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DADman 5.8.0.8リリース 〜MTRX II用に新機能が追加〜
Pro Tools MTRX II / MTRX Studioのドライバーでありモニターセクションを司るDADmanの最新バージョンv5.8.0.8がリリースされています。
手動コマンドもしくは入力信号をトリガーとしたオートスイッチングによりMTRX IIのルーティングを切り替える新機能「Control | Pack」が追加されました。
最大256の入力ソースを256の出力へとマッピングするルーティング・プリセットを4レイヤー設定することができ、マニュアル操作もしくはMTRXのInputでの信号検出によりレイヤー切り替えが可能。さらにその設定を32セットまで作成できます。レイヤーの切り替えは1オーディオサンプル内に収まるため、これまで以上に安定かつ柔軟なシステム構成が可能となるでしょう。
機能を有効にするとDADman UI上にルーティング・プリセット・ウィンドウが追加されます。ここでボタンでのレイヤー切り替えやレイヤーに設定されたトリガー信号のステータス確認、ソースとして使用している全チャンネルを対象としたリアルタイムPPMメーターが表示されます。
Control|Packの設定は上のようなRouting Presetsウィンドウで行います。
設定は大きく以下の4ステップとなっています。
1. 設定する MTRX II ユニットの選択
2. ルーティングプリセットの追加
3. トリガーによるオートメーションの設定
4. 入出力チャンネルの選択
画面の見方として、Source Set 1~4 が各レイヤーを意味し、それぞれのトリガー、入出力チャンネル設定が縦割りで並んでいるのがわかるでしょうか。
トリガーの優先順位も設定でき、それぞれトリガーソースも最大4つまで設定が可能。トリガーとしてはMTRX IIの全入力チャンネルに実装されている信号検出部が活用される。もちろんトリガーに指定された入力も通常使用可能です。
MOM-BASEを用いたモニタープロファイル切り替えにも似ていますが、MOMが1台のMTRX IIのみの操作に対して、各ユニットに設定が保存されるControl|Packはおり多くのMTRX IIをDADmanで管理できます。
・Signal Generators
正弦波パイロットトーン・ジェネレーターは、信号レベル-60dB~0dBFS、周波数は20Hz~20kHzの範囲で設定できる。
もう1つのAE6信号用ジェネレーターは、16進数値0xAE6のバイナリ反復信号を送出。
これらは内部マトリクスのソースとして使用でき、任意の出力へルーティングが可能となっている。
Control | Pack機能のより詳しい内容は、MTRX II Guide, Chapter 9をご参照ください。
またその他のバグフィックス等についてはv5.8.0.8リリースノートをご参照ください。
Control | Pack 機能の利用には、以下のDADmanソフトウェア及びMTRX IIファームウェアが必要です
・DADMan v5.8.0.8 (Mac/Win)
・MTRX II Firmware 1.1.0.3
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*記事中に掲載されている情報は2025年01月11日時点のものです。