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ROCK ON PRO

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オノ セイゲン氏『DDPがすべてを変える』セミナー徹底レポート

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データー共有と冗長性による、
Audio+Videoワークフロー革新

今回は、ゲストにオノ セイゲン氏とエルビン・ヤシャレビッチ氏(DDP Distribution)迎え、Pro Toolsをはじめとした様々なDAWに対応し、冗長性とネットワーク共有を可能にするワークフロー革命を提示する機会を与える大きなイベント、ROCK ON PROセミナー4/2の全貌をお届けいたします!


従来ストレージと比較:
DDPは何がイノベーティブなのか?

DDP_5_2まずは、営業岡田からの今までの苦労話。Tape is Deadが語られ初めてPCベースのDAWへの移行が業務の革新を司ることになってから、すぐに大きな問題が起こっていました。それは、データの安全性の確保と保管および共有です。
特にPro Toolsは、RAIDドライブやネットワークストレージとの互換性が無く、クリティカルな業務に適応出来ていません。高額な広帯域を誇るファイバーネットワークであるSANもDAWの特殊なデータ操作には適していません。当社で輸入代理店を行っていたSanMPですら充分な互換性とパフォーマンスをAudio Dataにおいては得ることが出来ませんでした。
今回ご紹介のDDPは、そのAVFSフォーマットの確立とDAW及び映像編集ソフトメーカーとの連携により、その壁を突き抜けたプロダクトを発表することになりました。それが本日の主題であるDDPです。さらに今回 DDP24SSDモデルが、セミナーに登場!その実力やいかに?ご期待ください。
ストレージ問題の現実を充分すぎるほど認識している我々と参加者の方々の目の前で、DDPの革命的なワークフローが行われている中、オノ セイゲンさん『DDPがすべてを変える』がスタート!
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DDPイノベーション!イントロダクション

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プロダクトスペシャリスト洋介から、本日はROCK ON史上最大機器構成で挑みます!

インフラと合わせた抜群のコストパフォーマンスを誇る、DAWストレージデバイスDDP(Dynamic Drive Pool)は、その驚異的な転送速度を誇るパフォーマンスはもとより、独自のAVFSファイルフォーマットにより、DAWに最適な環境をもたらす先鋭のプロダクトです!過去の先鋭を誇った製品が、ワークフローを一変させた様に、このDDPも現代の制作環境を大きく変える可能性を持っていると言えるでしょう。

圧倒的なスループットを体験可能な超過酷デモセッティングで、DDPの可能性を測る!

ddp_demoこのAVFSのアドバンテージを体感して頂くために、この革命的なセミナーを開催するにあたり、我々ROCK ON PROでは従来考えられなかったデモセッティングを用意しました。

  • Pro Tools HD x 2
  • Steinberg NUENDO
  • Apple Final Cut Pro
  • Fairlight CC-1
  • Sonoma

以上の合計6DAWシステムのセッション・ファイルをDDP24SSDにストアし、セミナー開始から終了迄、始終ループ・プレイバックを行いました。
簡単に書いていますが、日常的にレコーディングや映像編集を行っている方には、その驚嘆のスループットを実感して頂けるのではないでしょうか?確かに、HDや4K等のビデオファイルに比べると、オーディオファイルの負荷は小さいと言えるかもしれませんが、PCMの4倍と言われるDSDファイルを32tr同時再生させるSonomaを含め、PCMで3000tr@24bit/48kHzを誇るSolid State Drive搭載のDDP 24SSDは、アクセスランプすら点灯させずに淡々とデータを送り続けていました!
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『DDPがすべてを変える』
その言葉と共にオノ セイゲン氏登場!

Pro Tools HD、Sonomaを業務の中心として制作ツールに活用しているオノ セイゲン氏は、2009年夏にDDP日本法人が設立されて以来、その可能性に掛け、検証を続けてきたROCK ON PROが今回のセミナーを開催するに当り、プレゼンして頂くゲストとして、まさに最適な方という事が出来るでしょう。
まずは、オノ セイゲンさんからDDPの”存在意義”を。『DDPがすべてを変える』と題してスタートしました。
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DDPとの出会いから、その革新性についてパワーポイントと共にご紹介

2009 Inter BEEでのDDPとの出会い
01オノ セイゲンさんがDDPを初めて知ったのは昨年の2009 Inter BEEのこと。忙しい合間を縫って取材の為に現地3時間!という強行スケジュールで幕張メッセを訪れた際に、その存在を知ります。
DDP自体の日本法人設立が昨年夏。その直後から、弊社ではDDPの検証を開始しています。その中で我々は、確実に動作しコストパフォーマンスに優れた共有ストレージとしてDDPを2009 Inter BEEの目玉と捉えていました。会場を訪れたオノ セイゲンさんをDDPのブースにご案内した弊社岡田の意志も、そのような事前の検証を受けて自信を持ってお勧めできる商品の一つであると確認がとれていたからこそでした。
セイゲンさんは、ご案内したDDPブースでのデモンストレーションをいち早く、しかもDDP24SSDモデルで(つまり4月2日に初めて目にした方と同じ驚きを)初体験。その高速なデータスループットのみならず、このプロダクトが制作環境に及ぼすであろう変化に、大きな感動を覚えたということでした。
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DDPブースを訪れたオノ セイゲンさんは自分と同じくらい早口でしゃべるDDP distributionの代表でもあるElvinと出会い、そこで驚くべき光景を目にします。2Kの動画を再生するFinal Cut、HDを再生するAVID Nitris DX、AVID Media Composer、Adobe Premiere、Logic、Pro Tools HD、NuendoのDAWが一台のDDP24SSD上のデータを読み、動作していたのです!
その現実を知ったオノセイゲンさんはElvinのことをマジシャンと呼びます。まさにマジックでも使わなければ実現不可能な光景であり、セミナー中もその奇跡を熱く語って頂きました。
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オノ セイゲン氏による DDPアドバンテージ解説

2009 InterBEEでのDDP24SSDデモセッション内容を解説!
2Kの動画を再生するFinal Cut、HDを再生するAVID Nitris DX、AVID Media Composer、Adobe Premier、Logic、Pro Tools、Nuendo等のNLE、DAWが一台のDDP24SSD上のデータを読み動作!セイゲンさんも、その驚くべきスピードに圧倒されたとセミナーで熱く語っていただきました。2Kの動画データレートはおよそ330MB/sec、さらにランダムアクセスをするDAWが複数とHDの動画を同時に再生してしまうDDP。更には、Mac/Windowsも関係なく、接続はEthernetのみというシンプルな構成。パッと前を通り過ぎただけでは複数のNLE/DAWがループプレイをしているだけですが、実は奇跡の様な現実が裏では行われており、それがたった1台のDDP24SSDによって完成されていたのです。
さらに、10Gigabitはもちろん、Gigabit Ethernetを複数束ねる事による転送速度の高速化にも対応し、シンプルで柔軟性の高い、しかも驚くべきコストパフォーマンスを存分にアピールしていました。
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DDP ベンチマークを検証!従来技術では考えられない程の高速スループット!!

セイゲンさんはその場でベンチマークでチェック。なんとRead 203.0MB/sec、Write 195.9MB/secという、Ethernet接続のストレージでは考えられないほどの高速データスループットを目の当たりにされたのでした。
シンプルでインフラにコストの掛からないEthernet環境を採用し、Mac/Winを問わないクロス・プラットフォーム、あらゆるDAWに対応した柔軟性とデータ共有/冗長性に、業界全体の期待感を感じたセイゲンさんは、後日、”放送技術”InterBEEレポートに3ページにも渡ったDDPの記事を執筆されています。
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DDPの秘密に迫る!DDPの技術を大公開!!
ROCK ON PRO テクニカルエンジニア 千葉が解説!RAIDと冗長化と共有とは?!

記録データの冗長化やネットワークの共有により、作業効率が格段にあがります。
ここでは、ROCK ON PRO ならではの詳細技術解説を行いました。

DDP_17_3皆さんもご存知の通り、Pro Toolsシステムは、CPUやHDDの性能が現在では考えられないほどPoorだった頃からマルチトラックHDレコーディングを実現してきました。そのため、Pro Toolsのオーディオファイル管理は、独特の論法を持って実践され、他のDAWで当たり前の様に使用可能なRAIDシステムへのストアを拒絶してきました。なんとDigidesignがワンカンパニー・ワンソリューションを提唱するAVID Unityですら、Pro Toolsのファイル管理を万全に行う事は出来なかったのです。
DDPがDAWの共有ストレージとして革命的なのは、上記Pro Toolsの様なRAID非対応のシステムを含めたあらゆるDAWに最適化するファイルシステム”AVFS”にあります。
AVFS(the Ardis Virtual File System)は、ハイレベルなプロトコル処理を頻繁に行うNASの性質と、高速で効率的なデータ転送を行うiSCSIの利点を統合した革新的なテクノロジーです。図にある様に、NASは各データ転送の度にメタデータを持たせるため、データ転送のオーバーヘッドが生じますが、AVFSは各ファイルへのアクセス時のみメタデータを持たせるので、アクセス開始時のみのオーバーヘッドで済むため、NASと比べた場合の速度面でのアドバンテージが生まれるのです。

スクリーンショット(2010-05-08 22.36.55)
オーディオデータの取り扱いに重要なファクター、4kセクタランダムアクセス。SSDモデルDDP24SSDリードにおいて(14.89MB/sec)はローカルドライブ(0.67MB/sec)の約20倍のXbenchマークをたたき出します。ライトも高速です。

  • 4k Randam=Write 60.12MB/sec
  • 4k Randam=Read 14.89MB/sec

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再びセイゲン氏登場!「DDPがすべてを変える」その本質へと迫る!

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『DDPがすべてを変える』今まで慣れ親しんだワークフローを変える為にはまずは自分からです。セイゲンさんが、セミナー2日前の日経新聞の記事から、引用例としてあげられたのが、韓国サムスンのカリスマ経営者が3/31に全社員に向け出した新経営方針「妻と子以外はすべてを変えろ」というコメントです。
日本の企業はシークタイム(もしくはThinking Time?)が長過ぎる。会議ばかりして何も前に進まない。完璧を求めすぎて時期を逸している。韓国や、中国の企業は高速なランダムアクセス(社員の独自性)により世の中の先を行く変革を自ら引き起こすことで生き残りをかける。サムスンの経営者は更に「今後10年以内にサムスンを代表する製品は大部分がなくなる」と自ら宣言。日本の疲弊しきったこの業界で生き残るポイントはここであるとアピール。
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更に次ぎなる『Change』は、「残業しているのは誰のため?残業する人はエライ?」と言うコメント。会社の為に、社会の為にと働くことが美徳とされてきた社会は年功序列と共に崩壊を始めています(既に崩壊しているかも)。経営者でもあるセイゲンさんが考えるのは、残業をしなければならないその仕事の在り方、ワークフローに問題があるのではという事です。
DDP_ONO_040920単純に3倍速いDDPを導入することにより3倍速く作業が終われるのであれば倍の仕事をこなしても今までよりも速く作業は終われる=家族や友人との食事、飲み会、ネットワーク、基本的人権の確保につながります。
3倍速く仕事が終われて、2倍の仕事をしてギャラも多くもらえるようになれば、経営者にとっても雇用スタッフにとってもWin=Winの関係。海外では当たり前の、個人の能力=時間あたりの仕事量、このグローバルスタンダードが日本にもやってくる日は近いのではないでしょうか?(仕方なく)つい残業をしてしまうエンジニア。管理職、経営者側から見ると「仕事が遅い」乱暴ではありますがこういわれても仕方の無い日が近い将来やってくるかもしれません。仕事が減る訳でもなく、制作本数はむしろ増える傾向にある。ならばワークフローを変えて作業時間を3倍速くする。ギャラもアップして帰宅時間が早くなる。こんな夢のシステムがDDPにより現実の物になると確信してお話しいただきました。
このような、共用ストレージシステムの管理運営には専門の技術、知識が必要なため、高額な保守契約や、専任のスタッフの雇用が必須でしたが、DDPは解りやすいGUIにより誰でも管理可能。トラブル時もInternet経由でのリモートメンテナンスが出来ます。非常に優れたこのシステム。本当に3倍速く作業が終われる可能性を感じました。
実際、DDPは他社の同等ストレージ・システムに対して”3倍速く!3倍安い!”これはElvin氏が常に話すことですが、まさにその通りです。セイゲンさんも、競合機の価格引き下げを差し引いても2倍以上の価格競争力があると同意。
何と言っても、最大の魅力はRAIDディスクでの作業環境。HDDクラッシュによるデータ損失の可能性ゼロ。SSDモデルであればシークタイムはゼロ。RAIDにより無益なデータバックアップ作業からの開放。
さらには、Pro Tools等のDAWにおけるデータ共有での同一セッションの同時作業。非破壊編集ならではのメリットは実はここにあったのではないかと感じるほどの効果を強調されていました。
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ここで、講師交代。ROCK ON PRO洋介へバトンタッチ。同時にお客様に用意したPCを実際に触っていただき考えられる限り高負荷の作業をトライしてもらいました。
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こんなに簡単!!だれでも管理運用可能な共用サーバー

DDPの魅力は速度だけではありません。専門知識無しでも運用可能なGUI(Graphical User Interface)を使用した設定、管理も大きな魅力です。実際に設定を行い、その簡単さを実際に体験してもらいました。
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IP設定方法

まずは、接続方法。ネットワークの簡単な知識があれば誰でも可能。クライアントPCにNetwork IPの設定をして、クライアントPCに名前を付ければ設定完了です。後は、DDPの管理画面でクライアントの登録をすれば接続準備完了です。この簡便さは、誰かが、ラップトップPC等を持ち込んだとき等すぐにつなげる事を意味しています。クライアントライセンスが無料である事と合わせFTPサーバー並みの柔軟な運用が可能です。
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Create New User

DDPでのユーザーの作成もGUIを使用して簡単に行うことができます。画面上部のDesktop(DDP上ではクライアントPCはDesktopと呼ばれます)のタブからCreate New Userをクリック。クライアントPCで作成した名前を入力と、PCの種類(Mac or Win)を入力。これだけで設定完了です。そして、DDPにログインする際に使用するユーザーアカウントも同じように簡単に作成することが可能。
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Connect to DDP!!

そして、実際の接続ですが画面の右側に並んだクライアントPCと左側に並んでいるDDP内部にパーテションを設定されたドライブをドラッグして線をむすぶだけです!!そうすれば、線で結ばれクライアントのデスクトップにDDPのドライブがマウントされます。他には?と思われるかもしれませんが、たったこれだけの作業で設定、接続が完了します。マウントされればDDPのドライブを使用して後は作業をするだけです。
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ユーザー管理/アクセス制限

DDPの設定で簡単なのは、これだけではありません。ユーザーの管理も同じ画面上で行えます。これは、ドライブを使用する権利(read/write or read only)やドライブを不可視にする、ドライブサイズの変更といった権限をユーザー単位で管理する事が可能です。また、ドライブ単位、ユーザーグループを設定しグループ単位といった運用も可能です。
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パーテョン設定/ドライブ管理

〜ドライブの容量を後からでも簡単に増やす事もできます!〜

また、DDP内部のドライブの作成も同じくGUIを使用して行えます。1台のDDPの中に何台でもドライブを設定する事が可能です、。また、作成したドライブの容量を後から増やす事も。20Gで足りると思っていたセッションがもう少し容量が欲しくなったとしても、新しく30Gのパーテションにコピーする必要は無いのです。中のデータを残したまま容量を増やす事が簡単に行えます。作成したドライブは、すぐに接続されているクライアントが使用することができます。これはあたかもローカルにドライブをつないでいく(外付けHDD>DAS)と同じ感覚です。
DDP1000_49_2実際の運用としては、作業、プログラムごとにドライブを作成して運用するのが分かりやすいでしょう。そして、作業が完了したら、安価な外付けHDDにコピーをして保存。作業で使用していたドライブは、そのドライブごと消去する事(全く時間かかりません)で、容量不足からも解消されます。あくまでもDDPはワークドライブとしてとらえる事によりコストパフォーマンスメリットも更に大きな物となります。

繰り返しになりますが、DDPの運用に専門知識を持ったネットワーク管理者は必要ありません!!速度はそのままに人件費が一人分安くなるのです!!

DDP-Session-6まずは体験!!参加者&DAW入り乱れての高負荷合戦スタート!

handsonDDPパフォーマンスの秘密と、その存在が与えるワークフロー・イノベーションを充分理解したところで、セミナー開始時より回っていた2台のPro Tools HDとNUENDOを使って、DDPへ対しての高負荷実験を開始!
やはり、実際にハンズオンで体感して頂くのが最も理解出来るのです。参加者の方々にお手伝いいただき、パンチインとトラック複製による高ランダムアクセス状況を作り上げました。

Pro Tools HDはそれぞれ96Track、NUENDOは行けるところ迄、どんどんトラックを複製して更にパンチイン!そして、唯一それまで止まっていた sonomaもDSD 32tr rec開始!

高密度のPro Toolsセッションでの複数トラックrec startは、一息入れてからのスタートが普通ですが、DDPではそのシークタイムの速さから直ぐにスタート!もちろんですが、96track位では DDP 24SSDはアクセスランプすらつきません。
裏では、Final Cut StudioがProRes 422のデモプロジェクトをloopしつつ、FiarlightもDV映像付きの40track程度のデモセッションをloop。 そこに24bit/192kHzのおおよそ4倍のデータ量を持つDSDを32tr同時rec。sonomaの推奨は10,000rpmのSAS Driveを8台でRAID 0構成。この超高速RAID Areyでしか実現出来ていなかった環境をEthernet Cable1本で実現!さらにNUENDOではなんと360trもの再生を行うことができました。
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同一セッションを複数のDAWから並行して作業できます

Pro Tools HDでも、ひとつの同じセッションを複数のPro Tools HDから同時に開けます。しかも同時にRECや、Editをかけられます。ビデオ編集では当たり前のワークフローが、Pro Tools HDなどのDAWでも可能になりました。
「Save as」のルールをつくり並行しての作業も、今までのワークフローはなんだったのか、と思うほどの効率で完了できます。例えばナレーションは25〜32ch、音楽は1〜24chとか決めておいて、セッションインポートしてもよいし、完成したファイルだけをインポートするのもよい。同時にRECをかけてもAidioFileの番号は自動的にWらないように振り分けられますので、使用するオーディオトラックを別のマシンで、オーディオフォルダーからインポートしてもよい。
これによって何が可能か?クラウドセッションです。3つのスタジオ(MA / 音楽 / NA)と映像の編集室とをDDPを介してリンクした状態で、すべての作業を並行して進めることができます。今まで順番に移行していた作業はすべて同時進行できます。

  • Aマシン:台本どおり、どんどんナレーション素材を録っていく。ナレーションのあとフォーリーのSEの変更部分も修正。
  • Bマシン(同じ部屋で、ラップトップでヘッドホンで作業するB君):Aで録れた部分から、どんどんノイズとりを完了。
  • Cマシン:クライアント立ち会いで、すでにMAに入っている。ABで完成したナレーションに差し替えるだけで、完成。しかし音楽はまだ仮ミックス。2時間後には、SEも音楽ミックスも、映像の最終版も全部一度にまとめられます。
  • Dマシン:音楽の最終ミックスを仕上げ中。Bのナレーションも確認しながら、メロとぶつかるところは調整。

ROCK ON PROが提案!!ワークフロー革新

ROCK ON PRO が提案する、実際の現場で起こりうるワークフローです。
各システムにおいても、DDPの威力は最大限に活かすことが可能です。

今までのお話で何がワークフローに革命を起こせるのか!
データの冗長性確保による安全性
バックアップ作業の簡略化
スタジオ間、場所を選ばないデータ転送、共有
digidesign、Fairlight、Apple、Avid、Adobe等、マルチプラットフォーム対応
Mac/Winのプラットフォームの違いも吸収
iSCSIによる接続のためSANを構成する事が可能になります
ダイナミックにグループパーテションの設定可能
★複数のRAID構成とPort分散による負荷分散と帯域保証
Gigabit Ethernetで、拡張も簡単、高価なFibre Channelは必要はありません
将来的に10Gb Ethernetへの移行が可能
最新のSSDモデル(1.5GB/sec)は非圧縮HD動画用共有ストレージとしても使用可
追加クライアントに対するライセンス料金も不要

◎接続と具体的ワークフロー

1
>Pro Tools編
非常にシンプルなDDPの設定を説明。今回のROCK ON PROからの最大の提案ポイント。まずは、Pro Toolsでのパラレルワークフロー。実際にハンズオンしているPro Tools 2台は同じセッションの同じオーディオファイルを開いています。それが実現している現実をじっくりと見ていただきました。
普段全く目にすることのないPro Toolsでのパラレルワークフロー。今回は2台でしたが、HD、LEの差なく何台でも同時に使用することが可能です。
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2
>複数種類のDAW編
更に、踏み込んだ音声編集のワークフローとして複数種類のDAWでのシステムをご紹介、ここで、Pro Toolsのsave Asに当たるのがSSL Pro Convert。
最新のこのソフトウェアは各DAWのセッションファイルをクロスコンバートします。これにより、Pro ToolsとNuendoが同一ファイルへ対してアクセスするといった今まででは考えられないワークフローが完成します。これからは、DAWはエンジニアが使いたい物を使用することができるのです!!
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3
>Video Satellite編
MAにおいては、データが散らばってしまうのであまり積極的な導入が進んでゆかないVideo Satelliteに関してご紹介。
AVID Media ComposerとPro Tools HDの組み合わせで成立するこのシステムは、複数のPCでのシステムアップということでデータの管理が煩雑になっていました。しかし、DDPを導入することにより1つのプログラムを1つのフォルダで管理することが可能となります。
更には、編集室とのワークシェアも可能。編集と同時進行でMAを行えるソリューションが完成します。
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4
>Non Liner Player編
MAの進化として、HD映像、更には2kの映像といったトピックがあります。Doremi、VCube、Pyxis、Virtual VTRといったNLP(Non-Liner Player)が活躍しています。しかしそれらのデータと音声データの管理は別個となっています。それら全てを統合して一元管理出来るのがDDPの最大のメリット。
また、最新バージョンのVCube、PyxisはAVIDのBinを直接読み込むことが可能となっています。これにより、編集とのパラレルワークフローが可能となります。編集待ち(映像に関しても、音声に関しても)がなくなります。これは、作業効率の大幅なスピードアップにつながります。
また、RAIDグループ単位でのアクセス制限やインテリジェントHUBを使った帯域制限やアクセス制限の方法により、用途に応じたセキュアで保証されたアクセスを実現します。10G hubの運用や、二台のDDPを使った自動バックアップシステムの構築、スペックや運用を効率的に確保するテクニックも多数存在します。この辺は、是非ご相談ください。

このセミナーの感動をあなたへ!

DDP_20_2今回行われた濃密な内容のセミナーは、ご参加頂いた制作現場の方々に特に興味を持って頂けるものとなったと思います。
データの冗長化と保全、ファイルの共有と複数アクセス可能な作業環境。そこから始める新しいワークフロー。その力はセイゲンさんが提唱するように、仕事の効率やライフスタイルにすら影響する変革なのかもしれないと感じました。
我々ROCK ON PROが課題としてきた環境構築、現場が抱えている問題を解決できるツールとして、自信を持ってご提案出来るソリューションの登場と言えるでしょう!
DDP(Dynamic Drive Pool)の詳しい技術情報及びシステム構成、価格は、こちらのページをどうぞ。>>
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*記事中に掲載されている情報は2010年05月10日時点のものです。