本サイトでの Cookie の使用について

Shibuya 03-3477-1776
Umeda 06-6131-3078

«投稿

Author

ROCK ON PRO

渋谷:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツ1F     03-3477-1776     梅田:〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西2-2-1 東梅田八千代ビル1F    06-6131-3078

NEW AVID HD OMNI & HD I/Oで迫る、Pro Tools 8.1 & HEATの真価!セミナーレポート

newhd9/10ROCK ON PROリファレンス・スタジオにて日本初公開となる大注目のNew Pro Toolsインターフェースをご紹介するセミナーが開催されました。参加者の皆様の期待度の高さが開始前からびしびしと伝わるセミナーとなりました。その仕様等はもちろんですが、何より皆さんが気になっているのはそのクオリティーと機能性の高さだと思います。また、同時に発表されたPro Tools ver 8.1と新機能として搭載可能なされた『HEAT』も大きな反響を生んでいます。ミキサーのサミング部分に初めてスポットを当てたこの製品。DAWにとって最後の聖域とも言えるミキサーに色を付ける事が可能となります。
実機でのA/B比較試聴、機能性の解説をふまえとはたして実際のところはどうなのでしょうか?Pro Toolsユーザーの期待に応える新製品となっているでしょうか?それでは、ROCK ON PRO product Specialist 洋介がセミナーの流れに添って順にご案内していこうと思います。

また来週には動画レポートも追加予定!!注目の実機の動作している姿をご覧いただけます!!ご期待下さい!!
これを読めば、あなたもAVID New HD OMNI & HD I/Oを試したくなる事間違いありません。ROK ON PROでは国内出荷と同時にデモ機の貸し出しを開始(9月末を予定)します。予約が殺到する事が予想されます。お早めのご予約を是非ともお願い致します!!
先行ご予約、デモのご依頼、ROCK ON PROアップグレード依頼、各種お問い合せは、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。営業担当:岡田、梓澤、田端、豊桝までお気軽にどうぞ
New-Pro-Tools-HD
AVID201009_HD_4_2<<アジェンダ>>
講師:AVID Product Specialist 小林 様
・注目の新I/O!!個別機能の紹介!ミスターAVID小林登場
・最新!!Pro Tools HD 8.1の新機能紹介!!HEAT vs NEVE直接対決!!
・新旧サウンドクオリティー徹底比較!!HD I/O & HD OMNI & 192 I/O聞き比べ
講師:Engineer 杉山 勇司 様
・実際のミックスでのHEATを実感!!杉山さんの体験レポート!!
<<講師プロフィール>>
AVID201009_HD_19_1AVID Product Specialist 小林 様
国内唯一のICON SpecialistでもあるPro Toolsの達人。
全国のデモンストレーションで皆様もおなじみかと思います。
今回はNew HD OMNI&HD I/OとHEATをご紹介いただきます。
AVID201009_HD_7_1Engineer 杉山 勇司 様
1964年生まれ、大阪出身。1988年、SRエンジニアからキャリアをスタート。くじら、原マスミ、近田春夫&ビブラストーン、東京スカパラダイ スオーケストラなどを担当。
その後レコーディング・エンジニア、サウンド・プロデューサーとして多数のアーティストを手がける。
主な担当アーティストは、ソフト・バレエ、ナーヴ・カッツェ、東京スカパラダイスオーケストラ、Schaft、 Raymond Watts、Pizzicato Five、藤原ヒロシ、UA、NIGO、Dub Master X、X JAPAN、L’Arc~en~Ciel、44 Magnum、LUNA SEA、Jungle Smile、Super Soul Sonics、広瀬香美、Core of Soul、斎藤蘭、cloudchair、Cube Juice、櫻井敦司、School Girl ’69、dropz、睡蓮など。
また、1995年にはLogik Freaks名義で、アルバム『Temptations of Logik Freaks』(ビクター)をリリース
2009年4月に、Rock oNの長寿企画、People of Sound(音をクリエートし、活躍している人をご紹介するインタビュー・コーナー)にご出演いただきました! インタビュー記事はこちらから >>
AVID201009_HD_24_1<<新しいPro Tools HD I/O〜その機能性>>
▼HD I/O
まずは、メインストリームとなる192 I/Oを置き換える形で登場したHD I/Oこの機種は192 I/Oの色違い??と思われるかもしれませんが、中身は全てがブラッシュアップされた最新のI/Oとなります。Analog基盤、Digital基盤、電源、使用しているチップ、コンデンサーに至るまですべてを変更した渾身のインターフェースです。192 I/O発表から8年間の技術が全て詰め込まれています。注目の機能としては、192 I/Oでは実現出来なかったAnalogでの16in/16outが可能となった点でしょう。これは電源の強化により実現しました。こちらが、16×16 analogその他のラインナップは192 I/Oと同様のインターフェースを備えた8×8×8と192 Digitalと同様の16×16 Digitalとなります。また、Digital入出力も(やっと)フルに192kHz対応となっています。Quad SpeedのAES/EBU、ADATはS/MUX 4に対応とこちらもフルスペックとなっています。注目のサウンドクオリティーは後ほどご案内します。
AVID201009_HD_17_1AVID201009_HD_18_1▼HD OMNI
注目の新商品がこちらのHD OMNIでしょう。2chのMic inとモニターコントローラーを備えたこちらの機器。プロジェクトスタジオをターゲットに開発されたという事ですが、様々な機能が追加されており「全ての方にお勧めしたい!」と思わせる仕上がりです。Analog 4in / 8out、Digital 8ch in/out+2ch inとプロジェクトスタジオでは十分と思われるインターフェースとサラウンドのフォールドダウン機能までもを備えたモニターセクション。ICONに付属のXMONと同様の回路、デジタルボリュームにより音質にもこだわっています。更に独立したD/Aを奢った高音質Head Phone出力までもを備えます。。Pro Tools HDのユーザーの求めている物をしっかりと理解した音質重視の隙のない設計がされています。低価格ながら、AD/DAの設計はHD I/Oと同等との事。
個人的に注目なのはやはりサラウンドのフォールドダウン機能。Pro Toolsでのサラウンド作業時に一番問題となっていた部分です。モニター用にHD OMNIを用意出来ればPro Tools内部で組んでいたフォールドダウンが必要なくなります!これは全てのサラウンド制作をする皆さんに使って欲しいと思わせる機能です。
更には、Pro Tools HDで設定した状態を保持するため、スタンドアローンでの使用も可能となります。これによりCUPを起動しなくともモニターセクションを活かす事が可能です。
▼HD MADI
Euhponix System5、SSL Cシリーズ等の大型デジタルコンソールの標準デジタルインターフェースとなっているMADIに対応するインターフェースが登場しました。COAX,OPT両方のインターフェースを持ち、更に1Uで64chという優れたスペースファクターを誇ります。各社,メーカーごとの互換が難しいと言われ続けているMADIですが、HD MADIではその問題に対してIN/OUTに独立したSRCを用意し、この問題の解決に当たっています。もちろんバリスピードの56ch仕様も切替可能です。柔軟性の高いMADIインターフェースの登場です。
HD OMNI & HD I/Oの詳細はこちら>>>
AVID201009_HD_20_1<<注目!!音質比較>>
一番気になる192 I/Oとのサウンドクオリティー比較をHD I/O,HD OMNIと行いました。個人的な感想は、HD I/Oに関しては「低域のダンピング、高域のクリアー感が際立っている」と感じました。192 I/Oも非常に素直なインターフェースだと感じていましたが、サードパーティーのインターフェースを聞けば聞くほど何か物足りないと感じていたはずです。これならば十分に納得のできるはっきりとしたサウンドクオリティーが手に入ると確信します。レンジ感の拡大と、更に早くなったレイテンシー、価格も安くなったHD I/Oはすぐに手に入れるべきです!
HD OMNIに関してはHD I/Oと遜色の無いクオリティーです。強いて上げるならば、HD I/Oと比較にて多少アナログライクな香りのあるサウンドでした。ここは好みのわかれるポイントとかも知れませんが、ソースによっては評価が逆転するかもしれないと感じたほどそのサウンドクオリティーは拮抗しています。
HD I/OとHD OMNIの比較ではほとんど違いを感じませんでした。内部の構成が基本的に同じという事ですので当たり前ですがここでもHD OMNIのコストパフォーマンスが光りました。もちろん、細かい部分ではHD I/Oの方が飽和感が少なく聞こえたりもしましたが。。。どちらにせよ、192 I/Oよりは好印象である事は間違いありません。是非とも実際にそのサウンドをお試しいただきたいと感じています。
AVID201009_HD_16_1◎超低レイテンシー
192 I/Oの頃でも、最短の部類の超レイテンシーを売りとしていたのがPro Tools HDシステムですが、HD I/Oでは内部パスの最適化等、考えうる全ての手段を尽くしさらにレイテンシーを下げてきました。その数値は1.8ms@48kHz,0.44ms@96kHzと驚くべき数値をたたき出しています。この数値は192 I/Oと比較して96kHz使用時に約1/3となっています。しかもこの数値はAD > CPU > DAを通っての数値となります!
<<Pro Tools HD 8.1の新機能紹介>>
◎I/O setupの改善
他のスタジオからきたセッションを開いたら、音が出なかった。。。そんな経験は皆さんあるかと思います。これを回避すべく、I/O setupにBusが追加されました。また、新しいセッションの設定を引き継ぐかどうかの選択が出来るようになりました。これによりI/Oセットアップがぐちゃぐちゃになる事はもうないでしょう。
◎DSPマネージメント処理の改善
DSPリソースが不足している時にTDMプラグインをRTASプラグインとして自動的に開きます。DSPの組み替えでハングする確立が低くなる事と思います。
AVID201009_HD_21_1◎VENUE Link
VENUEとEthernetで接続することによりVENUEのSnap ShotがPro Tools上にマーカーとして表示。双方向でのコントロールが可能となります。また、I/Oラベルも共通化される為、Pro Toolsでトラック名を付けた物がVENUEに反映、その逆も可能となります。
AVID201009_HD_22_1◎HEAT<コンソールに組み込まれたアナログシュミレーター>
HEAT(Harmonically Enhanced Algorithm Technology)はあくまでもPlug-inではありません。Audio Trackに対してアナログシュミレートを行い、サチュレーション、ディストーション、高次倍音が付加されることによりエッジのありガッツのあるサウンドが手に入ります。パラメーターはDriveと呼ばれる真空管回路(全体的な高次倍音の付加)と磁気テープ(3次、5次倍音の付加)の調整とTONEと呼ばれるサウンドキャラクターの調整のみのシンプルなインターフェースで各トラックごとのBypassとPre/Postの切替が可能となります。開発はCrane Songのデイブ・ヒル氏との共同開発になります。
AVID201009_HD_23_1このHEATの効果を確認する為にPro Toolsでの内部ミックスとHEATを使用したミックス、そして本物のNEVEのコンソールでサミングをしたミックスを切り替えて試聴しました。やはり本物のNEVE出のミックスサウンドは低域の粘りからサチュレーション感等すばらしい物がありました、難点を挙げるとすればすっきりとしたデジタルミックスに慣れた耳には少し音が団子になって聞こえてしまうという事でしょうか。対局となるのはやはりPro Toolsの内部ミックスでしょう。Digitalならではの分離の良いすっきりとした仕上がりです。しかし、NEVEのサウンドを聴いてしまうと物足りなさが残るのも事実でした。HEATはサウンドのニュアンスは非常にNEVEに近いと感じました。そして、デジタルミックスではあるので団子にはなりません。
皆さん、ミックスをされる際に何かしら、アナログらしいサウンドを手に入れるためプラグイン等を駆使されていると思いますがHEATがあれば更に自由な発想でミックスが出来ると感じています。かかり具合は気に入っているけどもデジタル臭いEQやかかり具合は気に入っているがニュアンスのつきすぎるコンプ。思い当たる物があると思います。そういった物を自由に駆使してのミックスをHEATが1つのサウンドキャラクターにまとめてくれます。
AVID201009_HD_9_2AVID201009_HD_28_1◎杉山さんのHD I/O&HEAT解説
事前に実際にHD I/OとHEATを使用してミックスを体験していただき今回のセミナーでご説明をいただきました。杉山様は、開発段階のHEATにも触れてれています。その時の感想は『これは無しかな』と否定的に感じたそうです(実際かかり方が製品版よりもだいぶ強くかかっていたようです)。しかし今回のセミナーの為に事前に製品版に触れられたときに『色々文句を言ってごめんなさい』と感じたとお話しされていました。。。さて、製品版のHEATですが、デモ番を試された方もいらっしゃると思いますが、杉山さんの感想はいったいどうだったのでしょうか?
まずはHEATに関して「サウンドが縁取りされた」様に感じると、もちろんですがとても『いい意味』でおっしゃっていただきました。HEATに対しては最初に知ったときにはサウンドというよりは、その製品の考え方自体に否定的な捉え方をされていたそうです。しかし使ってみるとHEATの魅力の大きさに否定的な考えが変わるほど良い効果があり、『これも在りか』と思ったそうです。そして、今回のセミナーに向けて、改めて根本的な部分、アナログコンソールでのミックスの意味、デジタルミックス(Pro Tools内部ミックス)の意味、根本的な違いを含め考え、HEATと向き合われたそうです。杉山さんは1つ1つの音の素材をアナログアウトボード等で仕上げ(ニュアンスを付け)それをPro Toolsでミックスされるという手法をとられています。その中で、『HEATはアナログコンソールでのミックスと比較してどうか?』というところまで視野に入れて試されたそうです。
今回お持ちいただいた素材は、北京のアーティスト『Yang Kun』(大陸では2~3万人の集客のあるアーティストの事)の作品を実際にミックスしていただきました。ミックスを仕上げるまではHEATのパラメーターはDriveを+1(真空管側、最大値は5)Toneは0で作業されたとの事ですが、ミックスが仕上がってからHEATを触り出したところいい意味での悩みが生まれたそうです。最終的にはDrive +4 Tone 0の状態の物を最終とされたとの事です。実際に作業の際には最後まで悩まれ、そのサウンドを聞いた杉山さんの奥様と共に色々と試しどのセッティングにするのか迷われたそうです。(ちなみに奥様はDrive -3 Tone +2のセッティングが『ノスタルジック』で好みだったそうです)Driveを上げたエッジのある派手でガッツのあるサウンドも持ち味ですが、マイナス方向(磁気テープシュミレーション)のしっとりとした厚みのあるサウンドもまた魅力があります。こちらもサウンドも実際に聴かせていただき、確かに甲乙付けがたいと納得のキャラクターでした。HEATを聞いたあとでバイパスしたサウンドも聴かせていただいたのですが、当たり前ですが、エッジの無い刺激の無いサウンドと感じてしまいました。また、各トラックごとにHEATのON/OFF模されていました。HEATを使用すると刺激的なサウンドにはなるのだけれども、Too Muchと感じたトラックはByPassをしているとの事でした。
AVID201009_HD_27_1杉山さんから『HD I/OあってのHEATだ』とお話しいただきました。これは、HEATニュアンスを正確に再現し、しっかりと確認する為にはHD I/Oが必要であるというAVID開発陣からのメッセージであると同時に、HD I/Oに対して非常に高い評価を下されている事の証明であるとも感じます。HD I/Oに対しての感想は一言で言えば『クリア』だとお答えいただいています。電源ケーブルや、クロック等にも造詣の深い杉山さんのコメントですので、『クリア』という言葉は非常に高い評価の1つだと感じています。
AVID201009_HD_2_2◎衝撃のセミナーインパクト総括!
新しいインターフェースはPro Tools HDユーザーにとってはウェルカムな物である事は間違いありません。192 I/Oの音質に不満のある方はもちろんですが、満足されている方にも是非とも試していただきたいインターフェースです。次世代のサウンドを手に入れる為にこの高音質インターフェースは必須となる事でしょう。HD I/Oでなければ聞き分けられないニュアンス、サウンドが出てくるはずです。
また、サラウンドの制作をされている方はHD OMNIをモニター用に是非ともお試しいただきたいと思います。フォールドダウン機能だけでも購入する価値があると思います。
EuhponixやSSLのコンソールをお使いの方はHD MADIでCoreと直結する事を考えられてはいかがでしょうか?今までの一旦AES/EBUに変換してからの接続と比べシンプルなシステムアップが可能となります。
AVID201009_HD_13_2HEATはPro Toolsのミックスに革命をもたらすツールと感じます。デジタルミキサーがサウンドキャラクターを持つ事に関しては否定的な感覚をお持ちの方も多い事は承知ですが、手持ちのサウンドバリエーションが増える事は素直に歓迎すべき事ではないでしょうか?アナログコンソールはどれもサウンドキャラクターを持っていました。デジタルならではの調整可能なサウンドキャラクター。試しに使用してみて下さい。考え方が変わるはずです。HEATの仕上がりはPro Toolsが1つの機能として組み込むだけのクオリティーを持っています。デモ版でまずはお試し下さい、HDユーザーの特権です。さらに、杉山さんのコメントにもあるようにHD I/Oを使用した環境でHEATはそのニュアンスを最大限に発揮します。聞こえてこなかったHEATの持つサウンドクオリティーを活かしきる事が出来るようになります。
HD OMNI & HD I/Oの詳細はこちら>>>
AVID201009_HD_3_1◎ROCK ON PROからメッセージ
今回のインターフェースの更新に伴いPro Tools HDシステムは全体的にお求めやすくなっております。新規システムではバンドルセットも登場していますので是非ともご検討お願い致します。
ROCK ON PROでは国内出荷が始まり次第、デモ機をご用意して皆様にお試しいただく用意を進めています。皆様の、デモのご依頼をお待ちしております。
今回のセミナーの動画を9月第3週に公開予定!!内容がよくわかるMovieを仕上げますのでご期待下さい!!
先行ご予約、デモのご依頼、ROCK ON PROアップグレード依頼、各種お問い合せは、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。営業担当:岡田、梓澤、田端、豊桝までお気軽にどうぞ
New-Pro-Tools-HD
banner1
banner2
banner3

SNSで共有
*記事中に掲載されている情報は2010年09月10日時点のものです。