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ROCK ON PRO

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店頭展示中!!Symphony、Apogee 伝説の復活 ~ ROCK ON PRO Special Preview ~


人気のAudio Interface、ConvertorをリリースしているApogee社からRosetta800に代わるフラッグシップがリリースされています。バージョンアップにより順次、機能追加のなされている大注目のSymphony I/O。開発秘話と、現状をスペシャルプレビュー!!ROCK ON PROでは、店頭展示を始めデモ機のお貸し出しを行っております。是非ともお試し下さい!!

Apogee Symphony I/O 開発の秘密に迫る

The Making of Apogee’s New Flagship Product:Symphony I/O

Apogee 社のフラッグシップ機であるSymphony I/O 開発の道程は、25 年前の革新的なテクノロジー”Digital Audio Recording” へ参入したときからスタートしました。Apogee 社の創設者たちは、初期のデジタルテープマシンのサウンドクオリティやパフォーマンスをより優れたものに改良することを、自らの使命であると信じていました。そして、このとき開発され、デジタルオーディオコーディングのクオリティを大幅に引き上げる結果となった”Advanced filters” が、現在のSymphony I/O デザインのフレームワークとなっているのです。そして現在においても、Symphony I/O はマーケットで最もパワフルな”Digital Recording Technology” を結集したコンバータシステムとして、自信を持ってお勧めできる製品です。
Apogee 社は小規模ながら、全社員がオーディオ機器やそのサウンドに対して情熱を持った実力ある会社です。だからこそ、社員ちのオーディオ機器に対する愛着、優れた音質に対する要求を満たすことが、Symphony I/O システムの最初の条件となりました。彼らは、歴史上もっとも素晴らしらしいコンバータシステムを提供しようと考え、製品開発をスタートしたのです。

APOGEE Listened Closely and Chose Wisely


Symphony I/O の設計は、まず数百もあるコンポーネントを何度も繰り返し試聴することから始まりました。機械を構成する一番小さいパーツも含め、各メーカーが表記しているスペックを全く無視して、多くの時間をひたすらコンポーネントの試聴に費やしたのです。ただし評価基準はとてもシンプル、直感的でした。マジックのような素晴らしいサウンドがSymphony から飛び出した時こそ、チョイスの終わりでした。
次に、個々のシステムの特徴を丹念にチェックしました。完璧に考慮されたデザインのみが、より良い相乗作用を実現します。逆に1 つのパーツの選択を誤ったために、全てが台無しになってしまうこともあります。そこでApogeeは、必要最低限度のパスにより、アーチファクトやディストーションを取り除く方法を選びました。その結果として、
クリアで透明な音の発生を実現しました。コンポーネントだけでなく、瞬間的なオーディオコンバージョンに対応できるようにデザインされたState-of-the-Art のパワーステージも不可欠です。また、既存ユーザーたちからは、「いくつかのワークステーションを使用しているが、最構築するのに結構時間が掛かってしまう。」「AD-16X は素晴らしい機械だと思うが、スタジオの反対側からでもメーターが読めたらとても助かる。」などの意見が寄せられていました。この様な現場ならではのコメントも、デザインを進行させるための大きな舵取り役になったのです。

You Helped us Design Symphony I/O


カスタマーの要求を念頭においた上で、Symphony I/O のアーキテクチャが具現化し始めました。まずシンプルに使えること。そして、Symphony 64、Pro Tools HD、USB、Apple Core Audio、StandAlone モードに迅速に対応できることです。
ユーザーが全く予期しない問題が起こる可能性のある機器設定に対して、どうしたらシンプルに対応できるだろうか?このとき、Apogee のエンジニアは、Symphony I/O の特徴である「エンコーダをタッチすることでモードを変えること」を思い付きました。

Apogeeʼs Answer: Let the Customer Choose Their I/O


I/O モジュールは、Apogee Symphony I/O デザインの心臓部です。多くのスタイルに柔軟に対応するために、現在のI/O モジュールを開発しました。カスタマーのレコーデイング・スタイルに合わせて、自由にカスタムメイドすることができます。
もうひとつ数多くの希望があったもの。それは、リモートコントロールできるマイクプリアンプでした。AD-1000 以来、Apogee はマイクプリアンプのデザインを手がけてきました。そしてTrak2 は10 年以上も前の製品でありながら、マイクプリアンプとして大変優秀な製品であり、この秀逸な構造デザインをさらに再考して作り上げたのが、8 Mic Preamp モジュールなのです。
このような意味深い過程を経て、Symphony I/O の生産が開始されました。しかし現代のテクノロジーは、数分おきに変化していきます。だからこそ妥協することなく、使用者の望む最高品質のコンバータを生産することが重要だと考えています。
Apogee のSymphony I/O が、プロフェッショナルなシステムとして、この先何年間も支持される製品になることを信じています。

Apogee Symphony I/O レビュー

ここ数年は低価格のMac 専用オーディオインターフェイスのリリースが目立ったApogee 社から、久々のハイエンド機であるSymphony I/O が発表されました。Apogee のSymphony と言うと、Mac Pro を使った同社のネイティブDAW システムを思い浮かべますが、このSymphony I/O はSymphony システム以外にPro Tools HD、USB、StandAlone モードと、カメレオンのようにハードウェアそのものが変化する点がユニークです。それではまず、何ができるのかを確認しておきましょう。

Audio Interface Mode(AIM)


使用する環境に合わせて、Audio Interface Mode を切り替えることができます。この切り替え方法は、本体右手のエンコーダノブを回して選択するだけと、とても簡単です。現在は、Symphony モードとPro Tools HD モードへの対応となっています。USB モード、StandAlone モードにも対応予定で、現在ベータ版のダウンロードが始まっています。実は、Pro Tools HD とSymphony のPCI カード側の端子の形状は同じなので、うまいこと流用できて、先行して対応ができたというわけですね。その他のモードや一部の機能は当初の予定より遅れていますが、安定したバージョンアップを期待したいところです。ちなみに、ちょうど新しいバージョンが出ていたのでアップデートに挑戦してみたところ、USB ケーブル1 本の接続で悩むことなく完了しました。

I/O モジュール

基本的にSymphony I/O は、Symphony I/O シャーシ + 好きなI/O モジュール(2枚まで)の構成です。
5 種類のモジュールカードが用意されていて、自由に組み合わせることができます。
従来でいうRosetta 800 やAD-16X、DA-16X のうち2 台を1台のシャーシにまとめることができます。
( 一台のシャーシで32ch In/Out が可能)。
これはMac 側から見たときに1 台のI/O として管理できるので、今までより格段にセッティングがしやすいです。
さらには、多彩なI/O モジュールが用意されているため、必要に応じた分だけI/O を揃えられるので、ムダのない投資が可能です。
I/O モジュールの取り付けは、リアパネルからの抜き差しではないため、トップカバーを外す必要があるのが少々面倒かな、と思いますが、この方が接触不良の心配は少ないので、結果的に安全性も高まっていると思います。細かい点では、従来のApogee 製品と違い、Dsub コネクタのネジが” ミリ” から” インチ” に変わっていました!これは旧シリーズから乗り換え予定の方は注意が必要ですね。

実際にSymphony 64 PCIe カードに接続

まずApogee がスタンダードと考えSymphony モードでつないでみましょう。
メインマシンであるMac ProにSymphony 64 PCIe カードをインストールし、PC-32 ケーブルを使ってSymphony I/O と接続。
Dsub コネクタに挿したブレークアウトケーブルからモニタースピーカーに繋げば準備完了。あとはApogee のページからダウンロードした
最新版のアップデータをインストールすればOKです。
ところで、一番最初のバージョンが32-bit モードのみ対応だったのですが、ここでインストールに手間取ってしまいました。というのも、最新のMac Pro からデフォルトが64-bit 対応になっていることは知っていたものの、今までのように”キーボードの3 と2 を押しながら起動で32-bit モード” というのは一時的なもののようで、確実に32-bit モードで起動させたいときは、ターミナルからコマンドを打たなければならなかったようです。現在のバージョンでは64-bit 対応になっているので心配ないのですが、他のソフトウェアでも非対応のものがあるので覚えておいたほうが良いですね。

話を本題に戻しましょう。Mac を再起動するといきなりダイアログが出てきて、Mac用のI/O に使っても良いですか?と英語で尋ねられます。Yes をクリックすると、iTunes などの音声がSymphony I/O から出るようになり、これで、CoreAudio の設定は完了。出音はやはり16X シリーズを基にしていますが、さらに正確性が増しているように感じられます。決して派手ではないものの、より洗練された印象です。こ
の辺りはソースやシステムの組み合わせによっても変わるので、ぜひご自身の耳でご確認いただきたいところです。さて、音が出ることを確認したので、コントロールソフトウェアとなるMaestro2(アプリケーションフォルダ内)を開いてみました。すると結構すっきりした画面が登場。以前のMaestro ソフトウェアと比べると、かなり整理された印象です。最近のApogee 製品は、本体側にはつまみやボタンが1 個か
2 個しかないので、コントロールソフトウェアが使いやすくなることは非常に助かります!特に嬉しいのは、リファレンスレベルの設定とキャリブレートの作業がソフトウェアから行えるようになったこと。例えば、今までのAD-16X とDA-16X では本体フロントパネルのボタンでチャンネルごとに調整していましたが、設定中のチャンネルしか見えないためにイライラすることが多々ありました。これがソフトウェア上で一目で全チャンネルを見渡せ、さらに0.1dB ステップで調整できるようになっています。あとは、Apogee のAD コンバータには必ず付いていたSoftLimit も、今までオンオフしかできなかったものが4 つのバリエーションになりました(ただし、その中の一つ”Soft Crush” だけはキャラクターが極端に違うので、ちょっと使い方が難しいかな?という感想です)。

Pro Tools Core カードに接続

10/20 現在ではベータ版での動作だったのですが、つないでみると普通に192 I/Oとして認識しました。まだルーティングや複数台(Avid のI/O を含む)の接続には対応していないものの、これも今後のバージョンアップで対応するようです。前述のMaestro ソフトウェアとのやりとりは、Symphony システムの場合PC-32 ケーブル経由で行えますが、ProTools HD モードの場合はUSB 経由となります。新HD I/O
と同じく、Apogee Symphony も正式版でのチェックが待たれるものの、HD I/Oの2 台分と考えるとコストパフォーマンスも高いように思います。正式対応が楽しみな機能ですね!
以上、現段階ではまだ機能に制限はありますが、今後全ての機能が使えるようになれば、幅広いユーザー層に支持される製品になる可能性を大きく感じました。

Symphony I/O


Mac 専用 マルチチャンネルオーディオインターフェイス
<<<Symphony I/O with 8 Analog I/O + 8 Optical I/O>>>
希望小売価格:441,000 円( 本体価格: 420,000 円)
<<<Symphony I/O with 8 Analog I/O + 8 AES I/O>>>
希望小売価格:441,000 円( 本体価格: 420,000 円)


追加用 I/O Module 希望小売価格:241,500 円( 本体価格: 230,000 円)

  • 8 Analog I/O + 8 Optical I/O Module
  • 8 Analog I/O + 8 AES I/O Module
  • 8 Mic Preamp Module
  • 16 Analog IN + 16 Optical OUT Module
  • 16 Analog OUT + 16 Optical IN Module

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*記事中に掲載されている情報は2010年12月30日時点のものです。