本サイトでの Cookie の使用について

Shibuya 03-3477-1776
Umeda 06-6131-3078

«投稿

Author

ROCK ON PRO

渋谷:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツ1F     03-3477-1776     梅田:〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西2-2-1 東梅田八千代ビル1F    06-6131-3078

立上がりの速い濃密な空気感を演出!魅惑のMillenniaサウンドの秘密!


サクラメントの東に位置するMillennia Mediaでは、その工房の外観からは想像もつかない珠玉の製品を生み出しています。
トランスレス回路を採用し、サウンドの変化に影響を与えるものを一切排除したシンプルな製品の数々は、1台1台丁寧にフルハンドメイドで組み立てられているのです。
その場の空気を余す事なく捉える事が要求される、クラシックのレコーディングの現場で、絶大な信頼を得るそのサウンドは、速い立ち上がりと、独特の濃密な空気感を、あなたのサウンドに与えてくれるでしょう。
まずは、その魅力のすべてを凝縮したとも言えるチャンネル・ストリップ、魅惑のSTT-1のご紹介です。


魅惑のSTT-1は、ヴォーカルを含むソリストのミュージシャン
特別なsomethingをミックスに加えたいエンジニアの方に最適!

マイクプリ/EQ/ダイナミクス/ディエッサー/DI/マスターフェーダーを高次元で詰め込んだMillennia STT-1は、まさに最高級コンソールのチャンネル・ストリップという事ができます。
その場の空気感を余すところなく捉えるだけでなく、音楽的な濃密さを演出してくれるマイクプリ、そしてラインドライバーは、レコーディングに強い拘りを持つソリストのミュージシャンや、エンジニアの方に是非試していただきたい逸品です。
個人的には、これでコンソールを作りたいくらいです!


Millennia Mediaの歴史

Millennia Mediaは、クラシックのワンポイント収録でのリアルなサウンド収録の際にセレクトされる、マイクプリアンプの筆頭に位置しているのは誰もが認めるところでしょう。
創業者でもあるJohn La Grouは、7歳の頃からエレクトリック・ギターの演奏を始め、同時にアンプやペダルボードの自作も行うような少年でしたが、なんと、1974年のLA Hiltonで行われたAES出展が、そのMillenia Mediaの原型となる最初だったのです!
その後、1985年にシリコンバレーのコンピューター会社、後のACERに勤めていたJohnは、数年後に出会ったCynthiaとともにMillennia Mediaを立ち上げました。
当初は、様々な業務をこなしていたMillenniaでしたが、1991年頃にクラシックやJAZZのレコーディング・エンジニアを勤めていたJohnが、サクラメント・シンフォニーのレコーディング時に、自身で作り上げたマイクプリを使い始めた事によって、全てが一変したのです。
それが現在でもマイクプリのスタンダードとも言える、HV-3シリーズの誕生になるのです。
ソリッドステート/チューブの別を問わずに、当時からサウンドに影響を与えるものを徹底的に排除して設計されたMillennia製品は、伝統的にトランスレス回路を用いた、立上がりの速い、ピュアなサウンドを実現しており、STT-1やHV-3Rの例外を除いて、フェイズ・リバースの回路さえ搭載されていないのです!
そのあとの成長は、既にみなさんもご存知の通りですが、特徴的なTwin Topologyシリーズをはじめとした、精力的な製品開発を進め、確固たる地位を築き上げました。
近年では、VPR Allianceへの参加も行い始めており、ますますその名声は高まって行く事でしょう。


Millennia STT-1 Twin Topology


Millenniaが提案するチャンネル・ストリップの究極の形として、あらゆるソースに柔軟に対応する、Twin Topologyテクノロジーが採用されているのが、STT-1になります。
Millennia伝統のサウンドとも言える、トランスレスのソリッド・ステート回路を採用したマイクプリ、コンプ、EQの他、同じくトランスレス・チューブ回路を採用したマイクプリ、コンプ、EQが、2Uラック筐体に詰め込まれているのです。
これは、2chのチャンネル・ストリップという訳ではなく、あくまでもシングル・チャンネルとして、目的に応じた回路の切換えを可能にしたものですが、最終段のアウトプット・フェーダーと合わせて、使い出のある回路という事が出来るでしょう。

Millennia STT-1 構成

上でも記述した通り、ソリッドステート(SS)およびヴァキューム・チューブ(VT)のマイクプリ/コンプ/EQを持つSTT-1ですが、個別に切換えの可能なマイクプリに対して、コンプ/EQ回路はまとめてのSS/VTの切換えとなっています。
これは、それぞれの組合せにより、4種類のサウンドを得る事が出来るのを意味しています。
48Vファンタム・スイッチはもとより、Millenniaのマイクプリアンプでは初めての採用ではないでしょうか?Phase Reverseのスイッチも装備しています。さらに、楽器入力も可能なD.Iインプットを備え、マイク/ライン/DIに全ての結線をしつつ、本体パネルの切換えで様々なソースに瞬時に切り替える事が可能になっています。
定評のあるソリッドステートHV-3マイクプリと、トランスレス・チューブ回路のM2Bの回路を、そのまま凝縮したSTT-1は、ラインドライバーもSS/VTの切換えが可能になっており、チューブDIとして使用可能なDI入力は、ベースのレコーディングにも大きな威力を発揮します。
EQ部は、同じTwin TopologyシリーズであるNSEQと同じ回路が搭載されており、同じくTCL-2の回路を受継いだコンプ/リミッターと合わせて、まさにMillenniaの全てが凝縮されていると言えるでしょう。

Millennia STT-1 ソリッドステートが紡ぐ魅惑のサウンド

実際にクラシックの現場や、ホールの備え付けとしてファースト・チョイスとなっているMillennia HV-3マイクプリアンプですが、そのサウンドは同じ回路を搭載しているSTT-1にも、もちろん受継がれています。
PhaseスイッチやDI入力、ライン入力が追加された事による使い勝手の良さは、Millennia製品の中でも特筆すべきものがあります。
早速、フロントパネルのSSスイッチを押して、まずはラインソースを入力してみましょう。
もちろん、広大なヘッドルームと圧倒的なノイズフロアの低さを持つMillenniaですから、マイクインにライン入力しても問題ないのですが、専用のラインドライバーを持つのは、アドバンテージとなるでしょう。
その場の空気感を感じさせてくれるようなサウンドはHV-3Cと同様ですが、入力ゲインを上げて行った時にその威力を発揮するのかもしれません。
個人的には、ソリッドステートのマイクプリは、入力を突っ込み気味にした際に生じるサチュレートの感覚が、あまり好まれるようなサウンドになりにくい気がしますが(もちろん好みかもしれませんが)STT-1の場合、その濃密な空気感がダイナミクスを失わないまま、心地よいサチュレート・サウンドが得られるのです。
これは、最終段に装備されている、アウトプット・フェーダーの存在も大きいのかもしれません。
ちょうど、マスター・ヴォリュームがプリアンプの後にあるような感覚でしょうか?
そのサウンドの印象は、もちろんEQ/ダイナミクスでも変わる事がありません。
LPF/HPFを含めた4Bandを備えるEQは、絶妙のポイント設定がされており、自然な補正はもちろんのこと、アグレッシヴなサウンドメイクも可能になっており、さらにディエッサーも備えて、まさにレコーディング・チャンネルとして完璧な姿を持ってるのではないでしょうか?

Millennia STT-1 チューブ回路による新鮮なサウンド

上でも記述しましたが、Millenniaの新たなスタンダードとも言える、M2Bチューブ回路を搭載したSTT-1は、チューブとしては異例にレスポンスの速いサウンドを持っていると言えるでしょう。
プリ管に12AX7/ECC83、パワー管に12AU7という、割とスタンダードなチューブが使用されていますが、その秘密は、Millennia独自のトランスレス回路にありそうです。
サウンドの傾向としては、魅惑的なHV-3シリーズの流れを汲むものと言えますが、チューブならではの倍音成分の違い、そして速いとは言ってもチューブらしいまろやかさを含んだ音の立上がりが、他社製のチューブ・マイクプリアンプとは違う、新鮮な感触をもたらせてくれます。
DI部分には、こちらも独立した12AT7が使われており、この部分でのMillenniaの力の入れ具合が伝わってきます。
マイクプリアンプ部分と同様の真空管を使っている、EQ/ダイナミクスも、マイクプリで感じた違いと同じような違いを感じる事ができました。
アナログ機材として最良のサウンドを実現するためには、しっかりとしたフィロソフィーを持った設計と、細かな部分にも気を配ったパーツ選定が必須になってきますが、安易にスイッチング電源を採用しないところからも、そのクオリティに対する拘りが伺われます。
これは個人的な感想になりますが、以前ご紹介したManley Labsの製品と比較した場合、トランスのあるなしや、ソリッドステートを主にしてるのかチューブなのか、その設計思想に対するフィロソフィーが全く違いますが、実は、最終的に目指している理想は、どちらも近いものがあるのかもしれないと感じます。
そのサウンドに滲み出ている、Millenniaの思想に是非一度触れてみてください。
きっと虜になる事請け合いです!
デモ機のご用意がございます。デモ依頼/お問い合せはROCK ON PRO 梓澤まで、もしくは、下記フォームよりお問合せ下さい。

Millenniaのメーカーページはこちら >>
Manley Labratoryの特集はこちら>>
eStoreでのご購入も可能です。
Millennia STT-1 ¥413,000


Milleniaの他製品のご紹介


Millennia HV-3C ¥236,250


Millennia M-2B ¥500,850

SNSで共有
*記事中に掲載されている情報は2011年03月16日時点のものです。