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2018/09/28

Pro Tools ユーザーの皆様はMac OS 10.14 Mojaveへのアップデートをお控えください~Pro Tools Information

去る9月24日にAppleから発表されたmac OS最新となる10.14 Mojaveについて、Avidからお知らせがございました。下記にAvidからのお知らせを掲載いたしますので、Pro Toolsユーザーの皆様はご一読いただけるようお願いいたします。 ご注意: macOSをお使いのPro Toolsユーザーの皆さまへ Pro Tools 2018は、Appleが9月24日月曜日にリリースしたmacOS 10.14 Mojaveとまだ完全には互換性がありません。現在、認証に向けた取り組みを続けています。 MacOS Mojaveへのアップデートは、完全に互換性のあるPro Tools製品(Pro Tools、Pro Tools | First、Pro Tools | Ultimate、およびPro Tools アカデミック版)がリリースされるまでお待ちいただくようお勧めします。 MojaveとPro Toolsの互換性についての最新情報については、こちらの Pro Tools システム要件をご参照ください。
Review
2018/09/28

Focal / Clear Professional 店頭展示中!!

◎店頭展示中!! Focal / Clear Professional 価格:¥198,000(本体価格:¥183,333) SM9やTrio6を筆頭にTwinシリーズ、Shapeシリーズなど規模の大小にかかわらずクオリティあるモニター環境を提供しているFocal社。過去CMSのシリーズはロングセラーとなりプロフェッショナルのプライベートな制作スペースでもその姿を数多く見かけることができ、その流れはShapeシリーズにも受け継がれユーザーから多くの支持を集めています。そのフランスにオフィスとR&D、生産拠点を構えるFocalですが、スタジオモニター以外にもハイエンドオーディオやカーオーディオのユニットなど多くの分野で製品をリリースしているのは周知の通り。 そして新たな分野として2012年に参入したのがヘッドホンのマーケット。当初はHiFiオーディオ向けとしてSpirit Oneをリリース、こちらはのちにスタジオユースモデルとしてSPIRIT PROFESSIONALへと発展していき、その解像されたサウンドと意外にも手が届きやすい価格帯もあり、あの業界大定番ヘッドホンから乗り換えされた方も多かったのではないでしょうか。その一方で、オーディオの世界では弩級のハイエンドモデルとして50万円以上のプライスタグとなったUtopiaが高い評価を獲得。Focal得意の(!!)固有振動の周波数が高いベリリウムを用いたドライバーなどを用いていましたが、それをアルミ-マグネシウムに変更するなどして半分以下の価格に落とし込み、サウンド制作のプロフェッショナルに向けた仕様を織り込んだのが今回店頭デモにご用意したClear 「Professional」です。 ◎佐々木&清水のROCK ON PRO CHECK!! ◎一番耳のそばにある「スピーカー」   「Clear Professional」はUtopiaや兄弟モデルとなるElearと共通したオープン型で、密閉となるSpiritシリーズやListen Professionalと大きく異なるのが一番耳のそばにある「スピーカー」として捉えられる点です。Focalがスピーカーで蓄積したノウハウを最も活かしやすい形でヘッドホンにフィードバックできている製品とも言えます。   一聴してわかるのは音の質量がしっかりと感じられる部分。ディテールを一つ一つ把握できる再生能力の高さで音程感の微妙な超低域のシンセベースラインも、リズムフックになるようなハットの裏拍もニュアンスまで把握できてしまいます。オープンの機構もあり、密閉型に比べて左右の音像が広いことも特徴的。つまり、左右・帯域の上下が広大に広がっており、再生される音像スペースがとにかく広い。そしてその領域の密度がしっかりと詰まって再生されるためディテールが把握しやすいと言えるのではないでしょうか。   結果的にどのようなミックスでもこのClear Professionalのクオリティで聴けてしまうことが長所でもあり、制作においては短所になるのかもしれませんが、きちんとしたリファレンスとして耳に馴染む段階ともなれば、その再生能力の高さからこれまで以上に繊細な作業が可能になることは間違いなく、価格相応の実力をきちんと感じさせてくれるモニタリングを実現してくれるはずです!! ◎Gallery 直近ではStereo Sound / HiVi夏のベストバイで第2位に選ばれるなど、内外からの評価も得てきているClear Professional 。ハイエンドヘッドホンモニターの見せる音像世界をぜひRockoN渋谷で体験してください。お問い合わせはROCK ON PRO 佐々木/清水(03-3477-1776)まで、ご連絡お待ちしております!!
NEWS
2018/09/20

革新的ビデオファイルフォーマット Blackmagic RAW 新登場

去る9月15日、Blackmagicデザインより4Kワークフローを促進するための新たなビデオ・フォーマット「Blackmagic RAW」が発表されました。メタデータの付与や編集履歴の把握に加え処理の一部をカメラに任せるなど、既存のコーデックに比べはるかにインテリジェントで使いやすい仕様を、RAWファイルよりもはるかに小さなファイルサイズで実現した革新的なコーデックになっているとのこと。CEOからのメッセージという体裁を取った自信に溢れたその発表全文を紹介いたします。 Blackmagic RAWについてのより詳細な情報、サンプルビデオファイルのダウンロードはこちらから   お客様各位   このメールでは、新しいBlackmagic RAWファイルフォーマットについてお話ししたいと思います。Blackmagic RAWは本日リリースされ、URSA Mini ProカメラおよびDaVinci Resolveでお使いいただけます。   Blackmagic RAWとは Blackmagic RAWは時代に即したコーデックで、簡単に使用でき、高速で、はるかに優れた画質であるため、RAWおよびビデオコーデックの両方の代わりとなります。   Blackmagic RAWの詳細に関しては、こちらのリンクからこちらのリンクからビデオをご覧ください。   高速でインテリジェント Blackmagic RAWは、今まで使用してきたCinemaDNGのようなシンプルなRAWコンテナフォーマットに比べ、はるかにインテリジェントです。Blackmagic RAWは、イメージセンサーの特徴やカメラのカラーサイエンスを認識します。つまり、より小さなファイルサイズで、高画質のシネマライクなイメージが得られます。   他のBlackmagic RAWの特徴は、処理方法です。デモザイクの一部をカメラで行うことで、処理パイプラインの一部にカメラ本体のハードウェアアクセラレーションを使用できます。これにより、Blackmagic RAWを使用する場合、ソフトウェアで多くの処理をする必要がないため、再生が非常に高速で、レンダリングも速く行われます。   さらに、ISO、ホワイトバランス、露出、コントラスト、彩度、カスタム・カラースペースなどのRAW設定も完全にコントロールできます。Blackmagic RAWは、カスタマイズ可能なサイドカー・メタデータファイルを含め、幅広い種類のメタデータをサポートしています。加えて、GPUおよびCPUアクセラレーション、第4世代Blackmagic Designカラーサイエンス、固定クオリティおよび固定ビットレートの2種類のエンコード・オプションに対応しています。   近代的なRAWフォーマット Blackmagic RAWは、ビデオコーデックおよびRAWの代わりとなるコーデックを作ることを目標に開発しました。イメージで4:2:2サブサンプリングが行われないため、ビデオコーデックと比較して劇的に優れた画像が得られます。また、圧縮ビデオでは、アーチファクトがより目立ちます。Blackmagic RAWは、CinemaDNGなどの他のRAWフォーマットと比較すると、単一ファイルである点、カメラでのハードウェアアクセラレーションにより高速化されている点、全カラーディテールが得られる点、完全なRAW調整が可能である点において、優れたRAWフォーマットであると言えます。   パワフルなメタデータ Blackmagic RAWでは、メタデータがファイル自体にエンベッドされ、さらにサイドカーファイルを追加することも可能です。つまり、ユーザーが独自のメタデータを追加できます。一例としては、Blackmagic RAWに収録時のカメラ設定を記録します。その後、DaVinci ResolveでRAWに調整を加えた場合、その情報をサイドカーファイルとして保存でき、そのファイルの読み込みができる他のあらゆるソフトウェアで変更を確認できます。   これが最も役立つのはビデオガンマにおける作業です。URSA Mini ProでVideoモードを選択すると、ファイルの編集時にビデオガンマのイメージが表示されます。しかし、実はファイルのメタデータファイルが、ソフトウェアにビデオガンマであると認識させているだけで、フィルムガンマの情報は常に維持されています。したがって、カラーグレーディングが必要になった場合、ホワイトやブラックがクリッピングしていない、Filmモードの全ダイナミックレンジを使用できます。ブラックやホワイトの値を上下させると、ディテールが表示されます!   デベロッパーSDKライブラリ デベロッパーの方々にとっての良いニュースは、お使いのソフトウェアにBlackmagic RAWのサポートを追加するのは簡単だということです。弊社が無償で提供している単一のソフトウェアライブラリに、あらゆるダウンストリームソフトウェア処理が含まれています。このライブラリは、Mac、Windows、Linuxをサポートしています。Blackmagic RAWの使用にあたっての複雑な処理は、ライブラリが対応します。また、サイドカーファイルの読み込み、RAWパラメーターの設定、あらゆるカラーサイエンスもライブラリに含まれています。   これにより、異なるソフトウェアアプリケーション間や、多様なOSのプラットフォーム間で一貫したイメージが得られます。また、DaVinci Resolve 15.1もこのライブラリを使用するため、DaVinci Resolveで変更したRAW設定は他のソフトウェアで確認できます。また、Blackmagic RAW Playerというシンプルなアプリも内蔵しており、Blackmagic RAWファイルのレビューに使用できます。   価格と使用範囲 別の良いニュースは、このアップデートは無償である点です。Blackmagic URSA Mini Proをお使いの方は、パブリックベータをダウンロードして、カメラにBlackmagic RAWのサポートを追加できます。このアップデートでは、カメラを第4世代カラーサイエンスにアップグレードします。   これにより、即座にBlackmagic RAWで撮影を開始できます。さらに、本日DaVinci Resolve 15.1も発表しました。このリリースには多数の機能が含まれていますが、最も重要なのはBlackmagic RAWのサポートの追加です。   Blackmagic RAWのサンプルファイルをご確認になりたい方は、ウェブサイトに掲載したカメラオリジナルのファイルをご覧ください。www.blackmagicdesign.com/jpのURSA Mini Proの製品ページで視聴できます。同製品ページに、新たに追加されたBlackmagic RAWタブには、様々な情報が記載されており、カメラオリジナルのファイルもダウンロード可能です。   同じページからBlackmagic RAW Playerもダウンロードできるので、それを使用してファイルを再生できます。DaVinci Resolveをまだお使いでない方は、そちらもダウンロードしてファイルのカラーグレーディングを試してみてはいかかでしょうか。プライマリカラーコレクターのカメラタブに進むと、RAWの設定が表示されます。サイドカーファイルも保存できます。   お使いのソフトウェアにBlackmagic RAWのサポートを追加したい方は、同じページからBlackmagic RAWデベロッパーSDKをダウンロードできます。同SDKにはサンプルコードが含まれているため、ライブラリの使用方法が確認できます。   詳細は、弊社ウェブサイトをご確認ください。個人的に、Blackmagic RAWは非常にエキサイティングな製品だと思っています。ベータのテストにご協力いただいた方からのフィードバックは信じられないくらい素晴らしいものでした。昨日、Blackmagic RAWのクリップをいくつか再生している時に、USBハードディスクから再生していることに気づきました。このディスクからは通常4Kビデオファイルの再生はできません。しかし、4.6KのBlackmagic RAWファイルを全く問題なく再生できました。このような小さなファイルサイズで、ここまで優れた画質が得られるのは本当に驚きです。これは非常にエキサイティングではありませんか?   このメールでBlackmagic RAWについて良いご説明ができていれば幸いです。この新しいコーデックをどのようにお使いになるかお聞きするのを楽しみにしています!   敬具   グラント・ペティ   CEO   Blackmagic Design Pty Ltd  
Event
2018/09/19

ヨーロッパ最大の放送機器展 IBC2018からダイジェストレポート!!

オランダ・アムステルダムで開催されているヨーロッパ最大の放送機器展となるIBC。公式サイトによると1700社の出展があり、期間中の来場者も57000人オーバー、世界170カ国からの参加とまさしくワールドワイドな規模で執り行われています。ROCK ON PROでは今年も現地へProductSpecialistの前田洋介と丹治信子が向かい、現地からの最新情報をレポート、随時アップデートしています。ここではその中から注目情報をダイジェストで紹介、また掲載しきれない各レポートへのリンクも用意しましたので余すところなくチェックしてください! 目次 IBC 2018 : AVID IBC 2018 : iZotope IBC 2018:Dolby IBC 2018 : Blackmagic Design IBC 2018:GB Labs さらに注目のレポートはこちらから!! IBC 2018 : AVID ・AVID Partner Conference IBC 2018の前日に開催されたAVID Partner Conference。ここでは、放送機器展らしくVideo関連の新製品が大きくフューチャーされていました。特にNAB 2018で大きく取り上げれたSaaSベースのCloudサービスである、「AVID On Demand」。このサービスは、すでに2018.6に第一弾リリースが終わっており、9月と11月に予定されている大規模な機能追加のアップデートが告知されました。NAB 2018で発表された機能が、順次搭載されていくというものではありますが、今後のAVIDを占うプロダクトとして集中して開発が行われているということを感じさせる精力的な内容。 個別の機能に関しては、スライドを参照ください。あまりにも多くのリリースが詰まっていて、第一報としては書ききれません。順次、個別のサービスに関しても情報をお届けします。 Audio=Pro ToolsのMedia Centralへの統合というところがRock oN的には気になりますが、これに関してもしっかりと考えているという言葉が聞けました。まずは、AVID | On Demandをしっかりとスタートさせ、次のステップとしてAudio Productとの統合を考えているということ。このままのペースで開発が順調に進めば、2019年中に何かしらのリリースが出来るのではないかという話です。音素材のAsset管理。これが統合されればこれまでにないエポックメイキングなサービスとなるでしょう。来年のNAB 2019でなにか情報が出ることに期待したいと思います! ・AVID MTRX SEQ option/Dante option IBC 2018のAVIDブースのS6コーナーは例年通りAtmosのFutureが視聴環境と合わせて行われていました。そこには、すでにリリースの始まったMTRX SEQ optionとともにDante Optionが展示されていました。まずは、SEQ Option。こちらは、トータルで1024 ch分のEQとDeley機能をMTRXの持つ強力なMonitor Sectionに追加するというもの。各チャンネルに8bandのEQとDelayが実装されます。操作は、DADman application上から。EQのON/OFFも出来るというかなり作り込まれた仕様。EQ typeもパラメトリックだけではなく、シェルビング、フィルターなど選択が可能となっています。 もう一つのDante optionは1枚のMTRX option cardで、128chのハンドリングが可能な仕様になるということ。大規模なシステムアップを考えた際に、従来のDante Option(Main boardのNetwork portをDanteに変える製品)では64chという上限がありましたが、この新しいオプションを使うことでCh数の上限が事実上なくなります。登場時期は未定ということですが、楽しみな製品です。詳しくは、別途記事を作成予定ですが、Dolby Atmos Renderer Ver.3も同時に展示が行われていました。従来のMonitorとRendererが統合されてシンプルになったDolby Atmosシステムです。 ・AVID Pro Tools | Control Update IBC 2018、AvidのPost Productionコーナーに展示されていたPro Tools | DockのiPad画面に、なんとMonitor Controlが!!要望の多かったMTRXのコントロールがiPad上のPro | Control softwareから行えるようになるということです。基本的な機能はS6のタッチスクリーンから行えるものと同等です。X-MON互換のControl Roomコントロールと4系統のCueのSourceセレクト、そしてボリュームコントロールが行えるというものです。S3との組み合わせでも、もちろんiPad単体でもMTRX内部のMonitor Sectionにアクセスして制御ができるということになります。リリースは11月を予定しているとのこと。InterBEEでは正式リリース版が見られそうですね!! ・Avid Media Composer Avid Japan西岡氏に2018年11月までに追加されるMedia Composerの新機能をいくつか紹介して頂きました!! まず、DNxUncompressedですがこちらは4:2:2 32bit float MXFで非圧縮のインポート、エクスポート、レンダリング、ミックスダウンをサポートします。非圧縮なのにDNxがつくのは、DNxに含まれているメタデータを持つことができるためだそうです。4K In-context Title ToolではMedia Composer内で、4Kサイズでのタイトルを作成することができるようになりました。また、Color Correctionは部分的にカラーコレクションを施したいとき、シェープを描くことでマスクすることができます。 DNxUncompressed 4K In-context Title Tool シェープに対応したColor Correction ・AVID MediaCentral | Editorial Management NABで発表されたMediaCentral | Editorial Managementが6月にリリースされ、リリース後のお披露目になりました。Media Composerでは、HyperBin構造を使用し、編集効率を上げることができます。MediaCentral | Editorial Managementでは、基本的にはアクセスするエディタのライセンス数で料金が決まりますが、ロギングをしたり、メディア管理のためにフルのEditor権限が必要なく、課金もないため、アシスタンスやディレクターがクリップに対して、素材プレビューなどを自由に扱えるエコシステムになっています。   またMedia Central|Panel for Media Composerでは、プロジェクトウィンドウからEditorial Managementにアクセスし、NEXISのRead権限のあるユーザーはNEXIS内のワークスペースをブラウズ、検索することができ、誰でもMedia Composerでメディアをコピーすることなく直接再生することができ、Interplayのアセット管理をより簡単に使用することができます。 IBC 2018 : iZotope Music Rebalance ポストプロダクション作業を行うのになくてはならないツールの一つとなっているiZotope RX。すでに事前情報をチェックされている方も多いかと思いますが、IBCに合わせてリリースが開始されたRX7の情報をお届けします。   やはり一番の注目はOzone,Nucleusに搭載されているAssistant機能ではないでしょうか?ノイズを自動解析して3通りの除去の手法をおすすめしてくれるこの機能。一度アナライズを行うと3種類のモジュールの組み合わせを提案されます。それらをプレビューして、一番望ましい結果を得られるものを選択、しかもそのかかり具合の調整も可能。更におすすめの各モジュールの個別の調整も出来るという。まさにSuggest=「提案」してくれるツールとなっています。   もう一つの注目はMusic Rebalanceです。Vocal,Bass,Pucssion,Otherの4つにミックスされた音源を解析。それぞれのバランスを変更することが出来るという驚きのツール。4つの音源のバランスは、-∞にまで調整をすることが出来るためミックスされた音源からボーカルだけを抜き出すといった芸当も可能です。 Repair Assistant Dialogue DeReverb Dialogue Contour 他にもDialogue DeReverb、Dialogue Contureが新しく登場。セリフについてしまった余計な響きを除去したり、録音後にイントネーションを変化させたりということを実現しています。驚くほどの効果を持った各モジュールのブラッシュアップとともに、新機能も追加されているRX7。ブースでデモをしてもらいながら話をしていると、どんどん人が集まってきたのが印象的。世界的に注目されているアプリケーションであることを改めて実感しました。 IBC 2018:Dolby DOLBYブースではDolby Atmos / Dolby Visionに関してのアピールが積極的に行われていました。最初は、コンテント・パートナー、デバイスパートナーが順調に増えていることのアピール。皆さんのよく知っているメーカーが数多く含まれているのがわかりますね。NEWSとして、月曜日にApple TV 4KとiTunesがDolby Atmosに対応したというアピールが。再生環境に関して、非常に身近なものになっているということがわかります。 そして、IBC 2018に合わせてリリースとなったDolby Atmos Renderer ver.3。Mastering Suiteに対して大きな機能更新が行われています。これまでwindowsのみであった対応が、Win/Mac両対応に。MADIのみの入出力であったのが、Danteにも対応し、大規模な機能向上が図られています。さらに、これまで、Dolby Atmos MonitorとDolby Atmos Rendererという2つのアプリケーションだったのが、1つのアプリケーションに統合され、セットアップなど簡単かつ安定したシステムが構築可能になったということ。 制作から配信、受像機まで、全てにおいてDolby Atmosの採用は 順調に進んでいることが大きくアピールされていました。Renderer Ver.3に関しては、Dolby RMUのご案内とともに情報をご提供していきますのでご期待ください。 IBC 2018 : Blackmagic Design IBC 2018のBlackmagic Designブースでは、遂に完全体となったFairlightの姿が!! これまでの展示会ではモックアップの部分が多く、残念な感じでしたが、遂に完動のプロダクトモデルが展示されていました。すべての機能がボタンにアサインされ、10月11日のリリースに向けて最終段階に入っているということ。シャーシの内部には、InterfaceであるSX36が実装され、PCとはシンプルなコネクションで済むようにブラッシュアップされていました。 IBC 2018:GB Labs Mosaic 超高速NASのSPACEシリーズを展開するGB LabsはIBC 2018に合わせ、多数のアップデート情報を展開していました。一部は、NAB2018時点で発表があったものも含まれますが、この数ヶ月のうちにリリースとなった製品も多くあるということです。 FastNasシリーズにメディアアセットの機能を追加するMosaic。シンプルなメディア アセットで、メディアの検索やプレビューすることでユーザーが探しているメディアを簡単に特定することができます。初回のバージョンということで、機能的には多くは盛り込まれていませんでしたが、今後NLEとの連携機能など様々なアップデートのアイディアがあるということ。また、簡単にメタデータを追加することもでき、ユーザーがメディアをインジェストした時点でメディアの分類をすることもできます。こちらの機能は、FastNASシリーズのみに追加。SPACEシリーズへの機能追加はもう少し時間がかかるということです。 Spaceシリーズには、強力なリダンダント機能が追加されています。サーバーの筐体自体をミラーリング的に動作させることが可能な機能。1台のサーバーに障害があったときには、スタンバイしているもう一台のサーバーが2秒以内に起動し正常な一台へと動作が乗り変わるということです。スイッチの2重化、サーバー電源の2重化は普通に行われていることですが、サーバーの筐体ごと二重化するという非常に堅牢なシステムアップが可能となります。ユーザーからは、一つのIPで見えるようになるため、使い勝手的にも一般的なNASと何ら変わらず、特に意識せずに利用することが可能だということ。さらにスタンバイしているサーバーは単純にミラーリング的にコピーを取り続けるだけではなく、Read時には2台からデータを読み出すような動作を行うことが可能、1台で作業するよりも40%も高速にReadができるようになります。 さらに注目のレポートはこちらから!! IBC 2018:Fraunfoher IBC 2018:Nugen Audio IBC 2018 : YAMAHA IBC 2018 : AJA IBC 2018:DirectOut IBC 2018:Solid State Logic IBC 2018:Water Bird IBC 2018:Shure IBC 2018:ZOOM IBC 2018:Cinedeck IBC 2018:Focusrite IBC 2018:Nixer IBC 2018:Edit Share IBC 2018:Thechnical Poster IBC 2018:LTO IBC 2018:REIDEL IBC2018 : DISK ARCHIVE IBC 2018:Dalet
NEWS
2018/09/14

iZotope RX7リリース 本国サイトがリニューアル

NEWS
2018/09/14

AJA 社、IBC2018にてマルチフォーマットのコンテンツ制作と配信を 最適化する新しいツールとアップデートを発表

AJA 社は IBC 2018 において、マルチフォーマットのコンテンツ制作と配信を最適化する新しいツールとアップデートを発表しました。   これにより最新の 12G-SDI および HDMI 2.0 テクノロジー、新しく登場した IP 規格および HDR 規格やフォーマットについても、プロフェッショナル環境で活用することが可能になります。 4K/UltraHD、ハイフレームレート、ディープカラー及び HDR ワークフローを簡易化 まずは、ワークステーションまたは Thunderbolt™ 3 接続のシャーシで使用できる、12G-SDI 入出力および HDMI 2.0 でのモニタリング/出力に対応した 8 レーン PCIe 3.0 ビデオ/オーディオ I/O カード、KONA 5。   KONA 5 は、4K/UltraHD および HD ハイフレームレート、ディープカラーそして HDR ワークフローに 1 本のケーブルで対応します。開発者用途として、AJA の SDK を用いることでマルチチャンネル 12G-SDI 入出力が可能になり、複数の 4K ストリームの入力または出力を行うことも可能です。   >>KONA_5 リリースページ(日本語) 変換能力を拡張し、最新の HDR ワークフローに対応 次は、Colorfront Engine™ を搭載したリアルタイム HDR/WCG コンバーター FS-HDR に対応する v2.6 ファームウェア / ソフトウェアを発表しました。   この無料アップデートにより、新しいカラー変換が追加されています。製作時にも最終的なルックと変わらないイメージで、4K/UltraHD/2K/HD、SDR、HDR フォーマットを扱えるようになります。   放送局、プロダクション、ポストプロダクション、プロ AV 業界に、より柔軟かつ新しいワークフローを提供します。   >>FS-HDR ファームウェア v2.6 リリースページ(日本語) 互換性、セキュリティ、ウェブ UI のカスタマイズ性を改善 スタンドアローン型 H.264 ストリーミング & レコーディングデバイス HELO はファームウェア v3.0 が発表されました。   このファームウェアは、近日中に AJA のウェブサイトより無料でダウンロードいただけるようになります。   HELO v3.0 は、業務向けの Facebook の最新プロトコル、システムとネットワークのセキュリティが重要視される環境向けに暗号化に対応、HELO のウェブ UI 内で使用できる言語が追加されました。  >>HELO v3.0 ファームウェア リリースページ(日本語) 効率的な HDRモニタリングと分析を実現する 1RU の新製品 こちらは待望の新製品 HDR Image Analyzer の発売開始時期を発表しました。   HDR のモニタリングと分析に特化した本製品は、Colorfront 社によって開発されたソフトウェアで動作します。   IBC 2018 のブース 7.C25 では、4K/UltraHD/2K/HD、HDR や WCG (高色域) のコンテンツを、HDR Image Analyzer で実際にモニタリング・分析する様子をご覧いただけます。   放送や OTT エンターテイメントにまたがるプロダクション、ポストプロダクション、クオリティコントロール (QC) やマスタリングに従事するお客様にぴったりの製品です。 >>HDR Image Analyzerリリースページ(日本語) 10 GigE 対応 SMPTE ST 2110 ビデオ / オーディオレシーバー IPR-10G2-HDMI、IPR-10G2-SDI を発表 ビデオとオーディオのIP伝送を統一することを企図して制定された最新の伝送規格 SMPTE ST 2110 対応のビデオ/オーディオレシーバー IPR-10G2-HDMI と IPR-10G2-SDI が発表されました。   IP 経由の UltraHD または HD 信号を HDMI または SDI に変換可能な同製品は、10 GigE SFP+ ケージを 2 ポート備えているため、ヒットレススイッチング (無瞬断切替) により、重要な伝送線路やモニタリングアプリケーションでの冗長性を保護します。   >>IPR-10G2-HDMI、IPR-10G2-SDI リリースページ(日本語) 収録時の柔軟性を拡大する新機能 ProRes/DNx 対応のレコーダー 兼プレイヤー Ki Pro Ultra Plus の新たなファームウェア v4.0 も発表されています。   ファームウェア v4.0 には、マルチチャンネル収録時のファイルネーミング、タイムコードのスーパー出力制御、オーディオチャンネルのマッピングといった高度なカスタマイズを収録時に行う新機能が搭載されています。   >>Ki Pro Ultra Plusファームウェア v4.0 リリースページ(日本語)
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2018/09/13

ROCK ON PRO Webサイトリニューアル!!

ROCK ON PRO Webサイトがリニューアルとなりました! タイムリーで有用な情報を4つのタブカテゴリに納め、より情報に到達しやすく内容もブラッシュアップ。モバイルの各デバイスからもブラウジングできるようレスポンシブにも対応いたしました。そのミッションに、いま必要なノウハウを。これからもROCK ON PROがご提供するインフォメーションにご期待ください! そのミッションに、いま必要なノウハウを。 ◎注目の情報をチェックする、「Headline」 NEWS / Tech / Support / ,,,最新情報から制作に必要とされるノウハウ、サポート・技術情報や最新製品レビューなどを網羅。 ◎制作環境を飛躍させる、「Solution」 制作業務における課題解決をROCK ON PROが提案します。クリティカルな業務や効率的なワークフローに対応するソリューションを。 ◎システムの実例を知る、「Works」 ROCK ON PROの導入事例の数々をMusic / Post / Broadcastなど多岐に渡ってご紹介。システム実例から新たな制作環境の未来を見据えます。 ◎そのワークフローを実現する、「Brand」 業務に必須となる製品からカッティングエッジなブランドまで、ROCK ON PROが取扱うプロダクトがそのワークフローを実現します。 レスポンシブでiPhone/iPadからもインフォメーションを 新しくなったWebサイトではiPhone/iPadへの対応も行なっております。モバイルのデバイスを通じてタイムリーに情報を確認していただけるよう、コンテンツをご提供してまいります。 リニューアルとなり、さらに内容を充実させて制作に携わる皆さまが必要とするノウハウや情報をお届けできるよう邁進してまいります!より一層のご愛顧のほどお願い申し上げます。 ROCK ON PRO スタッフ一同
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2018/09/07

Avid Post IBC 2018開催!! 参加申し込みスタート!!

Avid Japan主催にて「Avid Post IBC 2018」の開催が決定、参加申し込みがスタートとなりました!! ヨーロッパ最大規模の放送機器展となるIBC2018ではワールドワイドな各社がその最先端のプロダクトやワークフローを展開しますが、六本木ミッドタウンで開催される「Avid Post IBC 2018」ではAvid製品における現地からの最新情報のほか、制作のトレンドを押さえたセミナー・デモンストレーションも行われるとのこと。イベント詳細・参加申し込みは下記概要をご確認ください!! Avid Post IBC 2018 テーマ:NEW HORIZINS IBC2018で発表になった最新情報をいち早くお届けする「Avid Post IBC 2018」を今年も開催いたします。オンデマンドでメディア制作機能を提供するAvid | On Demand、新しいポストプロダクションワークフローを提供するMediaCentral | Editorial Management、一新されたMedia Composerファミリーなど、 Avidの提案する新製品・新機能を実機デモで一挙に紹介。さらに、目前に迫ったBS/CSによる4K8K衛星放送開始に伴い、4K / HDRコンテンツの制作は待ったなしという状況の中、制作に必要なすべての機能を備えたMedia Composer x Baselightをご覧いただきます。 <開催概要> ² 日  程 : 2018年10月5日(金) ² 時  間 : 14:00 ~ 17:00 (13:30 受付開始) ² 場  所 : 東京ミッドタウン 4F ホール&カンファレンス Room 1-3(地図) ² アクセス : 都営大江戸線「六本木駅」8 番出口より直結 <アジェンダ> ★IBC最新情報 ★Avid クラウドソリューションデモ MediaCentral、Avid ¦ On Demandなど、Avidが提供するクラウドソリューションは、小規模な編集 チームからグローバルメディア企業に至るまで、より高度な統合、スピード、コラボレーションを実現 します。人工知能を活用したコンテンツの自動インデックスを始め、次世代のメディアワークフローを デモで紹介。 ★Media Composerアップデートデモ プロが選ぶクリエイティブ編集ツールとして、長く支持されてきたAvid Media Composerはこれまで に数えきれないバージョンアップを経て、今も進化を続けています。近年追加された機能から、選りす ぐりをデモンストレーション。 ★Media Composerで速攻4K/HDR制作 - Baselightの完全なカラーマネージメントの利用 フィルムライト株式会社  代表取締役  松井 幸一 氏 株式会社TBSテックス  現業本部 技術営業部 営業担当 兼 ポスプロ事業部 編集担当  礒辺 宏章 氏 今さら聞けない4K/HDRの基礎知識の解説と、Media Composerにシームレスに統合されたカラーコレ クション・システム「Baselight for Avid」を使ったHDRコンテンツの制作の基礎を、FilmLightの松井様 よりデモンストレーションしていただきます。また、TBSテックスの礒辺様より、同社の現在の4K制作、 および今後の4K/HDRへの取り組みについてご紹介頂きます。 ■登録ページはこちらから *参加お申込みは上記登録ページより事前登録をお願い致します *お席には限りがありますのでお早目のご登録をお願い致します。
Tech
2018/09/04

FLUX:: / ユーザーから受けた刺激が、 開発意欲をエクスパンドする

PureシリーズやElixir、Pure Analyzerなど、高い技術力に裏付けられた優れたフィードバックデザインを持つプラグインをリリースするFlux。そのCEOであるGaël Martinet氏が最新リリースとなる「Spat Revolution」ワールドプレミアのため来日した。IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)やjüngerとの共同開発も行うFluxだが、その成り立ちから、プロダクトを生みだす発想、そしてSpat Revolutionが立体音響にもたらす変革に至るまで、Gaël氏とFluxのアイデアの源に迫った。 自らのツールを自らで作り出す フランス・パリから南西へ約1時間。Flux:: sound and picture developmentはフランス中部のオルレアンに位置している。現在CEOであるGaël 氏はサウンドエンジニア出身のプログラマーで、独学でC++を学んだという異色の経歴の持ち主だ。Fluxが設立されたのは今から17年前。当時Gaël氏はメジャーなレコード会社とも契約しミックスとマスタリングのサウンドエンジニアとして活躍していたが、そのかたわらでMerging PyramixやMAGIX Samplitude、Avid Pro ToolsなどのDAWメーカー各社とベータテスター契約を結んでいた。その中で「こんなプラグインが欲しい」と相談しているうちに、「欲しい」という気持ちが「作ってみたい」へと変化していったのが開発に携わるきっかけになったそうだ。まず、最初に欲しいと思ったプラグインはメータリングプラグイン。当時のメータープラグインはPeak表示などの単純な表示しかなく、RMU表示やよりオプションが付いたものなどサウンドエンジニアとしての現場感覚がアイデアを次々と生み出していく。また、当時はマスタリング用のプラグインが少なかったため、自分に合うDynamics Processorの開発がメーターの次に取り組むテーマとなっていくのだが、自分が必要とするツールを自らで作り出すといった点は現在にも受け継がれる開発力の源泉と言えるのではないだろうか。   ソフトウェアの開発を始めたGaël氏だが、もともとプログラミングを学んでいたわけではなかったので自分で書籍を買いゼロから勉強をし始めたという。そして、実際プログラミングをしてみると自分に適正があると実感。メーカーと相談しながら自分の求めるツールを作るうちに「これが自分の仕事だ!天職だ!」と思いのめり込んだところが、のちのFluxにつながるスタートラインになっている。当時設立した会社は「Geal Yvan」という名称で、Mergingとの契約を結び、Pyramixに含まれているプラグイン全ての開発にあたったという。当時はPyramix向けにインテグレートされたポスプロ向けの環境を整える必要があったのだが、その時Gaël氏が開発したのが現在Pyramixのビデオエンジンとしても使用可能な「VCube」、もちろん当時開発したプラグインは現在もなおPyramixで使用されている。その後、11年間継続されたPyramix プラグイン開発だが、様々なプラグインを開発していくうち、他のDAWメーカーにもプラグインを提供したいと思うようになり「Flux」というブランド名のもと、プラグインの販売をスタート、現在の会社の始まりとなる。 共同開発という技術のシナジー 現在、Fluxが開発しているプラグインは大きく分けて2種類ある。まずは、FluxブランドのプラグインでFluxのスタッフが100%開発している製品。主にはPureシリーズやElixir、Stereo Tools、Pure AnalyzerやEpureなどがある。それに対してブランディングされているのが、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)シリーズやjüngerシリーズに見られる共同開発製品だ。今秋に発売されたSpat Revolutionも「IRCAM」ブランドの製品となりその研究技術を使用。Audio Engineに付随する機能はFluxが作成したものだが、IRCAMからもプログラマーが加わり共同で開発されている。   そのIRCAMとの共同開発が始まったきっかけは、なんとIRCAM側からのオファーだという。当時のFluxの技術力・製品クオリティの高さを買って、IRCAM研究所のValorisation directorであるFrédérick ROUSSEAU氏より、Geal氏へ「自分たちの技術を使ってプラグイン製品を作ってみないか」と持ちかけられたのが始まりだそうだ。その技術力によって現在ではMergingを始め、Avid、SteinbergなどDAWを開発している各社とデベロッパー契約もあり、各プラグインフォーマットに向けてFluxプラグインを供給している。また、FluxはIRCAMとの連携もあり、そのスタッフの半数がプログラミングに関わっているというまさに開発者集団とも言える陣容。共同開発は人的にも技術的にもお互いのシナジーを生み出しているようだ。 Spat Revolutionを生んだ発想の転換 そして、2017年9月に発売となったSpat Revolutionである。「イマーシブ3Dオーディオ編集アプリケーション」とまとめればいいだろうか、複数の立体空間を擬似的にソフトウェア内にセットアップ、アコースティック・シミュレーションを行った上で、サラウンドから7.1.2ch、22.2chまで様々な立体音響のスピーカー配置用にオーディオ信号を出力することができる非常に革新的なソフトウェアで、今までに類を見ない製品だが、実は開発には長い年月がかかっている。   まず、1992年にIRCAMより初代Spatがリリースされた。しかし、このソフトは一般ユーザーが簡単に使いこなせる仕組みではなく、主にMax MSPにモジュールとして組み込んでいたのがほとんどだと言われている。Max MSPに組み込むということはプログラミングの技術を必要とし、時にはスクリプトを必要とするケースもあるためサウンドエンジニアが気軽に使えるような代物ではなかった。そこで、MaxMSPの難しい作業に関しては極力省略して「音を作る作業以外の時間をセーブしよう」としたのが、2010年にFluxよりリリースされた「IRCAM Spat」である。90年代から綿々と積み重ねられたIRCAMのテクノロジーがサラウンドという時代のニーズとマッチを始めたタイミングとも言える。   しかし、この製品を開発するにあたり、DAWプラグインとして動作させるのには主にバスの問題で制約を感じていたという。例えば、Pro Toolsは先日Dolby Atmosに対応したばかりだが、Auro 3Dなどのマルチチャンネルには未だ対応していない。対応させるには複数のバスに分けての処理が必要とされるわけだが、それでもやはり入力信号を一括でモニターすることはできない。そこで、DAW側の制約に捉われずに処理をさせる方法はないかと試行錯誤していた。ここで発想の転換がある。プラグインとして処理を行うのではなく、プラグインは「センドプラグイン」としてあくまでパイプ役に徹し、スタンドアローンのアプリケーション内でプロセスを行うというアイデアだ。これを実現したのが「Spat Revolution」であり、入出力数にしても、対応フォーマットの幅広さにしても圧倒的なスペックを誇る3Dオーディオ編集の「統合アプリケーション」として結実することとなる。 音を可視化する アプリケーションの機能開発を行う一方で、重視されているのがそのGUIやデザインである。Gaël氏には「かっこ悪い見た目ではそれなりのものしかできない。」というポリシーがあり、サウンドエンジニアのクリエイティビティを妨げないよう、ツールであるプラグインは美しく機能的にデザインされているべきだとしている。その最たる例が自社開発されたPure Analyzerであろう。Pure Analyzerはスタンドアローンで動作するアプリケーションだが、パスで使われているエンジンや、メータリング、Nebraに見られる空間的広がりをビジュアル化する機能など、優れたGUIと視認性の高さで評価も高い。ここで培われた「自由度は非常に高いが、いかにシンプルに見せるか」というポイントは現在の開発にも引き継がれており、Spat Revolutionへ搭載されたNebra機能は、空間でどの周波数帯域の音がどれくらいのパワーでどの方向へ向かって鳴っているか、を視覚的に確認できる。まさに「音を可視化する」機能なのである。3D立体空間の表現において、このような機能を持ったアプリケーションはおそらく世界初だろう。   そして、Spat RevolutionのGUIは非常にシンプルに作られている。信号の流れは見た目でわかるように、上段にあるInputから下段のOutputに向けて設計されており、それぞれを線でつなぎこむ。展開するプロジェクトの大きさによってSpat上のセッティングはシンプルにも複雑にもでき、その選択はユーザー次第。「Spat Revolution」というソフトウェアの自由度の高さを理解してもらうには、このインターフェイスが最適だと考えたそうだ。Geal氏はこのGUIについて「この仕組みはポスプロの人にはわかるかもしれないが、もっとシンプルなフローにしたい場合にはこれでも難しいかもしれない。なので、Mixer Binがついたようなもっと簡素なGUIを構想中だ。」とコメントしている。今後は「コネクションする」という作業をより簡単にできるように開発も進めていく予定で、ユーザーのリクエストを精査し実行に移していく段階に入った、と言えそうだ。 迅速なアップデート 現在、Fluxのソフトウェアは全てFlux Centerから供給され、必要なプラグインを任意のバージョンでインストールすることが可能だ。そして驚くほどアップデートの速度が早く、多い時には1週間に3回アップデートがオープンにされることもある。万が一、最新バージョンで不具合があった場合でも、Flux Centerでは過去のバージョンに戻ることも容易だ。   その迅速なアップデートの裏には、Fluxの開発チームとベータテスターとの連携も忘れてはならないだろう。バグ報告をあげると、そのデータをもとに問題点を見つけ出して改善していく。一つでもバグの改善があれば、すぐに新しいビルドとして公開する。そして、リリースノートはWeb上にすべて公開され、どのバージョンで何を直しているかもユーザーが確認できる。実際、重篤なバグを報告し、改善にはかなりな時間を要するだろうと想像していると、2〜3日でビルドアップされることもしばしばである。   Fluxはベータテスターだけではなく、より多くのユーザーからの率直な意見を聞きたいということで様々な計画をしているそうだ。現在構想として上がっているのは「こんな機能が欲しい」というユーザー自身の声をWebで直接投稿するケースや、他のユーザーからのリクエストをランキング形式でリストアップしそちらに投票する、という形式。その結果を参考にFlux社内でいいアイディアだと認められれば、社内で優先順位を協議した上での開発となるだろう、とGaël氏は語っている。こういった現ユーザーからの声、さらには未来からの声にも対応する、そうしたユーザーに密接なメーカーを目指しているそうだ。 成長するSpat Revolution Spat Revolutionは、現在DAWと連動されることを第一に開発されているが、将来的にはAvid S6LなどのSR市場へ対応することもアプリケーションの大きなテーマとしている。例えば、パラメーターにデュレーション(時間)という概念をつけることで、Mixerのスナップショットと連動し「6秒間で右から左に移動する」といった音像定位のオートメーションをつけたり、SRコンソールからプラグインのパラメーターを直接コントールさせるといった統合機能を想定している。Spat RevoluutionはすでにOSCに対応しているので、接続方法はIP接続になることだろう。なお、AoIPの開発については、すでにAVBで64chオーディオのやりとりや、OSCを使ってコントロールするというテストが進められているとのことだ。また、Spat Revolution自体にスナップショットを搭載することも想定している。一つのRoomソース内で複数のスナップショットを登録し、そのスナップショットを自在に切り替えることができるようになれば、ステージ演出としてよりダイナミックな演出ができるようになるだろう。   ほかにも、 Spat RevolutionにShowモードを搭載しセッティング画面は安全のために一切触れなくしたりする構想や、サーバーで動作するバージョンも想定している。現在、OSCを利用してDAWからSpat Revolutionをリモートするのだが、サーバーはエンジンとして動作するため、ラップトップやmixerからはOSCではなく完全なリモートコントロールとなる。さらには、サーバーシステムではコンピューター自体を二重化したリダンダントシステムとして組み上げることができるため、より冗長性を高めることが可能だ。   もちろんSR環境だけではなくDAW向けの新機能も想定している。Spat上でソースの軌跡を表示させ、そこからエディットできるようにすることや、ソースの配置を自動で配置されるようになるような機能、例えば音源の音程の高さによって3D空間で徐々にハイト方向に自動で音が配置されるようになるなど。これには特定のアルゴリズムが必要となってくるが、そんな機能があったら面白いのではないか、とそのアイデアは尽きないようだ。 また、現在はAvid S6にてプラグインマッピングの機能に対応しており、任意のパラメーターをFaderやJoystickに割り当ててオペレートすることが可能だが、バーティカルパンニングについて、フィジカルコントローラーの開発が待ち遠しいところではある。現行で3DマウスやDeep Motionなどの既存デバイスに対応させたり、Spat RevolutionがOSCに対応していることを踏まえて、専用のiOS等のアプリ開発も念頭にある。WindowsタブレットではOSC同士で通信ができたり、とRemoteControlに関してはすでに対応している項目もあるとのことだ。 最後に日本のユーザーへGaël氏からメッセージを頂いた。「これからも、我々の開発意欲を刺激し続けてください。Spat Revolutionはまさに、日本のユーザーが実践しているたくさんのユニークなプロジェクトであったり、放送局が行っているシリアスなプロジェクトをサポートするために作られたソフトです。これからも様々な意見が交換できればいいなと思っています。」   「開発意欲を刺激し続けて欲しい」、 ユーザー目線でソフトウェアを開発し続けてきたFluxだからこそのメッセージではないだろうか。Gaël氏は日本のマーケットに非常に関心が深く、Spat Revolutionの機能にも日本からのリクエストが多く盛り込まれている。Preferenceにも日本語表示が搭載されているが、単なるGoogle翻訳ではなくより日本的な言葉が選ばれていたり、と非常にユーザーとの距離が近く感じる。このようにユーザーとメーカーがお互いの創作意欲を刺激しあい、クリエイティブに還元していくという前向きな循環が続く限り、今後もFluxのアプリケーションが様々なコンテンツで活躍することは間違いないだろう。 Gaël Martinet - FLUX:: Head of software engineering
NEWS
2018/09/04

MTRXにルーム・チューニング機能を追加!待望のSPQカードが遂にリリース!! ~Pro Tools Information

AvidのフラッグシップI/OであるPro Tools | MTRXにスピーカー補正 / ルーム・チューニング機能を追加する待望のオプションカード"SPQカード"が遂にリリースされました。Avidからのニュースを下記に転載いたします。 イマーシブオーディオ環境の中でモニター管理システムとしてMTRXを使用する際、これまでは外部にスピーカー・プロセッシング・システムを導入する必要がありましたが、このオプションカードの登場により、DADmanソフトウエア内からEQやディレイ等を調整、内部ルーティング等を実施することで、適切な音場構築がMTRXだけで実現可能となりました。 MTRX SPQ Speaker Processing Card 販売価格 ¥280,800(本体価格 ¥260,000) 製品概要 Avidは Pro Tools|HDX/HD Nativeシステム用高品位オーディオ・インターフェイスでもあるMTRXのオプションとして、Pro Tools | MTRX SPQスピーカー・プロセッシング・カードをリリースしました。このオプションカードを利用することで、ミキシング環境構築時に、ドルビー・アトモス等のイマーシブ・オーディオ・フォーマットを含む、どのモニター・フォーマットにも適したルーム設定を行える精度の高いキャリブレーションが実行可能です。 精度の高いルーム・チューニングを実現! MTRX上にPro Tools | MTRX SPQスピーカー・プロセッシング・カードを搭載することで、他の外部プロセッサーを追加することなく、MTRXのみでモニター・スピーカーやサブ・ウーファーを最適化、よりクリエイティブな精度の高いミックスが可能となります。   ステレオからドルビー・アトモス等のイマーシブ・オーディオに到る、あらゆるオーディオ・フォーマットに対応、最大128チャンネルまでサポートする1,024 IIRフィルター(各チャンネル最大16フィルター)にアクセスすることで実行可能なルーム・ファイン・チューン、ベース・マネージメント、EQモニター、そしてキュー・シグナルといった各種設定を行い、それらのコンフィギュレーションを保存/リコール可能です。   これにより、1つの部屋で複数のサラウンド/イマーシブ・オーディオ・フォーマット対応したい場合でも、それぞれのフォーマット毎のモニター設定を瞬時にリコール/構築可能。利便性が高く、投資効率の高いミキシング・ルームを設計することができるようになります。 主な特徴    • チャンネル数-- 128 チャンネル(48 kHz時)  • フィルター-- 1,024 IIR (infinite impulse response) フィルター  • ルーム・チューニング -- 各チャンネル最大16フィルターまで対応  • ベース・マネージメント-- 複数のサブウーファー対応  • 対応サンプルレート -- 44.1 kHz~384 kHz  • レーテンシー調整-- 各チャンネル最大 800 msまで調整可能  • 対応オーディオフォーマット -- マルチチャンネル・オーディオ・フォーマット対応   ステレオ、 5.1, 7.1,及び64チャンネルDolby Atmos含む。   様々なイマーシブ・オーディオ・フォーマットに必要なスピーカー・マッチングを実現可能  • ソフトウエア・インテグレーション-- DADman 及びPro | Mon上でスピーカー・マネージメント及びコントロールを設定し、   各モニター環境ごとのコンフォギュレーションを保存/リコール可能。 Avid Japanでは、IBC終了後、デモ機を入手次第、Avid Space Tokyoでのデモ/セミナーを実施予定とのこと。気になるその性能を体感出来る機会についても、ぜひお見逃しなく。
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