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ROCK ON PRO

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第一回サラウンドセミナーレポート

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非常にご好評いただき幕を閉じた第1回サラウンドセミナー。「体感!音楽サラウンド」をキーワードに開催した今回のセミナーですが、普段体感することの少ない音楽サラウンドをじっくりと「体感!」貴重な時間となりました。
セミナーではステレオとサラウンドで同一の作品の聴き比べ、様々なジャンルのサラウンド作品の試聴を時間の許す限り行いました。なかなか触れる機会の少ない音楽サラウンドをまずは『体感』。皆さんにサラウンド制作を始めるきっかけとなればと考え企画したこのセミナー、終わりに「今後サラウンド制作をしたいと思いますか?」と質問したところ全員に挙手していただきました。実際に「体感」するとやはりステレオとは違う魔力を持つ魅力的な世界が広がっています。広大なキャンパスと自由な発想、圧倒的な存在感、リアリティー。魅力を上げるとキリがありません。
沢口さんがセミナー中に上げていたサラウンドの優位性として

  • 聴覚検知からみた優位性ーー自然である>>自然界の全ての音はサラウンド
  • 作曲.デザイナーからみた優位性ーーキャンバスの拡大>>360度に広がる広大なキャンパス
  • ミキシングからみた優位性ーーマスキングがない。>>詰め込まなくてよいーオリジナルの音を生かせる
  • 音響心理からみた優位性ーーリラックス効果>>音浴効果によりリラックス出来る

と、各方面からみた場合のサラウンドの優位性を説明いただきました。文章だけですと理屈のみで実感が無いと思いますが、様々な音源を聞くことにより「体感!」によりその効果を実感していただきました。
音浴効果と聞き慣れない言葉が登場していますが、非常に高いヒーリング効果があることが証明されいてるとのこと。じっくり聞けば聞くほど「眠くなる」とも、それが普通であるとのことです。
サラウンド制作経験のある筆者も、これだけ多彩で多くの作品をじっくりと聞く機会は貴重でサラウンドの魅力を再認識しました。やはりサラウンドマイクキングによる圧倒的なリアリズムに大きな魅力を感じています。野外で収録された自然音(波音、セミ)の心地よさ、POPS/ROCKにおける自由な感覚。富田勲作品の様なウォールサウンド(正面の無いサラウンド)こういったものの融合により無限の可能性があると思います。特にフィールドレコーディングされた自然音の圧倒的なリアリティーが強く印象に残っています。ステレオ素材で多く残されているフィールドレコーディングの音源がサラウンドすることに非常に魅力を感じています。
5_SR_MrSawaguchi_2後半ではサラウンドモニターセッテイングの解説。敷居が高いと思われがちなサラウンドですが、分度器とヒモ、音圧計が有ればセッテイングが出来ると解説いただけました。ITU-Rに準拠し厳密にミリ単位でのセットをし・・・ということだけではなく、作りたいサラウンドによってリアの配置を換えたり、基準レベルをかえることは問題ないとも。まじめにアカデミックに肩肘張ってサラウンドを始めるのではなく、まずはスピーカーを5本おいてみることからスタートしてもいいと。まずは行動、その後に突き詰めていけば良いと強く感じました。
ここで、講師をしていただいた沢口さんより今回のセミナーの感想をいただいていますのでご紹介させていただきます。
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サラウンドセミナー 第1回目を終えて

BY MICK SAWAGUCHI(サラウンド寺子屋塾主宰)

2009年夏にロックオン店内での会話
「どうも音楽の分野はステレオCDから一歩踏み出してないよね、このままだと明るい将来なかなか見えないね」「ロックオンのお客の多くは音楽を作りたいとおもっている潜在ニーズが多いのでこれをほりおこしましょう」「音楽制作の若手に新しい表現の幅を広げたいですが,セミナーやりませんか!」。それがきっかけで3回シリーズの音楽に特化したサラウンド制作セミナーがスタート。。。。。。。。
2_SR_MrSawaguchi_1募集人員は10名前後が対面形式で和やかにできるのでまあこれくらいきたらやりますか。「多ければ2回にわけてもいいですかね。。。」というわけで実行。そうです思いついたら実行するという行動はとても大切です。熟慮のすえやっぱり今回はやめよう。。。という人もたくさんみてきましたが!
9月25日の初日スタート。わたしが開催している「サラウンド寺子屋塾」へ参加する顔ぶれとはいささか異なる「あたらしい顔つきの人々」です。これは新しい領域がひろがるかも。。。という期待がわいてきました。セミナーは出来るだけ対話形式で一方的な話にはしないで、その分時間はかかりますけど。

  • サラウンドは未知の人
  • いまからやりたいと思った人
  • ミュージシャン
  • 作曲
  • CMを面白くしたい人

など動機はさまざまですが、それこそサラウンド指向でいろいろな考えがあって大丈夫です。理屈は少なく実践編といろいろな音楽作品をデモすることで第1回目の「体験セミナー」は無事終了です。

  • ステレオの音楽が小さく見えた.詰め込みの窮屈さがサラウンドは無い。
  • サラウンドの音世界が鮮明に焼きついた
  • モニター環境の構築がわかって安心した
  • 冨田さんの世界が印象的だった。
  • 上司を説得してサラウンド環境をつくりたい

などみなさん前向きな印象を持ち帰られたようで一安心。
第2回目は、デモ音源を用意して参加者にサラウンドMIXをしてもらう予定です。どんなデザインが飛び出すか!仁義亡きサラウンドMIXをお楽しみに。
11月の末を予定してます! SEE YOU SOON!
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第2回に向けて意欲あふれるコメントをいただき非常に期待が高まります。
今回ご参加された方にアンケートをお願いしたのですが、サラウンドを始められている方と、そうでない方でやはり考え方が違っている点が有りましたのでご紹介致します。「サラウンド制作に重要なツールは?」という質問なのですが、始められていない方は「モニター環境」と、これからご自身が向かい合う部分を上げていますが,サラウンドを作っている方の答えで一番印象的だったのは,「熱意」「情熱」という回答でした。もちろん「モニター環境」が必須であることは十分に理解した上でそんなことよりも何より『熱意』が重要という意見は非常に貴重な意見だと感じました。
6_SR_MrSawaguchi_1また、サラウンドが普及しない理由として日本の住宅事情(5本もスピーカーをおけない)、防音の問題等が大きいようですがサラウンドヘッドフォンを始め気軽に「試聴」する為のツール、技術は様々な物が発表、発売されています。今回のセミナーに度参加いただけなかった皆さんも是非ともサラウンドを「体験」、情熱をためてまずは行動。制作環境を作って下さい、制作環境さえ出来れば後は、自由に。沢口さんのお言葉を借りるとすれば「サラウンドにルールは無い」ということです。
第2回は、サラウンドミックス、音の定位方法、プラグイン等のサラウンド制作ツールと実践的な部分に踏み込む予定です。ご期待下さい!!
最後にサラウンドモニター設定に必要なツールと簡易的なサラウンド試聴に関する商品、技術のご案内です。
音圧計
Ivie IE35 <ROCK ON PROでも使用しているコンパクトで高性能な測定器>
GALAXY AUDIO / C-130 <リーズナブルな音圧計>
バーチャルサラウンドスピーカー
YAMAHA YSP-600 <反射音を利用したバーチャルサラウンドシステムです>
Pioneer NTZ-373DV <サラウンドスピーカーをフロントに設置出来る5.1chシステム>
SONY HT-CT500 <サブウーファー迄セットにした3.1chバーチャルサラウンド>
Marantz CINEMARIUM ES7001 <反射音を利用せず、立体的な音響空間の再現が可能なOPSODIS(オプソーディス)テクノロジーを採用>
サラウンドヘッドフォン
SONY MDR-DS1000 <新Virtualphones Technology搭載により7.1chの再生が可能に>
Pioneer SE-DRS3000C <Dolby Headphone搭載コードレスサラウンド>
サラウンド再生技術
SRS(仮想サラウンド再生技術)
Dimagic EUPHONY(仮想サラウンド再生技術)
MP3 Surround(mp3サラウンド圧縮)
第2回の開催要項は近日web/MailMagazinにて発表予定です。ご期待下さい。
お見積もり、ご相談は、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。
営業担当:岡田、梓澤、洋介までお気軽にどうぞ。
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*記事中に掲載されている情報は2009年10月07日時点のものです。