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ご好評をいただいた必見ノウハウ満載のDM限定コンテンツ「Discover Sound」をWeb化してご紹介します!!

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ダイレクトメールでご送付させていただきご好評をいただいた「Discover Sound」が待望のWeb化です!! サウンドプロダクションをネクストレベルに引き上げるプロダクトの数々からProToolsの即戦力TIPSはもちろん、ミックスノウハウまでROCK ON PROのスペシャリストが詳細解説する注目のコンテンツが満載!!
今回はそのDiscovery Soundの中からWavesを用いたミックスTIPS「他人には教えたくない!コーラス・ミキシングテクニック by WAVES」をWebへ移植、ご紹介します。その他のページはPDFでダウンロード公開、ぜひご確認ください!!


Discover Sound / 03 Plug-ins Creative Technique
他人には教えたくない!コーラス・ミキシングテクニック by WAVES

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メインボーカルのミキシングに関してはいろいろなところに書かれていますが、コーラス、ハモリのミキシングテクニックって意外と何処にも書かれていなかったりしますよね。いくつかパターンに分けて現場時代に駆使していたテクニックをこっそり公開しようと思います。

しっかりと聞かせたいツインボーカル的なハモリ

コブクロやゆずのようなツインボーカル的なハモリは、基本は2つのトラックともメインボーカルとしての加工をまずは施します。もちろんそこからレベルだけでバランスを取ることももちろん有りますが、主旋律がどちらなのかはっきりしている場合には、ハモリパートを少しだけ後ろに定位させたり、音像を少しだけぼかしたい、なんてことがあるかと思います。こんな時に便利なのがDelay。今回はいろいろなパターンで活用できるWAVESのDoublerを使います。このプラグインはマルチタップ・ディレイにその定位と、モジュレーション制御できるピッチシフターが組み合わされたまさにエンジニアの秘密のテクニックを発揮させるプラグインです。
定番の手法としてはセンターパンで、3~10msくらいのショートディレイを掛ける方法(Feedbackは控えめに)(図1)。Dublerを使えばそこに少しのPitchShitが加えられるのがポイントで、パラメーターとしてはDetuneがそれに当たります。これが程よいスパイスとなりメインを邪魔せずにハモりを浮かび上がらせる効果を発揮するのです!このピッチをずらすということの意味はお分かりでしょうか?『同じバイオリンを何本重ねてもアンサンブルにならない』と言うのは有名な話です。これは楽器、演奏者が同一でピッチのズレが無い場合にこのような事象が起きます。微妙なピッチのズレは厚みを生み、サウンドを前に押し出す効果が有るのです。ハモリも同様にディレイで奥に押し込んだサウンドに厚みをもたせ、奥にいるものの存在感が有るサウンドメイクを行えます。WAVES DublerはこれをDetuneとModulationの2つのパラメータで再現しているのですが、難しいことをしているのではなくPitch ShiftであるDetuneのパラメーターをLFOで変化させるという仕組み。しかし、このようなPitch Shiftと協調して動作するプラグインはそれほど多くないのが実情です。それでは具体的なTIPSをみてみましょう。
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図1.Doublerでセンターパン、Detuneが肝心

HIP HOP的左右に張り付いたコーラス

もはやオケの一部と言っていいような存在感で左右に張り付いたようなコーラスをよく耳にしますが、どのような加工が行われているのでしょうか?これは録音時には必ずダブル(OKテイクを2つ残しておくという意味)で収録をします。それをパンで左右に振り分け通常のボーカル処理よりも少しだけ強めにコンプでレベルを均します。これだけでもだいぶWALL感が出てきますが、存在感が大きすぎるので輪郭を保ったままに芯を抜きたいと思うことでしょう。。きっとそうなるはずです(笑)。ここで再びDublerを登場させ、今度はちょっと多めのFeedbackでショートディレイを掛けます (図2)。ディレイ・タイムは2ms以下、少し発振したような感じにします。これを適度にブレンドしていくと位相のズレにより芯が抜けていくんですね。Pitchシフトもうまく合わせればBigながらもメインを邪魔しないクールなコーラスが完成です。
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図2.ショートディレイ、位相のズレで芯を抜く

ボーカルに寄り添ったパッドのようなハモリ

上下にハモリが積まれ声部は多いのに暑苦しくない。そんなサウンドをサビなどでよく耳にすると思いますがあれはどうやっているのでしょうか?メインボーカルからピッチシフトで作るとそうなるよ、、といった意見は却下して、しっかりとダブルで録音するところから始めて下さい。まずはEQですがHPFで厚みを消します (図3)。LFのEQでもいいのですがトラック数が多い場合にはバッサリ切り落としてしまったほうがスッキリします。ここは両方試して欲しい厚みを確保できる方にして下さい。
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図3.ハイパスフィルターで厚みを消す

そして、パンニングですが、振り切らずにPro Toolsで60~80位から調整するのがオススメです。何故かと言うとその後のDublerの使い方にポイントが有ります。やはりココでもまずはショートディレイ (図4)。2~5ms程度のディレイでFeedbackは0にして下さい、右に定位させているものは左に、もう一方は逆にパンニングをします。これでダブルで録ったものが擬似的にクアッドに。これがしたかったからパンは中間定位だったんですね。ココであまり広がり感を感じられない時はPitchずらしのテクニックとディレイ・タイムを調整してみてください。
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図4.再びDoublerでショートディレイ&PAN

そして、オケに溶かすために30~40ms程度である程度のFeedback量を持ったディレイを今度は右のものは右に振り切りのパンに設定します (図5)。このディレイにはモジュレーション付きのPitch shiftを設定して下さい。モジュレーション量はDepthとRateで調整を行います。これを加えていくと、どんどんフワフワした感じになってきませんか?低域の加減と各タップのディレイのゲインでかなり追い込めるはずです。どこまでオケに溶かすのかはさじ加減次第ですが、ぜひとも試してみてください。
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図5.オケに溶かすためにディレイ、右なら右へPAN振り切り


text by 阪田 賢一郎 ROCK ON PRO Sales Engineer
A93DA333-3A24-49B2-90E3-98C11A954DC1エディットの鬼としてボーカリストから恐れられていた現役時代。極限までピッチ修正ソフトを使用しないポリシーでボーカルセレクトを貫いた結果、1万超えのフェードファイルを生成したことも。 Pro Toolsオペレーターとしてレコーディングの現場に出入りし、そのまま録音の魅力に取り憑かれスタジオエンジニアとしてキャリアをスタートさせるという異色の経歴の持ち主。現場で培った感性と機材知識を活かし、制作をより効率的により楽しくなるソリューションを提供できる幅広い視野からの機材紹介を行う。 最近、沖縄楽器のそこそこいい三線を購入し、泡盛を傾けながら目下練習中!


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*記事中に掲載されている情報は2015年07月22日時点のものです。