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Headline

NEWS
2024/09/30

DADman ver5.7.2 リリース!

Pro Tools MTRX II / MTRX Studioのドライバーでありモニターセクションを司るDADmanの最新バージョンv5.7.2がリリースされています。 同時にMTRX製品ラインのファームウェアアップデートも提供されています。 システム要件、互換性 v.5.7.2 (build 1) macOS Big Sur – Sequoia(11 - 15)  Intel / Apple silicon 互換:macOS macOS High Sierra - Catalina(10.13 – 10.15) Windows 10, 11 新機能 メインウインドウのセクションボタン(「AD」、「DA」、「Mon」、「Con」、「Conf」)に、セクションの内容を示すツールチップが追加され、クリックすると対応するセクションが折りたたみ/展開されるようになりました。 「About DADman」からバージョン情報をクリップボードにコピーする「Copy Information」ボタンが追加されました。これには、接続デバイスのリスト、OS情報、DAD Thunderboltドライバーのバージョンが含まれます。 メインメニューに「Open Recent Profile」メニューが追加されました。 macOS: モニタープロファイルウィンドウのサイズが変更可能に 変更点 ADチャンネル・ストリップの位相反転ボタンが「Ø」記号表記に。(以前の「Ph」表記から「Phantom power」と「Phase invert」の混同を避けるため) バグフィックス モニター出力セットを切り替えた際のモニターEQパラメーターのマッピングエラーを修正。 Windows:一部のシステムで、VCRUNTIME140_1.DLLファイルが見つからないためにDADmanが起動に失敗していた問題を修正 macOS: ファイルの読み書きに失敗した場合、DADmanが警告するようになりました。 ファームウェアの新機能 MTRXII:Danteカードの誤カードエラーアラームを修正。 MTRXII:MADI同軸出力のスルーレートを低減。 DAカード:DAボードとAX Center Analogベースボードのチャンネル8の位相エラーを修正 MADI、AES、Dante、SDIカード:サンプルレート変換の改善 その他の変更点に関しましてはリリースノートをご確認ください。 https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2024-6/
Sales
2024/09/28

【期間延長8/27まで!】AvidがFinaleからSibeliusへのクロスグレード・プロモを実施中!

譜面作成の定番ソフトウェアであった米MakeMusic社「Finale」の突然の開発/販売終了を受け、Avidは現在FinaleからSibeliusへのクロスグレード・プロモーションを実施中です! FinaleユーザーはSibelius Ultimateの永続版および1年間サブスクリプションが特別プライスで手に入ります! Finaleで作成したファイルは、Finale上でMusicXML形式でエクスポートすることでSibeliusでも開くことができるため、今までのプロジェクトを引き継いでクロスグレードいただくことも可能です。詳しいデータ移行の手順はこちらをご確認ください プロモ詳細 Finaleのシリアル番号をお持ちの方は、Sibelius Ultimateがプロモ価格で購入いただけます。 期間:2024年12月31日まで →2025年8月27日まで延長! 対象製品: ・Sibelius Ultimate 年間サブスクリプション Finaleクロスグレード 9938-30121-00 Sibelius Ultimate 1-Year Subscription Crossgrade from full versions of Finale 販売価格:¥15,290(税抜¥13,900) お求めはROCK ON PROまで! ・Sibelius Ultimate 永続版 Finaleクロスグレード 9938-30014-00 Sibelius Ultimate Perpetual Competitive Crossgrade inc. 1 year of upgrades 販売価格:¥22,990(税抜¥20,900) お求めはROCK ON PROまで! クロスグレード利用方法 1:クロスグレードをご購入の上、www.avid.com/register にてAvidの製品ライセンスを登録してください。 2:アカウントのクロスグレードの資格を確認するために、Finaleのシリアル番号を入力します。 3:完了すると、Sibelius Ultimateの新しいライセンスが付与されます。 Avidプロモ詳細ページ:https://connect.avid.com/finale-to-sibelius-crossgrade-jp.html ⇩こちらも要チェック! Avid公式ブログ「FinaleユーザーがSibeliusで気に入るところトップ5」:https://connect.avid.com/top-5-things-finale-users-will-love-about-sibelius-jp.html 期間は年内まで!永続版のクロスグレードはこのタイミングでの復活となります!Finaleを使われていた教育機関様も、このタイミングで世界で最も売れている楽譜作成ツールであるSibeliusをご検討してみてはいかがでしょうか。ご相談はROCK ON PROまでお問い合わせください。
Support
2024/09/27

Avid DigiLink I/Oライセンス販売終了のお知らせ

Pro Tools DigiLink I/Oライセンスの販売は終了となりました。 Pro Tools 2022.4のリリース以降、Pro Tools UltimateソフトウェアにてHDシステム(HDX、HDネイティブ、および接続インターフェース)を利用する際、DigiLink I/Oライセンスはソフトウェア内に組み込まれており、別途ライセンスは不要となっております。 (ライセンスが必要となる場合の詳細はこちらをご確認ください) Avidの販売終了に伴い、弊社ROCK ON PROにおいても取扱は終了となること、ご容赦ください。 該当製品:9938-30189-00 Pro Tools DigiLink I/O License 該当のProToolsバージョンをご使用の方の中で、新規にDigiLink I/Oライセンスが必要となる場合は、Pro Tools 2022.4以降へのアップグレードをご検討ください。 Avidの最新プロダクト、販売状況については、下記contactバーナーよりお気軽にお問い合わせください。
NEWS
2024/09/27

RME待望の新型、MADI face XT IIが発売!

RMEよりMADI faceの新モデル、MADI face XT IIが発売となりました! 前モデルMADIface XTから筐体サイズやチャンネル数はそのままに、アナログとデジタル両方の領域で大幅な性能向上を実現。持ち出しのレコーディングシステムや簡易マルチチャンネル再生システムからスタジオ常設のMADIシステム中枢まで、3系統のMADI入出力により様々なシーンで活躍してくれる1台なのは間違いないでしょう! 主要機能紹介 MADIオプティカル入出力×2、MADIコアキシャル入出力×1による192ch@48kHzのMADI入出力、アナログ、AES合わせて最大196入力/198出力を搭載するスペックは前モデルから引き継ぎ、XLRライン出力の最大出力レベルが+15dBuから+24dBuにまで向上!すべての出力で基準レベルが+24,+19,+13,+4(dBu)から選択できるようになりました。 その他MADIface XTからの変化点としては、アナログ回路の強化によりSN比やTHD、THD+N、入出力におけるインピーダンスや周波数特性までが向上。PCI Expressポートは廃止され、リモートコントロール用ミニDIN端子がARC USB接続用端子に変更。SteadyClockは勿論SteadyClock FSにアップデートされています。クラス・コンプライアント・モードによりドライバーレスでの動作が確保されているのも取り回しが良いですね。 製品概要 RME / MADIface XT II ¥385,000 (本体価格:¥ 350,000) >>Rock oN eStoreで購入! ROCK ON PROでお見積り! MADIインターフェースの王道RMEの中でも新たなスタンダードとなる本機、AoIPが盛り上がる中まだまだスタジオ中枢に流れるMADIのインターフェースとしてどうぞ!お見積り、導入のご相談はROCK ON PROが承ります。
Event
2024/09/19

サンレコフェス2024にて、360VMEを体験しよう!

サンレコ主催のセミナー&展示会イベント『サンレコフェス』が今週末9月21日(土)、22日(日)に開催されます。 3回目の開催となるこのイベントで、昨年も大盛況いただいた360VMEの体験ブースが今年も登場! ご自身で体験されて初めてそのクオリティの高さを実感いただける360VME、まだ体験されたことのない方はこの機会にぜひ足をお運びください。 イベント概要 会期:2024年9月21日(土)、22日(日) 各日12:00〜18:00 会場:KANDA SQUARE ROOM & CONFERENCE 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1 入場無料(登録制) ※一部セミナーは有料 サンレコフェス2024 入場登録はコチラから! イベント詳細ページ:https://www.snrec.jp/entry/news/srfes2024info 360VME体験ブース会場:サンレコフェス内特設ルーム 実施時間:各日12:00〜18:00、毎時00分、30分開始 参加無料 360VME体験は、お席に余裕があれば当日飛び込みでのご案内も可能です! お気軽にご参加ください。 📷昨年の360VME体験ブースの模様 21日(土)の展示終了後には、サンレコWeb会員限定の抽選会も開催されるそう。弊社MIブース含め、皆様のご参加をお待ちしております!
Sales
2024/09/18

Nugen Audio 創立20周年記念 All 20%OFFプロモーション開催中!

世界中のポストプロダクション、音楽スタジオで使用されるNugen Audio。ラウドネスメーター、ラウドネス補正、サラウンドへのアップミックスなどの現場で求められる性能を、直感的なインターフェースによって提供しています。 このNugen Audioの20周年を記念して、10月17日(木)までNugen Audioの全てのプラグイン、バンドル、スタンドアローン・アプリケーション、アップグレードが20%OFFとなるプロモーションを実施中!この機会をぜひご利用ください。 Nugen Audio 創立20周年記念 プロモーション ◎ プロモーション期間:2024年9月12日(木) ~ 10月17日(木) 14:00まで ◎ プロモーション価格でのご発注締切:10月17日(木) 正午 ◎ 対象製品:Nugen Audioの全製品 ◎ 納品方式:シリアル番号をメールでお届けいたします。 Rock oN Line eStoreで購入>>
Sales
2024/09/14

Pitch ‘n Time 25周年記念セール開催!期間限定、12/5まで

Serato社創立時の最初の製品であり、タイムストレッチ&ピッチシフトの業界標準プラグインであるPitch ‘n Timeが25周年を迎えることを記念して、同プラグインが30% OFFの特価で手に入る期間限定セールが開催中です。 元となる音源のピッチとテンポをそれぞれ独立してコントロールできるPitch ‘n Time。デジタルが当たり前になった今からは想像し難いですが、テープとレコードしかなかった時代からすると、この発想自体がオーディオ制作の新たな時代を告げる衝撃的なものでした。 Pitch ‘n Timeはその登場から25年間、さらなる研究と改良を重ね進化を続けてきました。未体験のDAWルーキーも、かつてお世話になったベテラン勢も、この機会にぜひ最新のPitch ‘n Timeをお試しください! Pitch ‘n Time 発売25周年記念セール 期間:2024年9月14日(土)〜2024年12月5日(木) 内容:対象製品が30% OFF 対象製品:Pitch ‘n Time Pro、及び、Pitch ‘n Time LE Serato Pitch ‘n Time Pro 対応DAW:Avid Pro Tools 通常価格:¥129,800(税込) セール特価:¥90,860(30%OFF) ※ 価格はすべて税込です。 Rock oN Line eStoreで購入>> Serato Pitch ‘n Time LE 対応DAW:Avid Pro Tools / Apple Logic Pro 通常価格:¥64,900 セール特価:¥45,430(30%OFF) ※ 価格はすべて税込です。 Rock oN Line eStoreで購入>> 録音・編集のすべてがテープだった時代には、ピッチとテンポは不可分でした。まだまだその時代の発想が主流だった25年前、まさにデジタルならではの処理機能を搭載したPitch ‘n Timeの登場は、オーディオワークフローの発想自体を一歩先に進めたと言っても過言ではないでしょう。25年という時間の試金石が、そのクオリティを証明しています。 ROCK ON PROではオーディオワークフローへの深い理解と最新の技術に関する幅広い知識を基に、お客様に最適なソリューションを提供しています。スタジオ設計や機器更新のご相談は、contactフォームよりお気軽にお問い合わせください。
Education
2024/09/10

放送芸術学院専門学校 様 / 幅広い授業に対応するスタジオシステムの最大公約数

放送芸術学院専門学校(BAC)は、大阪市北区天満橋にある放送、音響、映像に関する人材を育成する専門学校であり、関西で唯一となる放送業界が創った学校。また、eスポーツや声優といった分野を中心にした姉妹校、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校も併設されており、学生の皆さんが様々な業界へのアプローチを行うことができるよう幅広いカリキュラムが用意されている。今回は放送芸術学院専門学校に新設されたコントロールB / Cスタジオの導入事例をご紹介したい。 業界の現場と繋がりが深い放送人材育成校 放送芸術学院専門学校は、その設立経緯にも学校を特色づける大きな特徴を持っている。元々は制作プロダクションの株式会社東通が放送業界の人材育成を目的に創立した学校、つまり放送業界が人材育成のために立ち上げた学校というわけだ。そのため、産学連携教育と銘打って企業の依頼を受けて実際にオンエアされる番組を制作したり、ステージに出演したりと現場で学ぶ実践的なカリキュラムが多数組まれており、いまも放送業界との繋がりが深い。1994年に数多くの専門学校を擁する滋慶学園グループの運営となり、現在の校舎も2012年4月に天満橋に完成、今回取り上げるコントロールB / Cスタジオもこの天満橋校舎に新設されている。2014年の竣工当初からはPro ToolsとMedia ComposerをSatellite Linkで同期させるシステム運用としていたが、今後より音声に特化した授業にも対応するために今回のスタジオ改修が計画された。 幅広いカリキュラムに対応するシステムとは コントロールルーム レコーディングスタジオB レコーディングスタジオC 📷広さを充分にとったスペースで行われる授業は収録のみならず多岐にわたる。このスタジオに挟まれるようにコントロールルームが設置され、両スタジオへの対応はもちろん、校内に張り巡らされたDanteのネットワークで別階にある施設の収録もここで行うことができる。 数多くのカリキュラムを抱える同校の設備である、求められる機能も多岐にわたることとなった。収録関連の授業で信号の流れを把握するためにコンソールは必須となりながらも、そのほかの各コースの授業での使用も想定して、MA・アテレコ・ミックスなど様々な用途に合わせた対応をとる必要もある。レコーディングブースとして使用されることもあれば、ミーティングや別の授業が行われることもあるとのことだ。機材の使われ方という軸で見れば、Blu-rayディスクを視聴するという単純に音声を出力するだけという程度の用途もあるため、Pro Toolsありきの完全なコントロールサーフェスということだけでは、運用として扱いづらい局面も出てきてしまうし、逆にアナログ、もしくはデジタルミキサーだけでは今後の拡張性に欠けてしまう。念頭に置かれたのは、オーディオミキサーとしての用途を満たし、コントロールサーフェスの利便性を備えるシステム。今回はこれをAvid MTRX llとS4の組み合わせで実現したわけだ。 システムの中核にあるMTRX ll 前述の通り、多種多彩な授業への対応を実現するために、豊富な入出力とマトリクスを備えるMTRX llは不可欠となった。そして、校内にシステム構築を進めていくにあたって課題となったのは各スタジオとのコミュニケーション機能の確立である。通常のMAスタジオではアナウンサーブースがあり、コントロールルームとのトークバックシステムが常設されているわけだが、ここでは授業内容に沿ったマイクやトークバックスピーカーを設置する必要もある。もちろん学校ということからも、その仕組みや構成を学ぶことも授業の一環としてあるだろう。常にセッティングされたままとはせずに臨機応変であることが求められる。 その様々な用途に対応するべく駆使されているのが、DADmanのモニタープロファイルだ。トークバックの信号、CDやPro Toolsからの2Mixなどの信号をどこに送るか、トークバックのボタンが押された際に、どの系統にDimがかかりハウリングを防止するかなど、すべての要望にDADmanは応えてくれている。たとえば、各部屋のソースをDADmanのモニタープロファイル機能で扱うことで、各所の音量レベルをすべてS4およびDADman上で操作ができることもメリットのひとつ。そのほか、各スタジオのコネクターボックス下にバウンダリーマイクが仕込まれておりバックトークも可能、コントロールルームでスタジオ内の様子を聞くこともできる。 📷マイクプリはGrace Design m108を採用、その左には708S1の子機。 📷デスク左下のラックには最大7.1ch対応となるTASCAMのBlu-rayプレイヤーBD-MP1やStudio Equipment / 708S1の親機が収められている。 なお、今回はスタジオイクイプメント社のコミュニケーションシステムを用いて構築されているが、S4との連携はMTMのGPI/O機能にて連動ができるよう設定された。マルチチャンネルのオーディオソースをトークバックボタンなどでどのようにDimをかけるかなど、様々な制御をS4のGPI/O機能で可能にできるシステムとしている。Studio Equipment / 708S1のトークバックボタンが押された制御信号をS4が受け取り、DADmanのモニタープロファイルの機能にあるTB Dim機能を働かせることにより、スピーカーなどのDimがかかる仕組みだ。 また、校内にはDante用の回線が張り巡らされており、MTRX llに標準で搭載されているDanteポートを用いて、別フロアの7階・ドリームホールや1階・サブコントロールルームでの収録も可能となっている。B / Cサブがある4階にはAスタジオやラジオスタジオもあり、各スタジオとのDante信号のやりとりも可能となっている。 MTRX llはスタジオの将来を描ける 今回、MTRX llが採用された理由は他にもある。MTRX llが持つ大きな特長である優れた拡張性だ。現状の入出力は必要最小限の拡張カード構成にはなっているが、ここへDAカードを追加することにより容易にイマーシブ対応が可能となり、今後の授業をイマーシブサウンドに対応させていく構想も実現可能だ。また、モニターコントローラーとしての機能もDADmanのモニタープロファイル機能により、高価なイマーシブ対応のハードウェアモニターコントローラーなどを導入せずとも実現が可能となる。イマーシブのミックス環境とレコーディング機能のどちらにも対応できる機材は数少ないのではないだろうか。 📷今回のスタジオを監修した有限会社テーク・ワンオーディオ Sound Engineer 田中 貢 氏(右)、MasteringEngineer 中西 祐之 氏(左)。 Avid S4とMTRX llの導入で柔軟性高いシステムとなったコントロールB / Cスタジオ。今後もイマーシブ対応のみならず放送業界では技術の進歩や視聴者のニーズが常に変遷していくことだろう。そのような業界の動向に沿いながら実習環境を充実させていくためのベースとなる骨格がいまここに整えられた。また、録音関連以外の授業にも対応できるそのフレキシブルさは、同校が抱える幅広いカリキュラムに対する最大公約数とも言えるだろう。   *ProceedMagazine2024号より転載
Event
2024/09/06

【9/27(金):Rock oN Umeda開催】RTW Presents “TouchControl 5 Meets ATMOS” Atmosミックスの第一人者がナビゲート!革新的コントローラーによるモニタリング

Dante®ベースのAoIPを利用したメータリング機能付きモニターコントローラー『RTW TouchControl 5』をフィーチャーしたセミナーイベントを弊社Rock oN Umedaにて開催いたします。 最大22.2chのモニターコントロールを実現する完全イマーシブ対応のスタンドアローンモニター・コントローラーである『RTW TouchControl 5』。測定器メーカーとして歴史を紡いできたRTWらしい高度なメータリング機能は、ミキシング環境に何をもたらすのか?このイベントでは、サウンドデザイナーの染谷和孝氏によるDolby Atmosミックスにおいて重要なモニタリングについてのトークに加え、梅田店に新たに誕生したUnlimited Studioの7.1.4ch環境にて、イマーシブミキシングに関してのスペシャルセッションも。新しくなったRock oN梅田店でのセミナー!是非とも奮ってご参加ください。 さらにさらに!セミナー参加者にはRock oN梅田店にてTouchControl5が10%OFFで購入できるクーポンコードをプレゼントいたします! お申し込みはこちら イベント概要 日時:2024年9月27日(金) OPEN:16:30 START:17:00 場所:Rock oN Umeda 大阪府大阪市北区芝田 1 丁目 4-14 芝田町ビル 6F ナビゲーター:染谷和孝 氏(サウンドデザイナー) 参加費:無料 参加特典:Rock oN 新梅田店 店頭にて、TouchControl 5 を10%OFFで購入できるクーポンコードをプレゼント! 主催:ビーテック株式会社 協力:Rock oN Umeda、ROCK ON PRO RTW TouchControl 5 TouchControl 5はDante®ベースのAoIPを利用したメータリング機能付きモニターコントローラーです。 RTWが長年培ってきた放送クオリティのモニターコントローラーで、直観的に操作できる5″のタッチスクリーンとデスクトップの貴重なスペースを無駄にしないコンパクトサイズとなっています。もちろんRTWの誇るSPLを含む正確なメータリングとビルトインされたマイクによる環境設定も可能です。 ・Dante® Audio over IPネットワークを使用したモニタリング ・SPL測定とトークバック用にマイクロフォンを搭載 ・プレミアムPPM、トゥルーピーク、VUのメーター表示 RTW / TouchControl 5 ¥ 654,500 (本体価格:¥ 595,000) Rock oN eStoreでの購入はこちら! ROCK ON PROでの見積もり依頼も 問い合わせフォームからどうぞ! ナビゲーター:染谷和孝 氏 株式会社ソナ 制作技術部 サウンドデザイナー/リレコーディングミキサー 1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年に(株)ダイマジックの7.1ch対応スタジオ、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部 広報理事を担当。 お申し込みはこちら
Broadcast
2024/09/06

日本初全館フルIP化!オールIP放送局が与えるインパクト〜テレビ大阪株式会社〜

この春、新局舎へと移転を行うテレビ大阪。旧局舎の隣の新築ビルという最高の条件での移転である。新局舎への移転ということもありマスターからすべての設備を一新、これを機に局内のオールIP化を行っている。副調整室のシステムを中心にオールIP化のメリット・デメリット、実際にシステム設計を行ってみての課題点、今後に向けた取り組みなど取り上げていきたい。 マスター、サブ、スタジオのすべてをIP化 在阪のテレビ局各局が新局舎への移転を完了させる中、大阪で一番古い局舎となっていたテレビ大阪。10年ほど前から移転の話は出ていたということだが、具体的なスタートは2020年ごろから、およそ4年をかけて移転更新が行われている。今回、IPソリューションとして採用されているST-2110の実製品のリリースが見られるようになってきたのが2019年ごろだと考えると、まさにST-2110が次世代のMoIPの盟主となることが見え始めたタイミングだと言える。数年早ければ、オールIP化へ踏み切ることはなかったのではないかとも想像してしまうような、絶好のタイミングで更新計画が始められたということになる。 今回の移転工事ではマスター、サブ、スタジオのすべてがMoIP ST-2110で接続されIP化。さらには、局内のいたるところにST-2110のポケットを設け、どこからでも中継が行えるように工夫が行われている。従来であれば、映像・音声・制御・インカムなど様々な回線を各所に引き回す必要があるため、なかなか多数の場所にポケットを設けることは難しかったが、1本のネットワークケーブルで複数回線、かつ双方向の伝送を行うことができるIPネットワークは、多くの場所への回線引き回しを容易にしている。 オールIPベースでの放送システムへ 📷天満橋側の大阪中心部に新しく誕生したテレビ大阪新社屋。幾何学模様を描くファサードが目を引く。エントランスにももちろん、ST-2110の回線が引かれておりここからの中継も行える。 今回のオールIP化の導入に至る経緯にはストーリーがある。TXN系列6局のうち4局合同でマスターの更新を行うという計画が同時期に立ち上がった。これは、系列局で同様のシステムを一括発注することで導入コストの削減と相互運用性の向上を目指すという大規模なプロジェクト。この計画のひとつのテーマとして「IP化されたマスター」というポイントがあった。いまの時代に更新をするのであれば、将来を見越してIPベースでのシステム更新を行うことは必然であったということだ。ちなみに、合同でIPマスター更新を行ったのは、テレビ北海道、テレビせとうち、テレビ九州、そしてテレビ大阪の4局である。すでに他3局ではIPマスターへの更新が完了しており実際に稼働もなされている。 テレビ大阪は、新局舎への移転タイミングでの導入ということもあり、運用は新局舎へのカットオーバーのタイミングからとなる。そして、テレビ大阪はサブ・スタジオなどを含めた一括更新となるため、オールIPの放送局となった点がサブなどは従来設備で運用し順次IP化への更新を待つ他の3局と異なるところ。実のところ、テレビ大阪では当初サブ・スタジオに関してはSDIベースの映像とアナログベースのオーディオを用いた従来システムでの導入を検討していたということだ。しかしながら、系列局合同でIPマスターを導入するというのは大きな契機。現場としては、いまだ実績の少ないIPベースのシステムに対して抵抗感がなかったわけではないが、このタイミングで従来システムを組んでしまうと「最後のベースバンドシステム」となってしまう恐れもある。マスターも含めたオールIP放送局として日本初の試みにチャレンジするのか?最後のレガシーとなるのか?社内での議論が続けられたことは想像に難くない。 IPベースのメリットを活かした制作体制 📷音声卓は36Fader の Calrec Argo-S。モジュール構成となるこの省スペースに機能が詰め込まれている。 今回の移転更新では、2室の同一システムを備えたサブと、大小2部屋のスタジオが新設された。旧局舎と比べると1部屋ずつコンパクトな体制にすることができている、IPベースとしたことの効能が現れた格好だ。まずは、スタジオをそれぞれのサブから共有したり、システムの変更もプリセットを呼び出すだけで完了したりと各部屋の稼働効率の向上が見込める。また、これまではパッチ盤で実際にケーブルを接続したりといった物理的な切り替え作業も多かったが、想定されるクロスポイントを事前にプリセット化しておけば、これまでとは比べ物にならないくらい素早く変更が確実に行えるようになる。IPベースであれば規模をとりまとめてしまったとしても充分に従来業務への対応可能であるという判断に至ったそうだ。 📷2部屋目となる副調整室。各コントローラーがひと回りずつ小さいものになっているが、システム構成は同一のシステムとなっている。片方のシステムを覚えれば両部屋とも使えるようになるよう工夫が随所に行われている。 IP化における最大の課題は「遅延」である。信号が機器を経由するたびに必ず発生するバッファー、IP伝送を行うにあたり避けては通れない必要悪のような存在だ。収録、ポストプロであれば遅延を吸収する余地もあるが、生放送のようなライブプロダクションにおいては問題となるケースも多い。わかりやすい部分で言えば、返しのモニターが挙げられる。ベースバンドであれば各機器の処理遅延のみで済んでいたものが、IPベースではバッファーによる遅延が加わり、最低でも2〜3フレームの遅延が生じてしまう。返しモニター専用にスタジオ内にベースバンドのサブシステム(PAでいうところのステージコンソールのような発想)もあったが、せっかくオールIPに踏み切るのにそれでは意味がないということになり、スイッチャーの一番遅延量の少ない経路での出力を戻しにするということでまずは運用を開始してみることとなった。お話をお聞きした時点では運用開始前であったため、まさに今後の運用の中で適切なワークフローを見つけていくべきポイントだと言える。 従来システムの柔軟性とIPベースの融合 それでは、サブに導入された音声ミックスのシステムを見ていきたい。放送局のシステムとしては驚くほど機材量が少ないということが一目でわかる。スタジオフロアからの回線は基本的にアナログで立ち上がってきており、ワイヤレスなどのレシーバーからはDanteが採用されている。フロアの回線はラックのCalrec AE5743(アナログIP Gateway)でAoIPへと変換されコンソールへと立ち上がる流れ。 ミキサーのミキシングエンジンは、Clarecの最新モデルであるImPulse1が採用されている。これはまさに導入ギリギリのタイミングでリリースとなったIPベースのミキシングエンジンで、たった1Uというコンパクトな筐体で標準で304chのプロセッシングパスという十分なパワーを持つ。ちなみに、ImPulse1は追加ライセンスの購入で最大672パスまで拡張が可能である。これにIOフレームを組み合わせDante、アナログIP Gateway、ST-2110-30それぞれの入出力を行っている。このミキシングエンジンは二重化され、同一仕様のモデルが2台導入された。フレーム自体が1Uとコンパクトなため、ハードウェア・リダンダンシーを取ったシステムとは思えないほどコンパクトにまとまっている。コンソールは、Clarecのこちらも最新モデルであるARGO Sが導入だ。モジュール構成のコンソールで、柔軟な拡張性と構築の自由度を持つ最新サーフェスである。 📷最上段でEthernetケーブルが接続されているのが、副調整室のシステムコアとなるCalrec ImPulse1。たった1Uの筐体で標準で304chもの信号を処理することができ、2台のコアで冗長化が図られている。その下の緑の3Uの機器がCalrec AE5743、Mic / Line 32in / outのIOボックスだ。やはり、オーディオの出入り口としてアナログ音声がなくなることはしばらくないだろう。コネクタの実装などの必然性もあるがコアと比べると大きな機器となる。 当初はDanteのステージボックスをフロアに置き、インプットの回線をすべてDanteで運用するというアイデアも出ていたということだが、バックアップの意味も含め最低限のアナログを残すということを念頭にシステムを構築、ミキシングコンソールでダイレクトにアナログ信号を受けたほうが使い勝手も良いという結論に至ったということだ。やはり、マイクプリのリモートなどのことを考えると理にかなっていると言える。アナログ、AES/EBUといった従来のシステムと同様の柔軟性とIPベースの融合。どこからIPベースの信号とするかというのはシステム設計者の腕の見せどころとなっていくだろう。その最終形態は入口から出口までのオールIPになるのであろうが、マイクやスピーカーというアナログ変換器が最初と最後に存在するオーディオの世界では、なかなかアナログを完全に排除するということは難しい。 📷音声のラックは2本だが詰めれば1本にまとまりそうな程の構成。これでシステムの2重化も達成しているのは驚きである。 ご覧の通り、非常にコンパクトにまとめられたシステム。実際、コンバーターIOフレームなどが主な機器で番組に合わせたシステムの変更を行おうと思い立ったら、Calrecのプリセットを読み替えるだけで大抵のことには対応できる。別スタジオの回線をインプットとして取るのも、IOシェアをしているので自由にアサイン可能だ。このようにシステムがコンパクトとなることで、その設定変更は今まで以上に簡単に素早く行えるようになる。サブを1部屋減らしてもこれまで通りの運用が可能と判断する理由もここにあるわけだ。 逆にIP化のデメリットとしては、信号が目に見えないということを挙げられていた。1本のEtherケーブルの中ではどこからの信号がどのような順番で流れているのか、誰かが知らないうちにクロスポイントを打ち替えたりしていないだろうか、確かに目に見えないところの設定が多いため、シグナルを追いかけるのが難しくなっている。慣れるという部分も大きいのだが、1本のケーブルにどのような信号が流れているのかを簡単に可視化する方法は早期に実現してもらいたい部分でもある。なお、テレビ大阪では事故防止としてクロスポイントの大部分をロックして変更不可とし、確実な運用を目指すとのことだ。 また、Dante とST-2110-30 を併用している理由としては、利便性を考慮してのこと。ワイヤレスマイクのレシーバーなど対応製品の多さでは、Danteに分がある。これまでも使われてきた機材の活用も含め、オーディオのインプット系統ではDanteを使うよう適材適所でのシステムアップが行われているということだ。実際のところとしてはST-2110-30(Audio)の遅延量は、Dante以下の値に設定することもできる。しかし、映像回線として使われているST-2110(Video)の遅延量が大きく、それに引っ張られてオーディオも大きな遅延量となってしまうということだ。 📷左)紫色の機器がPTP v1 のグランドマスター。この機器を入れることでPTP v1 のDante ネットワークの安定性を高めることに成功している。右)もう一部屋のラックがこちら。AE5743は無いが、モジュラーユニットにアナログIOを準備しさらにシンプルな構成。基本的なシステムアップは、同一であることが見て取れる。 SoundGrid Sever、新たな業界標準機へ さらに収録用のPro Toolsも用意されている。CalrecにはSoundGridの入出力を行うI/Oが準備されている。外部エフェクターとして導入されたSoundGrid Serverとともに、Pro ToolsもCoreAudio用のSoundGrid Driverで信号を受取り収録が行えるようになっている。もちろん、Pro Toolsからの再生もミキシングコンソールへと立ち上がる。これもIPベースならではの柔軟性に富んだシステムである。Pro ToolsのシステムはMacBookで準備され、2部屋のサブの共有機材となっている。常に2部屋で必要でないものは共有する、IPベースならではの簡便な接続環境が成せる技である。 📷外部エフェクターとして導入されたWAVES SUPERRACK。低遅延でWAVESのプラグインを使うことができるこのシステム。Liveサウンド、Broadcastの現場では重宝されている。 ここで導入されたSoundGrid Severは外部エフェクターとしてWAVESのプラグインが使えるというスグレモノ。外部のマルチエフェクターが絶滅危惧種となっている今日において、まさに救世主的な存在。WAVESだけではなくVSTについても動作する製品の情報が届いているので、こちらも業界標準機となる予感がしているところだ。こだわりのあのリバーブを使いたい、などという要望はやはり多いもの。もちろんリコール機能もしっかり備えられており、安心して使用できるプロの現場ならではの製品となるのではないだろうか。 IPシステムでのリスクヘッジ サブとしてのメイン回線はすべてST-2110に集約されているが、インカムの回線だけは別となっている。インカムはST-2110にも対応したClearCamの製品が導入され、ST-2110での運用を行っているのだが個別のネットワークとしている。これはトラブル時の切り分けや、従来型のシステムが導入されている中継車などとの相互運用性を考えてのことだという。すべて混ぜることもできるが、敢えて切り分ける。こういった工夫も今後のIPシステムでは考えていくべき課題のひとつ。集約することによるスケールメリット、トラブル時の切り分け、運用の可用性、多様なベクトルから判断を行い決定をしていく必要があると改めて考えさせられた。 今後についてもお話を伺った。オールIPとしたことで、今後は中継先との接続もIPベースへとシフトしていきたいということだ。まずは、今回導入のシステムを安定稼働させることが先決ではあるが、IPの持つメリットを最大限に活かしたIPベースでの中継システムの構築や、リモートプロダクションにもチャレンジしていきたいとのこと。また、1ヶ月単位でのスポーツイベントなど、ダークファイバーをレンタルしてリモートプロダクションを行ったりということも視野に入れているということだ。まずは、局内に張り巡らした中継ポイントからの受けからスタートし、徐々に規模を拡大していきたいとのこと。IP伝送による受けサブ、リモートプロダクションというのは今後の大きなトレンドとなることが予想される。こういった取り組みも本誌で取り上げていきたい。 📷左からお話を伺ったテレビ大阪株式会社 技術局 制作技術部 齊藤 智丈 氏、有限会社テーク・ワン オーディオ 代表取締役 岩井 佳明 氏 まさに次世代のシステムと言えるオールIPによるシステム構築の取り組み。課題点である「遅延」に対してどのように対応し、ワークフローを構築していくのか。実稼働後にもぜひともお話を伺いたいところだ。利便性と柔軟性、このポイントに関してIPは圧倒的に優位であることに異論はないだろう。スケールメリットを享受するためには、できうる限り大規模なシステムとするということもポイントのひとつ。これらを併せ持ったシステムがテレビ大阪にはあったということだ。この新局舎への移転というタイミングでの大規模なST-2110の導入は、今後を占う重要なモデルケースとなることだろう。すでに全国の放送局から見学の問い合わせも来ているということ。こういった注目度の高さからも今回導入のシステムが与える放送業界へのインパクトの強さが感じられた。   *ProceedMagazine2024号より転載
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