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ROCK ON PRO
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「新たなるサウンドをこの手に!Deep inside HDX」セミナーレビュー
先日開催された、エンジニア杉山勇司氏を招いてのAVID Pro Tools HDXセミナー。なんといっても注目は、現場でいち早くHDXを導入された杉山さんのサウンドに対する感想。ROCK’in MAILMANでもコラムに書かれていたその実体験を現場でのサウンドの変化とともに語っていただきました。
第1部:「What’s New Pro Tools HDX」ROCK ON PRO & AVIDによるPro Tools HDXご紹介
従来のTDMシステムと比較して何が変わったのか、どれくらいのスペックになっているのか、テクニカルな部分から使用感の違いまでを解説。そして、なんといっても注目のAAX Plug-in。いち早くAAX対応したプラグインの中から4種類(Metric Halo,Softube,fabfilter,Plugin Alliance)をピックアップしてのハンズオン・デモ。従来の定番を置き換える勢いの最新ラインナップ。その実力をじっくりとご覧いただきました。
その全貌は、こちらの動画を御覧ください!!!
第2部:「Deep Inside of HDX」杉山 勇司 氏による現場でのHDXの体験談、使いこなすためのTIPS
現場で、初めてHDXシステムを使用した時の驚きとワークフローの劇的な変化を語って頂きました。なんといってもそのサウンドの変化は、作業のスタイル自体を自然に変えさせるだけのパワーを持っていたとのこと。今までのように加工を施したサウンドではなく、そこで鳴っている音をありのままに捉えるその実力は、今までにもあった、Bit数の拡張といった、インパクトと同等かそれ以上のものがあったとのこと。
サウンドが飽和せずにしっかりと存在し続けるその感覚は、LIVE PAに近いと。32bit Floatのもたらす広大なダイナミックレンジは全てのユーザーに新しい環境を提供しているとのこと。
他にも、一連の作業の中で受けた数々の衝撃、インパクト。総括すると、「経験が生きる」エンジニアリング、マイクの位置から、EQ,COMPの使い方まで諸先輩たちが積み上げてきたセオリーが十分に発揮できるプラットフォームであると言うことが語られました。
まさに次世代のサウンド、当再現性がもたらすそのインパクトは、TVの方で採用されたラウドネスによる音量規制とともに、この先のサウンドメイクで必ず、キーワードと生ってゆくであろう”ダイナミクスレンジ”の復権を強く感じさせるものとなった。ダイナミクスこそが、音楽、サウンドの持つ躍動感、アーティストの息吹を強く感じさせるものであることは間違いないと思う。デジタル音声の現代、理論値で144dBという広大なダイナミックレンジを持ちます。しかし、CD等ではその中野本の少ししか行こうに活用されていないのが現状。今後はもう少しレンジの広いサウンドメイクをしても良いのではないかと改めて考えさせられるセッションとなった。