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ROCK ON PRO

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録音ワークフローを[ ICON REC ]でスムースに実現! ~JAPAN公認カスタムのXMON-J誕生により生まれ変わる〜

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3000台にも及ぶ導入実績を誇るICONは、入り口から出口までをIntegrateするConsoleとして存在します。レコーディングコンソールとして見たICONは、従来のConsoleにはない多くのフレキシビリティーを実現しており、今回、アメリカ仕様のX-MONから日本仕様のX-MON Jへの進化を果たしたICON RECの登場で、さらなる利便性をICONにもたらしました。
お見積もり、ご相談は、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。
営業担当:岡田、梓澤、洋介までお気軽にどうぞ。
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●3000台にも及ぶ導入実績を誇るICONは、入り口から出口までをIntegrateする Consoleとして存在します。
Intrgrated Consoleとして導入の進むICONシステム。今や、全世界で3000台のICONシステムが稼働中です。ICONシステムはラージコンソールフォーマットのD-ControlとプロダクションコンソールのD-Commandの2機種が用意されています。どちらもPro Tools HDシステムをミキシングコアとするIntrgrated Consoleとして設計されており、Pro Toolsがソフトウェアとして持ち合わせていないモニターセクション、マイクプリアンプの機能をリモートマイクプリdigidesign「Pre」と専用モニターコントロールシステム「X-MON」にて機能を提供。入り口から出口まで統合された環境となります。
pt最大4台のProToolsシステムをスイッチして使用する事の出来るD-Controlシステムは、一般のコンソールを置き換えるのに充分なパワーを持っています。大規模セッションにおいては複数台のレコーダーとしてのPro Toolsとステムミックス用のPro Toolsを使用したシステムの運用でも、集中コントロール出来る柔軟性を備えています。

レコーディングコンソールとして見たICONは、従来のコンソールにはない多くのフレキシビリティーを実現しています。

●レコーディングコンソールとして見たICONは、従来のコンソールにはない多くのフレキシビリティーを実現しています。
自由にアサインできるカスタムフェーダーやつまみは、エンジニア個人のミックススタイルに自在に対応します。充実のセンターセクションでは、各種Plug-INからサラウンドの編集まで、同様のカスタムアサインで対応可能です。もちろん従来のMIXスタイルでトラック単位のインラインコンソールとしてのミキシングも、スムースなFADERの動きと共に可能です。D-Controlであれば16ch~64chまで拡張可能。大規模セッションにも対応出来ます。フルオケをレコーディングするのにこの拡張フェーダーは必須のアイテムです。(Pro Tools HD8よりD-Commandは40chまで拡張可能に)
ICONシステムが在ればアナログコンソールに固執する理由はありません。『レコーダーがPro ToolsであるからこそICONなのだ。』と発想を変えてよいと思います。Pro Toolsという優れたミキシングシステムとそれに統合されたリモートマイクプリシステムにより、高音質を実現するマイク直近での音声増幅と完全なトータルリコールのついた録音環境が手に入ります。
今回、従来の日本のRecordingワークフローをICONで実現する上で非常に役に立つICON RECバンドルが、登場しました!!
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●アメリカ仕様のX-MONから日本仕様のX-MON Jへの進化は、従来のラージコンソールのもっていた利便性を、ICONにもたらしました。
X-MONはICONに統合されたモニターコントロールセクションです。通常のコンソールに求められるほぼ全ての機能を網羅しています。モニター入力はサラウンド2系統、ステレオ4系統、CUEのラインがステレオ3系統、コンソールよりリモートでコントロールされる専用設計のモニターファシリテイーです。
しかし、X-MONはアメリカで設計された機器であり、ラージコンソールのようにカスタムが出来なかった為に日本のワークフローになじめない部分が在りました。これは、音楽においてのCUEの送り方に端的に現れています。日本では、1系統のCUE-BOXにステレオ2-MIXと各楽器を単独で返し、ミュージシャンが個別にステレオ2-MIXをベースにバランスを作りますが、アメリカでは各ミュージシャンに対し1本のバスを使用しコンソール側でミックスを作り返します。日本のCUE-BOXがステレオ+複数のモノラルバスなのに対してX-MONのCUEがステレオ3系統というのはここからきています。また、X-MONのCUEはアーティストモニターのマスターとして設計されている為TBは送れても2MIXをアサインすることが出来ませんでした。
そこで、Digidesign商品として初となる日本仕様のカスタムとしてX-MON Jが登場しました。さまざまな要望を取り入れ、日本のワークフローにあった仕様に改造され、リリースとなります。SLSへのTBのアサイン量の調整、VUのアウトの追加や、ワイヤレスのTBスイッチと日本で使用するのに便利な機能が加えられています。アメリカ人には理解されないかもしれませんが、日本での作業には必要な機能ばかりです。このカスタムは、全て、音響ハウスさんご協力のもと日本で行われ、AVID Digidesignの公認の製品として発売されます。
レコーディング用のスペシャルエディション、「ICON REC Bundle」
このカスタムされたX-MON JはICON RECと呼ばれるバンドルにふくまれます。今までアメリカ仕様のCUEであったため敬遠されていた、録音現場にICONを導入する大きなきっかけとなることは間違いありません。
■ICON REC 16 (16fader Bundle) / ¥12,390,000
■ICON REC 32 (32fader Bundle) / ¥16,590,000
■ICON REC 48 (48fader Bundle) / ¥20,790,000
ICON RECバンドルに含まれる内容
・D-Control ES
・XMON-J
・D-Control ES Surround Panner
・Pro Tools HD3 Accel for PCIe
・192 I/O 2台
・192 D/A Expansion Card
・192 Digital Expansion Card
・SYNC HD
・PRE
・Digidesign Revibe
・Trillium TL Space TDM Edition
・DB25-XLRM DigiSnake 4′ Cable 2本
・DB25-XLRF DigiSnake 4′ Cable
・WAVES Studio Classic Collection
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〜 以下、日本のレコーディングステージにふさわしい仕様となった新生ICONシステムを、このカスタム作業を行った音響ハウスの須田様に語っていただきました。 〜
●『レコーディングシーンの要望に応えるべく新たに誕生した、ICON RECシステム。

その中核を担う “X MON-J”仕様をハード面から、特徴と優位性を紐解く。』

(株)音響ハウス 技術開発室 須田 淳也

極めてスムーズ且つ、ハイクオリティーな音質、高度なエフェクト、ストレスの無いエディット等。ICONシステムが備えるメリット、アドバンテージは確実ですが、それらを陰で支え、ユーザーのストレスを間違いなく軽減するもの。それが、優れたコミュニケーション機能と言えます。この機能を強化する事によって、より優れたレコーディングシステムへと昇華する事が出来るでしょう。レコーディングセッションに於ける、よりスマートなコミュニケーション能力を求める声から誕生。それが、“XMON-J” です

XMON-Jはオリジナルからコミュニケーション能力を強化すべく、本体内部にモディファイを施したXMONと、SLSを単独で制御可能なコントロールボックス、ストレス無くセッションを行う為のワイヤレストークバック・コミュニケーター、専用設計メーターアンプ。そして、D-Control ESデザイン踏襲した、2チャンネルVuメーターユニットから構成されます。
それでは、始めにオリジナルXMONとの相違点を簡単に解説致します。
名称未設定-1
◆AFL時にCUE1へ2ミックス(192I/O 1,2ch)をアサインする為、メインインプットの入力セレクターをバイパスし、直接CUE1とSLSへ接続。
◆TB回線を独立してSLSへ送る為、TB AMP.出力をピックアップし、追加された専用のアンプでレベルを制御します。もちろん、ONとOFFの制御も可能。
◆Listen Back使用時に、ミュージシャンがヘッドフォンでのモニターを可能にする為、出力をCUE1へダイレクトにマージ。また、ダイナミックマイクを用いる事が基本な為、AMP.回路の必要以上なゲインを落としてオリジナルと比較しS/Nを向上させました。併せてファンタムの削除も行っています。
◆外部Vuメーターユニットを接続する為の2チャンネル、8チャネルメーターアウトを装備。ステレオと7.1サラウンドをサポートし、同時駆動も可能。D-sub15p 1本でメーターアンプ間を結びます。

XMON-Rear

これらモディファイを施されたXMON-Jは、内部基板に直接手を入れ、パターンのルート変更及び、修正を行っております。また、機能を追加する事による実装部品類は、一括した基板に全てを集約。不必要な引き回しや、不安定な要素を極力排除し、注意を払って設計しています。加えて、各電源とグラウンドのアナログ/デジタル領域の区別を徹底し、相互に及ぼす影響を抑制して、オリジナルの持つ設計思想を活かしています。各機器間の接続も、『EXTERNAL METERS』の追加以外はオリジナルと変更された点は無く、『CUE INPUTS』のみ、付属のスプリットケーブルを用いて接続します。
さて、ここからは、新たにデザインされた、機器の詳細をご紹介致します。
XMON-Rear-Image
追加された、『EXTERNAL METERS』 端子は、D-sub15pを用いて、専用の1Uラックマウントスタイル メーターアンプへと結ばれます。このアンプは、XMON-J専用設計です。ここでのポイントは、XMONの回路の都合上反転出力とされた信号を、正相へと変換している事です。基本的にVu、PPMメーターの振れに正相、逆相は関係ありませんが、フェイズスコープのX/Yを用いた場合に、レベルチェック時のサインウェーブを入力しますと、正相、逆相間ではメーターの振れが異なるので、精神的に満足出来ない場合があります。この問題を考慮しての対策です。その後信号はバランス化され、外部Vuメーターをドライブします。
フロントパネルには、各チャンネルレベルを微調整する為のトリム『LEVEL adjustment』を装備しています。微調整は、半固定トリマを用いるので容易ですし、調整後に誤って触ることもありません。リアパネルは、入力のD-sub15p、マルチチャンネル出力用のD-sub25p、ステレオ用のRJ45という構成です。
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続いては、上記メーターアンプでドライブする専用2チャンネルメーターの紹介です。VU-image特徴は何と言ってもD-Controlと統一されたデザイン。カラーとパネルフィニッシュもちろん、ケースフロントパネルは、D-Controlのメーターブリッジと同じ傾斜角にし、設置時の違和感を無くしています。また、信号と電源接続は、PoE(Power over Ethernet)規格を用いていますので、RJ45ケーブル1本のみ。フレキシブルなLANケーブルを用いれば、どこでも気を遣わずスマートにセット完了です。メーターユニットは視認性と針の振れに優れた、Sifam社製R22A。アナログコンソールに慣れた方でも違和感無く、作業に望めます。照明ユニットは小型LEDを多数配置して文字盤に浮かぶ影を抑え、カラーに関しても電球色に近づけるよう、配慮しています。
さらに昨今のヘッドルームを小さくし、レベルを突っ込む事がトレンド化している中でのVuメーター視認は、Vu本来の機能をスポイルしかねません。そこで、ワンプッシュで即座に両チャンネルとも6dB減衰させるPad機能を装備。ありそうで無かった機能を搭載し、レベル管理を容易にする事が出来るでしょう。
SLS用トークバックBOXはその名の通り、単独でSLS回線へのコントロールを行うツールです。ON/OFFはもちろんの事、送り出しのレベルをコントロールします。特徴はそのレベル制御方式で、もし仮に、コンソール手元にセットしたこのBOXを経由し実際の信号が行き来しているとすれば、それは音質劣化は元より、外部からの飛来ノイズやハムの影響を受けかねません。コミュニケーション用ツールが心許なければ、せっかくのセッションも台無しです。そこで今回採用した方式は、実際の信号処理はレベルコントロールICを用いて、XMON-J本体内部で行われます。あくまでもBOXで制御するのは音量レベルのみ。ケーブルを引き回す事によるトラブルから解放されました。TBSWBox_angle02
短くまとめられたシグナルパスに加え、このICは一般にデジタルボリュームと称される方式ではありません。IC内部には、非常に小さな抵抗群がレーザートリミングによって作られ、それらをマルチプレクサ(スイッチの様な物)で選択する。それは、あたかも超小型のアッテネーターが音量をコントロールしているような構造です。他のデジタルボリュームとは一線を画しザラつきが無く、高S/N。レベルを絞っている状態でも音痩せ少ない低歪みな音質が特徴です。付け加えると、このICはXMONが制御する全てのレベルコントロールを担っています。デジタルボリューム拒否反応が出ている方でも、一度先入観を消して試される事をお薦め致します。600Ω負荷を直接ドライブ出来るアンプを内蔵し、極めてシンプルな構造。チャンネル間偏差も極小で、極力癖を廃したサウンドです。
Wireless-SW01コントロールルームとスタジオ間のより円滑なコミュニケーションを実現するならば、使い勝手の良いコミュニケーターは必須です。従来一般的に用いられてきたコミュニケーターは、通信方式に赤外線を採用しています。この方式の欠点は、常にレシーバーの位置を気にしながら使わなければならず、ある程度の制約が存在していました。対して、XMON-Jのコミュニケーターは無線式です。つまり電波を用いるので、レシーバーの存在を気にする必要がありません。導入後にレシーバーを動作感度の良い場所へ設置すれば、それで完了です。基本的にどの方向にコミュニケーターを向けても問題はありません。機能面では、スライドスイッチでCUEのみに送るのか、CUEとSLSに送るかを選択可能。トークバックを意志通りに任意のルートへ送る事が出来ます。そして、ケースデザインは、D-Control ESのアイデンティティーを用いてデザインを統一しています。TB-Receiver-Angle
※写真で掲載されている各機材は、あくまでも、プロトタイプです。
現在、リファインを進めている最中です。
プロダクトモデルが皆様にデリバリーされる際には、より優れたデザインと操作性。そして、信頼性を高めたモデルへと改善されます。
まとめ
XMONは、そのサーキットデザインに於いて、優れたデバイスを非常にシンプルにまとめ上げ、高S/Nと低歪みを達成しています。また、信号系、電源系共にノイズの遮断と放出に対して適切な対策が施されているので、安定した動作に加えて不必要なサウンドキャラクターの排除といった、作業を進める上で重要なポイントが高い次元で実現されています。これらオリジナルの持つメリットをスポイルすることなく、優れたコミュニケーションを実現したXMON-Jはまさしく、ストレスレスなワークフローを実現し、作業環境をより高めてくれる事と信じております。
お見積もり、ご相談は、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。
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*記事中に掲載されている情報は2009年11月13日時点のものです。