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Pro Tools 10 What's NEW <Software>

Pro Tools 10 Softwareの新機能

#1 Mixing Engineの進化

ProTools 10の新機能TIPS

ProTools 10の新機能TIPS


#1-1 64Bit Floating Mixer
サウンドクオリティーの進化。HDシステムでの64Bit Floatによるヘッドルームの拡大です。数値にするとなんと1000dB以上の余裕が誕生。デジタル・クリップから完全に解放されます。そして、セッション設定としても今までの24bitに加え、32Bit Floatの設定が加わります。もちろん32Bit Float録音も可能に。演算解像度の向上からも、従来の48Bit Fixと比べて高音質化が期待できます。今までの48bitから16bitも向上している上に、浮動小数点演算となったミキシングモジュールが追加になったのですから。
Bit Depthに注目!!"32bit Float"

Bit Depthに注目!!"32bit Float"


#1-2 32bit Floating Audio File
残炎ながら、現時点では、32bit Float対応のI/Fは存在しないのですが、内部での録音は可能です。ステム等内部でのサウンドファイルの生成時には今まで以上のクオリティーでの作業が可能となります。これは、他社のDAW(Nuendo,Samplitude等)でも採用されているものが幾つかあり、ユーザーの評価の高い機能の一つでした。Pro Toolsの高音質化に大きな役割を果たすことは間違い有りません。

#1-3 違う解像度のファイルの共存
さらにBigな機能として、同一セッション内で解像度の違うファイルが共存できるようになりました!もちろん録音も可能です。これは、今まで一度セッションを作った際に、後とからの変更の出来なかったセッション設定内のBit depthがいつでも変更できるなんて素晴らしいですよね。ちなみに、マイクでの録音は24bitにシンセは16bitでなどというセッション内での使い分けが可能となります。この機能は、後述のReal Time Renderingにより実現しています。
#1-4 最大ボイス数768track!!
もう一つ、HDXとの組み合わせで最大768のボイス割り当て可能なオーディオ・トラックと512のAUXトラックへ対応。ここまで来れば、もう無制限と言っても過言ではないでしょう。786ボイスということは、786chの同時録音が出来るということなんですから!
従来のHDシステム4台分のパワーを持つ事のできるこの更新は、全てのPro Tools ユーザーに取ってメリットなること間違い有りません。HDX Crad1枚で256ボイス。2枚で512ボイス、3枚で768ボイスとなります。
#1-5 16,384sampleの自動遅延補正
ADC(自動補正機能)もパワーアップ。今までの4,096サンプルから16,384サンプルに!!どんなプラグインを挿入していてもタイムアライメントを保つことが可能となりました。これからは、Z-Noiseもインサートでいけるということです。48kでの作業の際は350ms程度まで遅延を押さえることができるのです。

#2 Diskアクセスの革命Ram Cash機能を搭載

Chash Sizaの変更はココ、搭載メモリによって選べる数値が変化

Chash Sizaの変更はココ、搭載メモリによって選べる数値が変化


#2-1 これからはどのストレージにも録音可能
もう一つが、ストレージに対する要求からの解放・・・これは、様々データ管理にとって驚きの仕様です。Pro Toolsはストレージに対しての要求が大きことが知られていますが、これからは様々なことから解放されます。極端な話USBメモリでもOK。セッションを開いたら、全てのオーディオデータをCPU内部のRAM(あるだけ?メモリ)にコピーしてしまうので、速度は関係ないのです。もちろん、今まで、様々なハードルのあったRAIDや共有、これらも全く問題無くなります。この恩恵は、再生側だけでなく録音時にも受けることができます。録音したデータはストレージの速度が間に合わない場合には メモリに蓄え順番に書きこむので、利用出来るストレージ条件は大幅に緩和されます。
#2-2 Audio Cashによる超高速レスポンス
セッション内のオーディオデータをセッション・オープン時に全てCPU内部のRAMにキャッシュします。これにより、何がおこるのでしょうか?言葉で書くと一言なのですが、様々なところにメリットが生まれます。まずは、操作としてはレスポンスの向上。今までセッションが大きくなるとスペースバーを叩いても2~3秒待ってから動き出した、LOOP再生で止まってしまった、そんな経験はPro Tools Userならば誰もが経験していると思います。この事象から解放されます。これはデモムービーでもご覧いただけます。これによる作業スピードの向上は、全てのユーザーにとってメリットであり、作業効率のアップに直結します。しかし、Cashの搭載によるメリットはそれだけではありません。
このRAM CASHの動作ですが、事前に設定したCashの割り当て容量まで、どんどんセッションに並んだオーディオファイルを読み込みます。Cashの割り当ては搭載したメモリー容量によって変化しますが10GB超の設定が可能とのことなので、余程のことがない限りRAM上のデータだけで作業が可能となります。このスピード感、レスポンス素晴らしいです。
#2-3 データのネットワーク共有、ストリーミングが手軽に
ストレージに対する要求が下がったため、Network Driveでの作業が行えます。最高の環境を提供するAVID ISISから低コストな家庭用LAN Diskまで、RAID diskでも作業が可能となるため、データ・セキュアな環境下でのPro Toolsの新しいワークフローが始まります。高速サーバを利用すれば、CASHの重点までの時間も短縮され、さらなる高速レスポンスが期待できます。今までは、非常にハードルの高かった、ネットワーク共有による、効率的なワークフローが現実のものとなります。
テストはしていませんが、理屈から言えば、DropBoxなどを利用したクラウド・サービスによる遠隔地とのデータ共有も手軽に行えることとなります。皆さんも今までの制約から解放された、新しいワークフローを考える時がやってきています。是非ともご相談ください。

#3 強力なReal Time Rendering機能を搭載


#3-1 Clip Gainによるオートメーションの効率化。
特にポスプロも方から多数のご要望をいただいていた、クリップ・ゲイン機能が遂に搭載されました!!これによりリージョン単位でのゲイン設定が可能になります。これは単純にゲインの上げ下げということではなく、オートメションと同じようにClipに対してGainの曲線を描くことができるということです。もちろん、音楽ユーザーの方も!!ボーカルのレベルの微調整等オン用範囲はいくらでも考えられます。このClip Gainはフェーダーオートメーションとは別物なのでFedarには一切影響がありません。今まで、仕込みでAudio Suiteなどで波形を書き換えていた作業がReal Time RenderingによりVirtualに実現されていると考えて頂ければ良いと思います。
#3-2 波形表示もReal Timeに変化
上記のCLip Gainでの調整時にもフェードの設定時にも瞬時に波形表示が変化します。今までは、別Fileで管理されていた物が、常にReal Timeでレンダリングされます。Fadeに関しても同様に今までのようなFade Fileと呼ばれるCashを必要としなくなりました。Real Time Renderingにより、フェードトリムなどの操作をした瞬間にレンダーされCASHに蓄えられます。波形の表示も直感的に見やすくなっているのも改良点ですね。
このClip GainとReal Time Rendering機能は、Ram Cash機能とリンクして、高速なレスポンスでユーザビリティー、作業スピードの向上に直結します。一度使ったら、もう以前のバージョンへはもどれないでしょう。

#4 EuCon Phase 2

#4-1 Pro Tools全てのコマンドを網羅

500のnewコマンドの追加で強固かつ柔軟な連携が可能になっています。ProToolsとの連携が新しいステップに入りました。MC pro、Artist Controlの2機種では、大幅なパラメータの増加により、さらなる多機能を手に入れることでしょう。
#4-2 System5から移植されたChannel Strio Plug-in
このPlug-inの使用により、System5のDSP EngineとPro Tools HDXのDSPエンジンがイコールに。コンソール上で、EuConによりシームレスに統合されます。この恩恵はEQ3 plug-inも同様です。更に新しいChannel Strip Plug-in とEQ3はSystem5のEQパラメータウィンドウにEQカーブの表示が可能です。音質に関してもsystem5と同等のクオリティーが手に入れられます。

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*記事中に掲載されている情報は2011年10月24日時点のものです。