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Music
2018/06/12

Pro Tools | S3+Pro Tools | Dock ~Mixをフィジカルにコントロールするプロフェッショナルシステム~

Avid製ライブコンソールS3Lのために開発された堅牢性とスムースな操作性を兼ね備えた16フェーダーのコントロールサーフェスPro Tools | S3。Pro Tools | S6で培われたノウハウを詰め込んだPro Tools | Dock。コンパクトでありながらミックスをパワフルにコントロールするこの組み合わせがあれば、大型コンソールに匹敵するほど効率よくミックス作業を行うことが可能になります。 主な特徴   ・上位モデルならではの堅牢でスムースな16フェーダー、豊富なノブ/スイッチ、タッチストリップなどにより、プロジェクトを素早く俯瞰、コントロールを容易にします。(Pro Tools | S3)   ・4in/6outのCore Audioインターフェースとして動作(Macのみ)。2つのXLR(Mic/Line)、2つのTRS(Line)インプットも兼ね備え、ボーカルやギターを急遽追加しなければならないような時にも素早く対応が可能。(Pro Tools | S3)   ・Pro Tools | Control appをインストールしたiPadとともに使用することで、Pro Tools | S6のセンターセクションに匹敵するコントロールを実現。(Pro Tools | Dock)   ・iPadによるタッチスクリーンと高品位なハードウェアにより、スピードと操作性を両立。(Pro Tools | Dock) システム構成 iPadはWiFi圏内にあればPro Tools | Control appからPro Toolsをコントロールすることが出来ます。iPadを持ってブースへ入り、ブースからレコーディングを開始/停止するなどの操作が可能。LANポートを備えたWiFiルーターを導入することで、S3、Dock、コンピューターのネットワークとiPadの安定運用を同時に実現する組み合わせがお勧めです。ご要望に合わせたiPad、WiFiルーターのモデルをお見積もりいたします。
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2018/06/10

Pro Tools | Ultimate + HD MADI ~多チャンネル伝送を実現したコンパクトシステム~

多数のチャンネルを扱うことの多いポストプロダクション業務。5.1chサラウンドが標準となり、Dolby Atmosや22.2chなどのイマーシブサラウンドが浸透していくことで、MA作業で必要とされるチャンネル数はさらに増加していくと考えられます。Pro ToolsシステムのI/OにPro Tools | HD MADIを選べば、わずか1Uの筐体でHDXカード1枚の上限である64ch分の信号を外部とやりとりすることが可能になります。96kHz時も48kHz時と同様、64chを伝送することが出来ることも大きな利点です。 ◎主な特徴   ・わずか1ラック・スペースのインターフェースと2本のケーブルを介して、最大64のオーディオ・ストリームをPro Tools | HDシステムと他のMADIデバイス間で送受信できます。   ・すべての入出力を超高品質でサンプルレート変換できます。セッションを変換したり、外部MADIデバイスをダウンサンプリングしたりする面倒な作業は不要です。   ・別のフォーマット・コンバーターを用意することなく、オプティカル接続と同軸接続の両方で、さらに多様なMADIデバイスをレコーディングのセットアップに追加できます。   ・出力に対してサンプル・レート変換を使用する際、専用のBNCワード・クロックおよびXLR AES/EBU接続を介して外部クロックと同期することで、ジッターを最小限に抑えます。 ◎システム構成 Pro Tools | HD MADIの構成は、HDXカード1枚に対してI/O 1台という極めてシンプルなもの。MADI対応の音声卓となら直接接続が可能なほか、音声卓との間にMADIコンバーターを導入すれば、Pro Toolsと様々なデバイスを多チャンネルで接続することが可能となります。
Support
2018/06/08

D-Control 及びD-Command ES(ダークカラー)サポートが8/31で終了 ~Avid Support Information

Pro Toolsと完全にインテグレートされたフラッグシップ・コンソールとして、クリエイティブな制作環境をもたらしてくれたICON D-Control/D-Command。すでに2013年に生産完了となっていたモデルですが、Avidより、当初の予定通り2018年8月31日をもって正式なサポートの提供が終了する旨のアナウンスがありました。   今回、サポートが終了するのはダークカラー(ES)タイプの ICON D-Control 及びD-Commandコントロールサーフェス(旧モデルにあたるブルーカラーのモデルは2014年にすでにサポートが終了しています)。サポート終了後はハードウエアの修理対応もAvid社からは提供されなくなります。ソフトウエアに関しては、当面は将来的なPro Toolsバージョンでも現状の形で動作する予定ですが、新機能追加や新たな障害に対するフィックスは行なわれません、とのこと。   Avid製品のサポート完了日に関する詳細は以下よりご覧いただけます。 http://avid.force.com/pkb/articles/ja/FAQ/End-of-support-dates   Avidでは、ICONをご使用のユーザー様に向けてはS6 M40へのアップグレードを推奨しています。ROCK ON PROショウルームであれば、このAvidの新たなフラッグシップ・コントローラー S6の実機をお試しいただくことが出来ます。現在、業務でICONをご使用の方はぜひ一度ROCK ON PROまでお問い合わせください!ニーズに合わせた最適な提案をさせていただきます!!
NEWS
2018/06/05

Proceed Magazine 2018 Spring 販売開始!! ~さあ、新たな感覚の世界へ!特集:Frontier

Proceed Magazine 2018 Spring号が販売開始です!今号の特集は「Frontier」。YAMAHA ViReal、SONY C-100、MPEG-Hなど、音響・映像制作の分野でフロンティアを開拓するテクノロジーを紹介。その他、気鋭アーティストのインタビュー、最新の導入事例、デジタルマイクやVR音響のノウハウ、注目プロダクトの紹介、さらに、NHK技術交流会レポートほか各種イベントレポートなど、充実の内容でお届けします! ◎Proceed Magazine最新号 販売開始!! ◎特集:Frontier 1961年、アメリカ・フロンティアの象徴であるアポロ計画のスタートは、まさに東京オリンピックの3年前の出来事でした。2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、偶然にも世界はかつてのフロンティアと思われていた境界をさらに膨張させ、また再び新天地開拓の時代に突入したのではと感じています。そんな今、日常的な喧噪から新天地へ心を解き放つ体験は、音と映像を創造する私達の仕事にとって求められる成果であるように思われます。   日々の生活の中ではApple Home Podなどテクノロジーとのコミュニケーションを一変させるプロダクトや、自動運転、リニアモーターカーなど人々のモビリティを大きく飛躍させるもの、そして、クラウドAIによる複雑で多様な事象への解決など、これまで私たちが経験していない新天地が次々と実現され、新たなフロンティアにリーチしようとしています。それは音響・映像制作の世界でも同様で、YAMAHA ViRealが挑む4π空間への音響拡張、従来機材においては2Wayという新たなアプローチで広帯域を手に入れたSony C-100、さらにはコンテンツレベルでユーザー体験を未知の領域へと誘う次世代規格MPEG-Hなど、まだ見ぬフロンティアを目指した開発が現実のものとなり始めています。   「未来」と呼べないほどのわずか先で私たちを待ち受けている未開の地、今号ではその先に広がる地平線を目指しフロンティアを開拓する多彩なプロダクトに注目します。さあ、未来を切り拓くテクノロジーと、受け入れる新たな感覚の世界へ! Proceed Magazine 2018 Spring 全144ページ 定価:500円(本体価格463円) 発行:株式会社メディア・インテグレーション ◎SAMPLE   ◎Contents   ★ People of Sound TREKKIE TRAX   ★ 特集 Frontier ヤマハ ViReal / ゼロから飛び込む VR 音響世界 / Fraunhofer MPEG-H / NAB Show Visual Tour   ★ ROCK ON PRO 導入事例 株式会社 CAPCON / 株式会社 タノシナル   ★ Histry of Technology ソニー・太陽株式会社   ★ ROCK ON PRO Technology NHK 技術交流会 Report / Avid NEXIS   ★ REAL SOUND Project デジタル・マイクロフォン PART-2 / 解説 VR!! 深く知る Ambisonics の世界   ★ Build Up Your Studio パーソナル・スタジオ設計の音響学 その17 中音域の世界へ:前編(臨海距離を飼いならす)   ★ Rock oN Sound Trip 2018 Spectrasonics   ★ Power of Music Exponential Audio / Black Corporation   ★ Product Inside Apogee / 飛澤正人のリマイク一刀両断・セミナーレポート / iZotope Spire / Yamaha MMP-1   ★ BrandNew Avid / Universal Audio / Native Instruments / GENELEC / Yamaha / Grace Design / Arturia / Roland / Focal / Spitfire / AudioGaming / HEAD RUSH   ★ FUN FUN FUN GHOST IN MPC / アメリカンミュージックの神髄   ◎↓Proceed Magazineバックナンバーも販売中↓ Proceed Magazine 2016-2017 Proceed Magazine 2016 Summer
Sales
2018/06/01

ROCK ON PRO オリジナルバンドル!! Pro Tools Ultimate + iZotope Software

名称も新たにリブランディングされたPro Tools、そのフラッグシップとなる「Pro Tools Ultimate」にiZotopeの各ソフトを織り込んだROCK ON PROオリジナルバンドルです。Dolby Atmos、Ambisonicsといった3Dサウンドへの対応など新たな世界への拡がりはもちろんですが、何といってもプロフェッショナルとのやりとりでスタンダードとなるPro Tools Ultimateを導入しておくというメリットは見逃せません。   今回はそこにiZotopeの「Neutron 2 Advanced(税込¥55,080相当)」「Ozone8 Advanced(税込¥55,080相当)」「RX6 Standard(税込¥45,360相当)」のいずれか1点をバンドル、プライスはPro Tools Ultimateライセンス価格の据え置きでご案内します。VR、サラウンドといった3Dサウンドへの対応を取りたい方、Pro Toolsからのアップグレードで制作環境を整えたい方、さらにiZotopeでミックス、マスタリング、リペアどのポイントを充実させるのか、ご相談お問い合わせは下記リンクまたは03-3477-1776 / ROCK ON PRO 渋谷:佐々木、清水・06-6131-3078 / 梅田:中川までご連絡ください。 >ROCK ON PRO オリジナルバンドル 1)Pro Tools Ultimate + iZotope Neutron 2 Advanced / Value ¥55,080 !! 新規永続版ライセンス:¥318,600(本体価格:¥295,000) Pro Toolsからのトレードアップ(永続版ライセンス):¥241,920(本体価格:¥224,000)   2)Pro Tools Ultimate + iZotope Ozone8 Advanced / Value ¥55,080 !! 新規永続版ライセンス:¥318,600(本体価格:¥295,000) Pro Toolsからのトレードアップ(永続版ライセンス):¥241,920(本体価格:¥224,000)   3)Pro Tools Ultimate + iZotope RX6 Standard / Value ¥45,360 !! 新規永続版ライセンス:¥318,600(本体価格:¥295,000) Pro Toolsからのトレードアップ(永続版ライセンス):¥241,920(本体価格:¥224,000)   *本バンドルのお問い合わせは03-3477-1776 / ROCK ON PRO 渋谷:佐々木、清水・06-6131-3078 / 梅田:中川までご連絡ください。 ●AVID ・Pro Tools 各ライセンス機能比較   ●iZotope ・Neutron 2 Advanced ・Ozone8 Advanced ・RX6 Standard ◎Pro Tools HDXカードも含めてご検討の方はコチラ!!
Support
2018/05/24

Avid Support Information~Media Composer Mac版でのSentinelドライバのインストールについて

ドングルライセンスを使用する Media Composer Mac 版をご使用のユーザー様を対象としたサポート情報がAvidより届きました。Media Composer 2018.4 以降からは、MacOS High Sierraの新しいセキュリティ機能に対応するために、ドングルの Sentinel ドライバが自動でインストールされません。そのため、Media Composerをインストールした後に、Sentinelドライバを手動でインストールする必要があります。 ◎Sentinelドライバの手動インストール方法 1. Finder > アプリケーション > ユーティリティ > Avid Utilities > Sentinel Driver を開きます。 2. SentinelSystemDriver.pkg を右クリックして「開く」を選びます。  /Applications/Utilities/Avid Utilities/Sentinel Driver/SentinelSystemDriver.pkg 3. システムによって機能拡張がブロックされた場合はセキュリティを「許可」します。  システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > 一般 を開きます。 ※ ドングルを使用しなくなった場合 Terminal.appで「UninstallSSD.sh」を実行すると、システムからドライバが削除されます。 ※ 捕捉:Media Composer 8.9.4 以降、Nitris DX / Mojo DX 用のドライバも自動インストールされなくなっています。 その他、Avid、Pro Tools関連情報も合わせてご覧ください
Media
2018/05/23

株式会社カプコン様 / Dynamic Mixing Room-[B] / [W]

日本を代表するゲーム会社カプコン。前号でもリニューアルしたDynamic Mixing Stageをご紹介したが、それに続いて新たにDynamic Mixing Room-[B]とDynamic Mixing Room-[W]が作られた。VR、イマーシブといった言葉が先行しているゲーム業界におけるオーディオのミキシングだが、それらのコンテンツを制作する現場はアプローチの手法からして大きな変革の中にある。ゲームではカットシーン(ユーザーが操作をせずに動画が再生され、ストーリを展開する部分)と呼ばれるMovieとして作られたパートが次々と減少し、昨年リリースの同社『バイオハザード7 レジデント イービル』では遂にカットシーンが全くないというところにまでたどり着いている。こういった背景もあり、しっかりとした音環境でDynamic Mixingを行える環境というものが切望されていた。その回答が前回ご紹介したDynamic Mixing Stageであり、今回のDynamic Mixing Roomとなる。 ◎求められていたDynamic Mixing「Room」 昨年のDynamic Mixing Stageは各素材の最終確認、そして最後の仕上げという部分を重点的に担っているが、その途中の生成物であるオーディオデータが全てファイナルのミックス時点でオブジェクトに埋め込まれ、プログラムされていくわけではない。しかし、オーディオデータをプログラムに埋め込み、他のサウンドとの兼ね合いを確認しながら作業を行う必要が日に日に大きくなっているのが現状だ。カプコンでは各スタッフに専用のパーテーションで区切られたブースが与えられ、5.1chでの視聴環境が用意されている。ただし、あくまでも仮設の環境であり、スタジオと比べてしまえば音環境としてお世辞にも良いと言えるものではない。ほかにもPro Toolsが常設された防音室が用意され、そこへシステムを持ち込み確認作業が行えるようになっていたが、常設のシステムに対して持ち込みのシステムを繋ぎ込む必要があるため、それなりのエンジニアリング・スキルが要求される環境であった。この環境改善を図ったのが今回の目的の第一点となる。   もちろん、ここにはサウンドクオリティーへの要求も多分に含まれる。海外のゲーム会社を視察した際に、クリエイター各自が作業スペースとしてスタジオクラスの視聴環境で作業しているのを目の当たりにした。これが、世界中のユーザーに対してゲーム開発をおこなうカプコンとして、同じクオリティーを確保するための重要な要素と感じた。各クリエイターが、どれだけしっかりとした環境でサウンドクオリティーを確認することが出来るのか。これこそが、各サウンドパーツレベルのクオリティーの差となり、最終的な仕上がりに影響をしているのではないか、ということだ。これを改善するため、自席のシステムそのままにサウンドの確認を行うことのできるDynamic Mixing Roomへとつながっている。   さらにもう一つ、VRなど技術の発展により、3Dサラウンド環境での確認が必要なタイトルが増えてきたというのも新設の大きな要因。昨年、Xbox OneがDolby Atmosに対応したことなどもその一因となったそうだ。今回はスピーカーの増設だけでその対応を行うということではなく、やるのであればしっかりとした環境自体を構築する、という判断を後押しするポイントになったという。   そして、Dynamic Mixingにおいてサウンドを確認するためには、DAWからの出力を聴くのではなくゲーム開発機からの出力を聴く必要がある。ゲームエンジンが実際に動き、そこにオーディオデータがプログラムとして実装された状況下でどの様に聴こえるのか、プログラムのパラメーターは正しかったか?他のサウンドとのかぶりは?多方面から確認を行う必要があるからだ。そうなると、自分の作っているゲームの開発機を設置して、繋ぎ込んで音を聴くというかなりの労力を要する作業を強いられてしまう。 すでに開発中のデータ自体はネットワーク化されておりサーバー上から動くが、端末はそのスペックにあった環境でなければ正確に再現されない。今回のDynamic Mixing Roomはそういった労力を極力減らすために設計された部屋ということになる。そのコンセプトは利便性とスピード感。この二つに集約されるということだ。 ◎部屋と一体になった音響設計 実はこの部屋にはDAWが存在しない、2つの鏡写しに作られた黒い部屋と白い部屋。その間の通路に置かれたラックに開発PCを設置して作業が行えるようになっている。接続された開発PCはHDMIマトリクススイッチャーを経由してそれぞれの部屋へと接続される。開発PCの音声出力はHDMIのため、部屋ではまずAV ampに接続されデコード、モニターコントローラーの役割として導入されたRME UFX+を経由してスピーカーを鳴らす。なぜRME UFX+がモニターコントローラーとして採用されているかは後ほど詳しく説明するとして、まずはサウンドに対してのこだわりから話を始めたい。   この環境を作るにあたりリファレンスとしたのはDynamic Mixing Stage。こちらと今回のDynamic Mixing Roomでサウンドの共通性を持たせ、迷いのない一貫した作業を実現したいというのが一つの大きなコンセプト。全てのスピーカーは音響設計を行なったSONAのカスタムメイドでバッフルマウントとなっている。サラウンド側、そして天井に至るまで全てのスピーカーがバッフルマウントという部屋と一体になった音響設計が行われている。このスピーカーは全てバイアンプ駆動され、そのマネージメントを行うプロセッサーはminiDSPが採用されている。miniDSPはFIRフィルターを搭載し、位相問題のないクリアなコントロールを実現している。しっかりとした音響設計がなされたこのDynamic Mixing RoomはDynamic Mixing Stageと高いサウンドの互換性を確保できたということだ。今後はDynamic Mixing Stageで行われているダイヤログの整音と並行してDynamic Mixing Roomで実装された状態での視聴を行う、といった作業も実現できる環境になっているということ。もちろん、同じクオリティーでサウンドを確認できているので、齟齬も少なく済む。まさに「スピード感」というコンセプトが実現されていると言える。 ◎RME Total Mixで実現した柔軟なモニターセクション それでは、次にRME UFX+の部分に移っていきたい。UFX+の持つTotal Mixを使ったモニター機能は非常に強力。複数のマルチチャンネルソースを自由にルーティングすることが出来る。これまで自席で仕込んだサウンドをしっかりした環境で聴こうと思うと、前述のように自席のPC自体を移動させて仮設する必要があった。この作業をなくすために、DiGiGridのネットワークが構築されている。それぞれのPCからの音声出力はDiGiGridのネットワークに流れ、それがDynamic Mixing RoomのUFX+へと接続。もちろんDiGiGridのままでは接続できないため、DiGiGrid MGO(DiGiGrid - Optical MADI Convertor)を介しMADIとして接続されている。   開発PCからのHDMIはAV ampでデコードしてアナログで接続され、各スタッフの自席PCからはDiGiGirdネットワークを介して接続、ということになる。これらの入力ソースはRME Total Mix上でモニターソースとしてアサインされ、ARC USBによりフィジカルにコントロールされる。このフィジカルコントローラーの存在も大きな決め手だったということだ。そもそも複数の7.1.4サラウンドを切り替えようと思うと具体的な製品がなかなか存在しない。フィジカルコントロールも必要となるとAVID S6 + MTRX、TAC System VMC-102 + MTRXといった大規模なシステムになってしまうのが実情。リリース予定の製品にまで目をやったとしてもGrace Design m908がかろうじて実現出来るかどうかというレベルとなる。その様な中でUFX+とARC USBの組合せは過不足のない機能をしっかりと提供することが出来ており、フィジカルなコントローラーを手に入れたことで使い勝手の高いシステムへと変貌している。実は、Total MixのモニターコントロールはRock oN渋谷店頭でスピーカー試聴の切替にも使用されている。こちらも試聴中に数多くの機器をスムーズに切り替える必要があるのだが、その柔軟性が遺憾なく発揮されている実例でもある。 ◎利便性とスピード感を具現化 このDynamic Mixing Roomは3Fに位置しており、先行してDiGiGridのネットワークが構築されたコンポーザーの作業場は14Fとかなり距離が離れていたが、その距離も既存のネットワーク回線を活用することで簡単に連携が実現ができた。ここはネットワークが会社中に張り巡らされているゲーム会社ならではの導入障壁の低さかもしれないが、追加で回線を入れるとしてもネットワーク線の増設工事であれば、と考えてしまうところでもある。ちなみに自席PCはDynamic Mixing Roomから画面共有でリモートしている。画面共有サービスもブラッシュアップされておりレスポンスの良い作業が実現したこともこのシステム導入の後押しになったということだ。   今後は、コンポーザーだけではなくSEスタッフの自席も活用しようと検討しているということだ。全社で70名近いというサウンドスタッフすべてのPCがDiGiGrid Networkを介してつながる、まさに未来的な制作環境が実現していると言えるのではないだろうか。自席PCでサウンドを仕込みながら、持ち込んだ開発PCに実装し、その場で確認を行う。理想としていた制作環境に近づいたということだ。また、開発PCを複数置けるだけのスペースも確保したので、タイトルの開発終了まで設置したままにできる、ということも大きい。HDMI出力と操作画面用のDVI、そして操作用のUSB、これらの繋ぎ変えだけで済むということは、これまで行なっていたPCごと移動するスタイルからの大きな進化。利便性とスピード感。このコンセプトに特化した環境が構築されたと言えるのではないだろうか。   また、Dynamic Mixing Roomには常設のMouseもKeyboardも無い。自席と同じ様な作業環境を簡単に構築できるという考え方のもと、機材の持ち込みは自由にされているということだ。共有の設備にも関わらず、PCもなければMouseもKeyboradもない。少し前では考えられなかったような設備が完成した。言わば「何も置かない」というミニマルさが、ゲームの開発という環境に特化して利便性とスピード感を追求した結果。これは、ゲーム制作だけではなくシェア・ワークフローそのものを考える上で大きな転換点に来ているということを実感する。 すでにITでは数年前からSaaS(Software as a Service)という形態が進化を続けている。手元にあるPCはあくまでも端末として、実際の処理はクラウドサービスとして動作をしているシステム。映像の業界はすでにSaaS、クラウドといったイントラネットから飛び出したインターネット上でのサービスの活用が始まっている。今後は、サウンドの業界もこの様な進化を遂げていくのではないか、そのきっかけとなるのが今回のカプコン Dynamic Mixing Roomの実例なのではないかと感じている。 (手前)株式会社カプコン サウンドプロダクション室 室長 岸 智也 氏 / (奥左)同室 コンポーザー 堀 諭史 氏 / (奥右)同室 オーディオ・ディレクター 鉢迫 渉 氏     *ProceedMagazine2018Spring号より転載
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2018/05/23

株式会社タノシナル様 / 多様なスペースが連携するタノシナルな空間

2012年創業のタノシナル。その社名「タノシナル」は関西弁で「楽しくなる」という意味。TV局など制作の第一線で働いていたスタッフが起業した会社だ。「世界にタノシナルことを発信し続ける」という企業理念を掲げ、近年大きな飛躍を遂げている。そのタノシナルが「生きた時間と空間を可視化する」というコンセプトのもとに昨年オープンしたのが、新オフィスとカフェやショップなどが併設された複合施設「CASICA」。ROCK ON PROではこちらに新設されたMAスタジオのお手伝いをさせてもらったのだが、ここからどんな「タノシナルこと」を生み出そうとしているのか?興味深い新たな業態について様々な角度から伺った。 ◎多様なスペースを持つCASICA 現在、タノシナルはコンテンツ制作とイベント制作を主に手掛けるかたわら、同じ建物内でCASICAの運営も行っている。映像やWebなどの制作は、受け手との距離感を縮めることが難しい。そこで、「実際に行かないと体験出来ない空間」を作りたかったというのだ。新木場という立地に材木倉庫をリノベートした空間として誕生した「CASICA」、その存在は何を可視化しているのだろうか?まずは1階部分を見ていきたい。   「生きた時間と空間を可視化する」そのコンセプトに基づいたショップには、古いものと新しいものが区別なく並んでいる。古いものの良さを押しつけるわけでもなく、新しいものの魅力を伝えるだけでもない。それを見た人の感性に委ねる、そんな空気が感じられる。材木倉庫を改造したショップには天井高のある空間を活かして商品が並べられている。やはり高さのある空間というのは、平面では語りきれない広がりをもたらしていると感じる。   「CIRCUS」の鈴木善雄氏のディレクションによるこの空間に入ると、難しく考えるのではなく「何でも良いんだな」とホッとする感情が湧いてくる。カフェのメニューは、身体からの声に耳を傾け、薬膳やアーユルヴェーダの考えをベースに、食や飲み物を通して身体の求めることを可視化。心身の調和を日常から整え、朗らかで心地よい毎日が送れる「食」、をテーマにしている。   そしてショップに設けられたギャラリースペースだが、元々材木倉庫だった建物ということもあり、吹き抜けの空間(木材の昇降用クレーンがあった場所)を利用し、間口は狭いけれど中に入ると天井高13メートルという異空間を演出。取材で伺った際は多治見の焼き物が飾られていたのだが、オープン当初は古いトランクケースの塔(!)がそびえていたとのこと。現在はCASICAで企画をしていろいろと展示を行っているが、今後は個展などの開催も視野に入れているとのことだ。   さらにCASICAの1Fには木工所までもがある。空間デザインを行なった鈴木善雄氏が代表を務める「焚火工藝集団」の職人たちを中心に、シェアオフィス的に活用をしているということだ。古道具・古家具のリペアであったり、新しいものづくりであったり、ここでも新しい、古いにとらわれない制作が行われている。 ◎タノシナルな情報発信 2階には、タノシナルのオフィスがある。冒頭にも記したようにタノシナルは、TV番組の制作に関わっていたスタッフが起業した会社。番組制作も行いつつ、さらにそのノウハウを生かした企業向け映像制作、イベントの制作も行ってきた。その中でも、大成功を納めたのが「品川やきいもテラス」と銘打ったイベント。品川シーズンテラスに全国各地の焼き芋を集め、焼き方、芋の種類それぞれにこだわった数々の焼き芋を楽しめるイベントとして開催された。都心で焼き芋のイベントをやってもそれほど人は集まらないと考えていたが、なんと1週間で3万人が来場!!「真冬に屋外で焼き芋食べたら美味しいよね〜」そんなアイデアに共感して集まったのが3万人と考えると、焼き芋のパワーを感じずにはいられない。写真を見ても来場者の笑顔がはじけているのが分かる。寒空の下で熱々のこだわりの焼き芋を食べる、いつの時代になっても変わらない普遍的な暖かい幸せがそこにはある。ちなみに2018年の第2回は4万3千人が集まったそうだ。   この様に「タノシナル」はやきいもテラスのように楽しさを持ったカルチャーを発信するのが非常に得意。情報の発信力というか、やはりTVに関わるスタッフの見せ方のうまさ、展開力、行動力、そういったバックグラウンドが非常に生きていると感じる。イベント制作を行い、それをWebなどで自己発信を行う。そういった一連の活動が、高いクオリティーとスピード感を持って行われているということだろう。 ◎MA/撮影スタジオ新設、ワンストップ制作を実現 もちろん現在もTVの番組制作を請け負っていて、企画、制作、編集を行っている。これまで、MAだけは外部のポストプロダクションを利用していたのだが、「CASICA」への移転にともない完全に社内ワンストップでの制作を行いたい、ということになり、MAスタジオ、そして撮影スタジオがCASICA内に新設されることになる。MAスタジオを作るという意見は社内ではすぐにOKが出て具体的にスタートを切った。しかし、編集のノウハウは十分にあったが、MAは外注作業であったため、そのノウハウは社内にはない。そこでROCK ON PROとの共同作業の中から過不足の無いシステムアップを行なったというのが当初の経緯。なお、MA新設となったきっかけの一つとしては、近年MA作業を行うための機器の価格が安くなったことが大きいという。年間で外注として支払うMA作業費は、自社でスタジオを持てば2年程度でリクープできるのではないか、というチャレンジも込められているとのことだ。   また、MA室を作る上で音の環境にはこだわった。港、そして倉庫が多いこの地域、近くの幹線道路では24時間ひっきりなしに大型トラックが行き交う。リノベート前の建物の壁はコンクリートパネル一枚、天井も同様にコンクリートパネル一枚。倉庫という最低限の雨露がしのげることを目的とした建物であり、お世辞にも、壁が厚く、躯体構造がしっかりしている、というわけではなかった。今回の新設では、そこに浮床・浮天井構造でしっかりと遮音を行い、またMA室自体の位置も建物の中央に近い場所に設定して外部からの音の飛び込みを遮断している。   もう一つ音に関する大切なポイントは、他のMA室と遜色のないモニタリング環境を整えるということ。やはり、他のMA室での作業に慣れているスタッフから、サウンドのクオリティーにがっかりしないように音質を保ちたい、との声が上がった。そこで、モニターコントローラーにはGrace Designのm905、モニタースピーカーにはADAM S3V とFocal Solo6 Be という組合せ。DAW はPro Tools HDXを中心としたシステムであるが、その出力段はこだわりを持ったシステムとしてサウンドクオリティーを高めている。限られた予算を要所へ重点的に投入することで、最も大切なクオリティーを手に入れたお手本のような環境ではないだろうか。   社内制作のMA作業はもちろんだが、外部のお客様からのMA作業受注や、スタジオ貸出も行っている。外部エンジニアの方にも違和感なく作業を行なっていただけているということだ。やはり音への対処をしっかりと行ったことで、サウンド面でも使いやすいスタジオになっている、ということだろう。サウンド以外でも評価されているポイントが、併設されたCASICAカフェで美味しい食事を冷めることなく楽しむことができる、ということ。やはり、カフェ併設となっている点は、このスタジオにとって非常に大きなアピールポイントであり、長時間の作業が当たり前だからこそ、そのホスピタリティーは心に沁み入る。同じフロアの撮影スタジオは、キッチンスタジオを備えた白壁の空間。撮影がない時間には会議室としても活用するなど、多用途なスペースである。こちらも外部に貸出をしているということなので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがだろうか?   今回は機材のみではなく、そのスペースや業態をどう活かして音響制作と連携しているのかという事例を追ったが、そこには垣根のないクリエイティブが存在していたと言えるのかもしれない。日々「タノシナル」なことを生み出しているという同社では、毎月全体での会議が行われ社員からのアイデアを集めているそうだ。そのアイデアも会議で賛同を得られると、早い場合では1ヶ月程度で形になるという。このスピード感が次々と業務を加速させ、2012年に6人で立ち上げたタノシナルはすでに40名以上のスタッフ規模になっている。TV番組・イベントなどの制作をしているスタッフ、そしてスタジオのエンジニア、ショップスタッフ、カフェスタッフ、そういった様々なスタッフが一緒になって「タノシナル」ことを考える。企画とその成長が非常に良い循環となり、シナジーを生み成長している、そんな空気が感じられる取材となった。
NEWS
2018/05/22

ポータブル4KビデオI/O Artist | DNxIV 期間限定プロモーション開催中!

コンパクトな筐体でありながら、4つの SDIポートを搭載し、8 チャンネルのサラウンド・サウンド・モニタリングへの対応も予定されているArtist | DNxIV。業務にポータブルな 4K ソリューションを提供し、小規模ビデオ編集、ポストプロダクション、ニュース環境に最適の構成となっている本製品を対象とした期間限定プロモーションが開催中です!Avid Media Composerと同時導入はもちろん、コンパクトなビデオI/Oをお探しの方はぜひこの機会をご利用ください!
Sales
2018/05/22

ポストプロダクション業務を加速する!Avid NEXIS PRO ¥110,000 OFFキャンペーン実施中!!

Avidの提供するストレージソリューション Avid NEXIS。その中でもオーディオ・ポストプロダクション向けモデルであるNEXIS PROとギガビットスイッチャーのバンドルを対象とした、期間限定でプロモーションが開始されました!ついに複数台のPro Tools | Ultimateからの同時接続を実現したNEXIS シリーズ。共有ストレージとして使用することで、ファイルをコピーするために必要だった時間を省略することができ、ワークフローを大きく加速することが可能となります。ファイルベース・ワークフロー導入をご検討のスタジオ様は、ぜひこの機会をご利用ください! <キャンペーン概要> * 品名:Avid NEXIS PRO 40TB with Dell N2024 and 3m direct attach cable * 本製品はAvid NEXIS PRO 40TBモデルとDell N2024 ネットワークスイッチング・ハブのバンドル製品となります。 * 通常価格¥1,782,000  →プロモーション価格¥1,663,200(本体価格¥1,540,000)¥118,800 OFF !! * 期限:2018年6月15日までのご発注が対象です。
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