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ROCK ON PRO
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重要!全てのPro Toolsユーザー必見 新しいライセンス形態徹底解説
Pro Tools の新しいライセンス形態を徹底解説!
NAMM2015で発表されたAvid Pro Tools 12とそれに伴うライセンス形式の変更のアナウンス。
今までと何が違い、どのような形式に変化するのか。ROCK ON PROがここにまとめました。Pro Toolsをお使いの方に理解していただきたい重要な事項が含まれているのでぜひご確認ください!
今までのPro Tools ユーザーの方に知っていただきたいこと
2015年中(12月31日まで?)にPro Tools with 12 Months Upgrades and Supportを購入しない場合には
その後のアップグレードが受けられなくなります。
※お持ちのライセンスはそのままのバージョンで永続的に利用は可能です。
新しいPro Tools ラインナップ
それでは、Pro Tools 12からの新しいラインナップと特徴を確認してみましょう。
大きく分けると以上4種類なります。
Pro Tools 12 (Standalone Software)とPro Tools 12 with I/O Bundlesは機能的に同一の製品(提供方法が違う)となるため、結果的に3グレードの製品が提供されるということになります。
この機能の違いに関してはこちらにまとめてありますのでご参照下さい。
サブスクリプションについて
Audio Applicationとしてはあまり馴染みのないサブスクリプションは、ソフトウェアの利用形態のひとつとご理解ください。
一般的に『ソフトウェアを買うのではなく、ソフトを借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式』とされています。
Pro Tools 12では『年額(予価$299)』、『月額(予価$29.99)』の2パターンのサブスクリプションが用意されます。このサブスクリプション形式によるメリットは、今までメジャーバージョンアップで追加されてきたような機能追加が開発完了とともに順次リリースされるという効果を生みます。
これまでソフトウェアメーカーは新機能を追加するたびにその対価としてバージョンアップ料金を設定してきました。サブスクリプションでは予めユーザーからその料金を預かるようなイメージとも言えます。
この料金形態は新規ユーザー向けのものであり、既存ユーザーに対しては”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”として¥21,900で提供され、サブスクリプションの予価$299に対して低価格となっています。ただしご注意いただきたいのが、この”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”は「常に継続している必要がある」という部分です。
既存のユーザーはすでに永続的なライセンスは購入して頂いていますが、今後のバージョンアップなどのサポートは”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”が必要となります。これは、必要なときに購入するという従来の方法ではなく、常に加入しているということが必要です。
既存のユーザーは2015年末までの”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”が推奨されます。購入を行わなかった際には、既存のライセンスの利用に関しては制限はありませんが、”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”の購入権利を失うこととなります。逆に言えば、2016年以降にバージョンアップをしたい場合には、サブスクリプションライセンスに移行を行うか、再度永続ライセンスを購入することとなります。
改めてサブスクリプションと、永続ライセンスという2つのライセンス形態をまとめてみました。
サブスクリプション | 永続ライセンス | |
1年目 | ¥35,880 | ¥105,000 |
2年目 | ¥71,760 | ¥126,900 |
3年目 | ¥107,640 | ¥148,800 |
4年目 | ¥143,520 | ¥170,700 |
5年目 | ¥179,400 | ¥1926,00 |
HDではない、Pro Tools 12でのサブスクリプションと永続ライセンスでの価格比較を行ってみました。
(レート$1=¥120で計算しています)
このように見ると、余程の理由がない限り新規導入はサブスクリプションのほうがお得といえるでしょう。
事実上”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”は既存ユーザー、もしくはI/O Bundleでの購入者に対しての特別なオファーと考えられます。
繰り返しになりますが、サブスクリプションは期間が切れればライセンスも切れて起動しなくなります。永続ライセンスは、”Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support”が切れてしまうと、サブスクリプションに移行をするか、永続ライセンスを買い直さない限りバージョンアップが不可能となります。
ケース別のまとめ
更にAVIDの資料を元にそれぞれのケースに合わせてまとめなおしてみました。
近日公開予定のPro Tools 12では様々な新機能が搭載される予定となっています。昨年NAB 2014から高い注目を集める”Cloud Collaboration”,”Market Place”など様々なDAWそのものというよりも、作業の手法、音に関する業界のあり方さえも変化させるようなパワフルなツールが登場します。
今Pro Toolsをご購入の方はPro Tools 12への無償バージョンアップの権利があります。待た、既存のユーザーの方も ”Upgrade and Support Plan Pro Tools (12 Months)”をご購入いただければリリースと同時にPro Tools 12を使い出すことが可能です。今後のことも考えれば無駄になる投資にはなりません。是非とも過去のレビューなどご参考に改めてPro Tools 12の姿を感じてみてください。
・AVID公式のPro Tools 12 HP
・NAMM 2015でのPro Tools 12デビューのレポート
NAB 2014でのRock oN Report
・AVID Connect 2014
・NAB 2014会場から