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dolby atmosの検索結果(242件)
NEWS
2024/03/29
Indoor 2 発売!ポスプロ向けリバーブが待望のアップグレード
AltiverbやSpeakerphoneなどがポスプロでも高い評価を得ているオランダのソフトウェアメーカーAudio Ease社。その主力製品の一つである、屋内音響に特化したリバーブプラグインIndoorが、待望のアップグレードです。約7年8ヶ月ぶりのメジャーアップグレードという「Indoor2」は、Appleシリコンにネイティブ対応、VST3対応などの進化を遂げています!
10のロケーション、60の空間で計1,000以上のインパルス・レスポンスを収録しており、マイク向きやドアの開閉の調節が可能なIndoor。かねてより7.1.2chのDolby Atmosフォーマットにも対応しています。Audio Ease定評の音響空間技術を駆使した高クオリティなリバーブ・プラグインです。
Indoor制作におけるIR収録の様子
主な新仕様 ~広がる動作環境~
・Appleシリコン搭載環境にネイティブ対応
・VST3フォーマット対応
・iLokのマシン認証に対応。USBキーに加えてコンピュータ本体にライセンス情報を記録可
これらのアップグレードにより、Indoorを使用できるシステム環境がより広がりました。
また、Windows版も後日対応予定とのことです。
Audio Ease / Indoor 2
¥111,100 (本体価格:¥101,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Indoor 1 to 2
(インドア1から2へのアップグレード)
標準価格:¥12,298(税込)
お求めはROCK ON PROまで!
※2023年3月18日以降にIndoorの前バージョン(Indoor 1)をアクティベートされたユーザーは、
無償アップグレードの対象になっています。詳しくは、AUDIO EASE社から届いている通知メールをご覧ください。
Altiverb8に続いてAppleシリコン搭載環境にネイティブ対応し、さらに活躍の場を広げたIndoor 2をぜひご活用ください!AudioEase製品などポスプロ制作ツールについてのご相談はROCK ON PROが承ります。
Support
2024/03/11
Pro ToolsとmacOS Sonomaの既知の不具合 – Pro Tools サポート情報
先日リリースされたバージョン2024.3にて、Pro ToolsとHDXシステムはmacOS Sonoma (14.3.1) に対応しましたが、重大な既知の不具合が見つかっています。Pro Toolsをご使用のユーザー様は、現状、macOS Sonomaへのアップデートは推奨されません。
最新情報はAvidナレッジベースでご確認ください。
macOS 14.4
新しいmacOS 14.4 Sonomaアップデートにより、AppleシリコンMac上のいくつかのiLokオーソライズ・プラグインに問題が発生しています。PACE Anti-Piracy社では、この問題を認識しており原因究明作業中です。この問題が解消されるまで、macOS 14.4へのアップデートは推奨されません。
macOS 14.3.1
Pro Tools ソフトウェアにおける問題
多コアのインテル・マシン(28-core Mac Proなど)を低バッファーサイズで使用した際の、オーディオ性能の劣化。
Aux I/Oデバイスを使用した際に不定期にエラーが出る。
ボイスオーバー・アクセシビリティ機能でポップアップやコンテクストメニューが表示されない。
インテルMac上で、Dolby Atmos内部レンダラーUIに、balls/textが表示されなかったり、top/rearビューが正しく表示されない場合がある。
編集ウィンドウのトラック名やトラック・アウトプット・アサインのツールチップが表示されない事がある。
Avidプラグインのいくつかでグラフィック表示不具合が発生する場合がある。
ミックスまたは編集ウィンドウ上におけるスクロール最中にメニューが開いたままなる場合がある。
インプットに「声を分離」モードが選択されている際に警告が出ない。
Pro Tools ハードウェアにおける問題
高サンプルレート・セッションにおける潜在的なサンプル落ちを含む、Pro Tools | Carbon の性能劣化問題。
Carbonセントラルにおけるエラー・ステータスの発生、または、拡張デバイスがAudio MIDI設定に作成されない。
HDXシステムにおいて、設定>ハードウェア でソフトクリップを選択すると、ソフトウェアがフリーズする。
MBOX Studioを低いハードウェア・バッファーサイズで使用した際に、正しく再生スタート出来ない場合がある。
3rd パーティー製品の問題
Keyboard Maestro経由でメニューが選択できない。
Sync scripts内のSoundsが Pro Tools メニューにアクセスできない。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-support-resource/
Support
2024/02/07
Pro Tools 2023.12.1 リリース(不具合修正バージョン)
Pro Tools 2023.12に含まれていた重大な課題が改修された、Pro Tools 2023.12.1がリリースされています。特に、Pro Tools 2023.12でDolby Atmosワークを実施されるユーザー様、および、HDXシステムを使用されているユーザー様は以下の情報をご一読の上、アップデート(無償)をご検討ください。
Pro Tools 2023.12.1は、以下の不具合修正のため2024年1月16日にリリースされました。
Dolby Atmos® ワークフロー
Pro Tools 2023.12.0 経由で、Dolby Atmos® WAV ADM BWFをバウンスしたりオフライン・リレンダーする際に問題が見つかりました。バウンスされたオーディオに警告なしに断続的なノイズが混入する可能性があります。ベッドやオブジェクトに直接アサインされたトラックに、Pro Limiterなど特定のプラグインがインサートされている場合に発生する事が多い様です。この問題はPro Tools 2023.12.1で修正されました(PT-317207)。
8,000サンプルを超える遅延のあるセッションにてWAV ADMをオンライン・バウンスした際にPro Toolsがフリーズする症状を修正(PT-316860)。
Pro Tools ハードウェア
Pro Tools 2023.12.0の起動時、Pro Tools | HDXまたはPro Tools | HD Nativeのファームウェア・アップデートがAAE -1164 エラーで失敗する問題を修正(PT-317106)。
注意: Pro Tools | HD Nativeはファームウェア・アップデート後に再起動する必要があります。
これに伴い、リリースノートの内容もアップデートされています(同一のページに追記の形)。
Pro Tools 2023.12 / 2023.12.1 リリース・ノート(Avidナレッジベース日本語版)
本件に関するご不明点、また、Pro Toolsシステム設計のご相談はROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2023-12-support-resource/
Event
2024/01/24
N響「第9」演奏会の裏で行われていた次世代配信に向けた取り組み 〜同一内容を複数フォーマットで比較するとどうなる?〜
年末も迫る2023年12月26日に行われたNHKホールでのNHK交響楽団によるベートーヴェン交響曲第9番「合唱つき」のチャリティーコンサート。年末の風物詩とも言える第九のコンサートを素材に次世代のコンテンツ配信の技術的なテストケースが行われた。今回、この模様を取材させていただくことができたので、まずはどのような取り組みが行われたのかについて、その概要をお伝えしたい。なお、この取り組みの詳細については、次号のProceed Magazineで掲載を予定している。
3社共同で実施された次世代のイマーシブ配信実験
NHKホールでのフルオーケストラによる演奏会の模様を、次世代の配信をにらみ様々な方式でのイマーシブ配信をテスト、比較視聴するという大掛かりな取り組みが行われた。すべてが、NHKホールから一般のインターネット回線に配信が行われ、それを別の場所にあるNHKテクノロジーズ渋谷本社に設けられた試写室で視聴するというものだ。この試写室以外にも国内2か所(東京、広島)、国外1か所(ドイツ)にMPEG-H形式で同時配信されたほか、NeSTREAM LIVE、KORG Live Extremeを介してPCやスマートフォンなどのデバイスにも同時配信された。一般のインターネット回線を通じてのテストということで、圧縮によるクオリティーの違い、フォーマットによる違いなどの確認もできるということになる。
1つ目のテストケースが、次世代の放送規格としての8K MPEG-H(HEVC+22.2ch音響MPEG-H 3D Audio *BaselineProfile level4)の配信テスト。2つ目がNeSTREAM LIVEを使った、4K HDR(Dolby Vision)+ Dolby Atmos 5.1.4ch@48kHzの配信テスト。さらに3つ目がKORG Live Extremeを使った、4K + AURO-3D 5.1.4ch@96kHzの配信テストだ。これだけの次世代配信サービス、そしてそのテストケースが一堂に会するというだけでもすごいことである。それを同一のコンテンツの生配信で比較できるということもすごい取り組みである。
📷NHKテクノロジーズの試聴室
◎MPEG-Hを使用したスーパーハイビジョン(8K HEVC+22.2ch音響)
📷NeSTREAM LIVEの試聴室
◎4K Dolby Vision+Dolby Atmos@48khz、◎2K+Dolby Atmos@48kHz、◎2K+2chステレオ@48kHz
📷KORG Live Extremeの試聴室
◎4K+AURO-3D 5.1.4ch @96kHz/48kHz、◎HPL@48kHz
まず配信の肝であるコーデック(圧縮技術)について、22.2chは、次世代地上波での採用も決まったMPEG-H 3D Audioでの試験、NeSTREAM LIVEは、Dolby Digital Plusでの配信(これは、NetflixなどストリーミングサービスでのDolby Atmos配信と同一の技術だ)、KORG Live ExtremeはAURO-3Dの圧縮技術を使った配信となっている。圧縮率は、NeSTREAM LiveのDolby Digital Plusが一番高く640kbps、次にMPEG-Hの22.2chで1ch辺り80kbps(全体でおおよそ3Mbps程度)。Live Extremeは10Mbps程度となっている。
そもそものチャンネル数が違うということもあるが、臨場感については、やはり22.2chの高密度にスピーカーの配置されたものが優れていると感じた。やはりチャンネル数の違いは、空間の密度感に直結するものだと感じる。また音質については、ビットレートに比例するものだと改めて実感した。やはり圧縮率が低いほど音の純度は高いという、ある意味当たり前でもあることを再認識することができた。
ただし、リアルタイム配信ということを念頭に考えると、クオリティーと帯域幅のバランスを取るということが重要だ。いかに高品質であっても、しっかりと届けられないのであれば意味がない。その視点で考えるとやはりDolbyの技術をベースとしたNeSTREAM LIVEには、一日の長があると言えるのではないだろうか。Dolby Atmosという最新のフォーマットを、ストリーミングとして現実的な640kbpsで伝送できるというのは、現在のインフラなどにそのまま合致するものであり、サーバー負荷、多数へのダウンストリーム、ライブ配信等には付き物である様々な課題に対して答えを出しているように感じられる。デジタルで大きな課題となるクオリティーと利便性のバランス。これは今後もエンジニアにとって大きな課題となるテーマだろう。
また、NeSTREAM LIVEでは、Dolby Visionの配信も同時にテストされたということも大きなトピックだ。4K HDR映像のライブ配信となると、まだ世界的にもあまり前例のない取り組みである。Dolby Vison + Dolby Atmosということで、Dolby Cinemaの上映ステージでのライブ・ビューイングなどハイスペックなリアルタイム配信に期待が持てると感じる。配信されているDolby Visonの映像は、暗部がしっかりと粘り、流石はHDRといった画質だ。明暗差の大きなコンサートステージでは、そのダイナミックレンジが大いに生かされていた。
各社それぞれのシステムが持つ技術的工夫については、弊社刊行の次号Proceed Magazineにてより詳しく掘り下げて解説をおこう予定だ。
22.2chが持つ他のフォーマットへの応用性
MPEG-H 3D Audio 22.2ch音響のシステムの素晴らしさは、なんと言ってもそのチャンネル数の多さにある。これは、多チャンネルでの配信を行い、視聴環境に応じてチャンネル数を減らすこともできるということだ。「大は小を兼ねる」ということは、イマーシブにおいても言える。22.2chものチャンネル数があれば、そこから、Dolby Atmosや、AURO-3Dといった別のフォーマットへのダウンミックスを行うことが出来るということだ。22.2ch音響の視聴環境を一般家庭で揃えるということはなかなか難しいのが現実。しかし、高密度に配置されたそのフォーマットから、別のフォーマットを作り出すことは容易い。そういった観点での上位フォーマットとしてその存在価値は高いということを改めて認識した。
実際の配信用のマイクアレンジ、配信のためのミックス、全体のシステム構成などについても、次号Proceed Magazineで詳細をお伝えしようと思う。こちらもぜひお楽しみに。
<取材協力>
・株式会社NHKテクノロジーズ https://www.nhk-tech.co.jp/
・株式会社クープ NeSTREAM LIVE https://nestreamlive.radius.co.jp/
・株式会社コルグ Live Extreme https://www.live-extreme.net/
「立体音響でライブ配信をやってみたい」「イマーシブサラウンド対応のスタジオを作りたい」といったご相談は、導入実績豊富なROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりご送信ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2023-2024/
https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2023/
Event
2024/01/18
2/9(金) Avid Creative Summit 2024 開催情報&申込開始!
~未来をつなぐIP、イマーシブにより拡張される音で共感する~
世の中はいよいよアフターコロナの時代へと変遷し、エンターテインメント・ビジネスには新たな局面が訪れています。業界の基盤となるテクノロジーは着実に発展し、昨年までの「いま」から更に進化した制作環境が私たちを待ち受けています。
今年のAvid Creative Summitは、"未来をつなぐIP、イマーシブにより拡張される音で共感する"をテーマに、ACSU史上初の東京ー大阪の二拠点同時開催にて、音楽、映像、ゲームなど多岐分野にわたるサウンド制作の最新情報を提供します。特に次世代IPメディア伝送ワークフローの提案を通じて、制作の未来像を描きます。
バラエティに富んだ計7回のセッションでは、ついにDolby Atmos Rendererを内蔵したPro Toolsの最新情報をはじめ、イマーシブ制作の実例から学び、最先端のテクノロジーに触れ、今を知るための情報が一堂に集結します。最新の制作現場に欠かせないテクノロジーに焦点を当て、フィジカル開催ならではの対面コミュニケーションを活かした新たな学びや発見の場をご提供いたします。
未来を拓くための一歩として、今年はぜひお近くの会場に足を運び、新たな知識とネットワークを築く場としてご活用いただきたいと考えています。Avid Creative Summitならではの豊富な情報と刺激的な体験をご用意しています。多くの方々のご参加を心よりお待ちしています!
■Avid Creative Summit 2024
開催日時:2024年2月9日(金) 開場13:00 、セミナー13:30~18:35、懇親会19:00~20:30 終了予定
東京会場:渋谷LUSH HUB
大阪会場:梅田セミナーハウス クロス・ウェーブ梅田
参加費用:無料
定員:各会場50〜100名
※本イベントは終了しました。多数のご参加誠にありがとうございました。
TOPタイム
テーブルセミナー紹介協賛各社様
展示コーナー募集要項アクセス
毎回大好評!東京・大阪での各セッション終了時にご来場者様向けプレゼント抽選会を開催します!さらに!最終セッション終了時には、協賛各メーカー様からのスペシャルグッズや、2024年の制作シーンを彩る注目の製品をプレゼントする大抽選会も開催!今年最初の幸運を引き当てるのはどなたになるのか!プレゼント賞品の全貌は当日イベント内にて発表です!最後のセッションまで見逃せないAvid Creative Summit 2024 ご期待ください!
◎イベント開催方式のご案内
今回はAvid Creative Summit史上初の東京ー大阪の二拠点同時開催の試みとなります。セミナーは東京4セッション、大阪3セッションの計7セッション実施予定です。東京→大阪→東京…と交互にタイムスケジュールを組んでおりますので、一方の会場でセッションが行われているとき、もう一方の会場からは同時中継でご聴講いただけます。
※各会場とも座席数には限りがございます。原則、当日先着順でのご案内とさせていただきます。誠に恐れ入りますが座席の確保はできませんのであらかじめご了承ください。
◎タイムスケジュールのご案内
PDF:Avid Creative Summit 2024_Time Table
◎セミナーのご案内
◎Session1(東京)「What's New Avid Product 2024
〜Pro Tools 最新情報のすべて〜 」
2月9日(金) 13:30〜14:00
Pro Tools 2023.12で実装されたDolby Atmos Renderer。アップグレードしたユーザー全てに無償で提供されるDolby Atmos制作環境は、まさに、イマーシブ制作をすべてのユーザーに提供し、新時代の訪れを告げるもの。音楽配信でもDolby Atmosがスタートし、今後、その制作が当たり前のものとなっていくことが予想されます。実際にどのように使うのか、具体的なハンズオンを含めてご紹介いたします。もう一つの音楽制作者に向けたAvid Sketchは、iPadで音楽の、まさにスケッチするような感覚で作曲が出来るツールです。もちろん、iPad上で作った楽曲は、そのままPro Toolsのセッションデータとしてインポート可能です。制作から仕上げまで、Pro Toolsが全方位に進化しているその全貌をご紹介いたします。
講師:Daniel Lovell 氏
Avid Technology
APAC オーディオプリセールス シニアマネージャー/グローバル・プリセールス
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
◎Session2(大阪)「Flux:: Spat Revolution
〜注目の最新情報&Dolby Atmosミックスでの活用例〜 」
2月9日(金) 14:10〜14:50
様々なイマーシブ・フォーマットに対応し、編集の圧倒的な自由度と表現力を誇るSpat Revolutionは、スタジオでの制作のみならず、ライブサウンド/設備音響のリアルタイム・イマーシブ・ミキシングとしても利用されています。このSpat RevolutionをDolby Atmosミックスで活用する方法、そのメリットを開発元Flux::のビジネス開発担当シニア・マネージャーHugo Latin氏が徹底解説します。
講師:Hugo Larin氏
Snr Manager - Business Development, FLUX::, a proud member of the HARMAN Professional Solutions Group
FLUX:: https://www.flux.audio/
FLUX: SPAT Revolutionプロジェクトの主要な協力者であり、オーディオ・ミキシング、システム設計、オペレーション、ネットワーク制御、データ配信の分野で深いルーツを持つ。FLUX::イマーシブ・コンサルティング・グループを率い、FLUX::のビジネス開発を担当している。
最近のプロジェクトでは、オブジェクトベースの空間オーディオミキシング・ワークフロー、互換機器との相互接続と実装、最適化などを実現している。
プロダクション機器のレンタルとスタジオ・レコーディングでキャリアをスタートさせ、テクノロジーとエンターテインメント制作環境に対する情熱が、彼をライブ・プロダクション領域へと急速に駆り立てた。この分野での彼の活動には、様々な有名プロダクションやイベントでのミキシング、オペレーション、テクニカル・ディレクターの役割が含まれる。
Avid VENUE S6Lプラットフォームのユーザー、プロフェッショナル・オペレーター(VE110 & 210 S6L)であり、Avidのサポート代理人における認定インストラクター(ACI)でもある。
◎Session3(東京)「生徒のクリエイティビティを最大限に引き出す
〜Avid Learning Partner プログラム〜」
2月9日(金) 15:00〜15:15
現在、多くの大学、専門学校等で授業に取り入れられているAvid Pro Tools。その支援を行うためのプログラムがこのAvid Learning Partner(ALP)プログラムです。ユーザーの裾野を広げ、現場で有用な人材を育てるためには、基礎教育が重要となります。この新しく始まるALPとは一体どのようなプラグラムなのかについてご紹介いたします。
講師: Alex Brooke氏
Avid Technology
Avid Learning Partner,Program Lead Coordinator
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
イギリス出身。10代の頃から日本で過ごし作曲と演奏を学ぶ。
現在、Avidラーニング・パートナープログラムを含む、アジアでのAvidトレーニング・プログラムのコーディネーターとして活躍。
音楽教育を通じて次世代の音楽プロフェッショナルを支援し、育てることに情熱を傾けている。
◎Session4(大阪)「GRANBLUE FANTASY: Relinkにおけるイマーシブサウンド制作 〜素材収録からミキシング、技術進化に伴うイマーシブ制作の変革〜」
2月9日(金) 15:25〜16:05
Cygamesの新作「GRANBLUE FANTASY: Relink」を題材に、ゲームにおけるイマーシブ制作の実際、そして、それを支えるバックボーンとなる技術、ゲームの世界観やキャラクターを引き立てる為に盛り込まれた、様々なサウンドデザイン、それらの素材収録からミックスまで最新のゲームオーディオの実情、制作に触れていただける内容をお届けします。
大規模タイトルとして長期に渡る開発の中、技術の進化・進歩をどの様に取り入れていったのかなど、興味深いストーリーもお話いただける予定です。ゲームオーディオに興味のある方はもちろん、最新技術の粋を集めた最新ゲームタイトルの制作を知ることの出来る貴重な機会です。
講師:城後 真貴 氏
株式会社Cygames
サウンド本部/サウンドデザインチーム
アクションゲームのサウンド制作に携わり、2019年より株式会社Cygamesに合流。
『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、インゲームミックスや、演出やイベントシーンのサウンドディレクションを担当。
講師:妹尾 拓磨 氏
株式会社Cygames
サウンド本部/サウンドデザインチーム
スポーツゲームやアクションゲームにおける、サウンド制作に従事。2019年より株式会社Cygamesに合流。 『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、バトルパートやキャラクターのサウンドデザイン、サウンドディレクションを担当。
株式会社Cygames:https://www.cygames.co.jp/
◎Session5(東京)「AoIP/VoIPはもう未来の規格じゃない 最新ケーススタディ
〜NDI/SRT/ST2110/DanteAV〜 」
2月9日(金) 16:15〜16:55
今年のACSUは東京、大阪の同時開催。そのシステムのバックボーンをご紹介します。NDI Bridgeを使い、どの様に安定したインターネット経由での伝送を実現しているのか?その将来的な可能性、ZoomやTeamsではく、NDIを使うことのメリットとは?最新のVoIP事情とともに、実際に使われている技術の詳細をご紹介いいたします。身近なIP伝送技術がインターネット越しに拡張されていくことは、近い将来当たり前になることでしょう。そんな未来を実感いただけるセッションです。
講師:前田 洋介
株式会社メディア・インテグレーション
ROCK ON PRO 事業部
Product Specialist
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
◎Session6(大阪)「360 Reality Audio 高田 英男氏による楽曲解説
〜空間の響きを活かすREC&MIX〜」
2月9日(金) 17:05〜17:45
昨年公開され、第29回日本プロ音楽録音賞Immersive部門(アコースティック・サウンド)最優秀賞作品を受賞した、tea 「Beautiful Dreamer」。この受賞作品を題材に、ミキシングを手がけられたエンジニアの高田英男氏がどのようなアプローチで3D音響の収録に臨んだのか、どのようなコンセプトでミキシングを行ったのかについてご解説いただきます。トップエンジニアの考える立体音響とは?360 Reality Audioの制作はもちろん、イマーシブオーディオのミキシングに興味のある方、全員に役立つトピックが満載。必聴のセミナーです!
講師:高田 英男 氏
MIXER’S LAB Sound Producer/Engineer
日本音楽スタジオ協会 会長
MIXER’S LAB:https://www.mixerslab.com/
一般社団法人日本音楽スタジオ協会:https://www.japrs.or.jp/
1951年、福島県生まれ。1969年、日本ビクター入社(ビクタースタジオ配属)。録音エンジニア業務に従事。2001年、ビクタースタジオ長。2012年、サウンドプロデューサーに就任。2016年ミキサーズラボ顧問。
◎Session7(東京)「Netflixの音への取り組み
〜世界中のメンバーが楽しめる音作りには何が必要?〜」
2月9日(金) 17:55〜18:35
このセミナーでは、Netflixが去年プレミアム会員向けにサポートし始めた空間オーディオについての解説、Netflixの作品が5.1チャンネルやドルビーアトモスなど、高品位なサウンドフォーマットで配信されている理由、そしてイマーシブ・オーディオ制作の際に気をつけるべきポイントやノウハウについて共有します。
講師:嵩原シンディ氏
Netflix
Sound Technologist
Netflix:https://about.netflix.com/ja
サバンナ芸術工学大学、サウンドデザイン科修士課程修了。
レコーディング、音響エンジニア、現場録音、MAなど幅広い経験と技術を習得。
ロサンゼルスを拠点にフリーランスのサウンドデザイナーとして活躍した中、手がけた作品はカンヌ、サンダンス、トライベッカ映画祭などで披露される。
また、映画「Fire in Paradise」はニュース&ドキュメンタリー・エミー賞、最優秀音響賞を獲得。2020年よりNetflix入社、技術支援部(アジア太平洋地域)の音響技術を担当。
※※本イベントは終了しました。多数のご参加誠にありがとうございました。
協賛各社様による出展のご案内
当日は展示協賛各社様による最新プロダクトの展示も行われます。また、東京会場にはGenelec Oneシリーズによる7.1.4ch、大阪各会場にはFocalスピーカーでの13.0chイマーシブ展示も登場します。お楽しみに!
※展示内容は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
出展ご協力社様(敬称略、順不同):
・アビッドテクノロジー株式会社 https://www.avid.com/ja/
・オタリテック株式会社 https://otaritec.co.jp/
・株式会社ジェネレックジャパン https://www.genelec.jp/
・ソリッドステートロジックジャパン株式会社 https://www.solid-state-logic.co.jp/
・TOA株式会社 https://www.toa-global.com/ja
・株式会社フォーミュラ・オーディオ https://formula-audio.co.jp/index.html
・株式会社メディア・インテグレーション 輸入事業部 https://www.minet.jp/
アビッドテクノロジー株式会社(東京・大阪会場)
統合レンダラー登場でイマーシブ制作は次のステップへ
AVIDが提案する新時代のワークフロー
昨年登場したPro Tools | MTRX Ⅱをはじめ、最新版Pro Toolsでの統合レンダラーワークフロー、Pro Tools Sketchの活用方法など、Avid製品を各種展示予定です。また、東京会場Rock oN Company 店頭リファレンススタジオでは常設のAvid S4ミキシング・コンソールをご見学いただけるほか、Pro Tools | MTRX + Pro Tools | HDXシステムを想定した環境から、Avid S1やAvid Dock、Pro Tools | Carbon、MBOX Studio等によるクリエイター向けのワークフローまで、Avidが提案するソリューションを隅々までご体験いただけます。是非、各ブースで製品をご覧いただき、Avidソリューションによって実現される、制作プロセスの将来像をじっくりとご体感ください!
<展示予定製品>
・Avid S4
・Avid S1
・Avid Dock
・Pro Tools | MTRX II
・Pro Tools | MTRX Studio
・Pro Tools | Carbon
・Pro Tools | Carbon Pre
・Pro Tools | Sync X
・Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis
・MBOX Studio
・Pro Tools
・Pro Tools Sketch
※東京・大阪各会場の詳細展示内容は後日掲載いたします。
アビッドテクノロジー株式会社:https://www.avid.com/ja/
株式会社ジェネレックジャパン(東京会場)
唯一無二の革新的メイン・モニター「8381A」& 3ウェイ
同軸モニター The Onesシリーズによるイマーシブ環境を体感!
昨年発表された革新的メイン・モニター「8381A」が、AVID Creative Summitに登場!フリースタンディング型による自由な設置、設置環境に適応するアダプティブ・ウーファーを搭載した5ウェイ構造、そしてポイント・ソース理論による自在な距離を実現したそのサウンドをご体感ください(渋谷店リファレンスルームに設置)。また、会場内のBlueRoomでは、3ウェイ同軸モニターのThe Onesシリーズによるイマーシブ環境をご用意。ステレオからイマーシブまで、最新且つ最高の試聴体験を皆様へお届けします。
<展示予定製品>
・8381A
・The Onesシリーズ
株式会社ジェネレック・ジャパン:https://www.genelec.jp/
株式会社フォーミュラ・オーディオ(東京会場)
エフェクトも音源も、プラグインはイマーシブに。
今や業界標準とも言える「ザ・コンボリューション・リバーブ」Altiverbが、12年ぶりのアップグレードで最大9.1.6ch出力を実現。
鍵盤1つ押さえるだけでも即座に3Dサウンドを生成するSkyDust 3D。出力がDolby Atmos®互換やambisonicsにも対応の空間オーディオ・シンセサイザーです。
<展示予定製品>
・AUDIO EASE Altiverb 8
・SOUND PARTICLES SkyDust 3D
株式会社フォーミュラ・オーディオ:https://formula-audio.co.jp/index.html
ソリッドステートロジックジャパン株式会社(東京会場)
Pro Tools DAWシステムにシームレスに統合するSSLプロダクトが集結!
USBインターフェイス出力機能を搭載した4chマイクプリ PURE DRIVE QUAD とハイエンドなモニタリング回路を搭載したUSBオーディオインターフェース SSL12、SSLメータープラグインを表示できる高解像度ディスプレイを搭載した1フェーダー DAWコントローラー UF1が登場予定です。Pro Tools DAWシステムにシームレスに統合するSSLプロダクトをご紹介します。
<展示予定製品>
・PURE DRIVE QUAD
・SSL12
・UF1
ソリッドステートロジックジャパン株式会社:https://www.solid-state-logic.co.jp/
オタリテック株式会社(東京・大阪会場)
革新的なテクノロジーと共に進化し続ける伝統的なサウンド。
PMCスピーカーからは、ステレオから大規模Atmosシステム用途まで幅広く使用可能な"PMC6"をステレオでご試聴いただけます。
マイク製品ではEhrlund Microphoneの"EHR-M"と、より小型化してホームレコーディングユースにも対応した新製品"NANO"を比較展示します。
またRoswell Pro Audioからは、同社の”Miniシリーズ”で初のトランス搭載機種である、"Mini K47x"、"Mini K67x"を展示します。
<展示予定製品>
・PMC アクティブスピーカー PMC6
・Roswell Pro Audio Mini K67x
・Roswell Pro Audio Mini K47x
・Ehrlund Microphone EHR-M
・Ehrlund Microphone NANO
オタリテック株式会社:https://otaritec.co.jp/
TOA株式会社(大阪会場)
妥協なきこだわりが実現する驚異の原音忠実サウンド!
ME-50FSは “再生音の原器”を目指して、商品ではなく社内評価と教育を目的として開発されました。音を正確に再生することにこだわり続けた結果、従来にはない正確な再生音と高い解像度、サイズからは想像できない低域再生能力を実現。音のプロの方々にも高く評価いただき、待望の商品化に至りました。良い音を追求する全ての方々、その中でも特に、高い再生能力が求められる放送局やマスターリングスタジオ向けの完全受注生産モデルです。
<展示予定製品>
・TOA ME-50FS
TOA株式会社:https://www.toa-global.com/ja
株式会社メディア・インテグレーション(東京・大阪会場)
イマーシブ環境やユーティリティツール、GAME制作ワークフローを加速する最新機材、さらに音楽/ポストなどカテゴリ別で、未来を担う教育機関様向けのご提案を用意しました。
◎TOKYO
次世代ライヴコンソールWaves Cloud MXによってコントロールされる会場セミナーイベントに加え、関連のユーティリティツールやFocal最新STシリーズの試聴コーナーを完備。さらにミュージック/ポストのカテゴリに特化した教育機関様向けのソリューションをコーナーにてご提案させていただきます。
<東京展示予定ブランド>
・Audiomovers
・Focal Professional
・iZotope
・KROTOS
・McDSP
・Nugen Audio
・Sonarworks
・Sonnox
・Waves
◎OSAKA
OSAKA会場セミナーと連携したGAME音楽制作のためのソリューションを展開します。Native InstrumentsやiZotopeが提唱する最新の音楽制作環境に加え、AudiomoversやFlux、Nugen Audioなどイマーシブ関連プロダクトを網羅。13.0chの試聴コーナーでは360 Reality Audioの体験も可能です。
<大阪展示予定ブランド>
・Audiomovers
・Flux:: SPAT Revolution
・iZotope
・KROTOS
・MNTRA
・Native Instruments
・Audio Futures 360 WalkMix Creator (360 Reality Audio 13.0ch 試聴コーナーあり)
株式会社メディア・インテグレーション:https://www.minet.jp/
募集要項
■Avid Creative Summit 2024
開催日時:2024年2月9日(金)
・開場 13:00
・セミナー(計7セッション) 13:30 〜 18:35
・懇親会 18:35 〜 20:30
・閉場 21:00
東京会場:東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツB1F LUSH HUB
大阪会場:大阪府大阪市北区神山町1-12 セミナーハウス クロス・ウェーブ梅田
参加費用:無料
定員:各会場50〜100名
※本イベントは終了しました。多数のご参加誠にありがとうございました。
【ご注意事項】
※座席のご用意は各会場30席程度となります。それ以外の方は立ち見でのご視聴となりますこと、あらかじめご了承ください。(休憩用のスペースもご用意しております。)
※セミナーの内容は予告なく変更となる場合がございます。
※著作権保護の為、写真撮影および録音は差し控えていただきますようお願いいたします。
※各セミナーのアーカイブ公開の有無につきましては、後日、当WEBサイトにてご案内いたします。
※当日は、ご来場者様向けの駐車場の用意はございません。公共交通機関でのご来場、もしくは周辺のコインパーキングをご利用下さい。
アクセス
東京会場:東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツB1F LUSH HUB
大阪会場:大阪府大阪市北区神山町1-12 セミナーハウス クロス・ウェーブ梅田
Review
2024/01/04
Fraunhofer IIS@Erlangen / MPEG-Hを生み出した世界最大の音響研究所
これまでにもその情報を発信してきたMPEG-H。次世代音声コーデックとしてドイツのFraunhoferが開発したこの規格、イマーシブ、インタラクティブといった次世代のエンタテインメントを担う規格となっている。今回はその開発元であるドイツ・ニュルンベルグ郊外のエルランゲンにあるFraunhofer IISを訪問し、色々とその実際を見せていただいた。改めてMPEG-Hの現在地と、その制作環境、さらにはその次のステップまで踏み込んだ情報をお届けしていきたい。
イマーシブ、インタラクティブ
📷SONY 360 Reality Audioではマスターファイルの器としてMPEG-Hを用いている。
それでは改めてMPEG-Hをおさらいしておこう。MPEG-Hは、Fraunhofer IISが次世代の音声コーデックとして発表した規格。イマーシブへの対応はもちろんだが、インタラクティブ音声への対応という点が他のコーデックとの最大の差別化ポイントではないだろうか。
まずは、イマーシブという部分を見ていきたい。一番身近なMPEG-Hとして挙げられるのははSONY 360 Reality Audioではないだろうか、フルオブジェクトの制作環境を持つこのフォーマット。各オブジェクトが持つメタデータを含んだ配信用のマスターファイルの器としてMPEG-Hが採用されている。非圧縮のオブジェクトメタデータを含むオーディオコーデックといえばADM BWFファイルがあるが、圧縮でメタデータを持つオーディオコーデックとなるとMPEG-Hがその筆頭となる。
MPEG-Hが持つもうひとつの特徴であるインタラクティブに関しては、放送分野での活用が期待されている。実際の事例として、すでに韓国、ブラジルにおいてはMPEG-Hが地上波放送の次世代コーデックとして採用され、韓国では4K地上波の次世代放送規格として平昌冬季オリンピックのタイミングから、また、ブラジルではリオデジャネイロ夏季オリンピックのタイミングから実運用が始まっている。
📷IBC 2023でソフトウェアベースでのリアルタイムエンコーダーを展開するSalsa Soundのブース。
そこでは最大15chのオーディオを伝送することができるMPEG-H(Level 3)が採用され、視聴者がリモコンでナレーションのレベルを上げ下げしたり、放送局側が用意する複数のプリセットされたバランスで音声を聴くことができるインタラクティブオーディオを実現している。スポーツ中継を例にとれば、解説の有無や応援席のレベルを中心にしたプリセットなどを選択できる。伝送できる15chのオーディオの組み合わせは自由で、5.1chのサラウンド放送にレベル調整を行いたい個別のトラックを加えてインタラクティブ性を持たせる、といったことが可能だ。もちろん、イマーシブ音声やオブジェクトオーディオを放送することもできる。
日本国内における次世代放送規格
現在、日本でも次世代放送規格に関しての議論が積極的に行われており、総務省から2023年7月に「放送システムに関する技術的条件」として、次世代地上波放送の概要が示されている。高度地上デジタルテレビジョン放送方式として、放送電波へのデジタル符号情報の伝送方式に始まり、映像の圧縮形式などとともに音声に関しても概要が示されている。入力フォーマットとしては「22.2マルチチャンネル音響に対応」とあり、現在運用されている4K / 8K衛星放送と同様のフォーマットが踏襲される。
それに加え、オブジェクトベース音響への対応も明記されているのが新しいところ。音声の符号化方式としては本記事で取り上げているMPEG-Hとともに、AC-4が併記されている。AC-4とはDolbyが提唱している次世代コーデックであり、実運用をスタートしている世界各国ではMPEG-HかAC-4かのどちらか一方を採用するケースが多いが、日本では両方式が採用されるという方向だ。なお、それぞれ準拠する規格はMPEG-H : ISO/IEC 23008-3、AC-4 : ETSI TS 103 190-2である。また、ペーパーに示された入力チャンネルは56ch。このチャンネル数はMPEG-H Level 4で規定された最大チャンネル数である。現在運用されているMPEG-H Level 3は16chとなるため、そこからするとかなりの増加と言える。これは、22.2ch放送時にも差し替え音声によるインタラクティブ放送を行うことができるチャンネル数を考慮したためとされている。
総務省HP「放送システムに関する技術的条件」
次世代放送では、放送自体の効率化により伝送可能なデータレートの向上が目論まれている。具体的には現在の地デジの16.85Mbpsから、22.25Mbpsへの向上となる予定だ。映像圧縮に関してはH.266(VVC)の採用。これは、現在一般的なH.264の二世代後継の圧縮技術である。音声も同様に現在のMPEG-2 AACからの圧縮技術の進歩もあり、さらに多くのチャンネル伝送を実現するものとされている。一例とはなるが、SONY 360 Reality AudioのMPEG-H伝送では、24chを1.5Mbpsで伝送している。この高効率な圧縮という部分に関しては、MPEG-HもAC-4もコーデックは違えど同様と言える。両者ともに、オブジェクトオーディオを扱うことができるというところも同様だ。両規格とも国際規格として規定されており、どのように両規格を使い分けていくかという議論が今後行われていくだろう。
執筆時点では、明確に次世代放送への移行タイムラインが提示されているわけではない。だが、他国ではすでに順次移行を開始していることを考えると、それほど遠くない未来に移行が開始されることは間違いない。着実に日本国内でも次世代の地上波デジタル放送の規格整備が進行している。すでに海外では放送がスタートしている事例も数多くある。技術の進歩はとどまることは無い、徐々に次世代の規格として採用されることとなっているこれらを知り、触れておくことは重要となる。
MPEG-Hをどう作るのか
AC-4に関しては、乱暴な言い方をしてしまえばDoby Atmosである。一方MPEG-Hに関しては、まだまだ国内では未知のものとして捉えられることが多いのではないだろうか。しかし、MPEG-Hが用いられていくという流れはすでに大きな流れとしてあり、Pro Tools 2023.6でインストーラーが統合されたりと具体的な形で制作環境が整い始めている。
放送におけるMPEG-Hには2つの制作パターンがある。一つはBroadcast、生放送でのMPEG-Hである。NABやIBCのレポートでもお伝えしてきているが、ハードウェアでのリアルタイムエンコーダーが各社より登場している。SDI信号にエンベデッドされた音声に対してメタデータを付加するという動作により、リアルタイムエンコードを行うこれらの機器は、すでに実際の運用に供されている。現状ではSDI信号に対してのエンコードを行う製品となり、MPEG-H Level 3の16ch仕様となっている。IBC 2023では、ソフトウェアベースでのリアルタイムエンコーダーであるSalsa Soundも登場し、その選択肢が着実に増えている。
📷Fraunhoferからリリースされている制作向けのMPEG-Hエンコーダーはさまざまなユーティリティーが提供されている。Mac OS、Windowsともに対応となり、ほとんどのワークフローにおいて不足することは無いだろう。
一方、制作向けのMPEG-Hエンコーダーは、Fraunhoferからリリースされている純正ソフトのみというのが現状である。とはいえ、やり直しが効く制作環境ということを考えれば、この純正のエンコードソフトで必要十分であることは間違いない。イマーシブオーディオにも、インタラクティブオーディオにもしっかりと対応している。Fraunhoferからはさまざまなユーティリティーが提供されており、マスターファイル視聴用のMPEG-H VVPlayer、Video FileにMPEG-Hを畳み込むためのMPEG-H Encording and Muxing Tool、メタデータ修正用のMPEG-H Info Toolなどの製品も同梱されているため、ほとんどのワークフローにおいて不足することは無いだろう。すでにMac OS、Windowsともに対応している。
イマーシブオーディオ制作においては、MPEG-H Authoring Plug-inというソフトウェアが、DAWのプラグイン(AAXおよびVST3)として提供されている。3Dパンニングを行うことができるこのソフトからファイルをExportすることで、3Dメタデータを持ったMPEG-Hのオーディオデータが作成できる。22.2chのパンニング、7.1.4chへの対応、フルオブジェクトとしてのファイル書き出しが可能と、次世代の放送用オーディオへの対応をしっかりと済ませている。
科学技術を世の中で使えるようにする
このMPEG-Hの開発元であるFraunhofer IISへの訪問を実現したのでその模様をお伝えしたい。Fraunhofer IISは、欧州最大の研究機関であるFraunhoferの一部門となるIIS=Institute for Integrated Circuits、日本語にすると集積回路研究所だ。Fraunhoferの75拠点ある研究所の一つであり、MP3の生みの親として世界中に知られる研究所である。Fraunhoferは応用研究をテーマとし、科学技術をどのように世の中で使えるようにするか、ということを民間企業からの委託研究として行っている。実際にFraunhoferの研究予算の7割は民間企業からの委託研究費で賄われているそうだ。
今回訪問したFraunhofer IISは、ドイツの南部バイエルン州第2の都市であるニュルンベルグの隣町、エルランゲンにある。ニュルンベルグは中世の城壁に囲まれた美しい旧市街をもつ伝統ある都市。IISがあるエルランゲンは大学都市であり、1700年代にその起源を遡ることができる伝統あるドイツ12大学のひとつ、エルランゲン大学がある街だ。また、第二次世界大戦後のドイツを代表する電機メーカー、シーメンスが移転してきたことで発展を遂げた街でもある。
このFraunhofer IISの研究の大きな指針のひとつが「オーディオ・メディア技術」。集積回路研究所という名前からもわかるように、デジタル技術の発展とともに符号化の技術を研究し、それがMP3へと繋がっている。その後もAAC、HE-ACC、xHE-ACC、MPEG-Hと各世代を代表するコーデックを開発してきている。現代の携帯デバイスになくてはならない技術となっている高度な圧縮技術。そして、エンタテインメントを支えてきた技術とも言えるだろう。その現在進行系の技術がMPEG-Hである。なお、すでに次世代の技術である「MPEG-I」も姿を現し始めている。
全フォーマットを正確に再現する研究スタジオ
📷大量のスピーカーが設置された試聴室。30°、45°、60°など各フォーマットに合わせた正確な位置に設置が行われ、Dolby Atmos / Auro 3D / SONY 360RA / NHK22.2などの正確なモニターが可能だ。水平、上層に2つの巨大なリングを設置し、そこにスピーカーを設置することで完全な等距離での設置を実現している。
研究所に到着してまず案内されたのが、研究のために使われているというスタジオ。Dolby Atmos、Auro 3D、NHK 22.2chといった現在規格化されているすべてのフォーマットのスピーカー配置を正確に再現し、MPEG-Hでコーディングした際の聴こえ方などを検証している。ここでのさまざまな実験をスムーズに行えるように、カスタムで作ったなんと6000ch超のルーティングが可能なモニターコントロールボックスでシグナルルーティングを行っているそうだ。
そして、スピーカーはすべて銘機「Musikelectronic Geithain / RL904」で揃えられているあたりがドイツらしい。Musikはご存知の通り旧東ドイツ、ライプツィヒで誕生したメーカーだ。その多数のスピーカーを正確な位置に設置するために、巨大な円形のトラスが吊るされている。このトラスだけで1トンを超えているということ。様々な実験を正確に行うために防音もしっかりとなされ、2メートル近い遮音層が確保されているということだ。遮音よりも響きを重視しがちな欧州のスタジオとは一線を画す、研究所らしいスタジオである。
ここではMPEG-Hでコーディングされた様々なイマーシブ・フォーマットの音源を聴かせていただいた。特定のフォーマットを持たないMPEG-H、器としての柔軟性、多様性を改めて実感した次第である。続いて、インタラクティブ・オーディオのデモとして、スポーツ素材でのダイアログの上げ下げ、ナレーションをオフにしてスタンドの観客音声のみ、などを切り替えられる様子を見せていただいた。また、音楽ライブの素材ではステレオ素材とイマーシブ素材の聴き比べ。これもMPEG-Hであればひとつのパッケージに同時に入れておくことができる。最高の環境でMPEG-Hの多様な可能性を体験することができた。
最終アウトプットまで担保する研究設備
📷シアタールーム。この部屋も現在運用されているすべてのフォーマットに対応するために、大量のスピーカーが設置されている。
また、リビングルームを模した視聴室もご案内いただいた。ここには様々な民生の再生機器が揃えられ、それらの動作のチェックや聴こえ方のチェックなどが行われているということだ。もちろんではあるが、制作向けの技術提供だけではなく再生機器を作るメーカーに対しても同様に技術協力を行っているFraunhofer。これまでも数多くのスタンダード(規格)を作ってきた研究所である。しっかりと最終の出口まで担保して、実際のユーザーの経験に対してもコミットしているということが感じ取れた。
そして、別のフロアには映画館規模のシアタールームがある。ここでは、さまざまなCinema向けのオーディオフォーマットの視聴体験が可能であり、それらの違いについてなどの研究が行えるようになっていた。筆者もここまでのマルチフォーマットのシアタールームは初めてである。ほとんど見ることのない、Aruo 3DやDTS-Xに対応したスピーカーの設置は新鮮であった。符号化技術の研究開発と言ってもやはり聴感としての確認は重要なファクターであり、様々なフォーマットを実際に試せる(聴ける)設備を持っているFraunhoferが「世界最大の音響研究所」と呼ばれるのもよくわかる。様々な環境やケースにおいてどのように音が聴かれているのか?想定されるほぼすべての体験が行える施設がここには揃っていた。
最後に、MPEG-Hはまさにいま羽ばたこうとしているところだが、その次はどのような進化を考えているのか?というお話を聞いてみた。すでにご存知かもしれないが、Fraunhoferでは「MPEG-I」というもう一世代先の技術開発をすでに終わらせている。イマーシブとインタラクティブの次として、AR / MR向けの技術を映像コーデックとともに開発をしているということだ。イマーシブであることは当たり前で、さらにインタラクティブ性を高めると考えるとやはりAR / MRに行き着くのであろう。プロセッサーの処理能力など現時点では課題も多いが、さらなる体験をユーザーに与えるための技術が形になりつつある。ベースとなる要素技術は揃ってきているので、それらをどのようにユーザーが使いやすいように形にしていくのか?ユーザーの端末の処理負荷を軽減するためにはどうしたら良いのか?具体的な課題解決に取り掛かっているそうだ。Fraunhoferの考える次世代のエンターテインメントは、パーソナルに楽しめるAR / MRということのようだ。これはキーワードとして覚えておいて損はない、いまからでもそれらの情報に対してアンテナを張っておいたほうが良いというサジェスチョンであるように感じられる。
📷(左)リビングルームを模した試聴室。サウンドバーなど民生の製品がずらりと揃う。(右)研究用の小規模な試聴室。この部屋も左ページの部屋と同様にマルチフォーマット対応の視聴環境となっている。
筆者にとっては念願とも言えるFraunhofer IISの訪問。MP3を代表に世界を変えたテクノロジーの震源地。3度の増築によりどんどん拡大を続けているこの大きな研究所で、オーディオ分野だけでも300名以上が働いているという。最先端となるMPEG-I、そしてその次の技術、そこから派生するテクノロジーもあるだろう。科学技術を実用に変えていくFraunhoferからは目が離せない。
*ProceedMagazine2023-2024号より転載
Media
2024/01/02
株式会社Cygames 大阪サウンドフォーリースタジオ様 / 正解は持たずにのぞむ、フォーリーの醍醐味を実現する自社スタジオ
「最高のコンテンツを作る会社」をビジョンに掲げ、妥協のないコンテンツ制作に取り組む株式会社Cygames。ProceedMagazine 2022-2023号では大阪エディットルームの事例として、Dolby Atmos 7.1.4chに対応した可変レイアウトとなるスタジオ2部屋が開設された様子をご紹介したが、それとタイミングを同じくしてフォーリースタジオも大阪に設けられた。ここではそのフォーリースタジオについてレポートしていきたい。
同時期に3タイプのスタジオ開設を進める
Cygamesでは、スマートフォン向けのゲームタイトルだけではなく、コンシューマー系のタイトル開発にも力を入れている。近年のゲームはプラットフォームを問わず映像や音の表現が飛躍的に向上しており、フォトリアルで写実的な映像に合わせたサウンドを作る場面が増えてきた。効果音の制作については、それまでは外部のフォーリースタジオを借りて作業を行っていたが、効率性を考えれば時間や手間が掛かってしまうという制約があった。また、ゲーム作品では、例えばキャラクターの足音一つとっても多くの動作音があるだけでなく、ファンタジーの世界特有の表現が必要である。土、石畳、レンガ等といった様々な素材の音を既存のライブラリから作り上げるのは容易ではなく、完成度を上げていくことは中々に難しい作業だが、フォーリースタジオを使って収録した効果音は、生音ならではの音の良さに加え、ゲームによく馴染む質感の音に仕上がることが多かったという。
やはり自社のスタジオがあればより効率的に時間を使い、かつクオリティを高める試行錯誤も行えるのではないか、という思いを抱いていたところ、Cygamesのコンシューマーゲーム開発の拠点がある大阪でモーションキャプチャースタジオの設立計画が立ち上がったことをきっかけに、建物のスペック等を考慮してフォーリースタジオも同じ場所に設置する形でスタジオ設置に向けて動きだした。以前ご紹介した、MAスタジオの用途を担う大阪エディットルーム開設プロジェクトと合わせると、同時期に2つのサウンドスタジオ開設を進めるという大きなプロジェクトになったそうだ。
制約はアイデアでポジティブに変換する
フォーリースタジオを開設するための要件としてまず挙げられるのは部屋の高さと広さ。通常のレコーディングとは異なって物を振り回したりすることも多いフォーリー収録ではマストな条件となる。天井が低ければ物が当たってしまうのではないかという演者の不安とストレスを低減するため、部屋の中央付近の天井を一段高くする工夫が取り入れられている。広さについてもフォーリー収録時の演技をする上で充分なスペースを確保しているが、加えて壁の反射音の影響が強く出てしまわないよう、床やピットを部屋の真ん中に寄せて配置し、壁からの距離が取れるレイアウトを実現できた点も広さを確保できたメリットだ。
また、スタジオ内の壁面にはぐるりと木製のフローリングが敷かれ、そこも材質の一つとして使用できる。中央には大理石やコンクリート、水を貯められるようなピットが用意され多様な収録に対応できる環境が整えられた。一方、スタジオの広さがある故に反響をどのようにマネジメントするのかは大きな課題となっていたようだ。そこで取られた特徴的な対策だが、壁面の反射を積極的に発生させつつルームモードを起こさないように処理した上で、むしろその反響を収録での選択肢として活かせるようにしたそうだ。もちろん、部屋の外周に沿って用意されたカーテンによって反射面を隠し、反響をダンピングして抑えていくこともできる。さらに、日本音響エンジニアリングの柱状拡散体を設置してアコースティックも整えられており、当初は弊害と考えていた反響音を逆に利用することで、収録できる音の幅を拡げている。
施工は幾度と重なる打ち合わせやシミュレーションを経て行われたのだが、それでも予想できない不確定な要素も出てきたそうだ。例えば、このスタジオの特徴でもある天吊りマイク。天井に取り付けられた金属製のパイプに特型のマイクスタンドを引っ掛けて固定する仕様になっているのだが、実際に収録を行うとパイプに響いているのか、音声信号にノイズを感じることが出てきた。イメージ的にはドラムのオーバーヘッドを立てるイメージに近く、ドラムは音量が大きいためそれほど気になりはしないが、フォーリーの収録となると微細なノイズでも大きく感じることが多くなる。試行錯誤した結果、天吊りマイクスタンドを取り付ける際に固定ネジを締めすぎないようにすることでノイズを軽減できることがわかった。そのほかにも、部屋の天井から高周波の金属音が鳴っているようで調査したところ、空調のダクトが共振していることが判明。金属のダンピングを見直して解決したそうだ。細かな調整だが、このような積み重ねこそが収録のクオリティーアップには必要不可欠であるとのことだ。
📷ダンピングが見直されたという天吊りマイクブーム
集中環境とコミュニケーションの両立
スタジオのコンセプトで重要視している要素として、ストレスフリーであることが必要であると考えているそうだ。ブースとコントロールルームのスタッフの間で意思疎通がストレスなく行われなければ作業効率も落ちてしまい、認識の齟齬も起きがちだ。社内スタジオで自由に使える環境とはいえ、クオリティを高めるトライアンドエラーの時間まで削ってしまっては本末転倒になってしまう。
ところが、このスタジオはブースとコントロールルームが完全にセパレートされており、お互いの姿を確認できるようなガラス面も設けられていない。
一見するとコミュニケーションを妨げる要素になりそうだが、ガラス面を設けないことで演者が集中して演技に取り組める環境を整えられたという。演者にとって、人の目線があると気になって集中力の妨げになることもある。外部のスタジオでは収録の様子をクライアントがコントロールルームから見守るといったことも多いが、このスタジオは社内スタッフでの利用が主となるため、必ずしもコントロールルームから演者を直視できる必要はない。ただし、その分だけコミュニケーションを重視したシステムプランが採用された。
スタジオ内にはフォーリー収録用とは別に天吊りマイクが仕込まれており、コントロールルームからスタジオ内の音を聴くことができ、トークバックと両立できるようなコミュニケーションの制御も行なっている。映像カメラも各所に設置されており、コントロールルーム内のディスプレイにスタジオ内の様子が映され、その映像も各ディスプレイに好きなように出せるスイッチャーが設置されており、オペレーターの好みに合わせて配置することが可能となっている。コントロールルームとブースをアイソレーションすることによって演者が集中できる整った環境と、コミュニケーションを円滑にさせるシステムプランをしっかり両立させている格好だ。
正解を持たずに収録する、トライする機材
📷コントロールルームには左ラックにPUEBLO AUDIO/JR2/2+、右ラックに TUBE-TECH/HLT2Aが収められコンソールレスな環境となっている。
このスタジオではスタッフが持ち込みPCで収録することも想定されており、各種DAWに対応できるシステムが必要であった。シンプルかつシームレスにシステムを切り替えられ、コミュニケーションシステムとも両立させる必要がある。それをシステムの中核に Avid MTRXを据えることで柔軟な対応を実現している。また、「収録段階からの音作りがしっかりできるスタジオにしたい」というコンセプトもあり、アウトボード類の種類も豊富に導入された。コンプレッション、EQはデジタル領域よりもアナログ機材の方が音作りの幅が拡がるということだけではなく、その機材がそこにあるということ自体がスタッフのクリエイティビティを刺激する。スタッフが自宅で録るのではなく、「このスタジオで録りたい」という気持ちが起こるような環境を整えたかったそうだ。
そうして導入された機材のひとつが、PUEBLO AUDIO/JR2/2+。フォーリースタジオではごく小さな音を収録することが多く、ローノイズであることが求められる。過去の現場での実績からもこの機種が際立ってローノイズであることがわかっており、早々に導入が決まったようだ。また、ミキサーコンソールが無くアウトボードで補完する必要があったため、TUBE-TECH/HLT2AがEQとして据えられている。HLT2Aは繊細なEQというよりは極端なEQでサウンドを切り替えることもできるそうで、極端にローを上げて重たい表現ができないか、逆にローを切ってエッジの効いた表現はできないか、といった試行錯誤を可能にする。このほか、ヴィンテージ機材ならではのコンプレッション感が必要な場面も増えてきていることから、NEVE 33609Cも追加で導入されている。今後も機材ラインナップは充実されていくことだろう。
はじめからこういう音が録りたいというターゲットはあっても、正解を持たずに収録していくという工程がフォーリーの醍醐味だという。その中で誰でも使いやすい機材を選定するということを念頭に置き、スタッフからのリクエストも盛り込んでこれらの機材にたどり着いたそうだ。
スタジオは生き物、その成長を期待する
📷何よりもチームワークの良さが感じられた収録中の一コマと、気合いが込められた渾身の一撃も収録!!
こうして完成をみたスタジオであるが、S/Nも良く満足した録音が行えているそうだ。また、5.1chリスニングが可能となっている点もポイント。開発中のタイトルにコンシューマー作品が多く、サラウンド環境が必要なことに加え、映画のようにセンターの重要度が高いことから、ファントムセンターではなくハードセンターで収録したいという要望に沿ったものだ。また、映像作品やゲーム資料を確認しながらすぐに収録することができるため、フォーリーアーティストに映像作品の音を聴かせてクリエイティブへのモチベーションをアップしてもらいながら制作を進める、という点も狙いの一つだ。もちろん、自社スタジオとなったことで時間を気にせずクオリティの向上を目指せることが大きく、求める方向性をより具体化させて収録できるメリットは計り知れない。
今後について伺うと、スタジオは生き物であり、収録できるサウンドの特徴も次第に変わっていくと考えているそうだ。導入する資材が増えればそれが吸音や反射になって音も変わる。ピットについても使用していく経年変化でサウンドにも違いが出てくる。高域が落ち着いたり、もう少し角が取れてきたりと、年月を積み重ねてどのように音が変わっていくのかがすごく楽しみだと語っていただいた。
📷今回お話を伺った、サウンド本部/マネージャーの丸山 雅之氏(左)、サウンド本部/サウンドデザインチーム 村上 健太氏(中央)、妹尾 拓磨氏(右)。
目の前の制約はアイデアでポジティブに変換する、考え抜かれたからこそ実現できたメリット。そして、それを活かしたフォーリー収録には正解を持たずにのぞむ。ここに共通するのは先入観を捨てるということではないだろうか。先入観を「無」にしたならば、そこにあるのは創るというシンプルかつ純粋な衝動のみである。クリエイティブの本質を言い得たような、まさにプロフェッショナルの思考には感銘を受ける。今後もこのスタジオが重ねた年月は成長となって作品に反映されていくのだろう、フォーリー収録された素材がゲームというフィールドで表現されエンターテインメントを高めていくに違いない。
*ProceedMagazine2023-2024号より転載
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2023/12/28
maruni studio様 / studio m-one 9.2.6chイマーシブ構築、マルニビル改装工事の舞台裏
取材協力:株式会社エム・ティー・アール
ライブの映像コンテンツやMVをはじめ、CM、企業VP(=Video Package)など、音楽系を中心に幅広いポストプロダクション業務を手がけるマルニスタジオ。長年に渡りレコーディングスタジオとポスプロの両方を運営していた関係で、音楽系の映像コンテンツが全体の6割程度を占めるという。今年3月にリニューアルオープンされた同社所有のマルニビルは、その目玉として地下一階にDolby Atmos対応のサウンドスタジオ「studio m-one」を構えた。Musikelectronic Geithainの同軸スピーカーで統一された9.2.6ch構成のイマーシブサラウンド環境は見た目としても圧巻だが、商用スタジオとしても利用する多くの方にとって快適な環境となるよう、様々な工夫が取り入れられているという。
スケルトンから行ったリニューアル
目黒区青葉台、目黒川に程近い住宅街の一角に佇む自社所有のマルニビルは、およそ30年に渡りこの地でレコーディングスタジオとして運営されてきた。また、青葉台には当初からポスプロ業務をメインとしているもう一つの拠点が今も存在している。そして2020年3月、突然訪れたコロナ禍が世の中の動きを止めてしまったのと同様に、コンテンツ制作もしばらくの間停滞期を迎えることになる。そこで持ち上がったのが、両拠点をポストプロダクション業務に統一するというプロジェクトだ。その後社内協議を経て、自社ビルであることのメリットを活かし、全フロアを一度スケルトンにして再構築する改装工事実施を決断。2022年6月より工事がスタートし、数々の難局を乗り越えながら今年3月リニューアルオープンの運びとなった。
今回の改装工事の舞台裏はどのようなものだったのだろうか。スタジオマネージャー兼MAミキサーの横田智昭氏、MAミキサーの沖圭太氏にお話を伺ったところ、これからイマーシブ対応のスタジオを作りたいと考えている方にとって参考になるであろう、理想的なスタジオ構築へのヒントが見えてきた。
株式会社丸二商会
MARUNI STUDIO
Studio Manager
Chief Sound Engineer
横田智昭 氏
株式会社 丸二商会
MARUNI STUDIO
Sound Engineer
沖 圭太 氏
ROCK ON PRO(以下R):今回のスタジオリニューアルの最初のきっかけは何だったのでしょう。
横田: 率直な話、コロナ禍に突入してレコーディングの業務、スタジオで音を録るという仕事は停滞していた一方で、そういった中でもポスプロ業務の方は順調に稼働していました。そこで、このタイミングでポスプロ業務と拠点を統一しリニューアルしようという提案が社内から挙がったんです。
R:その後、具体的な計画や機材選定が始まったのではないかと思いますが、どのように進めていったのでしょう。
横田: このビルは自社ビルで、さらに吹き抜けがあり広く空間がとれる利点があったのですが、スケルトンまでできるという予算を確保できたのが一番大きかったですね。それが実現したからこそ、スタッフ全員で自由に考えられました。タスクの洗い出しというよりは、「自由にできるからこそ、どうレイアウトしていくのか?」というのを決めていくのが大変でした。あれこれ詰め込みすぎると予算が追いつかなくなったりして。
沖:この段階から冨岡さん(株式会社エム・ティー・アール 冨岡 成一郎氏)に相談でしたね。私はマルニと冨岡さんをつなぐ連絡担当だったのですが、無茶を言ってもレスポンスよく対応してくださいました。あと、実はスケルトンの話が出てくる前に、地下一階ではなく二階でやろうという話もありました。しかし検討していくと天井高も取れないし…ど〜にもならん!と(笑)。商業的に成り立たない、というのが分かったからこそ、思い切って「スケルトンからやろう!」という方向をみんなで向くことができたのは大きかったです。
R:では、リニューアル時にDolby Atmos対応というのは当初からお考えだったということですね。
横田: それは最初から考えていました。ポスプロのスタジオに転向するならAtmos対応にしたいと。
リニューアルが解決したポイント
📷著名な建築家によってデザインされたというこのマルニビルは、コンクリート打ちっぱなしの内壁のクールさと、階段などに見られるアール(曲面)の造形が生み出す人間的な温かみの対比がなんとも美しく印象的だ。
R:この新たなスタジオで解決された、以前からの課題はありましたか?
横田: MA室の場合、クライアントの方が大勢いらっしゃることがあります。中には、当然別の仕事も対応しながら立ち会われるということもありますが、コントロールルームの中ではそれを遠慮がちにされているのもこちらとしては心苦しかったんです。そこで、隣の前室にテレビとソファを用意して、そちらでもコントロールルームと同じ環境の音と画を流すことができるようにしました。クライアントの皆さんが別件対応を前室でしていても、コントロールルームの中で制作がどう進行をしているのかをすぐに確認できるという環境にしています。
また、コントロールルーム内とは別の場所で冷静に画音をチェックできるスペースができたというのは、従来の雑多になりがちな作業環境からすると改善されたポイントです。これは、他のMA室にもなかなか無い部分ではないかと思っています。あとは、極力スタジオ内のモノを減らす、ということですね。見ていただいて分かる通りかなり少ないと思います。音響面も含めてダイレクトな音を重視したいというのはずっと思っていて、卓上のものもなるべく小さくしました。
R:そうですよね、シンプルで洗練された印象を受けました。
📷前室にはDolby Atmos対応のサウンドバーSonos Beamを配置し、テレビのeARC出力からオーディオチャンネルを受けることでシンプルな配線を実現している。
📷優先的に導入したというTorinnov Audio D-MON、そしてDolby Atmos対応AVアンプDENON AVC-X6700Hなどが配置されたラック。
沖:機材的な話で言うと、最初の段階から決まっていたものとしてTorinnov Audio D-MON の導入がありました。これまでのMA室は15年くらい使っているのですが、経年変化もあり音を調整したいタイミングも出てきました。その調整幅が少ないというのはスタジオを長く使っていく上で、言わば足かせになってしまう、というのをすごく感じていたので、スタジオを作って今後も長く使っていけるようにしたかったんです。もちろんアコースティックな部分での調整を追い込むのも大事ですが、プラスして電気的に調整できる「伸びしろみたいなものを取っておきたい!」ということもあって、コストは高くついても「そこだけは譲らない!」というのはありまして、何も考えずに最初に予算に組み込みました(笑)。
R:もちろん出音の改善の意味もあるかと思うのですが、長く使っていく上でメンテナンス性をもたせる意味で導入されたのですね。
沖:当初はそうでしたが、結果的にAtmosの調整にもすごく良い効果が出ていますよ。
17本のMusikが表現する9.2.6ch
R:最初の段階から導入を決めていたものは他にもあるのでしょうか。
横田: 見ての通り、ムジークですね。この901のフロントのLCRは元々レコーディングで使っていたものなんです。これが、レコーディング用途であったとはいえ、私たちも当然よく聴き込んでいて素直にいいなと思わせるサウンドでした。そこで「せっかくあるこの901を活かして全てを組めないか?しかも9.2.6chという形で…」と冨岡さんにも相談させていただいて。そこもこだわりと言えばこだわりです。
R:では、慣れ親しんでいたスピーカーでイマーシブの作業も違和感も無く進められたと。
横田: そうですね。ただ、17本もあると…スゴいんだな、と(笑)。なかなか暴れん坊の子達なんですが、Torinnovが上手くまとめてくれています。
R:今回、9.2.6ch構成にされたのはどういった理由でしょう。
横田: それは僕がここを作る以前に、外部のスタジオで取り組んでいた作品が影響していて、そこでは9.2.4chで作業を行なっていました。その時にワイドスピーカーの利点について使用前と使用後を比較した時に、新しいスタジオを作るのであれば、トップを4chとするか6chとするかはさておき、平面9chはマストだな、と。中間定位が作業上すごく判断しやすい。そこを7.1.4chと比較するとやはり定位がボケる部分が出てくるんですね。結果的に7.1.4chで聴かれている環境があったとしても、制作環境としてはこの部分が物理的に分かると作業がスムーズになってくるというのがありました。
📷Topの6chにはmusikelectronic geithain RL906を採用。スケルトンからの改装により3.1mという余裕ある天井高が確保された。
R:トップスピーカーはどのように活用されていますか?
横田: トップ6chに関しては、トップの真ん中にスピーカーを置くというのは、正直最初は「要るのかな?」とも思っていたんですが、ついこの間、その効果を実感できる機会がありました。Atmosの作業を行なっていた時に雷を落とすシーンがあったんです。部屋の中でのプロジェクションマッピングになっていて、長方形の箱の中でどこからともなくワーッと雷が落ちるシーン。それを音楽の曲中の間奏に入れたかったんです。上方向の定位は分かりづらいものですが、その時の雷の音の定位が非常に分かりやすかったんです、トップの真ん中があることによってすごくやりやすさを感じました。そうしたものを作る上で定位をきちんと確認できるっていうのは良かったなと最近になって実感しています。
R:今回AVID S1を選択されたのはどのような理由からでしょう。
沖:MAという作業柄、フェーダーを頻繁に使う訳ではないので、8chもあれば十分なんです。あとは、卓ごと動かせるようにしたかったというのと、反射音の影響を極力減らすため、スタジオ内のあらゆるものをできるだけコンパクトにしました。S3じゃなくS1というのもそこからです。
横田: やはり、スイートスポットで聴かなければ分からないじゃないですか。中には卓前に座ることに抵抗があるというクライアントの方も意外と多くいらっしゃいます。だったら卓側を動かしてしまって、そこにソファや小さなテーブル、飲み物などを置いて落ち着ける環境にしてしまえば、ど真ん中で聴いていただけるかなと思いました。
📷マシンルームからのケーブルを減らすため、必要最低限かつコンパクトな機器類で構成された特注のデスク。中央にはAVID S1が埋め込まれている。
R:フロアプランに関して、他にも案はありましたか?
横田: リアやサイドのスピーカーをどのように配置できるかというところをしっかり検討して、これはすごく上手くいったと思います。サラウンドサークルのことだけを考えるとクライアントの邪魔になってしまうことがありがちです。それを、しっかりイマーシブ環境にとっての正確な配置を考えつつ、クライアントも快適に過ごせるということを、僕らの意見だけではなく営業サイドの意見も豊富に取り入れてこだわって考えました。
沖:この部屋はあえてMA室とは呼んでいません。コンセプト段階で「MA室を作るのか?」それとも「レコーディングの人もMAの人も使える部屋を作るのか?」という議論がありました。前室のスペースもいっぱいまで使って、3列ディフューズのいわゆるMA室的な部屋を作ろう、というアイデアと、ITU-Rのサラウンドサークルにできるだけ準拠した完璧な真円状に配置しようというアイデアがありまして、そこで色々話し合って揉んでいく中で今の形に落ち着きました。レコーディングの方もMAの方も皆が使える部屋となったので、より広い用途に対応できるという意味合いでもあえてMA室とはせず「studio m-one」としています。
📷将来的なシステム拡張にも柔軟に対応できるAVID MTRX。B-Chainの信号はモニターコントローラーのGrace Design m908を経由し、Torinnov Audio D-MONへと接続されている。
レコーディングとMAを融和するイマーシブ
R:現場の方々から見てDolby Atmos以外の規格も含めてイマーシブ需要の高まりというのは感じますか?
横田: 確かにエンドユーザー的には広がってきているかな、という感覚はあります。そこから「スタジオを使ってもらうようにするにはどうするか?」っていうのがもう一つのテーマであったりもするので、私たちがどうやって携わっていくかというのは毎日考えていることではあります。音楽作品については、いくつかのアーティストがだんだん作り始めているような状況なんですが、これもやってみて思うのは、ノウハウがものすごく大事な部分でもあるし、発注する側からしてもある意味「未知」ではある状態です。「面白そうだけど、どういうふうにすればいいの?」とか、「どういう風にやるの?」とか、「時間はどれだけかかるの?」といった部分がまだまだ分かりづらい状況だと思います。
R:手探りなところは聴き手もそうですよね。
横田: だからこそ、私たちはいいスタジオを作らせてもらったので、これをどう活用していくか、イマーシブのニーズにどう参入していけばいいのかというのは常日頃から営業陣とも話し合っています。そこで、先日取り組んでみたのが企業系のVPコンテンツで、このstudio m-oneでAtmosを体験していただいたのをきっかけにお声がけをいただいて、VPをAtmos化するということを実験的にやらせていただきました。
他にも企画段階から携わって、「カメラアングルこういうのはどうですか?」とか「背景にこれがあるとこういう音が足せるので、こんな空間ができますよ」とか、「こういう動きで…」「俯瞰から撮ると…」とかカメラマンさんとも打ち合わせをさせていただいて、それに対して僕らが効果音をつけて制作してみたというケースもあります。クライアントは、さまざまな企業のコンテンツを受注する制作会社なのですが「どういう風に世に出していいかっていうのはちょっとまだ悩むけれども、できたコンテンツとしてはすごく面白い」という評価で、受注の段階でAtmosの表現もできると提案してみようかという流れも生まれてきているようです。そうなると、これまでAtmosとは無縁と思われた企業の方にも、商品だったり、システムだったり、それが例えば「空間」を表現することでその価値観が高まりそうな商品にはAtmosのような規格がとても効果的だ、と知っていただける機会も増えてきそうです。
R:制作はもちろん、営業面でも広がりを見せそうですよね。
横田: 先ほどの話もありましたが、あえてMA室とは呼んでいません。これまで、サラウンド制作はどちらかというとMAやダビングの世界の話で、言ったら我々には親しみがある分野でした。そこに空間オーディオが出てきてレコーディングの方が一気にAtmosへ取り組む機運が高まると、レコーディングの人たちとMA的なやり方を話すようになってきたんです。そういう時に、我々が今までやってきたサラウンドの話が活きてくる。これまではレコーディングとMAの間に垣根のようなものが感じられていたんですが、空間オーディオのスタートによってその境目が混ざってきた感覚です、これからもっとそうなっていくと思います。studio m-oneもせっかく作るなら、そのどちらにとっても垣根がないスタジオにしたかったというのが最初の展望です。Atmosへの関心にかかわらず、どのような方にでも使ってもらえるような部屋にしたいですね。
📷中央のデスクを移動させ、椅子とサイドテーブルを置くと極上のイマーシブ試聴環境へと早変わりする。この工夫により、クライアントがスタジオ中央のスイートスポットでリラックスして試聴してもらえるようになったという。「卓前で聴いてもらうのが難しいのであれば、卓ごと動かせばいい」、そうした逆転の発想から生まれたまさにクライアントファーストな配慮である。実際にこの場でライブの音源を試聴させていただいたが、非常に解像度の高いMusikサウンド、そしてTorinnov Audio D-MONによる調整の効果も相まって、良い意味でスピーカーの存在が消え、壁の向こう側に広大な空間が広がっているかのように感じられた。
●Speaker System
Dolby Atmos Home 9.2.6ch
L/C/R:musikelectronic geithain | RL901K
Wide/Side/Rear:musikelectronic geithain | RL940
Top:musikelectronic geithain | RL906
Sub:musikelectronic geithain | BASIS 14K×2
スタジオ設立30周年を迎える節目に、ポスプロ業務への一本化という新たな変革へと踏み出したマルニスタジオ。スケルトンからの改装は自由度が高い反面、決めるべきことも増えるため数々の議論が行われてきた。その際に、技術スタッフの意見はもちろん、営業陣の意見にもしっかりと耳を傾けることで、クオリティの高い制作環境を担保しつつ、クライアントを含めた利用する全ての人にとって居心地の良い空間デザインが実現された。あえてMA室と呼んでいないことからも伝わってくる、制作現場における様々な垣根を取り払い、人との対話を重視しながらより良い作品を作っていこうという姿勢には個人的に深い感銘を受けた。このstudio m-oneから、また一つ新たなムーブメントが拡がっていくのではないかという確かな予感を抱かずにはいられなかった。
*ProceedMagazine2023-2024号より転載
Post
2023/12/26
株式会社三和映材社 様 / MAルーム『A2』〜大阪の老舗ポスプロが、これからの10年を見据えてMAルームをリニューアル〜
Text by Mixer
CMや企業VPといった広告案件を数多く手がける大阪の老舗ポスト・プロダクション、株式会社三和映材社が本社ビル内にあるMAルーム『A2』をリニューアルした。長らく使用されてきたヤマハ DM2000はAvid S4に入れ替えられ、モニター・スピーカーはGenelec The Ones 8331Aに更新。システム的にはシンプルながら、8331AとPro Tools | MTRXはAESで接続されるなど、音質 / 使い勝手の両面で妥協のないMAルームに仕上げられている。今回のリニューアルのコンセプトと新機材の選定ポイントについて、株式会社三和映材社 ポストプロダクション部所属のサウンド・エンジニア、筒井靖氏に話を訊いた。
大阪の老舗ポスプロ:三和映材社
大阪・梅田から徒歩圏内、新御堂筋沿いにスタジオを構える三和映材社は、1971年(昭和46年)に設立された老舗のポストプロダクションだ。映画の街:京都で、撮影機材のレンタル会社として創業した同社は、間もなくビデオ機材や照明機器のレンタル業務も手がけるようになり、1980年代にはポストプロダクション事業もスタート。同社ポストプロダクション部所属の筒井靖氏によれば、1985年の本社ビル新設を機に、ポストプロダクション事業を本格化させるようになったという。
「本社ビルは、1階が機材レンタル、3階が撮影スタジオ、5階が映像編集室、6 階が映像編集室とMA ルーム、7階がレコーディング・スタジオという構成になっていて、撮影から映像編集、MA、さらには音楽制作に至るまで、映像コンテンツの制作がワン・ストップで完遂できてしまうのが大きな特色となっています。手がけている仕事は、CMや企業さんのPRが8〜9割を占めています。製品紹介や会社紹介のビデオですね。CMと言っても、昔はテレビがほとんどだったのですが、最近はWebが多くなっています。最近は自分たちで映像編集されるお客様も増えてきたので、MA やカラコレ、合成、フィニッシングだけを弊社に依頼されるパターンも増えていますね」
📷株式会社三和映材社 ポストプロダクション部 サウンド・エンジニア 筒井 靖 氏
本社ビル内の施設は、映像編集室が3部屋(Autodesk Flame ×2、Adobe Premiere Pro ×1)、MAルームが2部屋、レコーディング・スタジオが1部屋という構成で、その他に別館にもボーカル・ダビングなどに使用できるコンパクトなスタジオが用意されているとのこと。2部屋あるMAルームは、フラッグシップの『A1』が5.1chサラウンドに対応、今回リニューアルが実施された『A2』はステレオの部屋で、どちらも1985年、ビルが竣工したときに開設されたという。
「音響設計は、日東紡さん、現在の日本音響エンジニアリングさんにお願いしました。ルーム・アコースティックは基本開設時のままで、その後は痛んだファブリックを張り替えたくらいですね。機材に関しては、『A1』はAMEK AngelaとStuderの24トラック・マルチの組み合わせでスタートし、1993年に卓を7階のレコーディング・スタジオで使用していたSSL 4000Eに入れ替えました。現在の卓は2006年に導入したSSL C300で、かなり年季が入っていますが、今年に入ってからフル・メンテナンスしたので今のところ快調に動いています。
一方の『A2』は、当初は選曲効果の仕込みで使うような部屋だったので、最初はシグマのコンパクト・ミキサーが入っていたくらいでした。その後、『A1』に4000Eを入れたタイミングで、現在のDAWの先駆け的なシステムであるSSL Scenariaを導入し、本格的なMAルームとして運用し始めたんです。Scenariaは、関西一号機のような感じでしたが、映像もノンリニアで再生できる革新的なシステムでしたね。Avid Pro Toolsを導入したのは2006年のことで、『A1』と『A2』に同時に導入しました。『A2』のメイン・コンソールは引き続きScenariaで、Pro Toolsはエディターとして使うという感じでした。映像は、ソニーのDSR-DR1000というディスク・レコーダーを9pinでロックして再生するようになったのですが、あれはワーク上げしながら再生できる画期的なマシンでした。その後、いい加減Scenariaも限界がきたので、2010年にヤマハ DM2000に更新した経緯です。」
S4は使い慣れたARGOSY製デスクに収納
📷もともとはDM2000用として設置されていたARGOSY製のスタジオ・デスクをサイド・パネルを取り外すことで使用。今回導入したAvid S4がきれいに収められた。
そして今年5月、三和映材社はMAルーム『A2』のリニューアルを実施。Pro Tools周りを刷新し、オーディオ・インターフェースとしてAvid Pro Tools | MTRXを新たに導入、長らく使われてきたDM2000はAvid S4に更新された。筒井氏によれば、約2年ほど前にリニューアルの計画が持ち上がったという。
「一番のきっかけは、Pro Tools周りとDM2000の老朽化ですね。弊社の仕事は修正 / 改訂が多いので、どちらの部屋でも作業ができるように、Pro ToolsやOSのバージョンをある程度揃えるようにしているんです。しかし以前『A2』に入っていたMac Proがかなり古く、それが足枷になってPro Toolsをバージョン・アップできないという状態になっていたんですよ。せっかくPro Toolsは進化しているのに、互換性を考慮してバージョン・アップせず、その恩恵を享受しないというのはどうなんだろうと。それでDM2000もところどころ不具合が出ていたこともあり、約2年前からリニューアルを検討し始めました」
DM2000に替わる『A2』の新しいコントロール・センターとして選定されたのが、16フェーダーのS4だ。S4は、CSM×2、MTM×1、MAM×1というコンフィギュレーションとなっている。
「作業の中心となるPro Toolsが最も快適に使えるコンソールということを考え、最終的にS4を選定しました。DM2000やC300のようなスタンドアローン・コンソールには、何か“担保されている安心感”があって良いのですが(笑)、最近はPro Toolsがメインになっていましたので、もはやコンソールにこだわることもないのかなと。一時期はコンソールをミックス・バッファー的に使っていたこともあるのですが、次第にアウトボードすら使わなくなり、完全にPro Toolsミックスになっていましたからね。
ただ、唯一心配だったのがコミュニケーション機能とモニター・セクションだったんです。以前、ICON D-Controlシステムで作られたセッションを貰ったときに、モニターを作るためのバスがずらっと並んでいたことがあって、そういった部分までPro Toolsで作らなければならないのはややこしいなと(笑)。しかしPro Tools | MTRXの登場によって、コミュニケーションとモニター・コントロールというコンソールの重要な機能をPro Toolsとは切り離して実現できるようになり、これだったらコントロール・サーフェスでもいいかなと思ったんです。Pro Toolsで行うのは純粋な音づくりだけで、環境づくりはPro Tools | MTRXがやってくれる。今回のシステムを構築する上では、Pro Tools | MTRXの存在が大きかったですね。
コントロール・サーフェスを導入するにあたり、S6やS1という選択肢もあったのですが、最終的にS4を導入することにしました。Dolby AtmosスタジオであればS6がマストだと思うのですが、ここはステレオの部屋ですし、機能的にそこまでは必要ありません。ただ、この部屋にはクライアントさんもいらっしゃるので、ホーム・スタジオのような見栄えはどうだろうと思い(笑)、S1ではなくS4を選定しました」
📷長らく使われてきたDM2000はAvid S4に更新
S4は、ARGOSY製のスタジオ・デスクに上手く収められている。このデスクは以前、DM2000用を収納して使用していたものとのことで、サイド・パネルを取り外すことで、きれいにS4が収まったという。
「予算の問題もありましたし、S4を設置するデスクをどうするか、ずっと悩んでいたんです。しかしあるときふと、DM2000のデスクにS4が収まるかもしれないと思って。実際、板を1枚抜いて、少しズラすだけできれいに収まりました。奥行きや高さは微妙に合わなかったのですが、そういった問題はコーナンで買ってきた板を敷き詰めることでクリアして(笑)。このARGOSYのデスクは、手前のパーム・レストが大きくて作業がしやすく、とても気に入っています。Macのキーボードも余裕を持って置くことができますしね。
S4の構成に関しては、8フェーダーだと頻繁に切り替えなければならないので、最低16フェーダーというのは最初から考えていたことです。ディスプレイ・モジュールは付けようか悩んだのですが、あれを入れるとPro Toolsのディスプレイを傍に置かなければなりませんし、最終的には無しとしました。各モジュールの配置は、16本のフェーダーに関しては分散させずに集約し、右側がトランスポート・コントロール、左側がフェーダーという隣の部屋のC300のレイアウトを踏襲しています」
📷システムの環境構築に大きく貢献したというAvid Pro Tools | MTRX。
『A2』のPro Toolsは1台で、Intel Xeonを積んだMac ProにHDXカードを1枚装着したシステム。オーディオ・インターフェースとなるPro Tools | MTRXも、ADカードとDAカードが1枚ずつのミニマムな構成で、MADIカードやSPQカードなどは装着していないという。
「音響補正はGenelecの『GLM』でやっているので、SPQカードが入っていない初代のPro Tools | MTRXがちょうど良いスペックでした。VMC-102のようなモニター・コントローラーを導入しなかったのは、ここはステレオのスタジオなので、複雑なモニター・マトリクスが必要ないからです。その代わり今回、カフをスタジオイクイプメント製の新しいものに入れ替えました。映像はPro Toolsのビデオ・トラックで再生し、Blackmagic Design DeckLink 4K Extremeで出力しています。Pro Toolsの現行バージョンは、いろいろなビデオ・フォーマットを再生できるので、ビデオ・トラックでもまったく不自由はありません。2面あるディスプレイは、単にミラーリングしているだけで、右側でアシスタントが編集したものを、左側のぼくがバランスを取るという役割分担になっています。それと今回、ROCK ON PROさんからのご提案でUmbrella CompanyのThe Fader Controlを導入したのですが、これが入力段にあるだけでコンソールのように録音できるので助かっています。録りのレベルも柔軟に調整することができますし、とても気に入っている機材です」
📷S4の脇に備えられたのはUmbrella Company / The Fader Controlだ。
8331AとPro Tools | MTRXをデジタルで接続
今回のリニューアルでは、ニア・フィールド・スピーカーも更新。長らく使用されてきたGenelec 8030AがThe Ones 8331Aにリプレースされた。筒井氏によれば、8331AとPro Tools | MTRXは、AESでデジタル接続されているという。
「ニア・フィールド・スピーカーは、以前はヤマハ NS-10Mを使用していたのですが、2006年にScenariaを使うのを止めたタイミングでGenelecに入れ替えました。Genelecのスピーカーは、聴き心地の良さと、スタジオ・モニターとしての分かりやすさの両方を兼ね備えているところが気に入っています。
今回、The Onesシリーズを導入したのは、別館のレコーディング・スタジオで8331A を使用していて、何度かこの部屋で試聴してみたところ、もの凄く良かったからです。なのでスピーカーに関しては、スタジオのリニューアルを検討し始めたときから、絶対に8331Aにしようと考えていました。8331Aは、8030Aよりも定位がさらにしっかりして、音の粒立ちが良くなったような気がしますね。それと同軸設計のスピーカーではあるのですが、サービス・エリアの狭さを感じないところも良いなと思っています。同軸スピーカー特有の、サービス・エリアを外れた途端に音がもやっとしてしまう感じがないというか。もちろん『GLM』も使用していて、あの機能を使うと“しっかり調整されている”という安心感がありますね(笑)。『GLM』は、左右同一のEQか個別のEQが選べますが、両方試してみたんですけど、今は左右同一のEQで使っています。
今回、8331AとPro Tools | MTRXをデジタルで接続したのは、余計なものを挟まずにピュアな音にこだわりたかったからです。隣の部屋も、C300からヤマハ DME24Nを経由して、Genelecにデジタルで接続しているのですが、その方が安定している印象があります」
今年5月にリニューアル工事が完了したという新生『A2』。完成翌日からフル稼働しているとのことで、その仕上がりにはとても満足しているという。
「皆さんのおかげで、イメージどおりのスタジオが実現できたと大変満足しています。でも、まだ改善の余地が残っていると思うので、さらに使いやすいスタジオになるように、細かい部分を追い込んでいきたいですね。新しいS4に関しては、HUIモードのDM2000とは違ってPro Toolsに直接触れているような感触があります。画面上のフェーダーがそのまま物理フェーダーになったような感覚というか。それとアシスタントがナレーションのノイズを切りながら、こちらではEQを触ったり、2マンでのパラレル作業がとてもやりやすくなりました。今回は思い切ることができませんでしたが、イマーシブ・オーディオにも興味があるので、今後チャンスがあれば挑戦してみたいと思っています。」
*ProceedMagazine2023-2024号より転載
Music
2023/12/19
MTRX II / MTRX StudioにThunderbolt 3 Moduleが登場!〜新たなオーディオ・ワークフローを実現するシステムアップとは〜
NAMM Show 2023でPro Tools | MTRX IIとともに発表され、大きな話題となった「MTRX Thunderbolt 3 Module」。オーディオ制作者の長年の夢であったかもしれないAvidフラッグシップI/Oをネイティブ環境で使用できる日がついにやってきたことになる。MTRX Thunderbolt 3 Moduleの特徴は、MTRX II / MTRX StudioをCore Audioに接続するだけでなく、DigiLinkポートの入出力と同時にThunderbolt入出力を追加で使用できるという点にもある。つまり、1台のMTRX II / MTRX StudioにHDXシステムとネイティブDAWを同時に接続することが可能で、双方に信号を出し入れすることができるということだ。単に高品位なI/Oをネイティブ環境で使用できるようになるというだけでなく、中規模から大規模なシステム設計にまで影響を及ぼす注目のプロダクト「MTRX Thunderbolt 3 Module」を活用した代表的なシステムアップの例を考えてみたい。
Thunderbolt 3 Module
価格:135,080円(税込)
MTRX IIとMTRX Studioの両製品に対応したThunderbolt 3モジュールのリリースにより、DigiLink接続によるパワフルなDSP統合環境に加えて、 Thunderbolt 3経由で実現する低レイテンシーなCore Audio環境での柔軟性も実現可能となる。Thunderbolt 3オプション・モジュール経由で、MTRX IIでの使用時に最大256ch、MTRX Studioの場合では最大64chにアクセスが可能、Core Audio対応アプリケーション等をDADmanソフトウエアにルートし、より先進的なオーディオ・ワークフローが実現できる。
シーン1:Core Audio対応DAWのI/Oとして使用
MTRX Thunderbolt 3 Moduleの登場によって真っ先に思いつくのはやはり、これまでHDXシステムでしか使用できなかったMTRX II / MTRX Studioをネイティブ環境でI/Oとして使用できるようになったということだろう。Logic Pro、Nuendo、Cubase、Studio OneなどのCoreAudio対応DAW環境でAvidフラッグシップの高品位I/Oを使用することができるだけでなく、巨大なルーティング・マトリクスや柔軟なモニターコントロール機能をシステムに追加することができるようになる。
もちろん、恩恵を受けるのはサードパーティ製のDAWだけではない。HDX非対応のPro Tools Intro、Pro Tools Artist、Pro Tools Studio、さらにPro Tools Ultimateをnon-HDX環境で使用している場合にも、HDXシステムで使用されるものと同じI/Fを使用することができるようになる。特に、Pro Tools Studioはこのオプション・モジュールの登場によって、そのバリューを大きく拡大することになる。Pro Tools Studioは最大7.1.6までのバスを持ち、Dolby Atmosミキシングにも対応するなど、すでにイマーシブReadyな機能を備えているが、従来のAvidのラインナップではこれらの機能をフル活用するだけのI/Oを確保することが難しかった。MTRX Thunderbolt 3 Moduleの登場によって、Avidの統合されたIn the Boxイマーシブ・ミキシングのためのシステムが完成することになる。
シーン2:HDXシステムにダイレクトにMacを追加接続
MTRX II / MTRX Studioのドライバーであり、ルーティング機能やモニターセクション機能のコントロール・アプリでもあるDADman上では、DigiLinkからのオーディオとThunderboltからのオーディオは別々のソースとして認識されるため、これを利用してDigiLink接続のMacとThuderbolt接続のMacとの間でダイレクトに信号のやりとりができる。例えば、Dolby Atmosハードウェア・レンダラーとHDXシステムのI/Fを1台のMTRX II / MTRX Studioに兼任させることが可能になる。Pro Toolsとハードウェア・レンダラーが1:1程度の小規模なミキシングであれば、I/O数を確保しながらシステムをコンパクトにまとめることができるだろう。
もちろん、Dolby Atmosハードウェア・レンダラーだけでなく、CoreAudioにさえ対応していれば、スタンドアローンのソフトウェアシンセ、プロセッサー、DAWなどとPro Toolsの間で信号をやりとりすることができる。シンセでのパフォーマンスをリアルタイムにPro ToolsにRecする、Pro ToolsからSpat Revolutionのようなプロセッサーに信号を送る、といったことが1台のI/Fでできてしまうということだ。Thuderboltからのソースはその他のソースと同様、DADman上で自由にパッチできる。使い方の可能性は、ユーザーごとに無限に存在するだろう。(注:MTRX StudioのThuderbolt 3 I/Oは最大64チャンネル。)
シーン3:Dolby Atmosハードウェア・レンダラーのI/Fとして使用
シンプルに、HDXシステムとDolby Atmosハードウェア・レンダラーのそれぞれにMTRX IIを使用することももちろん可能だ。HDX側のMTRX IIからDanteでレンダラーに信号を送り、レンダラー側のMTRX IIからモニターセクションへ出力することになる。大規模なシステムの場合、複数のプレイアウトPro Toolsからの信号を1台のMTRX IIにまとめると、オプションカードスロットがDigiLinkカードで埋まってしまい、アナログI/Oをまったく確保できないことがある。ハードウェア・レンダラーのI/FとしてMTRX IIを採用した場合には、その空きスロットを利用して外部機器とのI/Oを確保することができる。MTRX II同士をDanteで接続していればひとつのネットワークにオーディオを接続できるので、Dante信号としてではあるがメインのMTRX IIからコントロールすることも可能だ。
NAMM Show 2023での発表以来、多くのユーザーが待ちわびたプロダクトがついに発売開始。In the Boxから大規模システムまであらゆる規模のシステムアップを柔軟にすることができるモジュールの登場により、ユーザーごとのニーズによりマッチした構成を組むことが可能になった。新たなワークフローを生み出すとも言えるこの製品、システム検討の選択肢に加えてみてはいかがだろうか。
*ProceedMagazine2023-2024号より転載
Sales
2023/11/27
SOUND PARTICLES「ブラックフライデー/サイバーマンデー」セール開催!
コンピュータグラフィックスの概念を取り入れた独自のアルゴリズムを搭載し、全てのプラグインが最大9.1.6chまでのイマーシブオーディオ制作にも対応しているSOUND PARTICLE社が、現在「ブラックフライデー/サイバーマンデー」セールを開催中!
全製品が50%OFFで手に入れられるチャンス!ProToolsにDolby Atmos Rendererが搭載される前に、イマーシブツールをお得に揃えておきましょう!
SOUND PARTICLES社 ブラックフライデー/サイバーマンデー
概要:SOUND PARTICLES全製品が50% OFF
期間:ブラックフライデー:2023年11月15日(水)19:00 〜 11月27日(月)
サイバーマンデー:2023年11月27日(月)19:00 〜 12月3日(日)
詳細なラインナップと価格は下記WEBページで!
Rock oN Line eStore>>
SOUND PARTICLES国内代理店フォーミュラ・オーディオWEBサイト>>
https://pro.miroc.co.jp/headline/skydust-3d-sound-particles/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-particles-apple-silicon-support/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-particles-density/
NEWS
2023/11/22
MTRX Thunderbolt 3 Moduleが国内出荷開始!
AvidフラッグシップI/OであるPro Tools | MTRX IIおよびPro Tools | MTRX Studioをホストマシンへ直接接続することを可能にする、Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Module。NAMM2023で発表され、システム設計の幅を大きく拡大するその機能に注目が集まっていた本製品がついに日本国内でも流通を開始いたしました!
ROCK ON PRO・Rock oN Company店頭のほか、Rock oN Line eStoreからお買い求めいただけます。
Avid
Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Module
販売価格:¥ 135,080 (本体価格:¥ 122,800)
Rock oN Line eStoreで購入>>
MTRX Thunderbolt 3 Moduleについて
Thunderbolt 3オプション・モジュールは、Pro Tools|MTRX StudioおよびMTRX IIに対応しており、MTRX Studioでは64チャンネル、MTRX IIでは最大256チャンネルの低レイテンシー接続を備えた完全なネイティブ・システムを構築することができます。
DigiLink接続を行っているPro Tools|HDXを使用している場合も、Thunderbolt 3を併用することが可能です。この場合は、Pro Toolsのオーディオ(DigiLink経由)と、他のホスト・ベースのオーディオ・アプリケーション(Thunderbolt 3経由)を双方向にルーティングすることもでき、サウンド・デザインや作曲の可能性をより創造的に広げることができます。
また、MTRX IIまたはMTRX StudioにThunderbolt経由で接続された1台のコンピューターと、HDXにDigiLink経由で接続された別のコンピューターを、一緒に接続することも可能です。
日本語製品紹介ブログ
Pro Tools|MTRX IIとThunderbolt 3オプションの紹介
Thunderbolt 3 Moduleを使用すれば、MTRX II / MTRX Studio1台のみで複数のコンピューターからの信号を相互にやりとりすることができるようになり、システム構築の幅が大きく拡大します。HDXシステムとDolby Atmos RendererのI/Oを1台で完結できたり、外部からの持ち込みMac/PCからPro Toolsへ直接音声を取り込むことができるなど、運用面でのメリットも非常に大きいオプションモジュールとなっています。
デモのお問い合わせのほか、システム構築・スタジオ設計などのご相談はお気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-mtrx-ii-thunderbolt3-module/
Event
2023/11/22
【次回12/4(月)開催】360VME体験会@MIL STUDIO 開催告知
12月4日(月)、360 Virtual Mixing Environment(360VME)の特別体験会を弊社MIL Studioにて開催いたします。
※「360VMEって何?」という方は、まずはこちらの記事をお読みください。
◎こんな方におすすめ
360 Reality Audio、Dolby Atmosコンテンツの制作に興味がある方
イマーシブミックスに興味があるが、制作環境の構築にお悩みの方
(例:スピーカーの選定で悩んでいる、設置環境が用意できない…etc)
汎用プロファイルでのバイノーラル再生に不満のある方
MIL Studioの音響環境でミキシングを行なってみたい方
2023年12月 360VME特別体験会@MIL STUDIO 開催概要
◎日付:2023年12月4日(月)
◎時間:13時〜18時(開始時間については弊社よりご案内いたします。)
・1日最大5組 x3名 計15名様
・1組あたり最大3名様までご参加可能です。ぜひお誘い合わせの上ご参加ください。
※2名以下でお申し込みの場合、最大同時3名様まで他の参加者の方との相席とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・所要時間は1名様当たり約20分、1組で1時間となります。
◎開催場所:MIL Studio
– 祐天寺駅より徒歩3分 ※住所は体験会ご参加の方にのみメールでご案内いたします。
◎お申し込み方法:下記ボタンより申込フォームを送信ください
申込フォームはこちら
News!12月7日(木)には渋谷LUSH HUBにてURU氏、アヤノハラグチ氏をお迎えし、360 Reality Audio のセミナーおよび懇親会を開催予定です!こちらもあわせてご確認ください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-seminar-1207/
本件に関するお問い合わせは下記コンタクトフォームより送信ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-seminar-1207/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sony_360-vme_report/
https://pro.miroc.co.jp/headline/mdr-mv1-vme-release/
Event
2023/11/15
InterBEE 2023 出展情報 〜コンテンツ制作の次世代ワークフローを実体験!〜
株式会社メディア・インテグレーションおよびROCK ON PROは今年も国内最大級の放送機器展InterBEE2023に出展いたします。
◎Inter BEE 2023出展情報・会期:
<幕張メッセ会場>2023年11月15日(水)〜17日(金)10:00~17:30 (最終日は17時まで)
<オンライン>11月6日(月)~12月15日(金)
・場所:幕張メッセ/オンライン
・弊社展示ブース:ホール1 小間番号1610(ROCK ON PRO)、小間番号1513、1508(株式会社メディア・インテグレーション)
・入場料:無料(全来場者登録入場制)
※来場者登録はこちらから
Inter BEE 公式WEBサイトはこちら>>
ROCK ON PRO/MIブースの見どころ!
◎AVID Pro Tools(ROCK ON PRO)
NAMM show2023で大きな話題となったMTRX Thunderbolt 3 ModuleをPro Tools | MTRX II に実装。オーディオ制作者の長年の夢であったかもしれないAvidフラッグシップI/OをCore Audioに接続したネイティブ環境でのシステムアップを実現、制作ソリューションの可能性を拡げるこのアイテムをハンズオンします。
◎MPEG-H(ROCK ON PRO)
Pro Tools 23.6でそのインストーラーが統合されたMPEG-H。次世代放送規格にも記載のあるこのフォーマット、実際の制作ツールのご案内と、何が出来るのか?その特徴とするインタラクティブ・オーディオとは一体何なのか?数年後に現実のものとなる最新技術にいち早く触れるチャンスです。
◎Dante Domain Manager + Waves CloudMX(MI)
AoIPの一つであるDanteはすでに多くの現場で活用され、日常的に使用される技術になりましたが、ローカルエリアネットワークでの運用という制約がつきまといます。せっかくのIPなのだから、インターネット経由で接続がしたいという要望が出るのは必然です。これをついに現実のものとするDante Domain ManagerとDante Connect、そして、クラウドサービスであるAWS。これらに加え、AWS上で動作するオーディオ・ミキサーWAVES Cloud MXを展開します。オーディオ制作環境の未来をご覧ください。
◎イマーシブゾーン(MI)
本ブースの目玉の1つである「イマーシブゾーン」では実際にDolby Atmos / 360RA制作でのモニターワークフローを体験いただけます。さらに世界中どこにいても複数の共同作業者と同時にコラボレーションすることを可能とするAudiomoversもご紹介します。
◎セミナーゾーン(MI・ROCK ON PRO)
メディア・インテグレーションおよびROCK ON PROブース展示の製品に関連した最先端技術の解説、ノウハウセミナーを実施いたします。さらにFLUX SPAT Revolutionを使ったWFS(波面合成)も実演予定です。
タイムテーブルPDFはこちら [15日 16日 17日]
※上記内容は変更される場合がございますのであらかじめご了承ください。
ROCK ON PRO / MIブース セミナー情報 15日(水)
日時:2023年11月15日(水)11:10 〜 17:00
場所:プロオーディオ部門 ホール 1 小間番号 1610 セミナーゾーン
・11時10分〜 「世界をつなぐプロジェクトを実現Audiomovers LISTENTO」
講師:Mirek Stiles 氏 (Audiomovers) & Igor Maxymenko 氏 (Audiomovers)
・11時50分〜 「音楽制作もPro Tools + Sketch 〜携帯デバイスで作曲、そのままセッションファイルへ展開〜"」
講師:小笠原 一恵 氏(Avid オーディオ・ソリューション・スペシャリスト)
・13時10分〜 「Waves Cloud MX & Dante Connect:世界初クラウドベースのオーディオ・ミキサー」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO)& 佐藤翔太(Media Integration)
・13時50分〜 「イマーシブ制作に革命をSONY 360 VME 〜スピーカーがなくても始められる高品位イマーシブ環境〜」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
・14時30分〜 「Waves eMotion LV1ミキサーで実演、ライブサウンドで必ず役立つWavesプラグインの使い方」
講師:出原 亮 氏(福山 Cable)
・15時10分〜 「進化を続けるPro Tools + ATMOS&RX 〜今後の必須ツールAtmos&RXが統合!その全貌に迫る〜」
講師:ダニエル・ラヴェル 氏(Avid オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー)
・15時50分〜 「360 Reality Audioがもたらす音楽の拡張性!/ 360 WalkMix Creator™」
講師:高田 英男 氏(株式会社ミキサーズラボ 、日本音楽スタジオ協会会長)
・16時30分〜 「次世代放送規格MPEG-Hの持つ魅力 〜キーワードはイマーシブとインタラクティブ、次の音声制作はどうなるのか〜」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
ROCK ON PRO / MIブース セミナー情報 16日(木)
日時:2023年11月16日(木)11:10 〜 17:00
場所:プロオーディオ部門 ホール 1 小間番号 1610 セミナーゾーン
・11時10分〜 「イマーシブ制作に革命をSONY 360 VME 〜スピーカーがなくても始められる高品位イマーシブ環境〜」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
・11時50分〜 「Waves Cloud MX & Dante Connect:世界初クラウドベースのオーディオ・ミキサー」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO)& 佐藤翔太(Media Integration)
・13時10分〜 「進化を続けるPro Tools + ATMOS&RX 〜今後の必須ツールAtmos&RXが統合!その全貌に迫る〜」
講師:ダニエル・ラヴェル氏(Avid オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー)
・13時50分〜 「不可能を可能にするOmnibus/Injectの活用方法 Audiomovers」
講師:Mirek Stiles 氏(Abbey Road Studios) & Igor Maxymenko 氏 (Audiomovers co-founder)
・14時30分〜 「Nugen Audio新製品2種、ラウドネスメーターの超定番VisLM 3の進化と、比較試聴ツールAB Assist 2の機能紹介」
講師:山口哲(Media Integration)
・15時10分〜 「iZotope Ozone 11 Preview」
講師:青木征洋(作編曲家/ギタリスト/エンジニア)
・15時50分〜 「Abbey Road 核心の歴史」
講師:Mirek Stiles 氏(Abbey Road Studios) & Igor Maxymenko 氏(Audiomovers co-founder)
・16時30分〜 「360 Reality Audioがもたらす音楽の拡張性!/ 360 WalkMix Creator™」
講師:高田 英男 氏(株式会社ミキサーズラボ 、日本音楽スタジオ協会会長)
ROCK ON PRO / MIブース セミナー情報 17日(金)
日時:2023年11月17日(金)11:10 〜 17:00
場所:プロオーディオ部門 ホール 1 小間番号 1610 セミナーゾーン
・11時10分〜 「Nugen Audio新製品2種、ラウドネスメーターの超定番VisLM 3の進化と、比較試聴ツールAB Assist 2の機能紹介」
講師:山口哲(Media Integration)
・11時50分〜 「音楽制作もPro Tools + Sketch 〜携帯デバイスで作曲、そのままセッションファイルへ展開〜」
講師:小笠原 一恵 氏(Avid オーディオ・ソリューション・スペシャリスト)
・13時10分〜 「イマーシブ制作に革命をSONY 360 VME 〜スピーカーがなくても始められる高品位イマーシブ環境〜」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
・13時50分〜 「テクノロジーが導くエンジニアリングの未来 Audiomovers」
講師:Jonathan Wyner 氏(マスタリングエンジニア) & Igor Maxymenko 氏(Audiomovers)
・14時30分〜 「360 Reality Audioがもたらす音楽の拡張性!/ 360 WalkMix Creator™」
講師:高田英男 氏(株式会社ミキサーズラボ、日本音楽スタジオ協会会長)
・15時10分〜 「次世代放送規格MPEG-Hの持つ魅力 〜キーワードはイマーシブとインタラクティブ、次の音声制作はどうなるのか〜」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
・15時50分〜 「Waves eMotion LV1ミキサーで実演、ライブサウンドで必ず役立つWavesプラグインの使い方」
講師:出原 亮 氏(福山 Cable)
・16時30分〜 「Waves Cloud MX & Dante Connect:世界初クラウドベースのオーディオ・ミキサー」
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO)& 佐藤翔太(Media Integration)
コンファレンス出演情報
さらに、InterBEE会期2日目となる11/16(木)のInterBEE Forum 特別講演に弊社プロダクトスペシャリストの前田洋介が今年も出演いたします。「海外製品におけるAIや機械学習の動向」をはじめ、「機械学習を使った新しい音楽生成、Deep Learningを用いたドラム音生成と音楽解析技術の紹介」、「楽曲制作や楽器演奏をサポートする編曲・楽譜AIの研究事例」など、制作業界のこれからを考える上で要注目の内容となっています。ぜひ来場者登録の上、国際会議場201会議室へとお越しください!
【タイトル】[INTER BEE FORUM 特別講演] 『AI・機械学習が創り出す新しい音と音楽』
【日時】 2023年11月16日(木) 14:30-16:00
【場所】 幕張メッセ国際会議場 2F 201会議室
【テーマ】
・海外製品におけるAIや機械学習の動向
・機械学習を使った新しい音楽生成、Deep Learningを用いたドラム音生成と音楽解析技術の紹介
・楽曲制作や楽器演奏をサポートする編曲・楽譜AIの研究事例
12/15(金)までアーカイブ配信中
配信ページ:https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/conference/session/?conference_id=2373
※コンファレンスを聴講するには来場登録(無料)及びログインが必要です。
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO プロダクト・スペシャリスト)
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Sales
2023/10/26
【在庫限り】限定10台!Apogee Symphony I/O MKII 特価のご案内
デジタル・レコーディング黎明期からクオリティの高さに定評のあるApogge Electronics。同社のフラッグシップI/OであるSymphony I/O MK IIはその高いクオリティだけでなく、様々なホストへの接続と豊富なI/Oのカスタマイズによってあらゆる現場のニーズに柔軟に対応できる仕様が高い評価を得ています。
このSymphony I/O MK IIから、DigiLinkポートを搭載したモデルである「Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis」を10台限定の特価で販売いたします!
以下のI/O構成の中からお好きなものをお選びいただき、ROCK ON PROまでお問い合わせください。
8x8x8 I/O w/8xマイクプリ
構成
・Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis 本体
・Slot 1: 8x8 Analog I/O + 8 Mic Pre Amps + 8x8 AES オプションカード
・Slot 2: なし
通常価格:¥814,000(本体価格:¥740,000)
限定特価:¥651,200(本体価格:¥592,000)
16x16x16 I/O w/16xマイクプリ
構成
・Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis 本体
・Slot 1: 8x8 Analog I/O + 8 Mic Pre Amps + 8x8 AES オプションカード
・Slot 2: 8x8 Analog I/O + 8 Mic Pre Amps + 8x8 AES オプションカード
通常価格:¥1,155,000(本体価格:¥1,050,000)
限定特価:¥1,039,500(本体価格:¥945,000)
8x8x8 I/O w/8xマイクプリ + 16x16アナログI/O
構成
・Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis 本体
・Slot 1: 8x8 Analog I/O + 8 Mic Pre Amps + 8x8 AES オプションカード
・Slot 2: 16 Analog In + 16 Analog Out Module オプションカード
通常価格:¥1,243,000(本体価格:¥1,130,000)
限定特価:¥1,056,550(本体価格:¥960,500)
16x16アナログI/O
構成
・Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis 本体
・Slot 1: 16 Analog In + 16 Analog Out Module オプションカード
・Slot 2: なし
通常価格:¥902,000(本体価格:¥820,000)
限定特価:¥721,600(本体価格:¥656,000)
32x32アナログI/O
構成
・Symphony I/O MKII Pro Tools HD Chassis 本体
・Slot 1: 16 Analog In + 16 Analog Out Module オプションカード
・Slot 2: 16 Analog In + 16 Analog Out Module オプションカード
通常価格:¥1,331,000(本体価格:¥1,210,000)
限定特価:¥1,131,350(本体価格:¥1,028,500)
2023年春にはI/Oカードがブラッシュアップされ、さらにサウンドクオリティを増したSymphony I/O。Dolby Atmosを始めとしたイマーシブ制作にも十分なI/Oを搭載でき、システムの中核を担えるパワフルなI/Fです。詳細なお見積もり・納期のお問合せはROCK ON PROまでお問い合わせください!
その他、システム設計、スタジオ構築やデモのご相談も随時お待ちしております。
NEWS
2023/10/24
SCFEDイベのスタジオ探報記 第5回 ワーナーミュージック・マスタリング / RockoN Webサイトにて公開中!
憧れのスタジオを訪問してスタジオの魅力、ハイエンド機材やビンテージ機材の魅力、そして“スタジオで生まれる特別なマジック”の正体について解き明かすインタビューシリーズ「SCFEDイベのスタジオ探報記」。第5回にして初のマスタリングスタジオ、「ワーナーミュージック・マスタリング」にスタジオ探報しております!
『SCFEDイベのスタジオ探訪記 第5回:ワーナーミュージック・マスタリング』 >>>>記事本編はコチラ
Sales
2023/10/16
【1枚無料】GRACE design m908の購入でオプションカードが付いてくる期間限定キャンペーンが開催中!
10月16日から11月末日までにGRACE design m908 モニターコントローラーをお買い上げの方に、 もれなくm908オプションカード1枚をプレゼントする期間限定キャンペーンが開催されました!
GRACE design m908は、ステレオからサラウンド、Dolby Atmosや360 Reality Audioといった最大24chまでのイマーシブオーディオフォーマットに対応するモニターコントローラーとして、国内外のプロフェッショナルスタジオで採用されています。
標準では、AES3、TOSLINK、S/PDIF、ADATといった合計68chのデジタル入力、16chのバランスアナログ出力と、24chのデジタル出力を搭載していますが、オプションカードによる拡張でADの増設やDante, DigiLink, Ravenna/AES67といった今や大規模システムには欠かせない入出力の追加が可能! スタジオの用途に合わせたカスタムと、様々な入力ソース、モニタ環境を瞬時に切り替えられる利便性が好評のモニターコントローラーです。
そんなm908を今購入された方全員に、お好きなオプションカードを1枚プレゼントするキャンペーンとなっています!1枚税込149,600円のオプションカードが無料でついてくる、m908を導入する絶好の機会をお見逃しなく!
GRACE design / m908
販売価格:¥1,507,000 (本体価格:¥1,370,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
キャンペーン詳細
内容:期間中にGRACE design m908 サラウンド/イマーシブ・モニターコントローラーをお買い上げいただくと、お好きなm908オプションカードを1枚無料で差し上げます。
期間:2023年10月16日~2023年11月末日
プレゼント対象オプションカード:
・8ch AD Option
・Dante Option
・Digilink Option
・Ravenna Option (各種販売価格 ¥149,600)
キャンペーン詳細:https://umbrella-company.jp/contents/grace-design-m908-optioncard-promotion/
m908は特にイマーシブ対応スタジオなど大規模なシステムで活躍するプロフェッショナル・モニターコントローラーです。導入やシステム構築のご相談はROCK ON PROにお任せください!
ROCK ON PROのm908導入事例もぜひご参考に!
https://pro.miroc.co.jp/works/imagicatakeeshiba-proceed2022/
https://pro.miroc.co.jp/works/avexr-studio-proceed2022-23/
https://pro.miroc.co.jp/works/imagica-sdi-studio-proceed2020/
Sales
2023/10/16
バウンス清水の!皆さんの夢を実現するAVID目的別ソリューション!
Rock oNでは皆さんの夢を実現するAVIDのソリューションを多数ご用意しています!また高額お見積りでも安心の18回無金利や24回超低金利もご利用可能です。ぜひRock oNスペシャリストにご相談ください!
◎16ch ノーレイテンシーレコーディングセット
■構成製品
・Pro Tools | Carbon
・Pro Tools | Carbon Pre
・[AVB-TB] Thunderbolt AVB GE Adapter for Macs
■こんな方にオススメ!
スタジオみたいにPro Tools でレイテンシーなくレコーディングしたい!
■ここがポイント!
Carbon Preで拡張することにより16chマイクプリつきのレコーディングシステムが構築可能!
HDXシステムを組むより安く、Pro Tools ノーレーテンシーレコーディングシステムをGETできる!
■これが出来るようになる!
スタジオの様に録音したいけどHDXシステムは高くて導入するのが難しい、そんなあなたもCarbon とCarbon Preでスタジオと同等レベルの16chのレコーディングができます!
このシステムでドラムレコーディングシステムが個人で持てる!!
◎イマーシブオーディオミキシングセット
■セット① 構成製品
・MTRX Studio
・Dante Virtual Soundcard
・DB25-XLRM DigiSnake 4’ x2
■セット② 構成製品
・MTRX
・DA8 x2
・Pro Tools | MTRX 64 channel IP Audio Dante Module
・Dante Virtual Soundcard
・DB25-XLRM DigiSnake 4’ x2
■こんな方にオススメ!
Dolby Atmos、360 Reality Audioなどのイマーシブオーディオミキシングをスピーカーで始めようとしている方。
■ここがポイント!
スピーカーへの多Ch OUT、モニターコントローラーが同時に手に入るMTRX STUDIO / MTRXでストレスなくミキシング環境をシステムアップ!HDXを使わず、Dante Virtual Soundcardを使いDanteでルーティングすることによってコストを大幅ダウン!
■これが出来るようになる!
マルチチャンネルのスピーカーを扱う場合、モニターコントロールとキャリブレーションをどこでするかが課題になります。MTRXシリーズなら1台で全てができるので、ストレスフリー!
◎Next Level from HD I/Oセット
■構成製品
・MTRX
・AD8 x2
・DA8 x2
・Pro Tools Ultimate Perpetual Annual Electronic Code – UPGRADE
■こんな方にオススメ!
現在 HD I/Oを使用している方、以前よりお安くMTRXに乗り換えできる!!
■ここがポイント!
16 in/16outのMTRXへHD I/Oから以前よりお安く更新できる!Pro Tools のVerも新しくして心機一転!!
■これが出来るようになる!
拡張性と高密度新世代サウンドこそMTRXの醍醐味!HD I/Oは過去の時代のI/Oと言えるかもしれません。令和を生き抜くサウンドはMTRX以上が必要でしょう!今こそ乗り換えのファイナルチャンスです!
◎スタジオパーフェクトセット
■構成製品
・Pro Tools HDX Core with Pro Tools | Ultimate Perpetual License NEW
・iLok 3
・MTRX II
・AD8 x2
・DA8 x2
■こんな方にオススメ!
新規でPro Tools HDXシステムを導入したい方。新設スタジオを作る予定の方。
■ここがポイント!
HDXシステムが初めての方でもRock oNならモジュールインストール作業のアシストなど不安要素を解消できます!
■これが出来るようになる!
なんと言ってもノーレーテンシーレコーディング!商業スタジオはやはりHDXシステムの導入がベストでしょう!発売したばかりのフラッグシップI/Oと組み合わせて、他と差をつけよう!
Rock oN 来店予約はこちら
NEWS
2023/09/26
Rock oN 渋谷店にて360VME測定デモを開始!
今年7月に弊社MIL Studioにて測定サービスの運営を開始し、既に体験された方々からは驚きの声をいただいているSONY 360 Virtual Mixing Environment(360VME)。今までもMIL Studioでの体験会は開催してきましたが、この度Rock oN Company 渋谷店で測定デモのご案内を開始します!
今までの体験会には参加できなかった方も、Rock oN渋谷ならいつでも体験・案内が可能になります。気に入っていただければ、その場でMILでの測定サービス購入も大歓迎!またRock oN渋谷ならではのデモとして、店頭にある様々な種類のヘッドフォンによる比較なども対応可能。VME対応ヘッドフォン以外ではどれほどの精度なの?という疑問をお持ちの方も是非一度お越しください。
測定デモは、Rock oN渋谷リファレンスルームにてご体験いただけます。レコーディングスタジオクオリティでの視聴を可能とするため株式会社SONAによる音響調整を行なった、Focal CI 100 ICWをサラウンド4本、トップ4本常設の7.1.4ch Dolby Atmos環境です。
※ 店頭での測定デモは予約制とさせていただきます。
ご希望の方はRock oN Company 渋谷店 03-3477-1756 まで、お気軽にご連絡ください。
◎ Rock oN Company 渋谷
営業時間:12:00-19:00(日曜 臨時定休)
住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツ1F
TEL:03-3477-1756
360VME測定に関するお問い合わせや、イマーシブ制作環境のご相談などはROCK ON PROまで!
https://pro.miroc.co.jp/2023/07/13/360vme-launch/
https://pro.miroc.co.jp/solution/360vme-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sony_360-vme_report/
NEWS
2023/09/22
Pro Tools 2023.9リリース ~ Pro Tools Sketchが新登場!
Pro Tools 2023.9がリリースされました。最新の音楽制作ワークフローに対応した作曲機能であるPro Tools Sketchウィンドウが新たに搭載されます。
また、今回のアップデートに伴い、待望のM2 Macへの対応が発表!サポートされる各種ハードウェアについては、こちらの記事でまとめております。
さらに、Pro Tools 2023.9のリリースと同時に、こちらも待望の永続ライセンスの新規販売が再開、そして、年間サポートプランの更新と再加入が統合されました。
こちらも、詳細は別ページにまとめてありますので、合わせてご確認ください。
有効なサブスクリプションまたはアップデート+サポート・プランが有効期間中の永続ライセンスをお持ちのすべてのユーザー様は、最新バージョンPro Tools 2023.9をAvidアカウントからダウンロードしていただくことが可能です。
主な新機能
Pro Tools Sketchウインドウ追加、無償iPad版Pro Tools Sketchも同時リリース
従来の編集ウィンドウとミックスウィンドウに加えて、第三のウィンドウとなるPro Tools Sketchウィンドウが追加されました。
Pro Tools Sketchクリップベースでノンリニアな楽曲制作をおこなうことが可能な作曲用ウィンドウ。「Scene」と呼ばれるシーケンスを作成し、それらを自由にリピートしたり繋ぎ合わせたりすることで、まさにスケッチをするように、楽曲制作のアイデアをすぐに形にすることが可能になります。
Pro Tools Sketchは、Pro Toolsの全てのバージョン(無料のPro Tools Introを含む)で利用できる新しいウィンドウです。
Sketchウインドウ追加により、Pro Toolsの音楽制作ワークフローは拡張され、世界クラスのレコーディング、編集、ミキシング機能にノンリニアな制作環境が追加されます。
無料のiPadアプリも別途入手できます。
Pro Tools Sketchの詳細はこちらのAvid Blogでも紹介されています。
Pro Tools 2023.9のリリースに合わせ、そのSketchウインドウで対応している全ての機能並びに無償で利用可能なサウンド・ライブラリーを搭載したPro Tools Sketch iPad版もリリースされます。Pro Tools Sketch iPad版は、Apple App ストアで無償にて入手いただけます。
Sketchで作成したデータは、Pro Tools 2023.9(以上)のSketchウインドウで、そのまま開くことが可能、より完成度を高める為、Pro Tools上で制作作業を継続できます。
Pro Tools Sketch iPad版の詳細はAvid WEBサイトのこちらのページでもご確認いただけます(英語)。
Pro Tools Sketch 基本機能
最大16トラックと事実上無制限のシーンをサポート
1GB+ループとサンプルライブラリ
数十のインストゥルメントサウンドとプリセットを備えたPlayCellおよびSynthCellソフトウェアインストゥルメント
9つのエフェクトプロセッサ
オンボード・オーディオおよびMIDI編集ツールと統合ミキサー
Pro Tools Sketch FAQ
Pro Tools Sketchはどうやって入手できますか?
Pro Tools 2023.9以上の場合は、新たなSketchウインドウとして搭載されており、iPadアプリの場合はApple Appストアにて入手できます。
Sketchは、どのPro Toolsに搭載されますか?
Pro Tools Introを含む、全てのバージョン2023.9以上のPro ToolsにSketchウインドウとして搭載されます。
Android版のPro Tools Sketchはありますか?
当初のリリース時は、デスクトップのPro Tools (Mac/Windows) アプリケーション並びにiPadアプリのみとなります。
iPhone版及びAndroid版は、将来的な対応を予定しています。
Pro Tools Sketchは無償ですか?
Pro Tools Sketch iPad版は無償です、また、無償版のPro Tools Intro Mac/Windowsアプリケーション上にもSketchウインドウは搭載されています。
Pro Tools Sketchは Pro Tools毎に機能に違っていますか?
いいえ、SketchはiPad版及びSketchウインドウともに同じ機能です(16トラック及び事実上無制限のシーン)。
Pro Tools上のEdit/Mixウインドウにデータを移行させた後は、それぞれのPro Toolsの機能を利用いただけます。
Pro Tools Sketchのファイルフォーマットは何ですか?
Sketchファイルは.ptsketch拡張子を使います。
Pro Tools Sketch iPad版で作成したデータは、どうやって他のPro Tools SketchまたはPro Toolsに持っていくのですか?
Sketch上で作成したファイルを、iCloud等のクラウドサービスまたはEmail等で送信し、他のiPadやPro Toolsで開く事ができます。
Sketchファイルをデスクトップで直接開くには、Pro Tools 2023.9以上が必要となります。
Pro Tools Sketchをエクスポートした際、使用した全てのコンテンツ(ループやサンプル)も一緒に書き出されますか?
はい、Sketchファイルは、Pro Toolsセッション・ファイルの構造とは異なり、関連する全てのファイルが1つのSketchファイル内に含まれる形で保存/書き出されます。
Pro Toolsセッション上では、Sketchウインドウはどのように連携するのですか?
ノンリニア及びリニアなワークフローの両方を使いながら作業したい場合は、Sketchをリニアなタイムラインを持つPro Toolsとシンクさせる形で作業していくことができます。
Sketch での作業を完結後、Pro Toolsのリニアなタイムラインに移行して作業したい場合は、任意または全てのSketch上のクリップをPro ToolsのEditウインドウ内のタイムライン上にドラッグ&ドロップしてデータを移行させることができます。以降は、使用するPro Toolsが持つ、全ての編集/ミックス機能を使用し楽曲を完成させることが可能となります。
1つのSketchファイルを、複数のPro Toolsセッションに対して”ピン留め”する事も可能です(Sketchウインドウ右上にあるピン・ボタンを使います)。これにより、Pro Toolsセッションを開いた際に、ピン留めしたSketchファイルが自動的に開くようになります。
Pro Tools Sketchに必要最低動作システム条件はどうなりますか?
Pro Tools Sketch iPad版の動作には、iPad OS16以上が必要です。
Pro Tools 内のSketch ウインドウは、使用する各Pro Toolsの必要動作環境に準拠します。
セッション選択範囲のエクスポート機能 (Pro Tools Studio & Ultimate のみ)
タイムラインの一部を新規セッションとしてエクスポートできるようになりました。新しい「コピーを保存…」オプションから「選択されたタイムライン範囲のみ」にチェックを入れて行います。
大規模なセッションを分割したり、その一部のみをリミックスしたい場合などに、より直感的な操作で求める結果を得ることができるようになりました。
プラグイン幅のフィルタリング (Pro Tools Studio & Ultimate のみ)
Pro Toolsがより多くのマルチチャンネル・フォーマットに対応するに従い、トラック幅の違いによって、同じプラグインが何個もプラグイン・ウィンドウに並ぶということが起こってしまっています。
これを解消するために、Pro Tools 2023.9からはプラグインが4つ以上の幅を提供する場合、それらの選択肢がサブフォルダに配置されるようになりました。
ドラッグ&ドロップによるプラグイン・スロットのリオーダー機能
これは待ち望んでいた方も多い機能ではないでしょうか!?プラグインのインサート位置をドラッグ&ドロップによって変更/入れ替えることが可能になりました!Pro Tools Intro、Artist、Sudio、UltimateのすべてのPro Toolsで使用可能です。
その他の新機能
ダッシュボードがPro Tools Sketch対応に
編集選択範囲を次のマーカーレーンまたはルーラーに移動するキーコマンドが追加され、マーカーを含むトラック間だけをすばやく移動
キーボードショートカットの特殊ペーストで、マーカーをマージ
I/O設定のデフォルト・パスのリストを統合
I/O設定のインプットタブに新しくパス順リストが追加され、Dolby Atmos Rendererからのリレンダリング・リターンに合わせたパスを簡単に作成
各新機能のより詳細な内容はこちらのAvid Blogをご覧ください。
待望のM2チップ搭載Macをサポート!
Pro Tools 2023.9にて、Pro Toolsが待望のM2チップを搭載した最新の各種Macへの対応を果たしました!
まさに待望と言える今回のアップデート。最新のOS/ハードウェア、さらに外部Thunderboltシャーシへの対応状況へのリンクはこちらの記事にまとめております。ぜひ合わせてご覧ください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-get-to-support-apple-silicon-m2-mac/
音楽的なアイデアをより直感的に実現することができるPro Tools Sketchの登場で、楽曲制作をメインとするユーザー様にとっては非常に使いやすくなったPro Tools。作曲からミックスまでをひとつのDAWで完結できるワークフローは、待ち望まれていたソリューションではないでしょうか。
新規導入はもとより最新バージョンへのアップグレードのご相談、スタジオ構築やシステム設計のお問い合わせもお気軽にお寄せください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-perpetual-new-license-get-revival/
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-get-to-support-apple-silicon-m2-mac/
Review
2023/09/13
SOUNDTRIP 2023 / media HYPERIUM / Immersive Sound@ L.A.
2023年のグラミー賞でBest Immersive Audio Albumを受賞した、Stewart Copeland, Ricky Kej & Herbert Waltl「Divine Tides」。その制作を担当したプロデューサー / Herbert Waltl 氏とエンジニア Eric Schilling 氏にインタビューの機会を得た。イマーシブオーディオに対しての向かい合い方、ミキシングに対する考え方、制作者目線での貴重なコメントをいくつもいただくことができたのでご紹介していきたい。
ステレオとイマーシブで2度のGrammy Winnerに
長年にわたり、音楽業界に多大なる足跡を残しているミュージシャンであり、プロデューサーのHerbert Waltl 氏と、グロリア・エステファンを始め、ラテン、ポップスなど多彩な音楽の制作に携わるエンジニアのEric Schilling 氏のお二人にHerbert Walti氏が1996年に立ち上げたmedia HYPERIUMでお話を伺った。まずは、お二人のこれまでの実績、今年のグラミー賞を受賞した作品について振り返る。
📷写真左よりROCK ON PRO 前田洋介、Herbert Waltl 氏、Eric Schilling 氏、株式会社メディア・インテグレーション北木 隆一
Herbert Waltl 氏は3度のグラミー賞受賞、3度のグラミー賞ノミネート、数々のプラチナディスクの制作に携わったプロデューサーである。テクノロジーに精通し、新しいフォーマットへの積極的な取り組みでも知られる。1996年にmedia HYPERIUMを立ち上げ、サラウンド作品の可能性を求めて様々な研究を行ってきた。その後、イマーシブオーディオにも積極的に取り組み、Ray Charles / Lady Gaga / Pink / Sting / Jason Derulo / Sheryl Crow / Chick Corea / S.F. Symphony / BR Symphony Orchestra / Royal Concertgebouw Orchestraなどの作品に携わっている。グラミー賞でもBest music DVD Awardなどにノミネートされていることからわかるが映像関連の制作の評価も高く、映画のサウンドトラックなどの制作も行っている。まさに、サラウンド〜イマーシブと音楽フォーマットの進化とともに歩み続けている、技術をしっかりと理解したプロデューサーと言えるだろう。
Eric Schilling氏は、アメリカのトップエンジニアの一人。2000年以降に4度のグラミー賞受賞、7度のラテングラミー賞受賞。代表的な作品としては、Gloria Estefanとの16枚のアルバムが挙げられる。それ以外にもNatalie Cole / Jon Secada / Elton John / Natalie Imbruglia / Shakiraなどのアルバムを手掛けている。ラテン音楽のエッセンスを取り入れたポップスに代表作が多い。サンフランシスコ出身だが、伝説的なプロデューサーBill Szymczykとの出会いから、彼のフロリダのスタジオBayshore studioへと移籍、そこで上記したようなマイアミ発の数多くのヒット作品に携わるようになる。現在も自宅と自身のスタジオはマイアミ、オークランドにある。近年はAlicia Keysのアルバムの360 Reality Audioフォーマットへのリミックス作業を、彼女のメインエンジニアであるAnn Mincieliを中心に、George Massenburgらと今回インタビューで伺ったmedia HYPERIUMで行った。他にも数多くのイマーシブ作品に関わっている。
Divine Tides / Stewart Copeland, Ricky Kej
2023 Grammy Winnerとなった「Divine Tides」は、Stewart Copeland / Ricky Kej & Herbert Waltlによる、様々なカテゴリーの音楽を集めた宝箱のような作品。クラシック、ラテン、ゴスペル、そのベースにはRicky Kejの出身であるインド音楽など多種多様なエッセンスが詰まっている。元The PoliceのドラマーStewart Copelandは近年映画のサウンドトラックの制作を精力的におこなっており、さらにはオーケストラ向けの楽曲や、バレエ音楽、オペラなども手掛けている。そんな世界観にインド出身の新進気鋭のミュージシャンRicky Kejのエキゾチックなエッセンスをベースとしたメロディー、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストレーション、Southan Gospel(南アフリカをベースとするゴスペル)でグラミー賞ワールド・ミュージック部門の常連であるSoweto Gospel Choirによるハーモニー、Rasika Shekarなどインド出身のミュージシャンによるコラボーレーションが重ねられ、2021年にリリース。そして2023年の本年にグラミーを受賞した作品だ。
これを、Herbert WaltiとEric Schillingがmedia HYPERIUMでイマーシブにミキシングした。この作品は、ステレオ音源で聴いてみていただいてもわかるように広大な世界観を持つ。Stewart Copelandによる空間が拡張していくようなパーカッションサウンド。もともとイマーシブオーディオのために作られたような世界観を持つこのアルバムが、二人によるイマーシブミックスでその本来の姿を現しグラミーを再び受賞している。ステレオでの新譜とイマーシブミックスが2度にわたりグラミーを受賞したのはかなり珍しいケースなのではないだろうか。
7.2.5 + 4B、media HYPERIUM
インタービューをおこなったmedia HYPERIUMはロサンゼルスの南、ロングビーチの西にある小高い丘陵地Rolling Hillsにある。高級住宅地であるこの場所の一角にあるオフィスビルにこのスタジオはある。プール付きの豪邸が立ち並ぶ本当に静かな住宅街の商業エリアに突然スタジオがある、といったところだ。このスタジオにはミキシング用の部屋があるのみで、別の場所でレコーディングされたものをここでミキシングしているそうだ。
スピーカーはNeumannが選択されている。イヤーレベルのスピーカーはKH420、解像度が高く、大音量でなくともサウンドの迫力を感じることができる素晴らしいモデルだと絶賛されていた。イマーシブではスピーカー数が多いため、すぐに音圧過多になり疲れてしまうが、少し控えめの音量でもしっかりとサウンドを確認できるNeumann KHシリーズはお気に入りのモデルだということ。配置されたスピーカーのレイアウトは7.2.5 + 4B。イヤーレベルに7本のKH420、トップレイヤーにはKH310、ボトムはKH120とNeumannのKHシリーズで統一されている。ちなみに、特別な音響処理がなされている訳では無いオフィスとして作られたこの部屋の響きを気に入って使っているということだが、なぜこのようにバランスの取れたサウンドがするのかはあまり考えたことはなく、スピーカーを置いて鳴らしてみたら良い音がした、それがすべてだとシンプルかつ明確な答えをいただいた。
📷オフィス施設の一室に作られたスタジオ。写真の通り、水平面に7chのNeumann KH420、上部にはSONY 360 Reality Audioに合わせ仰角30度に設置された5chのKH310と、Dolby Atmosに合わせて仰角45度に設置された4chのKH150。壁面には厚手のカーテンが張り巡らされてはいるが、吸音・遮音などは行われていない。聴音用のパネルが左右に設置されているのみのシンプルなスタジオである。
音響空間の再現にとって必然の配置ができる
さてここからは、どのようなお話を聞くことができたかお伝えしていきたい。映画音楽にも関係があった二人はサラウンド、そしてDolby Atmosなどのイマーシブフォーマットに以前より取り組まれていた。ステレオに対しての可能性の広がりをフォーマットの拡張とともに感じ、それぞれのフォーマットで作品をリリースしている。
中でも360 Reality Audioは、完全な360度 4πの空間を持つフルオブジェクト指向のフォーマットということでいち早くその先進性、可能性を感じ取って作品制作に携わってきている。音楽の表現として下方向が加わったということは大きいと言う印象を持たれていた。確かに下から聴こえてくる直接音というものは少ないかもしれないが、音響空間の再現にとっては非常に重要であるということを感じている。低音の表現に関しても、やはり音を配置できる空間が広いことで柔軟性が上がるというよりは必然性を持って音の配置が行えるようになった、という感覚ということだ。楽曲として、作品として、然るべき位置から然るべき音が鳴る。表現の自由とも言い換えることができるのかもしれないが、その一方で、これまでにそれほど音の配置に悩んだことはない、というコメントは印象的であった。普段の暮らしで接している音空間、それこそが4πの空間でありそれを再現する。その中に音楽としての刺激、感覚を盛り込んでいくという作業は非常に楽しい作業だとのこと。Dolby Atmosとの同時制作の場合にも、360 Reality Audioから制作をして順に再現できる空間を狭くするという手法をとっているということだ。
📷左手後方には機器ラックがある。この角度から見ると上部のスピーカーの位置を各フォーマットに合わせて設置されているのがよく分かる。
エンジニアのEric氏は、携わったアーティストのライブパフォーマンスのサポートなども行っていることもあり、音楽を生で楽しんでいる環境の音、そんなものまでも再現したという欲求もあるという。それを考えるとイマーシブオーディオは最適なフォーマット、というよりもイマーシブだからこそ会場の熱気のようなものまで伝えることができるようになってくるのではないかと大きな可能性を感じているということだ。アメリカはライブパフォーマンスを楽しむということを非常に重要視するカルチャーがある。ライブを楽しむということは、ミュージシャンのパフォーマンスを楽しむということであり、才能に触れ、それに感動するということでもある。音楽という一瞬にして消えていくパフォーマンスとの出会い、それを非常に大切にしているし、それに対しての対価を惜しまない。そんな文化が根底にあると感じている。
これはヨーロッパでも同様で、ヨーロッパに根付くクラッシク音楽の下地は同じようなところから来ているのではないだろうか。少し脱線してしまうが、アメリカ人の強さは、日本語で言うところの「一期一会」であると筆者は感じている。一度切りの出会い、チャンスをいかにつかめるか?その瞬間にかけるパワーが桁違いに感じられる。いま楽しむと決めたら、その時間は徹底的に恥も外聞もなく楽しむ。瞬間のパワーがすごいから、素晴らしいパフォーマンスに出会ったときの反応もすごい、それが連鎖的に全体の空気となり、さらに素晴らしい音楽、時間、空間を生み出す。遠慮がないといえばそうなのかもしれないが、音楽、エンターテインメントに触れるということにおいて遠慮は必要ないもの。会場の熱気、熱狂をそのまま詰め込んだイマーシブオーディオのアルバムが誕生するのは時間の問題かもしれない。
📷作業デスク前方はこのようになっており、ボトムの3chのKH150の姿が見える。さらに2本KH150が置かれているが、これはボトム・バックサイド用で360RA作業の際に接続して使っているということだ。
音楽の持つ可能性はイマーシブオーディオの誕生により確実に進化する。表現のできるキャンパスが広がったことで、これまでと違う音楽がこれから次々と登場してくるだろう。イマーシブオーディオを楽しむ環境も今はイヤホンやヘッドホンだが、これはアメリカには合っていない。車社会であるがゆえに、カーオーディオへのイマーシブオーディオの普及が重要なポイントになるという。カーオーディオが進化すれば、運転をしながらでも新しい体験、楽しみとしてイマーシブオーディオがさらに普及するだろうということだ。ロサンゼルスのようにどこへ移動するのも車で、そして渋滞も当たり前、1時間程度のドライブは日常茶飯事という環境であれば、カーオーディオというのはひとつのキーワードである。「なんせ、いつも車の中にいるからね、、」と少々うんざりとした表情で話してくれたが、その一方でイマーシブオーディオにおけるリスニング環境の未来については明確なビジョンが見えている様子でもあった。
📷機材ラックには大量のdCsのDAコンバーターが。往年の銘機であるdCsのDAコンバーターを以前より愛用しており、ここでもスピーカーへの出力はこれでDAしているとのこと。作業用のデスク上には、Avid S1が3台並ぶ。やはり作業デスクは前方からの音にとって障害となるので、できるだけコンパクトにまとめている。PCディスプレイを左右に振り分けているのも音の聴こえ方を考えてのこと。MergingのANUBUSはモニターコントローラーとして採用されている。
映画から普及が始まったイマーシブオーディオだが、固定された画面のある映画よりもヴィジュアルの存在しない音楽のほうがより自由であり、可能性が広がっているのではないかという。映画もイマーシブにより映像に描かれた世界の再現性というところに大きく寄与しているのは間違いないし、映像を印象づける強力なインパクトの一端になっている。しかし音にとって、大きな印象の差異を引き起こす映像がないということは、ユーザーそれぞれが音楽を自由に受け取り、それを楽しむことができるということでもある。映画音楽なども手掛けてきたからこそ感じる、音楽としてのイマーシブの可能性。二人のお話からは新たなフロンティアとして音楽表現の手法がより拡がったことを楽しんでいる様子がよく伺えた。
*ProceedMagazine2023号より転載
Review
2023/09/11
SOUNDTRIP 2023 / GOLD-DIGGERS / LAにおけるSONY 360 VMEサービス測定スタジオ
サービス開始時点で世界に3拠点用意されたSONY 360 VME(Virtual Mixing Enviroment)の測定スタジオ。東京 / MIL Studio、NY / The Hit Factory、そしてLAにおける拠点がこのGOLD-DIGGERSだ。 ここではLAのスタジオを実際に訪問し、GOLD-DIGGERSがどのようなスタジオで、イマーシブ制作に対してどのような考えを持っていて、また、VMEというエポックメイキングなサービスをどのように捉えているのか、様々なお話を聞くことができたのでご紹介していきたい。
●メディア・インテグレーション 360VMEサービス概要ページ
●メディア・インテグレーション 360VME測定サービスご案内ページ
●ソニー社:360VME解説ページ
再生された7部屋のレコーディングスタジオ
📷1920年代に建てられた当時の雰囲気を残す外観。この黄色い看板もビキニバー時代のものがそのまま残されているということだ。
まずは、GOLD-DIGGERSがどのようなスタジオなのかをご紹介したい。East Hollywoodにあるこのスタジオは、ホテル、バー、ライブハウスが併設された珍しい営業形態のスタジオである。望むならば日中レコーディングを行い、新曲を夜にライブハウスで披露、そのままホテルに宿泊、といったこともできてしまう他に類を見ないスタイルだ。このスタジオがあるのはロサンゼルスを東西に貫くサンタモニカ・ブルーバード沿いの1920年代に建てられたという歴史ある建物なのだが、遡るとここで営業していたビキニバーとその上階のホテルがそのスタートとなるそうだ。そして、そのバーの後ろにあった若いミュージシャンが多く利用していたというリハーサルスタジオが、現在のレコーディングスタジオの原型となっている。
ただし、若いミュージシャンと言ってもここはロサンゼルス。デビュー前のThe Doors、Jimi Hendrix、Slayer、Hollerwood Rose(Guns'n Rosesの前身)などが利用していた場所だったという。残念ながら1990年台にはほとんど廃墟のようになっていたそうだが、これらの設備に目をつけ、手直しを行い最新の設備を持った7部屋のレコーディングスタジオと、ライブバー、そしてブティック・ホテルという現在の営業スタイルに再生させている。歴史のある場所、建物、そういったものを大切に次の時代にあった施設へと生まれ変わらせていく。アメリカらしい伝統の引き継ぎ方を感じさせるスタジオだ。ちなみに、サンタモニカ・ブルーバードに向かって掲げられている看板は、オープン当初のビキニバーのものがそのまま使われているそうだ。
📷1Fにあるライブスペースのバーカウンター、これも歴史を感じさせる重厚さ。ライブスペースのステージも照明器具も球体状のシャンデリアと洒落た作り。
360RA & Atmosコンパチブル
📷後方を振り返ると上から、Atmos用、360RA用、水平面、ボトムと4層のスピーカーが配置されているのが分かる。
GOLD-DIGGERSは7部屋のレコーディングスタジオを持つが、そのうち2部屋がイマーシブ対応となっている。今回じっくりと見させていただいたStudio 6はSONY 360 Reality Audio 5.0.5 + 4BとDolby Atmos 9.1.4両対応のスピーカーシステムを持つ。写真からもわかるように天井にSONY 360 Reality Audio用の5chのスピーカー(仰角30度)と、Dolby Atmos対応の4chのスピーカー(仰角45度)がそれぞれ独立して用意されている。この仰角の違いは音響表現にかなりの違いをもたらす。特にリアルレコーディングした音源を再現しようとした際に、音場のつながりなどに大きな影響がある。また、下方向にあたるボトムスピーカーを4ch導入しているのも特徴的。前方向だけではなく、全天周の表現ができる360 Reality Audioをしっかりとスピーカーで再現するためには、ボトムスピーカーが後方にもあったほうが効果的ということだ。確かに真下に音像を配置した際に、ボトムスピーカーで後方に配置したものがないとイヤーレベルで後方のソースが鳴ってしまう。下方向のものはしっかりとボトムスピーカーからだけ鳴らしたい、ということを考えれば理にかなったスピーカー設置である。
この部屋では、音楽作品の制作はもちろんだが、East Hollywoodという土地柄から映画のサウンドトラックの仕事も多いという。中でもイマーシブ制作への需要は高く、こちらのStudio 6は人気の高い部屋だということだ。また、写真を見ると黄色い光が強く差し込んでいることがわかる。得てして外部とは遮断された穴蔵のような空間になりがちな制作スタジオだが、こちらでは屋根から光を導くミラートンネルが用意されていて、外光をスタジオにいながら浴びることができる仕掛けがあった。晴天率の高いロサンゼルスらしいギミックだ。
📷元々ボーカルブースであった部屋をマシンルームとして使用している。フロントのL,C,Rch以外はパッシブのスピーカーとなるためアンプもこちらに収められていた。
ヘッドホンで高い精度でのプリミックスを
肝心の360 VMEの話を聞いてみると、これは本当にエキサイティングな出来事だと興奮気味に話していただいた。コマーシャルベースのスタジオということもあり、自分たちのスタジオのファシリティー、そのサウンドを持ち帰ってもらうことができるこの360VMEは革命的な出来事だという。前にも述べたようにイマーシブ制作の需要は高く、部屋が埋まってしまっているために受けられない仕事もあるということだが、360VMEサービスを使えば他の部屋でもヘッドホンでかなり高い精度でのプリミックスを行うことができる。作業の最後に一日だけスピーカーの設置されたStudio 6で作品を仕上げ、完成させるといったこともできそうだ。音楽にとって高い可能性を持つイマーシブフォーマットでの制作を停滞させることなく、逆にアクセラレートすることもできる素晴らしい技術だと表現していた。
📷今回スタジオをご案内いただいたチーフエンジニアのEd McEntee氏と筆者。
イマーシブの持つ表現力、空間の広がりは全く新しいもので、2つの大きな可能性を感じている。一つは、従来の録音というサイエンスが追い求めている空間をそのままキャプチャーして再現(「リプロデュース」という言葉を使っていたのが印象的であった)するもの。音響においてのキャンバスが、やっと実世界と同等の広がりを持ったことで実現できる高い精度でのリプロデュース。これは、今後さらに高いレベルでの制作物が登場するのではないかという期待とともに、自身もそんなチャレンジを行ってみたいと熱く語っていただいた。
もう一つは、新しい4π空間というキャンバスに対して新しいアートを誕生させるアーティストが出現してくるのではないかという期待。GOLD-DIGGERSはサイズの異なるスタジオを複数用意することで、予算の大小に関わらずアーティストを受け入れることができるようになっている。新進気鋭の才能あふれるアーティストの受け入れも積極的に行っており、その中から新しい音楽が生まれてくることに期待しているということだ。過去のメジャータイトルのイマーシブでのリミックスも多く行われているが、やはり思い出とともにあるステレオミックスの感覚を捨てられないでいる作品も多い。もちろん、イマーシブに触れるきっかけとしてリミックスという手法は素晴らしいが、その魅力を100%伝えられているかというとそうではなく、もっと素晴らしいものが生み出される可能性を秘めていると感じているそうだ。
STUDIO DIGEST !!
📷チーフのEd氏が一番のお気に入りだというStudio2。ビンテージのNeve8014が鎮座する。MicPreは最初の8chがNeve 33102、次の8chは1073という仕様。センターセクションには2254Eが2ch分埋め込まれている。その上にはBrentAvirilがMicPreとしてノックアウトしたことで有名になったラインアンプ1272が並ぶ。Neve好きにはたまらない仕様にカスタムされている。別スタジオのStudio1にはAPI 2448 32chがある。
📷もう一つのイマーシブ・ミキシング・ルームであるStudio 9(7,8は欠番)。こちらはPMC6をL,C,Rchに9.1.4ch仕様の部屋となる。
📷収録のためのSoundStage。楽器庫かと思うほどの充実したビンテージアンプ、機材のコレクションを備え、すべてのスタジオの共用ブースとしてコントロールできるように設計されている。
📷マイクコレクションの一部、こちらにはAKG D12がズラリ。マイクのコレクションは新旧問わずに評価の高いモデルが取り揃えられている。
📷こちらもビンテージのAKG C12A。Telefunkenと並び銘機となるAKG C12の後継機、C414シリーズとの端境期に生産されていた製品。そのサウンドはC12の型番通りの音が出る。
360 VMEサービスで、イマーシブ作品を作る敷居はぐっと低くなる。GOLD-DIGGERSのStudio 6をヘッドホンとともに持って帰ってもらうことで、イマーシブ制作のホームスタジオとしての価値も高まる。制作のペースも上がることが予想できる。サービスインが待ちきれないということが本当に強く感じられた。今後は、東京のMIL Studio、NewYorkのThe Hit Factory、そしてLAのGOLD-DIGGERS。このスタートラインに立っている3つのスタジオでも連携してノウハウを積み重ね、360 VMEをイマーシブ音楽制作の起爆剤にしていきたい。
*ProceedMagazine2023号より転載
Review
2023/08/30
Avid Pro Tools | MTRX II / Thunderbolt 3オプション〜期待を裏切らないフラッグシップ機の更新〜
2016年の発表以来、Avid製オーディオI/Fのフラッグシップとして多くの現場で愛用されてきたPro Tools | MTRX。AvidはNAMM Show 2023でさらなるブラッシュアップを施した後継機「Pro Tools | MTRX II」と、フラッグシップ機をNative DAWで使用するためのThunderbolt 3 オプションモジュールを併せて発表。大注目の新製品についてその機能を概観するとともにシステムアップ上の利点を考えてみたい。
●PRO TOOLS | MTRX ll / ¥1,089,000(本体価格¥990,000)
MTRXをベースに新たなFPGAを用いて、オリジナルと同等の音質を維持しつつ開発された MTRX II 。内蔵SPQ、Dante 256 Ch内蔵(Dante 128 Optionも併用可能)、マトリクスルーティングは4096 x4096へ。イマーシブ時代におけるミキシングおよびモニタリング・キャパ シティーの拡張を実現している。従来のMTRX Optionカードと完全互換を持ち、アナログ入出力を全8スロットへフルに使用することも可能。 Avidのフラッグシップモデルがいまリロードされた。
Pro Tools | MTRX ファミリーがNative環境で使用可能に!
大注目のThunderbolt 3モジュールに対応
Avid製フラッグシップ・オーディオI/Fとして信頼を寄せられてきたPro Tools | MTRX(以下、「初代MTRX」)。1500 x 1500という大規模なクロスポイントを備えたルーティング・マトリクス、モジュール方式を採用することによる高い柔軟性と拡張性、そして比類なきオーディオクオリティがプロフェッショナルな現場で愛されてきた大きな理由だろう。4月に開催されたNAMM Show2023では、その初代MTRXにさらなるパワーアップを施したPro Tools | MTRX II(以下、「MTRX II」)が発表された。MTRXファミリーの代名詞でもあるルーティングマトリクスの強化や、Dante / SPQの内蔵、アナログI/Oカードの換装上限撤廃など、さまざまな機能強化が図られている。さらに、大注目は同時に発表されたThunderbolt 3オプションモジュール。MTRX IIとMTRX StudioをついにNative環境で使用することが可能になっている。
MTRX II 自体の機能も気になるところだが、ある意味でそれ以上に注目されそうなプロダクトが、MTRX IIと同時に発表されたThunderbolt 3オプションモジュールだ。これは、オプションカードスロットではなく本体にインストールするタイプのモジュールとなっており、MTRX IIとMTRX Studioで使用することが可能。残念ながら、初代MTRXに追加することはできないのでご注意いただきたい。
これまで、Pro Tools | MTRX ファミリー(初代MTRX / MTRX II / MTRX Studio、以下、「MTRXファミリー」)をMac / PCと接続するには、本体ユニットまたはオプションカードのDigiLinkポートを使用するしかなかったが、Thunderbolt 3オプションモジュールを換装することでMTRX IIとMTRX StudioをNative環境でも使用することができるようになる。具体的に言えば、Pro Tools Studio / Artistはもちろん、Steinberg NUENDO、Apple Logic Pro、Presonus Studio OneなどのCoreAudio対応DAWにおけるNative制作環境で、AvidフラッグシップI/Oを使用できるようになるということだ。特に、ver.2022.4でマルチチャンネル制作に対応したPro Tools Studioを使用したNative環境で、大規模なルーティングとモニタリング機能を備えたMTRXファミリーを使用することができるというのは、ユーザーにとっては大きなトピックではないだろうか。
●Thunderbolt 3 Module ¥135,080(本体価格¥122,800)
📷MTRX IIとMTRX Studioの両製品に対応したThunderbolt 3モジュールがリリース。これによりDigiLink接続によるパワフルなDSP統合環境に加えて、 Thunderbolt 3経由で実現する低レイテンシーなCore Audio環境での柔軟性も実現可能となる。Thunderbolt 3オプション・モジュール経由で、MTRX IIでの使用時に256ch、MTRX Studioの場合では64chにアクセスが可能、他のアプリケーション等をDADmanソフトウエアにルートし、より先進的なDolby Atmosワークフローが実現できる。
Avidの発表によれば、Thunderbolt 3オプションはHDXとの併用が可能。DADmanのルーティングマトリクスに、I/OソースとしてHDXとは別にThunderbolt 3の入出力が見えるようになり、これらをMTRX上でルーティングすることができるようになるとのこと。イメージとしては、従来のDigiLink I/O オプション・カードを使用して複数のPro ToolsシステムをMTRXに接続する場合に近いものになる。
この機能を利用することで、メイン機とは別のマシンにインストールされたCoreAudio対応DAWとの間で信号のやりとりができるのはもちろんだが、大きな期待が寄せられるのが、MTRX II / MTRX Studio 1台で、Pro ToolsとDolby Atmosハードウェア・レンダラー間の信号をやりとりできるようになるのでは!?ということだ。システムにおいてクリティカルな部分となるため、発売開始後に実際の挙動などを実機で検証する必要はあるが、仕様上はこうした構成を取ることが可能となっている。Dolby Atmos制作のシステムアップにも一石を投じる可能性を持ったプロダクトに大いに期待したい。
Dante / SPQ内蔵など、機能面での性能もアップ
初代MTRXの拡張カードの中でも需要が高かった128ch Dante I/OとSPQだが、MTRX IIでは256ch分(@44.1/48kHz)のDante I/Oと、SPQ機能がはじめから本体の機能として内蔵されることになる。Dolby Atmosや360 Reality Audioなどのイマーシブ制作においては、オーディオ入出力もスピーカーシステムも従来よりはるかに大規模となるため、多数のオーディオを伝送できるDanteと、最大1,024のフィルターを追加して音響補正機能を提供するSPQというふたつの機能が本体内蔵になるのは、かなり豪華なアップデートではないだろうか。
ちなみに、初代MTRX用のオプションカードはMTRX IIでも引き続き使用することが可能だ。MTRX IIにビルトインされるDante I/OにはSRC機能がないため、SRCが必要な場合や、さらなるI/O数が必要な場合などは、従来通り128ch Danteカードを追加することで対応することができる。極端な例だが、8スロットすべてにDanteカードを追加した場合、MTRX II 1台で合計1280chのDante信号を扱うことができるということだ。MTRX II に内蔵されるSPQはオプションカードとして初代MTRXで使用できるものと同じ128 EQチャンネル+最大1,024フィルター。MTRX Studioに内蔵されているものとは異なり、SPQの機能をフルに使用することができる。反面、初代MTRXに内蔵されていたAES/EBU I/Oは廃止されてしまった。今後はAES/EBU信号を扱いたい場合には、オプションカードを追加することで対応することになる。
オプションカードに関してもうひとつ嬉しいアップデートは、アナログI/Oインストール数の上限が撤廃されたことだ。初代MTRXではアナログのオプションカードはInput / Output合計で6枚までしかインストールすることができなかったため、Pro Toolsシステムを大規模なアナログコンソールと接続する場合などにネックになってしまうことがあった。MTRX II ではこの上限がなくなり、8つのスロットすべてにアナログI/Oカードをインストールすることができるようになっている。
さらに、MTRXファミリーの特徴であるルーティングマトリクスとモニタープロファイル機能にも大幅なパワーアップが施されている。ルーティングマトリクスのクロスポイントは従来の1500 x 1500から、3倍近くとなる4096 x 4096に増加。モニタープロファイルで使用できる内部サミングミキサーは256 × 32から512 × 64に増加する。このアップデートにより劇場用のDolby Atmos制作においても十分な数のチャンネルを扱うことができるようになる。
初代MTRXと同様、システムのコアデバイスとしての活躍が期待されるMTRX II。AvidフラッグシップI/Fとしての期待を裏切らない仕様だ。また、待望のThunderbolt 3モジュールもついに発表となり、こちらも今後の制作環境に大きな柔軟性をもたらすことが期待される。やはり、ハードウェアで開発される新製品は、制作システムを構成するにあたりに大きなインパクトを与えることになる、今からその登場を心待ちにしたい。
*ProceedMagazine2023号より転載
Sales
2023/08/09
Nuendoが50% OFF!Steinberg『Summer Deals』開催中!!
世界中の映画 / TV のポストプロダクション、ゲームオーディオ、イマーシブサウンドのプロフェッショナルに選ばれる、業務用DAWの最高峰のひとつSTEINBERG Nuendo。Dolby Atmos関連機能の内蔵や、かゆいところに手が届くユーティリティの充実など、最先端の機能をいち早く取り入れる開発姿勢に定評があります。
最新版であるNuendo 12と、Nuendo 11からのUPGライセンスが期間限定で50% OFFとなるキャンペーンが実施中です!
STEINBERG 『Summer Deals』
期間:2023年8月9日 (水) ~ 9月7日 (木)
Nuendo 12 パッケージ版
Sale特価 ¥55,000 50%OFF!! (通常販売価格 ¥110,000)
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Nuendo 12 ダウンロード版
Sale特価 ¥55,000 50%OFF!! (通常販売価格 ¥110,000)
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Nuendo 12 Update from Nuendo 11 パッケージ版
Sale特価 ¥13,750 50%OFF!! (通常販売価格 ¥27,500)
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Nuendo 12 Update from Nuendo 11 ダウンロード版
Sale特価 ¥13,750 50%OFF!! (通常販売価格 ¥27,500)
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Pro Toolsと人気を二分するプロフェッショナルDAWを、この機会にぜひ手に入れてください!!その他、システム構築のお問い合わせなどはROCK ON PROまでお気軽にお問合せください。
NEWS
2023/07/27
【データシート更新】Avidが新製品を発表!Pro Tools | MTRX IIとMTRX Thunderbolt3オプションカードが登場!!
2023.7.5 追記
待望のMTRX II 初回分が入荷いたしました!発表後、早期にご予約いただいた皆さまへ順次発送予定のほか、Rock oN Company 渋谷店、梅田店へ展示機も公開予定です!導入をご検討中の方は是非店頭にて実機をご確認ください!
AvidのフラッグシップI/OであるPro Tools | MTRXにさらなるブラッシュアップとパワーアップを施した後継機種「Pro Tools | MTRX II」が発表されました。
MTRX IIはMTRXをベースに開発され、オリジナルと同等のクオリティを維持しつつ、256ch @44.1/48kHzのDante I/OやSPQ機能が内蔵され、さらに多くの柔軟性や拡張性を備えています。これによりMTRX IIでは、より多くのI/O、ミキシング及びモニタリング・キャパシティーを実現します。
さらに、オプションカードに「Pro Tools | MTRX Thuderbolt 3 Module」が新登場。Pro Tools | MTRX II (256ch)、及び、Pro Tools | MTRX Studio (64ch)をネイティブDAWに接続することが可能になります。
「Pro Tools | MTRX II」および「Pro Tools | MTRX Thuderbolt 3 Module」の発売時期は未定ですが、予約受付は本日より開始しております。
製品画像
Pro Tools | MTRX II
↑Thuderbolt3オプション・モジュール換装時
↑Thuderbolt3オプション・モジュールなし(標準仕様)
Avid Pro Tools | MTRX II Base unit with DigiLink, Dante 256 and SPQ
型番:9900-74279-00
販売価格:¥1,089,000(本体価格:¥990,000)
発売予定日:未定
Rock oN Line eStoreで今すぐ予約>>
MTRX II brochure *クリックで拡大
MTRX II brochure *クリックで拡大
MTRX II brochure *クリックで拡大
MTRX Studio brochure *クリックで拡大
MTRX Studio brochure *クリックで拡大
Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Module
Avid Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Module
型番:9900-74167-00
販売価格:¥135,080(本体価格:¥122,800)
発売予定日:未定
Rock oN Line eStoreで今すぐ予約>>
MTRX vs MTRX II 機能比較
Thunderbolt3モジュールに対応
MTRX IIと同時に発表されたThunderbolt3モジュールを追加して、HDXシステム環境でなくともAvidフラッグシップI/Oを使用することが可能になります。Pro Tools | MTRXファミリーが持つ柔軟で巨大なルーティング機能やモニタープロファイル機能、比類ないクオリティのサウンドを、ネイティブ環境で実現します。
Caution! Thunderbolt 3 Module は、MTRX Studio/MTRX II 用のオプションとして別売となります。MTRX IIの場合、こちらを追加することで、ネイティブ・ワークステーションを最大256チャンネルの低レーテンシー・モニター環境で接続時可能となります。
MTRX用オプションカードは引き続き使用可能
Dante、アナログ、MADIなど、以前のPro Tools | MTRX用オプションカードは新しいPro Tools | MTRX IIでも使用できます。オプションカード類の製品自体/型番に変更はありません。
256ch分のDante I/Oを内蔵
MTRXではオプションカードの追加が必要だったDante I/Oですが、MTRX IIでは標準で256ch(@44.1/48kHz)のDante I/Oが内蔵されています。
MTRX IIには128ch分のDante I/Oを追加する「Pro Tools | MTRX 128 Channel IP Audio Dante Card」を8枚まで追加できるため、合計で1280chまでのDante信号を扱えるようになります。
Caution! MTRX IIに搭載の256チャンネルDanteは、サンプルレート・コンバージョン(SRC)機能には対応していません。Dante使用時にSRCが必要な場合は、Dante 128オプション・カードを使用してください。
SPQ機能が内蔵に
Pro Tools | MTRXに128のEQチャンネルと最大1,024のフィルターを追加して音響補正機能を提供するSPQ。前モデルのMTRXではオプションカードを追加する必要がありましたが、MTRX IIにはこの機能が標準搭載されるようになりました。
アナログカードの追加上限が撤廃
豊富なバリエーションの拡張カードをベースユニットに追加することで、ユーザーがそれぞれに必要な機能をカスタマイズできることが特徴のPro Tools | MTRXですが、アナログI/Oカードについてはin/out合計で6枚までという制限がありました。
後継機Pro Tools | MTRX IIではこの制限がなくなり、8つのオプションスロットすべてにアナログI/Oカードを換装することが可能になりました。
内部ミキサーが大幅にパワーアップ
Pro Tools | MTRXのもうひとつの特徴が、その名の由来ともなっている巨大な内部ルーティングマトリクスとモニタープロファイルでした。MTRX IIではこの機能が大幅にパワーアップ。
1500x1500だった内部マトリクスは、なんと4096x4096まで増加。さらに、モニタープロファイルで使用できる内部サミングミキサーは256x32から512x64に。これにより、Dolby Atmosシネマ制作においても十分な数のチャンネルを扱うことができます。
AES/EBUはオプション対応のみに
逆に、MTRXでは内蔵だったAES/EBUデジタルI/Oに関しては、MTRX IIでは標準搭載ではなくなります。デジタルI/Oが必要な場合は、Pro Tools | MTRX 8 AES3 I/O Cardが必要になります。
MTRXファミリー機能比較表 *クリックで拡大
MTRXファミリー機能比較表 *クリックで拡大
フラッグシップI/Oをネイティブ環境に接続
CoreAudio対応DAWでMTRXファミリーを使用
新たに発表されたPro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Moduleを本体に追加することで、Pro Tools | MTRX II (256ch)、及び、Pro Tools | MTRX Studio (64ch)をネイティブ環境で使用することが可能になります。これまでHDXシステムでしか得られなかったサウンド・クオリティや柔軟なルーティング機能を、CoreAudio対応のネイティブDAWで構築することができます。
Caution! 新しいPro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Moduleに対応するのは、Pro Tools | MTRX II及びPro Tools | MTRX Studioです。以前のPro Tools | MTRXで使用することはできません。
Pro Tools Studioでマルチチャンネル制作が可能に
2022年4月のアップデートで5.1ch以上のマルチチャンネル・フォーマットに対応したPro Tools Studio(旧Pro Tools)。Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Moduleを追加したPro Tools | MTRX II、または、Pro Tools | MTRX StudioをI/Oとして使用することで、ネイティブ環境でのマルチチャンネル・サラウンド制作がよりシンプルな機器構成で実現可能になります。
Thunderbolt3はDigiLinkとの併用が可能
Avidからの発表によれば、Thunderbolt3とDigiLinkは併用が可能です。ということは、DADmanを経由することで2台のマシン間で信号のやりとりが可能になるということになります。Dolby Atmos RendererをインストールしたマシンをThunderbolt3で接続すれば、Atmos Audio Bridgeを使用せずに(=HDXを使用しながら)Dolby Atmos ミキシングをおこなうことができるようになります。
MTRX II / MTRX Thunderbolt 3 Moduleは本日より予約受付開始!
「Pro Tools | MTRX II」および「Pro Tools | MTRX Thuderbolt 3 Module」の気になる発売時期は未定ですが、予約受付は本日より開始しております。Rock oN Line eStore、または、ROCK ON PROまでお気軽にお問合せください!
Avid Pro Tools | MTRX II Base unit with DigiLink, Dante 256 and SPQ
型番:9900-74279-00
販売価格:¥1,089,000(本体価格:¥990,000)
発売予定日:未定
Rock oN Line eStoreで今すぐ予約>>
Avid Pro Tools | MTRX Thunderbolt 3 Module
型番:9900-74167-00
販売価格:¥135,080(本体価格:¥122,800)
発売予定日:未定
Rock oN Line eStoreで今すぐ予約>>
急遽発表された大型プロダクト!従来機を念頭にシステム設計をされていた方などは困惑される部分も多いことと察します。そんな時はお気軽にROCK ON PROまでご相談ください。HDXシステムをはじめとして、その他スタジオ音響システムのご相談も承ります。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-mtrx-eol/#.ZDdaOuzP0-Q
Media
2023/07/27
株式会社コジマプロダクション様 / 新たな世界を創り出す、遥かなる航海のためのSpaceship
日本を代表するゲームクリエイター・小島 秀夫氏が2015年に立ち上げた株式会社コジマプロダクション。2016年には第1作目となるタイトル「DEATH STRANDING」を発表し、2019年に待望のPS4Ⓡ版が発売されるやいなや、日本をはじめ世界各地から称賛の声があがり、米国LAで行われたThe Game Awards 2019では8部門にノミネートされ、クリフ役を演じたマッツ・ミケルセンのベスト・パフォーマンス賞を含めると3部門で賞を獲得、世界的なビッグタイトルとしてのポジションを確立した。その後も数々の受賞歴や昨年末の「DEATH STRANDING 2(Working Title)」発表など、ここ最近も話題が絶えないが、実はその裏でオフィスフロアの移転が実施されていたという。フロア移転のプロジェクトがスタートしたのは2020年の1月ごろ、昨年12月に新フロアでの稼働が開始され、サウンド制作についての設備も一新された。今回はTechnical Sound Designerの中山 啓之氏、Recording Engineer永井 将矢氏に、移転計画の舞台裏や新スタジオのシステムについて詳細にお話を伺うことができたのでご紹介していこう。
📷エントランスゲートを通った先に待ち受けている真っ暗な部屋。足元に伸びる一筋の光に導かれるまま進んだ先には、無限に続く白の空間。中央にはコジマプロダクションのシンボルキャラクター「ルーデンス」が力強く佇んでいる。ちなみにこの名前は、オランダの歴史学者ホイジンガが提唱した「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)に由来しているそうだ。こうした人間の遊び心を刺激するような演出がオフィス内随所に施されていた。
Spaceship Transformation
今回のスタジオ設計のプランニング開始は2021年3月ごろと2年ほど遡る。"Spaceship Transformation"という壮大なコンセプトとともに、事業規模の拡大に伴うフロア移転が社内で伝えられ「それに見合ったスタジオを作れないか?」と、社内で協議するところからスタートしたそうだ。ゲーム制作の「何百人ものスタッフが膨大な創造と作業と時間をかけながら、ひとつのゲーム作品を作り上げていく過程」を「広大な空間を進んでいく宇宙船の航行」として置き換えてみると、制作を行うオフィスフロアはまさに宇宙船の船内やコックピットであり、そこは先進的な技術やデザインで満たされた空間であるべきだろう。勝手ながらな推察ではあるが、こう捉えると"Spaceship Transformation"が意図するところも伝わってくるのではないだろうか。
こうしたコンセプトを念頭に置きながらも、現場スタッフの頭の中には、具体的な業務への思慮が常にある。予算や法律上の問題をはじめ、各所で定められたルールなどの制約がある中で、想定される業務をしっかりとこなせるスタジオを作るというのは、やはり一筋縄ではいかなかったそうだが、しっかりと万が一に備えた冗長性や、将来に向けた拡張性を持たせるような工夫がなされたそうだ。
Rock oN (以下、RoC):本日は宜しくお願いします。まず、お二人の普段の業務内容を伺えますでしょうか。
中山 啓之 氏 (以下、中山):音の制作(サウンドデザイン)を中心にやりつつ、チームのマネジメント業務も行なっています。私は設立後半年経った頃に入社したのですが、その頃からメディア・インテグレーションにはお世話になっています。
RoC:ありがとうございます!個性的なスタッフばかりですみません…(汗)。
永井 将矢 氏 (以下、永井):私はレコーディングエンジニアとして入社したのですが、ちょうど移転の話が始まったタイミングだったため、入社から最近にかけてはスタジオの運営、管理業務を行っています。今後は音声収録の作業がメインになっていく予定です。
RoC:お二人は元々どのようなきっかけでゲームという分野のサウンド制作に携わるようになったのでしょう。
中山:子供の頃からゲームに興味を持っていたのですが、パソコンやFM音源が出始めたころにいわゆる"チップチューン"にどっぷりハマりまして(笑)。そこから趣味がどんどん広がっていく中でゲームサウンドの世界に行き着きました。当時、PC88というパソコンにYM2203というFM音源チップが載っていて、それを使ってパソコンから音を出すところから始まり、音楽を作ったり、効果音を作ったりということを色々やっていました。
RoC:チップチューンというと、やはり同時発音数の制限などもあったり?
中山:FM音源が3つとSSG(矩形波)が3つくらいだったんですけど、そこからPCが進化していって鳴らせる音も増えていって。その後、MIDIが出てきたのでシーケンサを買って、シンセサイザーを買って、というコンピュータミュージックの王道を進んできたという感じです。
永井:私は、新卒時にゲーム業界も興味はあったんですが、映画好きだったこともあってポスプロの道へ進むことにしました。最初はいつまで続けられるか不安だったのですが、収録やミックスをやっているうちにその楽しさに気づき、結果的に7年半ほどやっていました。当時はほとんど吹き替えの仕事が中心だったのですが、仕事の幅を拡げたいなと考えていたところにちょうどいいタイミングでコジマプロダクションでのレコーディングエンジニアの募集があったんです。自分が好きなゲームを制作している会社ということもあって「これはぜひやりたい!」ということで応募しました。
RoC:"Spaceship Transformation"が今回のフロア移転全体のコンセプトとのことですが、そうした大きなテーマの下で、現場レベルでのこだわりやテーマは何だったのでしょうか?
中山:音声収録やMAといった様々な業務が想定される中で、例えば内装デザインなどがそうですが、「会社としての方向性に合わせつつも必要な業務に対応したスタジオを作りたい」というのがありました。とは言え、無尽蔵に場所があるわけでもないですし、予算との兼ね合いもあるので、その中でベストを尽くせるように、まずは必要な部屋数や規模の検討、「こういうことをやりたい」という提示からスタートしました。
RoC:最初の構想は、やはり業務内容などから逆算していって決められたのでしょうか?
中山:今回の場合ですとこのコントロールルームとそれに隣接したレコーディングブース、EDITブースいくつか…というプランから一番最初の「妄想」が始まりました(笑)。そのプランを本当に一枚のテキストページに落とし込んで、それから紆余曲折が始まった格好です。
永井:一応「妄想」通りにはできた感じです(笑)。
RoC:内装も全体的に統一感があり、かなりこだわられていますよね。
中山:基本コンセプトとして、弊社のコーポレートカラーである黒と白をベースにしたデザインを念頭に細部を決めていきました。我々はデザインについては素人ですが、いくらCG技術が発展したとしても、実際に目にするとイメージと異なる部分がどうしても出てくるとは思います。そうした部分は不安でもあり、ワクワクした部分でもありました。
📷カフェテリアの半分は近未来的なデザインのカウンター、もう半分はカフェのような落ち着いた雰囲気の空間演出となっている。サウンドセクションのロビーはソファとテーブルが融合し、照明と対になったデザインがなされている。ラウンジはまさに映画のワンシーンで使われていそうな意匠で、フロアの各所が一度目にしたら忘れられない印象的なデザインとなっていた。また、用途に応じて背景を黒・緑・青の3色に変更できるスタジオも用意されており、映像コンテンツの収録も行うことができる。
RoC:スタジオ稼働に至るまで山ほどタスクがあったかと思いますが、中でも苦労されたポイントはどこでしたか?
中山:共用のオフィスビルなので、当然全てを好き勝手にやるわけにはいかず、消防法やビル管理上のルール、配管や防音構造、荷重の制限など、これまで全く知識がなかったことについて考えながら進める必要があった点です。そうした部分は施工をご担当いただいたSONAさんやビルの管理会社さんなど、色々な方々から知見をいただいて、針の穴を通すような調整をやりつつ進めていきました。
永井:今回は建築上の都合でピットを掘ることができなかったので、施工会社の方々にとっては配管が一番頭を悩まされたのではないかと思います。
中山:やはりピットではないので一度配管を作ってしまうと、後から簡単に変更ができなくなってしまいます。そういうこともあり、配線計画はかなり綿密に行いました。予備の配線も何本か入れてもらっているので、今後の拡張性にも対応しています。それから、バックアップの面については力を入れています。収録中に万が一メインのMacがトラブルを起こしても、MTRX経由で常時接続されているサブ機にスイッチして継続できるように用意してありますし、さらにMTRXについても代わりのI/Oを用意してあるので、すぐに収録が再開できるようになっています。インハウスのスタジオですが、商用スタジオ並みのバックアップシステムを実現しています。
永井:商用スタジオだと複数部屋あったりするのでトラブルが発生したら別の部屋で対応をするということもできますが、そういった意味ではここは一部屋しかないので「何かあった時に絶対何とかしなきゃいけない!」となりますから、色々なシチュエーションを考えてすぐに対応できるようにしています。
理想的なスペースに組んだ7.1.4chのDolby Atmos
📷株式会社ソナのデザインによる音響に配慮された特徴的な柱がぐるりとコントロールルームを取り囲み、その中へ円周上にGenelec 8361Aが配置されている。スクリーンバックにはL,C,R(Genelec 8361A)とその間にサブウーファーGenelec 7370APを4台設置し音圧も十分に確保された。
RoC:機材選定はどのように進めていったのでしょうか?
中山:最初の計画を立てた時に、一番最初に挙げたのは「スクリーンを導入したい!」ということでした。弊社に来られる方は、海外からのお客様や映画関係の方など多種多様にいらっしゃいます。そうしたみなさまにご視聴いただくことを想定すると、小さな液晶画面だと制作の意図が伝わらなかったり、音響の良さを伝えるのが難しかったり、ということがこれまでの経験上ありましたので、スクリーンの設置はぜひとも実現したいポイントでした。併せて、今後主流になっていくであろう4K60pの投影と、それに応じたサウンド設備をということも外せないところでした。その規格に対応させるために、映像配線はSDI-12Gを通してあります。
RoC:今回、コントロールサーフェスにAVID S4を選ばれた理由は何だったのでしょう?
中山:MAの作業の直後に音声収録を行い、その後の来客時にティザーをご覧頂いて、という事も弊社では多くありますので、素早くセッティングを切り替えられるデジタル卓を候補としました。加えて、Pro Toolsのオペレーションが中心ということもあるので、Avid S6、S4か、もしくはYamaha のNuageかという選択肢だったのですが、サイズなども色々検討した結果でAvid S4になりました。S4でもS6と遜色ない機能がありますので。
RoC:特注のアナログフェーダーが組み込まれているのは、まさにこだわりポイントですね!
永井:S6もそうですが、S4はレイアウトを自由に変えられるのが利点ですね。
RoC:MTMとAutomationモジュールが左右に入っているパターンは他ではあまり見ない配置ですが、実際S4を導入して良かったと思うところはありますか?
永井:キーボードの操作も多いので、この配置にしていると手前のスペースを広く取れるのでいいですね。あとは、モニターコントロール周りです。前職でも触れたことはあったのですが、今思えばそこまで使いこなせてなかったなと。DADmanでのソースやアウトプットの切り替えは結構やりやすいなと改めて思いました。最初に操作方法を教わった後は、自分で好きなようにカスタマイズしています。「やりたい」と思ったことが意外とすぐにできるというのは好感触でした。
📷Avid S4のオートメーションモジュール手前には特注の4chアナログフェーダーが収められている。これはスタジオラックに収められたAMS Neve 1073 DPXとMTRXのアナログ入力との間にパッチ盤を介して接続されており、頻繁に触れるであろうボリュームコントロールを手元でスムーズに行えるようにした実用を考慮したカスタムだ。また、マシンルームにはシステムの中枢となるAvid MTRXが設置され、MacProの他にも同ラックにはMac Studioをスタンバイし冗長性を確保している。
RoC:特に、カスタマイズが好きな方にはハマりますよね!スピーカーはGenelecの同軸スピーカー8361A / 8351Bを中心に、4台の7370APを加えた合計15台で構成されています。なぜこの構成になったのでしょう?
中山:スピーカー選定の段階で「Dolby Atmosに対応させよう」というのはありました。かつ、スクリーンバックから鳴らせるということ、あとは部屋のサイズに対して十分な音圧を出せるか、というところがポイントでした。そういった部分から考えていくと自ずと選択肢は絞り込まれていきました。当初は同じGenelecのS360Aで検討していたのですが、角度を変えて上に置いたり横に置いたりすることを考えると、リスニングポジションの関係もあって、最終的に同軸スピーカーの方がいいのではないかという方向に落ち着きました。
📷トップのスピーカーはGenelec 8351Bを4台設置、半球の頂点にあたる部分など各所に配線があらかじめ敷設され、将来の増設も想定されている。
永井:音質面でもすごく素直な音で、クリアで分離がよく音色ひとつひとつが聴き取りやすく感じました。今回、SONAさんに音響調整をお願いしていて私も立ち会ったのですが、デスク前方のプロジェクターが格納されている部分が床からの反射を防ぐ構造になっており、その影響もあってか低域が溜まらずクリアに聴こえるようになっています。
📷デスク前方の傾斜部分の下には、4K60p対応の超短焦点プロジェクターが収められているのだが、こちらは床からの反射音を軽減させる音響調整パネルとしての役割も担っている。
中山:何となく、これも宇宙船のようなデザインに見えますよね。
RoC:確かに、スタートレック感がありますね!
中山:来社されたお客様にも、そのような感想を頂いた事がありました。雰囲気・デザイン的にもそういった要素を色々含めています。
RoC:ウーファーはスクリーンバックに4台となっていますね。
中山:はい、LCRスピーカーのLとC、RとCの間に上下に2台ずつGenelec 7370APが設置されています。最初は2台だけの想定だったのですが、調整していくうちに音圧が足りないかも、ということで、最終的に2台追加することになりました。リスニングポイントからスピーカーまでも3.6mほどあって、天井高も2.7mと高く取れています。サラウンドスピーカーの上下や天井中央にも後からスピーカーを追加できるようにしていて、これからの拡張性も確保しています。
RoC:サラウンドやイマーシブの制作において理想的な半球状の配置になっていますよね。実際にスタジオが稼働しはじめて、周囲からの反応はいかがでしたか?
中山:「すごい」と言ってもらえる機会が多くて嬉しいですね。エンジニアの方からは「音の立ち上がりが速い」という声もあり、好評な意見をいただけていて願ったり叶ったりです(笑)。「妄想」していたスタジオがきちんと実現できたかなという印象です。
永井:いい評判をいただけて本当によかったです。こちらからコンセプトを伝えてなくても「宇宙船みたい」と言ってくれる方もいてデザイン面でも良かったなと。加えて、制作だけではなくプレゼンや海外とのコミュニケーションにも対応できるようにしたので、他部署のスタッフからも「居心地良く仕事ができる」といった声がありました。
RoC:スタジオが取り合いになったりはしないですか?
中山:まだそこまではいってないですが、いずれそうなってくるかもしれませんね(笑)。
📷コントロールルームに隣接したレコーディングブースは、実面積よりも広々とした開放感を感じさせ長時間の使用にも耐えうる快適な空間となっている。また、フロアのカーペット裏には、コンクリートやレンガ、大理石など、材質の異なる床材が仕込まれておりフォーリー収録も行うことができる。
📷Sound Editing Room はA / Bの2部屋が用意されており、いずれもGenelec 8331A + 7360Aで構成された7.1chのモニター環境が構築されている。入出力にはFocusrite Red 8 Line、モニターコントローラーには同R1が用意されており、ここでも拡張性を確保しつつもコンパクトな機材選定がなされている。また、スピーカースタンドとデスクが一体化された設計により、機材の持ち込みなどシチュエーションに応じた活用がフレキシブルに行えるようになっていることもポイントだ。
聴く人の心を動かすようなサウンドを
現在、ゲーム制作においては、映画と同じくサラウンドでの制作が主流となっており、そこからダウンミックスでステレオが作られるとのこと。ゲーミングPCのスペックの向上やバーチャルサラウンド対応ヘッドホンのラインナップが拡充し、手頃な価格でそのサウンドを楽しめる環境が整ってきており、着実にその裾野は広がっているのではないかということだ。これはイマーシブサラウンドについても同様で、一番最初の計画ではイマーシブ対応については検討されていなかったが、天井高が十分取れることが分かった段階で、今後の需要増にも備えてDolby Atmosへの対応を決めたそうだ。
現在、ゲーム制作においては、映画と同じくサラウンドでの制作が主流となっており、そこからダウンミックスでステレオが作られるとのこと。ゲーミングPCのスペックの向上やバーチャルサラウンド対応ヘッドホンのラインナップが拡充し、手頃な価格でそのサウンドを楽しめる環境が整ってきており、着実にその裾野は広がっているのではないかということだ。これはイマーシブサラウンドについても同様で、一番最初の計画ではイマーシブ対応については検討されていなかったが、天井高が十分取れることが分かった段階で、今後の需要増にも備えてDolby Atmosへの対応を決めたそうだ。
RoC:Dolby Atmosのようなイマーシブ対応をすることで、ゲームサウンドの分野でも従来からの変化を感じましたか?
中山:一般のユーザーの方々へどこまでイマーシブ環境が拡がるかということもありますが、ゲームサウンドは3D座標で処理されているものが多いので、イマーシブと相性も良く、今後チャレンジしていきたいです。
永井:ポスプロ時代にもイマーシブについては興味を持っていましたが、やはりゲームは親和性が高いように思います。プレイをしている自分がその場にいるような演出も面白いと思いますし、今後突き詰めていくべきところだと思います。
RoC:それこそチップチューンの時代は、同時発音数など技術的な制約が大きい中での難しさがあったと思いますが、今後は逆に技術的にできることがどんどん増えていく中での難しさも出てくるのでしょうか?
中山:次々と登場する高度な技術のひとつひとつに追いついていくのはなかなか大変ですが、しっかりとその進化に対応して聴く人の心を動かすようなサウンドを作っていきたいですね。
世界的な半導体不足の影響や、高層オフィスビルならではのクリアすべき課題など、大小様々な制約があった中で、現場の要件をクリアしつつコジマプロダクションとしてのコンセプトを見事に反映し完成された今回のスタジオ。Dolby Atmos制作に対応済であることはもちろん、将来的にスピーカーを増やすことになってもすぐに対応できる拡張性や、インハウスのスタジオながら商用スタジオ並みのバックアップシステムも備えており、現時点だけではない制作の将来像も念頭に置いた綿密なシステムアップが行われた。ついに動き出したこの"Spaceship"がどのような新たなる世界へと導いてくれるのか、遥かなる航海がいよいよ始まった。
*ProceedMagazine2023号より転載
NEWS
2023/07/24
SCFEDイベのスタジオ探報記 第2回 サウンドシティ / RockoN Webサイトにて公開中!
憧れのスタジオを訪問してスタジオの魅力、ハイエンド機材やビンテージ機材の魅力、そして“スタジオで生まれる特別なマジック”の正体について解き明かすインタビューシリーズ「SCFEDイベのスタジオ探報記」。第2回は、東京・麻布台の地から47年に渡って日本の音楽業界を支えてきた音楽スタジオ、
「サウンドシティ」をスタジオ探報です!
>>>>『SCFEDイベのスタジオ探訪記 第2回:サウンドシティ』
記事本編はコチラ
Music
2023/07/20
360VME / 立体音響スタジオの音場をヘッドホンで持ち歩く
ソニーが提供するイマーシブの世界がさらに広がろうとしている。360 Reality Audioでの作品リリースはもちろんのことだが、今度は制作側において大きなインパクトがあるサービスとなる「360 Virtual Mixing Environment(360VME)」が発表された。これは、立体音響スタジオの音場を、独自の測定技術によりヘッドホンで正確に再現する技術。つまり、立体音響制作に最適な環境をヘッドホンと360VMEソフトウェアでどこへでも持ち運ぶことが可能となるわけだ。ここではその詳細を見ていこう。
2023.7.13 追記
・7/13(水)より一般受付開始、8月よりMIL Studioでの測定サービスを開始いたします。
詳細は下記URLよりご確認ください。
https://www.minet.jp/contents/info/360-vme-measurement/
📷右に並ぶのが世界で3拠点となる360VMEサービスを提供するスタジオ。上よりアメリカ本土以外では唯一となるMedia Integrationの運営する東京のMIL Studio、本誌でもレポートを掲載しているLAのGOLD-DIGGERS、そしてニューヨークのThe Hit Factory。すべてのスタジオが360 Reality AudioとDolby Atmosの両方に対応したスタジオである。これらのスタジオはソニーが360VMEサービスの測定にふさわしい音響を備えたスタジオとして認定した世界でも有数のファシリティーである。こちらで個人ごとに測定を行って得られたプロファイルをもとに、その音場をヘッドホンで再現させるのが360 Vitual Mixing Environmentだ。
●360 Virtual Mixing Environment ソニーHP
●ソニー / MDR-MV1 / 価格 ¥59,400(税込)
「これはヘッドホンじゃない、スタジオだ。」イマーシブ世代に向けたソニーのStudio Refarence Headphone、MDR-MV1。このキャッチコピーに込められた「スタジオだ」という言葉には360VMEサービスも含まれているのだろうと考えさせられる。スタジオの音響空間を360VMEにより、ヘッドホンに閉じ込めて持ち帰る、そのために高い空間再現能力を与えられたヘッドホンである。360VME無しでも充分に素晴らしい特性を持った製品だが、360VMEと組み合わせることでさらなる真価を発揮するモデルと言えるだろう。
●MDR-MV1 ソニーHP
世界初のプライベートHRTF測定サービス
ついに待望のサービス開始がアナウンスされたSONY 360 VMEサービス。VMEとは「Virtual Mixing Environment」(仮想ミキシング環境)のこと。世界初となるプライベートHRTFを含むプロファイルデータを商用的に測定するサービスだ。SONY R&Dで開発され、ハリウッドのSONY Picturesで試験運用が行われていたテクノロジーで、映画の仕上げを行うダビングステージという特殊なミキシング環境を、ヘッドホンで仮想的に再現してプリミックスの助けとしようということで運用が行われていた。
広い空間でのミキシングを行うダビングステージ。そのファシリティーの運用には当たり前のことだが限界がある。ファシリティーの運用の限界を超えるための仮想化技術として、この空間音響の再現技術が活用され始めたのは2019年のこと。テスト運用を開始してすぐにコロナ禍となったが、SONY Picturesにとってはこの技術が大きな助けとなった。まさに求められる技術が、求められるタイミングで現れたわけだ。
サービス利用の流れ
国内での利用を想定して、東京・MIL Studioでの測定を例にサービス利用の流れを紹介するが、執筆時点(2023年5月下旬)では暫定となる部分もあるため実際のサービス開始時に変更の可能性があることはご容赦いただきたい。まず、利用を希望される方はWebほかで用意されたページより360VMEサービスを申し込む。この段階では測定を行うヘッドホンの個数、必要なスピーカープロファイル数をヒアリングし、いくつのプロファイルを測定する必要があるのか確認、測定費用の見積と測定日の日程調整を行う。実際のMIL Studioでの測定ではヘッドホンの測定も行いその個体差までもを含めたプロファイルを作成するため、使用されるヘッドホンの持ち込みは必須となる。
MIL Studioではそれぞれのプロファイルに合わせて測定を行った後に、そのプロファイルが正しく想定されているかを実際の音源などを使って確認、納得いくプロファイルが測定できているかを確認していただき、360VMEアプリとともにプロファイルデータをお渡しすることとなる。これらを自身の環境へインストールし、利用開始というのが大まかな流れだ。
360VMEのバックボーンとなる技術
ソニーは以前よりバーチャルサラウンドの技術に対して積極的に取り組んできた。民生の製品ではあるが、バーチャル・サラウンド・ヘッドホンなどを実際に発売している、これは5.1chサラウンドをヘッドホンで再生するという技術を盛り込んだ製品であった。このようなサラウンド仮想化の技術は、長きにわたりソニー社内で研究されてきた技術があり、その系譜として今回の360VMEサービスも存在している。そして、今回の360VMEサービスはこれまでにリリースしてきたコンシューマ向けレベルの技術ではなく、プロの現場での使用を想定したハイエンド製品としてリリースされた。このようなバーチャルサラウンド技術の精度向上には、実測に基づくプライベートHRTFの測定が必須となる。実際の使用者のHRTFを含んだデータを測定することで精度は驚くほど向上する。一般化されたHRTFとのその差異は圧倒的である。
●HRTF(Head-Related Transfer Function:頭部伝達関数)とは!?
人が音の方向を認知することが可能なのは、周波数特性の変化、左右の耳への到達時間差などを脳が判断しているからである。耳の形状や体からの反射、表皮に沿った回析など様々な要因により変化する周波数特性、左右の耳へ到達する時間差、反射によるディレイなどを表すインパルス応答特性、このようなパラメータを数値化したものがHRTF(Head-Related Transfer Function:頭部伝達関数)となる。これは個人ごとによって異なるパラメーターで、個人のHRTFを測定したものをプライベートHRTF、それを適用したバイノーラル処理を個人最適化と呼んでいる。
360VMEの技術はプライベートHRTFを測定した部屋を環境ごと測定する。それをヘッドホンのバイノーラル再生として、測定した部屋の音響環境、スピーカーの特性などをそのまま仮想環境として再現する。スピーカーの特性など、測定した部屋の音響環境ごとプロファイル化するため、厳密な意味でのプライベートHRTFではないが、その要素を含んだバイノーラル再現技術ではあると言えるだろう。
正式な意味でのプライベートHRTFは個人の頭部伝達係数であるために、予め特性を確認したスピーカーとマイクによって無響室での測定を行うこととなる。余計な響きのない空間で、単一の方角からの音源から発された音波がどのように変化して鼓膜に届くのかを測定するということになる。360VMEでは測定を行う部屋のスピーカーの個性、部屋の反射などを含めた音響特性、これらが測定したプロファイルに加わることとなる。これまでにも各社より有名スタジオのコントロールルームの音響環境を再現するようなプラグインが登場しているが、これらはプライベートHRTFにあたるデータを持たないため、どうしてもその効果の個人差は大きくなってしまう。360VMEでは、一人ひとり個人のデータを測定するためにプライベートHRTFにあたるデータを持つプロファイルデータの作成が可能となっている。
プライベートHRTFを測定しDAWと連携
それでは、実際の360VMEの測定サービスは、何が行われて何がユーザーへ提供されるのだろうか?まずは測定からご紹介していこう。測定にあたっては、まずは測定者の耳へマイクを装着することとなる。できるだけ鼓膜に近い位置で測定を行うために通称「バネマイク」と呼ばれる特殊な形状のマイクを耳孔に装着する。
マイクを装着し視聴位置に座り、始めにピンクノイズでの音圧の確認が行われる。スピーカーの信号がマイクにどれくらいのボリュームで入力されているのかを確認するということになる。次は測定を行うスピーカーからスイープ音を出力し周波数特性と位相を測定する。更に続けて、リファレンスとするヘッドホンをつけて、ヘッドホンで再生したピンクノイズとスイープを測定する。これにより、ヘッドホンの特性も含めた特性の合わせ込みを行い精度の高い空間再現を行うわけである。
📷こちらに写っているのが、360VME測定用に設計された通称「バネマイク」。このバネのような部分を耳に入れることにより、耳道を塞がずに耳の奥、鼓膜に近い位置での測定を実現している。測定においては、鼓膜にできるだけ近い位置でのデータを取るということが重要なポイント。鼓膜にどのような音が届いているのか?耳の形、耳たぶの形、頭の形など、個人差のある様々な要因により音が変化する様をこのマイクで測定することとなる。360VMEの測定ではスピーカーから出力された音源での測定だけではなく、このマイクを付けたままでヘッドホンの測定も行い精度をさらに高めている。ヘッドホンには個体差があるため、測定に使うヘッドホンは実際に普段から使っているものをお持ちいただくことになる。
測定の作業はここまでとなり、スピーカーからの再生音とヘッドフォンからの再生音、それぞれのデータからプロファイルデータを生成する。ここで生成されたプロファイルデータは、測定サービスを行ったユーザーに提供される360VMEアプリケーションに読み込ませることで、そのデータが利用可能となる。DAWなどの制作ツールと360VMEの接続は、PC内部に用意される仮想オーディオバス360 VME Audio Driverにより接続される。具体的には、DAWのオーディオ出力を360 VME Audio Driverに設定し、360VMEアプリケーションのインプットも360 VME Audio Driverに設定、アウトプットは実際に出力を行いたいオーディオインターフェースを選択するということになる。
このような仕組みにより、DAWから出力されるイマーシブフォーマットのマルチチャンネル出力が、360VMEアプリケーションから測定結果により生成されたプロファイルデータを適用したバイノーラルとして出力される。プライベートHRTFと測定を行ったスタジオのスピーカーや空間、音響特性を含んだ精度の高いバイノーラル環境での作業が可能となるということだ。
このような仕組みのため、測定時のスピーカーセット=制作DAWのアウトプットとする必要がある。そのため、Dolby Atmosの制作向けのスピーカーセットと360 Reality Audio向けのスピーカーセットはそれぞれ別のプロファイルとして測定が必要だ。また、複数のヘッドホンを使い分けたいのであれば、それも別プロファイルとして測定を行う必要がある。ちなみに360VMEの発表と同時にリリースの発表が行われたSONY MDR-MV1ヘッドホンは、360VMEのアプリケーション開発にあたりリファレンスとして使われており、その特性は360VMEアプリケーションのチューニングにも使われているということだ。360VMEサービスの測定を行う際にどのヘッドフォンで測定をしようか迷うようなことがあるのであれば、MDR-MV1を選択するのが一番間違いのない結果が得られることだろう。ただ、他のヘッドホンでも十分な効果を得ることができるので、普段から慣れたヘッドホンがあるのであればそれを使うことは全く問題ない。
●360 Virtual Mixing Environmentアプリ
※上記画像はベータ版
測定をしたプロファイルデータを読み込ませて実際の処理を行うのがこちらの360 Virtual Mixing Environmentアプリ。画像はベータ版となるため、実際のリリースタイミングでは少し見た目が変わるかもしれないが、プロファイルを読み込ませるだけではなく、各チャンネルのMute / Solo、メーターでの監視などが行えるようになっている。シグナルフロー図からもわかるように、360VME Audio Driverと呼ばれる仮想の内部オーディオバスがこのアプリケーションとともにインストールされ、DAWなどからのマルチスピーカーアウトを360VMEアプリへ接続することとなる。あくまでも仮想的にスピーカー出力をバイノーラル化する技術となるため、スピーカーアウト、レンダリングアウトを360VMEアプリへつなぐということがポイントとなる。具体的には360 WalkMix Creator™️のアウトプット、Dolby Atmos Rendererのアウトプットを接続することとなる。もちろん5.1chやステレオをつなぐことも可能だ。その場合には、その本数分のスピーカーが360VMEの技術によりヘッドホンで再現されることとなる。
📷東京・MIL Studioで測定可能となる代表的なフォーマット。これら以外についても対応可能かどうかは申し込み時にご確認いただきたい。(※Auro 3Dフォーマットの測定には2023年7月現在対応しておりません)また、当初のリリースでは16chが最大のチャンネル数として設定されている。技術的にはさらに多くのチャンネル数を処理することも可能とのことだが、DAW併用時の処理負荷とのバランスが取られている。確かに16chあれば360 WalkMix Creator™️の推奨環境である13chも対応でき、Dolby Atmosであれば9.1.6chまで賄えることになる。43.2chというMIL Studioでの測定となると、さらにチャンネル数を求めてしまいたくなるところだが、一般的なスタジオ環境との互換を考えれば必要十分な内容だと言えるだろう。
日米3拠点で測定サービスを提供
この360VMEサービスにおけるスタジオでの測定は、サービス開始当初は世界で3ヶ所のスタジオでの測定となる。日本では弊社の運営する43.2chのディスクリート再生を実現した完全4π環境を持つMIL Studio。他の2ヶ所のスタジオはアメリカにあり、ロサンゼルスのGOLD-DIGGERSとニューヨークのThe Hit Factoryとなり、新進気鋭のスタジオと老舗スタジオがそれぞれ選ばれた格好だ。音響環境や360VMEという通常のスタジオ運営とは異なるサービスへの賛同を行った3拠点で、この360VMEサービスはまず開始となる。本記事の執筆段階でサービス開始は2023年6月末〜7月上旬、価格はそのプロファイル測定数にもよるが、おおよそ7万円程度からでのスタートを予定しているということだ、本誌が発行されるころにはこれらの情報も正式なものが発表されていることだろう。(※)
※2023.7.13 追記
・7/13(水)より一般受付開始、8月中旬よりMIL Studioでの測定開始
・1プロファイル測定:68,000円(税別)+追加の測定 1プロファイルにつき 20,000円(税別) 〜
・測定可能フォーマット、価格につきましてはこちらのページからご確認ください。https://www.minet.jp/contents/info/360-vme-measurement/
360VMEサービスがスタートすることで、イマーシブ制作の環境に劇的な変化が訪れるのではないだろうか?ヘッドホンミックスの精度が上がることで、制作環境における制約が減り、作品を作るためのスタートラインがぐっと下がることを期待したい。もちろんスピーカーがある環境をすぐに揃えられるということであればそれが最高のスタートラインではあるが、スピーカーを揃えることに比べたら圧倒的に安価、かつ手軽にMIL Studioの音場、イマーシブのスピーカー環境をヘッドホンに入れて持ち帰ることができる。この画期的なサービスによる制作環境の変化に期待したいところである。
*ProceedMagazine2023号より転載
NEWS
2023/07/13
SCFEDイベのスタジオ探報記 第1回 音響ハウス / RockoN Webサイトにて公開中!
憧れのスタジオを訪問してスタジオの魅力、ハイエンド機材やビンテージ機材の魅力、そして“スタジオで生まれる特別なマジック”の正体について解き明かすインタビューシリーズ「SCFEDイベのスタジオ探報記」がスタート、記念すべき第1回では、50年にわたり数多のアーティストから愛され続け、近年ではCITY-POPの総本山としても新たに注目を集めているレコーディングスタジオ「音響ハウス」をスタジオ探報です!
>>>>『SCFEDイベのスタジオ探訪記 第1回:音響ハウス』 記事本編はコチラ
NEWS
2023/06/09
Pro Tools 2023.6 リリース!Carbonがサラウンド対応、トラックマーカー機能追加など【日本語ガイド追加】
Pro Tools最新バージョンとなるPro Tools 2023.6が発表されました。年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効期間中のユーザーはすでにAvidアカウントからダウンロードが可能です。
Avid公式の情報は以下のリンク先よりご確認いただけます。
Pro Tools 2023.6 新機能紹介(Avidブログ日本語版)
Pro Tools 2023.6 リリース・ノート(Avidナレッジベース)
追記(2023年8月)
Pro Tools 2023.6リリースで、最大7.1.2または5.1.4のDolby Atmos環境を含むサラウンド・モニターに対応したPro Tools Carbonの新しいユーザーガイド日本語版がアップされました。
https://resources.avid.com/SupportFiles/PT/Pro_Tools_Carbon_Systems_Guide_JP.pdf
主な新機能
Pro Tools | Carbonがサラウンド・モニタリングに対応
Pro Tools | Carbonが待望のサラウンド・モニタリングに対応。これまでも複数のステレオペアを切り替えることはできましたが、Pro Tools 2023.6ではハードウェア設定から5.1ch/7.1chに対応したアウトプットを選択することができるようになりました。
さらに、メイン出力を無効にすることで10ch分のサラウンドアウトを設定することも可能。9.1chや7.1.2chのスピーカーセットへの出力が可能になりました。
リンク先の記事は英語ですが、後日、ビデオも含めて日本語にローカライズされる予定とのことです。
追記(2023年8月)リンク先の記事が日本語に翻訳されました。なおページ下部のボタンからもCarbon日本語ガイドを表示可能です。
Pro Tools Carbon Surround(Avidブログ)
コメント追加可能なトラック・マーカー機能
Pro Toolsのトラックにマーカーを追加する機能が実装されました。
マーカーは色分けが可能で、任意のマーカータイトルに加えてコメントを付けることも可能です。
音楽制作では、タイトルに構成やコードネームを記載したり、コメント機能を使用して歌詞を表示したりといった使い方ができそうです。
さらに、トラック・マーカーはMedia Composerと互換性を持ちます。MA・ポストプロダクションの現場で、よりスムースなワークフローを実現できる機能と言えそうです。
7.1.2/9.1.6などのトラック幅に対応(Pro Tools Studio 及びUltimate のみ)
今回のアップデートにより、Pro Tools Studioは5.0.2–7.1.6ch、Pro Tools Ultimateは5.0.2–9.1.6chまでのサラウンド・トラックを作成できるようになりました。
Pro Tools Ultimateはさらに、7次までの高次アンビソニックスにも対応します。
さらに、より高品位なオーディオ・マスターを作成するための、96kHz Dolby Atmos ADMのインポート及びエクスポートが可能となります(Pro Tools Studio 及びUltimate のみ)。
これにより、Dolby AtmosやMPEG-H、ゲームやVRといった幅広いコンテンツ向けのイマーシブ制作で、より精度の高いモニタリングが可能になります。
MIDI作業がより簡単に
新たにデザインされた、より直観的なイベント・オペレーション・ウインドウにより、MIDIでの作業がより簡単に行えるようになります。MIDIパフォーマンスの微調整をより素早く実行、複数コマンドの同時実行も行えるようになります。
ディバイス設定のガイド機能
新たなディバイス設定ガイド機能では、再起動時にそれまで使用していたディバイスが存在しない場合、オーディオ・ディバイスの設定の確認を促し、素早く作業に入ることが可能となります。
新機能対応比較表
【6/30まで】Pro Tools永続ライセンス再加入版プロモ実施!
有効期限が切れているPro Tools年間サポートプランを再び有効にする「永続ライセンス 再加入版」は、6月30日までの期間限定で約20% OFF!最新バージョンへのアップグレードを検討中の方は、ぜひこの機会をご利用ください!
Pro Tools Studio 永続版再加入(9938-30005-00)
通常価格:¥50,490(本体価格:¥45,900)
プロモ特価:¥39,820(本体価格:¥36,200)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools Ultimate 永続版再加入(9938-30009-00)
通常価格:¥108,460(本体価格:¥98,600)
プロモ特価:¥86,680(本体価格:¥78,800)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Pro Tools | Carbonのサラウンド・モニタリング対応や、イマーシブ制作に必要なバスの追加など、にわかに盛り上がりを見せるイマーシブ制作への対応を加速的に進めるPro Tools。システム設計のご相談はお気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-get-current-reinstatement-promotion-june-2023/
NEWS
2023/05/24
5/27(土) Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー開催!
27日(土)午前10時より、「Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー」が開催されます。アーカイブの予定はございませんので、貴重なこの機会をお見逃しなく!
概要
伝説的エンジニア、ボブ・クリアマウンテンが近年、積極的に取り組んでいるDolby Atmos ミックス。ボブ・クリアマウンテン氏の探求、経験から培ってきた最新テクニック、ノウハウを公開する本セミナーでは氏が手掛けた作品のマルチトラックを使用し、各トラックの配置、エフェクト処理などのワークフローをご紹介。またゲスト・エンジニアに多数のイマーシブ作品を手掛ける加納洋一郎氏をお招きし、日本の制作現場目線でインタラクティブにセミナーを進めます。
Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー
日時:2023年5月27日(土)10:00 配信開始 ◎視聴無料
講師:ボブ・クリアマウンテン
ゲスト:加納洋一郎
※アーカイブの予定はありません。当日の配信をご視聴いただけますようお願いします。
◎開催URL:下記YouTube URLよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/live/T9dvRDkkfIY?feature=share
◎当日のプログラム(予定)*
・ボブ・クリアマウンテンのイマーシブ制作環境のご紹介
・イマーシブ制作の基本ワークフロー
・イマーシブ・ミックスのテクニック(Vocal の配置と空間系処理など)
・質疑応答
*内容は変更になることがあります。
◎このセミナーの見どころ
・多数のイマーシブ・オーディオ制作を手がけるボブ・クリアマウンテンのテクニックをマルチトラックを用いて解説
・イマーシブの制作を進めていくに従ってステレオとは異なる手法、アプローチ
・ボブ・クリアマウンテンの制作環境環境、ツールをご紹介
◎本セミナーの質問を大募集
ボブ・クリアマウンテン氏、加納洋一郎氏へのご質問を特設フォームにて承ります。ご質問をいただきました方全員にお礼としてApogeeソフトウェア5%OFFクーポンをご提供させていただきます。
特設フォーム:
https://forms.zohopublic.com/mediaintegration/form/Untitled37/formperma/jTkFdqjEkCpagXo6kSdxaxalw-G3Ieurv6oBmxHCYdI
出演者プロフィール
ボブ・クリアマウンテン
Bob Clearmountain
Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer
デビッド・ボウイの「レッツ・ダンス」ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」ブライアン・アダムス「カッツ・ライク・ア・ナイフ」、ローリング・ストーンズ「 刺青の男」をはじめ無数の名盤を手掛けてきた伝説的なエンジニア。彼のシグネーチャーサウンドとも言える磨き抜かれた空間処理によるクリアなミックスは世界中のエンジニアに多大な影響を与えています。かつて彼が愛用したYAMAHA NS-10Mが世界中のエンジニアに影響を与え、モニタースピーカ−のスタンダードとなった逸話も有名。
ボブ・クリアマウンテン氏が手掛けた作品はこちら(MIX THIS! WEBページ)
加納 洋一郎
Yoichiro Kano
Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer株式会社Mixer’s Lab にてWestside、旧 Warner Music Recording Studio(現 LabRecorders Studio) チーフEngineer歴任後、独立。
Bandサウンド、Vocalもの作品を得意としており、生きた声、艶やかな 楽器の音色は数多くのLiveレコー ディング、劇伴、大編成録音の経験からきており、Sound&Recording Magazine で3年間にわたるサラウ ンド記事連載、専門誌などへの執筆活動をこなす一方、 日本工学院専門学校非常勤講師を長く経験、現在 は専門学校(HAL東京、HAL大阪、HAL名古屋、東放音響専門学校)などの特別講師 として現場で培った知 識や経験を学生に伝えながら、近年はイマーシヴ作品に活躍の場を広げている。
株式会社ワイルドオレンジアーティスツにて音楽プロデューサーや作家マネージメントとしても活動中。
紹介予定の製品
◎Apogee Symphony I/O mk 2
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Domain
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Space
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
◎Apogee Clearmountain’s Phase
→製品詳細を見る
→Rock oN Line eStoreへ
NEWS
2023/04/28
4/29(土)、30日(日)『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験!ニコニコ超会議2023 松竹株式会社ブースにて
4月29日(土)、30日(日)、幕張メッセ 国際展示場 1〜11ホール・イベントホールにてリアル開催される 「ニコニコ超会議2023」の松竹株式会社様ブースにて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』を立体音響チェアで体験できるイベントが実施されます。
ニコニコ超会議2023 〜 超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 ブースで体験〜
ニコニコ超会議 2023 概要: https://chokaigi.jp/2023/about/
チケット情報はこちら:https://chokaigi.jp/2023/ticket/
◎立体音響で体感せよ!『銀河英雄伝説 Die Neue These~神々の黄昏(ラグナロック)作戦~』
『作戦名は神々の黄昏(ラグナロック)』
昨年上映された『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』より、銀河帝国による自由惑星同盟への大規模進攻作戦『神々の黄昏(ラグナロック)』のハイライトシーンを迫力の立体音響で体感!
ここでしか見られない特別編集の映像を、松竹映像センターの最新技術を駆使しなんと立体音響化!
Dolby Atmos(11.2ch)対応のスピーカーを搭載したポッド型チェアスピーカーで体験することにより、艦隊戦の砲撃音やメインキャラクターのセリフをまるで自分もその場に居合わせたかのように体感できるスペシャルイベントです!
\\本イベント限定、ラインハルト(CV:宮野真守)による新規収録ボイスあり!//
『“ファイエル”の言葉を合図に、卿も神々の黄昏(ラグナロック)作戦に参加せよ。』
URL:https://chokaigi.jp/2023/plan/shochiku.html#section1
◎日時(体験時間:約2分)※予定
・4月29日(土)14:00 ~ 17:30
・4月30日(日)12:00 ~ 14:45
◎場所
・幕張メッセ国際展示場 HALL4-B41
映像編集・立体音響制作:株式会社松竹映像センター
オーディオチェア提供:Audio Heart Co.,Ltd.
Dolby Atmos 7.2.4chに対応 Audio Heart VRS-1
今回、立体音響コンテンツの再生に使用されるのは、平面8ch(センターはファンタム定位のため2本使用)、サブウーファー2ch、トップ4ch、計14本のスピーカーを搭載したAudio Heart社のVRS-1というスピーカー内蔵のシアターチェア。
専用設計のスピーカーで迫力のある高音質サウンド、そしてたまご型のシェルに包まれているため、今回のようなイベント会場での展示でも周囲の騒音が軽減され、没入感のあるサウンドを楽しむことができます。
写真中央のヘッドレストの位置に後頭部を合わせるようにして座ると、より正確な音像定位で聴くことができるのでおすすめです!
超低共振周波数設計のサブウーファー、広いダイナミックレンジのアルミコーンウーファー、ボイスコイル直結振動板によりハイレゾ帯域も楽にカバーするツイータなど、このスピーカーの為に独自に開発したスピーカー・ネットワークにより、広いダイナミックレンジとともに、今までに無い超広帯域を実現することで、シェル内の自然な音響特性を実現しています。
Audio Heart VRS-1
https://audio-heart.co.jp/vrs-1/
超時空劇場 Powered by 松竹株式会社 タイムテーブル
ニコニコ超会議2023 リアル開催は4/29(土)、30日(日)の2日間!銀英伝ファンの方はもちろん、Dolby Atmosの立体音響を体験してみたいという方もぜひご来訪ください!
Dolby Atmos制作環境の構築、スタジオ施工に関するお問い合わせはぜひROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-info-2022/#.ZEs_r-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v5/#.ZEs_vuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku-proceed2020/#.ZEs_zuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/shochiku2018/#.ZEs_1-zP0-Q
NEWS
2023/04/24
世界初!? 3Dシンセサイザー登場!! Sound Particles “SkyDust 3D”
コンピュータ・グラフィックスの概念とパワーを音響の世界に応用することで、オリジナリティの高いサウンドを提供するポルトガルのメーカー Sound Particles。同社がリリースした最新プロダクトは、曰く「世界初」のプラグイン3Dシンセサイザー!
1音を鳴らすだけでも、即座に3Dサウンドを生成。出力は多数の "イマーシブ" フォーマットに対応。ステレオ音像では素晴らしく、空間オーディオでは比類のない性能を発揮。プロデューサー、作曲家、キーボーディスト、DJなど、音楽制作に関わる全てのプロフェッショナルに理想的な選択肢となるでしょう。
独自の3Dエンジンとポリフォニック・シンセサイザーの統合により、易しいインターフェイスで画期的なサウンド生成が可能になりました。アフタータッチで3D配置を操作、EGで各音の挙動を設定、LFOで高低を変更、空間内を動き回るアルペジオ。空間オーディオを、クリエイティブなツールとして使用できるのです。
製品の詳細はこちら>>(Formula Audio ウェブページ)
SOUND PARTICLES / SkyDust 3D
通常価格:¥51,700 (本体価格:¥47,000)
→リリース記念25%OFF! ¥38,775 (本体価格:¥35,250)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラル、5.1、7.1.2、13.1、22.2ch、最大6次のAmbisonicsほか30種類以上
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
Rock oN Line eStoreで購入>>
SOUND PARTICLES / SkyDust Stereo
通常価格:¥25,960 (本体価格:¥23,600)
→リリース記念25%OFF! ¥19,470 (本体価格:¥17,700)
出力フォーマット:ステレオ、バイノーラルのみ
仕様:AAX、VST3、AU対応 - スタンドアロン仕様はありません。
*ヘッドフォンを使用する事で、SkyDust 3Dと同じく「空間音声」による作業が可能となります。
*SkyDust 3Dとのパラメータ互換があります(出力の設定は保たれません)。
Rock oN Line eStoreで購入>>
Gallery & Features
8つのオシレータ、各々に3D位置情報を設定可能
様々なパラメータと統合された3Dエンジンによる空間生成
使いやすいプリセット機能と画面
強力なアルペジエータ、ポリフォニック・シーケンサーを装備
現代的なFMシンセシス
各オシレータにフィルタを備えた減算合成
独特のサウンドを生む、ピッチ・エフェクト
便利なミキサー画面とエフェクト調整
かつてないほど柔軟なマトリクス
パラメータの無作為設定も可能
イマーシブ・オーディオは今や映像制作にとどまらず、作曲や音楽制作においてもDolby Atmosや360 Reality Audioを前提とした作品作りが多くなっていることを感じる今日この頃。まさに、時代が求めるカッティングエッヂなシンセと言えるでしょう!
本製品のお求めはRock oN Line eStore、または、ROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
Event
2023/03/09
【アーカイブ映像配信中!】AVID CREATIVE SUMMIT 2023
リアルな制作環境の「いま」、そしてクリエイターの「未来」をご提案する
サウンド制作のためのリアルノウハウイベント
コロナウィルスという未曾有の脅威により、激しい変革を迎えたエンターテインメント・ビジネス。その変化の中でWeb/IT/IPといったテクノロジーが劇的な進化を遂げ、制作環境もステップアップを行うタイミングが訪れました。長く続いた「ステレオ」から「イマーシブ」への革命が音楽のフォーマットに新しい風を吹き込み、CloudやIPの技術を活用した新しいソリューションが台頭、制作環境も劇的な変貌を遂げる準備が着々と進んでいます。
その「いま」を最新の情報・ノウハウとともに多方面から切り取り、そしてみなさまと共有する。次世代のAvid Creative Summitの幕開けとも言えるのが今回のラインナップです。これからの未来をともに歩むための第一歩として、会場に足を運んでいただき様々な情報共有、意見交換などが行える場にできたらとスタッフ一同、力を込めて準備を進めています。リアル開催+オンライン配信のハイブリッドでお届けする今年のAvid Creative Summit、多くの方のご参加をお待ちしております!
◎本配信は終了いたしました。多くの皆さまにご視聴いただき、誠にありがとうございました!一部のセミナーは下記アーカイブ配信にてお楽しみいただけます。※アーカイブ配信は予告なく公開終了場合がございます。あらかじめご了承ください。
NsSTREAM Liveでのアーカイブ配信ご視聴方法(Dolby Atmos)
◎NeSTREAM Liveを使用したDolby Atmosアーカイブ配信のご視聴方法詳細はこちらをお読みください。
すでにNeSTREAM Live アプリをインストール済みの方は、下記URLよりQRコードを読み込むことでご視聴可能です。
>>セミナー配信 ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event12/
>>パソコン音楽クラブ スペシャルライブ ご視聴用QRコードはこちら:https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event13/
技術協力:株式会社クープ https://www.qooop.co.jp/index.html
NeSTREAM LIVE サービス詳細 https://nestreamlive.radius.co.jp/
You Tubeでのアーカイブ配信ご視聴方法
◎You Tubeでのアーカイブ配信のご視聴はこちら
※動画ウインドウ内右上の「再生リスト」をクリックすると公開中の全てのセミナーがご視聴いただけます。
TOPタイムテーブルオンラインの視聴方法DAY1セミナー紹介DAY2セミナー紹介協賛各社様展示コーナー同時開催コンソール展現地参加募集要項DolbyAtmos試聴方法
Pro Tools Studio / Artist 年間サブスクリプションライセンス当選者発表!
多数のご回答をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる抽選の結果、下記のみなさまにプレゼントが当選いたしました!当選者のみなさまには別途メールにてご案内を送付しております。※メールが届いていないという方はお手数ですが迷惑メールフォルダのご確認をお願いします。
Avid Pro Tools Studio 年間サブスクリプション
新規ライセンス(4名様)
しゅるすと 様
Daisuke Sato 様
ななお 様
ヒデ 様
Avid Pro Tools Artist 年間サブスクリプション
新規ライセンス(8名様)
cafe 様 / こーが 様
さの 様 / Shizu 様
Nobuhiro 様 / 福本 様
リチャード様 / 33 様
◎タイムスケジュールのご案内
Avid Creative Summit 2023 Day1
Avid Creative Summit 2023 Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day1
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_Day2
PDF:Avid Creative Summit 2023_Timetable_両日
【Day1】 4πが開く表現の扉
新しい表現、音楽を楽しむ環境が整った今、その制作ノウハウと最新TIPSを一挙公開
◎Day1 第一部(前半3セミナー)
◎Music Seminar #1 4πへの階段
〜 MILやVSVerb などを通して垣間見るイマーシブ制作のNext Step 〜
3月2日(木)13:15〜13:45 ◎抽選会あり
昨年誕生したMIL=Media Integration Labの音響設計を担当されたSONAの中原氏を講師に迎え、「イマーシブのその先にあるもの、次の目標地点とはどこなのか?」をテーマにお話いただきます。MILで実現した4π 試聴環境構築の舞台裏をはじめ、音響ハウスの響きを再現した話題のリバーブプラグイン「ONKIO Acoustics」のコア技術=VSVerbに関するお話など、既存フォーマットの先を見据えた立体音響のテクノロジーについて様々な視点から解説いただきます。
講師:中原 雅考 氏
株式会社ソナ 専務取締役
オンフューチャー株式会社 代表取締役
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1995年に九州芸術工科大学の修士課程を修了し、株式会社ソナに入社。以来、多くのスタジオ設計に携わる。2005年、九州大学より博士(芸術工学)を授与。2006年、尾本章教授(九州大学)とオンフューチャー株式会社を設立。ソナでの建築音響業務に加え、音響技術に関する開発などを行っている。例えば、ONKIO Acousticsに搭載されているリバーブエンジンVSVerbなどはその一例。2013年にAESジャパンアウォード、2021年に日本音響学会活動貢献賞を受賞。
◎Music Seminar #2 マスターファイルってどうなっているの?
〜 Dolby Atmos マスターファイル徹底解説 〜
3月2日(木) 14:00〜14:30
2021年6月、Apple Musicで空間オーディオが発表され、現在ではリリース作品も多く見受けられる状況となったDolby Atmos。国内でも対応スタジオやリリース作品も増え、Dolby Atmosでの作品リリースをお考えの方も多くなっているのではないでしょうか。制作のツールも揃い、誰でも手軽に制作が可能になっているということは、これまでにもいろいろな機会にご紹介させていただいています。このセミナーではミキシングが完成した後の工程を題材とし、マスターファイルってどんなフォーマット?どうやって作るの?など様々な疑問を解消すべくDolby Japan藤浪崇史氏をお招きしてお話を伺います。
講師: 藤浪 崇史 氏
Dolby Japan 株式会社
コンテンツ&ワークフロー部
コンテンツ・テクニカル・マネージャー
Dolby Japan https://www.dolbyjapan.com/
愛知県出身。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校卒。同大学卒業後、名古屋の音響効果会社に入社。テレビやスポーツ(野球)、音楽ライブなど様々な現場で音響効果を担当する。 2022年9月Dolby Japan 入社。国内のDolby Atmosコンテンツ制作における技術サポートを担当。主な活動の一つとしてポストプロダクション、音楽スタジオ、エンジニア、アーティス トへ向けて、スタジオ制作から配信までのワークフローを解説、サポートする。
◎Music Seminar #3A.I. × Professional Vol.1
〜 iZotope Neutron 4 meets 土岐彩香 〜
3月2日(木) 14:45〜15:15 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
OzoneやNeutronに代表されるiZotopeソフトウェアが誇るA.I.アシスタント。その提案の長所と短所を捉え、どのように発展させれば良いか、A.I.アシスタントと第一線のプロエンジニアの技術が交差することで、発展への未来を導くシリーズ『A.I. × Professional』の第一回をAvid Creative Summit 2023にてお届けいたします。記念すべき第一回のゲストにはミキシングエンジニアの土岐彩香氏をお迎えし、Avid Pro Toolsセッション上でのNeutron 4との化学反応をお届けします。iZotopeのA.I.アシスタント機能は全く使っていないというエンジニア様にも、逆に頼りがちという初心者様にとっても、活用の糸口となるセミナーです。
講師:土岐 彩香 氏
Recording/Mixing engineer
WEB: https://toki.work/
青葉台スタジオからエンジニアのキャリアをスタートし、現在はフリーランスで活動中。 打ち込みと生音の合わさるダンスミュージックを得意とする。ついベースとキックを大きくしがちな、グルーブ好きエンジニア。
◎Day1 第二部(後半3セミナー)
◎Music Seminar #4 4πミックスの可能性
〜サウンドプロデューサーURU氏による360 Reality Audio ミキシングテクニック〜
3月2日(木) 15:45〜16:15 ※一部アーカイブ配信なし
イマーシブ・ミキシングは作品数が増えるにつれ、様々なテクニックやノウハウが生まれてきています。旧譜の再ミックスにはある一定のセオリーが誕生しているとも感じるようになってきていますが、新譜に関してはどうでしょうか?ソニー 360 Reality Audioでの楽曲リリースを実際に行っているURU氏を講師にお迎えし、プロデューサー、トラックメーカーをベースとした目線でのイマーシブ・ミキシングのあり方、実際の制作からのノウハウをお話しいただきます。アーティスト寄りの立場から生まれるアイデアとノウハウは、作品の世界ごと立体空間へフルダイブすることができるもの。イマーシブ・ミキシングを行っている方必見のセッションです。
講師: URU 氏
Sony Music Publishing,Japan専属作家
BIZM inc.プロデューサー
WEB:https://smpj.jp/songwriters/uru/
R&B、HIPHOP、JAZZ、ELECTRO、ROCK、LATINなど、幅広いジャンルのソングライティング、トラックメイキング、ミックスまでこなすサウンドプロデューサー。東京の自身のスタジオ”blue velvet studio”に拠点を置き、日本のアーティストに限らず、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、コロンビアなど、海外のアーティストの楽曲も数多く手がけている。近年は、360 Reality Audio Mixも多数手がけている。
講師:渡辺 忠敏 氏
ソニー株式会社
360 Reality Audioコンテンツ制作スペシャリスト
ソニー株式会社 https://www.sony.co.jp/
360 Reality Audioクリエイター向け特設ページ:https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/
AVアンプなどコンシューマーオーディオ製品の音質設計やSuper Audio CDコンテンツ制作フィールドサポートを経て、現在360 Reality Audioコンテンツ制作のフィールドサポートとして国内外の制作の技術的サポートを行っている。
◎Music Seminar #5 What's New Avid Audio Product 2023
〜Pro Tools 最新情報&最新プロダクトの紹介〜
3月2日(木) 16:30〜17:00
2022年に発売されたAVID最新プロダクトMBOX Studioを中心に、Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsをご紹介。
講師: 小笠原 一恵 氏
Avid Technology
オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
ヨーロッパにてクラシックからジャズと幅広い音楽ジャンルでの作編曲および演奏活動を経て帰国、現在はAvidのオーディオ・ソリューション・スペシャリストとして活躍しています。
◎Music Seminar #6パソコン音楽クラブ SPECIAL LIVE!!
〜 Lush HubからDolby Atmosで生配信! Supported by NeSTREAM Live 〜
3月2日(木) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
イマーシブ・オーディオの次のステップは、ライブ配信だということに異存はないでしょう。実際にサービスを立ち上げ、活用が始まっているNeStream Liveを使ったMusic Liveを当日LUSH HUBより配信します!会場にお越しの方は、Dolby Atmosフォーマットでのライブ配信を行っている様子を、オンラインでご参加の方は実際に制作されたDolby Atmosでのライブ配信を体験。まさに、イマーシブにとって次のステップと言えるライブ配信の現在地を体験いただきます。
ゲストパフォーマンス:パソコン音楽クラブ
WEB:https://www.pasoconongaku.club/
2015年結成のDTMユニット。メンバーは⼤阪出⾝の柴⽥碧(シバタアオイ)と⻄⼭真登(ニシヤママサト)。往年のハードウェアシンセサイザー・⾳源モジュールを⽤いて⾳楽を制作している。他アーティスト作品への参加やリミックス制作も多数⼿がけており、ラフォーレ原宿グランバザールのTV-CMソング、TVドラマ「電影少⼥- VIDEO GIRL AI 2018 -」の劇伴制作、アニメ「ポケットモンスター」のEDテーマ制作など数多くの作品も担当している。演奏会も精⼒的に⾏っており、FUJIROCK2022へも出演し話題になる。2018年に初の全国流通盤となる1stアルバム『DREAM WALK』をリリース。2019年、2ndアルバム『Nigh t Flow』は第12回CDショップ⼤賞2020に⼊賞し注⽬を集める。2021年10⽉には3rdアルバム『See-Voice』をリリース。2022年7⽉には⾃⾝初のデジタルシングル『KICK&GO(feat.林⻘空)』、11⽉には『SIGN(feat.藤井隆)』をリリース。2023年トラック集「DEPOT」シリーズをリリース。
◎NeSTREAM LiveでのDolby Atmos 配信ご視聴方法
Dolby Atmosでのご視聴にはスマートフォンやApple TV 、 Fire TVにNeSTREAM LIVEのアプリをインストールする必要があります。詳細はこちらからご確認ください。
【Day2】 次世代 IP/IT/イマーシブが切り開くワークフロー
次の時代の制作環境を紐解くキーテクノロジーを、実際の事例とノウハウを交えご紹介
◎Day2 第一部(前半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #1 Dolby Atmos制作実話
〜映画JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND〜
3月3日(金) 13:15〜13:45 ◎抽選会あり ※アーカイブ配信なし
数多くのイマーシブ・ミキシング実績のある染谷和孝氏を講師にお迎えして、映画『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』のライブフィルム制作実例を元にしたセッションをご紹介します。特に無観客ライブ映像を有観客のように感じさせるiZotope RX 10 Advancedを使用した多くのノウハウや、経験から創られるオーディエンストラックの処理方法は必見です。 ※本セミナーはアーカイブ配信の公開予定はございません。
講師:染谷 和孝 氏
株式会社ソナ
制作技術部
サウンドデザイナー/リレコーディングミキサー
株式会社ソナ http://www.sona.co.jp/
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年に(株)ダイマジックの7.1ch対応スタジオ、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部広報理事を担当。
◎Enterprise Seminar #2 最新!Avid Video Solution
〜 Avid NEXIS|EDGE、MediaCentralなど時代の先端をいくAvidの制作ソリューション 〜
3月3日(金) 14:00〜14:30
今後の制作システムを考えるにあたり、避けては通れないキーワードがクラウドではないでしょうか?国内ではようやく完全ファイルベースのソリューションが産声を上げたところですが、海外ではクラウドを活用した作業の効率化、合理化が進んでいます。Avidのクラウドソリューション、サーバーソリューションをご紹介するとともに、Media Composerの最新情報、またMedia composerとPro Toolsとの連携ワークフロー(Pix Mix)をご覧いただきます。Next Stepとしてのシステムのあり方をご体験ください。
講師:西岡 崇行 氏
Avid Technology
グローバル・プリセールス
ビデオ・ソリューションズ・スペシャリスト
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年以上に渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオまで、広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
◎Enterprise Seminar #3 サッカードイツ1部リーグで初のDolby Atmosライブリモートプロダクションを実現
3月3日(金) 14:45〜15:15 ※アーカイブ配信なし
近年発展の目覚ましいAoIP技術の一例として、ドイツのサッカー1部リーグのテレビ番組制作を実例にご紹介します。ドイツで圧倒的な人気を誇る同プログラムでは、コンテンツのさらなる充実と差別化を目的にDolby Atmosでの番組製作が始まっています。毎週ドイツの各地で行われる試合を、国内だけに留まらず世界各国の放送事業者に対して、Dolby Atmosで年間を通じてコンスタントに届けるために採用されたのが、ライブリモートプロダクションという方法です。遠隔地との通信ではある程度の遅延が発生する事は通常避けられませんが、特に生放送の番組制作では非常にシビアな事柄になってきます。今回取り上げるドイツの製作現場では、これをAoIPの技術で如何に解決して実用化へと結びつけているかという事にスポットライトを当てて、ご紹介致します。
講師:数金 千恵 氏
オタリテック株式会社
プリセールスマネージャー
オタリテック株式会社:https://otaritec.co.jp/
◎Day2 第二部(後半3セミナー)
◎Enterprise Seminar #4 Dante's Next Step!大規模システム、Videoとの共存、Dante第2章が始まります!
〜 Dante AVによるVideoとの統合、Dante on Demandによる遠隔地間の通信 〜
3月3日(金) 15:45〜16:15
AoIPの代表として市場に浸透しているDante。ライブの現場設備から、制作システムへの活用まで様々なところでその利便性が認められて普及しています。Danteの次のステップは、Dante AVと呼ばれる映像信号をDante Networkで伝送できるソリューション。映像と統合環境となることで幅広い環境でのDante活用が考えられます。また、従来はLocal Area Networkでの接続であったDanteの遠隔地点間の信号やり取りはDante Domein Managerで実現していますが、さらに大規模なシステムとしてDante on Demandの準備が進んでいます。AoIPの未来形をご覧ください。
講師:川北 敏樹 氏
Audinate
シニアマネージャー、ジャパン
Audinate:https://www.audinate.com/?lang=ja
2018年にAudinateに入社以来、AVoIPのパイオニアであるDanteを日本市場で普及させて参りました。オーディオのみのIPプラットフォームと思われがちなDanteですが、ビデオも本格化してきており、今後はクラウド環境など、さらに進化を続けてまいります。乞うご期待くださいませ。
◎Enterprise Seminar #5What's New Avid Audio Product 2023 for Post
〜 Pro Tools最新情報&最新プロダクトの紹介 〜
3月3日(金) 16:30〜17:00
Pro Toolsの最新アップデート情報やTipsなどを、Postにフューチャーした内容をハンズオンを交えながらご紹介。
講師: Daniel Lovell 氏
Avid Technology
APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト
マネージャー
Avid Technology:https://www.avid.com/ja/
オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
◎Enterprise Seminar #6 ゲームとイマーシブ:なぜイマーシブが求められるのか?
〜 CAPCOMのゲーム制作現場から最新のゲームオーディオ事情 〜
3月3日(金) 17:15〜17:45 ◎抽選会あり
昨年、イマーシブミキシング対応にスタジオをリニューアルし、スピーカーでのDolby Atmos視聴環境を5室備えることとなった株式会社カプコン。ゲームにとってのイマーシブとは?なぜイマーシブで制作するのか?イマーシブによるゲームの革新と進化、インタラクティブ体験の向上、ユーザー・プレゼンス。そこにあるメリットや必然とはどのようなものなのか、実際に現場の先頭に立たれている瀧本和也氏にお話をいただきます。他業界からみても興味深い、エンターテインメントの最先端を行くゲーム業界の動向、考え方を感じていただけるセッションです。
講師: 瀧本 和也 氏
株式会社カプコン
サウンドプロダクション室
サウンドデザインチーム
シニアサウンドエンジニア
株式会社カプコン:https://www.capcom.co.jp/
CAP’S TONE Capcom Soundteam Official Web:https://www.capcom.co.jp/sound/
バイオハザードシリーズ、モンスターハンターシリーズを中心にミキシングエンジニアとしてゲーム開発に参加し、ゲームオーディオ全体のクオリティを支える。近年は特にダイアログについて多くの試みでクオリティアップを担い、ゲーム内の空間演出も担当。多くのイマーシブオーディオミキシングを積極的に行い、ゲームにおけるインタラクティブなミキシングと演出的な表現としてのミキシングの融合を目指し、研究を重ねている。
協賛各社様展示コーナー 〜話題の新製品をお見逃しなく!〜
当日は協賛各社様による最新ソリューション展示を行います。中には、まだ国内初展示となる話題の新製品の姿も!? 次世代を見据えたプロダクトを知り、流行を先取りできるチャンスをお見逃しなく!
以下、展示予定の製品/システムをご紹介いたします。※展示内容は予告なく変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出展ご協力社様(順不同):
・タックシステム株式会社 https://tacsystem.jp/
・オタリテック株式会社 https://otaritec.co.jp/
・Blackmagic Design
昨年発表され、瞬く間に話題となったDante/MADIインターフェイス NTP Technology DAD Core 256が、いよいよ国内初上陸。どこよりも早く、Avid Creative Summit LUSH HUB会場でお披露目いたします!
<展示予定製品>
・ONKIO Acoustics ・Zaor MIZA 88XL
・NeSTREAM LIVEアプリでDolby Atmos再生に対応している機器は
NEWS
2023/02/03
”Cube: Immersive” 8chキューブでの立体音響作品鑑賞会が開催
日本音楽スタジオ協会(JAPRS)賛助会員社 株式会社アコースティックフィールドがRITTO BASEとともに主催する、立体音響の可能性を知るための鑑賞会が開催されます。毎月8日前後(初回は2月11日)に開催され、参加費は無料、予約も不要となっています。
エンジニアやスタジオ運営に関わる方々をはじめ、立体音響に関心の高いみなさまはぜひ参加を検討されてはいかがでしょうか。
内容
Dolby Atmosや360 Reality Audioなどの納品フォーマットに対する音楽制作が増えてきた中、そもそも立体音響とはどの様な音場なのか? 納品フォーマットの枠内での制作では、その限られた空間表現を超えて立体音響の可能性を知ることはできません。
立体音場生成の標準フォーマットである8chキューブ(下層4chスクエア+上層4chスクエアの立方体)スピーカー配置の再生環境で、優れた立体音響作品を鑑賞することにより、立体音場とはどの様なものなのか、またどの様な可能性があるのかを思考し、立体音場そのものを意識した立体音響制作の意義を知る、あるいは、納品フォーマットで制作する上でもその経験が活きる、と考えこの鑑賞会を企画しました。
毎月8日(または8日に近い日)に開催を予定しています。
対象
立体音響作品の制作に携わる方(エンジニア、プロデューサー、ディレクター、A&R)、あるいは興味のある方、好きな方。
作品
様々なジャンルから厳選した立体音響作品
基本的に作品の入れ替えはせず、毎回同じ作品を鑑賞することができます(作品の追加はあります)
鑑賞スタイル
・1名ずつ8chキューブで作品を鑑賞
・鑑賞者はリストの中から1作品を選択
*複数曲を試聴されたい場合、あらためてお並びいただくか、お待ちいただいている方がいらっしゃらなければ続けて鑑賞できます。
開催日
2月11日(土) 13時~18時
予約不要。時間内でご都合にあわせてお越しください
会場
御茶ノ水 RITTOR BASE
東京都千代田区神田駿河台2-1 OCCビルB1
Google Map
入場料金
無料
主催
株式会社アコースティックフィールド
RITTOR BASE
詳細
鑑賞可能な作品など、イベント詳細はRITTO BASEイベントページに掲載
本イベントに関するお問い合わせは、主催者の株式会社アコースティックフィールド、または、RITTOR BASEへ直接ご連絡ください。
Media
2023/01/18
株式会社カプコン bitMASTERstudio 様 / 圧倒的なパフォーマンスと理想的なアコースティック
バイオハザード、モンスターハンター、ロックマン、ストリートファイター、魔界村など数多くの世界的ヒットタイトルを持つ世界を代表するゲームメーカーである株式会社カプコン。そのゲーム開発の拠点である大阪の研究開発ビル。ここにゲームのオーディオを制作するためのミキシングルームがある。効果音、BGMなどを制作するクリエイター、海外で収録されたダイアログや楽曲、それぞれに仕上がってきたサウンドのミックスやマスタリングを行うためのスペースとなるが、そのミキシングルームが内装からの大改修により新しく生まれ変わった。
度重ねた更新と進化、理想のアコースティック
カプコンのbitMASTERstudio が設けられたのは2006 年のこと。ゲームではカットシーンと呼ばれるムービーを使った演出ができるようになるなど、コンソールの進化や技術の進化により放送・映画と遜色たがわないレベルの音声制作環境が求められてきていた時期である。そして、ステレオからサラウンド、さらにはイマーシブへと技術の進歩によりリファレンスとしての視聴環境への要求は日々高まっていく。
こうしたゲーム業界にまつわる進化の中で、カプコンbitMASTERstudio も時代に合わせて更新が行われていくこととなる。PlayStation2 の世代ではステレオ再生が基本とされる中で、DolbyPro Logic 2 を使ったサラウンドでの表現にも挑戦。PlayStation3 /Xbox の登場以降はDolby Digital が使用できるようになり、5.1chサラウンドへの対応が一気に進むことになる。ゲームにおける音声技術の進化に関しては興味が尽きないところではあるが、また別の機会にまとめることとしたい。
2006年にbitMASTERstudioが誕生してから、次世代のスタンダードをにらみ、ゲーム業界の先を見据えた更新を続けていくこととなる。今回のレポートはまさにその集大成とも言えるものである。改めてbitMASTERstudioの歩みを振り返ってみよう。設備導入当初よりAvid Pro Tools でシステムは構築されており、この時点ではDigidesign D-Control がメインのコンソールとして導入されていた。その後、2009 年に2 部屋目となる当時のB-Studio が完成、こちらにもDigidesign D-Control が導入される。2013 年にはA-Studio の収録用ブースを改修してProTools での作業が行えるようシステムアップが行われ、2015 年にはA-Studio のコンソールがAvid S6 へと更新された。
こうして更新を続け、その時点での最新の設備を導入し続ける「bitMASTERstudio」の大きな転機が、2018年に行ったB-studioの内装から手を加えた大規模な改修工事である。ゲームにもイマーシブ・オーディオの波が訪れ、その確認をしっかりと行うことができる設備の重要性が高まってきているということを受け、いち早くイマーシブ・オーディオ対応のスタジオとしてB-stduioが大改修を受けて生まれ変わった。その詳細は以前にも本誌でも取り上げているので記憶にある方も多いのではないだろうか。金色の衝立のようなスピーカースタンドにぐるっと取り囲まれた姿。一度見たら忘れられないインパクトを持つ部屋だ。
この部屋は音響施工を株式会社ソナ(以下、SONA)が行った。この部屋における音響設計面での大きな特徴は、物理的に完全等距離に置かれたスピーカー群、これに尽きるだろう。物理的にスピーカーを等距離に設置をするということは現実的に非常に難しい。扉などの導線、お客様の座るソファー、そもそもの壁の位置など、様々な要素から少なからず妥協せざるをえない部分が存在する。B-studioでは衝立状のスタンドを部屋の中で理想の位置に設置することで完全等距離の環境を実現している。これは、アコースティック的に理想となる配置であり、そこで聴こえてくるサウンドは電気的に補正されたものとは別次元である。この経験から今回のA-studioの改修にあたっても、前回での成功体験からSONAの施工で内装変更とそれぞれのスタジオのイマーシブ化を実施している。
📷 25年に渡りカプコンのサウンドを支えるエンジニアの瀧本氏。ポスプロで培ったサウンドデザイン、音による演出などのエッセンスをゲーム業界にもたらした。
圧倒的なパフォーマンスを求めたスピーカー群
今回の更新は、A-studioおよびそのブース部分である。前述の通りでブースにもPro Toolsが導入され、Pro Toolsでの編集を行えるようにしてあったが、やはり元々は収録ブースである。そこで今回は、ブースとの間仕切りの位置を変更し、ブースをC-studioとしてひとつのスタジオとして成立させることとなった。それにより、A-studioの部屋は若干スペースを取られることになったが、マシンルームへの扉位置の変更を行いつつ、スピーカーの正面を45度斜めに傾けることでサラウンドサークルの有効寸法に影響を与えずに部屋を効率的に使えるような設計が行われた。なお、この部屋は研究開発ビルのフロアに防音間仕切りを立てることで存在している空間である。その外壁面には手を加えずに内部の間仕切り、扉の位置などを変更しつつ今回の更新は行われている。
📷 スタジオ配置がどのように変更されたかを簡単な図とした。間仕切りの変更といっても、かなり大規模な改修が行われたことがわかる。
それではそれぞれのスタジオを見ていこう。まずは、旧A-studio。こちらはDubbing Stageと名称も新たに生まれ変わっている。なんといっても正面のスピーカー群が初めに目を引くだろう。旧A-studioでは、MK社製のスピーカーがこの部屋ができた当初のタイミングから更新されることなく使用されてきた。その際にスピーカーはスクリーンバックに埋め込まれていたのだが、今回はスクリーンバックではなく80 inchの巨大な8K対応TVへと更新されたことで、すべてのスピーカーのフェイスが見えている状態での設置となった。正面に設置されたスピーカーは、一番外側にPMC IB2S XBD-AⅡ、その内側にPMC 6-2、さらに内側にはサブウーファーであるPMC8 SUBが2本ずつ、合計4本。センターチャンネルにPMC 6-2という設置である。
PMC IB2S XBDはIB2SにスーパーローボックスとしてXBDを追加した構成。2段積みで1セットとなるスピーカーである。これはステレオ作業時に最高の音質でソースを確認するために導入された。カプコンでは海外でのオーケストラなどの収録によるBGMなど、高品位な音源を多数制作している。せっかくの音源をヘッドホンやPCのスピーカーで確認するだけというのは何とも心もとない。クリエイター各自の自席にも、Genelec 8020で5.1chのシステムは設置されているが、それでもまだまだスピーカーサイズは小さい。しっかりとした音量で細部に渡り確認を行うためにもこのスピーカーが必要であった。
📷 ダブルウーファー、3-wayで構成されたPMC6-2。PMCのサウンドキャラクターを決定づけているATLのダクトが左に2つ空いているのがわかる。新設計となるスコーカーとそのウェーブガイドもこのスピーカーのキーとなるコンポーネント。
この IB2S XBDが選定されることになった経緯は2019年のInterBEEまで遡ることとなる。この年のInterBEEのPMCブースにはフラッグシップであるQB1-Aが持ち込まれていた。4本の10 inchウーファーを片チャンネル2400wという大出力アンプが奏でる豊かな低域、そして1本辺り150Kgという大質量のキャビネットがそれを支える。解像度と迫力、ボディー、パンチのあるサウンド。文字としてどのように表現したら良いのか非常に難しいところであるが、あの雑多なInterBEEの会場で聴いても、その圧倒的なパフォーマンスを体感できたことは記憶にある。このQB1-Aとの出会いからPMCのスピーカーに興味を持ち、導入にあたりPMCのラインナップの中からIB2Sを選定することとなる。しかし、IB2S単体ではなくXBD付きの構成としたということは、やはりQB1-Aを聴いたときのインパクトを求めるところがあったということだろうか。
📷 PMC QB1-Aがこちら。迫力ある存在感もさることながら、このスピーカーから再生されるサウンドは雑多なInterBEEの会場で聴いても際立ったものであった。ここでのPMCとの出会いから今回の更新へとつながったと考えると感慨深い。
6本のサブウーファーが同時駆動するシステムアップ
📷 天井にも4本のPMC6-2が設置されている。天井からの飛び出しを最低限とするため半分が埋め込まれ、クリアランスとリスニングポイントまでの距離を確保している。
サラウンド、イマーシブ用のスピーカーには、PMCの最新ラインナップであるPMC6-2が選ばれている。当初はTwo-Twoシリーズが検討されていたということだが、導入のタイミングでモデルが切り替わるということで急遽PMC6シリーズの試聴が行われ、PMC6-2に決定したという経緯がある。その際にはPMC6との比較だったということだが、ローエンドの豊かさやボリューム感、スコーカーによる中域帯の表現力はやはり PMC6-2が圧倒したようだ。それにより、天井に設置するスピーカーも含めてPMC6-2を導入することが決まった。天井部分はひと回り小さいスピーカーを選定するケースも多いが、音のつながりなどバランスを考えると同一のスピーカーで揃えることの意味は大きい。この点はスピーカー取り付けの検討を行ったSONAでもかなり頭を悩ませた部分ではあったようだが、結果的には素晴らしい環境に仕上がっている。
📷 音響へのこだわりだけでなく、意匠にもこだわり作られたサラウンド側のPMC6-2専用スタンド。フロントの三日月型のオブジェと一体感を出すため、ここにも同じコンセプトのデザインが奢られている。
サラウンド側のスピーカースタンドは、SONAの技術が詰まった特注のもの。特殊なスパイク構造でPMC6-2をメカニカルアース設置しており、スピーカーのエンクロージャーからの不要な振動を吸収している。スタンドの両サイドにはデザイン的に統一感を持った鏡面仕上げのステンレスがおごられ、無味乾燥なデザインになりがちなスピーカースタンドにデザイン的な装飾が行われている。近年ではあまり見ないことだが「気持ちよく」作業を行うという部分に大きな影響を持つ部分だろう。
サラウンド用のLFEはPMC8 SUBが4本導入された。設置スペースの関係からPMC8 SUBが選ばれているが、実際に音を出して85dBsplのリファレンスでの駆動をさせようとすると、カタログスペック的にも危惧していた点ではあったがクリップランプが点いてしまった。そこで、サブウーファー4本という構成にはなるがそれを補えるように IB2S XBDのXBD部分を同時に鳴らすようにシステムアップされている。結果、都合6本のサブウーファーが同時に駆動していることになり、XBDボックスと同時に鳴らすということで余裕を持った出力を実現できている。6本ものサブウーファーが同時に鳴るスタジオは、さすがとしか言いようがないサウンドに包まれる。
これらのスピーカーは部屋の壁面に対して正面を45度の角度をつけて設置が行われた。従来はマシンルーム向きの壁面を正面にして設置が行われていたが、角度をつけることで多数のスピーカー設置、そしてTVモニターの設置が行われる正面の懐を深く取ることに成功している。そして正面の足元には、そのスピーカーを美しく演出する衝立が設置された。足元をスッキリと見せるだけではなく色の変わる照明をそこに仕込むことで空間演出にも一役買っている。ちょっとした工夫で空間のイメージを大きく変化させることができる素晴らしいアイデアだ。天井や壁面に設置された音響調整のためのパネルはピアノブラックとも言われる鏡面仕上げの黒で仕上げられている。写真ではわかりにくいかもしれないが、クロスのつや消し感のある黒と、この音響パネルの光沢黒の対比は実際に見てみると本当に美しい。影で支える音響パネルが、過度の主張をせず存在感を消さずにいる。
Avid MTRXを中心にシステムをスリム化
📷 Dubbing Stageに導入されているAvid S6 M40は16フェーダー仕様。右半分にはウルトラワイドディスプレイがコンソール上に設置されている。キーボードの左にトラックボールが置かれているのはサウスポー仕様。この部屋を使うエンジニア3名のうち2名が左利きのため民主主義の原則でこの仕様になっているそうだ。
📷 ラックの再配置を行ったマシンルーム。3部屋分の機器がぎっしりと詰まっている。この奥にPMCのパワーアンプ専用のアンプラックがある。
作業用のコンソールに関しては、前システムを引き継いでAvid S6-M40が設置された。これまでは、SSL Matrixを収録用のサブコンソールに使ったりといろいろな機器が設置されていたが、今回の更新では足元のラックを残してそれらはすべて撤去となり、スッキリとしたシステムアップとなった。収録を行う作業の比率が下がったということ、そしてPro Toolsや開発コンソールといったPCでの作業ウェイトが大きくなってきているということが、システムをスリム化した要因だということだ。このシステムを支えるバックボーンは、Avid MTRXが導入されている。これまで使ってきたAvid MTRXはB / C-studio用に譲り、追加で1台導入してこの部屋の専用機としている。社内スタッフ同士での共有作業が中心であったため、機材をある程度共有するシステムアップで運用してきたが、メインスタジオとなるDubbing Stageの機器は独立システムとして成立させた格好だ。
主要なシステムの機器としては、このAvid MTRXとPro Tools HDXシステム、そして持ち込まれた開発PCからの音声を出力するためのAVアンプとなる。開発用PCからはゲームコンソールと同様にHDMIでの映像 / 音声の出力が行われ、これをアナログ音声にデコードするためにAVアンプが使われている。音響補正はAvid MTRX内のSPQモジュールが使われ、PMCスピーカー側のDSPは利用していない状況だ。ベースマネージメント、特に6本のサブウーファーを駆動するための信号の制御や処理がMTRXの内部で行われていることとなる。
同軸で囲む、新設された銀の部屋
📷 Dynamic Mixing Stage - SILVER。GOLDと対となるSILVERの部屋。写真で並べて見るとそのコントラストがわかりやすいだろう。スピーカーはKS Digital、デスク正面には、LCRにC88、サブウーファーとしてB88が合わせて5台設置されている。コンソールはAvid S1が導入されている。
もう一つの新設された部屋である、旧ブースとなるスペースを改修したDynamic Mixing Stage - SILVERをご紹介したい。旧B-StudioにあたるDynamic Mixing Stage - GOLDはその名の通り「GOLD=金」をデザインのテーマに作られている。そしてこちらのSILVERは「SILVER=銀」をデザインのコンセプトとして作られた。ほかの2部屋が黒を基調とした配色となっているが、こちらのSILVERは白がベースとなり音響パネルは銀色に仕上げられているのがわかる。
📷 サラウンド側のスピーカー。音響パネルで調整されたこだわりのスピーカー設置が見て取れる。この音響パネルが銀色に仕上げられており、GOLDの部屋と同様に深みのある色で仕上げられている。
スピーカーから見ていこう。こちらの部屋にはKS Digitalのスピーカーが選定された。GOLDの部屋はGenelec the ONEシリーズ、DubbingはPMCとそれぞれの部屋であえて別々のメーカーのスピーカーが選ばれている。同一のメーカーで統一してサウンドキャラクターに統一感を持たせるということも考えたということだが、様々なキャラクターのスピーカーで確認できるということも別のベクトルで考えれば必要なことだという考えからこのようなセレクトとなってる。また、多チャンネルによるイマーシブ・サラウンド構築において同軸スピーカーを選択するメリットは大きい。特にSILVERのような容積が少なく、サラウンドサークルも小さい部屋であればなおさらである。その観点からも同軸であるKS Digitalの製品がセレクトされている。正面のこれらのスピーカーはSONAのカスタム設計によるスタンドでそれぞれが独立して設置されている。こちらもすべてのスピーカーがメカニカルアース設置され、これだけ密接していても相互の物理的干渉が最低限になるように工夫が凝らされている。物理的な制約のある中で、可能な限り理想的な位置にスピーカーを自然に設置できるように工夫されていることが見て取れる。
SILVERのシステムは、AVID Pro Tools HDX、I/OはGOLDと共有のAVID MTRXが使われている。コントローラーは部屋のサイズからもAvid S1が選ばれている。シグナルのフロントエンドとなるAD/DAコンバーターはGOLDと共有ではなく、それぞれの部屋ごとにDirectout Technologies ANDIAMOが導入されている。このコンバーター部分を部屋ごとに持つことでトラブル発生時の切り分けを行いやすく、シンプルな構築を実現している。
Avid S4へ更新された金の部屋
📷 Dynamic Mixing Stage - GOLD。以前本誌でも取り上げさせていただき、大きな反響があったカプコンにとって最初のイマーシブ対応スタジオだ。
部屋の内装、スピーカーなどに変更は加えられていないが、同時にDynamic Mixing Stage - GOLDのコンソールが同じタイミングで更新されている。これまで使われていたAvid S3からAvid S4へとグレードアップだ。これによりAvid S6が導入されているDynamic Dubbing Stageとの操作性の統一も図られている。やはり、同一メーカーの製品とはいえS3とS6では操作性がかなり異なりストレスを感じることが多かったようだ。S6ならばできるのに、S6だったらもっとスムーズに作業ができたのに、ということがS4へ更新を行うことでほとんどなくなったということだ。ただし、フェーダータッチに関してだけはS6と共通にしてほしかったというコメントもいただいた。制作作業において一番触れることが多い部分だからこそ、共通した仕様であることの意味は大きいのではないだろうか。
📷 今回の更新でコンソールがAvid S4へと更新、カスタム設計の机にユニットが埋め込まれてる。これはスピーカーにかぶらないようにというコンセプトからによるもので、ディスプレイが寝かされていることからも設計のコンセプトが感じられるだろう。
GOLDのAvid S4は製品に付属する専用シャシーを使わずに、カスタム設計となったデスクへの埋め込みとしている。デスクトップのシャシーであるS4は、普通の机にそのまま設置するとどうしても高さが出てしまう。シャシーごと埋め込むというケースは多いのだが、今回はモジュールを取り出してデスクに埋め込むという手法が用いられた。S6ではこれまでにも実績のあるカスタマイズだが、S4でのカスタムデスクへの埋め込みは初の事例である。これは今後スタジオの更新を考えている方にとって参考となるのではないだろうか。
スピーカーでサウンドを確認する意義
📷 デザイン性の高い空間の居住性と、音響のバランスを高いレベルで整えることに成功し、そのコンセプトやここに至る経緯を色々とお話いただいた。GOLDの部屋で実現した理想の音環境をそれ以外の2部屋でも実現できたと語っていただいた。
すべてのスタジオを7.1.4chのイマーシブ対応としたカプコン。これまでにもレポートした検聴用の2部屋と合わせて、しっかりとしたチューニングがなされた7.1.4chの部屋を5部屋持つこととなる。
ゲームではもともとが3Dで作られているのでイマーシブに対しての親和性が高い。どういうことかと言うと、ゲーム(3Dで作られているもの)は映像や中で動くキャラクター、様々な物体すべてが、もともとオブジェクトとして配置され位置座標などを持っている。それに対して音を貼り込んでいけば、オブジェクトミックスを行っていることと一緒である。
最終エンコードを行う音声のフォーマットが何なのか、Dolby Digitalであれば5.1chに畳み込まれ、Dolby True HDであればDolby Atmos。最終フォーマットに変換するツールさえ対応していれば、ゲームとして作った音はもともとが自由空間に配置されたオブジェクトオーディオであり、すでにイマーシブであるということだ。逆にゲーム機から出力するために規格化されたフォーマットに合わせこまれているというイメージが近いのではないだろうか。
そう考えれば、しっかりとした環境でサウンドを確認することの意味は大きい。ヘッドホンでのバイノーラルでも確認はできるが、スピーカーでの確認とはやはり意味合いが異なる。バイノーラルはどうしてもHRTFによる誤差をはらむものである。スピーカーでの再生は物理的な自分の頭という誤差のないHRTFによりサウンドを確認できる。自社内にスピーカーで確認できるシステムがあるということは本当に素晴らしい環境だと言えるだろう。
ゲームにおいて画面外の音という情報の有用性を無意識ながらも体験をしている方は多いのではないだろうか。仮想現実空間であるゲームの世界、そのリアリティーのために重要な要素となるサウンド。世界中のユーザーが期待を寄せるカプコンのゲームタイトルで、そのサウンドに対するこだわりは遥かなる高みを見据えている。
📷 今回の取材にご協力いただいた皆様。左下よりカプコン瀧本和也氏、スタジオデザイン・施工を行ったSONA土倉律子氏、SONA井出将徳氏、左上に移りROCK ON PRO前田洋介、PMCの代理店であるオタリテック株式会社 渡邉浩二氏、ROCK ON PRO森本憲志。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Music
2023/01/11
株式会社サウンド・シティ様 / 時代が求める最大限の価値を提供していく〜新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
麻布台の地において46年間にわたって日本の音楽産業を支え続けてきた「株式会社サウンド・シティ」。前身である「株式会社飛行館スタジオ」時代から数えればその歴史は60年を超えているが、老舗の座に安んじることなく常に時代の先端をとらえ続けてきたスタジオである。この2022年8月には、Dolby Atmos / 360 Reality Audioの両方に対応したイマーシブ・スタジオ「tutumu」(ツツム)をオープン。同社の最新にして最大の挑戦ともなったこのスタジオのシステムや、オープンに至るまでの経緯などについてお話を伺った。
新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」
「サウンド・シティの、ひいては日本のフラッグシップとなるようなスタジオを作ろう」というコンセプトのもと、Dolby Atmosと360 Reality Audio両対応のイマーシブ・スタジオ開設の構想が生まれたのは2021年7月ごろ。ちょうど、同年6月に中澤氏と明地氏が取締役に就任してまもなく、同社の価値を“リブランディング”しようと考えていた時期だという。
リブランディングにあたっては、音楽レコーディング・スタジオとポストプロダクションというふたつの事業を柱として日本の「音」を支え続けてきた同社の存在意義を「よいレコーディングスタジオ、よい映像編集室、そしてよい人材をはじめとして、映像と音楽を作りたい方々に対して技術面で最大限の価値を提供していくこと」(明地氏)と再定義しており、これからの時代に求められる価値を提供することができる新たなフラッグシップ・スタジオ「tutumu」をオープンすることは、サウンド・シティという“進化を止めない老舗スタジオ”に相応しいプロジェクトだったようだ。
折しもApple Musicが空間オーディオへの対応を開始し、アーティストやクライアントからその作品作りに関する相談を受け始めていたというが、しかしそれはまだごく一部の話。音楽におけるステレオの価値も根強い状況で、これほど大規模なイマーシブ・サウンド対応へ舵を切ったことに何か確信はあったのだろうか。
明地氏によると「これまで存在した、オーディオ・ファイル向けサービスのような技術だったらtutumuの開設は決断しなかった。空間オーディオは従来のマルチチャンネルと違って、既存のストリーミング・サービスの中で聴ける。これは確実に浸透する流れだと判断できたので、だったらそれができる部屋を作ろう、と。それも、サウンド・シティの新しい“顔”になるようなスタジオを作ろうと考えました。」とのことだ。さらに同氏は「テクノロジーの進化速度はすごく速くて、スタジオで作ったモニターをヘッドホン / イヤホンで再現できる時代というのが追いかけてくるはず。その先には、音や映像を立体で楽しむ時代が来ると思う。その舞台が車内なのかメタバースなのかはわからないが、これから先は立体の中で作品を作る時代になる」という確信があるという。
マーケットが成熟してから始めるのではなく、将来、誰もが必要とする技術であるという確信に基づいて作られたtutumuは、サウンド・シティだけでなく、まさに日本の音楽スタジオ全体のフラッグシップとなるべく生まれたスタジオと言えるだろう。これには、プロジェクト発足当初からシステムの設計を中心に携わったオンズ株式会社 井上氏も「このタイミングであれば、真似しようとしてもできないスタジオを作れると思いました。そういう意味では、周りがどうということではなく、ここが発信地だという熱い想いでやらせていただきました。」と語っていた。
Dolby Atmos / 360 Reality Audioハイブリッド
tutumuの特長のひとつは、ひとつのスピーカー・システムでDolby Atmosと360 Reality Audioのどちらにも対応できるという点だ。明地氏によると、これからイマーシブ・オーディオの時代は必ず来るという確信はあったというが、将来、主流になるテクノロジーがDolby Atmosなのか360 Reality Audioなのか、それともまったく別のものになるのかはわからないため、将来的にどんな規格にも対応できるスタジオにしたいという想いがあったという。
スピーカー・レイアウトにおけるDolby Atmosと360 Reality Audioの最大の違いは、Dolby Atmosの音場が半天球であるのに対して360 Reality Audioは全天球である点だが、ただ単にDolby Atmosのレイアウトにボトム・スピーカーを足せばよい、というほど簡単にはいかない。映画館での上映を最終的な目的としているDolby Atmosと、音楽作品を前提としている360 Reality Audioでは、Hightスピーカーのレイアウトに対する考え方が異なっているのだ。
Dolby AtmosにおけるHightスピーカーのレイアウトは「半球面上でFrontのLRと同一の線上、かつ、リスニング・ポイントから前後にそれぞれ45°の角度となる位置」となっており、360 Reality Audioは「ITU-Rに準拠した配置の5.1chを上層にも配する」となっている。誤解を恐れずに言ってしまえば、Dolby Atmosはスピーカー・レイアウト全体が半球面になることを重視しており、360 Reality Audioは水平面におけるスピーカー間の角度に重きを置いているということになるだろうか。
「異なるふたつのレギュレーションを同時に満たすためのスピーカー・レイアウトについては、社内でもかなり議論を重ねた」とは日本音響エンジニアリング株式会社 佐竹氏のコメントだが、「tutumuは天井高が仕上げで3m取れる部屋だったため、ハイトスピーカーも含めて球面に近い距離ですべてのスピーカーを配置する計画が可能だった」という。具体的にはDolby Atmosの配置をベースにしつつ、360 Reality Audioにも対応できる形になっているそうだ。
昨今、イマーシブ・オーディオ対応のスタジオ開設が増えつつあるが、その中で必ず話題に挙がるのが天井の高さについてである。佐竹氏は「天井が高くなければできないということはないが、天井は高い方が有利だと思う」とのことで、この点に関しては同社の崎山氏も「天井高が足りない場合、角度を取るか距離を取るかという話になる。そうすると、例えば電気的なディレイで距離感を調整したりすることになるが、実際にスピーカーとの距離が取れている部屋と同じには決してならない」と話してくれた。「新設でこの高さをリクエストされても、物件がない。あったとしても、通り沿いの商業ビルの1Fとか、アパレルのフラッグシップ店舗が入るような高価なところしかない」(井上氏)と言う通り、新しいビルでイマーシブ・スタジオに相応しい物件を探すのは非常に難しい。
その点、tutumuは先にも述べたとおり天井高が仕上げで3m取れており、スピーカーも理想的な配置がなされている。まさに老舗の強み。社屋までもが現在では手に入れられない価値を持ったビンテージ品となっているようなものだ。そして、その恩恵は天井高だけではない。崎山氏によれば、最近の建築は鉄骨造の躯体が多く、軽量化されているため重量が掛けられず強固な遮音層の構築が難しいのだという。「ここは建物が古いので躯体が重く頑丈。すると、天井が高いだけでなく低域の出方もよくなる。スピーカーのセットをガッチリ作れるので音離れがいいんですよね。」(崎山氏)という恩恵もあるようだ。もしかしたら、理想のスタジオを作るためにあえて古き良き物件を探すということも選択肢になるのかもしれない。
時代が求めるPMCのサウンド
📷 tutumu のスピーカー構成は「9.2.5.3」となる。Dolby Atmos 9.2.4 を基本に、360 Reality Audio はTop Center x1、Bottom x3 を追加した 「9.0.5.3」で出力される。 写真右が Front LCR に用いられた「PMC6-2」、左が今回計 14 台導入された「PMC6」となる。
イマーシブ環境においてどのようなスピーカーを選定するかということは極めて重大なファクターだが、tutumuではイギリスのメーカーであるPMCが採用された。Front LCRは「PMC6-2」、Subwooferは「PMC8-2 SUB」、その他はすべて「PMC6」という構成となっており、これらはすべて発売が開始されたばかりの最新モデルだ。工事に先立ち日本音響エンジニアリングのスタジオでおこなわれたスピーカー選定会には、実はこれらのモデルは間に合わない予定だったという。しかし、奇跡的に選定会当日に到着したデモ機を試聴して、「聴いた瞬間、満場一致でこれに決まった」(サウンド・シティ 中澤氏)というほどそのサウンドに惚れ込んだようだ。
「とにかくバランスがいい。特性的にもナチュラルでイマーシブ向きだと思った」(中澤氏)、「本当に音楽的。音の立ち上がりがよく、ちゃんと動いてちゃんと止まるから余韻でドロつかない。ミキサー目線でもリスナー目線でも、どちらで聴いても完璧。これしかないですね、という感じだった」(秦氏)と大絶賛だ。秦氏によれば「イマーシブって全方向から音を浴びるので、どっと疲れたりするんですけど、これはそうした疲れを感じない」のだという。これらの新モデルについては、「そもそも、Dolbyと半ば共同開発のようにして、イマーシブに対応できることを前提に作られている」(オタリテック 兼本氏)とのこと。
オブジェクト・トラックの音像は、従来のチャンネルベースで制作されたものに比べると分離がよいため、低域をすべてSubwooferに任せてしまうとパンを振った時などに定位がねじれるという聴感上の問題が発生する。PMCの新モデルではスコーカーを新たに設計し、アンプの容量も旧モデルの2倍にすることで、各スピーカーがより広い帯域を歪みなく再生できるようにブラッシュアップされているのだ。それはSubwooferの設計にも現れており、秦氏は「いい意味でSubwooferの存在感を感じさせない音。鳴っているときは気付かないが、ミュートすると明らかな欠如感がある。これはお披露目会に来た方々が口を揃えて言ってくれて、勝った、と思いました(笑)」と嬉しそうに語ってくれた。
兼本氏によれば「音が速く歪みがない、というのはPMCが創業以来ずっと追求してきたこと。メーカーとしては、時代に合わせてアップデートしたというよりは、変わらない価値観がにわかに時代のニーズと合致した印象」とのこと。誠実なプロダクト・デザインが正当に評価される時代がやって来たということは、心から喜ばしいことだと感じたエピソードだ。
室内アコースティックへのこだわり
tutumuは、以前は「Sスタジオ」と呼ばれた音楽ミックス / MAコンバーチブルのスタジオを改修する形で施工されている。Sスタジオは紆余曲折ありながらも、最終的にはtutumuと同じ日本音響エンジニアリングが施工を担当したスタジオで、仮設ではあるものの5.1chサラウンド・ミックスもできる部屋だったという。そうした経緯から、音楽ミックスを行う部屋としての下地はある程度整っていた部屋だったが、今回の改修にあたっては前述のスピーカー・レイアウトのほかにも様々な改良が加えられている。
まず、特徴的なのはWideやBottomを含めたFrontスピーカーがすべて正面の壁に埋め込まれていることだ。これは低域の特性を暴れにくくするためで、Subwooferを除いても17本ものスピーカーを使用するtutumuのようなスタジオでは非常に重要な課題となる。また、すべて一体になっているステージをモルタルで作り直すことで、Frontスピーカー5本の特性を揃えつつ、Subwooferとのセパレートも向上させている。HightやRearスピーカーに関してはFrontのようにステージを作ることができないが、なるべくガッシリと設置できるように工夫がされているという。実際に設置工事に入った段階で天井を開けてみると空調用のダクトが通っていたようだが、こちらもほとんど作り直したようなものだという。電気的な調整では補えない、アコースティックな領域で聴こえ方を揃えていくために、マシンルームの扉も入れ替えられ、ブース扉にあったガラス窓も吸音材で蓋をされている。
📷 スタジオ後方に配されたAGS。拡散系の調音材でイマーシブ・システムの課題であるリスニング・ポイントの狭さを解消し自然な音場を生み出すのに大きな役割を果たしている。
また、tutumuを作るにあたって留意された点として、イマーシブにありがちな“リスニング・ポイントが狭い”という音響には絶対にしたくないという意向があったという。音楽ミックスの現場にはミキサーだけでなく、クライアントやアーティストが同席することもあるため、前後3列で聴いても音像が崩れないように配慮されている。また、「音楽を聴いていたら頭も動くし体も動く。そういう自然な動きを許容できるように調整している」(秦氏・井上氏)とのことだ。そうした“遊び”を作るために活用されたのが、日本音響エンジニアリングが開発・販売する「AGS」だ。「もともと音楽ミックスもできるように壁の裏には拡散系の調音材も設置されていたので、それをなるべく活かしながら、LCRスピーカーの間にもAGSに近い拡散体を仕込んで音場のバランスを整えて、さらに調整を重ねている」(佐竹氏)とのことだ。
高い機能性と品質を兼ね備えたPro Tools | MTRX
📷 3枚配されたディスプレイは左からメーター系、Pro Tools、Dolby Atmos Renderer。それぞれ別々のMacにつながっており、Video Hubで切り替えることができる。トラブルがあった時に切り分けが容易になるように、ということのようだ。iPadはPro Tools | Controlがインストールされているほか、iPhoneなどの音源をAir Dropで受け取ってすぐに再生できるようになっている。
tutumuのミキサー・デスクにはTac System「VMC-102 IP Studio Monitor Controller」とMerging Technologies「ANUBIS」が置かれている。VMC-102 IP Studio Monitor Controllerは、従来モデルVMC-102の機能を受け継ぎながら、MADI I/F とDante I/Fを1系統ずつ備え、Danteネットワーク上のルーティングを制御する「バーチャル / ルーティング」機能を新たに搭載した最新モデルだ。片や、Pyramixで有名なMerging Technologies最新のハードウェアであるANUBISも、システムのモニターセクションとなる機能を有している。こちらはDanteと肩を並べるAoIP規格であるRavenna / AES 67に対応しており、Dolby Atmosはもとより、22.2chフォーマットさえも内部でステレオにダウンミックスすることができる。
tutumuではVMC-102 IPをメインのモニターコントローラーとして使用しながら、ヘッドホンアンプのようにANUBISを使用するシステムになっている。スピーカーシステムへのアウトプットとは別系統でANUBISへのソースが立ち上げられており、例えばANUBISに接続されたヘッドホンを着ければ、メインのモニターセクションを切り替えることなくステレオやバイノーラルをモニターできる、ということが可能になるように設計されている。スピーカーへの出力はアナログ、モニターコントローラーへはDante / Ravenna、Dolby Atmos RMUとの接続はDante、音響補正を担うDatasat「AP-25」へはAES/EBU、さらに要所要所ではMADIも使用するなど、tutumuではあらゆる伝送規格を網羅するかのように様々な信号が行き交っている。この複雑な構成を一手にまとめるためにオーディオI/Fとして採用されたのが、Avidのフラッグシップ・モデル「Pro Tools | MTRX」だ。
📷 2台のPro Tools | MTRXはそれぞれInput系とOutput系を受け持ち、SPQカードによる音場補正も担っている。その上に見えるのはAvid最新のシンクロナイザー「Pro Tools | Sync X」。
Pro Tools | MTRXは、モジュール方式の構成を採用することによって高い拡張性を誇る。オプションカードを追加することで、アナログはもちろん、Dante、MADI、AES/EBU、DigiLinkポートなどといった幅広い信号のI/Oとなることが可能だ。井上氏によれば「I/FがMTRXだからこそシステムとして具現化できた」とのこと。tutumuでは2台のPro Tools | MTRXが導入されているが、1台はインプットとDolby Atmos RMUを管理、もう1台はスピーカー・システムへのアウトプットを担っている。また、Pro Tools | MTRXはシステムのI/Oだけでなく、音場補正も担っている。tutumuではDatasat AP-25で主に周波数/位相/時間特性の最適化補正をし、Pro Tools | MTRXのオプションカードSPQも使用して最終的な微調整をおこなっている。
しかし、Pro Tools | MTRX採用の理由は機能性だけではない。秦氏曰く「最初に聴いた時、こんなに違うか、と驚いた。解像度はもちろんのこと、とにかく音のスピードが速い。」と、オーディオのクオリティについても非常に満足している様子だ。また、今回導入されたPMC6-2およびPMC6にはアナログだけでなくAES3の入力もあるのだが、「MTRXのDAはとても信頼できる(井上氏)」ということで、スピーカーへのアウトプットはアナログ伝送が採用されている。これもPro Tools | MTRXのオーディオ品質の高さを窺わせるエピソードだろう。
📷 (左)デスクにはモニター・コントローラーが2台。VMC-102 IPではスピーカー・アウトプット、ANUBISではバイノーラルなどのHPアウトと、それぞれ異なるソースが割り当てられているほか、秦氏と井上氏による「魔改造」によって、360 WalkmixとPro Toolsからの出力をワンタッチで切り替えられるようになっている。(中)DATASAT AP-25 の「Dirac 音場補正機能」で周波数/位相/時間特性の最適化補正を掛けた後、Pro Tools | MTRX の SPQ で微調整をおこなっている。(右)ブース内の様子。写真右に見えるガラス戸がスピーカーの一時反射面になるということで、外側にもう一枚扉を作る形で吸音を施している。
「これからの音楽スタジオのフラッグシップとして相応しいもの ができた。」という tutumu。オフィシャルなオープンに先立っ て行われたお披露目会では、参加したクリエイターたちが創 作意欲を喚起されている様子がヒシヒシと伝わって来たとい う。この勢いを見ると「コンテンツを立体で楽しむ」という 時代は、そう遠い未来のものでもないのではないだろうか。
📷 写真左より、株式会社サウンド・シティ 取締役 明地 権氏、レコーディングエンジニア 秦 正憲氏、取締役 中澤 智氏。
取材協力:株式会社サウンド・シティ、オンズ株式会社、日本音響エンジニアリング株式会社、オタリテック株式会社
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Music
2022/12/28
エイベックス株式会社 avexR studio様 / ワークフローを加速させる、コンパクトに厳選された機器たち。
「エンタテインメントの可能性に挑み続ける。」という企業理念を基に、映像・音楽・テクノロジーのプロフェッショナルが同じ空間で常に交わりコンテンツを生み出していく。これをコンセプトとして2022年夏にavex groupの新たなクリエイティヴ拠点「MARIA」がオープン、本社にあったavexR studioもこちらへ移転し新たに稼働を始めた。今回の移転先となる物件は、元々スタジオとして使用されていたスペースではなくワインセラーやレストランスペースだったとのこと。全く異なる用途のスペースであったわけだが、設計図を作成し始めてから実際の工事に取り掛かるまでが4ヶ月弱という非常に短時間での準備を行い、2Fフロアをすべて改装してパワーアップしたスタジオへと変貌させた。さらに、ここにはグループ会社であるavex creative factoryのスタジオであるMAX studioも併設され、携わるコンテンツの幅が広がっている。今回はこの施設内に移設しコンパクトでありながらも随所にアップデートした新生avexR studioを紹介したい。
パワーアップしたMAスタジオ
今回更新のメインとなるMAスタジオは同じフロアにある映像編集室、多目的スタジオとセットで「avexR studio」と呼ばれている。映画や配信向けDolby Atmosコンテンツや、アーティストのコンサートフィルムといったような映像が関わる音楽系のコンテンツなど、具体的なコンテンツ名が言えないのが非常にもどかしいが「avexR studio」のMA室では誰もが聞いたことがある話題の作品やアーティストの楽曲がDolby Atmosミックスされている。
前回のMA室と同様、コンセプトカラーはこだわりのオレンジがポイントとなっている。スタジオの色基調をオフホワイトとグレーにしてグラデーションをつけることで、前回よりも落ち着いた印象となった。このスタジオで作られるコンテンツは映画などのMAに限らず音楽系のコンテンツも増えてきており、音楽機材も増えたそうだ。スタジオの大きさについては、横幅が若干コンパクトになったが、奥行きは前回と全く同じサイズで設計されている。全体容積としては移転前から80%ほどになったものの、天井高は現在のスタジオの方が高く、スピーカーと作業位置の距離をITU-R基準の1.8mで確保したレイアウトだ。モニタースピーカーを含む機材は既存の設備を流用となった。以前のMA室と音質は大きく変わらないものの、移転したことで音像がタイトになった印象を持つ。コンパクトながらもLFEスピーカーをステレオで配置するシネマ用の配置を取っているが、部屋の横幅が変わったこともあり、低音の鳴り方が感覚に馴染むように試行錯誤しながら修正をしているところだという。
📷 メインスピーカーのGenelec 8350A、ハイトスピーカーのGenelec 8340A、2ch用としてFocal Solo 6 Be。L・Rの下にはサブウーファー Genelec 8360APMが2台設置されている。
Avid S4、厳選されたコンパクトな構成
機材面で大幅にパワーアップされたのが、Avid S4の導入である。以前はコンソールレスでの作業だったが、やはりDolby Atmosなどのイマーシブオーディオを扱うにあたり、特にオブジェクトを多用するセッションの場合はフィジカルで直感的な作業が難しく、パラメータの数値を打ち込むことがメイン作業となってしまって面白みに欠けてしまうことがあったという。コンソールレスで始めたものの、結局はフィジカルコントローラーを各種試して買い足すということに至ったそうで、移転を機に効率的かつ直感的な部分を補うためにコンソールの導入を決意されたそうだ。フィジカル的なコントロールの解決については以前からの課題とされていたようで、イマーシブオーディオコンテンツの作成が本格的に始まった2017年頃から試行錯誤されていたという。
スタジオに導入されたAvid S4コンソールの構成は、Channel Strip Module 8 Faderに加えて、かねてから念願であったJoystick ModuleとExpansion Knob Module、Display Module x2を加えた3 Bay構成である。イマーシブオーディオだからこそ「オブジェクトオーディオにもフィジカルコントローラーを」ということで導入されたJoystick Moduleは、数あるフィジカルコントローラーの中からAvid S4を選択した最重要ポイントの一つである。特にMA作業は映像を見ながらの作業となるため、コンピューター画面に集中することが難しい。モニター画面とコンピューター画面の視点移動は想像以上にストレスがかかる。特に、Dolby Atmosのオブジェクトオーディオ編集はより一層ストレスがかかるが、Joystick Moduleの導入でそれも随分軽減されているそうだ。
📷 コンパクトに収められたAvid S4は着席したままでもすべてに手が届くサイズ感、ヒヤリングポイントからスピーカーまでの高さは1.8mが確保されている。
そして、Avid S6ではなくAvid S4を選択した大きな理由はサイズだという。MAスタジオとしてはかなりコンパクトな筐体となるため、スペース都合を満たすということはやはり大きな要件となる。ただし、サイズ感という問題だけでAvid S1やAvid S3を選択しなかったのは、Avid S4がモジュール式でレイアウト自在な点だ。もちろん、先ほども述べたJoystick Moduleの存在も大きな理由となるが、センターセクションなどのベース構成から好きなユニットを追加選択し、好きな位置に配置できるのでイマーシブオーディオ制作に特化したレイアウトを組み上げられるのがポイントだという。なお、Joystick Moduleはセンターセクション右手前側に配置し、手がすぐに届いて操作できるレイアウトにした。コンパクトなレイアウトに収まったAvid S4は、そのサイズ感のおかげで操作性も十分に補えているという。今回導入されたAvid S4はセンターセクション左手にチャンネルストリップモジュールが配置されているが、Avid S4ならではのノブ部分のチルト構造のおかげで座ったままS4のすべての機能にアタッチできるという。これも作業効率を上げる重要なポイントとなる。
Avid S4で特に気に入っている機能は、センターセクションに集約されたレイアウトだという。ビジュアル・フィードバック性と完全なトータル・リコールにより、セッションごとでAvid S4の各画面の機能やトラックレイアウト、カスタムプラグインレイアウトなど、さまざまなレイアウトを一括でセッションに保存できるため、セッションを開くだけでレイアウトなど様々な設定がすべて読み込まれる。現在編集中のセッションからロールバックして、古いセッションに切り替えるワークフローがたびたび発生するそうだが、そういった時でもAvid S4のトータルリコールのおかげで、細かい設定など再調整することなく即座に作業に入れる点が大きいという。セッションを切り替えるとすぐに作業に取り掛かれるので、別のミックスダウンで気分転換ができることもあるそうだ。
📷 Avid S4を挟んでデスク下のラックにはアナログボード類、とMac Proが収められている。
直感的な作業をパワフルな環境で
MTRXをインターフェイスとしたPro Tools HDシステムは、今回の移転に伴いMac Proを旧型の2013年モデルから最新の2019年モデルへ、HDXカードも1枚から2枚へと増強したことで大幅にパワーアップした。HT-RMUを導入しているが、昨今の映像コンテンツは4Kも多くなってきており、旧型Mac Proでは処理が追いつかないことも多い。また最近のPro Toolsでもビデオエンジンなどをはじめとする機能拡張の動作においてコンピューターのスペックに依存している機能もあるため、新たに導入したMac Proではメモリが96GBという仕様となった。おかげで作業効率が大幅にアップしたそうだ。なお、HT-RMUのほかDolby Atmos Production Suiteも導入されており、音楽性の強いミックスではProduction Suiteを、オブジェクト・トラックを多用する映像の方向性が強いミックスの際にはHT-RMUをとそれぞれ使い分けているそうだ。また、ビデオインターフェイスも4K対応のBlackmagic Design Ultra Studio miniへ更新されている。
📷 デスク下右手のラックにはMTRX、m908などがコンパクトに集約されている。
今回導入されたAvid S4と以前より導入されているMTRXの連携も抜群だという。モニターコントロールに関しては国内導入1台目だというGrace Designのm908を導入しており、このスタジオではアフレコやナレーションだけではなく効果音なども収録するため、ヘッドフォンやミニスピーカーなど様々なモニタ環境を瞬時に切り替えられるようにリモートコントローラーがセットとなったGraceのモニターコントロールを選択した。
MTRXは、Pro Toolsのインターフェイス機能のほかにマトリクスルーターとして稼働しており、MADIで接続されたHT-RMUの音声をMTRXで切り替えている。以前はコンピューター画面上でDADmanをマウスで操作していたが、Avid S4とDADmanを連携し、さらにソフトキーレイアウトをカスタマイズすることで、Avid S4からソース切り替えを可能とした。フィジカルかつ少ないアクションで操作できるようにカスタマイズ可能な機能はより一層直感的に作業に取り組める環境を構築した。
このスタジオでは恋愛ドラマのようなラジオドラマやポッドキャストも制作することもあるという、演出のために作中の効果音をレコーディングすることもあるそうだ。映像ありのコンテンツでは、その映像に寄り添うために音声のミックスで冒険はしにくいところだが、ラジオドラマは映像がないぶん聴き手が自由に想像できるため、オーバー気味な演出をしても違和感も少なく受け入れられるメディア。作り手も思い切ったミックスにチャレンジができる。手がけるラジオドラマはステレオではなくバイノーラルで配信されるため、Dolby Atmosの環境が活きてくる。Dolby Atmosでミックスしたオーディオは最終段でバイノーラルに変換するため、無理なく一層リアリティが増した完パケとなる。特にホラー作品などは特に恐怖感が倍増してしばらくうなされてしまうかもしれない。
発想を瞬発的にコンテンツへ、MAX Studio
📷 アイデアを即時に形にできるよう設けられたMAX Studio。右手の固定窓の向こう側がブースとなる。
ブースを隔ててMA室の奥にレイアウトされたのが「MAX Studio」である。ここではアイデアが浮かんでからすぐに制作作業に取り掛かり、1日で完パケまでできる環境が整えられた。このスタジオはエイベックスの音楽スタジオであるprime sound studio formともプリプロスタジオとも異なるキャラクターで、プロジェクトスタジオとプロスタジオの中間的な存在だという。昨今の楽曲制作で定番になりつつあるCo-Writeもこのスタジオで多く手がけられているそうで、クリエーターの発想を瞬発的にコンテンツへと形を変えることができるよう、ここでは制作の最初から最後まで一気通貫して行える。
MA室とMAX Studioで兼用となっているブースは両側にFIX窓が設けられており、普段は吸音パネルで塞がれている。MAとしてナレーションをレコーディングする際は、MA室側のパネルを外してMA室のTIE LINEを経由する。同様に、MAX Studioでボーカルのレコーディングを行う際にはMAX Studio側のパネルを外し、MAX StudioのTIE LINEを経由する。両コントロールルームに比べてブースの稼働率は低いので、あえて兼用にすることで両側のコントロールルームのスペースを確保した。
📷 ブースは兼用となりMA室とMAX Studioに挟まれたレイアウト。左右には各スタジオへのTIE LINEが設置されている。
天井高4mオーバーの多目的スタジオ
📷 モーションキャプチャースタジオとして活用されるほか、用途を問わず使用される多目的スタジオ。天井面にはトータル16台のOptiTrackカメラが取り付けられている。
約50平米の多目的スタジオは、その名の通り様々な用途を想定した作りになっている。その中でも一番多いケースとされるのが、モーションキャプチャーのスタジオとしての活用だ。天井にはOptiTrackのPrimeシリーズのカメラが常設されている。一方、下部のカメラについては仮設の形態がとられている。このスタジオでは、モーションキャプチャーのほかにグリーンバックでの合成や、YouTube配信といったものから、社内向けのZoom会議などにも使われるため、用途に合わせて暗幕・グリーンバックの有無などが選べるようになっている。
メインで使用されているモーションキャプチャーは、OptiTrackのPrimeシリーズとMotiveが導入されており、主にVTuber用途に使用されている。Motiveで演算されたデータは、カスタムで制作したエンジンによってキャラクターとリアルタイムで合成する。これら一連のリアルタイム処理された映像をそのまま配信することが可能だ。このような環境のスタジオが都心にあることは珍しい。モーションキャプチャーの特性上から広いスペースと十分な天井高が必要となり、その結果多くのスタジオが郊外に集中している。都心部という好立地ならではの制作業務も多いそうで、リモートワークが当たり前になってきている昨今でもこういった立地環境は必要な要素だと実感する。
多目的スタジオ・映像編集室とMA室の連携が取れるよう、音声・映像・サーバーそれぞれが接続されている環境だという。音声はDanteネットワークでスタジオ間を接続し、配信などを行う際に連携して使用されている。映像に関してはフロアの各部屋がSDIルーターに接続されている。例えば、多目的スタジオでVTuberがMotiveでリアルタイムに合成した映像に、MA室やMAX Studioでアフレコをつける、といったようにフロア全体で大きなスタジオとしても活用できる。
映像編集室では、Adobe Premiereを中心とした映像編集機器やCG編集機器が揃えられている。こちらも移転前の広さからおよそ1/3のスペースまでコンパクトにすることができたのだが、これはコロナ禍による制作スタイイルの変化だという。コロナ前は各自スタッフが集まって編集室で作業していたが、各自在宅で映像編集をできるようコンピューターなどの環境を整えた結果、編集室に集まって作業する必要性が薄くなり、必然的にスペースを確保する必要もなくなったそうだ。なお、こちらではモーションキャプチャーのほかにもLyric Videoなどを手掛けたり、エイベックスのYouTubeチャンネルで8月よりライブ配信されている「[J-POP] avex 24/7 Music Live(24時間365日 音楽ラジオ・24/7 Music Radio)」の画面に登場している「KA」とKAの部屋はこちらの編集室で作られたそうだ。部屋の中にある、見覚えのあるラップトップやスピーカーなど、実際の寸法からCGに落とし込まれており、各メーカーの公認も得ているという。
エイベックスの楽曲を24時間365日、ノンストップでライヴ配信する『avex 24/7 Music Live』。
話題のこのコンテンツも、岡田氏が率いるチームが手がけている
イマーシブオーディオもだいぶ浸透し、ワークフローも確立しつつあるが、昔から変わらないフローのもあるという。特に変わらないのが、こまめなセーブとセッションのバックアップだという。こまめなセーブは当たり前になってきているが、コンピューターが高速かつ安定してきているからこそ、基本であるセーブとバックアップを忘れずにしているという。バックアップに関しては、余計に気にされているそうで、セッションデータを3つのHDDやSSDにバックアップするなど冗長化に努めているそうだ。
📷 avex groupの新たなクリエイティブ拠点「MARIA」には地下にクラブスペースもあり、普段は社内の撮影やイベントに使用しながらも、時には海外のTOP DJがシークレットでプレイすることもあるという。アーティストのSNSにもたびたびこちらの部屋がアップされることも多いというこちらのスペースは、なんとメディア初公開だそうだ。DJブースの両脇には日本ではメーカー以外にここにしかないという、Function OneのDJモニタースピーカーPSM318が鎮座しており、フロアには高さ約3mのDance Stackシリーズのスピーカーセットが前後に4発。ぜひともフルパワーの音を体感してみたい。
今後は映像作品のMAのほかに音楽制作へも力を入れていくとのことで、4年前のa-nationのようなDolby Atmos配信も行っていきたいとのことだ。5Gが一般化されたことで通信環境が格段に良くなっていることや、サーバー環境も進歩しているため、以前よりもストレスなく挑めるだろう。また、イマーシブオーディオの中でも今後は360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)向けのコンテンツにも積極的に取り組んでみたいとのこと、どんな作品を手掛けられるのか楽しみである。
📷 エイベックス・エンタテインメント株式会社 レーベル事業本部
クリエイターズグループ NT&ALLIANCE 映像制作ユニット マネージャー
兼ゼネラル・プロデューサー
岡田 康弘 氏
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
Media
2022/12/26
株式会社Cygames様 / 大阪サウンド部 エディットルーム〜妥協ないコンテンツを生み出していく、7.1.4ch可変レイアウト2スタジオ
2011年、第一弾タイトル「神撃のバハムート」を皮切りに、これまで「グランブルーファンタジー」、「Shadowverse」、「プリンセスコネクト!Re:Dive」、「ウマ娘 プリティーダービー」などのゲームタイトルをリリースしてきた株式会社Cygames。その中でも、コンシューマー・ゲーム機向けのコンテンツ制作を主に行う大阪拠点においてDolby Atmos 7.1.4chに対応したスタジオが同時に2部屋開設された。まだまだフォーマットも定まらず過渡期だというゲーム制作のイマーシブ分野において、進取の取り組みが始まった大阪Cygamesサウンド部 エディットルームをご紹介していく。
2つのエディットルーム
大阪Cygames サウンド部エディットルーム(以下、大阪エディットルーム)は梅田中心部、交通アクセスもよく大阪Cygamesの第一拠点の近くに位置する。今回新設された大阪エディットルームはDolby Atmos対応のスタジオが2部屋という構成となり、大阪Cygamesにおけるリスニングスタジオとして機能することになる。Cygamesの東京拠点では、既にエディットルーム(以下、東京エディットルーム)が6部屋稼働しているが、大阪Cygamesで制作中である「GRANBLUE FANTASY: Relink」がサラウンド対応コンテンツとなり、同じようなスタジオの必要性を感じていたことからプロジェクトが開始されることとなった。
現状、スマートフォン向けコンテンツではステレオが基本となっており、コンシューマー機等でのゲームについてはサラウンド対応といったところで、ゲームにおけるイマーシブオーディオについてはどのようなフォーマットがスタンダード化していくのか今後の動向を窺っている状況にあるという。イマーシブオーディオに注目し始めたきっかけはMicrosoftがWindowsとXBOXでDolby Atmosをサポートしたことだったそうだ。コンシューマー・ゲーム機からの視点ではSony PlayStationはHDMIからのイマーシブ系の実出力には対応せず、バイノーラル系の技術で進むなど、大手を振ってこれからはDolby Atmosとは言えない状況ではあるが、現時点ではDolby Atmosがもっともスタンダードに近い存在であり、まずはそれに取り組むことが必要であるとのこと。さらには、Sonyから360 Reality Audioも発表されたため過渡期は引き続きとなるが、新たな規格が登場してくるとそれだけイマーシブオーディオが織りなすゲームの世界がどのように発展するのか期待も高まる。
すでに、5.1chのコンテンツを制作しているが再生環境が整っている家庭はまだ少なく、作り上げたサウンドがプレイヤーに伝わっているのだろうかという歯痒さを感じているそうだ。それでも、イマーシブオーディオという素晴らしいコンテンツを見過ごすわけにはいかないので、5.1ch / 7.1ch / Dolby Atmosを取り入れ妥協することなくゲーム開発に挑戦し続ける。こういった取り組みにも「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンが見えてくる。
📷 エディットルーム A
📷 エディットルーム B
そして、今回竣工したのがこのエディットルームだ。こちらはインゲームでサラウンドを正確にリスニングすることが主な用途となっており、エディットルームA/Bという同じDolby Atmos 7.1.4ch対応の2部屋を設置することで、同時に作業ができるよう運用面での効率化が図られている。なお、エディットルームA/Bでは異なったオペレートデスクが設置されており、ルームAは固定デスク、ルームBは可動式デスクとなっている。ここにエディットルームの個性が隠されており、ルームBのデスクを移動することによりルームAはコントロールルーム、ルームBは収録スタジオのレイアウトに可変することができる。そのため、主な目的はリスニングとなってはいるが、ナレーションなども収録できるシステムを備えており、マイクプリアンプなどアウトボード系の機材も充実したラインナップが用意された。
📷 一見だけすると全く同じ部屋の写真に見えてしまうのではないだろうか、左ページが大阪Cygames エディットルームA、右ページが同じくエディットルームBの様子となる。両部屋をつなぐ窓の位置、そしてデスクとラックの形状をよく見るとお互いが連携している隣り合ったスペースであることがわかる。また、本文中でも紹介した通り、エディットルームBを収録スタジオとして使用できるようにBのデスク・ラックは可動式とされており、ナレーション収録など作業のシチュエーションによっては上図のように役割を変化させて制作を進行することができる仕組みだ。
基準となる音場
東京エディットルーム竣工時、様々なブランドのモニタースピーカーの比較試聴を行い、GENELEC The Onesシリーズを採用した。元々GENELECには高低音が強調されるようなイメージを持っていて、本命のブランドではなかったというが、The Onesシリーズを試聴した際にそのドンシャリというネガが消え、非常に良いイメージに変わったとのこと。また同軸スピーカーならではの定位感も高く評価を得ている。その流れを汲み、大阪CygamesエディットルームでもGENLEC 8331AWが採用される運びとなった。
大阪CygamesのスピーカーキャリブレーションはMTRX SPQスピーカープロセッシングを採用している。PCなどの機材が全て常設であるため、竣工時に日本音響エンジニアリングによる音響調整を行い、サウンド部スタッフ全員が同じ環境でモニタリングできるスタジオを作ることができた。なお、先立って稼働している東京エディットルームではGENELEC GLMを採用して音響調整を行なっており、PCやオーディオI/Fなど機材を持ち込むことが可能で、言わばフリースペースのような感覚で使用できるようになっている。そのため、GLMで手軽にオートキャリブレーションできるというメリットを活かしているが、状況によりリファレンスが変わるため、基準となる音場の必要性を感じていたそうだ。今回の大阪エディットルームではPCほかの機材を常設設備にして音響調整を重要視した理由がここにある。
📷 GENELEC 8331AW、Cygamesのコーポレートカラーであるホワイトのモデルをセレクト、ハイトスピーカーとして天井に吊られている。写真下はGENELEC 7350APM。スピーカーシステムと部屋のサイズを考慮し、8インチのサブウーファーが設置されている。
システムの柔軟性
大阪エディットルームでのメインDAWはOM Factory製Windowsマシンで稼働するSteinberg Nuendoとなっている。ゲームの開発環境がWindowsベースとなるため、Windows用DAWとして安定しているNuendoに信頼感があること、また、Nuendoに備えられた「Game Audio Connect」でミドルウェアのWwiseと連携できることは、膨大な音声ファイル数となるゲームのサウンド制作においては大きなメリットとなる。
一方、東京・大阪の各スタッフが使用しているDAWソフトウェアは多種多様で、スタッフ本人の意向に沿ったソフトウェアをそれぞれ導入しているとのこと。Avid Pro Tools、Apple Logic Pro、Steinberg Cubase、PreSonus Studio One、中にはAbleton Liveを使っているスタッフもいるそうだが、スタジオでの作業用として、また社外とのやり取りのためにPro Toolsは共通項。大阪のサウンド・デザイン・チームでは、ゲームサウンド制作に長年携わり、WindowsでNuendoという環境に慣れ親しんだ方が多く、今回のメインDAWについてもNuendoが採用されたのはごく自然な流れだったようだ。
📷 エディットルームAのカスタムオペレートデスク。ノンリニア編集に適するようフリースペースの広い形に設計されている。正面左手はRUPERT NEVE DESIGNS/SHELFORD CHANNEL、George Massenburg Labs / 2032、Empirical Labs/Distressor (EL-8)、Eventide/H9000 Harmonizerを、右手にはVertigo Sound/VSM-2 Full、SPL/Stereo Vitalizer MK2-T (model 9739)がマウントされている。直接操作することが少ないOM Factory製のDAW用PCやAVID Pro Tools|MTRX などは足元に収納されている。
なお、エディットルームでの中核となっているのがAvid MTRXとなっている。もちろんMTRXはProToolsで使用するイメージが強いのだが、多機能なオーディオルーティングやコンバーターとしての顔を持っており、NuendoをメインDAWとした大阪エディットルームでも中核機材として導入されている。今回の例では、各DAW PCに搭載されているYAMAHA AIC128-DからDanteで出された信号がMTRXに入り、スタジオ内のモニタースピーカー、コミュニケーション、アウトボードへアナログ信号で送信されている。また、持ち込みPCによるオペレートも想定しており、持ち込みPC用I/FにRME Fireface UFX+を設置。Fireface UFX+MTRX間はMADI規格が用いられている。
各サウンドデスクやエディットルームへの信号はDanteで張り巡らされており、スタジオ内でのルーティングはDADmanで行い、システム全体のルーティングはDante Controllerで行う、という切り分けがなされている。メインスピーカーのボリュームコントロールはNTP Technology MOM-BASEを用いてMTRXをリモートしているシステムとなっている。このシステムを実現するためという点でも、DAWを選ばず柔軟なシステムに対応するMTRXが選定される理由となった。
オペレートの多様性
今回新設の大きな要望として「4Kの画面をどこでも映せる、どこの4Kの画面でもどこにでも持っていける」、「どの音をどこでも聴ける」というテーマがあった。そのコンセプトに沿って、映像信号はADDERのKVMで、音声はDanteで、という役割分担が行われ、各サウンド部スタッフのデスクとエディットルームの音声および映像信号をやり取りするシステムが構築されている。すべてのデスクにKVMおよびDanteインターフェースが用意されており、各デスクで作業をしながらエディットルームの音声をリスニングしたり出力すると同時に、4Kの映像も映し出すことが可能となっているわけだ。
なお、その際HDMIにエンべデットされているDolby Atomsの信号をどのように各ルームとやりとりするのかが課題となっているのだが、配管の問題もあり実線を張り巡らせるのは現実的ではない。AVアンプを駆使してアナログ音声をデエンベデッドする構成もあるが、映像と音声のズレが発生しないかなど現在も検証を続けているところだ。また、映像と音声の垣根を超えるDante AV規格も選択肢の一つではあるが、現在の条件下でHDMIからDolby Atomsのチャンネル数を同時に転送することは難しいため、こちらはDante AV規格自体の発展に期待が寄せられる。ほかにも、機能拡張として各デスクでDolby Atomsをリスニングできる構想など、いまも将来に向けてスタジオ自体が成長し続けていると言えるだろう。
シンプルかつ多機能な機材レイアウト
竣工当時からの課題ではあったが、スペースの都合上でマシンルームを設けることができなかった。そこで、起動音が小さい機材はエディットルーム内に収納、スイッチングハブなどの起動音が大きい機材はスタジオ外にあるラックケースへ収納することで解決を図っている。結果的に、主だった機材がすべてスタジオ内で操作が可能で、ステータスなども目視確認ができるというメリットも生まれた。ここ近年の機器の進歩によって抑えられた起動音や、MTRXのオールインワン性を活かし必要最小限の機材構成としたからこそ実現できた機材レイアウトである。また、エディットルームAは常設のデスクとなる為、収録時でもストレスなく機材の操作ができるように手元にアウトボード系の機材が設置されている。メモや台本などを置けるスペースも広く、ノンリニア編集の理想的なオペレートスペースを作ることができている。
📷 起動音を考慮し静音ラックに収納され、スタジオ外に設置されたスイッチングハブ YAMAHA/SWR2310-10G。各エディットルームとサウンドデスク間を繋ぐDanteの信号処理を行う中核として機能している。また、左写真は別途に設けられたフォーリースタジオの様子だ。
施工にあたってはデザイン面も重要な要素となった。コーポレートカラーであるブラック / ホワイトを基調としたスペースからスタジオに入ると、内装にフローリングの床面やダークブルーを用いた落ち着いた空間が演出されている。オペレートデスクやスピーカースタンドもすべてカスタムオーダーとなっており、素材選びの段階から製作が行われたとのこと。特に、壁紙のカラーなどは大阪Cygamesが注力して開発している『GRANBLUE FANTASY: Relink』の空を意識した青が基調にされており、より制作しているコンテンツの世界観に没入して制作を進めることができそうだ。ゲーム開発ではどうしても自席でのデスクワークがメインとなるが、根本にはエディットルームをいっぱい使って楽しんで欲しい、リラックス感が感じられるように、という思いがあり、それがデザインに込められている。スタッフのモチベーションを上げるということも目的として重視されているということだ。
📷 右:株式会社Cygames サウンド部マネージャー 丸山雅之 氏 / 左:株式会社Cygames サウンド部サ ウンドデザイナー 城後真貴 氏
経験豊かなクリエイターによって一貫したクオリティでコンテンツ制作を進める大阪サウンド・デザイン・チーム。そのクオリティの基盤となるスタジオが新設されたことで、制作ワークは一層の飛躍を遂げることになるだろう。もちろん、ゲームサウンドにおけるイマーシブ制作といった観点でもここから数々のノウハウが生まれていくに違いない。ソーシャルゲームのみならずコンシューマー・ゲームの開発やアニメ制作、漫画事業など幅広い分野でコンテンツをリリースする株式会社Cygames。その「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンの通り、妥協ないコンテンツを生み出していくための拠点がここに完成したと言えるのではないだろうか。
*ProceedMagazine2022-2023号より転載
NEWS
2022/11/04
Inter BEE 2022 出展情報〜Avid新ハードウェアや最新イマーシブツールを体験!!
国内最大規模の国際放送機器展Inter BEE 2022に出展します。当社としては、3年ぶりとなるリアル出展。2023年以降を占う制作技術の最新テクノロジー/トレンドを中心に展開いたします。当日ご来場の際は、ぜひ当社ブースへお立ち寄りください。
Inter BEE 2022出展情報
日程:2022年11月16日(水)〜18日(金)
時間:公式WEBサイトでご確認ください。
場所:幕張メッセ ホール4 小間番号4306(ROCK ON PRO)、小間番号 4503(株式会社メディア・インテグレーション)
Inter BEE 公式WEBサイトはこちら>>
Inter BEE 2022では、「ROCK ON PRO」「株式会社メディア・インテグレーション」のふたつのブースを展開します。ROCK ON PROではAvidから発表されたばかりの最新ハードウェアや、最新のイマーシブ制作ツールを体験いただける展示を実施。メディア・インテグレーションのブースでは、iZotopeとPlugin Allianceを中心とした、先進的なオーディオミックス/マスタリングツールの展示と豊富なセミナーをご用意してお待ちしております!
目次
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
-MBOX Studio
-Pro Tools | Carbon Pre
-最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
-MIL=Media Integration Lab紹介
セミナー情報
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
Avid新製品&イマーシブサウンドを体験
AES New Yorkで発表されたばかりのハードウェア新製品2機種「MBOX Studio」と「Pro Tools | Carbon Pre」を展示します。注目の新製品の実機を、最速でお試しいただくことが可能です。そのほか、Pro Tools / Media Composerの最新バージョンやDolby Atmos・360 Reality audioといった2023年の制作を担うツールをハンズオン。これらのツールを使用して制作された実際の楽曲を、バイノーラルで試聴することも可能です。
MBOX Studio
「MBOX」の名が示す通り、Avidから新たに発表されたNative I/OであるMBOX Studio。これまでのMBOXシリーズとは異なり、業務スタジオで使用される様々な機能をコンパクトな筐体に詰め込んだ、本格的なワークフローを可能とするオーディオI/Fです。注目すべきは、そのユーザービリティの高さ。細部まで考え抜かれたプロダクト・デザインにより、個人で本格的なミックス/レコーディングをおこなうユーザーが求める機能を過不足なく凝縮しています。
Inter BEE 当日にはまだ国内出荷前となる新製品を、ぜひ体験してください。
Pro Tools | Carbon Pre
2020年に発売され、HDXチップの内蔵や音楽的なサウンドで話題となったPro Tools | Carbon。高品位な8chマイクプリの拡張を望む声に応え、そのシステムを拡張するために発表されたデバイスがPro Tools | Carbon Preです。Pro Tools | Carbonと合わせて最大3台までカスケードすることで、人気のマイクプリを24chまで拡張可能な上、Pro Toolsからはひとつのデバイスとして操作することが可能です。また、Avid PREと同じプロトコルに対応し、従来のHD I/Oシステムに組み込むことも可能です。
MBOX Studio、及び、Pro Tools | Carbon Preの詳細はこちら>>
最新イマーシブ・オーディオ制作ツール
会場では、Pro Tools/Media Composerの最新バージョンに加え、イマーシブ制作に欠かせないDolby Atmos Production Suiteと360 WalkMix Creatorも、実際に体験していただくことが可能です。いずれのアプリケーションもこの1年間のアップデートによって注目の新機能やアプリケーション間の連携などが追加。さらに使いやすくなった、さまざまな機能を実際にお試しいただけます。
Pro Tools 2022.9の詳細はこちら>>
Media Composer 2022.10の詳細はこちら>>
Dolby Atmos Production Suite / 360 WalkMix Creatorの最新情報はこちら>>
MIL=Media Integration Lab紹介
創造者、クリエイターと共に新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3Dサウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し、実感するためのスタジオであり、空間であるMIL - Media Integration Lab。60本以上のスピーカーを備えたこの空間を会場に再現することはできませんが、実際のイマーシブ楽曲をバイノーラルで聴きながら、写真と映像でその空間を疑似体験していただけるスペースです。この「進化するラボ」を通して、当社の取り組みの一端をご覧いただければと思います。
MIL - Media Integration Labの詳細はこちら>>
MIL - Media Integration Labの技術的な解説はこちら>>
セミナー情報
フォーマットを超えていくMIL STUDIO
完全 4 π音響空間で描く、新たな世界の始まり
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 14:30-15:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
MIL=Media Integration Lab。創造者、クリエイターと新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3D サウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し実感するスタジオであり、空間。Media Integrationが新設した43.2chで実現した完全 4 π音響空間をROCK ON PRO 前田 洋介がご紹介します。
講師:前田 洋介(ROCK ON PRO / プロダクト・スペシャリスト)
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Avid Informatin 2022
2023年の制作をリードするAvidプロダクトのいま
日時:2022年11月16日(水)〜18日(金) 15:30-16:00
場所:小間番号4306 ROCK ON PROブース内
待望の新ハードウェアとなるMBOX STUDIOとCarbon Preを発表したAvid。プロフェッショナルの制作クオリティををパーソナルな環境で実現するMBOX STUDIOが魅せる機能の数々をAvid / Daniel Lovell 氏にデモンストレーションしていただきます。また、Pro Tools | Carbonシステムを拡張させるCarbon PreやPro Toolsの最新バージョン情報など、2023年の制作シーンを担うAvidプロダクトの「いま」をお伝えします。
講師:ダニエル・ラヴェル氏(Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー)
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
iZotope、Plugin Allianceを中心とした特設ブースも展開
ROCK ON PROブースとは別途、株式会社メディア・インテグレーションのブースでは、いま最も高い注目を集める業界標準オーディオレストレーションプラグイン最新作iZotope RX 10に加え、先進のマスタリングツールとして業界をリードするiZotope Ozone 10、さらには2022年より国内取り扱いがスタートしたPlugin Alliance製品を中心に、3日間連続でのイベントやグッズ配布、プレゼント企画を開催予定です。
オーディオ・ワークフローに革新を起こしたOzoneやRXについて、プロフェッショナルの生の声を聞くことができる貴重なセミナーを連日実施。さらに、それらを実際にDAW上で体験できる展示を用意しております。
セミナーの詳細なスケジュールはメディア・インテグレーション MI事業部WEBサイトでご確認ください。
3年ぶりとなるInter BEEへのリアル出展に向けて、みなさまにオフラインならではの体験をしていただけるよう、鋭意準備中です。会期中は感染対策にも万全の注意を払ってお待ちしておりますので、ぜひ、会場へ足をお運びください。幕張メッセでお会いできることを心待ちにしております!
Support
2022/10/17
360 WalkMix Creator™ 最新V1.4.0 リリース情報、11月1日(火)より価格改定
360 Reality Audio制作ツール「360 WalkMix Creator™」の、V1.4.0がリリースされました。待望のプレイヤー機能や、ADM及びMaster ADM形式での書き出しに対応。また、11月からの値上げもアナウンスされましたので、導入をご検討中の方はこの機会をお見逃しなく!
V1.4.0 新機能とアプリケーション - 2022年10月06日更新
・待望のプレイヤー機能、360 WalkMix Playerが登場
360 WalkMix Playerは、360 WalkMix Creatorと共にアプリケーションとして利用できるようになりました。360 WalkMix Creatorに対応しているあらゆる出力フォーマットで書き出されたオーディオを再生できるようになりました。このアプリケーションはプラグインと一緒にインストールされ、スタンドアローンアプリケーションと同じ手順で起動することができます。360 WalkMix Player を使用するには、360 WalkMix Creatorのライセンスが必要です。
・A/B 比較を実行する機能が追加
360 WalkMix Creator プラグインから、A/B 比較を実行する機能が追加されました。「リファレンス」タブから、ステレオ参照ファイルのアンロードとロード、プレイヘッドの調整、LKFS/LUFSの測定と対比、比較のための波形解析が可能です。
・書き出しの形式を追加
ADMおよびMaster ADM形式での書き出しが可能になりました。
・プラグイン内のアップデート通知からリリース内容の確認が追加
プラグイン内にてソフトウェアアップデートを示す通知には、リリースノートページ https:// 360ra.com/release-notes/ へのリンクが表示され、アップデートが自分のニーズにマッチするかどうかを判断できるようになりました。
↑
V1.4.0 安定性の改善 - 2022年10月06日更新
長時間のセッションやプロジェクトで音声が歪む可能性のある問題を修正しました。
いくつかの細かいグラフィック/Ul問題に対処しました。
過去のリリースノートはこちらからご確認いただけます。
https://360ra.com/ja/release-notes/
2022年11月1日(火)より、価格改定も発表!
さらに360 WalkMix Creatorは、2022年11月1日(火)より、価格改定が行われることも発表されました。
2022年10月31日正午までの通常価格:64,900円(税込)
2022年11月1日以降の通常価格:77,000円(税込)
Rock oN Line eStore 販売ページ:
https://store.miroc.co.jp/product/77346
ROCK ON PROでは、360 Reality Audioをはじめ、Dolby Atmosなど各種イマーシブ制作対応スタジオの導入事例も豊富です。下記コンタクトフォームより、お気軽にお問合せください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.Y00XT-zP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.Y00j8ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/360-reality-audio-360-walkmix-creator-proceed2022/#.Y00j_ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22/#.Y00kDuzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22/#.Y00kGOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3/#.Y00kPuzP0-Q
NEWS
2022/09/29
Pro Tools 2022.9リリース!大注目の新機能を多数搭載!!
日本時間9月29日未明、最新バージョンとなるPro Tools 2022.9がリリースされました。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
リリースに先立ち発表されていた「ARA 2 Melodyne統合機能追加」だけでなく、タイムコード・バーンインの位置調整機能、そして、驚きの"AUX I/O"機能など、ミュージック/ポストプロダクションのどちらのユーザー様にとってもワークフローを加速する新機能が追加されています。
年間サポートプランが失効している方も、9/30までの年間サポート再加入プロモを利用して、ぜひ最新のPro Toolsをお試しください。
Pro Tools Intro登場!
Pro Tools Firstに代わる、新たな無償バージョンのPro Toolsです。無償版ながらPro Toolsの基本性能を備え、上位バージョンへのスムースな移行を可能とする「お試し版」としても使える他、この製品の登場により、サブスクリプション期間終了後、機能制限付きながらも作成したセッションファイルにアクセスすることが可能となりました。
Pro Tools Intro基本性能:
最大4Ch入出力(使用システム及びオーディオI/Oに依存)
最大8モノ/ステレオ・オーディオ・トラック(全サンプルレート)
最大4 Auxインプット/ルーティング・フォルダー・トラック
1 x マスター・トラック
最大8 MIDI トラック
最大8 インストゥルメント・トラック
36 エフェクト&インストゥルメント・プラグイン
16-bit, 24-bitまたは32-bit 浮動小数点オーディオ
最大192 kHzサンプルレイト対応
Pro Tools Introと、終了したPro Tools | Firstの違い
Pro Tools IntroはメインとなるPro Toolsと同じコードベースを使用していますので、新機能を含む多くの部分で互換性も維持しています。
Pro Tools Introはセッション・ファイルとしてローカルに保存可能です。
Pro Tools Introは“囲い込み形式”によるプラグイン制限はありません。
Pick Up! 全てのPro Toolsサブスクリプションやトライアルは、期間終了後、この無償版Pro Tools Introとして動作可能となります。機能制限はありますが、ライセンス終了後でも、セッションが全く開けなくなるという心配はなくなります。
ARA 2 Melodyne統合機能追加
Pro Tools編集ウインドウ上で、ワールドクラスのピッチ/タイム・ツール・セットである MelodyneをARA統合して使用する事が可能となりました。
アンドリュー・シェップスが語る Pro Toolsにおける ARA 2 Melodyne 統合機能
Pro Tools - Quick Tips
66からが新規追加されたMelodyneに関するTipsです。
Aux I/O
Pro Toolsソフトウエアで任意のプレイバック・エンジンを選択しながらその他のコアオーディオ・アプリケーション(Zoom, Apple Music, Dolby Atmos® Production Suite等)や追加のオーディオ・ハードウエアにアクセス可能となりました (macOS のみ及びBig Sur以上での対応となります)。
代表的な例としては、プレイバックエンジンとしてHDXを選択しながら、Dolby Audio Bridgeを同時に使用できることでしょう。これにより、従来は同一Mac内でレンダリングをした場合にはHDXカードの恩恵を受けられなかった、Dolby Atmos®制作ワークフローの改善が期待されます。
SoundFlow Cloud Avid Edition がPro Tools Studioで利用可能に
これまで、Pro Tools Flex 年間サブスクリプション、及び、Pro Tools Ultimate永続ライセンスのみで利用可能だった『SoundFlow Cloud Avid Edition』が、Pro Tools Studio 年間サブスクリプション並びにPro Tools Studio 永続ライセンス版でも利用可能となります。
その他の機能並びに改善点
タイムコード・オーバーレイ(またはバーンイン)上でX/Y軸設定が可能となり、ビデオ・ウインドウ内のタイムコード表示位置を微調整することが可能となりました。
マーカー数が、999 から32,000へと増加しました。
クォンタイズ・ツールバー・コントロールが編集/MIDIエディター・ウインドウ上に追加されました。
待望の新機能が多数実装され、ますます便利になるPro Tools。有効なサブスクリプションまたは年間サポートをお持ちのユーザー様は、Avidアカウントからダウンロードが可能です。
年間サポートが切れてしまっている方は、ぜひ、9月末までの9/30までの年間サポート再加入プロモを利用ください。
その他、Pro Toolsシステムに関するお問い合わせはROCK ON PROまでお気軽にお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion/#.YzFu2OzP0-Q
Sales
2022/09/26
【本プロモーションは終了しました】9月30日まで、Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ期間延長!!
※こちらのプロモーションは終了しました。
6月限定で実施されていた「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」のプロモーションが、9月30日まで延長されることが発表されました!リリースされたばかりの最新バージョンであり、待望の追加機能が数多く実装された Pro Tools 2022.6へアップデートする絶好のチャンスです。
4月のラインナップ変更に伴い販売が再開した「永続ライセンス 年間サポートプラン 再加入」ラインセンスを、期間限定でお得に入手できるプロモーションです。Pro Tools 9、または、Pro Tools HD 9 以降のバージョンで、年間サポートプランが失効しているライセンスを最新バージョンへアップデートすることができます。
ぜひこの機会に、新MacBook ProやMac Studioなどの最新の環境にも対応し、機能面でもさまざまな強化が図られているPro Tools 2022.6へのアップグレードをご検討ください!
期間限定Pro Tools Studio & Ultimate再加入版プロモ
期間:2022年9月30日まで
対象:下記のいずれかに該当し、「年間サポートプラン」が失効しているライセンス
• Pro Tools 9以降のPro Tools永続ライセンス
• Pro Tools HD 9以降のPro Tools HD
• Pro Tools Ultimate永続ライセンス
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版再加入
Pro Tools Studio Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥42,570
期間限定特価:¥30,360 (本体価格:¥27,600)
対象:Pro Tools 9以降の「Pro Tools永続版」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Studio 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Studio 2022.4の主な新機能
• 512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
• 豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
• サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
• クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
より詳細な情報はこちら>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版再加入
Pro Tools Ultimate Annual Perpetual Upgrade & Support Plan Electronic Code - GET CURRENT
通常価格:¥91,520
期間限定特価:¥60,940 (本体価格:¥55,400)
対象:「Pro Tools Ultimate永続版」、または、Pro Tools HD9以降の「Pro Tools HD」
Rock oN Line eStoreで購入!>>
Pro Tools Ultimate 2022.6の主な新機能
• Dolby Atmos関連機能の強化(オフライン・バウンス・リレンダリングなど)
• ビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ
• センド・デフォルトをユーザー設定の値に
• MIDIワークフローの改善点
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools Ultimate/Flex 2022.4の主な新機能
• 最大256同時入力
• 最大2048オーディオ・トラック及び1024 Auxトラック
• Avid Complete Plugin Bundle, HEAT及びサウンドライブラリー付属
• Dolby Atmos®, アンビソニックス,フォルダー・トラック, クリップ・エフェクト及び4Kビデオ環境対応
より詳細な情報はこちら>>
Pro Tools 永続版 再加入のアクティベーション方法
1. Avid.comにアクセスし、 右上の「サインイン」リンクより、Avidマスターアカウントにログインします。
2. ユーザーの製品> Register Software With Codeをクリックします。
3. 「ダウンロード・コードを入力」項目に、ご購入いただいたコードを半角英数字で入力し、「Register product」を押します。
4. 「すでにiLok アカウントを持っています」項目に、アップグレード元のライセンスがあるiLok IDを入力し、「このアカウントを使用」を押します。
求められた場合には、そのiLok IDのパスワードを入力して認証します。
5. My Products ページに自動的に切り替わります。Pro ToolsまたはPro Tools | Ultimate 製品の項目から「アップグレードオプションを選択」を押して、アップグレード可能なライセンス一覧を表示させます。
6. Expiration Date/RDL (Upgrade Support Planの期限日=この日までにリリースされたバージョンのPro Toolsが起動できる)
および、System IDを確認して、アップグレード元のライセンスを選択(緑色に反転)します。
*Pro Tools HD 11Bundle, Pro Tools HD with Upgrade and Support Plan 2015などの古いライセンスにはSystem IDの存在しないものがあります。
*ここで選択されたライセンスは削除され、最新ライセンスへ置き換わります。アップグレードプランの有効なライセンスを上書きしないように、十分ご注意ください。
7. AvidアカウントのMy Productsページに、アップグレード元のSystem IDが引き継がれ、新しいUpgrade & Support Planの有効期間が表示されます。(元のライセンスにSystem IDがなかった場合には、新規のSystem IDが作成されます。)
“表示 Software Download Links & Product Details”をクリックして、最新のインストーラーを表示します。必要なものをダウンロードし、インストールします。
8. 指定したiLok ID内のアップグレード元ライセンスは削除され、新しいライセンスがデポジットされます。
iLok License Managerを起動して、最新ライセンスをiLokへダウンロードするか、
iLok Cloudを開いてオーソライズして、完了です。
念願の復活を果たした「再加入」ライセンス。魅力的な数々の新機能はもとより、Macの更新などで最新バージョンが必要だったユーザーにとっては本プロモはまたとないチャンスと言えるでしょう。
Pro Toolsの更新/アップグレードやHDXシステム構築のご相談は、お気軽にROCK ON PROまでお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6/#.YsfjXOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-5/#.YqF9DezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YqF9SOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio/#.YqF9NOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-hdx-chassis-price-change/#.YqF9IOzP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-subscription-previous-version/#.YqF9Y-zP0-Q
Sales
2022/09/01
【期間延長 9/15まで】33%OFF!! Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション!
数々の新機能が実装された最新版がリリースされたばかりのPro Tools Studio。そのPro Tools Studioの年間サブスクリプション版が、期間限定で33% OFFで手に入るサマー・プロモーションが開始されました。従来のPro Tools(無印)に比べかなりの大幅なパワーアップを果たしているPro Tools Studio導入をご検討のユーザー様は、ぜひこの機会をご活用ください!
2022年9月1日追記
本プロモーションが9月15日まで延長されました。次期バージョンでのARA 2への対応もアナウンスされ、ますます便利になるPro Toolsをお得に入手するチャンスです!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-ara2-melodyne
期間限定:Pro Tools Studio年間サブスクリプション・サマー・プロモーション
この夏限定でPro Tools Studio年間サブスクが33%お得に!
期間:2022年8月31日まで
期間延長!9月15日まで
対象製品:Pro Tools Studio 年間サブスクリプション(新規)
通常価格:¥38,830
→プロモ特価:¥26,070(本体価格:¥23,700)
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最新のPro Tools Studio年間サブスクリプションの主な特徴
512オーディオ、512インストゥルメントそして1,024 MIDIトラックを装備し、より大規模なミックス環境を構築
豊富なプラグイン、バーチャル・インストゥルメント及びサウンドライブラリで創造性豊かな音楽制作が可能
サラウンド・サウンド、Dolby Atmos®及びアンビソニックス環境での楽曲制作を実現
クリップ・エフェクト対応の他、より先進的な編集やオートメーション・ツールを用いて作業可能
約25万円相当のInner Circle特典がバンドル
最新版Pro Tools 2022.6のさらに詳しい情報はこちら>>
Pro Tools Studioは従来のPro Tools(無印)の後継にあたるライセンスですが、Dolby Atmosミックスやクリップエフェクトの編集など、従来はPro Tools | Ultimateが必要だったいくつかの機能が使用できるようになるなど、その機能は大幅にアップしています。直近のアップデートではMIDI関連のユーティリティも強化され、イマーシブを志向するコンポーザーにとってもEasy to useなDAWへと進化するPro Tools Studio。
導入のご相談やシステム構築などについても、お気軽にROCK ON PROへお問い合わせください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-6
https://pro.miroc.co.jp/headline/pick-up-pro-tools-studio
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
Media
2022/09/01
【MIL STUDIO技術解説】MIL誕生に寄せて〜鑑賞から体験へ 選択から多様の未来へ〜
チャンネルが少なくなければできないことがある。チャンネルが多くなければ分からないことがある。
オーディオの世界を支配するチャンネルとはいったい?
【技術解説】MIL誕生に寄せて〜鑑賞から体験へ 選択から多様の未来へ〜
中原雅考(株式会社ソナ / オンフューチャー株式会社)
📸 株式会社ソナ / オンフューチャー株式会社
中原 雅考 氏
芸術と工学の融合
スタジオと同じ音で作品を聴いてもらいたい。原音忠実再生といった希望は、多かれ少なかれ音響コンテンツ制作者にとっての願いだと思います。しかし、そのためには、ユーザーもスタジオと同じような環境にスピーカーを設置して作品を試聴しなければなりません。今や時代は多様化し、ユーザーの試聴環境は2chかサラウンドかといった単純な選択肢ではなくなっています。ともすれば、この作品はこのように聴いて欲しいといった制作者の強いこだわりが、ユーザーに対しての不用意な圧力になってしまうかもしれません。本来、作品には自由な表現が与えられるべきだと思いますが、オーディオでは、2ch、5.1ch、7.1.4chなど再生チャンネルの形式によって異なる流儀が要求されてしまいます。そのような制限は、工学が芸術を支配しているような関係にも見えてしまいます。
素晴らしい技術をもったエンジニアがスタジオでつくり出す音は最高です。その素晴らしさを多くのユーザーに伝えたいと思い、スピーカーの設置方法、調整方法、部屋の音響のことなどを様々な場面で伝えてきました。しかしそれは、ユーザーにとっては「高級な鮨屋で食べ方を指導されながらおいしさを味わっている」ような世界かもしれません。どうやら、今一度オーディオと出会った頃のユーザー体験に立ち返る必要がありそうです。工学による芸術の制限を緩和すべく、より一層の芸術と工学の融合を目指して…
誰もが気軽に良さの分かるオーディオ再生とは?
作品やユーザー(聴取者)が主役になるためのオーディオとは?
「モノ」「ステレオ」
Media
2022/09/01
完全4π音響空間で描く新たな世界の始まり。〜フォーマットを越えていく、MIL STUDIO〜
MIL=Media Integration Lab。絶えず時代の流れの中から生まれる、我々Media Integrationのミッション。創造者、クリエイターと共に新しい創造物へのインスピレーションを得るために、昨今の空間オーディオ、3Dサウンド、多彩なフォーマット、様々な可能性を体験し、実感する。そのためのスタジオであり、空間。2021年にオープンしたライブ、配信、エキシビジョンといった皆様とのまさに「ハブ」となる空間「LUSH HUB」に続き、次世代の音響、テクノロジーと体験、共有するための空間としてMILは誕生した。43.2chのディスクリート再生で実現した下方向のスピーカーを備えた完全4π音響空間。研究と体験、そこから得られるインスピレーション。それを実現するためのシステム、音響、これらをコンセプト、テクノロジー、音響など様々な切り口からご紹介していきたい。一つの事象に特化したものではないため、掴みどころがなく感じるかもしれない。しかしそれこそが次のステップであり、新しい表現の始まりでもある。
「4π」での感覚で描かれた音楽を
まずは、MIL(ミル)のコンセプトの部分からご紹介していきたい。長年2chで培われてきた音楽の表現。それは今後も残ることになるが、全く異なった「4π」での感覚で描かれた音楽が主体となる世界が新たに始まる。私たちはそのターニングポイントにあり、このMILは「進化し続けるラボ」として今後誕生するであろう様々なフォーマット、3Dの音響を入れるための器、エンコーダー、デコーダーなど様々なテクノロジーを実際に再生し体験し共有することができる。
そのために、特定のフォーマットにこだわることなく、可能性を維持、持続できる空間として設計がなされた。音響面に関しては、このあとのSONA中原氏の解説に詳細を譲るが、物理的な形状にとらわれることなく、今後進化を続けるように運営が行われていく予定である。スピーカー、音響パネルなどは、簡単に入れ替えられるようなモジュール構造での設計がなされており、かなり深い部分からの変更が可能だ。
また、MILならではの特徴として居住性にこだわった、というところは大きいだろう。各研究施設の実験室、無響室のような環境の方が、より正確な体験が行えるのかもしれない。しかしそのような空間は、まさに「Lab」であり、生み出された作品を「視聴」ではなく「検証」する場という趣である。もちろんそこに意味はあるし、価値もある。しかし、MILでは、作品自体をエンターテイメントとして受け取り、住環境にもこだわりゆっくりと楽しむことのできる環境を目指している。ユーザーの実際に近い環境での「検証」が可能であり、「視聴」を行うというよりコンテンツ自体を楽しむという方向での実験、というよりも体験が可能だ。このあとにも紹介する様々なプロセッサー、ソフトウェアを駆使して、いろいろな音環境でリラックスした環境で様々なコンテンツの視聴を行うことができる。
居住性にこだわりつつも、オーディオ、そしてビジュアルのクオリティーに妥協は無い。そのコンテンツ、作品の持つ最高の魅力を体感するために、最善と思われるオーディオとビジュアルのクオリティーを導入している。オーディオに関しては、水平よりも下方向にもスピーカーを配置した、現時点での音響空間のゴールとも言える4π空間再現による真の360イマーシブ環境を実現している。そのスピーカーにはFocal CIの3-Way Speakerを採用している。多チャンネル、イマーシブの環境では同軸のスピーカーが採用されることが多い。もちろん、2-way、3-wayといったスピーカーよりも物理的に点音源としてオーディオを出力する事ができる同軸スピーカーのメリットは大きい。しかし、設置の条件とサウンド・クオリティーを満たす同軸のユニットがなかったために、MILでは音質を重視して3-Way採用に至っている。スピーカー選定に際しては、ユニット自体の音圧放射の特性を調べ上げ、マルチチャンネルにふさわしいものを選定している。その測定の模様はこれまでの本誌にて株式会社SONA執筆の「パーソナル・スタジオ設計の音響学」に詳しい。
この部分に疑問のある方は、ぜひともMILで実際のサウンドを確認してほしい。イマーシブサウンド以降、立体音響=同軸スピーカー。この組み合わせは正しい回答ではあるが、絶対ではないということを知っていただけるはずだ。ビジュアルに関しても、最新の8K60P信号に対応したプロジェクター、そしてEASTON社のサウンドスクリーンの導入と抜かりはない。最新のテクノロジーを搭載した機材を順次導入していく予定である。多彩なフォーマットの体験の場として、またその体験を通しての学習の場として、あるいは創造の場としても今後MILを活用していく予定である。今後の情報発信、そして様々なコラボレーションなどに期待していただきたい。
📸 右写真にてご紹介するのはMIL STUDIOの設計・施工を手がけた株式会社ソナの中原 雅考 氏。後述となる同氏の技術解説も是非ご覧いただきたい。
43.2ch、4π空間をFocalで包む
ここからは、MILにおけるシステムの特徴についてご紹介していきたい。何はともあれ、この大量のスピーカーが興味の焦点ではないだろうか。スピーカーは水平方向に30度刻みで等間隔に配置される。高さ方向で見ると5層。12本 x 5層=60本。それに真上と真下の2本が加わる。現状のセッティングでは、中下層は水平面のスピーカーのウーファーボックスが設置され、下方向も半分の6本のスピーカーを設置、真下もスタンバイ状況ということで、実際には43chのディスクリートスピーカー配置となっている。それに2本の独立したサブウーファーがある。これで43.2chということだ。
📸 L,C,R chは、上から1000 IW 6、1000 IW LCR UTOPIA、HPVE1084(Low Box)が収まる。間の床にあるのがSUB 1000F(LFE)である。
これらのスピーカーはFocal CI社の最新モデルである1000シリーズがメインに使われている。正面の水平面(L,C,R ch)には同シリーズのフラッグシップである1000 IWLCR UTOPIAが設置されている。Focalではラインナップを問わず最上位モデルにこの「UTOPIA」(ユートピア)というネーミングが与えられる。CI=Custom Install、設備用、壁面埋め込み型ということで設置性重視とも捉えられ、音質が犠牲になっているのでは?と感じられる方もいるかもしれないが、同社が自信を持ってUTOPIAの名前を与えているだけに、このモデルは一切の妥協が感じられない素晴らしいサウンドを出力してくる。
それ以外の水平面と上空のTop Layerには1000 IW LCR 6が採用されている。機種名にLCRと入っていることからもわかるように、メインチャンネルを担当することを想定した3-way+1 Pussive Radiatorを搭載したモデル。Hight Layerには1000 IW 6という2-wayのモデルが設置されている。1000シリーズは、FocalのProfessionalラインで言うところのSolo 6 Be、Twin 6 Beといったラインナップに相当する。同社のアイコンとも言えるベリリウムツイーター、'W'コンポジットサンドウィチコーンを搭載した製品である。すでに高い評価を得ているFocal Solo 6 Beと同等のユニット構成のモデルが1000 IW 6。そう考えれば、そのスピーカー群のクオリティーが想像しやすいのではないだろうか。
📸 L,C,Rch以外のスピーカースタンド。上から1000 IW 6、1000 IW LCR 6、HPVE1084(Low Box)が収まる。
ベリリウムで作られたインバーテットドーム・ツイーターのサウンドは、すでに語られ尽くしているかもしれない。その優れた反応速度、濁りのないピュアな響き、Focalのサウンドキャラクターを決定づけているとも言えるサウンド。そのクオリティーをMILではマルチチャンネル、イマーシブ環境として構築した。Focal CIの1000シリーズは、クローズドバックで厚さはわずか10cm程しかない。その特徴もこのような多チャンネルのスピーカー設置を行う際には大きなメリットとなっている。今後、追加で天井にスピーカーを設置したいといった要望にも柔軟に対応できることだろう。
床下のBottom Layerのスピーカーには300シリーズが採用されている。これは物理的な問題が大きく、300 IWLCR 6がサイズ的に合致したということでこの選択肢となった。この300シリーズは、Focal Professionalで言えばSHAPEに当たるラインナップ。ユニットも同等の製品が使われている。物理的なサイズの制約があったといえ、採用できる限りで最良の選択を行っている。このモデルは300シリーズ内でのフラッグシップとなる。1000 IWLCR 6と比べると一回り以上も小さなモデルだが、ダブルウーファーにより十分な量感のあるサウンドを再生することができる。独立したLFE用のサブ・ウーファーに関してだけは、民生のラインナップであるSUB 1000 Fが採用された。これは、ユニットの整合性を取るための選択であり、Middle Layerのウーファーユニットと同一のサウンドキャラクターを得るための選択である。見ての通り、ユニット自体は全く同一のユニットである。
📸 床下に埋め込まれた300 IW LCR 6。現在は6本が設置されているが、それ以外の箇所もキャビネットは準備されている。
📸 天井に専用設計されたリング状のスピーカーキャビネット。ユニットは1000 IW LCR 6が収まる。
イヤーレベルにあたる、Middle Layerのスピーカーには、全てサブ・ウーファー用のユニットが加えられ、3-way + 1 sub。2.1chシステム的に表記するならば、1.1chのような構成となっている。音色面で支配的になるイヤーレベルのスピーカーユニットに関しては、フルレンジとしての特性を持たせるためにこのような構成をとっている。1000 IWLCR 6で低域が不足するというわけではまったくない。このモデルは、カタログスペックとしても48Hz(-3dB)からとかなりワイドレンジでの再生が可能な製品である。これにサブ・ウーファーを組み合わせることで25Hzからのフラットな特性を持たせることに成功している。
まだまだ、イマーシブ・サウンドで制作されたコンテンツはイヤーレベルに多くの主要なサウンドを配置する傾向にある。5.1chサラウンドなどとのコンパチビリティーや、これまでの制作手法などを考えれば当たり前のことではあるし、主役となるサウンドをあえて高さを変えて配置するということに、今後もそれほど大きな意味が持たされるということは無いだろう。そういったことを鑑みてもイヤーレベルのスピーカーをこのような奢った仕様にするということは間違いではない。
FIR補正、55ch分のパワーアンプ、1300mのケーブル
Focal CIのスピーカーは、全てパッシブである。そのため、このチャンネルと同数分のパワーアンプを準備することとなる。結果、必要なパワーアンプのチャンネル数はなんと55chにものぼった。2chステレオ仕様のアンプで準備をするとしたら28台が必要ということになるが、それほど多くのアンプを設置する場所は確保できないため、主要なスピーカーを4chパワーアンプとして、それ以外をInnosonix MA32/Dという2U 32chアンプを採用することとした。
主要スピーカーとは、イヤーレベルのMiddle Layerのスピーカー群であり、クロスオーバーを組む必要があるそのサブ・ウーファーの駆動用となる。これだけでも24本のスピーカーの駆動が必要であるため、4chアンプをアサインしても6台が必要となった。この6台には、Lab.Gruppen D20:4Lが採用されている。この製品は、アンプ内部にLAKE Processerが搭載されており、クロスオーバー、補正のEQなどをFIR Filterで行うことができる高機能モデルである。クロスオーバーがFIRでできるメリットの解説は専門家に任せることとするが、クロスオーバーで問題となる位相のねじれに対して有利であると覚えておいてもらえればいいのではないだろうか。
📸 Lab.Gruppen D20:4L
それ以外のスピーカーを担当するInnosonix MA32/DもオプションでDSP Processer、FIR Filterを搭載することが可能であり、MILではそれらのオプションを搭載したモデルを導入している。これらのアンプにより、スピーカーの補正はFIRとIIRの双方を駆使することができ、より高度なチューニングを可能としている。また高さごとの各レイヤーのアンプの機種を統一することもできているので、それぞれの音色に関しての差異も最小限とすることに成功している。
📸 Innosonix MA32/D
アンプとスピーカーの接続には、ドイツのSOMMER CABLEが採用された。ELEPHANT ROBUSTという4mm2 x 4芯のOFCケーブルが採用されている。同社の最上位のラインナップであり太い芯線により高い伝導率を確保している。芯線を太くしつつ外径は最低限にすることが重要なポイントであった、引き回しを行うケーブルの本数が多いため、その調整を行うために多くの苦労のあったポイントである。ちなみにMILで使用したスピーカーケーブルの総延長は実に1300mにも及ぶ。
これらのアンプまでの信号は再生機器から、全てDanteで送られる。多チャンネルをシンプルに伝送しようとすると選択肢はDanteもしくはMADIということになる。今回のシステムでは、パワーアンプが両機種ともにDanteに対応していたために、Danteでの伝送を選択した。クリティカルなライブ用途ではないために2重化は行っていないが、ケーブルはできる限り高品位なものをと考え、Cat8のケーブルでマシンラックからアンプラックまでを接続している。また、Dante用のEthernet SwitchはPanasonicのPoE対応の製品を選択。今後のシステム拡張時にも柔軟に対応できる製品をピックアップしている。
Avid MTRXで43.2chを一括コントロール
ここまでで、B-Chainにあたる部分がDanteとパワーアンプ内のDSPで構成されていることをお伝えしてきたが、本システムで一番苦労したのがここからご紹介する、モニターコントローラー部分だ。まず、必要要件として43.2ch(将来的には62.2ch)の一括ボリューム制御ができる製品であることが求められる。これができる製品を考えるとAvid MTRXの一択となる。Avid MTRXのモニター制御部分であるDADmanは、最大64chの一括制御が可能、まさにちょうど収まった格好だ。
そして、MILの環境で決まったフォーマットを再生する際に、どのチャンネルをどのスピーカーで鳴らすのか?この設定を行うのがなかなか頭を悩ませる部分だ。Dolby Atmos、SONY 360Reality Audio、AURO 3D、22.2chなど様々なフォーマットの再生が考えられる。一段プロセッサーを挟んだとしても特定のフォーマットでの再生という部分は外せない要素だ。まずは、SONA中原氏とそれぞれのフォーマットごとにどのスピーカーを駆動するのが最適か?ということを話し合った。そこで決まったスピーカーの配置に対し、各フォーマットの基本となるチャンネルマップからの出力がルーティングされるようにモニターセットを構築していった。こうすることで、再生機側は各フォーマットの標準のアウトプットマッピングのまま出力すればよいということになる。
この仕組みを作ることでシグナルルーティング・マトリクスを一箇所に集中することに成功した。DADman上のボタンで、例えばDAW-Atmos、DAW-AURO、AVamp-Atmos、、、といった具合にソースをセレクトすることし、バックグラウンドで適切にシグナルルーティングが行われる仕掛けとしている。後で詳しく説明するが、再生系としてはDAWもしくは、AVampデコードアウト、SPAT Revolutionのプロセッサーアウトの3種類。それぞれから様々なフォーマットの出力がやってくる。これを一つづつ設定していった。そしてそれらのボタンをDAD MOMのハードボタンにアサインしている。
このようにしておくことでDADmanのソフトウェアの設定に不慣れな方でも、その存在を意識することなくソースセレクトのボタンを押してボリュームをひねれば適切なスピーカーから再生されるというシステムアップを実現している。なお、Avid MTRXはあえてスタンドアローンでの設置としている。もちろんPro ToolsのAudio I/OとしてDigiLinkケーブルで直結することも可能だが、様々なアプリケーションからの再生を行うことを前提としているため、MTRXはモニターコントローラーとしての機能にのみ集中させている。
市販コンテンツからマスター素材まで対応の再生系
📸 プロジェクターはJVC DLA-V90R。「8K、LASER、HDR」と現時点で考えうる最高スペックを持つフラッグシップモデル。EASTONのサウンドスクリーンと組み合わせて最高の音とともに映像にもこだわった。
次に再生側のシステムの説明に移ろう。市販のメディア、コンテンツの再生のためにPanasonic DMR-ZR1(Blu-ray Player)、Apple TVが用意されている。これらのHDMI出力はAV Amp YAMAHA CX-A5100に接続され、このアンプ内でデコードされプリアウトより7.1.4chで出力される。このAV Ampは近い将来STORM AUDIO ISP Elite MK3へと更新される予定だ。この更新が行われれば、更に多チャンネルでのデコードが可能となり、MILのさらなるクオリティーアップへとつながる。このSTORM AUDIOはAURO 3Dの総本山とも言えるベルギー、ギャラクシースタジオ、Auro Technologies社が立ち上げたAV機器ブランドであり、AURO 3Dの高い再現はもちろん、Dolby Atmos、DTS:X pro、IMAX Enhancedといった最新の各種フォーマットに対応している。更に24chものアナログアウトを備え、Dolby Atmosであれば最大11.1.6chという多チャンネルへのデコードを行うことができる強力なAV Ampである。本来は、各スピーカーの自動補正技術なども搭載されているが、MILでは、すでにSONAによりしっかりとスピーカーの調整が行われているのでこの機能は利用しない予定である。このAV Ampの系統では、Apple TVによる各種オンデマンドサービス(Netflix等)の視聴、Apple Musicで配信されている空間オーディオ作品の視聴、Blu-ray Discの視聴を行うこととなる。
📸 映像再生用のPlayerはPanasonic DMR-ZR1が奢られている。4K Ultra Blu-ray対応はもちろん、22.2chの受信(出力時はDolby Atmosに変換)機能などを持つ。
📸 AV ampとして導入を予定しているSTORM AUDIO ISP Elite mk3。Dolby Atmos、Auro 3Dといった市販のコンテンツの魅力を余すことなく引き出すモンスターマシンだ。
もう一つの再生システムがMac Proで構築されたPCからの再生だ。これは各マスターデータやAmbisonicsなどメディアでの提供がなされていない作品の視聴に使われる。現在スタンバイしているソフトウェアとしては、Avid Pro Tools、Virtual Sonics 360 WalkMix Creator™、SONY Architect、Dolby Atmos Renderer、REAPERといったソフトになる。ここは、必要に応じて今後も増強していく予定だ。
📸 Avid Pro Tools
📸 Dolby Atmos Renderer
📸 360 WalkMix Creator™
📸 SONY Architect
📸 REAPER
Dolby Atmos、ソニー 360 Reality Audioに関して言えば、エンコード前のピュアな状態でのマスター素材を再生可能であるということが大きなメリット。配信にせよ、Blu-ray Discにせよ、パッケージ化される際にこれらのイマーシブ・フォーマットは圧縮の工程(エンコード)が必要となる。つまり、Dolby Atmosでも360 Reality Audioでも、マスターデータは最大128chのWAVデータである。さすがにこれをそのままエンドユーザーに届けられない、ということは容易に想像いただけるだろう。Dolby Atmosであれば、Dolby Atmos Rendererの最大出力に迫る9.1.6chでのレンダリング、360 Reality AudioはMILのスピーカー全てを使った43chの出力が可能である(360 Reality AudioはLFEのチャンネルを持っていないため43chとなる)。特に360 Reality Audioの再生は他では体験ができない高密度でのフルオブジェクトデータのレンダリング出力となっている。オブジェクト方式のイマーシブフォーマットの持つ高い情報量を実感することができる貴重な場所である。
REAPERでは、MILの4π空間を最大限に活かす7th orderのAmbisonicsの再生ができる。7th Ambiの持つ4π空間の音情報を43chのスピーカーで再生するという、まさにMILならではの体験が可能だ。現状のセットアップでは、IEM AllRADecoderを使用してのチャンネルベースへのデコードを行っているが、他のソフトウェアとの聴き比べなども行うことができる。この部分もこれからの伸びしろを含んだ部分となる。各フォーマットのレンダリングアウト(チャンネルベース)を一旦7th Ambiに変換して43chに改めてデコードすると言った実験もREAPER上で実施することが可能だ。
それ以外に、Stereo音源の再生のためにiFI Audio Pro iDSDが導入されている。これは、DSD / DXD / MQA / PCM192kHzなど各種ハイレゾ素材の再生に対応したモデル。イマーシブ・サウンドだけではなくステレオ再生にも最高のクオリティーを追い求めたシステム導入が行われている。
スピーカーの仮想化、FLUX SPAT Revolution
📸 視聴空間としてではなく、ラボとして様々なフォーマットの変更を担うのがFLUX:: Spat Revolutionだ。OM FactoryでSPATの動作に最適にチューンされた、カスタムWindows PC上で動作をさせている。実際にMILで利用しているSpat Revolutionのスクリーンショットを掲載しているが、Dolby Atmosの入力をMILの43.2chにアサインしているのがこちらとなる。それ以外にも22.2ch、Auro 3DなどをMILのデフォルトとしてプリセットしている。
この2つの再生系統の他に、Core i9を搭載したパワフルなWindows PCがFLUX SPAT Revolution専用機として準備されている。これは、それぞれの再生機から出力されたレンダリングアウトに対し様々なプロセスを行うものとなる。具体例を挙げるとDolby Atmosであれば、理想位置から出力された際のシュミレーションを行ったりということになる。MILのTOPレイヤーは仰角34度であるため、Dolby Atmosの推奨設置位置である仰角45度とは11度ほど差異が出ている。これをSPAT上で仰角45位置へと仮想化するということである。水平面に関しても、実際に物理的なスピーカーが設置されていない水平角100度、135度という推奨位置へと仮想化することなる。
スピーカーの仮想化というと難しそうだが、シンプルに言い換えればパンニングを行うということになる。SPAT Revolutionでは、このパンニングの方法が選択できる。3Dのパンニングとして一般的であるVBAP=Vector-Based Amplitude Panningに始まり、DBAP=Distance-Based Amplitude Panning、LBAP=Layer-Based Amplitude Panning、SPCAP=Speaker-Placement Correction Amplitude PanningといったAmplitude Pan系のものと、KNN=K Nearest Neighbourが選択できる。これらは今後のバージョンアップで更に追加されていくと見込んでいるのだが、3Dパンニングのタイプを切り替えて聴き比べができるのもSPAT Revolutionならではの魅力だ。水平面であれば、シンプルなAmplitude Panで問題は無いが、3D空間に対しては、垂直方向のパンニング、立体空間に定位させるための係数の考え方の違い、など様々なファクター、計算をどのように行うのかというところに多様なメソッドが考えられており、SPAT Revolutionを用いればこれらの聴き比べができるということになる。更にMILでの実践はできないが、SPATにはオプションでWFS=Wave Field Synthesisも用意されている。
📸 SPATを動作させるOM Factory製カスタムWindows PC
SPAT Revolutionは一般的なChannel-Baseの音声だけではなく、Scene-Baseの音声の取り扱いも可能である。具体的には7th order Ambisonics、バイノーラル音声の扱いが可能ということになる。これらScene-Baseのオーディオデータはさすがに直接の取り扱いというわけではなく、一旦Channel-Baseにデコードした上でSPATの自由空間内で各種操作が行えるということになる。ここで挙げたような3D Audioのミキシングのための様々な考え方は知っておいて損のないことばかりである。今後技術解説としてまとめた記事を掲載したいところである。
映像系統に関しては、AV ampに一旦全てが集約されInputセレクターとしても活用している。選択されたソース信号は、プロジェクターVictor DLA-V90Rに接続される。このモデルは、8k60p信号の入力に対応したハイエンドモデルである。これが、120inchのEaston E8Rサウンドスクリーンに投影される。PCの操作画面はKVM MatrixとしてAdder DDX10で制御され、1画面を切り替えて操作が行えるようにシステムアップされている。
以上が、MILにて導入された各機器である。文章としてはボリュームがあるが、実際にはAV amp以外は全てDanteでの接続のため、あっけないほどシンプルである。一本のEthernet Cableで多チャンネルを扱える、信号の分配など自由自在なルーティングが組めるDanteの恩恵を存分に活用したシステムアップとなっている。各機器がまさに適材適所という形で接続された、まさに次の世代への対応まで整えたと言っていい内容でシステムアップが行われたMILスタジオ。4πの空間再現、音を「MIL」という思いを込め実験施設とは異なった、じっくりと、ゆっくりと音を体験できる場となっている。
【LINK】MIL STUDIOの設計・施工を手がけた株式会社ソナの中原 雅考氏による技術解説
技術解説:MIL STUDIO
*ProceedMagazine2022号より転載
https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2022/#.YxG8QezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-info-2022/#.YxG72ezP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/solution/360-reality-audio-360-walkmix-creator-proceed2022/
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/#.YxG8EuzP0-Q
Post
2022/08/25
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 竹芝メディアスタジオ様 / 〜五反田から竹芝への大規模移転、時代の区切りをいま目の当たりに〜
日本を代表するポストプロダクションであるIMAGICAエンタテインメントメディアサービス。その中でも古い歴史を持つ五反田の東京映像センターをクローズし、竹芝メディアスタジオへその機能を移転した。1951年より前身である東洋現像所 五反田工場としてスタートしてから70年余りの歴史に幕を閉じ、新しい竹芝の地でのスタートとなっている。特に映画の関係者にとっては、聖地ともいえる「五反田のイマジカ」。その施設と設備が竹芝でどのように構築されたのか、弊社で導入のお手伝いをしたMAを中心にお伝えしたい。
五反田から竹芝の新拠点へ
様々な映像関連サービスを提供する株式会社IMAGICA GROUP。その中の株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの本拠地とも言える五反田の東京映像センターの設備を新拠点となる竹芝メディアスタジオへ移転させることとなった。五反田の地では、前身の東洋現像所時代より日本の映画制作における中心地としてフィルムを主軸としたサービスが展開されており、その試写室はまさに日本映画のリファレンスとも言われてきた。
昨今のフィルムでの撮影需要の動向により、五反田ではすでにフィルム関連のポストプロダクションサービスを行っていなかったが、2部屋の試写室は初号上映の場として日々活躍してきた。移転にあたっても試写室の設備を作るということで物件の選定には大きな苦労があったということだ。やはり試写室を作るとなると、十分な天井高を確保できる建屋が必要であり、それ以外の編集、ダビング、MAなどの設備もとなると、移転先を探すだけで数年がかりのプロジェクトになったということだ。移転先が決まってからは、非常にスピード感を持って話しが進んだのだが、まさにコロナ禍に突入したタイミングからの移転作業開始となり、多くの苦労がここにはあったそうだ。
5.1chからDolby Atmos Homeまで、高まるニーズ
📷 3F:MA:303
本記事で中心的にお伝えする303と呼ばれるMA室は、4部屋設けられたMA室のうちの1つでDolby Atmos Homeの再生環境を備えた部屋となる。ほぼ同等のサイズの305は、将来的にDolby Atmosの導入が行えるように準備がなされた5.1chの部屋。304、306は、303や305と比べると少し小さいサイズだが、この2部屋も5.1chサラウンドを備えた部屋となっている。五反田時代も仕込み専用の部屋も含めると4部屋が実際にはあったが、お客様をお招きできる部屋は2部屋しかなかったそうだ。竹芝では304、306は基本的には仕込み作業を行う部屋としているが、お客様をお招きしても問題のない設備となるよう設計されている。また、五反田時代に来客対応ができる5.1chサラウンドの部屋は1室の体制であったが、竹芝では全室5.1chサラウンド対応としたことでかなり柔軟な運用を可能としている。
📷 303室の機器が収まった3本のラック。MacProが4台。それぞれの動機を取るためのSync X、そしてAudio I/OはMTRXが設置されている。Pro Toolsは3Setが導入されているがMTRXは1台とし、MTRXの内部で全てがルーティングされたシンプルなシステム構成となっている。奥のラックにはスピーカーを駆動するためのLab.Gruppen Cシリーズのアンプが収まる。
今回Dolby Atmos仕様の部屋が1室、5.1ch仕様の部屋が3室と、サラウンド仕様の部屋を増強した形になっている。ここには、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとしてサラウンド作品の受注が増加しているという背景がある。放送向けの作品はステレオ中心ではあるが、それ以外にストリーミング向けの作品を手掛ける機会が増えているということ。昨今、ストリーミング各社が製作するオリジナルコンテンツは、5.1ch以上のフォーマットでの制作がほとんどであり、5.1chサラウンドの需要は高い状況が続いているとのこと。実際に303の部屋の稼働は半数程度が5.1ch作品になっているそうだ。お話を聞いた時点ではまだDolby Atmosの作品制作は行っていないということだったが、近い将来に予定されているとのことなので、この部屋からDolby Atmos作品が誕生する日は遠くない。前述の通り、同等の広さを持った305室には天井にスピーカー設置の準備までが行われているため、Dolby Atmosの需要動向次第では2部屋に設備を増強することが容易に行える。303にはDolby Atmos Homeのマスタリングを行うことができるDolby HT-RMU(Home Theater - Rendereing and Mastering Unit)が導入されている。これにより、仕上げまでしっかりとした環境で行うことができる設備となっている。
また、竹芝メディアスタジオでは、予算の関係でダビングステージに入れない場合や、映画のプリミックス作業を受注することもあるそうだ。通常のMA設備よりも広く設計したことにより、五反田の時に比べて劇場との差異を軽減できている。試写室との連携も同じ建屋内で完結できるため、直し作業後の確認などもスムースに行うことができるのは一つメリットと言えるだろう。MA室で仕上げた作品を試写室でチェックし、直しがあればまたMA室に戻る、そんな連携での作業も可能となっている。サラウンド作業についてで見ると、MAとダビングではスクリーンバックのスピーカー、サラウンド側スピーカーのデフューズ・サラウンドという点で再生環境に大きな違いがあるが、これをその環境が備わった試写室との運用連携で解消している。同じ建屋内で効率的にリソースを活用している格好だ。
📷 ナレーション収録からアフレコへの対応も考えられた、大きな容積が確保されたブース。アフレコ時には横並びで4名が入れるように設計が行われている。余裕のある空間なので、カメラを入れての収録など様々な用途での活用も可能だ。
音と純粋に向き合う、隠されたスピーカー
303室のスピーカーにはプロセラ社のモデルを採用、ローボックスと組み合わせて3wayの仕様での導入となっている。このスピーカーは移転に際して新しく導入したものだ。五反田で使っていたMusik RL900Aに慣れたお客様にどのように受け入れられるか、当初不安な部分もあったということだが非常に好評を得られているとのこと。写真を見ていただければわかるように、スピーカーは全てサランネットの裏に設置されておりその姿は普段は見えない。そのため、スピーカーは何を使っているのか?という問い合わせを作業後に受けることが多いということだ。これは「いい音だったので何を使っているのかが知りたい」という評価を裏付ける好意的な質問と言えるだろう。
📷 フロントバッフルに埋め込まれたスピーカーはProcella Audio P8と同社のSubWoofer P15SIの組み合わせての3Way構成。この組み合わせで、5ch全て同一のモデルで平面のサラウンドが設置されている。LFE ch用にはProcella Audio P15が2本、L、Rchそれぞれの外側に設置されている。Dolby Atmos用の天井スピーカーはProcella Audio P8が4本設置されている。写真では分かりづらいが、しっかりとセンターに軸を向けてアングルを付けて天井に埋め込まれている。
なお、スピーカーを隠したのは、スピーカーと向き合って音を聴くのではなく、そこで鳴っている音を純粋に聴いてほしいという思いから、あえて見えないようにしているとのことだ。サラウンドサイドなどでスピーカーがサランネットに隠されている環境はよく目にするが、フロント面も全て隠されているというのは新鮮さを感じる。大型のスピーカーは確かにその存在感が大きい。隠すことで音に集中してもらうという発想は今後も各所で取り上げられそうな印象を受けた。
プロセラに組み合わされるアンプは、Lab.Gruppenが採用されている。LAKEプロセッサーによるスピーカーチューニングが行えるということもあるが、サウンドのキャラクターがシャープで立ち上がりの良いサウンドだということもMAの作業には向いているということだ。やはり、余裕を持ってスピーカーを駆動するということを考え、アンプは出力的に一回り大きな容量のモデルを選定したということだ。
シンプルさと柔軟性を両立させるS6 + MTRX
📷 32Fader仕様のAvid S6カスタム。机面に対してアームレストがフラットに収まるようにカスタムデザインのデスクが用意されている。PC DisplayはAdder DDXにより、どの画面からも任意のPCを操作することができるように設計されている。
コンソールは、Avid S6が採用されている。これまではSSL Avantが使われていたが、移転に際しAvid S6の導入となった。2マン〜3マン体制での作業が多いということで、レイアウト機能、スピル・フェーダー機能といったフェーダーの並び替えにおいてAvid S6が持つ高いカスタマイズ性に注目していただき導入となった。複数のDAWをまたいで制御が行えるAvid S6は、ハリウッドで鍛え上げられた複数のエンジニアが並んで作業をするということに対して、様々な機能を持って応えてくれる。フェーダーのみの列を作ったり、必要とされる部分に機器を備えカスタマイズされた仕様となっている。このような盤面の構成の柔軟性もAvid S6がモジュール構造だからこそ実現する美点。必要なモジュールを必要な箇所に設置してセットアップができるようになっている。
また、3人目のエンジニア用にAvid Artist Mixも用意されている。Avid S6での作業も可能だが、独立したコントローラーで自由に作業を行いたい際には、Artist Mixも使えるという作業に柔軟性を持たせるための導入となっている。Dolby Atmos用のJoystickは、好きな場所に持ってきて操作ができるように独立したボックスに納められた、ステレオ作業の際には卓の後ろに隠しておけるコンパクトなサイズのものだ。
📷 コンソール左側のアシスタントデスクには、ヘッドフォンモニター用のtc.electronics BMC-2、Grace Design m908のコントローラーVTRリモコンなどが並ぶ。ダバーを操作したり、Dolby Atmos RMUを操作したりといった作業はこちらのデスクで行うことが多い。
📷 コンソールの左側は、3人目のエンジニアが来た際にAvid S6と切り離して作業ができるよう、Avid Artist Mixが設置されている。併せて個別でのヘッドフォンモニターができるようにtc.electonics BMC-2がここにも用意されている。
システムのバックボーンはAvid MTRXが受け持っている。3台のPro Toolsが常設されているが、1台のAvid MTRXでそのシステムは完結している。モニターコントロール部分は、全MA室のシステムを極力統一したいということもありGrace Designのm908が導入された。Avid MTRXはDAWシステム間のシグナル・ルーティングを受け持ち、最終段のモニターコントロールはGrace Design m908という流れだ。機器の収まったマシンルームの写真をご覧いただければ感じられる通り、複数のDAWが含まれるシステムでありながらも、非常にシンプルかつコンパクトにそれらがまとまっていることがご理解いただけるだろう。
VTRは、HDCAM SR 2台がMA用として設置されている。納品物としてVTRを求められるケースはかなり減ってきているということだが、まだアーカイブ、バックアップとしてテープが欲しいと言われることも多いということだ。2台のVTRはVikixのVideo Routerで信号が切り替えられるようになっており、全てのMA室から共用で利用できるように設計されている。
集約された機能がメリットを生む
ここ、竹芝メディアスタジオには大規模なサーバーシステムが導入され、MA室からもそのサーバーへ接続できるようになっている。基本的に持ち込まれるデータが多いということもあり、サーバー上での作業は行わず編集、試写室、QCとのデータの受け渡しで活用しているとのことだ。なお、編集〜MA〜QCというポスプロ作業一式での作業を受ける作品が多いため、サーバーを介してのデータの受け渡しはかなり頻繁に行われている。五反田時代は建屋が別棟だったこともあり、ワンストップで作業を請け負っていたとしても、編集にはお客様が立ち会うがMAはお任せ、というケースが多かったが、竹芝に来てからは、フロアを移動するだけということもあり、MAにもお客様が立ち会われる機会が増えているということ。これは移転で機能が集約されたことによって出現したメリットの一つだとのこと。
これらのシステムは、かなり多くの部分が五反田からの移設で賄われている。アウトボード類、VTR、DAW用のPCなど移設対象の機器は多岐にわたったのだが、昨今の事情もありつつ、移転に際して非常に苦労の多かったのが「稼働を損なうことなく移設をどのように進めるか」であったという。そのため、スタジオ自体のダウンタイムを最低限に留めつつ新社屋への移転を行うために段階的な引っ越しが行われた。全ての機器を新設で賄うことができれば良いのだが、なかなかそのようなわけにはいかない。竹芝で五反田の機材以外の部分を仕上げ、五反田のシステムから竹芝へ機材を移動し、動作確認を行って即時に稼働させる。そのような段取りが部屋ごとに組まれたそうだ。
竹芝メディアスタジオ-フロアガイド
7フロアに広がる、大規模なポスプロ設備。カラーグレーディング&編集、スクリーンを使ったカラーグレーディング、オフライン編集、メディアサーバー室など様々な設備が一つのビルの中に整っている。広々としたロビーや多くのミーティングスペースなども設けられており先進的な印象を与える空間も多いが、その中でもサウンドに関連する設備をダイジェストでご紹介したい。
●1F:第1試写室 / 第2試写室
📷 1F:第1試写室
📷 1F:第2試写室
100席という中規模なシネコンスクリーンクラスの座席数を備えた第1試写室。4K DLPのプロジェクターと、35mmのフィルム上映が可能な設備を備える。スクリーンはスコープサイズで横幅8.4m。第2試写室は、Dolby Cinema (Dolby Vision + Dolby Atmos)の再生に対応した設備を備えた試写室。Dolby Cinema対応のカラーグレーディング室としても活用される、ハイスペックな試写室である。音響面もDolby Atmosへの対応とともにDTS:Xへも対応。最先端のテクノロジーが導入された51席の試写室である。
●3F:ダビング
📷 3F:ダビング
📷 3F:ダビング
映画館で上映されるコンテンツのミキシングに対応したスクリーンと、デフューズサラウンド仕様のダビングルーム。主には劇場予告編のミキシングが行われている。スピーカーとアンプは試写室と同じメーカーの製品に揃えられ、サウンドキャラクターの差異が最低限になるように設計が行われている。同規模の設備が2室用意されている。
●3F:MA
📷 3F:MA
4室が設けられているMA。全ての部屋が5.1chサラウンド対応である(うち1部屋はDolby Atmos Home対応)。ネットワークでの社内サーバーへの接続により、各編集室、試写室とのデータの連携もスムーズになっている。部屋ごとの設備を出来得る限り統一することで、エンジニアの機器操作に対する負担を軽くするとともに、部屋ごとのサウンドキャラクターの統一を図っている。
●6F:QC
📷 6F:QC
作品が完成したあとのマスターデータのチェックを行う設備である。ハーディングチェックなどにとどまらず、映像の影の有無、カット、編集のミス、音声のノイズ、音量のばらつきなど、機械では判断できないような部分までも要望に応じてチェックが行われる。Dolby Atmos / 4K HDRに対応した部屋が2部屋、5.1ch対応の部屋が3部屋。合計5室のQCルームがある。
様々な苦労が、裏にはあった五反田から竹芝への大規模な移転。そしてそれに伴い行われた様々なチャレンジ。新しいシステム、部屋、音環境、まさにこれから新しい時代がスタートすることを感じさせる大規模な移転である。これから映画の聖地となっていくであろう試写室、Dolby Atmosをはじめ最新メディアに対応したMA、一つの時代の区切りをいま目の当たりにしている、そう感じさせるものであった。
*ProceedMagazine2022号より転載
Post
2022/08/19
株式会社東京サウンド・プロダクション様 / 〜Avid S4 最大サイズの24フェーダーを誰もが扱いやすく〜
半世紀を超える歴史を持ち、企画・制作・撮影・編集・MA・効果選曲等と、映像に関わるすべてを「ワンストップ」で提供できる総合プロダクションとしての地位を築いている「東京サウンド・プロダクション(TSP)」。2019年の機材更新にあたりFairlight EVOに代えて、同社初の大型コントロールサーフェスとなるAvid S4を導入した『MA-405』について、同社ビデオセンター MA課 テクニカル・マネージャー / ミキシングエンジニアの大形省一氏と同 チーフミキシングエンジニアの川﨑徹氏にお話を伺った。
積極的に取り入れられるテクノロジー
テレビ朝日グループの一員である株式会社東京サウンド・プロダクション(以下、「TSP」)は、1963年に放送局における「音響効果集団」からスタートしている。今や、映像に関わるすべてをワンストップで提供できる総合プロダクションとなった同社だが、2017年には同じグループ企業である株式会社ビデオ・パック・ニッポンと合併し、放送技術に関わる分野、コンテンツ制作、販売という分野にも事業活動を広げている。テレビ朝日系列のものだけでも、地上波、BS、CS、YouTubeなどのコンテンツ制作を請け負っており、また、他局の番組制作や企業PV、自社制作コンテンツなど、さまざまなクライアントからの期待にまさに「ワンストップ」で応え続けている。
TSPのもうひとつの大きな特徴は、最新のテクノロジー / ソリューションに果敢にチャレンジし、それらを積極的に取り入れていこうという強い気概であるという。西麻布・六本木周辺に3拠点を構える同社だが、すべての拠点にAvid NEXISもしくはISISが導入されてネットワークサーバーで繋がっており、どの拠点のどのスタジオからでも任意のデータにアクセスできるだけの環境を整えているとのこと。拠点間を跨いでの制作であっても、データを入れたHDDを持ち歩くようなことはまずないようだ。最近も、コロナ禍という状況の中でクライアントの安全とスムーズな制作を両立するべく、異なるスタジオ間で遅延なくCue出しや収録が可能になるようなシステムを開発中とのこと。若手の層が厚いピラミッド型のスタッフ構成も、こうした姿勢を推進している様子だ。
そんなTSPの旗艦スタジオとも言える『MA-405』には、2021年の更新を機にAvid S4が導入されている。同社初となる大型コントロール・サーフェスの導入に至った経緯と、約半年間の使用感などを伺った。
コンソールミックスからDAWミックスへ
株式会社東京サウンド・プロダクション ビデオセンター MA課 テクニカル・マネージャー / ミキシングエンジニア 大形省一氏
株式会社東京サウンド・プロダクション ビデオセンター MA課 チーフミキシングエンジニア 川﨑徹氏
RockoN(以下、R):『MA-405』は以前はFairlight EVOを使用していたというお話でしたが、これまでのMA機材の変遷を伺えますか?
川﨑:『MA-405』はビデオ・パック・ニッポンの方で運営していたスタジオだったんですが、移設時点ではFairlight EVOのシステムで動いてました。メインのツールとしてはFairlightの稼働率が高く、Pro Toolsはサブ機という状態が長かったです。『MA-405』に関しては一体型のEVOだったので話が別ですが、基本的にはDAW + コンソールというシステムがメインでした。
R:3拠点で9部屋とのことですが、ほかの部屋でコンソールはどんなものをお使いなのでしょうか。
川﨑:SSLが中心で、C300、C200、 現在はC10HDが一番多いです。また、Avid S5 Fusionが入っているMA室も2部屋あります。
大形:Fairlightもまだあるので使えるといえば使えるのですが、現在はメインDAWはすべてPro Toolsです。
川﨑:2017年の合併くらいのタイミングから、「極力Pro Toolsに移行しましょう」という方針で。5年くらいかけて移行しまして、いまはもうほぼPro Toolsです。
R:Pro Tools + SSL というシステムが多いのでしょうか?引き続きミックスはSSLで?
川﨑:ミックスはPro Toolsの中でやってしまうことが多いですね。コンソールはHUI コントローラーとしての側面が大きいです。FairlightとPro Toolsを両方使っていたという状況もありまして、FairlightのみのEVOのようなシステムですと2台をうまく使うことが難しい部分が出てきました。FairlightとPro Tools両方を使う上で、DAWはDAW、コンソールはコンソールで、と切り分けて使うようなシステムで今まではやってきました。
テープ時代の終わりとPro Toolsへの移行
R:おふたりはFairlight歴は長かったんでしょうか?
大形:はい。Fairlightはやっぱり映像系のワークには強かったですね。今でこそ納品物がデータになってきていますが、昔は絶対テープでしたので。テープ・コントロールはやはりFairlightが強かった。Pro Toolsも9pinコントロールはありますけど、Fairlightの操作性に比べると若干劣るところがあったのは否めないですね。
川﨑:ただ、移行に関してはそれほど難しくなかったと思います。序盤こそ、編集の感じが違うとか手癖でうまく動かないとかありましたけど、同じDAW同士、似た点を見つけたりしながらうまく移行できたと思います。
R:合併前からEVOが稼働していた『MA-405』ですが、今回 Avid S4に更新したきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
川﨑:EVO自体はまだまだ稼働できたんですが、サポートが終了すること、『MA-405』以外の部屋がPro Tools + SSLのためこの部屋だけが孤立してしまうのを避けたかった、というところが大きいです。合併前のTSPからいた者などはすでにPro Toolsに完全に移行していたので、そういう人たちが使いづらいという状況になってしまうので。
R:入れ替えに当たっては色々と候補を上げて悩まれたのでしょうか?最初からAvidのサーフェスを念頭に置いていましたか?
川﨑:ほかのMAの部屋はSSL C10HD + Pro Toolsが多いので、合わせて同じようなシステムにするという案もありましたが、部屋のサイズ感やシステムを鑑みて、SSLとはまた別のものを導入する余地があるのではないかということが話に挙がりました。『MA-405』は当社のスタジオの中でも上ふたつに当たる大きな部屋なんです。そのため、フラッグシップとしてメインを張れるスタジオにしたい、という気持ちがありました。当社として新しいソリューションにチャレンジするという意味でも、ほかの部屋と同じコンソールではなく、大型コントロールサーフェスの導入に踏み切ってもよいのではないか、という意見が多く上がっていたんです。
📷 MA-405はTSPの持つMAスタジオの中でも「上ふたつ」に入る大きさを持ったメインのスタジオ。今回の更新でFairlight メインDAWもFairlightからPro Toolsへ完全移行した形だ。
使用感にこだわった構成
R:『MA-405』のAvid S4は24フェーダー / 5 フィートという、S4としては最大のサイズです。やはり、あの規模のフェーダーやコントローラーは必要ですか?
川崎:はい。ドラマとか映画のコンテンツでは、複数人が横並びでフェーダーを握ります。その時に小さいものをいくつも並べるよりは、コンソールと同じサイズのもの1台で作業ができるようにした方がよいという判断です。また、Avid S4はモジュール構成ということもあり、24フェーダー(チャンネルストリップ・モジュール x3)あれば、どこかのモジュールに不具合があっても位置を入れ替えれるだけで作業が続行できるというメリットも考えてこの構成になりました。
R:Avid S4はディスプレイモジュールにも対応していますが、今回導入されなかったのは理由がありますか?
川崎:興味はあったのですが、DAWの作業画面を正面に出したかったのでディスプレイモジュールは省きました。マスターモジュールが右に寄っているのも同じ理由です。もちろんマスターモジュールでも操作することはありますが、慣れ親しんだワークフローとしてはキーボードでの操作がメインになりますので。
R:デスクは川崎さん設計・日本音響制作の特注品ですよね。
川崎:そうですね、細かなところですが右手のスペースに半円状の出っ張りを作って、キーボードとマウスを置けるようにしてもらいました。フェーダーの手前にキーボードを置けるスペースはほしいんですが、そこがあまり長いとミックスをする時に手が浮いてしまうということもあるので。デスクの高さについては、私自身が体格のいい方なので、女性や小柄なスタッフに聞き取りしつつ調整しました。ぼくの好みが入っちゃってるとは思うんですけど(笑)、今までのEVOやほかの部屋のC10HDとあまり変わらないようにしてもらいました。
📷 特注デスクに乗せられたAvid S4。メンテナンス性などを考慮して、埋め込みではなくデスク上に置くという選択がなされている。ブランク部分にはTritech製のモニターコントローラーが埋め込まれていて、YAMAHA MRX7-Dのを制御している。これも、外部のミキサーが一目でわかるような物理的なスイッチを配したいという配慮からの選択となっている。
R:Pro Tools システムは、メインがHDX x2 + HD I/O、サブがHDX x1 HD I/Oとなっています。映像再生には何を使用されているのでしょうか。
大形:Non-Lethal Applications Video Sync 5 Proです。
川崎:Video SatelliteでMedia Composerを走らせて、というのも考えたんですけれど、現状、MAワークで4K素材はあまり扱わないのでそこまでやるのは時期尚早かな、と。動作の安定性やTCカウンターのことを考えてVideo Syncにしました。
大形:キャラは絶対に乗せなきゃならないので、そうするとやはりVideo Syncの使い勝手がいいんです。Vidoe Slave 4 Proの頃から便利に使っていましたが、バージョンアップとシステムの更新もあって、以前はたまにあったフレームの飛び込みなどもまったくなくなりスムーズに使用できています。
R:工事完了が2021年9月ですが、これまでS4を使用されて使い勝手はいかがですか?
川崎:ほかの部屋はコンソールとPro Toolsの組み合わせということで、どうしても卓のセッティングをして、DAWのセッティングをして、という2アクションになっちゃうんです。その点、Pro Tools + S4だとセッションを開くだけでセッティングが完了するのは便利です。その分、ミキサーとアシスタントの準備作業もスムーズにいきますし、拠点間を跨いで作業する時もデータひとつですべて完結するので、正直、ほかのスタジオも同じようにしてほしいと希望が上がるくらいですね(笑)あとは、レイアウトの変更などが気軽に行えるというところが、些細なことのようですが作業の中でのストレスがなくなってとてもいいです。
大形:フェーダーが、S5 FusionやPro Tools | S3と比べても滑らかでいいです。ぼくのようなアナログ世代にはエンコーダーも便利ですね。プラグインの操作が直感的にできる。若い人だと、数字で入力しちゃうという人もいるんですけど(笑)、ナレ録りの時などすぐに反応しなきゃいけない時にはエンコーダーが便利です。
川崎:頻繁に使うわけではないんですが、思いつきで手が伸びるところに物理的なスイッチがあるというのは大きいですね。
R:『MA-405』はステレオメインのお部屋ですが、更新にあたってDolby Atmosなどのイマーシブへの対応などは話にあがりましたでしょうか。
川崎:やっぱり話には出ましたね。ただ、今回のS4が大型サーフェスの初めての導入ということもあってシンプルなシステムでいきたいということと、できるだけ稼働を止める期間を短くしたいというのもあって、今回はそちらを優先することになりました。
大形:イマーシブ自体は社内で常に議題にあがります。私たちとしても、そうした先進的な技術にチャレンジしていきたいという思いもあります。タイミングを見計らって、天井高やその他の要素も含めて万全の準備をした上で、ぜひ取り組みたいですね。
📷 建物内の各アナブースとスタジオはDanteで繋がっている。ふたつ以上のアナブースを跨いだ掛け合い収録なども可能だ。
今回取材した『MA-405』は同社の旗艦MAスタジオということもあり、Avid S4だけでなく、その他の機器も「誰が使っても使いやすいように」「外部のミキサーにもわかりやすいように」という配慮が細部に至るまでなされていることが非常に印象的だった。放送業界に深く根ざし、質実剛健でありながらも最新のテクノロジーを積極的に取り入れていこうという若々しい意欲に溢れた同社の
今後の動向に要注目だ。
*ProceedMagazine2022号より転載
Headline
2022/08/03
【360RA入門】これから360 Reality Audio 制作を始めるあなたに役立つ情報サイトまとめ
News!360VMEのプロファイル測定サービス実施中!詳細はこちらをご確認ください。
News!360 Reality Audio クリエイター向け最新情報はこちらに随時追加中!あわせてご確認ください。
「360 Reality Audio制作に興味があるけど、何から始めればいいのか分からない!」「どこで情報を集めたらいいの?」という方におすすめな360RA情報サイトをまとめています。
ソニー株式会社 | クリエイター向け360 Reality Audio - Create Immersive Music Without Limits
◉ソニー株式会社 | クリエイター向け360 Reality Audio - Create Immersive Music Without Limits
https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/?j-short=create360RA
「360 Reality Audio というワードを初めて目にした」というそこのあなた!まずはこの新たなる音楽体験を生み出した、株式会社ソニー様の公式サイトをぜひご覧ください!
360 Reality Audio のデモ体験や、ワークフローの説明をはじめ、著名なエンジニア・アーティストへのインタビューコンテンツの数々、Q&Aまで、このサイトでほとんどの情報が網羅されています。
◉ソニー株式会社 | SOUND DIVE
https://www.sony.co.jp/united/360ra_sounddive/
「360 Reality Audio をもっと体験してみたい!」という方は、こちらのSOUND DIVEという特設サイトを訪れてみてください。ここでしか体験できないスペシャルコンテンツから、今後の制作に役立つヒントがもらえるかもしれません。
Audio Futures - 360 WalkMix Creator™️ 公式サイト
◉Audio Futures - 360 WalkMix Creator™️ 公式サイト
https://360ra.com/ja/360 Reality Audioの制作に欠かせない制作ツール「WalkMix Crator™️」を開発している、Audio Futuresというメーカーの公式サイトです。インストーラーの入手やライセンスの管理などはこのサイトから行うことになります。
360 WalkMix Creator™ | Media Integration, Inc.
◉360 WalkMix Creator™ | Media Integration, Inc.
https://www.minet.jp/brand/360-reality-audio/360-walkmix-creator/
そして、国内正規代理店・サポート窓口となる弊社輸入事業部のサイトです。アカウント作成や登録、DL手順などはこちらのサポートページの方で随時更新予定です。https://support.minet.jp/portal/ja/kb/mediaintegrationinc/audio-futures
◉360 WalkMix Creator™を使って360 Reality Audio作品を作ろう! MI公式You Tubeチャンネルにて公開中
国内トップクラスの制作実績を持つ山麓丸スタジオ様にご協力いただき作成したチュートリアルムービーがMI公式You Tubeチャンネルにて公開されています。基本的な操作から実践的なノウハウまで、これを見れば360RAミキシングのワークフローが1ステップずつ理解できると思います。
・#1 360 WalkMix Creator™の立ち上げとアウトプットの設定
・#2 マルチチャンネルをインサートするテクニック
・#3 DAWのオートメーションでのコントロール
・#4 空間表現のテクニック
・#5 DAWのフェーダーを活用したボリューム・コントロールのテクニック
DTMステーション
◉DTMステーション
https://www.dtmstation.com/
こちらは言わずと知れたDTMステーション藤本健さんによる360 Reality Audio、360WalkMixCreatorの解説記事一覧です。DAWごとの設定方法が非常に分かりやすく解説されています。
>>DTMの世界を大きく進化させるイマーシブオーディオと360 Reality Audioの世界
>>DAWで立体的サウンドを作り上げるプラグイン、360 WalkMix Creatorの威力
>>360 WalkMix CreatorとDAWのミキサーの絶妙な関係
>>360 Reality Audioを制作するためのエクスポート手順とは
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Cubase編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Studio One編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Logic Pro編
>>360 WalkMix Creatorを使い360 Reality Audioのサウンドを作ろう Pro Tools編
>>ドラクエ式とFF式!? 2mixでは得られない感動を作り出す、360 Reality Audioの魅力とミックス術
>>DAWで立体音響作品を作成するための360 WalkMix Creator活用テクニック
Sound&Recording Magazine(サンレコ)
◉Sound&Recording Magazine(サンレコ)
https://www.snrec.jp/archive/category/360%20Reality%20Audio
お馴染みサンレコさんでも360 Reality Audio
関連の情報が盛り沢山。イベント情報なども必見です!
ROCK ON PRO
◉ROCK ON PRO
https://pro.miroc.co.jp/?s=360+reality+Audio
そしてもちろん、ROCK ON PROでも360 Reality Audio関連のオリジナルコンテンツを公開中です!特に昨年末のAvid Creative Summitで行われた、山麓丸スタジオ様によるワークフロー解説動画をぜひご覧ください。Proceed Magazineの過去記事も読み応えがあってオススメです。
◉Dolby Atmos Musicと 360 Reality Audioの4つの違い
イマーシブオーディオ制作に興味を持ちはじめると、気になるのが各フォーマットの違い。今回は360 Reality AudioとDolby Atmosについて、それぞれの歴史、イマーシブへのアプローチ、制作ツール、そして対応している音楽配信サービスという4つの観点から比較してみたいと思います。
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/
今後も随時関連情報をアップデートしていきます。360 Reality Audio制作機材、スタジオ施工に関するお問い合わせは実績豊富なROCK ON PROにお任せください。下記コンタクトフォームよりご連絡をお待ちしております。
その他の関連情報はこちら
https://pro.miroc.co.jp/headline/360ra-news/
https://pro.miroc.co.jp/headline/gold-diggers-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/solution/360vme-proceed2023/
https://pro.miroc.co.jp/headline/sony_360-vme_report/
https://pro.miroc.co.jp/2023/07/13/360vme-launch/
https://pro.miroc.co.jp/headline/360-walkmix-creator/
https://pro.miroc.co.jp/works/360studio-proceed2021-22/
https://pro.miroc.co.jp/headline/nagoyageidai-proceed2021-22
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-1
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-2
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-3
https://pro.miroc.co.jp/solution/sound-on-4%cf%80-360ra-part-4
Music
2022/08/02
360 Reality Audio + 360 WalkMix Creator™ 〜全天球4πの世界をオブジェクトベースで描く〜
世界中で始まった実際の配信サービスインから早くも2年が経過、国内でのサービスインからも1年が経過した360 Reality Audioの世界。そしてその制作ツールとなる360 WalkMix Creator™がついに国内で販売開始される。その拡がりもついに第2段階へと突入した360 Reality Audio、360 WalkMix Creator™で実現する新機能のご紹介とともに、360 Reality Audioの現在地をご案内していく。
Chapter 1:360 Reality Audioを構築する
●全天球4πを実現する360 Reality Audio
本誌でも、その詳細を伝え続けているソニー 360 Reality Audio。完全な4π空間へのフルオブジェクト配置による立体音響フォーマットとして、その魅力は高いものであることはすでにおわかりではないだろうか。先行してスタートしているDolby Atmos、Auro 3Dは、ご存知のように「映画」をそのベーシックとして登場している。そのため、これまでの5.1chサラウンドを踏襲し、それを発展させる形で立体音響を実現している。これは、既存設備、映画館、劇場との互換性という観点から重要なポイントであり必要不可欠な要素だった。しかしソニー 360 Reality Audioは、映像とは切り離して考えられ、音楽を楽しむためのフォーマットとして登場している。そのため、これまでの立体音響が辿ってきた経緯とは関係ないところで、理想の音楽を入れるための器として誕生している。北半球とも呼ばれる上半分の2πだけのフォーマットではなく、下方向も含めた全天球4πを実現し、チャンネルベースを廃棄した完全なるオブジェクトベースのフォーマットだ。
Dolby Atmosなど他の立体音響フォーマットとの最大の違い、それは南半球があるということである。南半球に音を配置して効果はあるのか?下方向からの音、それに意味はあるのか?これは、今後様々な音源がリリースされ、その効果の程やクリエイターの考え、感覚により活用が行われていくものだろう。リフレクションを加えることで床を作る、低音楽器を下方向から鳴らすことで重心を下げる、様々なアイデアがありそうだが、まずは表現できる空間が単純に倍になったということは、歓迎すべき素晴らしいことではないだろうか。北半球のみの2π srに対し、全天球4π srは単純に倍の表面積であり、その表現できる範囲も倍であるということだ。これをどのように使いこなすのかという議論はまさにこれから行われていくこととなるだろう。
今までのステレオをヘッドホンで再生すると、頭の中に定位する「頭内定位」となる。言い換えれば右耳から左耳の間に音があるように感じるということだ。これをソニー 360 Reality Audioではヘッドホンで聴いているが、擬似的に頭の周りから音が鳴っているような感覚「頭外定位」を実現している。スピーカーで視聴するための準備が様々に進んできてはいるが、その体験を行う一番簡単な方法はやはりヘッドホンでの再生となる。いま音楽を楽しむ方法として一番シェアの高いヘッドホン/イヤホンでの視聴、それをターゲットにした音楽の体験、それがソニー 360 Reality Audioだ。
●チャンネルベースからの脱却、スピーカー配置の自由
チャンネルベースからの脱却というのも、360 Reality Audioの先進性の現れであると言えよう。冒頭でも述べたように、既存フォーマットとの下位互換性を考えることなく、純粋に次のステップへと歩みを進めた360 Reality Audio。これにより手に入れたのは、スピーカー配置の自由ということになる。クリエーター向け360 Reality Audio HPには、推奨環境としてこのようなスピーカー配置がのぞましいということが明記されている。ただ、これはあくまでもスピーカー配置の一例であり、その全てではない。360 Reality Audioの動作原理から言えば、スピーカーの配置位置、本数、そういった制約は無い。ただし、その音源の再現のために最低限これくらいの本数があったほうが確認を行いやすいという。また、360 WalkMix Creator™での制作時ではスピーカーの出力数を選択し、そのプリセットで選択された本数で再生を行うこととなる。
このスピーカーの配置の自由というのは、これから立体音響に向けてスタジオへスピーカーを増設しようとお考えの方には重要なポイントだろう。水平方向、天井は工夫によりなんとかなるケースが多いが、下方向に関しては、前方に3本(L,C,Rchの位置俯角-30度)設置が推奨されている。一般的に下方向のスピーカー設置となると、それらを遮るようにコンソールや作業用のデスクがあることが多いわけだが、これを左右90度の位置に俯角-30度で設置であれば、実際にレイアウトすることもかなり現実味があるのではないだろうか。
チャンネルベースのソースを持たない360 Reality Audioはフルオブジェクトであるため、スピーカーに対してのレンダリングアウトは自由である。そこにスピーカーがあるとわかるようなスピーカープリセットがあれば良いということになる。なお、スピーカー配置は自由だと書かせていただいたが一つだけ制約があり、それぞれのスピーカーは等距離に設置されている必要がある。ただし、これに関してはDelay調整により距離を仮想化することである程度解消できるものである。
●Dolby Atmos、360 Reality Audioコンパチブル
自由と言われると、実際どうして良いのか混乱を招く部分もあるかもしれない。360 Reality Audioに対応したスタジオのスピーカーアレンジの一例をご紹介するとなると、Dolby Atmosとの互換性を確保したシステムアップというのが一つの具体的な事例になる。
360 Reality Audioは前述の通り、スピーカー配置に関しては自由である。ということは、Dolby Atmosに準拠したスピーカーレイアウトを構築した上で、そこに不足する要素を追加すればよいということになる。具体的には、Dolby Atmosには無い南半球、下方向のスピーカーを増設すればよいということだ。360 Reality Audioの推奨としては、前方L,C,R(30度,0度,-30度)の位置に俯角-30度で設置となっているため、この3本を追加することでDolby Atmosと360 Reality Audioに対応したスタジオを構築できる。以前のスタジオ導入事例でご紹介したソニーPCLのスタジオがまさにこの方法での対応となっている。
📷デスクの前方にはスクリーンが張られており、L,C,Rのスピーカーはこのスクリーンの裏側に設置されている。スクリーンの足元にはボトムの3本のスピーカーが設置されているのがわかる。リスニングポイントに対して机と干渉しないギリギリの高さと角度での設置となっている。
前方下方の設置が難しい場合には、左右下方で対応することも一案である。下方、俯角のついた位置への設置は360 Reality Audioの音像をスピーカーで確認する際には必須の要素である。少なくとも左右へ2本がないと、パンニングの再現があまりにも大雑把になってしまうため、最低2本以上の設置と考えていただきたい。ただ、その設置に関しては前方L,R30度の位置が必須ということではない。この位置がなぜ推奨位置なのかは、後述するエンコードの解説を読んでいただければご理解いただけるだろう。スピーカー配置の自由、という360 Reality Audioの持つ美点は、これから先の進化の中で本当の意味で発揮されるものだからだ。
Chapter 2:BrandNew!! 360 WalkMix Creator™
●エンコーダーを手に入れファイナルデータまで生成
360 Reatily Audio Creative Suiteとして登場した360 Reality Audioの制作ツールが、2022年2月に360 WalkMix Creator™へと名称を変更し、それと同時に大きな機能追加が行われた。360 Reatily Audio Creative Suite時代に作成できる最終のデータは、360 Reality Audioの配信用データであるMPEG-H 3D Audioに準拠した360 Reality Audio Music Formatではなかった。この360 Reality Audio Music Formatへの最終のエンコード作業は、別のアプリケーションで実施する必要があった。360 WalkMix Creator™では、ついに悲願とも言えるこのエンコード機能を手に入れ、360 WalkMix Creator™単体でのファイナルデータ生成までが行えるようになった。テキストで表現すると非常にシンプルではあるが、実作業上は大きな更新である。
これに続く、最後の1ピースはその360 Reality Audio Music Formatデータの再生用のアプリケーションだ。360 WalkMix Creator™の登場で、最終データを生成することはできるようになった。そのデータを確認するためにはArtist ConnectionにアップロードしてArtist Connectionのスマートフォンアプリで360 Reality Audioとして再生ができる。
📸 360 Reatily Audio制作のワークフローはこのような形になっている。パンニングの部分を360 WalkMix Creator™で行うということ以外は、従来のミキシングの手法と大きな違いはない。編集、プラグイン処理などは従来通り。その後の音を混ぜるというミキサーエンジン部分の機能を360 WalkMix Creator™が行うこととなる。ミキシングされたものはエンコードされ、配信用の音源として書き出される。リスナーが実際に視聴する際のバイノーラル処理は、リスナーの使用するプレイヤー側で行うこととなる。
●エンコードでサウンドの純度をどう保つか
では、改めて360 Reality Audioの配信マスターであるMPEG-H 3D Audioに準拠した360 Reality Audio Music Formatへのエンコードについて説明していきたい。360 WalkMix Creator™で扱うことができるオブジェクト数は最大128個である。エンコードにあたっては、10~24オブジェクトにプリレンダリングして圧縮を行うことになる。せっかく作ったオブジェクトをまとめるということに抵抗があるのも事実だが、配信という限られた帯域を使ってのサービスで使用されるということを考えると欠かすことができない必要な工程である。360 WalkMix Creator™では多くの調整項目を持ち、かなり細かくそのチューニングを行うことができる。マスターデータは非圧縮のまま手元に残すことはできるので、いつの日か非圧縮のピュアなサウンドを360 Reatily Audioのエンドユーザーへ提供できる日が来るまで大切に保管しておいてもらいたい。
360 Reality Audio Music Formatへのエンコードを行うにあたり10~24オブジェクトへプリレンダリングして圧縮を行うということだが、その部分を更に詳しく説明していこう。実際には、配信事業者の持つ帯域幅に合わせて4つのレベルでのエンコードを行うこととなる。プリレンダリングはStatic ObjectとDynamic Objectの設定をすることで実行できる。Static Objectはその言葉の通り、固定されたオブジェクトである。この際に選択できるStatic Object Configurationは複数種類が用意されており、ミキシングにおけるパンニングの配置に合わせて最適なものを選択することができるようになっている。デフォルトでは、4.4.2 Static Objectで10オブジェクトを使用し、各Levelの最大オブジェクト数まではDynamic Objectに設定できる。Dynamic Objectはそのトラックを単独のObjectとして書き出すことで、360 WalkMix Creator™上でミキシングしたデータそのままとなり、Static Objectは360 WalkMix Creator™にプリセットされている様々なStatic Object Configurationに合わせてレンダリングアウトが書き出される。
📸 エンコードの際には、こちらの画面のように6種類のデータが書き出される。Level 0.5~3までは本文で解説をしているのでそちらをご参照いただきたい。それ以外の項目となるプリレンダリングは360 Reality Audio Music Formatへエンコードする直前の.wavのデータ、要は非圧縮状態で書き出されたものとなる。選択スピーカー別出力は、モニターするために選択しているスピーカーフォーマットに合わせた.wavファイルの書き出し。例えば、5.5.3のスピーカー配置で視聴しているのであれば、13chの.wavファイルとして各スピーカーに合わせてレンダリングされたものが出力される。
Static Object Configurationのプリセットはかなりの種類が用意されている。前方へ集中的に音を集めているのであれば5.3.2、空間全体に音を配置しているのであれば4.4.2、推奨の制作スピーカーセットを再現するのであれば5.5.3など実音源が多い部分にStatic Object が来るように選択する。いたずらにオブジェクト数の多いものを選択するとDynamic Objectに割り振ることができるオブジェクト数を減らしてしまうので、ここはまさにトレードオフの関係性である。もちろん、オブジェクト数の多いStatic Objectのプリセットを選択することで空間の再現性は向上する。しかし、単独オブジェクトとして存在感高く再生が可能なDynamic Object数が減ってしまうということになる。基本的に音圧の高い、重要なトラックをDynamic Objectとして書き出すことが推奨されている。具体的には、ボーカルなどのメロディーがそれにあたる。それ以外にも特徴的なパンニングオートメーションが書かれているトラックなどもDynamic Objectにすることで効果がより良く残せる。Static Objectに落とし込まずに単独のトラックのままで存在することができるためにそのサウンドの純度が保たれることとなる。
ミキシングをおこなったトラックごとにStaticとするのか、Dynamicとするのかを選択することができる。このStatic/Dynamicの選択、そしてStatic Object Configurationのプリセットの選択が、エンコード作業の肝となる。この選択により出来上がった360 Reality Audio Music Formatのデータはかなり変化する。いかに360 WalkMix Creator™でミックスしたニュアンスを余すことなくエンコードするか、なににフォーカスをするのか、空間をどのように残すのか。まさに制作意図を反映するための判断が必要な部分となる。
●Static Object Configuration設定一覧
これら掲載した画面が360 WalkMix Creator™で選択できるStatic Object Configurationのプリセット一覧となる。プリセットされたレンダリングアウトの位置は、できる限り共通化されていることもこのように一覧すれば見て取ることができるだろう。基本はITU準拠の5.1ch配置からの拡張であり、Dolby Atmosを意識したような配置、AURO 3Dを意識したような配置もあることがわかる。5chサラウンドの拡張の系統とは別に、開き角45度のグループもあり、スピーカー間が90度で等間隔になる最低限の本数で最大の効果が得られるような配置のものも用意されている。
下方向をどれくらい使っているのか?上空は?そういった観点から適切なプリセットを選ぶことで再現性を担保し、重要なトラックに関してはDynamic Objectとして独立させる。Static Objectを多くすればその分全体の再現性は上がるが、使えるDynamic Objectのオブジェクト数が減ってしまう。これは難しい判断を強いられる部分ではあるが、トレードオフの関係となるためあらかじめ念頭に置いておくべきだろう。この仕組みを理解して作業にあたることで、よりよい状態の信号を360 Reality Audio Music Formatファイルで書き出すことが可能となる。
Chapter 3:360 Reality Audioの現在地
Dolby Atmosとの互換性
昨年の空間オーディオのサービスインから、注目を集めているDolby Atmos Music。そのフォーマットで制作した音源と360 Reality Audioの互換性は?やはりイチから作り直さなければならないのか?制作者にとって大きなハードルになっているのではないだろうか。フォーマットが増えたことにより作業量が倍増してしまうのでは、なかなか現場としては受け入れがたいものがあるのも事実。実際のところとしては、Dolby Atmosで制作した音源をRenderingしたWAVファイルを360 WalkMix Creator™でそのチャンネルベースの位置に配置することで再現することが可能である。その際にできる限り多くのスピーカーを使用したWAVをDolby Atmos Redererから書き出すことでその再現性を高めることも可能だ。なお、逆パターンの360 Reality AudioからDolby Atmosの場合には、南半球の取り扱いがあるためそのままというわけにはいかない。どうしても行き先のないトラックが出てきてしまうためである。
📸 360 WalkMix Creator™上でDolby Atmosを展開する一例がこちら。Dolby Atmosから7.1.4のレンダリングアウトを.wavで出力し、360 WalkMix Creator™内に配置したしたという想定だ。さらにチャンネル数を増やすことも可能(Atmos Rendererの最大レンダリング出力は11.1.10)だが、今回はわかりやすくベーシックなものとしている。ここでの問題はLFE chだ。 360 Reatily AudioにはLFEが存在しないため、少し下方向から再生することで効果的に使用することができるのではないか。LFEに関しては特に決まりはないため耳で聴いてちょうどよいバランスに合わせる必要がある。
Dolby Atmos Redererからは、最大11.1.10chの書き出しが可能である。360 Reality AudioにはLFE chが用意されていないため、ここの互換性に注意すれば、南半球は無いがかなり高いレベルでの互換を取れた状態が確保されていると言えるだろう。360 WalkMix Creator™に11.10.0というStatic Objectのプリセットがあれば完璧なのだが、次のアップデートでの実装に期待したいところである。また、Rendering Outを行う際にVocalなどDynamic Objectにアサインしたいものだけを省いておくことでDynamic Objectも活用することができる。もちろん、ワンボタンでという手軽さではないが、イチからミックスをやり直すことなく同等の互換性を確保することが可能なところまできている。
日進月歩の進化を見せる360 Reality Audioの制作環境。制作のための全てのコンポーネントがもうじき出揃うはずである。そして、制作物をユーザーへデリバリーする方法も整ってきている。双璧をなすDolby Atmosとの互換性など制作のノウハウ、実績も日々積み上げられていっているところだ。まさにイマーシブ・オーディオ制作は第2フェーズへと歩みを進めている。ぜひともこの新しい世界へと挑戦してもらいたい。
360 WalkMix Creator™ ¥64,900(税込)
ソニー 360 Reality Audioを制作するためのツールがこの「360 WalkMix Creator™」。AAXはもちろん、VST / AUにも対応しているため、ホストDAWを選ばずに360 Reality Audioのミキシングを行うことができる。
製品購入ページ(RockoN eStore)
製品紹介ページ
クリエーター向け 360 Reality Audio HP
*ProceedMagazine2022号より転載
https://pro.miroc.co.jp/headline/comparison-of-atmos-360ra/
NEWS
2022/07/01
【日本語ビデオ追加】Pro Tools 2022.6 リリース〜ワークフロー改善のための様々なUPDを実施
最新バージョンとなるPro Tools 2022.6が日本時間7月1日にリリースされました。有効な年間サポート/サブスクリプションをお持ちのユーザー様はAvidアカウントからダウンロード可能です。
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosの書き出しに関連したワークフローやMIDIでの音楽制作での操作性を大幅に向上させる改善が施されたほか、待望のビデオトラックへのタイムコード・オーバーレイ機能、Sync Xのスタンドアロンモードなど、どのような分野であってもそのワークフローを劇的に加速する機能追加が行われています。
What’s New in Pro Tools 2022.6
Pro Tools 2022.6 – 新機能紹介
Pro Tools 2022.6 リリース情報
Pro Tools 2022.6 リリース・ノート
Pro Tools システム要件
主な新機能
Dolby Atmosの改善 (Pro Tools Ultimateと Studio)
Pro Tools 2022.6では、Dolby Atmosのワークフローがかなり速くなりました。Dolby Atmosのオフライン・バウンス・リレンダリング(チャンネルベースへのダウンミックス)機能を導入し、ADMバウンスにかかる時間を劇的に改善し、WAV ADM BWFファイルにリンクする機能を追加しました。
また、以前はできなかったダイアログ、音楽、FXなどのグループごとのステムミックスを書き出すことができるようになるなど、Dolby Atmosに関連したワークフローが大きく改善されています。
タイムコード・オーバーレイ (Pro Tools Ultimateのみ)
タイムコードがビデオ・ウィンドウまたはハードウェア・クライアント・モニターに表示されるようになりました。これにより、制作者やエンジニアが映像を操作するときにセッションの位置を簡単に確認できます。
タイムコードは、バウンスされたQuickTimeファイルに含めることもできるので、レビュー用にファイルを渡し、ミックスの特定の部分について話し合う際に役立ちます。
センド・デフォルトをユーザー設定の値に
以前は、初期設定を使用して、新しいセンドがユニティー・ゲインか-∞で作成されるかを決定できました。センドを追加するときにすぐに試聴できるのは良いですが、ユニティー・ゲインだと大きすぎるケースもあります。今回のアップデイトでは、新しいセンドが作成されるときに使用されるレベルを任意に設定できるようになりました。
MIDIワークフローの改善点
タイムライン・グリッドをクオンタイズ値として使用可能に、MIDIクリップを編集ウィンドウでダブルクリックするとドック式MIDIエディタが開くように設定可能に、グリッド/ナッジ両方の値を同時に表示可能に、といったMIDI機能の改善も施されました。
大きな機能追加ではないかもしれませんが、スムーズなワークフローを実現する重要な要素ですね。
Pro Tools | Sync X スタンドアロン・モード
SYNC HDで使用できていたスタンドアロン・モードがSync Xにも実装されました。Pro Tools 2022.6リリースに含まれるファームウェア・アップデートにより、Pro Tools | Sync Xにスタンドアロン・モードが追加され、Pro Toolsが起動および接続されていないときに自動的にアクセスできるようになりました。スタンドアロン・モードで変更を加えた場合、Pro Toolsの起動時にセッションで変更を反映できます。
今回の機能改善は、映画、ポスプロ、音楽制作、どのような分野のユーザーにとっても待ち望んでいたものではないでしょうか。Pro Toolsに関するお問い合わせ、システム構築のご相談はROCK ON PROまでお気軽にご連絡ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-studio-ultimate-get-current-promotion
NEWS
2022/06/03
先進的プラグインメーカーSOUND PARTICLES社から新製品が発売!
コンピュータ・グラフィックの概念とパワーを音響の世界に持ち込み、先進的なプラグインを精力的に開発する新興ブランドSOUND PARTICLES。ドップラー効果やパン・オートメーションを半自動で付加するものや、スマートフォンを3Dパンナーとして使用できるようにするものなど、秀逸なアイデアと着眼点でその動向が注目されているメーカーです。
そのSOUND PARTICLESから新たな製品『Density』が登場。さらに、このDensityを含む待望のバンドルライセンス『6FX』もリリース!ほとんどの製品が、チャンネルベース・サラウンド、Ambisonics、Dolby Atmosといったイマーシブ出力を持っていることも注目です。
詳細はこちら>>(国内代理店WEBサイト)
モノ音源からアンサンブルを生み出す!? 入力信号から多様なレイヤーを作成するプラグイン
Densityは、独自のグラニュラー技術を使用して、入力信号からピッチ、ディレイ、パンニングを自動で付加した信号を新たに生成することで、サウンドのレイヤーを作り出すプラグインです。ソロ歌唱のトラックから、二声のハモリや合唱のようなアンサンブルを作り出すことも可能。さらに、極端なパラメーター設定にすれば、クリエイティブな音響効果を創造することもできます。
ステレオ、5.1、7.1、ambisonics、バイノーラル、Dolby Atmos互換…様々な出力フォーマットに対応しており、ちょっとしたお遊びから本格的なイマーシブ制作までおこなうことができそうです。
発売記念イントロ・セール実施中!
この『Density』と、同社初のバンドル・ラインセンス『6FX』の発売記念セールが実施中!要注目メーカーの実力を試す絶好の機会です。
キャンペーン締め切りは2022年6月25日(土)です!
SOUND PARTICLES / Density
通常価格:¥14,850(税込)
イントロ特価:¥12,100(本体価格:¥ 11,000)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Density - デンシティは、入力音声から多様なレイヤー(層)を作り出すプラグイン。ステレオからイマーシブまで仕様を問わず、簡単に素晴らしい処理結果が得られます。例えばソロ演奏のファイルを元に、信じられないサウンドのアンサンブルを生成。音源の挙動と共に、驚くような空間性も加えられます。
SOUND PARTICLES / 6FX
通常価格:¥59,950(税込)
イントロ特価:¥47,850(本体価格:¥ 43,500)
Rock oN Line eStoreで購入>>
Density、Space Controller Studio、Brightness Panner、Energy Panner、Air、Dopplerをまとめたバンドル製品。同社の現ラインナップのほぼすべてを網羅しています。
従来の音響工学とはまったく別の発想から生まれる同社の製品は、これまで難しいと思われていた様々な課題を果敢に解決しようとしているようです。ぜひ、この機会にクリエイティブに溢れたSOUND PARTICLE製品を試してみてください!
Support
2022/05/24
【日本語情報追加】S4/S6 & EUCONTROL 2022.4もリリース!
昨日、衝撃とともに発表された Pro Tools 2022.4 に対応して S4/S6 & EUCONTROL 2022.4 も同時にリリースされています。マルチワークステーションレイアウトのリコールの改善、アサイナブル・ノブ機能追加、Atmosパンナー対応、新しいソフトキー、などの新機能が追加されています。
詳細は下記リンク先の公式資料をご覧ください。
2022.5.24 追記
EUCON 2022.4 – 新機能紹介(Avidブログ 日本語版)
新機能 S4/S6 22.4 (英文PDF)
S4/S6 操作ガイド 22.4 (英文PDF)
EUCONネットワーキングガイド (英文PDF)
EUCON製品ガイド (Avid Knowledge Base 英文)
EUCON の互換性 (Avid Knowledge Base 日本語)
EUCON 2022.4 新機能
マルチワークステーションレイアウトのリコールの改善(S4/S6のみ)
レイアウトのリコール機能が改善されました。Eucon 2022.4 ではプリセットを読み込む際、トラックの検索項目に新たにワークステーションが追加され、特に、Pro Tools 以外のDAWを同時に使用するようなマルチワークステーション環境でトラック管理が行いやすくなっています。
「Legacy Recall Matching」モードを選択すれば、Eucon 2021.10 以前のバージョンともレイアウトの互換が可能です。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
アサイナブル・ノブ機能追加(要Pro Tools 2022.4)
S4/S6 Masser Module 左下に配置されているアサイナブルノブには、Clip FX や Audio Suite を含むほぼすべてのパラメーターをアサインすることが可能です。さらに、アサイナブルノブにアサインされたパラメーターを S4/S6 Automation Module のジョグホイールでコントロールすることも可能。より精密な操作を可能にします。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
Atmosパンナー対応
Pro Tools Control の Channel View パングラフが Dolby Atmos に対応しました。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
新しいソフトキー
ソフトキーでマクロを組む際に、コマンドとコマンドの間に25msの"ポーズ/ディレイ"を挿入することができるようになりました。ポーズを複数追加することで、より長いディレイを組み込むことも可能です。
また、いくつかのソフトキー用プリセットが追加されています。
詳細はこちら>>(英文 PDF)
Pro Tools 2022.4 とラインナップ変更について
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal/#.YmpYpfPP0-Q
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4/#.YmpYsfPP0-Q
NEWS
2022/05/09
【情報追加】Pro Tools 2022.4 リリース!大幅なラインナップ変更と機能追加
Pro Tools 2022.4 がリリースされました。今回のリリースでは、新たな製品ラインナップの登場(Pro Tools Artist, Pro Tools Studio, Pro Tools Flex)や、販売形態の大幅なサブスクリプションへの移行などの変更に加え、数多くの新機能や強化が含まれています。
Pro Tools 2022.4 は、有効なサブスクリプションまたは永続ライセンスのアップデイト+サポート・プランをお持ちの全 Pro Tools ユーザーは、AvidLink または、ご自身の Avid Account より入手可能です。
Pro Tools ファミリーのラインナップ変更に関しては、こちらの記事をご覧ください。
Pro Tools 2022.4 登場 – 新機能紹介(Avid Blog 日本語版)
Pro Tools システム要件(Avid Knowledge Base 日本語版)
macOS 11 (Big Sur) , macOS 12 (Monterey) および M1 と Avid 製品の対応状況(Avid Knowledge Base 日本語版)
2022.5.9 追記
What's New in Pro Tools - Pro Tools 2022.4日本語新機能ガイド(日本語PDF)
今すぐ Pro Tools マスター!?
Quick Tips、セッション作成方法などの豊富なビデオチュートリアル
Quick Tipsシリーズ プレイリスト
Benefits シリーズ プレイリスト
デモ・セッションを使ってセッションの作成方法を学ぶ
アクティベーション、ライセンス、ダウンロード
Pro Toolsクイック・リファレンス・ガイド(PDF)
新 MacBook Pro、Mac Studio に対応
Appleの新しいMacBook ProおよびMac StudioがPro Tools 2022.4でサポートされました。macOS 12 Monterey に対しては、Pro Tools 2021.12にAvid plugins 2022.2を追加インストールする事ですでに対応済みです。
macOS 11 Big Sur において、HDドライバーのカーネル読み込みがブロックされる既知の不具合がありましたが、macOS 12.3 Monterey にて解消されています。
代わりに、macOS Mojave のサポートが終了。Avidでは今後 macOS Mojave における検査を行いません。しかしながら、現時点でMojave上で大きな問題は報告されていません。
追加された項目:
Appleの新しいMacBook ProおよびMac StudioがPro Tools 2022.4でサポートされました。
Windows 11 build 21H2 および Windows 10 build 21H2 がPro Tools 2022.4でサポートされました。
削除・除外された項目:
Late 2016 Mac Book Pro 13,x のサポートが終了しました。
Late 2014 Mac Mini 7,1 のサポートが終了しました。
Mid 2013 MacBook Air 6,x のサポートが終了しました。
HP Z820 のサポートが終了しました。
Avidでは今後 macOS Mojave における検査を行いません。
Pro Tools システム要件(Avid Knowledge Base 日本語版)
macOS 11 (Big Sur) , macOS 12 (Monterey) および M1 と Avid 製品の対応状況(Avid Knowledge Base 日本語版)
Pro Tools 2022.4 新機能
カスタム・キーボード・ショートカット
ProTools上にある、ほぼ全てのコマンドを、キーボード・ショートカットとしてカスタムにアサインすることが可能となりました。
キーボード・ショートカット・アサインは、まだショートカットがアサインされていないコマ ンドも含めキーボード・ショートカット・ウインドウ内の全てのコマンド・リストに対して実行することができます。もし気が変わった場合でも、いつでも設定をリセットし、初期設定時のアサインに戻る事が簡単に行えます。カスタム・アサインを作成時、別のコマンドが既に同じキー・コンビネーションを持っている場合でも、Pro Toolsは、それらをコンフリクト・コラム内で表示してくれますので、それを変更したり、リセットしたりすることで、その衝突を解消することも可能です。
Pro Tools SEARCH(サーチ)
コマンドやオブジェクト(トラックやクリップ等)を、名前やPro Tool上での実行動作で検索 することが可能となりました。
Pro Tools Search で実行可能なこと
名前やその機能の実行でコマンドを検索
名前や選択によりトラックを検索
名前や選択によりクリップを検索
名前やリコール動作でメモリー・ロケーションを検索
名前や有効または無効化によりトラック・グループを検索
名前やその起動によりAudioSuiteプラグインを検索
Pro Tools Searchを使うには
Window(ウインドウ)メニュー > ProToolsSearchを選択 >
Control+Shift+S(Mac)またはStart+Shift+S(Windows) >
リストから必要なコマンドやオブジェクトを選択しクリック(またはリターン・キーを押す)
と操作して、コマンドの実行やオブジェクトの選択を行います。
ビデオ・カラー・スペース強化(Pro Tools Studio 及びPro Tools Ultimate のみ)
Pro Tools 2022.4では、SDR及びHDRの両メディア上で、デスクトップ並びにハードウエア・ ディスプレイ使用時に、映像表示を最適化する為、数多くのカラー・スペース・オプションに対応しました。これにより、映像編集時に使用しているMedia Composer等のノンリニア編集ソフト上の映像とイメージがマッチした状態で、Pro Tools上でのMA作業が継続可能となりました。
画像はカラー・スペース・セッティングの全リスト。推奨オプションが黄色くハイライトされます。
DOLBY ATMOS 関連機能強化
Pro Tools 2022.4 では、Dolby Atmos 関連機能の強化が行われており、静的な Dolby Atmos グループ、Dolby Atmos Plug-in オートメーションを、パン・オートメーションにデュプリケイトが追加されています。
静的なDolby Atmosグループは、オーディオ・ポストプロダクションで標準的に使用される4つのグループ(dialog, music, effects, narration)で構成され、ベッド/オブジェクト・グループ管理ダイアログで加えられます。Pro Tools がベッド/オブジェクト・グループを管理する際、Dolby Atmos Renderer と一致するデフォルトのグループセットが提供可能となりました。
また、これまでPro Toolsは、Dolby Atmos Music Panner 情報を、ADMファイル内に含める事ができませんでしたが、Pro Tools 2022.4 と Dolby Atmos Music Panner 1.2を用いることで、Pro Tools は、プラグイン・オートメーションを、Pro Toolsパン・レーンにコピーすることが可能となりました。
これにより、Dolby Atmos Music Pannerでクリエイティブにミックスした結果をADM ファイルとしてデリバリーする際、“Duplicate Dolby Atmos Plug-in Automation to Pan Automation”コマンドを使って、そのプラグイン・オートメーションをPro Toolsパン・オートメーションへと複製することができるようになり、オフライン・バウンスによるADMファイルエクスポート時でも、パン情報を反映させることが可能となりました。
その他の新機能及び強化
Pro Tools ダッシュボード内のデザインが一新され、新しいユーザーが必要な Pro Tools 情報(英語)に素早くアクセスできるようになりました。
WASAPI サポートにより、Windows 環境下で、より多くの内蔵及びサードパーティ ー・オーディオ機器に対応可能となりました。
クリップ・リスト内のクリップを、編集インサーション上へスポットすることが可能と なりました。
Aux インプット作成時、ソロ・セーフが初期値となりました。これにより、オーディオ を Aux インプットにルーティングした際、トラックをソロにしても、Aux インプットが 自動でミュートされることはなくなりました。
録音/インプット・モードがオフとなった場合、自動的にDSPモードが無効化されるプ リファレンスが加わりました(Pro Tools HDXハイブリッドエンジン及びPro Tools | Carbon使用時のみ有効)。録音時のみでDSPモードをオンにするという使い方を行い たい場合、該当トラック上の録音待機ボタン及びトラック・インプット・モニターを解 除すると、自動的にDSPモードをオフにすることが設定可能となりました。
EUCON アサイナブル・ノブ・ハイライト表示(要 EUCON2022.4 以降)。初期設定上 で、このモードを有効にすると、Pro Tools 上で任意のパラメーターにカーソルを合わ せたり、クリックしたり、調整したりすると、S6/S4 MTM または Dock 上のアサイナブ ル・ノブがハイライト表示され、そこから該当するパラメーターをコントロールするこ とができるようになります。
ラインナップの変更と Pro Tools 2022.4 のリリースによって、各ライセンスの機能や特典は大幅にアップ!それに伴い、「自分にはどの Pro Tools が必要なのか!?」「いまのライセンスはどうなる?今後はどうすればいい??」と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は! HDX ディーラーとして豊富な実績と経験を持つ ROCK ON PRO まで、お気軽にお問い合わせくださいませ。
Tech
2022/05/02
Pick Up!! 大幅な性能アップを果たした Pro Tools Studio
最新バージョン Pro Tools 2022.4 のリリースとともに大幅なラインナップ変更が加えられた Pro Tools。エントリーモデルである Pro Tools Artist の登場や、新規永続ライセンス単体での購入が終了するなどさまざまな変化がありましたが、見落としてはならないのはどのクラスの Pro Tools もそれぞれ基本性能がアップしているという点です。
中でも、旧 Pro Tools (無印) の後継クラスである Pro Tools Studio では、従来 "Ultimate" でしか使用できなかったいくつかの機能が解放され、その名の通りプロフェッショナルクラスとして十二分な性能を得るに至りました。
以下、Pro Tools Studio に焦点を当て、今回のアップデートで向上した機能をピックアップしていきます。
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緊急速報!! Pro Tools 新ラインナップが発表!! 超速セミナーも開催!
Pro Tools 2022.4 リリース!大幅なラインナップ変更と機能追加
S4/S6 & EUCONTROL 2022.4もリリース!
オーディオ・トラック数が512トラックへと倍増
従来、256だったオーディオ・トラックの上限が512トラックへと倍増しています。
Dolby Atmosイマーシブ・オーディオ対応
これまでのステレオに加え、5.1/7.1チャンネル・ベース・サラウンド、Dolby Atmos、3次オーダーAmbisonicsに対応しています*。
*Dolby Atmosミキシングには、Dolby Atmos Production Suiteが必要です。
*Pro Tools | Carbon上で動作するPro Tools Studioのモニタリング・コントロール・セクションはステレオ出力までの対応となります。サラウンド以上で外部スピーカーによるモニターを行う場合は、それぞれのフォーマットに対応した外部モニタリング・コントローラーをご使用いただく事をお勧めします。
進化したオートメーション機能
これまでUltimateのみに搭載されていたトリム、プレビュー、キャプチャー、スナップショット、全てに書き込み機能が可能となりました。
クリップ・エフェクト編集機能の追加
これまでUltimateで作成したクリップ・エフェクト・データの再生だけが可能でしたが、Pro Tools Studioでは、EQ、ダイナミクス、フィルタ全てに関して、その作成/編集が可能となりました。
マルチステム・バウンス対応
これまでUltimateでのみ対応していた「複数のステム・ファイルを同時にエクスポート」することも可能となりました。
Pro Tools Studio 製品ラインナップ
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30003-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30003-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥24,310(本体価格 ¥22,100)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
ラインナップが大幅に変更された Pro Tools、その他システム構築などについては、ご相談はお気軽に ROCK ON PRO までお問い合わせください!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2022-4
https://pro.miroc.co.jp/headline/protools-lineup-renewal
https://pro.miroc.co.jp/headline/s4-s6-eucontrol-2022-4
NEWS
2022/04/27
【FAQを追加】緊急速報!! Pro Tools 新ラインナップが発表!! 超速セミナーも開催!
Avidより、Pro Tools のラインナップが刷新されることが発表されました。これまで、Pro Tools | First、Pro Tools、Pro Tools | Ultimate の3種だったラインナップが刷新され、新たに Pro Tools Artist、Pro Tools Studio、Pro Tools Flex となります。合わせて最新バージョン Pro Tools 2022.4 がリリース。ラインナップ名称変更と機能追加がなされました。また、新規ライセンス単体の販売形態に関してはサブスクリプションのみになるなど、大幅な変更がおこなわれています。
最新バージョン Pro Tools 2022.4 についてはこちら>>
目次
緊急開催!新ラインナップ超速解説!本日15:00〜YouTube Liveにて配信!!
Pro Tools 新旧ラインナップの対応と既存ライセンスの扱い
新規永続ライセンス単体は生産終了
永続版「年間サポートプラン再加入」が復活
Pro Tools 新ラインナップ - 機能比較と価格
Pro Tools Artist
Pro Tools Studio
Pro Tools Flex / Ultimate
EDUライセンスにも大幅な変更
永続版を継続 vs. サブスクリプションへ移行
FAQs
緊急開催!新ラインナップ超速解説!本日15:00〜YouTube Liveにて配信!!
ROCK ON PRO では今回のラインナップ変更の詳細を解説するオンラインセミナーをいち早く開催!下記リンク先のYouTube Liveをぜひご覧ください!
Pro Tools 新旧ラインナップの対応と既存ライセンスの扱い
新ラインナップの詳細解説は後ほどとし、まずは旧ラインナップと新ラインナップの対応を解説いたします。結論から言うと、Pro Tools | First をのぞく既存ライセンスが今回の改変で失効したり機能制限を受けることはありません。
Pro Tools | First → 終息(EOL)
Pro Tools Artist:新登場。新規サブスクリプションの購入によって入手。
Pro Tools(永続版) → Pro Tools Studio(永続版)
年間サポートプランが有効期間内であれば自動でアップデート。
年間サポートプランが切れている場合、既存の Pro Tools を保持。発売再開した「再加入」ライセンスを使用して Pro Tools Studio へアップデート可能。
Pro Tools(サブスクリプション) → Pro Tools Studio(サブスクリプション)
サブスクリプションが有効期間内であれば自動でアップデート。
Pro Tools | Ultimate(永続版) → Pro Tools Ultimate(永続版)
年間サポートプランが有効期間内であれば自動でアップデート。
年間サポートプランが切れている場合、既存の Pro Tools | Ultimate を保持。発売再開した「再加入」ライセンスを使用して現行の Pro Tools Ultimate へアップデート可能。
Pro Tools | Ultimate(サブスクリプション) → Pro Tools Flex(サブスクリプション)
サブスクリプションが有効期間内であれば自動でアップデート。
Pro Tools Ultimate と Pro Tools Flex
Pro Tools Ultimateは Pro Tools の名前、Pro Tools Flexはバンドルの製品名です。Pro Tools Flex は、最上位機種である Pro Tools Ultimate にさらにサードパーティ製ソフトウェアがバンドルされたサブスクリプションプランです。そのため、Pro Tools Flex に永続版は存在しません。また、Pro Tools Flex を購入した場合に提供される Pro Tools は Pro Tools Ultimate となります。
新規永続ライセンス単体は生産終了
今回のラインナップ変更に伴い、Avidは永続ライセンス単体の新規販売を終了しています。市場在庫がなくなり次第、永続ライセンス単体での新規購入ができなくなることになります。
ただし、Pro Tools | Carbon 購入者が選択できる Pro Tools Studio 永続パラシュート、および、ソフトウェア付き Pro Tools HDX Core と ソフトウェア付き Pro Tools HD Native TB にバンドルされる Pro Tools Ultimate は、現状、引き続き永続ライセンスが提供されます。
在庫限り!永続ライセンス単体購入のラストチャンス
9935-71832-00 Pro Tools | Ultimate 永続ライセンス新規 (パッケージ版)
販売価格 ¥337,700(本体価格 ¥307,000)
Rock oN Line eStore で購入>>
9935-71826-00 Pro Tools 永続ライセンス新規 (パッケージ版)
販売価格 ¥75,040(本体価格 ¥68,218)
Rock oN Line eStore で購入>>
永続版「年間サポートプラン再加入」が復活
昨年末、「期間限定、奇跡の復活!」と話題になった永続版「年間サポートプラン再加入」が、この度正式に復活いたしました。年間サポートプランが失効していても、Pro Tools 9 / Pro Tools HD9 以降のバージョンをお持ちであれば、このライセンスによって現行の Pro Tools Studio / Pro Tools Ultimate へ永続版のままアップデートすることが可能です。
↑年間サポートプランが失効している永続版ユーザーには、年間サポートプラン再加入か永続版を現状のまま手元に残し、新たにサブスクリプションを購入するかの選択肢があります。
最新版へお得にUPG!特価在庫品あります!!
9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版用再加入
希望小売価格 ¥91,520(本体価格 ¥83,200)
特価在庫価格 ¥60,940(本体価格 ¥55,400)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
サブスクリプション新規も超特価!!
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
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*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30123-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥129,800(本体価格 ¥118,000)
特価在庫価格 ¥51,975(本体価格 ¥47,250)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
Pro Tools 新ラインナップ - 機能比較と価格
それでは、いよいよ Pro Tools 新ラインナップの詳細を見ていきましょう。下表は各ラインナップごとの機能比較表です。3種のラインナップそれぞれの項目には新旧比較表も掲載していますので、合わせてご覧ください。
画像はクリック/タップで拡大
さらに詳しい比較はこちら>>(Avid WEBサイト)
Pro Tools Artist
Pro Tools のエントリークラスとして新たに登場。廃止された Pro Tools | First とは異なり、通常の Pro Tools セッションを開くことが可能。100以上のプラグイン/バーチャルインストゥルメンツが同梱され、すぐに楽曲制作をおこなうことが可能です。
Pro Tools Artist に含まれる内容を確認>>(Avid WEB サイト)
購入時のPoint!
既存ユーザーは存在しないため、新規サブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
9938-31154-00 Pro Tools Artist 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥12,870(本体価格 ¥11,700)
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9938-31155-00 Pro Tools Artist 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥12,870(本体価格 ¥11,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
Pro Tools Studio
従来の Pro Tools に置き換わるプロフェッショナルクラス。オーディオトラックが従来の2倍にあたる512トラックへ増加し、サラウンド / Dolby Atmos などのイマーシブ制作に対応するなど、大幅な機能強化がなされています。Avid Complete Plugin Bundle に加え、年間サブスクリプションには Avid Inner Circle へのアクセス権が付与されます。
対応する Avid I/O は Pro Tools | Carbon と S6L。HDX/HDN は非対応です。
Pro Tools Studio に含まれる内容を確認>>
購入時のPoint!
年間サポートプランが有効な永続ライセンス、または、有効なサブスクリプションライセンスは自動的に Pro Tools Studio に更新。
新規ライセンス単体はサブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
新規永続版は Pro Tools | Carbon 購入者が「永続パラシュート」を選択することでのみ提供
9938-30001-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
特価在庫価格 ¥26,070(本体価格 ¥23,700)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30003-50 Pro Tools Studio 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥38,830(本体価格 ¥35,300)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30003-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥24,310(本体価格 ¥22,100)
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9938-30005-00 Pro Tools Studio 永続版用年間プラン再加入
希望小売価格 ¥42,570(本体価格 ¥38,700)
特価在庫価格 ¥30,360(本体価格 ¥27,600)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
Pro Tools Flex / Ultimate
Pro Tools Flex はポスプロダクションや大規模スタジオでの業務を想定した最高峰ライセンス Pro Tools Ultimate にサードパーティ・ソリューションが付属するバンドルライセンス。「Flex」に含まれる Pro Tools Ultimate は従来の Pro Tools | Ultimate のアップデート版に相当し、ネイティブ I/O が最大256 I/Oへと増加しているほか、DigiLinkライセンスの機能を内包し同ライセンスなしでもHDXとの接続が可能になりました。
すべての Avid 製ハードウェアを使用可能です。
Pro Tools Flex に含まれる内容を確認>>(Avid WEBサイト)
注目のサードパーティ製ソリューション、第一弾はSoundFlow!
Pro Tools Flex の最大の特徴である、サードパーティ製ソリューションのバンドルですが、その第一弾は最先端のワークフロー自動化プラットフォームである「SoundFlow Cloud Avid Edition」です。Pro Tools ユーザーは複雑でマルチ・ステップが必要なタスクを、1回のキー・ストロークやタッチ・サーフェスの操作で実行することが可能となります。
SoundFlow Cloud Avid Edition のより詳細な情報はこちら>>(Avid WEBサイト)
購入時のPoint!
年間サポートプランが有効な Pro Tools | Ultimate 永続ライセンスは、Pro Tools Flex ではなく、Pro Tools Ultimate 永続版に更新。
有効な Pro Tools | Ultimate サブスクリプションは、自動的に Pro Tools Flex に更新。
Pro Tools Flex の新規ライセンスはサブスクリプションの購入によってのみ入手可能。
Pro Tools Ultimate サブスクリプション版はPro Tools Flex の一部としてのみ提供。
新規 Pro Tools Ultimate 永続版は「Pro Tools HDX Core with Pro Tools | Ultimate Perpetual License」 および 「Pro Tools HD Native TB with Pro Tools | Ultimate Perpetual License」の一部としてのみ提供。
9938-30123-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-新規
希望小売価格 ¥129,800(本体価格 ¥118,000)
特価在庫価格 ¥51,975(本体価格 ¥47,250)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
9938-30122-00 Pro Tools Flex 年間サブスクリプション-更新
希望小売価格 ¥103,950(本体価格 ¥94,500)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30008-00 Pro Tools Ultimate 永続版用年間プラン更新
希望小売価格 ¥44,300(本体価格 ¥48,730)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
9938-30009-00 Pro Tools Ultimate 永続版用再加入
希望小売価格 ¥91,520(本体価格 ¥83,200)
特価在庫価格 ¥60,940(本体価格 ¥55,400)
Rock oN Line eStore でのご購入はこちら>>
*特価在庫完売次第、通常価格での販売となります。
EDUライセンスにも大幅な変更
ラインナップの更新に伴い、EDUライセンスの種類にも変更が加えられました。
特に、永続ライセンスの再加入がなくなってしまっていますので、現在EDU永続ライセンスをお持ちのユーザー様は ROCK ON PRO までご相談ください。
永続版を継続 vs. サブスクリプションへ移行
現在、永続版をお持ちのユーザー様には永続版を使用し続けるか、サブスクリプションを新規購入するか、という選択肢があることになります(永続→サブスクリプション クロスグレードは今回の変更に伴い廃止)。
年間サブスクリプションのみの特典である Pro Tools Inner Circle 、および、Pro Tools Flex に付属するサードパーティ製ソリューションが今後どこまで充実するかが、ひとつの判断材料となりそうです。
FAQs
Avid Knowledge Base に「Pro Tools 新ラインアップFAQ」が日本語で掲載されています。
こちらも合わせてご参照ください。
ラインナップの変更と Pro Tools 2022.4 のリリースによって、各ライセンスの機能や特典は大幅にアップ!それに伴い、「自分にはどの Pro Tools が必要なのか!?」「いまのライセンスはどうなる?今後はどうすればいい??」と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は! HDX ディーラーとして豊富な実績と経験を持つ ROCK ON PRO まで、お気軽にお問い合わせくださいませ。
NEWS
2022/04/27
Nuendo 12 リリース!アップデートキャンペーンも同時開催!!
プロフェッショナル向けDAWとして圧倒的に多彩な機能を誇る Nuendo の最新版となる『Nuendo 12』がリリースされました。最新バージョンでは映像制作における音響効果用の機能をさらに強化。ダイアログディテクション機能は録音ファイルからダイアログ部分のみを検出可能。また、刷新された ADR システムは操作性がさらに向上し、これら新機能はポストプロダクションにおける業務効率を飛躍的に向上させます。
新しいライセンスシステム「STEINBERG LICENSING」について
本バージョンからは USB-eLicenser を使用しない新しいライセンスシステム「STEINBERG LICENSING」が採用されています。
現時点では初回起動時のインターネット接続が必須ですが、後日、オフラインでも認証できる仕組みが実装される予定です。
詳細は下記リンク先も合わせてご覧ください。
Steinberg Licensing: 新時代のライセンス管理へ | Steinberg | Steinberg
グレースピリオド(無償バージョンアップ対象)について
2022年3月16日以降にNuendo 11シリーズ以前の品番をアクティベートいただいた方は、 Nuendo 12への無償バージョンアップ対象となります。
Nuendo 12 通常版 パッケージ版/ダウンロード版
販売価格 ¥110,000(本体価格 ¥100,000)
Nuendo 12 アップグレード版(Nuendo 11 から) パッケージ版/ダウンロード版
販売価格 ¥27,500(本体価格 ¥25,000)
Nuendo 12 アカデミック版 パッケージ版のみ
販売価格 ¥55,000(本体価格 ¥50,000)
*パッケージ版の発売は5月中旬を予定しています。
*アカデミック版は12より教員向けと学生向けを統合しました。
*ご発注には専用お申込書が必要です。
Nuendo 12 を Rock oN Line eStore で購入!>>
Nuendo 12アップデートキャンペーンも開始!
発売に際し、旧バージョン『Nuendo 11』からのアップデート版『Nuendo 12/UD11』を、20%OFFの特別価格でご購入いただけるキャンペーンも始まりました。
キャンペーン期間は5月18日(水)まで!このチャンスをお見逃しなく。
Nuendo 12 アップグレード版(Nuendo 11 から)
販売価格 ¥27,500(本体価格 ¥25,000)
Rock oN Line eStore で購入>>
『Nuendo 12』の主な新機能
AIによる台詞検出機能を搭載
AIとアルゴリズムによって、ロケ時の収録音から背景の雑音に関係なく台詞だけを確実に検出し、かつ無音部分を除去することが可能になりました。最後に使った設定で無音除去をする新コマンドを選択することで、ユーザーは以降、同一の値で検出処理を実行することができます。
ADRシステムの刷新
イベントからマーカーを作成する新機能が搭載されました。ADRが必要なプロジェクトで、ADRマーカーをインポートするための表形式スクリプトデータがない場合に、1つまたは複数の既存のオーディオイベントを選択することでADRマーカーを自動的に作成することができます。
また、より柔軟なマーカー処理にも対応しました。マーカーウィンドウでマーカーを選択すると、『Nuendo 12』のプロジェクトウィンドウでそのマーカーが選択され、逆もまた同様に選択の連動が可能です。
加えて、マーカートラックにマーカーの属性 (キャラクター名など)を表示するよう、設定できるようになりました。さらに新しいキーコマンドも追加されています。
「Netflix TTAL ダイアログスクリプト」のインポート・エクスポート対応
Netflixで採用されているTTALダイアログスクリプトは、台詞の文字情報やキャラクター、有用なメタデータを含む、記録可能なADRマーカーに変換されるだけでなく、インポートやエクスポートも可能です。またADR制作中のスクリプトの変更は、『Nuendo 12』のマーカーエディター内で文書化することができます。
Headphones Matchプラグイン
ヘッドホンによるバイノーラルコンテンツの周波数領域と空間領域を判断するためには、ニュートラルな周波数特性が不可欠です。「Headphones Match プラグイン」は、387種類のヘッドホンモデルに対してモニター 出力に正確な補正カーブを適用します。
また、異なるヘッドホンの音をエミュレートすることも可能です。
Dolby Atmosバイノーラル・ダウンミックスに対応
「Nuendo 12 Renderer for Dolby Atmos」は、Dolby Atmos ミックスのバイノーラルリレンダリングを可能にしました。
すべてのベッドとオブジェクト入力をレンダリングし、HRTF(頭部伝達関数)フィルターを用いて、ヘッドホンでのマルチチャンネル・オーディオ再生による没入感を再現します。
Nuendo 12 のご購入は ROCK ON PRO または Rock oN Line eStore までお問い合わせください!
Broadcast
2022/02/18
株式会社CBCテレビ様 / 〜革新が従来の文化、ワークフロー、使い勝手と共存する〜
日本初の民間放送局として長い歴史を持つ株式会社CBCテレビ。1951年にわが国初の民間放送としてラジオ放送を開始し、1956年からはテレビ放送をスタートさせている。そのテレビ放送スタートとともに竣工し、幾多に渡る歴史の息吹を現代につなげているCBC会館(通称:本館)のリニューアルに伴い、館内にあるMAスタジオ改装工事のお手伝いをさせていただいた。
完全ファイルベース+イマーシブ対応
数多くの独自番組制作、全国ネット番組を抱えフル稼働を続けるCBCの制作セクション。3年前には新館に第3MA室を開設、同時に仕込み作業用のオープンMAを8ブース、さらにファイルベースワークフローを見越した共有サーバーの導入と、制作環境において大きな変革を行った。その当時は、本館を建て替えるのか?リニューアルするのか?という議論の決着がついていない時期であり、本館にある第1MA、第2MAに関しては最低限の更新にとどめていた。今回は、リニューアルの決まった本館で、将来に渡り第1MA、第2MAを活用すべく大規模なシステムの入れ替えが実施された。
📷 第1MA室
📷 第2MA室
📷 第3MA室
まずは、非常に大きな更新内容となった第1MAを見ていきたい。もともと、このスタジオにあったメインコンソールはSTUDER VISTA 7であったが、今回の更新ではミキサーをなくし、完全なファイルベースのシステムアップとするとともに、将来を見越したイマーシブ・オーディオの制作環境を導入した。基本のシステムは、前回の第3MA開設時と同等のシステムとし、実作業を行うスタッフの習熟への負荷を最低限としている。そこに、イマーシブ制作のためのシステムを加えていく、というのが基本路線である。
第3MAでの基本システムは、Avid Pro Tools HDXシステムとAvid MTRXの組み合わせ。すでに業界標準といっても良いこれらの製品にコントローラーとしてAvid S3を組み合わせている。モニターコントローラーとしてはTAC system VMC-102が採用されているが、スタンドアローンでのシステム運用を考えた際には、やはりこのVMC-102は外せない。Avid MTRXも、多機能なモニターコントロールを実現しているが、PC上でDADmanアプリケーションが起動していないと動作をしないという制約がある。この制約のために、他の事例ではDADmanを起動するためだけに電源を落とさずに運用するPCを1台加えたりといった工夫を行っているのが現状だ。VMC-102の場合、これが起動さえしていればモニターセクションは生きる。これはPCレスでのモニターコントロールができるという価値ある違いにつながっている。
第1MAも、システムの根幹となるこのAvid Pro Tools HDX、Avid MTRX、TAC system VMC-102という構成は同様だ。違いとしては、多チャンネルに対応したAD/DAとしてDirectOut Technologies PRODIGY.MCの採用、そして、イマーシブ・サウンド作りの心臓部としてDolby RMUが加わったということだ。モニターセクションのVMC-102は、Dolby Atmosのモニターコントロールも問題なくこなすことができる製品である。実際にシステムを組もうとすると直面する多チャンネルスピーカーの一括制御。これに対応できる数少ない製品の一つでもある。
📷 第1MAのデスク上はシンプルに纏められている。センターにAvid S3、PC Displayの裏にはVU計がある。右手側にはVMC-102があり、その奥には収録時のフェーダーとしても活用されるSSL SiXがある。SiXの1-2chにMic Preが接続され、InsertにTUBE-TECH LCA2Bがスタンバイ。ステレオフェーダーにはCDとMacProのLine Outが接続されている。
しっかりとしたイマーシブ・サウンドを制作するためにスピーカーはPSIで統一。サウンドキャラクターのばらつきを最小限に、繋がりの良いサウンドを実現している。CBCでは以前よりPSIのスピーカーを使用しており、他のスタジオとのサウンドキャラクターの統一を図ったという側面もある。作業量が一番多いステレオ作業のためのL,RchにはPSI A25-Mを導入し3-Wayの充実したサウンドでの作業を実現。サラウンドにはA17-MとA14-Mを採用している。改装での天井スピーカー設置となったためにここだけはひとサイズ小さなモデルとなるが、できる限りサイズのあるスピーカーを導入したということになる。
📷 上段)ステレオL,Rchに備えられた3WayのPSI A25-M。下段)サラウンドサイドのスピーカーとなるA14-M。特注の金具で取り付けられ、壁面を少しくぼませることでスピーカーの飛び出しを抑える工夫が見て取れる。天井のスピーカーも特注金具により角度の調整などAtmos環境に合わせた設置が可能となっている。
サウンドキャラクターに大きく影響するAD/DAコンバーター部分は、前述もしたDirectOut Technologies PRODIGY.MCを導入している。安定した評価を得ていた同社ANDIAMOの後継となるモジュール式の多機能なコンバーター。モジュール式で将来の拡張性も担保されたこのシステムは、今後の様々な展望を検討されているCBCにとってベストなチョイスとなるのではないかと感じている。IPベースでの室間回線がすぐそこまで来ている今だからこそ、どのような企画にも柔軟に対応できる製品を選択することは、導入検討におけるポイントとなるのではないだろうか。
📷 ラック上部に組み込まれたDirectOut Technologies PRODIGY.MC
イマーシブ対応のセットアップ
イマーシブ・サウンドに関してのシステムアップは、Avid MTRXとMADIで接続されるDolby RMUという構成。MADIでの接続のメリットは、Dolby Atmosの最大チャンネル数である128chをフルに使い切ることができるという点。Dante接続の構成も作ることはできるがDanteの場合には128ch目にLTCを流す関係から127chまでのチャンネル数となってしまう。フルスペックを求めるのであればMADIとなるということだ。
Windowsで構築されたDolby RMUの出力はVMC-102を通してスピーカーへと接続される。各スピーカーのレベル、ディレイ、EQの補正はAvid MTRXのSPQ moduleで行っている。すでにこれまでの事例紹介でも登場しているこのAvid MTRX SPQ moduleは、非常にパワフルな補正エンジンである。各チャンネルへのレベル、ディレイはもちろん、最大16band-EQも使えるプロセッサーモジュールである。また、Dolby RMUのバイノーラルアウトは、SSL SiXのEXT INへ接続されており、常にヘッドフォンアウトからバイノーラル出力を聴くことができるようになっている。SSL SiXへのセンドは、通常はPro Toolsのステレオアウトが接続されているが、VMC-102の制御によりRMUのバイノーラル出力とボタンひとつで切り替えられるようにしている。バイノーラルで視聴されることが多いと予想されるDolby Atmos。このようにすぐにバイノーラルアウトの確認をできるようにしておくことは効率的で重要なポイントだ。
📷 最下部には各スピーカーのレベル、ディレイ、EQの補正を行うSPQ moduleが組み込まれたAvid MTRXが見える。
放送局が蓄積したリソースをイマーシブへ
そもそも放送局にイマーシブ、Dolby Atmosは必要なのか?という問いかけもあるかもしれないが、すでに放送局ではネット配信など多角的なコンテンツの送出を始めている。YouTubeなど、ネット上の動画コンテンツは増え続け、Netflix、Huluなどのオンデマンドサービスが一般化してきているいま、放送局として電波という従来のメディアだけに固執するのではなく、新しい取り組みにチャレンジを始めるというのは自然な流れと感じる。もともと、放送局にはこれまでに積み重ねてきた多くのコンテンツ制作のノウハウ、人材、機材がすべて揃っている。数万再生でもてはやされるユーチューバーと違い、毎日数千万人のリアルタイム同時視聴者を抱えたメディアで戦ってきた実績がある。このノウハウを活かし、これからのコンテンツ制作のために様々な取り組みを行う必要がある。ネットならではの音響技術としてのイマーシブ。特に昨今大きな注目を集めているバイノーラル技術は、いち早く取り組む必要があるという考えだ。バイノーラルであれば電波にも乗せることができる。そして、ネットでの動画視聴者の多くがヘッドフォンや、イヤフォンで視聴をしていることを考えると、そのままの環境で楽しむことができる新しい技術ということも言える。
コンテンツ制作のノウハウ、技術。これまでに積み上げてきたものを発揮すれば内容的には間違いのないものが作れる。そこへ更なる魅力を与えるためにイマーシブ、バイノーラルといった最新の楽しみを加える。これがすぐにできるのは放送局が持ち得たパワーならではのことではないだろうか。技術、テクノロジーだけではなく、コンテンツの中身も伴ってはじめて魅力的なものになるということに異論はないはずだ。スポーツ中継における会場のサウンドのほか、音楽番組など様々なところでの活用が期待される。さらに言えば、その後の番組販売などの際にも付加価値が高まったコンテンツとして扱われることになるだろう。日々の業務に忙殺される中でも、このようなに新しいことへ目を向ける視野の余裕。それこそが次の時代につながるのではないかと、色々とお話を伺う中で強く感じた。
各スタジオ間にはIP伝送網が整備
他のMA室のシステムもご紹介したい。第2MAは、非常にシンプルなシステムアップだ。Avid Pro Tools HDXのシステムにAvid MTRXをI/Oとし、コントローラーにAvid S1、モニターコントローラーにはSPL MTCが採用されている。スピーカーはサウンドキャラクターを統一するためにPSI A17-Mが選ばれた。なお、第1MAの設備からはなくなっているものがある。VTRデッキを廃止し、完全なファイルベースのワークフローへと変貌を遂げている第1MA、VTRがないためにシステム自体もシンプルとなり、これまで設置されていたDigital Consol YAMAHA DM1000などがなくなり、機器類を収めていたラックも廃止されスッキリとしたレイアウトとなった。これは音響面、作業環境としても有利なことは言うまでもないだろう。
📷 第2MAのデスクは今回の更新に合わせて特注された。足元左右にラックが設けられ、左側はファンノイズが考えられる製品が納められ、蓋ができるように対策がなされている。デスク上にはAvid S1、SPL MTC、Umbrella Company Fader ControlがCDの収録用に用意されている。
3年前に更新された第3MAは、新館に新設の部屋として防音室工事からのシステム導入を行った。システムとしてはAvid Pro Tools HDX、Avid MTRX,Avid S3、TAC system VMC-102というコア・コンポーネントを用い、スピーカーにはNESが導入された。
📷 3年前に新設された第3MAがこちら。デスク上には、Avid S3、Avid Dock、VMC-102が並んでおり、第1MAとの共通部分を感じさせるセットアップとなっている。デスクは第2MAと同様に足元にラックスペースが設けられ、左側は蓋付きと同様の仕様になっている。また、I/OとしてAvid MTRXが導入されている。下段右は第3MAのブース。デスクの右にSTUDER Microが見える。これがリモートマイクプリ兼シグナルルーターとして活躍している。これにより、Open MA1,2からもこのブースを共有することができるようにセットアップされている。ブース内にも小型のラックがあり、そこにSTUDER Microの本体が収められている。
この際にポイントとなったのは、同時にシステムアップされたオープンMAと呼ばれる作業スペース。オープンMAは第3MAのすぐそばの隣り合うスペースに設置されている。高いパーテションで区切られた8つのブースにApple iMacでシステムアップが行われた。このオープンMAの2区画は、第3MAのブースを共有し、ナレーション収録ができるようにシステムが組まれ、STUDER MICROがリモートマイクプリとして導入されている。本来は、ラジオオンエア用のコンソールであるこの製品をリモートマイクプリ兼、シグナルルーターとして使っているわけだ。なお、デジタル・コンソールとなるためシグナルルーティングは自由自在である。
また、オープンMAにはAudio InterfaceとしてFocusrite RED 4 PREが導入された。これは将来のDante導入を見越した先行導入という側面もある。Native環境でもHD環境でも同一のInterfaceを使えるというのもこの製品が採用された理由の一つ。不具合時の入れ替えなどを考えると、同一機種で揃えることのメリットが大きいのは言うまでもないだろう。作業データはGBlabs FastNASで共有され、席を変わってもすぐに作業の続きが行える環境となっている。FastNASの音声データのネットワークは各サブへも接続され、音効席のPCへと接続されている。生放送枠の多いCBC、これらのシステムはフルに活用されているということだ。
📷 背の高いパーテションで区切られたこのスペースが、Open MAである。8席が準備され1,2は第3MAのブースを共有しナレーション収録に対応、ブースの様子は小型のLEDで見えるようになっている。それ以外の3~8も基本的なシステムは同等。すべてのブース共通でiMacにセカンドディスプレイが接続され、Audio I/OとしてFocusrite Red 4 Preが採用されている。この機種はDanteでの各所の接続を見越してのものである。
そして、前回の更新時に導入されたGBlabs FastNASへの接続はもちろん、本館のリニューアルに伴い各スタジオ間にはIP伝送網が整備された。このネットワークには、Danteが流れる予定である。取材時には事前工事までではあったが、各スタジオにはDanteの機器が導入され始めているとのこと。本館内の第7スタジオは今回のリニューアルでDanteをバックボーンとするSSL System-Tが導入されたということだ。そのままでも運用は可能だが、各スタジオにDante機器が多数導入され始めると回線の切り替えなどが煩雑になってしまう。それを回避するためにDante Domein Manager=DDMによるセットアップが行われるわけだが、このDDMは各スタジオをドメイン分けして個別に管理し、相互に接続を可能とする回線を絞ることができる。これは室間の回線を設定しておくことにより運用を行いやすくすることにつながっている。
もちろん、他の部屋のパッチを他所から設定変更してしまうといった事故防止にもなる。データの共有だけではなく、回線もIPで共有することによる運用の柔軟性が考えられているということになる。生放送を行っているスタジオの回線を他のスタジオで受け取ることもできるため、実際のオンエアの音声を他のスタジオで受けて、トレーニングのためのミックスを行うなど、これまでではなかなかできなかった運用が実際にテストケースも兼ねて行われているということだ。今後は、中継の受けやスタジオをまたいでのオンエアなど、様々な活用が期待されるシステムアップとなっている。これはサブだけではなくMA室も加わっているために、運用の柔軟性はかなり高いものとなる。
伝統ある放送局の文化にこれから先の放送局のあり方を重ね合わせた、これが現実のものとなっているのが今回のケースではないだろうか。バイノーラルを使ったコンテンツの新しい楽しみ方の提供。ファイルベースだけではなく、放送局の強みでもあるリアルタイムでの制作環境の強化、柔軟性の獲得。さまざまな新しい取り組みが従来のワークフロー、使い勝手と共存している。今後の放送局のシステムのあり方の一つの形がここに完成したのではないだろうか。
📷 株式会社CBCテレビ 技術局 放送技術部 名畑輝彦 氏
*ProceedMagazine2021-22号より転載
Music
2022/02/10
山麓丸スタジオ様 / 〜日本初、360 Reality Audioに特化したプロダクションスタジオ〜
360度全周(4π)に音を配置できるSONY の360 Reality Audio。その制作に特化したスタジオとして作られたのが株式会社ラダ・プロダクションによって設立されたこちらの山麓丸スタジオだ。国内ではソニー・ミュージックスタジオ、ソニーPCLスタジオに続いて3スタジオ目、「360 Reality Audio」専用スタジオとしては初となるという。今回はこちらのスタジオのPro Toolsシステム周りについて導入をさせていただいた。360 Reality Audio制作にはどのようなシステムが必要なのか。制作ワークフローを含め貴重なお話を伺った。
360 Reality Audio作品の専用スタジオを
株式会社ラダ・プロダクション様はCM音楽制作をメインに手がけている音楽制作会社だ。CM以外にも音に関わる企画やプロデュースなど様々な事業をされている会社なのだが、展示や開発系に関わる仕事も増えていく中でソニーと出会ったという。その後、ソニーが開発した波面合成アルゴリズムであるSonic Surf VRのスピーカー開発にも関わり、その時から立体音響に深く関わっていくことになったそうだ。その後、CES 2019で「360 Reality Audio」が発表され、その後ソニーと連携しつつ360 Reality Audio作品制作を手がけるような形になり、スタジオを作るまでに至ったということだ。現在では過去の楽曲の360RA化というものを多く進めているそうだ。広告の仕事を数多く行っているラダ・プロダクションでは展示での立体音響など、360 Reality Audioにとどまらない立体音響の提案を多くしているというお話も伺えた。
全15台のスピーカーをマネジメント
📷 スタジオ正面全景からは、Avid S1やAvid MTRXをコントロールするMOM Baseなど、操作系デバイスをスタンド設置にしてサイドに置き、リスニング環境との干渉へ配慮していることが見て取れる。ラック左列にはAvid MTRX / MTRX Studio、FerroFish / Pulse 16DXが収められ、右列にはヴィンテージアウトボードの数々がまとめられている。
360 Reality Audio制作に使用される360RACS(Reality Audio Creative Suite) 通称:ラックスはDAW上で立ち上げて使用するプラグインだ。ミックスをしているProTools 上で360RACSをインサートして使用することになるのだが、やはりトラック数が多くなったりプラグイン負荷が多くなると1台のマシン内で処理することが厳しくなるかもしれない。そこで、山麓丸スタジオでは大規模なセッションを見越してPro Toolsのミキシングマシン、360RACSを立ち上げるマシンを分けて制作することも想定したシステムアップとなっている。最大で128chのやりとりが必要となるため、Pro ToolsミキシングマシンはHDX2。360RACSについてもPro Tools上で動作させるためにこちらもHDX2を用意。その2台をAvid MTRX1台に接続し、音声をやりとりする形を取っている。
モニタースピーカーはGENELEC / 8331APが13台と7360AP 2台の構成になっている。8331APについてはミドルレイヤー、アッパーレイヤーがともに5ch。ボトムレイヤーが3ch。合計13chという構成だ。モニターのルーティングだが、まず360RACSマシンのHDXからのoutがDigiLink経由でMTRXへ。MTRXからDanteネットワーク上のFerroFish / Pulse 16DXへと信号が渡され、そこでDAがなされてスピーカーへと接続されている。ベースマネージメントを行うためにまず2台の7360APへ信号が送られ、その先に各スピーカーが接続されている形となる。スピーカーの調整についてはGENELECのGLMにて補正が行われている。マルチチャンネルのシステムの場合、GLMは強力な補正ツールとなるため、導入の際にはGENELECのスピーカーがチョイスされる確率が非常に高いのが現状だ。モニターコントロールについてはDADManで行われおり、フィジカルコントローラーのMOM Baseも導入していただいた。柔軟にセットアップできるDaDManでのモニターコントロールは大変ご好評をいただいている。
リスニング環境を損なわないレイアウト
前述のように360 Reality Audioは全周に音を配置できるフォーマットだ。スピーカーでモニターする場合は下方向にもスピーカーが必要なことになる。実際のスタジオ写真でスピーカーレイアウトはある程度把握できるかもしれないが、ここでどのようなレイアウトになっているかご紹介させていただきたい。
スピーカー13本の配置は耳の高さのMidレイヤーが5ch、上方のUpperレイヤーが5ch、下方のBottomレイヤーが3chという構成となる。Mid、UpperともにL,Rはセンタースピーカーから30°の角度、Ls,Rsは110°の角度が推奨されている。BottomレイヤーはL,C,Rの3本。こちらもセンタースピーカーから30°の位置にL,Rが置かれることになる。山麓丸スタジオではBottom L,C,Rの間にサブウーファーが設置されている理想的なスピーカーレイアウトであると言えるだろう。また、UpperはMidに対して30°上方。BottomはMIdに対して20°下方というのが推奨となっている。
通常スタジオではPC操作用のディスプレイ、キーボード、マウスやフェーダーコントローラーを置くためのデスクやコンソールなどが設けられることがほとんどだが、360RA用のスタジオではBottomにスピーカーが設置されることからその存在が邪魔になってしまうのが難しい点だ。山麓丸スタジオではPCディスプレイの役割を前方のTVに担わせている。また、フィジカルに操作を行うキーボード、マウス、Avid /S1、MOM Baseは右側に置かれたスタンドに設置され、極力音への影響が出ないよう工夫がなされている。ちなみに、スタジオ後方にはもう1セットKVMが用意されており、そちらで細かい操作等を行うことも可能だ。
📷 左よりAvid S1、Avid MTRXをコントロールするMOM Base。ブースでのレコーディング用には、Urei 1176LN / API 550A,512C / AMEK System 9098 EQ / N-Tosch HA-S291が用意された。最上段のRME MADIface Xは主にヘッドホンモニタリング用だ。
360 Reality Audio 制作ワークフロー
ここからは実際に山麓丸スタジオで行われているワークフローについてお伺いすることができたのでまとめていきたい。
●1:ステレオミックスを行う
まず、マルチトラックのオーディオデータを先方より手に入れたらセッションを作成するのだが、まずはStereo Mixを行うという。このスタジオの顧問も勤めている吉田保氏などにミックスを依頼するケースもあるとのことだ。まずはステレオミックス用のセッションを作成することについては特に疑問はないだろう。元の楽曲がある作品の場合はそれに合わせるような形でステレオミックスが作成される。
●2:ステレオから360RAへ
ステレオでの音作りをしてから、それを360RA上でパンニングして行く形となる。360RACSはプラグインのため、ProToolsのトラックにインサートして使用する形となるのだが、各オーディオトラックにインサートはしない。各オーディオトラックと同数のAUXトラックを用意し、そこにオーディオをルーティングして360RACSをインサートする。これはPro Toolsのフェーダーバランスを活かすためだ。RACSプラグインはインサートされた箇所のオーディオをDAW側から受け取るので、オーディオトラックにそのままインサートしてしまうとフェーダー前の音がプラグインに渡されてしまう形になる。それを避けるためにAUXトラックを経由する形を取っている。次に、作成したAUXトラックのマスターのチャンネルにRACSプラグインをインサートしマスターとして指定する。これが各チャンネルから音を受け取ってOUTPUTする役割を担うようになる。その後、各チャンネルにRACSプラグインをすべてインサートしていく。
📷 プラグインとして360RACSを選択、インサートを行う。
📷 インサートした360RACSプラグインの中からマスターとなるトラックをを選択。
先ほども述べたように、最終的にオーディオデバイスに音を渡すのはPro ToolsではなくRACSプラグインということになるため、RACSプラグイン上のオーディオデバイスでHDXを選択する。そのため、Pro Tools側はプレイバックエンジンでHDX以外のものを選択する必要があるということだ。ProToolsのマスターを通らないため、遅延補正はどうなる?という疑問も生まれるのだが、RACS側に遅延補正の機能があるためそこは心配ご無用ということのようだ。
これで、360RAのミキシングを始める設定が完了したことになる。その後はRACS内でスピーカーレイアウトを指定する。もちろんヘッドフォンでの作業も可能だ。HRTFを測定したファイルを読み込むことができるのでヘッドフォンのモニタリングの精度も非常に高い。
📷 出力デバイスとしてHDXを選択。
📷 ヘッドホンの出力先もプラグイン内で選択する。
●3:360RAミキシング
設定が完了したら、360RACS上でそれぞれの音のパンニング進めていく形となる。ラダ・プロダクション側で音の配置をある程度進めた状態にし、それを受けたエンジニア側でさらにブラッシュアップを行う。こうして一旦配置を決めるのだがここから再度ミキシングを行う。音の配置による音質の変化が生まれるので、パンニング後、改めて音の調整をエンジニアによって施す作業をしクオリティを上げるそうだ。こうして、その配置で本来鳴らしたい音質で鳴るようにする音作りを行い、でき上がったものがクライアントのチェックに回ることになる。
📷 360度全周にパンニングし、音像スペースを作り出している。
●4:360RAでのマスタリング
オブジェクトベースのフォーマットではステレオのようなリミッター、マキシマイザーを用いたマスタリングは難しい。今回、それをカバーする”技”を伺ったのでご紹介したい。まず、全トラックをAUXのモノトラックにセンドする。そのモノトラックをトリガーとしたマルチバンドコンプやリミッターなどを全トラックにインサートするという手法だ。設定は全トラック同じ設定にする。全ソースが送られているトラックをサイドチェーンのキーインにアサインすることによって、ステレオでのリミッティングを再現する形だ。
📷 全チャンネルにFabfilter Pro-C 2 / Pro-MB / WAVES L2がインサートされている。
●5:バウンス(書き出し)
通常のPro Toolsのバウンスによって、360RAのフォーマットを書き出すことができるそうだ。なお、書き出す際は360RACSを開いておくことが必要となる。書き出しについては「インターリーブ」「48kHz24bit」「Wav」とし、指定のフォルダに書き出すことが必要とのことで、「書類」の中の「360RACS」の中にある「Export」フォルダを指定する。このフォルダは360RACSをインストールした際に自動ででき上がるフォルダとなっている。
📷 バウンス自体はPro Toolsの画面に沿って行う。
バウンスが終わるとプレビューの調整画面が表示される。ここではどのLEVEL(0.5、1、2、3)で書き出すかを選ぶ。LEVELはMP4を作る際のクオリティに値するものだ。LEVEL2以上でオブジェクトを"スタティック"と”ダイナミック”の選択が可能となっている。独立して聴かせたいVocalなどのメインソースは"ダイナミック"を選択、また動きのあるものも"ダイナミック"を選択することが多いそうだ。ここの設定によってもまた楽曲の聴こえ方が変わるのでここも慎重に行う。すべての設定が行なえたら『OK』を押して書き出しは完了、その後、こちらのデータを使用してエンコードを行いMP4を生成する。
📷 オブジェクトのダイナミック、スタティックの選択が行える。
📷 バウンスを終えるとレベルごとにフォルダ分けされて格納される。
●6:エンコード
現状でのエンコードは360RACSとは別のアプリケーションを使用して行なっている。こちらのアプリケーションについてはとてもシンプルで、ドラック&ドロップしたデータを変換するのみだ。変換が完了したらデコーダーを使用して、生成されたMP4のチェックを行う。
ここまで細かく360 Realty Audio制作の手法をご紹介させていただいた。ステレオミックスと違い、上下の音の配置をパンニングで行えることが360 Realty Audioの大きな利点なのだが、配置しただけでは聴かせたい音質にならないことが多いのだそうだ。ステレオではマスキングを起こして聴こえなくなってしまう部分があり、それを回避しながらうまくステレオという空間に音を詰め込んでいくスキルが必要だったわけだが、360 Reality Audioは360度どこにでも音を配置できてしまう。言い換えれば、マスキングが起きづらい360 Reality AudioやDolby Atmosでは、より一個一個の音のクオリティが楽曲自体のクオリティを大きく左右することにつながるわけだ。
また、クライアントから渡される素材がステムではなくパラデータだった場合、単体での音作りというところが大きなポイントとなるということだ。その部分をスタジオ顧問の吉田保氏ほか、各所エンジニアの手に委ねるなどの工夫をされている点は大きなポイントのように感じた。そして、360RAパンニング後に「聴かせたい場所で聴かせたい音質」とするための音作りをする点も重要なポイントだ。音の存在感を出すためにサチュレーションを使ったり、EQを再度調整したりさまざまな工夫が施される。
こうしてサウンドは整えられていくが、音を配置しただけでOKということではなく、ReverbやDelayを駆使して360度に広がる「空間」を作ることがとても重要になる。ライブ収録などでは実際に様々なところにマイクを立て360度空間を作ることが可能だが、レコーディング済みの過去作品や打ち込みの作品では新たに360度空間を人工的に作る必要がある。マルチチャンネルで使用できる音楽的なReverbの必要性を感じているというお話も伺えた。制作者側の悩みなどはDolby Atmosの制作と共通する部分も多く、それに呼応するような360度空間制作のためのツールも今後ブラッシュアップされていくのではないだろうか。
Dolby Atmosとともに空間オーディオの将来を担うであろう360 Realty Audio。この二つのフォーマットが両輪となり、空間オーディオはさらに世の中へ浸透していくことになるだろう。360RAは下の方向がある分Dolby Atmosに比べてもさらに自由度が高いため、よりクリエイティブな作品が生まれそうな予感もする。また、ヘッドフォンでの試聴は、スピーカーが鳴っているのではないかと思わず周りを見回してしまうほどの聴こえ方だった。コンシューマにおけるリスナーの視聴環境はヘッドフォン、イヤフォンが中心となるのが現状だろう。その精度が上がっていくとともにコンテンツが充実することによって、今よりリスナーの感動が増すのは間違いない。広く一般的にもステレオの次のフォーマットとして、空間オーディオに対するリスナーの意識が変わっていくことに大きな期待を寄せたい。
株式会社ラダ・プロダクション
山麓丸スタジオ事業部
プロデューサー
Chester Beatty 氏
株式会社ラダ・プロダクション
山麓丸スタジオ事業部
チーフ・エンジニア
當麻 拓美氏
*ProceedMagazine2021-22号より転載
NEWS
2021/12/22
Proceed Magazine 2021-2022 販売開始! 特集:Sensation -感覚-
Proceed Magazine 2021-2022号が発刊です!ProceedMagazine2021-2022号のテーマは「SENSATION-感覚-」。
Apple Musicでの空間オーディオ配信など、これまで取り上げてきたイマーシブサウンドの世界が、いよいよコンテンツとなって世の中に広まり、新たな感動のカタチを生み出しています。
今号ではその最前線に立って制作を進める深田晃 氏、戸田信子 氏、陣内一真 氏、古賀 健一 氏、murozo 氏によるDolby Atmosクロストークや、日本初の360 Reality Audio専用スタジオとなる山麓丸スタジオのレポート、名古屋芸術大学で行われたバイノーラルライブ配信など、各所で取り組みが進むセンセーショナルな様子をとらえます。
2022年の制作をリードする情報が満載のProceedMagazine、さあ!皆さんもこのムーブメントをシェアしましょう!
Proceed Magazine 2021-2022 特集:SENSATION-感覚-
音楽配信が定着を見せ、現在はさらなる革命が進行中だ。品質の飛躍を第二世代目とするならば第三世代の登場だ。新しい表現空間を音楽に提供するものだと言っていい。もちろん、自然界の音の環境は4π(全方向360度)であり、従来のサラウンドはその再現に重きを置いていたが、今起きているイノベーションは音楽表現を刷新して定義するものになる。まるで美術館のインスタレーションを体験するような感覚だ。ヘッドフォンの普及やモビリティーの自動運転化、サウンドバー等々による音響技術革新は新たな体験機会を大幅に増やし続ける。
制作者はその空間表現をいかに使っていくのか?映像との融合は?制作するためのスタジオのあり方は?実際に音に包まれることでもたらされる感触は、確かにこれまでになかった体験であるが、それがリアルを究極にまで再現することなのか、イマジネーションあふれる新たな表現を行うスペースにするのか、作り手がどのようにこの空間を使うのかという部分はいまだに多くの可能性を秘めている。ひとつだけ確かなことは、それが新たな感動、驚き、喜び、閃き、といった人の感情を揺さぶる必要があるということだ。
Proceed Magazine 2021-2022
全136ページ
販売価格:500円(本体価格463円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
SO-SO 氏インタビュー
★Rock oN SOUNDTRIP
Marvel フューチャーレボリューション
★LUSH HUB
時代に立ち向かうクリエイターとオーディエンスのために
★SENSATION -感覚-
We Want More Atmos! / イチからわかる!Dolby Atmos 制作システムアップ! /
360 Reality Audio 山麓丸スタジオのワークフローに迫る
★ROCK ON PRO 導入事例
株式会社CBCテレビ / 株式会社SureBiz
★ROCK ON PRO Technology
WOWOW ωプレイヤー / LUSH SHOWCASE !! /
NDI 5 / しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その23
特別編 音響設計実践道場 〜第五回 続ロビングエラー〜
★Power of Music
名古屋芸術大学 オーケストラ・バイノーラル・ライブ配信 /
AudioSourceRE / ROTH BART BARON 三船雅也
★BrandNew
iZotope / APOGEE / Universal Audio /
SSL / Focal / RME / Blackmagic Design /
Antelope / KORG / Non-Lethal Applications /
Sound Particles / SONNOX / DPA /
IK Multimedia / Neumann
★FUN FUN FUN
SCFEDイベのゴーゴー探報記〜! HATAKEN 氏
アメリカンミュージックの神髄
◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中!
Proceed Magazine 2021
Proceed Magazine 2020-2021
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
Event
2021/12/10
【アーカイブ公開中!】Avid Creative Summit 2021 Online 開催!!
クリエイターの「未来」を明らかにする、サウンド制作のためのリアルノウハウイベント。
そして、Pro Toolsは次のステージへ。DAWという制作スタイルを生み、常にそのデファクトスタンダードとして業界をリードしてきたPro Tools。2021年はPro Toolsが誕生して30年というアニバーサリーイヤーです。すでにデジタルネイティブな世代のクリエイターが数多く現れ、サウンド制作の様式は30年前の当時と大きく様変わりしました。特に2021年は空間オーディオのコンテンツ制作が本格化し、ユーザーがその未来体験に触れて今まで気がつかなかったかもしれない内なる感覚を呼び覚まし、次々と感動の新たなカタチを得ています。
本年のAvid Creative SummitではDolby Atmos、360 Reality Audioといったイマーシブサウンドの急先鋒に焦点をあて、ゲストにはUebo 氏、モリシー 氏 (Awesome City Club)、murozo 氏(SureBiz)、山麓丸スタジオ Chester Beatty 氏、當麻 拓美 氏を迎え、アーティスト・制作現場で展開されるクリエイティブの真相に迫ります。また、ビデオポストプロダクションのセクションではMedia Composer-Pro Toolsの統合ワークフローやそのメディアアセットにおけるAvidの最新提案とはどのようなものか、クリエイターが必要とする常に一歩先の未来を明らかにします。
そして、視聴者の皆様に向けてPro Tools 30周年を記念したアニバーサリープレゼントもご用意。各セミナーごとに発表されるアンケートフォームからお一人様1通をご応募、つまりセミナーを見れば見るほど応募のチャンスが増え当選確率もアップします。新たな体験と制作への扉を開く賞品の数々をお見逃しなく!2021-22年の制作をリードするインフォメーションを満載したAvid Creative Summit 2021 Online、ぜひご覧ください!!
※2021/12/20 追記
You Tubeにてアーカイブを公開しました。ご視聴は下のボタンから!
◎〜PT30周年で30名様に!賞品総額100万円Over!〜 Pro Tools 30th Anniversary プレゼント! 当選者発表
Avid Pro Tools 年間サブスクリプション
東京都nigel55 様
福岡県skydog 様
滋賀県隊長 様
大阪府TTT 様
千葉県りる 様
東京都あべる 様
愛知県ネムラ 様
東京都Kazz 様
Avid Media Composer 年間サブスクリプション
滋賀県やまさん 様
北海道天草 様
東京都KSN 様
栃木県まゆゆん 様
兵庫県えびちゃーはん 様
愛知県kazuhiro 様
東京都hippy 様
埼玉県宝島 様
360 Reality Audio Creative Suite
東京都Leo 様
茨城県ねむねむにゃんこ 様
東京都やまだ333 様
Dolby Atmos Production Suite
東京都カレーマニア 様
奈良県silkysound 様
千葉県三好翔太 様
Apple AirPods Pro
山梨県namsound 様
愛知県ネス 様
神奈川県hide 様
ソニー WH-1000XM4
東京都そら 様
埼玉県sato 様
東京都san 様
APOGEE Duet3
富山県ウルフ 様
Avid S1
三重県NIBOCAT 様
◎タイムスケジュール
空間オーディオによって広がりを見せる制作シーンでAvidソリューションがどのように携わり、クリエイターとともにコンテンツを彩っていくのか。アーティスト・サウンドエンジニアが現場で触れるDolby Atmosの実際、そして存在感を増す360 Reality Audioのワークフロー、もちろんAvidスペシャリスト陣による最新情報やPro Tools-Media Composerの統合フロー、メディアアセット管理のノウハウに到るまでソリューションとして提案されるAvidの「いま」を7つのプログラムでお届けします。
●各プログラムの詳細をチェック!
1st session2nd session3rd session4th session5th session6th session7th session
◎プログラム詳細
【1st session】 13:00~13:45
アーティストが感じるDolby Atmosミキシングの可能性
アーティストが感じるDolby Atmosミキシングの可能性
シンガーソングライター / UEBO 氏の楽曲をDolby Atmosでミックス。UEBO氏ご本人、また楽曲のアレンジとサウンドプロデュースに携わったAwesome City Clubのモリシー氏をゲストに迎えて、アーティストにとってのDolby Atmos、空間オーディオの持つ魅力と可能性、作り手が感じるイマーシブについてを探るプログラム。Dolby Atmosでミックスを行うことで楽曲がどのように変化するのか、どのように表現されるのか、作品を生み出し、作り出す側はそれをどのように感じているのか。実際の楽曲を聴きながらそのポイントを明らかにし、その後のリリース方法や、視聴者が作品をどのように聴くことができるのかなど、制作者が気になるポイントにも踏み込みます。これからDolby Atmosを作ってみたい方必見の内容です。
●Guest
モリシー(Awesome City Club)
2015年、ギタリストとしてAwesome City Clubでメジャーデビュー。2021年、映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソング「勿忘」がストリーミング2億回再生で話題を呼び、第63回日本レコード大賞にて「優秀作品賞」を受賞、さらに第72回NHK紅白歌合戦への初出場が決定した。Awesome City Clubの活動とともに、他アーティストのギタリスト、アレンジャーとしても活躍中。これまでに、安斉かれん、Uebo、Kizuna Ai、須田景凪、Daoko、東京女子流、Mega Shinnosuke、mihoro*、yamaなどのライブや楽曲制作に参加し、ジャンルレスな活躍をしている。自他ともに認める珈琲好きが高じて近年、杉並区永福町で「MORISHIMA COFFEE STAND」をオープン。店主を務める。
UEBO
千葉県出身のシンガーソングライター。作詞作曲に加えトラックメイク/アレンジも自ら手掛ける。“ネオ・サーフミュージック”をテーマに掲げた、オーセンティックなサーフミュージックはもちろん、フォークやロック、レゲエからコンテンポラリーなR&B/ヒップホップまで、年代もジャンルも自由に往来する、独自のレイドバックしたミクスチャー感覚は唯一。ソフトなタッチだからこそ耳に残るメロディーとボーカルとともに生み出される楽曲群は、ときに日常の生活や景色に溶け込み、ときに日々の喧騒から静かな砂浜へと誘ってくれるよう。
2017年の夏にリリースした「Moonlight Wedding」は、Spotifyの「バイラルトップ 50(日本)」にてチャート第2位を獲得し、その後もストリーミング数は伸び続けロングヒット。翌年5月にはミニアルバム「UEBO」をリリース。2019年のシングル「Milk & Coffee」と「Photograph」では、そのオリジナリティをさらにアップデートし、2020年の2月には注目のラッパー・ASOBOiSMを迎えたシングル「No Drama feat. ASOBOiSM」を発表。
2020年11月から、12カ月連続でシングルをリリースしていく。第3弾「Hometown」は、YOUTUBE再生回数20万回を突破。2021年2月公開の「Lights」を使用した中国電力WEB CMが100万再生突破。2021年5月リリースの第8弾「Drops」は秘密のケンミンSHOW極(読売テレビ・日本テレビ系 全国ネット)のエンディングテーマに決定。FM佐賀「Hyper Play」、福岡LOVE FM「Cool Cuts」、Inter FM「Hot Picks」に選出。2021年6月リリースの第9弾「Small lens」はniko and ...とのコラボレーションMVを制作。Shin Sakiuraプロデュースの第11弾「Mabataki」、Inter FM「Hot Picks」にも選出された安次嶺希和子フューチャリングの第12弾「Good Night」では、新境地を見せ話題を呼んでいる。2021年11月20日に12カ月連続シングルリリースの集大成としてワンマンライブも完売。
【2nd session】 14:00~14:45
リリース楽曲から紐解くDolby Atmos Musicミキシングテクニック
リリース楽曲から紐解くDolby Atmos Musicミキシングテクニック
楽曲制作をワンストップで請け負う音楽制作会社、SureBiz。そのCrystal Soundと銘打たれたスタジオにDolby Atmos制作環境が導入され、Atmosコンテンツの制作がスタートしています。今回はそのSureBiz / murozo氏をゲストに迎え、ユニバーサル ミュージックによるレーベル+81 MUSICから11/17にリリースされたばかりのSySiSY による楽曲「weekend」を題材に実際のセッションを基にしたDolby Atmos Musicミキシングテクニックを解説。本編ではDolby Atmos Rendererによってバイノーラルレンダリングされた音声をお届けいたします。ぜひヘッドフォンでお楽しみください。
●Guest
murozo(SureBiz)
Crystal Soundを拠点に活動する気鋭のレコーディング・ミックスエンジニア。超特急、TAEYO、week dudus、Sound's DeliなどHIPHOP、R&Bからポップスまで様々な楽曲制作に携わり、Dolby AtmosミックスにおいてはSySiSY「Weekend」、Lil’Yukichi 「May I… feat. antihoney」などメジャーからインディーまで幅広く手掛けている。
【3rd session】 15:00~15:45
Pro Tools 2021レビュー:ミュージック・プロダクション向け”ハイブリッド・エンジン”活用法ほか
Pro Tools 2021レビュー:ミュージック・プロダクション向け”ハイブリッド・エンジン”活用法ほか
HDXハイブリッド・エンジン、M1対応、I/O数並びにボイス数拡張、UIカスタマイズやトラック・ルーティング適応性強化等々、数多くの追加機能や改善がなされたPro Tools 2021。今回は、その中から代表的な音楽制作向け機能に焦点をあてて詳しく紹介するほか、DSPとホストの融合を果たしたハイブリッド・エンジン機能を活用したPro Tools | CarbonやHDXでのトラッキング手法や対応システムについて詳しく説明、併せてDolby Atmos Musicミックス時のヒントも解説致します。
●Instructor
ダニエル・ラヴェル(Avid)
APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー
オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
小笠原 一恵(Avid)
ソリューション・スペシャリスト
ヨーロッパにてクラシックからジャズと幅広い音楽ジャンルでの作編曲および演奏活動を経て帰国、現在はAvidのソリューション・スペシャリストとして活躍しています。
【4th session】 16:00~16:45
360 Reality Audioの世界へダイブ!制作ワークフローを徹底解説!
360 Reality Audioの世界へダイブ!制作ワークフローを徹底解説!
世界的にも注目を集める「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」。日本初となる360 Reality Audioコンテンツの専門制作スタジオとして今年6月にオープンした「山麓丸(サンロクマル)スタジオ」へお伺いし、360 Reality Audioの魅力、またそのワークフローを伝授いただきます。本編では360 Reality Audio楽曲のバイノーラル収録も行っておりますので、ぜひヘッドフォンでお楽しみください。
●Guest
Chester Beatty(山麓丸スタジオ)
株式会社ラダ・プロダクション
山麓丸スタジオ事業部
プロデューサー
音楽制作プロデューサー/エンジニア。90年代ごろよりドイツ名門レーベルTRESORやBpitch Controlより作品をリリース。BBCのJohn Peel Sessionに選ばれるなどワールドワイドな活動をおこなう。現在は山麓丸スタジオにて360RA楽曲制作を行うゼネラルマネージャーとして活動。日本レコーディングエンジニア協会(JAREC)常任理事。近著「配信映えするマスタリング入門」(DUBOOKS)。
當麻 拓美(山麓丸スタジオ)
株式会社ラダ・プロダクション
山麓丸スタジオ事業部
チーフ・エンジニア
【5th session】 17:00~17:45
OTTコンテンツ・プロダクションに適したMedia ComposerとPro Tools統合ワークフロー
OTTコンテンツ・プロダクションに適したMedia ComposerとPro Tools統合ワークフロー
映画制作と同等の要件、そして品質が要求されつつ、より柔軟な作業対応が求められるOTT向けドラマ/ドキュメンタリー制作。撮影/編集/VFX素材の高解像度化に対応する為のコンフォーミング・ワークフローの実現等、ますます複雑化するビデオ・ポストプロダクション・ワークと、それに対応する為にUHD/HDR映像レビューやDolby Atmosミキシング/再生環境が必要となるオーディオ・ポスト・ポロダクション、その連携をよりスムースに実現し、クリエイティビティーを損なわずに作業効率化を図ることができるMedia ComposerとPro Toolsの相互運用機能とその実践方法を紹介します。
●Instructor
西岡 崇行(Avid)
グローバル・プリセールス ビデオ・ソリューションズ・スペシャリスト
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年以上に渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオまで、広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
【6th session】 18:00~18:45
Avid Media Centralがもたらす効率性、ビデオ・オーディオ連携ワークフローハンズオン
Avid Media Centralがもたらす効率性、ビデオ・オーディオ連携ワークフローハンズオン
Avid Media Centralを中心とするコンテンツ制作の効率性。そのワークフローを体験できるスペースがRockoN 渋谷店地下 LUSH HUB内に設けられました。ビデオ編集とオーディオ編集間のデータのやりとりを行うビデオ・オーディオワークフロー、Media Centralと共有ストレージNEXISを使用すれば、データベース化されたアセットとメディアファイルを使用して、自動的にお互いの変更点を反映しながら、作業を並行して進めていくことが可能に。 実際のシステムでどのような手順と操作で行い、効率化が実現されていくのか、ハンズオンで迫ります。
●Instructor
前田 洋介(ROCK ON PRO)
ROCK ON PRO Product Specialist
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
丹治 信子(ROCK ON PRO)
ROCK ON PRO Product Specialist
ノンリニア編集とファイルベースワークフローを普及すべく、これまでAvidおよび、Autodeskでビデオセールスに従事。プリセールスからサポートまで、エディターに寄り添ったコミュニケーションがモットー。ROCK ON PROのメンバーとなってからは、新しい分野で互いに刺激を与え合いながら活躍している。
【7th session】 19:00~19:45
アビットーーク! 〜2021年、この製品が凄かった!僕の、私のベスト3〜&プレゼント抽選会!
アビットーーク! 〜2021年、この製品が凄かった!僕の、私のベスト3〜&プレゼント抽選会!
不定期開催のアビットーーークでは、バウンス清水とRED先生による「2021年、この製品が凄かった!僕の、私のベスト3」と題して、2021年に発売した新製品からリバイバルヒットした製品まで幾多のバズった製品の中から、完全なる主観でチョイスしたベスト3を発表。どの製品が選ばれるか乞うご期待!そして、賞品総額100万円Over!今年もやります、Pro Tools30周年 アニバーサリープレゼントの抽選会もこちらの配信で開催します!お見逃しなく!
●MC
RED先生 / 赤尾 真由美(ROCK ON PRO)
ROCK ON PRO Product Specialist
JAPRS Pro Tools資格認定委員としても活躍するPro Toolsのスペシャリストでもある。クラシック系音楽大学出身というバックグラウンドを持ち、確かな聴感とDAW / デジタル・ドメインの豊富な知識を活かし、ミュージックマーケットからブロードキャストまで幅広い層へ提案を行っている。
バウンス清水 / 清水 修平(ROCK ON PRO)
ROCK ON PRO Sales Engineer
大手レコーディングスタジオでの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・アウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿はさながら手術を行うドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Engineerとして『良い音』を目指す全ての方、現場の皆様の役に立つべく日々研鑽を積み重ねている。
Pro Tools 30th Anniversary プレゼント! ※こちらの応募は終了しました。
〜PT30周年で30名様に!賞品総額100万円Over!〜
Pro Tools 30th Anniversary プレゼント!
Pro Toolsがこの世に産声をあげてから実に30年。従来のレコーディングに革新を起こし、ワークフローを大きく変貌させ、DAWの礎となって音楽を制作するというクリエイティブの在り方自体をも刷新してきたPro Tools。その「今」そして「未来」を担うユーザーの皆様に感謝して、Pro Tools30周年記念・総額100万円オーバーの豪華プレゼントをご用意しました!Avid Creative Summitの各プログラムごとに発表される応募URLへアクセス、必要事項を入力してご応募いただけます。つまり、プログラムを見れば見るほど応募チャンスが増え、当選確率もアップです!皆様、奮ってご応募ください!
Avid S1
1名様
8chフェーダーのコンパクトなコントロールサーフェスとなるS1。iPadとのワイヤレス接続でメーターからEQ、プラグインのパラメーターなど、ビジュアルで各種情報をコントロール。(*賞品にiPadは付属いたしません。)
APOGEE Duet3
1名様
さらに薄くなった筐体、LEDライト、継承されるコンパクトでモダンなデザイン、サウンド面ではボブ・クリアマウンテンがチューニングを施したというDSPエフェクトを搭載。モバイルインターフェースにおける筆頭格。
ソニー WH-1000XM4
3名様
360 Reality Audio認定モデルとなるワイヤレスヘッドホン。業界最高クラスのノイズキャンセリングを備え、「Headphones Connect」アプリで個人のHRTF測定も行い最適化、イマーシブ体験を最大化する逸品です。
Dolby Atmos Production Suite
3名様
Dolby Atmos制作のマストアイテムとなる本製品。こちらにPro Toolsとモニターヘッドホンを用意すればバイノーラルでのAtmosミックス環境は準備完了。ワールドワイドに起きているムーブメントをシェアするための第一歩です。
360 Reality Audio Creative Suite
3名様
AAX対応のプラグインとして360 Reality Audioの制作ツールとなるこの製品。360RAの世界をクリエイトするための必携ツールをPro Toolsと組み合わせて、新たな立体音響の世界へチャレンジしてください。
Apple AirPods Pro
3名様
空間オーディオへの対応が始まったApple Musicを純正デバイスで。フィット感が高く、アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込みモードを備えたAirPods Proは、日常生活の中で楽しむ音楽体験をより豊かにします。
Avid Pro Tools 年間サブスクリプション
8名様
30周年を迎えたPro Tools、業界標準のDAWを年間サブスクリプションで。
Avid Media Composer 年間サブスクリプション
8名様
映像編集をリードするMedia Composer。Pro Toolsとの高い親和性で音楽を超えたクリエティブへ。
ProceedMagazine 2021-22号
応募者様全員
応募者様全員にProceed Magazine最新号となる2021-22号をご配送します。今回プログラムのトピックスとなったDolby Atmos / 360 Reality Audioも含め、いまの制作シーンをリードする情報満載です。
<応募方法>
・YouTubeで配信となる各プログラム内にて、応募フォームのURLを発表致します。
・発表されたURLより応募フォームへアクセスいただき、アンケート回答、必須事項記入、希望プレゼント(1点)のご選択をいただきます。
・こちらの応募は終了しました。多数のご参加、誠にありがとうございました!
<抽選発表>
12/15(水)19:00 アビットーーク内にて発表
<ご注意点>
・各プログラムごとで発表される応募フォームにてお一人様1通のご応募を有効とさせていただきます。
・応募フォームURLは各セミナーごとに異なるアドレスとなりますのでご注意ください。
・抽選会にて同一賞品を複数当選された場合は再抽選とさせていただきます。
・応募フォーム入力に不備がある場合は賞品発送が行えませんのでご注意ください。
・賞品送付先は日本国内に限定させていただきます。海外からご視聴の方は恐縮ですが抽選対象外とさせていただきますのでご了承ください。
Avid Creative Summit 2021は、RockoN 渋谷店 地下に誕生した、全ての創造者とインスピレーションを与え合う最先端プラットフォーム空間「LUSH HUB」よりお届けします。2022年に向けたAvidソリューションの展望、そして空間オーディオを中心に新たなフェーズを迎えるサウンド制作のリアルなインフォメーションにご期待ください!
Media
2021/11/02
Sound on 4π Part 4 / ソニーPCL株式会社 〜360 Reality Audioのリアルが究極のコンテンツ体験を生む〜
ソニーグループ内でポストプロダクション等の事業を行っているソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL)。360RAは音楽向けとしてリリースされたが、360RAを含むソニーの360立体音響技術群と呼ばれる要素技術の運用を行っている。昨年システムの更新を行ったMA室はすでに360RAにも対応し、360立体音響技術群のテクノロジーを活用した展示会映像に対する立体音響の制作、360RAでのプロモーションビデオのMA等をすでに行っている。
独自のアウトプットバスで構成されたMA室
ソニーPCLは映像・音響技術による制作ソリューションの提供を行っており、360立体音響技術群を活用した新しいコンテンツ体験の創出にも取り組んでいる。現時点では映像と音声が一緒になった360RAのアウトプット方法は確立されていないため、クライアントのイメージを具現化するための制作ワークフロー構築、イベント等でのアウトプットを踏まえた演出提案など、技術・クリエイティブの両面から制作に携わっている。
この更新されたMA室はDolby Atmosに準拠したスピーカー設置となっている。360RA以前にポストプロダクションとしてDolby Atmosへの対応検討が進んでおり、その後に360RAへの対応という順番でソリューションの導入を行っている。そのため、天井にはすでにスピーカーが設置されていたので、360RAの特徴でもあるボトムへのスピーカーの増設で360RA制作環境を整えた格好だ。360RAはフルオブジェクトのソリューションとなるため、スピーカーの設置位置に合わせてカスタムのアウトプットバスを組むことでどのようなスピーカー環境にも対応可能である。360RACSには最初から様々なパターンのスピーカーレイアウトファイルが準備されているので、たいていはそれらで対応可能である。とはいえスタジオごとのカスタム設定に関しても対応を検討中とのことだ。
📷デスクの前方にはスクリーンが張られており、L,C,Rのスピーカーはこのスクリーンの裏側に設置されている。スクリーンの足元にはボトムの3本のスピーカーが設置されているのがわかる。リスニングポイントに対して机と干渉しないギリギリの高さと角度での設置となっている。
📷できる限り等距離となるように、壁に寄せて設置ができるよう特注のスタンドを用意した。スピーカーは他の製品とのマッチを考え、Neumann KH120が選ばれている。
360RAの制作にあたり、最低これだけのスピーカーがあったほうが良いというガイドラインはある。具体的には、ITU準拠の5chのサラウンド配置のスピーカーが耳の高さにあたる中層と上空の上層にあり、フロントLCRの位置にボトムが3本という「5.0.5.3ch」が推奨されている。フル・オブジェクトということでサブウーファーchは用意されていない。必要であればベースマネージメントによりサブウーファーを活用ということになる。ソニーPCLではDolby Atmos対応の部屋を設計変更することなく、ボトムスピーカーの増設で360RAへと対応させている。厳密に言えば、推奨環境とは異なるが、カスタムのアウトプット・プロファイルを作ることでしっかりと対応している。
ソニーPCLのシステムをご紹介しておきたい。一昨年の改修でそれまでの5.1ch対応の環境から、9.1.4chのDolby Atmos対応のスタジオへとブラッシュアップされている。スピーカーはProcellaを使用。このスピーカーは、奥行きも少なく限られた空間に対して多くのスピーカーを増設する、という立体音響対応の改修に向いている。もちろんそのサウンドクオリティーも非常に高い。筐体の奥行きが短いため、天井への設置時の飛び出しも最低限となり空間を活かすことができる。この更新時では、既存の5.1chシステムに対しアウトプットが増えるということ、それに合わせスピーカープロセッサーに必要とされる処理能力が増えること、これらの要素を考えてAudio I/OにはAvid MTRX、スピーカープロセッサーにはYAMAHA MMP1という組み合わせとなっている。
📷天井のスピーカーはProcellaを使用。内装に極力手を加えずに設置工事が行われた。天井裏の懐が取れないためキャビネットの厚みの薄いこのモデルは飛び出しも最小限にきれいに収まっている。
4π空間を使い、究極のコンテンツ体験を作る
なぜ、ソニーPCLはこれらの新しいオーディオフォーマットに取り組んでいるのであろうか?そこには、歴史的にも最新の音響技術のパイオニアであり、THX認証(THXpm3)でクオリティーの担保された環境を持つトップレベルのスタジオであるということに加えて、顧客に対しても安心して作業をしてもらえる環境を整えていくということに意義を見出しているからだ。5.1chサラウンドに関しても早くから取り組みを始め、先輩方からの技術の系譜というものが脈々と続いている。常に最新の音響技術に対してのファーストランナーであるとともに、3D音響技術に関してもトップランナーで在り続ける。これこそがソニーPCLとしての業界におけるポジションであり、守るべきものであるとのお話をいただいた。エンジニアとしての技術スキルはもちろんだが、スタジオは、音響設計とそこに導入される機材、そのチューニングと様々な要素により成り立っている。THXは一つの指標ではあるが、このライセンスを受けているということは、自信を持ってこのスタジオで聴いた音に間違いはないと言える、大きなファクターでもある。
📷デスク上は作業に応じてレイアウトが変更できるようにアームで取り付けられた2つのPC Displayと、Avid Artist Mix、JL Cooper Surrond Pannerにキーボード、マウスと機材は最小限に留めている。
映像に関してのクオリティーはここで多くは語らないが、国内でもトップレベルのポストプロダクションである。その映像と最新の3D立体音響の組み合わせで、「究極のコンテンツ体験」とも言える作品を作ることができるスタジオになった。これはライブ、コンサート等にとどまらず、歴史的建造物、自然環境などの、空気感をあますことなく残すことができるという意味が含まれている。自然環境と同等の4πの空間を全て使い音の記録ができる、これは画期的だ。商用としてリリースされた初めての完全なる4πのフォーマットと映像の組み合わせ、ここには大きな未来を感じているということだ。
また、映像とのコラボレーションだけではなく、ソニー・ミュージックスタジオのエンジニアとの交流も360RAによりスタートしているということだ。これまでは、音楽スタジオとMAスタジオという関係で素材レベルのやり取りはあったものの、技術的な交流はあまりなかったということだが、360RAを通じて今まで以上のコミュニケーションが生まれているということだ。ソニーR&Dが要素を開発した360立体音響技術群、それを実際のフォーマットに落とし込んだソニーホームエンタテイメント&サウンドプロダクツなど、ソニーグループ内での協業が盛んとなり今までにない広がりを見せているということだ。このソニーグループ内の協業により、どのような新しい展開が生まれるのか?要素技術である360立体音響技術群の大きな可能性を感じる。すでに、展示会場やイベント、アミューズメントパークなど360RAとは異なる環境でこの技術の活用が始まってきている。フルオブジェクトには再生環境を選ばない柔軟性がある。これから登場する様々なコンテンツにも注目をしたいところだ。
現場が触れた360RAのもたらす「リアル」
360RAに最初に触れたときにまず感じたのは、その「リアル」さだったということだ。空間が目の前に広がり、平面のサラウンドでは到達できなかった本当のリアルな空間がそこに再現されていることに大きな驚きがあったという。ポストプロダクションとしては、リアルに空間再現ができるということは究極の目的の一つでもある。音楽に関しては、ステレオとの差異など様々な問題提議が行われ試行錯誤をしているが、映像作品にこれまでにない「リアル」な音響空間が加わるということは大きな意味を持つ。報道、スポーツ中継などでも「リアル」が加わることは重要な要素。当初は即時性とのトレードオフになる部分もあるかもしれない。立体音響でのスポーツ中継など想像しただけでも楽しみになる。
実際の使い勝手の詳細はまだこれからといった段階だが、定位をDAWで操作する感覚はDTS:Xに近いということだ。将来的にはDAWの標準パンナーで動かせるように統合型のインターフェースになってほしいというのが、現場目線で求める将来像だという。すでにDAWメーカー各社へのアプローチは行っているということなので、近い将来360RAネイティブ対応のDAWなども登場するのではないだろうか。
もともとサラウンドミックスを多数手がけられていたことから、サウンドデザイン視点での試行錯誤もお話しいただくことができた。リバーブを使って空間に響きを加える際にクアッド・リバーブを複数使用し立方体を作るような手法。移動を伴うパンニングの際に、オブジェクトの移動とアンプリチュード・パンを使い分ける手法など、360RAの特性を色々と研究しながら最適なミックスをする工夫を行っているということだ。
3Dと呼ばれる立体音響はまさに今黎明期であり、さまざまなテクノロジーが登場している途中の段階とも言える。それぞれのメリット、デメリットをしっかりと理解し、適材適所で活用するスキルがエンジニアに求められるようになってきている。まずは、試すことから始めそのテクノロジーを見極めていく必要があるということをお話いただいた。スペックだけではわからないのが音響の世界である。まずは、実際に触ってミックスをしてみて初めて分かる、気づくことも多くある。そして、立体音響が普及していけばそれに合わせた高品位な映像も必然的に必要となる。高品位な映像があるから必要とされる立体音響。その逆もまた然りということである。
📷上からAntelope Trinity、Avid SYNC HD,Avid MTRX、YAMAHA MMP1が収まる。このラックがこのスタジオのまさに心臓部である。
📷ポスプロとして従来のサラウンドフォーマットへの対応もしっかりと確保している。Dolby Model DP-564はまさにその証ともいえる一台。
📷このiPadでYAMAHA MMP1をコントロールしている。このシステムが多チャンネルのモニターコントロール、スピーカーマネージメントを引き受けている。
ソニーPCLでお話を伺った喜多氏に、これから立体音響、360RAへチャレンジする方へのコメントをいただいた。「まずは、想像力。立体空間を音で表現するためには想像力を膨らませてほしい。従来のステレオ、5.1chサラウンドのイメージに縛られがちなので、想像力によりそれを広げていってもらいたい。この情報過多の世界で具体例を見せられてばかりかもしれないが、そもそも音は見えないものだし、頭の中で全方向からやってくる音をしっかりとイメージして設計をすることで、立体音響ならではの新しい発見ができる。是非とも誰もが想像していなかった新しい体験を作り上げていってほしい」とのことだ。自身もソニーグループ内での協業により、シナジーに対しての高い期待と360RAの持つ大きな可能性を得て、これからの広がりが楽しみだということだ。これから生まれていく360RAを活用した映像作品は間違いなく我々に新しい体験を提供してくれるだろう。
ソニーPCL株式会社
技術部門・アドバンスドプロダクション2部
テクニカルプロダクション1課
サウンドスーパーバイザー 喜多真一 氏
*取材協力:ソニー株式会社
*ProceedMagazine2021号より転載
Headline
2021/10/11
ソニーPCL『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』制作でのAVID製品活用事例 – AVID Blogにて公開中
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の編集及びDolby Atmos化のプリ・ミックスを担当
昨年公開され、興行収入は400億円を突破、日本映画史上トップのセールスを記録した話題作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。その編集及びMAを担当されたソニーPCL様のアニメ編集におけるMedia Composer活用法、及び劇場版のDolby Atmosプリ・ミックスを手掛けた様子等が解説されたブログ記事が現在AVID Blogにて公開されています。
>>アニメーション作品を手掛けるソニーPCL「高円寺スタジオ」のMedia ComposerおよびPro Tools活用法
https://www.avidblogs.com/ja/media-composer_pro-tools_sonypcl/
みどころご紹介!
・アニメーションの編集においてMedia Composerが信頼されているポイントとは?
・自社開発ツールとの連携ワークフローについて
・HT-RMUの導入について
・Dolby Atmos/360 Reality Audioの両方の制作に対応した『405 Immersive Sound Studio』
Dolby Atmos制作に関するお問い合わせは、導入実績豊富なROCK ON PROまで!下記コンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-renderer-v3-7-released/#.YWO9pGb7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/sound-on-4%cf%80-proceed2021/#.YWO9umb7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-music-creators-summit/#.YWO90Gb7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/dolby-atmos-mixing/#.YWO92Wb7TOQ
Headline
2021/09/14
Sound on 4π!このムーブメントをシェアしよう!
2021年、いよいよ本格化してきたDolby Atmos Music。音に包み込まれるという体感は今までになかった新たな感動体験を得ることができますよね。今回はそんなイマーシブオーディオへの憧れに想いを馳せているバウンス清水が、Dolby Atmosの匠である染谷和孝氏、古賀健一氏の両名にその魅力から制作の秘訣に至るまで、ざっくばらんに伺っちゃいます!Dolby Atmos環境を整えた古賀氏のXylomania Studioで語られたその内容とは!?
染谷 和孝 氏(株式会社ソナ)
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL(株)を経て2007年(株)ダイマジック、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020 年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。 2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2010 年よりAES日本支部役員を担当。
古賀 健一 氏
レコーディング・エンジニア。青葉台スタジオに入社後、フリーランスとして独立。2014年にXylomania Studioを設立。これまでにチャットモンチー、ASIAN KUNG-FU GENERATION、Official髭男dism、MOSHIMO、ichikoro、D.W.ニコルズなどの作品に携わる。また、商業スタジオやミュージシャンのプライベート・スタジオの音響アドバイスも手掛ける。
バウンス清水(ROCK ON PRO)
大手レコーディングスタジオでの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・アウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿はさながら手術を行うドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Engineerとして『良い音』を目指す全ての方、現場の皆様の役に立つべく日々研鑽を積み重ねている。
音はスクリーンの外も表現できる!
バウンス清水(以下、BS):本日は宜しくお願いします!最初に一番のテーマというか、、一番聞きたかったことをいきなり伺っちゃいます!硬くてスミマセンが、Dolby Atmosの魅力をお二人がどうお考えで、それをどう作品に反映させているのか、というのをお聞かせいただけますでしょうか。
古賀健一氏(以下、K):まず最初に魅力を感じたのはライブミックスですね。元々ライブをどう再現するかっていうのが課題としてあって、サラウンドでミックスしていても何か物足りないな、っていうのがずっとあったんです。会場では上下左右の音を聴いていて、それを僕らは音楽として気持ちいいと思っているから天井にスピーカーがあるというのは会場の再現としてとても効果的だと思います。Dolby Atmos Musicの音だけのミックスはまだやっていないのですが、無限の可能性があるのでアーティストと一緒に何か一つ作品を創ってみたいというのが正直なところですね。自由なキャンパスの中でどうアレンジ・ミックスするか、自分でもワクワクします。
染谷和孝氏(以下、S):僕の方は映像作品が中心なので、映像にまつわることが多くなってくるんですけど、一つ言えることは高さ方向が加わるということは表現力が大きく向上するということですので、音響演出上のポテンシャルが上がったということが大きいですね。古賀さんのお話でもありましたけど「ライブ会場にいる感覚」や「その場にいる感覚」みたいなものが明確に表現できるようになったというのが魅力ですかね。イマーシブは没入って意味じゃないですか、没入感が高くなる、そういった効果が見込めるようになったことですかね。
BS:リアリティを求めて、ってことなんですかね。
S:そのリアルって言葉が難しいんですけど、本当の音場と視聴者の皆さんが感じるリアルっていうのはまた違うんですよ。これはまた別のお話になってきますが、そうですね、簡潔に言えばリアルに感じてもらえる仮想空間を作りやすくなった、というのが一番いい表現かもしれませんね。
BS:さきほど古賀さんのお話に出たDolby Atmos Musicって、言い換えれば音をひとつずつ空間に配置して作品を作るという新たな手法が始まったとも言えると思うんですが、染谷さんもそういった自由度の高い作品って経験されてきたんでしょうか。
S:そうですね、映像作品ですと映像ありきですからね。たとえば、今回の古賀さんとコラボしたライブ作品とかですと、その空間をどのように表現していくべきか?といった「アイデア」を提案できて、しかもそのコントロールを任していただけるようになったというのが大きいですかね。
BS:まず空間を決めるんですか、こういう場所で、どれぐらいの大きさなのかとか。。
S:映像表現は通常スクリーンの中だけですが、音はスクリーンの外も表現できるんですよね。たとえば、登場人物がスクリーンに入って来る前から音を付加することで映像には映りませんが、何かを予感させることができる。そこに高さ方向が加わるので、とても表現力が高くなりますよね。ただ自由度が上がる分しっかり整理していないと時間ばかりかかってしまいます(笑)。
BS:そうですよね!極端なことを言えばスクリーン以外の部分でストーリーが作れてしまうということですもんね!
S:そうなんですよ。オフスクリーンの音響表現も可能ですから、どういうふうに整理整頓して観ている皆さんの没入感を削ぐことなくストーリーを展開するかっていうのはサウンドデザイナーの腕の見せ所じゃないですか。
BS:なるほどー、それは腕と頭脳が要りますよね。。ヤバい!ボク、整理整頓は超苦手っす!
ムーブメントをシェアしよう!
BS:Dolby Atmosは自由度が高いが故の難しさもありそうですよね。現代っ子風に聞いちゃいますが、ズバリAtmos制作のコツとかってありますか?
S:やはり基本になるのは5.1chだと思います。なので、5.1chの基本的な手法をしっかりマスターしておくとAtmosは作りやすいと思いますね。
K:そうですね。5.1chでこうやりたいのにできなかった、ということをDolby Atmosではやれますからね。
BS:なるほど!サラウンドの経験があると近道なんですね!近道大好きです!
S:多分もう古賀さんの頭の中にはAtmosのフォーマットが入っていて、具体的なプランが聴こえていると思うんですよ。頭のなかに7.1.4とか9.1.4があると早いと思いますね。
BS:まず体験するということが大事ということですね!
K:そうですね、この世界を知らないのはもったいなくって、制作者側にも知ってもらいたいですよね、なんせマスキングがないですから!
BS:マスキングがないというのは大きいですよね!ボクもそれは新鮮だと思います。やはり、アーティスト側がいかにAtmosに触れるかが大事な気がするんですが、そういう機会を増やすことが必要ですよね。
K:このスタジオに来たらいいですよ。気軽に聴ける為に作りましたからいくらでも聴かせますよ!(笑)。
S:そうですね。僕らもいろいろなところで提案をさせていただいていますが、やはりシェアをすることが大切なんじゃないかなと思いますね。ムーブメントって独り占めするんじゃなくてみんなで共有しないと続いていかないと思うんです。だからこういうAtmosやイマーシブの説明も多くの方々とノウハウの技術共有するべきだとすごく思うんですよね。世界の人たちは普通に共有していますしね。
K:Atmosってエンジニア同士のコラボができるんですよね。StereoエンジニアとAtmosエンジニアのコラボレーションっていう感じとか。例えば演劇のAtmosだと、PAエンジニアとMAエンジニアのコラボっていうのもできるし、今回のヒゲダンさんも染谷さんと僕とMAエンジニアとのコラボだし。生配信ライブで、Stereo配信とAtmos配信チームのコラボもしました。
S:みんなで創るっていうのが大事ですよね。
BS:音楽制作でいうコラージュみたいな感じですね!ひとつのアーティストに対してさまざまな人が関わって、いろいろな人のカラーが出るようにするみたいな。エンジニアリングの部分もそうなっていくべきという感じですかね?
K:今までもひとつのアーティスト作品に対してさまざまなエンジニアが関わることはあっても、エンジニアはその場に二人はいなくて、でき上がったものを集めるような関わり方だと思うんですよね。そうではなくてひとつの作品に向かって、同じ空間に技術者が複数いて作業するっていうのはとても楽しいことですよ!
S:ツールもコンパクトになって、パーソナルでいろいろなことができるようになっています。ヘッドフォンではバイノーラルのモニターになりますが、ベーシックなことはできるようになっているので、とてもいいチャンスだと思います。
BS:そうですよね!ProTools とDolby Atmos Production Suiteがあれば制作は始められますもんね!
S:家でベーシックを創って、古賀さんのスタジオに創った素材を持って来てAtmosミックスを仕上げるとか可能性は広がりますね。準備ができるってすごいことですよ!
立体音響ってものに触れてほしい!
BS:お二人の話を聞いているとAtmosやるぞー!って気持ちがさらに高まってきました!!うぉーーー!!ちなみにお二人はDolby Atmosやるぞ!となったきっかけみたいなのはあるんですか。
S:AESとかではDolby Atmosというか、ハイト方向のサラウンドっていうのは、2000年明けたぐらいからデモンストレーションをやっていたんですよね。表現力がとんでもなくて、次ってこうなるんだなって思ってたんですけど、フォーマットとしてDolby Atmosが出てきて、それがだんだん浸透してきて、ツール自体も手が届くようになってきたので、新しいことにチャレンジしたい人たちはやはりその方向に進みますよね。なので、必然的に導かれて行ったというのが本当のところだと思います。
K:僕は清水さんのおかげですよ。
BS:えっ!ボクですかっ!?
K:そうですよ。清水さんがいきなりAtmosっていうワードを出してきたとき、僕はまだ5.1chやVR Mixを一所懸命やっていて、Atmosって別の次元の話だと思ってたんですよ。でも清水さんが電話で「古賀さんAtmosやったらいいじゃないですか。Atmosで作って5.1chにダウンミックスすればいいんですよ、僕もパソコンでやってますよAtmos。」とか言っててですね。「はい?!?!」ってなりました(笑)。 そこから興味を持ったんですよね!
BS:めちゃめちゃ偉そうですね、ボク(笑)!でもそう言っていただいて嬉しいですよ〜!
K:で、その言葉がひっかかったまま、ハリウッドに勉強しに行く機会がちょうどあったんですよ。そのとき、ソニー・ピクチャーズのスタジオがちょうどAtmosに改修している最中とかで「やっぱりそういう時代になるよな」って思って。日本でもInterBeeでの展開とかNetflixの話とか聞いて、これはやっぱりやるしかないなって。ちょうど会社を作ろうとしていたタイミングでスタジオも作り直す予定だったので、もうAtmos対応にしちゃおうってなって始めた感じですね。
BS:いろいろタイミングが重なった感じなんですね。すごいっす。
K:当時は5.1.2chでいいかぐらいの軽い気持ちでしたが、最終的には9.1.4chになりました(笑)。
Xylomania Studio
インタビューは古賀氏のスタジオとなるXylomania Studioで行われた。こちらはPMC twotwo6、twotwo5にて9.1.4chの環境を整えており、システムの中枢にはPro Tools | MTRXが据えられてDolby Atmosのモニタリングを司っている。また、もう一つのラックにはBlu-rayのAtmos作品視聴用にDENONのAVC-A110が鎮座。FerroFishのPulse 16 MXにてADしMADIでMTRXへ送られている格好だ。Dolby Atmos RendererはMac miniにて構成されたHT-RMUシステムとなっており、ProToolsとの接続はMADIで行われている。
BS:そういえばRockoNのリファレンススタジオもAtmos対応にしたんですよ。先ほども言ってましたが、まずDolby Atmosを体験してほしいですよね!
K:これから10年で伸びるジャンルだと思うんですよ、立体音響は。別にDolby Atmosじゃなくていいんですよ、AuroでもDTSでもいいんです。まず、立体音響ってものに触れてほしいですね。
S:僕もそう思いますね。フォーマットはいろいろありますけど、体験したことがあれば、違うフォーマットでも流用できるんですよ。チャンネルベース、オブジェクトベースの差はあるにせよ、発想としては同じことだと思います。
K:そういえば、チャンネルベース、オブジェクトベースって最初よくわからないですよね(笑)。いまでこそすんなり入って来ますけど。
BS:いままでなかった概念ですもんね。
S:オブジェクトベースっていうのは「位置情報と音質・音量をミックス」するんですよ、それをやっておくと大きい会場になってもその位置情報と音量・音質はキープされ、いろんな部屋のサイズに合わせてレンダリングしてくれることがオブジェクトベースの素晴らしさですからね。
K:アーティストといつも課題になる"再現度"が上がるっていうのが、Atmosの良さですよね。
S:そうですね。またAtmosは基本になるBedsトラックとオブジェクトトラックで構成されていますから2つの定位表現ができるというのが、とてもいいところですよね。
BS:Beds、オブジェクトの使い分けって決まっていたりするんですか?
K:例えばVocalでいうとちょっと上に音を定位したいとかってあるじゃないですか。僕は上に定位させたオブジェクトを用意しておいて、ちょっと上げたい時にそこにセンドする、っていう手法を使ってます。サビだけそこに送ったりして、印象を変えたりしますね。
BS:基本はBedsでやっているってことですか?
K:まだ試行錯誤中ですが、オブジェクトのセンターとハードセンターって聴こえ方が違って聴こえることがあって使い分けてます。オブジェクトの時はSizeを積極的に調整したりしますね。
BS:オブジェクトはそんなに多くない?ってわけですか。
K:ヒゲダンさんの時は最終的にはオブジェクトは70~80ぐらいですかね。
BS:多いですね(笑)!
K:まぁ、ある程度はBedsで頑張って、オブジェクトを効率的に使うって感じですね。想像力が無限に働くのでやってみたいことはいっぱいあるし、やれることもいっぱいある。自分自身の想像力次第ですね、ほんと。
もうこの際、、、手の内教えてください!
BS:Dolby Atmosってマスタリングってどうすればいいですか?っていうのが疑問であるんですけど。
S:そこはテーマですよね。映像作品においての話をしますとですね、マスタリングということではないんですが、実はマルチチャンネルの音響制作を確実に成功させる方法があるんですよ(笑)。
BS:確実に!?
S:ワークフローから考えると制作プロセスは4つに分割されます。それは①レコーディング、②エディティング、③プリミキシング、④ファイナルミキシングの4つです。①レコーディング、②エディティングは皆さんも頻繁に行っていると思いますのでワークフロー的な世界との差はそんなにないと思うんですが、次のプリミキシング。日本だとどうしてもこの部分を割愛しちゃうんですよね。
K:音楽においてはないですもんね。ほしいですけど。
S:日本でプリミキシングというと、各パートの音源を合わせることになっちゃうんですが、本来はそういうことじゃなくて、素材の段階から各音源をどのように立体化していくかっていうことを処理していきます。たとえばBGと呼ばれる環境音。これを立体化させるためにどういう風なサウンドデザインを行うべきか?は、ある程度のセオリーとマイルストーンが決まっているんですよ。それをハリウッドの人たちは合理的に組み上げていくノウハウを持っていて、それをなぞっていくんですよ。だから、ああいう濃厚で斬新なサウンドができてくる。たとえばLFEの使い方も全然違うじゃないですか。成功に導くためのセオリーとマイルストーンに沿って作っていく、そこに高さが加わっただけなので、彼らはAtmosだからって違和感なくすんなり入っていけるんですよね。昔からの合理的な手法を大切にして進化させているんです。王道は崩してないんですよ。
プリミックスの順番としてお勧めしているのは最初にダイアログ、その次にフォーリーに進めます。この時に環境合わせたReverbも付加します。具体的にはシーンに合った部屋の響きなどを付加するわけです。なぜ、ダイアログの後にフォーリーなのかっていうと、ダイアログの動きにフォーリーも合わせたいからです。その次にバックグラウンドノイズにいって、全体を聴いてみてだんだん雰囲気ができてくるわけですよ。全ての効果音源を組み上げてプリミックスを終わらせるという感じですね。
BS:オンの音から作っていくイメージですかね。オンの音からオフの音へというような。
S:そうですね。また、爆発音みたいなパルシブな音の時は、必ずダイアログを聴きながらプリミックスを進めます。大切なストーリーテリングであるダイアログを妨げないように定位に配慮します。マルチチャンネルの音響制作を成功に導くには、まず①「周波数分布を考えてサウンドデザインを行うこと」、②「定位配分分布を考えること」、最後は③「バランス」ですよ。 Mono のバランス勝負です。
BS:なるほどぉ〜!
K:レコーディングだとマイキングの意識は変わりましたね。高さ情報を録りにいくマイキングが増えました。後でなんとかしようというAtmosと、最初から高さ情報を録ってあるAtmosでは明らかにリアリティが違うんですよね。正直、Reverbで作れるものではないと思っています。より完成を見据えて録るようになりますよね。「あとでなんとかしよう。精神」を打破するやり方ですよね。
BS:ミック沢口さんも同じようなことをおっしゃってましたよ。レコーディングは覚悟だと。
K:やった!目指せ、匠(笑)!ただ、マイクの本数増えるんでアシスタントに嫌われます(笑)。レコーディングは「完成をイメージする」というのが重要ですね。
BS:でも、どうしてもReverbかけるじゃないですか、音を作るために。Reverbの置き位置ってどうされているんですか?
K:7.1.2chのReverbはだいたい法則化できましたね。でも、大事なのはやっぱりL / Rの空間はちゃんと作んなきゃダメです、奥行きを表現しておくのはリバーブに限らず大切です。
BS:いままでのStereoをしっかり作った上で、ということですね!その先はどうやって進めていくんですか。
K:Stereoミックスがよければ、Upミックスしただけでもうすでに気持ちいいんです。最初はそれでもいいかもしれないなって思います。Upミックスして気持ちいいStereoミックスを作るみたいな(笑)。で、Reverbの話ですが、天井は7.1.2chのReverbまでしかないので、僕はQuad Reverbをオブジェクトで上に置きます。それと7.1.2chのReverbを足すと、上に6chのReverbができるのでそういうやり方をしてます。Reverbについても想像力が大事ですね。でもやっぱりマイク立てる方がいいですね。
BS:Atmos Musicとなると実際に録音したマイクの音っていうのはないわけじゃないですか。そうするとReverbを駆使してという感じですかね。
K:でも何かしらレコーディングはするじゃないですか、きっと。ドラム録ったり、ストリングス録ったり、ギターアンプ鳴らしたり。そういう時にオフマイクを立てておいて、後ろの配置してあげたり。Ambeoみたいな一次アンビソニックスマイクを立てておけば、あとでいろいろ変換できますしね。
BS:なるほど!マスタリングについてはどうですか。
K:音楽のマスタリングだとマスタリングで2ミックスにさらに音作りをしてブラッシュアップみたいなことをすると思うんですが、Atmosだとそれができないんですよね。それで考えたのがステムミックスをする感覚でマスタリング用のADMファイルを作ることにしたんです。ミックスが終わったらADMファイルにして、で、ミックスの時にステムミックスをする感覚でグループ分けしたBedsチャンネルを作ったりして。それをマスタリングエンジニアに来てもらってさらに客観的にレベルの調整やEQを再度するっていう。
BS:そのステムミックスを作って行くのって、染谷さんがおっしゃっていたプリミックスに該当する部分のように思うんですが。
K:そうですね。それの音楽版という感じですよね!
BS:やはりまとめ上げる前の下準備が大事ということですね。とても参考になりました!最後になりますが、、Dolby Atmos MusicやSony 360 RAが始まりましたが期待感はどうですか。
K:いやぁ、ほんと広まるといいですね!とても期待してますよ。やはりまず体感してほしいですよね、みなさんRock oNに聴きに行ってください(笑)。
S:そうですね!試聴会とかセミナーとか開催するのが良いのではないでしょうか?
BS:やりたいですね!その際はお二人のお力もお借しください!本日はありがとうございました!
どのお話もDolby Atmos Musicをかじり始めているバウンス清水にとっては刺激的なものばかり。もう、すぐにでも試してみたい!という気持ちの高まりが抑えきれません!うぉーーー!!そして、お話の後に思い至ったのは、やはりDolby Atmosがリスナーに与える感動はStereoの何倍もあるぞ、ということ。このムーブメントが一人でも多くのリスナーに届いてシェアされる、それがコンテンツの持つ感動という力をさらに倍増させるのかもしれませんよね!みなさんもぜひご一緒に!
右:染谷 和孝 氏(株式会社ソナ)、左:古賀 健一 氏、中央:バウンス清水(ROCK ON PRO)
*ProceedMagazine2021号より転載
NEWS
2021/08/17
Pro Tools 2021.7 リリース情報 〜バグフィックス&macOSでの安定性が向上〜
Pro Tools 2021.6の課題修正バージョンであるPro Tools 2021.7が先日リリースされました。今回、新たな追加機能はありませんが、ビデオ関連の課題修正を含め、幾つかの重要な改善が行われており、最新のPro Tools 2021の機能をより安定した動作でご利用いただけます。
※Pro tools 2021.7へのアップデート及びインストールに関する詳細は下記AVIDの公式ページに記載されています。事前に必ずご確認ください。
>>Avid Knowledge Base Pro Tools 2021.7 リリース情報
https://avid.secure.force.com/pkb/KB_Render_Download?id=kA26e000000cIp7&lang=ja
今回のバージョンアップに含まれるバグフィックス
コントロールサーフェス
・S6や他のEuControlサーフェスを使用して左にパンする時、2の増分で移動しなくなりました(PT-275744)。
クラウド/コラボレーション
・Pro Tools はIce Lake プロセッサを搭載した Windows ベースのマシンでプロジェクトメディアをアップロードおよびダウンロードできるようになりました。また、これらのマシンでプロジェクトを作成した後に Pro Tools | First がクラッシュすることもなくなりました (PT-265808)
クラッシュとエラー
・macOS Mojaveでオーディオ付きの一部のビデオファイルをインポートする際に発生するクラッシュを修正しました(PT-274595)
・macOSでPro Tools 2021.6を使用した際に、時折短いフリーズ/SWOD(レインボーサークル)が発生するケースを修正しました(PT-275568)
Dolby Atmos ワークフロー
・Dolby Atmos Production Suite 及び Mastering Suite から Cinema Renderer へ接続を変更したときに、Bed/Object Group と Channel Description が引き継がれなくなりました (PT-268744)
編集
・何も選択されていない場合、次に大きな値で"戻し/送り"のナッジができるようになりました (PT-274494)
インストーラー
・macOSでのインストール時、管理者アカウントでPro Toolsプラグインのフォルダが「読み取り専用」にならないようになりました(PT-276034)
UI
・カラーパレットのプリセットをmacOS上で権限の問題なく保存できるようになりました(PT-274720)
・英語以外の言語を使用している時、チャンネルの表示/非表示ダイアログに白いボーダーが表示されなくなりました(PT-274621)
ビデオ
・セッションスタートがゼロ地点でない場合、非整数のフレームレートを持つビデオクリップがタイムラインのフレーム境界に合わない問題を修正しました(PT-275297/PT-275243/PT-275483)。
・管理者以外のシステムでビデオエンジンを有効にする場合、管理者アカウントで事前に有効にする必要がなくなりました(UME-1631)。
・多くのビデオファイルを含むセッションを開く時間が改善されました(PT-274719)
・macOSのFinderからドラッグしてビデオをインポートできない問題を修正しました(PT-274469)
>>Pro Tools 2021.7 リリース・ノート
https://avid.secure.force.com/pkb/KB_Render_ReadMe?id=kA56e000000cGko&lang=ja
Pro Tools 2021.6のリリース情報につきましてはこちらの記事をご参照ください。
>>Pro Tools 2021.6 リリース ~ M1 Mac 対応、UltimateがHybrid Engine 対応!!
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2021-6-hybrid-engine-apple-silicon-m1-mac-support/#.YRtN2NP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-2021-6-hybrid-engine-apple-silicon-m1-mac-support/#.YRtN2NP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-pro-tools-carbon-promotion/#.YRuBztP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/3d-audio/#.YRuB-tP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/solution/ndi-proceed2021/#.YRuCFtP7TOQ
Broadcast
2021/08/06
株式会社毎日放送様 / ~多様なアウトプットに対応する、正確な回答を導き出せる音環境~
以前にも本誌紙面でご紹介した毎日放送のMA室がリニューアルした。前回のご紹介時にはAvid S6とMTRXの導入を中心にお伝えしたが、今回はそれらの機材はそのままにして内装のブラッシュアップとシステムの大幅な組み換えを行っている。さらには、準備対応であったイマーシブ・オーディオへの対応も本格化するという更新となった。
システム内の役割を切り分けるということ
まずはシステムの更新の部分を見ていこう。今回の更新ではAvid S6はそのままに、モニター周り、Avid S6のマスターセクションをどのように構築するのかという部分に大きなメスが入った。これまでのシステムはスタジオに送られる全ての信号がMTRXに入り、Avid S6のMTMによるモニターセクションが構築されていた。その全ての信号の中にはPro Toolsからの信号も含まれDigiLinkで直接MTRXの入力ソースの一つとして扱われる仕様である。
このシステムをどのように変更したのかというと、まずはMTRXをPro ToolsとDigiLinkで接続し、Audio Interfaceとして使用しないこととした。昨今のシステムアップのトレンドとは逆の発想である。これにはもちろん理由があり、トラブルの要因の切り分けという点が大きい。従来は1台のPro Toolsのシステムであったものが、今回の更新で2台に増強されているのだが、こうなるとトラブル発生時の切り分けの際に、全てがMTRXにダイレクトに接続されていることの弊害が浮かび上がってくるわけだ。MTRXへダイレクトに接続した場合には、Pro ToolsのシステムからAudio Interface、モニターセクションといったスタジオ全体が一つの大きなシステムとなる。俯瞰するとシンプルであり、何でも柔軟に対応できるメリットはあるが、トラブル時にはどこが悪いのか何が問題なのかへたどり着くまで、システムを構成する機器が多いために手間がかかる。これを解決するために、2台に増強されたそれぞれのPro ToolsにAudio Interfaceを持たせ、スタジオのマスターセクションにあたるMTRXへ接続をするというシステムアップをとった。
これは、システムが大きくなった際には非常に有効な手法である。Avid S6以前のシステムを思い返せば、レコーダー / プレイヤー / 編集機としてのPro Tools、そしてミキシング、スタジオのシステムコアとしてのミキサー。このようにそれぞれの機器の役割がはっきりしていたため、トラブル時にどこが悪いのか、何に問題が生じているのかということが非常に明確であった。この役割分担を明確にするという考え方を改めて取り入れたAvid S6のシステムが今回の更新で実現している。
📷Audio Interface関係、VTR、パッチベイは、室内のディレクターデスクにラックマウントされている。手前の列から、映像の切替器、VTR、2台のPro Toolsに直結されたAvid純正のInterface。中央の列には、AntelopeのMasterClock OCX HD、RupertNeve Design 5012、Avid MTRXなど、システムのコアとなる製品が収まる。右列は、パッチベイとBDプレーヤーが収まっている。左から右へと信号の流れに沿ったレイアウトになっている。
MTRXをスタンドアローンで運用する
今回の更新により、MTRXは純粋にAvid S6のモニターセクション、マスターセクションとして独立し、Pro Toolsシステムとは縁が切れている状態となる。MTRXはどうしてもPro ToolsのAudio Interfaceという色合いが強いが、スタンドアローンでも利用できる非常に柔軟性の高い製品である。弊社ではこれまでにも、Artware Hubでの36.8chシステムのモニタープロセッサーとして、また松竹映像センターにおけるダビングシステムのマスターセクションとしてなど、様々な形でMTRXをスタンドアローンで活用していただいている。常にシステムに対しての理解が深い方が利用するのであれば、一つの大きなシステムとしたほうが様々なケースに対応でき、物理パッチからも解放されるなど様々なメリットを享受できるが、不特定多数の方が使用するシステムとなると、やはり従来型のミキサーとレコーダーが独立したシステムのほうが理解が早いというのは確かである。
ある意味逆説的な発想ではあるが、一つの大きく複雑なシステムになっていたものを、紐解いてシンプルな形に落とし込んだとも言えるだろう。この部分に関して、ミキサーとしてのマトリクス・ルーティングというものは、放送用のミキサーで慣れ親しんだものなので抵抗なく馴染める。今回のシステムは、そういったシステムとの整合性も高く、利用する技術者にとってはわかりやすいものとすることができたとお話をいただいている。MTRXをスタンドアローンで運用するため、今回の更新ではDADman を常に起動しておくための専用のPCとしてMac miniを導入いただいている。これにより、まさにAvid S6がMTRXをエンジンとした単体のコンソールのように振る舞うことを実現したわけだ。
📷もう一部屋のMA室でも採用した、コンソールを左右に移動させるという仕組みをこの部屋にも実装している。編集時にはキーボード・マウスなどがセンターに、MIXを行う際にはフェーダーがセンターに来る、という理想的な作業環境を実現するために、コンソール自体を左右に移動できるわけだ。これであれば、ミキサーは常にセンターポジションで作業を行うことができる。なお、専用に作られたミキサースタンドにはキャスターがあり、電動で左右に動く仕組みだ。これにより左右に動かした際、位置が変わることもなく常に理想的なポジションを維持できる。ちなみに一番右の写真はコンソールを動かすための専用リモコンとなっている。
イマーシブ・オーディオへの対応は、モニターセクションとしてスタンバイをする、ということとしている。5.1chサラウンドまでは常設のスピーカーですぐに作業が可能だが、ハイトスピーカーに関しては、もう一部屋のMA室との共有設備となる。これまでもトラスを組んで、仮設でのハイトチャンネル増設でイマーシブ・オーディオの制作を行ってきたが、モニターセクションのアウトとしても準備を行い、ハイト用のスピーカーをスタンドごと持ち込めば準備が完了するようにブラッシュアップが図られた。これにより、5.1.4chのシステム、もしくは7.1.2chのシステムにすぐに変更できるようになっている。地上波ではイマーシブ・オーディオを送り出すことはできない。とはいえ、インターネットの世界ではイマーシブ・オーディオを発信する環境は整いつつある。そしてこれらを見据えて研究、研鑽を積み重ねていくことにも大きな意味がある。まさにこれまでも積極的に5.1chサラウンド作品などを制作してきた毎日放送ならではの未来を見据えたビジョンが見える部分だ。
全てに対して正確な回答を導き出すための要素
📷一番作業としては多いステレオ用のラージスピーカーはMusik Electronic Geithain RL901KとBasis 14Kの組み合わせ。2本のSub Wooferを組み合わせ、2.1chではなく2.2chのシステムとしている。なお、サラウンド用には同社RL906が採用されており、こちらのスピーカースタンドは特注品となっている。
今回のシステム更新において、一番の更新点だと語っていただいたのが、スピーカーの入れ替え。古くなったから更新という既定路線の買い替えに留まらない、大きな含みを持った入れ替えとなっている。従来、この部屋のスピーカーはDynaudio Air6が導入されていたのだが、それをもう一つのMA室に導入されているMusik Electoronic Gaithin社の同一モデルへと更新。Musik社のスピーカーは、サブ(副調整室)にも採用されており、今回の更新で音声の固定設備としてのスピーカーをMusikに全て統一することができたわけだ。同じモデルなのでそのサウンドのキャラクターを揃え、毎日放送としてのリファレンスの音を作ることができたこととなる。
音質に対してのこだわりである、光城精機のAray MK Ⅱはコンソールの足元に設置されている。1台あたりで1000VAの出力を持つAray MK Ⅱが3台、スピーカーの電源及び最終段のアナログMTRX I/Oの電源が供給されている。
「Musikの音」という表現をされていたのが非常に印象的ではあるが、このメーカーのスピーカーは他社には真似のできない独自の世界観、サウンドを持っている。この意見には強く同意をするところである。同軸の正確な定位、ふくよかな低域、解像度の高い高域と言葉では伝えられない魅力を多く持つ製品である。お話を伺う中で、Musikに対してスピーカー界の「仙人」という言葉を使われていたのだが、たしかにMusikはオーディオエンジニアにとって「仙人」という存在なのかもしれない。いろいろなことを教えてくれる、また気づかせてくれる、そして、長時間音を聞いていても疲れない、まさに理想のスピーカーであるとのことだ。
放送局にとってMusikというスピーカーはハイクオリティではないかという意見も聞いたことがある。その意見は正しい部分もあるのかもしれないが、放送局だからこそ様々なアウトプットに対しての制作を求められ、どのような環境にも対応した音環境を持っていなければならない。そのためには、全てに対して正確な回答を導き出せる音環境が必要であり、ハイクオリティな環境であることは却って必要な要素であるというお話をいただいた。筆者もまさにその通りだと感じている。地上波だけではなく様々なアウトプットへの制作が求められるからこそ、ベストを尽くすことへの重要性が高まっているということは間違いない。
このハイクオリティな音環境を象徴するような機器が光城精工のArray 2の導入であろう。一見コンシューマ向け(オーディオマニア)の製品というイメージもあるかもしれないが、光城精工はスタジオ向け電源機器で一斉を風靡したシナノから独立された方が創業されたメーカー。もちろんプロフェッショナル業界のことも熟知した上での製品開発が行われている。Array 2は音響用のクリーン電源として高い評価を得ており、絶縁トランスでも単純なインバーターでもなくクリーン電源を突き詰めた、これも独自の世界を持った製品である。このArray 2が今回の更新ではスピーカー、モニタリングの最終アナログ段の電源として導入されている。アウトプットされるサウンドに対して絶対の信頼を持つため、また自信を持って作品を送り出すために、最高の音環境を整えようという強い意志がここからも読み取ることができる。
これらの更新により、音環境としては高さ方向を含めたマルチチャンネルへの対応、そしてハイレゾへの対応が行われ、スペックとして録音再生ができるということではなく、それらがしっかりと聴いて判断ができる環境というものが構築されている。Dolby Atmos、360 Reality Audio をはじめとするイマーシブ・オーディオ、これから登場するであろう様々なフォーマット、もちろん将来への実験、研鑽を積むためのシステムでもある。頻繁に更新することが難しいスタジオのシステム、今回の更新で未来を見据えたシステムアップが実現できたと強く感じるところである。そして、実験的な取り組みもすでにトライされているようで、これらの成果が実際に我々の環境へ届く日が早く来てほしいと願うばかりだ。この部屋で制作された新しい「音」、「仙人」モードでミックスされた音、非常に楽しみにして待つことにしたい。
(左)株式会社毎日放送 総合技術局 制作技術センター音声担当 部次長 田中 聖二 氏、(右)株式会社毎日放送 総合技術局 制作技術センター音声担当 大谷 紗代 氏
*ProceedMagazine2021号より転載
Education
2021/07/14
洗足学園音楽大学様 / ~作編曲と録音の両分野をシームレスに学ぶハイブリッド環境~
クラシック系、ポピュラー系と実に18もの幅広いコースを持ち業界各所へ卒業生を輩出している洗足学園音楽大学。その中で音楽音響デザインコースの一角である、B305教室、B306教室、B307教室、B308教室の4部屋についてシステムの更新がなされた。作編曲と録音の両分野をシームレスに学ぶ環境を整えることになった今回の更新ではAvid S6が採用され、またその横にはTrident 78が据えられている。アナログ・デジタルのハイブリッドとなった洗足学園音楽大学の最新システムをご紹介したい。
日本国内で一番学生数が多い音楽大学
神奈川県川崎市高津区にある洗足学園音楽大学は1967年に設立された音楽大学で、音楽の基盤となるクラシック系からポピュラー系まで実に多彩な18のコースを有している。大学院まで含めると約2300人の学生が在学しており、現在日本国内で一番学生数が多い音楽大学である。
音楽大学の基盤となるクラシック音楽系のコースはもちろんだが、新しい時代の音楽表現を模索するポピュラー音楽系のコースとして、音楽・音響デザイン、ロック& ポップス、ミュージカル、ジャズコースなど多彩なコースがあり、特に近年は声優アニメソングやバレエ、ダンス、そして舞台スタッフを育成する音楽環境創造コースなど、音楽の周辺分野まで学べるコースも設立されており、近年ますます学生が増え続けているのも特徴である。
各分野には著名な教授陣がおり、音楽制作の分野ではゲーム音楽作曲家の植松伸夫氏、伊藤賢治氏、劇伴音楽やアニソン作曲家の山下康介氏、渡辺俊幸氏、神前暁氏、さらに録音分野の教授として深田晃氏や伊藤圭一氏などが教鞭をとっている。卒業後は国内の主要オーケストラや声楽家、ミュージカル俳優、声優、劇伴作曲家やゲーム会社、大手音楽スタジオエンジニアなどへ卒業生を多数輩出している。
作編曲と録音の両分野をシームレスに
現在、洗足学園では3つのスタジオを含む複数の音響設備を備えた教室が多数稼働している。メインスタジオではオーケストラや吹奏楽など大編成のレコーディングが可能で、ピアノやドラムなどをアイソレート可能なスモールブースも完備されている。これをはじめとする3つのスタジオではSSLのアナログコンソールが導入されており、音楽・音響デザインコースの生徒だけではなく、複数のコースの生徒がレコーディングなどの授業やレッスンで使用している。また、その他にも音響設備が備えられている教室の中には、Auro-3D 13.1chシステムを設置したイマーシブオーディオ用の教室が2つあり、Pro Tools UltimateとFlux:: SPAT Revolutionが導入され、電子音響音楽の制作やゲーム音響のサウンドデザインの授業が行われている。
📷学内にある大編成レコーディングも可能なメインスタジオ、ブースは天井高を高く取られている。
今回教室の改修が行われたのは、洗足学園音楽大学(以下、洗足学園)の音楽音響デザインコースの一角である、B305教室、B306教室、B307教室、B308教室の4部屋だ。近年、音楽・音響デザインコースを専攻する学生が増えており、既存のスタジオに加えてマルチブース完備のスタジオ増設が急務となったそうだ。主科で作編曲を学ぶクリエイター系の学生は音源制作をPC内でほぼ完結しているケースが多いが、さらに録音のスキルも身につけることによってより質の高い音源を制作できるようになる。このように作編曲と録音の両分野をシームレスに学ぶことができる環境を整えることが今回のテーマの一つとなった。そして、今回の改修でのもう一つのテーマは、アナログとデジタルが融合されたハイブリッドシステムを形成すること。これは授業内容なども考慮された大学ならではのシステム設計だろう。
📷今回改修が行われた4部屋の中でも、Avid S6を中心としたコントロールルームの役割を持つB305教室。
Avid S6とTrident 78によるハイブリッド
新たに導入されたPro Tools | MTRXは既存のHD I/Oと合わせてAD/DA 48chの入出力が可能。
今回改修された4教室は大きさがそれぞれ異なり、合わせて使用することで1つのスタジオとして稼働できるよう計画された。一番広いB305教室は、Avid S6を中心としたコントロールルームの役割を持つ。既存のスタジオが主にアナログ機器を中心とした設計なのに対し、今回改修された4教室ではデジタル中心のシステムを組むように考慮され、B305教室の既存Pro Tools HDXシステムには、Pro Tools | MTRXが追加導入された。これらのAvid S6システムは、録音はもちろんMAでも数多く導入実績があり、さらにDolby Atmosなどのイマーシブ・オーディオへの拡張性も申し分ない。授業においてPro Toolsを使用することが前提の教室で、これらの点を考慮した結果、Avid S6以外の選択肢はなかったそうだ。
S6の構成は5Knob・24Faderで、サラウンドミックスに対応できるようにJoystick Moduleも追加されている。もともとこちらの教室ではサラウンドシステムを導入しており、以前はJL CooperのSurround Pannerが使用されていた。なお、Joystick Moduleはファブリックの統一感のために専用スペースに納められている。Pro Tools | MTRXはADカード24ch(うち8chはMic Pre付き)、DAカード24chとSPQカードを増設。さらに既存のHD I/O 2台と組み合わせて、Pro ToolsとしてはトータルでAD/DA 48chの入出力可能なシステムへと強化された。HAはPro Tools | MTRXに増設された8chのほか、SSLやRME、FocusriteなどのMic Preが30ch以上用意されており、好きなMic Preを選択可能のほか、最大48chのマルチチャンネル録音も可能とした。
📷アナログパッチベイとHA類。SSL、RME、FocusriteなどのMic Preが30ch以上用意されている。
今回の改修で特徴となったのが、Avid S6横に設置されたTrident 78。デジタルとアナログのハイブリットシステムを構築しているわけだが、授業ではスタジオ録音を初めて経験する1年生から上級生まで様々な学生が使用するため、デジタル機器だけではなくアナログ機器についての学習も行えるようにハイブリッドシステムが採用されたということだ。Trident 78をHAやサミング・ミキサーとしても使用できるよう、Monitor OutはPro Tools | MTRXへ、Direct OutとGroup OutはHD I/Oへとそれぞれパッチベイ経由で接続されている。特にTrident 78のMonitor Outがパッチベイ経由なのは、デジタル中心のシステムではあるが、授業内容によってはTridentのみでも授業が行えるように、あえてAvid S6とPro Tools | MTRXを経由せずにも使用できるように設計された。
📷B305教室にはAvid S6 5Knob-24faderとTrident 78が並ぶ、アナログ機器の学習も行えるハイブリッドなシステムだ。Trident 78の下にはAV AmpとBlu-rayプレイヤー、Apple TVが収められている。
また、Pro Tools | MTRXはモニターコントロールとしても設定された。AD/DAのチャンネル数が豊富に拡張されているが、モニター系統はいたってシンプルに構成されており、ソースはPro Tools、TridentとAV Ampの3つに絞られたが、5.1chサラウンドで構成されている。AV AmpはBlu-rayプレイヤーのほか、Apple TVとHDMI外部入力が用意されており、持ち込みPCなど映像だけではなく音声もメインスピーカーからサラウンドで視聴が可能だ。民生機系の機材をAV Ampにまとめることで、音声のレベル差なども解消させている。
S6マスターセクションの隣に用意された専用スペースにはJoystick Moduleが収められている。
ソース切り替えに連動させるため、Pro Tools | MTRXとAES/EBU接続されたClarity M。
ワイヤレスで揃えられたマウスとキーボードは授業形態の自由度を高めるために、Avid S6とセパレートされた。
独立して使用可能なB308教室
マルチブースのなかで一番広いB308教室にはドラムセットが常設され、マイクの種類や位置など集中的にマイキングに関する授業やレッスンができるよう考慮された。これらの回線は壁面パネル経由でB305教室での録音を可能にしたほか、B308教室に設置されているPro Toolsシステムでも録音可能である。
こちらの独立したPro ToolsシステムではインターフェイスにPro Tools | Carbonが採用され、こちらでもPro Toolsを中心とした授業が行えるよう設計された。こちらの教室は単独で授業を行うことが多く、作曲系のレッスンで使用されることも多いため、Pro Tools以外にもLogicがインストールされている。こういったHost DAWが複数ある場合、それぞれのアプリケーションで同一インターフェイスを使用することが想定される。従来のインターフェイスであれば、それぞれのアプリケーションを同時に起動することは難しいが、Pro Tools | CarbonのAVB接続ではPro Toolsと他アプリケーションで同時にI/Oを共有できる。AVBのストリームをPro Tools専用の帯域とCore Audioとして使用可能な帯域とで分けることにより、Pro Toolsと他DAWが同時起動できる仕組みは、こちらの教室では非常に有効な機能だ。
📷B308教室の独立したPro Tools システムはPro Tools | Carbonをインターフェイスにし、AVB接続による他DAWと同時起動できる仕組みを活かした授業が行われている。また、こちらのClarity MはUSB接続となっている。
また、Pro Tools | Carbonの特長でもあるハイブリッド・エンジンにより、DSPエンジンの恩恵を受けることができるため、DSPプラグインを使用したり、ローレイテンシーでレコーディングをする、といった作業も可能だ。音質についても講師陣からの評価が非常に高く、作編曲と録音の両分野をシームレスに学ぶという点でも最適なインターフェイスである。システムの中心がPro Tools | Carbonではあるが、こちらの教室でも様々な授業が行われるため、B305教室と同様にHDMI外部入力にも対応したシステムが構築されている。こちらはAvid S6やPro Tools | MTRXのようなシステムはないため、モニターシステムはSPL MTCが導入されている。
4教室を連結、1つのスタジオに
今回の改修において最大の特徴である教室間を連携したシステムは、録音ができるマルチブースを完備するためでもあるが、昨今のコロナ対策として密集を避けて録音授業やレッスンを実施できるようにする目的もある。各教室は一般の録音スタジオのようにガラス窓などは設けられていないが、その代わりに各教室壁面に用意されたパネルには音声トランク回線のほか映像回線も用意されており、全てがB305教室とB308教室へ接続することができる。
📷4分割表示されたモニタディスプレイ。画面の上部には小型カメラが設置されている。
B305教室の映像系ラック。Smart Videohubでソースアサインを可能にしている。
4部屋に用意されたテレビモニターシステムは、モニタディスプレイと上部に設置された監視カメラ用の小型カメラから構成されている。B305教室では、各教室のカメラ回線がBlackmagic Design Smart Videohub Clean Switch 12x12に接続されており、各部屋への分配を可能にしている。さらに組み込まれたMulti View 4で4部屋のカメラ映像をまとめて1画面で表示し、各教室同士でコミュニケーションを可能にした。それだけではなく、分散授業の際にはB305教室の模様を全画面でディスプレイに表示し、B305教室では各部屋の学生の様子をモニタリングしたりと、授業内容によって自由にカスタマイズ可能である。
もちろんCUE Boxも各部屋に配置されているが、授業という形態を取るにあたり受講者全員がヘッドホンモニタリングするということは難しい。そのため、CUEシステムの1、2chをSDIに変換してモニタディスプレイの回線にエンベデッドし、各モニタディスプレイに分配、ディスプレイの音量ボリュームを上げることで、ヘッドホンをしていない受講者もCUE回線を聴くことができるよう設計された。こういった活用方法は一般の音楽スタジオでは見られない設計で、大学の教室ならではの特徴である。
ジャンルを越えていく教室の活用法
実際にAvid S6を使用して、まずはじめにPro Tools | MTRXの音質の良さが際立ったという。音質に定評のあるPro Tools | MTRXは音楽大学の講師陣からも絶賛だ。さらに、Avid |S6はレイアウトモードが大変便利だという。24ch仕様でフェーダー数に限りがあるため、レイアウトをカスタマイズできる機能は操作性が良く、柔軟にレイアウトを組むことができて再現性も高い。レイアウトデータがセッションに保存されるところも特徴で管理がしやすいのも特徴だ。視認性の高さという点では、ディスプレイモジュールに波形が表示され、リアルタイムに縦にスクロール表示されるのも視覚的に発音タイミングを掴みやすいので、MAなどで活用できそうだという。
実際にこちらの教室で行われる授業は、録音系の授業やレッスンでは実習が中心となり、学生作品や他コースからの依頼などで様々なジャンル、編成でのレコーディングやトラックダウンをS6で学び、またTrident 78、SSL Logic Alpha、RME Octamic、MTRXなどの様々なマイクプリの比較や、アナログとデジタルの音質の聴き比べなども行う。今後はMAやゲーム音響制作のレッスンでも使用予定だそうで、今回導入したJoystick Moduleもぜひ活用していきたいと語る。ほかにも、ジャンルの枠にとらわれないコース間のコラボレーション企画や学生の自主企画が多く執り行われており、2021年3月には、声優アニメソングコース、ダンスコース、音楽・音響デザインコース、音楽環境創造コースのコラボレーションによる、2.5次元ミュージカルが上映された。このようにユニークな企画が多く開催されているのも、学生の自主性を重んじる洗足学園ならではである。
また、コロナ禍により全面的な遠隔授業やレッスン室にパーティションを設置するなど、万全の感染対策を施した上で、いち早く対面でのレッスンを実現したことや、年間200回以上も上演されている演奏会では、入場者数の制限や無観客の配信イベントとして開催するなど、学生の学びを止めることなく、実践を積み重ねることで専門性を磨き、能力や技術の幅を広げている。
今後、このS6システムを活用して学生作品のコンペを実施し、優秀作品をこのスタジオで制作することを検討しているという。音楽大学のリソースを活かして、演奏系コースとのレコーディングプロジェクトを進めたり、こちらの教室を中核にした学内の遠隔レコーディングネットワークをさらに充実させる計画もある。アフターコロナでどの音楽大学も学びのスタイルを模索している中ではあるが、このように洗足学園ならではの制作環境を実現し、学びの場を提供し続けていくのではないだろうか。
洗足学園音楽大学 音楽・音響デザインコースで教鞭をとる各氏。前列左から、伊藤 圭一氏、森 威功氏、山下 康介氏、林 洋子氏。また、後列はスタジオ改修に携わった株式会社楽器音響 日下部 紀臣氏(右)、ROCK ON PRO 赤尾真由美(左)
*ProceedMagazine2021号より転載
NEWS
2021/07/07
Proceed Magazine 2021 販売開始! 特集:Sound on 4π
Proceed Magazine 2021号が発刊です!今号のテーマは「Sound on 4π」。Apple MusicがDolby Atmos対応を果たしたことも記憶に新しいところですが、Amazon Music HDやDeezer、nugs.net、TIDALといった配信サービスがソニーの立体音響技術を活用した360 Reality Audioでの配信をスタートさせるなど、新たなテクノロジーが生む広大な音のフィールドがリスナーの手元に届けられるようになっています。そのオーディオリスニングに新たな体験をもたらすテクノロジーをクリエイターがどう作品に昇華させることができるのか、制作の最前線から技術解説に至るまでを詳細に追いかけました。さあ!皆さんもこのムーブメントをシェアしましょう!
テクノロジーの進化を待たずして日常的な体験をもたらすことが今こそ求められる!
◎特集:Sound on 4π
「4π」、それはソナ中原氏も音場という点でのゴールだという上下空間も含む360度の空間。その空間を描く力は、クリエイターの作品を拡張する手段。しかしその力は、一般ユーザーに届くのか。それが私達の未来を創る。
これまで現実味があるとは言い難かったオンラインでのバーチャルなテクノロジーが、半ば強制的にではあるが実生活に使われ出したのが2020年。そのメリットもデメリットも実感としてあらわになっているが、人々の生活に根付くことで新たなテクノロジーを迎え入れることへの心理的なハードルは間違いなく下がってきている。
これに伴うようにコンテンツの提供方法についても再構築されていくのが2021年の潮流なのではないだろうか。音楽の分野でDolby Atmos Musicが胎動するように、放送・OTT・映画・ゲームなどのコンテンツでもよりイマーシブでパーソナルな環境が提供され出している。ここに音響の側面から新たな価値観を普遍的に提供できるキーテクノロジーとなるのがbinauralであり、広くあまねく多くの人々が4πの新たな音響定位を体験することになる。
テクノロジーの進化を待たずして日常的な体験をもたらすことが今こそ求められる。ユーザーに強いることは意味を持たない。挑まなければならない、それが私達のテーマだ。
Proceed Magazine 2021
全144ページ
販売価格:500円(本体価格463円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
Kevin Penkin 氏インタビュー
★ROCK ON PRO 導入事例
洗足学園音楽大学
★Sound on 4π
染谷和孝氏、古賀健一氏 / 360 Reality Audio / 名古屋バイノーラル現場 /
鹿児島チンパンジースタジオ / イマーシブ制作ツールの選び方2021
★Product Inside
AMS Neve 8424 / iZotope Spire Gen2
★ROCK ON PRO 導入事例
株式会社富士巧芸社 FK Studio / 株式会社毎日放送
★ROCK ON PRO Technology
IPビデオ伝送の筆頭格、NDIを知る。 / どんなDAWでもできるぞ!! Dolby Atmos /
しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その23
特別編 音響設計実践道場 〜第四回 ロビングエラー〜
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NEWS
2021/06/25
Pro Tools 2021.6 リリース ~ M1 Mac 対応、UltimateがHybrid Engine 対応!!
日本時間2021年6月25日未明、Pro Toolsの最新バージョンとなる Pro Tools 2021.6 がリリースされました。有効なサブスクリプション・ライセンスおよび年間プラン付永続ライセンス・ユーザーは、既にAvidLinkまたはMyAvidよりダウンロードして使用することが可能です。
主な新機能は下記記事をご参照ください。
Pro Tools HDX が Hybrid Engine に対応(Pro Tools | Ultimateのみ)
Pro Tools | Carbonのリリースとともに発表され、大きな話題となったHybrid Engine。Pro Tools + Pro Tools | Carbonという組み合わせでした使用できなかったこの機能が、Pro Tools HDX システムでも使用可能になりました。
これにより、Pro Tools | Ultimateソフトウェア単体で最大2048トラック/ボイスという大幅な機能拡張を果たしています。
Hybrid Engineについてのより詳細な解説は、下記Avidブログをご参照ください。
HDX用ハイブリッドエンジンについて
リ・レコーディング・ミキサー”ジョナサン・ウェールズ”による、HDX用ハイブリッド・エンジンの革新性に関する考察
Pro Tools | Carbon のレイテンシー処理はなぜ"高速"なのか?
コラム:Hybrid Engineって何がすごいの!?
従来のHDXシステムの仕組みは、Pro Toolsに関する処理を"原則としてDSPがおこなう"というものでした。そのため、最大ボイス数はHDXカード1枚あたり256ボイス、最大規模のHDXカード3枚構成でも768ボイスという制限がありました。
さらに、HDXシステム上でNativeプラグインを使用した場合、HDXとCPUの間をオーディオが往来することになり、その都度ボイス数を消費し、システムレイテンシーも増加していたのです。
これは、Dolby Atmosをはじめとした大規模化するオーディオポストプロダクションにおいて、作成できるセッションの規模やワークの効率を制限してしまう要因となってしまっていました。
近年のCPUは、最大能力という点ではすでにDSPチップを上回っています。しかし、CPUはオーディオ処理だけでなく、アプリケーションやコンピューター自体が動作するための数多くのタスクをこなしています。そして、それらのタスクに優先順位をつけることがCPUにはできないため、同じ操作をしてもレイテンシーやクオリティがつねに一定になるとは限りません。
同じ操作に対してつねに一定の結果を返す(「決定論的」と呼ばれる)、というHDXの利点は、レイテンシーやオーディオクオリティが絶対的に重要となるプロフェッショナルな現場において、これからも大きな意味を持つのです。
Hybrid Engineは、このCPUの性能とHDXの利点をともに最大限に活用するために開発された新しいコンセプトです。
Hybrid Engineでは、CPUを主役としてDSPを補助的に使用します。負荷の分散やニアゼロレイテンシー実現のために必要なトラックだけをHDXカードに処理させることで、Pro Tools | Ultimateにおける最大ボイス/トラック数はすべてのサンプリングレートで2,048まで増加しました。しかも、HDXカードがなくてもこの恩恵にあずかることが可能です。
また、CPUとDSPの処理は別々のプロセスとして処理されるため、DSPプラグインの後ろにNativeプラグインを使用しても、従来のようにボイスを消費することもなく、システムレイテンシーも大幅に軽減されるようになります。
Pro Tools 2021.6ではこのHybrid Engineを使用できるほか、従来のHDXシステム(HDXクラシック)も選択可能です。
Hybrid Engineによる恩恵が存分に生かされるイマーシブオーディオ制作に関する記事はこちら
音楽配信NOW!! 〜イマーシブ時代の音楽配信サービスとは〜
Dolby Atmos Music トライアル・パッケージを配布中!
M1ベースMacでの動作が可能に!(全てのPro Tools)
こちらも待望の公式サポート!! Pro Tools 2021.6では、Pro Tools | First、Pro Tools およびPro Tools | Ultimateの各ソフトウエアが、AppleのM1プロセッサー搭載Macで動作することが可能となりました。
全Pro Tools、Pro Tools 2021.6ソフトウエアおよびそこに含まれるAvidプラグイン、さらには、その上で動作するAvid コントロール・サーフェスが、Rosetta を介してM1ベースMacコンピュータ上のmacOS Big Surに対応しました。
しかし、残念ながらAvid ビデオ・エンジン、Pro Tools | HDX、HD Native、および、DADMan softwareはApple silicon (M1)に正式対応していません。
業務用スタジオやMTRX / MTRX Studioをご使用のユーザー様は、まだM1 Macへのお買い替えはお控えくださいませ!
より詳細はAvid Knowledge Baseをご参照ください。
Pro Tools システム要件〜Pro Tools & Pro Tools | Ultimate ソフトウェアのシステム要件と互換性情報
macOS 11 (Big Sur) と Avid 製品の対応状況
UIテーマのカスタマイズ(Pro Tools およびPro Tools | Ultimate)
Pro Tools 2021.6では、ユーザー・インターフェースの色や明度を自由に変更可能となり、お好みの設定をプリセットとして保存し、いつでも呼び出すことができるようになりました。さらに、Pro Toolsの再起動無しで、ダーク・テーマとクラシック・テーマの切り替えも可能となりました。
H.265/HEVC ビデオ (Pro Tools | Ultimate のみ)
低ビットレートでより高品位な映像を実現でき、映像クリエイターの間で人気の高いH.265/HEVC (High Efficiency Video Coding)に対応しました。Pro Tools | Ultimateを使い、このH.265ビデオ・コーデックでのサウンド・プロジェクト作業が可能となり、インポート/エクスポートにも対応しています。
サイド・チェーン時の自動遅延補正対応 (Pro Tools およびPro Tools | Ultimate)
これまでPro Tools | HDX上でのみ可能だった、サイド・チェーン時の自動遅延補正がPro ToolsおよびPro Tools | Ultimateソフトウエアでも可能となりました。これにより、サイド・チェーンされたトラック同士を完璧にシンクさせることが、両ソフトウエア上で実行できるようになります。
Pro Tools 2021.6その他の追加機能/改良点
クリップ無しトラックのチャンネル幅の変更
異なったチャンネル幅を持つトラックへのプラグインのドラッグ・アサイン
チャンネル幅別トラック表示フィルター(Pro Tools | Ultimateのみ)
Intel Turbo Boost 有効/無効 [ファン・ノイズ管理](Intel Turbo Boost 使用可能なIntel Mac上のPro Toolsのみ)
SyncX/Sync HD使用時改善点….他
その他、詳細なバグフィックスなどはAvid Knowledge Baseをご参照ください。
Pro Tools 2021.6 リリース・ノート
大規模セッションへの対応を可能にするだけでなくよりスムースなワークフローを可能にするHybrid Engine、そして、待望のM1 Mac対応など、大きなブラッシュアップが果たされたPro Tools 2021.6。アップデート、新規導入のご相談はROCK ON PRO までお問い合わせください!
Media
2021/05/31
音楽配信NOW!! 〜イマーシブ時代の音楽配信サービスとは〜
レコードからCDの時代を経て、音楽の聴き方や楽しみ方は日々変化を続けている。すでにパッケージメディアの販売額を配信の売上が超えて何年も経過している。最初は1曲単位での販売からスタートした配信での音楽販売が、月額固定での聴き放題に移行、その月額固定となるサブスクリプション形式での音楽配信サービスに大きな転機が訪れている。新しい音楽のフォーマットとして注目を集めるDolby Atmos Music、SONY 360 Reality Audio。これらの配信を前提としたイマーシブフォーマットの配信サービスがサブスク配信上でスタートしている。いま、何が音楽配信サービスに起こっているかをお伝えしたい。
目次
いよいよ風向きが変わってきたハイレゾ
バイノーラルという付加価値が始まっている
イマーシブは一般的なリスナーにも届く
1.いよいよ風向きが変わってきたハイレゾ
レコードからCDへとそのメディアが変わってから、音楽の最終フォーマットは44.1kHz-16bitのデジタルデータという時代がいまだに続いている。Apple Music、Spotify等のサブスクサービスも44.1kHz-16bitのデジタルデータの圧縮である。そんな現実を振り返ると、2013年頃にハイレゾ(High Resolution Audio)という言葉が一斉を風靡した際に48kHz-24bit以上(これを含む)の音源をハイレゾとするという判断は間違っていなかったとも感じる。逆に言えば、制作の現場でデフォルトとなっている48kHz-24bitというデジタルデータは、まだまだその音源を聴くユーザーの元へ届けられていないということになる。ハイレゾ音源に関しては、付加価値のある音源として1曲単位での販売がインターネット上で行われている。DVD Audioや、SACDなどハイレゾに対応したパッケージも存在はしたが、残念ながらすでに過去のものとなってしまっている。これらの音源は残念ながら一般には広く普及せず、一部の音楽愛好家の層への浸透で終わってしまった。
もちろん、その素晴らしさは誰もが認めるところではあるが、対応した再生機器が高額であったり、そもそも音源自体もCDクオリティーよりも高価に設定されていたため、手を出しにくかったりということもあった。しかし再生機器に関してはスマホが普及価格帯の製品までハイレゾ対応になり、イヤフォンやヘッドフォンもハイレゾを十分に再生できるスペックの製品が安価になってきている。
そのような中、2019年よりハイレゾ音源、96kHz-24bitの音源をサブスクサービスで提供するという動きが活発化している。国内ではAmazon Music HD、mora qualitasが2019年にサービス開始、2020年にはDeezerがスタート、海外に目を向けるとTIDAL、Qobuzがハイレゾ音源のサブスクサービスを開始している。多くのユーザーが利用するSpotifyやApple Musicよりも高額のサブスクサービスだが、ほぼすべての楽曲をロスレスのCDクオリティーで聴くことができ、その一部はハイレゾでも楽しめる。この付加価値に対してユーザーがどこまで付いてくるのか非常に注目度が高い。個人的には「一度ロスレスの音源を聴いてしまうと圧縮音声には戻りたくない」という思いになる。ハイレゾの音源であればなおのこと、その情報量の多さ、圧縮により失われたものがどれだけ多いかを思い知ることになる。あくまでも個人的な感想だが、すでにサブスクサービスにお金を支払って音楽を楽しんでいるユーザーの多くが、さらにハイクオリティーなサブスクサービスへの移行を、たとえ高価であっても検討するのではないかと考えている。
執筆時点では日本国内でのサービスが始まっていないTIDAL。Dolby Atmos、SONY 360 Reality Audio、ハイレゾすべてが聴き放題の配信サービスとなっており、ミュージシャンのJAY-Zがオーナーのサブスク配信サービスとしても有名である。Dolby Atmosを聴くためには、HiFiプランに加入してDolby Atmos対応の端末(下部製品が一例)を利用することとなる。
2.バイノーラルという付加価値が始まっている
今の音楽の楽しみ方は、スマホで再生をして、ヘッドフォンやイヤホンで楽しむ、といった形態が大部分となっている。音楽のヘビーユーザーである若年層の部屋には、ラジカセはもちろん、スピーカーの付いた製品はすでに存在していない状況にある。高価なハイレゾ対応のオーディオコンポで楽しむのではなく、手軽にどこへでも音楽を持ち出し、好きなところで好きな曲を楽しむというのがサブスクサービスの利用者ほとんどの実態ではないだろうか。
好きな音楽を少しでも高音質に楽しみたい。そんな願いを手軽に叶えてくれるのがハイレゾのサブスクサービスである。原盤が96kHz/24bitというのは、ここ数年の作品であれば存在しているものも多い。また海外からはデジタル・リマスター版として過去の名盤が多数ハイレゾフォーマットで登場している。
さらに、音楽の楽しみ方に次の時代がやってきている。Dolby Atmos MusicとSONY 360 Reality Audio(以下、Sony 360RA)という2つのフォーマット。イマーシブ(3D)の音源である。後方や天井にスピーカーを設置して聴くのではなく、バイノーラルに変換したものをヘッドフォンで楽しむ。フォーマットを作ったメーカーもそういった楽しみ方を想定し、ターゲットにして作ったものだ。そしてこれらのフォーマットは、ハイレゾサブスクサービスのさらなる付加価値として提供が始まっている。Dolby Atmos Musicであれば、Amazon Music HD、TIDAL。Sony 360RAは、Amazon Music HD、Deezer、TIDALで楽しむことができる。すべてを楽しもうというのであれば、両者とも対応のTIDALということになる。
表1 主要音楽配信サービス概要(2021年5月現在) ※画像クリックで拡大
(※1)2021年5月追記
2021年後半にはSpotifyが「Spotify HiFi」としていくつかの地域でロスレス配信に対応することを発表しました。さらには、2021年6月にはApple Musicがロスレスとハイレゾ、そして空間オーディオ(Apple製品におけるイマーシブフォーマットの呼称)への対応を発表しています。
ただし、さすがに最新のフォーマットということで少しだけ制約がある。特にDolby Atmosに関しては再生端末がDolby Atmosに対応している必要があるが、これも徐々に対応機器が増えている状況。高価なものだけではなく、Amazon Fire HDといった廉価なタブレットにも対応製品があるのでそれほどのハードルではない。Amazon Music HDでの視聴は執筆時点ではEcho Studioでの再生に限られているのでここも注意が必要だ。また、本記事中に登場するQobuz、TIDALは日本国内でのサービスは提供前の状況となる。
こちらは国内ですでにサービス提供されているAmazon Music HD。このサブスク配信サービスもDolby Atmos、SONY 360 Reality Audio、ハイレゾすべてが聴き放題。ただし、Dolby Atmos、SONY 360 Reality Audioを楽しむことができるのはAmazon Echo Studioのみという対応状況になる。
3.イマーシブは一般的なリスナーにも届く
これらのハイレゾサブスクサービスの展開により、手軽にイマーシブ音響を楽しむ土壌はできあがる。バイノーラルで音楽を楽しむということが普通になるかもしれない。もちろんハイレゾを日々聴くことの楽しみもある。ここで注目をしたいのは、ハイレゾの魅力によりハイレゾサブスクサービスを楽しみ始めたユーザーが、イマーシブも追加のコスト無しで聴けるという点だ。これまでのイマーシブは興味はあっても設備に費用がかかる、スピーカーも多数必要、設置ができない、そういったハードルを超えた先にある存在だった。それが、いま手元にあるスマホとヘッドフォンでサブスクサービスの範囲内で楽しめるということになる。映画館ですらDolby Atmosの特別料金が設定されているが、ハイレゾサブスクサービスにはそれがない。多くのユーザーがその楽しさに気づくことにより、より一層制作も加速することとなるだろう。
制作側の話にも触れておこう。Proceed Magazineでは、以前よりDolby Atmos、SONY 360RAを記事として取り上げてきている。
Dolby Atmosは、7.1.2chのBEDトラックと最大118chのObject Audioにより制作される。Dolby Atmos Musicでは、バイノーラルでの視聴が前提となるため、レンダラーに標準で備わるバイノーラルアウトを使って作業を行うこととなる。となると、最終の仕上げまでDolby Atmos Production Suiteで行えるということになる。Dolby Atmosの制作に対応したPro Tools Ultimate、NUENDOがあれば、Production Suiteの追加でDolby Atmos Musicの制作は始めることができる。
https://pro.miroc.co.jp/headline/daps-90day-trial/#.YK3ozZP7TOQ
SONY 360RAの制作ツールは執筆時点ではベータ版しか存在しない。(※2)まさに、ベータテスターのエンジニアから多くのリクエストを吸収し正式版がその登場の瞬間を待っている状況だ。360RAはベースの技術としてはAmbisonicsが使われており、完全に全天周をカバーする広い音場での制作が可能となる。すでにパンニングのオートメーションなども実装され、DAWとの連携機能も徐々にブラッシュアップされている。正式版がリリースされれば、いち早く本誌紙面でも紹介したいところだ。
(※2)2021年5月追記
360RA制作用プラグイン、360 Reality Audio Creative Suite (通称:360RACS)がリリースされました!
価格:$299
対応フォーマット:AAX、VST
対応DAW:Avid Pro Tools、Ableton Live ※いずれも2021年5月現在
https://360ra.com/ja/
さらなる詳細は次号Proceed Magazine 2021にてご紹介予定です。
←TIDALの音質選択の画面。Normal=高圧縮、High=低圧縮、HiFi=CDクオリティー、Master=ハイレゾの4種類が、対応楽曲であれば選択できる。Wifi接続時とモバイル通信時で別のクオリティー選択ができるのもユーザーに嬉しいポイント。※画像クリックで拡大
←TIDALがDolby Atmosで配信している楽曲リストの一部。最新のヒットソングから70年代のロック、Jazzなど幅広い楽曲がDolby Atmosで提供されている。対応楽曲は、楽曲名の後ろにがDolbyロゴが付いている。※画像クリックで拡大
ハイレゾサブスクサービスは、新しいユーザーへの音楽の楽しみを提供し、そのユーザーがイマーシブ、バイノーラルというさらに新しい楽しみに出会う。CDフォーマットの誕生から40年かかって、やっとデジタル・オーディオの新しいフォーマットが一般化しようとしているように感じる。CDから一旦配信サービスが主流となり、圧縮音声が普及するという回り道をしてきたが、やっと次のステップへの道筋が見えてきたと言えるのではないだろうか。これまでにも色々な試みが行われ、それが過去のものとなっていったが、ハイレゾというすでに評価を得ているフォーマットの一般化の後押しも得て、イマーシブ、バイノーラルといった新たなサウンドがユーザーにも浸透し定着していくことを願ってやまない。
https://pro.miroc.co.jp/headline/rock-on-reference-room-dolby-atmos/#.YLTeSpP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/solution/dolby-atmos-proceed2020/#.YLTeFJP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/netflix-sol-levante-dolby-atmos-pro-tools-session-file-open-source/#.YLTd9ZP7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-carbon-proceedmagazine/#.YLTdn5P7TOQ
https://pro.miroc.co.jp/solution/mac-mini-ht-rmu/#.YLTen5P7TOQ
Sales
2021/05/27
数量限定!! 最大86%OFF!! MASSIVE PACK 2021 !!
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Avid対象製品をひとつ買うだけで、ROCK ON PRO厳選のプラグインがどれでも1点から破格で買えてしまうキャンペーンがスタート!驚異的なクオリティと効率的なワークフローをかつてないValueでご提供します!対象となるAvid製品は注目のHDX内臓I/O、Pro Tools Carbonからシャーシ類、ソフトウェアに到るまで多種多彩、各プラグインは数量限定です!この機会をお見逃しなく!
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●参考関連記事
・34種類ものアナログライクなモジュールで自在にサウンドメイク McDSP / 6060 Ultimate Module Collection HD〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!
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・最高に普通なEQプラグイン、それこそがクオリティーの証明 SONNOX Oxford EQ〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!
・そのプラグイン、ワザモノにつき Sonnox Oxford SuprEsser〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!
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・手持ちの音源から無限のバリエーションを生み出す!Le Sound AudioTexture〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介
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・低負荷、低遅延の秀逸Lo-FiフィルターMcDSP FutzBox 〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!〜
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・そのプラグイン、ワザモノにつき Sonnox Oxford SuprEsser〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!
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・DAWの機能を「拡張」する NUGEN Producer〜Massive Pack Bundleプラグイン紹介!
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厳選のプラグインと組み合わせるAvid製品はコチラ!!導入が進む新世代I/OとなるCarbon / MTRX Studio / MTRXはもちろんのこと、Pro Toolsソフトウェア、シャーシ類、オプションカードのご購入1点でも同時購入であればプラグインをMASSIVE PRICEでご提供します!!お見積もり・ご購入のご相談は専用お見積もりフォームリンクよりお寄せください!!
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・PRO TOOLS CARBON US ¥478,500
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・Pro Tools | MTRX Base unit with MADI and Pro|Mon ¥650,100
・Pro Tools | MTRX 8 Line Pristine AD card ¥272,800
・Pro Tools | MTRX Pristine 8 DA card ¥272,800
・Pro Tools | MTRX 8 Mic/Line Pristine AD card ¥390,500
・Pro Tools | MTRX 2 Mic/Line Pristine AD card ¥166,100
・Pro Tools | MTRX 8 AES3 I/O Card ¥214,500
・Pro Tools | MTRX 64 channel IP Audio Dante Module ¥74,800
・Pro Tools | MTRX 128 Channel IP Audio Dante Card ¥299,200
・Pro Tools | MTRX Dual MADI I/O Card w/o SFP ¥272,800
・Pro Tools | MTRX Dual SDI/HD/3G emb/deembed. Card w. SRC ¥357,500
・Pro Tools | MTRX MADI Module for Base Unit ¥42,790
・MTRX SPQ Speaker Processing Card ¥286,000
・HD I/O 8x8x8 ¥455,400
・HD I/O 16x16 Analog ¥585,200
・MADI ¥585,200
・Pro Tools | Sync X ¥390,500
・SYNC HD ¥272,800
・HD I/O AD Option ¥168,300
・HD I/O DA Option ¥168,300
・HD I/O Digital Option ¥129,800
・Pro Tools DigiLink I/O License ¥38,830
●PICK UP!!
PRO TOOLS CARBON
Built to capture brilliance – 音楽の輝きを捉えるために生まれた – Pro Tools | Carbonは、そのキャッチコピーの通りミュージック・クリエイターをメイン・ターゲットとしたプロダクトです。同時最大25in/34outの豊富な入出力、新開発のマイクプリ、インストゥルメント入力のインピーダンス可変機能、そして、大注目の内蔵HDXチップなど、機能面を見ただけでもソロからバンド編成のミュージシャン、音楽エンジニア/プロデューサーなど、音楽制作で使用するために必要十分な機能がふんだんに盛り込まれています。気になる関連記事は下記のリンクをチェック!!
・Avidから音楽のための新I/O、Pro Tools | Carbon ~Built to capture brilliance ~<ProceedMagazine掲載記事>
・Pro Tools|Carbon発表!! HDXパワーを追加する革新的I/O!!
●Pro Tools Software
・Pro Tools | Ultimate Perpetual License NEW ¥337,700
・Pro Tools | Ultimate 1-Year Subscription NEW ¥103,950
(3/31(水)まで¥51,920半額キャンペーン中!)
・Pro Tools Ult 1Y Updates+Support RENEWAL ¥48,730
・Pro Tools Perpetual License NEW 1-year software download with updates + support for a year ¥77,880
・PT 1Y Softw Updates+Support Plan RENEWAL ¥24,310
●PICK UP!!
Pro Tools | Ultimate 1-Year Subscription
Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプションが期間限定で50% OFF!!HDXシステムによるニアゼロレイテンシーでのモニタリングやパワフルなプラグインプロセッシングだけでなく、サラウンド/Dolby Atmos/アンビソニック環境でのミキシング、デストラクティブ・パンチ、Satellite Link対応など、業務使用に必須の機能を揃えたPro Tools | Ultimate。年間サポートプランが切れてしまった!という方の更新にも最適なプロモーションとなっております!3/31(水)のキャンペーン締切まで残りわずか、お問い合わせください!!
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●Control surface
・Pro Tools | S3 Control Surface Studio ¥650,100
・AVID S1 ¥168,300
・Pro Tools | Dock Control Surface ¥129,800
●HDX / HDNative System
・Pro Tools HD Native TB ¥129,800
・Pro Tools HD Native TB with Pro Tools | Ultimate Perpetual License NEW ¥390,500
・Pro Tools HDX Core ¥520,300
・Pro Tools HDX Core with Pro Tools | Ultimate Perpetual License NEW ¥754,600
・PT HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS DESK ¥1,298,000
・PT HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS RACK ¥1,298,000
・HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,DESK ¥64,900
・HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,RACK ¥90,860
*表記価格はすべて税込となります。
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NEWS
2021/03/26
Pro Tools 2021.3 リリース!MacOS BigSur、Pro Tools | Sync X 対応ほか新機能も追加!!
Pro Tools 2021.3がリリースされました。待望のMacOS BigSurへの正式対応のほか、新製品Pro Tools | Sync Xへの対応、キーボードでの
MIDI入力、ALACのインポート、さらに、Dolby Atmosやネットワークドライブを使用したワークフローを加速させる新機能など、音楽制作・ポストプロダクションを問わずすべてのユーザーに便利に新機能が実装されています。
2021.4.22 更新
DADman v5.4.5のリリースにより、Pro Tools | MTRXとPro Tools | MTRX StudioがmacOS BigSurに対応しました。
MTRX、MTRX StudioのmacOS BigSur対応について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
2021.4.20 追記
Pro Tools 2021.3に含まれていた重大なバグを修正した、Pro Tools 2021.3.1がリリースされています。
Pro Tools 2021.3.1についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
Pro Tools関連製品のご購入を検討中の方はこちらもチェック!
macOS Big Sur対応
Pro Tools | Carbon、Pro Tools | HDX、Pro Tools | HD Native hardwareなどのハードウェアを含むPro Toolsのすべての機能が、Intelベースのコンピューター上でのmacOS BigSurに対応いたしました。
*DADManは本記事執筆時点でBigSur未対応です。Pro Tools| MTRX、Pro Tools | MTRX Stuioをご使用のお客様はmacOSをBigSurにアップデートするのはお控えください。
DADman v5.4.5のリリースにより、Pro Tools | MTRXとPro Tools | MTRX StudioがmacOS BigSurに対応しました。
MTRX、MTRX StudioのmacOS BigSur対応について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
(2021.4.22 更新)
その他のAvid製品のmacOS BigSur対応状況はこちらからご確認いただけます。
Pro Tools | Sync X対応
同日に発表されたAvidの新ハードウェアPro Tools | Sync Xに対応するのは、Pro Tools 2021.3からとなります。Pro Tools | Sync Xについての詳細はこちらからご確認ください。
バーチャルMIDIキーボード
Mac/PCのキーボードによるMIDIの入力が可能になりました。モバイル環境や移動中でも、インスピレーションを逃さずに楽曲を制作することが可能になります。
ダークテーマの視認性改善
Pro Tools 2020.11から選択できるようになった"ダークテーマ"GUIの視認性が向上しています。トラックステータスやエディットセレクト、また、各ボタンがより見やすくなるよう改善が施されています。
Dolby Atmos関連機能の改善
Dolby Atmos関連では下記のような改善が施されています。どれも、制作のスピードを劇的に改善すると同時に、どこにいても制作を続けられるようになるような機能です。
ステレオオブジェクトトラックの作成に対応
フォールドダウンにベッドを含められるように
ネットワークサーバー接続時にもローカルにバウンスできるように
HD Driverの最適化
macOS BigSur対応に際して、ほかのPCIeデバイスとのコンフリクトを最小限に抑えるよう、HD Driverの最適化も施されています。このアップデートを施すためには、こちらを参考にHD Driverのアップデートを行ってください。
ダイナミックトランスポートの改善
Pro Tools 2020.11からダイナミックトランスポートの挙動が変わりました。今回のアップデートにより、従来通りの挙動も再び選択できるようになりました。
具体的には、選択範囲をループ中に別のタイムラインを範囲選択した場合、次のどちらの挙動を取るかを選ぶことができます。
再生中に別の範囲を選択したらすぐに、新しい選択範囲を再生する
再生中に別の範囲を選択すると、現在の範囲の最後まで再生したあと、新しい選択範囲を再生する(現在の範囲より前のタイムラインを選択した場合は、新たな選択範囲へはジャンプしません)
MIDIアウトプット設定の保存
トラックプリセット作成時とトラックインポート時に、Instrument/MIDIアウトプットのアサインが選択できるようになりました。
低解像度の波形表示に対応
ネットワークストレージや速度の遅いHDDなどにセッションを保管している際、必要なキャッシュをすべて読み込み終えるまでの間、低解像度の波形で代用することができるようになりました。これにより、Pro Toolsのパフォーマンス/応答速度の定価を防ぎ、スムースなワークを実現します。
この機能はデフォルトではOFFになっているので、ProcessingタブのMiscセクションで‘While loading waveforms, display in low resolution’をイネーブルにしてください。
MOVバウンス機能の強化
2020.11ではパブリックベータだったBounce Mix to MOV機能が正式リリースとなりました。また、Audio only MOVバウンス機能が追加されています。さらに、いくつかのステムフォーマットが追加され、Mono / Stereo / 5.0 / 5.1 / 6.0 / 6.1 / 7.0 / 7.1 / 7.1 SDDS フォーマットでのMOVバウンスが可能になっています。
パラレルタスクの最適化
パラレルタスクの最適化が施され、Workspaceのインデックス作成、波形演算、エラスティックオーディオのレンダリングなどのマルチスレッド処理速度が向上しています。
2021年3月31日まで!今ならPro Tools | Ultimate サブスクリプションが50% OFF!!
待望のmacOS BigSur対応をはじめ、ワークフローを確実に効率化できる新機能が多数実装されたPro Tools 2021.3。「ぜひアップデートしたいけれど、年間サポートが切れていて…」というPro Tools | Ultimateユーザーは必見!のプロモーションは期限が目前に迫っています!!
もちろん、Pro Tools | Ultimate新規導入ご検討中の方にも絶好の機会。詳細はこちらの記事をご覧ください。
Rock oN Line eStoreでのご購入はこちらから!>>
Pro Tools関連製品のご購入を検討中の方はこちらもチェック!
Sales
2021/03/25
【3/31まで延長!!】期間限定50%OFF!! Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプション March Madness Promotion
2021.3.25 追記:ご好評につき、3月31日(水)までのキャンペーン延長が決定いたしました!
Pro Tools | Ultimate 年間サブスクリプションが期間限定で50% OFF!!HDXシステムによるニアゼロレイテンシーでのモニタリングやパワフルなプラグインプロセッシングだけでなく、サラウンド/Dolby Atmos/アンビソニック環境でのミキシング、デストラクティブ・パンチ、Satellite Link対応など、業務使用に必須の機能を揃えたPro Tools | Ultimate。年間サポートプランが切れてしまった!という方の更新にも最適なプロモーションとなっております!
AVID マーチ・マッドネス・プロモ:期間限定でPro Tools | Ultimate年間サブスクリプショ50%オフ
Pro Tools | Ultimate Subscription License - Annual Paid Up Front(年間サブスクリプション)
通常価格:¥103,950 → プロモ特価:¥51,920(本体価格:¥47,200)
期間:2021年3月8日(月)〜3月26(金)3月31日(水)まで延長!!
対象:Pro Tools | Ultimate年間サブスクリプション 新規ライセンス
*サブスクリプション更新ライセンスは本プロモーション対象外となります。
*EDUライセンスは本プロモーション対象外となります。
本プロモーションに関するお問い合わせのほか、Pro Toolsをはじめとしたシステム設計、デモのご相談等は下記contactボタンよりお気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
Broadcast
2021/01/28
朝日放送テレビ株式会社 様 / 〜Immersive制作を実現する、放送局におけるMA室改修を読み解く〜
大阪のテレビ朝日系列の放送局、朝日放送テレビ株式会社のMA室の改修を行った。放送局のMA室ということで、色々なトラブルに対応するための工夫はもちろんのこと、様々なスタッフが利用する施設であるため、操作の簡便化などを念頭に置きつつ、イマーシブフォーマットのオーディオへ対応するため天井へ4本のスピーカーを増設し、5.1.4ch formatのDolby Atmos仕様での最新設備へとブラッシュアップが行われた。朝日放送テレビでは、Flux Spat Revolutionをすでに使用いいただいていたこともあり、このソフトウェアを活用することで、様々なフォーマットの視聴なども行うことを前提として設計が行われている。
AvantをS6 + MTRXで置き換える
朝日放送テレビのMA室はこれまで、SSL Avant 48faderがメインコンソールとして導入され、コンソールミックスを前提とした設備となっていた。そのためMA室には、多数のアウトボード・エフェクトが準備されたシステムが組まれていた格好となる。しかし昨今はDAW内部でのIn The Boxミキシングが主流となっているということもあり、コンソールの更新にあたりデジタルコンソールとともに、DAWコントローラーとして主流となっているAvid S6が並行して検討された。放送局の設備として、コンピューター(DAW)が無いと何もできない製品を採用すべきなのか?という議論が当初は行われた。この部分はAvid MTRXが登場し、これをメインDAWとは別のPCで制御することで、システムの二重化が行えることがわかり、少なくともデジタルコンソールのセンターセクション部分は、十分に代替可能であるという結論となった。他にも様々な側面より検討が進められ、今回の更新ではバックボーンとして広範なトラブルにも対応を可能とする大規模なAvid MTRXを活用したシステムとAvid S6の導入となった。
Avid S6は40 Fader仕様と、従来のAvantと同一の規模。5KnobにDisplay Moduleが組み合わされている。モニターセクションは、MTRXをDADmanでコントロール。この部分は、前述の通りDADman専用にMac miniが用意され、DAW PCを起動せずともモニターセクションが単体で動作するような設計となっている。モニターセクションのリモートにはDAD monが用意され、フィジカルでのコントロールの利便性を上げている。DADman部分を二重化するにあたり、同一のプリセットファイルをサーバー上にバックアップし、PCの不良の際にはそちらからDADmanを起動することで回避できるように工夫がなされている。
これまで使用してきたAvantにはかなり多くの回線が立ち上がっていた、それらを整理しMTRXに立ち上げてある。そのため3台のMTRXが導入されたのだが、その使い分けとしてMain/SubのPro Toolsにそれぞれアナログ入出力、メーター関連、VTR送りとしてほぼ同一の仕様が2台。3台目はMain Pro Toolsに接続され、AV Ampからのアナログ入力及び、外部エフェクトSystem 6000が立ち上がっている。ここもシステム二重化が考えられている部分で、Main Pro Toolsの不具合時には、パッチでSub Pro ToolsがMainの回線を取れるように、また、MainのMTRXが壊れた際にはSubのMTRXを差し替えることで復旧が行えるようになっている。
MTRX3台をブリッジするDante
3台のMTRXは128ch Dante Option Moduleを使用してDante Networkに接続されている。この128chの回線が3台のMTRXの信号のブリッジとして活躍している。Danteであれば信号を分配することが容易なため、例えばAV Ampからの信号は、Dante上でモニターセクションをコントロールしているMain1台目のMTRXとSub MTRXへと送られているということだ。一見ブラックボックスに見えるこのシステムだが、一歩引いて考えれば理にかなったシンプルなシステムであることがわかる。二重化を前提としたシステムではあるが、普段はパッチレスですべての信号がMain/Sub Pro Tools両者で受け取れるよう工夫が行われている。
文字で書いてしまうとたしかにシンプルではあるが、かなりの検討を重ねた結果たどり着いたシステムであることには変わりない。また、実際のハードウェアセットアップにあたっては別の役目(パケットの流れるNetworkの切り分け)にも苦心した。具体的には、実際の音声回線であるDante(Primary/Secandary2系統)、S6をコントロールするEuCon、MTRXを制御するDADman、Pro Tools同士/Media Composerを同期させるVideo Satellite、ファイルベースのワークフローに欠かせないファイルサーバー。これら5つの異なるパケットがNetworkを必要とする。どれとどれを混ぜても大丈夫なのか、分けなければいけないのか?そして、ややこしいことにこれらのほとんどが同じ機器に接続されるNetworkであるということだ。できる限り個別のNetworkとはしていたが、すべてを切り分けることは難しく、かなり苦労をして設計を行うこととなった。様々な機器がNetowork対応となるのは利便性の上で非常に好ましいが、機器の設計者はそれらが同一のNetwork上で安定して共存できるようにしてもらいたいと切に願うところである。せっかく便利なNetoworkを活用した機器も、使いづらくトラブルを引き起こすものとなってしまっては本末転倒である。
朝日放送テレビのMA室には4台のPCがセットアップされている。それぞれ役割としてはMain Pro Tools用、Sub Pro Tools兼Media Composer(Video Satellite)用、DADman用、Flux Spat Revolution用となっている。これらのKVMの切替はAdderView Pro AV4PROが使われている。この製品をコントロールルームに置かれた外部リモコンにより切り替えるシステムだ。切替器本体はマシンルームに置かれ、切替後の信号がコントロールルームまで延長され引き込まれている。これにより延長機の台数を減らすことに成功している。KVM Matrixを実現するシステムはまだまだ高価であり、それに近しい安価で安定したシステムを構築するのであれば、このアイデアは非常に優れていると言えるだろう。
FLUX Spat Revolution専用機、DADman専用機として運用されるMac mini。その上部には、KVM切替器であるAdderが見える。
高さ方向に2層のレイヤーを持つ
スピーカーシステムの話に移ろう。今回のMA室改修ではフロントバッフルを完全に解体し、TVモニターの更新、そしてLCR及びハイトLRの埋め込みが新しいフロントバッフルに対して行われた。サラウンドサイドのハイトスピーカーは、既設のサラウンドスピーカー設置用のパイプを使っている。そのため実際の増設分は、サラウンドLRの2本のスピーカーおよび、スピーカースタンドである。この改修により、Dolby Atmosフォーマットを参考とした5.1.4chのスピーカーシステムが構築された。なぜ7.1.4chにしなかったのか?という部分の疑問はもちろん浮かぶだろうが、朝日放送テレビにとって高さ方向に2層のレイヤーを持てたということの方が、後述するFlux Spat Revorutionの使用を考えると重大事である。スピーカーは元々5.1chのシステムで使用されていたMusik Electronicの同一の製品で4本が増設されている。
スピーカーレイアウトの平面図。L,R,Ls,Rs各スピーカーの上空にTOPスピーカーが配置されている。平面のスピーカーはMusik RL904が5本、上空はRL906が4本、これで5.1.4chのスピーカーレイアウトとなっている。フロントL,Rchはメインであるステレオ作業を考慮しラージスピーカーを理想位置である開き角30度に、Atmosはその内側22.5度に配置している。
スピーカーの補正用プロセッサーは、MTRXのSPQ Optionが活用された。SPQ Optionは、スピーカーの各出力に対して最大で16chのEQ及び、ディレイを掛けることができる強力なプロセッサーカードだ。これはMTRXのOption Moduleスロットを1つ専有してその機能が追加されることとなる。この機能を活用することにより、外部のプロセッサーを使わずにスピーカー補正を行うことができる。システムがシンプルになるというメリットも大きいが、クオリティーが高いMTRXのDA前段でプロセスが行われるため、そのアナログクオリティーをしっかりと享受できるというのも見逃せないポイントだ。
スピーカー正面図
リアハイトのスピーカーは2本のバーに専用金具でクランプ
フロントハイトのスピーカーは高さを得るため半埋め込みに
Ambisonics制作はスタートしている
Flux Spat Revolutionの操作画面(メーカーHPより抜粋)
これまで何度となく名前が挙がっているFlux Spat Revolution。このソフトウェアが何を行っているのかというと、3D空間に自由配置した音声をその一番近傍のスピーカーから再生するということになる。この機能を活用することで、各種イマーシブフォーマットを再現性高く再生することが可能となる。基本的なスピーカーの設置位置はDolby Atmosに倣ったものだが、Auro 3D、22.2ch、さらにAmbisonicsなども最適な環境で視聴することができるということになる。スピーカー数が多ければ多いほどその正確性は増すが、スピーカー数が限られた環境だとしてもその中でベストのパフォーマンスを得ることができるソリューションでもある。そして、このプロセッサーを通して作った(3D空間に配置した)音声は、ありとあらゆるフォーマットの音声として出力することができる。Dolby Atmos 5.1.4chの環境で制作したものを、スピーカーの設置角度の差異などを踏まえAuro 3D 13.1chとして出力できるということだ。
実際にこのFlux Spat Revolutionを使い、Ambisonicsの音声の制作は行われており、今後の配信サービスでの音声として耳にすることがあるかもしれない。直近では、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている人形浄瑠璃・文楽の配信動画のVR版の制作に活用されたということだ。都合により、最終の音声はSpat Revolution経由のものではないとのことだが、Ambisonics音声の制作への挑戦がすでに始まっているとのこと。各所に仕込んだマイクの音声をパンニングすることで3D空間に高い再現性を持たせる、つまり、実際に仕込んだマイクの位置をSpat上で再現して、そこで鳴っている空気感をも再現することができているということだ。すでに各所で話題となっている、3D音声を使ったライブ配信などにも活用可能なSpat Revolution。ポストプロダクションからライブ会場まで様々な分野に活躍の場を広げているが、このMA室のようにしっかりと調整された環境で確認をしながら作業が行えるということは、作品のクオリティーアップ、作業効率の向上など様々なメリットをもたらすことだろう。
放送でも広がるイマーシブコンテンツ
スタジオの全景。新しく作られたフロントバッフルには、従来より引き継がれたFostexのラージモニターとハイト方向を含む5本のMusik Electornicのスピーカーが見える。
放送局としては、強みでもあるスポーツ中継などにもこのソリューションの活躍の場を広げるべく様々な実験が行われているということだ。確かに、野球中継、サッカー中継などスタジアムで行われる音声であれば、会場の空気感をAmbisonicsで表現することは可能である。すでにスタジアムの様々な箇所に設置されている観客マイクを、Spat Revolution上に相対的な位置関係を再現することで、かなりクオリティーの高い現場の空気感の再現が可能となるのではないだろうか。これらの結果が早く楽しめるようになれば、現在の動画視聴の多くを占めるスマホ / タブレット+イヤホンの環境での視聴体験を拡張するものとなってくれるだろう。
少し脱線するが、この場合の配信音声はバイノーラルへと変換済みの2chの音声になると予想される。もちろん、一部のDolby Atmos Music、Sony 360 Reality Audioなどのようにマルチチャンネルデータのまま配信を行い、ユーザーの手元のデバイスでバイノーラルプロセスを行うものもあるが、映像配信においてはまだまだ2chが主流であると言える。バイノーラルの音声は、一般的なスピーカーで聞いても破綻のない音声であることは周知の事実である。もちろん、従来のステレオ音声に比べれば、音像が少し遠い、音の輪郭がぼやけるなどはあるものの、破綻をしているような音声ではない。そういったことを考えると、非常に今後に期待のできる技術ではあるし、放送局の持つノウハウを活かしたコンテンツの未来を感じさせるものであると言えるだろう。Spat Revolutionを使ってミキシングを行っていれば、バイノーラルでの出力はもちろんだがDolby Atmos、Auro 3Dなどの他のフォーマットでの出力も用意できることは大きなメリットであると言えるだろう。
スポーツ中継を想定して書き進めてしまったが、ほかにもクラシック・コンサート、オペラ、吹奏楽などの各種コンクール、新喜劇など劇場での公演にも非常に有効な手法であると言える。今回お話を伺った和三氏の2019年のInterBEEでのセミナーでもこれらの取り組みについて取り上げていたが、その中でもこのようにAmbisonicsで制作した会場音声のバイノーラル2chに対して、ナレーションを通常のステレオミックスであるように混ぜることで、会場音声は広がっていつつ、ナレーションは従来どおりの頭内定位を作ることができる、とご講演いただいている。これは大きなヒントであり、ヘッドフォン、イヤフォンでのコンテンツの視聴が増えているいまこそ、この手法が活きるのではないかと感じている。
Immersiveな音声でのコンテンツが今後の放送でも新たな価値を生み出すことになる。それに先駆けて改修対応を行い、多様な3Dサウンドへの最適環境を構築し、すでにコンテンツの制作もスタートしている朝日放送テレビの事例。まずは今回導入された高さ方向のレイヤーを持ったスピーカーレイアウトを活用して制作された音声が、様々なところで聴けるようになることを楽しみにしたいところ、そしてそのコンテンツをまた皆さんにご紹介する機会ができることを期待してやまない。
朝日放送テレビ株式会社 技術局員
出向 株式会社アイネックス
兼技術局制作技術部 設備担当
和三 晃章 氏
*ProceedMagazine2020-2021号より転載
NEWS
2020/12/17
Proceed Magazine 2020-2021 販売開始! 特集:ニューノーマル
ProceedMagazine2020-2021号が発刊です!今回のテーマは「ニューノーマル」。リモートワークにも対応すべく模索されているオンラインワークフローの実際や、2021年のキーワードとなるであろうDolby Atmos Musicをはじめとした3Dオーディオの現在地など、いまに適応したニューノーマルな制作・表現スタイルとは何かを探ります。そのほかにも「ちはやふる」シリーズほか劇伴を中心に第一線で活躍する横山 克 氏インタビュー、大注目のHDXチップ内蔵I/O、Avid Pro Tools|Carbonの詳細など、クリエイティブワークにつながるリアルな情報を満載してお届けします!
「引き寄せられた未来は、新たなる価値を生むのか? 過去の価値は、蘇るのか?」
◎特集:ニューノーマル
「引き寄せられた未来は、新たなる価値を生むのか? 過去の価値は、蘇るのか?」
人の集まりは大きな影響を受け、制作者や技術者も打開策を自問自答している。
今回のProceed Magazineは、ニューノーマルが生み出す「いま」に注目し回答を求める。
1.オンラインにおけるフロー
2.現実と融合される3D空間
この二大要素となるニューノーマルは、これまでの閉塞感を打開する処方箋かもしれない。
もちろんコンテンツ配信、ストリーミングライブ、それを受け止めるユーザーの認識と環境の進化など、クリエイティブを提供する手法も大きく変革を迎えるだろう。
そして、すでに幾度となく取り上げてきたテクノロジーが加速度的に実践の場に投入されている。
4πから2π空間(360度)体験やDolby ATMOS、リモートされるワークフロー、新たな体験の場の事象から是非ヒントを掴んで欲しい!
ニューノーマル、それは新しくも無く、過去でも無い。そんな未来だ。
Proceed Magazine 2020-2021
全136ページ
定価:500円(本体価格463円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE (画像クリックで拡大表示)
◎Contents
★People of Sound
横山 克 氏インタビュー
★Product Inside
Avid Pro Tools|Carbon
iZotope RX 8 / くうP 氏
★ROCK ON PRO 導入事例
浜町 日々 / 吹田市文化会館 メイシアター
テレビ愛知株式会社
★ニューノーマル / Online workflow
CAPCOM / SYNCROOM / TubamanShow / オンライン配信ツールの選び方2020
★ニューノーマル / Immersive
音楽配信NOW!! / 朝日放送テレビ株式会社 / Rock oN Shibuya
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その22
人事編「二人隊長時代の幕開け」〜ミカミ(元)隊長の回顧録〜
★ROCK ON PRO Technology
Pro Sound Effects+LE Sound / しまモンの、だってわかんないんだモン!!
★Power of Music
oeksound / 三船雅也
★BrandNew
Positive Grid / SEQUENTIAL / KLANG / Artiphon / iZotope /
Universal Audio / Blackmagic Design / Antelope / Arturia /
Cranborne / MASCHINE+ / RGBlink / RME / WAVES
★FUN FUN FUN
Minoru Kawazoe Synthesizer Museum
アメリカンミュージックの神髄
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◎Proceed Magazineバックナンバーも好評販売中です!
Proceed Magazine 2020
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazineへの広告掲載依頼や、内容に関するお問い合わせ、ご意見・ご感想などございましたら、下記コンタクトフォームよりご送信ください。
Event
2020/11/21
Avid Creative Summit 2020 Online 開催 !!
概要タイムテーブルDAY1DAY2プレゼント同時開催MI FES
クリエイターの「未来」を明らかにする、サウンド制作のためのリアルノウハウイベント。
サウンド制作のクリエイターが描く制作の未来像とは何か。2020年のAvid Creative Summitはオンライン上にその場を移して、Dolby Atmos対応を果たしたRock oN 渋谷リファレンスルームよりお届けします。数々の展示会が国内外ともキャンセルとなる中でも制作の現場は止まりません。必要とされる情報、そしてワークに求められるニーズはこのコロナ禍においても変わることなく、次なる未来のコンテンツをどう創り上げていくのかのチャレンジは続きます。
今回は2日間に渡る日程でAvidソリューションのいま、MTRX / MTRX StudioほかAvid I/Oが見せる世代交代、またコンテンツとしてのニーズが高まるDolby Atmos / Dolby Atmos Musicなど最先端のインフォメーションをお伝えします。オンライン制作時代のリアルとリモートをどうやってバランスするのか、やがて迎えるニューノーマルに向けたヒントを提案し、常に一歩先の情報を必要とするクリエイターの「未来」を明らかにします。2020-21年の制作をリードするインフォメーションを満載したAvid Creative Summit Online、ぜひご覧ください!!
MI FESTIVALと同時開催でスケールアップ!
今回は弊社MI事業部主催の「MI FESTIVAL」を同時開催、Avidソリューションの最新情報のみならず、音楽・映像、クリエイティブ制作に携わるすべての方に向け、これまで以上にスケールアップしたイベントとなりました。MI FESTIVALは36.8chという驚愕のイマーシブ環境を整えた西早稲田Artware hubから、またAvid Creative SummitはDolby Atmos対応を果たした弊社渋谷リファレンスルームから配信です!
全23回のセミナーで最先端のノウハウを幅広く配信!
2日間に渡る日程で、2イベント合わせたセミナー配信は全23回!幅広いユーザーのあらゆるニーズに応えることができる珠玉のセミナーラインナップです。ゲスト講師も多士済々となり、いま必要とされているインフォメーションやノウハウがきっと見つかるはずです、ご期待ください!
2イベント合同企画!総額300万円、制作環境劇的改善プレゼント!!
日頃のご愛顧に感謝して、総額300万円にものぼる豪華プレゼントをご用意いたしました!各セミナーごとに発表されるアンケートフォームからお一人様1通を応募、つまりセミナーを見れば見るほど応募のチャンスが増え、当選確率もアップします!いまの制作において第一線で活躍できる賞品の数々をお見逃しなく!奮ってご応募ください!
◎総額300万円の制作環境劇的改善プレゼント 当選者発表
AMS NEVE 1073LB 北海道 さんかくおにぎり さま
Artiphon ORBA 埼玉県 コネクル さま
Apogee FX Rack Bundle 神奈川県 cf さま
Earthworks SR20 愛知県 もか さま
Eve Audio SC203(ペア) 愛知県 ネムラユウタ さま
Flux:: Studio Session Pack 大阪府 ゆきぼう さま
Focusrite ISA Two 群馬県 Coffee Shop sound さま
Focal Shape50(ペア) 愛知県 aoaka さま
GameChanger Audio PLASMA PEDAL 東京都 ぶっさん さま
iZotope Music Production Suite 4 埼玉県 佐藤 雄二 さま
LEWITT LCT 440 PURE 北海道 ちゅん太郎 さま
Positive Grid Spark 神奈川県 ヒデヒト さま
ROLI ROLI Studio 東京都 もじー さま
teenage engineering OP-Z 大阪府 ヤナギモト さま
Waves Live Mobile Server 香川県 KK さま
Avid Pro Tools|Carbon 東京都 マツイ さま
Avid S1 東京都 まさてる さま
東京都 田中靖志 さま
Avid Pro Tools 年間サブスクリプション 東京都 yellowmasala さま
大阪府 Taiji さま
埼玉県 ジャミング佐竹 さま
東京都 イシイヤスヒロ さま
東京都 あべたつ さま
Avid Media Composer 年間サブスクリプション 東京都 Lenny さま
東京都 こかぶん さま
神奈川県 miru1130 さま
大阪府 イイダマサミチ さま
東京都 ケータ さま
◎ACSU & MIFES タイムテーブル
DAY 1DAY 1TORIENA LIVE feat. ORBA10のジェスチャーで音を操る、新感覚音楽デバイス講師:TORIENAMusic Producer / Vocalノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only理想のサウンドを追求する、Avidソリューションのいま〜Avid Information for Post〜講師:ダニエル・ラヴェルAvid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャーノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only13:0013:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケート現代のミックスアプローチ、ローエンドトリートメントローエンドのトリートメント術講師:土岐 彩香Recording/Mixing engineerノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Onlyダニエル&バウンス清水&RED先生の!アビットーーク!〜<for POST>最新Avid I/Oがワークフローを切り拓く〜講師:ダニエル・ラヴェルAvid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー講師:バウンス清水ROCK ON PRO 清水修平講師:RED先生ROCK ON PRO 赤尾真由美ノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only14:0014:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケートBlack Magic Design meets iZotopeBMDハードウェア製品を用いたOBS Studio配信でのRX音声編集術講師:青木 征洋作編曲家、ギタリスト、エンジニアノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive OnlyDolby Atmos Studio Case Study〜そのスタジオは新たな表現をどう手に入れたのか〜講師:中山 郁夫ドルビージャパン株式会社 PR / マーケティング ディレクター講師:前田 洋介ROCK ON PROノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only15:0015:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケート「キノコ音学校」出張版!! LEWITTコンデンサーマイクをご紹介!講師:Nostalgic Orchestra作曲/編曲 福富雅之作詞/作曲/シンガー 藤本記子ノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive OnlyAvidリモートソリューション~今こそ考えよう、リモート制作環境~講師:西岡 崇行 Avid / グローバル・プリセールス ソリューションズ・スペシャリストノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only16:0016:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケート立体音響でのライブミックスからバイノーラル配信まで最強のイマーシブ・プロセッサーSpat RevolutionとAvid S6Lの統合環境講師:山下 修(株)オーディオ・ブレインズ アプリケーションサポートノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Onlyワールドクラスの音源がプロジェクトをさらなる高みへ〜Pro Sound Effectsがもたらすアプローチ〜講師:牛島正人 氏Sonologic-Design代表/サウンドデザイナーAudiokinetic株式会社 プロダクトエキスパートHAL東京専門学校 非常勤講師講師:田中 慎哉 氏株式会社 gumi G-ROW AUDIO マネージャー講師:前田洋介ROCK ON PRO 赤尾真由美ノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only17:0017:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケートSASUKE × teenage engineering 「ノンストップ」トラックメイキング・ライブベッドルームでも旅先でも。これがあれば、どこでもライブ会場に!講師:SASUKETRACK MAKING / COMPOSE / FINGER DRUMMING / DANCE / DJ / DRUMINGノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Onlyリモートを活かす、リアルを活かす、オンライン制作の最適解とは〜CAPCOM ゲームオーディオ制作の最前線〜講師:瀧本 和也株式会社カプコン サウンドプロダクション室 シニアサウンドエンジニア講師:前田洋介ROCK ON PROノウハウパフォーマンス製品デモパネルセッションLive Only18:0018:45見れば見るほど当たる!総額300万円プレゼント・アンケート
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・全ての応募フォームのご入力は11/21(土)18:00にて締め切りとさせていただきます。
・大変恐縮ですが、抽選集計の都合上11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!
配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」でのプレゼント応募は執り行いません。あらかじめご了承ください。
*【訂正】プレゼント企画告知のご案内文において「ノウハウ満載の全23セミナーのすべてにチャンスあり!!」との記載がございましたが、正しくは11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」開催分を除く、22セミナーでのご応募が可能の内容でございました。訂正のご案内とともに謹んでお詫び申し上げます。
Day1: 11/20.fri
【1st session】 13:00~13:45
理想のサウンドを追求する、Avidソリューションのいま
〜Avid Information for Post〜
理想のサウンドを追求する、Avidソリューションのいま
〜Avid Information for Post〜
Pro Tools | Ultimate 2020にフィーチャーされたポスト・プロダクション向け機能を一気にレビュー!現在サポートしているリモート・ワークフローの紹介やフォルダー・トラックの実戦的な使い方をご紹介します。さらには、S6 を例に強化されたEUCON新機能、そしてそのEUCONサーフェイスからコントロール可能な次世代型オーディオ・インターフェース”MTRX Studio”による、OTTコンテンツ制作に向けた最新Dolby Atmos Homeミキシング環境/機能も紹介します。
講師:
Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー
ダニエル・ラヴェル氏
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
【2nd session】 14:00~14:45
ダニエル&バウンス清水&RED先生の!アビットーーク!
〜<for POST>最新Avid I/Oがワークフローを切り拓く〜
ダニエル&バウンス清水&RED先生の!アビットーーク!
〜<for POST>最新Avid I/Oがワークフローを切り拓く〜
ついに発表となったHDXチップ内蔵の革新的新I/O、Pro Tools|Carbon!詳細情報をじっくり掘り下げます!
また、Avidの一台完結型スーパーI/O「MTRX Studio」。HD OMNIが築いてきた10年分のノウハウを積み重ね、Dolby Atmosなどのマルチチャンネルフォーマットでのモニターコントロールも可能とするなど、いまのサウンド制作へのニーズへ対応を果たしています。一方、その上位グレードとなる「MTRX」はAvid I/Oのフラッグシップとして有り余る拡張性を備えており、これまた業界基準とも言えるHD I/Oを置き換える動きが活発です。今回のアビットーークは、この2台をどのように制作に活かすのか?必要とされるシチュエーションで結果を出せるのは?作品のクオリティに大きな影響をもたらすであろう最新Avid I/Oのいまをお届けします!
講師:
Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー
ダニエル・ラヴェル氏
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
RED先生(ROCK ON PRO 赤尾真由美)
JAPRS Pro Tools資格認定委員としても活躍するPro Toolsのスペシャリストでもある。クラシック系音楽大学出身というバックグラウンドを持ち、確かな聴感とDAW / デジタル・ドメインの豊富な知識を活かし、ミュージックマーケットからブロードキャストまで幅広い層へ提案を行っている。
講師:
ROCK ON PRO Sales Engineer
バウンス清水(ROCK ON PRO 清水修平)
大手レコーディングスタジオでの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・アウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿はさながら手術を行うドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Engineerとして『良い音』を目指す全ての方、現場の皆様の役に立つべく日々研鑽を積み重ねている。
【3rd session】 15:00~15:45
Dolby Atmos Studio Case Study
〜そのスタジオは新たな表現をどう手に入れたのか〜
Dolby Atmos Studio Case Study
〜そのスタジオは新たな表現をどう手に入れたのか〜
これまでに導入を行ってきたDolby Atmos対応スタジオ。それらの実例を基に、Atmos導入のノウハウ、そしてAtmosによって広がるスタジオの可能性を様々な方向から検証します。今回はDolby JAPAN株式会社の中山郁夫氏にもご登壇いただき、世界中で新しいフォーマットとしてどのような広がりを見せ、どのような作品で使用されているのか、Dolbyとしてのブランディング、マーケティング的な側面も解説。また、10月にリリースされたDolby Atmos Renderer v3.5とそれに伴う最新情報やスタジオ構築のノウハウなどと併せてご紹介し、Dolby Atmosの現状、そして未来を共有します。
講師:
ドルビージャパン株式会社 PR / マーケティング ディレクター
中山郁夫氏
1990年 ソニー(株)入社。「放送・業務用機器」、「プレイステーション」、「動画共有サービス(eyeVio)」のPR/ブランディング/マーケティング、及び「Sony Open in Hawaii」、 「FIFA World Cup」、「IFA 」、「CES 」等のスポンサードイベント、国際展示会の企画・運営を統括。2013年 マセラティ ジャパン(株)入社。PR / マーケティング ディレクターとして、日本市場におけるPR / ブランディング / マーケティングを統括。2017年 ドルビージャパン(株)入社。現在に至る。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
前田洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
【4th session】 16:00~16:45
Avidリモートソリューション
~今こそ考えよう、リモート制作環境~
Avidリモートソリューション
~今こそ考えよう、リモート制作環境~
コロナ禍の今、リモートワークの必要性は、業界を問わず再認識されています。メディア制作の現場においても、それは例外ではありません。それは、感染拡大防止の観点だけではなく、撮影や編集、レビューや承認といった、制作に関わるあらゆる工程をすべてのスタッフが自由にアクセスできることによって、制作全体を効率化するためのものでもあります。現在すでにお持ちのシステムにリモート接続するものから、すべてをパブリッククラウド上に仮想的に構築するものまで、様々な手法でのリモートシステムについて、デモも交えてご紹介します。
講師:
Avid / グローバル・プリセールス ソリューションズ・スペシャリスト-ビデオ
西岡 崇行 氏
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年近くに渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオ広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
【5th session】 17:00~17:45
ワールドクラスの音源がプロジェクトをさらなる高みへ
〜Pro Sound Effectsがもたらすアプローチ〜
ワールドクラスの音源がプロジェクトをさらなる高みへ
〜Pro Sound Effectsがもたらすアプローチ〜
新たなサウンドライブラリとして、質、量ともに群を抜く存在となったPro Sound Effects。その魅力は、一つ一つのサウンドの質の高さ、バリエーションの豊かさ、ステレオだけではなくサラウンドやAmbisonicsなどに対応するフォーマットの多さなど、他の追従を許さないラインナップとなっているところではないでしょうか。今回は日々、Pro Sound Effectsのライブラリを使用している実際の作業を通じて感じられているPro Sound Effectsの魅力やノウハウをご紹介いただきます。数多くのアピールポイントを持つこの製品、ユーザーそれぞれがメリットに感じるポイントも多彩さを見せます。多角的な視点からワールドクラスの音源をご紹介する本セミナーにご期待ください!
講師:
Sonologic-Design代表/サウンドデザイナー
Audiokinetic株式会社 プロダクトエキスパート
HAL東京専門学校 非常勤講師
牛島正人 氏
Berklee College of Music Music Synthesis 学科にて音響/音楽理論習得。帰国後キャリアをスタート、WWEシリーズでは約3年間サウンドデザイン/ディレクション/仕様作成/通訳を担当。 2015年ソノロジックデザイン(www.sonologic-design.com)を立上げ、ゲーム業界を中心にサウンドデザイン/ディレクション/仕様作成も含めトータルで音のサポート業務を行う。 ゲーム業界のみならず、遊技機/アニメーション/CM/PV等のMA/楽曲制作/ボイスディレクション等、幅広く業務を行う。 2017年3月よりAudiokinetic株式会社プロダクトエキスパートに就任。クリエイター視点からのサポート業務を担当。ProSoundEffectsライブラリー『Tokyo Ambisonics』『Shanghai Ambisonics』のフィールドレコーディングを担当。 ProSoundEffects、Pole Position Production、Baseheadといった世界各国のサウンドライブラリ関連製品販売も取り扱う。
講師:
株式会社 gumi
G-ROW AUDIO マネージャー
田中 慎哉 氏
1982年生まれ。大阪府出身。地元の専門学校で作曲編曲・サウンドデザインを学ぶ。卒業後、フリーランスでの音楽制作・DJ活動を経て、ゲーム開発会社での制作を開始。『NO MORE HEROES』『地球防衛軍3』等、30本以上のコンシューマゲームや遊技機等幅広いプラットフォームでのサウンドデザイン/コンポーズ/ディレクション、仕様作成を行う。2014年に株式会社gumiへ1人目のサウンド職として入社し、現在も運営中の『ファントム オブ キル』『誰ガ為のアルケミスト』等のサウンドデザイン/コンポーズ/ディレクション、仕様作成を行いリリースに携わる。並行して、サウンド制作全体のワークフローやサウンドチームの確立を進める。近年は、サウンドチームのマネージャーとして、チーム管理と並行して、サウンドデザイン/コンポーズ/ディレクションを担当している。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
前田洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
【6th session】 18:00~18:45
リモートを活かす、リアルを活かす、オンライン制作の最適解とは
〜CAPCOM ゲームオーディオ制作の最前線〜
リモートを活かす、リアルを活かす、オンライン制作の最適解とは
〜CAPCOM ゲームオーディオ制作の最前線〜
コロナ拡大〜外出自粛要請〜海外渡航自粛、社会に大きなインパクトを現在も残す世界規模のパンデミック。それにより、ポストプロダクション業界もそのあり方を大きく変える必要に迫られています。この環境下でも海外とのコラボレーション収録作業を続けている株式会社カプコンでの実際を同社サウンドプロダクション室の瀧本 和也氏にお伺いします。海外とのリモート制作での課題点、問題点から、それを克服するための工夫やワークフローなど、実際にやってみたからこそわかるノウハウを具体的な事例とともにご紹介します。ニューノーマルと称される世界で大きな要素となるリモートというファクター。音声業界にとってのリモートワークとはどのようなものか、貴重な現場目線でのリモート・プロダクトに関するセッションです。
講師:
株式会社カプコン サウンドプロダクション室 シニアサウンドエンジニア
瀧本 和也氏
1992年、東京のポスプロスタジオ業務に就き、放送、映画等のミキシングを経験後、1997年にカプコンに入社。入社後はバイオシリーズ、モンスターハンターシリーズ等、カプコンのほぼ総てのタイトルに関わり、カットシーンのミキシング、楽曲のレコーディング、ミキシング等を担当。また、ゲーム音響制作現場のシグナルリファレンス策定や、現場環境の整備、ゲームの発音に関するミキシングの視点からのアイデアを制作者と議論し、クオリティアップの下支えを行っている。近年は、「Biohazard7」でゲーム全体のインタラクティブミックスを担当し「Biohazard RE:2」ではカットシーンのオーディオディレクションを手がけるなど、サウンドエンジニアという仕事の幅を広げてより深くゲーム制作に関わっている。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
前田洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
Day2: 11/21.sat
【1st session】 13:00~13:45
アーティストの限界を解き放つ、Avidソリューションのいま
〜Avid Information for Music〜
アーティストの限界を解き放つ、Avidソリューションのいま
〜Avid Information for Music〜
本セミナーでは、新製品Pro Tools | Carbonの概要を紹介、そのパワーの源であるハイブリッド・エンジンのデモンストレーションを行います。また、併せてPro Tools 2020にフィーチャーされたミュージック・クリエイション向け機能の数々を振り返ります。フォルダー・トラックの便利な使い方やPro Tools 2020.11の新機能「オーディオ・トゥ・MIDI」などクリエイター必見の内容です。さらに、音楽配信向けデリバリー・サービスAvidplayが対応したDolby Atmos Music向けミックスのPro Tools Ultimateを使った実践方法もご覧いただきます。
講師:
Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー
ダニエル・ラヴェル氏
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
【2nd session】 14:00~14:45
ダニエル&バウンス清水&RED先生の!アビットーーク!
〜<for MUSIC>最新Avid I/Oがワークフローを切り拓く〜
ダニエル&バウンス清水&RED先生の!アビットーーク!
〜<for MUSIC>最新Avid I/Oがワークフローを切り拓く〜
ついに発表となったHDXチップ内蔵の革新的新I/O、Pro Tools|Carbon!詳細情報をじっくり掘り下げます!
音楽制作の世界でもいよいよDolby Atmos Musicなどの3Dサウンドミックスが求められる、2021年の制作はここをポイントに進展するのではないでしょうか。新たな音像を得るべく進化するフォーマット、そしてその制作を実現するためには、、、もちろんI/Oの進化も欠かせません!Avidの一台完結型スーパーI/O「MTRX Studio」とフラッグシップモデルとなる多様な拡張性を備えた「MTRX」、アビットーーク2日目では音楽制作に向けた最新Avid I/Oのいまを取り上げ、来るべき3Dサウンドミックスへのシステム構築をどうハンドリングしていくか、注目の最先端I/Oの活かし方を語り尽くします!
講師:
Avid / APAC オーディオ・ソリューション・スペシャリスト マネージャー
ダニエル・ラヴェル氏
ダニエルは、東京在住のニュージーランド人です。オーディオポストから経歴をスタートし、現在ではAvidのオーディオ・アプリケーション・スペシャリストであり、テレビのミキシングとサウンドデザインの仕事にも携わっています。20年に渡るキャリアであるサウンド、音楽、テクノロジーは、生涯におけるパッションとなっています。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
RED先生(ROCK ON PRO 赤尾真由美)
JAPRS Pro Tools資格認定委員としても活躍するPro Toolsのスペシャリストでもある。クラシック系音楽大学出身というバックグラウンドを持ち、確かな聴感とDAW / デジタル・ドメインの豊富な知識を活かし、ミュージックマーケットからブロードキャストまで幅広い層へ提案を行っている。
講師:
ROCK ON PRO Sales Engineer
バウンス清水(ROCK ON PRO 清水修平)
大手レコーディングスタジオでの現場経験から、ヴィンテージ機器の本物の音を知る男。寝ながらでもパンチイン・アウトを行うテクニック、その絶妙なクロスフェードでどんな波形も繋ぐその姿はさながら手術を行うドクターのよう。ソフトなキャラクターとは裏腹に、サウンドに対しての感性とPro Toolsのオペレートテクニックはメジャークラス。Sales Engineerとして『良い音』を目指す全ての方、現場の皆様の役に立つべく日々研鑽を積み重ねている。
【3rd session】 15:00~15:45
音楽体験が変わる、Dolby Atmos Music
〜実例で知る、2021音楽表現の最先端〜
音楽体験が変わる、Dolby Atmos Music
〜実例で知る、2021音楽表現の最先端〜
すでにアメリカでの配信サービスがスタートしているDolby Atmos Music。音楽の新しい楽しみ方としてDolbyが提唱する、まさに新時代の幕開けとも言えるフォーマット。今回はAwesome City Clubのギタリストであるモリシー氏制作のオリジナルトラックをDolby Atmos MusicとしてPro Toolsミックス。実際の作業はどのように進んだのか?ステレオミックスとの違いは?そのサウンドの魅力とはどのようなものか?アーティストならではの感性でDolby Atmos Musicの実力と制作ノウハウに迫ります。サウンドエンジニアにとってはチャレンジングな作業、アーティストにとっては新しい表現を手に入れる大きなチャンス。Dolbyが掲げるようにNext Era(新時代)はもう訪れています、この機会をお見逃しなく!
講師:
Awesome City Club
モリシー
Awesome City Clubの活動とともにアレンジャー、エンジニアとしても活躍中。2014年にはNACANOのアルバム『GASTRONOMY』のプロデュースとミックス、長棟航平監督の短編映画『みなと、かこ、げんざい』の劇中音楽を担当。2016年には東京女子流、LOVERSSOUL、西恵利香などのレコーディングに参加。近年は、DAOKO、須田景凪、Mega Shinnosukeなどのサポートミュージシャンとしても活躍中。
講師:
ROCK ON PRO Product Specialist
前田洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
【4th session】 16:00~16:45
オーディオクリエイターのためのAvid Media Composer
オーディオクリエイターのためのAvid Media Composer
Avid Media Composerは、映画やテレビといったプロフェッショナルなコンテンツクリエイターのためのノンリニア編集システムです。Pro Toolsを製品ラインに持つAvidの製品として、Media Composerにもオーディオに関連する魅力的な機能が多く搭載されています。また、すでにPro Toolsをお使いで、映像制作にもご興味があるお客様には、データの互換性や連携の意味において、Media Composerは最適の選択となります。この回では、特にオーディオに関連する機能を中心として、Media Composerの最新の機能についてデモを交えてご紹介していきます。
講師:
Avid / グローバル・プリセールス ソリューションズ・スペシャリスト-ビデオ
西岡 崇行 氏
Avid DSのアプリケーション・スペシャリストとしてアビッドテクノロジーに入社以来、20年近くに渡ってあらゆるソリューションに関わってきました。アセットマネージメントやストレージ、CGやオーディオ広範囲に渡る知識と経験を活かして、最適なメディア制作ソリューションの提案をミッションとし続けています。
【5th session】 17:00~17:45
ドキュメント映画『相撲道』を支える技術 〜Dolby AtomosにおけるRX 8音声編集術〜
ドキュメント映画『相撲道』を支える技術 〜Dolby AtomosにおけるRX 8音声編集術〜
ドキュメンタリー映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』の公開を記念し、Dolby Atomosによる国技館にいるかのような生々しい臨場感、それを支えるiZotope RX 8のマルチチャンネルでの音声編集技術に迫ります。講師には実際に作品の音声編集を担当された株式会社ソナ制作技術部サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーの染谷氏をお迎えし、実際の映画予告編を使用し臨場感の秘訣に迫ります。
講師:
Sound Designer / Re-Recording Mixer
染谷和孝 氏
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て2007年(株)ダイマジック、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部 広報理事を担当。
2イベント合同企画!総額300万円、制作環境劇的改善プレゼント!!
セミナーを見れば見るほど確率UP!!イベント合同・大感謝プレゼント祭!!
なんと総額300万円!日頃からのご愛顧に感謝して、セミナーをご覧いただいた方に大感謝プレゼントをご用意しました!各セミナーの中で発表される応募フォームURLに必要事項を入力してご応募、つまり、、、セミナーをじっくりご覧いただければ見れば見るほど当選確率がアップします!!当選発表は11/21(土)18:00からの最終セミナー終了後にて執り行う大抽選会にて! 皆様、奮ってご応募ください!
応募方法、ルール
・YouTubeで配信となる各セミナー内にて、応募フォームのURLを発表致します。
・発表されたURLより応募フォームへアクセスいただき、アンケート回答、必須事項記入、希望プレゼント(1点)のご選択をいただきます。
※ご注意
・各セミナーごとで発表される応募フォームにてお一人様1通のご応募を有効とさせていただきます。
・応募フォームURLは各セミナーごとに異なるアドレスとなりますのでご注意ください。
・応募フォーム入力に不備がある場合は賞品発送が行えませんのでご注意ください。
・賞品送付先は日本国内に限定させていただきます。海外からご視聴の方は恐縮ですが抽選対象外とさせていただきますのでご了承ください。
・ご連絡先の入力に不備があった場合は抽選対象外とさせていただきます。
・全ての応募フォームのご入力は11/21(土)18:00にて締め切りとさせていただきます。
・大変恐縮ですが、抽選集計の都合上11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!
配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」でのプレゼント応募は執り行いません。あらかじめご了承ください。
*【訂正】プレゼント企画告知のご案内文において「ノウハウ満載の全23セミナーのすべてにチャンスあり!!」との記載がございましたが、正しくは11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」開催分を除く、22セミナーでのご応募が可能の内容でございました。訂正のご案内とともに謹んでお詫び申し上げます。
抽選発表
両イベントの最終セミナー枠となる11/21(土)18:00開催 MI Festival「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!配信ミックスの裏側も学べます。Supported by J-WAVE」の配信枠にて、セミナー終了後に抽選発表会を執り行います。
対象プレゼント製品
AvidAvid Pro Tools|Carbonついに発表となったHDXチップ内蔵の革新的新I/O、Pro Tools|Carbonを1名様に!大注目の内蔵HDXチップ、そして同時最大25in/34outの豊富な入出力、新開発のマイクプリなど最先端のソリューションで制作環境を劇的に改善!さらに詳しくAvidS18chのコンパクトなコントロールサーフェスとなるS1。Pro tools|Control改め「Avid Control」となったアプリをiPad等のタブレットにインストールしてワイヤレス接続し、S6ライクなビジュアルで各種情報をコントロール。*iPadは付属いたしません。さらに詳しくAvidPro Tools 年間サブスクリプション業界標準DAWとなるPro Tools。年間サブスクリプション版(1年間)を5名様に。永続版と異なり、サブスクリプションとすることで規模の拡大や縮小などユーザーの使用状況によってスケーラブルな体制にも対応します!さらに詳しくAvidMedia Composer 年間サブスクリプション映像編集の世界で確固たるポジションを獲得しているMediaComposer。こちらも年間サブスクリプション版(1年間)を5名様にご提供です!音楽制作のみならず、いまのコンテンツに求められる映像の分野へのチャレンジにご活用ください!さらに詳しくAMS NEVE1073LB500シリーズに搭載可能なClassic Neve® Mic Pre。1073®のパンチのあるサウンドは、ロックからポップス、ヒップホップからラップ、スラッシュからクラシックまで、あらゆるジャンルに最適なサウンドを届けます。さらに詳しくArtiphonORBA手のひらに新しい音楽体験を。ORBAは単体でシンセサイザー、ルーパーとしても、またMac、iOSデバイスに接続して独創的なMIDIコントローラーにもなります。直感的な動作からあなただけの演奏スタイルを見つけてください。さらに詳しくApogeeApogee FX Rack BundleApogee ModComp、ModEQ 6、EQP-1A、MEQ-5、およびOpto3-Aの5つのプラグインを同梱。DAW上でプラグインとして使えるだけでなく、EnsembleやElementシリーズと組み合わせてDSPでの仕様も可能です。さらに詳しくEarthworksSR20優れたカーディオイド特性と高いフィードバック耐性を持ち、ボーカル、ギター、ドラム、ピアノ、管楽器、ストリングスなど、ほぼあらゆるインストゥルメントに対応します。取り外し可能なウインド・スクリーンが付属。さらに詳しくEve AudioSC203(ペア)パッシブラジエーターを搭載し、見た目からは想像がつかないほどの低域を再生します。設置場所が限られた環境でも最高のサウンドを実現します。クリエイターのデスクトップ・モニターとしても、ホーム/ゲームユーザーにも最適なモデルです。さらに詳しくFlux::Studio Session PackEQ、コンプ、リミッター、アナライザーなど、Flux::の製品群から選りすぐり8製品のモノ/ステレオ専用モデルを収録。レコーディングからミキシングまで、プロジェクト・スタジオに優れたサウンドをお届けします。さらに詳しくFocusriteISA Two「最高のマイク・プリアンプ」を2基搭載。伝統的な最高のソリッドステート電子回路と、オリジナルのインプット・トランス Lundahl LL1538を採用しています。ボーカル、楽器の録音やピアノのステレオ収録に最適です。さらに詳しくFocalShape50(ペア)リスニング距離 80cm~を想定して設計された、スモールスタジオ、自宅に最適なFocal Shape 50。亜麻繊維を採用した専用のウーファや、独特の形状でスイートスポットが広く取られたツイーターなどにより、最高のサウンドバランスを実現します。さらに詳しくGameChanger AudioPLASMA PEDAL高電圧のプラズマ放電で音を歪ませるPLASMA Pedal。通常のLED回路やトランジスタ、真空管でクリップするディストーションペダルとは違い、オーバードライブから過激なファズトーンまで、新しいサウンドをあなたに届けます。さらに詳しくiZotopeMusic Production Suite 4A.I.によるアシスタント機能でミックスのスタート地点を作り、楽曲のアイデアを素早く洗練可能なNeutron、Nectar、OzoneのAdvancedと、ノイズを適切に処理するRX Standard、そして楽曲制作に必要なエフェクト、リバーブをひとつにパッケージ。さらに詳しくLEWITTLCT 440 PUREコンパクトな筐体に1インチ・ラージダイアフラムを搭載。見た目からは想像がつかないほど、繊細なサウンドを捉えます。ボーカル、楽器の録音から配信まで、幅広い用途におすすめです。さらに詳しくPositive GridSparkSparkはインテリジェントな機能を数多く搭載。数々の賞を受賞してきたBIASトーンエンジンを使用した、10000を超えるギタートーンをはじめ、コード解析、ジャム機能など、あなたのギター練習を強力にサポートします。さらに詳しくROLIROLI StudioROLI Studioは、Equator、Cypher2、Strobe2、ROLIによる3つのシンセを統合可能なトータルプラットフォームです。買ったその日から豊富なサウンドライブラリを使用可能。音楽制作をスパイスアップするクリエイティブなサポート機能を提供します。さらに詳しくTeenage EngineeringOP-Z先進のポータブル16トラック・シーケンサーとして、ビジュアルライティングのコントローラーとして、またはサンプルからシンセシスまで幅広いサウンドを網羅するシンセサイザーとして。OP-Zは1台で「完全な機能」を搭載しています。さらに詳しくWavesLiveMobile Serverプラグインプロセッシング専用サーバーで、ライブやミキシングのWavesエフェクト処理を強力サポート。Mobile Server ならバックパックに余裕で入るコンパクト設計で、どこにでも連れていけます。さらに詳しく
※ご注意
・各セミナーごとで発表される応募フォームにてお一人様1通のご応募を有効とさせていただきます。
・応募フォームURLは各セミナーごとに異なるアドレスとなりますのでご注意ください。
・応募フォーム入力に不備がある場合は賞品発送が行えませんのでご注意ください。
・賞品送付先は日本国内に限定させていただきます。海外からご視聴の方は恐縮ですが抽選対象外とさせていただきますのでご了承ください。
・ご連絡先の入力に不備があった場合は抽選対象外とさせていただきます。
・全ての応募フォームのご入力は11/21(土)18:00にて締め切りとさせていただきます。
・大変恐縮ですが、抽選集計の都合上11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!
配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」でのプレゼント応募は執り行いません。あらかじめご了承ください。
*【訂正】プレゼント企画告知のご案内文において「ノウハウ満載の全23セミナーのすべてにチャンスあり!!」との記載がございましたが、正しくは11/21(土)18:00「荒田洸のスタジオライブを無料で配信!配信ミックスの裏側も学べます Supported by J-WAVE」開催分を除く、22セミナーでのご応募が可能の内容でございました。訂正のご案内とともに謹んでお詫び申し上げます。
MI FESTIVALと同時開催でスケールアップ!
今回は弊社MI事業部主催の「MI FESTIVAL」を同時開催、Avidソリューションの最新情報のみならず、音楽・映像、クリエイティブ制作に携わるすべての方に向け、これまで以上にスケールアップしたイベントとなりました。MI FESTIVALは36.8chという驚愕のイマーシブ環境を整えた西早稲田Artware hubから、またAvid Creative SummitはDolby Atmos対応を果たした弊社渋谷リファレンスルームから配信です!
NEWS
2020/11/13
Pro Tools 2020.11リリース!新I/O Pro Tools | Carbon対応のほか、多数の新機能を追加!!
Avidより突如発表されたティーザー動画も話題になった新I/O Pro Tools | Carbon。日本時間11/13(金)未明に正式に発表されたその新I/Oのイノベーティブな機能を活用するための、Pro Tools最新バージョンも同時に発表されました。年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効期間中のユーザー様は、すでにAvidアカウントよりダウンロードいただけます。
システム要件等の詳細情報は下記でご確認いただけます。
Avid Knowledge Base Pro Tools 2020.11 リリース情報
Avid Knowledge Base Pro Tools システム要件
Avid Knowledge Base Pro Tools OS (オペレーティングシステム) 互換性 リスト
Pro Tools 2020.11 日本語ガイド (PDF)
Pro Tools最新情報
Pro Tools | Carbon対応
https://youtu.be/vqwtyAerK1s
DSPを内蔵し、Pro ToolsにHDXシステムのアドバンテージを追加することが可能な話題の新I/O Pro Tools | Carbon。このI/OをPro Toolsで使用するためには最新のPro Tools 2020.11以降が必要です。トラックをDSPモードで使用するためのHybrid MixerやI/O本体のルーティング/設定などをPro Toolsからコントロールすることができるようになります。
ダークモードGUI
https://youtu.be/86IHx8VbbDY
Pro ToolsのGUIでダークモードを選択できるようになりました。ポスプロスタジオなど、スタジオを暗くすることの多い現場で役立つでしょう。ボタンのデザインなど、細かな部分のデザインもよりモダンなものに変更されています。もちろん、従来のGUIも「Lightモード」という名称で引き続きご使用いただけます。
オーディオをMIDIデータへコンバート
https://youtu.be/teSY_ScKFSU
オーディオデータを簡単にMIDIに変換することができるようになりました。録音済みオーディオのピッチやタイミングを微調整したり、まったく異なる楽器の音色に変えてしまうようなことが可能となります。よりクリエイティブな音楽制作に寄与する機能と言えるでしょう。
Melodyne Essentialが付属
年間サポートプランまたはサブスクリプションが有効期間中のユーザーが無償でアクセスできる「特典プラグイン」にCelemony Melodyne 5 essentialが追加されました。Melodyne 5の基本的な機能を使用し、ボーカルのクオリティを手軽に高めることが可能になります。
Dolby Atmos ADMファイルをエクスポート
https://youtu.be/KxBK3pBvWL8
なんと、Pro Tools | UltimateでDolby Atmos ADMファイルを直接インポート/エクスポートすることができるようになりました。これまで実時間がかかっていたADMファイルの作成を、Pro Tools | Ultimate内部からより短い時間でオフラインバウンスで実行することができるようになりました。
スペースクリップ機能
サウンドデザイナー必見!の新機能です。ゲーム制作や効果音制作など、時に何千何万というオーディオファイルを一気にインポートして作業しなければならない場合、クリップが判別できなくならないようにした作業に大きな時間を取られていたのではないでしょうか。この機能を使用すれば、簡単な操作で、選択されたすべてのクリップ間に設定した均等なスペースが自動で挿入されます。
https://youtu.be/klrDHXba9Ng
バウンス機能にプリセットを設定
バウンスウィンドウが改善され、プリセットを設定することが可能になりました。ステムを書き出したい時に設定を変更し忘れてやり直し、などということが少なくなりますね!
ビデオインポート/エクスポート機能が改善
Mac OS Catalina対応により、一時的に失われていたムービーファイルへの対応が復活しました。詳細は下記リンク先をご参照ください。現在、日本語ページの情報は古いままですが、近日中にアップデートされると思われます。
Avid Knowledge Base macOS Catalina上のPro Toolsでサポートされるファイル・タイプ
Avid Knowledge Base Pro Tools 2019.10 以降でサポートされる ビデオ・レート、ラスター、および、 コーデック
新たなI/Oの登場でますますユーザーを広げていきそうなPro Tools。ご購入のご相談、ご質問などはcontactボタンからお気軽にお問い合わせください。
Sales
2020/08/10
最終在庫確保!! Avid HDXカードほか、一部製品がプライスアップ!
2020年8月10日付けで価格が改定され、その価格が約8%上昇したPro Tools HDX Core Card。ROCK ON PROでは、数量限定で旧価格在庫を確保しております!
完全数量限定!HDXシステムの心臓部を旧価格で入手できる最後のチャンス!!
Pro Tools HDX Core
販売価格¥520,300→数量限定!旧価格在庫¥480,700(本体価格¥437,000)
Dolby Atmosをはじめとして、多チャンネル/多トラックが主流となりつつある現在、新規導入ご検討の方だけでなくHDXカードの増設を考えていた方々にも非常にショッキングなニュースだった今回のプライスアップ。
価格改定までに間に合わなかった、というお客様、この機会をお見逃しなくご利用ください!!
ご質問、在庫の確認などは下記contactバナーをクリックし、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
NEWS
2020/08/07
“Pro Tools Tech Tips” 日本語翻訳版がYouTubeにて公開中!
"Stay Home"期間以降、AVIDのプリセールス・チームが継続して制作しているPro Toolsノウハウ・ビデオ・シリーズ、"Pro Tools Tech Tips"。その日本語翻訳版、計52本の動画がYouTubeにて公開されています。
Pro Tools Tech Tips(日本語版)
Pro Tools Tech Tips(日本語版):ここには全てのTech Tipsビデオが収められています。
カテゴリー別プレイリスト
Avid Control/EUCON Tech Tips(日本語版)
Avid S4/S6 Tech Tips(日本語版)
Pro Tools |MTRX Tech Tips(日本語版)
Avid Link Tips(日本語版)
その他関連製品プレイリスト:
Pro Tools | Ultimate - Dolby Atmosミキシング設定と準備
弊社Dolby Atmos関連記事はこちらから https://pro.miroc.co.jp/?s=dolby+atmos
Avid S1関連ビデオ
Pro Toolsご購入に関するお問い合わせは、下記"Contact"より、お気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
◎Proceed Magazine 最新号発売中! サンプルの試し読みはこちらのページから! https://pro.miroc.co.jp/headline/proceed-magazine-2020/
◎その他Pro Tools関連記事リンク
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-support-knowledgebase-localized-japanese/
https://pro.miroc.co.jp/solution/mac-mini-pro-tools/
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-cloud-collaboration/
https://pro.miroc.co.jp/headline/pro-tools-expiration/
Post
2020/08/05
株式会社IMAGICA SDI Studio 様 / 国内外のニーズを両立させる、グローバルスタジオの最先端
長い歴史と高いクオリティを背景に、映像コンテンツのポストプロダクション事業におけるリーディング・カンパニーである株式会社IMAGICA Lab.と、欧米・アジアに数多くの拠点を持ち、メディア・ローカライズ事業をグローバルに展開するSDI Media Group, Inc.。ともにIMAGICA GROUPの一員であるふたつの企業による共同設立という形で株式会社IMAGICA SDI Studioが誕生した。映像コンテンツの日本語へのローカライズと、アニメーション作品の音響制作を主に手掛ける同社の拠点として、2020年2月に旧築地市場付近にオープンした同名のスタジオは、国内外からの様々な要求に応えるために、高品位な機器設備の導入だけでなく、欧米と日本のスタンダードを両立したスタジオ設計を目指したという。本記事では今後ますます起こり得るだろうグローバルな規模でのコンテンツ制作を可能にしたこのスタジオの魅力を紹介していきたい。
国内外双方の要望に応えるポストプロダクション
株式会社IMAGICA Lab.(以下、IMAGICA Lab.)と言えば、名実ともにポストプロダクション業界を代表する企業だ。国内最大規模のポストプロダクション事業を展開する企業であり、その歴史は戦前にまで遡ることができる。国内開催の五輪や万博といった歴史的な事業との関わり、独自技術の開発など、ポストプロダクション業界への貢献は計り知れない。一方、2015年にIMAGICA GROUPに参画したSDI Media Group, Inc.(以下、SDI)は、ロサンゼルスに本拠を置き、欧米とアジアに150を超えるレコーディングルームを持った世界的なローカライズ事業者。グローバルなコンテンツのダビングとサブタイトリングをサービスとして提供している。
そして、業界のリーディングカンパニーであるこの2社が2019年に共同設立したのが株式会社IMAGICA SDI Studioとなるのだが、この2社のコラボレーションの開始は同じグループ企業となった2015年に遡る。当初はIMAGICA Lab.が国内のクライアントから請け負った日本語コンテンツの多言語字幕吹替版の制作事業を中心に行っており、日本語吹替版の制作はIMAGICA Lab.内のMA室を改修したスタジオで2017年から実施されていたという。日本語吹替版制作事業が順調に拡大する中で、海外コンテンツの日本語ローカライズに対する需要の高まりを受け、国内外双方の要望に応えるために両者の共同出資によるグループ内企業を設立。そして、同企業の所有するスタジオとしてのIMAGICA SDI Studioのオープンが決まったということである。
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IMAGICA SDI Studioの主な事業は、映像コンテンツの日本語吹き替え版の制作と、アニメーション作品の音響制作ということになるのだが、こちらのスタジオを拠点とした業務にとどまらず、翻訳者や声優のキャスティングから納品物の制作に至るまでを一手に引き受けることができる総合的なプロダクションとなっている。クライアントからすれば、IMAGICA Lab.とSDIの実績を背景とした豊富なノウハウと厳密なクオリティ管理の下に、プロジェクト全体をワンストップで依頼できるというわけだ。まさに時代に即応した現代ポストプロダクションの申し子とも言うべき企業が誕生したと言えるだろう。
海外仕様と日本のメソッドを融合
国内では類例のない広さを持つ102レコーディングブース。台本が見やすいようになるべく明るい部屋を目指したという。マイクはNeumann U 87 Ai。
「IMAGICA Lab.とSDIの両社で作ったスタジオということで、国内のお客様から求められる仕様と海外のお客様から求められる仕様を両方組み合わせて、両方のお客様に応えられるような設備の組み合わせを作ったというところが、一番特徴的かと考えています」と、株式会社IMAGICA SDI Studio 代表取締役社長 野津 仁 氏より伺えた。この国内外両方の顧客ニーズへ応えるために、仕様決定についてはSDI側からのリクエストも仔細に反映されている。当然、それぞれの国ごとに建築事情も違えばワークフローのスタンダードも異なっており、両立するための工夫がスタジオ全体の微に入り細に入り凝らされているが、その中でもこの両者の融合がもっとも顕著に現れているのが集合録り向けの部屋となる102ではないだろうか。
101を除く4部屋にはレコーディングブースが併設されているのだが、この102では国内でよく用いられている"集合録り"を行うための設備が整えられた。天井高:約3m/床面積:約40㎡という広々としたブースは最大25人程度を収容できるキャパシティを備えており、集合録り向けとはいえこれほど広いブースは国内でも珍しい。そこには、演者への快適な居住性の確保という観点はもちろん、海外に数多くの拠点を持つSDIの意向も強く反映されているという。ADRが主流となっている海外の制作現場では、ミキシング時に加工がしやすいクリーンな録り音を求める傾向が強い。リバーブ感も含めた各セリフの味付けは、レコーディング後の処理で追加するものという発想のようだ。そのため、天井高を確保することでブース内での反響を抑制し、可能な限り響きの少ない声を収録することを目指している。今回の音響設計は株式会社SONAの手によるものだが、狙い通り反響の少ない一つ一つの音が聴きやすく、かつS/Nもよい環境に仕上がったようだ。
同じようにブース内での反響を抑制するためにすべてのブースをプロジェクター+スクリーンにしたいとSDIからの要望もあったという。台本を持って収録にのぞむことになる日本のアフレコワークではスクリーンを使用すると部屋が暗くなり過ぎるため、残念ながらこちらは見送りとしたようだが、より反響を抑えるためにブースとコントロールルーム間のガラスを塞ぐことが出来るようにするなど、サウンドへの要望を実現するための工夫は随所に凝らされている。この102のブースは海外のクライアントが求めるサウンドと、日本で行われてきたワークフローとの両立が垣間見える、非常に興味深いスペースとなっている。
101 / 3mの天井高による理想的なDolby Atmos環境
それではスタジオの仕様を見ていきたい。全5部屋あるダビングスタジオのうち、101スタジオだけはレコーディング・ブースを持たないミキシング専用の部屋となっている。そして、この部屋がIMAGICA GROUP初のDolby Atmos対応ミキシング・ルームとなった。これまでもIMAGICA GROUPにはDolby Atmosに対応したプレビュールームなどはあったが、Dolby Atmos Home環境で制作が行えるスタジオはこちらが初めてとなる。
レイアウトはミッドレイヤーに7本、トップには4本のGenelec S360、サブウーファーは7380A 2本を使用した7.1.4ch構成。約3mに及ぶ天井高は、Dolby Atmosなどのイマーシブモニター環境としては理想的だ。この部屋は前述のように7.1.4 Dolby Atmosの構成をとるが、4本のトップレイヤーと、7本のミッドレイヤーとの間に十分な距離を取れないとミキシング作業に支障を来すということで、計画当初から3mの天井高を確保することが視野に入れられていたという。そこにモニタースピーカーとして採用された11本のGenelec S360が、最大出力118dB SPLというパワーで広い部屋の隅々まで音を届けている。
トップレイヤーを取り付けている位置は部屋全体からさらに浮いた構造になっており、音響的な「縁切り」がしっかりと行われている。
DAWは、メイン用と音響効果用に2式のPro Tools HDXシステムが導入された。メイン側のI/OはPro Tools | MTRX、効果用のI/Oは従来モデルのHD I/Oが採用されている。Pro Tools | MTRXはAD/DAに加え、Dolby Atmos RMUと信号をやり取りするためのDanteオプションカードと、ルームチューニング機能を提供するSPQオプションカードが追加された仕様だ。Dolby Atmos Home Mastering制作に必須となるDolby RMUは、昨年DolbyよりアナウンスされたばかりのMac mini構成。Mac miniはDante I/O カードとともにSonnet xMac mini Serverにビルトインされ、1UのコンパクトなサイズでDolby Atmosに必要な128chを処理する。限られたスペースに多数の機材をラッキングしなければならないMAスタジオにとっては、そのコンパクトさは価格も含めて魅力的な構成と言えるだろう。
コントロールサーフェスは、メインに16フェーダー構成のAvid S4、効果用にAvid S3を採用。S4はフラッグシップであるS6 M40に搭載された機能のほとんどを使用することが可能だが、今回はディスプレイモジュールなしとし、3Dパンニング対応のパンナーモジュールが追加されている。S4とS6 M10とのもっとも大きな違いのひとつがディスプレイモジュールへの対応だが、そのディスプレイモジュールを省いたのはこの部屋の映像モニターがスクリーン+プロジェクターであることと関係している。せっかく大型スクリーンで視聴できる環境を整えたのだから、その手前にカラフルなディスプレイモジュールを設置することは望ましくない、という判断だ。
パワフルな機能だけでなくコンパクトさも魅力Avid S4。様々な位置でミックスを確認できるよう、パンナーモジュールは特注ボックスに収納され本体の外に設置されている。
パンナーモジュールは特注専用ボックスと延長ケーブルを使用して、サーフェス本体から離れた位置でもパンニングを行うことができるようになっている。モニターコントローラーは、発売直後の導入となったGRACE DESIGN m908。名機m906の後継機として、Atmos対応を果たした同社の新たなフラッグシップ・モデルだ。IMAGICA Lab.では2部屋ある5.1ch対応MAスタジオの片方にm906が採用されていたのだが、その使い勝手が非常によいということで、こちらでは後継となるm908が全部屋に導入されている。
プラグイン関連に目を向けると、基本的に全部屋共通でWAVES Diamond、NUGEN AUDIO Loudness Tool Kit、iZotope RX7、AUDIO EASE各種、Video Slave 4 Proなど、ポストプロダクション業務でのデファクト・スタンダードが余すところなく導入されている。個人的には、その中にSound Toys Bundleが含まれているところが興味深いと感じた。MAというと、不要なノイズを除去するなど、ついついサウンドを"きれいに"する方向にばかり注目してしまうが、Sound Toysのように積極的に歪ませることが得意なプロダクトも導入されている点は、サウンドに対するこだわりを感じさせる部分ではないだろうか。
102~105 / 国内屈指の規模となる収録ブース群
102コントロールルーム
そして、102~105は収録ブースを備えた部屋となっている。前述の通り102はいわゆる"集合録り"向けの部屋で、天井高:約3m/床面積:約40㎡という広々としたブースは最大25人程度を収容できるキャパシティを備えている。103~105は個別録り向けの部屋となっているが、それでも面積:約17~19㎡ x 高さ:約3mとなっており、一般的なスタジオと比べると大きなスペースを確保している。こちらでも微に入り細に入り不要な反響が発生しない工夫が凝らされており、クリーンな録り音を狙った仕様は102と同様だ。
102レコーディングブース
103レコーディングブース
機材面については、集合録り向けの102のみ収録機材が多いことを除いて、これら4部屋は基本的に同様の構成となっている。IMAGICA Lab.での実績を踏まえたオーセンティックな構成でありながら、課題となっていた部分を解決するためのモデル変更や最新モデルへのアップグレードなどが実施され、よりブラッシュアップされた仕様となっている。モニター環境は、配信系の映像コンテンツでは主流となっている5.1サラウンド構成を採用。モニタースピーカーには、国内出荷直後のGenelec 8351B(サブウーファーは7370A x2)が選ばれている。
そして、DAWは101と同様にPro Tools HDXシステム+Pro Tools | MTRXだが、102~105はHDXカードが1枚、MTRXのオプションカード構成も収録のない101とは異なったものとしている。コントロールサーフェイスにはAvid S3を採用。IMAGICA Lab.ではArtist | Mixを使用していたそうだが、フェーダーのクオリティ向上などを目的にS3が選ばれた格好だ。S3にはパンニング機能を追加できないため、パンナーとしてJL Cooper Eclipse PXが導入されている。102~105は5.1サラウンド仕様ではあるが、将来的な拡張性を考慮し、Dolby Atmos対応の本モデルが採用された。
Pro ToolsのホストマシンとなるMac Proは、101・102が旧モデル(いわゆる"黒Mac Pro")、103~105は発売されたばかりの新型Mac Proとなっている。最新のCPUに加え動画再生にも対応できるようメモリを増設、ホストマシンがワークフローのボトルネックとなることはほぼないのではないだろうか。モニターコントローラーも101と同じ、GRACE DESIGN m908が採用されている。ここにはPro Toolsからのアウトだけでなく、Mac Pro本体のオーディオアウトと、収録のバックアップ機として導入されているZoom F6が繋がっている。Pro Tools起動前に音声を確認したり、収録中に万一Pro Toolsが落ちた場合のブースとの音声のやり取りに使用するためだ。
ミキシング専用の部屋である101とは異なり、レコーディング作業もある102~105にはアナログコンソールが導入されているが、Avid S3と同じデスクの上にならべる必要があるため、そのサウンドクオリティとコンパクトさからSSL X-Deskが採用されている。HAはRupert Neve Design Portico 511とAD Gear KZ-912、Portico 511と同じシャーシにはダイナミクスとしてSSL E Dynamics Moduleもマウントされている。
全会一致で可決!?全部屋に導入されたGenelecスピーカー
IMAGICA SDI Studioのスピーカー構成は101がGenelec S360+7380Aの7.1.4 Dolby Atmos、その他の部屋(102~105)は8351B+7370Aによる5.1 サラウンド仕様となっており、全部屋がGenelec製品で統一されている(101はステレオ用モニターとしてADAM AUDIO S2Vも設置)。前述の通り、設立当時はIMAGICA GROUP内でDolby Atmos対応のMAルームが存在していなかったため、それに応じるように吹き替え事業で需要のあるDolby Atmos対応ミキシングルームが作られた格好だ。その他の部屋も、近年の吹き替え作業での高い需要を鑑みて5.1サラウンド仕様となっている。特に配信系の映像コンテンツでは、現在はステレオよりも5.1サラウンドの方が主流と言ってよいようだ。
導入されたモデルについては、機材選定の段階で検討会を実施した際、ミキサーからの評価が非常に高かった2機種が選ばれている。ちなみに、この時の検討会では国内で試聴できるほとんどすべてのモニタースピーカーを一挙に聴き比べたという。S360については、「音が飛んでくる」「部屋のどこで聴いても音像が変わらない」「帯域のバランスがいい」など、参加したミキサーからの評判が非常に高く、ほぼ全会一致で導入が決定された。およそ3m x 35㎡という広い部屋をカバーするだけの、高い最大出力も魅力だったとのこと。当初は全部屋S360でもいいのではないか!?という程に評判がよかったようだが、101以外の部屋に設置するにはさすがにサイズが大きすぎるということもあり、8351Aが検討されたという経緯だ。その後8351Aについては、ちょうど導入時期にモデルチェンジがあり、8351Aから8351Bへとブラッシュアップされることが発表され、101を除く全部屋は8351Bで統一されることとなった。
S360
7380A
8351B
8351BはGenelecの中でも比較的新しい"One シリーズ"という同軸スピーカーのラインナップに属しているモデルだ。スピーカーを同軸モデルにすることに関してはSDIの担当者も非常に強く推していたそうで、「実際に音を出してみて、彼があれだけこだわった理由もわかるな、と思いました」(丸橋氏)というほど、位相感やサウンドのまとまりにはアドバンテージがあるという。同軸ではないS360との差異も違和感にはならず、却って差別化に繋がっているようで、それぞれのスタジオ環境に応じた的確なセレクトとなったようだ。
GLM+MTRX SPQカードによる音場補正
全部屋のモニタースピーカーにGenelec製品が導入されているため、音場補正はGLM(Genelec Loudspeaker Management)をメインとして行われている。同じく全部屋のPro Tools | MTRXにSPQオプションカードが換装されており、追加の補正を同時に施している。「基本的にはGLMで音作りをするという考え方で、SPQについてはそれプラスアルファ、必要な匙加減の部分を任せる、というような形です。」(池田氏)SPQカードは128のEQチャンネルと最大1,024のフィルターを使用した、非常に精密なチューニングを可能にしてくれる。IMAGICA SDI Studioの場合は、101が唯一スクリーン+プロジェクターという構成で、センタースピーカーがスクリーンの裏側に設置されている。そのため、スクリーン使用時はこのスピーカーだけ高域が僅かに減衰する。こうした部分の微調整を行うために、Pro Tools | MTRX のSPQカードによる追加の処理が施されているということだ。GLMとSPQのそれぞれの強みを活かし、クオリティと運用性の高さを両立していることが窺える。
高い操作性でイマーシブモニタリングにも対応するm908
今回、文字通り発売直後のタイミングで全部屋に導入されたモニターコントローラー GRACE DESIGN m908。そもそも、Dolby Atmosのスピーカー構成に対応できるモニターコントローラーの選択肢が、現状ではほとんど存在しないということも一因だが、現場のエンジニア諸氏が前モデルとなるm906の利便性を高く評価していたことが今回の採用に非常に大きく影響したようだ。
m908の必要十分な大きさのリモートコントローラーは、7.1.4構成時にもトップのスピーカーまで個別にソロ/ミュート用のボタンが存在するなど、作業に必要な操作がワンタッチで行えるように考えられたデザインとなっている。加えて、イン/アウトもコントローラー単体で自由に組めるためカスタマイズ性も高く、説明書を読まずに触ったとしてもセットアップができてしまうと評されるほどのユーザーインターフェイスを併せ持つ。また、m908はオプションカードの追加によって入力の構成を変更することが可能な柔軟性も魅力だ。アナログ信号を入力するためのADカードのほか、DigiLinkカード、Danteカードがあり、スタジオの機器構成に応じて最適な仕様を取ることができる。実際にこちらでもDolby Atmos対応の101とその他の部屋とでは異なるカード構成となっており、多様なスタジオのスタイルに合わせることができている。
これだけの規模のスタジオ新設、それも音関係の部屋のみで作るというのはIMAGICA GROUPの中でも過去にほぼ例がないことだったという。しかも、グローバルなコンテンツ制作への対応に先鞭をつけることが求められる一方で、足元となる国内からのニーズとも両立を計るというミッションがあったわけだから、その完成までの道程にあったクリアすべき課題は推し量るにも余りある。そうしてこれを実現するために2年、3年と行ってきた数々の試行錯誤は、いままさに実を結んだと言えるだろう。国内外のクライアントに最上のクオリティで応えることができる、IMAGICA SDI Studioという新たな拠点がいまスタートを切った。
当日取材に応じてくれた皆様。画像前列向かって右より、株式会社IMAGICA SDI Studio 代表取締役 野津 仁 氏、同社 オペレーション・マネージャー 遠山 正 氏、同社 ミキシング・エンジニア 丸橋 亮介 氏、同社 チーフ・プロデューサー 浦郷 洋 氏、後列向かって右より、株式会社フォトロン 鎌倉氏、ROCK ON PRO 岡田、株式会社ソナ 池田氏、同社 佐藤氏、ROCK ON PRO 沢口、株式会社アンブレラカンパニー 奥野氏
*ProceedMagazine2020号より転載
Headline
2020/08/03
AVID MTRX Studio ウェビナー アーカイブ映像公開中!
MTRX Studio 紹介動画公開中です!
現在、絶賛発売中のAVID MTRX Studio!!興味はあるんだけど、もう少し詳しく知りたい、という皆さまに、弊社がこれまで開催したセミナーの様子をご紹介します!
動画内では「サイズ感が知りたい!」「SPQについて詳しく知りたい!」「Dolby Atmosの制作には使えるの?」…などなど、皆様の疑問にお答えしています。
ルーティングの自由度が高いが故に最初は少しとっつきにくいかも知れませんが、慣れるとそれぞれの環境にあわせて非常に便利に使えるということが分かると思います。
その1 話題のMTRX Studio!買ったらどうする? 初期設定ガイド
ROCK ON PRO清水とRockoN Company松本によるトーク形式での初期設定ガイド。MTRX Studioを購入して最初のステップをご案内します。
入出力の数、コネクタの形状は? 2:10〜https://youtu.be/fhPIoSe3e3g?t=130
コントロールソフト、DADmanの使い方、初期設定は? 9:03〜 https://youtu.be/fhPIoSe3e3g?t=543
その2 教えてRED先生!!MTRX Studio 使いこなしガイド
ROCK ON PRO清水と赤尾によるMTRX Studio使いこなしガイド!途中視聴者の疑問に答えながら、MTRX Studioの様々な機能についてじっくり解説していきます。
RED先生によるDADman丁寧解説! 4:37〜https://youtu.be/loMRdctuw_A?t=277
ProToolsからはこう見える! 24:20〜https://youtu.be/loMRdctuw_A?t=1460
SPQについて知りたい方はここから! 1:01:45〜https://youtu.be/loMRdctuw_A?t=3703
その3 ミュージックエンジニアリングのためのAVID MTRX Studio 徹底講習
ROCK ON PRO プロダクトスペシャリスト 洋介とAVID オーディオプリセールスマネジャーのダニエル氏による徹底解説!基本機能から他ハードウェアとの接続性、そしてDolby Atmos制作まで、音楽エンジニアリングに特化したMTRX Studioの使い方をご紹介します!
マイクプリを増やすならDanteがおすすめ! 12:24〜 https://youtu.be/fNlLrs5bmrI?t=864
ミキシングに活用するには? 21:44〜 https://youtu.be/fNlLrs5bmrI?t=1304
Dolby Atmos制作にもぴったり! 26:53〜 https://youtu.be/fNlLrs5bmrI?t=2213
1Uというコンパクトサイズながら沢山の機能が搭載されているMTRX Studio。肝心の出音の良さに関しては、是非RockoNリファレンススタジオにてご自分の耳でご確認くださいませ! ※ご試聴を目的にご来店される際は事前に下記問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。
RockoN店頭デモのご予約、購入に関するご相談はこちらから!!
NEWS
2020/07/15
Proceed Magazine 2020 販売開始! 特集:進化 ~Double Decade~
ProceedMagazine最新号となる2020号が登場です!今回のテーマは「進化〜Double Decade」と銘打ち、新たな10年の区切りを迎えたいま、2020年代に起こり得るだろう制作スタイルのブレークスルーをオンラインでの制作、イマーシブオーディオ、そしてそれを支えていくプロダクトたちといった側面から捉えます。また、Official髭男dism 藤原 聡 氏の新たな制作拠点について、iZotope Stutter Editの開発でも知られるBTのインタビュー、ROCK ON PROでの導入事例など、クリエイティブワークにつながるリアルな情報を満載してお届けします!
◎Proceed Magazine最新号 販売開始!!
◎特集:進化〜Double Decade〜
2020年初夏、私達は予期せぬ驚きの時代を迎えている。
新たなる時代の潮流に乗り加速度的に変化が進んでいる。
これは「進化」の過程を体験しているのではないだろうか?!
リアルとオンラインの境目が曖昧になり、新しいつながり方が新しい音とサウンドの世界を生み出す。
テクノロジーと新たなワークフローの進化も加速度的に進み始める。
今回のProceedMagazineでは革新、最先端テクノロジーの大きな力が起こすブレイクスルーをとらえる。いままでの常識を疑う、その先に待つ未来が作品にもたらすものとは何か。不安な未来を描く必要は無い。素晴らしい未来を創るまでだ。きっと私達は、この進化でそこへ到達するに違いない
Proceed Magazine 2020
全140ページ
定価:500円(本体価格463円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE
◎Contents
★People of Sound
Official髭男dism 藤原 聡 氏インタビュー
★進化〜Double Decade〜
DOLBY ATMOS / MPEG-H AUDIO / Soundwhale
ATEM Mini Pro / On Premise Server / AVID MTRX Studio
★ROCK ON PRO 導入事例
株式会社松竹映像センター / 株式会社ミクシィ / 株式会社 IMAGICA SDI Studio
★ROCK ON PRO Technology
森博士的機械偏愛考察記 Apple MacPro Late2019
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その21
特別編「音響設計実践劇場」〜第三回 音響タブレット〜
★Power of Music
Audionamix / 三船雅也 クラウドファウンディング
★Product Inside
iZotope Stutter Edit 2 / Brian Wayne Transeau (BT)
★BrandNew
Universal Audio / TANNOY / Apogee / YAMAHA / Antelope
RME / AKAI / Voyage Audio / Wes Audio / SSL / AMS
Roland / SEQUENTIAL / ELEKTRON / Blackmagic Design
★FUN FUN FUN
コルグ・ショールーム / アメリカンミュージックの神髄
↓Proceed Magazineバックナンバーも販売中↓
Proceed Magazine 2019-2020
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazine 2018-2019
Event
2020/06/26
iZotope Webinar アーカイブ映像公開中!【期間限定】
先日開催されたリモートワークフローWebinarのアーカイブ動画をご紹介します。
SONA所属の染谷氏によるRX7と昨年末に発売されたDialogue Matchを中心とした解説で、基本的な製品の概要を取り上げつつ、実践を中心とした解説ムービーとなっています。
You Tubeでアーカイブ映像をチェック!!
本ムービーで解説されているDialogue Matchとは、iZotopeが2019年秋にリリースしたポストプロダクション向けの音質補正ソフトです。ガイドにしたい音声Aと、音質を修正したい音声Bとの差異を解析し、EQ、Reverb、Ambienceの3種類のパラメーターから微調整が可能となります。例えばアフレコなど、レコーディング環境が異なる複数の音源を使う際に発生する、音源ごとの音質の差を整える作業は、通常ですと相当な時間と手間を要します。しかし、Dialogue Matchを使用することで、iZotope社が持つマシンラーニングを駆使した高い開発技術と、Exponential Audioが長年培ってきた伝統的なリバーブ技術により、圧倒的に作業効率をあげることができます。
実際の威力や使い方、ノウハウなどがこちらの映像にぎっしりと詰め込まれていますので、ぜひご覧ください!
iZotope RX7とDialogue Matchの合わせ技は必見!!
特に、41:53頃から解説される、空調ノイズの多い環境下で収録した音声を、スタジオで収録された音声に合わせるという、よくありがちな音声をRX+Dialogue Matchでいとも簡単に修正されていく技は必見です!
また、動画後半では、新たにiZotopeファミリーに追加されたブランドであるExponential Audioの紹介もございます。Exponential AudioブランドからはReverbがいくつかリリースされており、特にDolby Atmosなどの3D Audioフォーマットに対応している数少ないプラグインでもあります。
ぜひ、全編みていただきたいのですが、70分オーバーの長編映像となりますので、ガイドの時間も載せておきます。
11:57〜基本的な使用方法と概要
https://youtu.be/zCJRV9pPd-I?t=717
15:10〜実際の使用法
https://youtu.be/zCJRV9pPd-I?t=910
1:08:27〜Exponential Audioの概要
https://youtu.be/zCJRV9pPd-I?t=4107
お問い合わせは、ページ下部「Contact」バナーより、お気軽にROCK ON PROまでご連絡ください。
関連記事:リモートワークフローでの問題点をROCK ON PRO 洋介が解説!
https://pro.miroc.co.jp/headline/soundwhale-webinar-archive/
NEWS
2020/06/04
リモートワークフローWebinar開催情報
株式会社メディア・インテグレーションは6月17、18、19日の3日間連続でRemote Workflowをテーマにした業務向セミナーを配信いたします。
にわかに注目を集めている遠隔地とのオーディオワークフロー。リスク回避や運用の柔軟性の観点から、自宅での制作 / リモート環境でのレコーディングセッション / オンライン講義などを実施するためのソリューションに対する要望が高まっています。
本セミナーシリーズでは、2020年のリモート環境下において解決すべき音声編集業務課題への、3つの提案を皆様にお届けします。
セミナー概要
日程:2020年6月17、18、19日の3日間
時間:下記、各セミナー詳細をご確認ください
参加費:無料
場所:YouTube Liveによるインターネット配信
第1弾:『錯覚』~遠隔収録音声を同録音声に錯覚させる最新技法~
日時:6/17(水) 13:00~
講師:染谷和孝 氏
遠隔地で収録された様々な環境下の音声を、あたかも同一スタジオで収録した音声かのように視聴者に聴かせる技術はかつて膨大な編集時間を要しました。演者の収録環境もままならない2020年のリモートワーク環境下において、これを素早く実現することは音声編集における必須解決課題と言えるでしょう。
iZotopeが誇る先進プラグイン『RX 7』と『Dialogue Match』を組み合わせることで、異なる収録場所や日時に記録された音声のトリートメント、そしてマイク特性を含めた収録環境を再現することが可能となります。
環境再現だけでなく、当日演者の体調による変化補正にも対応できる2製品の音声編集技術は必ずやあなたのワークフローに欠かせないものとなるでしょう。
※最後にExponential Audio 3D製品の簡単なご紹介
【講師プロフィール】Sound Designer / Re-Recording Mixer 染谷 和孝 Kazutaka Someya (Sona Corporation)
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て2007年(株)ダイマジック、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部 広報理事を担当。
第2弾:コミュニケーション統合型リモート・プロダクション・ツール "sound whale"日本上陸
日時:6/18(木) 16:00~
講師:前田 洋介
DAW向けリモート・プロダクション・ソリューションとして登場したSoundwhale。
Post Productionに精通した開発者が従来のツールのフラストレーションポイントを払拭すべく立ち上げたアプリケーションベースの、ワークフローです。スタンド・アローンのアプリケーションであり、DAWとオーディオ・インターフェースの中間に挟まり、遠隔地とのオーディオをやり取りを実現するこのソリューション。
遠隔地からのディレクション、遠隔地でのレコーディング、様々なケースで活用できます。リモート・ワークが、一気に現実化した、今だからこそ注目されるものでしょう。
本セミナーでは、Avid ProTools CloudとSoundwhaleを題材に、実際に何が出来るのか、そして、設定などの簡便さは?気になるサウンドのクオリティー、レイテンシーなど、具体的な部分にまで踏み込んだ形で皆様の一番の関心事にダイレクトタッチします。
ポストプロダクション業務のリモート化をお考えの方、ぜひとも御覧ください。
【講師プロフィール】ROCK ON PRO Product Specialist 前田 洋介
レコーディングエンジニア、PAエンジニアの現場経験を活かしプロダクトスペシャリストとして様々な商品のデモンストレーションを行っている。映画音楽などの現場経験から、映像と音声を繋ぐワークフロー運用改善、現場で培った音の感性、実体験に基づく商品説明、技術解説、システム構築を行っている。
第3弾:Waves for Post Production~最新プラグイン × 2ndライセンスで実現するリモート編集システム~
日時:6/19(金) 16:00~
講師:榎本 涼 氏
業界を問わずリモートワーク対応が求められる昨今、これまでスタジオで行ってきた作業を、リモートで勤務するスタッフとシェアすることが求められています。
2020年5月末、Waves Audio社は数々の機能が強化されたスタジオ用アプリケーションの最新版SoundGrid Studio v11を発表しました。リモート環境でハイスペックなMac/PCを用意することが難しい場合、このアプリケーションとPro ToolsをSoundGridサーバーと合わせて使用することで、CPUパワーが非力なラップトップでも、Wavesプラグインを存分に使うことが可能になります。このSoundGridシステムの概要と、ネットワークによる発展の可能性を解説します。
また、同じく2020年5月より、編集スタジオで所有しているWavesプラグインのライセンスがWUP期間内であれば、2つめのライセンスを無償で追加することができ、リモート編集環境をより低コストで構築することが可能になりました。
もう一つ課題になるのが、個人宅でのモニター環境です。スタジオに設置されているようなモニタースピーカーを適切に設置して十分な音量で鳴らせるケースはあまりなく、多くの方がヘッドフォンで作業をされていることでしょう。お持ちのヘッドフォンの種類もスタッフによって様々かもしれません。Waves NXプラグインとSonarworks Reference 4 Headphoneを組み合わせることで、リモートでのヘッドフォン・モニター環境の改善を提案します。
さらに、最新のWavesプラグインから、ポストプロダクションの作業で効果的に使えそうなプラグインをいくつかご紹介、実際に効果を体験していただきます。
【講師プロフィール】榎本 涼 氏
Waves唯一の日本人スタッフ、また、4gamer.netのオーディオ製品レビュワーとして活躍。1994年よりWaves製品を利用していた日本人で最初期ユーザーの一人。本名『中村和宏』名義ではナムコ〜バンダイナムコゲームスに2005年まで在籍し、その後も数多くのゲーム音楽制作に従事。代表作は鉄拳シリーズ6までのの殴打効果音、タイムクライシスシリーズ、テイルズオブイノセンス、リディアントマイソロジー2(一部楽曲)など多数、アニメは遊戯王ゼアルII(一部楽曲)など。著書に「本当に好きな音を手に入れるためのオーディオの科学と実践 失敗しない再生機器の選び方 (サイエンス・アイ新書)」がある。
ひとくちに「リモート」と言っても、ユーザー様ごとに求めるソリューションは様々。なるべく幅広く紹介しておりますので、きっとみなさまのお役に立てるセミナーがあることと考えています。
ぜひ、各セミナー詳細のバナーをクリックして、YouTube Liveによるセミナーをご覧ください!
リモートワークフローに関連した記事をまとめたこちらのページも、合わせてご覧ください。
https://pro.miroc.co.jp/headline/remote-workflow-online-production-cloud-solution/
NEWS
2020/02/04
Avid2020新製品!! MTRX Studio / HDX CHASSIS 価格公開&予約受付開始です!!
NAMM2020で発表されたAvid新製品がいよいよ価格公開&予約受付開始です!発売時期は依然として今春中との情報ではありますが、業務向けシステムはもちろんのこと、パーソナルなシステムアップでも中核を担うことになるAvidソリューションの登場は大きなニュースではないでしょうか。また今回は、HDXカード、I/O、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアをバンドルした設定もあり!4点すべてを単体で導入するケースよりも、最大で16~17%ほどのコストバリューがありますので、制作システムの刷新にはうってつけと言えるバンドルプランになります。ご予約お申し込みお待ちしております!
◎ご予約のお問い合わせはこちら
Pro Tools | MTRX Studio
Pro Tools | MTRX Studio
価格:¥650,100(本体価格:¥591,000)
Avid製品ページ:Pro Tools | MTRX Studio
◎ご予約のお問い合わせはこちら
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
MTRX Studioは1Uというコンパクトなサイズからは想像できないほどの機能を盛り込んだ1台完結型のスーパーI/Oです!まずは、512x512用意されたDADmanルーティング。この柔軟なルーティングマトリクスを使えば、もうHDXシステムにモニターコントローラーを別途設ける必要はない!と言えるでしょう。もちろん、Dolby Atmosなどのマルチチャンネルフォーマットでのモニターコントロールも可能となっています。フロントパネルにはヘッドフォンアウトも2系統付いていますのでモニター機能については完璧なのではないでしょうか!?
Analog 入出力は合計18in/22 out。インプットについてもMic In /Inst Inが備わっているので、このch数で制作が事足りるのであれば、ほかに買い揃えておくものはなさそうですね!そして、MTRX Studioのさらに素敵なポイントはDigital I/Oがとても充実しているということです。まず、ADATが16in/16out搭載。ADAT 入力があるCUEシステムであるHear TechnologiesのHear Backなどと組み合わせればこの部分でCUEシステム構築も完了です。MTRX Studio 1台でスタジオ構築も夢ではなさそうですね。そして、なんと64in/64out Dante I/Oも標準搭載!制作サイドにも浸透してきたDanteですが、こちらも標準で備えられているとなれば将来的にシステムをブラッシュアップする場合でも柔軟なシステム拡張を期待できます。また、上位のMTRXではオプションとなっていたSPQスピーカープロセッシング機能が標準搭載されています!
と、、、もうこれはもう至れり尽くせりな状態です。ここまで盛り込んで、税込¥650,100となればコストパフォーマンスも抜群です!もう、、話だけでよだれが出ますね。。(汁)
◎Avid HP システム要件、主な仕様(MTRXとの比較)はこちらから
◎主な仕様
・マイク / インストゥルメント入力:2 x 1/4"
・アナログ・ライン I/O:16 x 16 (DB25)
・ADAT I/O:16 x 16
・Dante I/O:64 x 64
・DigiLink I/O:32チャンネルDigiLink Mini端子×2(合計64チャンネル)
・専用モニター出力:2 x 1/4"
・ヘッドフォン出力:2 x 1/4"
・Cross-pointデジタル・マトリックス:512 x 512
・モニタープロファイルによるサミング・マトリックス:
256 x 16 モニターグループ、フォールドダウン、グループフォーマット
・統合スピーカー・キャリブレーション
ビルトインSPQスピーカープロセッシングにより、16チャンネル 256フィルター、チャンネルごとディレイを最大150 msまで調整可能
・EUCON対応:対応
・システム同期:BNCコネクター経由のワードクロック及びループ・シンク;Danteシンク
・サンプルレート:44.1 kHz–192 kHz
・電源:単一電源
・筐体:1U 19インチラックユニット
HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS
HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,RACK(左)
価格:¥90,860(本体価格:¥82,600)
HDX THUNDERBOLT 3 CHASSIS,DESK(右)
価格:¥64,900(本体価格:¥59,000)
Avid製品ページ:Pro Tools | HDX Thunderbolt 3 Chassis
◎ご予約のお問い合わせはこちら
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
ついにAvid純正のThunderboltシャーシが登場です!逆に、なぜ今までなかったのかとも思ってしまうくらいですよね。デスクトップタイプとラックタイプの2タイプで、ラックタイプにはMac miniとHDXカードが一緒に収められるようになっています。こちらとMTRX Studioを組み合わせたら、なんと2Uでシステムが完結です。持ち運べるスタジオといっても過言ではないほどのコンパクトさ。MacBook ProやiMacなどの組み合わせの場合は、もう一方のデスクトップタイプをセレクト。HDXカードが一枚搭載可能なコンパクトなシャーシとなりますが、Avid純正シャーシということで相性等を気にする必要はなし!言ってみれば「HDX Thunderbolt」とも呼べるようなシステムが組み上がるイメージでしょうか。こうなると、HD Native TBからの乗り換え対象としても魅力的な構成になってきます!
◎主な仕様
・PCIe接続:Pro Tools | HDX 用の拡張スロット×1 PCIeカード(別売)
・Thunderbolt接続:Thunderbolt 3ポート×2 1つはコンピューター接続用、もう1つはデイジー用 最大5つまで追加可能なThunderbolt / USBデバイスへ連携
・USB接続:ラックマウント・シャーシーのフロントパネルにUSB 3.0ポート×1
・Mac miniエンクロージャー:Thunderbolt 3ポートを備えたオプションのMac miniを保護する内部エンクロージャー(ラックマウント・シャーシーのみ)
・処理能力:Thunderbolt インターフェース: 40 Gbit/s、PCIe インターフェース: 2,750 MB/s
・電力:96W
・動作温度:0º–35º C (32º–95º F)
・サイズ (高さ x 幅 x 奥行):
デスクトップ・シャーシー (脚付き): 238 x 57 x 368 mm (9.4 x 2.2 x 14.5 インチ)
ラックマウント・シャーシー(ラックイヤーおよびレール付き): 44 x 482 x 439 mm(1.7 x 19 x 17.3インチ)
システムバンドル
PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS RACK(左)
PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS DESK(右)
・すべて単体での購入総額:税込¥1,559,360
→バンドル価格:¥1,298,000(本体価格:¥1,180,000)【¥261,360 Value!!】
*HDXカード、MTRX Studio、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアのバンドルとなります。
*ラックマウント、デスクトップのどちらのシャーシを選択しても価格は同一です。
PRO TOOLS HDX TB 3 OMNI SYSTEM RACK(左)
PRO TOOLS HDX TB 3 OMNI SYSTEM DESKTOP(右)
・すべて単体での購入総額:税込¥1,233,760
→バンドル価格:¥1,040,600(本体価格:¥946,000)【¥193,160 Value!!】
*HDXカード、HD OMNI、シャーシ、Pro Tools|Ultimateソフトウェアのバンドルとなります。
*ラックマウント、デスクトップのどちらのシャーシを選択しても価格は同一です。
◎ご予約のお問い合わせはこちら
◎ROCK ON PRO清水チェック!!
システム新規導入の場合、こちらのバンドルはご検討必須です!私のオススメは『PRO TOOLS HDX TB 3 MTRX STUDIO SYS RACK』なのですが、こちら単体で買い揃えた場合との差額はなんと税込¥261,360にもなります。実用を考えた仕様のMac mini(3.2GHz 6コア、64GBメモリ、1TB SSD)が税込¥328,680ですので、バンドルの割引分だけでMac miniにかかる費用のかなりの部分をカバーできてしまいます。前述したようにMTRX Studioの仕様を考えれば、マイクプリもモニターコントローラも追加する必要はなし。しかも2Uというコンパクトさ。必要なシステムの規模にマッチするならば、もうこれ一択でしょ!と思わされる超強力バンドルです。また、バンドルにはHD OMNIとの組み合わせも用意されていますので、導入コストを抑えてHDXシステムを構築したいというケースにも選択肢があります、ご相談ください!
この新製品の登場により、さらにコンパクトで大規模なシステムを組むことができるようになります。最近ではMac miniやMacBook Proのスペックが上がり、それをメイン機とする方が多くなってきている印象です。今回のThunderboltシャーシの登場はそれを加速させるプロダクトとなるでしょう。さらにMTRX Studioと組み合わせれば、、んー。最高ですね!!マイク入力からスピーカー出力、さらにスピーカー調整までカバーできるMTRX Stuido はあらゆるシーンにフィットします。これを使ってどのようにシステムを組むかを思い浮かべるとワクワクしますね!みなさんと一緒に考えられるのが楽しみです!Rock oN渋谷店でお待ちしております!(笑)
Broadcast
2020/01/09
株式会社WOWOW様 / 現用の各3Dオーディオフォーマットに準拠した空間
2018年冬に完成したWOWOW様の試写室「オムニクロス」。当初よりDolby AtmosとAuro-3D®そして、DTS:Xの各フォーマットに完全対応した環境が構築されていたが、さらなる追加工事を行い22.2chサラウンド完全準拠のモニター環境を完成させた。当初からの構想にあった現在運用が行われている各3Dオーディオフォーマットに準拠したモニターシステムがついに完全な形として姿を現した。
最新のソリューションを携えた新たな空間
「新 4K8K 衛星放送」における4K放送開局に向け、同社辰巳放送センターのC館の建て替えが行われた。旧C館にあった試写室は、冒頭にも述べたように各種3D オーディオフォーマットへの対応、そして比較試聴が行える空間となり、4K完全対応の最新のソリューションを携えたまったく新しいものへと変革を遂げている。映画向けのフォーマットとして成長しているDolby AtmosとAuro-3D®の両方に対応した設備は、ハリウッドなどの映画制作向けダビングステージで見ることはできるが、ここではさらにDTS:Xそして22.2chの対応をしている設備へとリニューアルされている。
水平角度、仰角それぞれのスピーカ推奨位置に完全に準拠したモニター環境を備えたこの部屋は、世界でも非常に貴重な存在である。写真を見ていただければ分かる通り、天井のスピーカーに関しては移動させることが困難なため、それぞれのスピーカー推奨位置に合わせて固定されている。たとえば、Auro-3D® / 22.2chサラウンド用は、スイートスポットからの仰角30°、Dolby Atmos用は仰角45°に設置といった具合。水平方向に関してもしっかりと角度を測定し、理想的な位置へ設置が行われている。正三角形を理想とするステレオから、ITU-R BS.775-1準拠の5.1chサラウンド、それを拡張したDolby Atmos / Auro-3D®それぞれのスピーカー推奨位置にしっかりと準拠するように考えられたスピーカーの配置だ。最終的に設置されたスピーカは、サブウーファーも合わせるとなんと33本にもなる。水平位置には11本、天井に17本、ボトムにあたる床レベルに3本、サブウーファーは2本という配置となる。
そして、この部屋で制作作業も行えるようにAvid S6を中心とした音声のプロダクションシステムが導入されている。Dolby Atmos Renderer、Auro-3D® Authoring Tools、AURO-MATIC PRO、DTS:X Creater Suite、Flux Spat Revolutionをはじめとする現時点で最新のツールがインストールされているのもその特徴のひとつである。それらを駆使しての研究・制作の場として、また最高の環境での試写・視聴の場としても、様々な用途に対応できるように工夫が凝らされた。プロダクションレベルでの仕上がりの差異を確認できるというのは、作り手として制作ノウハウを獲得する上での重要なポイントだ。仕上がりの確認はもちろんではあるが、制作過程においてのワークフローも併せて学ぶことができる環境でもある。
ベストを見つける最高の比較環境
試写室「オムニクロス」・正面に設置されたスピーカー
それでは、なぜこのような環境を構築する必要があったのだろうか。現在メジャーなフォーマットであるDolby AtmosとAuro-3D®。それぞれに特徴があり、それぞれを相互に変換したらどのように聞こえるのか?コンテンツの種類によってベストな3Dオーディオフォーマットは?単純に比較をするといっても、できるだけイコールな環境で比較をしなければならない。それらを総合的に実現するのが、この試写室ということになる。ハリウッドのダビングステージはあくまでも映画向けの制作環境であり、ホーム・オーディオ向けの環境とはやはり差異がある。サラウンドが、ウォール・サラウンドなのか、ディスクリート・サラウンドなのかという根本的な違いも大きい。ホーム・オーディオ向けの環境として、フルディスクリートのスピーカーシステムで、ここまでの設備を備えた環境は、世界的に見ても貴重な存在である。
また、有料放送事業者にとってベストクオリティのエンターテインメント・メディアを作るということは非常に重要視されている。WOWOWでは「新鮮な驚きと感動を提供し続ける」ことを命題に掲げており、これを技術という側面から見れば「最新のソリューションに挑戦し、その中からベストを見つける」ということが必須になるわけだ。Audioの技術として何がベストなのか?ひとつのものを見るだけではなく、複数の視点からベストなものを探る、そのためには最高の環境で比較ができなければならない。さらには互換性の担保が重要で、Atmosのスピーカ推奨位置で作ったコンテンツが、Auro-3D®のスピーカ推奨位置で聴いたときに印象が大きく異なることは避けなければならない。同一の空間で比較を行える、さらには切り替えながら制作するということは、比較試聴してベストな方法を検討したり、どのフォーマットで聴いても制作意図が伝わる互換性を検討したりとするために重要なポイントである。つまり、この考えを実現するために、この試写室「オムニクロス」は非常に重要な設備となる。
試写室「オムニクロス」 左上方に設置されたスピーカー
その繊細な違いを、しっかりと確認するためにMaster ClockにはAntelope Audio Trinity、DAコンバーターにはAVID MTRX、SpeakerはMusik Electronic Gaithin(LCRはRL901K、それ以外はRL940、BotomとBCはRL906)と、高いクオリティーを持った製品がチョイスされている。192kHz、96kHzといったハイサンプリングレートにも対応し、各種3Dオーディオフォーマットを再生するためにMacProは12-Coreの最高スペックのモデルが導入された。Dolby Atmos Rendererや、Auro-3D® Encorder/Decorder、DTS:X Encorderなどを動作させても余裕をあるスペックとなっている。さらにインスタントに各種3Dオーディオフォーマットの変換を行うためにFlux Spat Revolutionも導入されている。フル・オブジェクトでのミキシングを実現するこのアプリケーション。Dolby Atmos 7.1.4chの出力をインスタントにAuro-3D® 13.1のスピーカー推奨位置で鳴らすということも実現可能である。もちろんその逆や、他の様々なオーディオフォーマットに対しての出力もできる。さらには、オーディオフォーマットの簡易的な変換ということだけではなく、このソフトウェアを使ってのミキシングを行うことで、各オーディオフォーマットでの視聴も行えるように設計されている。
今回のシステム構築にあたり、一番頭を悩ませたのが各オーディオフォーマットに対してのモニターコントローラーセクションの切り替えだ。この部分に関しては、AVID MTRXのモニターコントロール機能を活用してシステム構築を行っている。オープン当初に作成したモニターセクションは、ソース、スピーカーセット、FoldDown3個のボタンの組み合わせでそれらの切り替えを実現していた。今回の更新にあたっては、さらに操作をシンプルにできないか?というリクエストをいただき、Pro Toolsからの出力を整えるという前提に合わせて、いちから再設計を行った。やはり試写室という環境から、技術者が立ち会わずに作品を視聴するというケースもあるとのこと。この複雑なシステムをいかにシンプルにして営業系のスタッフが試写を行えるか?電源のON/OFFやシステムの自動的な切り替えはヒビノアークス様が担当し、AMXを活用してタブレットから用途に合わせたセッティングをGUIを使ったボタンより呼び出せるカスタマイズがなされた。その結果、できるだけ音声の切り替えも手数を減らしたシンプルな操作で間違いのないオペレーションが行えるようになっている。
導入された24FaderのAVID S6
株式会社WOWOW 技術ICT局技術企画部 シニアエキスパート 入交 英雄 氏
4K60Pを稼働させるプロダクトを
AVID ProTools / Media Composer / NEXIS などが納まる映写室のラック
4K対応の試写室ということで、プロジェクターをはじめとする各機器は4K60P対応の製品がセレクトされている。Videoの再生装置としては、AVID Media Composerが導入されPro ToolsのシステムとはVideo Satelliteで接続が行われている。4K60Pの映像出力のため、AVID DNxIQが設置されプロジェクターとはHDMIにより接続が行われている。4K60Pの広帯域なデータ転送速度を必要とするデータストレージにはAVID NEXIS PROが選ばれている。帯域を確保するために、Pro Tools、Media Composerともに10GbEで接続され、400MB/sの速度が担保されている。これにより、非圧縮以外のほとんどの4K60Pのファイルコーデックへの対応を可能としている。
すべてAVIDのシステムを選択することで、安定した運用を目指しているのはもちろんだが、AVID NEXISの持つ帯域保証の機能もこのようなハイエンドの環境を支える助けとなっている。この帯域保証とは、クライアントに対して設定した帯域を保証するという機能。一般的なサーバーであれば、負荷が大きくなった際にはイーサネットのルールに従いベストエフォートでの帯域となるのが普通であるが、AVID NEXISは専用のクライアント・アプリケーションと通信を行わせることでその広帯域を保証するソリューションとなっている。
このMedia ComposerのインストールされたPCはFlux Spat Revolutionを使った作業時には、Flux Spat Revolutionの専用PCとしても動作できるようにシステムアップが行われている。Pro Toolsの接続されたMTRXから出力された2系統のMADI信号をRME MADIFace XTが受け取り、Flux Spat Revolutionが処理をして、再度MADIを経由してMTRXへと信号が戻り、そのモニターコントロールセクションによりコントロールが行われる。スピーカー数も多く、処理負荷も高くなることが予測されるFlux Spat Revolutionは、別PCでの信号処理を前提とした運用が可能なシステムとなる。もうひとつ、こちらのPCへはMAGIX SEQUOIAもインストールされている。ドイツ生まれのクラシック制作・録音ツールとして評価を受けるこちらのソフトウェア、ハイサンプルレート、各種3Dオーディオフォーマットにも対応しておりこちらもこだわりのひとつと言えるだろう。
各3Dオーディオフォーマット対応の核心、モニターセクション設計
それでは、このシステムを設計する上で核心となる、モニターセクションの設計に関して少し解説を行いたい。文字だけではどうしても伝え切れないので、各図版を御覧いただきながら読み進めていただきたいところだ。まずは、Pro Toolsからの出力を整理するところから話を始めよう。これは今回の更新までに入交氏がトライしてきた様々な制作のノウハウの結晶とも言えるものである。各3Dオーディオフォーマットの共通部分を抽出し、統一されたアウトプットフォーマットとして並べる。言葉ではたったの一言であるが、実際に制作を行ってきたからこその、実に理論整然としたチャンネルの並びである。
入力と対になるのが33本のスピーカーへの出力。さきほどのPro ToolsからMTRXへInputされたシグナルは、各オーディオフォーマットに合わせてルーティングが組まれ、MTRX出力から物理スピーカーへと接続される。こちらを行うためには、AVID MTRXにプリセットされているスピーカーセットでは対応することができず、Custom Groupと呼ばれるユーザー任意のスピーカーセットを使ってそのアサインを行った。
こちらの表でRoleとなっている列がCustom Groupである。Custom GroupはAVID MTRXの内部バスとして捉えていただければ理解が早いのではないだろうか。今回のセットアップでは、物理スピーカーアウトプットとCustom Groupのバスを1対1の関係として、固定をすることで設定をシンプルにすることに成功した。アウトプットを固定するのか?インプットを固定するのか?ここはどちらが良いのか両方のセットアップを作成してみたのだが、このあとの話に出るFoldDownの活用を考えると、アウトプットを固定するという方法を取らなければ設計が行えないということが分かり、このような設計となっている。
MTRXのモニターセクションは、インプットソースを選択する際に物理入力とCustom GroupのRoleの組み合わせを設定することができる。これにより、Custom Groupへ流れ込むチャンネルを同時に切り替えるが可能となる。この機能を利用して入力された信号を任意の出力へとルーティングの変更を行っているわけだ。
一般的にはダウンミックスを視聴するために活用されるFoldDownだが、AVID MTRXのこの機能はアップミックスを行うことも可能だ。それをフルに活用し、スイートスポットを広げるためにデフューズ接続を多用したPreviewモードを構築している。特にDolby Atmos時にスクリーン上下のスピーカーを均等に鳴らすことで、スクリーンバックのような効果を出すことに成功している。それ以外にも、Auro-3D®のプレビューモードでは頭上のVOGチャンネルをDolby Atmos配置の上空4本で均等に鳴らすことで、頭上からのサウンドのフォローエリアを広げている。このような自由なシグナルマトリクスを構成できるということは、AVID MTRXのモニターセクションの持つ美点。ほかにプロセッサーを用意せずにここまでのことが行えるのはやはり驚異的と言えるだろう。
このように、スピーカーを増やすことでさらに多様なオーディオフォーマットの確認ができるようにするとともに、操作性に関してはさらにシンプルにするという一見して相反する目的が達成された。追加更新前の状況でも世界的に見て稀有な視聴環境を有していたこの試写室が、さらに機能を向上させて当初の構想を完全な形として完成を見ている。ここでの成果は、WOWOWのコンテンツに間違いなくフィードバックされていくことであろう。さらに、昨今ICTへの取り組みも積極的な同社。様々な形、コンテンツで我々に「新鮮な驚きと感動」を届けてくれることであろう。
(中左)株式会社WOWOW 技術ICT局技術企画部 シニアエキスパート 入交 英雄 氏 / (中右)株式会社WOWOW 技術ICT局制作技術部 エンジニア 栗原 里実 氏
(右端)ROCK ON PRO 岡田 詞朗 / (左端)ROCK ON PRO 前田 洋介
*ProceedMagazine2019-2020号より転載
Music
2019/12/06
Mac mini + Pro Tools / そうだ!Mac miniで行こう!
制作現場の業界標準として導入されているMac Pro。新Mac Proの登場も迫っていますが、もう一つ改めてその存在を取り上げたいのがMac miniです。旧Mac Pro(黒)が衝撃的なフォルムで登場したのは2013年のこと、すでに6年の時間が経過し、ブラッシュアップを重ねて新モデルに移行しようとしています。その一方でMac miniも着実な進化を遂げており、現行モデルでは旧Mac Pro(黒)のスペックを勝るとも劣らない構成が可能に。Pro ToolsほかアプリケーションのMac OSへの対応も考慮すると、安定した旧OSとの組み合わせでの稼働も可能となるMac miniという選択肢は一気に現実味を帯びてきます。安定した制作環境が求められる業務の現場に新たなセレクトを、Mac miniでのシステム構築を見ていきます。
◎チェックすべき4つのポイント
1:安定した旧OSでの対応も可能な制作環境
Pro Toolsのシステム要件とされているのは、macOS 10.12.6, 10.13.6, あるいは 10.14.6 のOSを搭載したIntel® Mac。Mac miniでPro Toolsとも緊密な安定したOS環境を整えることにより万全の制作体制を構築することも可能です。
2:Avid Pro Tools 動作推奨モデル
Avidの推奨動作環境として挙げられていることもMac miniでのシステムアップにとって安心材料です。Pro Toolsシステム要件ではサポートする拡張シャーシなど環境構築に必要な情報も記載していますので、詳細は下記よりご確認ください。
<参照>Avid Knowledge Base:Pro Tools 2018 / 2019 システム要件
3:旧MacProとも劣らない充実のスペック
多彩なオプション選択で、旧Mac Proに勝るとも劣らないほどのスペックを構築。特にCPU・メモリの世代交代はパフォーマンスに大きな影響をもたらしているほか、メモリのオプション設定も旧Mac Proで最大32GBであったのに対し、64GBまで増設可と大きな魅力に。充実のスペックで制作システムのコアとして機能します。
4:導入しやすいコストとサイズ、そして拡張デバイスでの可能性
最大スペックのオプション選択でも¥389,180税込と、導入コストの優位性は見逃せません。約20cm四方・厚さ3.6cmのスクエアな筐体は省スペース性にも優れ、TB3の広帯域に対応した拡張デバイスがシステムをスマートに、そして制作の可能性を広げます。
ベンチマークで見る、いまのMac miniのポジション
◎PassMark・ベンチマークスコア比較
Mac miniのCPUは第8世代Core Processer - Coffee Lakeです。業務導入での比較対象となる旧Mac Pro(黒)は第3世代Core Processer - Ivy Bridgeを採用しています。なんと世代で言えば5世代もの進化の過程があり、単純にクロックスピードだけで比較することはできなさそうです。そこで、ベンチマークテストの結果をまとめてみました。
まず、第3世代のCore i7との比較ですが、当時のフラッグシップとなるクアッドコアのCore i7-3770K(3.5-3.9GHz)のスコアは9487、対してMac miniでオプション選択できるは第8世代 6コア Core i7-8700(3.2-4.6GHz)は15156の数値。実に1.6倍ものスコアの開きがあり、同一クロックであれば約2倍のスペックを持つと考えても良いのではないでしょうか。また、旧Mac Pro(黒)のCPUとなるXeon E5-1650v2(3.5GHz)とも比較すると、第8世代を携えたMac miniのスコアが上回るという逆転現象に行き着きます。世代間でのスペック向上は非常に大きく見逃せない結果です。
メモリに関しても、旧Mac Pro(黒)はDDR3 1866MHz ECC、Mac miniはDDR4 2666MHzとメモリ自体の世代も異なってきます。DDR3とDDR4では理論値として同一クロックでのデータの転送速度は2倍に、さらに動作クロック自体も1.5倍となっていることを考えると、実際の制作作業におけるパフォーマンスは大きく変わってきそうです。
◎Mac miniのプライスレンジを確認
Mac miniのラインナップは主に2つ、クアッドコアと6コアのCPUとなります。そのうちPro Toolsの推奨モデルとしてAvidホームページに掲載されているMac miniは「Late 2018 Mac mini 8,1 6-Core i7 'Coffee Lake' 3.2 GHz」および、「Late 2018 Mac mini 8,1 6-Core i5 'Coffee Lake' 3.0 GHz」の2機種ですが、Pro Tools|UltimateではIntel® Core i7 プロセッサーを推奨していますので、6コア 3.2GHz Core i7のCPUを選択することになります。
ここにメモリの要件「16GB RAM (32GB以上を推奨)」を考慮すると、メモリ容量違いの上記3パターンが基準となって、ストレージ、ネットワークのオプションを選択する流れです。単純比較はできませんが、旧Mac Pro(黒)の6コアベースモデルが3.5GHz、16GBメモリ、256SSDの仕様で¥328,680税込であったことを考えると、Mac miniが3.2GHz 6コア、64GBメモリ、1TB SSDでまったくの同価格という事実は見逃せないポイントです。
<参照>Avid Knowledge Base:Pro Tools 2018 / 2019 システム要件
◎Mac mini + Pro Tools|Ultimate System
・PLAN A:旧MacProに勝るとも劣らないパワフルなフルスペックバージョンで安定の制作環境を。
Mac miniの持つポテンシャルをいかんなく発揮させるのが、このフルスペックバージョン。メモリは64GB、2TBのSSDを選択したうえにビデオ関連デバイスやサーバーストレージとのネットワークも考慮して10GbEのオプションもセレクト。可能な限りのすべてを詰め込んでもこの価格帯に収まります。拡張シャーシとしては3つのSonnet Technoplogy社製品をセレクト。eGFXはTB3対応を果たしながらも低コストで導入できる1 Slotのモデル。Sonnet/Echo Express III-DとラックマウントのIII-Rは3枚のシングル幅、フルサイズのPCIeカードをサポートし、すでに導入実績も多数でHDXカードを複数枚導入するには必須です。
・PLAN B:Pro Tools | Ultimateシステム要件をクリアした、コストパフォーマンスに優れた仕様。
もう一つの選択肢は、Mac miniのコストパフォーマンスを最大限に享受してPro Tools | Ultimateシステム要件をクリアした16GBメモリの仕様。もちろんシャーシを加えたHDXシステムもあれば、HD Native TBを選択してコスト的にPro Tools | Ultimateへの最短距離を取ることもできます。また、業務用途のサブシステムとしても魅力的な価格ゾーンにあり、マシンの将来的な転用も念頭に置けば有効的なセレクトと言えそうです。ちなみに、32GBへの増設は+¥44,000(税別)、64GBへは¥88,000(税別)となっており、実際の制作内容と照らし合わせて選択の落としどころを見つけたいところ。
・ADD ON:HDXシステムはもちろん、RAID構築から4Kを見据えた導入まで拡がる可能性。
Avid HDX/HD NativeでPro Tools | Ultimateシステムを導入することもさることながら、元々のMac miniの拡張性を活かしたRAIDの構築や、外付けのグラフィックアクセラレーターも視野に入ります。Thunderbolt3の一方をシャーシ経由でHDXに、もう一方をeGPU PROに、さらに10GbE経由でNEXISなどサーバーストレージになど、制作システムのコアとしての活用も見えてきます。
◎その実力は、いままさに最適な選択に!
コストやそのサイズ感だけではもうありません。Mac miniは長らくエントリーモデルとしての位置付けであったかもしれませんが、実は必要な機能だけを絞り込んで余計なものは排除した、業務的で実務を見据えたマシンというイメージに変容してきています。さらに最近のニュースでは、Mac OSに対応したDolby AtmosのHT-RMU(HomeTheateer-Rendering and Mastering Unit)もソフトウェアVer.3.2からMac miniでの構築が従来の半分のコストで可能となっており、その活用の幅も広がっています。また、拡張デバイスはさまざまな3rd Partyから提案されていて、その組み合わせも実に多彩。ブレーンにあたる部分をMac miniに請け負わせるシステム構築はスペックも見返すと理にかなっている内容といえそうです。Mac miniを用いた最適な選択で安定の制作環境を。ぜひともご準備ください!
NEWS
2019/12/02
Proceed Magazine 2019-2020 販売開始 ~特集:Tech Revolution!!
ProceedMagazine2019-20号がいよいよ発刊です!今回のテーマは「Tech Revolution」。Fomula1 日本グランプリの現場でどのようにAoIP/VoIPが使われているのか、またAIを駆使したiZotopeプロダクトの現在地を開発者にインタビューするなど、これまでの私たちの常識を覆し新しい概念へと入れ替えるような可能性を持ったプロダクトたちを特集します。そのほかにも導入の進む3D Audio対応のスタジオ導入事例や、音楽配信の今と未来、RockoNスタッフによる海外訪問記「SoundTrip」など、今回も充実の最新情報をお届けします!
◎Proceed Magazine最新号 販売開始!!
◎特集:Tech Revolution
"Tech Revolution"
この言葉は、現代を象徴する言葉だと感じてます。気付けば、この概念がもたらす様々な結果が私たちの日常生活を支え、未来へと動かし続ける力になっています。ユーザーが盲目的に疑いも無く使っていた従来の技術が、一瞬にして新しい概念へと入れ替わる。そんな瞬間を、何気ない日常の中で目にすることが増えました。
「この革命は私達の作品を幸せにするのか?」
これが最大のテーマです。その開発の現場を深く探索してみませんか? さらにあなたの好奇心を奮い立たせ、体現してみませんか? それはあなたの変化への不安や恐怖をあおるものでなく、その先には楽しい未来が待っている信じます。その未来は、人の感性をポジティブな方向に導いていくでしょう!
Proceed Magazine 2019-2020
全160ページ
定価:500円(本体価格463円)
発行:株式会社メディア・インテグレーション
◎SAMPLE
◎Contents
★People of Sound
Pharien
★Sound oN Tech Revolution
Fomula1 RIEDEL MediorNet and Artist / iZotope Alexey Lukin
Audinate Dante / Dolby Atmos / Blackmagic Design Fairlight /
ROLI LUMI
★Rock oN Sound Trip
Focusrite / DOEPFER / U-he / Focal / FATAR Studiologic
★ROCK ON PRO 導入事例
株式会社WOWOW / 株式会社角川大映スタジオ / 名古屋テレビ放送株式会社
★音楽配信の今と未来
Merlin Japan 野本晶 / Groovy groove / aione 山本 雅美
★ROCK ON PRO Technology
IBC2019 Report !!
株式会社イクシード 4KHDR カラーグレーディング
★Build Up Your Studio
パーソナル・スタジオ設計の音響学 その20
特別編「音響設計実践劇場」〜第二回 続 吹き抜けのある空間〜
★Power of Music
Sonible / 三船雅也 音楽レコーディング冒険記
★Product Inside
YAMAHA CP88/73
★BrandNew
AUSTRIAN AUDIO / Artiphon / Roland / Universal Audio
SONY / McDSP / Reason / TELEFUNKEN / Metric Halo
DJI / ASM HYDRASYNTH / Steinberg / Hooke Audio / KEMPER
★FUN FUN FUN
YAMAHA イノベーションロード / アメリカンミュージックの神髄
↓Proceed Magazineバックナンバーも販売中↓
Proceed Magazine 2019
Proceed Magazine 2018-2019
Proceed Magazine 2018 Spring
Proceed Magazine 2016-2017
Proceed Magazine 2016 Summer
Sales
2019/11/08
【延長!】期間限定20% OFF!Pro Tools | Ultimate Annual Subscription プロモーション、終了時期未定で延長が決定!!
2019.11.8追記:Avidより、本プロモーションが終了時期未定で延長される旨のアナウンスがございました。
Avidより、7/1〜8/31までの期間限定でPro Tools | Ultimate 年間サブスクリプションを20% OFFで手に入れられるプロモーションがアナウンスされました。1年間、新たにリリースされるすべてのアップデートと特典プラグインなどの権利を得ることが可能なサブスクリプションライセンスを導入する絶好の機会です。
プロモーション概要
対象製品:Pro Tools | Ultimate 1-Year Subscription, Paid Up Front
販売価格:¥127,440 → ¥103,950(本体価格:¥94,500)
期間:2019年7月1日〜8月31日→終了時期未定
対象製品はPro Tools | Ultimate 年間サブスクリション “新規ご加入分”のみとなります。
年間サブスクリプションの“更新”はプロモーション対象外です。
従いまして、プロモーション価格が適用となるのはサブスクリプションの最初の1年間のみとなります。
全世界のプロフェッショナルスタジオのスタンダード、“Ultimate”で得られる機能
Pro Toolsハードウェア及びコントロールサーフェスが使用可能となり、ワークフローの幅が広がります。
最大384ボイス/オーディオトラック数でプロフェッショナル同様の大きなセッションが可能となります。
Clipエフェクトやアドバンスオートメーション等のミキシング機能を使用することができます。
最大64のビデオトラックによりDolby AtmosやVR等の最先端のオーディオミキシングを可能としています。
関連情報
Pro Tools 2019.10 リリース!
Avid Pro Limiter – Netflix対応プリセットの入手方法
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2019/11/08
【情報更新】Pro Tools 2019.10 リリース!←解説動画に日本語字幕が付きました
本日(アメリカ時間2019/10/31)、Pro Tools の最新バージョンとなるPro Tools 2019.10 がリリースされました。Pro Tools アプリケーションの4K対応、NetflixをはじめとしたOTTデリバリーのワークを大幅に改善する機能など、ポストプロダクション・ユーザーには注目度の高い内容となっております。
主な新機能のほか、各種ナレッジベースへのリンクを下記にご案内致します。
※Pro Tools 2019.10はMacOS 10.15(Catalina)には未対応です。Avidから正式サポートのお知らせが出るまで、Mac OSのアップデートはお控えください。
※年間プランが有効期間中のお客様はすでにAvid Master Accoutの製品ダウンロードページから Pro Tools 2019.10 をダウンロードしてご使用いただくことが可能です。
年間プラン詳細については、本ページ最下部のバナーをクリックして ROCK ON PRO WEB サイトの記事をご参照ください。ご不明点等は下記Contactバナーよりお気軽にお問い合わせください。
Avid ビデオ・エンジンの強化
今回のアップグレードでは、Pro Tools 並びにPro Tools | Ultimate のビデオ・エンジンの強化が図られ4K/UHDビデオ並びにハイ・フレームレートに対応、映像に対するより精緻なオーディオ編集作業が可能となりました。また、解像度とフレームレートを、個別に設定できるようになったことにより、業界で使用される様々なビデオ・ファイル・タイプに適切に対応可能となります。これにより、既に高解像度対応となっているMedia Composerからのビデオ・ファイルのほとんどを、トランスコード等のステップを経ずに、そのまま読み込める事も大きな進歩です。加えて、H.264ビデオの再生パフォーマンスも大きく向上しています。
https://www.youtube.com/watch?v=HuyeNexVkwc
Pro Tools自体は4K/UHDビデオ並びにハイ・フレームレートに対応しましたが、これらのファイルをスムーズに再生するためのハードウェア要件はまだ公表されていません。安定した再生が必要なユーザー様は、今しばらく続報をお待ちください。
Dolby Atmos Production Suite向けCoreAudio対応強化(Pro Tools | Ultimateのみ)
このリリースでは、Pro Tools | Ultimate内でDolby Atmosミックスを完結させるプロセスを簡素化する為、Core Audio経由でのDolby Audio Bridge完全対応を実現しています。これにより、最大130チャンネル(これまでは最大32ch)のデータをPro Tools | UltimateからDolby Atmos Rendererへ送信することが可能となり、これまでのDolby Send / Returnプラグインを使用していた際と比較し、複雑なセッション構成やルーティング設定、さらには遅延補正の煩わしさから解放され、トラック管理が大幅に簡便化されます。つまり、Mastering SuiteやCinema Rendererを使う際と同様のセットアップでDolby Atmos内部ミックスがスムースに実行可能となるのです。
HDXユーザーにとっての朗報は、このアップグレードにより、HDXもDolby Audio Bridge対応となり、プレイバック・エンジンで選択するだけで、その環境下でのミックスが可能となります。
https://www.youtube.com/watch?v=YfwXQ3-sBbI
マルチ・ミックス WAV バウンス機能(Pro Tools | Ultimateのみ)
Pro Tools | Ultimate のみに加えられた、もう一つの新しい機能が、複数ステムを1つのWAVファイルにインターリーブ出力可能となったことです。これはオーディオ・ポスト・エンジニアにとって、今まで苦労していた納品時のファイル統合作業から解放され時間を大幅に節約することができる重要な新機能となるでしょう。
例えば、5.1チャンネルとステレオ・ミックスの2つを、インターリーブされた1つのファイルとして書き出し可能となるのです。これにより、異なったフォーマットの複数ミックスや複数言語でローカライズしたミックスを1つのファイルにまとめてデリバリーし、アセットとして管理するファイル数を大幅に削減することができるようになります。
また、この機能はNetflixを始めとするOTTベンダーへの納品を簡便化するだけでなく、別のPro Tools | Ultimateユーザーに、より確実にミックスを受け渡したい場合等にも有効です。
https://www.youtube.com/watch?v=p7cDFCzV_bk
Netflix Post Technology Alliance
ニューヨークで開催されたAES 2019で発表され、US時間の10月31日にリリースされたPro Tools | Ultimate 2019.10が、Netflix Post Technology Allianceへ参加することなりました。これにより、Pro Tools | Ultimateは、Netflixが要求する高いレベルの品質基準に確実に対応することが可能となります。
Netflix Post Technology Allianceは、Netflix向けコンテンツの制作過程全般に向けたソリューション基準を、ポスト・プロダクション各社に提示する為にデザインされました。
Netflix Post Technology Allianceに参加することで、AvidはNetflixの掲げる技術並びにワークフロー要件を継続的にサポートすることをコミットすることとなり、プロダクションやポスト・プロダクションは、現在そして将来に渡って使用可能な制作環境を安心して構築することが可能となります。
Netflixの技術/ワークフロー要件に対応する為、幾つかのキーとなる機能が追加/改良されています。上記新機能のうち「Dolby Atmos Production Suite向けCoreAudio対応強化」と「マルチ・ミックス WAV バウンス機能」、そして、Avid Pro Limiterプラグインへの特別なプリセットの追加が、そのキー・フィーチュアとなります。
Netflix向け新プリセットが含まれたPro Limiter最新バージョンの入手方法は>>こちらから!!
ナレッジベース
Pro Tools 2019.10 新機能紹介(Avidブログ日本語版)
Pro Tools | Ultimate 2019、Netflix Post Technology Allianceに参入!(Avidブログ日本語版)
今回のアップデートで修正されたバグ(Pro Tools Expert WEBサイト / 英語)
Pro Tools 2019.10 Read Me (既知のバグ / 英語)
下記は英語による情報ですが、順次日本語での情報も公開される予定です。
Pro Tools 2019.10 リリースノート (new)
Pro Tools 2019.10 リリース情報 (new)
Pro Tools 2019.10 以降でサポートされる ビデオ・レート、ラスター および コーデック (new)
Pro Tools ドキュメント(英語版)
Pro Tools システム要件
Pro Tools 2019.10 ショートカット.pdf
What's New in Pro Tools 2019.10.pdf
↓Pro Tools 年間プラン更新についての詳細はこちらをご覧ください(表記が最新でない部分がございますが、概要は現在も同様です)。↓
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2019/11/06
Inter BEE 2019 出展情報!特設イマーシブステージで怒涛の23セミナー!!過去最大級の体験型展示!!今年も幕張でみなさまをお待ちしております!
歴史と実績に裏付けされた日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、最新のイノベーションが一堂に会し、ビジネストレードおよび情報交流の場として活用されているInter BEE。ROCK ON PRO は今年もこのInter BEEに参加致します。Inter BEE 2019にお越しの際は、ぜひROCK ON PROをお訪ねください。みなさまと会場でお会いできることを楽しみにしております。
Hall2 2211 Media Integration ブース
過去最大級の体験型展示+23本の豪華セミナーで最新ワーク / ソリューションを体験
創・活・編・響・伝!5大テーマに基づいた体験型ソリューション展示により、過去最大級のMI Exprienceをお約束するInterBEE 2019。総勢20社オーバーに及ぶブランド展示に加え、RockoNPartnerブースではiZotope、Avid、Antelopeといった業界をリードするパートナーブランドブースも展開いたします!
さらに、18.2ch三層スピーカーシステム+Spat Revolutionによりイマーシブ再生に完全対応した特設ステージでは、3日間でのべ23本に及ぶ豪華ゲストセミナーイベントがあなたの感性を連日刺激!!
来場特典をご用意してみなさまのお越しをお待ちしております!
>>展示・セミナーの詳細はこちらよりご覧ください
セミナー・タイムテーブル
過去最大規模で連日行われるセミナーは、ご予約なしでもご覧いただけます。しかし!イマーシブ環境を100%体験するためにはスピーカーアレイの内側で聴くことが必須!そこで、今回のInterBEE 2019セミナーでは事前にお席のリザーブを承ります!!
お席のご予約をご希望の方は、下記「セミナーを予約する」ボタンよりご予約専用フォームに必要事項をご記入の上、フォーム最下部「送信」ボタンをクリックしてください!
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2019/10/11
Avid最新コンソール Pro Tools | S4 がRock oN店頭に登場!!
AvidコンソールソリューションのフラッグシップであるPro Tools | S6の機能を、よりコンパクトかつ低予算で実現するミドルサイズサーフェスであるPro Tools | S4。Avidからの最新機種となるこのS4がRock oN店頭リファレンスルーム(ROCK ON PRO ショウルーム)に登場。
ギャラリー
今回導入されたS4は、16フェーダー仕様にパンナーとノブモジュールをオプションで追加した4セクション構成。気になる仕様やフェーダータッチなどを、実機にてチェックしていただくことが可能です。
S6と比べると若干コンパクトになっているのがお分かりいただけますでしょうか。
S4のモジュールはフェーダー+ノブが一体となっており、モジュールの奥が立ち上がっています。
マスターモジュール、オートメーションモジュール、ディスプレイモジュールはS6と同一です。
パンナーモジュールは筐体の外へ出しての運用も可能です。
特徴
Pro Tools | S6のワークフローとDAWコントロール機能を、汎用的でコンパクトな規模で実現
Pro Toolsだけでなく、EUCON対応の3rdパーティー製DAWとの深い統合
Pro Tools | Ultimateと使用することにより、Dolby Atmosミキシングをかつてないほど効率的に
新開発となる統合型のチャンネルストリップ・モジュールとアッセンブル済の専用フレームによる、合理的な構成とセットアップを実現
ハイエンド機であるS6 M40のディスプレイモジュールに対応し、かつてないビジュアルフィードバックを提供
ジョイスティック/ポスト/アテンションノブ・モジュールを追加することで、どんなワークにも対応できるカスタマイズが可能
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2019/09/13
これは必見!! Rock oN渋谷店頭にFairlight Console 登場!!
カラーコレクション用アプリケーションとして長い歴史を持つDavinci Resoleve。その後さまざまな機能を追加し、バージョン15の時点で待望のオーディオ編集機能であるFairlight 機能が追加されました。そのパワフルな機能を120%引き出すことを可能とするBlackmagic Fairlight Console が Rock oN渋谷店頭に登場!いまや伝説的DAWとも言えるFairlightのコンセプトを受け継ぐ、オーディオポストプロダクションに最適化されたそのワークフローをぜひ体験してください!!
Davinci Resolve と Fairlight 機能
もともとはカラーコレクションのためのアプリケーションであったDavinci Resolveですが、その後、多くの機能を追加することで映像に関わるワークをひとつのアプリケーションに統合してきました。そして、前バージョンとなるDavinci Resolve 15でついにオーディオ編集機能が追加。この機能は伝説的なDAWであるFairlightの技術を継承したものであることから、Davinci Resolve Fairlight 機能と名付けられました。
Fairlight 機能の統合により、Davinci Resolveはリニア編集(Cut)、ノンリニア編集(Edit)、合成/VFX(Fusion)、カラーコレクション(Color)、オーディオ編集(Fairlight)という、映像制作のポストプロダクションに関わるあらゆる業務をひとつのアプリケーションで完結させるということを実現しています。
◎コラボレーション機能
Davinci Resolveの持つ強みを最大化するのが、有償版のDavinci Resolve Studioで使用することができるコラボレーション機能です。シェアストレージに保管されたひとつのプロジェクトをに複数のクライアントから同時にアクセスすることができる機能で、MAの立場から見れば、エディターが他のシーンを編集している間に、編集を終えたシーンのミキシングを開始することができるということになります。
Davinci Resolve Fairlight 機能の利点
◎ストレスフリーなビデオ再生
Davinci Resolve でMAワークが行えるということは、端的に言えば映像編集ソフトでオーディオ編集をすることが可能になったということです。このことがもたらす大きな利点として、編集が1本化したタイムラインの映像をそのまま再生できることが挙げられます。つまり、ほかの多くのDAWを使用する場合と異なり、ビデオコーデックの問題を気にする必要がないということです。トランスコードのために、作業の開始が遅れたりクライアントを待たせるといったストレスから(その可能性に対する不安も含めて)解放されるということは、クリエイティブな業務を遂行する上で非常に大きな利点と言えるでしょう。
◎ポストプロダクションに最適な機能を多数搭載
ソフトウェアの基本的な設計思想をFairlight から完全に受け継いでいるDavinci Resolve Fairlight ページは、オーディオポストに求められる多くの機能をあらかじめ備えています。波形編集機能はもちろん、ADR、純正/VST/AUの各種プラグインへの対応だけなく、iZotope RXとの統合、内部に備えたラウドネスメーター、クリップゲイン/クリップエフェクト、サウンドデザイン向けの豊富な機能など、放送/シネマを問わず現代のMA業務に必要とされる多くの機能を網羅しています。
◎イマーシブオーディオに完全対応
最新となるDavinci Resolve 16 では、Fairlight ページがイマーシブオーディオに完全対応しました。それも、Dolby Atmos、Auro 3D、MPEG-H、22.2chのすべてに対応するという徹底ぶり。Dolby社未公認ではあるものの、Dolby Atmos Mastering Suite、Dolby RMU の動作も確認されています。3Dパンナーも内部に備え、来るべきオーディオポストプロダクションへの準備も完全に整っていると言えるでしょう。
Blackmagic Fairlight Console
そして、Rock oN 渋谷店頭に登場したFairlight Consoleは、Davinci Resolveに備わったオーディオ編集機能を120%活用することを可能にする専用ハードウェアです。Davinci Resolve Fairlightのほとんどの機能にマウスレスでアクセスすることが可能。コンソールの心臓部であり単体で導入することもできるFairlight Console Editorの各ボタンにはショートカットがアサインされ、波形編集のスピードを格段にアップしてくれます。
コンフィギュレーションはセンターセクション+12フェーダーとなる2ベイ構成から、さらに12フェーダー追加の3ベイ、48フェーダー構成の5ベイの3種類から選択が可能。今回 Rock oN で展示を開始するのは2ベイ構成のものとなります。
ポストプロダクション・ワークフローを大きく変革する可能性を秘めたDavinci Resolve、そのオーディオ部分を担うFairlight 機能のパワフルなワークフローを、ぜひ体験してください!!
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2019/07/19
Avidが新コントロールサーフェス S1 と S4 を発表!
日本時間7/19(金)未明、AVIDより待望の新製品が発表されました。AVIDのコントロールサーフェスのカタログに、Artist MixのリプレイスとなるコンパクトコントローラーであるS1と、S6の機能をよりコンパクトかつ低予算で実現するミドルサイズサーフェスのS4が加わります。
ハイエンドコンソールによって培われたテクノロジーを、より多くのユーザーが自身の制作環境に適した規模で導入することを可能とする今回のリリース。S6を頂点として、S1、S3、S4 と、同じ操作性/ビジュアルフィードバックを保つことができるコントロール・サーフェス・ラインナップが揃うことで、スタジオの規模やコンテンツ制作内容に応じた使い分けが可能となります。
Avid S1 〜あらゆる場所でビッグなミックスを〜
Avidハイエンドコンソールの比類なきスピード、豊富なビジュアルフィードバック、ソフトウェアとの統合力を小さな筐体に備え、どんな場所、どんな予算にも容易にフィットします。Avid S1は、お気に入りのオーディオ/ビデオソフトウェアとの深い統合と手軽なコントロールをもたらします。無償のPro Tools | Control appとともに使用すれば、人間工学に基づいた大きな効率、タッチ操作によるワークフロー、S6のようなメータリングとプロセッシングのビューが手に入ります。大規模なセッションでのナビゲート、より直観的なミックス、よりよいサウンドミックスへの素早い到達が可能となります。
特徴
モーターフェーダー、タッチノブ、タッチスクリーン、ソフトキーにより、複雑なワークをワンアクションで実現
EUCONプロトコルにより、Avidだけでなく3rdパーティーのオーディオ/ビデオアプリケーションとも深く統合
小さな機体に、ハイエンドコンソールが持つ統合的なビジュアルフィードバックを実現
複数のS1、Pro Tools | Dockと接続し、より大きな規模のミキシングにも対応
Avid製品ページ
https://www.avid.com/products/avid-s1
Avid S1
日本円価格:近日公開予定
発売開始時期:2019年末予定
Avid S4 〜小規模スタジオにワールドクラスのコンソールを〜
Avid S4 基本仕様
Avid S4 拡張仕様
予算に厳しいプロフェッショナルとより小規模なポストプロダクション/音楽スタジオのために、業界標準のPro Tools | S6のミキシングパワーをよりコンパクトなコントロールサーフェスで実現します。インテリジェントなDAWコントロールを提供するより合理的でセミモジュール式のサーフェスに、アワードを受賞したS6と同じタッチワークフローを備えたAvid S4が、ミキシングの効率を加速します。音楽制作、サウンドデザイン、イマージブオーディオのミキシング、オーディオプロダクションの授業など、S4はどんなワークにも完璧にフィットします。
特徴
Pro Tools | S6のワークフローとDAWコントロール機能を、汎用的でコンパクトな規模で実現
Pro Toolsだけでなく、EUCON対応の3rdパーティー製DAWとの深い統合
Pro Tools | Ultimateと使用することにより、Dolby Atmosミキシングをかつてないほど効率的に
新開発となる統合型のチャンネルストリップ・モジュールとアッセンブル済の専用フレームによる、合理的な構成とセットアップを実現
ハイエンド機であるS6 M40のディスプレイモジュールに対応し、かつてないビジュアルフィードバックを提供
ジョイスティック/ポスト/アテンションノブ・モジュールを追加することで、どんなワークにも対応できるカスタマイズが可能
Avid製品ページ
https://www.avid.com/products/avid-s4
Avid S4
日本円価格:近日公開予定
発売開始時期:2019年秋予定
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2019/06/25
Avid / DSpatialイマーシブオーティオ・プロダクション・セミナー @ Avid Space Tokyo
様々な形で急速な広がりを見せるイマーシブサウンド。MA/ポストプロダクションの現場でも、この市場の動きに対応するための新たな試みが急務となっています。来たる6/28(金)にAvid Space Tokyoにおいて、Avid主催によるイマーシブサウンドに関するセミナーが開催されます。詳細は下記をご参照いただき、Avidブログよりぜひご参加をお申し込みください。
以下、Avidブログより転載
イマーシブ・オーディオ・ニーズの拡大に伴い、ポスト・プロダクションでも、市場ニーズに対応する為の様々な新しい試みが必要になってきています。
本セミナーでは、Dolby Atmosプロダクション向け機能を搭載したPro Tools | Ultimate 2019.5の紹介を中心に、MTRX拡張オプションや、それを使ったAvid最新イマーシブ・オーディオ・ミキシング・ワークフローを紹介します。
また、今回は特別ゲストとしてスペインのDSpatial社からCEO ラファエル・デュヨス氏を迎え、22.2ch、Dolby Atmos、Auro-3Dといった標準的なイマーシブ・オーディオ・フォーマットへの対応のみならず、プラネタリウムやアミューズメント施設で必要となる最大48スピーカーまでのカスタマイズされたマルチ出力環境での制作にも対応可能なAAXプラグイン「DSpatial Reality」を使ったイマーシブ・オーディオ・プロダクション環境とその具体的な活用方法についてセミナー致します。
開催概要
日時:2019年6月28日(金) 14:30~17:00 (受付開始14:00)
場所:Avid Space Tokyo
東京都港区赤坂2-11-7 ATT新館 4F アビッドテクロジー(株)内
参加費:無料
定員:50名
お申し込みはこちらから>>
第一部:Pro Tools Ultimate with Dolby ATMOS プロダクション・セミナー
講師
ダニエル・ラヴェル (アビッドテクノロジー株式会社 APAC オーディオ・プリセールス・マネージャー)
Auckland Audio Head Engineer and Technical Managerを経て2008年よりフリーランス活動を開始。その後、Fairlight Japanに入社、2012年よりAvid Technology。フリーランスのエンジニア/サウンドデザイナーとしても活動中。
第二部:DSpatial イマーシブ・オーディオ・プロダクション・セミナー
DSpatial(ディー・スペーシャル)会社概要
DSpatial社はバルセロナを拠点に、現実感の高い音声制作のツールに取り組んでいます。フラッグシップ製品「Reality」の中心部は独自技術の物理モデリング・エンジンであり、作り出される2D・3D音響空間は、音源の位置や動作、空間のサイズや形状、壁の位置や素材などの物理パラメータによって調整されます。同社製品は映画、テレビ、音楽、イベント、テーマパーク、バイノーラル音声や360度VRコンテンツなど、広範囲に渡って利用されており、いずれの分野においても高いレベルのイマーシブ・オーディオを実現します。
講師
ラファエル・デュヨス(DSpatial CEO)
DSpatial社創設メンバーでCEO。80年代はバルセロナのSONY PROCOMでオーディオ・エンジニアを務め、アナログからデジタルへの移行を推進。ハード/ソフトウェア設計も行い、97年には24ch・3D音声システムの特許を申請。作曲家及びプロデューサーとしては、数百もの映画・テレビCMの音楽を担当。8度のロンドン・シンフォニー・オーケストラとの収録のうえ、91年には同楽団とコーラスによる、ロンドンとバルセロナでの初の2地点同録を成功。10年もの技術開発を踏まえた、自身の現在進行事業がDSpatialです。
※セミナー内容は、事情により変更となる場合もございます。
お申し込みはこちらから>>
Event
2019/06/20
第4回関西放送機器展に出展します
関西の放送・映像・通信・コンテンツ制作関連に携わる方々を対象とした、プロフェッショナル・業務用機器・関連サービスなどの総合展示会である関西放送機器展(KBEE)に出展いたします。今年もメイン会場にブースを構え、オーディオポストプロダクションに関わる最新ソリューションを展示します。ご質問・ご相談だけでもお気軽にお越しください、今年も関西のみなさまにお会いできることを楽しみにしております!
第4回 関西放送機器展(KBEE) 出展概要
公式WEBサイト:http://www.tv-osaka.co.jp/kbe/
期間:2019年7月10日(水)10:00~18:00 および 11日(木)10:00~17:00
場所:大阪南港 ATCホール(大阪市住之江区南港北2-1-10)
入場料:無料
☆ROCK ON PROブース番号:A79
展示概要:昨年末にバージョンアップを果たし、待望の簡易編集機能を実装したAudio Postにおけるビデオ再生ソリューションの新定番"Video Slave 4 Pro"を、Dolby Atmos制作システムとともにPro Toolsシステムベースで展開。常駐するROCK ON PROスタッフが、Immersive Sound、AoIP(Dante)、システム構築のご相談なども随時受け付けております。
主な展示機器:AVID Pro Tools | Ultimate、AVID Pro Tools | MTRX、AVID Pro Tools S6 M10、Non-Lethal-Applications Video Slave 4 Pro、ほか
ROCK ON PRO 参加スタッフ
森本・廣井・中川・洋介・桜井
会場案内
Event
2019/05/28
ROCK ON PRO Presents ~ AVID CREATIVE SUMMIT 2019 開催情報 & 申込開始
サウンド制作のためのリアルノウハウイベント
これまでもAvidを中心としたリアルな制作環境の「いま」、そしてクリエイターの「未来」を示すことで好評をいただいているAVID CREATIVE SUMMITが、今年も開催されます。それぞれ 「Music」、「Post」 と題した二日間にわたる本イベントでは、Pro Toolsを中心としたAvidの最新システムに加え、制作に不可欠なプラグイン各社からの新製品情報やワークフロー提案、活躍中のアーティストによるセミナー、MA現場で増加の一途をたどる映像再生に関するソリューションの提示、そして、それ自体がまったく新しいコンセプトを持ったArtware hubの紹介など、単なるハウツーに留まらないリアルな情報を提供します。
セミナーご参加者様特典
ROCK ON PRO オリジナル!ワイヤレス充電器をプレゼント!!
ACSU 2019にご来場のみなさまに、スマートフォンの充電に便利なROCK ON PROオリジナルデザインのワイヤレス充電器をプレゼント!
◎タイムスケジュールのご案内
Music Seminar 1 - タックシステム株式会社(iZotope)
13:30〜14:10
iZotopeプラグインを利用した最短距離でファイナルミックスに到達するワークフロー
ミキシング、マスタリングというのはクリエイティブなプロセスですが、もしマルチトラックのキャラクターや音量がバラバラであればそこに至るまでに少なからず面倒な時間が存在します。iZotopeのプラグインはそういった人間がやらなくていい部分を肩代わりし、より人間がクリエイティブな部分に集中するための手助けをします。
本セミナーではNeutron、OzoneなどiZotopeのプラグインを使用し楽曲のミキシング~マスタリングの一連の流れを実践する中で、これらがいかにエンジニア、ミュージシャンを補助してくれるかをご紹介します。
講師:青木 征洋 氏
(株式会社ViViX代表取締役/東京大学工学部卒/プロデューサー/作編曲家/ギタリスト)
2008年に株式会社カプコンに入社し、「戦国BASARA」シリーズや「ロックマンXover」の音楽制作を担当。2014年に同社を退社した後は「ストリートファイターV」の作曲を担当する等ゲームコンポーザーとしてグローバルに存在をアピール。WWise-201技能検定に合格し、インタラクティブミュージック制作にも精通。2015年アーケード音楽ゲーム「CHUNITHM」への楽曲での参加を皮切りに「GITADORA」「太鼓の達人」等にも楽曲を提供し、音楽ゲームの世界においてもテクニカルギタリストとしての立ち位置を確立する。また、TVアニメ「メイドインアビス」のOP主題歌の作曲を一部担当する等ゲーム以外のフィールドでの活動も広がりをみせる。
プロデューサーとして株式会社ViViXの前身となったギタリスト専門レーベルViViXを2004年に設立。2005年にギターインストの流布を目的とした「G5 Project」を開始。4thアルバム「G5 2013」ではオリコンCDアルバムデイリーチャート8位にランクイン。また、世界中の若手ギターヒーローを集結させたプロジェクト「G.O.D.」のプロデューサーも務める。
Music Seminar 2 - Native Instruments Japan 株式会社
14:30〜15:10
BEHIND THE SCENES OF ROCKMAN X - 直感的なゲームオーディオデザイン
ロックマンX アニバーサリー コレクション 1+2」のサウンド制作の秘訣に迫る!バイオハザード、モンスターハンターシリーズをはじめとした、世界中で愛されている数多くのゲームタイトルのサウンドを手がける、株式会社カプコンのサウンドディレクター 辻野 泰之(つじの・やすゆき)氏をお迎えし、限られた制作期間で制作スピードと質の両立を実現する為に、Native Instrumentsのパフォーマンス&トラック制作システム「MASCHINE」や音源&エフェクトバンドル「KOMPLETE」とProToolsを組み合わせた、直感的なサウンド制作手法を披露して頂きます。
講師:辻野 泰之 氏
(株式会社カプコン サウンドディレクター)
2003年 株式会社カプコン入社。カプコンサウンドデザイナーとして数々の自社ゲームタイトルに関わり現在はオーディオディレクターを兼務し日々奮闘中。温故知新。「移植」のタイトルに新しいコンテンツを入れ込み「昔遊びまくったあのタイトルに自ら手を入れ」世に送り出すことに現在喜びを感じ、誇りに思っている。好きなロックマンは「エックス」。
サウンド制作に関わったゲームタイトルは Rockman X / Devil May Cryシリーズ / BIOHAZARDシリーズ / Monster Hunter シリーズ / Lost planet シリーズ / Street Figherシリーズ など。
カプコンサウンドチーム公式WEB 「CAP'STONE」
http://www.capcom.co.jp/sound/
Music Seminar 3 - クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
15:30〜16:10
最強ドラム音源『SUPERIOR DRUMMER 3』と『SDX』で紐解く、最先端の音楽制作
ドラムはバンド音楽の心臓部でありサンプリングが長く行われてきた楽器でもありますが、求められる音やプレイスタイルはジャンルによって千差万別です。TOONTRACKは世界中のプロデューサーと協力し特定のジャンル/スタジオに特化した拡張ライブラリをリリースすることでこの問題と向き合ってきました。
本セミナーでは、現在のTOONTRACKの拡張ライブラリSDXがどのような進化を遂げたのか、またその進化を加速させたSUPERIOR
DRUMMER 3の高機能なエンジン部分をご紹介します。
講師:青木 征洋 氏
(株式会社ViViX代表取締役/東京大学工学部卒/プロデューサー/作編曲家/ギタリスト)
2008年に株式会社カプコンに入社し、「戦国BASARA」シリーズや「ロックマンXover」の音楽制作を担当。2014年に同社を退社した後は「ストリートファイターV」の作曲を担当する等ゲームコンポーザーとしてグローバルに存在をアピール。WWise-201技能検定に合格し、インタラクティブミュージック制作にも精通。2015年アーケード音楽ゲーム「CHUNITHM」への楽曲での参加を皮切りに「GITADORA」「太鼓の達人」等にも楽曲を提供し、音楽ゲームの世界においてもテクニカルギタリストとしての立ち位置を確立する。また、TVアニメ「メイドインアビス」のOP主題歌の作曲を一部担当する等ゲーム以外のフィールドでの活動も広がりをみせる。
プロデューサーとして株式会社ViViXの前身となったギタリスト専門レーベルViViXを2004年に設立。2005年にギターインストの流布を目的とした「G5 Project」を開始。4thアルバム「G5 2013」ではオリコンCDアルバムデイリーチャート8位にランクイン。また、世界中の若手ギターヒーローを集結させたプロジェクト「G.O.D.」のプロデューサーも務める。
Music Seminar 4 - アビッドテクノロジー株式会社 / 株式会社 メディア・インテグレーション ROCK ON PRO 事業部
16:30〜17:30
16:30〜16:50
Pro Tools 2019.5 for Music
NAB2019で発表されたPro Tools 2019の新機能を中心に、新たに加わった音楽制作向け機能やワークフローを紹介します。
講師:ダニエル ラヴェル 氏
(アビッドテクノロジー株式会社 APAC オーディオ・プリセールス・マネージャー)
1979年6月16日 ニュージーランド、オークランド生まれ。Music and Audio Institute of New Zealand、Music Production and Audio Technology課程をMerit Passにて卒業。Auckland Audio Head Engineer and Technical Managerを経て2008年よりフリーランス活動を開始。その後、Fairlight Japanに入社、2012年よりAvid Technology。フリーランスのエンジニア/サウンドデザイナーとしても活動中。
16:50〜17:30
イマーシブサウンド表現力がもつ表現の可能性
〜アーティスト目線からのイマーシブサウンドの持つ魅力〜
Awesome City Clubのリリースされた音源をイマーシブ空間に展開。自信のサウンドが、どのように空間内で表現を変えるのか、その表現と可能性をお伝えする。Stereo空間から開放された3D空間に解き放たれたサウンドが、どのように変化をするのか、どのような表現を引き出すのか、様々な可能性を持つイマーシブ空間での表現というものを共有します。
photo by tetsuya yamakawa
講師:モリシー 氏
(Awesome City Club)
男女混成5人組、Awesome City Clubのメンバーとして2015年にメジャーデビュー。ブラックミュージックを基調としながらもそれだけでは収まらないポップさと多幸感を兼ね備えた音楽性で多くのファンを魅了。デビューアルバムがiTunesロックチャートで1位を獲得するなど話題を呼び、国内外の大型ロックフェスにも多数出演している。
活動範囲は音楽シーンだけに留まらず各メディアとのタイアップや、様々なファッションメディアに多数出演し業界内外からも注目が集まっている。
また個人としても幅広いジャンルのアーティストへの楽曲提供や、レコーディング/Liveなどのサポートも勢力的に行っている。
Awesome City Club
2013年春、それぞれ別のバンドで活動していたatagi、モリシー、マツザカタクミ、ユキエにより結成。2014年4月、サポートメンバーだったPORINが正式加入して現在のメンバーとなる。メンバーそれぞれの多種多様な音楽的ルーツをMIXした、男女ツインヴォーカルの男女混成5人組。
2015年、ビクターエンタテインメント内に設立された新レーベル「CONNECTONE(コネクトーン)」より、第一弾新人として デビュー。2015年4月8日にファーストアルバム「Awesome City Tracks」をリリースし、iTunesロックチャートで1位を獲得する など話題を呼んだ。デビューから“Awesome City Tracks”シリーズとしてコンスタントに2年間で4枚のアルバムをリリース、 2017年にはベストアルバムを発表。2018年3月にバンドの新章幕開けとなるEP「TORSO」をリリース、その後立て続けに 配信シングル3作を発表し、いよいよ満を持して12月19日に1stフルアルバム「Catch The One」をリリースする!
様々なジャンルでクリエイターやファッションブランド等とのコラボレーションも積極的に行い、PORINは自身がブランドディレクターを務める「yaden」を立ち上げる等、バンド・個人共にカルチャーとしても注目を集める存在となっており、2020年にはACC主催のカルチャーフェスの開催を目標に掲げている。
http://www.awesomecityclub.com/
Music Seminar 5
17:50〜18:30
最新技術により実現!イマーシブサウンドの持つ魅力
〜Artware hubの持つ36.8chサラウンドのポテンシャルを体感する〜
会場となるArtware hubの36.8chイマーシブサラウンドシステムの実力を体験、コンセプトからシステムに至るまで、このシステムの魅力を知り尽くした伊藤圭一氏によるスペシャルセッションです。この特別な環境を実現するために採用されたAvidソリューションやテクニカル面はもちろん、36.8chで何ができるのか?皆さまにその魅力をお伝えします。
講師:伊藤 圭一 氏
(サウンド・プロデューサー&レコーディング・エンジニア)
変幻自在なサウンド作りゆえ『音の魔術師』の異名を持つ、日本では稀なエンジニア出身のプロデューサー。音響心理学や音響工学をベースに、論理的なアプローチから生み出されるアーティスティックなサウンドは、独創的で唯一無二な世界観を作り出す。「Number OneではなくOnly One」の発想の元、音と音楽を追求する理想郷を求め、20代半ばで南青山に Kim Studio と(株)ケイ・アイ・エムを設立し、プロジェクト・スタジオの先駆けとなる。内外の音響楽器メーカーの技術顧問を歴任し、MIDI規格、シーケンサー、DAWなどの礎を築くと共に、数々のオリジナル機材や名機を開発するなど、今日の音楽のスタイルを構築した功績は大きい。
「アーティストをスターに例えるなら、私はその星を輝かせるための夜空になります」との言葉通り、自分自身はほとんどその存在を表さないプロデュース・スタイルで、映画、テレビ、アニメ、ゲーム、イベント、スポーツ、CM、企業イメージなどあらゆるジャンルで、個性付けにより印象的で長く残る作品を数多く世に送り出し、サウンド・プロデュースした映画の海外音楽賞受賞、TV番組の視聴率で歴代No.1獲得、フィギュア・スケーターの金メダル獲得なども実現している。
一方で、専門誌などへの執筆やセミナー依頼も多数。 “Japan Expo”(仏)、“Hyper Japan”(英)、日本初 “東京コミコン” 統括プロデュースなど、音楽分野にとどまらずワールドワイドに活躍。
株式会社ケイ・アイ・エム:代表取締役
Kim Studio:チーフエンジニア
公益財団法人かけはし芸術文化振興財団:理事
洗足学園音楽大学/大学院:教授
書籍( 2019年4月19日 発売)
『歌は録音でキマる! 音の魔術師が明かすボーカル・レコーディングの秘密』
公式ホームページ
www.k-i-m.co.jp,
www.k-i-m.co.jp/itohkeiichi.html
Post Seminar 1
13:30〜14:10
Artware hubが実現する、映像とイマーシブサウンドの融合
〜映像表現を新たな次元へとプッシュする共有型環境の実力〜
Artware hubの36.8chシステムが実現した新たなイマーシブ体験、そこで何が表現できるのか?映像との共有をすることの意味とは?さまざまなサラウンドフォーマットを再現するFlux Spat Revolutionがもたらすマルチフォーマット環境や、このシステムを支えるAvidソリューションなど、どのようにしてこの空間を実現しているのかを実際に体験、その実力に触れていただきます。
講師:伊藤 圭一 氏
(サウンド・プロデューサー&レコーディング・エンジニア)
変幻自在なサウンド作りゆえ『音の魔術師』の異名を持つ、日本では稀なエンジニア出身のプロデューサー。音響心理学や音響工学をベースに、論理的なアプローチから生み出されるアーティスティックなサウンドは、独創的で唯一無二な世界観を作り出す。「Number OneではなくOnly One」の発想の元、音と音楽を追求する理想郷を求め、20代半ばで南青山に Kim Studio と(株)ケイ・アイ・エムを設立し、プロジェクト・スタジオの先駆けとなる。内外の音響楽器メーカーの技術顧問を歴任し、MIDI規格、シーケンサー、DAWなどの礎を築くと共に、数々のオリジナル機材や名機を開発するなど、今日の音楽のスタイルを構築した功績は大きい。
「アーティストをスターに例えるなら、私はその星を輝かせるための夜空になります」との言葉通り、自分自身はほとんどその存在を表さないプロデュース・スタイルで、映画、テレビ、アニメ、ゲーム、イベント、スポーツ、CM、企業イメージなどあらゆるジャンルで、個性付けにより印象的で長く残る作品を数多く世に送り出し、サウンド・プロデュースした映画の海外音楽賞受賞、TV番組の視聴率で歴代No.1獲得、フィギュア・スケーターの金メダル獲得なども実現している。
一方で、専門誌などへの執筆やセミナー依頼も多数。 “Japan Expo”(仏)、“Hyper Japan”(英)、日本初 “東京コミコン” 統括プロデュースなど、音楽分野にとどまらずワールドワイドに活躍。
株式会社ケイ・アイ・エム:代表取締役
Kim Studio:チーフエンジニア
公益財団法人かけはし芸術文化振興財団:理事
洗足学園音楽大学/大学院:教授
書籍( 2019年4月19日 発売)
『歌は録音でキマる! 音の魔術師が明かすボーカル・レコーディングの秘密』
公式ホームページ
www.k-i-m.co.jp,
www.k-i-m.co.jp/itohkeiichi.html
Post Seminar 2 - 株式会社メディア・インテグレーション MI事業部
14:30〜15:10
Flux:: Spat Revolutionがもたらす、3Dオーディオの新しい表現手法
Flux Spat Revolutionは、IRCAMの音響と空間認識の研究成果と、Flux::のプロフェッショナル向けオーディオ製品開発における長年の経験をベースに開発された、最も多機能で先進的な、リアルタイムで動作するイマーシブ3Dオーディオ編集用のスタンドアローン・アプリケーションです。今回のACSUの会場であるArtware Hubにも入力ソースを会場の36.8chのスピーカーシステムで入力ソースを定位させるための重要な役割を担っています。
このセミナーでは、実際にSpat Revolutionを使ってミックスされたマルチトラック音源を使用して、Spat Revolutionの様々な機能が、音楽表現においてどのような役割を担っているのかを解説します。単なる3Dオーディオ制作のルーティン解説ではなく、あらゆる3Dオーディオ再生方式に共通して使える音表現の新しいアプローチを提案します。
講師:山口 哲 氏
(株式会社メディア・インテグレーション MI事業部)
Post Seminar 3 - 株式会社フォーミュラ・オーディオ
15:30〜16:10
3層スピーカー空間での「DSpatial Reality」デモンストレーション
バルセロナを拠点にハイパー・リアリスティックな音響に取り組む、DSpatial(ディー・スペーシャル)社。独自の物理モデリング技術によるソフトウェア製品は、3D音声コンテンツ制作に最適で、国内でも利用が始まっています。イマーシブ・オーディオの為の『Reality リアリティ』は、AAXプラグインという形式ながら、22.2ch、ドルビーアトモス、Auro-3D等の出力も対応。3層スピーカーが設置された施設でのデモは、今後も滅多に無い機会となります。
講師:株式会社フォーミュラ・オーディオ 小倉 氏
Post Seminar 4 - 株式会社メディア・インテグレーション ROCK ON PRO事業部
16:30〜17:10
NABで感じた世界的な動向から導かれる次世代ソリューション
~ワークスペースのあり方の変化からAvidのストレージソリューションを読み解く~
IT技術の発展とともに劇的な進化を遂げるストレージ周りの環境。NABで感じたCloud vs On Premisの動向、そこから見えてくるストレージの未来像。日々進化を続ける環境の中から最適解を導くための視線を考えます。国内でのストレージサーバーの活用事例などと合わせて、トータルにこれからの環境を考えます。
講師:前田 洋介
(ROCK ON PRO)
Post Seminar 5 - アビッドテクノロジー株式会社
17:30〜18:30
NAB2019で発表されたMedia Composer 2019及びPro Tools 2019を使ったOTTコンテンツ制作向けワークフローを紹介!
今日のプロダクション企業にとって最も関心の高いOTT向けコンテンツ制作。そこでは、多様なフォーマット、ビット深度や解像度、そして納品の際に求められる様々な基準に適合した、より効率の良いワークフローが求められます。多くのビットレイトに対応したDNxUncompressedコーデック、ACES互換のカラーワークフロー、そしてフィニッシングの為のIMFエクスポート等の新機能が加わったMedia Composer 2019、そして既にDolby Atmosフローに対応しているPro Tools Ultimateも、OTTコンテンツプロダクション時のクリエイティブ・ポストやミックス・ステージでのワークフロー改善に向けた新たな機能が予定されています。
本セミナーでは、それらの機能を個別に紹介するだけではなく、ビデオ編集からオーディオ・ポストへのファイル受け渡し方法やフィニッシングの為のワークフローも含めたOTTプロダクション統合環境をご紹介します!
講師:西岡 崇行 氏
(アビッドテクノロジー株式会社 アプリケーション・エンジニア)
ソリューションズ・アーキテクト、および、ソリューションデザイン・アンド・コンサルティング業務に従事
講師:ダニエル ラヴェル 氏
(アビッドテクノロジー株式会社 APAC オーディオ・プリセールス・マネージャー)
1979年6月16日 ニュージーランド、オークランド生まれ。Music and Audio Institute of New Zealand、Music Production and Audio Technology課程をMerit Passにて卒業。Auckland Audio Head Engineer and Technical Managerを経て2008年よりフリーランス活動を開始。その後、Fairlight Japanに入社、2012年よりAvid Technology。フリーランスのエンジニア/サウンドデザイナーとしても活動中。
募集要項
■Avid Creative Summit 2019
開催日時:2019年 6月13日(木) 及び 6月14日(金) 13:00開場・13:30開始〜19:00 終了
会場:Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-14-3
参加費用:無料
セミナー定員:各回先着お申し込み順(各回80名)
【ご注意事項】
※複数セミナーへのお申し込みも可能です、お申し込みフォームにて参加ご希望のセミナーをご選択下さい。
※定員を超えた時点でのご応募の場合はキャンセル待ちでのご案内となる場合がございます。
※ご来場の順序によっては立ち見でのご案内となる場合がございます。
※セミナーの内容は予告なく変更となる場合がございます。
※当日は、ご来場者様向けの駐車場の用意はございません。公共交通機関でのご来場、もしくは周辺のコインパーキングをご利用下さい。
アクセス
Sales
2019/05/23
約47%OFF!Pro Tools | Ultimate へトレードアップ期間限定プロモーション開始
Pro Tools → Pro Tools | Ultimate 制作環境アップグレードのチャンス!
本日5/23〜6/30までの期間限定で通常版Pro ToolsからPro Tools | Ultimateへのトレードアッププロモーションが実施されます。Pro Tools 永続ライセンスをお持ちのユーザー様は、Pro Tools | Ultimateへのトレードアップをおよそ47%オフにて手に入れることができます。
Pro Tools | Ultimateのメリット
Pro Toolsハードウェア及びコントロールサーフェスが使用可能となり、ワークフローの幅が広がります。
プロフェッショナルスタンダードの34 ものエフェクト、インストゥルメントプラグインを追加で手に入れることができます。(合計114)
通常版の3倍のボイス/オーディオトラック数でプロフェッション同様の大きなセッションが可能となります。(最大384ボイス)
VCA,やClip エフェクト等のミキシング機能を使用することができます。
64のビデオトラックとネイティブインテグレーションによりDolby AtmosやVR等の最先端のオーディオミキシングを可能としています。
Pro Tools | Ultimateの最新機能についてはこちら>>
プロモーション概要
Pro Tools | Ultimate Perpetual License TRADE-UP from Pro Tools 期間限定プロモーション
特別価格:¥127,440(税込)(通常価格:¥241,920)
Rock oN eStoreでのご購入はこちらから>>
期間:2019年5月23日〜6月30日
対象ユーザー:Pro Tools Perpetual License(Pro Tools 永続版)をお持ちのユーザー様
※年間プランの有効期限が切れているユーザー様も対象となります。
※サブスクリプションライセンスは対象となりませんのでご注意ください。
※本製品はEメールによるシリアルナンバーの納品となります。パッケージはございませんのご注意ください。
プロフェッショナルスタジオの世界的スタンダードであるPro Tools | Ultimateへのトレードアップにより、ユーザー自身の制作がよりスピードアップするだけでなく、様々なスタジオでの作業や他のクリエイター/エンジニアとのコラボレーションの際のストレスも激減するでしょう。現在、Pro Tools 永続ライセンスをご使用のユーザー様はこの機会にぜひPro Tools | Ultimateへのトレードアップをご検討ください。
NEWS
2019/04/18
ワークフローを加速する新機能が満載!Nuendo 10 待望の詳細情報解禁!!
プロフェッショナル用DAWとしてポストプロダクションやサウンドデザインの分野で高い評価を得るSteinberg Nuendo。最新バージョンとなるNuendo 10について、詳細情報や発売日、気になる価格情報が発表です。Nuendo 10はCubaseの完全な上位版という立ち位置となり、Cubase Pro 10の全機能に加え、主にポストプロダクションワークに有用なNuendo 10独自の機能を備えます。数々の新機能が搭載されたNuendo 10ですが、その中から特にプロフェッショナルなワークに有効と思われる機能をピックアップしてご紹介します。
Nuendo 10/R -通常盤- 価格:¥108,000(税込)
Nuendo 10/E -教員用EDUライセンス- 価格:¥64,800(税込)
Nuendo 10/S -学生用EDUライセンス- 価格:¥54,000(税込)
Nuendo 10/UD8 -Nuendo 8 からのアップデート- 価格:¥27,000(税込)
発売日:2019年4月25日(木)
GUIが大幅に刷新〜より直感的に、よりスピーディに各機能にアクセス
今回のバージョンアップでは、NuendoをCubaseの完全な上位互換として位置付ける、というコンセプトが打ち出されているように感じられます。バージョン名称が"9"を飛ばしてNuendo "10" となっていることもそのひとつですが、GUIもCubaseに合わせて大幅な刷新がなされています。アイコンを多用したデザインにより、より直感的に、よりスピーディに各機能にアクセスすることが可能となりました。
アイコンを多用し直感的にわかりやすくというコンセプトが感じられます。従来の強力な検索機能とともに使うことで、ダイレクトに狙った機能にアクセスできるように工夫がされています。
プラグインはこのようにサムネイル表示されるようになっています。他のことを考えながらの操作が多いプラグインのインサートなどのタイミングで耳ではなく、視覚を使って操作が行えるのが嬉しいですね。
オーディオエンジンを改良、さらに高品質なフォーマットにも対応
Nuendo 10ではワークフローを向上させる様々な新機能が搭載されますが、それらに先立ってお伝えしたいのが、オーディオエンジンの改良です。今回のアップデートにより、プロジェクトのフォーマットに「32bit整数」「64bit浮動小数点」が追加されています。
同じく32bit整数処理機能を備えたSteinberg のフラッグシップ I/OであるAXR4とともに使用することで、量子化ノイズの原因となるコンバートを避けながら、録りから書き出しまでを高品質で行うことが可能となります。また、Nuendo 8 で刷新されたビデオエンジンも、ユーザーからのフィードバックをもとに改良が加えらえているとのことです。
ポスプロ/MA/サウンドデザイン…プロフェッショナルのワークを加速する充実の機能
Nuendo 10は、作曲用DAWとして不動の地位にあるCubase Pro 10のすべての機能に加え、ポストプロダクションやサウンドデザインでのワークを意識した独自の機能を備えています。以前からポスプロにとって有効な機能を多く備えていたNuendoですが、今回のアップデートでも、従来の作業時間を劇的に改善する機能が追加されています。その中から、いくつかの機能を紹介致します。
◎ビデオカットディテクション
1本化されたビデオファイル上の、カットの変わり目を自動で検出する機能です。すでに紹介したフィールドレコーダーインポートとともに、MAワークの作業効率を劇的に改善できる可能性を持った機能と言えるでしょう。検出されたカットの変わり目には自動でマーカーが打たれるため、アフレコなどでも重宝しそうです。
当然、自動検知は実際のカット割りを検知するわけではない。画面の移り変わりを検知しているようで、感度を上げすぎると急なカメラパンなどにも反応してしまう様子。自動検知の感度は設定パネルで変更が可能です。
◎オーディオアライメント機能/VariAudioの改善
選択したクリップを、リファレンスとした選択したクリップと合致するよう、タイミングを合わせてくれる機能であるオーディオアライメント機能。複数のテイクを重ねるようなワークで非常に強力なツールですが、従来はほぼ強制的にタイムストレッチが掛かってしまっていました。この部分を始め、今回のアップデートではさらに細かな調整が可能になっており、ますます使いやすい機能となっています。
Cubase Pro 10にも搭載されている"VariAudio 3"には、フォルマントコントロールが追加されています。「いまのテイクよかったけど、ちょっと声質が変わっちゃったね」というような場合に、便利に使える機能ではないでしょうか。
オーディオアライメントの実際の画面。上のクリップがリファレンス、下のクリップがアライメントを掛けたクリップ。点線の部分が修正が施された部分。
◎フィールドレコーダーインポート
タイムライン上のクリップと合致するメタデータを持つファイルを検出し、レーントラックにインサートまたはオーディオプールに保存する機能です。編集から上がってきたAAFのメタデータをもとに検索をかければ、1本化されたビデオに合致するオーディオ素材が一瞬でタイムラインに並びます。
Sound Devices 6 シリーズ製品 + Timecode System :pulseなどの組み合わせで、ビデオとオーディオの収録素材に共通のメタデータを持たせていれば、これまで何日もかかっていたオーディオ素材の検索作業を劇的に効率化できる強力な機能と言えるでしょう。
こちらが実際のフィールドレコーダーインポート・ウィンドウ。タイムライン上で選択されたクリップが左下に表示されている。中段の検索条件を選択すると最上段に表示されているデータベースを検索し、左下リスト内のファイルと合致するメタデータを持つファイルが右下にリストアップされる。最下段のボタンでレーントラックに読み出すか、オーディオプールに保存するかを選択可能。
◎ADMファイルのインポート
すでにDolby Atmos Production Suitに対応し、Dolby Atmosミックスの制作環境を整えていたNuendoですが、バージョン10ではDolby ADM BWAVファイルのインポート機能が追加されました。これにより、一度書き出した.atmosファイルや外部で制作されたAtmosミックスをNuendoのプロジェクトに読み込むことが可能となり、完全なDolby Atmosワークフローが実現されます。
オブジェクトトラックのパンニング情報が読み込まれているのがわかる。ADMファイルからのオーディオ情報は、すべてモノラルファイルに分割されて抽出されます。
・MixConsole スナップショット
異なるバージョンのミックスを、A/B比較したいような時に活躍する機能です。新規トラックを作成して、solo/muteを切り替えて…という煩雑な作業を行うことなく、複数のテイクを瞬時に切り替えて比較することができます。EQやトラック設定だけをスナップショットに保存することもできます。
・ラウドネスノーマライズ機能
ダイレクトオフラインプロセッシング・パネルのノーマライズ機能では、従来のピーク・ノーマライズに加えラウドネス基準でのノーマライズ機能が追加されました。
・サイドチェーンの改善
ナレーションが入ってくるタイミングでBGMをダッキングするなど、サイドチェーンはMAワークの中でも多用されるテクニックです。Nuendo 10ではサイドチェーンへのアクセス、コントロールをより容易にする改善が施されています。
新しいプラグインの追加・改善
上記のように様々な機能が追加されたNuendo 10ですが、プラグイン関連も追加・改善が施されています。また、プラグイン選択画面もアイコン表示となり、視認性が向上しています。
・Doppler
その名の通りドップラー効果を出すためのプラグインです。プラグイン上でドップラーの開始点・リスナー位置・終了点をTCで指定することができるため、オートメーションを掛ける必要がなく、オフラインでエフェクトを確認できる便利なプラグインとなっています。ただし、距離減衰を表現することはできないため、その場合は同じくNuendo標準搭載のAnymixを併用するなどが必要となります。
・VoiceDesigner
素材となる声を加工して、ロボット風の声や妖精の声などを作成できるプラグイン。わりとがっつりエフェクトを掛ける仕様になっています。リアルタイム・モーフィング機能を備え、ランダマイズやハーモナイズを使用して原音とはまったく違った効果音的なサウンドを作ることも可能です。
・dearVR Spatial Connectのサポート
標準搭載プラグインではありませんが、VRコントローラーを使用して、VR空間内でミックスを行うことができるDearReality社のdearVR Spatial Connectをサポートしています。
製品概要
Nuendo 10/R -通常盤-
販売価格:¥108,000(本体価格:¥100,000)
発売日:2019年4月25日(木)
Nuendo 10/E -教員用EDUライセンス-
販売価格:¥64,800(本体価格:¥60,000)
発売日:2019年4月25日(木)
Nuendo 10/S -学生用EDUライセンス-
販売価格:¥54,000(本体価格:¥50,000)
発売日:2019年4月25日(木)
Nuendo 10/UD8 -Nuendo 8 からのアップデート-
販売価格:¥27,000(本体価格:¥25,000)
発売日:2019年4月25日(木)
◎グレースピリオドについて
2019年3月13日以降に以前のバージョンのNuendoをアクティベートされたお客様は、無償でNuendo 10にバージョンアップが可能です。バージョンアップの手続きについて詳しくは下記リンク先 Steinberg WEBサイトをご覧ください。
>> 無償バージョンアップ(グレースピリオド)について -Steinberg WEB サイト-
マイナーアップデートも充実の予定
Nuendo 10では、今回のアップデートでは上で紹介した機能以外にもいくつもの機能改善がなされています。さらに、「キューシートの書き出し」、「ARA対応」、「ビデオレンダリング」といった待望の新機能が現在すでに開発中。バージョン10のマイナーアップデートの中で実装されていく予定となっています。
プロフェッショナル用DAWと呼ぶにふさわしい機能とユーザビリティを備えたNuendo 10。販売価格も大幅に下がり、既存ユーザー様のアップデート検討はもちろん新規導入をご検討のユーザー様も、まずはぜひROCK ON PROまでお問い合わせください。
Media
2019/02/07
Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL 様 / レジェンドの描いた夢が実現する、全方位型36.8chイマーシブステージ
早稲田大学を始め教育機関が集中する東京西早稲田、ここにArtware hubと名付けられた新しいサウンド、音楽の拠点となる施設が誕生した。この施設は、Roland株式会社の創業者であり、グラミー賞テクニカルアワード受賞者、ハリウッドロックウォークの殿堂入りも果たしている故 梯郁太郎氏(公益財団法人 かけはし芸術文化振興財団 名誉顧問)の生涯の夢の一つを現実のものとする「音楽の実験室、様々な音環境、音響を実践できる空間」というコンセプトのもと作られている。
この空間の名称であるArtware hubという名称は梯郁太郎氏の生んだ造語「Artware」がその根本にある。ハードウェア・ソフトウェアだけではなく、人間の感性に根ざしたアート感覚を持った映像、音響機器、そして電子楽器を指す「Artware」、それがつなぐ芸術家の輪、絆、共感を生み出す空間としての「hub」、これが掛け合わされているわけだ。そして、もう一つのキーワードである「共感」を生み出すために、多くの方が集える環境、そのパフォーマンスを共有できる環境として設計が行われた。まさにこの空間は、今までにない音響設備を備え、そのコンセプトに沿った設計によりシステムが構築されている。
1:すべて個別に駆動する36.8chのスピーカーシステム
まずは、その環境を実現するためにインストールされた36.8chというスピーカーシステムから見ていきたい。壁面に数多く設置されたスピーカーはTANNOY社のAMS-6DCが採用されている。これだけの多チャンネルシステムであると、スピーカーの構造は物理的に同軸構造であることが望ましい。Stereoであれば気にならないツイーターとウーファーの位相差の問題が、スピーカーの本数分の問題となりサウンドチューニングの妨げとなるからである。このスピーカーの選定には10種類以上の機種の聴き比べを行い、自然なサウンドが得られる製品がセレクトされている。音の飛び出し方、サウンドのキャラクターが単品として優れている製品もあったが、個性の強すぎない、あくまでもナチュラルなニュアンスを持った製品ということでセレクトは進められている。
これらのスピーカーを駆動するアンプはTANNOY社と同じグループ企業であるLab.Gruppen D10:4Lが9台採用された。合わせてサブウーファーには同社VSX 10BPを2本抱き合わせて4箇所に合計8本、こちらのアンプにはLab.Gruppen D20:4Lを2台採用。PA関係を仕事とされている方にはすでに当たり前になっているかもしれないが、SR用のスピーカーのほとんどが専用アンプとのマッチングを前提に設計されており、その組み合わせにより本来のサウンドを生み出すからである。このアンプは1Uのスペースで4chのモデルであるためこのような多チャンネルの個別駆動にはベストなセレクトとなっている。
前後の壁面のスピーカー。正面は「田」の字に9本配置されているのがわかる。
そして、皆さんの興味はこのスピーカー配置に集まるのではないだろうか?壁面にはセンターから30度間隔で12本のスピーカーが2レイヤー配置されている。一般に開放する施設ということで、入場者の邪魔にならない位置、具体的には2.5mの高さに下層のスピーカーは取り付けられている。上層は5mの位置となる。さらに写真ではわかりにくいが、天井に設置されたグリッド上のパイプに9本のスピーカーが取り付けられている。この9本は「田」の字の各交点に設置されているとイメージしていただきたい。さらに仮設として正面床面に直置きでのスピーカーも3本あり、正面の壁面に関しても「田」の字の各交点に9本の配置がなされている。
これらの合計36本のスピーカーはすべて個別に駆動するようなシステムとなっている。さらにサブウーファーを天井グリッド内に4箇所設置、設置位置は前後左右の十字に配置し、それぞれ個別駆動が可能となっている。つまり合計36本のスピーカーと8本のサブウーファーがすべて個別に駆動、全体のシステムとしては36.8chのスピーカーシステムである。
天井のスピーカー。空調ダクト等を避けて写真の位置に9本のスピーカーと8本のサブウーファーが設置された。
2:ロスなく長距離伝送するDanteを採用
スピーカー側より順番に機材を見ていきたいが、アンプの直前にはDante-AnalogのコンバーターとしてFocusrite REDNET A16Rが設置されている。これは1Fに設置されている調整室から3Fにあるアンプルームまでの伝送を、最高のクオリティーを保ったまま行うという目的。そして、これだけの数のスピーカーのマネージメントを行うために導入されたYAMAHA MMP-1をベストなコンディションで動作させるためにDanteが採用されている。1Fの調整室から送られた信号は、Danteにより長距離をロスなく伝送されてくる。それをDante-Analogのコンバーターとして最適なクオリティーを提供するFocusrite社の製品によりAnalogでアンプへと接続が行われているということになる。
このDanteの回線に組み込まれたYAMAHA MMP-1は最新のスピーカー・マネージメント・プロセッサーである。1台で32chのスピーカーマネージメントが行える優れた機器で、システムアップに応じて自在に入力信号を各スピーカーに振り分けたりといったことが可能となっているが、Artware hubの36.8chのスピーカーをプロセスするためには2台が必要となった。サブウーファーのチャンネルに関しては、FIRフィルターによるLPFが使えるというのは特筆に値する機能である。この36.8chのスピーカーの調整には1週間の時間を要した。個別のチャンネルのイコライザーによる周波数特性の調整、ディレイによる位相合わせ、音圧の調整、さすがに36.8chともなるとなかなか終わらない。それぞれ隣合うスピーカーとのファンタム音像に関しても聴感でのピーク・ギャップが無いか、サウンドキャラクターが変化しないか、といったチェックを行っている。この調整作業は株式会社SONAの中原氏に依頼を行い実施した。スタジオのようにリスニングポイントに対してガチガチに調整を行うのではなく、リスニングエリアを広めにとれるように調整は行われている。
Dante Networkの入り口にはFocusrite REDNET D64Rが2台用意され、調整室内の基本回線となるMADIからDanteへのコンバートが行われている。ここでMADIは64chあるので1台で済むのでは?と考えられるかもしれないが、Artware hubのシステムはすべて96kHzで動作するように設計されている。そのため、MADI回線は32chの取り扱いとなり、この部分には2台のREDNET D64Rが導入されることとなった。
3:ハイクオリティを誰もが扱える、スペースとしての命題解決
そして、Artware hubのシステムの中核となるAVID MTRX。Pro ToolsともAVID S6Lとも接続されていない「MADI Matrix Router」としてこの製品がインストールされている。このAVID MTRXには5枚のMADI option moduleがインストールされ13系統のMADI IN/OUTが用意されている。システムのシグナルルーティングを行うだけではなく、システムのボリュームコントロールもこのMTRXが行っている。36.8chものチャンネルのボリュームコントロールが行える機器はなかなか存在しない。しかも、最終の出力は96kHzということもあり2系統のMADIにまたがっている。専任のオペレーターがいる利用時は良いが、講演会やVideoの視聴といった簡易的な利用の場合、誰でも手軽に操作ができるハードウェアコントローラーが必須となる。そこでArtware hubのシステムではAVID MTRXに組み合わせてTAC SYSTEM VMC-102をスピーカーコントローラーとして採用している。
TAC SYSTEM VMC-102はそれ自体にMADIを入力し、モニターソースのセレクトを行い、AVID MTRX/NTP/DADもしくはDirectOut ANDIAMOをコントロールし出力制御を行うという製品。しかし、Artware hubではVMC-102にMADIは接続されていない、AVID MTRXコントロール用にEthernetだけが接続されている。通常でのVMC-102は、入力されたMADI信号をモニターソースとしてそれぞれ選択、選択したものがVMC-102内部のモニターバスを経由してMADIの特定のチャンネルから出力される、という仕様になっている。そして、その出力されたMADIが、接続されるMTRX/NTP/DADもしくはDirectOutの内部のパッチの制御とボリュームの制御を行い、スピーカーセレクトとボリューム調整の機能を提供している。
今回は、このパッチの制御とボリュームコントロールの機能だけを抽出したセットアップを行っている。通常であればVMC-102の出力バスをスピーカーアウトのソースとして設定するのだが、ダイレクトにAVID MTRXの物理インプットを選択している。この直接選択では、物理的な入力ポートをまたいだ設定は出来ないため2つのスピーカーアウトを連動する設定を行い、今回の96kHz/36.8chのシステムに対応している。そして、VMC-102のタッチパネルには、ソースセレクトが表示されているように見えるが、実はこのパネルはスピーカーセレクトである。説明がややこしくなってしまったが、このパネルを選択することにより、AVID MTRXの入力を選択しつつ、出力を選択=内部パッチの打ち換え、を行い、その出力のボリュームコントロールを行っているということになる。YAMAHA MMP-1も同じような機能はあるが、2台を連携させてワンアクションでの操作が行えないためVMC-102を使ったシステムアップとなった。
具体的にどのような設定が行われているかというと、マルチチャンネルスピーカーのディスクリート駆動用に40ch入力、40ch出力というモードが一つ。コンソールからのStereo Outを受けるモードが一つ。Video SwitcherからのStereo Outを受けるモード、そして、袖に用意された簡易ミキサーであるYAMAHA TF-Rackからの入力を受けるモード、この4パターンが用意されている。ちなみにVMC-102は6系統のスピーカーセットの設定が可能である。今後入出力のパターンが増えたとしても、36.8chで2パターン分を同時に使っているので、あと1つであればVMC-102のスピーカーセットは残っているため追加設定可能だ。
システム設計を行う立場として、やはり特注の機器を使わずにこのような特殊フォーマットのスピーカー制御が行えるということは特筆に値する機能であると言える。VMC-102はスピーカーセット一つに対して最大64chのアサインが可能だ。極端なことを言えば48kHzドメインで6系統すべてを同期させれば、384chまでのディスクリート環境の制御が可能ということになる。これがAVID MTRXもしくはNTP/DAD社製品との組み合わせにより200万円足らずで実現してしまうVMC-102。新しい魅力を発見といったところである。AVID MTRXには、Utility IN/OUTとしてDirectOut ANDIAMOが接続されている。この入出力はVideo Systemとのやり取り、パッチ盤といったところへの回線の送受信に活用されている。ここも内部での回線の入れ替えが可能なため、柔軟なシステムアップを行うのに一役買っている部分である。
4:36.8chシステムの中核、FLUX:: SPAT Revolution
そして、本システムのコアとなるFLUX:: SPAT Revolution。このソフトウェアの利用を前提としてこの36.8chのスピーカーシステムは構築されている。SPAT Revolutionは、空間に自由にスピーカーを配置したRoomと呼ばれる空間の中に入力信号を自由自在に配置し、ルームシュミレートを行うという製品。Artware hubのような、特定のサラウンドフォーマットに縛られないスピーカー配置の空間にとって、なくてはならないミキシングツールである。SPAT Revolutionは、単独のPCとしてこれを外部プロセッサーとして専有するシステム構成となっている。
入出力用にはRME HDSPe-MADI FXを採用した。これにより、64ch@96kHzの入出力を確保している。入力は64ch、それを36.8chのスピーカに振り分ける。SPAT Revolutionにはサブウーファーセンドが無いため、この調整は規定値としてYAMAHA MMP-1で行うか、AVID S6Lからのダイレクトセンドということになる。といっても36chのディスクリートチャンネルへのソースの配置、そして信号の振り分けを行ってくれるSPAT RevolutionはArtware hubにとっての心臓とも言えるプロセッサーだ。執筆時点ではベータバージョンではあるが、将来的にはS6Lからのコントロールも可能となる予定である。数多くのバスセンドを持ち、96kHz動作による音質、音楽制作を行っている制作者が慣れ親しんだプラグインの活用、AVID S6LのセレクトもSPAT Revolutionとともに強いシナジーを持ちArtware hubのシステムの中核を担っている。
FLUX:: SPAT Revolutionに関しての深いご紹介は、ROCK ON PRO Webサイトを参照していただきたい。非常に柔軟性に富んだソフトウェアであり、このような特殊なフォーマットも制約なくこなす優れた製品だ。Artware hubでは、既存のDolby AtmosやAUROといったフォーマットの再生も念頭においている。もちろん、完全な互換というわけにはいかないが、これだけの本数のスピーカーがあればかなり近い状態でのモニタリングも可能である。その場合にもSPAT Revolutionは、スピーカーへのシグナルアサインで活躍することとなる。現状では、既存のImmersive Surroundの再生環境は構築されてないが、これは次のステップとして検討課題に挙がっている事案である。
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5:可動式のS6Lでマルチチャンネルミックス
ミキシングコンソールとして導入されたAVID S6Lは、大規模なツアーなどで活躍するフラッグシップコンソールの一つ。コンパクトながら高機能なMixing Engineを備え、96kHzで192chのハンドリング、80chのAux Busを持つ大規模な構成。SPAT Revolutionでのミキシングを考えた際に、Aux Busの数=ソース数となるため非常に重要なポイント。音質とバス数という視点、そして何より前述のSPAT Revolutionをコンソール上からコントロール可能という連携により選択が行われている。そしてこれだけのマルチチャンネル環境である、調整室の中からでは全くミキシングが行えない。そこでS6Lはあえてラックケースに収められ、会場センターのスイートスポットまで移動してのミキシングが可能なように可動式としている。
S6Lには、録音、再生用としてAVID Pro Toolsが接続されている。これは、AVID S6Lの持つ優れた機能の一つであるVirtual Rehearsal機能を活用して行っている。S6Lに入力された信号は、自動的に頭わけでPro Toolsに収録が可能、同様にPro ToolsのPlaybackとInputの切替は、ボタン一つでチャンネル単位で行えるようになっている。マルチトラックで持ち込んだセッションをArtware hubの環境に合わせてミキシングを行ったり、ライブ演奏をSPATを利用してImmersive Soundにしたりとどのようなことも行えるシステムアップとしている。これらのシステムが今後どの様に活用されどのようなArtが生み出されていくのか?それこそが、まさにArtware hubとしての真骨頂である。
AVID S6L はこのように部屋の中央(スピーカー群のセンター位置)まで移動させることが可能。イマーシブミキシング時は音を確認しながら作業が行える。
Artware hubには、音響だけではなく、映像、照明に関しても最新の設備が導入されている。映像の収録は、リモート制御可能な4台の4Kカメラが用意され、個別に4Kでの収録が可能なシステムアップが行われた。4K対応機器を中心にシステムアップが行われ、将来への拡張性を担保したシステムとなっている。音響システムとは、同期の取れる様にLTC/MTCの接続も行われている。照明は、MIDIでの制御に対応し、PCでの事前仕込みの可能な最新の照明卓が導入された。LED照明を中心に少人数でのオペレートで十分な演出が行えるよう配慮されたシステムとなっている。
さまざまなArtistがこのシステムでどのようなサウンドを生み出すのか?実験的な施設でもあるが、観客を入れて多くの人々が同時に新しい音空間を共有できる環境であり、すべてにおいて新しい取り組みとなっている。Roland時代の梯郁太郎氏は早くも1991年にRSS=Roland Sound Spaceという3D Audio Processorを開発リリースしている。その次代を先取りした感性が、今このArtware hubで現実の環境として結実していると思うと感慨深いものがある。
本誌では、これからもArtware hubで生み出されるArtを積極的に取り上げていきたい。また、今回ご紹介したシステム以外にも照明映像関連などで最新の設備が導入されている、これらも順次ご紹介をしたい。最後にはなるがこの設備のコンセプトの中心となった、かけはし芸術文化振興財団専務理事で梯郁太郎氏のご子息である梯郁夫氏、そして同じく理事であるKim Studio伊藤圭一氏の情熱により、この空間、設備が完成したことをお伝えしまとめとしたい。
*ProceedMagazine2018-2019号より転載