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ROCK ON PRO

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NABのトレンドに見る、NEW ProductとNEW Technology

Proceed Magazine 2012 Summer


4KパイオニアREDの更なる躍進


今年になってEPICが日本でも多く使われるようになっている。


更にScarletもかなり優秀なカメラだ。その価格は驚くほどリーズナブルである。

4KのパイオニアといえばREDだ。2007年という、なんと今から4年半も前にREDは4Kカメラを市場にリリースした。あまりにも早すぎた4Kの登場に、そのすごさを理解できる人も当時は少なかったと言ってもいいだろう。またRAWという概念や、ソフトウエア現像といった特殊な映像処理の方法は難解であった。日本では、あまりいい印象を持っていない人も多く、「購入しても届かない」とか「故障した時のリスクが大きい」、「情報が英語」といった壁もあり、今でもREDはあまり効果的なカメラであると感じられていないのも事実だ。しかし2012年という4年以上もの間、4Kデジタルシネマという市場はほぼREDが独占していただけでなく、その年月の間培われた4K技術は、他の多くのカメラメーカーを大きく引き離すことになった。今では5KカメラであるEPICを筆頭に、150万円程度で購入できる4Kカメラ、Scarletもリリース。もはやREDの勢いは止まらない。
現状としてEPICが最も高いスペックを誇るファイルベースカメラである。13.5ストップというダイナミクスレンジや12bitRAW収録などという数字もさることながら、5Kという解像度は日本のトップメーカーでは未だ成しえない領域だ。もちろん4Kで120fps、2Kで300fpsというハイスピードに加え、ダイナミクスレンジ18ストップというHDRXモードも、制作にはあらゆる演出の可能性を与えてくれることだろう。またScarletも非常に魅力的なカメラだ。約150万円でEFマウントのキットが購入でき、4K QFHDの収録が可能になる。

編集の足回りを強化したことが、ワークフローの飛躍へつながった


Premiere Proであれば現像も行えるだけでなく、ネイティブでその再生も楽々だ。4Kを普段のHD素材のようにして扱えるとは、夢のようだ。

カメラの技術力もさることながら、一番も強みはポストプロダクションのフローをしっかりと確立していることだろう。REDのカメラコーデックであるR3Dファイルは4Kで約240Mbpsのビットレートを持ち、Wavelet圧縮のRAW記録という非常に珍しい形をしている。従来RAWと言えば連番ファイルが一般的であるが、独自のコーデックを持つことで4KRAWをお手頃なビットレートの中におさめることに成功した。さらにREDはAdobe Premiere Pro CS4の時代からR3D素材をシーケンスでそのまま編集できるように設計し、4Kのワークフローを一気に実用化させたことも評価が高い。ProResなどの中間コーデックに書き出すことなく、4Kの高解像度とRAWファイルの魅力をそのままでPremiere ProやAfter Effectsでも扱えることは非常に大きなメリットだと言える。さらにRAW現像という過程を編集の中に取り込むことで、迅速で確実なワークフローを見事に実現した。個人的な見解ではあるが、AdobeとREDの相性は抜群で、現在のところこのコンビネーションに勝る4Kソリューションはないと感じている。

そして6Kという未知の領域へ


NABで発表になったドラゴンセンサー。いよいよ6Kの世界がデジタルシネマで実現する。


そしてプロジェクターや再生機も参考展示。これが実現すれば4Kのソリューションが完結する。

更に今年のNABで、ようやくCanonが4Kソリューションを打ち出す中、REDはなんと6K・15ストップのダイナミクスレンジをもつ「ドラゴンセンサー」を発表。しかもフルフレームで5K/120pという規格をも視野に入れた。また驚きだったのが、ドラゴンセンサーに加え、Laser4Kプロジェクターや4KプレーヤーとなるREDrayといった「再生機」のハードウエアを発表したことだ。
カメラという入力部分だけでなく、4Kアウトプットも展開することで一貫した4Kソリューションが完成することになる。いよいよもって「どのカメラメーカーも追いつくことができない」ブランドへとREDは邁進することになったのだ。相次ぐハリウッド作品がREDを支持し、時代を反映した価格設定や技術開発で、いわゆるガレージメーカ―として始まったREDは世界ナンバーワンのデジタルシネマカメラメーカーへと変貌を遂げた。日本での印象も、今年から大きく変わって、現場で支持されるカメラとなることは間違いないだろう。

Canon 4Kに本格参戦


連日大盛況だったCanonブース。日本メーカーの中では、際立った存在感だった。


Cinema EOS Systemのフラッグシップ機となるEOS C500。4K RAW収録が可能なデジタルシネマカメラだ。


EOS C500の入出力インターフェイス。4K RAWの映像は3G HD-SDIから出力され外部収録で収録する。


EOS C500の4K RAW収録に対応している外部収録機6機種。


DSLRタイプのEOS-1D C。世界で初めて4K映像の内部収録を可能にした。

そして「ついに」と言うべきか、「ようやく」と言うべきか、Canonが4Kの世界に進出してきた。Cinema EOS Systemのフラッグシップ機となるEOS C500と、DSLRタイプのEOS-1D Cだ。NAB SHOWのタイミングに合わせて発表されたこの2機は、当然のことながらCanonブースを大いに盛り上げ、話題の中心となっていた。
EOS C500はCanonが満を持して投入してきた本格的な4Kデジタルシネマカメラだ。スーパー35mm相当のCMOSセンサーを搭載し、4K(4096×2106)の10bit/非圧縮RAWデータを2本の3G HD-SDIから出力できる。また、全ての撮影モードでCanon Logを選ぶことも可能だ。フレームレートも4Kで60p、4K-Half(4096×1080)であれば120pまで撮影可能となっている。筆者が考えるこのカメラのポイントは2つある。1つ目に、カメラに独自コーデックや収録機構を搭載せず、サードパーティのハードウェアに委ねてしまったところだ。すなわち、「レンズとセンサーで映像を捉え、一番綺麗な情報を外部へ出力するところ」までをカメラの役割としてとらえ、そこから先の収録方法は外部収録機とユーザーの判断に委ねてしまったのだ(なお、CFカードによる内部収録<MPEG2 MXF形式>もできる)。
NAB SHOWの時点ですでに6社がEOS C500に対応したレコーダーを製品化、開発中だ。カメラ本体で3000ドル前後を予定しているとのことだから、外部収録機と合わせても400万円以下で手が届くだろう。また2つめのポイントがEFレンズ群の運用だ。Canonの誇るEFレンズは、5Kや6Kといったスチルカメラの解像度に耐えうるだけの性能が備わっている。4K解像度は「待っていました」といったところだろう。PLレンズというシネマスタンダードと比較しても劣らない性能を有しているだけでなく、コストパフォーマンスでは遥かに上回るのだ。EFレンズ群とのコンビネーションは、ユーザーにとって極めて魅力的であることは間違いない。
もう一台のEOS-1D Cは、4K映像を内部収録できる世界初のカメラだ。DSLRタイプで、同社のスチルカメラのフラッグシップ機であるEOS-1D Xをベースモデルとしており、形もそっくりだ。フルサイズのセンサーを有するが、4K記録の際には4096×2160 dot by dotでクロップされるので、実質APS-H相当となる。また、4K記録は8bitのMotion JPEG/24pに限られるが、Canon Logを搭載しているので広いダイナミックレンジよる豊かな諧調が得られる。常用ISO感度が最高25600と、暗部にめっぽう強いのも特徴だ。DSLRとしての軽快さを維持しつつ4K記録を可能にしたEOS-1D Cは120万円前後での発売を予定している。
Canonはブース内で4Kシアターを展開。EOS C500やEOS-1D Cで撮影された作品を上映していた。HDを遥かに上回る表現力は、ポストHDの方向性が、確実に高解像度(High Resolution)へと向かっていくことを感じさせた。また、シアターの隣では業務用の30インチ4Kディスプレイも展示。Canonは日本メーカーの底力を誇示していた。

話題騒然 Blackmagic Cinema Camera


突如発表されたBlackmagic Cinema Camera。お弁当のような筐体に人々は興味深々。2.5KのRAW収録ができ、EFマウント対応。世界初のProRes収録カメラでもある。

今年のNAB SHOWで、話題性という意味ではBlackmagic Design社のBlackmagic Cinema Cameraが一番であった。これまでポストプロダクション分野での製品を展開してきた同社が、突如として発表したカメラは、2.5K(2432×1366)のRAWとフルHDでの撮影が可能だ。センサーサイズは15.8mm×8.9mmでフォーサーズ相当。記録は2.5KならCinemaDNG 12bit RAW、フルHDならApple ProResかAvid DNxHD形式となる。内蔵リムーバブルSSDによる収録、13ストップというワイドなダイナミックレンジ、EFマウント対応、Log記録対応など目玉機能は多々あるが、筆者が一番注目する点は別にある。それは、Apple ProResという極めて優秀な「編集コーデック」で収録できる世界初のカメラだということだ。フルHDの10bit 4:2:2でProResという実に使い勝手の良いファイルは、ポストプロダクションでの軽快さ、運用を考慮すると非常に実用的だと感じるのだ。カメラにカラーグレーディングソフトのDaVinci Resolve、波形モニタリングのためのUltraScopeという3点セットで$2995という価格もリーズナブルであると言える。

SONYが発表した驚きのハイスピードカメラ

F65という4Kカメラを昨年発表し、いよいよ4Kの世界へ進み始めたSONY。AVIDやPremiere Proといったノンリニア編集ソフトウエアでもネイティブ対応を今夏以降することを発表し、懸念されていたポストプロダクションの環境も整いつつある。世界を牽引してきたカメラメーカーだけに、4K市場の活躍への期待は大きい。また大判センサーのデジタルシネマカメラPMW-F3の普及も順調で、多くのCMやPVだけでなく、映画やドラマにおいても広く使われている。


突然の発表・発売となったNEX-FS700。ハイスピードの需要に応える一台だ。


撮影スタイルも通常と変わらない。小型カメラでハイスピードをHDで行えるなんて夢のようでもある。

そんな中、今年のSONYが発表した注目のカメラがNEX-FS700だ。FS700は去年話題になったハンドヘルド型の大判センサーカメラFS100の後継機にあたるカメラである。もっともこのラインナップは中堅の業務機としての位置付けが色濃いため、ハイエンドの機能を期待するカメラではないのだが、驚く機能をFS700に搭載した。それがハイスピード機能である。最近のトレンドとしてハイスピードは非常に人気が高く、映画やCMにおいても多く使われるだけでなく、その美しいスローモーションの動きによる描写は大変効果的な演出を生み出している。そもそも時間解像度を上げるためのハイスピード撮影は、専用の特殊なカメラを必要とした。業務用としてはファントムやヴァイスカムといったカメラが主流で、1秒間に1000フレームといった非常に速いスピードで撮影することが可能で、人間の目では捉えられない動きを表現することができる。ファントムは通常レンタルするカメラであるが、一日平均20万円~30万円といったコストがかかるだけでなく、レンズの撮り回しや収録のスタイルといった面で特殊なノウハウを必要とするカメラでもある。そのため低予算のプロジェクトなどではこういったカメラを使用することは難しく、作品にハイスピードを取り入れることはなかなかできなかった。




FS700の動画の切り抜き。人間の目では捉えられない動きを収録できる。また大判センサーなので被写界深度の浅い画が魅力的だ。

ところが今回SONYが発表したFS700には、なんと毎秒240フレームというスピードをHDサイズで収録できる機能が踏査された。前述のREDのEPICですらHDでは毎秒200フレームまでしか撮影できないことを考えると、この機能は相当な価値があるといえる。しかもFS700の本体価格はおおよそ70万円であるため、そのコストパフォーマンスは非常に高い。実際に発売前のFS700を使用する機会を得たのだが、その映像はあまりにも美しく、思わず息を呑むほどのクオリティであった。
水しぶきの一粒一粒がきれいに描写されるだけでなく、人の表情などには新しい力をハイスピードは与えてくれる。毎秒1000フレームのようなハイスピードは科学的な実験映像などに向いているのに対して、人間の動きなどを撮影する際に最も効果的なフレームレートがズバリ毎秒240フレームであるというのが個人的な意見だ。ちなみにFS700は毎秒960フレームでも撮影は可能で、その際の画角はSDサイズ程度まで落とすことになる。

大判センサーとハイスピードが生み出す新しい世界


Metabones社のEF変換アダプター。これによりCanonのEFレンズを使用できる。絞りのコントロールも本体から行えるので、非常に便利だ。

ここで忘れてはならないのは、FS700のセンサーはスーパー35㎜相当であるということだ。つまりシネマライクな画質でハイスピードが撮影できるというのは大きな魅力だ。更に素晴らしいのは、サードパーティーの「Metabones社」から発売になっているEFマウント変換を使えばCanonのEFレンズを使うことができる。この変換マウントはカメラ内蔵の絞りコントロールを行うことができるので、EFレンズの良さを活かした撮影を行えるのが特徴だ。実際Eマウントのレンズも品質は高いのだが、やはりEFレンズ群を使用できるとなると、その汎用性は一気に高まると言える。
また4Kセンサーを使用しているため将来的に4K出力も可能ということで、いやはや魅力的な一台が登場したといっていいだろう。NDフィルターも内蔵されていたり、SDIとHDMIから同時に8bit4:2:2の信号が出力されていたり、様々な改良が施されFS100からFS700へ進化した。大判センサー×ハイスピードという新しい世界を是非ともみなさんにも体験していただきたい。

Adobe CS6が可能にした次世代の64bitワークフロー


先日発表・発売になったAdobe CS6シリーズ。Premiere ProやAfterEffectsなど、映像編集のプラットフォームは大きな進化を遂げた。


おそらく映像のコンポジットツールとしては最も使われているのがAfter Effects。その進化も止まらない。

4Kのカメラがようやく登場した中、編集というステージも大きな進化を遂げている。一番の注目はやはりAdobe CS6だろう。従来、映像編集と言えばFinal Cut Proが大きな支持を得ていた。確かにHD時代の編集を支えたFinal Cut Proの実績は輝かしく、期待を裏切らない性能を持ち合わせていたと思う。しかし4Kや3DといったポストHD時代にふさわしい編集スタイルは、やはりFinal Cut Proの次にくるものである必要があるだろう。それは次世代の編集とも言える環境であり、データサイズが大きくて複雑でも「安定」して「効率的」な編集が行えるツールだ。
そんなツールに求められる条件は「64bit」と「ファイルベースネイティブ」というキーワードに絞られると思う。64bit環境とは、64bitのOSで動く64bitのアプリケーションのことをいう。Final Cut Pro 7のように32bitのソフトウエアであると、最高で4GBまでのメモリにしかアクセスすることができなかった。しかし64bitとなれば実質192GBまでのメモリを使用することが可能だ。そうなると複数のHD素材や4Kといった映像を扱いやすくなるだけでなく、レンダリングやプレビュー環境が大幅に向上するメリットを享受できるようになる。間違いなくこれからの映像編集のプラットフォームは64bit上で動かす必要がでてくるだろう。


ADOBEはワークフロー全体を64bit化させた。編集から出力まで、すべての段階を64bitで作業できる。


あらゆるカメラのコーデックをそのまま読めるのが「ネイティブ」。中間コーデックに書き出す必要はない。またAdobe間のソフトウエアも、ファイルをネイティブで読みあえるのが大きな強みだ。

一方で「ファイルベースネイティブ」というのは、カメラで収録したカメラコーデックそのものを編集してしまおうということだ。多くの編集ツールの場合、収録された映像データを何かしらの「中間コーデック」に書き出す必要があった。Final Cut ProでいるProResがその例だ。例えばCanon EOS 5D MarkⅡで撮影した素材は、そのままでは編集ができないためFinal Cut Pro 7のタイムラインに載せるにはProResに変換しなければならなかった。このように一度中間コーデックに変換するとなると変換にかかる時間だけでなく、そのためのファイルスペースも膨大になるケースも多い。無論ProResは大変優秀なコーデックで、多くの外部収録機器に採用される理由は十分に理解できる。しかし中間コーデックとしての使用となると、作業の効率を大きく下げる原因になりかねなかった。Adobeが自社の編集ソフト「Premiere Pro」で目指したのは、乱立するあらゆるカメラコーデックを全て「そのまま」編集タイムラインに載せてしまおうというものだった。4KのRED素材であろうと、SONYのXDCAMであろうと、PanasonicのAVC-Intraであろうと、CanonのEOSムービーであろうと、パソコンにデータをコピーしたその瞬間から編集を始めることができる。

Mercury Playback Engineという怪物


4Kの素材であっても、レンダリングすることなくリアルタイムで再生できる。MPEの力はAdobeの映像編集を支える技術だ。

またAdobe Premiere Pro CS6の映像処理を支えるのがMercury Playback Engine(MPE)だ。64bitとファイルベースネイティブの力を十分に発揮するこの再生エンジンは、あらゆる映像素材を「レンダリングすることなく」再生してしまう力を持つ。再生解像度を変えることでマシンスペックに合わせた調整ができるのも素晴らしい。またnVIDIAの対応するグラフィックカードを使用すれば、GPUでMPEをアクセレレーションさせられるのだ。Quadro2000であれば5万円台で購入できるため非常に効率的な編集環境を整えられ、旧世代のCorei7であったとしても4Kの素材は1/2解像度で楽々リアルタイム再生をレンダリングなしで行える。

過去のイメージを一新したPremiere Proに注目

正直ノンリニアソフトの細かい機能は、それぞれにそれぞれのいいところがあると思う。AVIDやFinal Cut Proも長年使っていると他のソフトウエアに移行するのはなかなか敷居の高いものだ。しかも過去の悪いイメージを引きずっているPremiere Proは今でもあまり良い印象を持っている人は少ないだろう。しかしポストHDの時代の64bit・ファイルベースネイティブというキーワードを考えた際に、正直Premiere Pro CS6は他のソフトウエアとは比べ物にならないほど馬力を持っている。またAfter Effectsとの連携も抜群で、一切のレンダリング、書き出しなしでやり取りが可能だ。またPhotoshop、Illustratorのデータもレイヤー構造やパス情報をそのまま読み込めるため、ストレスのない編集環境を作り上げられる。CS6になってIllustratorやオーサリングのEncoreも64bit化し、ワークフロー全体が64bitとなり、一段と安定感と処理速度が増したと言えるだろう。おそらくAdobeの映像編集のプラットフォームがしばらく多くのクリエーターの支持を集めていくだろうと考えている。

ハイエンドの技術を多くの人が扱える時代に

次世代の映像編集は、技術の進歩に支えられて多くの人が「高解像度」のハイエンドの世界にコマを進めることになるだろう。1000万円かけて作った映像が、もはや50万円で制作できるような時代だ。大切なことは、目まぐるしく変遷する技術の波になるということだけでなく、一つ一つの技術を繋げて、自分の映像制作の可能性を広げることなのかもしれない。特権階級の人たちだけが手にできた映像を、いよいよ一般的なデスクトッパーズが作り始めることになるだろう。

江夏 由洋

marimoRECORDS
趣味:AfterEffects
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FILTER KYODAI blog

1998年TBS入社。スポーツ局に配属。主にスポーツ番組、スポーツ中継に携わる。ドキュメンタリー手法の映像制作を中心に、スポーツドキュメンタリー番組「zone」など数多くの番組を担当。オリンピックや世界陸上などの世界大会にも関わる。世界バレーでは中継番組制作のみならず、大会運営やスポーツライツも担当した。 2008年TBS退社。兄弟で独立。株式会社マリモレコーズとして、音楽・映像制作、音楽・映像コンサルティングを行なう。現在はCM制作やWEB映像などの制作に「独自」のデジタルワークフローで取り組んでいる。



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*記事中に掲載されている情報は2012年08月06日時点のものです。