Home » レビュー, レビュー/レポート » Audiokinetic Wwise Tour 2016 レポート

Audiokinetic Wwise Tour 2016 レポート

2016年7月13日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO)


20160713_wwise_636

GAME業界にとって無くてはならないものとなってきているAudio Middleware『Wwise』。Steinberg NuendoがVer.7で、Game Audio Connectによりコラボレーションするということから、広く一般にもその技術が知られるようになってきています。

Audio Middlewareは何をしているのかというと、簡単に言えば、ゲームの中でサウンドを再生するための各種トリガー、パラメータに対応した専用のソフトウェア(特殊なトリガーにより発音するサンプラーをイメージしてください)。ゲームではユーザーの操作により様々な要素が生じ、それに合わせてサウンドを鳴らさなければなりません。これまでは各社が独自に開発したソフトウェアを実装していましたが、複雑化するコンテンツの流れから専用のソフトウェアとしてWwiseのような製品が誕生しています。

今回のWwise Tour 2016では世界中のユーザーに向けての活用事例の紹介、そして最新の機能紹介が行われました。

JAPAN Session

JAPAN SessionではCapcomが「バイオハザード アンブレラコア」を題材にしたセッション。株式会社パオンが「ワールド オブ サマナーズ」を題材に、CD PROJECT REDが「WITCHER3」を題材にと、幅広く活用されているWwsieの実際が紹介されました。また、パートナーデモとしてDolby JapanがAtmos、ヤマハが3D Headphone Technology”ViReal”、ヤマハミュージックジャパンとOM FactoryがNuendoとNuageの展示を行なっていました。

株式会社カプコン – バイオハザード アンブレラコア

P1240415-2

最初に登壇したCapcomからは、最新3DコンテンツにおけるWwiseの活用による、作業効率の向上にフォーカスしたセッションが行われました。

P1240457P1240460

P1240466P1240469-2

株式会社パオン・ディーピー – ワールド オブ サマナーズ

P1240413-2

次のパオンのセッションは携帯端末(iOS,Android)向けのゲームでのWwiseの活用。

P1240550P1240559

P1240576

コンソールのパワーが無い、容量制限が厳しいといった様々な要因からインタラクティブ・ミュージックは諦められることが多かった携帯コンソール。それを実現するためにWwiseを利用して、Audio + MIDIというトリガーを分離することで実現した実例が紹介されました。

CD PROJECT RED – WITCHER3

P1240414-3

休憩をはさみ最後に、海外の事例として「WITCHER3」におけるWwiseの活用がかなり具体的に紹介されました。

P1240725-2

広大なオープンワールドをプレイヤーが自由に冒険することのできるこのゲーム。コンセプトとして現実感の高い世界感が求められ、風の音、雨の音といった自然音をプレイヤーのいる位置により自由自在に変化させるということをWwsieを使って実現しています。また、オープンワールドの特定の場所で虫の声がしたり、水面での反射音があったりという変化を、ファルターをかけたりゾーンを分けてサウンド再生を行ったりと、その世界を形作るサウンドの配置がWwise上で行われているという実例が紹介されました。

P1240717P1240731

P1240732

P1240738

P1240737

これらのセッションから、Audiokinetic WwiseはインタラクティブなSound Designにとって無くてはならないツールとなっているということが強く感じられました。Wwise自体も進化を続け、またサードパーティーの様々なプラグインを実装することで多彩な表現をもったソフトウェアへと変化しています。

P1240756P1240759-2

展示

Dolby Atomos

P1240646

更に展示では、すでにリリースされているDolby Atmos対応ゲーム「Star Wars バトルフロント」の紹介。

実際にサウンドを体験しながらのデモンストレーションで、これから採用が進むことが期待される、GAMEコンテンツの開発者に向けたAtmosの技術アピールを行っていました。

YAMAHA – ViReal

P1240615-2

そして注目はヤマハの3D Headphone Technology “ViReal”。Y2 projectが主体となり開発が進められているこの技術は、その認識に個人差の大きいヘッドフォンでの3D Soundの誤差をなくすためにかなり多くのデーターから平均値を取り、開発が進められている期待の技術。

P1240621-2

P1240617-2

 

先月発表されたばかりのこの技術、今後どのように展開をしてゆくのか非常に興味が持たれるところ。ヤマハ自体のAVアンプはもちろん、Wwiseのプラグインとしても活用されていくのでしょうか?今後の動向から目が離せません。

P1240639-2

詳細はこちらのHPを御覧ください。ほかにもY2 projectの研究活動がいろいろと紹介されているので是非とも御覧ください。

http://www.y2lab.com/project/3d_headphone_technology/

YAMAHA – Nuendo , Nuage

P1240642-2

そして、我々に馴染みの深いNuendo、そしてNuage。Rock oN店頭でも展示が行われているので、すでに実機をご覧になった方も多いことと思いますが、YAMAHAが自信をもって開発したNuendoをMixing Engine連携コンソールNuage。Pro ToolsをPlayback EngineとしてNuendoをMixerとするといった活用方法もすでに実現しています。

OM Factory

そして、おなじみOM Factoryは、VR向けのグラフィック機能を強化したPCを展開。

P1240640-2

ハイフレームレートが要求されるVRコンテンツの製作時にも、ストレスのない環境を持ったワークステーションとして紹介されています。国内でのカスタムメイドPC、そしてDAWの動作保証があるPCという稀有な存在。実際のユーザーがこだわりぬいてセレクトしたパーツの数々は、使って分かる高い価値を持ちます。Windowsベースで作業をされている方は是非とも候補にしていただきたいハイスペック、高信頼性の製品です。

P1240641-2


Nuendoをきっかけに制作環境とプログラム環境の融合がスタートしたGAME Audioの世界。これから多方面へ広がってゆくことが予想されます。Audiokinetic Wwiseを是非ともその実態をチェックください。

https://www.audiokinetic.com/ja/

記事本文・構成 : ROCK ON PRO

※ 記事中に掲載されている価格・割引率・購入特典・ポイントや仕様等の情報は 2016年07月13日 記事更新時点のものです。

お見積もり・ご相談は、お問い合わせフォーム、お電話 (03-3477-1776)、FAX (03-3477-1757) にてお待ちしております。

営業担当:岡田・君塚・森本・廣井・佐々木・清水、デモ:洋介までお気軽にどうぞ。

*本記事の内容は、特に断りのない場合掲載時点での情報を元に書かれています。


関連する記事