Pro Tools 2024.3.1 リリース(不具合修正バージョン)
Pro Tools 2024.3に含まれていた課題が改修された、Pro Tools 2024.3.1がリリースされています。
主に2024.3で新機能が追加されたMIDI関連の課題修正と、macOS Sonoma対応改善が行われました。動作確認済macOS Sonomaでは、M1、M2、M3 システムの Efficiency Core を利用することで、パフォーマンスが大幅に向上しているとのことです。
特にSonoma環境で使用されているユーザー様は以下の情報をご一読の上、アップデート(無償)をご検討ください。
Pro Tools 2024.3.1で修正された不具合は以下となります。
macOS Sonoma
メニューがリストの途中でスクロールしなくなる問題を修正 (PT-318989)
メニューが開いている間、エディットウィンドウとミックスウィンドウのスクロールを防止 (PT-319070)
メニューをナビゲートするためのボイスオーバーコマンドをサポート (PT-319499 / PT-319494)
メニューにアクセスする Apple スクリプトの問題を修正 (PT-317403)
macOS Sonoma 上での Keyboard Maestro 機能対応 (PT-312684)
Setup>Hardware でソフトクリップ機能を使うとクラッシュする問題を修正 (PT-320637)
Sounds In Sync スクリプトが macOS Sonoma のメニューと連動 (PT-312667)
macOS 14.4 以降で、Pro Tools Audio Bridge をインストール後、再起動せずともすぐに表示 (PT-321583)
MIDI
オーディオトラックへの録音中に保存を押すと、MIDIノートがスキップされることがあるバグを修正(PT-320601)
インストゥルメントのチェインアウトをMIDIトラックに録音中、MIDI FXプラグインの量とハードウェアバッファサイズによっては、MIDIの最初のノートがスキップされることがあるバグを修正 (PT-319992)
インストゥルメントトラックを複製すると、相対的なターゲットVI(ヴァーチャル・インストゥルメント) Chain Outの割り当てが維持されるようになりました (PT-320147)
Delay Compensation (MIDI)
Chain Inプラグインを含むInstrumentトラックの初期ノートがスキップされることがあるバグを修正(PT-320602)
トラックに複数のMIDIプラグインをスタックしても、レイテンシーの余分なバッファが追加されなくなりました (PT-320459)
高レイテンシーのセッションでMIDI ThruをChain Inで使用する際のディレイ補正の精度を改善 (PT-320506)
トラックにハードウェアインサートが存在する場合、テンポシンクされたVIが再び時間通りになるよう改善 (PT-320155)
他のディレイを誘発するプラグインがトラック上に後から挿入された場合、テンポシンクされたMIDI生成プラグインが時間通りになるよう改善(PT-320056)
セッションに遅延がある場合、テンポ同期されたプラグインのタイミング精度が向上(PT-317056/PT-263943)
Chain Inを使用したテンポシンクされたVIのオンライン・トラック・バウンスとコミットは、オフライン・バウンスまたはコミットの後に行われた場合、時間通りに行われるよう改善 (PT-320241)
その他の修正点につきましては、リリースノートをご確認ください。
Pro Tools 2024.3 / 2024.3.1 リリース・ノート
本件に関するご不明点、また、Pro Toolsシステム設計のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
*記事中に掲載されている情報は2024年05月02日時点のものです。