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ROCK ON PRO
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DDP運用テクニック
負荷分散をする仕組み
DDPの様な大規模ストレージ運用の際に必ず問題となるのが、ユーザー管理とアクセス管理だと思います。ローカルストレージであれば接続されたストレージの上限いっぱいまでCPUが使いきればそこまでですが、共有ストレージではステレージの持つパフォーマンスをクライアントが分散して同時使用します。
◎インテリジェントスイッチによるアクセス管理
インテリジェントスイッチにより各クライアントの使用帯域幅を制限してトータルでのオーバーフローを防ぎます。映像では、HD化が進みコーデックにより必要帯域が大きく変わります。ユーザーの意図しないコーデェックの動画を開いてしまったりといったミスによりクライアント全体がストレージ/ネットワーク回線のオーバーフローによりハングアップする事を防ぐことができます。
◎RAID構成を分割することによるアクセス管理
スイッチよりも更に上流のサーバー自体を領域分割してあたかも複数台のサーバーのように見せる事もDDPでは可能です。ファクトリーでのセッティング必要ですが非常に分かりやすく管理が可能です。しかし割当のRAID SETによりリニアにパフォーマンスが変化するDDPではトータルでのパフォーマンスダウンが擬似的におこってしまいます。
DDP設定
◎充実したGUIによる管理/運用
ユーザー管理、ストレージ管理、ネットワークポート管理といったDDPの管理/運用に必要な操作は全てクライアントからGUIを使用しての操作が可能となています。専門的なLINUXコマンドを使用したり、常時監視をしたりといった手間はありません。専任のネットワーク管理者や高額なオンサイト保守契約は必要ありません。
◎Networkアダプタの多様性
基本は価格的にもこなれているGigabit Ethernetで十分なパフォーマンスを発揮出来ますが、将来的なアップデートとして現時点でも10Gigabit Ethernetに対応しています。こちらオプションとして2K/4Kといった動画をとり扱う際には非常に大きな武器となります。また、遠隔地までネットワークを敷く際にFCでの敷設を検討されているのであれば10Gigabitを候補にされる事をお薦めします。従来のGigabitの10倍、Fiber Channelの2.5倍の帯域幅を持つこの規格、将来主流になる事は間違いありません。
最適モデルの選択
DDPのモデル選択は、ドライブ数によりリニアにパフォーマンスのあがるという特徴を持つため、必要なストリーム数を考えれば必然的にモデルが決まります。後は、ストレージのサイズを決めれば運用中システムにぴったりのDDPが見つかるはずです。
◎PLAN1
Pro Tools 6台/各マシン50Track程度のAudioとSD(DV)の映像再生といった複数のMAstudioを想定。
total 300track Audio + 6 SD(DV)という事でDDP48D36もしくはDDP48D、DDP24SSDといったところが候補であるという事がすぐにお分かりかと思います。後は、ストレージのサイズを決めるだけです。
◎PLAN2
Pro Tools 3台/各マシン100Track程度のAudio、FInal Cut3台/各マシンHD(ProRes422HQ)4ストリームといった想定では、右の表のSD 10bitがほぼProRES422HQと同等ですので、DDP48Dが該当モデルとなります。オーディオ300track + 12 ProRES422。DDP48Dがぴったりです。
◎PLAN3
FInal Cut6台/各マシンHD(ProRes422HQ)3ストリームといった映像編集の現場の場合は単純に同等のSD 10bitを参考に必要な合計ストリーム数(18)を考えると、DDP 48D36が18となっています。映像の場合は帯域負荷に応じたモデル選択が必要です。18ストリームがマックスなのであれば48D36でいいのですが、もう少し増える事が想定されるのであれば一つ上のモデルの使用をお勧めします。
◎ネットワーク環境
インフラに関してはROCK ON PROにご相談下さい。お客様の既存の施設や、使用環境に合わせて別となプランをご提案いたします。基本はGigabit Ethernetになりますが、長距離(100m以上)の引き回しや、クライアントの設置環境、使用環境をじっくりご相談させていただきます。
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*記事中に掲載されている情報は2010年04月16日時点のものです。