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JBLの本気がここに。新開発ドライバーとウェーブガイドによる高解像度モニター ~JBL M2 & LSR7 Series~

【636*250】20160418_JBL

※musikmesse2017にて本レポート掲載のJBL LSR 7 seriesにアクティブタイプが登場しました!! その模様はコチラからご覧ください!!
 
JBLと聞いてモニタースピーカーを想像する方は、思わずその姿を見ただけでニヤリとしてしまうのではないでしょうか?15inch=38cmの新開発のウーファーとラインアレイのフラッグシップである”VTX”シリーズと同じ3inch=4.5cmのコンプレッションドライバーを採用。専用の筐体、そしてHF用のWaveguideは専用に新設計されたImage Control Waveguideを採用と、ほぼ全てがゼロから新設計されたJBLの技術の粋を集めた製品がこのM2。まずはその礎となったモデルを振り返ってみましょう。

◎JBLのポジションを確立したスタジオモニター「4344」「4312」

現在のJBLはライブ・コンサートといったラインアレイから小型スピーカー、店舗やレストランなどの設備用モデル、更には映画館のスピーカーシステムなど、非常に幅広いラインナップを持っています。振り返ってこれまでの歴史を紐解けば、「4344」「4312」などスタジオモニターの定番として名を轟かせたモデルも数多くリリースされてきました。
 
その定番と呼ばれた「4344」は1982年に登場した3way Speaker。その特長はHFドライバーの前に設置された音響レンズと呼ばれる仕掛け。スリット状のフィン形状のこのレンズは均一な指向角をもたらします。LFドライバーはJBLの伝統とも言える15inchを採用。やはりJBLといえば、15inchというファンの方も多いのではないでしょうか?「4312」も数多くのスタジオに採用されました。コンパクトな3wayスピーカーでありながら12inch=30cmのLFドライバーによる圧倒的な低域が印象的な機種。今でも後継機が生産されるJBLを代表するモデルとも言えるでしょう。このようにJBLのモニターは大口径のLFドライバーによる余裕ある低域を特長にしてきたという伝統があります。

◎JBL M2 / フラッグシップが指し示すJBLの現在進行形

【636*400】20160415_M2

ヒビノ株式会社 田處氏

ヒビノ株式会社
田處氏

ヒビノ株式会社 伊藤氏

ヒビノ株式会社
伊藤氏

今回ご紹介するM2はスタジオモニターのフラッグシップモデル。JBLほかHarman Groupのプロオーディオ製品の国内代理店であるヒビノ株式会社 田處氏、伊藤氏にその製品特長や開発のいきさつを伺ったほかデモ機も持ち込んでいただきスタッフで試聴。店頭での展示も行っておりますのでご来店の際は是非最新のJBLサウンドをご体験ください。まず、筐体サイズはコンパクトな設計でメーカーとしてはスモールからミドルサイズのスタジオへの導入を想定しているとのこと。バッフルに埋め込むという想定ではなく、あくまでも自立しての使用を念頭に設計されています。その証拠にバスレフポートは正面向き、背面にはスピーカーコネクターのみという仕様。かなり壁に近づけてセッティングしても問題が無いように考えられていることが判ります。

20160415_PRO_JBL-16

◎JBL M2 / 15inch LFドライバーが生み出す豊かな「うねり」

2216Nd

続いて低域のユニットから見ていきます。ここにはJBL伝統の15inch LFドライバーを採用。伝統を受け継ぎながら進化を続けるこの2216Ndユニットは、M2の為に新たに開発されたまさにハイエンドなユニット。Ndはネオジウムマグネットの意となります。ボイスコイル径3inchで123dB maximum SPLという高出力、しかも低域特性は20Hzまでの高性能を発揮しています。
 
しかしこの15inchユニットの本当の魅力は数字に現れる部分ではない印象で、やはりこの口径サイズのユニットが発する低域は、体で感じることが出来る「うねり」があります。このボディーソニックは大口径、大容量のキャビネットならではのもの。ニアフィールドスピーカーに搭載される小口径のLFユニットではどうやっても出せない低域があります。
 
しかもサブウーファーなどを使った2.1chシステムとは異なり、M2であればシンプルな2wayで実現できるというのもポイント。しっかりとダンピングの効いた大口径ユニットが発する低域は、バスレフなどにより作られた低域とは違ってダイレクトに体で感じることが出来ます。この気持ち良い低域。是非とも店頭のデモ機で体感してください。

◎JBL M2 / Image Control Waveguideで幅広く取れるリスニングポイント

20160415_PRO_JBL-1

そして、新設計のImage Control Waveguideは、指向性の狭いHFドライバーの出力を均一に広い範囲に届けます。測定結果からも左右30度までであればほぼフラット。60度でもかなりの均一性が保たれていると言えます。これは体感としても大きな効果があり、多少リスニングポイントがずれたとしてもステレオ感を保つことができています。片方のスピーカーの前まで行ったとしても「センターが見える」、ちょっと大げさかもしれませんが、それほどの効果をしっかりと感じられます。

M2周波数特性
M2周波数特性
既存のスタジオモニターの周波数特性
既存のスタジオモニターの周波数特性

そして、ユニットの話ですがこちらは”VTX”からの移植となるD2430Kが採用されています。この3inchドライバーはD2と呼ばれる非常に珍しいデュアル・ダイヤフラム、デュアル・ボイスコイルによるユニット。2つのリングダイヤフラムで構成されたユニットは、可動質量の低減など様々な恩恵を得ています。M2はこの2つのユニットをクロスオーバー800Hzで設計しています。このD2ドライバーは800Hzから40kHzという広帯域を受け持ちますが、それが非常に良い効果を生み出していると感じます。コンプレッションドライバーに中域から受け持たせることで非常に開放的で、直線的なスピード感あるサウンドを得ることを実現。他とは違う、まさにJBLと感じるサウンドを生み出しています。

D2_Exploded

幾つかのメーカーがスタジオモニターへのコンプレッションドライバーの導入を提案してきていますが、その特徴的であるストレートなサウンドはやはりドーム型のHFドライバーでは生まれない独特なもの。1inch程度の小型のドライバーは痛いほどの高域になってしまうこともありますが、3inchという大口径を採用しているために刺激的ではあるものの、ほどよい滑らかさも手に入れている印象です。

◎JBL M2 / micro-techシリーズの血統を感じさせる I-Tech 4×3500HDでドライブ

I-Tech 4x3500HD

ドライブする推奨のアンプはJBLと同じHarmanグループのAmcronのフラッグシップモデルI-Tech HDシリーズ。バイアンプ駆動のスピーカーとなるため4ch分のアンプが必要、今回の店頭展示ではI-Tech 4×3500HD をお借りしています。こちらは2Uの筐体で4chの2100W(2Ω)という大出力モデル。このアンプに内蔵されているBSS OMNIDRIVE HDによりクロスオーバーなどが処理されます。I-Tech HDシリーズにはM2のプロファイルが登録されているためにセットアップが簡単に行えるのも利点だとのこと。更にBSS製のプロセッサーによりルームEQ等の補正を掛けることも可能という多機能ぶりです。音質もmicro-techシリーズの血統を感じさせるダンピングの効いたAmcronらしいサウンド。カタログスペックとしてもラインナップ最強のダンピングファクター5000以上というのが頼もしい1台。改めて、パッシブスピーカーを大容量のアンプで余裕をもって鳴らしきる。その良さを体感しています。

Audio Architect
Amcron I-Tech HDシリーズを制御する「Audio Architect」ソフトウェア

◎JBL LSR 7 series / そのサイズから想像を超える音像が飛び出す

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JBLの伝統的なラインナップとも言える2way(大口径LF + コンプレッションHF)の流れを組む、新しいスタジオモニター”LSR 7 series”。こちらはM2と同じコンセプトでニアフィールドにダウンサイジングしたモデル。M2で触れた大口径LFドライバーによるボディーソニックは残念ながらこのサイズではさすがに難しいものの、ユニットから筐体まで全てを新設計したLSR 7 SERIESは驚くほどの完成度。まさにJBLのスタジオモニター再参入への強い意志を感じさせるモデルとなっています。

◎JBL LSR 7 series / 広い指向角、広いリスニングエリア

2409H_explode

中高域を受け持つコンプレッションドライバーには新開発の2409Hが採用されています。コンサート用等のスピーカーで求められるロングスロー・高耐久性などのファクターではなく、高再現性を実現するために性能を絞り込んだ設計。高出力且つ36KHZまでという広帯域を獲得しているこのドライバーユニットはM2で開発されたImage Control Waveguideのダウンサイズ版に接続され、高品位なサウンドを届けます。
 
Image Control Waveguideの広い指向角は、指向角を狭めるという現代のトレンドと真逆のコンセプト。広いリスニングエリアはスタジオとしての利便性を高め、ミキサーポジションだけではなく、クライアントポジションでもベストに近い音を届けられるということ。

◎JBL LSR 7 series / ワンサイズ上の出力を実現する新設計ユニット

20160415_PRO_JBL-11

低域を受け持つLFユニットも完全に新設計のユニット。HFのドライバーがM2と比べて小径となっているためにクロスオーバーは5inch のLSR705iが1.9kHz、8inchのLSR708iが1.7kHzとなっています。M2と違い内部にネットワークを搭載したパッシブスピーカーですのでバイアンプだけではなく、シングルワイヤーでの駆動も可能となっています。推奨となるアンプは同じくAmcronのDCi series Network。こちらもBSSのプロセッサーを搭載しているのでLSR 7 seriesに合わせた最適なチューニングがプリセットされているのがポイント。もちろん、ルームEQも掛けることが可能です。
 
サウンドの特徴はまさにM2の小型版。コンプレッションドライバーによるストレートな高域は大きな魅力です。そして小型ながらに高音圧を出力できるのもこのモデルの魅力。LSR 705iで107dB SPL(peak)、LSR 708iでは114dB SPL(peak)というワンサイズ上の出力を持ちます。HFの音の飛び出しもさることながら、本当に測定値としても音圧が出るモデルとなっています。

◎JBL LSR 7 series / パッシブの優位性を再発見する

【636*300】DCi Series Network

そしてパッシブのスピーカーのメリットでもある、「スピーカーへの電源供給が必要ない」というのも設置面ではメリット。机の上のケーブルが減るのは誰もが歓迎したいのではないでしょうか?音質面でも余裕のある出力のアンプで駆動したサウンドには、広がりがあると感じます。高負荷での連続使用時の放熱も別体となることは有利。故障時も切り分けがシンプルなためダウンタイムの短縮にもつながります。サイズを超えた高出力を持つLSR 7 series。パッシブだからと考えてしまう理由はありません、コンプレッションドライバーはPA用だから、、という先入観も差し置いて、高品位な製品はここまでの再現性と迫力を両立できるという事実。それはJBLの本気を表わしているのではないでしょうか。


JBLの最新ラインナップとなるM2 / LSR7 Series 。独自のコンセプトで新たなユーザーを獲得していくという「JBLの本気」が色濃くサウンドに現れています。ROCK ON PRO 渋谷リファレンススタジオではこの3機種をデモ設置、テキストから得た印象を実際の体験として感じ取れる環境が整っています。この機会に是非そのサウンドを確かめてください。


>>詳細メーカーホームページはこちらから
“JBL PROFESSIONAL”
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※文章内では全て「JBL」と表記していますが、「M2」「LSR705i」「LSR708i」「VTX」は、JBLのプロフェッショナル・ライン「JBL PROFESSIONAL」の製品です。

*記事中に掲載されている情報は2016年04月18日時点のものです。