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NEWS
2024/07/17
Proceed Magazine 2024 販売開始! 特集:STORY
今号をもちましてついに通算30号(!)を迎えたProceed Magazine、2024号の特集は「STORY」と銘打って、イマーシブオーディオの実際からコンテンツ制作・配信・スタジオのストーリーを追いかけます。Bob Cleamountainが取り組むイマーシブサウンド、ライブ体験をイマーシブという手法で昇華させる福山雅治、UVERworldのコンテンツ制作、N響第9を舞台にイマーシブ配信の有用性を確認する壮大な試み、これまでのノウハウからさらなる可能性を生み出しているXylomania Studio、Cross Phase Studio。実際のコンテンツ制作に伴い、具体的なディテールがあらわになってきた様子は新たな刺激になるのではないでしょうか。また「IP伝送最前線」では F1においてグローバルなIP伝送を行うRIEDEL社の実例を鈴鹿サーキットまで突撃取材!したほか、日本初の全館フルIP化・オールIP放送局としてリニューアルされたテレビ大阪のシステムもご紹介します。いま音響の最先端で起きているアクションを捉えて今回も情報満載でお届けです!
Proceed Magazine 2024 特集:STORY
STORY
コンテンツを紡ぐストーリー。物語の始まりは波瀾万丈に、突然のヒーローの登場で生まれる展開、そして宿敵と決死の対決を経て、ついに訪れた永遠の平穏、、、のはずだったが!、、、と空想は限りなく拡がります。そして、音響の最先端を舞台にイマーシブサウンドをテーマにした物語は、いよいよそのストーリーの新たな局面を迎えています。
これまでのトライする、新たな表現を獲得する、といった進取のスタンスで取り組んできたものが、実際のコンテンツ制作を数々伴うことで具体的な制作ディテールをあらわにしています。30号を迎えた今回のProceed Magazine(ありがとうございます!)では、その最前線を取り上げて皆さんと一緒にその物語へDive In!します。まさしく現在も進行しているイマーシブストーリー、そのストーリーの主人公となり未来へ物語を継続させるのはクリエイターたる皆さんです。ぜひご一緒に体感してください!
Proceed Magazine 2024
全154ページ
定価:500円(本体価格455円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound / Lucky Kilimanjaro
★特集:STORY
Bob Clearmountain / FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏
UVERworld KING’S PARADE 男祭り REBORN at Nissan Stadium
N響「第9」、最先端イマーシブ配信の饗宴。
Xylomania Studio / Cross Phase Studio
★PRO Tech Special IP伝送最前線
RIEDEL MediorNet / テレビ大阪株式会社
NDIとAWSで支える東京・大阪二元中継
★Sound Trip
Sound Trip@L.A. & Las Vegas / Sony Pictures Studio & NAB Show
★Product Inside
FLUX:: Spat Revolution WFS / Neve Genesys G3D
★ROCK ON PRO導入事例
放送芸術学院専門学校
★ROCK ON PRO Technology
Pro Tools 2024.6 / AES67とは!?
ドクトルタケウチのぉ〜!現代サーバー事情の超整理 -その2-
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その29
特別編 音響設計実践道場 〜第十回 データ整理編 その3〜
★Power of Music
MAGES. / 「KA・WA・YO」- FOR MUSIC -
ROTH BART BARON 「8」TOUR
★BrandNew
SONY 360VME / AMS Neve / Ableton / iZotope
IK Multimedia / Lewitt / AlphaTheta / Yamaha
KERWAX / OEKSOUND / API
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのイケイケゴーゴー探報記〜! エイベックス機材倉庫
ライブミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2023-2024
Proceed Magazine 2023
Proceed Magazine 2022-2023
Proceed Magazine 2022
Proceed Magazine 2021-2022
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
Sales
2024/07/16
【7月限定】GRACE designがモニターコントローラー対象のキャッシュバックキャンペーンを開催中!
国内外で数多くのプロフェッショナルスタジオが採用しているGRACE design社のリファレンス・モニターコントローラーを、お得にお買い求めいただけるキャンペーンが開催中です!
対象製品は以下の4機種!
・イマーシブモニターコントローラー m908
・ステレオモニターコントローラー m905 / m905 Analog
・DAC内蔵ヘッドホンアンプ・プリアンプ m900
原音忠実にこだわりプロフェッショナル・ツールとして日々開発を続けているGRACE designのモニターコントローラーを、この機会にどうぞ!
キャンペーン詳細
内容:キャンペーン期間中に対象機種をご購入いただくと、キャッシュバック分をお値引きして販売いたします。
期間:2024年7月31日まで
◎対象製品
m908
通常価格¥1,450,000(税込¥1,595,000)
→特別価格¥1,300,000(税込¥1,430,000)
Rock oN eStoreで購入!
NEWS
2024/07/12
Avid Huddleリリース!ポスプロのレビューを迅速化!
Avid Huddleが2024年6月20日にリリースされました。
SaaSソリューションのHuddleは、Media ComposerとMicrosoft Teamsを安全にリンクすることで、ポストプロダクションのレビューを迅速化することができるMedia Composerのオプション機能です。
コロナ禍以降、ライフスタイルの変化やネット回線の高速化に伴い、リモートでのプロセスのレビューは多くのクリエターやアーティストに支持されています。
https://youtu.be/rggRVTzyqIE?si=wluPwZjtyQGboeNL
では、Avid Huddleを紹介していきましょう。
Avid Huddleの3つのすごい!
即時性
Avid Huddleは、Media ComposerのプルダウンメニューからAvid HuddleとMicrosoftのアカウントにアクセスし、Microsoft Teamsの会議を開始することができます。
Huddleを使うエディタは、Media Composerを介してタイムラインにあるシーケンスの再生をコントロールします。そして、会議参加者はその編集内容をMicrosoft Teams上で確認することができ、さらにMicrosoft Teamsの描画ツールを使って、フレーム内に描画とコメントを追加することができます。
Media Composerからの出力はフルフレーム、そしてフレーム精度でのコマ送りが可能なため、正確な位置で注釈をつけることができます。(YouTubeなどのwebブラウズのプレイヤーでは、このフレーム精度でのコマ送りが難しいことは、皆様もよくお分かりの通りです)
また付けられたコメントは会議終了後、シーケンスの「マーカー」として利用したり、PDFファイルを作成することができます。
複数のシーケンスのレビューを行うことができます。
タイムラインに別のシーケンスをロードするだけで、瞬時にレビューするシーケンスを切り替えることができます。会議室に表示されていた最初のシーケンスのコメントは一旦非表示になり、二番目のシーケンスに対してのディスカッションを新しく開始できます。そして最初のシーケンスに戻すと、コメントは最初のシーケンスのコメント表示に戻ります。
安全性
従来からよくあるレビュー方法では、誰もが視聴できる汎用性のあるファイルにエクスポートし、複数の関係者にファイルを送ったり、またはサイトにアップロードしたりすることがあります。
しかし、それら一連の作業は、クリエイティブな作業とは別の時間を費やすことになり、さらに、人為的な作業を介すため、安全性に乏しいプロセスになります。
セキュリティは最も重要な優先事項です。Avid Huddleでは、メディアの作成も、アップロードもありません。ただMedia Composerのタイムラインを再生するだけで、SRTの暗号化された編集結果を共有することができます。
SRTのストリームは傍受したり記録したりすることができず、そのデータはどこにも保存されず、会議終了後にメディアは残りません。
高品質
Media Composerの出力はSRTライブストリームで、Microsoft Teamsに直接送信されます。
SRTはSecure Reliable Transport (セキュア・リライアブル・トランスポート)の略称です。遠隔地への安定した映像伝送を目的とし開発されており、高い安全性、確実性、接続性を可能にする技術として、2017年よりオープンソース化され、現在ではAvidを含む600社以上のメーカーがその開発に参加しています。
以前、この技術についてご紹介しておりますので、詳しく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
https://pro.miroc.co.jp/solution/ndi%ef%b8%8e-srt-proceed2022/
Avid Huddleを使うための3つの要件
◎Avid Huddleライセンス
柔軟な月額サービスモデルにより、必要なときに必要なものだけを支払うことができます。
共同セッションに必要なAvid Huddleライセンスは、タイムラインを再生するMedia Composer用に1つだけです。
通常価格 月額:¥15,290 (本体価格:¥13,900)
通常価格 年額:¥154,000 (本体価格:¥140,000)
◎Media Composer Ultimate / Media Composer Enterprise 2023.12以降 または
◎Media Composer 2024.6以降
◎Microsoft Teams license (Microsoft 365 Business Basic/Business Standerd/Education)
(会議参加者は、Microsoft Teamsにゲストとして参加するためのリンクのみが必要)
ご興味のある方は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください。
Avid Huddleの優れたビデオ・オーディオストリームミングを是非ご体験ください。
Support
2024/07/08
Pro Tools Dolby Atmos関連ノウハウビデオ情報
2023.12よりPro ToolsにDolby Atmos Renderer機能が追加され、制作環境がまた大きく構築しやすくなったDolby Atmos。AvidよりそんなPro Tools内部レンダラーについてのノウハウビデオが公開されています。スタンドアロンのRendererとはまた異なる設定が必要な内部レンダラーをこのビデオを見て使いこなしましょう!
Pro Tools Dolby Atmos 内部レンダラー
まずはこちらの動画で、基本的な機能や設定、操作について確認できます。内部レンダラーの初期設定において肝となるのがモニターパス設定ですのでお忘れなく。
リレンダラー機能及び設定解説
ダウンミックスやラウドネス管理には欠かせないリレンダラー機能についてのビデオです。
カスタム・ライブリレンダラー機能を応用したステム出力方法
Group設定をしておけば、Groupごとのソロ、ミュートのほかステム書き出しまで活用することができます。
Apple Music空間オーディオ・バイノーラル・モニター設定
AudiomoversのBinaural Renderer For Apple Musicを組み合わせれば、Logic ProでなくてもApple空間オーディオを意識したモニタリングが可能です。(購入はコチラ)
HDX DSPを使ったAtmos環境下での低レーテンシーモニター設定
まさにProToolsの内蔵機能ならではの使い方が可能。HDXシステムやハイブリッドエンジンをお使いの方は知っておいて損はない情報ですね。
まだ対応するPro Toolsをお持ちでない方は、アップグレードでDolby Atmos制作環境をGETしてみてはいかがでしょうか!
Pro Tools Ultimate 永続版アップグレード
在庫限り旧価格 ¥57,750 (本体価格:¥ 52,500)
Rock oN eStoreで購入
Event
2024/07/05
【7月10~11日開催】関西放送機器展、サウンドフェスタに出展します
ROCK ON PRO/Media Integrationは関西放送機器展、サウンドフェスタにイベント出展いたします。
今年は両イベントが7月10日(水)・11日(木)の同日開催。この機会を活かすべく、なんとサウンドフェスタと関西放送機器展の弊社ブースを最新のIP伝送技術で中継!Danteをインターネット回線に乗せて送出するDanteConnectは国内初展示となります!クラウドスイッチャーを用いたNDIによる映像中継も組み合わせた、次世代の音声映像伝送展示をご覧あれ!
会場では出来立てホヤホヤのProceed Magazine最新号も配布します!
ご質問・ご相談だけでもお気軽にお越しください。西日本の皆様とお会い出来ることを楽しみにしております!
■第9回 関西放送機器展
>>公式サイト(https://www.tv-osaka.co.jp/kbe/#outline)
期間:2024年7月10日(水)・11日(木)
場所:大阪南港 ATCホール(大阪市住之江区南港北2-1-10)
☆ROCK ON PROブース番号:A-50
展示概要
サウンドフェスタとDante Connect & NDIを使用したIP中継を実現!クラウド稼働のNDIスイッチャーVizrt Viz Vectar Plusを組み合わせ、クラウド化した放送システムの未来を実際にご覧いただけます!また放送用コンソールと連携するマルチエフェクターWaves Live SuperRack SoundGridも展示!
主な展示機器
Dante Connect、Waves CloudMX、Avid MTRX II +Thunderbolt 3 option、Lewitt RAY、ほか
■サウンドフェスタ2024
>>公式サイト(https://sound-festa.com/sf2024-2)
期間:2024年7月10日(水)・11日(木)
場所:大阪国際会議場 グランキューブ大阪 5F〜7F(大阪市北区中之島5丁目3番51号)
☆ROCK ON PROブース番号:7105(7F)
展示概要
関西放送機器展とDante Connect & NDIを使用したIP中継を実現!Cloud上での音声ミキサー、映像スイッチャーソリューションを実際にご覧いただけます。Pro ToolsとSPAT Revolutionを組み合わせたライブイマーシブシステムデモのほか、今年のNAMMで発表されたWaves SuperRack LiveBox Danteも国内初公開!
主な展示機器
Dante Connect、Waves Cloud MX、SuperRack LiveBox Dante、Avid Pro Tools | Ultimate、SPAT Revolution、Avid MTRX Studio、Focal CI、ほか
Support
2024/07/05
Avid Media Composer ver.2024.6リリース情報〜
日本時間 2024年6月28日未明、Avid Media Composer バージョン2024.6がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、AvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
今回のリリースでは、文字起こしツールの効率化、Pro Toolsセッションファイルのインポート新機能に伴うカラーマーカー拡張やオーディオのオーディオボリュームとパンのサブフレームのなど、使いやすさがさらに向上しています。
文字起こしツールは、Media Composer |UltimateとMedia Composer | Enterpriseに標準で含まれます。また、PhraseFindオプションをサブスクライブすることで、Media Composer Standardのサブスクリプション版およびMedia Composer永続ライセンス版でも利用可能です。
それでは新機能を見ていきましょう。
文字起こしウィンドウ
[ツール] > [トランスクリプト ツール] を選択して、文字起こしウィンドウを開くことができます。文字起こしツールはソースモニタにロードされているクリップの文字起こしが、タイムコードとスピーカーIDと共に表示されます。
デフォルトでは、起こされた文字とソースモニタの再生ヘッドが連動しており、再生をすると、緑色の文字でテキストを追従します。また、イン点とアウト点をつけると、その範囲のテキストに緑色の帯がつきます。
連動を外す時には、文字起こしウィンドウの左下にあるギャングボタンをクリックします。
スピーカーID
Media Composer 2024.2では文字起こしをすると、話し手を識別できるようになりました。このリリースでは、さらにスピーカーIDの名前を変更したり、正しいスピーカーIDに修正することができます。
スピーカーIDを変更するには、名前をダブルクリックし、新しい名前を入力します。スピーカーIDにエラーがある場合には、スピーカーIDの修正ができます。例えば、複数のスピーカーが1つのIDを共有していたりする場合には、スピーカー名を右クリックし、「Add new speaker」で追加します。
サブクリップとグループのマスタークリップ参照
Media Composerでは、マスタークリップの文字起こしだけがデータベースに保存できるようになりました。文字起こしを行うと、マスタークリップの文字起こしを参照するかどうかを決めることができます。
[尋ねる]はデフォルト設定です。
これにより、サブクリップまたはグループクリップの文字起こしにかかる時間が節約できます。
またサブクリップの文字起こしに加えられた変更は、マスタークリップにも反映され、さらにスピーカーIDの変更も同様に更新されます。
クリップの文字起こしをビン単位で管理する
デフォルトで、Media Composerはプロジェクト内のすべてのメディアの文字起こしを行います。
しかし、音楽や効果音、オーディオのないメディアなど、文字起こしが不要な場合があります。クリップの文字起こしをさせないことで、コンピュータのリソースを無駄に使用することがなくなります。また、長編の作品を編集する際のリソースの節約にもつながります。
ビンを右クリックし、[文字起こしインでキシングから除外]またはを[文字起こしインでキシングに含める]を選択できます。ビンコンテナサイドバーの右側には、それがどう設定されているかが表示されます。
さらに、トランスクリプト設定ウィンドウに「すべての新規ビンを文字起こしインデクシングに含める」という新しいオプションがあります。この設定のチェックを外すと、すべての新しいビンがトランスクリプションから除外されます。
Pro Toolsセッション (.PTXM) のインポート
Pro Toolsのセッションファイルをエクスポートする機能は、2022.12から搭載されましたが、段階的に機能が強化され、今回のバージョンでは、Media Composerでプロツールスのセッションデータがインポートできるようになりました。
Pro ToolsセッションファイルをMedia Composerでインポートすることで、より迅速かつ効率的に作業を行うことができます。
Pro Toolsではファイルを「セッション (Media Composer対応)」として保存すると、Media Composer 2024.6(以上)でインポート可能となる新しい拡張子「.ptxm」が付いたファイルが作成されます。
参考情報(ビデオ):Media Composer 対応セッションを Pro Toolsでエクスポート
制限事項
Pro Toolsからエクスポートされた.ptxmファイルには、次の項目は含まれません。
・ビデオトラック
・フォルダ
・MIDIトラック(別のトラックのインストゥルメントを介して録音されている場合を除く)
・VCMトラック(ただし、オートメーション データは統合されます)
・マスターフェーダー(レンダリングに直接含まれている場合を除く)
また、オーディオを生成する非オーディオ トラック (Aux、ルーティング フォルダー、インストゥルメントなど) は、オーディオ トラックに変換されます。さらに、Media Composerは現在、管理対象メディアとして 32 ビット フロートをサポートしていません。そのため、リンクされた32 ビット フロート ファイルを変換および統合すると、0 dBしきい値を超えるオーディオを含むメディアはクリップされます。
マーカーの色とフィールドの拡張
Media Composerのマーカー色は16色に拡張され、紫、バイオレット、ピンク、デニム、フォレスト、オレンジ、ゴールド、グレーが追加されました。また、「マーカー名」フィールドに含まれていた情報は、「マーカー名」と「ユーザー」に分割されました。
以前のバージョンの Media Composer でマーカーを表示すると、拡張された色オプションは元の8色にマッピングされ、「ユーザー」フィールドは「マーカー名」フィールドに戻ります。マーカーをテキストファイルとしてエクスポートして以前のバージョンにインポートすると、拡張された色はすべてデフォルトで1色になり、「マーカー名」フィールドは無視されます。
ボリュームとパンコントロールのサブフレームオートメーション
ボリュームとパンコントロールのサブフレームオートメーションによる読み取りと書き込みが、Media Composerで利用できるようになりました。サブフレームオートメーションにより、Media Composerでオーディオファイルを操作する際の精度が向上し、Pro Toolsとの互換性も向上します。
サブフレームオートメーションは、フレームベースのオートメーションと同様に機能します。まずトラックコントロールパネルのボリューム/パンボタンをクリックして、ボリュームまたはパンのオートメーションを有効にします。サブフレームオートメーションポイントを追加するには、クリップの上にマウスを置き、Shift + Command + Option (macOS) または Shift + Control + Alt (Windows) キーボードコマンドを押したままにします。これにより、「+」記号の付いた小さな手のアイコンが表示されます。次に、1フレーム間で、オートメーションラインセグメントをクリックします。オートメーションポイントをサブフレームの位置に移動するには、Command + Option (macOS) または Control + Alt (Windows) を押したままオートメーションポイントをドラッグします。ユーザーが元の修飾キー、Option (macOS)、または Alt (Windows) を押したままにすると、最初のオートメーション ポイントがフレーム境界にスナップされます。
オーディオミキサーを使用して記録されたオートメーションはフレーム精度が維持されますが、作成後にサブフレームレベルで調整できます。
OpenTimelineIO (OTIO) のパブリック プレビューのアップデート
Avidでは、継続的な取り組みの一環として、オープン ソース コミュニティに参加し、ユーザー向けに OpenTimelineIO (OTIO) 機能をサポートしています。2024.2で紹介された時はWindowsのみのサポートでしたが、今回はMacでもサポートされることになりました。
OTIOはEDL (Edit Decision List)のような、ファイル交換形式であり、シーケンス内に配置されるマスタークリップを表します。ただし、EDL とは異なり、OTIO ファイルには複数のビデオ トラックとオーディオ トラックが含むことができます。この形式は主に、簡単にファイルを変換できることを必要とするVFXおよびオンラインワークフローを対象としています。
Media ComposerからOTIO ファイルをエクスポートする場合には、ディゾルブなどの最も基本的なエフェクトのみが含まれます。
Media Composerは、リンクされたメディアを含むシーケンスや、インターリーブされたオーディオ ファイルを含む外部で作成されたクリップのOTIOファイルをエクスポートしません。
また、現在のリリースではOTIOファイルをMedia Composeにインポートすることができません。
Media Composerについてのお問い合わせ、ご相談はお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
NEWS
2024/06/21
Pro Tools 2024.6リリース!ワークフローを加速する多数のアップデートを実施
Pro Tools 2024.6がリリースされました。今回のアップデートではARA 2対応の拡大とRX Spectral Editorの付属、刷新されたセッションインポート機能など、大規模セッションをより効率的かつ確実にハンドリングするための機能強化が図られているほか、MIDIプラグイン追加やSibelius・Media Composerとの連携強化なども施され、ポストプロダクションだけでなく音楽制作においても、より効率的な作業ができるように工夫されています。
有効なサブスクリプション、または、年間サポートプランが有効なライセンスをお持ちのユーザー様は、すでにAvidアカウントからPro Tools 2024.6をダウンロードして使用することが可能です。
ARA 2対応アプリケーションにiZotope RX Spectral Editorなどが追加
すでにARAに対応しているCelemony Melodyneに加え、2024.6からは以下のアプリケーションがARAに対応します。
・iZotope RX Spectral Editor(現状、その他のモジュールは非対応)
・Sound Radix Auto-Align 2
・Sound Radix Auto-Align Post 2
・Synchro Arts RePitch(Elements、Standard)
・Synchro Arts VocAlign(Project、Ultra)
・Synchro Arts Revoice Pro
これらのアプリケーションがARAに対応することで、ポストプロダクションで必要とされるオーディオ処理の結果を「ミックスの中で」「リアルタイムに」確認することが可能になります。
RX Spectral Editor、及び、RePitch Elementsは、Pro Tools Artist / Studio / Ultimateに付属します。
Pro Tools Dolby Atmos関連機能の強化
Dolby AtmosレンダラーのUIデザインがより使いやすく変更されました。出力フォーマットの追加、Pro Toolsウィンドウからの設定変更など、より素早いワークフローを実現するアップデートが施されています。
Pro Toolsウィンドウ上で設定変更が可能に
これまでメニューに入らないとアクセスできなかった「バイノーラルモードの変更」と「Dolby Atmosグループ設定のアサイン/変更」が、編集/ミックスウィンドウのトラックからダイレクトに操作できるようになりました。
また、これらの設定は再生中にも変更できるようになり、より最適な設定をリアルタイムに選択することができるようになりました。
Dolby Atmosグループのソロ/ミュート
内部レンダラーのUIがブラッシュアップされ、ウィンドウ上部にDolby Atmosグループごとのソロ/ミュートボタンが追加されました。この機能も、再生中に使用可能です。
これまでウィンドウ上部にあった各種設定メニューは、歯車マークをクリックするとウィンドウが拡張して表示されるようになりました。
出力フォーマットの追加
モニタリングとリレンダー出力に「9.1.4」「7.1.2」「ステレオ(Direct)」が追加されました。もちろん、既存の9.1.6、7.1.4、ステレオはそのまま残っています。従来の「ステレオ」は5.1ミックスをダウンミックスしたものを出力していましたが、新しいステレオ(Direct)は、ステレオ用のミックスを別途制作する場合に使用します。
オフラインでのリレンダリングが可能に
ライブ・リレンダラーでフリーズ、コミット、トラックのバウンスが可能になりました。もちろん、プラグインのオフラインバウンスにも対応しています。
メモリロケーション機能の強化
メモリロケーションを一括で管理する新しいウィンドウが追加されました。絞り込みやマーカー名での検索機能も備えており、膨大なマーカーをこれまでより効果的に活用することができるようになります。
また、マーカールーラーごとに表示/非表示を切り替える機能や、タイムライン上のマーカーへ移動するためのショートカットなどの機能追加も実施されています。
セッションインポート機能の強化改善
セッションインポート時のメニューがアップデートされ、現代のワークフローによりマッチしたデザインになりました。トラック/マーカーのリストが広くなり、ウィンドウ自体も広げることができるようになり、トラック数が膨大になる現代のセッションファイルをより効率よく扱うことができるようになります。
フォルダトラックはインポートウィンドウ上で展開することも可能、トラック名/マーカー名での検索機能も追加され、目的のトラックをすばやく見つけることができます。
Media Composer・Sibeliusとの連携強化
Pro Toolsのセッション書き出しから、Media Composerにインポートできる新しい形式のファイル「.ptxm」をエクスポートできるようになりました。.ptxmにはステレオ、5.1、7.1バスのボリュームとパンのオートメーションを保存することが可能。Dolby Atmosのリレンダーファイルをエクスポートすることもできます。
Media Composerでは、今後のアップデートで.ptxmファイルをインポートすることができるようになります(開発中)。
Sibeliusとの連携では、これまでSibelius→Pro Toolsで可能だったコピー&ペーストを、Pro Tools→Sibeliusでも実行可能になりました。MIDIノートのコピー&ペーストにも対応しています。
ふたつのMIDIプラグインが新登場
MIDIプラグインに下記2点が追加されました。
・Mixed In Key Captain Chords Lite:指定したコードからハーモニーを自動生成
・Human Lite:MIDIトラックに人間的な揺らぎを付加
MIDIエディタの表示オプション
MIDIエディタに下記2つの機能が追加されました。
・キーボードと個別のノートにピッチを表示
・半音階の#/b表示をワンクリックで切り替え
上記の機能はDock表示・ウィンドウ表示のいずれでも使用可能で、それぞれに別々の設定を施すことも可能です。
ユーザーからの声を反映し、着実に現代的なワークフローに対応するPro Tools。有効なサブスクリプション、または、年間サポートプランが有効なライセンスをお持ちのユーザー様は、すでにAvidアカウントからPro Tools 2024.6をダウンロードして使用することが可能です。
新規導入、アップデート、HDXシステムなど、ご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問合せください。
NEWS
2024/06/18
Pro ToolsとDropbox Replayが連携!プロジェクトの共有&レビューフローに革新を
Avid Pro Toolsが新たにDropbox Replayとの機能連携を発表しました!
これにより、制作したMAやミックスを共同製作者やプロデューサーと簡単に共有し、得たフィードバックを素早くプロジェクト上に反映することが可能です。共有、フィードバック、編集の一連のフローがメールやテキスト、ファイル共有サービスなどに分散してしまっている方も、Pro ToolsとDropbox Replayによって一括管理してしまいましょう!
バウンス&アップロードで簡単共有
Dropbox Replayとは、Dropboxが提供する動画、画像、オーディオ ファイルのレビューツール。クリエイティブツールとして設計されているのでバージョン管理やロスレスHDオーディオ再生対応などの機能も搭載されています。すでにAdobe After EffectsやPremiere Pro、Apple Final Cut Pro、DaVinci Resolveなどの映像編集ソフトとの連携が実装されてきたDropbox Replayが、ついにPro Toolsとも機能連携されました!
Dropbox Replayアプリとの連携はボタン一つで簡単に行えます。あとはBounce Mixをアップロードして、共有ワークスペースや共有リンクからシェアするのみ。レビュアーはiPadやブラウザからの確認も可能です。
詳しい使用方法はこちら:https://help.dropbox.com/ja-jp/integrations/dropbox-replay-avid-pro-tools
タイムコード付きのコメントをマーカーレーンにインポート!
レビュアーは、指摘したい箇所をタイムライン上でコメント可能。コメントにはタイムコードが埋め込まれ、Protoolsにレビューデータを取り込むとそのコメントがセッション上のトラック・マーカーとして表示されます!
修正箇所に素早くアクセスできるのはもちろん、修正についての齟齬も防ぐことができます。エクスポートにインポート、アップロードしてダウンロードして、修正箇所管理、、といった時間を短縮し、より効率よく実制作時間を確保するのに役立ってくれることでしょう。
実際に使用している様子がわかる公式動画はこちら↓
普段からDropboxを活用されている方も、そうでない方も、制作における事務的なフローを見直してクリエイションを加速させましょう! 制作環境構築に関するご相談もROCK ON PROまでお寄せ下さい!
Support
2024/06/14
Dolby Atmos Renderer v5.3.0 リリース情報 ~レンダリングプロセスの改善やStereo Directモニタリングが搭載~
Dolby Atmos Renderer v5.3.0 がリリース レンダリング処理による問題を解決
Dolby Atmos Rendererの最新バージョンv5.3.0がリリースされました。前回v5.2.0にて実装されたレンダリング処理への問題の報告を受け、v5.1.0までと同じ旧来のレンダリングプロセスへと戻る更新となりました。
公式サイト:
https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-v530
v5.3.0の主な変更点
サイズ・メタデータのレンダリングをDolby Atmos Renderer v5.1以前と同様の処理に更新
v5.2.0のレンダリングでは、以下の問題が報告されています。
*オブジェクトのサイズに応じてコムフィルターがかかる可能性がある(センターにパンしたドライボーカル信号で顕著)
*新しいレンダリングプロセスに導入されたオールパスフィルターは、以前のツールバージョンと比較して、大きなトゥルーピーク・ラウドネスの違いを生む可能性がある
よって、レンダリング処理をv5.1以前のものへと戻し、オールパス・フィルターは削除されました。
同様の問題が発生する可能性のあるDolby Atmosツールと、その修正バージョンは以下の通りです。
すべてのオブジェクトとベッド・チャンネルに適用されるオールパス・フィルター(Dolby Atmos Renderer v5.2で導入)を削除し、Dolbyツール間のTrue Peakラウドネスの差を低減
ラウドネスの測定方式をDolby Atmos Album Assembler v1.4と同様に統一
新しくモニタリングとリレンダーのレイアウトとしてStereo Directを追加。
Stereo Directとは
Stereo Directが追加のモニタリングおよびリレンダリング・レイアウトとして追加されました。Stereo Directは、レイアウトを介してダウンミックスされるのではなく、Atmosミックスから直接作成されます。ADMにはエクスポートされません。別の成果物としてリレンダリングしエクスポートができます。LFE信号は含まれていません。
このモニタリングおよび再レンダリング出力のトリムは、「トリムとダウンミックス」ウインドウで調整できます。ステレオダイレクトの音量をUIに表示するには、環境設定でヘッドフォン出力をステレオダイレクトに設定してください。
トランスポートタイムラインを追加
スペースバーの再生動作を変更するオプションを追加
マスターの開始/終了が、最も近いサブフレームに丸められた形で表示されるよう変更
マスターの開始/終了をトップパネルのサブフレームに表示するオプションを追加
AmbixリレンダリングのラベルをAmbiX ACN0(W)、AmbiX ACN1(Y)、AmbiX ACN2(Z)、AmbiX ACN3(X)に変更
環境設定でスリープオプションを表示しないよう変更(Macのみ)
レンダラーのトランスポートを制御するOSCコマンドに対応
Avid MTRX IIとThunderbolt™ 3オプションモジュールを認定システムに追加
修正された問題
macOS Sonoma 14.4およびVentura 13.6.5以降では、AppleのCore Audioによるセキュリティと安定性の向上のため、Dolby Atmos Renderer 5.2(およびそれ以前)のインストールに失敗する問題を修正
オブジェクトにサイズメタデータが含まれ、特定の位置に配置されている場合、書き出されたMP4のオーディオが無効化されたゾーンを無視する問題を修正
新しく発見された問題
Dolby Atmos Album AssemblerとDAWを同時にDolby Atmos Rendererに接続すると、予期しないメタデータがマスターファイルに書き込まれることがあります。接続すると、Dolby Atmos Album AssemblerがRenderer のプログラムレベルのメタデータ設定に影響します。(PRAU-6597)
リリースノート全文はこちら(原文):https://customer.dolby.com/content-creation-and-delivery/dolby-atmos-renderer-v530/release-notes
入手方法
Dolby Atmos Renderer V5.0をお持ちの方、またはすでにアップグレードされている方は、Dolbyカスタマー・サポートまたはAvidアカウントの“製品”(My Products)から最新バージョンをダウンロード可能です。新規で購入の方はAVID Storeよりダウンロード購入可能です。
◎Production Suiteからのアップグレードはこちら
◎Mastering Suiteからのアップグレードはこちら
◎新規のご購入はこちら
◎エデュケーション版はこちら
Dolby Atmos制作環境の構築に関するお問い合わせはROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2024/06/11
VocAlignに新バージョン&新ラインナップが発表!定番ボーカルアライメントツールが更なる進化
ボーカルアライメントツールの世界的な定番であるSynchro Arts社のプラグインVocAlignに、新バージョン「VocAlign 6」がリリースされました!
バージョン5の青を基調としたUIデザインも一新され、今回は黒色になったVocAlign 6。もちろんビジュアル面だけでなく、ダブトラックやバックコーラスの処理機能、ProTools ARA対応といった機能面での進化も見逃せません!
また今回のリリースから、製品ラインナップの名称が以下の通り変更となりました。
・VocAlign Ultra → VocAlign Pro
・VocAlign Project → VocAlign Standard
主な機能
◎ボーカル処理がさらに高速化!
Revoice Proにも搭載のSmart Align技術を活かし、複数のボーカルやプリセットを瞬時に処理!更なるシンクポイントの改善とグループアライメント機能 (*PROのみ) により、ボーカル補正処理に割く時間をさらに短縮できるようになっています。
◎タイトネスコントロールであらゆるシーンに対応
アライメントの強度(どれくらい正確にアライメントするか)を細かく調整できるタイトネスコントロール機能により、自身のイメージに近いボーカルを突き詰めることも。様々なシーンのテイストに合う自然なボーカルが実現できます。
他にも、ダブトラックをグループに割り当てて同時処理ができるプロセス・グループ機能や設定したガイドに合わせて各トラックのボーカルを追従させるピッチ補正、解析によるバックコーラス補正など、Synchro Arts独自の処理技術によるスマートな機能が盛りだくさんです! (プロセス・グループ、Smart PitchはPROのみの機能)
動作環境
macOS 10.11以上
IntelプロセッサまたはApple Silicon(Mシリーズ)プロセッサ
AU、VST3、またはAAX 64ビットホスト
Windows 10以上
IntelまたはAMDプロセッサ
VST3、またはAAX 64ビットホスト
Synchro Arts / VocAlign 6 Pro
販売価格:¥60,170 (本体価格:¥ 54,700)
>> Rock oN Line eStoreで購入!
Synchro Arts / VocAlign 6 Standard
販売価格:¥25,300 (本体価格:¥ 23,000)
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