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事例:ZeeQ Co.,LTD.|サウンド・クリエーター松本靖雄様

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エンジニアとしてだけでなく、総合的なサウンド・クリエーターとしてマルチな才能を発揮する松本靖雄様が本拠とするZeeQ STUDIOは、長時間の作業でも疲れない住環境を重視した設計が行われている。また、測定データだけでないご自身の聴感での各遮音、吸音調整の他、内装デザインも手がけられ、理想的な創造空間を実現している。
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NeveコンソールVR72 The Legend + Flying Fadersを包む室内は、デスクとコントラストをなす白を基調とした、清潔感溢れる居心地のいい空間だ。zeeq2.jpg
チャンネルの場所によって音が違うというVR72は、それに合わせて192 I/Oとのパッチングを変更できるように工夫されている。さらに、コネクターの形状も音を考慮してチョイスしている松本氏だが、192 I/Oとコンソールの間にインサートされるオリジナルNEVE1073はパッチすら経由されていない。zeeq6.jpg
松本氏のこだわりは、独自の理論によって様々な場所に反映されている。ZeeQ STUDIOで使用される機材は、全て3番ホットに統一されており、新たに導入する機材についてもこれは守られている。こういった小さな積み上げで得られる位相の安定感は松本氏の生命線とも言えるだろう。
「いいマスタリングをやるとリバーブがL/Rに広がり、ものすごくよく聞こえてくるようになると言われますが、それは、やはり位相の善し悪しの話になってくると思います。」zeeq3.jpg
松本氏と言えば、アナログ・マルチのイメージが強いが、現在メインで使用されているのは、Pro Tools|HD Accelシステムである。アナログ/デジタルを問わず、いいものはどんどん使うと言う、サウンドに対する柔軟さと貪欲さが感じられる。
「持ち込みの素材の状態が良くないと、3348からアナログテープに一回流して、自分なりの音に1個1個作りかえて、そのテープを使って、コンソールでミックスをやっていたんですけど、Pro Toolsだとそれがいっぺんに出来ちゃう。時間的に1日半とか2日かかっていたのが、1日になったり、ミックスに8時間かかっていたのが、6時間になったりとメリットが大きいんです。」zeeq4.jpg
防音もされているZeeQ STUDIOだが、完全に密閉することなく、わざと外の音も入ってくるように考えられている。
「ロンドンのスタジオにいた時に特に感じたことで、街中の感じをスタジオでも感じれるオープンさが気持ちよかったんです。」
天井から吊るされた特注の吸音材。鎖の長さは調整可能で、複数個ある中で長さを揃えず、あえてランダムにしてある。
今後は、マスタリングにおいても納得の行く仕事をしていきたいとおっしゃる松本氏。総合的なサウンド・クリエーターとして、様々な分野で活躍されていくでしょう。
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ZeeQ Co.,LTD.
HP:http://www.zeeq.jp/

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*記事中に掲載されている情報は2007年06月07日時点のものです。