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Rock oN Real Sound Project ~Products~

2016年5月11日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO)


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2000年に及ぶ音楽の歴史を持つヨーロッパの風土に生まれ育ち、数多くのグラミー賞獲得作品で使用されてきたPyramix。テクノロジーは音楽を伝えるために存在するという姿勢を貫くPyramixに備えられた数々の独自技術、そしてその品質を堪能するためのPyramix導入ガイド!

◎Pyramixを使うためにはなにが必要?

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DAW SoftwareであるPyramix、その最新バージョンであるPyramix10はWindows上で動作をします。PCはMassCoreという特殊な機能を利用するため、パーツレベルまで選別された専用PCが準備されます。専用設計された筐体には、データドライブとして6台の2.5inch HDDが搭載されRAIDが組まれたDSD対応の高速ストレージが搭載されています。また、System OSはm2 SSD上で動作し、非常に高速な起動を実現。

MassCoreは使わないという方には、Nativeバージョンが用意されています。Nativeであれば汎用のWindowsPCでPyramixを利用することが可能です。MacユーザーによるBoot Campでの使用事例もあります。MassCoreとは違い、手軽な導入を実現しています。Audio InterfaceはMerging社がリリースする至高の存在Horus / Hapiが有りますが、こちらはMassCoreを利用する際には必須のソリューション。Nativeの場合には、ASIO対応のインターフェースが対称となるため幅広いサードパーティーのラインナップからセレクトすることが可能となります。

◎すべてのエンジニアの要望に応えるDAW

Pyramixはスイスに本社を置くMerging Technologiesが、当初はオランダのレーベルであるフィリップス・クラシックスのために開発したDAWです。世界で最も厳しい現場のひとつである同社で認められた品質は、すぐに様々な場所で高い評価を得ました。Pyramixはその後もエンジニアたちの要求に応えるために進化を続けています。

DSD/DXDをはじめとした高品質オーディオ・フォーマットや22.2chまでの3Dサラウンドへの対応、最新のオーディオ伝送であるネットワーク・オーディオへの対応。そうしたフォーマットへの対応だけでなく、ワークフローを効率化する様々なコマンド・オプション、クロスフェードやファイル書き出しの豊富なバリエーション、ショートカットやマクロの作成、画面レイアウトやメニュー表示にいたるまでの徹底したカスタマイズ性など、DAWとしての基礎の部分で非常に柔軟で高い品質を誇ります。

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◎Pyramixのラインナップ、構成

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DAWとして驚くほどのオプションを持つPyramix。一つ一つの機能がコンポーネントとして提供されるために非常に多くのオプションから成り立っています。Merging社はよく利用されるオプションを組み合わせたBundleを提供していますので、先ずはBundleをベースに必要な機能を買い足していくという事となります。

前述のとおり、MassCore版なのか、Native版なのかという根本的な違いをまずは選び、その後に、DAWとして必要な機能を選択するというのがPyramixの構成方法。その機能比較は、以下の表をご参考いただくとして、選択の判断基準をご案内したいと思います。それは、なんといっても「DSDを使いたいか」ということに集約されます。DSDを利用するのであれば、必然的にAudio InterfaceはHorus / Hapiに限定されます。そうなると、やはりMassCoreがオススメ。レイテンシーなど全てにおいてベストな状況を構築できるMassCoreは最高品位の音質を提供するDSD / DXDを利用する際には是非とも合わせて使っていただきたい機能です。

Pyramixソフトウェア ライセンス別機能比較表 Pyramixソフトウェア ライセンス別機能比較表

◎Pyramix選択のポイント、MassCoreを知る

Masscore

Pyramix選択のキモとなるMassCore。このMassCoreとはどのようなテクノロジーなのでしょうか?単純にDSDマルチトラックを実現するための機能なのでしょうか?実はそうではありません。Mergingの高い技術力が生み出した、DSPを使用しない全く新しいSignalProcesserとなります。PCの起動時にCPUのCoreを専有しDSPとして動作させるMassCoreは、Pyramix Systemがそれまでに利用していたMykerinosと呼ばれるDSPカードの後継テクノロジーとして誕生しています。

Pyramixもかつては、Pro Tools HDシステムと同じように専用のDSPとそこに直接接続される専用のAudio Interfaceという組合せでシステムを実現していました。MassCoreは開発速度の遅いDSPを最新のCPUで置き換えるという、夢の様なソリューションを現実のものとしたテクノロジー。CPUのチップは開発サイクルが早く、さらにDSPチップと比較して膨大なパワーを持っています。MassCoreシステムでは、いかなるデバイスも追加することなく、44.1 / 48 kHzでの動作時に最大384チャンネルの同時入出力の確保、レイテンシーの低減、DXDモードでのDSDファイルの編集などが可能となります。

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Native、MassCoreのDSD/DXD機能の違い Native、MassCoreのDSD/DXD機能の違い

◎至高のAudio Interface “HORUS” / “HAPI”

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Horus

Horus

Mergingが開発したネットワーク・ベースのオーディオI/OであるHorusは、Pyramixと組み合わせて使用することで11.2MHzまでのDSDレコーディング / プレイバックを実現します。Pyramix以外のDAWと組み合わせて使用することも可能で、その場合Horusは高品位なマイクプリ、AD/DAを提供するASIO/CoreAudio対応のオーディオI/Oとして機能します。ブラウザ・ベースのアプリケーションによりディスプレイ上からのリモート操作が可能。リスニング・ポイントを離れることなくHorusをコントロールすることができます。

Hapi

Hapi

HORUSとHAPIの違いは、オプションカードスロットの数。Horusは6Slotを持ち、高い拡張性を誇ります。Hapiは2 Slotとなり、コンパクトな1Uの筐体。オプションカードには、DSD対応のMic Pre搭載8ch AD、DA。PCM 192kHzまでのAD/DA、Pro Tools HDXカードと直接接続できるmini-Digilink portなど様々な機能を提供します。Ravenna(AES67)規格準拠のネットワーク・オーディオ・インターフェースであるHorusは、LANケーブル1本でシステムと接続、ギガビット・スイッチを使用することで、手軽にシステムを拡張することが可能です。

◎SPEC

HORUS
●フロントパネル 4.3″ TFT液晶タッチスクリーン,PPMメーター,ルーティング / ゲイン / シンク設定,2 x ヘッドフォン出力(6.3mm & 3.5mm )
●デジタル入出力 AES/EBU 24チャンネル(D-Sub25),MADI 64チャンネル(BNC / SC)
●データ・ポート Ravenna入出力ポート(RJ-45) ※176 I/O@1fs
●シンクワードクロック入出力(BNC),LTC入出力,GENロック入力,MIDIまたはBi-Phase入出力(D-Sub15)
●オプション仕様 最大6枚までの拡張スロット(A/DまたはD/A),セカンダリーMADI拡張スロット,GPIO拡張ボード,リダンダント電源サポート
●重量 (リダンダント電源を除く) 6.5 kg
●サイズ (2Uラックマウント) W483 x D320 x H89mm
●電力ソース (AC) 90V-260V,47-63Hz
●消費電力 最大60W
●フロントパネルTFTサイズ / 解像度 4.3” / 480 x 272 ピクセル

HAPI
●フロントパネル OLEDスクリーン,ロータリーエンコーダー,PPMメーター,ルーティング / ゲイン / シンク設定,2 x ヘッドフォン出力(6.3mm & 3.5mm)
●デジタル入出力 AES/EBU 8チャンネル(D-Sub25),ADAT 8チャンネル&SPDIF 2チャンネル(オプティカル Toslink)
●データ・ポート Ravennaポート(RJ-45) 
●シンクワードクロック入出力(BNC)LTC入出力/GENロック入力(D-Sub15)
●オプション仕様 最大2枚までの拡張スロット(A/D,D/A または MADI),ACまたはDCパワーサプライに対応
●重量 4.5 kg
●サイズ(1U) ※ラックマウント・ブラケット取付可 W483 x D320 x H44mm
●電力ソース (AC)90V-260V,47-63Hz
●電力ソース (DC)10-14V
●消費電力最大30W
●フロントパネル・ディスプレイ/ 解像度 OLED 160 x 128 ピクセル


◎OPTION CARDS

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・AD8D/AD8DP
8chのADカード。AD8DPカードにはMic Preが付属します。更にDSD256/128/64対応はこちらの製品。AD8Dは192kHzまでのLine入力の製品です。

DA8:DA8P

・DA8/DA8P
8chのDAカード。DA8PはDSD256/128/64対応の製品、DA8は192kHzの製品。オートミュートが備わり、電源投入時のポップノイズをキャンセルします。

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・ADA8
8chのAD/DAカード。1枚のカードでAD/DAの両方の機能を提供します。PCM 192kHzまでの対応となりますが、Horusに搭載することで2Uで48chのAD/DAを提供することが可能となります。

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・MADM/MADS
MADIの入出力を拡張するカード。1枚のカードで2系統のMADIを増設可能。MADMはMultimode-Fiber版、MADSはSinglemode-Fiber版となります。

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・PT64
Pro Tools HDXと直接接続することのできる2系統のmini-DigiLinkを提供する製品。1台のHorusに2枚まで搭載することが可能で最大128chの接続を実現します。


◎DSD / DXDを再確認、その技術を振り返る

改めて、DSDそして、Merging独自の技術により、そのクオリティーを保ったまま、編集を可能とするDXDをおさらいしてみましょう。

◎DSD

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ソニーとフィリップスが共同で開発したDSDフォーマットは、かつてはSACDの記録形式くらいにしか使われていませんでしたが、音楽配信が発達するにつれ、次第にポピュラーな存在となってきました。当初のDSD(DSD64)はサンプルレートが2.6MHzでしたが、Pyramixではその倍の5.6MHz(DSD128)、さらに倍の11.2MHz(DSD256)というサンプルレートを持つDSDで録音/再生が可能です。PyramixではこのDSD256で最大64chまでの同時入出力が可能です。

◎DXD

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DSDは1bitの信号であるため、原理的に編集が出来ません。2値1桁しか表現出来ないDSD上では、1+1の答えすら返せないからです。DXD(Digital eXtreme Definition)はMerigngがSACD制作のために開発した、DSDを編集するためのフォーマットです。DSDを352.8kHz/24bitのPCMとして処理する技術で、DSDからの劣化を最小限に食い止めながら、クロスフェードやプラグイン処理などを可能とします。

◎DSD/DXDファイルを無料でダウンロード!

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30を超えるレーベルから850近いタイトルをラインナップするDSD配信販売サイトNative DSD MusicとMergingがタイアップして、Native DSD Musicのサイトで11トラックを無料で配信しています。同じトラックをDSD64〜DSD256、DXD、ステレオ、マルチチャンネル・サラウンドなど様々なミックスで聴くことが出来ます。Eメールを登録するだけのアカウントを作成すれば、誰でも無料でダウンロード出来ますので、DSD再生環境をお持ちの方はぜひお試しください。

>>Native DSD Music サイトはコチラ


Rock oNではREAL SOUND Projectとしてクオリティ豊かなレコーディングをコーディネートしていきます。クラシックの収録から、ミュージシャンの息吹が伝わるジャズのレコーディングまで、現場のリアルなサウンドと感動をリスナーに伝えることができる、その一翼を担うのが今回ご紹介をしているPyramixになるのではないでしょうか。明日、5/13はFirst Impression Reviewを公開!! Pyramixの最大の特長とも言えるDSDに触れた感動を皆様にお伝えしていきます!!

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記事本文・構成 : ROCK ON PRO

※ 記事中に掲載されている価格・割引率・購入特典・ポイントや仕様等の情報は 2016年05月11日 記事更新時点のものです。

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*本記事の内容は、特に断りのない場合掲載時点での情報を元に書かれています。


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