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360度のサウンドスケープと体揺さぶる迫力の重低音!サブウーファー5機種 比較試聴検証

2008年5月20日 掲載(記事本文・構成 : ROCK ON PRO 岡田)

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音楽や映画の新しい楽しみ方の一つ「サラウンド」。映画DVDなどで広く普及した5.1chサラウンドは、360度のサウンドスケープと体揺さぶる迫力の重低音が展開する刺激的な音響空間を提供してくれます。

今回、その迫力の低域再生の要となる、サブウーファー5機種の比較試聴のレポートをいたします。

当社デモルームに用意されたサブウーファー群は並べて見ると何とも壮観です。5.1chサラウンドのLFEチャンネルをローエンドまで確実に鳴らすには、大きな容積のエンクロージャと大きく重いユニットが必要となるので、どの機種も重く準備するのも一苦労です。(汗)

用意されたのは、ADAM Sub10、BlueSky SUB12、GENELEC 7050B、同7060B、Mackie HRS120の5機種。これらを5台のGENELEC 8030と一緒に鳴らし比較しましたが、その結果にはその場にいたスタッフ全員驚きを隠せませんでした。

まず今回の中で一番小柄なGENELEC 7050Bを一番手に試聴。
「・・・なるほど。」とうなずく一同。まだ比較対象がないのでしばしの沈黙。

IMG_0182_1.jpg早速、比較のためにBlueSky SUB12に切り換ると、先ほどとはまた違った質感の低域が流れ出てきて「・・・ほーぉ。」と身を乗り出し始めるスタッフ。5機種とも前もって同じ環境の下、同じ音圧になるようSPL計にて厳密に調整してあるにも関わらず、全く違う表情の低域が出ることに驚きを隠せない。

その後、ADAM Sub10、Mackie HSR120、GENELEC 7060B・・・と一通りの試聴を済ませてみて、LFEというごく限られた帯域再生を使命とするサブウーファーですらそれぞれ個性を持っていることに驚く。

試聴したスタッフの意見や筆者の評価をまとめると、それぞれの機種はこんな評価だった。

【ADAM Sub10】
低域の再生に関して歪みや、高調波成分がまったくなくスムースでシルキーな印象。まさに85Hz以下の音が一切排除されたポムポムと柔らかく艶やかで弾むような低域再生で、上の帯域を邪魔せず、サブウーファーの存在を意識させないその音像は、とてもよく広がって空間全体が「鳴っている」感じ。まさにピュアなLFEを放ってくれる。しかしながら、エッジの無いクリアな低域再生が、逆に再生中の低域の存在感が薄い印象にもつながった。キックなどのリズムなどに注目して聞くと、上の帯域よりも遅れて聞こえる。音の立ち上がりが悪いわけではないが、低域が遅くやや奥に引っ込む印象のある機種。

【BlueSky SUB12】
「今回の5機種の特徴を平均化したら・・・」そんな印象を受ける一台。比較的乾いた印象のローが出てくる本機は、他機種と比べるとややコンプレッションされたようにも聞こえた。他の機種ではLFEの存在感が出たり引っ込んだりするような場面でも、比較的安定した位置をキープし鳴り続ける存在感には安心感がある。ダンピング特性が良いのか立ち上がりも早く、余計な余韻が付加されない印象でキレよく鳴るLFEは上の帯域とのつながりもよい。大きな入力には少し歪みが感じられたが、これはエージング次第で解決するかもしれない。

【GENELEC 7050B/7060B】
7050B/7060BともにGENELECのサブウーファーということもあり、音質の傾向はよく似ていた。入力と出力がリニアな関係を保ち、低域のエッジがほどよく見えるこの2機種は「几帳面なサブウーファー」といった印象で、ルーズになりがちな低域のミックスでも判断に迷うことはなさそうだ。ただ少し気になるのは、立ち上がりの応答速度は申し分ないのに、他の機種よりもアタックが少し甘くなる傾向があるところで、そのせいで上の帯域よりも遅れて聞こえるような傾向があるところだろうか。7060Bは7050Bにくらべ流石に一回り大きいサイズということもあって、音に十分な余裕がある。反面7050Bは大音量を出すと所々で歪みが聴いて取れた。

【Mackie HRS120】
今回の中で唯一THX認証されたサブウーファー。そしてダントツで重い。他機種同様、同じ85dB SPLで調整しているにもかかわらず、再生される低域の量感は圧倒的で、ダイナミックな印象。今回一番8030との音のつながりがよかった機種でもある。その確かな低域の存在感を聴いてみてTHX認証機種というのもうなずけた。HRS120は、他機種にはないパッシブラジエータでの低域再生を行っている。アクティブウーファーユニットが底面に向け放射され、パッシブラジエーターが強烈な低域を前方へ放つ。強烈なだけでなく応答も早く、歪みのない低域による上の帯域との一体感が非常に好印象な一台。本機はサブウーファーだが、なぜかガリッとしたエッジが感じられ、非常に派手な印象である。

以上5機種の比較試聴をまとめてお読みいただきましてありがとうございます。
ホームシアターで見る映画では、驚き、恐怖、不安などの感情表現、音楽においてはビートを感じる大事な帯域を司ってくれるサブウーファーで、ひろがる楽しみは数知れません。

スピーカー選び同様、最終的には自分の耳で判断するしか無いものですが、皆さんのサブウーファー選びのご参考になったでしょうか。サブウーファーご購入、サラウンド環境構築の際にはぜひROCK ON PROスタッフまでどうぞ。

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記事本文・構成 : ROCK ON PRO 岡田

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*本記事の内容は、特に断りのない場合掲載時点での情報を元に書かれています。


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