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MD4/これぞマスタリング

MD3_web.jpgマスタリング用アルゴリズムのマスターピース、System6000に搭載のアルゴリズムMD4をご紹介いたします。圧倒的な音質と、緻密なコントロールが可能なマスタリング用ダイナミクスプロセッサーです。
お見積もり、ご相談は、下記お問い合わせフォーム、または お電話(03-3477-1776)/FAX(03-3744-1255)メールにてもお待ちしております。

営業担当:岡田、梓澤、洋介までお気軽にどうぞ。

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t.c.electronicマスタリング・アルゴリズムの歴史
コンピューターを使ってのミックス、マスタリングが進化する過程で、いくつものマスタリング用と銘打たれたアルゴリズム(プラグイン)が出来てきました。デジタルならではのフェイズキャンセルされたマルチバンドダイナミクス、ブリックウォールリミッター、先読みすることで最適なスレッショルドを保つマキシマイザーなどが開発され、世に送り出されてゆきました。単体のアウトボードでもこれらの技術を搭載した商品の発売、また、アウトボードからアルゴリズムをプラグインに移植した商品と進化を続ける中、定番と呼ばれる物が出てきました。
M5000という t.c.electronicのフラッグシプ機にオプションで搭載されていたマルチバンドダイナミクス、MDシリーズがFinalizerとしてアウトボードとして発売され、位相の崩れないマルチバンドダイナミクスと、先読みによるオートゲインの付いたリミッティング、リミッティングにアナログ的なニーを付けるソフトクリップなどそれまでのアナログのアウトボードでは全く出来なかったことを全て現実の物とし一時代を築きました。過去形になってしまいましたが、もちろんFinalizerシリーズもハイサンプリングに対応しFinalizer 96kとして現行機種で頑張っています。そしてプラグイン版としてはTDM用とPowerCore用のMasterXシリーズとなっています。
system 6000の誕生
この後、t.c.electronicから、マルチチャンネル(サラウンド)対応のフラッグシッププロセッサーsystem 6000が発売され、その中に最新のマルチバンドダイナミックスプロセッサーとしてMDシリーズの最新版MD3が搭載されました。それまでのMD2(M5000オプション)との違いとしては、48ビット、5倍オーバーサンプリングという解像度と、常時ダブルプレシジョン処理によるブリックウォールリミッターの搭載。これは、デジタルデータ上ではピークとして表示されないが、圧縮をしたり、D/Aコンバートをすることにより可聴となる歪みを取り除くことの出来るリミッターです。これにより、自信と信頼を持って、0dbピークのプレスマスターの制作が可能となります。あとは、地味ですが4band-EQの追加、非常に効きの良いマスタリンググレードのEQで、この後紹介する、M/S分離による処理のときに非常に高い効果を発揮します。その後、マルチチャンネル対応を果たし、マルチバンドダイナミクスも3-bandから5-bandに進化をしてMD4(MD5.1)としてsystem 6000のマスタリング向けメインアルゴリズムとして進化を続けています。また、MD3はTDM Plug-in、Power Coreのオプションとして移植されています。
M/S分離により新たな領域へ
特筆すべきは、M/S分離によるマスタリングです。M/S分離というと位相の崩れや、ステレオ感、定位感の崩れなど、ネガティブなイメージをお持ちの方が多いと思いますが、そこはt.c.electronicの誇るフラッグシップ機system 6000のもつ「位相が崩れない」という特徴が非常に良く出ており、L/Rに対し処理をおこなっているのと全く同じ感覚での作業が可能です。なぜM/S分離なのか?使ってみればその素晴らしさがすぐに分かると思います。M成分には、ヴォーカルやベース、各楽器の音の芯の部分が含まれています。これがコントロール出来るということは、歌のレベルの微調整や、音の芯に対する倍音のコントロールがマスタリングで可能になります。また、S成分をコントロールすることで、リバーブ量の微調整やステレオ感の広がりの調整までも可能となります。L/Rでの頃は、倍音成分をEQでいじることによってこれらの調整をしていましたが、M/S分離することにより直感的に,さらに効果的に調整をすることが可能になっております。なぜいままでこの機能がなかったのか不思議になるくらい、効果的で素晴らしい働きをいたします。もちろん、位相感の崩れは一切無くこの効果が得られます。是非一度体験していただきたいアルゴリズムです。
まとめ
この素晴らしいアルゴリズムは、前述の通りsystem6000,PowerCore,TDM plug-inとして使用出来ます。ネイティブでの対応はしておりませんが、最高のクオリティーを確保するため音声信号専用のDSPでのみ動作するようになっております。やはり、汎用のプロセッサであるCPUでの処理と比較しますと明らかな違いが有ることをメーカーも理解しての選択と思います。さらには、本来のMDシリーズの音質を得るためには、専用プラットフォームとして開発されているsystem6000の優位性が明らかです。やはり、専用設計のアウトボードには明確な存在意義とフラッグシップとしてメーカーのプライドが詰め込まれています。
「これがあれば、他に何もいらない」と現役マスタリングエンジニアをうなずかせるこのsystem6000。現在、店頭展示中です。ご来店してその実力をお確かめ下さい。
また、貸し出しも行っておりますので、実際の現場でじっくりとお使いいただくことも可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。
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*記事中に掲載されている情報は2007年12月18日時点のものです。