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澤口 耕太

澤口 耕太

広範な知識で国内セールスから海外折衝、Web構築まで業務の垣根を軽々と超えるフットワークを発揮。ドラマーらしからぬ類まれなタイム感で毎朝のROCK ON PROを翻弄することもしばしば。実はもう40代。

第2回:リモートプロダクションを実現するソリューションを紹介

外出自粛など様々な行動に制約が課される中、リモートでの制作作業の出来るソリューションに注目が集まっています。ワークスタイルに合わせて、いろいろなやり方があるとは思いますが、そんな中からいくつかのソリューションを2回に分けて紹介しています。第1回ではsoundwhaleというアプリケーションを紹介しましたが、2回目となる今回はその他のソリューションをまとめて紹介。リモートセッションに関するソリューションはにわかに注目を集めている様子で、WEB等でも数多くのアプリケーションが紹介されていますが、その中からもっとも注目度が高いものを選りすぐってご紹介致します。

第1回の記事はこちら>>

Source-Connect ~ リモートセッションの老舗的ソリューション

リモートセッションを実現するソリューションとして、もはや老舗とも言えるのがSOURCE ELEMENTS社が提供するSource-Connect。インターネットを介して、遠隔地にあるアプリケーション同士を同期し、DAWのタイムラインにダイレクトにレコーディングをすることが可能です。
映像との同期も可能なため、音楽レコーディングだけでなくMA作業にも活用することが可能となっています。オーディオの圧縮率も変更できるため、ネットワーク環境によって最適なストリーミングを行うことが出来ます。トークバック機能とテキストチャットを搭載しており、遠隔地の相手とも密にコミュニケーションを取りながら制作を行うことが可能です。
VPN対応で、アプリケーションからストリーミング先を設定することも可能など、登場初期からセキュアな通信に対する意識が高いのも魅力です。

詳細な製品情報はこちら>>

  • 独自のAACコーデックによる低遅延/ハイクオリティな伝送
  • テキストによるチャット機能を搭載
  • 遠隔地にあるDAWのトランスポートを操作可能
  • 7.1chまでのマルチチャンネルに対応(Pro Xのみ)
  • 匿名VPNでの接続によるセキュリティ保護 ( ※ Pro / Pro Xのみ)
  • スタンドアローン または プラグイン として動作

    Sessionwire ~ ビデオチャット機能により円滑なコミュニケーションを可能に

    こちらは逆に、2019年頃から話題になり始めた新しいプロダクト。見た目は単なるビデオチャットですが、DAWトラックの出力をストリーミングし遠隔地と双方向のやり取りが可能。アプリケーションのウィンドウにドラッグ&ドロップすることで、簡単にファイルの送受信を行うこともできます。
    コミュニケーション機能はトークバックとビデオチャットのみで、テキストチャットはビルドインされていません。非圧縮のオーディオを伝送できるがビデオストリーミングやTC同期には非対応のため、どちらかというと音楽制作向けのソリューションと言えるでしょう。

    詳細な製品情報はこちら(英語)>>

  • 非圧縮のハイクオリティオーディオを伝送
  • ビデオチャット機能を搭載
  • アプリケーションウィンドウを使用してファイルを簡単に送受信
  • YouTubeやFacebookでの豊富なナレッジの提供、コミュニティーの形成
  • Audiomovers LISTENTO ~ 手軽にDAWからのオーディオ出力を共有

    とにかく手軽で使いやすいもの、という方にオススメするのがこちらのLISTENTOというプラグイン!DAWのマスタートラックにインサートすることで、オーディオをインターネットに出力します。センド用のプラグインとレシーブ用のプラグインがあり、双方がDAWを持っていればDAWを通してオーディオの送受信が可能。プラグインが発行するURLにアクセスしてブラウザ経由で聴くことも可能です。
    非圧縮音声の送受信が可能だが、AACを選択することも出来ます。オーディオクオリティー、レイテンシーを選択することが可能なため、インターネット環境に合わせて最適なストリーミングを実施できます。
    シンプル設計ゆえに、トークバックやチャット機能などのコミュニケーションに関わる機能は備えていないため、別途チャットツールなどを併用する必要があります。また、ビデオストリーミング機能もないので、Sessionwire同様、音楽制作に特化したツールと言えるでしょう。

    詳細な製品情報はこちら(英語)>>

  • DAWにプラグインとして挿すだけで出力をストリーミング
  • オーディオクオリティ、レイテンシーを調整可能
  • とにかくシンプルで煩雑な設定が不要
  • LUCI ~ 放送向けIPコーデックソリューション

    こちらは上記3製品とは少し趣が変わって、どちらかというと中継・ライブなどに活躍しそうな放送向けのソリューション。Mac / PCだけでなくiOSやAndroidといったモバイル端末上でも動作し、それらをIPコーデック端末として使用できるというものです。送信用と受信用のアプリケーションがあり、送信側が収録した音声はインターネット経由でただちに受信側へと送られます。ライブ送信だけではなく、音声を端末で録音したり録音したものを編集して受信側へ送ることも可能。受信側はWIN PCのみの対応ですが、複数の端末からの信号を受信することが可能で、いわばサーバーの役割を担います。

    詳細な製品情報はこちら>>

  • 高品質・低遅延での音声送受信
  • 端末側で送信中の音声を録音可能
  • あらかじめ録音された音声も送信可能
  • 双方向コミュニケーション可能
  • サーバー側は1台で複数の端末とのやり取りが可能

  • スタジオとミュージシャンの居住地が遠く離れていることも多い欧米では、リモートセッションは以前から盛んな分野。しかし、世界的にLock down体制が敷かれる中で新たな盛り上がりを見せているようです。こうしている間にも、各社随時アップデート/ブラッシュアップには余念がないようです。気になるソリューションは、ぜひチェックしてみてください!

    *記事中に掲載されている情報は2020年04月30日時点のものです。