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2021/07/09

Dolby AtmosやSONY 360 RA関連記事が一度に見られる!3D Audioボタンを設置しました。

Apple Musicでの配信がスタートしたことで、いよいよ本格的な普及が予想されるDolby Atmos Music。次世代放送規格MPEG-Hコーデックを使用し、これから爆発的な普及もあり得るSONY 360 Reality Audio(360 RA)。 これらに代表される、3Dオーディオ/空間オーディオ/Immersive Sound関連の記事をピックアップして表示することができる「3D Audio」ボタンをROCK ON PRO WEBサイトトップページに設置しました。 この分野の初期から様々な情報を発信してきたROCK ON PROならではの豊富なリソースを、ぜひご活用ください! 3Dオーディオ関連記事一覧>>
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2021/07/07

Proceed Magazine 2021 販売開始! 特集:Sound on 4π

  Proceed Magazine 2021号が発刊です!今号のテーマは「Sound on 4π」。Apple MusicがDolby Atmos対応を果たしたことも記憶に新しいところですが、Amazon Music HDやDeezer、nugs.net、TIDALといった配信サービスがソニーの立体音響技術を活用した360 Reality Audioでの配信をスタートさせるなど、新たなテクノロジーが生む広大な音のフィールドがリスナーの手元に届けられるようになっています。そのオーディオリスニングに新たな体験をもたらすテクノロジーをクリエイターがどう作品に昇華させることができるのか、制作の最前線から技術解説に至るまでを詳細に追いかけました。さあ!皆さんもこのムーブメントをシェアしましょう!   テクノロジーの進化を待たずして日常的な体験をもたらすことが今こそ求められる! ◎特集:Sound on 4π 「4π」、それはソナ中原氏も音場という点でのゴールだという上下空間も含む360度の空間。その空間を描く力は、クリエイターの作品を拡張する手段。しかしその力は、一般ユーザーに届くのか。それが私達の未来を創る。 これまで現実味があるとは言い難かったオンラインでのバーチャルなテクノロジーが、半ば強制的にではあるが実生活に使われ出したのが2020年。そのメリットもデメリットも実感としてあらわになっているが、人々の生活に根付くことで新たなテクノロジーを迎え入れることへの心理的なハードルは間違いなく下がってきている。 これに伴うようにコンテンツの提供方法についても再構築されていくのが2021年の潮流なのではないだろうか。音楽の分野でDolby Atmos Musicが胎動するように、放送・OTT・映画・ゲームなどのコンテンツでもよりイマーシブでパーソナルな環境が提供され出している。ここに音響の側面から新たな価値観を普遍的に提供できるキーテクノロジーとなるのがbinauralであり、広くあまねく多くの人々が4πの新たな音響定位を体験することになる。 テクノロジーの進化を待たずして日常的な体験をもたらすことが今こそ求められる。ユーザーに強いることは意味を持たない。挑まなければならない、それが私達のテーマだ。 Proceed Magazine 2021 全144ページ 販売価格:500円(本体価格463円) 発行:株式会社メディア・インテグレーション   ◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)   ◎Contents ★People of Sound Kevin Penkin 氏インタビュー ★ROCK ON PRO 導入事例 洗足学園音楽大学 ★Sound on 4π 染谷和孝氏、古賀健一氏 / 360 Reality Audio / 名古屋バイノーラル現場 / 鹿児島チンパンジースタジオ / イマーシブ制作ツールの選び方2021 ★Product Inside AMS Neve 8424 / iZotope Spire Gen2 ★ROCK ON PRO 導入事例 株式会社富士巧芸社 FK Studio / 株式会社毎日放送 ★ROCK ON PRO Technology IPビデオ伝送の筆頭格、NDIを知る。 / どんなDAWでもできるぞ!! Dolby Atmos / しまモンの、だってわかんないんだモン!! ★Build Up Your Studio パーソナル・スタジオ設計の音響学 その23 特別編 音響設計実践道場 〜第四回 ロビングエラー〜 ★Power of Music 鹿児島ジャズフェスティバル / TOONTRACK EZ BASS / ROTH BART BARON 三船雅也 ★BrandNew SSL / Earthworks / Blackmagic Design / Focal / Avid / Ableton / PHONON / YAMAHA / Sonarworks / Gamechanger Audio / Focusrite / Modal Electronics / Antelope / ELEKTRON / Universal Audio / SENNHEISER / SAMSUNG ★FUN FUN FUN デザインアンダーグラウンド SHIBUYA-BASE アメリカンミュージックの神髄 ◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中! Proceed Magazine 2020-2021 Proceed Magazine 2020 Proceed Magazine 2019-2020 Proceed Magazine 2019 Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
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2021/07/02

現役サウンドデザイナーによる実践レビュー!vol.2 ~Le Sound AudioWindでロケ映像を美しく仕上げる

既存のライブラリから音源を選び、尺を合わせて加工して、足りない音は収録…という従来のワークフローとはまったくことなるアプローチでサウンドデザインの世界を拡げるLe Soundプラグインは、効果音をシンセサイズするという、プロシージャルオーディオのコンセプトにもとづいたアプローチで自由自在なサウンドメイクを可能にします。 このLe Sound製品を、TV番組、CM、アニメーション、イベントなど幅広い分野で大活躍中のサウンドデザイナーである安江史男 氏(Tacit Knowledge Sound LLC)、荒川きよし氏(株式会社 Async)のおふた方に実際に使用していただき、実践的な使い方を教えてもおう!というこの企画。 全6回予定の第2弾は株式会社 Async 荒川 きよし 氏によるAudioWindの実践レビュー。NHKで20年にわたりあらゆるジャンルのテレビ番組でサウンドデザインを担当してきた同氏は本稿執筆に先立ち、5.1chサラウンドでのドキュメンタリー番組にAudioWindを使用。 記事後半では荒川氏謹製スペシャルムービーを使用して、カメラ内蔵マイク / ロケ音声のみ / ロケ音声 + AudioWindの比較動画もご用意しております! 第1弾 安江氏によるAudioElec編はこちら>> 荒川 きよし 氏 プロフィール   1996年、NHK入局。 1998年より音響効果業務を担当。ドキュメンタリー、子供番組、コントやドラマなどジャンルレスに対応。   2018年に独立し株式会社Asyncを設立。現在はアニメーション、バラエティ、ドラマ、CM、web、映画などで、選曲と効果音をトータルでデザインしている。 ナチュラルなサウンドがドキュメンタリーにさらなるリアリティを! 今回ドキュメンタリーのテレビ番組を制作する案件があり、これは絶好のタイミング!ということで、LE SOUNDのAudioWindプラグインを活用させていただきました。 今回の番組は5.1chサラウンドで作成するというとで、現地で録音されたサラウンドでの音ロケ素材もたくさんありました。 MAに入る前の効果音の仕込み段階では、実際の映像の同録音声とともにロケ音のサラウンド環境音をベースに、エディットしながら全体の環境音を作りんこんでいくのですが、もちろんそれだけでは成立しない部分も出てくるので、風音やフォーリーなどでも補強しながらサウンドデザインしていきます。 特に風音などはサラウンドで表現しようとするとステレオのライブラリー素材などをエディットして作り込んでいくのですが、ライブラリーも無限にはないのでだんだん似たような感じになってきてしまったり… ということで今回の「AudioWind」。 最初はなんとなく人工的なサウンドをイメージして立ち上げたのですが… 適当なプリセットを選択すると、なんだか心地よい風音が…!ナチュラルで使いやすい感じの音色ですね。 しかも5.1バスに接続するとサラウンドで立ち上がりました。 これを映像に合わせてオートメーション使ってエディットできるとなるとこれは相当使えるのでは…! 最初に使い始めた人はプリセットのOutsideのなかのForest Lowなんかを聞いてみると、すごく使いやすい音色なのがわかるのではないでしょうか。 GLOBALのSPEEDのところのパラメータを動かすと風速が変化して、映像に合わせてそのつまみをいじるだけで簡単に抑揚のついた風を作ることができます。 LFEの送りのパラメータもあり、このへんをオートメーションで揺らすとLFEを使用した爆風の迫力も簡単に調整できます。 通常、既存の録音された音などで抑揚のついた風を作るとなると、風の盛り上がっているところを抜き出して繋いだり、EQやボリュームなどのオートメーションを書いていくのですが、このLE SOUNDのプラグインの強みは手間をかけずに映像に合わせて狙った抑揚を作り出せることですね。限られた時間の中で制作する現場においては非常に強力なツールになりそうです。 プリセットも非常に使いやすい音色が多く、森林のそよ風から切り立った山頂の爆風まで、イメージに近いものからエディットしていけば時間を圧縮しながらも思い通りのサウンドを作ることができました。 撮りおろしデモムービーでAudioWindの実力をチェック! 実際に制作した番組の映像素材はアップできないので、木々が風に揺らいでいる映像をテキトーに撮影して、AudioWindで仕上げてみました。 まず最初はiPhoneで撮影したオリジナルの映像です。マイクはiPhoneのマイクになります。 テーブルに置いて撮影したものですが、さすがに音のほうは吹かれていて使えませんね… 次の動画はZoom H2nで、近くの場所で鳥や虫などを別録音した素材で差し替えたものです。フロントのMSマイク素材をMIDSIDE MATRIXのプラグインで調整し、AUDIO EASE Altiverbで少しアンビエンスをつけています。 これだとやはりちょっと物足りないですね… これにAudioWindで風音を足していきます。4トラック分のAudioWindを走らせてあちこちオートメーションをいじってみます。 NUENDO側のEQ、VOLUMEも書き込んでいます。 出来上がったものがこちらです。 AudioWindのオートメーションはこんな感じ(↓)です。割とテキトーです。 NUENDO側のEQやボリュームもオートメーション書きました。 セッション上半分 セッション下半分 コントローラブルな風音が手元にあるのというのは非常に心強いですね。もっと細かくいじっていくとさらに表情を作っていけそうです。 これからかなり出番が多くなりそうなプラグインでした! Le Sound 実践レビュー第2弾、いかがでしたでしょうか!?最後のムービーでは、0:30付近からググっと風音が大きくなってくる時のニュアンスなどが、収録音声のみのムービーよりもかなりリアリティをもって迫ってくるのが印象的でした。 自然音というのは常に変化していて、そのバリエーションはまさに無限です。しかし、そもそも、風や雨といった素材はマイクという機材にとって非常に相性が悪いもので、ライブラリや生音収録だけではバリエーションに限界があります。 今回荒川氏にご紹介いただいたように、現場でロケ収録した素材とともにLe Soundプラグインを使用すれば、自然が生み出す絶え間ない変化に近いサウンドを制作できるのではないでしょうか。 今回登場したプロダクトはこちら AudioWind V2 Pro 販売価格:¥44,000(本体価格:¥ 40,000) ダイナミックに天候を操る、風のシンセサイザー。プロシージャル・オーディオ技術を用いた革新的なプラグインで、パーフェクトな風の音をたった数分で作成することを可能にします。わずかなコンピューター・リソースで動作し、Le SoundのD.O.S.E.テクノロジーによって、5.1chまでリアルタイムで動作します。全体を作り直すことなく、サウンドを微調整することが可能になります。 Rock oN Line eStoreで購入>> https://pro.miroc.co.jp/headline/le-sound-review-sounddesign-1-audioelec
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2021/06/25

Pro Tools 2021.6 リリース ~ M1 Mac 対応、UltimateがHybrid Engine 対応!!

日本時間2021年6月25日未明、Pro Toolsの最新バージョンとなる Pro Tools 2021.6 がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、既にAvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。 主な新機能は下記記事をご参照ください。 Pro Tools HDX が Hybrid Engine に対応(Pro Tools | Ultimateのみ) Pro Tools | Carbonのリリースとともに発表され、大きな話題となったHybrid Engine。Pro Tools + Pro Tools | Carbonという組み合わせでした使用できなかったこの機能が、Pro Tools HDX システムでも使用可能になりました。 これにより、Pro Tools | Ultimateソフトウェア単体で最大2048トラック/ボイスという大幅な機能拡張を果たしています。 Hybrid Engineについてのより詳細な解説は、下記Avidブログをご参照ください。 HDX用ハイブリッドエンジンについて リ・レコーディング・ミキサー”ジョナサン・ウェールズ”による、HDX用ハイブリッド・エンジンの革新性に関する考察 Pro Tools | Carbon のレイテンシー処理はなぜ"高速"なのか? コラム:Hybrid Engineって何がすごいの!?   従来のHDXシステムの仕組みは、Pro Toolsに関する処理を"原則としてDSPがおこなう"というものでした。そのため、最大ボイス数はHDXカード1枚あたり256ボイス、最大規模のHDXカード3枚構成でも768ボイスという制限がありました。 さらに、HDXシステム上でNativeプラグインを使用した場合、HDXとCPUの間をオーディオが往来することになり、その都度ボイス数を消費し、システムレイテンシーも増加していたのです。   これは、Dolby Atmosをはじめとした大規模化するオーディオポストプロダクションにおいて、作成できるセッションの規模やワークの効率を制限してしまう要因となってしまっていました。   近年のCPUは、最大能力という点ではすでにDSPチップを上回っています。しかし、CPUはオーディオ処理だけでなく、アプリケーションやコンピューター自体が動作するための数多くのタスクをこなしています。そして、それらのタスクに優先順位をつけることがCPUにはできないため、同じ操作をしてもレイテンシーやクオリティがつねに一定になるとは限りません。   同じ操作に対してつねに一定の結果を返す(「決定論的」と呼ばれる)、というHDXの利点は、レイテンシーやオーディオクオリティが絶対的に重要となるプロフェッショナルな現場において、これからも大きな意味を持つのです。   Hybrid Engineは、このCPUの性能とHDXの利点をともに最大限に活用するために開発された新しいコンセプトです。   Hybrid Engineでは、CPUを主役としてDSPを補助的に使用します。負荷の分散やニアゼロレイテンシー実現のために必要なトラックだけをHDXカードに処理させることで、Pro Tools | Ultimateにおける最大ボイス/トラック数はすべてのサンプリングレートで2,048まで増加しました。しかも、HDXカードがなくてもこの恩恵にあずかることが可能です。   また、CPUとDSPの処理は別々のプロセスとして処理されるため、DSPプラグインの後ろにNativeプラグインを使用しても、従来のようにボイスを消費することもなく、システムレイテンシーも大幅に軽減されるようになります。 Pro Tools 2021.6ではこのHybrid Engineを使用できるほか、従来のHDXシステム(HDXクラシック)も選択可能です。 Hybrid Engineによる恩恵が存分に生かされるイマーシブオーディオ制作に関する記事はこちら 音楽配信NOW!! 〜イマーシブ時代の音楽配信サービスとは〜 Dolby Atmos Music トライアル・パッケージを配布中! M1ベースMacでの動作が可能に!(全てのPro Tools) こちらも待望の公式サポート!! Pro Tools 2021.6では、Pro Tools | First、Pro Tools およびPro Tools | Ultimateの各ソフトウエアが、AppleのM1プロセッサー搭載Macで動作することが可能となりました。 全Pro Tools、Pro Tools 2021.6ソフトウエアおよびそこに含まれるAvidプラグイン、さらには、その上で動作するAvid コントロール・サーフェスが、Rosetta を介してM1ベースMacコンピュータ上のmacOS Big Surに対応しました。 しかし、残念ながらAvid ビデオ・エンジン、Pro Tools | HDX、HD Native、および、DADMan softwareはApple silicon (M1)に正式対応していません。 業務用スタジオやMTRX / MTRX Studioをご使用のユーザー様は、まだM1 Macへのお買い替えはお控えくださいませ! より詳細はAvid Knowledge Baseをご参照ください。 Pro Tools システム要件〜Pro Tools & Pro Tools | Ultimate ソフトウェアのシステム要件と互換性情報 macOS 11 (Big Sur) と Avid 製品の対応状況 UIテーマのカスタマイズ(Pro Tools およびPro Tools | Ultimate) Pro Tools 2021.6では、ユーザー・インターフェースの色や明度を自由に変更可能となり、お好みの設定をプリセットとして保存し、いつでも呼び出すことができるようになりました。さらに、Pro Toolsの再起動無しで、ダーク・テーマとクラシック・テーマの切り替えも可能となりました。 H.265/HEVC ビデオ (Pro Tools | Ultimate のみ) 低ビットレートでより高品位な映像を実現でき、映像クリエイターの間で人気の高いH.265/HEVC (High Efficiency Video Coding)に対応しました。Pro Tools | Ultimateを使い、このH.265ビデオ・コーデックでのサウンド・プロジェクト作業が可能となり、インポート/エクスポートにも対応しています。 サイド・チェーン時の自動遅延補正対応 (Pro Tools およびPro Tools | Ultimate) これまでPro Tools | HDX上でのみ可能だった、サイド・チェーン時の自動遅延補正がPro ToolsおよびPro Tools | Ultimateソフトウエアでも可能となりました。これにより、サイド・チェーンされたトラック同士を完璧にシンクさせることが、両ソフトウエア上で実行できるようになります。 Pro Tools 2021.6その他の追加機能/改良点 クリップ無しトラックのチャンネル幅の変更 異なったチャンネル幅を持つトラックへのプラグインのドラッグ・アサイン チャンネル幅別トラック表示フィルター(Pro Tools | Ultimateのみ) Intel Turbo Boost 有効/無効 [ファン・ノイズ管理](Intel Turbo Boost 使用可能なIntel Mac上のPro Toolsのみ) SyncX/Sync HD使用時改善点….他   その他、詳細なバグフィックスなどはAvid Knowledge Baseをご参照ください。 Pro Tools 2021.6 リリース・ノート 大規模セッションへの対応を可能にするだけでなくよりスムースなワークフローを可能にするHybrid Engine、そして、待望のM1 Mac対応など、大きなブラッシュアップが果たされたPro Tools 2021.6。アップデート、新規導入のご相談はROCK ON PRO までお問い合わせください!
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2021/06/21

現役サウンドデザイナーによる実践レビュー!vol.1 ~Le Sound AudioElecで電撃サウンドを自在にデザイン

既存のライブラリから音源を選び、尺を合わせて加工して、足りない音は収録…という従来のワークフローとはまったくことなるアプローチでサウンドデザインの世界を拡げるLe Soundプラグインは、効果音をシンセサイズするという、プロシージャルオーディオのコンセプトにもとづいたアプローチで自由自在なサウンドメイクを可能にします。 このLe Sound製品を、TV番組、CM、アニメーション、イベントなど幅広い分野で大活躍中のサウンドデザイナーである安江史男 氏(Tacit Knowledge Sound LLC)、荒川きよし氏(株式会社 Async)のおふた方に実際に使用していただき、実践的な使い方を教えてもおう!というこの企画。 全6回予定の第1弾はTacit Knowledge Sound LLC 安江氏によるAudioElecとAudioWindの実践レビュー。これまでにもCM制作などで実際に愛用しているということで、なんとこの記事のためにショートムービーを制作してくださいました! 安江 史男 氏 プロフィール   愛知県春日井市生。カリフォルニア州立ノースリッジ大学で音楽ビジネスを学ぶ。外国人コーディネーターを経て、音響効果の世界へ。 TVCM、Web、イベント等、多種多様な効果音が必要な作品に従事。選曲も扱う。DJとしての活動も顕著。   公式サイト:https://www.yasuefumio.com レーベル: www.bigpierecords.com AudioElec + AudioWindで多彩な電撃サウンドを作る! LE Soundは炎、雨、風といった音をシンセサイズで作り出す、音源型プラグインです。 今回の連載では、いくつかのプラグインを取り上げて、僕はこんな感じで使用しているというのをご紹介します。 -AudioElec- 今回はAudioElecにフォーカスしてお送りできればと思います。複数の電気音を重ね合わせて電気空間を作るのに長けているプラグインです。 ミキサーが備え付けでありますので、プラグイン上でボリューム操作して作り込んでから、オートメーションで音を可変させて一定の音にならないようにすることが可能です。 …が、僕は音を後からタイミングを変えたり他のプラグインで加工したりすることが多いので、別のやり方でお話を進めようと思います。 プラグイン画面です。一旦ここで大体こんな音にしたいという状態を作ります。 プリセットにたくさんのテンプレートがありますので、こちらで一度選んでから好みの音にしていくのが早いかと思います。 音を決めたら、一度それぞれ個々に書き出します。 ミキサーのソロボタンで単独の音がMasterに流れるようにします。 このような形でざっくり一個一個書き出します。(AudioWindも立ち上がっていますが、後ほど。) 書き出した後は通常の素材を映像に当てていく作業をします。 先ほどは全部のチャンネルを書き出しましたが、映像に当てていると不必要に感じる音が出てきたり、個々で調整したい部分が出てくるので、個々で書き出しておけば後処理がやりやすいかと思います。 それでは早速これで作った映像です! この映像は所々真っ暗になるので、そこは音を消して映像に合うようにしています。 LE Soundのプラグインは環境音的に使われることが多いかと思いますが、このようにして映像との整合性をとることができるかと思います。 この映像は前後半に分けてみました。後半にはTelemetryの音を追加しています。 このTelemetryの音を足すと雰囲気が変わるのと、ラジオノイズのような雰囲気を追加できます。 また、Telemetryの音にはPitch'n Timeを使ってこんな加工をしてみました。 音を一定にしておくのはもったいないので、ガンガン揺らしています。 また、このTelemetryの音はポップ目のグラニュラーシンセのような音でもあるので、電気系統に関わらずかなり汎用性のある音と感じています。アイデア次第で全く違う使い方ができると思います。 全く別の考え方で… こちらでは電気の音にディストーションをかけてよりビリビリくるようにしています。 また、AudioWindを用いてWhooshを作り、通過感を足しました。 プリセットのFXから適当に選んで、Master Levelを手動で動かしながら書き出すと、かなりお手軽に風系Whooshが作れます。 今回はAudioElecと、軽くAudioWindも紹介させていただきました。 パラメータがいっぱいあるので絶対他にもやり方やテクニックがあるはずです。 是非試してみてください! アイデア次第で無限のバリエーションを生み出すことができるLe Soundプラグイン。Telemetoryを加えてサウンドをポップにする、AudioWindを使って厚みを加えるなど、多彩な手法で狙った音を作り込む安江氏のノウハウの一端をご紹介いただきました。 今回登場したプラグイン以外のLe Sound全ランナップも、ぜひこちらからチェック!きっとイメージに合うサウンドがあるはずです。 Le Soundに関するお問い合わせ、ご相談はcontactバナーからROCK ON PROまでご連絡ください! 今回登場したプロダクトはこちら AudioElec 販売価格:¥19,800(本体価格:¥ 18,000) AudioElecは電気音エミュレーション専用のプラグイン・シンセサイザーです。ダイナミック・モデリング技術に基づいており、サンプリング技術は非常に限られたモジュールにしか使用されていません。つまり、電気のさまざまな要素の近似値をモデリングした数学的な方程式を、オンザフライで解くことによってサウンドを生成します。この複雑なシンセ・エンジンは受信した制御信号にダイナミックに反応し、生成されたシンセ・モデルに緻密で繊細な制御を提供します。 Rock oN Line eStoreで購入>> AudioWind V2 Pro 販売価格:¥44,000(本体価格:¥ 40,000) ダイナミックに天候を操る、風のシンセサイザー。プロシージャル・オーディオ技術を用いた革新的なプラグインで、パーフェクトな風の音をたった数分で作成することを可能にします。わずかなコンピューター・リソースで動作し、Le SoundのD.O.S.E.テクノロジーによって、5.1chまでリアルタイムで動作します。全体を作り直すことなく、サウンドを微調整することが可能になります。 Rock oN Line eStoreで購入>>
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2021/06/17

【AVID】Dolby Atmos Music トライアル・パッケージを配布中!

Apple Musicの"空間オーディオ"対応で世間の関心が高まっているイマがチャンス! 先日、ついにApple Musicの「空間オーディオ」機能の提供が開始されました。「早速試してみた!」という"耳が早い"音楽ファン達によるネット上の反応も概ね上々。いわゆる頭内定位が発生しない(※1)という点が、「音楽はスピーカーでしか聴かない」という層にも徐々に受け入れられ始めているのではないでしょうか。(※1 頭内定位:通常のステレオ音源をイヤフォンやヘッドフォンで聴く際、音像が頭の中で鳴っているように聞こえる現象) さて、普段よりDAWでの楽曲制作に親しんでいる皆さまの中には、「自分の楽曲をDolby Atmos Music化してみたい!」と思った方も多いはず。本記事では、そんなあなたへの朗報をお届けします! >>「そもそもDolby Atmosって何!?」という方はこちらの記事をチェック↓ https://pro.miroc.co.jp/solution/dolby-atmos-proceed2020/#.YMs6yDb7TOQ 必要なモノはPCとヘッドフォン!〜Dolby Atmos Music トライアル・パッケージを無料で入手〜
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2021/06/16

Satellite Link対応の最新バージョン Video Sync 5 Pro リリース〜数量限定でお得にアップグレード!

過去数年でビデオ同期再生のスタンダードとしての地位を確立したVideo Slave 4 Proの最新バージョンが、その名も新たにVideo Sync 5 Proとしてリリースされました。この最新版に、お得にアップグレードできる数量限定ライセンスも! 既存のビデオコーデックのほとんどに対応し、キャプチャーやアプリケーションへのコピーなしでビデオファイルを直接再生。MTC/MMCを使用することでほとんどすべてのDAWのタイムラインに同期することができる従来の機能に加え、最新バージョンではなんとAvidとのコラボレーションが実現! Avid Statellite Linkに対応することでPro Tools | Ultimateとのより緊密な同期再生を実現します。 Video Sync 5 Pro についての詳細はこちら>> Avid Satellite Linkに対応した最新バージョン Video Sync 5 Proへお得にアップグレード! いま、前バージョンVideo Slave 4 Proをアクティベートしたユーザーは、無償でVideo Sync 5 Proへアップグレード可能。Video Slave 3 より以前のライセンスをお持ちのユーザー様は、これを利用してVideo Sync 5 Proをお得にゲットできます! 数量限定! Upgrade to Video Slave 4 Pro 最終在庫 販売価格:¥27,280(本体価格:¥24,800)¥18,700のValue!! 対象:Video Slave 3 以前のライセンスをお持ちのユーザー様 いますぐ購入!>> *Video Sync 5 Proにアップグレードすると、元のライセンスはサレンダーされます。 *Video Sync 5 Proのライセンスでは、Video Slave 4 ProとVideo Sync 5 Proが動作します。 *引き続きバージョン3以前を併用されたいユーザー様はVideo Sync 5 Pro新規ライセンスをご購入ください。 本製品を利用して最新のVideo Sync 5 Proへのアップグレードをご希望の方は、Video Slave 4 Proへアップグレードした後、専用フォームより無償アップグレードの申請をおこなってください。通常、2~3営業日でアカウントに新しいライセンスがデポジットされます。 *Video Slave 4 Proのライセンスは失効しますのでご注意ください。 バージョン5 新機能 Avid® Satellite Linkに対応 Non-Lethal ApplicationsとAvidの協働により、Video Sync 5はSatellite Linkを使用してPro Tools | Ultimateと同期することが可能になりました。この機能はDAWとの同期を実現する上でもっとも望ましいソリューションと言えるでしょう。圧倒的に正確な同期を最速で実現するだけでなく、セットアップも非常に簡単ですばやく行うことが可能です。 2つのビデオトラックを同時再生可能に デュアルフレームプレイバックはボイスタレントやフォーリーレコーディングを担当するひとびとにとって非常に便利な機能です。タイミングをずらして同じファイルを再生すれば、キューの手前から準備することができます。異なるふたつのテイクを並べて比較することもできるようになります。Video Sync 5では横並びやピクチャインピクチャなど、3種類の方式からデュアルフレームプレイバックを選択することが可能です。 その他 ・ダークUIモード ・メディア・ビンをスリムにすることが可能に ・iLok Network、iLok Cloudに対応 Video Sync 5 Pro 製品ラインナップ Video Sync 5 Pro Video Sync 5 Pro 新規ライセンス 販売価格:¥76,780(本体価格:¥69,800) Rock oN Line eStoreでのご購入はこちらから>> Video Sync 5 Pro Upgrade from Video Slave 4 Pro Video Slave 4 Proからのアップグレード 販売価格:¥34,980(本体価格:¥31,800) Rock oN Line eStoreでのご購入はこちらから>> Video Sync 5 Pro Upgrade from Video Slave 3 or earlier Video Slave 3 およびそれ以前のバージョンからのアップグレード 販売価格:¥45,980(本体価格:¥41,800) Rock oN Line eStoreでのご購入はこちらから>>   Video Sync 5 Pro 無償アップグレードのご案内 対象:2021年3月15日以降にアクティベートされたVideo Slave 4 Proのライセンス アップグレード方法:下記、専用申し込みフォームへ必要事項を入力し、「送信」ボタンをクリックしてください。 必要な情報:メーカーアカウントにご登録のEメールアドレス、ライセンスコード、アクティベーション年月日 備考:いただいた情報は本国メーカーに伝達いたします。通常、2~3営業日でアカウントに新しいライセンスがデポジットされます。 *Video Slave 4 Proのライセンスは失効しますのでご注意ください。 Video Sync 5 Pro 無償アップグレード申請フォーム 申請の手順と、申請に必要な情報の取得方法は下記をご参照ください。 Video Sync 5 Pro 無償アップグレード申請方法 下記リンク先、メーカーWEBサイトにアクセスしアカウントにログインします。ログインに使用したEメールアドレスは無償UPG申請の際に必要となりますので、お控えください。 https://non-lethal-applications.com/my-licenses アカウントにログインするとMy Licenseページに遷移します。画像を参考に、無償アップグレードご希望のライセンスの"Serial / iLok Code"と"Purchase date"をお控えください。 こちらのフォームに必要事項を入力の上、フォーム末尾「送信」ボタンをクリックすれば申請完了です。 申請後2〜3営業日ほどでアカウントにアップグレードライセンスが自動的にデポジットされます。 *アップグレード元となったVideo Slave 4 Proのライセンスはサレンダー(失効)されますので、ご注意ください。 Avid Satellite Link、デュアルトラックプレイバックなどの新機能のほか、TCオーバーレイ、簡易ビデオ編集、ビデオ/オーディオファイルの書き出し、ビジュアルキューの追加など、ワークフローをスムースにする機能を多数備えたVideo Sync 5 Pro。 ぜひ、下記リンク先より詳細をチェックの上、ROCK ON PRO までお問い合わせください! Video Sync 5 Pro についての詳細はこちら>>
Brand
2021/06/15

Non-Lethal Applications / Video Sync 5 Pro

DAWのタイムラインに同期したビデオ再生ソリューションであるVideo Slaveが、その名も新たにVideo Sync 5 Proとして最新バージョンになりました。従来の機能に加え、AvidとのコラボレーションによりStatellite Linkに対応。Pro Tools | Ultimateとのより緊密な同期再生を実現し、プロフェッショナルな現場に、より滑らかなワークフローを提供します。
Sales
2021/06/11

追記:約40% OFF!Pro Tools サブスクリプション プロモーション

Pro Tools、および、Pro Tools | Ultimateのサブスクリプション版をお得に入手できるプロモーションがスタートしました!6月30日(水)までの限定で、約40% OFFの価格で入手していただくことが可能です。 2021/6/11 追記 これまで、すべてのPro Toolsユーザーに提供されていた「無償特典プログラム」が「Pro Tools Inner Circle」という、年間サブスクリプションユーザーのための新たなプログラムに置き換わりました。 Pro Tools本体だけでなく、現時点で¥150.000相当の特典をお得に手に入れるチャンスです!詳細は記事後半をご参照ください。 Pro Tools サブスクリプション プロモーション 期間:6月30日(水)まで 対象:Pro Tools、および、Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプションライセンス *EDU版は対象外となります。 価格:下記参照 Pro Tools Subscription 1-Year Subscription NEW(Pro Tools 年間サブスクリプション 新規) 通常価格¥38,830 → プロモ特価¥25,850(本体価格¥23,500) Pro Tools | Ultimate 1-Year Subscription License NEW(Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプション 新規) 通常価格¥103,950 → プロモ特価¥64,900(本体価格¥59,000) 年間サブスク・ユーザーの為の新たな特典プログラム”Pro Tools Inner Circle”が登場! これまで、Pro Toolsユーザーに提供されていた「無償特典プログラム」が、Pro Tools / Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプションユーザーのみを対象とした「Pro Tools Inner Circle」となって生まれ変わりました。 2021年6月時点で無償提供されている特典は下記の通りで、ラインナップは今後も6~8週間単位で新たな特典が提供されることが予定されています。 Pro Tools Inner Circle 無償特典製品(2021/6/7現在) ・Baby Audio – Comeback Kid (クリエイティブ・ディレイ・プラグイン) ・IK Multimedia – Amplitube 5 SE & T-RackS 5 SE (ギターアンプおよびエフェクト・プラグイン) ・Tracktion – BioTek Organic Synthesizer (オーガニック・シンセ・VIプラグイン) ・Impulse Record – Convology XT and 17 Physical Plates (コンボリューション・リバーブ・プラグイン) ・Accusonus – ERA Voice Leveler (ボーカル・レベル修正プラグイン) ・Pro Sound Effects – Foley Essentials (フォーリー用サウンド・エフェクト・ライブラリ) ・Sound Ideas – 50 Royalty Free Music Tracks (著作権フリー楽曲ライブラリ) ・その他、Pro Toolsトレーニング・ビデオ(英語版)等 この新しい特典プログラムは年間サブスクリプションユーザー(新規/更新)のみに提供され、マンスリーサブスクリプション及び永続ライセンスユーザーは対象外となります。* *既存のマンスリーサブスクリプション及び永続ライセンス(年間サポート加入中)のユーザー様は引き続き「無償特典プログラム」をご利用いただけますが、今後追加される特典についてはお受け取りいただけません。 Pro Tools Inner Circleのより詳細な情報はAvidブログ日本語版でご確認いただけます。 https://pro.miroc.co.jp/headline/massive-pack-2021/#.YLRBV2b7Q-Q https://pro.miroc.co.jp/headline/ilok3-usb-c/#.YLRBbGb7Q-Q https://pro.miroc.co.jp/headline/dadman-v5-4-5-mtrx-mtrx-studio-macos-bigsur/#.YLRBgWb7Q-Q https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2021-3-1-bug-fix/#.YLRBkmb7Q-Q
Media
2021/05/31

音楽配信NOW!! 〜イマーシブ時代の音楽配信サービスとは〜

レコードからCDの時代を経て、音楽の聴き方や楽しみ方は日々変化を続けている。すでにパッケージメディアの販売額を配信の売上が超えて何年も経過している。最初は1曲単位での販売からスタートした配信での音楽販売が、月額固定での聴き放題に移行、その月額固定となるサブスクリプション形式での音楽配信サービスに大きな転機が訪れている。新しい音楽のフォーマットとして注目を集めるDolby Atmos Music、SONY 360 Reality Audio。これらの配信を前提としたイマーシブフォーマットの配信サービスがサブスク配信上でスタートしている。いま、何が音楽配信サービスに起こっているかをお伝えしたい。 目次 いよいよ風向きが変わってきたハイレゾ バイノーラルという付加価値が始まっている イマーシブは一般的なリスナーにも届く 1.いよいよ風向きが変わってきたハイレゾ レコードからCDへとそのメディアが変わってから、音楽の最終フォーマットは44.1kHz-16bitのデジタルデータという時代がいまだに続いている。Apple Music、Spotify等のサブスクサービスも44.1kHz-16bitのデジタルデータの圧縮である。そんな現実を振り返ると、2013年頃にハイレゾ(High Resolution Audio)という言葉が一斉を風靡した際に48kHz-24bit以上(これを含む)の音源をハイレゾとするという判断は間違っていなかったとも感じる。逆に言えば、制作の現場でデフォルトとなっている48kHz-24bitというデジタルデータは、まだまだその音源を聴くユーザーの元へ届けられていないということになる。ハイレゾ音源に関しては、付加価値のある音源として1曲単位での販売がインターネット上で行われている。DVD Audioや、SACDなどハイレゾに対応したパッケージも存在はしたが、残念ながらすでに過去のものとなってしまっている。これらの音源は残念ながら一般には広く普及せず、一部の音楽愛好家の層への浸透で終わってしまった。 もちろん、その素晴らしさは誰もが認めるところではあるが、対応した再生機器が高額であったり、そもそも音源自体もCDクオリティーよりも高価に設定されていたため、手を出しにくかったりということもあった。しかし再生機器に関してはスマホが普及価格帯の製品までハイレゾ対応になり、イヤフォンやヘッドフォンもハイレゾを十分に再生できるスペックの製品が安価になってきている。 そのような中、2019年よりハイレゾ音源、96kHz-24bitの音源をサブスクサービスで提供するという動きが活発化している。国内ではAmazon Music HD、mora qualitasが2019年にサービス開始、2020年にはDeezerがスタート、海外に目を向けるとTIDAL、Qobuzがハイレゾ音源のサブスクサービスを開始している。多くのユーザーが利用するSpotifyやApple Musicよりも高額のサブスクサービスだが、ほぼすべての楽曲をロスレスのCDクオリティーで聴くことができ、その一部はハイレゾでも楽しめる。この付加価値に対してユーザーがどこまで付いてくるのか非常に注目度が高い。個人的には「一度ロスレスの音源を聴いてしまうと圧縮音声には戻りたくない」という思いになる。ハイレゾの音源であればなおのこと、その情報量の多さ、圧縮により失われたものがどれだけ多いかを思い知ることになる。あくまでも個人的な感想だが、すでにサブスクサービスにお金を支払って音楽を楽しんでいるユーザーの多くが、さらにハイクオリティーなサブスクサービスへの移行を、たとえ高価であっても検討するのではないかと考えている。 執筆時点では日本国内でのサービスが始まっていないTIDAL。Dolby Atmos、SONY 360 Reality Audio、ハイレゾすべてが聴き放題の配信サービスとなっており、ミュージシャンのJAY-Zがオーナーのサブスク配信サービスとしても有名である。Dolby Atmosを聴くためには、HiFiプランに加入してDolby Atmos対応の端末(下部製品が一例)を利用することとなる。 2.バイノーラルという付加価値が始まっている 今の音楽の楽しみ方は、スマホで再生をして、ヘッドフォンやイヤホンで楽しむ、といった形態が大部分となっている。音楽のヘビーユーザーである若年層の部屋には、ラジカセはもちろん、スピーカーの付いた製品はすでに存在していない状況にある。高価なハイレゾ対応のオーディオコンポで楽しむのではなく、手軽にどこへでも音楽を持ち出し、好きなところで好きな曲を楽しむというのがサブスクサービスの利用者ほとんどの実態ではないだろうか。 好きな音楽を少しでも高音質に楽しみたい。そんな願いを手軽に叶えてくれるのがハイレゾのサブスクサービスである。原盤が96kHz/24bitというのは、ここ数年の作品であれば存在しているものも多い。また海外からはデジタル・リマスター版として過去の名盤が多数ハイレゾフォーマットで登場している。 さらに、音楽の楽しみ方に次の時代がやってきている。Dolby Atmos MusicとSONY 360 Reality Audio(以下、Sony 360RA)という2つのフォーマット。イマーシブ(3D)の音源である。後方や天井にスピーカーを設置して聴くのではなく、バイノーラルに変換したものをヘッドフォンで楽しむ。フォーマットを作ったメーカーもそういった楽しみ方を想定し、ターゲットにして作ったものだ。そしてこれらのフォーマットは、ハイレゾサブスクサービスのさらなる付加価値として提供が始まっている。Dolby Atmos Musicであれば、Amazon Music HD、TIDAL。Sony 360RAは、Amazon Music HD、Deezer、TIDALで楽しむことができる。すべてを楽しもうというのであれば、両者とも対応のTIDALということになる。 表1 主要音楽配信サービス概要(2021年5月現在) ※画像クリックで拡大 (※1)2021年5月追記 2021年後半にはSpotifyが「Spotify HiFi」としていくつかの地域でロスレス配信に対応することを発表しました。さらには、2021年6月にはApple Musicがロスレスとハイレゾ、そして空間オーディオ(Apple製品におけるイマーシブフォーマットの呼称)への対応を発表しています。 ただし、さすがに最新のフォーマットということで少しだけ制約がある。特にDolby Atmosに関しては再生端末がDolby Atmosに対応している必要があるが、これも徐々に対応機器が増えている状況。高価なものだけではなく、Amazon Fire HDといった廉価なタブレットにも対応製品があるのでそれほどのハードルではない。Amazon Music HDでの視聴は執筆時点ではEcho Studioでの再生に限られているのでここも注意が必要だ。また、本記事中に登場するQobuz、TIDALは日本国内でのサービスは提供前の状況となる。 こちらは国内ですでにサービス提供されているAmazon Music HD。このサブスク配信サービスもDolby Atmos、SONY 360 Reality Audio、ハイレゾすべてが聴き放題。ただし、Dolby Atmos、SONY 360 Reality Audioを楽しむことができるのはAmazon Echo Studioのみという対応状況になる。 3.イマーシブは一般的なリスナーにも届く これらのハイレゾサブスクサービスの展開により、手軽にイマーシブ音響を楽しむ土壌はできあがる。バイノーラルで音楽を楽しむということが普通になるかもしれない。もちろんハイレゾを日々聴くことの楽しみもある。ここで注目をしたいのは、ハイレゾの魅力によりハイレゾサブスクサービスを楽しみ始めたユーザーが、イマーシブも追加のコスト無しで聴けるという点だ。これまでのイマーシブは興味はあっても設備に費用がかかる、スピーカーも多数必要、設置ができない、そういったハードルを超えた先にある存在だった。それが、いま手元にあるスマホとヘッドフォンでサブスクサービスの範囲内で楽しめるということになる。映画館ですらDolby Atmosの特別料金が設定されているが、ハイレゾサブスクサービスにはそれがない。多くのユーザーがその楽しさに気づくことにより、より一層制作も加速することとなるだろう。 制作側の話にも触れておこう。Proceed Magazineでは、以前よりDolby Atmos、SONY 360RAを記事として取り上げてきている。 Dolby Atmosは、7.1.2chのBEDトラックと最大118chのObject Audioにより制作される。Dolby Atmos Musicでは、バイノーラルでの視聴が前提となるため、レンダラーに標準で備わるバイノーラルアウトを使って作業を行うこととなる。となると、最終の仕上げまでDolby Atmos Production Suiteで行えるということになる。Dolby Atmosの制作に対応したPro Tools Ultimate、NUENDOがあれば、Production Suiteの追加でDolby Atmos Musicの制作は始めることができる。 https://pro.miroc.co.jp/headline/daps-90day-trial/#.YK3ozZP7TOQ SONY 360RAの制作ツールは執筆時点ではベータ版しか存在しない。(※2)まさに、ベータテスターのエンジニアから多くのリクエストを吸収し正式版がその登場の瞬間を待っている状況だ。360RAはベースの技術としてはAmbisonicsが使われており、完全に全天周をカバーする広い音場での制作が可能となる。すでにパンニングのオートメーションなども実装され、DAWとの連携機能も徐々にブラッシュアップされている。正式版がリリースされれば、いち早く本誌紙面でも紹介したいところだ。 (※2)2021年5月追記 360RA制作用プラグイン、360 Reality Audio Creative Suite (通称:360RACS)がリリースされました! 価格:$299 対応フォーマット:AAX、VST 対応DAW:Avid Pro Tools、Ableton Live ※いずれも2021年5月現在 https://360ra.com/ja/ さらなる詳細は次号Proceed Magazine 2021にてご紹介予定です。 ←TIDALの音質選択の画面。Normal=高圧縮、High=低圧縮、HiFi=CDクオリティー、Master=ハイレゾの4種類が、対応楽曲であれば選択できる。Wifi接続時とモバイル通信時で別のクオリティー選択ができるのもユーザーに嬉しいポイント。※画像クリックで拡大 ←TIDALがDolby Atmosで配信している楽曲リストの一部。最新のヒットソングから70年代のロック、Jazzなど幅広い楽曲がDolby Atmosで提供されている。対応楽曲は、楽曲名の後ろにがDolbyロゴが付いている。※画像クリックで拡大 ハイレゾサブスクサービスは、新しいユーザーへの音楽の楽しみを提供し、そのユーザーがイマーシブ、バイノーラルというさらに新しい楽しみに出会う。CDフォーマットの誕生から40年かかって、やっとデジタル・オーディオの新しいフォーマットが一般化しようとしているように感じる。CDから一旦配信サービスが主流となり、圧縮音声が普及するという回り道をしてきたが、やっと次のステップへの道筋が見えてきたと言えるのではないだろうか。これまでにも色々な試みが行われ、それが過去のものとなっていったが、ハイレゾというすでに評価を得ているフォーマットの一般化の後押しも得て、イマーシブ、バイノーラルといった新たなサウンドがユーザーにも浸透し定着していくことを願ってやまない。 https://pro.miroc.co.jp/headline/rock-on-reference-room-dolby-atmos/#.YLTeSpP7TOQ https://pro.miroc.co.jp/solution/dolby-atmos-proceed2020/#.YLTeFJP7TOQ https://pro.miroc.co.jp/headline/netflix-sol-levante-dolby-atmos-pro-tools-session-file-open-source/#.YLTd9ZP7TOQ https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-carbon-proceedmagazine/#.YLTdn5P7TOQ https://pro.miroc.co.jp/solution/mac-mini-ht-rmu/#.YLTen5P7TOQ
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