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Avidライブサウンドシステム S3L / Pro Tools | S6セミナー レポート

AVID セミナーレポート

勢いの止まらないAVIDのコンソールラインナップ。2014年9月2日に城西国際大学紀尾井町キャンパスにて行われたS3L及び、S6の新規の発表会の模様をレポート!!ライブサウンド用のS3Lがプロダクションよりの機能をどんどん取り込んでハイブリッドな利用を提案。S6は先日発表のVer 1.2の商会がメインでしたが、TAC systemから遂にモニターコントローラーが登場。ラージコンソールで実現されていた様々な機能を実装した注目の製品が登場しています。

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◎S3L新機能
VENUE 4.5とEuControl 3.2で実現するハイブリッドなコントロール

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昨年IBCでの発表からすぐに現場で受け入れられたS3L。従来のVENUEユーザーならば、ソフトウェアが同一なのでトレーニングなしでもすぐにオペレート可能なコンパクトなライブサウンドシステム。AVB、EuCon、VENUE Softwareとアプリケーションベースの最新機能をずらりと揃え、ハードウェアとしてはHDXをエンジンとして実装。まさに次世代のAVIDを象徴する一台でした。

今回のVENUE 4.5では、遂にHDXの機能を開放するフル64bit化を実現。プラグインもAAX 64bitへとブラッシュアップされました。64bitということで今後の開発に大きな余力を起こしていることが予想されるS3L、その進化からは目が話せません。

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ライブコンソールとしての注目の機能は、Stage Boxの共有。2台のE3エンジンで同じStage Boxを共有し、それぞれ個別のMicレベルを取ることが可能となりました。Masterとして掴んでいる方がアナログドメインでのゲインを調整し、もう一台はデジタルドメインでのレベル調整をなっているとのこと。
もう一つ、VENUEユーザー待望のGEQのフェーダーでの操作も実現!!世界的にも一番多くのユーザーリクエストを受けていた機能だとのこと。
他にもVCAスピル、フェーダーレイアウト、フェーダーのカラーリング、バンクセーフなど、多くの実用的な新機能を実現しています。設定したフェーダーレイアウトは、Snapshotへ保存も可能とのことで、今後活用の幅が広がること間違いありません。

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ProToolsとの連携も非常に大きな更新が行われ、AVBを通じての64ch I/Oを実現。頭分けでのパラレルレコーディングを実現しています。AVBなのでEthernet Switchさえあれば分配器などの用意無しに2台のPro Toolsでの同時録音も可能。EuControl 3.2により、S3コンソールとの密接な連携を実現しています。パネルにロケートなどDAWならではの機能もアサインすることが可能なのでライブが終了したらすぐにミックスダウンを行うことが可能です。もちろん、フェーダーオートメーションなどEuConなので、レスポンスも十分。

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今後のS3Lの展開に非常に期待の持てるプロダクトであると感じています。今の時点でも十分にミキシング作業にも活用の可能なスタイリッシュな簡易Audio I/F内臓のコントローラーだと思います。単品売りの予定が無いというのが非常に残念ですがAVIDさん、是非ともご検討おねがいします!!


◎拡大するS3Lの世界
AVB CUEシステムなど周辺ソリューションも登場!!

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その後は、S3LとAVB接続での連携が可能なCUEシステム”Pivitec”の製品紹介をDigicomさんから。まさにネットワークオーディオならではのスタイリッシュかつ高機能なモニターシステムの構築が可能です。


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弊社輸入事業部からはいち早くVENUE 4.5 AAX64bitに対応したMcDSPとSonnoxのプラグインのご案内


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最後には、実際に現場でS3Lをお使いいただいているFreewayの松浦様から現場での実際の事例をご紹介いただきました。このVENUE 4.5は早ければ月末にはリリースされるということなので、楽しみですね!!


◎S6の進化をハンズオン
最新ver1.2の解説、MADI実装のモニターコントローラーも!!

後半戦はS6の最新バージョンであるVer 1.2の解説。その大きな機能追加の全貌は、こちらの記事でご確認いただくとして、そのとなりにあった、見慣れないコントローラーに注目です!!

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TAC systemの最新プロダクトとなるVMC-102と呼ばれるこの機械はなんとモニターコントローラー。I/O部分は?とコンパクトすぎる筐体を見て質問したところ、MADIを実装して、このサイズで、64ch I/Oを実現しているとのこと。

DirectoutTechnology社のANDIAMOをそのフロントエンドとしては想定。ANDIAMOはAD/DAとしてだけではなく、内部にフルマトリクス可能なルーターを実装しています。その機能をコントロールすることでモニターコントローラーとしての動作を実現しているということです。他にもNTP社のI/Oも対応する予定だということです。

操作は、タッチパネルでの軽快な動作。ダウンミックス、チャンネルディレイ、OSCなど、現場で要求される機能をしっかりと実装しています。ソフトウェアベースのため、INPUT、OUTPUTの組合せはMADIの上限である64chまで自在だということ。64chの一括コントロールなどという極端な設定も可能!!このチャンネル数、今話題のDOLBY ATMOSの最大スピーカー数と一致していますね。ということは、RMUのあとにVCM-102を設置すればS6の盤面上からマスターボリュームのコントロールが可能だということですね!チャンネル数に余裕があるのでサラウンドソースも5.1chならば10系統もの設定が可能です。

外部からのコントロールはEuConへの対応を考えているとのこと。プレゼンテーションの中には出てきませんでしたが、S6との互換性に注目が高まります。また、このコンパクトな筐体のサイズは、S6のProcess、Knob Moduleと同一のサイズ。ブランクを1箇所用意しておけばそこへ実装が可能です。電源も同じ12Vの内部電源がそのまま利用可能だということです。

更にTRITECHからリリースされるAGS-VMCと合わせて利用すればTB、Cufなどと連携のとれたトータルでのコミュニケーション機能を手に入れることが可能です。
ラージフォーマットのコンソールと同レベルのモニターセクションの構築が可能となる注目の製品の登場です。リリースは年明け早々、価格は40万円前後となる予定だとのコメントを頂いています。

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*記事中に掲載されている情報は2014年09月05日時点のものです。