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ROCK ON PRO
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Avid Creative Summit 2015 PHOTO REPORT!! <PART 4 / 多彩な6本のメーカーセミナー!!>
Avid Creative Summit 2015レポート PART4、いよいよ最終回となりました。これまでメインセミナー・展示ブースの様子をお届けしてまいりましたがそれと並行してAst/Bstの各コントロールルームでは出展各社様によるメーカーセミナーを開催しておりました。メジャースタジオのコントロールルームという、またとない恵まれたリスニング環境で開催された計6本のセミナー。会場スペースの都合もありご参加定員も15名とお申し込みに間に合わなかった方もいらっしゃるかもしれません(申し訳ございませんでした。。)その分密度の濃いセッションが多彩に繰り広げられていた様子をレポートします!!
今回のタイムテーブルを改めて見てみると、実に多様な内容が同時進行しておりました。。メインとなるAstでのセミナー2本と同時にAst ControlroomではTac system、AVID、Media Integrationの3社、Bst Controlroomではサンフォニックス、シンタックスジャパン、Native Instrumentsの3社による計6本のセミナーがそれぞれ60分の枠組みで進行です。それでは時間軸に沿ってその様子をご紹介します!!
◎Ast / Tac System / VMC-102を徹底解剖!!
まずはAst Controlroomde行われたTAC System様のセミナーから。今回はAvid S6と高い親和性を持つVMC-102の紹介。やはりS6のモニター環境を向上させるキープロダクトになるだけあり、業務用途に想定されたお客様が数多く詰め掛けました。
協調制御ながら高い柔軟性を持つモニターコントローラーとなる同製品ですが、国内の独特なコミュニケーションを十分に理解したその仕様、S6のモジュールと同一サイズで作成された筐体、タッチパネルで得られた多彩なルーティングプリセット設定など実務を知るTac Systemのノウハウが詰まった製品です。外部GPIOとの協調も可能なため様々なシステムの中核を担うことのできる1台。今後も現場の声をフィードバックした改良が重ねられるようです。
◎Bst / Sunphonix / Soundminer v4Pro-J with Pro Tools !!
同時間のStudio Control Roomではサンフォニックス様よりSoundminerの解説セミナー。Soundminerは音源データ(.wav)ファイルの管理を行うツール。映像などで注目を集めるMedia Asset Management のAudio版と言えるアプリケーションです。世界的には『Net Mix Pro』と人気を二分する大定番ソフトとなります。
楽曲データや、効果音の管理についてはiTunesを使っている方も多いと思いますが、タイトル、曲名など検索できる項目は限られています。ここに、”2015年Hit Song”とか”オープニング向け”等メタデータが入力できたら便利だと思いませんか?それを実現するのがこのSoundminerです。そして、何といっても強力なのがPro Toolsとの連携です。中でもカーソルのある位置に検索を行なったファイルを貼りこむという機能がありますが、Pro Toolsに高度な検索機能を追加したかのようなシームレスな動作が可能。大量の音声データを扱うブロードキャスト、ゲームオーディオなどからミュージシャンでも自身のサウンドライブラリー用に活用するなど、Soundminerは幅広く活躍しそうです!!
◎Ast / Avid / S3とプラグインのコラボレーションによる革新!!
16:00スタートとなるタイムゾーンとしては2番目のブロックです。こちらはAst Control Roomの様子ですが、14:00よりメインステージでS6 Ver.2などAvidの新機軸について解説を行ったDaniel Lovell氏が息着く間もなく登場。こちらではSRの現場からプロジェクトスタジオまで絶妙な守備位置となるAvid S3を紹介。
併せてAvidの最新プラグイン、Pro-Multiband、Pro-SubHarmonicも紹介となり、S3との連携デモではEuConによる様々な使い勝手のTIPSなどノウハウを折り込み48個のノブを縦横無尽に使いこなします。コンパクトなサイズながらも24フェーダーを搭載し、さらにAVB対応と将来への備えも万全。イーサ1本で接続完了となるシンプルさは現場を選ばないフレキシブルな存在になりそうです。
◎Bst / Synthax JAPAN / RME Babyface Proの実力を徹底検証!!
Bst Control RoomではSyntax JAPAN様によるセミナー。こちらでは東京初公開となったBabyface Proのデモが行われましたが、そのデモンストレーターにはミスター・ベビーフェイスことMax Holtmann(マックス ホルトマン)氏が来日。おなじみの三橋氏の軽妙な通訳でその魅力を伝えていただきました。
さてそのBabyface Proです。今年4月の独フランクフルトmusikmesseで発表され大きな注目を集めており、今夏話題の新製品となりました。その名の通りまさにプロフェッショナルのセカンドマシンとして、妥協のないスタジオクオリティを自由に持ち運べる画期的なプロダクトですが、従来のブレークアウトケーブルを廃してXLR端子を直に用意するなど、定評あるサウンドのほかにもブラッシュアップには抜かりがありません。このセミナーでは同じくジャーマンプロダクトのKS Digital D80をモニターに使用。貴重な同軸スピーカーブランドとしてCシリーズは確固たるポジションを得ましたが、この新たなDシリーズは独自のホーンツイーターによって指向性も鋭く、コントロールルーム内でも解像度の高いサウンドを再生。ニアフィールドモニターにかなり有力な選択肢が新たに登場しました。
◎Ast / Media Intgration / 飛澤正人のMixing method!! AVID+WAVES!!
そして最終タイムゾーンとなった17:30スタートのMedia IntegrationセミナーはAvidブランドとなったApogee ensembleとWAVESを組み合わせたミキシングノウハウセミナーを開催。講師にはこちらもお馴染みの飛澤正人氏を迎えました、お客様の中には飛澤氏のセミナーをどうしても聴きたいと遠方からのご来場もあり、会場内は真剣な眼差しに溢れた空気。メインセミナーで講師を務められた中條氏もこのセミナーに参加、こうしたクロスコミュニケーションが生まれていくのもこのイベントの魅力かもしれません。
そして解説ではご自身がレコーディングからミックスまでを行った『SOUNDAHOLIC』のプロジェクトの中身を大公開、「EQの基本から、すぐに使える簡単EQ法」「コンプの種類と、そのかかり方や使い分け」 など具体的なTIPSをご紹介いただきました。RockoNでは秋口に飛澤氏の全5回に及ぶ有料セミナーを企画中です。こちらはミックスのみならずトラックメイキングにも横断した制作のまさに総合力を向上できる機会となる予定です。是非ともチェックしてみてください!!
◎Bst / Native Instruments / KOMPLETE&KONTROLが生み出す先進のワークフロー
Bstudio Control RoomはNative Instruments Japanのセミナー、大定番プラグインソフトのKOMPLETE 10 ULTIMATEとそのコントローラーであるKOMPLETE KONTROL S49をフィーチャー。制作ソリューションとして新たな連携を見せる両製品をデモンストレートするのは金谷樹氏(Sleepfreaks)です。
KOMPLETE 10 ULTIMATEというと、トラックメーカー用の音源ソフトというイメージがあるかもしれませんが、このセミナーでは劇伴やその他様々な場面で活躍するDAMAGEやKINETIC METALといった音源との連携もデモ。今回はゲームオーディオ関連のお客様もご来場が多かったのですが実際の現場でも使われることが多く、その効率的なハンドリングを目の当たりに出来たことは大きな収穫であったようです。ご参加者様も普段とは異なったKOMPLETEの一面を知ることができたのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか!! このフォトレポートも長期間・計4回に分けてお届けするほどの大規模イベントとなったAvid Creative Summit、日本各地より沢山のご来場者様、各メーカー様、スタッフ様のご協力により大盛況のうちにお客様へお届けすることができました、この場を借りて厚く御礼申し上げます!! もちろん来年も今回以上のノウハウ・最新情報をご提供し、更なる制作環境の飛躍をお手伝いできるよう企画してまいります。また、このイベント以外にもROCK ON PROではセミナー、フリーペーパー、展示会参加など数々のコンテンツをご提供しておりますので是非とも今後のROCK ON PROにご注目ください!! ありがとうございました!!
*記事中に掲載されている情報は2015年09月03日時点のものです。