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清水 修平
[ROCK ON PRO Sales Engineer]大手レコーディングスタジオでの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・アウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿はさながら手術を行うドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Engineerとして『良い音』を目指す全ての方、現場の皆様の役に立つべく日々研鑽を積み重ねている。
Avid2020新製品!! MTRX Studio / HDX CHASSIS 価格公開&予約受付開始です!!
NAMM2020で発表されたAvid新製品がいよいよ価格公開&予約受付開始です!発売時期は依然として今春中との情報ではありますが、業務向けシステムはもちろんのこと、パーソナルなシステムアップでも中核を担うことになるAvidソリューションの登場は大きなニュースではないでしょうか。また今回は、HDXカード、I/O、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアをバンドルした設定もあり!4点すべてを単体で導入するケースよりも、最大で16~17%ほどのコストバリューがありますので、制作システムの刷新にはうってつけと言えるバンドルプランになります。ご予約お申し込みお待ちしております!
Pro Tools | MTRX Studio
価格:¥650,100(本体価格:¥591,000)
Avid製品ページ:Pro Tools | MTRX Studio
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
MTRX Studioは1Uというコンパクトなサイズからは想像できないほどの機能を盛り込んだ1台完結型のスーパーI/Oです!まずは、512×512用意されたDADmanルーティング。この柔軟なルーティングマトリクスを使えば、もうHDXシステムにモニターコントローラーを別途設ける必要はない!と言えるでしょう。もちろん、Dolby Atmosなどのマルチチャンネルフォーマットでのモニターコントロールも可能となっています。フロントパネルにはヘッドフォンアウトも2系統付いていますのでモニター機能については完璧なのではないでしょうか!?
Analog 入出力は合計18in/22 out。インプットについてもMic In /Inst Inが備わっているので、このch数で制作が事足りるのであれば、ほかに買い揃えておくものはなさそうですね!そして、MTRX Studioのさらに素敵なポイントはDigital I/Oがとても充実しているということです。まず、ADATが16in/16out搭載。ADAT 入力があるCUEシステムであるHear TechnologiesのHear Backなどと組み合わせればこの部分でCUEシステム構築も完了です。MTRX Studio 1台でスタジオ構築も夢ではなさそうですね。そして、なんと64in/64out Dante I/Oも標準搭載!制作サイドにも浸透してきたDanteですが、こちらも標準で備えられているとなれば将来的にシステムをブラッシュアップする場合でも柔軟なシステム拡張を期待できます。また、上位のMTRXではオプションとなっていたSPQスピーカープロセッシング機能が標準搭載されています!
と、、、もうこれはもう至れり尽くせりな状態です。ここまで盛り込んで、税込¥650,100となればコストパフォーマンスも抜群です!もう、、話だけでよだれが出ますね。。(汁)
◎Avid HP システム要件、主な仕様(MTRXとの比較)はこちらから
◎主な仕様
・マイク / インストゥルメント入力:2 x 1/4″
・アナログ・ライン I/O:16 x 16 (DB25)
・ADAT I/O:16 x 16
・Dante I/O:64 x 64
・DigiLink I/O:32チャンネルDigiLink Mini端子×2(合計64チャンネル)
・専用モニター出力:2 x 1/4″
・ヘッドフォン出力:2 x 1/4″
・Cross-pointデジタル・マトリックス:512 x 512
・モニタープロファイルによるサミング・マトリックス:
256 x 16 モニターグループ、フォールドダウン、グループフォーマット
・統合スピーカー・キャリブレーション
ビルトインSPQスピーカープロセッシングにより、16チャンネル 256フィルター、チャンネルごとディレイを最大150 msまで調整可能
・EUCON対応:対応
・システム同期:BNCコネクター経由のワードクロック及びループ・シンク;Danteシンク
・サンプルレート:44.1 kHz–192 kHz
・電源:単一電源
・筐体:1U 19インチラックユニット
HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,RACK(左)
価格:¥90,860(本体価格:¥82,600)
HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,DESK(右)
価格:¥64,900(本体価格:¥59,000)
Avid製品ページ:Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
ついにAvid純正のThunderboltシャーシが登場です!逆に、なぜ今までなかったのかとも思ってしまうくらいですよね。デスクトップタイプとラックタイプの2タイプで、ラックタイプにはMac miniとHDXカードが一緒に収められるようになっています。こちらとMTRX Studioを組み合わせたら、なんと2Uでシステムが完結です。持ち運べるスタジオといっても過言ではないほどのコンパクトさ。MacBook ProやiMacなどの組み合わせの場合は、もう一方のデスクトップタイプをセレクト。HDXカードが一枚搭載可能なコンパクトなシャーシとなりますが、Avid純正シャーシということで相性等を気にする必要はなし!言ってみれば「HDX Thunderbolt」とも呼べるようなシステムが組み上がるイメージでしょうか。こうなると、HD Native TBからの乗り換え対象としても魅力的な構成になってきます!
◎主な仕様
・PCIe接続:Pro Tools | HDX 用の拡張スロット×1 PCIeカード(別売)
・Thunderbolt接続:Thunderbolt 3ポート×2 1つはコンピューター接続用、もう1つはデイジー用 最大5つまで追加可能なThunderbolt / USBデバイスへ連携
・USB接続:ラックマウント・シャーシーのフロントパネルにUSB 3.0ポート×1
・Mac miniエンクロージャー:Thunderbolt 3ポートを備えたオプションのMac miniを保護する内部エンクロージャー(ラックマウント・シャーシーのみ)
・処理能力:Thunderbolt インターフェース: 40 Gbit/s、PCIe インターフェース: 2,750 MB/s
・電力:96W
・動作温度:0º–35º C (32º–95º F)
・サイズ (高さ x 幅 x 奥行):
デスクトップ・シャーシー (脚付き): 238 x 57 x 368 mm (9.4 x 2.2 x 14.5 インチ)
ラックマウント・シャーシー(ラックイヤーおよびレール付き): 44 x 482 x 439 mm(1.7 x 19 x 17.3インチ)
PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS RACK(左)
PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS DESK(右)
・すべて単体での購入総額:税込¥1,559,360
→バンドル価格:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)【¥261,360 Value!!】
*HDXカード、MTRX Studio、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアのバンドルとなります。
*ラックマウント、デスクトップのどちらのシャーシを選択しても価格は同一です。
PRO TOOLS HDX TB 3 OMNI SYSTEM RACK(左)
PRO TOOLS HDX TB 3 OMNI SYSTEM DESKTOP(右)
・すべて単体での購入総額:税込¥1,233,760
→バンドル価格:¥1,040,600(本体価格:¥946,000)【¥193,160 Value!!】
*HDXカード、HD OMNI、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアのバンドルとなります。
*ラックマウント、デスクトップのどちらのシャーシを選択しても価格は同一です。
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
システム新規導入の場合、こちらのバンドルはご検討必須です!私のオススメは『PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS RACK』なのですが、こちら単体で買い揃えた場合との差額はなんと税込¥261,360にもなります。実用を考えた仕様のMac mini(3.2GHz 6コア、64GBメモリ、1TB SSD)が税込¥328,680ですので、バンドルの割引分だけでMac miniにかかる費用のかなりの部分をカバーできてしまいます。前述したようにMTRX Studioの仕様を考えれば、マイクプリもモニターコントローラも追加する必要はなし。しかも2Uというコンパクトさ。必要なシステムの規模にマッチするならば、もうこれ一択でしょ!と思わされる超強力バンドルです。また、バンドルにはHD OMNIとの組み合わせも用意されていますので、導入コストを抑えてHDXシステムを構築したいというケースにも選択肢があります、ご相談ください!
この新製品の登場により、さらにコンパクトで大規模なシステムを組むことができるようになります。最近ではMac miniやMacBook Proのスペックが上がり、それをメイン機とする方が多くなってきている印象です。今回のThunderboltシャーシの登場はそれを加速させるプロダクトとなるでしょう。さらにMTRX Studioと組み合わせれば、、んー。最高ですね!!マイク入力からスピーカー出力、さらにスピーカー調整までカバーできるMTRX Stuido はあらゆるシーンにフィットします。これを使ってどのようにシステムを組むかを思い浮かべるとワクワクしますね!みなさんと一緒に考えられるのが楽しみです!Rock oN渋谷店でお待ちしております!(笑)
*記事中に掲載されている情報は2020年02月04日時点のものです。