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ROCK ON PRO
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【日本語ビデオ追加】Pro Tools 2022.6 リリース〜ワークフロー改善のための様々なUPDを実施
最新バージョンとなるPro Tools 2022.6が日本時間7月1日にリリースされました。有効な年間サポート/サブスクリプションをお持ちのユーザー様はAvidアカウントからダウンロード可能です。
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosの書き出しに関連したワークフローやMIDIでの音楽制作での操作性を大幅に向上させる改善が施されたほか、待望のビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ機能、Sync Xのスタンドアロンモードなど、どのような分野であってもそのワークフローを劇的に加速する機能追加が行われています。
What’s New in Pro Tools 2022.6
Dolby Atmosの改善 (Pro Tools Ultimateと Studio)
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosのワークフローがかなり速くなりました。Dolby Atmosのオフライン・バウンス・リレンダリング(チャンネルベースへのダウンミックス)機能を導入し、ADMバウンスにかかる時間を劇的に改善し、WAV ADM BWFファイルにリンクする機能を追加しました。
また、以前はできなかったダイアログ、音楽、FXなどのグループごとのステムミックスを書き出すことができるようになるなど、Dolby Atmosに関連したワークフローが大きく改善されています。
タイムコード・オーバーレイ (Pro Tools Ultimateのみ)
タイムコードがビデオ・ウィンドウまたはハードウェア・クライアント・モニターに表示されるようになりました。これにより、制作者やエンジニアが映像を操作するときにセッションの位置を簡単に確認できます。
タイムコードは、バウンスされたQuickTimeファイルに含めることもできるので、レビュー用にファイルを渡し、ミックスの特定の部分について話し合う際に役立ちます。
センド・デフォルトをユーザー設定の値に
以前は、初期設定を使用して、新しいセンドがユニティー・ゲインか-∞で作成されるかを決定できました。センドを追加するときにすぐに試聴できるのは良いですが、ユニティー・ゲインだと大きすぎるケースもあります。今回のアップデイトでは、新しいセンドが作成されるときに使用されるレベルを任意に設定できるようになりました。
MIDIワークフローの改善点
タイムライン・グリッドをクオンタイズ値として使用可能に、MIDIクリップを編集ウィンドウでダブルクリックするとドック式MIDIエディタが開くように設定可能に、グリッド/ナッジ両方の値を同時に表示可能に、といったMIDI機能の改善も施されました。
大きな機能追加ではないかもしれませんが、スムーズなワークフローを実現する重要な要素ですね。
Pro Tools | Sync X スタンドアロン・モード
SYNC HDで使用できていたスタンドアロン・モードがSync Xにも実装されました。Pro Tools 2022.6リリースに含まれるファームウェア・アップデートにより、Pro Tools | Sync Xにスタンドアロン・モードが追加され、Pro Toolsが起動および接続されていないときに自動的にアクセスできるようになりました。スタンドアロン・モードで変更を加えた場合、Pro Toolsの起動時にセッションで変更を反映できます。
今回の機能改善は、映画、ポスプロ、音楽制作、どのような分野のユーザーにとっても待ち望んでいたものではないでしょうか。Pro Toolsに関するお問い合わせ、システム構築のご相談はROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
*記事中に掲載されている情報は2022年07月01日時点のものです。