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After NAB show Tokyo 2013 Report!〜GBLabs SPACE〜


世界最大の放送機器イベント「NAB Show」。そのアフターイベントとして日本初開催となる「The 1st After NAB Show Tokyo 2013」が5月31日(金)東京・秋葉原で開催されました。今年のトレンドである4K関連製品が立ち並ぶ中、これからの課題となるultra HD(4K)ファイルの編集やアーカイブという課題に対し果敢に開発を続けるサーバー製品のセミナーに参加してきましたのでリポートさせて頂きます!

■ GB Labs SPACE

今回ご紹介させて頂く製品は英国GB Labs社のSpaceシリーズです。既に世界各国で使用実績を重ねているSpace、国内でも2011 InterBEEでの発表からすでに80式以上のシステムが稼働中となります。世界中から高い評価を得ているSPACEは今回のNAMM2013にて、そのオペレーションシステムであるCORE version3へのアップデートが発表されました。
まずはSPACEについての概要を簡単にご説明します。従来、高速な共有ストレージはSAN(Strage Area Network)と呼ばれる大規模な専用システムが必須となっていました。その状況下で突如登場したのがNAS(Network Attached Strage)です。これは市販のLAN Diskなどと同様の技術を利用したハンドリングの容易な製品で、SPACEはNASであるにも関わらずSANに匹敵する速度とMediaのストリーミングを可能とする脅威の製品となっています。更にクライアントソフト不要、ドライバー不要と、相性やメンテナンスといった課題からも開放され、そのシステムは市場に受け入れられて爆発的なヒット製品となっています。
そして、今回大規模更新となったCORE version3。After NABセミナーでは株式会社アスク様のプレゼンにより具体的な新機能がいよいよ明らかになりました!!更なる利便性や拡張性、スピードアップなど確実に進化を続けている製品群に期待大です!

始めにGB labs社についてですがこちらの会社はもともとビデオデータのレスキュー、すなわちHDDなどのデータ復旧等のサービスを行っていました。そこで培ったあらゆるストレージ、ネットワーク関連の技術を活用すること、また顧客からのリクエストもありSPACEという高速で使い勝手の良いストレージを自ら設計するに至ります。こういった経緯がコスト的にも技術的にも効率良くかつパワフルな製品を生み出せている理由なのではないでしょうか。また、採用している技術やプロトコル群も新しく設計するのではなく現在世界中で安定運用されているものをチューニングして実装しています。こういった手法はとても現代的な印象を受けます。
そして、SPACE最大の導入事例である英国BBCとロイター通信での実例。英国BBCでは膨大なライブラリーの基幹アーカイビングシステムとして、日々制作されるコンテンツがLTOへアーカイビングされています。ロイター通信では取材用のストレージとして現場での運用。ロケーション現場にminiSPACEを持込収録し、オフィスに戻った時点でネットワークへ接続、基幹システムへ即時にアーカイブされるシステムが運用されています。これらの事例からもSPACEは確実に大きな実績を得ていることがお分かりいただけるかと思います。

■ CORE version 3

今回のCOREアップデートは下記の3点に注目です。
・内部スループットを20パーセント向上
・AVIDのbinに対応(binロック等が可能)
・apple標準ファイル共有プロトコルAFPに対応
これらは特にAVID製品で音声、映像を取り扱っている企業様などには朗報ではないでしょうか。今までMacを使用する際にはUNIX系標準のネットワークプロトコルNFSを使用していましたが、より簡単確実に接続出来るAFPが利用出来るようになり更なる利便性を実現しています。もちろん専用ドライバーも必要ありませんので新品のMacを購入しLANに接続、”コマンド+K”でIPアドレスを打ち込めばマウントされ複数クライアントからbinを安全に操作できてしまうということです!当然の事ながらクライアント毎に課金されるようなこともありません。

このAFPは多機能なために通信速度が出にくいとされていたのですが、こちらも無駄なデータやり取りを行わないようチューニングされているとのこと。windowsでのCIFSと比較しても遜色のない相当なスピードが見込めるようです。
SPACEの詳細はコチラ
また、WINDOWS,LINUXからも高速アクセス可能なうえ、冗長性の確保やサーバー間の連携、LTO機器(LTO-6対応)へのアーカイビングなど柔軟な拡張性が考えられたラインナップが用意されていますので、環境に合わせたシステム構築が可能な点も魅力です。
機能比較の詳細はコチラ
LTOについての詳細はコチラ
他にもファイルマネージメント機能の追加やUPS対応など実用性のある機能が多数実装されています。ファイルマネージメントに関しては、アクセスポイントごとに利用するハードウェアを設定したりという高度なマネージメントが可能。非圧縮等の速度を必要とするデータはラインナップ中最高の速度を持つSPACE SSD(Super Tier)へ書込。プロキシなどは通常のHDDを利用するSPACE(Tier 1)に、完パケデータは一時保存、リプリケーション用のSPACE ECHO(Teir 2)へ。そしてリプリケーション領域からは定期的にLTOへのバックアップアーカイブを行うといったデータ・ワークフローの構築が可能です。
NASであるという汎用性の高さ、CIFS,NFS,AFPという汎用プロトコルで接続されるため他のストレージシステムとの連携も簡単。大規模なSANのシステムのバックアップ領域としても採用の実績があるほどです。しかもバックアップといっても基幹と同等の速度を持つのがSPACEの魅力と言えます。これまで共有ストレージは便利だろうけど高額すぎる、設定管理が大変、他サーバー機器と連携が取れない、などと感じられていた方にようやくフィットする製品が登場しました!

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*記事中に掲載されている情報は2013年06月14日時点のものです。