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Avid S6導入連載レポート第1回!! その基本設計とコンセプトに迫る!!

2014年4月4日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO 前田洋介)


遂に渋谷Rock oNリファレンスルームに登場した『AVID S6』。次世代を見据えた先進性に富んだその全貌を全4回に渡ってお伝えします。第1回目は全体像とその設計コンセプトを掘り下げて行きます。

『AVID S6』はその名の通り、10年先の実力を備えていると言われた先進性に飛んだEuphonix System5から受け継がれたDNAと、AVIDが世界一の販売実績を上げたとアピールをするICONシリーズコンソール。この2つの成功を納めたコンソールのエッセンスを集約し、現代のワークフロー、そして未来の環境を見据えて設計されています。AVIDの与えたS6のコンセプト”Mixing Refined”(ミックスの再定義)はその思いを色濃く込められたものと言えるでしょう。

S6を知るために、まずはSystem5とICONを知る必要があります。System5から簡単に解説すると、AVIDを統合する前のEuphonix時代となる2000年にデビュー。System5はまさに時代を先取りしたコンソールとして実績を積み、デビューから15年たった今でも新規の導入が行われていることは、時代に先行したプロダクトであることの証拠とも言えるでしょう。まだインラインタイプの大型アナログコンソールがあり、徐々にラージコンソールがデジタルにシフトを始めたその時代に主流の設計であったインラインをやめてシンプルなストリップタイプとして登場したのがSystem5でした。複雑な作業をこなすために強力なデジタルマトリクスを備え、入力信号を自由自在にルーティングすることで必要な機能を獲得していたことは大きな長所です。
そして、Hybrid Systemとして追加搭載されたEuConによる接続の発想は至ってシンプル。コンソールエンジンをコントロールするのも、DAWをコントロールするのも、触りたいパラメーターはほとんど同じ。フェーダー情報、パンニング情報、EQ、DYN、AUXと触りたいパラメーターが同一であるのならば、両方同じようにコントロール出来るようにしてしまえばいいという至ってシンプルな発想。

もう一つのICONはPro Toolsを使い尽くすために考えぬかれたDAW時代の隆盛を象徴するプロダクト。DAWをエンジンとしたこのプロダクトが単一のシリーズとして5000台以上の販売実績があるということは驚くべき事実ではないでしょうか?
そのコンセプトにはDAWの操作性をフィジカルに拡張し、強力なオートメーション機能を使い切るためのアイディアが詰まっています。特筆すべきは強力なカスタムフェーダーとマッピング機能。1アクションでグループフェーダのみ、VCAフェーダのみといった任意のチャンネルを表示するフォーカスチャンネルといった作業効率を向上させる機能を備えます。

また、プラグインパラメーターを任意のフェーダーでコントロール可能とすることの出来る強力なマッピング機能があります。他にも、ICONが有ることで使いやすくなるオートメーション書込機能は多数あります。マウスの場合ではプルダウンメニューから選ばないといけないチャンネルごとのAutomation-Suspendがハードキーで用意されているので思う存分オートメーションを書き込んだあとにもすぐにOFFに出来るといった部分など例を挙げればキリがありません。

この2つの成功を納めたコンソールの未来像が合致した、というのがまさにAVIDとEuphonixが一緒になった理由。コンソールとしての機能性と完全なるDAWコントローラー。二社の間でその未来像が一致したということは非常に興味深いことです。Hybrid SystemによりコンソールとDAWの垣根をなくしたSystem5、DAWのオートメーション機能を開放したICON。『AVID S6』は圧倒的なVisual FeedbackによりDAWをより密接にその体内に取り込み、System5/ICONの長所を深いレベルで融合したモデルと言えます。

フィジカルなコントロール部分はSystem5を継承。定評ある操作体系、カラーリングによるコントロールの切替はそのままに有機ELにより、パラメータ情報などのフィードバックを実現。フェーダーサイドのメーターや、パラメータを開かずともダイレクトにアクセスできるEQ/DYNのBypass等コンソールとしての高い基本性能を持ちます。そしてDisplay Moduleにはなんとリアルタイムに描写されるDAWからの波形データと高詳細のメーターそして、EQ/DYNのカーブなど非常に抱負な情報をユーザーにフィードバックします。まさにPCの画面を見なくともミキシングに必要な情報は全てコンソールに反映されている、そんな設計が実現されています。もちろん編集に関してはマウス、キーボードを使ったほうが効率的。その割り切りによるミキシングにフォーカスした設計こそがS6の持ち味。DAWの機能を隅々まで使い切り、今までにない次元のミキシングを目指す。まさしく”Mxing Refined”を具現化したコンソールと言えるのではないでしょうか?

年内には、System5とICONで実現できていた機能をすべて盛り込みたいと、意欲的にAVIDの開発チームも言っているように、ユーザーの要望を取り入れ、進化し続けるプロダクトになること間違いありません。現時点ではまさに生まれたてのピュアな状態。これからどのような機能が追加され育っていくのか、皆様からの声が栄養となり唯一無二の存在へと成長することでしょう。

次回は、『AVID S6』のもう一つの特徴であるModule Conceptと各モジュールの概要をお伝えしたいと思います。

記事本文・構成 : ROCK ON PRO 前田洋介

※ 記事中に掲載されている価格・割引率・購入特典・ポイントや仕様等の情報は 2014年04月04日 記事更新時点のものです。

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