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ROCK ON PRO

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TADPRO TSM-2201-LR。10M studioの後継に悩まれている方、バスレフのサウンドに悩まされている方への回答です。


みなさんは、TADというメーカーを知っていますか?大きなスタジオにいた方ならばラージモニターとして設置されているRey Audioはご存知かもしれません。そのコンプレッションドライバーとして使用されているのが、TD-4001というTADのスピーカーユニットです。
TADPRO-TSM-2201-LRTADはPioneerの一ブランドとしてスタート。ハイエンド、プロシューマーに対して開発をしてきました。TADの開発はUSAプロオーディオ界の第一人者、後にAESの会長も務めることとなるアメリカのトップエンジニアのひとりBart Locanthiとの共同作業によってアメリカで行われました。そうしてリリースされた商品は、瞬く間にアメリカでの評価を得ます。
そして、日本へはコンサートツアーで来日するアーティストのPAセットとして逆輸入の形で紹介されます。その代表的なバンドが、「イーグルス」ワールドツアーで使用し、日本でのコンサートでも使用されました。そのサウンドは、日本の関係者にも大きな衝撃を与え、パイオニア製と知らず、アメリカに買いに行ったという話が残っているほどです。
ところで、スタジオでよく見かけるラージモニターRey Audioとの関係はいったいどうなっているのでしょう?TADの開発者のひとり木下正三さんが、1984年に独立してRey Audioを設立。世界中で評価を得ているTD-4001を使用したスピーカーの製造を始めます。バーティカルツインの開発や、20Hz Monitorの発明により、世界中のスタジオの評価を得てTADのスピーカーユニットと共に広まっていきます。これらのスピーカーはイギリス、アメリカ、日本と国籍を問わずに今日もラージモニターとして活躍しています。代表的なスタジオとしては、アオイスタジオ、一口坂スタジオ、音響ハウス、MUSIC PLACE(NY)、MASTERFONIC(Nashville)、RECORD PLANET(LA)、etc世界350以上のスタジオで使用されています。
Tweeterこのように、スタジオのラージモニターとして世界中で愛用されているTADのユニットですが、近年では、コンシューマーのハイエンドのラインナップが展開されています。ラージでTADを知る方々には、しっくりと着ていないと思います。スタジオ、業界の要望を受け待望のニアフィールドスピーカーのTSM-2201の登場です。YAMAHA 10M studioの後継機種を作ろうと今回の企画は始まったとTADの方も明言しています。効率のよい、クローズキャビでムリのないサウンド、高耐久性と10Mの後継、そしてTADらしいサウンドは、往年のサウンドを知るエンジニアでなくとも魅力的に映るはずです。また、YAMAHA 10M Studioのサウンドが忘れられない方にもぜひとも試してほしい仕上がりです。
ROCK ON PROでは、InterBEE 2010にていち早くご紹介。そのサウンドは来場者の皆様からも高い評価をいただきました。
TAD_1_3

TAD開発者によるSpecial Interview


開発者の方にお越しいただき、技術解説を行っていだいています。ユニット設計から始まり、こだわり抜いたエンクロージャーの形状など解説いただいています。

“∑”形状のエンクロージャー

TAD_2_3
特徴的な外観をなしている鼓型のエンクロージャーですが、これは、音の解析(箱に沿った回りこみ)を考慮し設計されています。
くぼみ部分にフェールとが貼られているのですが、これは吸音のためのトラップだというこだわりようです。設置場所の制約の多いモニタースピーカー。この仕掛は嬉しいポイントです。

DECO”Diffusion Effectual Convexity by Olson”

TAD_3_3メタルグリルの奥にあるスピーカーユニットですが、コーン部分に出っ張りがあります。これは、スピーカーの指向性を制限し、ツイーター、ウーファー間の干渉を減らすための仕掛けです。
また、縦方向(特に下方向)への拡散を抑制することにより、モニタースピーカーの前にあるであろうミキサーや、DAW用のデスクなどの反射を抑える作用もあります。
この技術”DECO”のOにあたるOlsonはアメリカの音響学者で、コーンに膨らみを持たせることでの指向性コントロール技術の開発者です。Olson博士に敬意を払い、この名称にしたそうです。

こだわりの密閉型キャビネット

TAD-PRO-Front最近主流となっているバスレフタイプのキャビネットは、そのサイズ以上の低域再生能力を持つことが魅力ですが、その反面として共鳴を利用しているのでどうしても音のスピードが遅くなってしまうという欠点があります。(共鳴管を通過した間接音とスピーカーからの直接音が混ざって出てきているため)TADはリニアリティーを求め、内部での吸音を徹底し密閉型としています。
密閉型のメリットは、なんといっても定位感の良さでしょう。エンクロージャーの共振は多少あるとしても、基本的にユニットからの直接音が主体となり、モニターの理想とされる点音源に近い環境が構築できます。
バスレフのブーミーな響きになれた方には物足りないかもしれませんが、密閉型の良さを再確認して下さい。

放熱性にまで工夫が”CBC”Coil Bobbin Coil

スピーカーユニットの駆動部にあたるボビン。通常は、外側にコイルが巻かれることが多いのですが、ユニット屋TADのこだわりはこのコイルにまで及びます。理想を追い求め、ボビンの外と、内とにコイルが巻かれています。こうすることにより、片面あたりのコイルの巻き数を減らするので、放熱性に優れます。熱を持ちにくいということは、金属の導電特性が変化しにくいということと同義です。また、コイルのたわみ(金属は熱を加えると膨張します)によるボビンの変形を防ぎます。これにより、長時間の使用でもサウンドの変化の少ないユニットと言えるでしょう。プロ向けならではのこだわりではないでしょうか。

理想を追い求めたネットワーク回路

Network部品レベルでのこだわりはもちろんですが、コストを考えずに定格以上の容量のコンデンサーとコイルを使用したネットワーク化を採用しています。
抵抗も音質でチョイスをした物を容量を考慮してパラレルに配置するといったこだわりようです。更には、基板の裏に5mm厚のアルミを貼りつける、といたった徹底ぶりです。
これは、常に振動にさらされるネットワーク基盤に質量を持たせ、強度を確保することによる音質向上策です。

最後に

TAD-PRO-ROCK-ON-PRO
現代に蘇った、TADのスピーカーユニット。往年のファンだけでなく、10M studioの後継に悩まれている方、バスレフのサウンドに悩まされている方、みなさまにぜひとも使っていただきたいクオリティーを誇ります。展示していますので、ぜひともチェックにご来店ください!!

また、組合せが難しいパワーアンプですが、業界標準とも言えるAMCRONのニアフィールド用パワーアンプD seriesと組み合わせたお得なROCK ON PROのオススメセットをご提案しています。せっかくのTADの魅力を最大限引き出すためにはこのモデルがおすすめです。民生用のアンプとは音のスピードや、エッジのキレが違います。購入の際には、こちらもご検討ください。
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*記事中に掲載されている情報は2010年12月30日時点のものです。