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Pro Tools 10 All of New

2011年10月24日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO 前田洋介)


Pro Tools 10 & Pro Tools HDX

衝撃的大革命!ミキシングエンジンから、ディスクアクセスまで多く基本コンポーネントにメスの入ったPro Tools 10。そして、10年振りの更新となるDSP Card / Pro Tools HDX!!AES NY 2011レポートを中心にそのすべてをお伝えします。

AESでの発表後に国内で行われた、セミナー、ROCK ON PROの特別解説MOVIEなどの最新情報はこちらをご確認下さい。

まずは、AES NY 2011でのPro Tools 10 & HDXのAVIDプレゼンテーション全編をweb公開中!!For MusicとFor POST2つのセッションがあります。御覧ください。

Pro Tools10プレゼンテーション for Music

Pro Tools10プレゼンテーション for Postproduction

#1 MIXING ENGINEの更新

#1-1 64Bit Floating Mixer
まずはこの表を御覧ください。HDXの使用によりMixer Depthが64Bit Floatとなります。今までが48Bit Fixなのでその差は16bitの向上。更にFloat(浮動小数点)ということで、更に精度を高めています。これは音質に直結します。今までのどのDAWよりも、どのデジタルコンソールよりも精度の高い演算をPro Toolsは手に入れました。

#1-2 32bit Floating Audio File
更には、32Bit FloatでのFile記録に対応。内部処理は全て32bit Float以上の解像度で行われ、ステム等の記録を高解像度でキープすることが可能になりました。

#1-3 違う解像度のファイルの共存
解像度が違ったとしてもPro Tools 10の強力なReal Time Renderingは同一セッション内のBit Depthの差を消し去ります。今までのように、Fail Conversionは必要なくなりました。

#1-4 最大ボイス数768track!!
新しいPro Tools HDX Cardは1枚で256chのVoiceを確保することが可能。最大3枚の使用でなんと768TrackのAudioの使用が可能になります。これは今までのPro Tools HDシステム4台分に相当します!!

#1-5 16384sampleの自動遅延補正
もはや、遅延補正のプラグインがあるなどとは言わせません。従来の4,096Sampleから4倍増の16,384SampleのADC(自動遅延補正)を手に入れました。

#2 Diskアクセスの革命Ram Cash機能を搭載

#2-1 これからはどのストレージにも録音可能
今までは、Macであれば外付FWドライブもしくは本体内部に増設したデータ専用のHDDが必須でしたが、これからはUSBメモリでもネットワークドライブでも、RAIDドライブでもデータの書き込みのできるメディアであれば何にでも対応します。書き込み速度は関係有りません。

Audio Cash#2-2 Audio Cashによる超高速レスポンス
メモリにセッション内のAudioを展開、格納するため再生時のレスポンスが驚くほど向上。Soft Samplerと同じ事を、Pro Tollsは行います。そのレスポンスは驚愕に値します。これによる、作業効率の向上は間違い要りません。

#2-3 データのネットワーク共有、ストリーミングが手軽に
ストレージに対する要求が下がったため、Network Driveでの作業が行えます。最高の環境を提供するAVID ISISから低コストな家庭用LAN Diskまで、Pro Toolsの新しいワークフローが始まります。理論的にはDropBoxでの作業も可能ですよね。。。

#3 強力なReal Time Rendering機能を搭載

#3-1 Clip Gainによるオートメーションの効率化。
今までの多くの要望のあったリージョンに対しての再生Gainの書き込みが可能に。単純にClip単位というわけではなくリージョンに対してオートメーションマでもが書き込めます

#3-2 波形表示もReal Timeに変化
Clip Gainで調整をするとReal Timeに波形表示が変化。同様にFadeもReal Time Renderingされるので視覚的にFadeの状況確認が可能です。作業の効率化は、視覚情報の充実にまで及びます。

#4 EuCon Phase 2

#4-1 Pro Tools全てのコマンドを網羅
500以上に及ぶコマンドの追加により、Pro Tools全ての機能を網羅。EuCon対応コントローラーの利便性が圧倒的に向上。

#4-2 System5から移植されたChannel Strio Plug-in
このPlug-inの使用により、System5のDSP EngineとPro Tools HDXのDSPエンジンがイコールに。コンソール上で、EuConによりシームレスに統合されます。この恩恵はEQ3 plug-inも同様です。

#5 新しいPlug-in Format AAXの搭載

#5-1 AAX(AVID AUDIO eXtension)の全て
HDXに対応したDSP processingとNative processingが同一のプログラムで動作、全てはソフトウェア側で自動的にコンパイル。HDXとNativeで同じプログラムが動作します。これにより、今まで以上にHDXとNativeの互換性が向上。

#5-2 AAXによりPlug-inの64Bit化
最新音プラグインフォーマットとなったため、Nativeに64Bit対応。更には、64bit Floating Mixing Engineにあわせて、内容の更新が行われています。すべてが新しいPro Tools 10似あわせたBrash Upです。

#5-3 デベロッパーへの開発支援
すでにパートナーとなるメーカへのSDKの提供は終わり、コンパイルとバグチェックをすればAAX対応版が出荷できるようサポートをしているとのこと。すでに数社がAAXへの完全対応バージョンを発表済み。

#6 Pro Tools 10で追加された新機能

#6-1 system5からの移植Channel Strip
System5のChannel Stripと全く同じPlug-inが追加。EQ3,DYN3に変わる新しいPro Tools Standardの登場です。ラージコンソールならではの破綻のない堅実なサウンドメイクが特徴です。

#6-2 5.1ch Down Mixerの搭載
要望の多かったPlug-inの一つ、サラウンド制作では必須といっても良いこのプラグイン。Pro Tools 10でやっと標準搭載です。

#6-3 Satellite Linkの拡張
ここ最近、急激に導入の進むSatellite Linkですが、最大接続数が、4台から12台に拡張されました。これにより更なる大規模システムへの対応が可能となりました。

#6-4 24時間超のセッションに対応
念願のタイムラインの拡張です。今までの制約が一切なくなりました。ポスプロ等での1Hずらしてのバリエーションの作成などで効果を発揮することでしょう。

#7 ROCK ON PROからの気になる質問

#7-1 32Bit Float対応AD/DA I/Fの発売は?
今のところ予定はしていないとのことです。まずは、内部のステムの記録に役立てて欲しいとのこと。

#7-2 Accel Cardでの制限は?
Mixing Engineは従来のHDシステムと同様。最大Voice 192、Mixer Depth 48Bit Fixとなります。また、AAXの使用は出来ません。自動遅延補正もDSPを使用しているため従来通りの4096sasmpleが上限となります。

#7-3 過去のデータとの互換性は?
Pro Tools 5 -6もPro Tools 7-9も互換性を確保しているとのこと。Pro Tools 10で問題なく開けます。セッションファイルフォーマットが変わったので、今までと同様に下位バージョンへの受け渡しには『複製を保存』することが必要

その詳細レポートはAES NY 2011レポートを御覧ください>>>

記事本文・構成 : ROCK ON PRO 前田洋介

※ 記事中に掲載されている価格・割引率・購入特典・ポイントや仕様等の情報は 2011年10月24日 記事更新時点のものです。

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