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ROCK ON PRO
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NAB2010 > RED EPIC(エピック)、SCARLET(スカーレット)TATOO(タトゥー)新登場!ラスベガス 現地ショートレポート その3!
NAB会場からは少し南に離れた Tropicana Hotelで、現地時間の4/14にRed User Special Partyが開催されました。なかなか実機に触れることの出来ない最先端のREDプロダクトが、ハンズオンで登場!さらに、将来を見据えたさまざまなプレゼンが行われました。
数年前には、数百人程度だった参加者数も今年は数千人を超える参加登録があったそうで、Canon 5D MkII/7Dに押され気味の感がありましたが、やはり注目度は抜群だと言う事が出来るでしょう!
もともと用途に応じた組み合わせによる構成を自在に組めるRED Digital Cinemaのプロダクトの数々ですが、今迄モックアップでしか見る事の出来なかったEPICの実機がついにお目見え!
DSML(Digital Steal & Motion Camera)のコンセプトのもと、開発が進んでいるEPIC、SCARLETは、それぞれ5K/3K解像度の2/3センサーを持つブレインを基本に、RED ONEで培ったノウハウを元に開発された豊富なレンズ/オプションを組み合わせる事が可能です。
EPIC/SCARLETにオプションで追加出来るリモート・コントローラーREDMOTE、さらに操作系の充実したREDMOTE Proの発売もアナウンスされています。
純正のRED LENSだけでなく、様々なレンズを使用可能にするマウント・アダプターも用意され、あらゆる用途に対応可能。よりコストパフォーマンスに優れた3KカメラSCARLETの発売開始も待ち遠しいところです。
EPICベースで、よりスチルカメラに近い撮影を可能とするTATOOもお目見え。オプションのグリップ等を搭載すると、デジタル一眼のようなホールドも可能。
また、CFカードを記録媒体にするREDにおいて、HDDや光学ディスクに書き込む事も可能。カメラに搭載するRED RAYを再生するためのドライブも登場!
EPICベースのTATOOは、よりコンパクトなボディで、直接のライバルとなると思われるCANON等のデジタル一眼に対して、動画撮影での優位性と、解像度等の点でアピールしていました。
RED Gripを装着して、デジタル一眼のようなホールドを実現したTATOO
近年、盛んになっているCANON 5D MkII/7D等のモーション撮影用のアクセサリー類は、PANAVISIONやREDの影響を強く受けている事が分かります。
基本構成がブレーンのみという事から、実態をつかみにくい方も多いかもしれません。
勢揃いしたブレーン。EPICが予想価格で$28,000近辺、SCARLETがブレーンのみで$4,000前後、レンズ付きのコンプリートキットが$5,000前後という話しが漏れ伝わってきています。
シンプルにグリップのみとしたTATOO(上)と、バッテリーを含めたフルオプション状態のEPIC(下)
4KカメラのRED ONEユーザーに対する、EPICへのアップグレード・パスも用意される事がアナウンスされており、”常に完成を目指したベータ仕様”を意識した姿勢が見られます。
さらに、今後の展開として、より大型のイメージセンサーを採用した6K/9Kカメラの開発も既に発表されており、今回のNABでも話題の大きかった3Dへの対応もいち早くアナウンスされています。
今回のNABで発表になったAVID Media Composer R3D対応ですが、現状では容量の大きなR3Dを直接ハンドリングするのは至難の業と言えます。
REDでは、R3D RAWデータのリアルタイム現像を可能にするRED ROCKETとあわせ、R3Dワークフローの中心となる、REDCINE-Xを用意していますが、今回そのニューバージョンが発表されていました。より快適なワークフローの構築に関しても、大きなリソースを注いでいる印象です。
EPICで実現している5K画質に関しては、RED自身でも認めているように、まだまだ改善の余地を持っているという意見がある様ですが、様々な制約を受けずに、自由な発想と開発で斬新なアイディアを実現しているREDの快進撃は続きそうです!