ですでに対応済みです。
macOS 11 Big Sur において、HDドライバーのカーネル読み込みがブロックされる既知の不具合がありましたが、macOS 12.3 Monterey にて解消されています。
代わりに、macOS Mojave のサポートが終了。Avidでは今後 macOS Mojave における検査を行いません。しかしながら、現時点でMojave上で大きな問題は報告されていません。
追加された項目:
Appleの新しいMacBook ProおよびMac StudioがPro Tools 2022.4でサポートされました。
Windows 11 build 21H2 および Windows 10 build 21H2 がPro Tools 2022.4でサポートされました。
削除・除外された項目:
Late 2016 Mac Book Pro 13,x のサポートが終了しました。
Late 2014 Mac Mini 7,1 のサポートが終了しました。
Mid 2013 MacBook Air 6,x のサポートが終了しました。
HP Z820 のサポートが終了しました。
Avidでは今後 macOS Mojave における検査を行いません。
Pro Tools システム要件(Avid Knowledge Base 日本語版)
macOS 11 (Big Sur) , macOS 12 (Monterey) および M1 と Avid 製品の対応状況(Avid Knowledge Base 日本語版)
Pro Tools 2022.4 新機能
カスタム・キーボード・ショートカット
ProTools上にある、ほぼ全てのコマンドを、キーボード・ショートカットとしてカスタムにアサインすることが可能となりました。
キーボード・ショートカット・アサインは、まだショートカットがアサインされていないコマ ンドも含めキーボード・ショートカット・ウインドウ内の全てのコマンド・リストに対して実行することができます。もし気が変わった場合でも、いつでも設定をリセットし、初期設定時のアサインに戻る事が簡単に行えます。カスタム・アサインを作成時、別のコマンドが既に同じキー・コンビネーションを持っている場合でも、Pro Toolsは、それらをコンフリクト・コラム内で表示してくれますので、それを変更したり、リセットしたりすることで、その衝突を解消することも可能です。
Pro Tools SEARCH(サーチ)
コマンドやオブジェクト(トラックやクリップ等)を、名前やPro Tool上での実行動作で検索 することが可能となりました。
Pro Tools Search で実行可能なこと
名前やその機能の実行でコマンドを検索
名前や選択によりトラックを検索
名前や選択によりクリップを検索
名前やリコール動作でメモリー・ロケーションを検索
名前や有効または無効化によりトラック・グループを検索
名前やその起動によりAudioSuiteプラグインを検索
Pro Tools Searchを使うには
Window(ウインドウ)メニュー > ProToolsSearchを選択 >
Control+Shift+S(Mac)またはStart+Shift+S(Windows) >
リストから必要なコマンドやオブジェクトを選択しクリック(またはリターン・キーを押す)
と操作して、コマンドの実行やオブジェクトの選択を行います。
ビデオ・カラー・スペース強化(Pro Tools Studio 及びPro Tools Ultimate のみ)
Pro Tools 2022.4では、SDR及びHDRの両メディア上で、デスクトップ並びにハードウエア・ ディスプレイ使用時に、映像表示を最適化する為、数多くのカラー・スペース・オプションに対応しました。これにより、映像編集時に使用しているMedia Composer等のノンリニア編集ソフト上の映像とイメージがマッチした状態で、Pro Tools上でのMA作業が継続可能となりました。
画像はカラー・スペース・セッティングの全リスト。推奨オプションが黄色くハイライトされます。
DOLBY ATMOS 関連機能強化
Pro Tools 2022.4 では、Dolby Atmos 関連機能の強化が行われており、静的な Dolby Atmos グループ、Dolby Atmos Plug-in オートメーションを、パン・オートメーションにデュプリケイトが追加されています。
静的なDolby Atmosグループは、オーディオ・ポストプロダクションで標準的に使用される4つのグループ(dialog, music, effects, narration)で構成され、ベッド/オブジェクト・グループ管理ダイアログで加えられます。Pro Tools がベッド/オブジェクト・グループを管理する際、Dolby Atmos Renderer と一致するデフォルトのグループセットが提供可能となりました。
また、これまでPro Toolsは、Dolby Atmos Music Panner 情報を、ADMファイル内に含める事ができませんでしたが、Pro Tools 2022.4 と Dolby Atmos Music Panner 1.2を用いることで、Pro Tools は、プラグイン・オートメーションを、Pro Toolsパン・レーンにコピーすることが可能となりました。
これにより、Dolby Atmos Music Pannerでクリエイティブにミックスした結果をADM ファイルとしてデリバリーする際、“Duplicate Dolby Atmos Plug-in Automation to Pan Automation”コマンドを使って、そのプラグイン・オートメーションをPro Toolsパン・オートメーションへと複製することができるようになり、オフライン・バウンスによるADMファイルエクスポート時でも、パン情報を反映させることが可能となりました。
その他の新機能及び強化
Pro Tools ダッシュボード内のデザインが一新され、新しいユーザーが必要な Pro Tools 情報(英語)に素早くアクセスできるようになりました。
WASAPI サポートにより、Windows 環境下で、より多くの内蔵及びサードパーティ ー・オーディオ機器に対応可能となりました。
クリップ・リスト内のクリップを、編集インサーション上へスポットすることが可能と なりました。
Aux インプット作成時、ソロ・セーフが初期値となりました。これにより、オーディオ を Aux インプットにルーティングした際、トラックをソロにしても、Aux インプットが 自動でミュートされることはなくなりました。
録音/インプット・モードがオフとなった場合、自動的にDSPモードが無効化されるプ リファレンスが加わりました(Pro Tools HDXハイブリッドエンジン及びPro Tools | Carbon使用時のみ有効)。録音時のみでDSPモードをオンにするという使い方を行い たい場合、該当トラック上の録音待機ボタン及びトラック・インプット・モニターを解 除すると、自動的にDSPモードをオフにすることが設定可能となりました。
EUCON アサイナブル・ノブ・ハイライト表示(要 EUCON2022.4 以降)。初期設定上 で、このモードを有効にすると、Pro Tools 上で任意のパラメーターにカーソルを合わ せたり、クリックしたり、調整したりすると、S6/S4 MTM または Dock 上のアサイナブ ル・ノブがハイライト表示され、そこから該当するパラメーターをコントロールするこ とができるようになります。
ラインナップの変更と Pro Tools 2022.4 のリリースによって、各ライセンスの機能や特典は大幅にアップ!それに伴い、「自分にはどの Pro Tools が必要なのか!?」「いまのライセンスはどうなる?今後はどうすればいい??」と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は! HDX ディーラーとして豊富な実績と経験を持つ ROCK ON PRO まで、お気軽にお問い合わせくださいませ。
Tech
2022/05/02
Pick Up!! 大幅な性能アップを果たした Pro Tools Studio
最新バージョン Pro Tools 2022.4 のリリースとともに大幅なラインナップ変更が加えられた Pro Tools。エントリーモデルである Pro Tools Artist の登場や、新規永続ライセンス単体での購入が終了するなどさまざまな変化がありましたが、見落としてはならないのはどのクラスの Pro Tools もそれぞれ基本性能がアップしているという点です。
中でも、旧 Pro Tools (無印) の後継クラスである Pro Tools Studio では、従来 "Ultimate" でしか使用できなかったいくつかの機能が解放され、その名の通りプロフェッショナルクラスとして十二分な性能を得るに至りました。
以下、Pro Tools Studio に焦点を当て、今回のアップデートで向上した機能をピックアップしていきます。
関連記事
緊急速報!! Pro Tools 新ラインナップが発表!! 超速セミナーも開催!
Pro Tools 2022.4 リリース!大幅なラインナップ変更と機能追加
S4/S6 & EUCONTROL 2022.4もリリース!
オーディオ・トラック数が512トラックへと倍増
従来、256だったオーディオ・トラックの上限が512トラックへと倍増しています。
Dolby Atmosイマーシブ・オーディオ対応
これまでのステレオに加え、5.1/7.1チャンネル・ベース・サラウンド、Dolby Atmos、3次オーダーAmbisonicsに対応しています*。
*Dolby Atmosミキシングには、Dolby Atmos Production Suiteが必要です。
*Pro Tools | Carbon上で動作するPro Tools Studioのモニタリング・コントロール・セクションはステレオ出力までの対応となります。サラウンド以上で外部スピーカーによるモニターを行う場合は、それぞれのフォーマットに対応した外部モニタリング・コントローラーをご使用いただく事をお勧めします。
進化したオートメーション機能
これまでUltimateのみに搭載されていたトリム、プレビュー、キャプチャー、スナップショット、全てに書き込み機能が可能となりました。
クリップ・エフェクト編集機能の追加
これまでUltimateで作成したクリップ・エフェクト・データの再生だけが可能でしたが、Pro Tools Studioでは、EQ、ダイナミクス、フィルタ全てに関して、その作成/編集が可能となりました。
マルチステム・バウンス対応
これまでUltimateでのみ対応していた「複数のステム・ファイルを同時にエクスポート」することも可能となりました。
Pro Tools Studio 製品ラインナップ
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30003-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30003-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥24,310(本体価格 ¥22,100)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
ラインナップが大幅に変更された Pro Tools、その他システム構築などについては、ご相談はお気軽に ROCK ON PRO までお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal
https://pro.miroc.co.jp/headline/s4-s6-eucontrol-2022-4
Support
2022/05/02
【Pro Tools サポート情報】Pro Tools Flex 付属の『SoundFlow Cloud Avid Edition』入手方法
Pro Tools Flex 最大の特徴であるサードパーティソリューション。その第一弾である「SoundFlow Cloud Avid Edition」の入手方法について解説します。
1. Avid アカウントにログイン
2. My Account ページへ移動
3. 上部に、緑色で表示されたYou are eligible for the Pro Tools Inner Circle - Redeem your rewards now !
ボタンを押してしばらくお待ちください。
4. SoundFlow Cloud Avid Edition項目が最下部に追加されます。
これからも順次追加される予定の Pro Tools Flex サードパーティソリューション。ワークフローを加速する便利なソリューションの追加が期待されます。
ラインナップが大幅に変更された Pro Tools、その他システム構築などについては、ご相談はお気軽に ROCK ON PRO までお問い合わせください!
NEWS
2022/04/27
【FAQを追加】緊急速報!! Pro Tools 新ラインナップが発表!! 超速セミナーも開催!
Avidより、Pro Tools のラインナップが刷新されることが発表されました。これまで、Pro Tools | First、Pro Tools、Pro Tools | Ultimate の3種だったラインナップが刷新され、新たに Pro Tools Artist、Pro Tools Studio、Pro Tools Flex となります。合わせて最新バージョン Pro Tools 2022.4 がリリース。ラインナップ名称変更と機能追加がなされました。また、新規ライセンス単体の販売形態に関してはサブスクリプションのみになるなど、大幅な変更がおこなわれています。
最新バージョン Pro Tools 2022.4 についてはこちら>>
目次
緊急開催!新ラインナップ超速解説!本日15:00〜YouTube Liveにて配信!!
Pro Tools 新旧ラインナップの対応と既存ライセンスの扱い
新規永続ライセンス単体は生産終了
永続版「年間サポートプラン再加入」が復活
Pro Tools 新ラインナップ - 機能比較と価格
Pro Tools Artist
Pro Tools Studio
Pro Tools Flex / Ultimate
EDUライセンスにも大幅な変更
永続版を継続 vs. サブスクリプションへ移行
FAQs
緊急開催!新ラインナップ超速解説!本日15:00〜YouTube Liveにて配信!!
ROCK ON PRO では今回のラインナップ変更の詳細を解説するオンラインセミナーをいち早く開催!下記リンク先のYouTube Liveをぜひご覧ください!
Pro Tools 新旧ラインナップの対応と既存ライセンスの扱い
新ラインナップの詳細解説は後ほどとし、まずは旧ラインナップと新ラインナップの対応を解説いたします。結論から言うと、Pro Tools | First をのぞく既存ライセンスが今回の改変で失効したり機能制限を受けることはありません。
Pro Tools | First → 終息(EOL)
Pro Tools Artist:新登場。新規サブスクリプションの購入によって入手。
Pro Tools(永続版) → Pro Tools Studio(永続版)
年間サポートプランが有効期間内であれば自動でアップデート。
年間サポートプランが切れている場合、既存の Pro Tools を保持。発売再開した「再加入」ライセンスを使用して Pro Tools Studio へアップデート可能。
Pro Tools(サブスクリプション) → Pro Tools Studio(サブスクリプション)
サブスクリプションが有効期間内であれば自動でアップデート。
Pro Tools | Ultimate(永続版) → Pro Tools Ultimate(永続版)
年間サポートプランが有効期間内であれば自動でアップデート。
年間サポートプランが切れている場合、既存の Pro Tools | Ultimate を保持。発売再開した「再加入」ライセンスを使用して現行の Pro Tools Ultimate へアップデート可能。
Pro Tools | Ultimate(サブスクリプション) → Pro Tools Flex(サブスクリプション)
サブスクリプションが有効期間内であれば自動でアップデート。
Pro Tools Ultimate と Pro Tools Flex
Pro Tools Ultimateは Pro Tools の名前、Pro Tools Flexはバンドルの製品名です。Pro Tools Flex は、最上位機種である Pro Tools Ultimate にさらにサードパーティ製ソフトウェアがバンドルされたサブスクリプションプランです。そのため、Pro Tools Flex に永続版は存在しません。また、Pro Tools Flex を購入した場合に提供される Pro Tools は Pro Tools Ultimate となります。
新規永続ライセンス単体は生産終了
今回のラインナップ変更に伴い、Avidは永続ライセンス単体の新規販売を終了しています。市場在庫がなくなり次第、永続ライセンス単体での新規購入ができなくなることになります。
ただし、Pro Tools | Carbon 購入者が選択できる Pro Tools Studio 永続パラシュート、および、ソフトウェア付き Pro Tools HDX Core と ソフトウェア付き Pro Tools HD Native TB にバンドルされる Pro Tools Ultimate は、現状、引き続き永続ライセンスが提供されます。
在庫限り!永続ライセンス単体購入のラストチャンス
9935-71832-00 Pro Tools | Ultimate 永続ライセンス新規 (パッケージ版)
販売価格 ¥337,700(本体価格 ¥307,000)
Rock oN Line eStore で購入>>
9935-71826-00 Pro Tools 永続ライセンス新規 (パッケージ版)
販売価格 ¥75,040(本体価格 ¥68,218)
Rock oN Line eStore で購入>>
永続版「年間サポートプラン再加入」が復活
昨年末、「期間限定、奇跡の復活!」と話題になった永続版「年間サポートプラン再加入」が、この度正式に復活いたしました。年間サポートプランが失効していても、Pro Tools 9 / Pro Tools HD9 以降のバージョンをお持ちであれば、このライセンスによって現行の Pro Tools Studio / Pro Tools Ultimate へ永続版のままアップデートすることが可能です。
↑年間サポートプランが失効している永続版ユーザーには、年間サポートプラン再加入か永続版を現状のまま手元に残し、新たにサブスクリプションを購入するかの選択肢があります。
最新版へお得にUPG!特価在庫品あります!!
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版用再加入
希望小売価格 ¥91,520(本体価格 ¥83,200)
特価在庫価格 ¥60,940(本体価格 ¥55,400)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
サブスクリプション新規も超特価!!
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30123-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥129,800(本体価格 ¥118,000)
特価在庫価格 ¥51,975(本体価格 ¥47,250)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
Pro Tools 新ラインナップ - 機能比較と価格
それでは、いよいよ Pro Tools 新ラインナップの詳細を見ていきましょう。下表は各ラインナップごとの機能比較表です。3種のラインナップそれぞれの項目には新旧比較表も掲載していますので、合わせてご覧ください。
画像はクリック/タップで拡大
さらに詳しい比較はこちら>>(Avid WEBサイト)
Pro Tools Artist
Pro Tools のエントリークラスとして新たに登場。廃止された Pro Tools | First とは異なり、通常の Pro Tools セッションを開くことが可能。100以上のプラグイン/バーチャルインストゥルメンツが同梱され、すぐに楽曲制作をおこなうことが可能です。
Pro Tools Artist に含まれる内容を確認>>(Avid WEB サイト)
購入時のPoint!
既存ユーザーは存在しないため、新規サブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
9938-31154-00 Pro Tools Artist 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥12,870(本体価格 ¥11,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-31155-00 Pro Tools Artist 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥12,870(本体価格 ¥11,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
Pro Tools Studio
従来の Pro Tools に置き換わるプロフェッショナルクラス。オーディオトラックが従来の2倍にあたる512トラックへ増加し、サラウンド / Dolby Atmos などのイマーシブ制作に対応するなど、大幅な機能強化がなされています。Avid Complete Plugin Bundle に加え、年間サブスクリプションには Avid Inner Circle へのアクセス権が付与されます。
対応する Avid I/O は Pro Tools | Carbon と S6L。HDX/HDN は非対応です。
Pro Tools Studio に含まれる内容を確認>>
購入時のPoint!
年間サポートプランが有効な永続ライセンス、または、有効なサブスクリプションライセンスは自動的に Pro Tools Studio に更新。
新規ライセンス単体はサブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
新規永続版は Pro Tools | Carbon 購入者が「永続パラシュート」を選択することでのみ提供
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30003-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30003-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥24,310(本体価格 ¥22,100)
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9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
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*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
Pro Tools Flex / Ultimate
Pro Tools Flex はポスプロダクションや大規模スタジオでの業務を想定した最高峰ライセンス Pro Tools Ultimate にサードパーティ・ソリューションが付属するバンドルライセンス。「Flex」に含まれる Pro Tools Ultimate は従来の Pro Tools | Ultimate のアップデート版に相当し、ネイティブ I/O が最大256 I/Oへと増加しているほか、DigiLinkライセンスの機能を内包し同ライセンスなしでもHDXとの接続が可能になりました。
すべての Avid 製ハードウェアを使用可能です。
Pro Tools Flex に含まれる内容を確認>>(Avid WEBサイト)
注目のサードパーティ製ソリューション、第一弾はSoundFlow!
Pro Tools Flex の最大の特徴である、サードパーティ製ソリューションのバンドルですが、その第一弾は最先端のワークフロー自動化プラットフォームである「SoundFlow Cloud Avid Edition」です。Pro Tools ユーザーは複雑でマルチ・ステップが必要なタスクを、1回のキー・ストロークやタッチ・サーフェスの操作で実行することが可能となります。
SoundFlow Cloud Avid Edition のより詳細な情報はこちら>>(Avid WEBサイト)
購入時のPoint!
年間サポートプランが有効な Pro Tools | Ultimate 永続ライセンスは、Pro Tools Flex ではなく、Pro Tools Ultimate 永続版に更新。
有効な Pro Tools | Ultimate サブスクリプションは、自動的に Pro Tools Flex に更新。
Pro Tools Flex の新規ライセンスはサブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
Pro Tools Ultimate サブスクリプション版はPro Tools Flex の一部としてのみ提供。
新規 Pro Tools Ultimate 永続版は「Pro Tools HDX Core with Pro Tools | Ultimate Perpetual License」 および 「Pro Tools HD Native TB with Pro Tools | Ultimate Perpetual License」の一部としてのみ提供。
9938-30123-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥129,800(本体価格 ¥118,000)
特価在庫価格 ¥51,975(本体価格 ¥47,250)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30122-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥103,950(本体価格 ¥94,500)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30008-00 Pro Tools Ultimate 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥44,300(本体価格 ¥48,730)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版用再加入
希望小売価格 ¥91,520(本体価格 ¥83,200)
特価在庫価格 ¥60,940(本体価格 ¥55,400)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
EDUライセンスにも大幅な変更
ラインナップの更新に伴い、EDUライセンスの種類にも変更が加えられました。
特に、永続ライセンスの再加入がなくなってしまっていますので、現在EDU永続ライセンスをお持ちのユーザー様は ROCK ON PRO までご相談ください。
永続版を継続 vs. サブスクリプションへ移行
現在、永続版をお持ちのユーザー様には永続版を使用し続けるか、サブスクリプションを新規購入するか、という選択肢があることになります(永続→サブスクリプション クロスグレードは今回の変更に伴い廃止)。
年間サブスクリプションのみの特典である Pro Tools Inner Circle 、および、Pro Tools Flex に付属するサードパーティ製ソリューションが今後どこまで充実するかが、ひとつの判断材料となりそうです。
FAQs
Avid Knowledge Base に「Pro Tools 新ラインアップFAQ」が日本語で掲載されています。
こちらも合わせてご参照ください。
ラインナップの変更と Pro Tools 2022.4 のリリースによって、各ライセンスの機能や特典は大幅にアップ!それに伴い、「自分にはどの Pro Tools が必要なのか!?」「いまのライセンスはどうなる?今後はどうすればいい??」と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は! HDX ディーラーとして豊富な実績と経験を持つ ROCK ON PRO まで、お気軽にお問い合わせくださいませ。
NEWS
2022/04/27
Nuendo 12 リリース!アップデートキャンペーンも同時開催!!
プロフェッショナル向けDAWとして圧倒的に多彩な機能を誇る Nuendo の最新版となる『Nuendo 12』がリリースされました。最新バージョンでは映像制作における音響効果用の機能をさらに強化。ダイアログディテクション機能は録音ファイルからダイアログ部分のみを検出可能。また、刷新された ADR システムは操作性がさらに向上し、これら新機能はポストプロダクションにおける業務効率を飛躍的に向上させます。
新しいライセンスシステム「STEINBERG LICENSING」について
本バージョンからは USB-eLicenser を使用しない新しいライセンスシステム「STEINBERG LICENSING」が採用されています。
現時点では初回起動時のインターネット接続が必須ですが、後日、オフラインでも認証できる仕組みが実装される予定です。
詳細は下記リンク先も合わせてご覧ください。
Steinberg Licensing: 新時代のライセンス管理へ | Steinberg | Steinberg
グレースピリオド(無償バージョンアップ対象)について
2022年3月16日以降にNuendo 11シリーズ以前の品番をアクティベートいただいた方は、 Nuendo 12への無償バージョンアップ対象となります。
Nuendo 12 通常版 パッケージ版/ダウンロード版
販売価格 ¥110,000(本体価格 ¥100,000)
Nuendo 12 アップグレード版(Nuendo 11 から) パッケージ版/ダウンロード版
販売価格 ¥27,500(本体価格 ¥25,000)
Nuendo 12 アカデミック版 パッケージ版のみ
販売価格 ¥55,000(本体価格 ¥50,000)
*パッケージ版の発売は5月中旬を予定しています。
*アカデミック版は12より教員向けと学生向けを統合しました。
*ご発注には専用お申込書が必要です。
Nuendo 12 を Rock oN Line eStore で購入!>>
Nuendo 12アップデートキャンペーンも開始!
発売に際し、旧バージョン『Nuendo 11』からのアップデート版『Nuendo 12/UD11』を、20%OFFの特別価格でご購入いただけるキャンペーンも始まりました。
キャンペーン期間は5月18日(水)まで!このチャンスをお見逃しなく。
Nuendo 12 アップグレード版(Nuendo 11 から)
販売価格 ¥27,500(本体価格 ¥25,000)
Rock oN Line eStore で購入>>
『Nuendo 12』の主な新機能
AIによる台詞検出機能を搭載
AIとアルゴリズムによって、ロケ時の収録音から背景の雑音に関係なく台詞だけを確実に検出し、かつ無音部分を除去することが可能になりました。最後に使った設定で無音除去をする新コマンドを選択することで、ユーザーは以降、同一の値で検出処理を実行することができます。
ADRシステムの刷新
イベントからマーカーを作成する新機能が搭載されました。ADRが必要なプロジェクトで、ADRマーカーをインポートするための表形式スクリプトデータがない場合に、1つまたは複数の既存のオーディオイベントを選択することでADRマーカーを自動的に作成することができます。
また、より柔軟なマーカー処理にも対応しました。マーカーウィンドウでマーカーを選択すると、『Nuendo 12』のプロジェクトウィンドウでそのマーカーが選択され、逆もまた同様に選択の連動が可能です。
加えて、マーカートラックにマーカーの属性 (キャラクター名など)を表示するよう、設定できるようになりました。さらに新しいキーコマンドも追加されています。
「Netflix TTAL ダイアログスクリプト」のインポート・エクスポート対応
Netflixで採用されているTTALダイアログスクリプトは、台詞の文字情報やキャラクター、有用なメタデータを含む、記録可能なADRマーカーに変換されるだけでなく、インポートやエクスポートも可能です。またADR制作中のスクリプトの変更は、『Nuendo 12』のマーカーエディター内で文書化することができます。
Headphones Matchプラグイン
ヘッドホンによるバイノーラルコンテンツの周波数領域と空間領域を判断するためには、ニュートラルな周波数特性が不可欠です。「Headphones Match プラグイン」は、387種類のヘッドホンモデルに対してモニター 出力に正確な補正カーブを適用します。
また、異なるヘッドホンの音をエミュレートすることも可能です。
Dolby Atmosバイノーラル・ダウンミックスに対応
「Nuendo 12 Renderer for Dolby Atmos」は、Dolby Atmos ミックスのバイノーラルリレンダリングを可能にしました。
すべてのベッドとオブジェクト入力をレンダリングし、HRTF(頭部伝達関数)フィルターを用いて、ヘッドホンでのマルチチャンネル・オーディオ再生による没入感を再現します。
Nuendo 12 のご購入は ROCK ON PRO または Rock oN Line eStore までお問い合わせください!
Tech
2022/04/22
Media Composerのリモート編集を考えてみよう
昨今の働き方のキーワードとなるテレワーク。
2020年からのコロナの影響で、多くの企業でテレワークの環境を整えつつあります。自宅にいながら、リモートでビデオ編集をしようとするとき、そのソリューションを選択するときに考慮しなければならないことは、いったい何なのか、次の3つのソリューションを見ながら考えていきたいと思います。
ここではネットワークに接続されたすべてのコンピュータと共有ストレージが存在する施設で編集し、それらを家に持ち帰ることができないことを前提とします。なぜならば、セキュリティの問題や、または大容量のデータへのアクセスが必要になるなどの懸念があるからです。
リモートデスクトップ
よくある一般的な方法は、リモートデスクトップソフトウェアを使い、オフィスのコンピュータの画面を、外部のコンピュータに転送して使用する方法です。この方法は外部のコンピュータにデータを保存することがないので、セキュリティの面でも問題がなく、また特に大きな費用をかける必要がないため、多くの企業で最初に採用された方法ではないでしょうか。
しかし、典型的なオフィスコンピュータにインストールされている画面共有のソフトウェアは、自宅からファイルやメールになどを主とするオフィスワーカーのために設計されているため、ポストプロダクションのニーズを満たしていません。そのためフルフレームレートでの再生の遅延やオーディオとビデオの同期、色の再現性、レスポンスの問題などに直面することになります。TeamviewerやMicrosoftリモートデスクトップ、VNC、またはその他のほとんどのWebベースのソリューションは実はビデオ編集には向いていないのです。
そこで大きな設備投資が必要なく、通常のインターネット回線を使いながら、もっとインタラクティブに、遅延の少ない操作を確立するために、TeradiciのPCoIPプロトコルを使ったリモートデスクトップ方法があります。
PCoIPとは「PC over IP」のことですが、リモートデスクトップの環境で、画面転送を行うためのプロトコルの1つです。特徴としては、仮想ディスプレイの出力をIP化して転送することにあります。Teradiciのテクノロジーは、ネットワーク帯域の状況を加味して画面表示され、出力のパターンを認識し、適切な圧縮方法を自動的に選択し転送するため、低帯域のネットワークでも表示が見やすく、また回線スピードが早ければ、高解像度のグラフィックスも表示できます。
Teradici PCoIPは素晴らしいプロトコルでが、クリエイティブに関してはいくつかの制限があります。 PCoIPは8ビット表示に制限されているため、ハイエンドのカラーグレーディングには向かないこともあります。Teradici PCoIP Ultraには10ビット機能があるので、カラーグレーディング等の操作には、こちらを採用するのもいいかもしれません。オーディオは通常、ステレオ再生に制限されており、モニターの出力はできません。コンピューターのGUIのみになりますが、ビデオを編集することが目的であれば、音に関してはそれほど深刻な問題にはならないかもしれません。
月々のライセンス費用が必要になりますが、Teradiciを使用してのリモートディスクトップは、簡単でより堅牢なソリューションの1つといえるのではないでしょうか。
クラウドでの仮想化
現在では、Dropboxのようなサービスを使って小さなファイルの保存から始まり、私達は何らかの形でクラウドサービスを使用し、少なくとも何かをクラウドに保存するほど、たいへん身近なものになりました。
そしてビデオ編集システムそのものをクラウド上で展開することが可能になり、それをサポートするすべてのソフトウェアツールとハードウェアストーレジが、データセンターのVM(仮想マシン)で実行できています。
クラウドの仮想化システムには多くの利点があります。時間や場所を問わず利用できることや容量の追加、削除が簡単に行うことができ、ハードウェアの投資がないため、イニシャルコストがほとんどありません。反面、長期的に分散された設備投資の費用がない分、月々または年間での運用コストが必要にはなり、作業時には、クラウドへのアップロードの時間やダウンロードのコストなどを意識して使用することが大切です。
Avidの「Edit on Demand」製品は、Azure上にあるクラウド編集システムです。Azure上でMedia ComposerやNEXISストレージ、編集に必要な様々なものを展開し、手元にあるローカルコンピュータ(ゼロクライアント)を介してアスセスします。機能面では、Azure上のMedia ComposerはNEXISストレージにアクセスでき、ビンロック機能とプロジェクトの共有機能を使うことができます。
クラウドシステムでは編集システムの台数も制限がなく、プロジェクトの共有も可能なことから、人数を増減しながら、複数人での並行作業などが必要なプロジェクトで使用するには、適したシステムではないでしょうか。
オンプレ・プライベートクラウド
オンプレサーバーはある意味プライベートクラウドです。
Avidはリモート編集で使われるシステムのプロキシを提供するオンプレミスサーバーを長年にわたって開発してきました。オンプレミスサーバーは、リモートで接続されたAvid Media Composerシステム内でネイティブに使用するメディアのプロキを作成し、提供します。
Avidにはオンプレ・プライベートクラウドとそれに合わせたリモート編集ができる製品として、2つのラインナップがあります。一つはMedia CentralとNEXISストレージをベースとするMedia Compoer|Cloud Remoteと 、もう一つは2022年1月に発表されたNEXIS Edgeです。
この2製品に共通するすぐれた機能は、プロキシ編集ができること、そしてその際にアセットマネージメント機能が有効であるということです。
プロキシを使うメリットは、通常のインターネット回線でプライベートサーバーにアクセスすることができ、ローカルコンピュータのMedia Composerでプロキシメディアでの編集ができることです。ハイレゾリューションメディアから作成されたプロキシメディアとそのメタデータの紐付けが完全であるため、Media Composer内で表示するメディアを高画質にもプロキシにも、簡単に切り替えることができます。
プロキシメディアを作成してそれを編集することは、Avidシステム以外でもできるかもしれません。しかし、その編集したシーケンスに対し、ハイレゾリューションメディアへの切り替えが瞬時で行われることが望まれるとしたら、アセット機能がなければなりません。アセット機能があることで、プロキシとハイレゾリューションメディアの切り替えが、ボタン1つで行えるため、リモートでは仮編集、会社にある編集システムでは、高画質プレビューや調整をすることができ、プロキシ・ハイレゾのワークフローがスムーズに実行できます。
また、よくあるアセットマネージメントの機能として、webベースのビデオ編集をうたっている製品もあります。しかし、何かのチェックをするために再生したり、マークを付けたりするアシスタントやプロデューサーには十分かもしれませんが、熟練したエディタにはこのwebベースの編集では物足りないものがあります。Avidの統合されたシステムではその両方を使うことができ、エディタからプロデューサーまで、そのコンテンツに関わる人たちがすべてを共有することができます。
では、Avid Media Composer|Cloud RemoteとNEXIS Edgeの製品の違いはというと、
Media Composer| Cloud RemoteはMedia Centralをベースとし、それと連携するソフトウェアオプションです。施設外のMedia Composerユーザーは場所を問わず、リモートでMedia Centralが管理するメディアにアクセスすることができ、プロキシをリアルタイムでストリーミングすることができます。このオプション機能は、Media Centralが中心にある大規模なポストプロダクションで利用されます。
NEXIS Edgeは、2022年1月に発表された新製品です。もし、NEXISストレージをすでにお持ちであれば、NEXIS Edge用のサーバーを追加することで、リモート・プロキシ編集をすることができるようになります。また、この製品は、もう一つの特徴として、(メディアは持ち出さない前提とは言いましたが)ネットワークなしでのオフライン編集ができる機能があります。コピーメディアのワークフローを利用し、プロキシメディアやレンダリングメディア、ビンをローカルドライブに移すことで、再リンクが必要になるメディアを作成しなくてすみます。そして、不安定なネットワークの環境を心配することなく、編集をすることができ、完成したシーケンスを戻す際にも、再リンクに悩まされることがなくなります。
NEXIS Edgeはクライアント数などに制限がない、リモート接続可能で、プロキシワークもできるシステムになります。NEXISにアスセスするときには、リモートクライアントとして接続すれば、Wi-Fiや家庭のインターネットからも接続することができます。共同作業をするような場面でも、場所を選ばずに編集をすることができ、さらに会社の施設内では、高解像度でカラーグレーディングやプレビューができるシステムとのシームレスな連携が可能になり、中小規模のポストプロダクション向けのシステムといえるのではないでしょうか。
ここまで、3つのソリューションとしてMedia Composerでのリモート編集について見てきました。
リモートデスクトップでのアクセスやゼロクライアントでのアクセスは、Media Composerのアプリケーションが手元にないため、ステレオ以外のオーディオを確認することはできません。一方、NEXIS EDGE等のAvidシステムでの構築は、手元のPCにMedia Composerがあるため、ビデオインターフェースを追加することもでき、見たいモニタや聞きたいスピーカーで確認することも可能です。
リモートワークにはネットワークがかかせません。5Gのカバー率が上がったというニュースはよく耳にしますが、どれだけ恩恵を受けていると感じていますか?安全なリモート編集を考えるのであれば、Avidのソリューションは投資対効果に見合うシステムといえるのではないでしょうか。
ご不明な点がございましたら、Rock On Pro までお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2022/04/22
Avid Media Composer ver.2022.4リリース情報
日本時間 2022年4月22日未明、Avid Media Composer バージョン2022.4がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
このバージョンには、バグフィックスと機能改善、新機能が含まれています。
バグフィックスについてはこちら>> (日本語Read Me)
今回のリリース以降、Media Composerではmac OS 10.14.6 Mojaveをサポートしません。
尚、mac OS Catalinaでは32bitのアプリケーションはサポートしていないため、Media Composerをインストールしても、以前のTitle ToolsやMarquee Title Tool、古いQuickTimeのコーデックはインストールされませんので、ご注意ください。
また、このバージョンをインストールした一部のユーザーから「EssentialResourceNotAvailableError」というメッセージがでてアプリケーションが起動しない問題が報告されています。
この問題の原因はOpen IO NDIに関連する既存の設定ファイルがMedia Composer2022.4で正しく読み込めないことが原因で起こるそうです。この問題の対応については、下記サイトをご覧ください。
https://avid.secure.force.com/pkb/articles/ja/Error_Message/EssentialResourceNotAvailableError-Launching-Media-Composer-2022-4
では、Media Composer 2022.4の新機能について見ていきましょう。
Media Composer 2022.4の新機能
https://www.youtube.com/watch?v=xLJzA16P_KU
1. NewTek NDIの改善
オーディオリファレンスレベルの設定
オーディオのリファレンスレベル-14db、-18db、-20dbから選択することができます。Avid I/O Manager から設定します。
インターレースフォーマットのサポート
720i/59.94、720i/60、1080i/59.94、1080i/60のHDフォーマットをサポートします。
2. コンテキストメニューからのリバースマッチフレーム
タイムライン上でのトラック選択の有無にかかわらず、ソース/レコードのタイムラインで右クリックすることでリバースマッチフレームができます。
3. オープンIO SRTのサポート
Secure Reliable Transport(SRT)は、ネットワークにおけるのビデオストリーミングパフォーマンスを最適化するオープンソースのビデオトランスポートプロトコルおよびテクノロジーです。 これにより、エディタはSRTを介しての出力をSRT対応のクライアントまたはデバイスを持っている人にストリーミングすることで、シーケンスを共有できます。
Media Composer では、SRT は送出のみをサポートします。送出された映像を見るためには、受け側 に(Haivision Free Play Pro App や VLC Player のような)SRT デコーダーを備えたアプリケーシ ョンが必要です。これらのアプリケーションがあれば、Media Composer で再生している映像を確認できます。
4. Avid Titler+のアップデート
Titler+ダッシュボードの機能が追加され、デザインも変更されました。機能ごとにフォント、トランスフォーメーション、スタイルとセクションに分かれています。
アライメントツールが追加され、複数のオブジェクトを同時に揃えることができます。
エフェクトエディタとダッシュボードの連携がとれるようになり、エフェクトエディタが、ダッシュボードの変更を反映することができます。
入力スピードの改善
80以上のバグフィックス
5. コマンドパレットの検索機能
コマンドパレットにクイック検索機能が追加され、探したいボタンの名前を入力して、探すことができます。
6. Media Composer | Enterprise Admin Toolsのアップデート
Media Composer|Enterprise Adminツールでは、テンプレートとして作られているロール(機能)を個々のユーザーまたはグループ単位で変更することができます。
Avid Media Composer 2022.4は新機能のついた今年初リリースバージョンになります。
NewTek NDIの改善、SRTでのビデオストリーミングの機能など、今後もOverIP機能の発展が気になります。
ご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2022/04/20
Solid State Logic「THE BUS+」発表!多機能な2chアナログ・バスコンプレッサー
Solid State Logicが、2chアナログ・バスコンプレッサー「THE BUS+」を発表しました。
THE BUS+は、SSL伝統のバスコンプレッサーを基本に、4つのモード、4つのサウンドカラーを備え、さらにダイナミックEQを搭載した多機能ステレオコンプレッサーです。デザインの根幹はオリジナルのSSL Bus Compressor回路に忠実でありながら、これを基盤としていくつかのユニークなサウンドのカラーと高度な処理ツールを追加しています。
SuperAnalogue回路を搭載したラージコンソール9000シリーズのようにクリーンでパンチのあるサウンドも、初期SSLコンソールの代名詞である4000Eのようなアグレッシブなサウンドも実現することが可能です。
SSL The Bus+
販売価格:¥ 346,500(本体価格:¥ 315,000)
5月下旬発売開始予定
Rock oN Line eStoreでのご予約・ご注文はこちらから>>
SSL伝統のバスコンプレッサーを基本に、4つのモード、4つのサウンドカラーを備えた多機能ステレオコンプレッサー
SSLを象徴するアナログプロセッサーであるSSL Bus Compressor。1976年に発売されたSSL 4000 Bコンソールから現在に至るまで、何世代にも渡りそのBus Compressorは常にコンソール・センターセクションの要となってきました。
多くのトップエンジニアやプロデューサーにとって、SSL Bus Compressorはその独特なグルーブ感とパンチのあるサウンドで楽曲にドライブとエネルギーを加え、ミックスをより完全なものとする最も信頼できるプロセッシングツールであり続けています。
THE BUS+の回路設計はオーディオ・パスに2181 THAT VCAなどのハイグレードなコンポーネントを使用することにより優れたアナログ・パフォーマンスを実現するだけでなく、求めるサウンドを完璧に実現するために4つの動作モードと4つの異なるコンプレッション・カラーを組み合わせることができる、非常に柔軟なプロセッサーとなっています。
さらにTHE BUS+は、ダイナミック・イコライザーを搭載しており、ステレソース、2ミックスはもちろん、ヴォーカル、ベース、ナレーションなど様々な用途や音源に高いレベルで対応することができる、汎用性と柔軟性の高いアナログ・サウンド・ツールです。
主な特徴
高性能2181 THAT VCAを使用。
クラシック・ステレオ、S/Cサミング(LRサミング)・ステレオ、デュアル・モノ、ミッドサイドの4つのモード。
リリース「Auto 2」、レシオのマイナス設定など、これまでのSSL Bus Compressor にはない設定値を追加。より柔軟にサウンドをシェイプすることが可能。
通常のSSL Bus Compressorサウンドに加え、さらに3つのサウンド・カラーを搭載。 ハーモニック・ディストーションを加えサウンドに厚みと心地よい歪み感をもたらす4Kモード、低周波の歪みを低減し、クリーンなボトムエンドを実現するLOW THDモード、コンプレッションの特性を変化させ、よりリラックスしたコンプレッションスタイルを実現するF/Bモードと4つのサウンド・カラーであらゆるソースに適応。
デジタルコントロールを採用し、 精度の求められる作業でも優れたパフォーマンスを実現。
2バンド・ダイナミックEQ(D-EQ)
Bus CompressorとD-EQのプリ/ポストを設定可能。
サイドチェイン・ハイパスフィルターを10Hzステップで最大300Hzまでコントロール可能
パラレルコンプレッションのためのミックスコントロール
ミックス全体のキャラクターに大きな影響を与えるバスコンプレッサー。大本命とも言える製品の登場に心が躍ります!
気になる発売日は5月下旬の予定。ROCK ON PRO ではご予約を受付中です!
https://pro.miroc.co.jp/2021/12/29/33609-re-release/#.YmEzAJPP0-Q