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GENELEC 8260A 発表試聴会レポート

2010年6月5日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO)


8260

GENELECの3wayモデルとして、ツィーター/スコーカーに同軸機構を採用し、DSPによるあらゆる音場で自然な音質を実現する事で話題の8260Aがついに発表!出荷を間近に迎え、お茶の水のaudio-technicaビルにて、日本総代理店オタリテック株式会社による発表試聴会が開催されました。
INTER BEE 2009でのお披露目以来、非常に注目されていた『GENELEC 8260A』ですがようやく、2010年3月末から量産開始となり、受注を開始されたそうです。

GENELECの技術をふんだんに盛り込んだ、この新製品。スピーカーの良さを理想に近い環境で試聴するため、少人数ごとに計7回も発表会をセッティングされ、代理店の力の入れ具合を強く感じました。

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発表会は、まずGENELECの国際セールスマネージャー ラルス氏の挨拶から始まりました。
GENELEC社のポリシーは、味付けのない中立的な立場を守り、ニュートラルでフラットな音にこだわる事。また、使用環境に応じて、キャリブレーションを行い、最適な音を提供する事。
そのために、任意のリスニングポイントで正確に測定するためのマイクを開発する徹底ぶり。
スピーカーを作り始めてから32年間、耐え間ぬ努力続け、研究されているそうです。
ラルス氏は、「この8260Aには、GENELECの最高技術が詰まっています。 これ以上のスピーカーがあるなら、ぜひ私に紹介してほしい。私が知る限り、現状最もすばらしいスピーカーであると自信をもって言える。」とおっしゃってました。

その 超自信作の『GENELEC 8260A』その秘密を、オタリテックの営業の方から技術資料をもとにご説明頂きました。

『GENELEC 8260A』主要スペック

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  • 外寸法 高さ:593 mm 幅:358 mm 奥行:344 mm
  • 低域カットオフ 26Hz
  • 最大音圧 113dB SPL
  • ドライバーユニット パワーアンプ
    低域 ウーファー 25cm 出力150W
    中域・広域 MDC 同軸 120mm ラミネートコーン+19mm アルミドーム 出力120W
  • DIP トーンコントロール(マニュアルモード時のみ有効)
  • Bass Tilt :4 Basss Roll-off:4 Treble Tilt:4 Desktop Mounting
  • GLMトーンコントロール
  • ノッチフィルター:LF × 4 HF × 2 シェルビング・フィルター:LF × 2 HF × 2

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8260A内のデジタル信号処理

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DSPハードウェアは、正真正銘の3ウェイです。ツイーターとミッドレンジとウーファー用の各ドライバ・フィード信号はそれぞれ3つのD/Aコンバーターに送り込まれ、次いで3つのパワーアンプへ、そして最終的に各ドライブユニットへ供給されるからです。

パワーアンプはスピーカーに過剰に負荷がかかったときに極めて効率よく熱伝導ができるようにアルミMDEエンクロージャーの壁面と物理的に一体化されています。スピーカードライブは、オーバーロード保護回路によって守られており、自動リセット機能は信頼性と寿命を保つためにできる限り控えめに作動する設計となっています。

もちろんAES/EBU入力で業務用デジタル・オーディオ・フォーマットの信号も受け付けます。内部サンプルレートは96kHz、入力サンプルレートは32kHz〜192Khzのどの周波数でも可能です。短いケーブルでインピーダンスコンバーターを使用すれば、S/P-DIFデジタルオーディオ信号も読み取り可能です。

今回のポイントは、『3ウエイ DSPスピーカーシステム  』3ウェイを実現可能としたのは、GENELECの伝統的な技術の応用です。

・新開発、同軸ユニットMDC (Minimum Diffraction Coaxial Mid/High Driver):中高域の同軸ドライバー

3way

スコーカーとツイーターを同軸上に配置し、中域および高域の指向性を適切に制御しています。バッフル面との段差を排除し、ツイーターのメタルドームを含めたフラッシュサーフェス化を行って音響回折の要因を一掃しています。 まさに広帯域をピンポイント音源として扱うことができる画期的な機構です。

・GENELEC伝統技術、DCW (Diirectivity Control Waveguide):指向性制御ウェーブガイド 従来はミッドとツイーターを離して配置するための伝統技術でありましたが、これを応用し、25cmのロング・スロー・ウーファーを組み合わせることに成功しました。上記MDEと融合させることで、大きなシナジー効果が得られ、490Hz以上という今までにない広い帯域での音響指向特性の制御を一括集中することで部屋の音響反射による影響を 最小限にとどめることができました。

・MDE (Minimum Diffraction Enclosure)アルミダイキャスト:最小解説エンクロージャー 現在のGENELECのエンクロージャー・デザインを踏襲した、アルミダイキャスト素材の高剛性構造を実現し、音の滲みの原因となる箱鳴きも抑制されました。 アルミを使うことで、木製のものに比べ内部の有効容積を増やすことができ、低域の効率を改善できます。さらにアルミは完全リサイクルが可能で、エコにもつながるとすてきなコメントが。

・Iso-Pod (Isolation Positioner / Decoupler):振動遮断スタンド 底部の取り付け可能な標準付属ラバー・スタンド。音響軸をリスナーの耳に合わせるためにスピーカーの傾きを変える役割だけで無く、エンクロージャー全体の振動を周囲の構造物に伝わるのをを防止し、逆に設置した場所の振動をスピーカーに伝えない効果もあります。

・非常にわかりやすいシステム構築も注目ポイント

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GLM(GENELEC Loudspeaker Manager)スピーカー・コントロール・ネットワークを使い、1部屋あたり30台までのDSPスピーカーとDSPウーファーの取扱いが可能。GLMソフトウェアのGUIを介して、簡単にアクセスする事が可能です。AutoCal機能を使った自動音響キャリブレーションをシステムアライメントを行う事も可能です。

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・内容充実のユーザーインターフェース

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GLM(GENELEC Loudspeaker Manager)ソフトウェアは8260Aのみならず他のGENELEC製DSPスピーカーの制御も可能です。・ボリューム、ソロ、ミュート、ベースマネージャーバイパスの各コントロールをメイン画面に配置・スタンドアローン使用の為に、諸設定をスピーカー・ハードウェア内に保存可能・異なるリスニングポジション用に最適化など、カスタマイズされた設定は、システムセットアップファイルに保存。いつでも呼び出し可能です。・手動もしくはAutoCalアルゴリズムを使用して、音響設定が可能です。・AotoLink:GLMの起動を自動化してユーザーインターフェースを表示せずに簡単にアクセスするためにキーボードのキーを割当てる。

AutoCal:単一部屋内に配置されたマルチチャンネルスピーカーシステム用の完全自動音響キャリブレーションツール。スピーカーが発するログスイープの正弦波信号を較正ずみ高音質マイクで収録し、ネットワーク上の全スピーカーとサブウーファーの最適音響アライメントを決定することができます。室内環境が大きくかわるマルチチャンネルオーディオシステムに対して、一貫性のある正確な周波数特性を与えます。

・実際の試聴会がスタート 技術説明の後は、待望の試聴会です。5種類の音源を聞き比べました。

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  • ウッドベースのソロ音源 低域がとてもすっきりしていて、整理された低音といった感じ。ウッドベースの空気感が伝わりました。
  • ドラムソロ GENELEC らしいというか、とてもフラットな感じを受けました。幅広い音域の音が、整理整頓されクリアに聞こえました。
  • クラッシックギターとバイオリンのアンサンブル(CD音源16bit,44.1kHz)                      ギターのコードチェンジの音やピッキングの音までもクリアに聞こえ、まるで目の前で演奏してもらっているように感じられました。大音量で聞いても、バイオリンの高音が耳につくということもなく、非常に聞きやすい印象です。
  • フルオーケストラ(スーパーオーディオCD1bit,2.82MHz) 静かなパートでは、一つ一つの楽器の細かい音まで鮮明に表現されており、段々と盛り上がったところでは、全体のフラット感を維持しつつ、会場を覆うような迫力を再現していました。特に中〜高音域あたりの音に厚みがある仕上がりになっていました。
  • バンドセッション(DVDオーディオ24bit,96kHz) vocal,guiter,bass,drumsというシンプルな構成のバンド曲。とにかくクリアなサウンドで、Mixされたときの状態がそのまま聞く事ができる。
  • おまけ Eric Clapton _ Change the world など、聞きなじみのある曲を発表会終了後、試聴させて頂きました。弾いている状況のがそのまま伝わるほどの空気感の再現には大変驚きました。

試聴の全体的な感想は、コンセプト通りのニュートラルな素直な音を実感できたということです。スピーカーによる味付けがほとんどない分、Mixされたときの純粋な楽曲の味が堪能できる。そんなスピーカーです。もちろん、エンジニアの方々には非常に使い勝手がよいのではないでしょうか。自分の味付けをきちんと表現してくれる。とっておきのモニタースピーカーであると言えます。

・スペシャル・ミニインタビュー

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前述した通り、少人数での多数セッションという形式だったため、僅かな時間でしたが、セッションの合間に、GENELECの国際セールス・マネージャーのラウス氏と、取締役会長のイルポ氏にミニインタビューを行う事が出来ました。お二方とも快く承諾してくださり、最後には記念撮影までおつきあいいただきました。

Q.今回の8260Aの大きさは、この大きさを想定してから開発がスタートしたのでしょうか?それとも、音質を追求するうちに、この大きさになったのでしょうか?

A.今回は小型の3ウェイスピーカーを開発する事を目標とし、GENELECの技術を総導入して開発することとなりました。小型の3ウェイで、25cmのウーファーを採用するとなり、この大きさがきまりました。

Q.いままでのGNELECのスピーカーとは、全くと言っていいほど音の作りが違いますが?

A. フラットで味付けの無い音を追求した結果、このようなすばらしいスピーカーが完成しました。

Q. ウーファーに使われている素材を教えていただけますか?

A. ペーパー・コーンになります。表面加工は施してありますが、申し訳ありませんが素材は秘密です(笑)

Q.8260Aのターゲットにはどのような方を、考えていらっしゃいますか?

A.放送局、エンジニア、プロデューサーなど、幅広く使って頂けると思っています。

・おわりに

このようなすばらしいスピーカーを開発するには、伝統的な技術と新しい技術の融合、ユーザー目線での使いやすさを重視した設計が必要であると非常に強く感じました。歴史あるGENELECが研究開発を重ね、いま一番オススメの8260A、ROCK ON PROではデモ機を用意いたします。ご興味ある方は、今すぐご連絡を!!!すばらしい音を実感して頂きたいと思います!!

GENELEC 8260A Pair  ¥1,100,000

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記事本文・構成 : ROCK ON PRO

※ 記事中に掲載されている価格・割引率・購入特典・ポイントや仕様等の情報は 2010年06月05日 記事更新時点のものです。

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*本記事の内容は、特に断りのない場合掲載時点での情報を元に書かれています。


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